足摺岬海が裂ける 岩が吠える 足摺の 荒ぶる 岬に立てば 小い世間は 吹っとぶぞ 俺も行きたや 万次郎さんの 花と嵐の 人生を 波に浮かべて わだつみの涯て 思い叶う 夢も千尋 倖せを 愛する 家族のために 船にいっぱい 積みこむぞ 巨い希望を 延縄船に 乗せて地球をひとめぐり 俺の住処は 七つの海だ 虹をつかみ 雲に乗って 足摺の 波立つ 岬を廻りゃ 若い竜馬の 声がする 命惜しんじゃ 何も出来ん 捨てて勝つ気が 明日を呼ぶ 海に貰うた 度胸が宝 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 岡千秋 | 桜庭伸幸 | 海が裂ける 岩が吠える 足摺の 荒ぶる 岬に立てば 小い世間は 吹っとぶぞ 俺も行きたや 万次郎さんの 花と嵐の 人生を 波に浮かべて わだつみの涯て 思い叶う 夢も千尋 倖せを 愛する 家族のために 船にいっぱい 積みこむぞ 巨い希望を 延縄船に 乗せて地球をひとめぐり 俺の住処は 七つの海だ 虹をつかみ 雲に乗って 足摺の 波立つ 岬を廻りゃ 若い竜馬の 声がする 命惜しんじゃ 何も出来ん 捨てて勝つ気が 明日を呼ぶ 海に貰うた 度胸が宝 |
佐渡の舞い扇波の小鼓(こつづみ) また大鼓(おおつづみ) かっこかっこと 鳴りわたる 海は漁師の 能舞台 佐渡の山々 茜に染めて 昇る朝日が 修羅扇(しゅらおおぎ) 昔、平(たいら)の 清経(きよつね)公が 戦する身が 厭になり 月にきかせた 名残り笛 遠く偲んで 平和にひたる 小木の岬の たらい舟 舟の行く手に ふる淡雪は 可愛い天女の 羽衣か 海は俺らの 鏡板(かがみいた) トンと踏みしめ 網ひき寄せりゃ おけさしぶきの 花が咲く | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 中村典正 | 馬場良 | 波の小鼓(こつづみ) また大鼓(おおつづみ) かっこかっこと 鳴りわたる 海は漁師の 能舞台 佐渡の山々 茜に染めて 昇る朝日が 修羅扇(しゅらおおぎ) 昔、平(たいら)の 清経(きよつね)公が 戦する身が 厭になり 月にきかせた 名残り笛 遠く偲んで 平和にひたる 小木の岬の たらい舟 舟の行く手に ふる淡雪は 可愛い天女の 羽衣か 海は俺らの 鏡板(かがみいた) トンと踏みしめ 網ひき寄せりゃ おけさしぶきの 花が咲く |
彼奴(あいつ)縄の千切れた のれんを潜り 彼奴と交わす 盃は 筋の通らぬ 世間の闇に 迷い 傷つき 心も枯れた 俺を泣かせる 味がする 一期一会の 出逢い酒 年の頃なら 五十と一、二 彼奴が何故か 気にかかる 日陰暮らしに 染まっちゃいても 腹の底まで 汚れはしない 俺と気性が 似ているのか 揺れる灯りの 影二つ 明方が白々 酔いしれ乍ら 彼奴がぽつり 呟いた 後見ないで 往くしかないさ 生れ横濱 名前は清二 俺の来た道 悔いは無い 明日もさすらう けもの道 | 鳥羽一郎 | 品川隆二 | 船村徹 | 蔦将包 | 縄の千切れた のれんを潜り 彼奴と交わす 盃は 筋の通らぬ 世間の闇に 迷い 傷つき 心も枯れた 俺を泣かせる 味がする 一期一会の 出逢い酒 年の頃なら 五十と一、二 彼奴が何故か 気にかかる 日陰暮らしに 染まっちゃいても 腹の底まで 汚れはしない 俺と気性が 似ているのか 揺れる灯りの 影二つ 明方が白々 酔いしれ乍ら 彼奴がぽつり 呟いた 後見ないで 往くしかないさ 生れ横濱 名前は清二 俺の来た道 悔いは無い 明日もさすらう けもの道 |
関の孫六火花散らして 打かれながら 外に吐き出す 心の濁り そうさ 刀も 人間も 鍛えられなきゃ 強くはならぬ 関の孫六 男の姿を 男の姿を そこに見た 折れず曲がらず 優しく熱く 俺も生きたい この世の中を そうさ 刀も 人間も 意地と情けと 切れ味勝負 命ふきこむ 男の背中に 男の背中に 未来がある 小瀬の鵜飼で きこえる里に 冴える鍛冶技 職人気質 そうさ 刀も 人間も 磨く魂 一生かけて 関の孫六 男の姿を 男の姿を そこに見た | 鳥羽一郎 | 関口義明 | 井川裕多加 | 南郷達也 | 火花散らして 打かれながら 外に吐き出す 心の濁り そうさ 刀も 人間も 鍛えられなきゃ 強くはならぬ 関の孫六 男の姿を 男の姿を そこに見た 折れず曲がらず 優しく熱く 俺も生きたい この世の中を そうさ 刀も 人間も 意地と情けと 切れ味勝負 命ふきこむ 男の背中に 男の背中に 未来がある 小瀬の鵜飼で きこえる里に 冴える鍛冶技 職人気質 そうさ 刀も 人間も 磨く魂 一生かけて 関の孫六 男の姿を 男の姿を そこに見た |
紀州街道北へ東へ 旅から旅へ 数えりゃ十年 ちぎれ雲 ちぎれ雲 空に突き出た 一方杉よ 今頃ひとりであいつ どうしてる やけに淋しい 旅の酒だよ ご免なすって お月さん 紀州街道 熊野川 今日も借り寝の 今日も借り寝の 腕まくら 故郷忘れた 訳ではないが 夢追う途中の 峠みち 峠みち 旅の日暮れが 心に重い いつまで続くかオレの 流れ癖 夢につまづきゃ 酒にすがって 泣けてきちゃうぜ お月さん 紀州街道 はぐれ鳥 腹で詫びてる 腹で詫びてる 親不孝 見上げりゃ背中が寒い 旅の空 風の噂も 今じゃ遠いさ 明日は何処やら お月さん 紀州街道 峠茶屋 後へ戻れぬ 後へ戻れぬ 国ざかい | 鳥羽一郎 | 里村龍一 | 叶弦大 | | 北へ東へ 旅から旅へ 数えりゃ十年 ちぎれ雲 ちぎれ雲 空に突き出た 一方杉よ 今頃ひとりであいつ どうしてる やけに淋しい 旅の酒だよ ご免なすって お月さん 紀州街道 熊野川 今日も借り寝の 今日も借り寝の 腕まくら 故郷忘れた 訳ではないが 夢追う途中の 峠みち 峠みち 旅の日暮れが 心に重い いつまで続くかオレの 流れ癖 夢につまづきゃ 酒にすがって 泣けてきちゃうぜ お月さん 紀州街道 はぐれ鳥 腹で詫びてる 腹で詫びてる 親不孝 見上げりゃ背中が寒い 旅の空 風の噂も 今じゃ遠いさ 明日は何処やら お月さん 紀州街道 峠茶屋 後へ戻れぬ 後へ戻れぬ 国ざかい |
