今度生まれる時には暴れる吹雪の北の空港 最終便で愛を忘れるはずでした 何処(どこ)にも飛べぬ二人のように 燻る翼の白い影 今度生まれる時には 強い女(ひと)になってあなたを 抱きしめたい 愛し合いたい 夢の夢の夢のまた夢 窓に雪が積もる 笑顔でタラップ昇るはずでした きれいに思い出閉じて 手を振るつもりでした 名前ばかりの早春(はる)が巡る街 未練模様の白い空 今度生まれる時には もっと好きになっていいですか 別の誰かとあなたが出逢う 前に二人めぐり逢って 桜吹雪見たい 今度生まれる時には 強い女(ひと)になってあなたを 抱きしめたい 愛し合いたい 夢の夢の夢のまた夢 窓に夢が積もる | 森進一 | 売野雅勇 | 森進一 | 竜崎孝路 | 暴れる吹雪の北の空港 最終便で愛を忘れるはずでした 何処(どこ)にも飛べぬ二人のように 燻る翼の白い影 今度生まれる時には 強い女(ひと)になってあなたを 抱きしめたい 愛し合いたい 夢の夢の夢のまた夢 窓に雪が積もる 笑顔でタラップ昇るはずでした きれいに思い出閉じて 手を振るつもりでした 名前ばかりの早春(はる)が巡る街 未練模様の白い空 今度生まれる時には もっと好きになっていいですか 別の誰かとあなたが出逢う 前に二人めぐり逢って 桜吹雪見たい 今度生まれる時には 強い女(ひと)になってあなたを 抱きしめたい 愛し合いたい 夢の夢の夢のまた夢 窓に夢が積もる |
あっという間瞼(まぶた) 閉じれば 遥か 故郷(ふるさと) 知らず 知らずに 涙があふれる 今日まで生きて来た 険しい道のりに 思い出だけが なぜか 目に染(し)みる あっという間の 人生の途中 足を止めて ここらで休もうか? ああ 連れ添って来た 愛しき女(ひと)と 美しい黄昏を振り返ろうか? 涙拭った 俺の掌(てのひら) そっと 開けば 運命が見える まだまだ 続いている 一本道の先 いつかは 今日も 遠い地平線 あっという間の 人生の途中 休む場所は どこでも遅くない ああ 話し相手の 愛しき女(ひと)と 懐かしい夢を今 聞いてあげようか? あっという間の 人生の途中 足を止めて ここらで休もうか? ああ 連れ添って来た 愛しき女(ひと)と 美しい黄昏を振り返ろうか? | 森進一 | 秋元康 | 森進一 | 若草恵 | 瞼(まぶた) 閉じれば 遥か 故郷(ふるさと) 知らず 知らずに 涙があふれる 今日まで生きて来た 険しい道のりに 思い出だけが なぜか 目に染(し)みる あっという間の 人生の途中 足を止めて ここらで休もうか? ああ 連れ添って来た 愛しき女(ひと)と 美しい黄昏を振り返ろうか? 涙拭った 俺の掌(てのひら) そっと 開けば 運命が見える まだまだ 続いている 一本道の先 いつかは 今日も 遠い地平線 あっという間の 人生の途中 休む場所は どこでも遅くない ああ 話し相手の 愛しき女(ひと)と 懐かしい夢を今 聞いてあげようか? あっという間の 人生の途中 足を止めて ここらで休もうか? ああ 連れ添って来た 愛しき女(ひと)と 美しい黄昏を振り返ろうか? |
女の波止場別れはしない はなれない 死ぬほど好きな 人だから あなたの名だけ 呼んでいる 船の汽笛も ああ 泣く波止場 可愛いかもめも貰い泣き 独りはつらい やるせない すがりもできぬ 淋しさは あなたが知って いるばかり 船がわたしを ああ 駄目にする 可愛いかもめも貰い泣き 流れの花の恋だから 真赤に咲いて 散るさだめ あなたをひとり 乗せてゆく 船の無情が ああ たまらない 可愛いかもめも貰い泣き | 森進一 | 吉川静夫 | 猪俣公章 | | 別れはしない はなれない 死ぬほど好きな 人だから あなたの名だけ 呼んでいる 船の汽笛も ああ 泣く波止場 可愛いかもめも貰い泣き 独りはつらい やるせない すがりもできぬ 淋しさは あなたが知って いるばかり 船がわたしを ああ 駄目にする 可愛いかもめも貰い泣き 流れの花の恋だから 真赤に咲いて 散るさだめ あなたをひとり 乗せてゆく 船の無情が ああ たまらない 可愛いかもめも貰い泣き |
悲哀のワルツ愛しておぼれて 捨てられて 酒と男を 知りました 意地をはっても ふてくされても 戻りゃしないさ 青春は 聞きたくないのよ なぐさめの そんな淋しい 歌なんて 仕方ないのさ なるよになれと 言ってみたのよ 強がりを いっそこのまま ばかになり 忘れたいのよ 何もかも いやなこの世で ひっそり生きる そんな女に なりたいの | 森進一 | 鳥井実 | 猪俣公章 | | 愛しておぼれて 捨てられて 酒と男を 知りました 意地をはっても ふてくされても 戻りゃしないさ 青春は 聞きたくないのよ なぐさめの そんな淋しい 歌なんて 仕方ないのさ なるよになれと 言ってみたのよ 強がりを いっそこのまま ばかになり 忘れたいのよ 何もかも いやなこの世で ひっそり生きる そんな女に なりたいの |
