昭和流れうた 森進一 | 森進一 | いではく | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 昭和流れうた 心にしみる 酒に酔う時 あなたがうかぶ どうして どうして 忘れさせない 苦しむだけね わたしの愛は 今度は男に生れてきたい 昭和流れうた 女の涙 恋の苦しみ 死ぬよりつらい なんども なんども あなたの胸に 抱かれた夢で 枕がぬれる 今度は男に 生れてきたい 昭和流れうた どなたが唄う あなた恋しい 流しのギター どんなに どんなに うらんでみても いとしさすぐに こみあげ泣ける 今度は男に 生れてきたい |
十三の夜 藤田まこと | 藤田まこと | 藤田まこと | 藤田まこと | 斉藤恒夫 | 梅田離れて なかつを過ぎりゃ 想い出捨てた 十三よ 女一人で 生きて行く 娘ちゃん 娘ちゃん 十三の娘ちゃん 涙をお拭きよ 化粧くずれが 気にかかる 庄内離れて みくにを過ぎりゃ ネオンうずまく 十三よ やけに淋しい夜もある 娘ちゃん 娘ちゃん 十三の娘ちゃん くじけちゃいけない 星に願いを かけるのさ そのだ離れて かんざき過ぎりゃ 恋の花咲く 十三よ やがていつかは結ばれる 娘ちゃん 娘ちゃん 十三の娘ちゃん もすりん橋を 今日は二人で 渡ろうよ |
| 樹氷の宿牧村三枝子 | 牧村三枝子 | 水木かおる | 相原旭 | 斉藤恒夫 | 明日の別れを 知りながら 命のかぎり 燃える女 ほのかに香る 湯あがりの 肌の白さに 匂う月 ああ みちのく 樹氷の宿 酒のぬくみも 凍てついた さだめの雪は とかせない ほろりと酔えば 死にたいと 弱い女に また返り ああ 君泣く 樹氷の宿 無理に微笑って 朝の日に そむけた顔の いじらしさ 女のそんな まごころに 何も酬いて やれぬ身が ああ せつない 樹氷の宿 |
| 青春譜青山和子 | 青山和子 | いではく | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 丸い小さな陽ざしが 部屋の片隅 横切った 北向きの部屋だけど 二人の世界があった 肩をたがいに寄せあい カーテンのない窓越しに 寒そうな空見上げ きれいな星ねと言った 青春と呼ぶには 貧しすぎたけど 若さだけで生きていた あの頃 あの頃 長いマフラー二人で 首に巻いては よく行った 夕暮れの公園は 落葉がカサカサ鳴った 屋台そば屋のおじさんは 太い指で箸をとり 苦しさに負けるなと 熱いラーメンくれた 青春と呼ぶには 貧しすぎたけど 若さだけで生きていた あの頃 あの頃 若さだけで生きていた あの頃 あの頃 |
| 清明橋から尾形大作 | 尾形大作 | 中山大三郎 | 中山大三郎 | 斉藤恒夫 | 清明橋から 大公橋を くぐって船は 北へ行く あなたとふたりなら 何にもいらない 小鳥のさえずりも あなたのささやき あなたはいたずらな 目をしてうたう 無錫錫山山無錫 笑ってうたう はるかに恵山 かすんで見える わたしはあなたに もたれてる ふたりの人生に 山川あれど 何にもこわくない この愛ひとすじ このまま太湖へと へさきを向けて 無錫錫山山無錫 たのしくうたう 春夏秋冬 季節はかわる ふたりのこころは かわらない 比翼の鳥となり 大空とぶの 連理の枝となり 大地に根を張る この国この街で くらして行くの 無錫錫山山無錫 この無錫で |
