池多孝春編曲の歌詞一覧リスト  558曲中 1-200曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
北国浪漫あい&もも香あい&もも香鳥井実花笠薫池多孝春雪が降る降る 雪が降る ここさい果ての街に雪が降る 親に反対され 世間にそむかれ 一筋の愛に生きて 北国の吹雪のなかに散った 男と女の 女と男の それはあまりにもはかない 青春であった…  愛しているのに 一緒になれぬ 運命がにくい 人の世の どうにもならぬと 言いながら 吹雪のなかを 吹雪のなかを 消えた人  幸せってなんなの 白い雪と共に消えてしまうものなの それとも夢なの… 私はいや いや だからどんなにつらくとも 生きていたい  流れる涙が からだの骨に 冷たくしみる 雪野原 生れて来なけりゃ よかったと 幸せうすい 幸せうすい 北の果て  死んで二人が天国で結ばれるなんて そんなの嘘よ 嘘なのよ… 舞う粉雪に まぼろしの恋しい人の 面影を いつか映して また消える  あなたの面影 抱きしめながら さまよい歩く 雪の中 はかない女の 恋一度 名のみの春よ 名のみの春よ なぜ遠い  雪が降る降る 雪が降る ここさい果ての街に雪が降る いつまでも語りつがれる 男と女の 女と男の 悲恋物語 はたして二人の運命やいかに 北国浪漫 全編の終わり
女の魂青井昭子青井昭子歌川二三子岡千秋池多孝春女 女 女伊達らに 吠えては見ても 所詮力じゃ 勝てやせぬ 私の負けよと 男を立てて 女優しさ 見せてはいるが じっと じっと じっと堪える 女度根性  笑顔 笑顔 笑顔浮かべて 世間を見れば 生きる望みに 花が咲く 女は魔物と 言われるけれど 牙は出さずに 心はまるく 男 男 男じゃ出来ない 女度根性  辛 辛 辛時ほど 歯を食い縛り 女なりゃこそ 出来るのさ 明日に向かって 船出をすれば きっと幸せ 運んで見せる 道は 道は 道は一筋 女度根性
あゝ人生に涙ありあおい輝彦・伊吹吾朗あおい輝彦・伊吹吾朗山上路夫木下忠司池多孝春人生楽ありゃ苦もあるさ 涙のあとには虹も出る 歩いてゆくんだしっかりと 自分の道をふみしめて  人生勇気が必要だ くじけりゃ誰かが先に行く あとからきたのに追い越され 泣くのがいやならさあ歩け  人生涙と笑顔あり そんなに悪くはないもんだ なんにもしないで生きるより 何かを求めて生きようよ
朝焼け富士青戸健青戸健高安弘佐田みさき池多孝春峰の白雪 朝焼け富士を 拝む親父の 背中がみえる 「忍」の一文字(ひともじ) 背負(しょ)ってるような そんな一途な 生き方が 俺の俺の俺の 自慢の 一つだよ  人はいつでも 希望(のぞみ)を抱けと いつも親父の 口癖だった 酸(す)いも甘いも 承知の上で 生きる男の この姿 富士の富士の富士の お山は 見てくれる  峰の白雪 朝焼け富士を 拝む親父の 姿が浮かぶ 俺の人生 花咲くまでは 浮世追風(おいかぜ) 受けて立ち この手この手この手 この足 踏んばるぜ
津軽春秋青戸健青戸健松井由利夫岡千秋池多孝春潮(しお)のけむりと 鴎の唄で 俺の故郷(ふるさと) 夜が明ける 拗ねてさすらう 理由(わけ)ではないが よされ よされの 太棹に 袖をひかれて あゝ 十和田 八戸 イヤエー はぐれ歌  やませふく夜は 忘れた筈の 赤い角巻 糸切り歯 夢がちらつく 振る舞い酒の 欠けた茶碗の 手ざわりに 未練ひとつぶ あゝ 酸(す)ヶ湯(ゆ) 弘前 イヤエー つづれ歌  芸の辛さは 地を這う吹雪 晴れ間束の間 また吹雪 いつかいつかと じょっぱりながら 越えた津軽の 冬いくつ 三味を泣かせて あゝ 竜飛(たっぴ) 小泊 イヤエー 流れ歌
ふる里は母のゆりかご青戸健青戸健安藤宣男藤崎保池多孝春若さにまかせて 故郷(くに)をすて 尾羽打ち枯らして 帰る町 今は心も ボロボロの 俺を 俺を 俺をやさしく 慰める ああ ふる里は ふる里は母のゆりかご  酒に溺れた 夜もある 涙で明かした 夜もある 他人(ひと)の 情(こころ)の 冷たさを 嫌と 嫌と 嫌というほど しらされた ああ ふる里は ふる里は母のゆりかご  死ぬほど苦しい 思い出を 男が抱いて 帰る町 明日はも一度 この命 懸けて 懸けて 懸けてみなよと 日が昇る ああ ふる里は ふる里は母のゆりかご
雪国の女青戸健青戸健石野ひさし桧原さとし池多孝春無理にかくした 東北(くに)なまり 俺もおんなじ 北国育ち こんな都会の片隅で 背伸びするのは 似合わない どこか寂しい 雪国の女(ひと) 真綿のこころ そのままに  化粧するより 素顔のほうが 俺は好きだよ 優しいその瞳(め) どんな運命(さだめ)か 知らないが 踊るおまえの ぎこちなさ 胸に痛いよ 雪国の女 真綿のこころ そのままに  知って短い この酒場(みせ)だけど 楽しかったよ 忘れはしない 故郷(くに)じゃリンゴの 白い花 岩木すそ野に咲く頃か 旅の名残りの 雪国の女 真綿のこころ そのままに
夢追い草青山沙由梨青山沙由梨高橋直人萩仁美池多孝春ついて来るかと この手をにぎる やさしい目を見て うなずいた 運命の川を 流れゆく ふたりは浮草 夢追い草よ 幸せの 岸は遠いけど ああ 辿り着きたい ねぇあなた  苦労したねと 身の上話し 涙を浮かべて 聞いたひと 噂の波に 揺れてゆく ふたりは浮草 夢追い草よ この命  枯れるその日まで ああ 愛を下さい ねぇあなた  寒くないかと 肩抱き寄せる 情けのぬくもり 離さない 冷たい風に 吹かれゆく ふたりは浮草 夢追い草よ やわらかな 春の陽を浴びて ああ 明日は咲きたい ねぇあなた
あいつ ~男の友情~秋岡秀治秋岡秀治仁井谷俊也影山時則池多孝春あいつと呑んでた この酒場(みせ)で 今夜もひとりで 呑んでいる お猪口に揺れてる あの顔が 笑って俺を 呼んでるようで… いい奴だったぜ あゝあいつ  ひとりの女に 惚れあって ふたりで一緒に 身を引いた 面影相手に 酔う酒は いい事ばかり 浮かんで消えて… こころが泣けるぜ しみじみと  いつでも仲間を 思いやり 自分のことなど 後まわし いい奴ばかりが 居なくなる 言いたいことは 山ほどあるが… そのうち逢えるさ あゝあいつ
こぼれ紅秋岡秀治秋岡秀治松井由利夫水森英夫池多孝春百の花より 一つの花に 賭けて 咲くのが 女の真実(まこと) 築地河岸(がし)から 大川づたい 人目忍んで 寄せ合う肩に 月の雫か こぼれ紅  針の筵(むしろ)を 踏むより辛い 芸の厳しさ 険しさ深さ 成らぬ恋ゆえ 身も世も捨てて 合わせ鏡に 映した夢は 華の舞台の 晴れ姿  菊の絵柄を 情けで染めて 意地と涙で 仕立てた単衣(ひとえ) 袖を通した 姿が見える 浪花名代の 船乗り込みの せめて名残りの 遠囃子
平成水滸伝秋岡秀治秋岡秀治仁井谷俊也影山時則池多孝春勝てば恨みを 背中に背負い 負ければ世間の 嗤(わら)い者 そんな時代に 歯を噛(く)いしばり 生きてゆくのも 人の道 おとこ平成 水滸伝  一度沈んで 初めてわかる 他人のこころの 裏表 遠い故郷の 父母偲び 握る拳に 意地がある 花の平成 水滸伝  急(せ)くなあせるな 迷うな引くな 誠実(まごころ)ひとつが 道しるべ 人の情けに 負(お)ぶさりながら 明日に向かって 突き進む 夢は平成 水滸伝
居酒屋しぐれ秋山涼子秋山涼子たきのえいじ松井義久池多孝春胸にこたえる 浮き世の風は 女の身にも 判かります 生まれ育ちも 違うけど これが縁(えにし)ね 居酒屋しぐれ よしてください 深酒は あなた あなたひとりの 体じゃないわ  店のラジオで 流れる歌を 聞く度浮かぶ あの頃が 持ちつ持たれつ 生きてきた 泣いて笑って 居酒屋しぐれ うしろなんかは みないけど 今じゃ 今じゃ昭和も 昔の話  ふたり合わせて しあわせ八分 あなたを見つめ かみしめる 誰が切れましょ この絆 おちょこ片手に 居酒屋しぐれ 辛い時にも 寒い日も そばに そばに私が 私がいるわ
ここが一番勝負時秋山涼子秋山涼子内村政継松井義久池多孝春一度決めたら 二度ない命 心ひとすじ 人生航路 苦労荒波 笑顔で越える どでかい望みと 二人連れ 夢を追え 明日を追え 振りむくな ここが一番 ここが一番 勝負時  恋に溺れて 沈んだ奴を 俺は見てきた 人生芝居 惚れていりゃこそ 惚れない素振り 信じて待てよと ひとり言 夢を追え 明日を追え 振りむくな ここが一番 ここが一番 勝負時  運否天賦は この世のさだめ 背中合わせの 人生勝負 急くな 焦るな 弱音をはくな かならず出番の 時期はくる 夢を追え 明日を追え 振りむくな ここが一番 ここが一番 勝負時
チャンチキ恋唄秋山涼子秋山涼子麻こよみ松井義久池多孝春みすじ通りの 灯りが揺れて 情けかよわす 縄のれん 風が冷たい 夜の街 チャンチキチャンチキ恋唄 あなたと私 きっときっと来ますね 春の日が ふたりで飲みほす こころ酒  酒場馴染みと つまみの肴 泣いて笑って 励まされ 渡る世間も 乙(おつ)なもの チャンチキチャンチキ恋唄 あなたと私 そっとそっと寄り添う 肩の先 御猪口(おちょこ)に注ぎ足す きずな酒  ひとつふたつと 人生重ね 浮かぶ故郷 あいや節 少し人より まわり道 チャンチキチャンチキ恋唄 あなたと私 酔って酔ってほんのり 紅の肌 明日(あした)を夢見る 望み酒
長良川鵜情秋山涼子秋山涼子木下龍太郎松井義久池多孝春燃やすつもりか 水までも 女ごころの 未練火は 篝火(かがり)ともして 夜に漕ぎ出す 鵜飼い舟 今宵かぎりの 川宿は 障子開ければ 長良川  なんで手放す 鵜の鳥は 鮎と言う名の しあわせを まるで私の 運命見るよで 辛くなる 従(つ)いて行きたい 叶うなら せめて貴方の その後を  付けておきたい この肌に 二度と消えない 恋形見(こいがたみ) 窓の下には 灯火(あかり)落とした 鵜飼い舟 更けて添い寝の 耳元に 泣いて聴こえる 長良川
人妻椿秋吉恵美秋吉恵美鳥井実森裕次郎池多孝春髪の乱れを 恥じらいながら 君は湯あがり 恋化粧 一目しのんで 咲いた花 風の音にも 身をかくす やせて哀しい 人妻椿  ひとつふたつと 湯の街あかり 消えて淋しい 三味の音が 少しばかりの 酒に酔い 夢を浮かべた 盃に 紅が散る散る 人妻椿  明日の別れが つらいと云って じっとみつめる 目に涙 こらえ切れない 淋しさに かめば唇 血がにじむ 運命哀しい 人妻椿
門出唄芦屋雁之助芦屋雁之助下地亜記子松浦孝之池多孝春夫婦盃 結んだ絆 めでた目出度の 華の宴 さあさ皆様 お手拍子 鏡開きの 祝い酒 鶴が酌すりゃ 亀が呑む 明日は末広 明日は末広 門出唄  花もはじらう 美男と美女の ほんに似合いの 夫婦雛 さあさ皆様 お手拍子 野暮な説教 抜きにして 若い二人に はなむけの 祝詞がわりの 祝詞がわりの 門出唄  夢は咲く咲く 七重に八重に 心一重の 花が咲く さあさ皆様 お手拍子 下手も訛も 悪声も 祝い心で ご容赦を 贈る笑顔の 贈る笑顔の 門出唄  富士に若松 七福神に 黄金錦の 宝船 さあさ皆様 お手拍子 祝い太鼓も にぎやかに 舞うは伊勢海老 こうのとり 目出度ずくしの 目出度ずくしの 門出唄
娘よGOLD LYLIC芦屋雁之助GOLD LYLIC芦屋雁之助鳥井実松浦孝之池多孝春嫁に行く日が 来なけりゃいいと おとこ親なら 誰でも思う 早いもんだね 二十才を過ぎて 今日はお前の 花嫁姿 贈る言葉は ないけれど 風邪をひかずに 達者で暮らせ  「花嫁さんが泣いたらあかん 父さんの事は心配せんでええ きれいや 今日のお前ほんまに きれいや なあ母さん」  夕べ娘が 酌してくれた 酒の味さえ おぼえていない 古い写真を 指さしながら ここが父さん そっくりなのと 頬のあたりを なでながら 涙ぐんでは はしゃいでくれた  笑い話で すませるけれど 口じゃ云えない 苦労もあった 嫁に行ったら わがまゝ云わず 可愛い女房と 云われて欲しい いつも笑顔を 忘れずに ついて行くんだ 信じた人に
人生ぼちぼち節梓夕子梓夕子木下龍太郎宮下健治池多孝春一山(ひとやま) 二山(ふたやま) 三山(みやま)越え 苦労と言う名の 登り坂 一歩一歩を 重ねて行けば いつか峠を 越えられる 急ぎ過ぎれば こけるだけ ぼちぼち行こうよ 人生は  一押(ひとお)し 二押(ふたお)し 三(さん)に押(お)し 口説(くど)いて駄目なら あきらめろ 広い世の中 半分 女 残りくじこそ 当りくじ 恋に先着 順はない ぼちぼち行こうよ 人生は  一口(ひとくち) 二口(ふたくち) もう三口(みくち) 他人(ひと)には情けを 掛けておけ 廻り廻って 転(ころ)んだときに きっと救いの 手が伸びる 支えられたり 支えたり ぼちぼち行こうよ 人生は
露地しぐれ梓夕子梓夕子木下龍太郎宮下健治池多孝春「ここから先は 女通れぬ男道。黙って来た道 戻ってくれ。無理は言いっこなしだ。」  借りたままでは 済まない義理の 命かけての 恩返し 叱りつけても 相合傘で 送るお前の 切なさが 雨になったか 露地しぐれ  つらい座敷の 酔いどれ客を 逃げて来たのか 乱(みだ)れ裾(すそ) 何も言わずに 入って行けと 送り届けた 雨の夜の 傘が二人の 縁結び  もしもこのまま 戻れぬときは 次と言う世で 水入らず 差して帰れと 譲った傘を 捨ててお前は 濡れねずみ ひとり見送る 露地しぐれ
酔い語り阿部三登里阿部三登里木下龍太郎櫻田武男池多孝春思い切る気で呑むものを 酔えば恋しい 人になる 初めて許した 湯の宿の 窓に夜通し 細雪 (ささめゆき) 想い出ほろほろ 夢ほろろ 想い出ほろほろ 夢ほろろ お酒相手に 酔い語り  苦労 何度か させられた すぐに顔出す 浮気ぐせ いつでも上手に騙されて 露地の屋台で 仲直り 想い出ほろほろ 夢ほろろ 想い出ほろほろ 夢ほろろ 影に聞かせる 酔い語り  ひとり暮しと聞くたびに 女ごころが また揺れる いまでも温もり覚えてる 借りた添い寝の腕まくら 想い出ほろほろ 夢ほろろ 想い出ほろほろ 夢ほろろ なみだ芝居の 酔い語り 
無法一代 松五郎石上久美子石上久美子鳥井実三浦丈明池多孝春玄海おんなが まともに歌う 汗と涙の アンア ひと節勝負 男も泣いた 女も泣いた 義理と人情と 純情に 演じたその人… 男 男 松五郎 無法一代 松五郎  玄海おんなが 女の意地で 乗るかそるかの アンア ひと節勝負 酒にも強い ケンカも早い 意地と我慢を 噛みながら 双(もろ)肌脱いでは… 男 男 松五郎 あばれ太鼓の 乱れ打ち  玄海おんなも 片肌脱いで あばれごころの アンア ひと節勝負 男も濡れた 女も濡れた 惚れていながら なぜ云えぬ 映画のひとコマ… 男 男 松五郎 無法一代 松五郎
紅い月石原詢子石原詢子仁井谷俊也五木ひろし池多孝春ひとり恋化粧 ときめくこころで夜の道 人の眼を避けながら 逢いに来た あなた好みに 結(ゆ)いあげた 髪をやさしく 解(ほど)かれて この生命… 燃えてゆく… あヽ紅い月  生きて結ばれぬ あなたを一瞬(ひととき)憎めたら あきらめることさえも 出来るのに 闇に衣(きぬ)ずれ 虫の声 息を殺して 腕の中 昨日には… 戻れない… あヽ紅い月  愛は花嵐(はなあらし) 一日逢わないそれだけで 百年も千年も 恋しいの 夢か現(うつ)つか 幻か おんな写し絵 走馬灯 束の間に… 躰(み)を焦がす… あヽ紅い月
