あなたひとすじ 川中美幸 | 川中美幸 | たかたかし | 弦哲也 | 斉藤恒夫 | あなたのそばで 暮らせるならば なにもいらない 欲しくない 抱いてください おんなの夢を 寒い北風 吹く道を 愛を探して 歩いて来たの 涙でやけを おこしもしたわ 飲めぬお酒も おぼえたわ 抱いてください おんなの夢を そっといたわる 仕草にも とけてゆきます こゝろの傷が あなたが胸に ともした灯り 生きるのぞみを くれました 抱いてください おんなの夢を なんのとりえも ないけれど あなたひとすじ つくしてゆくわ |
十三の夜 藤田まこと | 藤田まこと | 藤田まこと | 藤田まこと | 斉藤恒夫 | 梅田離れて なかつを過ぎりゃ 想い出捨てた 十三よ 女一人で 生きて行く 娘ちゃん 娘ちゃん 十三の娘ちゃん 涙をお拭きよ 化粧くずれが 気にかかる 庄内離れて みくにを過ぎりゃ ネオンうずまく 十三よ やけに淋しい夜もある 娘ちゃん 娘ちゃん 十三の娘ちゃん くじけちゃいけない 星に願いを かけるのさ そのだ離れて かんざき過ぎりゃ 恋の花咲く 十三よ やがていつかは結ばれる 娘ちゃん 娘ちゃん 十三の娘ちゃん もすりん橋を 今日は二人で 渡ろうよ |
山 北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 原譲二 | 斉藤恒夫 | 流れる雲の 移り気よりも 動かぬ山の 雪化粧 ガンコ印の 野良着をまとい 生きる師匠(おやじ)の 横顔に おれは男の 山をみた おれもなりたい 山をみた けわしい山に 登ってみたい 自分の道を 極めたい それは男の 見果てぬ夢か 山に登れば その山の 山の向こうに 待っている 山の深さを 知るばかり 目先のことに うろちょろするな 昨日(きのう)と同じ 今日はない それが師匠(おやじ)の 口癖だった たった一度の 人生を 花にするのも がまんなら 山にするのも またがまん |
やがて港は朝村上幸子 | 村上幸子 | 丹古晴己 | 鈴木淳 | 斉藤恒夫 | 海が荒れる 女が痩せる 船も来なくなる 恋が逃げる 涙がのこる 酒場の片隅 逢いたい 逢いたい 死ぬほど逢いたい タバコにむせた ふりをして 別れまぎわに 涙をかくしたあなた 思いでけむる 暖炉も消えて やがて……やがて港は朝 お酒がしみる グラスが割れる 夢も見なくなる 過去がぬれる 未練がつのる つめたい小窓に もえたい もえたい もいちどもえたい 言葉はいつも 強いのに 酔ってすねても やさしくゆるしたあなた 悲しみだけを 今夜も置いて やがて……やがて港は朝 逢いたい 逢いたい 死ぬほど逢いたい かわいていたむ 唇に 愛の帰る日 信じているのよあなた はかない希望(のぞみ) カモメに賭けて やがて……やがて港は朝 |
虞美人草村上幸子 | 村上幸子 | 星野哲郎 | 桜田誠一 | 斉藤恒夫 | この世はひとり あなただけ 貴方が死ねば 私も終る さまよう蝶々を 迷わせて ルラルララ ルラ 赤い炎(ほのお)で 焼きつくす 虞美人草は 業(ごう)の花 静かな雨に ぬれながら それでも花は 妖しく匂う 虞(ぐ)や虞(ぐ)や 汝(なんじ)を如何(いか)にせん ルラルララ ルラ 遠い昔の ため息を いま呼び返す 艶の花 藤紫(ふじむらさき)の 稲妻(いなづま)が 光れば落ちる 哀れの雄花(おばな) すてられながらも しがみつく ルラルララ ルラ 恋の下僕(しもべ)を 見て嘲(わら)う 虞美人草は 崖の花 |
昭和金色夜叉村上幸子 | 村上幸子 | 星野哲郎 | 桜田誠一 | 斉藤恒夫 | 胸にひとりの 魔女が住み 女は愛に 背(そむ)くのね 過ぎて思えば あなたが命 いまさら知った 己(おの)が罪(つみ) 悔み足りない お宮の松に 金色夜叉の 月が出る わかりますとも 女なら お宮の踏んだ 迷よい道 見栄を飾れば 誠が逃げて 闇路を照らす 夢もなく ダイヤモンドも 錦(にしき)の綾(あや)も 癒せぬ傷が 身をえぐる こんどあなたに 逢えたなら 死んでもそばを 離れない どうぞ私の 肉ひきさいて 怨みに代えて 下さいと 乱れてさまよう 熱海の海に 金色夜叉の 雨が降る |