| 瀬戸内情歌神野美伽 | 神野美伽 | たきのえいじ | 桜田誠一 | 斉藤恒夫 | 南 火の国よ 北 雪の国 ここは瀬戸内 海ばかり 待ってください 背を向けないで 娘ざかりの 身がつらい 春は名ばかり 姫小島 出船 入船よ 漁火あかり 恋の絵巻きの 薄化粧 染めてください 爪の先まで 涙しずくが雨になる 春は名ばかり 水無瀬島 命 海鳴りよ 鳴くかもめどり 誰に想いを 告げて鳴く 抱いてください 燃え尽きるまで 夢であなたに逢えますか 春は名ばかり 大三島 |
| 瀬戸の恋歌川中美幸 | 川中美幸 | 星野哲郎 | 岡千秋 | 斉藤恒夫 | しあわせしている 影絵を見ても みれんの捨て場は ないのです さようなら さようなら 逢わずに帰ります 雨の弓削島(ゆげしま) あとにして うしろ髪ひく 燧灘(ひうちなだ) 翡翠(ひすい)の波敷(し)く 瀬戸内海の 小島は女の 千社札 忘れたい 忘れたい 心に泣かされて 涙ぬぐった その指が 添えぬ宿命の 夢を貼る 女の意地より 大事なものを 離れて知ったの おばかさん 遅いのよ 遅いのよ あなたはよその人 私みたいな いさり火が 雨に砕ける 鞆(とも)の浦 |
| 旅の終りに藤圭子 | 藤圭子 | 立原岬 | 菊池俊輔 | 斉藤恒夫 | 流れ流れて さすらう旅は きょうは函館 あしたは釧路 希望も恋も 忘れた俺の 肩につめたい 夜の雨 春にそむいて 世間にすねて ひとり行くのも 男のこころ 誰にわかって ほしくはないが なぜかさみしい 秋もある 旅の終りに みつけた夢は 北の港の ちいさな酒場 暗い灯影に 肩寄せあって 歌う故郷の 子守唄 |
| 長州の男山本譲二 | 山本譲二 | 星野哲郎 | 原譲二 | 斉藤恒夫 | 男なら 迷うな恋に 男なら 逃げたら追うな 萩の港を 吹く松風に 洗い清めた その胸に 人生維新(いしん)の 夢を抱け 女なら 男を燃やせ 女なら つくして終れ 西の京都と 言われた町の 水に育った 花ならば 一生一度の 恋に咲け 男なら 怨むな風を 男なら 嵐の海に 浮かぶ青海(おうみ)の 十六羅漢(じゅうろくらかん) 虹のしぶきを 受けて立つ 岩の心を 忘れるな |
| 長編歌謡浪曲 長谷川伸原作「瞼の母」より 瞼の母三波春夫 | 三波春夫 | 北村桃児 | 北村桃児 | 斉藤恒夫 | 母の面影 瞼の裏に 描きつゞけて 旅から旅へ 昨日は東と 訊いたけど 今日は西だと 風便り 縞の合羽が 泪に濡れて 母恋い番場の 忠太郎 母は俺らを どうして捨てた 恨む心と 恋しい想い 宿無し鴉の 見る夢は 覚めて悲しい 幕切れさ 生れ在所(こきょう)も 遥かに遠い 母恋い番場の 忠太郎 「おかみさん、当って砕けろの心持で 失礼な事をお尋ね申しますでござんすが おかみさん、若しやあっしぐらいの男の子を持った憶えはござんせんか あっ!憶えがあるんだ 顔に出たその愕きが、 ところは江州坂田の郡醒ヶ井村から南へ一里、 磨針峠の山の宿場で番場という処がござんす、 おきなか屋忠兵ヱという、六代続いた旅館へ嫁に行き 男の子をひとり生みなすった。 そしてその子が五つの時に家を出た。 罪は父親にあったと訊きました。 おっ母さん、あっしが伜の忠太郎でござんす」 春秋数へて 二十年 想い焦がれて 逢いに来た たった一人の 母だもの どんなお方で あろうかと 寝ても覚めても その事ばかり 無事でいたなら よいけれど 暮らしに困って いる時は 助けにゃならぬと 百両を 肌身離さず 抱いていた 若しや若しやと 逢う人毎(ごと)に 尋ね尋ねて 日が昏れりゃ 夕餉(ゆうげ)の煙りが 切なくて 窓に灯りが ともる頃 人の軒場に 佇ずんで 忍び泣きした こともある 此処はお江戸の柳橋 人に知られた 水熊よ 母を尋ねて くるなれば 何故に堅気で 来なかった とがめるお浜の 目に涙 じっと見返す 忠太郎は そいつぁ無理だぜ おかみさん 親に放れた 小僧ッ子が グレて堕ちたは 誰の罪 何んの今更 どうなろう よしや堅気に なったとて 喜ぶ人は ござんせん 侭よ 浮世を三度笠 六十余州の 空の下 股旅草鞋(わらじ)を 穿くだけよ 逢いたくなったら 目をつぶろ 俺が探した おふくろは 夢に出て来た 瞼の母は こんな冷たい 女(ひと)じゃない 逢わぬ昔が 懐しい。 