流れのブルース川の流れの きまぐれに 逃げて行きます 幸せも こぼす涙が あと追うばかり 流れ流れの 釧路 札幌 雪の町 旅のお方と 知りながら 故郷のなまりの なつかしさ むせぶ瀬音に かくれてむせぶ 流れ流れの みぞれ 金沢 主計町 女命の かがり火は 燃えてこぼれて ただ一度 恋のやみ夜に 唇 かんで 流れ流れの 岐阜は 柳ヶ瀬 別れ町 酔いをさましに 出た頬を そっといとしむ 川柳 こんな情けが ひとにもあれば 流れ流れの 京都 木屋町 花の町 好きでせつない 人の名は 書いて流して 今夜から 酒場稼業の 浮草ぐらし 流れ流れの 博多中洲は 浮気町 | 森進一 | 保富康午 | 城美好 | | 川の流れの きまぐれに 逃げて行きます 幸せも こぼす涙が あと追うばかり 流れ流れの 釧路 札幌 雪の町 旅のお方と 知りながら 故郷のなまりの なつかしさ むせぶ瀬音に かくれてむせぶ 流れ流れの みぞれ 金沢 主計町 女命の かがり火は 燃えてこぼれて ただ一度 恋のやみ夜に 唇 かんで 流れ流れの 岐阜は 柳ヶ瀬 別れ町 酔いをさましに 出た頬を そっといとしむ 川柳 こんな情けが ひとにもあれば 流れ流れの 京都 木屋町 花の町 好きでせつない 人の名は 書いて流して 今夜から 酒場稼業の 浮草ぐらし 流れ流れの 博多中洲は 浮気町 |
雨の桟橋おまえは新しい 夢に生きてくれ おれなんか忘れて しあわせつかめと 雨の桟橋に 消えてゆく人よ 何もわかっちゃいないのよ 夢に生きろというなんて あなたと別れて しあわせになれましょうか あなたがはじめての 恋じゃないけれど その胸に終りたい 命の恋なの 雨の桟橋に ドラが鳴りひびく 女心も知らないで 何が男のいたわりよ あなたと別れて しあわせになれましょうか あなたの船が行く 雨は降りしきる 傘を抱き見送れば あふれる涙よ 雨の桟橋に 影がくずれたら それは女のなきがらよ あなた船から見えますか あなたと別れて しあわせになれましょうか | 森進一 | 中山大三郎 | 中山大三郎 | | おまえは新しい 夢に生きてくれ おれなんか忘れて しあわせつかめと 雨の桟橋に 消えてゆく人よ 何もわかっちゃいないのよ 夢に生きろというなんて あなたと別れて しあわせになれましょうか あなたがはじめての 恋じゃないけれど その胸に終りたい 命の恋なの 雨の桟橋に ドラが鳴りひびく 女心も知らないで 何が男のいたわりよ あなたと別れて しあわせになれましょうか あなたの船が行く 雨は降りしきる 傘を抱き見送れば あふれる涙よ 雨の桟橋に 影がくずれたら それは女のなきがらよ あなた船から見えますか あなたと別れて しあわせになれましょうか |
泣きむし東京泣きむし東京 棄てられた夜に 口をついて出た 讃美歌が 男星(おとこぼし)が悪いんだって 罪な男に 惚れるんだって 泣いて泣いて芝浦純情が命とり 泣きむし東京 雨の降るタワー あれは涙の 樹でしょうか 騙されても綺麗な気持 知っているから 憎めないから 泣いて泣いて飯倉 涙雨 虹の雨 泣きむし東京 夜のフェリーが 窓を横切る 部屋でした 忘れようとすればするほど いい男だと 懲りずに思う 泣いて泣いて天王洲(てんのうず) 純情が命とり | 森進一 | 売野雅勇 | 森進一 | | 泣きむし東京 棄てられた夜に 口をついて出た 讃美歌が 男星(おとこぼし)が悪いんだって 罪な男に 惚れるんだって 泣いて泣いて芝浦純情が命とり 泣きむし東京 雨の降るタワー あれは涙の 樹でしょうか 騙されても綺麗な気持 知っているから 憎めないから 泣いて泣いて飯倉 涙雨 虹の雨 泣きむし東京 夜のフェリーが 窓を横切る 部屋でした 忘れようとすればするほど いい男だと 懲りずに思う 泣いて泣いて天王洲(てんのうず) 純情が命とり |
うそつき私でよければ傍をはなれずに 尽くし捧げるはずでした あなただけにしあわせ願う 女ごころの一途な夢を あなた泣かせて 捨ててゆく 逃げてゆく いまさら泣いても仕方ないけれど 悔しすぎるわこの涙 私だけがあなたの女 それを信じて抱かれた夢を あなたうそつき 捨ててゆく 逃げてゆく どれほど好きでも追えばみじめです だからあなたを忘れます ふたりだけのちいさな生活 いつも欲しがる女の夢を あなた泣かせて 捨ててゆく 逃げてゆく | 森進一 | たかたかし | 森進一 | | 私でよければ傍をはなれずに 尽くし捧げるはずでした あなただけにしあわせ願う 女ごころの一途な夢を あなた泣かせて 捨ててゆく 逃げてゆく いまさら泣いても仕方ないけれど 悔しすぎるわこの涙 私だけがあなたの女 それを信じて抱かれた夢を あなたうそつき 捨ててゆく 逃げてゆく どれほど好きでも追えばみじめです だからあなたを忘れます ふたりだけのちいさな生活 いつも欲しがる女の夢を あなた泣かせて 捨ててゆく 逃げてゆく |