負けてたまるか苦い涙を しこたま呑んで 酔っても眠れぬ 夜がある 俺を信じてついて来る 部下よ 許せと男泣き 想い出すたび 想い出すたび 今日の笑顔が 身に滲みる 負けてたまるか 一生一度 浪花男(なにわおとこ)の 茨道(いばらみち) (セリフ)「失敗して泣いてる奴がいるかい 失敗したかて、お前らの火の粉はわしがかぶってやるわい」 四十、五十は鼻たれ小僧 古稀で花咲く 蝶が舞う 靴をへらして 身を削り 堀を埋めて 城を取る 眺めよきかな 眺めよきかな 松のみどりに 天守閣(てんしゅかく) 負けてたまるか天上天下(てんじょうてんか) 浪花男(なにわおとこ)が 登る道 地図を眺めりゃ 小指のような 小さな祖国さ この島は 我が身かわいい歳も過ぎ 国の未来が気にかかる ご照覽(しょうらん)あれ ご照覽(しょうらん) 天照らします 御親神(みおやがみ) 負けてたまるか 一心不乱(いっしんふらん) 浪花男(なにわおとこ)の 華の道 | 鳥羽一郎 | 湯川れい子 | 船村徹 | 丸山雅仁 | 苦い涙を しこたま呑んで 酔っても眠れぬ 夜がある 俺を信じてついて来る 部下よ 許せと男泣き 想い出すたび 想い出すたび 今日の笑顔が 身に滲みる 負けてたまるか 一生一度 浪花男(なにわおとこ)の 茨道(いばらみち) (セリフ)「失敗して泣いてる奴がいるかい 失敗したかて、お前らの火の粉はわしがかぶってやるわい」 四十、五十は鼻たれ小僧 古稀で花咲く 蝶が舞う 靴をへらして 身を削り 堀を埋めて 城を取る 眺めよきかな 眺めよきかな 松のみどりに 天守閣(てんしゅかく) 負けてたまるか天上天下(てんじょうてんか) 浪花男(なにわおとこ)が 登る道 地図を眺めりゃ 小指のような 小さな祖国さ この島は 我が身かわいい歳も過ぎ 国の未来が気にかかる ご照覽(しょうらん)あれ ご照覽(しょうらん) 天照らします 御親神(みおやがみ) 負けてたまるか 一心不乱(いっしんふらん) 浪花男(なにわおとこ)の 華の道 |
新島の海鉛色した 怒濤の波は 辛い浮き世の 時化航海だ 胸に勇気の 二文字抱いて じっとこらえりゃ 夕凪 小凪 俺を育てた 新島の海だよ 出船入船 初恋港 誰を待つやら 磯菊の花 カモメ群れ飛ぶ 太平洋は ガキの頃から 兄弟同士 風は爽やか 新島の海だよ 焼けた二の腕 男のロマン ねじり鉢巻き きりりと結ぶ 俺とお前は 荒浜育ち 夢をもつなら でっかくもてよ 躍る黒潮 新島の海だよ | 鳥羽一郎 | 出川長芳・高畠じゅん子 | 宮崎重夫・中川博之 | 南郷達也 | 鉛色した 怒濤の波は 辛い浮き世の 時化航海だ 胸に勇気の 二文字抱いて じっとこらえりゃ 夕凪 小凪 俺を育てた 新島の海だよ 出船入船 初恋港 誰を待つやら 磯菊の花 カモメ群れ飛ぶ 太平洋は ガキの頃から 兄弟同士 風は爽やか 新島の海だよ 焼けた二の腕 男のロマン ねじり鉢巻き きりりと結ぶ 俺とお前は 荒浜育ち 夢をもつなら でっかくもてよ 躍る黒潮 新島の海だよ |
ZANZAZANZA ZANZAと男船 あばよ 出ていく恋港 どうせ陸では 暮らせぬカモメ あの娘 あきらめな オヨメに行きなよ…ZANZA! ZANZA ZANZAと波しぶき 海の勝負は命がけ 那刹那に泡だつ地獄 腕が折れるまで 男の意地だよ ZANZA! ZANZA ZANZAと浴びるほど 呑んでつぶれて 知らぬ街 ここは外国 世界の果てさ ほろり想い出す 逢いたい 抱きたい ZANZA! ZANZA ZANZAと宝船 男だらけの 不精ヒゲ 港見えたぜ 半年ぶりの あの娘 居るだろか 気になる 気になる ZANZA! | 鳥羽一郎 | 能吉利人 | 桜井順 | 桜庭伸幸 | ZANZA ZANZAと男船 あばよ 出ていく恋港 どうせ陸では 暮らせぬカモメ あの娘 あきらめな オヨメに行きなよ…ZANZA! ZANZA ZANZAと波しぶき 海の勝負は命がけ 那刹那に泡だつ地獄 腕が折れるまで 男の意地だよ ZANZA! ZANZA ZANZAと浴びるほど 呑んでつぶれて 知らぬ街 ここは外国 世界の果てさ ほろり想い出す 逢いたい 抱きたい ZANZA! ZANZA ZANZAと宝船 男だらけの 不精ヒゲ 港見えたぜ 半年ぶりの あの娘 居るだろか 気になる 気になる ZANZA! |
愛をみんなでひとは誰でも しあわせを 求めさがして 旅をする だけどどこかで 道にはぐれて 奈落におちる 人がいる 愛は余って いませんか 情は余って いませんか 分け合いましょう 足りない人と この世は一つ 世界は一つ おぎゃあと生まれた そのときは みんな可愛いい 赤ん坊さ だけどどこかで 夢にはぐれて 地獄をのぞく 人がいる 愛は余って いませんか 情は余って いませんか 分け合いましょう 淋しい人と この世は一つ 世界は一つ 山の麓に 咲く百合の 花によく似た ゆかしさよ 分けて誇らぬ 愛と情は さ迷う人の 杖となる 愛は余って いませんか 情は余って いませんか 分け合いましょう 涙を夢を 更生保護会 世界を結ぶ | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 岡千秋 | 丸山雅仁 | ひとは誰でも しあわせを 求めさがして 旅をする だけどどこかで 道にはぐれて 奈落におちる 人がいる 愛は余って いませんか 情は余って いませんか 分け合いましょう 足りない人と この世は一つ 世界は一つ おぎゃあと生まれた そのときは みんな可愛いい 赤ん坊さ だけどどこかで 夢にはぐれて 地獄をのぞく 人がいる 愛は余って いませんか 情は余って いませんか 分け合いましょう 淋しい人と この世は一つ 世界は一つ 山の麓に 咲く百合の 花によく似た ゆかしさよ 分けて誇らぬ 愛と情は さ迷う人の 杖となる 愛は余って いませんか 情は余って いませんか 分け合いましょう 涙を夢を 更生保護会 世界を結ぶ |
来島海峡嘘も誠も 飲み込んで 潮は流れる 青々と のせられた ふりをして しかけた者の 鵜綱を ぐっとつかんで ふりまわす 男の海だよ 来島海峡 わしの相手は 世界じゃぞ 身内の難儀にゃ 目もくれぬ 男には 男しか わからぬ情が あるんじゃよ 文句言わずに ついてこい はらわたゆさぶる 来島海峡 泣いてとび込む 椋鳥に 我が身削って えさをやる 人生の 荒海に ただよう者は みな仲間 右も左も 有りゃせんと しぶきが吠えるぞ 来島海峡 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 岡千秋 | 丸山雅仁 | 嘘も誠も 飲み込んで 潮は流れる 青々と のせられた ふりをして しかけた者の 鵜綱を ぐっとつかんで ふりまわす 男の海だよ 来島海峡 わしの相手は 世界じゃぞ 身内の難儀にゃ 目もくれぬ 男には 男しか わからぬ情が あるんじゃよ 文句言わずに ついてこい はらわたゆさぶる 来島海峡 泣いてとび込む 椋鳥に 我が身削って えさをやる 人生の 荒海に ただよう者は みな仲間 右も左も 有りゃせんと しぶきが吠えるぞ 来島海峡 |