望みも断たれて悄然と 座敷を出る時、 すれ違った妹のお登世これがそうかと肉身の情に魅かれつゝ、 荒川堤をゆく、旅人姿の忠太郎 この時二丁の早籠が母と妹を乗せて馳けてくる。 母は吾子を妹は兄の名を呼び乍。 「誰が、誰が逢ってやるもんか、 それでいい逢いたくなったら、俺ァ瞼をつぶろうよ あゝまだおっ母さん あんなに俺を呼んでいる、 妹もあんなに一生懸命呼んでいる、 おっ母さん!忠太郎は此処だよ、おっ母さん!」 母は子を呼び 子は母を呼ぶ 朝の光りも 東を染める 荒川堤を 駆けてゆく 笠も合羽も 投げ捨てゝ 嬉しかろうぜ 親子じゃないか 泣いて瞼の 母を抱け |
| チョットだけよ浜桂子 | 浜桂子 | 関口義明 | 荒井英一 | 斉藤恒夫 | やさしい言葉で この身をしばり 着物の帯だけ 上手にほどく あなたはいじわる 憎い人 義理でちょっと来て チョット飲んで いいわけされても チョットだけよ 気分は今いち チョットだけよ わたしに隠れて 浮気をしても 世間が見てます お天道様も あなたはつんつん 罪つくり 涙ちょっとため チョット甘え 許したふりして チョットだけよ 燃えてるようでも チョットだけよ あの店この店 はしごで飲んで お流れちょうだい 仕上げはこちら あなたはとことん いい男 だからちょっと好き チョットすねて いい夢あげます チョットだけよ も一つおまけに チョットだけよ |
| 出船村上幸子 | 村上幸子 | 藤田香月 | 杉山長谷夫 | 斉藤恒夫 | 今宵出船か お名残り惜しや 暗い波間に 雪が散る 船は見えねど 別れの小唄に 沖じゃ千鳥も 泣くぞいな 今鳴る汽笛は 出船の合図 無事で着いたら 便りをくれりゃ 暗いさみしい 灯影(ほかげ)の下(もと)で 涙ながらに 読もうもの |
| トラック音頭都はるみ | 都はるみ | 檪文平 | 清野友英 | 斉藤恒夫 | ハー 花は浪速か 札幌か エー 歌は四国か 九州か 春夏秋冬 夢枕 粋な稼業が やめらりょか サッサ ノセノセ シャシャンとのせて カッカ モエモエ トラック音頭 |
| 嘆きのボス千昌夫 | 千昌夫 | なかにし礼 | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 惚れていりゃこそ 可愛さあまって ポカンとひとつ なぐったら あいつは 家を出ていった ちょっぴり 淋しいが こう見えたって 俺は俺はボスだよ 町一番の よい男 泣けば夜風が あざわらう 夜もねないで 荷物をまとめて 夜明けが来たら あっさりと あいつは 俺を棄ててった ふざけた 女だぜ こう見えたって 俺は俺はボスだよ 女はみんな 俺のもの 恋は鼻唄 風まかせ ごめんなさいの 手紙は来たけど 両手をついて 土下座して あやまるまでは 許さない 弱味は 見せないぜ こう見えたって 俺は俺はボスだよ 意地と度胸に 生きてゆく 月よ見てくれ この笑顔 |