人を恋うる唄露地にこぼれた 酒場の灯り しみてせつない 放浪れ唄 おまえがそこにいるならば リラの花咲く町もいい 汽笛きこえる 港もいい 夜にはぐれて ふりむきゃ俺も 酒のにがさが わかる歳 おまえがそこにいるならば 肌をあたため眠ろうか 明日の夢でも 語ろうか 北へ行こうか それとも西へ 風が背中を 吹きぬける おまえがそこにいるならば 二度とこの愛 はなさない 俺の旅路に 目もさそう | 森進一 | たかたかし | 岡千秋 | | 露地にこぼれた 酒場の灯り しみてせつない 放浪れ唄 おまえがそこにいるならば リラの花咲く町もいい 汽笛きこえる 港もいい 夜にはぐれて ふりむきゃ俺も 酒のにがさが わかる歳 おまえがそこにいるならば 肌をあたため眠ろうか 明日の夢でも 語ろうか 北へ行こうか それとも西へ 風が背中を 吹きぬける おまえがそこにいるならば 二度とこの愛 はなさない 俺の旅路に 目もさそう |
東京物語 今日からは赤い爪 あなたに見せない すき透る桜貝 あなたの好きな色 一日に二本だけ 煙草を吸わせて 珈琲の昼下がり あなたを待つ夜ふけ 群れからはなれた 男と女が 小羊みたいに 肌寄せあって どこかで忘れた青春のかざりもの さがしているような 東京物語 夏が過ぎ秋が来て もうすぐ木枯し この冬はあたたかい あなたがいてくれる 何もまだ約束は したわけじゃないが 春まではこのままで くらしていましょうね どこにもいるよな 男と女が ふとしたはずみで 声かけ合って たがいに似ている さびしげな目の色を 見つめているような 東京物語 東京物語 | 森進一 | 阿久悠 | 川口真 | 馬飼野康二 | 今日からは赤い爪 あなたに見せない すき透る桜貝 あなたの好きな色 一日に二本だけ 煙草を吸わせて 珈琲の昼下がり あなたを待つ夜ふけ 群れからはなれた 男と女が 小羊みたいに 肌寄せあって どこかで忘れた青春のかざりもの さがしているような 東京物語 夏が過ぎ秋が来て もうすぐ木枯し この冬はあたたかい あなたがいてくれる 何もまだ約束は したわけじゃないが 春まではこのままで くらしていましょうね どこにもいるよな 男と女が ふとしたはずみで 声かけ合って たがいに似ている さびしげな目の色を 見つめているような 東京物語 東京物語 |
ひとり酒場で ひろい東京に ただ一人 泣いているよな 夜が来る 両手でつつむ グラスにも 浮かぶいとしい 面影よ 夜の銀座で飲む酒は なぜか身にしむ 胸にしむ 嘘で終わった 恋なんか 捨てて忘れて しまいたい 男の意地も おもいでも 流せ無情の ネオン川 夜の銀座で飲む酒は なぜか身にしむ 胸にしむ 暗い東京の 酒場でも 夢があるから 酔いにくる 今夜はとても 淋しいと そっとあの娘が 言っていた 夜の銀座で飲む酒は なぜか身にしむ 胸にしむ | 森進一 | 吉川静夫 | 猪俣公章 | | ひろい東京に ただ一人 泣いているよな 夜が来る 両手でつつむ グラスにも 浮かぶいとしい 面影よ 夜の銀座で飲む酒は なぜか身にしむ 胸にしむ 嘘で終わった 恋なんか 捨てて忘れて しまいたい 男の意地も おもいでも 流せ無情の ネオン川 夜の銀座で飲む酒は なぜか身にしむ 胸にしむ 暗い東京の 酒場でも 夢があるから 酔いにくる 今夜はとても 淋しいと そっとあの娘が 言っていた 夜の銀座で飲む酒は なぜか身にしむ 胸にしむ |
望郷 女心の 故郷(ふるさと)は 忘れたはずの 男の胸よ 爪をかむのは 誰のため しのび泣くのは 誰のため 永遠に愛して 離さずに あなたに会いたい 遠い遠い ひとだけど 夜汽車にゆられ 幾時間 あなたみたくて 帰ってゆくの 甘えたいのよ いつの日も 見てて欲しいの いつだって 泣いて別れた 北国の 離ればなれの 遠い遠い ひとのため 幸せ薄い 私にも いつかくるのね 女の春が じっとこらえて 耐えるのも あなたがいると すがるのも 私ひとりを 待っている 涙の故郷 夢に夢に うかぶから | 森進一 | 橋本淳 | 猪俣公章 | | 女心の 故郷(ふるさと)は 忘れたはずの 男の胸よ 爪をかむのは 誰のため しのび泣くのは 誰のため 永遠に愛して 離さずに あなたに会いたい 遠い遠い ひとだけど 夜汽車にゆられ 幾時間 あなたみたくて 帰ってゆくの 甘えたいのよ いつの日も 見てて欲しいの いつだって 泣いて別れた 北国の 離ればなれの 遠い遠い ひとのため 幸せ薄い 私にも いつかくるのね 女の春が じっとこらえて 耐えるのも あなたがいると すがるのも 私ひとりを 待っている 涙の故郷 夢に夢に うかぶから |