浜唄石原詢子石原詢子たきのえいじ岡千秋池多孝春沖のかもめが 別れをせかす わたし港で 袖をふる 出船悲しや 待つ身には 三日三晩は 長すぎる ヤンサノエー ヤンサノエー あなた浮かべて 日が暮れる  紅をひく度 あなたを忍ぶ ひとり忍んで 惚れ直す 情けあるなら 叶うなら せめて乗りたい あの船に ヤンサノエー ヤンサノエー 点る漁火 波まくら  好きなあなたの お酒を揃え 今日も港で 立ち尽くす 江差追分 風まじり 誰が唄うか 沁みてくる ヤンサノエー ヤンサノエー 胸のなかまで 沁みてくる
おんな傘泉ちどり泉ちどり木下龍太郎野崎眞一池多孝春駅へあなたを 送りに来たが 頬にみれんの 露しずく そつと斜めに 傾ける なみだ隠しの おんな傘 雨はきらいな はずなのに 今日は嬉しい 宵しぐれ  好きになっては いけない人と 決めていたのは 始めだけ 逢う瀬重ねる その内に 愛に濡らした おんな傘 私ひとりが 泣けば済む そうよあなたに 罪はない  汽車の明かりが にじんで揺れて 遠くあなたを 連れて行く 差して行きたい どこまでも なみだ隠しの おんな傘 つらい心を 知りながら いつか上った 宵しぐれ
おんなの終着駅泉ちどり泉ちどりたきのえいじ朝月廣臣池多孝春手さぐりしても つかめなかった 米つぶ程の しあわせも あきらめかけた そんな頃 私に夢を くれた人 線路も地図も ないけれど あなたが私の 終着駅よ  世間の風の 冷たさ辛さ 隠れて何度 泣いたやら 昭和の頃の 不幸ぐせ 笑って言える 今ならば 明日が見える 私にも あなたと重ねる いのちの旅路  苦労が沁みた この目を見つめ 優しく肩を 抱き寄せる 思えばひとり 人生の 名もない駅を 乗り継いで 初めて知った 温かさ あなたが私の終着駅よ
北のおんな節泉ちどり泉ちどり野村豊収野崎眞一池多孝春海で育った おとこ肌 強いようでも やっぱり女 風が肌身に 凍てつく夜は あんたを偲んで 郷里(くに)の歌 唄えば涙が 溢れでて ひとり今夜も エー夢を追う  あんた恋しと 海鳥啼(な)けば 思い出します ふるさとを  夢が欲しいと 海猫(ごめ)が啼(な)く 馬鹿な奴だと 飛沫(しぶき)が笑う しけの波間に 花束なげて 形見のタオルを 首に巻き 今夜もあんたと 酒を飲む 酔えば苦さが エー身にしみる  死ぬも生きるも 一緒だと 言ったあんたを 忘れはしない 胸に残った 温もり抱いて 明日(あした)へ漕ぎだす おんな船 人生荒波 のり越えりゃ いつか夜明けの エー陽が昇る
運命橋泉ちどり泉ちどり木下龍太郎野崎眞一池多孝春地図がないから 人生は どちら向いても 迷い道 まして女の 細道は いつも手さぐり 夢さぐり 浮き世の川を 越えるには 渡らにゃならない 運命橋  やっと掴んだ つもりでも またも幸せ 肩すかし 私なりには 尽くしたが 傷を残した 憎い人 川面に映る 三日月が 涙で崩れる 運命橋  長い雨でも この世には 決して止まない 雨はない 女ごころの やすらぎも きっと見つかる 遅れても 明日を信じ 揺れながら 渡って行きたい 運命橋
浜酒場泉ちどり泉ちどり木下龍太郎野崎眞一池多孝春舵を取らせりゃ 北海一と 他人(ひと)の噂は 掛値(かけね)なし 貴方(あんた)必ず 戻って来てね ここが母港(ぼこう)の 浜酒場 船を案じて 赤提灯に 今日も願いの 灯をともす  お酒入れば 大法螺(おおぼら)吹くが 決して言わない 嘘だけは そこに惚れ込み 許したつもり 男嫌いの この肌を 嫁に来いとの 約束破りゃ 二度と暖簾は ぐぐらせぬ  壁の写真に 陰膳(かげぜん)据えて 添える一本 好きな酒 貴方(あんた)空けたら 私に注(つ)いで ひとり芝居の 浜酒場 時化が治まりゃ 港に届く きっと大漁の 風便り 
越後絶唱市川由紀乃市川由紀乃木下龍太郎水森英夫池多孝春裾を洗って 荒波が 寄せては返す 日本海 道は名のみの 越後 子不知 親不知(おやしらず) 惚れた貴方を 追いかけて 泣き泣き渡る 崖三里(がけさんり)  母の涙に 背を向けて ひたずら急ぐ 恋一路(こいいちろ) 絆 断ち切る 越後 子不知 親不知 波よ荒れるな 渡るまで お腹の赤子にゃ 罪はない  女ごころを 試すよに 鞭打つ波の 日本海 柵は氷柱の 越後 子不知 親不知 辛い憂き世の 屏風岩(びょうぶいわ) 越えなきゃ来ない 花の春 
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
風の海峡市川由紀乃市川由紀乃麻こよみ岡千秋池多孝春裾(すそ)にからんだ 小さな砂を 払えば未練が こぼれます 一日早く 忘れたら 一日早く 出直せる ああ‥褪(あ)せて淋しい 口紅(べに)の色 風の海峡 港町  いつも優しい 心の奥に 別れを隠して いたあなた 幸せですか 今頃は 幸せですか あの女(ひと)と ああ‥こころせつない 風の音 北の海峡 波が舞う  命凍(こご)える 片道切符 恋しい面影 捨てに来た 一日早く 忘れたら 一日早く 出直せる ああ‥明日(あす)が私に ありますか 風の海峡 雪が鳴く
小桜おせん市川由紀乃市川由紀乃万城たかし宮下健治池多孝春(台詞) この桜吹雪 咲かすも散らすも お天道様次第でございます  背中(せな)に散らした 桜の花は さらし木綿の 肌に降る 壺をひと振り この啖呵 上州訛りか 小桜おせん 恋の采(さい)の目 蚊帳(かや)の外  お酒呑んでも 呑まれはしない 肌も桜の 鉄火肌 甲斐の国から 中仙道 祭り盆ござ 小桜おせん 白い指先 紅のあと  (台詞) 一点地六の賽(さい)の目に 勝負を賭けるのも また乙なものでございます  女伊達らに 立て膝組めば 八百八町の 花となる 関の八州 旅がらす 誰が名付けた 小桜おせん 恋の丁半 雲の中
寿 祝い唄市川由紀乃市川由紀乃松井由利夫岸本健介池多孝春お前達者でナー あんたも無事でヨー そろたそろたよ 笑顔の花が 今日はめでたい 門出じゃないか 金の屏風に 鶴と亀 ふたつ並んだ この晴れ姿 どうか皆の衆でエー 祝っておくれ  昇る朝陽はナー 東の空へヨー 夢がひろがる まぶしく光る 雲を掴んで でっかく生きろ 山になるなら 富士になれ ここらあたりで 鏡酒を割って どうか皆の衆でエー 祝っておくれ  松の緑にナー いろどり添えてヨー 雪は繭玉 幸福飾り 心意気だよ 人生勝負 うれし涙は 盃に 親の愛情を なみなみ注いで どうか皆の衆でエー 祝っておくれ
月の渡り鳥市川由紀乃市川由紀乃万城たかし宮下健治池多孝春八里歩けば 草鞋(わらじ)も切れる 一宿一飯 借り受けまして 上州 松井田 中仙道 月のしずくが 笠に降る 旅の弥太郎 渡り鳥 渡り鳥  惚れた腫れたは 苦手な台詞(せりふ) 姿はやくざの 弥太郎笠も 育ちは旗本 二本差し お雪恋しや 胸のうち 誰に聞かそか 旅の夜空(そら) 旅の夜空(そら)  義理と人情に 命が絡む 笛吹峠は 見返り峠 恩義を果たせと 妙義山(やま) 烏(からす)川面(かわも)に 逆さ月 濡れて弥太郎 三度笠 三度笠
ねね太閤記市川由紀乃市川由紀乃木下龍太郎宮下健治池多孝春城も取れます 男なら 器量ひとつで 戦国は 陰の苦労が 織田様の お目に止まって 草履(ぞうり)取り ねねは ねねは ねねは人生 賭けております お前さま  「えゝっ 淀殿に男のお子が生まれたと… 豊臣の家にとっては目出度いことなれど 母になれない女のねねには それは それは死ぬよりもつらいことにございます。 秀吉殿。」  出世峠を 登りつめ いまは天下の 太閤様 世継ぎ生(な)せない この身だけ 形ばかりの 北の方 ねねは ねねは ねねは心で 泣いております お前さま  「お前さま 二人で築いた豊臣も 程なく終りにございます。 これでよいのでございます。 ねねには 貧しくとも心寄せ合えた昔の方が 幸せにございました。」  主(あるじ)失くした 豊臣の 旗を引き裂く 関ヶ原 辛いけれども 一代で 枯れて悔いなし 桐の紋 ねねは ねねは ねねは宿命(さだめ)と 決めております お前さま
濃姫市川由紀乃市川由紀乃木下龍太郎宮下健治池多孝春敵となるなら お家のために 刺してみせます 夫さえ 嫁ぐこととは 死に行くことと 決めて美濃から 尾張まで 帰蝶に出来る 女のこれが 戦(いくさ)です  「父上様 うわさ通りのうつけ者ならば、 信長殿を討てと下されたこの懐剣(かたな) あるいは父上に向けるやもしれませぬ。 この帰蝶は 蝮(まむし)の道三(どうさん)の娘にございます。」  討(う)たにゃ討(う)たれる 戦国ならば 見せちゃならない 手の内は 天下狙った 信長殿の うつけ芝居も 隠れ蓑(みの) 帰蝶もいつか 男のつらさ 知りました  「父道三亡(どうさんな)きいま 帰蝶の戻る実家(さと)はございません。 なれど 子も生(な)せす、まして病の身。 手負(てお)いの蝶は最後に 美濃の空で 舞いとうございます… 信長殿。」  妻の役目は 世継ぎを生(な)して 後に家名を 残すこと 母にはなれない 女の末は 美濃へ涙の 戻り旅 帰蝶の興(こし)を 野分けが揺する 日暮れです
花乱舞市川由紀乃市川由紀乃松井由利夫水森英夫池多孝春あなたひとりの まごころだから 大事にしたいの いつまでも 夢の蕾に そそいでくれた やさしい涙の ひとしずく 女の春の 女の春の まぶしさに しあわせ 乱舞 花乱舞  生きるつらさに こごえる夜も あなたが隣りに いてくれる 肩をあずけて 瞼とじて つたわるぬくもり 抱きしめる 女の春の 女の春の いとしさに しあわせ 乱舞 花乱舞  曲りくねった 人の世坂を 迷わずあなたに 従いて行く 花は咲いたら 散るまで燃える 私の命も おなじいろ 女の春の 女の春の うれしつに しあわせ 乱舞 花乱舞 
細川ガラシャ市川由紀乃市川由紀乃木下龍太郎宮下健治池多孝春散りぬべき時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ  きっと今度の 出陣が 二度と逢えない 旅になる 忠興(ただおき)殿も 分るやら 鎧(よろい)の袖に ひとしずく 武士の妻でも お玉も女 追って行きたい 大手門  「お玉は誓って 石田三成殿の人質にはなりませぬ。 徳川家康殿のために心おきなく お仂きくだされ 忠興殿。」  三日天下と 人が言う 父は逆臣 明智殿 苦しむために 人の世に 生まれて来たか あの世から 救いたまえと お玉が祈る 笑顔やさしい 聖母(マリア)さま  「三成殿の手の者が攻めて参ったか。 お玉はガラシャと言う洗礼名を持つ身、 わが手でわが命を絶つことは叶いませぬ、 爺 早う 妾を刺し 屋敷に火を放つのじゃ! 何をためらっておる、爺 早ういたせ 早う 早う!」  生きて縄目(なわめ)に 遭(あ)うよりも 死んで遥かな 天国へ 子に別れるは 辛いけど 神から受けた 宿命(さだめ)なら ひとり先立つ お玉の旅は 銀の十字架(クロス)が 道しるべ
上州子守唄一文字辰也一文字辰也木下龍太郎岡千秋池多孝春赤城下ろしの 空っ風 やくざ渡世にゃ なお沁みる 罪も恨みも ない人を 斬らにゃ通れぬ 上州路 男 板割 浅太郎 泣かぬつもりが 男泣き  (セリフ)親分 叔父貴、三室の勘助は私が斬って参りやした。 叔父貴殺しのその罪と忘れ形見の勘坊は 私が生涯 背中に背負って参りやす。 泣くんじゃあねぇ 勘坊。 男が泣いちゃあ 赤城の鴉に笑われらぁ…。  同じ血を引く 命より 義理が重たい 渡世とは 瞼閉じれば その裏に またも叔父貴の 顔が浮く 叶うものなら 盃を 水で洗って 返したい  親の仇と 知りもせず 愚図る坊主の あどけなさ 縞の合羽を ねんねこに 長脇差を持つ手に 犬張子 やせた赤城の 三日月に 歌う上州 子守唄
夫婦坂道一文字辰也一文字辰也木下龍太郎岡千秋池多孝春俺でいいかと お前に訊けば 貴方だからと うなずいた 狭い部屋でも 大きく見えた 何もなかった 振り出しは 夫婦坂道 夫婦坂道 腕を引いたり 引かれたり  思い通りに ならない夜は 荒れて何度も 八つ当り 工面上手な お前の酒に 酔ってやる気が また起きた 夫婦坂道 夫婦坂道 共に泣いたり 笑ったり  夢に賭けてる 貴方に賭けて 従いてここまで 来たと言う やはりこの目に 狂いはないと いつかお前に 言わせたい 夫婦坂道 夫婦坂道 背中押したり 押されたり
あの娘が泣いてる波止場五木ひろし五木ひろし高野公男船村徹池多孝春思い出したんだとさ 逢いたく なったんだとさ いくらすれても 女はおんな 男心にゃ 分かるもんかと 沖の煙を 見ながら ああ あの娘が泣いてる 波止場  呼んでみたんだとさ 淋しく なったんだとさ どうせカーゴの マドロスさんは 一夜どまりの 旅の鴎と 遠い汽笛を しょんぼり ああ あの娘は聞いてる 波止場  なみだ捨てたんだとさ 待つ気に なったんだとさ 海の鳥でも 月夜にゃきっと 飛んでくるだろ 夢ではろばろ それを頼りに いつまで ああ あの娘がたたずむ 波止場
おしろい花PLATINA LYLIC五木ひろしPLATINA LYLIC五木ひろしたかたかし木村好夫池多孝春雨の中咲いている 白粉花には おまえのさみしい 横顔が似合う 涙ぐせ不幸ぐせ いつもあきらめ先に立つ ふたたびのめぐり逢い もしもかなうなら おまえをもう二度と 離さない  好きだからいいのよと この腕(て)にくずれた おまえのぬくもり 襟足のほそさ 泣きぼくろ白い指 長いまつ毛に宿る露 しあわせの入り口で 泣いちゃいないかと 気づかう水割りの ほろ苦さ  人の世のかなしみを おまえとせおって あのとき出直す ことも出来たのに 涙ぐせ不幸ぐせ 今もひとりで暮らすのか ふりむけば街の灯が 遠くにじんでる 旅路のはてまでも 匂う花
想いで迷子五木ひろし五木ひろし荒木とよひさ三木たかし池多孝春愛に溺れて あなたに疲れ 生きることにも ため息ついて ひとり口紅 ふきとるだけの 生き方だけなら 淋しい こんな夜には少しお酒で 泪の相手しましょう そしてぬけがら パジャマあなたのかわりに 時はあしたを連れてくるけど 過去のどこかで迷子になってる  夢のつづきを 誰かに見ても 若くないから あしたが恐い 綺麗ごとなら 愛するだけで 本当は何んにも いらない だから鏡に映るわたしに 想いでばなし しましょう そして枕を抱いて あなたのかわりに 時はあなたの移り香だけを 今もこの部屋残しているから  こんな夜には少しお酒で 泪の相手しましょう そしてぬけがら パジャマあなたのかわりに 時はあしたを連れてくるけど 過去のどこかで迷子になってる
面影の郷五木ひろし五木ひろし山口洋子猪俣公章池多孝春道ばたに名もなく こぼれた花を 愛しんで摘んでた しろい横顔 幸せになってと 重ねた指を 潮風がゆらせた 面影の郷(さと)よ  瞳(め)をとじて思えば こんなに近い 初恋はふるさと 男ごころの 肩よせてかくれた 木立の陰で ふと触れたくちびる 面影の郷よ  夕やけの若狭は 潮騒さえも あのひとの優しい 声できこえる あかあかと落ちる陽 彼方に炎える この心とどけよ 面影の郷に
酒ひとり五木ひろし五木ひろし土田有紀岡千秋池多孝春面影に 飲む酒なのか 未練を捨てる 酒なのか わざと冷たく 背を向けたのに 男ごころが 咽(むせ)ぶ夜半(よわ) あゝ 惚れてせつない 他人(ひと)の花  迷い舟 なぜ身をけずる 流れる闇の なさけ川 紅が哀しい おくれ毛泣いて つれて行ってと すがる女(ひと) あゝ 苦労させたく ないおんな  淋しかろ さぞ憎かろう 逢いたさつのる 意気地なし 浴びる火の酒 ひとりが寒い 遊びだったら 抱いていた あゝ 夢がよろける 影法師
