クロムレイリー
カオスこそ原動力
2026年8月5日に“クロムレイリー”が1stアルバム『Day By Day』をリリースしました。今作には、これまで発表してきた「ひとりの夜」「Always」「陽だまり」に加え、新曲9曲を含む、全12曲が収録されております。
今日のうたでは、そんな“クロムレイリー”のももかによる歌詞エッセイをお届けします。初めての経験が増え、心が大きく動く今だからこそ、自分のなかの不安や混沌とも向き合うことになる。今作を通じて実感した創作の原動力は…。
最近は生まれて初めての体験で溢れている。
初めてのアルバム、新しい出会い、大きな経験。いくつもの初めてに出会うたび、大切にしたいと思うものが増えていく。
その一方で幸せだと自覚するほど、不安になる。新しい物に心が奪われる前に、まず今ある物をちゃんと愛せているのだろうか。
私は私であるはずなのに、自分の言葉と感情が四方八方に飛び回り、頭の中はいつもカオス状態だ。
しかし、私にとってそれは作曲において1番大事にしている瞬間だと思う。
例えば、今作のアルバム『Day By Day』に収録されている「太陽」では、<あなたのせいじゃないよ>と3回繰り返して歌う。
普段の私ならきっとそんな言葉は簡単に、しかも3回も口にしたりはしない。相手が何を抱えていて、私がどこまで見えているのか分からないまま、その全てを肯定することは無責任だと思うからだ。
いつも曲を書き終えたあと、歌詞をメンバーに共有する際に、「本当に私はこんなことを思っていたのか」と驚くことがある。完成した曲が、私自身も知らなかった自分を見せてしまう。
当たり前のようにこの歌詞を綴っていた私は、今思えば感情が飛び回っているカオスの中で、「それの何が悪いんだ」と叫んでいたのかもしれない。
きっとこれからも頭の中が整理されてから曲を書くことはないんだと思う。私を悩ませるカオスこそが私の原動力なのかもしれない。
このアルバムには、そんな“途中”の私がそのまま残っている。
<クロムレイリー・ももか> ◆1stアルバム『Day By Day』 2026年8月5日