年上の女 だから分って ほしいのと そっとからんだ 白い指 放したくない つらいのよ だめよ だめだめ つらいのと 泣いてすがった 年上の女 髪の乱れの ひとすじに 甘い香りを 残してた 胸のしんまで もえたのよ だめよ だめだめ いけないと いのち燃やした 年上の女 燃えるせつなさ 苦しさを そっとおしえた 雨の夜 二度と逢っては いけないわ だめよ だめだめ つらいのと 涙で別れた 年上の女 | 森進一 | 中山貴美・補作詞:水沢たけし | 彩木雅夫 | | だから分って ほしいのと そっとからんだ 白い指 放したくない つらいのよ だめよ だめだめ つらいのと 泣いてすがった 年上の女 髪の乱れの ひとすじに 甘い香りを 残してた 胸のしんまで もえたのよ だめよ だめだめ いけないと いのち燃やした 年上の女 燃えるせつなさ 苦しさを そっとおしえた 雨の夜 二度と逢っては いけないわ だめよ だめだめ つらいのと 涙で別れた 年上の女 |
命かれても 惚れて振られた 女の心 あんたなんかにゃ わかるまい 押え切れない 淋しさは 死ぬことよりも つらいけど なぐさめなんかは 欲しくない みんなあんたが おしえてくれた 酒もタバコも うそまでも 泣かぬつもりで いたけれど 裏町ギターの あの唄に 今夜はしみじみ 泣かされる こんどこそはと 命をかけて 惚れてみたけど 駄目だった 女の青春(はる)を唇を 返してくれとは 言わないが 死ぬまで愛して 欲しかった | 森進一 | 鳥井実 | 彩木雅夫 | | 惚れて振られた 女の心 あんたなんかにゃ わかるまい 押え切れない 淋しさは 死ぬことよりも つらいけど なぐさめなんかは 欲しくない みんなあんたが おしえてくれた 酒もタバコも うそまでも 泣かぬつもりで いたけれど 裏町ギターの あの唄に 今夜はしみじみ 泣かされる こんどこそはと 命をかけて 惚れてみたけど 駄目だった 女の青春(はる)を唇を 返してくれとは 言わないが 死ぬまで愛して 欲しかった |
夏子ひとり夏子が手をふる 北の駅 未練がつないだ 汽車の窓 雨のホームに うずくまり 死んだみたいに 泣いている 夏子お前の はかない影が 捨てて行けない 恋にする 夏子がからめた 細い指 思い出させる 恋の夜 傷がつくほど 指をかみ 忘れないでと 痛くする 夏子 お前のいとしい声が 捨てて行けない 恋にする 汽車が夏子を 遠くする 雨が未練を かきたてる 夏子 お前のやさしい愛が 捨てて行けない 恋にする | 森進一 | 阿久悠 | 猪俣公章 | | 夏子が手をふる 北の駅 未練がつないだ 汽車の窓 雨のホームに うずくまり 死んだみたいに 泣いている 夏子お前の はかない影が 捨てて行けない 恋にする 夏子がからめた 細い指 思い出させる 恋の夜 傷がつくほど 指をかみ 忘れないでと 痛くする 夏子 お前のいとしい声が 捨てて行けない 恋にする 汽車が夏子を 遠くする 雨が未練を かきたてる 夏子 お前のやさしい愛が 捨てて行けない 恋にする |
くちべに怨歌あんな男は 誰でも逃げる あんな男に 私は惚れた かばうつもりは さらさらないが いいとこあったさ 一つや二つ 馬鹿な女と 世間のうわさ いいじゃないのと 笑った私 それみてごらんと 言われた通り ちょいと暮らして あっさり切れた 切れてよかった 男のはずが 切れる前より 夜風がしみる あんな奴でも 口惜しいけれど 居ると居ないで こんなにちがう あんな男に 惚れるも女 こんな男に 泣くのも女 あんたもそうだよ いつかはきっと 何処かの誰かで 苦労をするわ | 森進一 | 青山五平 | 青山五平 | 竹村次郎 | あんな男は 誰でも逃げる あんな男に 私は惚れた かばうつもりは さらさらないが いいとこあったさ 一つや二つ 馬鹿な女と 世間のうわさ いいじゃないのと 笑った私 それみてごらんと 言われた通り ちょいと暮らして あっさり切れた 切れてよかった 男のはずが 切れる前より 夜風がしみる あんな奴でも 口惜しいけれど 居ると居ないで こんなにちがう あんな男に 惚れるも女 こんな男に 泣くのも女 あんたもそうだよ いつかはきっと 何処かの誰かで 苦労をするわ |
北航路冬に旅する女の哀れを あなたはきっと 知らないでしょう ことし初めて ちらつく雪に 頬をうたれて泣いてる私 寒いからお入りよと 人にすすめられ 部屋に入ったけど なお寒い心 私は北へ帰ります 北行く船で 帰ります たった二行の 手紙を残して 二人のくらし 終らせたけど 心なんてそんなに急に 変るものでは ないと知った 夜明けには銀世界と 教えられたけど それを楽しむには 悲し過ぎる心 私は北へ帰ります 北行く船で 帰ります | 森進一 | 阿久悠 | 猪俣公章 | 森岡賢一郎 | 冬に旅する女の哀れを あなたはきっと 知らないでしょう ことし初めて ちらつく雪に 頬をうたれて泣いてる私 寒いからお入りよと 人にすすめられ 部屋に入ったけど なお寒い心 私は北へ帰ります 北行く船で 帰ります たった二行の 手紙を残して 二人のくらし 終らせたけど 心なんてそんなに急に 変るものでは ないと知った 夜明けには銀世界と 教えられたけど それを楽しむには 悲し過ぎる心 私は北へ帰ります 北行く船で 帰ります |