| ねえ、おさけ黒木憲 | 黒木憲 | 吉田旺 | 徳久広司 | 斉藤恒夫 | ねえ…おさけ 忘れさせてよ ねえ…おさけ あんなおとこのことなんか 口じゃつよがり 言えるけど 身震いするよな 底冷えに 逢いたさばかりが つのるのよ 何かいってよ ねえ…おさけ ねえ…おさけ 嗤(わら)わないでよ ねえ…おさけ 溶けためばりのしみのあと 髪の芯まで 滲(し)みこんだ 倖せもどきの おもいでが 今夜もあたしを 泣かすのよ 見ないふりして ねえ…おさけ ねえ…おさけ こっちむいてよ ねえ…おさけ 話し相手はあんただけ 呑めば呑むほど からみつく みれんとゆう名の 残り火を どうすりゃいいのよ せつないよ 何かいってよ ねえ…おさけ |
| 函館慕情松前ひろ子 | 松前ひろ子 | 星野哲郎 | 岡千秋 | 斉藤恒夫 | 結ばれて 別れた日から 降りつもる 未練の 未練の雪に 心埋(う)もれて 桟橋通(が)よい こんなわたしに 初めて逢った 港函館(みなとはこだて) なつかし憎し この胸に 錨を入れて 動けなく したのは したのはどなた 蘭(らん)の花咲く 函館山の 青い灯影(ほかげ)で あなたを呼べば 見えるはずない マストが見える 賑(にぎ)やかな 祭りのあとの 淋しさを 教えた 教えたあなた 早くきてねと 書く片便(かただよ)り 流しましょうか ボトルにつめて 風もあなたを 立待岬 |
| 春の雨神野美伽 | 神野美伽 | たかたかし | 市川昭介 | 斉藤恒夫 | あなたの重荷に なるからと 路地(ろじ)を小走(こばし)り 傘で泣く女 春の雨 降りしきる あきらめばかり 先にたつ そんなおまえの 襟(えり)ぼくろ なにも言わずに 黙(だま)ってついて来い 踏(ふ)まれてきたのか 人の世(よ)に 肩の薄さに 匂(にお)う沈丁花(ちんちょうげ) 抱きよせりゃ ぬらす雨 おまえの過去は 俺の過去 かけてみないか もう一度 俺の明日(あした)に 女のしあわせを ほんとに 私で いいですね 俺を見つめて すがる細い指 ばかだなぁ もうよせよ おまえの他に 誰がいる 遅(おそ)い春でも 春は春 生きてゆこうよ ふたりの人生を |
| 春待ち便り川中美幸 | 川中美幸 | 荒木とよひさ | 岸本健介 | 斉藤恒夫 | 苦労を苦労と 思わない かあさんゆずりの 女のまごころ あの人本当は 弱虫だから 惚れたぶんだけ 惚れたぶんだけ 優しくなれる かあさん かあさん 心配しないでね きっと春には 春には帰るから くちびる噛むより 笑いましょう しあわせいつでも 心にあるはず あの人ひとりじゃ 気がかりだから 尽くすだけでも 尽くすだけでも 後悔しない かあさん かあさん 遠くで見ていてね きっと春には 春には帰るから 手紙に泣きごと 書いたのは 心のどこかで 甘えていました あの人お酒も ぷっつりやめて 生まれ変わって 生まれ変わって 仕事もしてる かあさん かあさん も少し待っててね きっと春には 春には帰るから |
| 夫婦きどり牧村三枝子 | 牧村三枝子 | 水木かおる | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 抱けばそのまま 腕の中 とけて消えそな あゝおまえ 夫婦みたいに 暮らしたい せめて三日でもねえという おまえに うそはつけない 爪をかむくせ その癖も いつか忘れた あゝおまえ 買った揃いの お茶わんに 夢がさめなけりゃねえという おまえの 顔がまぶしい 肩で甘えて ついてくる 白いうなじの あゝおまえ 襟をあわせて 寂しそに 雨になるかしらねえという おまえの 声が泣いていた |