ふたりの灯大月みやこ | 大月みやこ | たかたかし | 市川昭介 | 斉藤恒夫 | そんな弱気でどうするの あなたお願いお酒はもうやめて 男だったら二度三度 つまずくこともあるでしよう 自棄をおこしちゃあなたの負けですよ (セリフ)「たかがお金ですむことやないの。 あんた、うちも働くわ。 二人で力あわせたら、なんとかなるやろう。 な、もう一遍やり直そうな。」 重い荷物をわけあえば 越えてゆけます明日が暗くとも あなた今さら水くさい 別れてくれと言うなんて 苦労かくごであなたについてゆく (セリフ)「うちは、あんたの気のやさしい所に惚れたんや ええやないの。人を騙すより、騙される方が なんぼ気が楽か… あんた、元気だしなはれ。」 浪花小路の灯の影で 肩を並べりゃ夜空の流れ星 なにがあろうとこの指を 離しちゃだめよいやですよ あなたいるから私は生きられる |
夢街道大木綾子 | 大木綾子 | 吉田旺 | 徳久広司 | 斉藤恒夫 | 涙もしばれる 海峡こえて 花の都に 来たからにゃ 負けてなるかよ どさんこ鴎 吹雪はらって 抱いてきた 男のぞみを 咲かすまで ゆくぞ!! ゆくぞ!! ゆくぞこの道 夢街道 芸道ひとすじ 選んだからは 親の死に目に 逢えるとは 決して思うな 思っちゃならぬ 故郷の親父の くちぐせが やけに身にしむ 昨日今日 ゆくぞ!! ゆくぞ!! ゆくぞこの道 夢街道 行く先は雨風 嵐であろと 檜舞台を 踏むまでは にげてたまるか どさんこ鴎 たとえ翼は 破れても 弱音奥歯で かみ殺し ゆくぞ!! ゆくぞ!! ゆくぞこの道 夢街道 |
雨やどり長保有紀 | 長保有紀 | 浅倉玲 | 市川昭介 | 斉藤恒夫 | 泣いて別れる 人ならもっと 馬鹿ね尽くせば よかったわ 夜の大阪 想いで濡らす 想いで濡らす 雨にあの日を たずねても アー 夢が 散るばかり 指で数えりゃ 小指も折れる 恋の傷跡 また一つ 夜の大阪 わがままばかり わがままばかり 悪いおんなは この私 アー 今日も 一人傘 噂ひろえば 心が痛む 酔ったあなたの ことばかり 夜の大阪 あなたの胸で あなたの胸で 今夜だけでも 雨やどり アー させて もう一度 |
あの人の船行っちゃった森昌子 | 森昌子 | 山口あかり | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 船が出る出る 船が出る あなたを乗せた 船が出る リンゴの花咲く 道駆けて 手を振るわたしに 涙雨 恋しいな 恋しいな 海鳴りさんよ 唄ってね わたしのあの人 行っちゃった 夢が散る散る 夢が散る 淡い光の 灯台に 雨に打たれた 人形が 泣いているよな 影ひとつ 恋しいな 恋しいな かもめの親子 唄ってね わたしのあの人 行っちゃった 船が行く行く 船が行く 幾度も手紙 よみました いつかはわたしの この胸に 錨を降ろすと かいてある 恋しいな 恋しいな 北風さんよ 唄ってね わたしのあの人 行っちゃった |
長州の男山本譲二 | 山本譲二 | 星野哲郎 | 原譲二 | 斉藤恒夫 | 男なら 迷うな恋に 男なら 逃げたら追うな 萩の港を 吹く松風に 洗い清めた その胸に 人生維新(いしん)の 夢を抱け 女なら 男を燃やせ 女なら つくして終れ 西の京都と 言われた町の 水に育った 花ならば 一生一度の 恋に咲け 男なら 怨むな風を 男なら 嵐の海に 浮かぶ青海(おうみ)の 十六羅漢(じゅうろくらかん) 虹のしぶきを 受けて立つ 岩の心を 忘れるな |