そして…めぐり逢いGOLD LYLIC五木ひろしGOLD LYLIC五木ひろし荒木とよひさ中村泰士池多孝春語りあかせば 尽きないけれど 過ぎてみれば いまでは笑い話だね ふたり暮した あの部屋の 鍵は心に いまもある あゝ 今夜は 帰したくない ひと春 ふた春 そして…めぐり逢い  「そうか よかった」幸せなのか あの頃より綺麗に なったみたいだね グラスをゆらす 白い指 昔とおなじ そのしぐさ あゝ いまでも 憶えているよ ひと夢 ふた夢 そして…めぐり逢い  涙うかべる 笑顔がつらい 情にもろいところも 昔のままだね 無理を言っては こまらせた 子供すぎてた あの頃は あゝ いまでも 愛しているよ ひと冬 ふた冬 そして…めぐり逢い
浪花物語五木ひろし・中村美律子五木ひろし・中村美律子もず唱平岡千秋池多孝春河内木綿の 暖簾の角を 仇みたいに 握りしめ 肩をふるわせ なぜ背を向ける もとの他人に 戻ろやなんて 言わんといてや 言わんといてや 泣かさんといて  「どこぞに好え男おったら一緒になってくれ!!」 阿呆臭さ。そんな男はんがいはったら、 とうにそっちに行ってます。 逢うたが因果のうちとあんた、 行くとこまで行かな、しゃあないやないの そうか。そら気が楽や。 覚悟してついてきてくれるか? おおきに…。  義理に背いて 駆け出す巷に 遠慮しいしい 舞う小雪 まるで二人の 身の上みたい 遅れ勝ちでも 花咲く春が きっと来るから きっと来るから 待とうやないか  もう何もいわん。つれそうて一生詰まらん 五合徳利みたいに言われたら、かっこ悪いしな。 ま、せいぜいきばらして貰いまっせ。 あぁ、うれしいこっちゃ。あてにしてあてにならん お人やさかいに、大きい夢みんようにして、ついて 行かして貰います。なァ、あんた。  ねんねころいち “天満の市”が 水面騒がす なさけ船 宵にまぎれて 何処まで行きゃる あんた頼りゃ お前が頼り 死ぬも生きるも 死ぬも生きるも この先ふたり
相惚れ川五木ひろし・瑞ゆかり五木ひろし・瑞ゆかりもず唱平五木ひろし池多孝春「この俺に人生を 預けるというお前 ひとりにゃしない これから先は」 追われ逃れた 北国は やっと薄日の 春まだき 雪解け水を 集める川よ 相惚れ川よ ああ 相惚れ川よ 幸せ乗せて 船を出せ  「赦(ゆる)されぬ恋をして 後指(うしろゆび)さされても あなたが欲しい 一緒にいたい」 責めを負うのは 誰なのか 啼(な)いて空ゆく 夕千鳥 宿命(さだめ)の罪を 赦しておくれ 相惚れ川よ ああ 相惚れ川よ 門出を祝い 船を出せ  「東京に戻ろうか 大阪で暮そうか」 「二人で住めば 何処(いずこ)も都(みやこ)」 どこへ流れて行こうとも 悔いはないかい 夫婦船 覚悟はとうに 出来てるつもり 相惚れ川よ ああ 相惚れ川よ 幸せ乗せて 船を出せ
堂島しぐれ上杉香緒里上杉香緒里城岡れい徳久広司池多孝春八百八橋(はっぴゃくやばし)も ある街で あんたに渡る 橋がない 尽くすほど ダメになる 笑顔はぐれの 恋やった 暖簾たたんで 独り飲む 夜のしじまに 堂島しぐれ  一期一会(いちごいちえ)の この愛と こころに決めて 夢を見た 嘘でいい 最後まで 通す強さが あるんなら 行き場なくした ひとり川 女なみだの 堂島しぐれ  十人十色(じゅうにんといろ)の 倖せが あるならいつか 私にも 離れても 忘れない 命かさねた 人やから にごり川にも 明日は来る 夜明け待つのよ 堂島しぐれ
いっしょがええなあ歌川二三子歌川二三子大野勝彦三浦丈明池多孝春荒れる嵐に まがり坂 なんどこの道 行き止まり おまえの支えで すくわれた 夕日がきれいな 風の丘 やっぱり いっしょが ええな ええな  若い頃には 倖せが すぐに来る気が したものさ 今では時間を ゆっくりと 心にきざんで 歩きたい やっぱり いっしょが ええな ええな  今の俺には 何よりも 君の笑顔が 宝もの やさしさぬくもり ありがとう 二人で手を取り 夫婦道 やっぱり いっしょが ええな ええな  (台詞) 永い事 苦労をかけて すまないな 本当にありがとう ありがとう
江戸の華~野狐三次~歌川二三子歌川二三子歌川二三子宮川 ひろし池多孝春ハァードッコイ 年の始めの 出初め式 四十八組 揃い組 ソーレ ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ 捩じり鉢巻き 若い衆 男火消しの 山車がゆく 華のお江戸の 祭り好き 三次だ 三次だ 三次だ 三次だ ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ 男の祭り  格子造りに ご神燈下げて 兄貴や家かと 姉御に問えば 兄貴や二階で木遣りの稽古 音頭とるのは ありゃ内の人 エンヤラ エンヤラヤ エンヤラ ヤレコノセーサノセー アレハサ エナヤラヤ  ハァードッコイ 孝行鳶は に組の三次 浅草観音 授けもの ソーレ ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ 鳶の勲章 ほりものは 親子狐で 命がけ 華のお江戸の 人気もの 三次だ 三次だ 三次だ 三次だ ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ 男の祭り 半鐘鳴るたび 野狐は 火の粉 火の雨 かぶっても 華のお江戸の 屋根に立つ 三次だ 三次だ 三次だ 三次だ ワッショイ ワッショイ ワッショイ ワッショイ 男の祭り  サァー どけどけどけー 野狐三次の お通りだい 
おとうさん歌川二三子歌川二三子歌川二三子くにひろし池多孝春あなた愛して 生きるときめた そんな ふたりを 引き離す お腹に ややこが いるのです 運命(さだめ)を うらんでも うらんでも 生まれて 来る子に 罪はない  『この子は きっと いい子に育てて見せます』  かわい我が子の 寝顔を見れば 父の ない子に 出来ないと 幸福願って 生きました やさしく 母さんは ほほえんで 子供は 命の きずなです  『育ての 父が この世を去り その後 実の父も他界 その時 初めて 母から 聞かされました 父親に 縁のない子だね』  離ればなれで 我が子と抱けず そっと見守る 実の親 今では 空から 見ています 一度で いいんです 父さんと 呼びたい 逢いたい 抱きしめて  『おとうさん』
男の魂歌川二三子歌川二三子歌川二三子宮川ひろし池多孝春(セリフ)今日は 九州男児のお披露目ばい 怒濤さかまく 玄海灘は 男みがいた 心の故郷さ  波が時化ても 怖くはないが ほれた女の 笑顔に弱い  それが男さ 九州育ちの 男じゃないか   (セリフ)酒は火のもと 黒田節 男の値打ちは 見掛けじゃなかとよ  揃い浴衣の どんたく祭り  櫓太鼓に 男の汗が散る  身分しがらみ およばぬ恋と 男涙を こぶしでふいて  ばちが火を吹く 九州育ちの 男じゃないか  (セリフ)西郷どん、 大久保どん、江藤新平、 吉田磯松、玉井金五郎、 みんな男の中の男ばい  ひとの値打ちは みかけじゃないさ  義理が重たい 男の意地もある  惚れた弱みで 言うのじゃないが 男度胸の 心も熱い  今に見ていろ 九州育ちの 男じゃないか
塩原太助物語歌川二三子歌川二三子歌川二三子歌川二三子池多孝春ハードッコイ ドッコイ ドッコイナ ドッコイ ドッコイ ドッコイナ 上州自慢は 数々あれど(ハッ) 江戸の昔の お話ですが(ヨッ) ちょいと 気になる 塩原太助(ハッ) どんな 人なの 塩原太助 上州沼田 下新田の豪農に育ち 幼ない頃から 愛馬のアオと 暮らしてきた太助は 武士を志すも 父母に許してはもらえず 江戸をめざして 家を出る事を決意しました  野良着(のらぎ) 一枚 素足に わらじ こころ 残りは アオとの 別れ 村の はずれの 一本 松に つなぐ つなぐたづなに また涙  無一文の太助は やっとのおもいで 榛名山(はるなさん)の ふもと 山本坊に たどり着きました そこで 住職さんに訳を話し わずかばかりの お金を借してもらいました 和尚さん ありがとうございました これで江戸へ行けます ご恩は一生わすれません おー太助 たっしゃでな 太助十九才の 旅立ちでした  夢は うらはら 身投げを 覚悟 橋に たたずむ 背中に 夜風 捨てる 神ありゃ 救いの 神も それは それは炭商 山口屋  山口屋善右衛門は 命の恩人 太助は懸命に働いて 貯めた お給金で湯島 無縁坂の改修をしたり 世の為 人の為に尽くす やさしさのこもった 仕事ぶりを 二十年あまり続け そして 独立を いたしました  雪の 降る日も 嵐の 日でも 俵 かついだ 太助に 朝日 故郷(くに)を 出てから 幾年(いくとせ) 過ぎた 炭屋 炭屋塩原 花ざかり  ハー ドッコイ ドッコイ ドッコイナ 苦労苦の字は 苦楽の苦の字(ハッ) 苦の字なければ 楽にはなれぬ(ヨッ) 太助 苦楽の お話でした(ハッ) わたしゃ 太助に あやかりたいよ
人生坂歌川二三子歌川二三子歌川二三子三浦丈明池多孝春足で踏まれて 育つ麦 いつか芽が出る 花も咲く 二人で荷物 背負いながら 辛抱してくれ 夫婦道 夢に…夢に 夢に向かって 歩きたい のぼり下りの 人生坂  苦労苦の字を 越えてゆく 人は一人じゃ 生きられぬ お前と俺の 助け合い 海原山坂 乗り越えて 夢に…夢に 夢に向かって 歩きたい のぼり下りの 人生坂  七つ転んで 八つで起き 三歩進めば 二歩下がれ 泣きたい時は 泣けばいい 涙があるから 笑いもあるさ 夢に…夢に 夢に向かって 歩きたい のぼり下りの 人生坂
大祭~馬追い祭り~歌川二三子歌川二三子歌川二三子くにひろし池多孝春(お囃子)ドウカイドウカイ (口上)九州 火の国 熊本に これぞ 馬追い 若い衆 イヤサ  神幸行列 随兵と 歴史 受けつぐ 馬追で これから 始まる 秋まつり 朝から 晩まで ドウカイ  イヤサ イヤサッサ 街ねり歩く 馬が跳ねれば 日本晴れ  (お囃子)ドウカイドウカイ (口上)熊本 お城の お殿様 知恵で 築いた 武者返し イヤサ  ここは 火の国 肥後の国 街に 秋風 そよぐ頃 揃いの はっぴに 身をつつみ 馬追い 奉納 ドウカイ  イヤサ イヤサッサ 声 高らかに 祭りばやしで 躍り出す  (お囃子)ドウカイドウカイ (口上)熊本 生まれの 勢子達の 燃える 血潮は 親ゆずり イヤサ  年に一度の 飾り馬 鳴らす ラッパと おはやしで 男も 女も にぎやかに こどもも おとなも ドウカイ  イヤサ イヤサッサ ああ うかれだす 皆んな集まれ 藤崎宮  (お囃子)ドウカイドウカイ (口上)九州 火の国 熊本に これぞ 馬追い 若い衆 イヤサ
知覧の母 ~ホタル~歌川二三子歌川二三子鉄砲光三郎鉄砲光三郎池多孝春(セリフ)昭和二十年四月七日午後二時二十五分、 戦艦「大和」が海の藻屑と消えました。 後は特攻隊の体当たりしか無かったのでしょうかッ。  花は色よく 知覧の海に 行かせともなや あの空へ 帰らぬ命 又一つ  (セリフ)「トメおばさんッ、お早う御座居ますッ」 「まあッ金井さんッ、朝早か」 「おばさんッ。僕今日で十七歳に成りました。 おばさんを母さんだと思って報告に参りました。 今日まで本当に有難うございました」 「今日…行くとねッ」 「金井文博、本日見事敵艦に体当たりする日が参りました。 お別れに自分の故郷の歌を聞いて下さいッ…。唄いますッ。 ♪アリラン アリラン アラリヨ アリラン コーゲル ノモカンダ」 「…金井さんッ、朝鮮の生まれだったのッ」  散りに行く身の 此の若桜 死出の旅路を 急ぐ身は 生贄ありて 平和あり  (セリフ)「自分はきっと逢いに帰ってきますッ。おばさんの胸にッ」  声を限りに 哭く不如帰 季節外れの「ホタル」とは 誓いを守り この胸に  (セリフ)「あッ 此のホタルは…金井さんじゃッ。 約束通り帰って来やったとねぇ…来やったとねぇ…」 「金井さんッーッ」  ♪(鉄砲節) 声を限りに泣きじゃくる 爆弾抱いて散って行く 幼い命数知れず 忘れまいぞえ知覧の海に 今なお深く沈んでる 平和日本の生贄がその英霊よ魂よ 何時何時までも安らかに  (セリフ)「オモニィーッ」 
鶴と亀歌川二三子歌川二三子歌川二三子くにひろし池多孝春ハァー春のはじめに この家旦那様は 七福神のお供して コラ俵つみに参った  今日は 娘の 嫁入りと 庭の 小梅も ほころびを 見せて くれたは 祝うため 花嫁 すがたが 良くにあう 祝う 言葉は 鶴と亀  (セリフ)ハァーめでたい めでたい  やっと おまえに さずかった かわい 初孫 じじ ばば は だいて うれしいや 恵比寿顔 我家の 宝が また ひとつ 祝う 言葉は 鶴と亀  年の 初めに 目出度いと お家 繁盛 俵つみ 無病息災 金茶釜 炉りを 囲んで 福がくる 祝う 言葉は 鶴と亀  ハァーめでたいナー めでたいナー この家 旦那様は 億万長者と申される
二三子の鉄砲節歌川二三子歌川二三子鉄砲光三郎、歌川二三子鉄砲光三郎池多孝春エーさては一座の皆様へ 一寸出ました私も お見かけ通りの悪声で ヨーホーホーイホイ ハーイヤコラセー ドッコイセー  罷り出ました未熟者 お気に召すよにゃ読めないけれど 父と私の思い出を 歌い続けた 鉄砲節に乗せまして 精魂篭めて唄いましょう ソーラーヨーイトコサッ サノーヨイヤーサッサー  エー雪のふるさと越後の海で 鍛えたノドで 一節を ヨーホーホーイホイ  ハーイヤコラセー ドッコイセー  語りまするは 浪花節 父の手を引き 旅から旅へ 父の目となり足となり 今は二三子も アンアンアン 唄います 鉄砲節と申します 聴いておくれよ 荷物にゃならぬ 聴いて心も浮き浮きしゃんせ 気から病は出るわいなぁ 唄の文句は小粋でも 私ゃ未熟で とっても 上手くも きっちり 実際 誠に 見事に読めないけれど 八千八声の不如帰(ほととぎす) 血を吐くまでも 血を吐くまでも 勉めましょう ソーラーヨーイトコサッ サノーヨイヤーサッサー 
北冬挽歌歌川二三子歌川二三子里村龍一岡千秋池多孝春風の竜飛に 夕日が落ちて あんた恋しと ゴメが哭く 墨絵ぼかしの 津軽の海は やがて漁り火 船がゆく ハァ~ 沖が時化たらョー ハァ~ 火照った 躰が せつないよ あんたと唄った あいや節 寝床に響いて ひとり泣く ひとり泣く  せめてあんたの 飲む酒だけは 肌で温めて やりたいさ のぼり列車の 呼ぶ声聞けば 飛んで行きたい 雪の中 ハァ~ おんな盛りにゃョー ハァ~ ひと冬 我慢が 侘しいよ あんたが出かせぎ 行ったあと 私のこころは 冬の海 冬の海  ハァ~ 離ればなれはョー ハァ~ 今年で終りに しておくれ 雪解け季節を 夢にみて あんたの枕と 添い寝する 添い寝する
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
村上水軍歌川二三子歌川二三子歌川二三子くにひろし池多孝春瀬戸内 海はョー 朝日に 輝く 海原 にらむ これぞ 師清 男の 勇姿 能島 来島 因島… 俺の海 ここは 瀬戸内… 時代は戦国 その名はアアンア… 村上水軍ぞ  瀬戸内 海はョー きらきら きらめく 芸予の島は 歴史 重ねて きた 島々だ 兄の代わりに 鶴姫は… 鎧つけ 胸にお祈り… 木の葉に書こみ 乙女のアアンア… はかない恋ごころ  瀬戸内 海はョー 荒れて うずまく 厳しい海よ 板子 一枚 命を 掛けて 毛利 村上 攻めこんだ… 厳島  海の男の… 度胸の勝利 これこそアアンア… 戦国武勇伝