| ふたりの灯大月みやこ | 大月みやこ | たかたかし | 市川昭介 | 斉藤恒夫 | そんな弱気でどうするの あなたお願いお酒はもうやめて 男だったら二度三度 つまずくこともあるでしよう 自棄をおこしちゃあなたの負けですよ (セリフ)「たかがお金ですむことやないの。 あんた、うちも働くわ。 二人で力あわせたら、なんとかなるやろう。 な、もう一遍やり直そうな。」 重い荷物をわけあえば 越えてゆけます明日が暗くとも あなた今さら水くさい 別れてくれと言うなんて 苦労かくごであなたについてゆく (セリフ)「うちは、あんたの気のやさしい所に惚れたんや ええやないの。人を騙すより、騙される方が なんぼ気が楽か… あんた、元気だしなはれ。」 浪花小路の灯の影で 肩を並べりゃ夜空の流れ星 なにがあろうとこの指を 離しちゃだめよいやですよ あなたいるから私は生きられる |
| ふたりの春川中美幸 | 川中美幸 | いではく | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | なにもいらない あなたが欲しい いのち重ねて くださいね… 夜更けの街を 裸足で駆けて 旅立つわたしに 雨が降る あなた強く強く 抱いてくれますか 夜が明ければ かけおちしたと きっと噂に なるでしょう あなたとふたり 暮らせるならば いばらの道さえ 歩きます あなた強く強く 抱いてくれますか 悪い女と 呼ばれていいの 耐えてゆきます この愛で… 貧しさなんて 泣いたりしない 心が変わる日 怖いだけ あなた強く強く 抱いてくれますか |
| 待つ女伍代夏子 | 伍代夏子 | 吉岡治 | 市川昭介 | 斉藤恒夫 | 別ればなしが いつ出ても 不思議じゃないのと 目を伏せる 救けてと云われても 雨の居酒屋 飲むしかないわ 泣きたい女は世の中に 星の数ほど いるけれど……お泣き 泣きたけりゃ 涙かれはてるまで うしろ指 薄い胸で わたしも 待つ女 勝手気ままな 鳥だって いつかはねぐらに 舞い戻る 取り合えずふらふらと 雨の居酒屋 酔うしかないわ 演歌がじんわり 利いてくる 酒は似合いの鬼ごろし……お泣き 泣きたけりゃ 熱いあの夜のように うしろ影 夢の中で わたしも 待つ女 救けてと云われても 雨の居酒屋 飲むしかないわ 泣きたい女は世の中に 星の数ほど いるけれど……お泣き 泣きたけりゃ 涙かれはてるまで うしろ指 薄い胸で わたしも 待つ女 |
| 人生田中よしひこ | 田中よしひこ | 大田三元 | 望月吾郎 | 斉藤恒夫 | 道は明日も 登り坂 風は冷たい むかい風 俺が選んだ 俺が選んだ 試練の人生(みち)だ 泥にまみれて 唇かんで 意地がこらえる 男の涙 弱い犬ほど よく吠える 騒ぐ奴ほど すぐ逃げる 腹をたてたら 腹をたてたら お前の負けだ じっと我慢の 岩場の上に 俺は根をはる 真理(まこと)をつなぐ 汗も涙も かれ果てて それで足りなきゃ 血を流す 負けてたまるか 負けてたまるか 遅れてなるか 燃やせ闘魂 命の限り 人生は果てない 真理はひとつ |
みちづれ 牧村三枝子 | 牧村三枝子 | 水木かおる | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 水にただよう 浮草に おなじさだめと 指をさす 言葉少なに 目をうるませて 俺をみつめて うなづくおまえ きめた きめた おまえとみちづれに 花の咲かない 浮草に いつか 実のなる ときをまつ 寒い夜更けは お酒を買って たまのおごりと はしゃぐ姿に きめた きめた おまえとみちづれに 根なし明日なし 浮草に 月のしずくの やどるころ 夢の中でも この手をもとめ さぐりあてれば 小さな寝息 きめた きめた おまえとみちづれに |