女鬼龍院米倉ますみ | 米倉ますみ | はぞのなな | 首藤正毅 | 斉藤恒夫 | 花の袂を ぷっつり切って 度胸二文字 さらしに巻いた 女だてらと 笑わば笑え こうと決めたら どこまでも 異名も 女鬼龍院 土佐の高知の あばれ者 夢は浦戸の水鏡 春に背けば 花も散る 義理のたて縞 男帯 野暮は承知の たて結び 命きざんだ 金看板は 泣く子も黙る 鬼龍院 変る世間に 背かれようと 曲げちゃならない この道だけは 月も片割れ 室戸の風に 捨てる涙を 誰が知ろ 異名も 女鬼龍院 |
俺の出番はきっと来る米倉ますみ | 米倉ますみ | はぞのなな | 斉藤正毅 | 斉藤恒夫 | 花の舞台の幕が開く 筋は一本 根性だけは どこの誰にも 負けないが やる木 咲かす木 男の花は 生命(いのち)いろどる 夢の花 俺の出番は 俺の出番はきっと来る 好きと好きなら 噛み合う縁談(はなし) 下駄を預けりゃ いいものを いじらしいほどに 素直なあの娘 辛抱してくれ もう少し 俺の出番は 俺の出番はきっと来る 一つ苦労を 二人でわけりゃ 軽くなるだろう 肩の荷も 意地と情の 天びん棒で 明日という日を 持ちあげる 俺の出番は 俺の出番はきっと来る |
函館慕情松前ひろ子 | 松前ひろ子 | 星野哲郎 | 岡千秋 | 斉藤恒夫 | 結ばれて 別れた日から 降りつもる 未練の 未練の雪に 心埋(う)もれて 桟橋通(が)よい こんなわたしに 初めて逢った 港函館(みなとはこだて) なつかし憎し この胸に 錨を入れて 動けなく したのは したのはどなた 蘭(らん)の花咲く 函館山の 青い灯影(ほかげ)で あなたを呼べば 見えるはずない マストが見える 賑(にぎ)やかな 祭りのあとの 淋しさを 教えた 教えたあなた 早くきてねと 書く片便(かただよ)り 流しましょうか ボトルにつめて 風もあなたを 立待岬 |
待つ女伍代夏子 | 伍代夏子 | 吉岡治 | 市川昭介 | 斉藤恒夫 | 別ればなしが いつ出ても 不思議じゃないのと 目を伏せる 救けてと云われても 雨の居酒屋 飲むしかないわ 泣きたい女は世の中に 星の数ほど いるけれど……お泣き 泣きたけりゃ 涙かれはてるまで うしろ指 薄い胸で わたしも 待つ女 勝手気ままな 鳥だって いつかはねぐらに 舞い戻る 取り合えずふらふらと 雨の居酒屋 酔うしかないわ 演歌がじんわり 利いてくる 酒は似合いの鬼ごろし……お泣き 泣きたけりゃ 熱いあの夜のように うしろ影 夢の中で わたしも 待つ女 救けてと云われても 雨の居酒屋 飲むしかないわ 泣きたい女は世の中に 星の数ほど いるけれど……お泣き 泣きたけりゃ 涙かれはてるまで うしろ指 薄い胸で わたしも 待つ女 |
みちづれ 牧村三枝子 | 牧村三枝子 | 水木かおる | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 水にただよう 浮草に おなじさだめと 指をさす 言葉少なに 目をうるませて 俺をみつめて うなづくおまえ きめた きめた おまえとみちづれに 花の咲かない 浮草に いつか 実のなる ときをまつ 寒い夜更けは お酒を買って たまのおごりと はしゃぐ姿に きめた きめた おまえとみちづれに 根なし明日なし 浮草に 月のしずくの やどるころ 夢の中でも この手をもとめ さぐりあてれば 小さな寝息 きめた きめた おまえとみちづれに |
友禅流し 牧村三枝子 | 牧村三枝子 | 水木かおる | 乙田修三 | 斉藤恒夫 | 雪はまだ 河原に白く 指を切る 水のつめたさ 加賀の金沢 浅野・犀の流れ 明日をさがして さまよう恋に いのち華やぐ 夢染めて 春を呼ぶ 春を呼ぶ 友禅流し 露草で 描いた恋の 行くすえは 水に流れる これがさだめか 紅殻格子[べにからごうし] 慕う女の こころのように ゆれて揉まれる 絵模様の かなしくも 美しい 友禅流し 城下町 肩先さむく ひとり行く 水のたそがれ かすむ白山 夕山ざくら 夢も望みも ぼかした恋に せめて小さな 幸福の 春を呼ぶ 春を呼ぶ 友禅流し |