伊勢湾視界 三百六十度(さんびゃくろくじゅうど) 西に鈴鹿の 山脈仰ぎ 東はるかに 富士の嶺 恋も涙も まとめてすてて 青い波間を ゆらゆらと 男伊勢湾 船頭ぐらし 女泣かせの カーゴーが 汽笛鳴らして 入ってくるぜ 鴎そこどけ 邪魔するな 君はのん気で 羨ましいと 錆びた船首が 妬いている 男伊勢湾 つりバカ暮らし マダイ ホンダイ サクラダイ 今日の獲物を 神宮さまに 供え祈るぜ 両親の 無病息災(むびょうそくさい)それさえ叶や 出世無用の 風が吹く 男伊勢湾 夕日が赤い | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 南郷達也 | 視界 三百六十度(さんびゃくろくじゅうど) 西に鈴鹿の 山脈仰ぎ 東はるかに 富士の嶺 恋も涙も まとめてすてて 青い波間を ゆらゆらと 男伊勢湾 船頭ぐらし 女泣かせの カーゴーが 汽笛鳴らして 入ってくるぜ 鴎そこどけ 邪魔するな 君はのん気で 羨ましいと 錆びた船首が 妬いている 男伊勢湾 つりバカ暮らし マダイ ホンダイ サクラダイ 今日の獲物を 神宮さまに 供え祈るぜ 両親の 無病息災(むびょうそくさい)それさえ叶や 出世無用の 風が吹く 男伊勢湾 夕日が赤い |
時化酒場女は海だ 荒れたら恐(こわ)い 荒くれ漁師も 手に負えぬ 確かに俺が 悪かった たまたまバクチに 手を出して 首をすくめて 駈込む寺は 港はずれの 時化酒場 思いもかけぬ 高値がつけば 誰でもルンルン 気分だぜ チョイトのはずが 気がつけば いつか深入り ホゾをかむ 二人三人 似たよな仲間 ボヤき反省 時化酒場 嵐が凪(な)ぎりゃ またにこにこと 笑顔も千両の いい女房 心で両手 合わせても 男は口に 出さぬもの 仕方ないわさ 寝静まるまで 待って帰ろか 時化酒場 | 鳥羽一郎 | 峰梓 | 関野幾生 | | 女は海だ 荒れたら恐(こわ)い 荒くれ漁師も 手に負えぬ 確かに俺が 悪かった たまたまバクチに 手を出して 首をすくめて 駈込む寺は 港はずれの 時化酒場 思いもかけぬ 高値がつけば 誰でもルンルン 気分だぜ チョイトのはずが 気がつけば いつか深入り ホゾをかむ 二人三人 似たよな仲間 ボヤき反省 時化酒場 嵐が凪(な)ぎりゃ またにこにこと 笑顔も千両の いい女房 心で両手 合わせても 男は口に 出さぬもの 仕方ないわさ 寝静まるまで 待って帰ろか 時化酒場 |
海峡浪漫人は誰でも こころの海に 母の面影 抱いている 淋しがりやの おんぼろ船が 湯の花港を 恋しがる そうさ そうさ そうだとも 俺に異存は 更々ないさ 逢って行こうよ 海峡浪漫 白い衣装着た 丹頂鶴に はぐれ鴉の 片思い 夢を夢だと 気付かぬままに この世を彷徨う 船もある そうさ そうさ そうだとも 生きているって 証の酒だ ぐっと飲みなよ 海峡浪漫 花は無くても 岬の果ては 遥かオーロラ 銀世界 紅い血潮が 燃えてるうちに あの娘の情けを 受けとめろ そうさ そうさ そうだとも たった一度の 人生航路 夢を咲かせろ 海峡浪漫 | 鳥羽一郎 | 志賀大介 | 夏川寿里亜 | 丸山雅仁 | 人は誰でも こころの海に 母の面影 抱いている 淋しがりやの おんぼろ船が 湯の花港を 恋しがる そうさ そうさ そうだとも 俺に異存は 更々ないさ 逢って行こうよ 海峡浪漫 白い衣装着た 丹頂鶴に はぐれ鴉の 片思い 夢を夢だと 気付かぬままに この世を彷徨う 船もある そうさ そうさ そうだとも 生きているって 証の酒だ ぐっと飲みなよ 海峡浪漫 花は無くても 岬の果ては 遥かオーロラ 銀世界 紅い血潮が 燃えてるうちに あの娘の情けを 受けとめろ そうさ そうさ そうだとも たった一度の 人生航路 夢を咲かせろ 海峡浪漫 |
好きだよ佐賀関男の全てを 一本釣りに 賭けて継ぐのさ 親父のあとを ロマンが眠る 速吸の瀬戸 浪に揺られて 又想う 俺の意気地を 陰で支える 君が居るから ああ 好きだよ佐賀関 一荒来るのか 日振の島が やけに近くに 見えるじゃないか こませをつめて 投げ込む海を 低く鴎が とんでゆく 俺の安全 祈りつづける 母が居るから ああ 好きだよ佐賀関 気立てもサバサバ 豊後の女は 引きも当たりも 一アジちがう 船足軽く 心も軽く 急ぐ港は 恋港 俺の安らぎ 守り温める 君が居るから ああ 好きだよ佐賀関 | 鳥羽一郎 | 佐藤善孝・星野哲郎 | 中村典正 | | 男の全てを 一本釣りに 賭けて継ぐのさ 親父のあとを ロマンが眠る 速吸の瀬戸 浪に揺られて 又想う 俺の意気地を 陰で支える 君が居るから ああ 好きだよ佐賀関 一荒来るのか 日振の島が やけに近くに 見えるじゃないか こませをつめて 投げ込む海を 低く鴎が とんでゆく 俺の安全 祈りつづける 母が居るから ああ 好きだよ佐賀関 気立てもサバサバ 豊後の女は 引きも当たりも 一アジちがう 船足軽く 心も軽く 急ぐ港は 恋港 俺の安らぎ 守り温める 君が居るから ああ 好きだよ佐賀関 |
妻から海へこんど港へ戻ったときは 逢いに行ってもいいですか 人目かまわずあなたの頬に 口紅をつけてもいいですか 妻から海へ 愛しい海へ おさえきれない想いを送ります 抱けば泣きだす我が子に逢って いつもとまどう 親かもめ だけどこの子も大きくなれば きっとあなたを追うでしょう 妻から海へ はるかな海へ 熱い季節の香りを送ります 沖でカラオケ上達したと 風の便りをききました どうぞ元気で赤道越えて みせて下さい陽やけ顔 妻から海へ あなたの海へ 背のびして待つ慕情を送ります | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | | こんど港へ戻ったときは 逢いに行ってもいいですか 人目かまわずあなたの頬に 口紅をつけてもいいですか 妻から海へ 愛しい海へ おさえきれない想いを送ります 抱けば泣きだす我が子に逢って いつもとまどう 親かもめ だけどこの子も大きくなれば きっとあなたを追うでしょう 妻から海へ はるかな海へ 熱い季節の香りを送ります 沖でカラオケ上達したと 風の便りをききました どうぞ元気で赤道越えて みせて下さい陽やけ顔 妻から海へ あなたの海へ 背のびして待つ慕情を送ります |
