歌詞の不思議なチカラ… 歌の中のストーリーやほんの数秒のワンフレーズが、何者
にも負けないエネルギーで、私たちの心に訴えかけ、感情
を揺さぶります。もちろん、メロディやサウンド、素晴ら
しい歌声があってのモノですが、そういう『魂の言葉』が
なければ、これほどまでに多くの人の心を動かすこともな
いでしょう。
「名曲!言葉の魔法」では… 「名曲!言葉の魔法」では、「時代を超えて愛されている
歌」を取り上げ、毎月、書き下ろしのコラム形式で掲載し
ます。コラムニストは、小田和正、槇原敬之、Mr.Children
など多くの著作を持つ音楽評論家「小貫信昭」氏です。名
曲の歌詞にはどんな魔法がかけられているのか…。とって
おきのお話をお楽しみください!
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小貫信昭のコラム一覧
第141回 コラム画像です。 松田聖子 さて今月は、息の長い活躍を続ける日本を代表するボーカリストのひとり、松田聖子の80年代前半の名曲を取り上げる。向かう季節は春。彼女の伸びやかな歌声は、この時期にぴったりだ。ちなみに「アイドル」という言葉は、彼女の大活躍により常用語として定着したといっても過言じゃない。そのあたりも書いていくことにする。
第140回 コラム画像です。 服部良一と笠置シヅ子の世界 さて今月は、いつもとは趣向を変え、現在放送中のNHKドラマ『ブギウギ』のなかに鳴り響く、服部良一と笠置シヅ子の世界を取り上げる。ドラマ人気もあり、ネットの特集記事、書籍、音源など、いま現在、“ブギウギ”にまつわるものは実に活況だ。ちなみに僕は、手元にあった服部良一の書籍『ぼくの音楽人生』(中央文芸社)を読み返したり、3枚組CD『ブギの女王-笠置シヅ子』(日本コロムビア)を聴き直してたのだけど、その結果、書きたいことが山ほど生まれた。
第139回 コラム画像です。 羊文学 新年最初のご紹介は羊文学。ライブハウスで研鑽(けんさん)を積み、徐々に、確かに、支持を増やし、4月には横浜アリーナ公演が控える注目のバンドだ。編成は、ロック・バンドの究極とも称されるドラム・ベース・ギターのスリーピース。もちろんライブでの演奏力が魅力だが、今後は音源のみに触れる人の数も急増するはず。ますます作品性が注目される年となるだろう。なお、曲はメンバーでボーカル・ギターの塩塚モエカが書いている。
第138回 コラム画像です。 Mrs. GREEN APPLE 今回はMrs. GREEN APPLEの歌詞の世界を取り上げてみる。彼らは今現在、最も注目されているグループであり、2024年は、さらに飛躍していくことだろう。なお、詞と曲を書いているのは(一部共作を除き)ボーカルの大森元貴である。歌ネットのリストを眺めても、多くの作品が多くの人達に検索されていることがわかる。
第137回 コラム画像です。 キャンディーズ キャンディーズの三人が実際に活動したのは1973年から78年までの5年間だが、自分達の意志による突然の解散宣言などもあり、当時を知る人々には大きなインパクトを残したグループだ。でも、何より語り継ぐべきは、もちろんその作品性なのである。名曲が多数ある。今回は、そのなかから選んだ代表曲3つを紹介したい。
第136回 コラム画像です。 「秋の名曲特集」 近年は夏が出しゃばって、なかなか長袖の季節にならないわけだが、やっと秋めいた今日この頃…。そんなわけで今回は、まさに今現在にぴったりの、初秋の歌を選んでみた。なのでお聴き逃し、いや、お読み逃しなきようお願いいたします。ではさっそく本題、ではあるのだが、まずはこのことから書かせて頂きます。
第135回 コラム画像です。 石崎ひゅーい さて今月は、もはや説明の必要のない才能豊かなソング・ライター、石崎ひゅーいである。
ちなみに、彼には一度だけインタビューしたことがある。こんこんと湧き出た言葉から厳選して歌詞を書いているんじゃないのかな、このヒトは、というアーティストの場合、厳選する前に湧き出ていた言葉も取材の席で垣間見せてくれて、充実したひとときとなることが多いけど、まさにそうだった。
第134回 コラム画像です。 アイナ・ジ・エンド 今月は、一度その歌声を耳にすれば、心に住み着いてしまうほど魅力的なアイナ・ジ・エンドの作品を取り上げてみることにしよう。彼女の経歴などは改めて紹介しないが、ご本人が表現活動において名乗っているこの“アイナ・ジ・エンド”という名前からしてドラマチックなものであり、感動は、既にここから始まっていると言っていい。
第133回 コラム画像です。 「シティ・ポップ特集」 今月は、ここ最近、世界的にも注目が続いているという、日本のシティ・ポップについて書いてみたい。 ちなみにウィキペディアには、「1970年代後半から1980年代にかけて日本で制作され流行したニューミュージックの中でも、欧米の音楽の影響を受け洋楽志向の都会的に洗練されたメロディや歌詞を持つポピュラー音楽の呼称」なのだと説明されている。とはいえ本コラムでは、もちろん歌詞中心に見ていくことにする。