夫婦きどり牧村三枝子 | 牧村三枝子 | 水木かおる | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 抱けばそのまま 腕の中 とけて消えそな あゝおまえ 夫婦みたいに 暮らしたい せめて三日でもねえという おまえに うそはつけない 爪をかむくせ その癖も いつか忘れた あゝおまえ 買った揃いの お茶わんに 夢がさめなけりゃねえという おまえの 顔がまぶしい 肩で甘えて ついてくる 白いうなじの あゝおまえ 襟をあわせて 寂しそに 雨になるかしらねえという おまえの 声が泣いていた |
樹氷の宿牧村三枝子 | 牧村三枝子 | 水木かおる | 相原旭 | 斉藤恒夫 | 明日の別れを 知りながら 命のかぎり 燃える女 ほのかに香る 湯あがりの 肌の白さに 匂う月 ああ みちのく 樹氷の宿 酒のぬくみも 凍てついた さだめの雪は とかせない ほろりと酔えば 死にたいと 弱い女に また返り ああ 君泣く 樹氷の宿 無理に微笑って 朝の日に そむけた顔の いじらしさ 女のそんな まごころに 何も酬いて やれぬ身が ああ せつない 樹氷の宿 |
夾竹桃牧村三枝子 | 牧村三枝子 | 水木かおる | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 風邪にたおれた おまえの寝顔 夢で泣いたか ひとすじ涙 外で男は 勝手なくらし ふり向くことも なかったか 馬鹿な男に 夾竹桃の 花がしみるよ ほんの初めは 雨やどりでも いつかつれそう 路地裏住い 俺がもすこし 器用に生きりゃ 苦労もせずに すんだろが 馬鹿な男に 夾竹桃の 花がしみるよ 熱があるのに また起きあがる 俺のためにと 夕げの支度 無理をするなと しかって抱いた 背中のうすさ 細い肩 馬鹿な男に 夾竹桃の 花がしみるよ |
さすらいの列島(台詞入り)小野由紀子 | 小野由紀子 | 杉紀彦 | 三木たかし | 斉藤恒夫 | あなたにいのちを 預けて死ねるなら 悔いはしません 私のあした 二人きりでおちて行く 暗がり人生… 背中を突き刺すうしろ指 耐えるだけ耐えるだけ さすらい列島どこまでも 世間が許さぬ 恋ゆえなおさらに 結ぶ心に 想いが通う 春が幾度(いくど)めぐろうと 真冬の人生… いのちが愛したぬくもりを 消さないで消さないで さすらい列島どこまでも お願いします… 私が泣いたらぶって下さい 私が笑ったら抱いて下さい ……恋に生きれば棲み家をなくす それが二人の世界ですものね 咲いても咲かない さだめの恋だけど 散りはしません 散らせはしない 町も家も遠ざかる 吹雪の人生 つぶてのいたみを二人して 分けあって分けあって さすらい列島どこまでも |
夢よもういちど渥美二郎 | 渥美二郎 | たかたかし | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 雨にうたれて 散る花は 涙かくして 春を待つ 夢よ 夢よ 夢よ もういちど ネオンやけした この肌に あなたがもどる その日はいつ来るの もしも私が 男なら 女ごころを ぶたないわ 夢よ 夢よ 夢よ もういちど 夜の化粧で 飾っても あなたのいない 淋しさかくせない 夜にこぼれて 恋に泣き なんど死のうと 思ったか 夢よ 夢よ 夢よ もういちど 酒をわすれて 朝のある 暮らしがほしい あなたにつくしたい |
愛しのヒヤ羅勲児 | 羅勲児 | 沖田宗丸 | 羅勲児 | 斉藤恒夫 | 何も…言うなよ 聞けばつらくなる そうさ 昔のことは 捨てようじゃないか MEMORY 夢があふれる街は 涙…忘れろよ サラン ハヌン ヒヤ! もしも…二人が 逢えぬ運命なら 夢のかけらを 今も 探していたさ 失くした 季節に 愛しさつのる そっと…抱きよせる サラン ハヌン ヒヤ! きっと…いつかは めぐり逢うだろう 愛を信じたことが 二人のきずな ごらんよ夜明けの 明かりが見える 二度と…離さない サラン ハヌン ヒヤ! |