人生なかば祭りさわぎの 浮き世のうらは 寂しがり屋の 吹きだまり おまえ おまえ おまえ何しに 生まれて来たと 酔うほど酒が 酒が問い返す 俺も人生 もうなかば 北の生まれと 聞いてはいたが 何を迷って 夜の河 街は 街は 街は七夕 今年もつづく どこかできっと きっと見てるはず 泣いたあいつも 夢なかば 借りたまんまの 夕べの傘を 返しあぐねる 一番町 通り 通り 通りすがりの 情けが沁みて も一度賭けて 賭けてみたくなる 俺も人生 まだなかば | 鳥羽一郎 | 坂口照幸 | 中村典正 | | 祭りさわぎの 浮き世のうらは 寂しがり屋の 吹きだまり おまえ おまえ おまえ何しに 生まれて来たと 酔うほど酒が 酒が問い返す 俺も人生 もうなかば 北の生まれと 聞いてはいたが 何を迷って 夜の河 街は 街は 街は七夕 今年もつづく どこかできっと きっと見てるはず 泣いたあいつも 夢なかば 借りたまんまの 夕べの傘を 返しあぐねる 一番町 通り 通り 通りすがりの 情けが沁みて も一度賭けて 賭けてみたくなる 俺も人生 まだなかば |
男の火祭り紅い紅い炎の 大松明が 燃えて南部の 夜空を焦がす おやじ見てくれ 精霊舟で 俺の闘志は あの火柱だ 燃やせ 燃やせ 燃え上がれ 裸が躍る 汗がとぶ 南部男の ああ 火祭りだ 想い想いとどけと 投げ松明に 散らす峰の子 富士川染める 幼馴染は 離れていても 恋の煩悩 祭りにゃ燃える 燃やせ 燃やせ 燃え上がれ 心が躍る 血がたぎる 南部男の ああ 火祭りだ 南部南部魂 雄叫びあげて 百と八たい かがり火燃える 天にとどろけ 大地をゆすれ 俺の生きざま 祭りに賭ける 燃やせ 燃やせ 燃え上がれ 命が躍る 気が勇む 南部男の ああ 火祭りだ | 鳥羽一郎 | 平山忠夫 | 望月吾郎 | | 紅い紅い炎の 大松明が 燃えて南部の 夜空を焦がす おやじ見てくれ 精霊舟で 俺の闘志は あの火柱だ 燃やせ 燃やせ 燃え上がれ 裸が躍る 汗がとぶ 南部男の ああ 火祭りだ 想い想いとどけと 投げ松明に 散らす峰の子 富士川染める 幼馴染は 離れていても 恋の煩悩 祭りにゃ燃える 燃やせ 燃やせ 燃え上がれ 心が躍る 血がたぎる 南部男の ああ 火祭りだ 南部南部魂 雄叫びあげて 百と八たい かがり火燃える 天にとどろけ 大地をゆすれ 俺の生きざま 祭りに賭ける 燃やせ 燃やせ 燃え上がれ 命が躍る 気が勇む 南部男の ああ 火祭りだ |
周防灘恋唄はなれてはじめて 気づくこともあるさ ふるさとの暖かい ぬくもり 俺を育ててくれた 山よ 川よ 周防の海よ いつか帰りたい おまえのもとへ 遠く旅して いるときも 俺の心は 磁石のように 生まれ故郷を 探してゆれるよ 祭りの頃には 帰りたくてうずく ふるさとは人生の 師匠さ 俺に勇気をくれた 荒く しょっぱい 周防の海よ いつか眠りたい おまえの胸で うれしかなしい 時につけ 俺の心は 磁石のように 青いあの海 探してゆれるよ 深酒するなと 肩を叩き叱る おふくろの口ぐせも きこえる 俺の灯りのような 星よ 渚よ 周防の海よ いつか語りたい おまえとふたり 都会のしぐれに 濡れるたび 俺の心は 磁石のように 熱い思い出 探してゆれるよ | 鳥羽一郎 | 渡辺桂・星野哲郎 | 中村典正 | | はなれてはじめて 気づくこともあるさ ふるさとの暖かい ぬくもり 俺を育ててくれた 山よ 川よ 周防の海よ いつか帰りたい おまえのもとへ 遠く旅して いるときも 俺の心は 磁石のように 生まれ故郷を 探してゆれるよ 祭りの頃には 帰りたくてうずく ふるさとは人生の 師匠さ 俺に勇気をくれた 荒く しょっぱい 周防の海よ いつか眠りたい おまえの胸で うれしかなしい 時につけ 俺の心は 磁石のように 青いあの海 探してゆれるよ 深酒するなと 肩を叩き叱る おふくろの口ぐせも きこえる 俺の灯りのような 星よ 渚よ 周防の海よ いつか語りたい おまえとふたり 都会のしぐれに 濡れるたび 俺の心は 磁石のように 熱い思い出 探してゆれるよ |
別れの宿しら しら しらと 雨がふる そぼ そぼ そぼと 日が暮れる 別れの宿は 枕の下で 波も泣くだろ 賢島 そんなに飲んじゃ だめですと ふたりのグラス 取りかえて ひとりで酔って 倒れたきみも 明日は伊良湖の 女になる いや いや いやと すがる手に キラ キラ キラと 散る涙 きみには白い 真珠をだいた 旅をあげたい 鳥羽の海 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | | しら しら しらと 雨がふる そぼ そぼ そぼと 日が暮れる 別れの宿は 枕の下で 波も泣くだろ 賢島 そんなに飲んじゃ だめですと ふたりのグラス 取りかえて ひとりで酔って 倒れたきみも 明日は伊良湖の 女になる いや いや いやと すがる手に キラ キラ キラと 散る涙 きみには白い 真珠をだいた 旅をあげたい 鳥羽の海 |
天下布武鎧かぶとに生命をあずけ 戦にかけた 天下布武 眼下に望む びわの湖 安土にきずく 金の屋根 引くこと知らぬ 武士が 勝鬨あげる勝鬨あげる ときの声 近江支配をこの手が握る 乱世に生きる 男意気 時代は動く 時の常 我が身に勝る 敵はない 己が神ぞ 信長ぞ 命をかけた命をかけた 天下道(てんかみち) 天下統一(てんがとういつ) 都を前に 勝利にあける 信長も 運命の風は 吹きよせる 人生わずか 五十年 生きるも死ぬも半分半分(ごぶとごぶ) 炎の中へ炎の中へ 夢と散る | 鳥羽一郎 | 祝部禧丸 | 平川竜城 | | 鎧かぶとに生命をあずけ 戦にかけた 天下布武 眼下に望む びわの湖 安土にきずく 金の屋根 引くこと知らぬ 武士が 勝鬨あげる勝鬨あげる ときの声 近江支配をこの手が握る 乱世に生きる 男意気 時代は動く 時の常 我が身に勝る 敵はない 己が神ぞ 信長ぞ 命をかけた命をかけた 天下道(てんかみち) 天下統一(てんがとういつ) 都を前に 勝利にあける 信長も 運命の風は 吹きよせる 人生わずか 五十年 生きるも死ぬも半分半分(ごぶとごぶ) 炎の中へ炎の中へ 夢と散る |