第132回 コラム画像です。 岡村靖幸「カルアミルク」 今回は岡村靖幸の初期の名作を取り上げることにしよう。なお、彼は今現在も独自の世界観でファンを魅了し続けている。ちょっと前のことだけど、僕も東京・中野サンプラザでステージを久々に観て、ファンク・ミュージックのこなし方とファンのもてなし方の巧みさに感心したのだった。
第131回 コラム画像です。 YOASOBI「アイドル」 ある日、ふと耳に飛び込んできたYOASOBIの新曲「アイドル」が、実に良かった。変化に富んだ展開で、それは曲調にも歌詞にも言えて、ボーカルは普段よりラップ色が強く、そこも新鮮であった。
第130回 コラム画像です。 藤井フミヤ「Another Orion」 今月は、藤井フミヤの作詞の世界をみていくことにしよう。彼は根強い人気を誇る男性シンガーのひとりだが、なんか分かる気がする。そもそも彼の歌唱スタイルには折り目正しい雰囲気がある。何度聴いてもこのヒトの歌は、我々聴き手と程よい距離感を保つ。感情移入しやすい。
第129回 コラム画像です。 玉置浩二「メロディー」 玉置浩二にインタビューしたのはたった一回きりであり、しかもだいぶ前の話である。その時のことを、今更ここで書いたとしても、今現在の彼を知る手助けにはならないだろう。でも、あまりにも印象的だったので、その後も記憶が薄れることはなかった。
第128回 コラム画像です。 wacci「恋だろ」 さて今月はwacciである。書きたいことが沢山あるので、さっそく始めよう。まずは根強い人気のこの作品、「恋だろ」。なにやらアーティスト側から問いかけられてるような楽曲タイトルである。ちなみにこの作品、ざっくりと分類するなら「片思いソング」である。
第127回 コラム画像です。 Saucy Dog「シンデレラボーイ」 大晦日の『紅白歌合戦』での熱演も記憶に新しいSaucy Dogは、歌詞を扱うコラムにとって救世主ともいえる存在だ。改めて彼らの作品(歌詞)を眺めてみると、歌だから言える本音と、行間で伝えるべき心の内面とのバランスが、上手くとれてる作品が目立つ。
第126回 コラム画像です。 LOVE PSYCHEDELICO「Last Smile」 アーティストのなかには、「歌詞で語られるヒト」と「サウンドで語られるヒト」がいる。今回取り上げさせていただくLOVE PSYCHEDELICOは、どちらかというサウンドで語られがちな人達だ。
第125回 コラム画像です。 大貫妙子「突然の贈りもの」 大貫妙子の歌で最も一般の耳に届いたものといえば、映画『Shall we ダンス?』の主題歌「shall we dance?」だろう。彼女の声の美しさ、“凛とした”と形容されることが多い、誤魔化しのない歌い方…。それらはあの作品からも、充分に伝わる。
第124回 コラム画像です。 Vaundy 最近、曲が発表されるたびに感心しちゃうのがVaundy (バウンディ)である。Vaundyという言葉は、僕にとってアーティスト名を越えた存在だ。名曲であることを保証する、記号のようなものなのだ。
第123回 コラム画像です。 B'z「山手通りに風」 少し前の話だが、B'zの稲葉浩志にインタビューしたことがあった。これまで取材した数多いアーティストのなかで、抜きんでて誠実で、聡明で、たまにお茶目な部分もあるヒトだった。ただ、お目にかかれたのは、その時だけだったのである。
第122回 コラム画像です。 吉田拓郎 年内での活動終了を宣言した吉田拓郎に関しては、日本の音楽シーンに与えた影響などについて、多くの記事が書かれている。それらを読めば、彼の功績を知ることができるだろう。
第121回 コラム画像です。 「猫ソング-続編-」 さて前回は、DISH//の「猫」を中心に書いたが、猫にまつわる歌を探すと、他にも実にたくさんある。こういうテーマで書くこともそうそう無いだろうし、今回もこのテーマで書いてみたい。

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プロフィール 小貫 信昭 (おぬきのぶあき) 1957年東京は目黒、柿ノ木坂に生まれる。音楽評論家。
1980年、『ミュージック・マガジン』を皮切りに音楽について文章を書き始め、音楽評論家として30年のキャ
リアを持つ。アーティスト関連書籍に小田和正、槇原敬之、Mr.Childrenなどのものがあり、また、
J-POP歌詞を分析した「歌のなかの言葉の魔法」、自らピアノに挑戦した『45歳、ピアノ・レッスン!-実践レ
ポート僕の「ワルツ・フォー・デビイ」が弾けるまで』を発表。