西郷隆盛尾形大作 | 尾形大作 | 星野哲郎 | 浜口庫之助 | 斉藤恒夫 | 右も左も まとめて入れる 胸の深さに 竜馬も惚れた 薩摩隼人の 西郷(せご)どんは 燃えて火を吐く 桜島 国の為なら 死ぬという 死ぬという 死ぬという 弱い者にも しあわせがくる それが維新の 精神(こころ)じゃないか 行けよ若者 絆(きずな)を断(た)って 流す血潮を 吸って咲く 花は霧島 山つつじ 山つつじ 山つつじ 雨がふるふる 男の雨が 太(ふと)か目(め)ン玉(たま) あふれて落ちる 江戸を救うた 大南州が 負けて身を切る 城山の 春にゃ小鳥の 声も無し 声も無し 声も無し |
秋しぐれ尾形大作 | 尾形大作 | 石城心平 | 大山たかし | 斉藤恒夫 | ひとりの 寂しさを 胸につのらす 秋しぐれ 人の世の つれなさに 何度も 泣かされた そのたびに 負けるかと 意地を支えた 都会(まち)の片隅(すみ) ふるさと 雨だろか 思い出させる 絹の糸 追いすがる 母の声 背中で 振り切った あの日から もう二年 今も心が 痛むのさ かすかに 聞こえ来る 夜行列車の 汽笛(ふえ)の音 帰りたい 帰れない 見果てぬ 夢がある 花の咲く その日まで 待っていてくれ ふるさとよ |
さよならは霧にかくれて尾形大作 | 尾形大作 | 中山大三郎 | 中山大三郎 | 斉藤恒夫 | 白い夜霧が 流れてる 君の背中が 泣いている こんな別れが 来るなんて 信じられないよ 去年の今ごろさ 渚で出会ったね 岬を見ても 小舟を見ても バラ色に かがやいてたね 今は映画の おわりのように 夜霧の中に 立ちつくすんだね わけも言わずに 行く君に わけをきくのは やぼなのか 男だったら にっこりと 手でもふるのかい こころに浮かぶのは ふたりの旅ばかり 八重山の海 ノサップ岬 清里よ 滋賀高原よ 霧の向うに 何があるのか 待ってるのかい やさしいだれかが 出会いもさよならも すなおに受けとめて みじかいけれど しあわせだった 思い出を だきしめたいね 今度 どこかで 会う日があれば 去年のように ときめくだろうね |
沖田総司尾形大作 | 尾形大作 | 星野哲郎 | 浜口庫之助 | 斉藤恒夫 | 優(やさ)な柳(やなぎ)に 似合いの美男(びなん) なめりゃ総司の 思うつぼ さわく千鳥に 微笑みくれて 抜けば玉散る 菊一文字 加茂川の 月も二つに 泣き別れ 限りある身を 燃やして生きる 夏の蛍が 愛おしや 鳥羽であばれて 伏見で荒れて どこで散ろうと 新撰組の 名と共に 残る総司の 青春譜 人は切れても 心は切れぬ 泣いてくれるな 京娘 枯れる葵に 命を預け さらば 名残りの 鯉口切れば 降りしきる 雪に血染めの 蝶が舞う |
清明橋から尾形大作 | 尾形大作 | 中山大三郎 | 中山大三郎 | 斉藤恒夫 | 清明橋から 大公橋を くぐって船は 北へ行く あなたとふたりなら 何にもいらない 小鳥のさえずりも あなたのささやき あなたはいたずらな 目をしてうたう 無錫錫山山無錫 笑ってうたう はるかに恵山 かすんで見える わたしはあなたに もたれてる ふたりの人生に 山川あれど 何にもこわくない この愛ひとすじ このまま太湖へと へさきを向けて 無錫錫山山無錫 たのしくうたう 春夏秋冬 季節はかわる ふたりのこころは かわらない 比翼の鳥となり 大空とぶの 連理の枝となり 大地に根を張る この国この街で くらして行くの 無錫錫山山無錫 この無錫で |