北帰航生まれた港を はばたくときは 一度も後ろを 見なくても これが運命さ 海どりたちの 呼ばれもせぬのに 舞い戻る 北へ、北へ、男がひとり 赤銹だらけの マストをみれば 男の苦労は わかるけど だれが迎えに 行ってやるもんか 女はふて寝を 決めたけど 汽笛 聞いて 裸足で駈ける 酒にも溺れた 恋にも酔って 傷つき流れた 十五年 まわり道した 航海ラムプ 消すのはあの女の 店だねと 北へ、北へ、男は帰る | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 生まれた港を はばたくときは 一度も後ろを 見なくても これが運命さ 海どりたちの 呼ばれもせぬのに 舞い戻る 北へ、北へ、男がひとり 赤銹だらけの マストをみれば 男の苦労は わかるけど だれが迎えに 行ってやるもんか 女はふて寝を 決めたけど 汽笛 聞いて 裸足で駈ける 酒にも溺れた 恋にも酔って 傷つき流れた 十五年 まわり道した 航海ラムプ 消すのはあの女の 店だねと 北へ、北へ、男は帰る |
駿河男節駿河の海と 喧嘩をしても 牙がなければ 噛みつけぬ 笑っていろいろ この野郎 ボロ船修理して 今度こそ 勝ちに行くのさ 鼻歌まじり 斜めに切ろうと 二つに割ろと 俺の命は 虹いろだ 可愛いお前が いればこそ 男の盛りを 赤く燃え 海に互角の 勝負を挑む 嵐の夜は 龍神様に 両手合わせて 石を打つ ぶつかり転んで 這ってでも 大漁旗あげ つき進む 港駿河の ヤレ男節 | 鳥羽一郎 | 里村龍一 | 岡千秋 | | 駿河の海と 喧嘩をしても 牙がなければ 噛みつけぬ 笑っていろいろ この野郎 ボロ船修理して 今度こそ 勝ちに行くのさ 鼻歌まじり 斜めに切ろうと 二つに割ろと 俺の命は 虹いろだ 可愛いお前が いればこそ 男の盛りを 赤く燃え 海に互角の 勝負を挑む 嵐の夜は 龍神様に 両手合わせて 石を打つ ぶつかり転んで 這ってでも 大漁旗あげ つき進む 港駿河の ヤレ男節 |
厳冬・富山湾能登の岬に 雷鳴れば 船をくりだす 夜明け前 雪のつぶてに 頬たたかれて ヨイショ ヨイショで 網おこし ブリでわきたつ ブリでわきたつ 富山湾 肌を突きさす 真冬の海も ブリが男を 熱くする ねじりはちまき 掛け声たかく ヨイショ ヨイショで たぐる網 氷見の港は 氷見の港は 雪化粧 よそへ嫁いだ 娘の元へ おくるでっかい 出世魚 海が荒れれば 実入りも多い ヨイショ ヨイショで ブリをとる 寒さ厳しい 寒さ厳しい 富山湾 | 鳥羽一郎 | 奥村和弘 | 宮野晃一 | | 能登の岬に 雷鳴れば 船をくりだす 夜明け前 雪のつぶてに 頬たたかれて ヨイショ ヨイショで 網おこし ブリでわきたつ ブリでわきたつ 富山湾 肌を突きさす 真冬の海も ブリが男を 熱くする ねじりはちまき 掛け声たかく ヨイショ ヨイショで たぐる網 氷見の港は 氷見の港は 雪化粧 よそへ嫁いだ 娘の元へ おくるでっかい 出世魚 海が荒れれば 実入りも多い ヨイショ ヨイショで ブリをとる 寒さ厳しい 寒さ厳しい 富山湾 |
瀬戸の水軍船の舳先で 盃割って 天がさだめる 命船 戦に燃える 若武者を 守ってくれよと 海の神 五尺五寸の 五尺五寸の 太刀を振る 武運長久(ぶうんちょうきゅう) 三島の神社に 祈る勇者の 伊達姿 嵐にむかう 男意気 穢しちゃならぬ 瀬戸の海 天に向かって 天に向かって 矢を放つ 時代は流れる 運命とともに かけた命の 男華(おとこばな) 波間に散った つわものの 昔を語る 武勇伝(ぶゆうでん) 海を見おろす 海を見おろす 夢の跡 | 鳥羽一郎 | 祝部禧丸 | 平川竜城 | | 船の舳先で 盃割って 天がさだめる 命船 戦に燃える 若武者を 守ってくれよと 海の神 五尺五寸の 五尺五寸の 太刀を振る 武運長久(ぶうんちょうきゅう) 三島の神社に 祈る勇者の 伊達姿 嵐にむかう 男意気 穢しちゃならぬ 瀬戸の海 天に向かって 天に向かって 矢を放つ 時代は流れる 運命とともに かけた命の 男華(おとこばな) 波間に散った つわものの 昔を語る 武勇伝(ぶゆうでん) 海を見おろす 海を見おろす 夢の跡 |
翁働く人が 大好きだから 働く者の 砦となって 我を投げすて 嵐を浴びる 無欲無限の その愛に 人は翁の 人は翁の 名を贈る がまんの文字を 笑顔に隠し よっしゃと腰を 上げるやいなや 粋な捌きも 電光石火 花の世直し 手だれ者 月も翁の 月も翁も 背に照る そしりの中に 身を置くときも 言い訳無用 誠を通す 山に譬える 不動の決意 いつか解って くれりゃよい それが翁の それが翁の 独り言 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 北原じゅん | | 働く人が 大好きだから 働く者の 砦となって 我を投げすて 嵐を浴びる 無欲無限の その愛に 人は翁の 人は翁の 名を贈る がまんの文字を 笑顔に隠し よっしゃと腰を 上げるやいなや 粋な捌きも 電光石火 花の世直し 手だれ者 月も翁の 月も翁も 背に照る そしりの中に 身を置くときも 言い訳無用 誠を通す 山に譬える 不動の決意 いつか解って くれりゃよい それが翁の それが翁の 独り言 |
徐福夢男 ~虹のかけ橋~まぼろしの まぼろしの 不老長寿の 薬を求め 蓬莱めざして 船出した 三千人の 大ロマン 一つに束ね 舵をとる 徐福 徐福 徐福は秦の 夢男 夢こそは 夢こそは 若さ支える 天台鳥薬(てんだいうやく) 三国無双は 那智の滝 大空駈ける 竜に似た 姿をいつも 仰ぐたび 徐福 徐福 徐福は胸に よみがえる 何よりも 何よりも 汗を流して 得る喜びが 天国なんだね 人の世の 木の香も床しい 日の本に 神倉建てて 幸を呼ぶ 徐福 徐福 徐福のあとに 徐福なし | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 中村典正 | | まぼろしの まぼろしの 不老長寿の 薬を求め 蓬莱めざして 船出した 三千人の 大ロマン 一つに束ね 舵をとる 徐福 徐福 徐福は秦の 夢男 夢こそは 夢こそは 若さ支える 天台鳥薬(てんだいうやく) 三国無双は 那智の滝 大空駈ける 竜に似た 姿をいつも 仰ぐたび 徐福 徐福 徐福は胸に よみがえる 何よりも 何よりも 汗を流して 得る喜びが 天国なんだね 人の世の 木の香も床しい 日の本に 神倉建てて 幸を呼ぶ 徐福 徐福 徐福のあとに 徐福なし |