| みちのく一人旅藤圭子 | 藤圭子 | 市場馨 | 三島大輔 | 斉藤恒夫 | ここでいっしょに 死ねたらいいと すがる涙の いじらしさ その場しのぎの なぐさめ云って みちのく ひとり旅 うしろ髪ひく かなしい声を 背(せな)でたちきる 道しるべ 生きていたなら いつかは逢える 夢でも逢えるだろう 時の流れに 逆らいながら ひとりゆく身の 胸のうち 俺は男と つぶやきながら みちのくひとり旅 月の松島 しぐれの白河 昨日と明日は ちがうけど 遠くなるほど いとしさつのる みれんがつのるだけ たとえどんなに 恨んでいても たとえどんなに 灯りがほしくても お前が俺には 最後の女 俺にはお前が 最後の女 たとえどんなに つめたく別れても お前が俺には 最後の女 たとえどんなに 流れていても お前が俺には 最後の女 |
| やがて港は朝村上幸子 | 村上幸子 | 丹古晴己 | 鈴木淳 | 斉藤恒夫 | 海が荒れる 女が痩せる 船も来なくなる 恋が逃げる 涙がのこる 酒場の片隅 逢いたい 逢いたい 死ぬほど逢いたい タバコにむせた ふりをして 別れまぎわに 涙をかくしたあなた 思いでけむる 暖炉も消えて やがて……やがて港は朝 お酒がしみる グラスが割れる 夢も見なくなる 過去がぬれる 未練がつのる つめたい小窓に もえたい もえたい もいちどもえたい 言葉はいつも 強いのに 酔ってすねても やさしくゆるしたあなた 悲しみだけを 今夜も置いて やがて……やがて港は朝 逢いたい 逢いたい 死ぬほど逢いたい かわいていたむ 唇に 愛の帰る日 信じているのよあなた はかない希望(のぞみ) カモメに賭けて やがて……やがて港は朝 |
| 野球星田中よしひこ | 田中よしひこ | 石川武敏 | 望月吾郎 | 斉藤恒夫 | うなる剛球 ど真ン中の 低目にのびる 切れ味は 十年一人の 野球の星だ あゝ栄光の ユニフォーム 君はぼくらの あこがれだ あの娘もいるだろ 五万の観衆 燃えるマウンド フルベース 負けてたまるか 男の意地だ あゝ打てるなら 打ってみろ 苦労そだちの 火の球を 楽をさせたい おふくろさんに 足は痛いか 親父さん ご恩がえしは 大投手です あゝ夢ひらく 日本の 空にかがやけ 野球星 |
| 山大江裕 | 大江裕 | 星野哲郎 | 原譲二 | 斉藤恒夫 | 流れる雲の 移り気よりも 動かぬ山の 雪化粧 ガンコ印(じるし)の 野良着(のらぎ)をまとい 生きる師匠(おやじ)の 横顔に おれは男の 山をみた おれもなりたい 山をみた けわしい山に 登ってみたい 自分の道を 極めたい それは男の 見果てぬ夢か 山に登れば その山の 山の向こうに 待っている 山の深さを 知るばかり 目先のことに うろちょろするな 昨日(きのう)と同じ 今日(きょう)はない それが師匠(おやじ)の 口癖だった たった一度の 人生を 花にするのも がまんなら 山にするのも またがまん |
山 北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 原譲二 | 斉藤恒夫 | 流れる雲の 移り気よりも 動かぬ山の 雪化粧 ガンコ印の 野良着をまとい 生きる師匠(おやじ)の 横顔に おれは男の 山をみた おれもなりたい 山をみた けわしい山に 登ってみたい 自分の道を 極めたい それは男の 見果てぬ夢か 山に登れば その山の 山の向こうに 待っている 山の深さを 知るばかり 目先のことに うろちょろするな 昨日(きのう)と同じ 今日はない それが師匠(おやじ)の 口癖だった たった一度の 人生を 花にするのも がまんなら 山にするのも またがまん |