乾杯尾形大作 | 尾形大作 | 長渕剛 | 長渕剛 | 斉藤恒夫 | かたい絆に 想いをよせて 語り尽くせぬ 青春の日々 時には傷つき 時には喜び 肩をたたきあった あの日 あれから どれくらい たったのだろう 沈む夕日を いくつ数えたろう 故郷(ふるさと)の友は 今でも君の 心の中にいますか 乾杯!今君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥か長い道のりを 歩き始めた 君に幸せあれ! キャンドルライトの中の二人を 今こうして 目を細めてる 大きな喜びと 少しのさみしさを 涙の言葉で歌いたい 明日(あす)の光を 身体(からだ)にあびて ふり返らずにそのまま行けばよい 風に吹かれても 雨に打たれても 信じた愛に背を向けるな 乾杯!今君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥か長い道のりを 歩き始めた 君に幸せあれ! 乾杯!今君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥か長い道のりを 歩き始めた 君に幸せあれ! 君に幸せあれ! |
流氷景色清水まり子 | 清水まり子 | 石本美由起 | 望月吾郎 | 斉藤恒夫 | あなたと別れた 淋しさを 雪が冷めたく 凍らせる 海と町との 海岸線も 見分けがつかない 流氷景色 白い寒さが眼にしみる アア 眼にしみる 届けるあてない 手袋を 編んでいとしさ 噛みしめる こゝでなん日 過せばいいの 幸せ閉した 流氷景色 みれん吹雪の 北の宿 アア 北の宿 少しのお酒に 酔いながら 唄う恋唄 なみだ唄 ルージュ切なや 化粧をしても あなたに逢えない 流氷景色 春は私に まだ遠い アア まだ遠い |
青春譜青山和子 | 青山和子 | いではく | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 丸い小さな陽ざしが 部屋の片隅 横切った 北向きの部屋だけど 二人の世界があった 肩をたがいに寄せあい カーテンのない窓越しに 寒そうな空見上げ きれいな星ねと言った 青春と呼ぶには 貧しすぎたけど 若さだけで生きていた あの頃 あの頃 長いマフラー二人で 首に巻いては よく行った 夕暮れの公園は 落葉がカサカサ鳴った 屋台そば屋のおじさんは 太い指で箸をとり 苦しさに負けるなと 熱いラーメンくれた 青春と呼ぶには 貧しすぎたけど 若さだけで生きていた あの頃 あの頃 若さだけで生きていた あの頃 あの頃 |
こころはればれ尾形大作・田中愛彦 | 尾形大作・田中愛彦 | 中山大三郎 | 望月吾郎 | 斉藤恒夫 | 右や左に ゆれうごく 人のこころの たよりなさ そこでおいらの 出番じゃないか 胸をたたいて 引き受けようぜ 光とどかぬ 光とどかぬ 世間のすみを おれのこの手で 照らしたい 春にそむいて 散って行く 花もあるだろ 恋もある そうさ誰かが 支えてやれば 花も散らずに すむことだろう 一歩ちがえば 一歩ちがえば 人生なんて おなじ定めの 崖っぷち ある日あるとき このいのち 賭けて正義を 守りたい 闇に隠れて はびこるやつを 許せないから えらんだ道だ こころはればれ こころはればれ 歩いて行けば 街に笑顔の 花が咲く |
野球星田中よしひこ | 田中よしひこ | 石川武敏 | 望月吾郎 | 斉藤恒夫 | うなる剛球 ど真ン中の 低目にのびる 切れ味は 十年一人の 野球の星だ あゝ栄光の ユニフォーム 君はぼくらの あこがれだ あの娘もいるだろ 五万の観衆 燃えるマウンド フルベース 負けてたまるか 男の意地だ あゝ打てるなら 打ってみろ 苦労そだちの 火の球を 楽をさせたい おふくろさんに 足は痛いか 親父さん ご恩がえしは 大投手です あゝ夢ひらく 日本の 空にかがやけ 野球星 |
人生田中よしひこ | 田中よしひこ | 大田三元 | 望月吾郎 | 斉藤恒夫 | 道は明日も 登り坂 風は冷たい むかい風 俺が選んだ 俺が選んだ 試練の人生(みち)だ 泥にまみれて 唇かんで 意地がこらえる 男の涙 弱い犬ほど よく吠える 騒ぐ奴ほど すぐ逃げる 腹をたてたら 腹をたてたら お前の負けだ じっと我慢の 岩場の上に 俺は根をはる 真理(まこと)をつなぐ 汗も涙も かれ果てて それで足りなきゃ 血を流す 負けてたまるか 負けてたまるか 遅れてなるか 燃やせ闘魂 命の限り 人生は果てない 真理はひとつ |