夜々
0:00を越えた先で
2026年3月4日に“夜々”が1stアルバム『0:00』をリリースしました。時計の針が夜の0時をさす瞬間に広がる魔法の世界をテーマにした作品となっております。透明感のある歌声、0時から夜明けまでの心の動きを追うように構成された楽曲が集められた本作。夜々のアーティスト像を象徴する1枚に。
さて、今日のうたではそんな“夜々”による歌詞エッセイをお届け。今回のテーマである“夜の入り口”。0:00を過ぎた夜の時間とは、自身にとってどんな存在なのか…。ぜひ今作とあわせて、エッセイを受け取ってください。
小さい頃から、魔法が本当にあると信じていました。
ハリー・ポッターやディズニープリンセスの物語に、本気で胸をときめかせていた子どもでした。
大人になって、魔法は簡単には起きないと知ったけれど、
0:00を過ぎる瞬間だけは、少しだけ世界がやわらぐ気がして。
楽しかった日も、うまく笑えなかった日も、
全部を一度リセットしてくれるような静かな時間。
ほんの少し輪郭がぼやけて、終わりと始まりが重なるあの感覚に、
私はずっと魔法みたいなものを見ていました。
1st Album『0:00』は、
そんな夜の入り口を音楽で表現したくて制作しました。
夜はひとりになれる時間。
でも本当は、いちばん誰かを思い出してしまう時間でもある。
強がったり、矛盾したり、
忘れたいのに忘れたくなかったり。
このアルバムでは、
そんな揺れ動く気持ちを否定せず、
そのまま物語にしています。
恋が重力みたいに心を引っ張る夜もあれば、
逆にふわっとほどけていく夜もある。
報われなかった気持ちも、
手放すことでやっと呼吸できた瞬間も、
どれも私にとっては必要な時間でした。
明るい言葉では救えない夜もあります。
でも、沈みながら見つけた小さな本音は、
きっと誰かの灯りになると信じています。
このアルバムを聴いている時間だけは、
私がそっと手を引いて、
12曲の物語とともに幻想の世界へ連れていけたら。
眠る前の、ちいさな魔法になりますように。
そして0:00を越えた先で、
また新しいあなたに出会えますように。
<夜々>
◆1stアルバム『0:00』 2026年3月4日発売 <収録曲>
1 0:00
2 Lonely Night
3 Coffee
4 YOU
5 Gravity
6 I Hope
7 Let go
8 Nonsense
9 Gloomy
10 センセーショナル少女
11 Ray
12 Lonely Night(Acoustic ver.)