元禄男ぶし大石雪絵大石雪絵石本美由起岡千秋池多孝春エー…  赤い血潮が 恩義であれば 雪は男の 晴れ衣装 殿のご無念 今こそ晴らす 赤穂浪士の こころ意気 叩く太鼓は 山鹿流  エー…  吉良へ討ち入る 内蔵助  エー…  忠義ひとすじ 艱難辛苦 耐えた月日を 忘れまい 堀部安兵衛 大高源五 命捨て身の 腕の冴え 誰が相手に なろうとも  エー…  見事本懐 果したい  エー…  人は一代 名は末代よ いざや参ろう 泉岳寺 朝日晴れ晴れ 永代橋に 四十七士の 晴れ姿 江戸の繪になる 唄になる  エー…  これぞ元禄 男ぶし
いのち大泉逸郎大泉逸郎荒木良治大泉逸郎池多孝春何かをなすため 生まれてきたのなら それをしとげて 行くのが俺の道 長い人生 楽しい事も 苦しい事も あるけれど 神が与えた 厳しい試練 耐えて待つのさ 明日のいい知らせ  月日を重ねて 育ってきた木でも もとはか細い 小さな苗だった 雪にたおれず 嵐に負けず 毅然とそこに 立っている 俺の命は みんなの命 休むことない 鼓動を刻んでる  孫子につないで ゆくのが絆なら 俺のこの背に 期待がかかってる 思いがけない 挫折もあるし 希望に燃える 夢もある 枯れることない 雑草のよに 強く生きるさ 愛する人のため
裏町氷雨大泉逸郎大泉逸郎木下龍太郎大泉逸郎池多孝春どこか知らない 軒先で きっとお前は 雨やどり 小糠(こぬか)雨でも 女には 濡れりゃ冷たい 裏町氷雨 もしも居場所が 分かったら 差してやりたい こころ傘  人は失くして 気付くのか 愛と言う名の 宝物 馬鹿な男の 傷跡に 沁みて泣かせる 裏町氷雨 女ごころの 気配りが 見抜けなかった あの頃は  愛が残って いるのなら 元の一から やり直し せめてお前の 住む街は 避けて降れ降れ 裏町氷雨 たとえ片袖 濡れようと 差してやりたい ひとつ傘
おばあちゃん大泉逸郎大泉逸郎山上はるお大泉逸郎池多孝春いつでも手まめな おばあちゃん 後ろ姿は 雨風(あめかぜ)に 耐えた気強さ そのまゝに しきたり教えて 我が家(や)を守る おばあちゃん おばあちゃん 元気でいてね いつまでも  おばあちゃん! 元気でいてくれてよかったね 今迄一生懸命頑張ってくれたから 俺達安心して暮らせるんだよね おばあちゃん! これからもずーっとたのむな…  しっかりおやりと おばあちゃん 諭(さと)す言葉に 頷(うなず)けば あとは優(やさ)しく 瞳(め)がうるむ 丈夫で長生き 我が家の柱 おばあちゃん おばあちゃん 元気でいてね かわらずに  会うたび愉(たの)しい おばあちゃん 昔恋しと 手鏡で 髪を梳(す)く手に 春匂(にお)う 笑顔がほころぶ 我が家の灯(あか)り おばあちゃん おばあちゃん 元気でいてね いつまでも
三陸祝い唄大泉逸郎大泉逸郎くに多樹夫大泉逸郎池多孝春海と山との 二神(ふたがみ)が 担(かつ)ぐ嫁菜(よめな)の 花えくぼ 婿を見やれば 三陸の 恵み背負った いい男 めでためでたの 祝い酒 枡の絵柄も 鶴と亀  花の還暦 古希の冴え 喜寿(きじゅ)も傘寿(さんじゅ)も 途半(みちなか)ば 茄子の艶なら 三陸と お国自慢も 七五調 一句ひねって 祝い酒 芭蕉気取りも ご愛嬌  沖の黒潮 親潮に 汗で報いる 人もいる 土に挑んで 三陸の 幸を育む 人もいる 香る梅(うめ)が枝(え) 祝い酒 伸びる青竹 繁る松
人生横丁大泉逸郎大泉逸郎仁井谷俊也大泉逸郎池多孝春雪をかぶった 夜汽車の写真 酒場(みせ)に一枚 貼(は)ってある 俺もおまえも 北国育ち 今は帰れぬ 故郷(ふるさと)だけど 夢をお猪口(ちょこ)に 注いで飲む  年齢(とし)も名前も 知らないけれど やけに気のあう 呑み仲間 地酒一合 浮かれて二合 とうに忘れた つもりでいても 酔えばでてくる 国訛(なま)り  笑うつもりが 涙が落ちる そんな夜(よ)もある 傷もある 月も片割れ 人生横丁 今日が駄目でも 明日(あした)があるさ 生きてゆこうよ これからも
嫁ぐ娘に大泉逸郎大泉逸郎荒木良治大泉逸郎池多孝春今日のお前の 花嫁すがた 親の目にさえ まぶしく見える こんないい娘に 育ってくれて お前ほんとに ありがとう 過ぎて来たあと ふと振りかえりゃ 夢のようだね 幼い頃が  後のことなど 心配せずに 尽くしなさいよ 嫁いだ先で かわい嫁だと 言われるような そんなお前で いてほしい 今朝の門出に 三つ指ついた お前見ていて 涙が出たよ  贈る言葉は 少ないけれど 陰で幸せ 祈っているよ めでためでたと 祝ってくれた みなの期待を わすれずに 何か言ったら 泣けそうだから 無事をこころで ただ祈るだけ
なごり船大泉逸郎大泉逸郎木下龍太郎大泉逸郎池多孝春お前が泣くから 呑むほど苦い 今夜の酒は 涙割り 元の笑顔に 戻っておくれ これきり逢えない 二人じゃないさ しばし別れの なごり船  お前が泣くから うるんで見える 港に浮かぶ 波止場月 男ごころを 信じておくれ 夜毎の夢路で 通ってくるさ 同じ想いの なごり船  お前が泣くから 出船を告げる 霧笛がまたも 貰い泣き 無事を祈って 待ってておくれ 寄り道しないで 帰ってくるさ ここがふるさと なごり船
女房酒大泉逸郎大泉逸郎仁井谷俊也大泉逸郎池多孝春熱燗徳利(とっくり) 笑顔を添えて お疲れでしたと 酌をする 今日まで無事に 働けた みんなおまえの お陰だよ ありがとう… ありがとう… おまえに感謝の 女房酒  肴(さかな)は金目鯛(きんめ)の 尾頭付きで 奮発(ふんぱつ)したのと 云うおまえ 世渡り下手(へた)な この俺を いつも支えて くれた奴 ありがとう… ありがとう… 思い出花咲く 女房酒  よろしく頼むよ これから先も おまえもお猪口(ちょこ)を 飲みほした 寄り添い尽くし 庇(かば)いあう 俺の大事な 宝だよ ありがとう… ありがとう… しあわせ身にしむ 女房酒
ふるさと河北大泉逸郎大泉逸郎荒木良治大泉逸郎池多孝春わたしが生まれた ふるさとは 春のひな市 立つところ 蔵を開いて お見せする 京のむかしの 雛かざり あられ あま酒 桃の花 ふるさと恋しや 河北(かほく)まち  娘を育てる 親のよに 愛し手掛けた さくらんぼ 籠にもがれて 町に出て 初夏の人気を ひとりじめ あまく ほのかな 初恋(こい)の味 ふるさと恋しや 河北まち  紅花摘み唄 聞いた日を おもい出させる 紅花資料館(しりょうかん) 京で行く荷を 積み込んだ 船で栄えた 最上川 きもの 紅染め 色もよう ふるさと恋しや 河北まち  稲田にこがねの 波うてば どんが祭りの 秋が来る こころ意気地を 染め抜いた 巴じるしの そろい着よ 手槍 脇差 振り奴 ふるさと恋しや 河北まち
孫びいき大泉逸郎大泉逸郎荒木良治大泉逸郎池多孝春抱いてあやせる この幸せは 孫がいりゃこそ できること 若い頃には 思わなかった こんな喜び この手にくれた 嫁と息子に 礼を言う  甘えさせては 駄目なんだよと 知っているから する我慢 むかし子育て した頃よりも 精がでるねと 言うばあちゃんに 当たり前さと 向ける笑顔(かお)  あなた似だとか おまえ似だとか ゆずり合ってる 孫びいき からだ丈夫で 素直であれと 家族(みんな)そろって 見上げる空に およぐ元気な 鯉のぼり 
雪の最上川大泉逸郎大泉逸郎井山計一大泉逸郎池多孝春ヨーエサノマカショ エンヤコラマーカセ  雪にうもれて 岸辺の舟が 心もとなく 揺れている あなたとふたりの 最上川 頬にさらさら 舞い散る雪は 紅も哀しい あゝ雪化粧  墨絵ぼかしの 白糸の滝 細くせつなく 舞い落ちる ふたりで旅する この船で 白くつらなる 雪山見つめ 指をからめる あゝ雪見船  出羽路くだりの 義経主従 結ぶえにしの 仙人堂 こよなくはかない 旅枕 波にただよう 笹舟流し 恋のみちのく あゝ最上川
男と女おおい大輔おおい大輔麻こよみ徳久広司池多孝春赤いグラスを 静かに揺らし 微笑(ほほえ)むその瞳(め)に あふれる涙 少し痩(や)せたか おまえのうなじ 冷たい仕打ちを 許して欲しい 大阪ミナミの 巡り合い なんで別れた あの時に 思い出止り木 男と女 恋の続きを 今日から二人  泣いていないか 元気でいるか 心配していた あれからずっと 濡れた唇 うつ向く睫毛(まつげ) 男の心が せつなく潤(うる)む 大阪ミナミで もう一度 いつか逢えると 信じてた 見下ろす川面に きらめくネオン 恋の続きを 今日から二人  大阪ミナミの 巡り合い 帰したくない 今はまだ 言葉はいらない 男と女 恋の続きを 今日から二人
俺がそばにいるおおい大輔おおい大輔麻こよみ徳久広司池多孝春こんな私で いいのかと 尋ねるおまえを 抱き寄せる 過去も未来も 何もかも あずけて欲しい この胸に 泣くな泣くなよ もう泣くな いつでも俺が そばにいる  苦労したのか 細い指 その手に乗せたい 幸せを まわり道した 年月(としつき)は 無駄にはしない 取り返す やっと会えたね 今日からは いつでも俺が そばにいる  明日のことさえ わからない ひとりじゃ夢さえ 遠くなる 生きるつらさも 嬉しさも 分け合いながら 生きて行く きっと笑顔が 戻るまで いつでも俺が そばにいる
風は山河の彼方よりおおい大輔おおい大輔小山内圭徳久広司池多孝春男の魂(こころ)… 揺さぶるけれど 時代のうねりは 止められぬ 世間のざわめき 戯言(ざれごと)を 背中にさらりと聞き流し 明日を(あした)憂(うれ)うか 胸ん中 風は、風は、風は山河の彼方より  愛しいひとを… 偲んで泣いた 呑んでも酔えない 酒もある 若さが散らした 恋ならば 夜明けの静寂(しじま)の 彼方(かなた)から 微笑(ほほえ)みかけるさ 懐(なつ)かしく 風は、風は、風は山河の彼方より  想いはいつも… 千里を駈ける ふる里忘れた 俺じゃない 零(こぼ)した涙よ 何処へ行く 昨日の夢さえ 忘れたか 大河へそそぎて 熱くなれ 風は、風は、風は山河の彼方より
昭和時代の忘れ物おおい大輔おおい大輔広瀬ゆたか徳久広司池多孝春その日暮しで 明日が見えぬ そんな世間に 流されて 命浮かべて 沈ませて 生きてきたよな 気がするが なぜか昔を 恋しがる 昭和時代の 忘れ物 金じゃ買えない 心があった  裸電球 肩寄せ合って 希望(のぞみ)捨てずに 生きていた 積み木遊びに 似た生活(くらし) こころ細(ぼそ)さを 背にしょって 夢に向かって 歩いてた 昭和時代の 忘れ物 家族(ひと)を繋(つな)げる 絆があった  情け受けたら 情けで返す 恩義忘れぬ 人の道 どんな小さな 仕合せも 分けて生命(いのち)を 温(ぬく)めてた 人情気質(かたぎ)は どこいった 昭和時代の 忘れ物 どこを探せば 昭和に逢える
他人ばかりの東京でおおい大輔おおい大輔池田充男西條キロク池多孝春他人ばかりの 東京で あかりひとすじ 見えてきた 赤い提燈(ちょうちん) ゆきずり酒場 おちょこ一杯 のみほして おまえにっこり おまえにっこり 笑ったなァ  上着かぶって 駆けぬけた 雨の夜みちを 忘れまい 俺とゆくのか 覚悟はいゝか なにもやれない そのかわり いのちひろげて いのちひろげて 守りきる  もえて十日の 恋じゃない 契りかわした 人生さ 二年がまんの この冬越せば 春だ 春だよ その春に でかく咲かせる でかく咲かせる ふたり花
ふるさと祭りおおい大輔おおい大輔すずき信子西條キロク池多孝春耐えて忍んで 雪解け流れ 桜吹雪の 花が舞う 春の訪れ 喜び祝う 祭りだ祭りだ ふるさと祭りだ 天地ゆさぶれ 御輿(みこし)を担(かつ)げ 飛び散る汗が 男の宝  風に叩(たた)かれ かたむく船も 無事に戻った 祝いだね 沖の一の瀬 真赤に染めて 祭りだ祭りだ 龍神祭りだ 波よゆさぶれ 大漁旗を 海の土俵で 男を磨け  山はくれない 色付く紅葉(もみじ) 心ひとつに 結ばれて 町は総出(そうで)で 篝火(かがりび)もやす 祭りだ祭りだ ふるさと祭りだ 夢をゆさぶれ 松明(たいまつ)背負(せお)え 度胸一番 男を飾れ
望郷・津軽じょんがら流れ唄おおい大輔おおい大輔飛鳥井芳郎佐義達雄池多孝春岬(みさき)は今日も 海鳴りが さわいで風花(かざはな) はこぶだろう 心にもなく 浜昼顔(はまひるがお)に 想(おもい)いよせては ひとり泣く 津軽じょんがら流れ唄  海峡はるか 越えてゆく 船さえ哀(かな)しく めをよぎる 生木(なまき)さくよに 別れて来たが 過去(むかし)しのべば 今さらに 津軽じょんがら流れ唄  凍(い)てつく海は 今もなお 冷たい風雪(ふうせつ) はこんでは 時の流れに むち打ち生きて 愛の涙を ちらすのか 津軽じょんがら流れ唄
夜霧船・泊り船おおい大輔おおい大輔池田充男西條キロク池多孝春泣いて おんなは 行くなとひきとめる 旅をいそぐ男は ほそい指をはらう 夜霧船 泊り船 わかれ港町 けんかしたって 男とおんな 波止場通りを ホテルに消えてゆく  赤いコートで ヒールの高い靴 ギターケース片手に ぬれた影がふたつ 夜霧船 泊り船 恋の港町 俺もあのころ 死ぬ気でほれて 陸(おか)にかえれず わかれた女(やつ)がいる  霧笛 よぶなよ 呼ばれりゃ辛くなる 海をすてた俺だぜ みれんなどないが 夜霧船 泊り船 むせぶ港町 はなし 上手(じょうず)な おんながいたら 酒がのみたい 今夜は唄いたい
男春秋大川栄策大川栄策たきのえいじ筑紫竜平池多孝春ばちを持たせりゃ 玄海越えて やぐら太鼓が 波間に響く 胸の晒に にじんだ汗は 燃える命の 夢しずく 空を睨んで 空を睨んで 男春秋 みだれ打ち  骨身けずって 惚れるも女 背中向けるも 男のさだめ 責めてくれるな 恨むな泣くな 夢をこの手で つかむまで 情けたたんで 情けたたんで 男春秋 浮世坂  忍の一文字 度胸の二文字 意気の締め込み 錦の舞台 波瀾万丈 承知の上で 生きて己の 華も咲く 月もみている 月もみている 男春秋 大勝負 
男の喝采大川栄策大川栄策秋浩二筑紫竜平池多孝春空を見上げりゃ 雲ひとつ 風に吹かれ 流れて ゆく俺さ 抱いた夢なら 希望なら 華を咲かそうよ それが男というものさ 明日の幸せ さあ 唄おうじゃないか  カワイイあの娘に 決めたなら 他に誰も いらない ひとすじに 熱い想いを 胸に秘め 燃やす恋心 それが男というものさ 弾む手拍子 さあ 唄おうじゃないか  辛い浮世の 雨に濡れ すねて泣いた 日もある 悔しさに 憂さを忘れて にっこりと 笑ってみせなよ それが男というものさ 明日の運命を さあ 唄おうじゃないか 
海峡ふたりぽっち大川栄策大川栄策星野哲郎筑紫竜平池多孝春ついてくるかと ささやけば ハイと答える うなじが白い おまえが側に いるかぎり どんな嵐も 平気だよ 一つ傘さし より添えば 夢も重なる 海峡ふたりぽっち  俺のいのちと ひき換えに 惚れたおまえに しあわせはこぶ 男の船の 羅針儀に なっておくれよ 離れずに 進むだけしか 道のない 船をゆさぶる 海峡ふたりぽっち  寒くないかと だき寄せる 肩の細さが また気にかかる 水平線の あの涯てに たとえ苦労が 待ってても 力あわせて 生きようよ 明日が呼んでる 海峡ふたりぽっち