熱き心に北国の旅の空 流れる雲はるか 時に人恋しく くちびるにふれもせず 別れた女(ひと) いずこ 胸は焦がれるまま 熱き心に 時よもどれ なつかしい想い つれてもどれよ ああ 春には花咲く日が ああ 夏には星降る日が 夢を誘う 愛を語る 熱き心に きみを重ね 夜の更けるままに 想いつのらせ ああ 秋には色づく日が ああ 冬には真白な日が 胸を叩く 歌を歌う 歌を オーロラの空の下 夢追い人ひとり 風の姿に似て 熱き心 きみに | 森進一 | 阿久悠 | 大瀧詠一 | | 北国の旅の空 流れる雲はるか 時に人恋しく くちびるにふれもせず 別れた女(ひと) いずこ 胸は焦がれるまま 熱き心に 時よもどれ なつかしい想い つれてもどれよ ああ 春には花咲く日が ああ 夏には星降る日が 夢を誘う 愛を語る 熱き心に きみを重ね 夜の更けるままに 想いつのらせ ああ 秋には色づく日が ああ 冬には真白な日が 胸を叩く 歌を歌う 歌を オーロラの空の下 夢追い人ひとり 風の姿に似て 熱き心 きみに |
榾火雪はふる 榾火はもえる わたしは一人焔をみつめ 白い雪がふる 言葉なく 瞳はさえて いだきあい かわした口づけ 過ぎさった 愛の夜 雪はふる 風は鳴る 涙は凍る 雪はふる 榾火はもえる わたしは一人焔もきえて 白い雪がふる せつなさに またよみがえる とこしえに誓ったしあわせ 過ぎさった 愛の夜 雪はふる 風は鳴る 涙は凍る 人の世の 旅路のはてに ふぶき荒れ 心さまよう 過ぎさった 愛の夜 雪はふる 風は鳴る 涙は凍る | 森進一 | 永田一郎 | 曽根幸明 | | 雪はふる 榾火はもえる わたしは一人焔をみつめ 白い雪がふる 言葉なく 瞳はさえて いだきあい かわした口づけ 過ぎさった 愛の夜 雪はふる 風は鳴る 涙は凍る 雪はふる 榾火はもえる わたしは一人焔もきえて 白い雪がふる せつなさに またよみがえる とこしえに誓ったしあわせ 過ぎさった 愛の夜 雪はふる 風は鳴る 涙は凍る 人の世の 旅路のはてに ふぶき荒れ 心さまよう 過ぎさった 愛の夜 雪はふる 風は鳴る 涙は凍る |
止まり木のブルースだますつもりがだまされて 本気になった 恋の道 遊びに慣れてるふりしても 惚れたら最初の初心になる ひとに知られて困るのは 私の方じゃないけれど 他人の顔して すれ違い ひそかに小指をからませる 男と女の とまり木は 一幕芝居 夢芝居 しゃがれた声のブルースよ 逃げるつもりの 男なら 逃がしておやり追わないで 愛したつもりが嘘ならば ふられたことさえ嘘になる 化粧変えたり濃くしたり 自慢の髪も カットして 昨日の私は 姉なのと くわえ煙草に火をつける 男と女の とまり木は 一幕芝居 夢芝居 しゃがれた声のブルースよ 男と女の とまり木は 一幕芝居 夢芝居 しゃがれた声のブルースよ | 森進一 | 阿久悠 | 三木たかし | | だますつもりがだまされて 本気になった 恋の道 遊びに慣れてるふりしても 惚れたら最初の初心になる ひとに知られて困るのは 私の方じゃないけれど 他人の顔して すれ違い ひそかに小指をからませる 男と女の とまり木は 一幕芝居 夢芝居 しゃがれた声のブルースよ 逃げるつもりの 男なら 逃がしておやり追わないで 愛したつもりが嘘ならば ふられたことさえ嘘になる 化粧変えたり濃くしたり 自慢の髪も カットして 昨日の私は 姉なのと くわえ煙草に火をつける 男と女の とまり木は 一幕芝居 夢芝居 しゃがれた声のブルースよ 男と女の とまり木は 一幕芝居 夢芝居 しゃがれた声のブルースよ |
神戸の夜あなたとわたしを 逢わせてくれた 元町通り 灯がともる お別れなんかしたくない ささやくような 泣くような ミナト神戸の ミナト神戸の 恋の夜 メリケン波止場を 出てゆく船に 淋しく咲いた 花が散る やさしく抱いてくれそうな 有馬も須磨も 霧の中 ミナト神戸の ミナト神戸の 恋の夜 あなたが男でわたしが女 情けひとつで 結ばれる 涙をながせ 生田川 夢さえあまく濡れそうな ミナト神戸の ミナト神戸の 恋の夜 | 森進一 | 吉川静夫 | 猪俣公章 | | あなたとわたしを 逢わせてくれた 元町通り 灯がともる お別れなんかしたくない ささやくような 泣くような ミナト神戸の ミナト神戸の 恋の夜 メリケン波止場を 出てゆく船に 淋しく咲いた 花が散る やさしく抱いてくれそうな 有馬も須磨も 霧の中 ミナト神戸の ミナト神戸の 恋の夜 あなたが男でわたしが女 情けひとつで 結ばれる 涙をながせ 生田川 夢さえあまく濡れそうな ミナト神戸の ミナト神戸の 恋の夜 |