羅臼の男流氷鳴らす 冬将軍と 男どうしの 酒をくむ さいはて港の 漁師らは 演歌が似合いな 荒武者だ いちばん船の しぶきの華に 羅臼魂の 陽がのぼる 国後あとに 北海漁場 船よたら腹 喰わせるぜ 吹雪の巻き舌 くぐりぬけ 漁師は度胸で 稼ぐのさ あぐらに抱いた わが児の笑みが もぐる舳にヨ ふと浮かぶ 百キロ先の 大地が匂う かえり潮路だ 知床よ 女房が恋しい 男らの 情けがほどける ねぐらだぜ 丸太のように かじかむ指に 羅臼魂の 陽が赤い | 鳥羽一郎 | 新本創子 | 杉本真人 | | 流氷鳴らす 冬将軍と 男どうしの 酒をくむ さいはて港の 漁師らは 演歌が似合いな 荒武者だ いちばん船の しぶきの華に 羅臼魂の 陽がのぼる 国後あとに 北海漁場 船よたら腹 喰わせるぜ 吹雪の巻き舌 くぐりぬけ 漁師は度胸で 稼ぐのさ あぐらに抱いた わが児の笑みが もぐる舳にヨ ふと浮かぶ 百キロ先の 大地が匂う かえり潮路だ 知床よ 女房が恋しい 男らの 情けがほどける ねぐらだぜ 丸太のように かじかむ指に 羅臼魂の 陽が赤い |
ねぶた恋歌(ラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー…) 俺が死ぬ程ヨ好きだと泣いたあの娘達者でヨいるだろか ラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー祭りだ 祭りだ ラッセラー ラッセラー祭りだ 祭りだ捨てた恋だろ 夢だろう 馬鹿な未練と武者絵が睨む 忘れちまえと跳ね人が跳ねる 逢えば泣くだろヨ泣かせちゃならぬ あの娘じょっぱりヨ他人の妻 ラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー祭りだ 祭りだ ラッセラー ラッセラー祭りだ 祭りだ地酒 冷や酒 祝い酒 五臓六腑に湿りを入れりゃ 逢えぬあの娘に想いが募る ラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー祭りだ 祭りだ ラッセラー ラッセラー祭りだ 祭りだ米もりんごも良く出来た 浜も大漁で気勢があがる ねぶた恋歌いのちの祭り | 鳥羽一郎 | 志賀大介 | 中村典正 | | (ラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー…) 俺が死ぬ程ヨ好きだと泣いたあの娘達者でヨいるだろか ラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー祭りだ 祭りだ ラッセラー ラッセラー祭りだ 祭りだ捨てた恋だろ 夢だろう 馬鹿な未練と武者絵が睨む 忘れちまえと跳ね人が跳ねる 逢えば泣くだろヨ泣かせちゃならぬ あの娘じょっぱりヨ他人の妻 ラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー祭りだ 祭りだ ラッセラー ラッセラー祭りだ 祭りだ地酒 冷や酒 祝い酒 五臓六腑に湿りを入れりゃ 逢えぬあの娘に想いが募る ラッセラー ラッセラーラッセーラッセーラッセラー祭りだ 祭りだ ラッセラー ラッセラー祭りだ 祭りだ米もりんごも良く出来た 浜も大漁で気勢があがる ねぶた恋歌いのちの祭り |
鯱鯱って奴は 自分より でっかい獲物に 喰らいつく そんな男に なれやと親爺 肩の寒さに 夢かと醒めりゃ 汽車は三陸 霧の朝 ネオンに咲いた 月見草 哀しい女を また泣かせ 北の海へと 流れる俺さ 竜飛岬(たっぴみさき) さびれ宿 厄介かけるぜ 二、三日 時化る港で 酒飲む男 歌もなければ 言葉もないが やけに拳が 熱くなる 捨てたらいやと しがみつく 愛しい女に けりつけて 潮の匂いに さすらう俺さ 鯱って奴に なれるよな 度胸があるかと 風が聞く 馬鹿な男に なるだけなるさ 船をのみ込む シベリヤおろし 染みた背中が 疼きだす 都会で暮らす 俺ならば お前に溺れて 暮らすだろ 北の海へと 流れる俺さ | 鳥羽一郎 | 新本創子 | 三原綱木 | | 鯱って奴は 自分より でっかい獲物に 喰らいつく そんな男に なれやと親爺 肩の寒さに 夢かと醒めりゃ 汽車は三陸 霧の朝 ネオンに咲いた 月見草 哀しい女を また泣かせ 北の海へと 流れる俺さ 竜飛岬(たっぴみさき) さびれ宿 厄介かけるぜ 二、三日 時化る港で 酒飲む男 歌もなければ 言葉もないが やけに拳が 熱くなる 捨てたらいやと しがみつく 愛しい女に けりつけて 潮の匂いに さすらう俺さ 鯱って奴に なれるよな 度胸があるかと 風が聞く 馬鹿な男に なるだけなるさ 船をのみ込む シベリヤおろし 染みた背中が 疼きだす 都会で暮らす 俺ならば お前に溺れて 暮らすだろ 北の海へと 流れる俺さ |
稚内ブルース晴れれば浮かぶ サハリンの 島影呼んで 海鳥泣けば 石の乙女の 瞳から ほろほろほろり ほろほろり 涙こぼれる 稚内 帰らぬ人の 噂さえ いつしか消えて 波止場は残る 春のさざなみ 秋の月 あの日のままに 抱きしめて 利尻通いの 船が出る 氷雪胸に とけぬ日も 海幸呼んで また陽は昇る つよく手をとり 生きてよと きらきらきらり きらきらり ゆれて輝く 宗谷湾 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 晴れれば浮かぶ サハリンの 島影呼んで 海鳥泣けば 石の乙女の 瞳から ほろほろほろり ほろほろり 涙こぼれる 稚内 帰らぬ人の 噂さえ いつしか消えて 波止場は残る 春のさざなみ 秋の月 あの日のままに 抱きしめて 利尻通いの 船が出る 氷雪胸に とけぬ日も 海幸呼んで また陽は昇る つよく手をとり 生きてよと きらきらきらり きらきらり ゆれて輝く 宗谷湾 |
祭り唄帰る気になりゃ 日帰りで 行ける故郷も 俺には遠い 背伸びして見る 夢ン中 今日も聴こえるヨー 変りゃないかとヨー 気遣う母の 声が呼ぶよな 祭り唄 ハーエ ちらりちらりと ハヨイヨイト 並木の杉の 渡り鳥かよ アレサヨ 暁の空 便り何度か 来たけれど いつも書いては 破いた返事 済まぬ済まぬと 夢ン中 耳をすませばヨー たまにゃ帰れとヨー 故郷の友が 叩く太鼓か 祭り唄 ハーエ 那須はつつじか ハヨイヨイト 塩原もみじ 湯気に咲くのは アレサヨ 恋の花 すがる瞳に 背を向けた 上り列車の 小雨のホーム 想い出してる 夢ン中 泣いて聴こえるヨー 迎え来てねとヨー 待ってる女の 黒髪にからまる 祭り唄 | 鳥羽一郎 | 木下龍太郎 | 船村徹 | | 帰る気になりゃ 日帰りで 行ける故郷も 俺には遠い 背伸びして見る 夢ン中 今日も聴こえるヨー 変りゃないかとヨー 気遣う母の 声が呼ぶよな 祭り唄 ハーエ ちらりちらりと ハヨイヨイト 並木の杉の 渡り鳥かよ アレサヨ 暁の空 便り何度か 来たけれど いつも書いては 破いた返事 済まぬ済まぬと 夢ン中 耳をすませばヨー たまにゃ帰れとヨー 故郷の友が 叩く太鼓か 祭り唄 ハーエ 那須はつつじか ハヨイヨイト 塩原もみじ 湯気に咲くのは アレサヨ 恋の花 すがる瞳に 背を向けた 上り列車の 小雨のホーム 想い出してる 夢ン中 泣いて聴こえるヨー 迎え来てねとヨー 待ってる女の 黒髪にからまる 祭り唄 |