酔いどれほたる扇ひろ子扇ひろ子小野田洋子岡千秋池多孝春酔って肩寄せ 口説かれりゃ 素直になって 抱かれたわ 遠いあの日の 面影を 追ってみたって いまひとり… 馬鹿ね 馬鹿よね こころが寒い 窓に小雪が 叩く頃 北のはずれの 居酒屋は 徳利のみ干す 指の先  わざとつれない 振りをした 見送る列車 あの背中 涙こらえた その先は こころうらはら 口紅(べに)が泣く… 馬鹿ね 馬鹿よね あんたが欲しい 酔ってまた泣く 雪ほたる 北のはずれの 居酒屋は ぽつり赤い灯(ひ) 春を待つ  馬鹿ね 馬鹿よね 酔いどれほたる 燃えて焦がれて 夢を見る 北のはずれの 居酒屋は ぽつり赤い灯(ひ) 春を待つ
新潟みれん大倉修吾大倉修吾たかたかし岡千秋池多孝春うしろ姿で泣いていた 肩の細さよ うなじの白さ 夜の新潟 路地裏づたい 人の妻だよ妻だよと 飲めばせつない ああ 面影よ  酔えばかなしく また浮かぶ 花の笑顔よ やさしい瞳  夜の新潟 路地裏づたい 想いこがれてただひとり 街のネオンに ああ むせび泣く  惚れているのにあの女を 抱けぬつらさよ 胸の火ひとつ 夜の新潟 路地裏づたい 酒をもとめて今日もまた ゆけば背中に ああ 雪が降る
想慕月大沢桃子大沢桃子未来里麻なかむら椿池多孝春心変わりを 知らされて 月が照らした ぬれた頬 切ない胸を 知るように 愛の炎か 残照か 紅さす小指 想慕月  過ぎた月日を 数えても 月は雲間に 見え隠れ 命を焦がし 燃え尽きた ふたり暮らした 倖せが 涙でかすむ 想慕月  声の限りに 泣きつくす 月に叢雲 恋の闇 寂しさ辛さ 消えなくて 耳をすませば しみじみと 風の音哀し 想慕月
おんなの春大沢桃子大沢桃子なかむら椿なかむら椿池多孝春あなたと心に 決めたの私 後悔なんかは してないからね 銀河を越えて この地球(ほし)で やっと出会えた 人だもの  おんなで良かった 初めて想う 冷たい風さえ雨だって 信じた明日は ほら 晴れるから…  誰でもつまずき 悩みもするの 素直になれずに フラれた事も 悔やんでみても しょうがない いつかはきっと 幸せに 雨がしとしと 心を濡らす めそめそ泣いてちゃだめですよ 信じた明日は ほら 晴れるから…  何才(いくつ)になっても 可愛いままで オシャレもしたいわ 夢もある 負けないように 挫けずに 頑張る私 見て欲しい おんな心の けなげな花よ 幸せ祈るの流れ星 信じた明日は ほら 晴れるから…
風の丘大沢桃子大沢桃子なかむら椿なかむら椿池多孝春雨に濡れてる 名も無き花が 何故か愛しい 風の丘 雲がちぎれて 陽が射せば 遠い昔が 甦る 父もいた 母もいた みんながいた頃を 風が想い出 連れて来る ハァーヤイー ハァーヤイー  鳥がさえずる 白樺林 白い風車の 風の丘 トンボ追いかけ 畦道を 裸足で駆けた 茜空 忘れない いつまでも みんながいた頃を 風が想い出 連れて来る ハァーヤイー ハァーヤイー  「体大事に達者でな」 見送る母の 目に涙 忘れない いつまでも みんながいた頃を 風が想い出 連れて来る ハァーヤイー ハァーヤイー
七福神大沢桃子大沢桃子なかむら椿佐藤雅一池多孝春注いで 注がれて 祝いの酒を 苦労半分 笑うは一緒 縁があっての 花結び 大黒舞えば 福が来る めでた めでたの 七福神に 恵比須顔です 祝いの門出  歩む 人生 この花道を 嫁ぐ 娘に 涙のつぶが 親の背中の ありがたさ いついつまでも 寿老人 めでた めでたの 七福神に 恵比須顔です 祝いの門出  漕いで 漕がれて 宝船 夢は大漁と 荒波越えて 共に舵とりゃ 陽が昇る ふたりの船出 福禄寿 めでた めでたの 七福神に 恵比須顔です 祝いの門出
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
愛の始発(セリフ入り)大月みやこ大月みやこ池田充男伊藤雪彦池多孝春あの時 鞄(かばん)いっぱいに 夢を詰め込んで ふるさとを後にした 私が いました…  いつの日か幸福の鞄(かばん)をさげて ふるさとへ帰る夢 わたしは見てた 夜の服さえ 着なれて一年 酒場の川を ながれて二年 そして今私は 素顔のきれいな 女になって あなたと揺られる 愛の始発よ  恋をした傷あとの 一つや二つ 誰にでもあるんだと あなたは言った いつか暮らしも 荒れてた三年 強がりだけで 生きてた五年 そして今私は すべてを預けて 肩寄せ合って あなたと揺られる 愛の始発よ  よろこびに泣くために 今日までわたし ひと粒の涙さえ こぼさなかった 辛い人生 歩いて七年 春・夏・秋の 季節も知らず そして今私は 鴎がむかえる 海辺の町へ あなたと揺られる 愛の始発よ
おしず大月みやこ大月みやこ池田充男鈴木淳池多孝春あと二日 もうひと夜 はじめて逢った あのやどで 指の先まで あまえたい きつく結んだ 塩瀬帯 細い体が 痛みます 折れそうに 雪国 おしずを 忘れないでほしい  燃えたって 雪なさけ 死ぬほど好きに なるなんて ばかね私が 悪いのね 離ればなれの 長い冬 つらくなります 明日から また一人 待ってる おしずを 忘れないでほしい  むらさきの 蛇の目傘 あなたのほうへ 傾けて 歩く雪道 ころびそう 泣いてとめても 帰るひと 上り列車の 憎らしさ あの汽笛 あなたの おしずを 忘れないでほしい
こぼれ酒大月みやこ大月みやこ八島義郎徳久広司池多孝春空ろな酒に 染み残る あなたの面影 盃 置けば 酔いさめて酔いさめて肌の寒さよ 夫婦暮らしの 真似事も 思い出されて ああ やるせなや  あなたと別れて 幾年か 思いを秘めた 文ありて 過ぎし日の過ぎし日の 種々偲ぶ 喜び満ちて 抱きあいし 水無月の頃 ああ なつかしや  こぼれた酒が 七色に きらめく中に また浮かぶ かの日のかの日の あなたの姿 微笑み立てる 切なさよ 残りし酒の ああ 味気なや
とまり木の花大月みやこ大月みやこたかたかし小林亜星池多孝春あなただけよと 躰をよせて 咲いてみたけど 散らされた 雨よ降れ降れ おんなの涙 にくみきれない あの人だから 酒におぼれる とまり木の花  浮いて流れて 夜の川 しょせん私は 浮草よ 雨よ降れ降れ おんなの涙 恋のみれんを流しておくれ 酔って泣いてる とまり木の花  夜の化粧で酒をつぐ そんな生活が似合ってる 雨よ降れ降れ おんなの涙 夢をください 消えない夢を 泣いて紅ひく とまり木の花
浪花の灯り大月みやこ大月みやこ秋田泰治聖川湧池多孝春逢えば別れの 浮世なら 風に散れ散れ なみだ花 まわり舞台か 道頓堀の 川の流れを 指させば ゆれてゆれてゆれて身を炎く 浪花の灯り  行くも戻るも ひとつ道 女ごころの みれん唄 恋の名残の 相合橋に どこか空似の 人の影 呼べば呼べば呼べばほろほろ 思い出ごころ  一度かぎりの 命なら きっとしあわせ つかみたい 見てて下さい 水かけ不動 生きる女の 夢ひとつ 消しは消しは消しはしません 浪花の灯り
播磨灘岡田しづき岡田しづき仁井谷俊也岡千秋池多孝春暴風雨(あらし)あがった 日生(ひなせ)の漁港(みなと) 先を競って 漁船(ふね)をだす 漁船(ふね)をだす 幼なじみの あいつにゃ負けぬ カキの筏(いかだ)の あいだを縫って 目指す漁場は 播磨灘  眼には見えない 鰆(さわら)の大群(むれ)を 波のうねりと 勘(かん)で読む 勘(かん)で読む 当たりはずれは つきものだけど おれも名人 親父の倅(せがれ) ここが魚島(うおじま) 播磨灘  網を引くたび ほころぶ笑顔 女房よろこべ 大漁だよ 大漁だよ 潮風(かぜ)に五色(ごしき)の 旗なびかせて セリの始まる 漁協(みなと)へ急ぐ 海は朝焼け 播磨灘
ひとり酒・未練酒・しのび酒岡田しづき岡田しづき仲本憲笙橋田充哲池多孝春恋の辛さを 教えてくれた 酒の苦さは 自分で知った 路地の灯りに つまづいて 拾った恋に 恋に 悔いなど 無いけれど 涙が凍る ひとり酒  湯気の向こうに あなたが見える 注いだお酒に 憎さが浮かぶ 腕の枕の 温もりが 今さら何で 何で こんなに 忘られぬ 女で居たい 未練酒  酔えば逢いたい あの男(ひと)だけど 夢の過去(むかし)は 戻りはしない たとえ一人の 生活(くらし)でも 思い出抱いて 抱いて 生きたい これからは 冬も耐えます しのび酒
みちのく山の宿岡田しづき岡田しづき松井由利夫岡千秋池多孝春風に舞いこむ リンゴの花を 帯にはさんで 涙ぐむ 愛して尽(つ)くして 燃えつきて それでも未練に しのび逢い みちのく湯けむり 山の宿  人目気にする 哀しい運命(さだめ) 窓の向こうは 川の霧 今夜はこの手を この指を 涙で結んで 夢みたい みちのく湯けむり 山の宿  逢えば苦しい 逢わなきゃつらい 抱いてください 思いきり 命をかぎりと 恋の火に すがれば夜明けが すぐに来る みちのく湯けむり 山の宿
夜霧の哀愁岡田しづき岡田しづき田村和男佐伯金次郎池多孝春噂残して 消えたから 噂信じて さがしに来たよ 霧が降る 巴橋に 面影呼べば 馬鹿な男の 頬さえも 濡らして 未練の露になる  泣いて乱れた くちびるの 紅を偲(しの)ばす 夜霧のネオン せゝらぎも すゝり泣く 江(え)の川(かわ)辺(あた)り どこの灯影に 身を寄せて この俺 恨んでいるのやら  俺のコートに すっぽりと あいつ包んで 歩いてみたい 霧が降る 霧が降る 三次(みよし)の夜は 愛の姿が 似合うから 涙にくちづけ させてくれ
男命岡田しのぶ岡田しのぶ松井由利夫宮下健治池多孝春一度限りで 二度ない命 風にさらすな 粗末にするな 握りしめてる 拳の中の 夢が湿れば 明日(あす)がない 月も片割れ なぜ曇る  苦労積み石 抱かせたままで 花も咲かせず 陽の目も見せず 口にゃ出さぬが 入山形(いりやまがた)の 絵馬を情けで 縦結び すがるその瞳(め)が ただいたい  浮世からくり 承知の上で 意地の刺子(さしこ)で 火の粉をかぶる 乱れ八文字 刻んだ胸に 曲げちゃならない 道ひとつ 俺は男で 生きて行く
名月浅太郎岡田しのぶ岡田しのぶ水木れいじ市川昭介池多孝春一目見たさに 故郷に戻りゃ 昔ながらの 上州月夜 浮かれ囃しも 追われの身には ほんにせつない 祭り唄 涙かくした 涙かくした 三度笠  思い出すなぁ…あの山も あの月も みんな昔のまんま おふくろさんは 達者でいなさるか この川越えりゃあ あと一里 なのに何でェ やけに 草鞋(わらじ)が重たく ならぁ…  義理と情に ついはさまれて いつか落ち目の 街道ぐらし 恋のさだめも 堅気の俺も 一度流れりゃ 草の露 呼んでみたとて 呼んでみたとて 帰りゃせぬ  なまじ小粋に 別れたせいか めっぽう夜風が沁みやがる 旅から旅へ ねぐらを追われ 末は野ざらし 吹きさらし こんりんざい けちな顔(つら)など見たかぁねぇと 叱って下せぇ おっ母さん!  墨絵ぼかしの あの峰越えて 渡る雁がね また旅の空 なんの浮世にゃ 未練はないが なまじ濡れまい 里しぐれ 明日も流転の 明日も流転の浅太郎
玄海情話~無法松の一生より~岡千秋・島津悦子岡千秋・島津悦子松井由利夫岡千秋池多孝春月も片割れ 玄海灘(げんかいなだ)の 潮の辛(から)さが 瞼(まぶた)に 瞼(まぶた)に沁みる 口が裂けても 言うてはならぬ 小倉木綿(こくらもめん)の 腹掛(はらが)けの 奥にたたんで 縫いこんだ …身のほど知らずの この慕情(おもい)  (台詞) わしゃ 夢はすかん…。 目がさめると、楽しかこと、嬉かこと、 みんな、のうなるけん、寂しか…。 そやけん、ごりょうさんには、 夢の中でしか逢えんと… そいでよか、よかと。  人情(なさけ)くすぐり 肩すりよせる そんな浮世を 逆さに 逆さに生きる あばれ者でも 松五郎さんの 握る俥(くるま)の 梶棒(かじぼう)に ほろりこぼれた ひと雫(しずく) …わかっております 痛いほど  (台詞) 松五郎さん 今年もまた祇園祭がきましたね。 長い間のあなたのまごごろ、  よーくわかっておりますよ。 わたしも…わたしも女ですもの…。  度胸千両 男の酒も 愚痴が肴(さかな)じゃ 酔うにも 酔うにも酔えぬ 破れ畳の 一間にだって 祇園祭りの 夏は来る 無法松なら 勇み駒 …命をいろどる 夢太鼓
風鈴恋唄丘みどり丘みどり松井由利夫四方章人池多孝春何処へ行こうと ふたりはひとり かたく結んだ 恋絆 窓でやさしく チンチロ チンチロリン 春 夏 秋 冬 風が吹くたび 鳴る風鈴に 浮かぶ故郷(こきょう)の 花あかり  ~田舎なれどもサーエー 南部の国はヨー~  こころ細さも うすれて消える 側にあなたが いるだけで 胸にしみじみ チンチロ チンチロリン 春 夏 秋 冬 しみる幸福(しあわせ) この風鈴が 宝物です わたしには  寒くないのよ 肩寄せ合えば 針を刺すよな 雪の夜(よ)も 指ではじけば チンチロ チンチロリン 春 夏 秋 冬 夢の谺(こだま)を 呼ぶ風鈴が 生きる明日の 道しるべ
あなた川岡ゆう子岡ゆう子愛香乃介四方章人池多孝春風が散らした 落葉のように 夢にはぐれて 泣いてた私 あの日あなたと 初めて逢って 人の温もり 知りました 愛が心に やさしく溢れる あなた川  明日(あす)と言う日に 背中を向けて 飲めぬお酒に すがっていたの もっと自分を 大事にしろよ 笑顔やさしく 叱るひと 深い情けに どこまで溺れる あなた川  わずかばかりの 手料理だけど 点す夕餉(ゆうげ)の 幸せ灯り 苦労乗り越え 結んだ絆 永遠(とわ)に変わらぬ この流れ たった一度の 人生あずける あなた川
加賀友禅岡ゆう子岡ゆう子木下龍太郎三浦丈明池多孝春別れの旅で 着るために 仕立て下ろした 加賀友禅 もしもあなたと 暮したら 後に残るは 母ひとり つらい心の つらい心の 旅衣  帰りは居ない 道連れは 夢も片道 加賀友禅 母のなみだに 背を向けて なんで幸せ 掴めましょう 古い女の 古い女の 旅化粧  あなたのための 晴れ着なら これが着納め 加賀友禅 旅で綴った 想い出も 袖に残して 仕舞い込む みれん模様の みれん模様の 恋衣
幸せさがし 夢さがし岡ゆう子岡ゆう子麻こよみ杉原さとし池多孝春人の情けに 助けられ 越えるこの世の 水たまり 住めば都さ どこだって こぼす涙の あたたかさ 幸せそがして 夢をみて 明日を信じて ちょいと人生泣き笑い  二度や三度の つまづきに 愚痴をこぼせば 夢が泣く 待てば海路の 日もあるさ 石に根をはる 花もある 幸せさがして 夢をみて 明日を信じて ちょいと人生泣き笑い  昨日他人の 人だって 今日は恋しい 人になる 縁は異なもの 味なもの 肩を寄せ合う 嬉しさよ 幸せさがして 夢をみて 明日を信じて ちょいと人生泣き笑い 
人生ふたり咲き岡ゆう子岡ゆう子仁井谷俊也岡千秋池多孝春歩いたこの道 振り向けば 秋冬ばかりの おんなの暦 それでも私の 隣には やさしいあなたが いてくれた 二分咲き 五分咲き 八分咲き いつか咲きましょ 人生ふたり咲き  胸突き八丁の なみだ坂 瞼に浮かぶの 故郷の母が 一生懸命 生きてれば この世の運さえ 味方する 二分咲き 五分咲き 八分咲き いつか咲きましょ 人生ふたり咲き  どこかに忘れた 夢ならば あなたと一緒に 探せばいいわ こころに笑顔が ある限り 必ずなれます 幸せに 二分咲き 五分咲き 八分咲き いつか咲きましょ 人生ふたり咲き