慕情~天草の女~送っちゃいやよと 強がって あなたと別れる 連絡船 この身が二つに 裂けるなら あなたに残して 行きたくて つらいのよ つらいのよ 天草の恋が散るとき いつかは終わって しまうのね 男と女の 恋の旅 あしたを信じて いたけれど いまでは他人に なる二人 好きだった 好きだった 天草の恋が散るとき 二度と逢うまい すがるまい どうにもならない 恋だもの あなたと暮らした この島に 花は再び 咲くけれど 遠ざかる 遠ざかる 天草の恋が散るとき | 森進一 | 山口あかり | 平尾昌晃 | | 送っちゃいやよと 強がって あなたと別れる 連絡船 この身が二つに 裂けるなら あなたに残して 行きたくて つらいのよ つらいのよ 天草の恋が散るとき いつかは終わって しまうのね 男と女の 恋の旅 あしたを信じて いたけれど いまでは他人に なる二人 好きだった 好きだった 天草の恋が散るとき 二度と逢うまい すがるまい どうにもならない 恋だもの あなたと暮らした この島に 花は再び 咲くけれど 遠ざかる 遠ざかる 天草の恋が散るとき |
北の酒場で北の町は 鉛色の空におおわれ 人は肩をすぼめながら 風に追われる 流れついて二年あまり 土地の訛りも 身についたけど こんな季節は あなた恋しい わたしを探しに 早く来てよ… あなた 切れぬ恋を すてるために鞄一ツで 眠る街にあなた残し 汽車に乗ったの だけど今も 夢の中で 枕ぬらして あなたを呼ぶの お酒なければ 胸が凍える わたしを探しに 早く来てよ… あなた 寒いこころ のぞくように 客が今夜も お酒からめ甘いことば かけてくるけど だめよ今も あなたのこと 忘れられない 北の酒場で お酒なければ 胸が凍える わたしを探しに 早く来てよ… あなた | 森進一 | たかたかし | 岡千秋 | | 北の町は 鉛色の空におおわれ 人は肩をすぼめながら 風に追われる 流れついて二年あまり 土地の訛りも 身についたけど こんな季節は あなた恋しい わたしを探しに 早く来てよ… あなた 切れぬ恋を すてるために鞄一ツで 眠る街にあなた残し 汽車に乗ったの だけど今も 夢の中で 枕ぬらして あなたを呼ぶの お酒なければ 胸が凍える わたしを探しに 早く来てよ… あなた 寒いこころ のぞくように 客が今夜も お酒からめ甘いことば かけてくるけど だめよ今も あなたのこと 忘れられない 北の酒場で お酒なければ 胸が凍える わたしを探しに 早く来てよ… あなた |
夕べの雨好きだと言って欲しいと おまえが言う てれくさいじゃないかと おれは思う 出会ったあの頃は 激しく燃えたのに 抱きしめることにも もう慣れてしまった 冗談など言いながら 時の過ぎてゆくのが 物足らないのかい 会ったり 別れたりの 人の世の夕暮れに 雨が降る ああ 雨が降る 雨ってゆううつねと おまえが言う 女なんだなと おれは思う あいつが別れたと 噂がきこえる 日々の繰り返しに 敗けたのかなと思う 愛しているよと吐いた 言葉の重ささえ 忘れたのかい 会ったり 別れたりの 人の世の夕暮れに 雨が降る ああ 雨が降る 愛しているよと吐いた 言葉の重ささえ 忘れたのかい 会ったり 別れたりの 人の世の夕暮れに 雨が降る ああ 雨が降る | 森進一 | 岡本おさみ | 鈴木キサブロー | | 好きだと言って欲しいと おまえが言う てれくさいじゃないかと おれは思う 出会ったあの頃は 激しく燃えたのに 抱きしめることにも もう慣れてしまった 冗談など言いながら 時の過ぎてゆくのが 物足らないのかい 会ったり 別れたりの 人の世の夕暮れに 雨が降る ああ 雨が降る 雨ってゆううつねと おまえが言う 女なんだなと おれは思う あいつが別れたと 噂がきこえる 日々の繰り返しに 敗けたのかなと思う 愛しているよと吐いた 言葉の重ささえ 忘れたのかい 会ったり 別れたりの 人の世の夕暮れに 雨が降る ああ 雨が降る 愛しているよと吐いた 言葉の重ささえ 忘れたのかい 会ったり 別れたりの 人の世の夕暮れに 雨が降る ああ 雨が降る |
夜の再会「幸せです」と うそをつき あなたを安心させました 別れてからつづく 女の哀しみを かくした声も ふるえてしまう 涙ぐみ頬を そっとぬぐった そっとぬぐった 夜の再会 あふれるような まごころの あなたはやさしい人でした 別れること 何も私は知らないで 命の恋と あの頃 あの日 もう一度 胸に 抱かれたいよな 抱かれたいよな 夜の再会 つつじの白い 花かげに 女の運命を泣きました あなたにだけ 捧げつくした女には 二度とは恋を したくはないの 愛された頃に 帰りたいよな 帰りたいよな 夜の再会 | 森進一 | 白鳥園枝 | 蘭世 | | 「幸せです」と うそをつき あなたを安心させました 別れてからつづく 女の哀しみを かくした声も ふるえてしまう 涙ぐみ頬を そっとぬぐった そっとぬぐった 夜の再会 あふれるような まごころの あなたはやさしい人でした 別れること 何も私は知らないで 命の恋と あの頃 あの日 もう一度 胸に 抱かれたいよな 抱かれたいよな 夜の再会 つつじの白い 花かげに 女の運命を泣きました あなたにだけ 捧げつくした女には 二度とは恋を したくはないの 愛された頃に 帰りたいよな 帰りたいよな 夜の再会 |