友禅流し 牧村三枝子 | 牧村三枝子 | 水木かおる | 乙田修三 | 斉藤恒夫 | 雪はまだ 河原に白く 指を切る 水のつめたさ 加賀の金沢 浅野・犀の流れ 明日をさがして さまよう恋に いのち華やぐ 夢染めて 春を呼ぶ 春を呼ぶ 友禅流し 露草で 描いた恋の 行くすえは 水に流れる これがさだめか 紅殻格子[べにからごうし] 慕う女の こころのように ゆれて揉まれる 絵模様の かなしくも 美しい 友禅流し 城下町 肩先さむく ひとり行く 水のたそがれ かすむ白山 夕山ざくら 夢も望みも ぼかした恋に せめて小さな 幸福の 春を呼ぶ 春を呼ぶ 友禅流し |
| 夢街道大木綾子 | 大木綾子 | 吉田旺 | 徳久広司 | 斉藤恒夫 | 涙もしばれる 海峡こえて 花の都に 来たからにゃ 負けてなるかよ どさんこ鴎 吹雪はらって 抱いてきた 男のぞみを 咲かすまで ゆくぞ!! ゆくぞ!! ゆくぞこの道 夢街道 芸道ひとすじ 選んだからは 親の死に目に 逢えるとは 決して思うな 思っちゃならぬ 故郷の親父の くちぐせが やけに身にしむ 昨日今日 ゆくぞ!! ゆくぞ!! ゆくぞこの道 夢街道 行く先は雨風 嵐であろと 檜舞台を 踏むまでは にげてたまるか どさんこ鴎 たとえ翼は 破れても 弱音奥歯で かみ殺し ゆくぞ!! ゆくぞ!! ゆくぞこの道 夢街道 |
| 夢よもういちど渥美二郎 | 渥美二郎 | たかたかし | 遠藤実 | 斉藤恒夫 | 雨にうたれて 散る花は 涙かくして 春を待つ 夢よ 夢よ 夢よ もういちど ネオンやけした この肌に あなたがもどる その日はいつ来るの もしも私が 男なら 女ごころを ぶたないわ 夢よ 夢よ 夢よ もういちど 夜の化粧で 飾っても あなたのいない 淋しさかくせない 夜にこぼれて 恋に泣き なんど死のうと 思ったか 夢よ 夢よ 夢よ もういちど 酒をわすれて 朝のある 暮らしがほしい あなたにつくしたい |
| 宵待草村上幸子 | 村上幸子 | 竹久夢二 | 多忠亮 | 斉藤恒夫 | 待てど暮らせど 来ぬひとを 宵待草の やるせなさ こよいは月も 出ぬそうな こよいは月も 出ぬそうな |
| 流氷景色清水まり子 | 清水まり子 | 石本美由起 | 望月吾郎 | 斉藤恒夫 | あなたと別れた 淋しさを 雪が冷めたく 凍らせる 海と町との 海岸線も 見分けがつかない 流氷景色 白い寒さが眼にしみる アア 眼にしみる 届けるあてない 手袋を 編んでいとしさ 噛みしめる こゝでなん日 過せばいいの 幸せ閉した 流氷景色 みれん吹雪の 北の宿 アア 北の宿 少しのお酒に 酔いながら 唄う恋唄 なみだ唄 ルージュ切なや 化粧をしても あなたに逢えない 流氷景色 春は私に まだ遠い アア まだ遠い |
| 別れ雨浜桂子 | 浜桂子 | 松居宏 | 荒井英一 | 斉藤恒夫 | 隅田夜風(すみだよかぜ)に 灯りがともりゃ 忍ぶ恋路の はかなさを 知っているように 柳が揺れる 逢えば別れが こんなにも 辛い浮き世の 涙橋 消えてゆくのね 蛍のように 燃えて哀しい 恋ひとつ せめても一度 逢わせてほしい あの日結んだ おみくじが 夢に崩れて 泣いている 一人たたずむ 夜更けの橋は 未練ごころを 知るように 泣いているような さびしい水も そっとさよなら つぶやけば 涙まじりの 別れ雨 |