人生本番岡ゆう子岡ゆう子愛香乃介君塚昭次池多孝春ここであんたを 男にしなきゃ 惚れた女房の 名がすたる お酒も女も ちょっとはやめて 夢と言う名の 明日に向かい それ行けヨイショと 待ったなし 人生本番 勝負の時や  いつもあんたに ふりまわされて 泣いて笑った 歳月よ ひと花咲かせて 帰って来いと きっと呼んでる 故郷の空が それ行けヨイショと 待ったなし 人生本番 勝負の時や  晴れてあんたが 世に出るまでは 二度と愚痴など こぼさない 財布もたんすも 空っぽだけど 男だったら 幸せ入れて それ行けヨイショと 待ったなし 人生本番 勝負の時や
千鳥ヶ岬岡ゆう子岡ゆう子国重源宗国重源宗池多孝春砂に刻んだ 愛の文字 波が打ち消す 千鳥ヶ岬 辛い噂に 心は乱れ 声を限りに 叫んでみても 遠く聞こえる 海鳴りばかり  夢を重ねた 砂山を 波が掻き消す 千鳥ヶ岬 むせび泣くよな 霧笛を聞いて つのる未練に 昨日も今日も 帰るあてない あの船を待つ  恋に終りが あるなんて 信じたくない 千鳥ヶ岬 揺れる面影 思い出浮かぶ 船ははるかに 沖行くあかり ひとりたたずみ あなたを偲ぶ
花ふたり岡ゆう子岡ゆう子里村龍一市川昭介池多孝春広いこの世で あなたの胸が 今じゃ私の ふる里なのよ 肩の糸くず 優しく払い 膝に甘えて 飲む夜更け 辛さ忘れて 辛さ忘れて アーアァ… 酒に浮かべる 明日橋  風の吹きよで 運命は変わる 沈む夕陽も 朝陽に変わる 愛のかんざし 一枝差して 越えてゆきます 嵐坂 おんな一輪 おんな一輪 アーアァ… あなた男に するまでは  泣いた昔を 笑って言える そんなあなたに 情けが沁みる いつか指から こぼれた夢を ふたり探して もう一度 追えば聞こえる 追えば聞こえる アーアァ… やぶれ蛇の目に 春の音
夢酒場岡ゆう子岡ゆう子美貴裕子徳久広司池多孝春お酒におぼれ 弱音を吐いて 泣かせて欲しいと 云ったひと 男と女の 夢酒場 人は誰でも おバカさん わたしでよけりゃ あなたにあげる 明日の夢を 叶えてあげる  遊んだつもり 男の恋も 女のこころに 遊ばれる 咲いたり散ったり 夢酒場 お人好しでは つらいだけ わたしもむかし 泣かされたけど やさしい夢を 見させてあげる  まことも嘘も お酒の中に ひっそり隠れた 惚れ薬 飲みほす男の 夢酒場 恋にはぐれた 甘えん坊 いろいろあるわ 人生だから 叶わぬ夢も 叶えてあげる (テンツク テンツク テレテク テンツク テンツク テンツク テン)
夢ざくら岡ゆう子岡ゆう子木下龍太郎伊藤雪彦池多孝春やさしい寝顔が 大好きだから 重さがうれしい 膝まくら 世渡り上手じゃ ないけれど この人と この人と 二人で咲かす 夢ざくら 髪の乱れを この手で梳かし 幸せかみしめ 薄化粧  運命と言う名の 絆の糸が こころとこころを 結び合う 世渡り上手じゃ ないけれど この人と この人と 二人で咲かす 夢ざくら どんな苦労も 分け合いながら いつでも一緒の 泣き笑い  私の力は 小さいけれど せめてもなりたい こころ杖 世渡り上手じゃ ないけれど この人と この人と 二人で咲かす 夢ざくら いまはお酒の 相手も馴れて 目元もほんのり 宵けしょう 
夢しずく岡ゆう子岡ゆう子坂口照幸四方章人池多孝春汐どきですかと おんなが訊けば 窓に伝わる 波の音 こう云う時の 黙んまりは うなずく事です 同じです 肩から力が 抜けてゆく おんな ひと夜の 夢しずく  男のその夢 貫くあなた 出来ぬ方なら 惚れてない ふるえる指で カタカタと 月さえ落ちます 盃に 口には出せない 自分から おんな 明日の 身のふりは  夜明けと云うのに 海辺の空は 雨の匂いに 陽もかげる 見納めなのね その背中 男気出さずに 棄ててって 負けない情けで 送りましょう おんな ひと夜の 夢しずく
愛して愛して愛しちゃったのよ奥村チヨ奥村チヨ浜口庫之助浜口庫之助池多孝春愛しちゃったのよ 愛しちゃったのよ あなただけを 死ぬ程に 愛しちゃったのよ 愛しちゃったのよ ねてもさめても ただあなただけ 生きているのが つらくなるよな長い夜 こんな気持は 誰もわかっちゃくれない 愛しちゃったのよ 愛しちゃったのよ あなただけを 生命をかけて  いつからこんなに いつからこんなに あなたを好きに なったのか どうしてこんなに どうしてこんなに あなたのために 苦しむのかしら もしもあなたが 居なくなったらどうしよう 私一人じゃ とても生きちゃいけない 愛しちゃったのよ 愛しちゃったのよ あなただけを 生命をかけて 生命をかけて 生命をかけて
酒の川小田司朗小田司朗新條カオルすがあきら池多孝春酒の川を 流されながら はぐれ秋冬 何処(どこ)の町 こんな人生 俺に一番 似合うよと ああ 嘘ぶく分だけ…淋しいぜ  つらい酒は 胃の腑(ふ)に沁みて 夢も酔いどれ ちどり足 年を経(ふ)るほど 弱くなったか 男意地 ああ 帰れぬ故郷…なぜ恋し  酒の川に 溺れる奴は 温(あつ)い情が 深すぎる 柄じゃないけど 惚れた女の 面影を ああ 今夜も拭(ふ)けずに…沈む酒
じょんがら度胸船小田司朗小田司朗新條カオルすがあきら池多孝春怒涛(どとう) 逆巻(さかま)く 荒らぶる海へ どんと乗り出す 勇み肌 お神酒(みき)のしぶきで 伏し拝み 凍(しば)れ二の腕 網を刺す じょんがら じょんがら じょんがら度胸船 命削った 男の漁場  酒を呷(あお)った 夜明けの番屋 五臓六腑に 沁み渡る うねりが牙むく 北の海峡(うみ) 男意気地で 網を捲く じょんがら じょんがら じょんがら度胸船 命炎(も)やした 男の漁場  波が上から 下から雪が 時化が舳先(へさき)を 巻いて飛ぶ あらくれ漁師の 血潮(ち)が滾(たぎ)りゃ 潮風(かぜ)にはためく 大漁旗(ばた) じょんがら じょんがら じょんがら度胸船 命削った 男の漁場
母娘花小野和子小野和子野沢冬子花笠薫池多孝春浪花裏町 名もない花が 寄り添い合って 咲いてます… 人生は 苦労が百なら 幸せひとつ 世間の冷たさ まともにうけて 笑顔で耐えます 母娘花(ははこばな)  南新地の 赤提灯は 母娘が生きる 夢暖簾(ゆめのれん) 人生は 苦労が百なら 幸せひとつ 愛想がよければ お酒もうまい 肴(さかな)は十八番(おはこ)の 母娘歌  母がそだてた 小さなお店 『辛抱』背中(せな)に 文字隠れ 人生は 苦労が百なら 幸せひとつ 日だまり恋しい 裏路地だけど 明るく咲いてる 母娘花
そして ボレロ小野由紀子小野由紀子円理子大谷明裕池多孝春月の砂漠を 歩いてみたい 遠い眼をして呟いた 君の側には月見草 逢って別れを繰り返す 二人の季節はすれ違い… 今・君は 星の王子様 見上げる夜空に 微笑み返す 私は今もお姫様… そして ボレロ  月の光に 抱擁(つつ)まれながら いつか心の傷跡も 消えて愛しい月見草 いつも私の胸に咲け 二人で旅するその日まで… 今・君の 好きな童謡歌(わらべうた) 見上げる夜空の 砂丘を越えて 私は唄うお姫様… そして ボレロ  あー… 君は 星の王子様 見上げる夜空に 手を差しのべて 私は祈るお姫様… そして そして ボレロ
人情花舞台小野由紀子小野由紀子円理子円理子池多孝春♪待った 待った ちょっと待っておくんなさいよ♪  浪花生まれで 大江戸育ち 涙もろくて おっちょこちょいで 曲がったことは 大嫌い こんな女で ございます… 「チョイト そこのお嬢さん 振られたのかい 惚れたのかい」 夢と情けを結んで締めりゃ 恋の花道七三(しちさん)で 好きなお方と エー… 見得を切る ♪「辛い時には歌いましょう ソレ 踊りましょう ソレ さあーさ 手拍子 足拍子」  歌の文句に あったじゃないか まわり舞台さ この世の中は いらいらしたって はじまらない エンヤコラヤと まいりましょう… 「チョイト そこのお兄さん 勝った負けたで 切れちゃダメ」 夢とやる気を 結んで締めりゃ 元気本気の花が咲く 意地と度胸の エー… 花が咲く  右に行こうか 左に行こうか 道に迷って 奈落に落ちて 又 せり上がる 七変化 浮世芝居の 泣き笑い… 「チョイト そこのお客さん 浮かぬ顔して どうしたの」 夢と明日を 結んで締めりゃ 苦労 七坂 女坂 越えてみせます エー… 歌で越す ♪「辛い時には歌いましょう ソレ 踊りましょう ソレ さあーさ 手拍子 足拍子」 アソーレ
浅野内匠頭鏡五郎鏡五郎木下龍太郎山崎剛昭池多孝春叶うものなら もうひと太刀を 斬って捨てたや 吉良殿を 勅使饗応の 大役捨てて 松の廊下を 血で染める 積る恨みの 意趣返(いしゅがえ)し  「重ねて申す 梶川殿 乱心ではござらぬ。 吉良殿への積もり重なる遺恨でござる。 浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)も五万石の城主 打ち損じたからには神妙にいたす。 その手放して 衣服の乱れを直す暇(いとま)をお与え下され 梶川殿」  殿と呼ばれた 昨日はいずこ 今日は奈落の 座敷牢 なんであの時 出来ない我慢 捨てて初めて 知らされた 五万余石の 重たさを  「ああ 余はあまりにも愚かであった。 許せよ 赤穂の皆の者…」  風さそう花よりもなお我はまた 春の名残りを如何にとやせん  七日桜と 世間は言うが わずか一夜(いちや)の 若桜 死出の旅路の 白装束に 代えて覚悟の 目の裏に 浮かぶ赤穂の 天守閣
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
大石内蔵助鏡五郎鏡五郎木下龍太郎宮下健治池多孝春松の廊下の 刃傷(にんじょう)を 国へ知らせる 早飛脚(はやびきゃく) 殿に殉(じゅん)じて 切腹か 城を渡して 浪(ろう)の身か 揺れる家中(かちゅう)を 前にして ひとり思案の 内蔵助  「殿に忠節を誓い 藩の行末を愁(うれ)う各々(おのおの)方の ご心底(しんてい)しかと見定(みさだ)め申した。 二心(ふたごころ)なき証拠の血判(けっぱん)押したる 連判状(れんばんじょう)と各々(おのおの)方のお命は 赤穂藩城代(じょうだい)家老(がろう)大石内蔵助良雄(よしたか) しかとお預り申す」  問わず語らず 胸の内 妻に持たせた 離縁状 他人(ひと)の謗(そし)りを 背に受けて 廓(くるわ)通いの 撞木町(しゅもくちょう) うつつ抜かすも やがて成す 秘めた大志(たいし)の 隠れ蓑(みの)  「雌伏(しふく)一年十ヵ月 亡き殿の仇(あだ)を討つ日が遂に参った。 これより吉良邸へ討入りいたす。逃れる者は追うべからず、 刃向(はむこ)う者のみ斬り捨てよ、 目指すは吉良上野介殿の御首(みしるし)ただひとつ。 山と川の合言葉を忘れず各々(おのおの)方存分にお働き召されい!」  殿のご無念 晴らすため 武士の一分(いちぶん) 立てるため 雪を踏みしめ 吉良邸へ 赤穂浪士が 四十七 今宵 討入り 大石が 打つは山鹿(やまが)の 陣太鼓(じんだいこ)
おしどり人生鏡五郎鏡五郎水木れいじ久保進一池多孝春こんなド阿呆に 惚れたも阿呆よ 抱けばうなずく 恋女房 おしどり人生 二十年 泣いて笑うて 憂き世坂 命ふたつで 越えてきた おまえ…おまえ… 咲いてうれしい 夫婦花  金も甲斐性も ないない尽くし みんな承知で ついて来た おしどり人生 幕あきは 着のみ着のまま 飲みほした やぶれ屋台の 契り酒 おまえ…おまえ… 幾度腹では 詫びたやら  苦労くの字に 身を折らりょうと 松のみどりは 天をさす おしどり人生 悔いはない 明日も頼むと 肩よせりゃ 春のうす陽が 目にしみる おまえ…おまえ… この手離すな いつまでも
清水の次郎長鏡五郎鏡五郎古川ゆう子今澤雅一池多孝春富士を背にして 清水を起てば ひとり残した お蝶に詫びる 三保の松原 潮風吹けば 草鞋(わらじ)に砂の 駿河湾 時雨街道 旅すがた  [台詞] 「大政、仕度はいいか? お蝶、船宿末廣(すえひろ) あとをたのむぞ…」  あれが清水の 次郎長一家 縞の合羽に 振り分け荷物 菅笠(すげがさ)深く 足並揃え 街道一の いい男 風に追われて 東海道  義理だ仁義と 世間を渡り 幕末維新 その名を残す 腰の長脇差(ながどす) 背中に廻し 富士の山麓 開墾へ 清水の次郎長 國づくり
忠臣蔵・片岡源五右衛門鏡五郎鏡五郎木下龍太郎弦哲也池多孝春春に背いて 散り急ぐ 花は赤穂の 若桜 殿の無念を 知りながら 尽くす手立ても ないままに 送るつらさに 送るつらさに 男・源五の 口惜し泣き  「片岡源五右衛門 お側にお仕えしながら何も出来ずに 腹を召される殿を送らねばならぬとは…ああ 情けなや。 殿! 最後に言って下され 源五 余は無念じゃったと そこから一言 殿!」  抜いちゃならない 殿中(でんちゅう)で 積もる恨みの 白刃沙汰(しらはざた) それが役目と 分るとも 武士の情けが あるならば 次のひと太刀 次のひと太刀 何故に止めたか 梶川殿  「殿中にての刃傷沙汰はご法度(はっと)なれど 吉良殿への恨みつらみがあってのこと。 殿は決して乱心ではござりませぬ。 何故 もうひと太刀 打たせてはくれなん だか 梶川殿!」  殿の最後を 見届ける 辛い大役 田村邸 これも浮世の 縁ならば たとえ一人に なろうとも 仇は必ず 仇は必ず 誓う源五に 花時雨
忠臣蔵・堀部安兵衛鏡五郎鏡五郎木下龍太郎弦哲也池多孝春「ウィ…ああ 酔うた 酔うた。 これは叔父上から のお手紙か。何々 本十一日巳之(みの)下刻(げこく) 高田の 馬場にて 村上庄左衛門と果し合い 何とぞご 助勢(じょせい)を…ええっ。婆さん 今、何時(なんどき)だぁ!」  剣で遅れは 取らないが 酒で不覚を 取ろうとは 叔父の助太刀 安兵衛が 呑むは 呑むは酔覚(よいざ)め 柄杓水(ひしゃくみず) 高田の馬場へ ひた走り  通りすがりの 娘御に 借りた扱帯(しごき)を たすき掛け 見事叔父御の 仇を討つ 赤い扱帯(しごき)が 縁結び 口説(くど)き落とされ 赤穂藩 堀部の家の 婿となり 馬回(うままわ)り役で 二百石  「親父殿 たとえ新参(しんざん)者だとて碌(ろく)を受ければ赤穂 藩士。 松の廊下での殿のご無念 晴らすの ならば連判状の親父殿のその横に 安兵衛にも 押させてくだされ 血判(けっぱん)を。」  艱難辛苦(かんなんしんく)の 暮れ師走(しわす) やっと討入り 吉良屋敷 火事装束(かじしょうぞく)の 袖口(そでぐち)に 堀部 堀部安兵衛 武庸(たけつね)と 綴った晒(さらし)が 合印(あいじるし)  鎖帷子(くさりかたびら) 黒小袖 愛刀朱鞘(しゅざや)の 大太刀(おおたち)を 差した腰には 鎖帯(くさりおび) 兜(かぶと)頭巾(ずきん)の その中にゃ 女房お幸(こう)の 黒髪を 入れた命の 守り札 齢(よわい)七十 七才の 舅(しゅうと)弥兵衛の 後を追い 雪を踏みしめ 安兵衛が さっ さっ さっ さっささささと 目指すは本所 松坂町  「呑んべぇ安兵衛 喧嘩安の安兵衛が吉良殿 相手の最後の大喧嘩。 邪魔立てする者あらば 容赦はせぬ。 いざいざ参る。」  悲願(ひがん)一年 十ヶ月 仇(あだ)は吉良殿 ただひとり 山と川との 合言葉 声を 声を掛け合い 安兵衛が 振うは朱鞘(しゅざや)の 長刀(なががたな)
惚れて道づれ鏡五郎鏡五郎仁井谷俊也山崎剛昭池多孝春おまえと歩いた 人生は 晴れの日ばかりじゃ なかったな 苦労つづきの 山坂だけど おまえのやさしさ その笑顔 あれば明日(あした)に 歩いてゆける 惚れて道づれ おまえと生きる  夢みる男の その背中 後押しできれば いいと云う いつも心じゃ 感謝をしても 口にはだせない 意地っぱり たまにゃ飲もうか いたわり酒を 惚れて道づれ おまえと生きる  あなたに出逢えて よかったと 恥じらう目許の 愛(いと)おしさ 冬の木枯し 冷たいけれど 情けのぬくもり 寄せあえば きっと来るのさ ふたりの春は 惚れて道づれ おまえと生きる