北上川愁いを胸に 秘めた男が さすらいの旅に ひとり出かけた 柳さやかな 岸辺に立てば 訳もなく泣けて来る 北上川よ ひばりは空に 唄いやまない 浮雲よどこへ 旅に出かける 遠く別れた あの人しのぶ 草むらに咲いている 昼顔の花 流れにそって ひとり歩けば 夕月がいつか のぼる野末に 家をめざして 子供が帰る この旅も終えようか 北上川よ | 森進一 | 山上路夫 | 中村清一 | | 愁いを胸に 秘めた男が さすらいの旅に ひとり出かけた 柳さやかな 岸辺に立てば 訳もなく泣けて来る 北上川よ ひばりは空に 唄いやまない 浮雲よどこへ 旅に出かける 遠く別れた あの人しのぶ 草むらに咲いている 昼顔の花 流れにそって ひとり歩けば 夕月がいつか のぼる野末に 家をめざして 子供が帰る この旅も終えようか 北上川よ |
湯の町別れうた潮風はあまく 黒髪をゆらす 霧雨は重く 肩先をぬらす ここは湯の町 しのび逢う町 死ぬほど悩んで 死ぬほど泣いて あなたは別れを ためらうばかり 私ならいいの このままでいいの 待ちわびていつか 逢えればいいの だけどあなたを 苦しめるなら 一生一度のこの恋だいて 私はひっそり 身を引くだけよ あしたまでせめて 恋人でいましょ いそがなくたって さよならはできる ここは湯の町 夜更けて二人 こころもからだも 思い出づくり 明日は笑って 見送りましょう | 森進一 | 中山大三郎 | 猪俣公章 | | 潮風はあまく 黒髪をゆらす 霧雨は重く 肩先をぬらす ここは湯の町 しのび逢う町 死ぬほど悩んで 死ぬほど泣いて あなたは別れを ためらうばかり 私ならいいの このままでいいの 待ちわびていつか 逢えればいいの だけどあなたを 苦しめるなら 一生一度のこの恋だいて 私はひっそり 身を引くだけよ あしたまでせめて 恋人でいましょ いそがなくたって さよならはできる ここは湯の町 夜更けて二人 こころもからだも 思い出づくり 明日は笑って 見送りましょう |
朝日のブルースあなたのようなやさしいひとと 出会えることがわかっていたら はんぱな恋などしないできたのに 神さまなんてつめたいものね 酔いどれぐらししている時に 一言教えてくれたらいいのに あなたの胸にだかれて泣いた 私を馬鹿だと 笑っておくれ 笑っておくれ とろけたような朝日を見つめ 窓辺で煙草ふかしていたら しあわせなんだと思えて来たけど 私につきがまわって来たと 甘えていてもほんとにいいの どんでん返しはもうないでしょうね あなたの指にとまったような 私のしあわせ守っておくれ 守っておくれ あなたの指にとまったような 私のしあわせ守っておくれ 守っておくれ | 森進一 | 阿久悠 | 川口真 | | あなたのようなやさしいひとと 出会えることがわかっていたら はんぱな恋などしないできたのに 神さまなんてつめたいものね 酔いどれぐらししている時に 一言教えてくれたらいいのに あなたの胸にだかれて泣いた 私を馬鹿だと 笑っておくれ 笑っておくれ とろけたような朝日を見つめ 窓辺で煙草ふかしていたら しあわせなんだと思えて来たけど 私につきがまわって来たと 甘えていてもほんとにいいの どんでん返しはもうないでしょうね あなたの指にとまったような 私のしあわせ守っておくれ 守っておくれ あなたの指にとまったような 私のしあわせ守っておくれ 守っておくれ |
帰ってきて浮かれて騒いだ そのあとで はしゃぎ町から ベルが鳴る 声だけなんて あんまりみじめ 女にも心があること 知ってますか さびしくて さびしくて この胸がいたい おねがい おねがい 帰ってきて 電話を切られて 闇の中 泣きぐせだけを 身につけて 楽しいあの日が ぐるぐるまわる 女にも心があること 知ってますか 涙でて 涙でて この胸がいたい おねがい おねがい 帰ってきて | 森進一 | 山本総一郎 | 蘭世 | | 浮かれて騒いだ そのあとで はしゃぎ町から ベルが鳴る 声だけなんて あんまりみじめ 女にも心があること 知ってますか さびしくて さびしくて この胸がいたい おねがい おねがい 帰ってきて 電話を切られて 闇の中 泣きぐせだけを 身につけて 楽しいあの日が ぐるぐるまわる 女にも心があること 知ってますか 涙でて 涙でて この胸がいたい おねがい おねがい 帰ってきて |