熊野灘波と岩との 喧嘩場岬 本州南端 潮岬よ 男だったら 後には引けぬ 賭けもあるのさ 一生に一度 躍れ黒潮 熊野灘 那智の火祭り 真夏を焦がし 汗がとばしる ああ鬼ヶ城 俺の門出を 祝ってくれる 熊野三山 山また山が はるか広がる 熊野灘 命まるごと 鯨に乗って 海を塒に 暴れた話 聞いて育った 紀州の男 だからどでかい 望みを腹に 生きて行くのさ 熊野灘 | 鳥羽一郎 | 山本茂 | 中村典生 | | 波と岩との 喧嘩場岬 本州南端 潮岬よ 男だったら 後には引けぬ 賭けもあるのさ 一生に一度 躍れ黒潮 熊野灘 那智の火祭り 真夏を焦がし 汗がとばしる ああ鬼ヶ城 俺の門出を 祝ってくれる 熊野三山 山また山が はるか広がる 熊野灘 命まるごと 鯨に乗って 海を塒に 暴れた話 聞いて育った 紀州の男 だからどでかい 望みを腹に 生きて行くのさ 熊野灘 |
師匠子でも孫でも ない他人の子を 火の粉背おって 育ててくれた 仰げば尊し 師匠の拳 あまりの痛さに 怨んだ日々が いまじゃ恋しく 懐かしい ほめて袈裟がけ 世間の無情 広い背中で さらりと受けて にっこり着流す 師匠の笑顔 黙って学べと 言うことなのか 俺も持ちたい あの度量 女なんかに 迷うなばかと 叱る自分が 女に迷う 仰げば尊し 師匠の涙 ちょっぴりのぞいた 赤坂あたり 栃木訛りの 風が吹く | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 子でも孫でも ない他人の子を 火の粉背おって 育ててくれた 仰げば尊し 師匠の拳 あまりの痛さに 怨んだ日々が いまじゃ恋しく 懐かしい ほめて袈裟がけ 世間の無情 広い背中で さらりと受けて にっこり着流す 師匠の笑顔 黙って学べと 言うことなのか 俺も持ちたい あの度量 女なんかに 迷うなばかと 叱る自分が 女に迷う 仰げば尊し 師匠の涙 ちょっぴりのぞいた 赤坂あたり 栃木訛りの 風が吹く |
男の海時化で怯えて港にいたら 陸に上った河童じゃないか 親父叩きの 鍛えた腕で めざす宝は魚群のむれよ 東シナ海 男の海だ 沖へ出たなら 男は勝負 ねじり鉢巻きてぐすね引けば 意気なカモメが仲間じゃないか 明日は大漁のしぶきの華さ 東シナ海 男の海だ 死んだ親父が草場のかげで 俺の仕事を笑っているぜ 今に見てくれ 親父のように 網を引く手も 鼻唄まじり 東シナ海 男の海だ | 鳥羽一郎 | 馬津川まさを | 中山治美 | | 時化で怯えて港にいたら 陸に上った河童じゃないか 親父叩きの 鍛えた腕で めざす宝は魚群のむれよ 東シナ海 男の海だ 沖へ出たなら 男は勝負 ねじり鉢巻きてぐすね引けば 意気なカモメが仲間じゃないか 明日は大漁のしぶきの華さ 東シナ海 男の海だ 死んだ親父が草場のかげで 俺の仕事を笑っているぜ 今に見てくれ 親父のように 網を引く手も 鼻唄まじり 東シナ海 男の海だ |
漁火港ずい分遠くまで来たナァ… ひと休みして行こうか お袋みたいに温ったかい 漁火ゆれる 港町 俺もおまえも人生の 旅の途中のエトランゼ 今宵いのちの 酒を注ぐ 心の荷物を降ろしたら 少しは前が明かるかろ 潮の香りの小座敷で 夫婦みたいに差し向かい 外はやらずの港雨 泣いたって仕方がないさ 分かっているけど…ああ… こぼれた涙で 夢と書く 男の夜を 誰が知ろ 浜の磯笛聞きながら 情け抱き寝の 港宿 明日は また旅 旅路酒 | 鳥羽一郎 | 志賀大介 | 山本あやお | | ずい分遠くまで来たナァ… ひと休みして行こうか お袋みたいに温ったかい 漁火ゆれる 港町 俺もおまえも人生の 旅の途中のエトランゼ 今宵いのちの 酒を注ぐ 心の荷物を降ろしたら 少しは前が明かるかろ 潮の香りの小座敷で 夫婦みたいに差し向かい 外はやらずの港雨 泣いたって仕方がないさ 分かっているけど…ああ… こぼれた涙で 夢と書く 男の夜を 誰が知ろ 浜の磯笛聞きながら 情け抱き寝の 港宿 明日は また旅 旅路酒 |
秋津島東シナ海 日本海 オホーツク海 太平洋 見ろよ周りは 大海原さ 明日へ漕ぎだせ 力のかぎり あらし雨風真っただ中に かける人生 ああ 秋津島 桜吹雪よ ハマナスよ 紅い椿よ 白百合よ つらさ堪える 心の奥に 燃える炎は 命の花だ めぐる月日に かさねた夢は いつか実となる ああ 秋津島 今も昔も変らない 人間のやさしさ あたたかさ 歌が流れる 津々浦々に 胸にしみこむ 地酒の味だ みんな故郷さ ふる里なのさ 北も南も ああ 秋津島 | 鳥羽一郎 | 藤原こうど | 石田光輝 | | 東シナ海 日本海 オホーツク海 太平洋 見ろよ周りは 大海原さ 明日へ漕ぎだせ 力のかぎり あらし雨風真っただ中に かける人生 ああ 秋津島 桜吹雪よ ハマナスよ 紅い椿よ 白百合よ つらさ堪える 心の奥に 燃える炎は 命の花だ めぐる月日に かさねた夢は いつか実となる ああ 秋津島 今も昔も変らない 人間のやさしさ あたたかさ 歌が流れる 津々浦々に 胸にしみこむ 地酒の味だ みんな故郷さ ふる里なのさ 北も南も ああ 秋津島 |
母ちゃんお嫁にゆかないで逢いたかったら 瞼をとじろ 母は瞼の 裏にいる だけど気になる 故郷の空を 仰いでそっと あの子は叫ぶ 母ちゃん 母ちゃん お嫁にゆかないで 若いやさしい 母ちゃんだから ひとりぽっちは 可哀そだ いつも祖父(じ)さまは 手紙に書くが 俺はいやだと あの子はすねる 母ちゃん 母ちゃん お嫁にゆかないで つらいときには 戻ってゆける 愛の塒(ねぐら)さ 母ちゃんは 自分ひとりの 止まり木だから 写真をなでて あの子はせがむ 母ちゃん 母ちゃん お嫁にゆかないで | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 中村典正 | 南郷達也 | 逢いたかったら 瞼をとじろ 母は瞼の 裏にいる だけど気になる 故郷の空を 仰いでそっと あの子は叫ぶ 母ちゃん 母ちゃん お嫁にゆかないで 若いやさしい 母ちゃんだから ひとりぽっちは 可哀そだ いつも祖父(じ)さまは 手紙に書くが 俺はいやだと あの子はすねる 母ちゃん 母ちゃん お嫁にゆかないで つらいときには 戻ってゆける 愛の塒(ねぐら)さ 母ちゃんは 自分ひとりの 止まり木だから 写真をなでて あの子はせがむ 母ちゃん 母ちゃん お嫁にゆかないで |