沓掛道中鏡五郎・佐野文香鏡五郎・佐野文香木下龍太郎山崎剛昭池多孝春擦れて痛むか 草鞋の紐が 旅はつらかろ 女には 世話をかけます 浮き世の縁で 足手まといの 母子(おやこ)連れ 夫婦もどきの 旅姿 お絹 沓掛 時次郎  「渡世の義理とは言え お絹さん 私(あっし)は ご亭主をこの手に掛けてしまいやした。 償い切れねぇ罪ほろぼしの真似事に  お内儀(かみ)さんと太郎吉坊は 沓掛の時次郎  この身に代えて一生面倒見させていただきやす。」  好いちゃいけない 亭主の仇 憎みながらも 恋ごころ 惚れちゃならない 罪ほろぼしが せめてこの世で 済むまでは けむり三筋の 浅間山 影も三っつの 中山道  「私が弱いばっかりに……薬代のために時次郎さんを やくざ出入りの助っ人に行かせてしまった。 二度と刀は持たないと心に決めて足を洗った方なのに。 私たち母子(おやこ)のために いいえ このお絹のために戻ってください時次郎さん…」  一度限りさ 一度は捨てた 長脇差(ドス)を抱いての 助っ人は 生きて戻って 私のために たとえ手傷を 受けるとも いつか心は 固結び お絹 沓掛 時次郎
おしどり道中鏡五郎&真木柚布子鏡五郎&真木柚布子下地亜記子西條キロク池多孝春富士のお山が 雪白粉(ゆきおしろい)で 笑って見送る 東海道 好きなあなたと 手に手を取って お伊勢参りの 青い空 相惚(あいぼ)れ おか惚れ ひと目惚れ おしどり道中 えェ…ふたりづれ  三保(みほ)の松原(まつばら) 潮風うけて 輪を描くトンビも 夫婦旅 波の華散る 遠州灘の 沖に白帆(しらほ)の 船が行く 相惚れ おか惚れ ひと目惚れ おしどり道中 えェ…ふたりづれ  長脇差(どす)じゃ斬れない 絆の糸を 心に結べば 春の風 虹がまたいだ 天竜川に 唄が流れる 花が咲く 相惚れ おか惚れ ひと目惚れ おしどり道中 えェ…ふたりづれ
藤十郎の恋鏡五郎&真木柚布子鏡五郎&真木柚布子下地亜記子西條キロク池多孝春聞いてくだされ この胸のうち 秘めて幾年(いくとせ) せつない恋よ 女心に 火をつけ燃やす 甘い言葉の 愛しさ憎さ 鴨川(かも)の川風 祇園の夜風 嘘が彩(いろど)る 恋ざんげ  お梶どの 嘘や偽りで この様なことが打ち明けられようか… わしが二十歳、そなたが十六の祇園祭の夜 出会(でお)うた時から 一日も忘れた日はない 心が焼けるように 恋焦がれていたのじゃ… この想い 哀れと思うてくだされ…のう お梶どの… 藤十郎様…それはみな本心かえ あなたは京歌舞伎 当代随一の 誉れも高い立役者。それが人妻の私のような者を好いて下さるとは… あぁ…でも それが真実(まこと)ならば 梶は三国一の果報者…嬉しゅうございます…  人目逃れの 離れの座敷 女泣かせの 偽(いつわ)り芝居 妻という名も 操(みさお)も捨てて ついてゆきたい 地獄へなりと そっと吹き消す 絹行燈(きぬあんどん)よ 闇に溶けゆく 恋ざんげ  あ…許して下され 不義密通は天下のご法度。 とんでもない事を言うてしまった… 心の奥に隠して 耐えて忍んできたものを…忘れて下され お梶どの… 何を今更 もう私の心は後戻りできませぬ たとえ水火(すいか)の苦しみも 死出の三途の道なりと 梶は藤十郎様とならば厭(いと)いませぬ… どうぞ抱いてくださりませ…  芸のためなら命もかける 恋もしかける 涙も流す たとえ嘘でも 恨みはしない 夢の一夜(ひとよ)が 冥途(めいど)の土産(みやげ) 響く拍子木(ひょうしぎ) 散る夕ざくら 罪な花道 恋ざんげ
おみつ情話賀川潤子賀川潤子礼恭司山崎ひとし池多孝春小木の夕浜 千鳥さえ 啼いて番で 飛ぶものを 行っちゃ嫌です 私を置いて 佐渡は荒磯 涙の海か おみつ哀れや 哀れやおみつ  「私の最初で最後の恋 それを教えてくれたのはあなたです たとえ離れていても みつは…みつは幸せです」  櫂は折られて 時化の海 それが縁の 情け花 おみつ命と 言われて泣いて 末は夫婦と 誓ったふたり おけさ悲しや 悲しやおけさ  夢も現も あなただけ 恋しおかたは 柏崎 波よ荒れるな 盥の舟に 明日の運命と この身を乗せて おみつ哀れや 哀れやおみつ 
お七片桐あけみ片桐あけみ高橋直人古葉弘池多孝春飛んで飛んで行きたい 翼が欲しい 帯も焦れる 紅鹿の子 雪に曝した この身は虚ろ 見たい逢いたい お七の心 夜道駆け出す 檀那寺  (セリフ)愛しい人が呼んでいる… 鐘の音を聞いても そんな気がします 逢いたい…もう一度逢いたい 吉三郎様 お七はもう 狂いそうでございます  罪を罪を片手に 胸には情愛 火の見櫓の 乱れ桴 炭になります 灰にもなるわ 思い叶わば お七の命  捨てて悔いない 三瀬川  (セリフ)お七の心に火をつけたのは 吉三郎様 あなたでございます 恋に焼かれ灰になるまで どうぞ どうぞ 見届けて下さいませ  たぎるたぎる血潮が 柔肌染める 髪の芯まで 熱くする 恋の炎は 誰にも消せぬ 夢で抱かれる お七は女 燃えて散りゆく 運命花
橋ぐれる勝新太郎勝新太郎小池一雄猪俣公章池多孝春「ふりむいちゃあいけねえぜ 途中でふりむいたやつは かならずもどって来る なぜかかならずもどって来るンだ」  前見て渡りゃあ 希望橋 ふりむきゃあ もどりの黄昏橋よ 朝陽に生きて 日暮に帰るな 帰りゃあしぐれる 橋ぐれる ああ…ジンジン…橋ぐれる  「その真前にある橋なンで シャバへ出るときにゃあ かならず渡らなくちゃあならねえンで…… 別れ際に看守がいいやす 途中でふりむくなってねえ」  だまって下向きゃあ 男橋 くやしきゃあ心で かんにん橋よ 背中を向けりゃあ あらしは過ぎる 向けなきゃあしぐれる 橋ぐれる ああ…ジンジン…橋ぐれる  「ここまでくりゃ ふりむいてもいゝですか ほんとうに お世話になりました」  かばって賭けりゃあ 生命橋 生きてりゃあつもる しがらみ橋よ 泣いた心で 未練を断って ふりむきゃあしぐれる 橋ぐれる ああ…ジンジン…橋ぐれる
松江慕情桂竜士桂竜士RIE岡千秋池多孝春雲の切れ間に こぼれる光 浮かぶ面影 夕日に染まる 別れを見守る 宍道湖(しんじこ)の 優しい風を 思い出します 遠くを見つめて ささやいて いつかは帰ると あぁ 云った人  雨が私の 涙でしょうか かすむ目元に 静かに映る せつなくたたずむ 嫁ヶ島 あなたのことが 忘れられない 会えずに一生 終わるなら このまま沈んで あぁ しまいたい  たとえ心が 寄り道しても 私の胸が 恋しくなって 必ず戻って 来るでしょう 身を引くことが できない私 添い遂げなくても かまわない 松江で待ちます あぁ いつまでも
めおと道桂竜士桂竜士下地亜記子岡千秋池多孝春肩の薄さよ 手の細さ 抱けば儚く 消えそうな わざと可愛い 馬鹿になり 俺にやすらぎ くれるやつ 離さない 離さない ふたりで生きよう めおと道  何もいらない 一緒なら 熱い心が あればいい 飾り文句は 言えないが せめてやりたい ぬくもりを 抱きしめて 抱きしめて 幸せさがそう めおと道  やせたようだね 前よりも 無理はよしなよ 甘えろよ 花の咲く日は 遅いけど 春を呼ぶよな その笑顔 いつまでも いつまでも おまえと歩こう めおと道
鴛鴦鴉門脇陸男門脇陸男藤田まさと四方章人池多孝春言葉だけなら 売るほどるが 人のこころは 言葉じゃ買えぬ 買えぬ道理を 承知の上で 義理と情けの 別れ路 俺も人の子 俺も人の子 心が欲しい  昨日はじめて あいつに逢って 今日は眩しい 鴛鴦がらす 永い道だと 思っていたが 好いた惚れたに 時はない 連れの笑顔で 連れの笑顔で 草鞋も軽い  一つ山越え また越えて 山の数ほど 重ねた不孝 故郷じゃ待つだろ お袋さまへ 土産がわりの 恋女房 見せに帰ろう 見せに帰ろう 来春こそは
これから峠門脇陸男門脇陸男星野哲郎中村典正池多孝春伜に嫁きて 娘も嫁っただども 俺たちゃまだまだ若い 日向ぼっこを決めるより 風に向かって歩こうじゃないか まだまだこれからだまだまだこれからだ これから 峠の 七まがり  婆さま泣いたと便りが来たよ 孫が送った 曾孫の写真 おーい母ちゃん負けまいぞ 汗を流して咲かそじゃないか まだまだこれからだまだまだこれからだ これから 峠の 二番花  転んだ昔を恥ずかしがるな 今じゃ流行の泥つき野菜 山の烏に はやされて 肩をよせれば心は燃える まだまだこれからだまだまだこれからだ これから 峠が待っている
おふくろ酒場金沢明子金沢明子津田雅道長谷川ひろのぶ池多孝春男がひとりの 手酌(てじゃく)の酒は 憩(やす)らぎ欲しい 癒(いや)し水 肩の荷物が 重いなら 降ろせば心も 軽いでしょう 私のお酌で よかったら ここはあなたの あなたの おふくろ酒場  都会の暮しに 訛(なま)りも消えて 故郷(ふるさと)遠く 生きてきた 酒が言わせる 憂(う)さばらし 心の悩(なや)みは 忘れましょう 私のお酌で よかったら ここはあなたの あなたの おふくろ酒場  赤提灯(あかちょうちん)が 泣きべそかいて 無口(むくち)な男 酔わせます 夢が遠くて 辛くても そのうち晴れ間も 見えるでしょう 私のお酌で よかったら ここはあなたの あなたの おふくろ酒場
下町歌ごよみ金沢明子金沢明子近藤しげる長谷川ひろのぶ池多孝春恐れ入谷の 朝顔市で 二人を結んだ 鬼子母神(きしぼじん) 魔除(まよ)け厄(やく)除け 切(き)り火(び)を受けて 絆をからめる 花すだれ 季節を彩(いろど)る 江戸前育ち 炎(も)える下谷は 恋灯り  揃いゆかたの ほおずき市は 打ち水仲見世 下駄の音 幼な馴染みの 観音様よ 私のいい人 見ておくれ 裸(はだか)の電気が 夜風にゆれて 情け浅草 釣(つ)りしのぶ  寄せる人波 押されて押して あなたが頼りの 酉(とり)の市 お手を拝借 熊手を買って あの夢この夢 掻(か)き寄せる 売り子の呼び声 露地から露地へ ひびく竜泉(りゅうせん) 宵灯り  縁起担(かつ)いで また担がれて 倖せふくらむ 歳(とし)の市 悪い噂は この羽子板で 隅田の川まで 撥(は)ね返せ ゆく年見送り 来る年迎え 明日も下町 歌ごよみ
紅吹雪金沢明子金沢明子金沢明子長谷川ひろのぶ池多孝春別れの駅で 身代わりですと あなたに渡す 雪だるま 小指に結んだ 二本の糸は 季節が変わろと 解(ほど)けない 雪よ降れ降れ 線路に積もれ 上り列車が 止まるほど  角巻(かくまき)捲(ま)いた 私の姿 好きだと言って 抱いた人 一夜の情けを 重ねて燃えた 越後の女の 置炬燵(おきごたつ) 雪よ降れ降れ 山ほど積もれ 上り列車が 眠るほど  からめた指を 情(つ)れなく離す 改札口を 恨みます 二人で暮らそと あなたの言葉 信じて待ちます 雪椿 雪よ降れ降れ 吹雪に変われ 上り列車が 戻るほど
雪よされ金沢明子金沢明子仁井谷俊也小林大介池多孝春冬の下北 まんじゅう笠に 吹雪(ゆき)が舞い飛ぶ 頬を打つ よされよされは おんなの祈り あんた恋しと 爪弾(つまび)く三味(しゃみ)が 白い荒野で 咽(むせ)び泣く  ハァー三味は抱けても あのひとを 抱けぬこころの 寂しさを 唄にぶつける よされ節  闇の向こうに 海鳴り聴けば いのち震える 竜飛崎(たっぴざき) よされよされは こころの祈り 捨てた故郷が 両親(ふたおや)さまが まぶた閉じれば 夢にでる  岩木おろしに 凍(こご)える夜は 撥(ばち)を素肌に 抱いて寝る よされよされは おんなの祈り 晴れてあんたと 一緒に暮らす 遅い津軽の 春を待つ
泣かせるぜ金児憲史金児憲史滝田順鶴岡雅義池多孝春離さない もう離さない すがりつく あの娘の 長いまつげが 濡れている それ程までに 愛してくれる 初心(うぶ)なあの娘の 純情が ああ 俺を泣かせるぜ  貴方だけ ただ貴方だけ なにもかも 貴方に 云ってはじらう 白い顔 夜更けの星が 見つめていても 抱いてやりたい いじらしさ ああ 俺を泣かせるぜ  帰さない もう帰さない いつまでも このまま 胸に抱かれて いたいのに 無情の風が 別れの時刻(とき)を 告げるせつない 夜の道 ああ 俺を泣かせるぜ
望郷おんな酒金田たつえ金田たつえ杉紀彦聖川湧池多孝春瞼をとじりゃ 灯りがみえる 心ちぎって 見捨てた故郷 愛に走るも おんなの道と 耳をふさいで 夜汽車にのった あれは何年前だろう ああ 今夜もひとり酒  北行く汽車に 乗りさえすれば 直ぐに行けそな 吹雪の故郷 愛も破れた 暮らしも荒れた 買った切符は その場で捨てた 母に手紙も書けないで ああ 涙のおんな酒  片意地はって 死なずに生きる 消えぬ訛りが 哀しい故郷 誰も私を 覚えちゃいまい いつかいい人 みつけて帰る それは何年先だろう ああ 望郷おんな酒
紅葉の宿金田たつえ金田たつえ長谷川美加蘭一二三池多孝春山の梺(ふもと)の 湯の町坂に 小雨 しとしと 降る夜は 抱いてください 思い切り 逢瀬重ねる 紅葉の宿で 愛をたしかめ ああ頬染める  女ごころの ほのかな灯り 酔えば 散る散る 寂しさよ 抱いてください 夜明けまで ひと目忍んだ 紅葉の宿で 重ねる罪に ああ頬ぬらす  添えぬ運命を 哀しむように 鳴くな ほろほろ はぐれ鳥 抱いてください もう一度 明日になったら 紅葉の宿に 別れを告げて ああ他人妻
ばかだから…加納吾朗加納吾朗礼恭司今坂悟池多孝春今度こそはと 信じたの だけどやっぱり 裏切られ たったひとりの 男のために 夢も明日も 自分も捨てた ばかだから… 同じあやまち そうよ女は あぁ くりかえす  あんな男は よしなよと 口をそろえて 他人(ひと)が言う 噂どおりに 泣かされたけど いいのそれでも 幸せだった ばかだから… 涙かわけば 似てる背中に あぁ 魅(ひ)かれるの  よしてやめてよ なぐさめは 泣いて絵になる 年令(とし)じゃない やさしかったの 誰よりあいつ 今も好きなの 哀しいほどに ばかだから… 同じあやまち きっと女は あぁ くりかえす
銀座嘉納ひろし嘉納ひろし荒木とよひさ木村好夫池多孝春まわり道していたけれど君を昔から 探しつづけていた様なそんな気がする 辛い過去より小さな明日 そっと摘んで 手のひらに のせてあげたい ああ 宵待ちのしのび逢い 恋しき人よ銀座  きっと最後の恋だから 育ててみようね 涙ぐむのが 癖ならば 直してあげる こんな都会の片隅だって ふたり暮らせる窓あかり 何処かあるはず ああ かりそめのしのび逢い 恋しき人よ銀座  いつか心の陽だまりに子供を遊ばせ 過ぎ行く季節かさねれば それが幸福 なにも約束出来ないけれど 君の未来をこの胸に貸して欲しいよ ああ 春はこぶ しのび逢い 恋しき人よ銀座
さすらい鴎神園さやか神園さやか松井由利夫市川昭介池多孝春鴎 啼く夜は 枕も濡れるヨ… ヤンサノエー  雪はひと冬 情けはひと夜 まして儚い 夢まくら 江差 荒浜 さすらい鴎 舟の向こうに 故郷が ヤンサノエー ヤンサノエー 見えて かくれて 日が昏れる ハイ!  地酒一合 こころの寒さ 指でぬくめて 廻し飲み 風にちぎれた 追分節に 泣かぬつもりが 袖を噛む ヤンサノエー ヤンサノエー 紅を 散らせた くずれ帯 ハイ!  遠く沖行く 船足よりも 重い江差の 雪の空 流れ水藻と さすらい鴎 せめて涙を 花結び ヤンサノエー ヤンサノエー 月に一節 流し歌 ハイ!