ひとりぐらし頬のほくろに墨を入れ もっと不幸になれという そんな女が酔いどれて 歌う酒場の夜ふけ頃 ふたりぐらしは昨日まで 今日からひとり ひとりぐらし 宵の曇りが真夜中は 先も見えない土砂降りで いっそ朝まで飲みたいと 細いうなじを傾ける ふたりぐらしは昨日まで 今日からひとり ひとりぐらし たった一人の弟が 所帯もったという便り なぜかひんやりする部屋で 雨をみつめて吸う煙草 ふたりぐらしは 昨日まで 今日からひとり ひとりぐらし | 森進一 | 阿久悠 | 猪俣公章 | | 頬のほくろに墨を入れ もっと不幸になれという そんな女が酔いどれて 歌う酒場の夜ふけ頃 ふたりぐらしは昨日まで 今日からひとり ひとりぐらし 宵の曇りが真夜中は 先も見えない土砂降りで いっそ朝まで飲みたいと 細いうなじを傾ける ふたりぐらしは昨日まで 今日からひとり ひとりぐらし たった一人の弟が 所帯もったという便り なぜかひんやりする部屋で 雨をみつめて吸う煙草 ふたりぐらしは 昨日まで 今日からひとり ひとりぐらし |
しあわせ挽歌追えば逃げてく しあわせが 背中向ければ 呼んでいる どうせ駄目ねと うす笑い もしかしたらと 立ち止る 裏街 まよい灯 こぼれ酒 ひとりふたりと めぐり逢い 三つ四つと 消えた夢 いつか涙も 底を尽き 酒と仲良くする夜明け 裏街 とまり木 流し唄 ひとりぽっちにゃ 慣れたけど ひとりぽっちは さみしいね 吉と出ていた おみくじも 恨みたくなる この頃は 裏街 残り灯 すきま風 何かいいことありそうで 何もなかった昨日 今日 二度と倖せ 望まぬが 二度と不幸もなけりゃいい 裏街 あきらめ うすあかり | 森進一 | 幸村リウ | 猪俣公章 | | 追えば逃げてく しあわせが 背中向ければ 呼んでいる どうせ駄目ねと うす笑い もしかしたらと 立ち止る 裏街 まよい灯 こぼれ酒 ひとりふたりと めぐり逢い 三つ四つと 消えた夢 いつか涙も 底を尽き 酒と仲良くする夜明け 裏街 とまり木 流し唄 ひとりぽっちにゃ 慣れたけど ひとりぽっちは さみしいね 吉と出ていた おみくじも 恨みたくなる この頃は 裏街 残り灯 すきま風 何かいいことありそうで 何もなかった昨日 今日 二度と倖せ 望まぬが 二度と不幸もなけりゃいい 裏街 あきらめ うすあかり |
あなたがいたからもう少し生きられる 最後のひとときまで 燃えて生きたい わが人生を 誰かひとりに そっと言われてみたい あなたがいたから たのしい人生だったと あたしのしてきたことは ローソクのあかりほどの小さな炎 あなたがいたから燃えつづけられた ありがとう ほんとうに ありがとう 燃えつきるまで 燃えて生きます ああ いのちよ たそがれて また陽はのぼり 涙がかがやくまで めぐり めぐって みな美しい ただ ひたすら燃えて みずからのいのちけずって生きて来た あなたがいたから燃えつづけられた ありがとう ほんとうに ありがとう 燃えつきるまで 燃えて生きます ああ いのちよ | 森進一 | 加藤日出男 | きくち寛 | | もう少し生きられる 最後のひとときまで 燃えて生きたい わが人生を 誰かひとりに そっと言われてみたい あなたがいたから たのしい人生だったと あたしのしてきたことは ローソクのあかりほどの小さな炎 あなたがいたから燃えつづけられた ありがとう ほんとうに ありがとう 燃えつきるまで 燃えて生きます ああ いのちよ たそがれて また陽はのぼり 涙がかがやくまで めぐり めぐって みな美しい ただ ひたすら燃えて みずからのいのちけずって生きて来た あなたがいたから燃えつづけられた ありがとう ほんとうに ありがとう 燃えつきるまで 燃えて生きます ああ いのちよ |
いきなやつ艶(あだ)は深川 勇みは神田 粋を売るのは 柳橋 そうさ男さ 決めたらやるさ なぐられ蹴られて ついてゆく 今日のがまんが 一生決める ひとつ成せたと 思ったときが 次のひとつの 落とし穴 山の向うにゃ お山があって そのまた向うも 山ばかり それが修業さ 初心に帰れ サヨリみたいに 容姿(ようす)が良いと ほめたつもりが 叱られた 妾(わた)しゃそんなに お腹の中が 黒くはないよと 流し目で 人は鏡さ 自分が映る | 森進一 | 星野哲郎 | 大野雄二 | | 艶(あだ)は深川 勇みは神田 粋を売るのは 柳橋 そうさ男さ 決めたらやるさ なぐられ蹴られて ついてゆく 今日のがまんが 一生決める ひとつ成せたと 思ったときが 次のひとつの 落とし穴 山の向うにゃ お山があって そのまた向うも 山ばかり それが修業さ 初心に帰れ サヨリみたいに 容姿(ようす)が良いと ほめたつもりが 叱られた 妾(わた)しゃそんなに お腹の中が 黒くはないよと 流し目で 人は鏡さ 自分が映る |