豊後の一心太助日向灘から 白波立てば 海の男の 血がさわぐ 苦労重ね着 番屋が寝ぐら 明朝は一発 ゼンゴで勝負 魚屋街道 まっしぐら 俺は豊後の 豊後の 一心太助 後にゃ引けない 男の意地を 海にぶつけて 生きてきた 今じゃ伜と いのちを分けて ここは度胸で イワシに賭ける 魚屋街道 酒も断ち 俺は豊後の 豊後の 一心太助 海にゃ銭こが 流れているが なめてかかれば 泣きをみる 夢をつないだ 仙崎蒲江 今朝は一番 掛けたぞハマチ 魚屋街道 男意気 俺は豊後の 豊後の 一心太助 | 鳥羽一郎 | 結城忍 | 中村典正 | 丸山雅仁 | 日向灘から 白波立てば 海の男の 血がさわぐ 苦労重ね着 番屋が寝ぐら 明朝は一発 ゼンゴで勝負 魚屋街道 まっしぐら 俺は豊後の 豊後の 一心太助 後にゃ引けない 男の意地を 海にぶつけて 生きてきた 今じゃ伜と いのちを分けて ここは度胸で イワシに賭ける 魚屋街道 酒も断ち 俺は豊後の 豊後の 一心太助 海にゃ銭こが 流れているが なめてかかれば 泣きをみる 夢をつないだ 仙崎蒲江 今朝は一番 掛けたぞハマチ 魚屋街道 男意気 俺は豊後の 豊後の 一心太助 |
雪の華流れ他国の 北の停車場(えき) しのぶ過去(むかし)に 雪がふる ゆらゆら肩に 舞い降りて 解(と)けて儚(はかな)く 胸を刺す ゆらゆらゆらり せつないよ あいつは春の 雪の華 胸でくすぶる 詫び言葉 言えずじまいで 春が逝く ホロホロひとり 飲む酒が やけに身に泌む 縄暖簾(なわのれん) ホロホロホロリ 逢いたいよ あいつは春の 雪の華 何処へ逃げても 面影が 雪の季節にゃ 浮かぶだろ ハラハラひとつ 手に乗せりゃ 消えて涙の 露になる ハラハラハラリ 淋しいよ あいつは春の 雪の華 | 鳥羽一郎 | 里村龍一 | 杉本眞人 | | 流れ他国の 北の停車場(えき) しのぶ過去(むかし)に 雪がふる ゆらゆら肩に 舞い降りて 解(と)けて儚(はかな)く 胸を刺す ゆらゆらゆらり せつないよ あいつは春の 雪の華 胸でくすぶる 詫び言葉 言えずじまいで 春が逝く ホロホロひとり 飲む酒が やけに身に泌む 縄暖簾(なわのれん) ホロホロホロリ 逢いたいよ あいつは春の 雪の華 何処へ逃げても 面影が 雪の季節にゃ 浮かぶだろ ハラハラひとつ 手に乗せりゃ 消えて涙の 露になる ハラハラハラリ 淋しいよ あいつは春の 雪の華 |
母のいない故郷母のいない故郷(ふるさと)は風の村 無人駅に降りりゃ 子供にかえれない淋しさ 母さんのせいだよ ただ時の流れにたたずむばかり 母のいない故郷は雪の村 暗い夜道走って くぐり戸うしろ手に閉めれば 懐かしい囲炉裏ばた ただほだ火とろとろくすぶるばかり 母のいない故郷は春の村 かごに草を摘んで 手拭いかぶってく村人 母さんに似てたよ ただ後姿を見送るばかり | 鳥羽一郎 | 新本創子 | 船村徹 | | 母のいない故郷(ふるさと)は風の村 無人駅に降りりゃ 子供にかえれない淋しさ 母さんのせいだよ ただ時の流れにたたずむばかり 母のいない故郷は雪の村 暗い夜道走って くぐり戸うしろ手に閉めれば 懐かしい囲炉裏ばた ただほだ火とろとろくすぶるばかり 母のいない故郷は春の村 かごに草を摘んで 手拭いかぶってく村人 母さんに似てたよ ただ後姿を見送るばかり |
藤勝歌花咲く蔭に 散るもよし 花散る蔭に 咲くもよし 勝負に賭けた 人生を 思いのままに 生きるとき 成否は問わぬ 藤の花 清らな水の 濁る日も 静けき川の 荒れる日も 怨むな時を また他人を 自分を叱り 黙々と 心は遊ぶ 入間川 月には似合う 枯れすすき 雪には似合う 富士の嶺 信じる者の やすらぎを はるかに仰ぐ 武蔵野の 野末に香れ わが命 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 中村典正 | | 花咲く蔭に 散るもよし 花散る蔭に 咲くもよし 勝負に賭けた 人生を 思いのままに 生きるとき 成否は問わぬ 藤の花 清らな水の 濁る日も 静けき川の 荒れる日も 怨むな時を また他人を 自分を叱り 黙々と 心は遊ぶ 入間川 月には似合う 枯れすすき 雪には似合う 富士の嶺 信じる者の やすらぎを はるかに仰ぐ 武蔵野の 野末に香れ わが命 |
舞酔坂あの子に惚れた その日から 積立貯金を 始めたと あの酒呑みが 私に言うの たかが恋 されど恋 恋は男の 舞酔坂 涙と歩く 人もいる 面影ひきずる 影もある 銀座で拾い 渋谷で捨てる たかが恋 されど恋 恋は命の 舞酔坂 好かれもしない その人を 愛して他人で いるよりも 男を変えて 出直しゃいいに たかが恋 されど恋 恋は女の 舞酔坂 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 鈴木淳 | | あの子に惚れた その日から 積立貯金を 始めたと あの酒呑みが 私に言うの たかが恋 されど恋 恋は男の 舞酔坂 涙と歩く 人もいる 面影ひきずる 影もある 銀座で拾い 渋谷で捨てる たかが恋 されど恋 恋は命の 舞酔坂 好かれもしない その人を 愛して他人で いるよりも 男を変えて 出直しゃいいに たかが恋 されど恋 恋は女の 舞酔坂 |
国府宮はだか祭尾張の空から 天下にひびけと 勇壮絵巻は 追儺の厄まつり 一生一度の 大厄落とし 裸と裸を ぶっつけて 若さを競う これぞ国府宮 はだか祭 ふんどし一本 男をひきしめ 儺追の笹には 祈願の儺追布 清めの水さえ 炎ともえて 境内せましと 飛びちがう 男の火花 これぞ国府宮 はだか祭 今日から新たに 始まる人生 祝ってとびこむ 祭りの神男 大厄払って 明日をめざす 裸と裸の 波間から 希望も芽ぶく これぞ国府宮 はだか祭 | 鳥羽一郎 | 八木吾郎 | 弦哲也 | | 尾張の空から 天下にひびけと 勇壮絵巻は 追儺の厄まつり 一生一度の 大厄落とし 裸と裸を ぶっつけて 若さを競う これぞ国府宮 はだか祭 ふんどし一本 男をひきしめ 儺追の笹には 祈願の儺追布 清めの水さえ 炎ともえて 境内せましと 飛びちがう 男の火花 これぞ国府宮 はだか祭 今日から新たに 始まる人生 祝ってとびこむ 祭りの神男 大厄払って 明日をめざす 裸と裸の 波間から 希望も芽ぶく これぞ国府宮 はだか祭 |