今夜は離さない佳山明生+伊藤さくら佳山明生+伊藤さくら藤波研介幸耕平池多孝春抱いてほしいなんて 女の口から いえるわけなどないわ いじめないでね すねた君の顔が たまらなく好きさ このままふたりきり 踊りつづけよう 恋は魔法さ お酒のようね 知らず知らずに ふたりを酔わす 今夜は離さない 離れられない  好きといえば好きと 答えてほしいの 女ごころはいつも 欲ばりなのね そんなことはないさ 男のこころは 勝手さでも今は 君しか見えない 恋は魔法さ 夢見るようね 交わす吐息も ひとつになれる 今夜は離さない 離れられない  よそ見してはいやよ いたずら夜風が そっと素肌にふれて 通りすぎるわ 頬をよせていれば 言葉はいらない 小指の先までも 愛しているから 恋は魔法さ ゆれる灯りを 甘い香りの 花に変えるよ 今夜は離さない 離れられない
縁歌駅香山みどり香山みどり松井由利夫松原正明池多孝春女ひとすじ 命をかけて あなた見つめて 肩よせて こころ細さと ときめく夢が 涙でとけ合う 終列車 愛の旅立 愛の旅立 縁歌駅  窓をかすめて 過ぎ去る灯り 弱い迷いも 消えました にぎりしめてる 片道切符 必ず幸福 つかみます 花の故郷 花の故郷 縁歌駅  辛い過去も あなたがいれば きっと忘れて 出直せる 汽笛泣くたび 各駅停車 近づくふたりの 夜明け前 星もほほえむ 星もほほえむ 縁歌駅
母娘舟香山みどり香山みどりたきのえいじ松原正明池多孝春男親には なれないけれど 手さぐり育てて 早五年 可愛い笑顔が 心の支え 明日をつなぐ 命綱 ふたりぼっちで 世間の川を 漕いで漕いで 漕いで行きます 母娘舟  意地を張っても しょせんは女 それでも見せれぬ 弱気など この子の為なら 何辛かろう 冷たい雨も 波風も 淀む浮世に 棹さしながら 生きて生きて 生きて行きます 母娘舟  あんたこの子が みえますか 目元があんたに 瓜二つ 苦労の重荷は なんでもないわ 灯りがみえてる 私にも 舵をとる手は 不器用だけど 越えて越えて 越えて行きます 母娘舟
母しぐれ香山みどり香山みどり木下龍太郎松原正明池多孝春お腹痛めた 愛し子を 憎くて手放す 親はない 悔いているはずいまだって どんなに月日 経とうとも すすり泣くよに 降る雨は 私の目には 母しぐれ  いいえ他人の 空似だと 言い切る口許 震えてた うわさ尋ねた 居酒屋の 女将の頬の 泣きぼくろ 紺の暖簾を 濡らしてた あの夜の雨も 母しぐれ  わが子見捨てた その罪の 罰なら充分 受けたはず 恨み忘れて 老いた身の しあわせ祈る 宮参り 親子なりゃこそ 届いたか 涙のような 母しぐれ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
北陸本線香山みどり香山みどりたきのえいじ松原正明池多孝春海がうなれば カモメが吠える 波は岩場を かきむしる 身を切るような 凍てつく風が 髪を乱して 巻きあげる あなたどこにも 行かないで 私を置いて 行かないで 北陸本線 胸が啼く  花の盛りを 追い立てるよに 雨が背中に 降りかかる 骨が鳴る程 抱かれた夜も 今じゃ泡沫(うたかた) 夢の夢 せめて一日 遅らせて 心の区切り できるまで 北陸本線 口紅(べに)が啼く  恋のなきがら 捨て切れなくて 後生大事に 抱いている 女ひとりを なぜなぜ泣かす にじむ漁火 日本海 惚れた分だけ やせていく 心も胸も くちびるも 北陸本線 海が啼く
旅…あかり川崎修二川崎修二新條カオルすがあきら池多孝春俺の生まれた ふるさとにゃ 温もり抱いた… 風が吹いていた 節くれ指で 井戸水を 汲みつつうたう 子守唄 母の優しい 微笑みが 俺のこころの 旅…あかり  誰が吹くのか 草笛は 切なく沁みる… 故郷(くに)の山や川 想い出呼べば 熱くなり 過ぎ去る日々の 幾春秋 瞼とじれば 望郷の やけに恋しい わらべ唄  どこへ帰るか 雁(かり)の群れ 夕焼け空の… 燃えるあかね雲 夕暮れ小路(こみち) 肩ぐるま 弱音を吐くな 負けるなと 強い親父の 一言が 俺のこころの 旅…あかり
旅…さすらい川崎修二川崎修二新條カオルすがあきら池多孝春走る夜汽車の哭き笛は 故郷(ふるさと)恋しと 切なく唄う… 燃えて消えてく あの流星(ほし)に そっと宿命(さだめ)を 尋ねたい 風も淋しい 冬空夜空 明日(あす)も流れの 旅…さすらい  さびれ港に 舞う雪は 酒場の提灯(あかり)を やさしく包む… 酔えば瞼に 見え隠れ 純なあの娘の おもかげが 俺のこころに 微笑かける うるむ漁り火 旅…さすらい  北のさいはて 夕焼けは 故郷遙かに しのべばつらい… 凍れ流水 何処へ行く 捨てちゃいないよ 希望(ゆめ)だけは 熱い想いの いのち火揺らし 夕日見送る 旅…さすらい
旅…みれん川崎修二川崎修二新條カオルすがあきら池多孝春風の寒さに… 振り向く旅は 遠くの灯りが なつかしい みんな無(な)くした 俺なのに …こんなに涙が 残っていたか あいつの あいつの純情(まごころ)が あゝ… 微笑みかけてくる  つらくないかと… 肩抱き寄せて 泣かせてやれたら よかったな 指もふれずに きた俺を …おまえは馬鹿だと 夜風が責める 流れの 流れの旅みれん あゝ… 想いがまた揺れる  どこへ渡るか… はぐれた鳥よ こんなに凍(しば)れる 明けの空 俺の宿命(さだめ)は 冬でいい …あいつに小さな 春さえくれば ごめんよ ごめんと詫びながら あゝ… 明日(あした)を祈ろうか
初雪草の花川崎修二川崎修二新條カオルすがあきら池多孝春夏の季節に 咲く花なのに 誰が名付けた 初雪草よ… おまえの笑顔 重なるような 清く咲いてる 可憐花 愛が一輪 暖かい ああ 俺だけの花だよ  明日(あす)の見えない 夜露に耐えて つよく生きてる 一年草よ… 淋しく消える その身を想い 頬をおまえも 濡らすのか 白いうなじが 愛しいよ ああ 俺だけの花だよ  空に綿雪 舞いとぶ頃に 枯れる宿命(さだめ)の 初雪草よ… やさしく香る まごころひとつ どんな花より きれいだよ 命一輪 支えたい ああ 俺だけの花だよ
よしきりの故郷川島一成川島一成平山忠夫木村好夫池多孝春あの娘(こ)の流した 笹舟が 夢で今夜も 呼びにくる 泣いて焦がれる 可愛い肩を ひとり偲べば 涙で遠い ああ帰りたい ああ帰りたい よしきり啼(な)く 故郷へ  二人で舟唄 ききながら 名残り惜んだ 舟着場(ふなつきば) 二年待てよと 言ってた春が いくど来たやら もうすぎたやら ああ帰りたい ああ帰りたい よしきり啼(な)く 故郷へ  夕餉(ゆうげ)の灯りが なつかしく 胸にちらつく 里ごころ きっと今度は あの娘(こ)のために 俺は倖せ 探してあげる ああ帰りたい ああ帰りたい よしきり啼(な)く 故郷へ
おんなの夢舞台川中美幸川中美幸建石一徳久広司池多孝春桜彩(いろど)る 季節もあれば 寒さ耐えてる 冬もある 泣くな 逃げるな 試練を越えて 抱いた望みを 果そじゃないか 花になれ 艶やかに おんなの人生 夢舞台  流れ花火か 出逢いと別れ 浮いている間に 様(さま)がわり 恋は 知ってる つもりの筈が 稽古未熟と 涙が叱る 花になれ 艶やかに おんなの人生 夢舞台  人は自分を 演じて生きる 主役(やく)は誰にも かわれない 今日のいのちを 明日へつなげ 晴れの笑顔で 歌花(うたはな)咲かす 花になれ 艶やかに おんなの人生 夢舞台
時の流れに身をまかせ川中美幸川中美幸荒木とよひさ三木たかし池多孝春もしも あなたと逢えずにいたら わたしは何を してたでしょうか  平凡だけど 誰かを愛し 普通の暮し してたでしょうか  時の流れに 身をまかせ あなたの色に 染められ 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない  だから お願い そばに置いてね いまは あなたしか 愛せない  もしも あなたに嫌われたなら 明日という日 失くしてしまうわ  約束なんか いらないけれど 想い出だけじゃ 生きてゆけない  時の流れに 身をまかせ あなたの胸に より添い 綺麗になれたそれだけで いのちさえもいらないわ  だから お願い そばに置いてね いまは あなたしか 見えないの  時の流れに 身をまかせ あなたの色に 染められ 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない  だから お願い そばに置いてね いまは あなたしか 愛せない
雪國川中美幸川中美幸吉幾三吉幾三池多孝春好きよあなた 今でも今でも 暦はもう少しで 今年も終りですね 逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國  窓に落ちる 風と雪は 女ひとりの部屋には 悲しすぎるわあなた 酔いたくて泣きたくて ふるえるくちびる そばに来て少しでも わがまま聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國  好きな人はいるの あなた バカねバカな女ね 意地をはってた私 逢いたくて夜汽車乗る デッキの窓に とめどなく頬つたう 涙のあとを 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國  逢いたくて恋しくて 泣きたくなる夜 そばにいて少しでも 話を聞いて 追いかけて 追いかけて 追いかけて…雪國
海山千里の道を行く菊地まどか菊地まどか麻こよみ岡千秋池多孝春悔し涙の 裏側に 夢の一文字 隠してる 人生一度 命はひとつ 今は我慢の 向い風 花よ咲け咲け この肩に 海山千里の 道を行く  恋の盃 干(ほ)せぬまま 浮かぶ面影 ひとり酒 人生一度 心は熱く からむ未練を 振りほどく 涙散れ散れ この胸に 海山千里の 道を行く  浮き世嵐を 潜(くぐ)り抜け いつかこの手に つかむ夢 人生一度 望みはひとつ 先を急ぐな 明日がある 春が来る来る この指に 海山千里の 道を行く
長編歌謡浪曲 嫁ぐ日菊地まどか菊地まどか宮本麗子岡千秋池多孝春明日は嫁ぐ日 父さんと 暮らした家とも 今日限り あんなに反対 するなんて 一人泣いた日 あったけど あったけど 今ならわかるわ 親ごころ  まじめで頑固で お人よし いつでも私を 暖かく 守ってくれてた あの日々も いつか遠くに なりました なりました 父さん許して わがままを  「お前はわしのかわいい一人娘や。その相手が髪は茶色でぼさぼさ頭。 破れたジーパンはいて、ろくに挨拶も出来んようなやつが、 うちの娘とつきあいたいやとお!何寝ぼけたことをゆうてんねん! つきあうどころか二度と会うことも許さんゆうたやろ!」 「何べんゆうたらわかるのん。 あの日はコンサートに行く予定で、あんな格好やったんよ。」 「結婚したい相手の家にあんな格好で来るような非常識や、 声も小そうて頼りない。誰があんなもんにお前やれるかい。 そもそも親がどんだけ心配してんのんか、親の気持ちがわからんのんか。」  前まで仲良し 父娘 今ではいつも けんか腰 近頃、娘は 返事もしない 親の心は 晴れずとも 若い二人の 心は急ぐ 早く一緒に なりたいと いくら親父が 気に入らんと 言ったところで かいもなく 娘の決心 ゆるぎなく 親に勝手に 式の日決めて その日も追った 夕まぐれ いかに反対 口では言えど やはり人の子 人の親 かわいい娘の 行く末を 気にせぬ親など いないもの  「しょうがない。 いっぺんあの男がどんな店で働いてんのんか見にいったろう。 あっあれやな、よしわしもいっぺん一緒に行ってならんでみよか。」  嬉しい時や 楽しいとき 元気がない日や 風邪引いた日は 外はかりっと 中ふんわりと 食べたら蛸が ええだし出して たこ焼きみたいな 顔した男が 鉄板前で 大汗かいて ちっちゃなたこ焼き くるくる焼いて 待ってるお客と 漫才をしながら 働く 楽しげに。  「すんません、たこ焼きおくんなはるか。」 「ああ、おばあちゃん、ちょっと待ってな。 お年寄りに長いこと待ってもらうんは気の毒なんで、 先にこのおばあちゃんに、たこ焼きあげてもよろしいですか?すんません。 はい!おばあちゃん、まいどおおきに。」 「あら、お母さん。またたこ焼きもろてはる。」 「美智子さん、わたしはちゃんと買うてますよ。ほれこれで…。」 「ええ!お母さん、これは市バスの老人優待券やないの。 バスはただで乗れてもそんなんでものが買えるわけないでしょ。」 「これ見せたらな…ここのたこ焼きは売ってくれるんやで、 なぁ、たこ焼き屋さん。」 「うちのたこ焼きがおいしいゆうてくれはるので、 時々ちょっとだけ包ませてもろうてますねん。おばあちゃん、 これからも元気でたこ焼き買いに来てな。その優待券持って。」  「ただいま。」 「お父さん、お帰り。」 「これ土産や。」 「えっえらい又、仰山のたこ焼き。」 「あいつあいつ頭は茶色やけど、 なかなかの心優しいええ~男やないか。」 「えーっほんならお父さん、これあの人が焼いた…たこ焼き。」 「あいつやったら、お前の事幸せにしてくれるやろうなぁ。」 「お父さん、ありがとう。ほんまにありがとうお父さん。 そやけど、そやけどえらい仰山買うてきたんやね。」 「ええがな~近所へもお前の幸せおすそわけや。」  一人娘の 嫁ぐ日が いつかこの日が 来ることは かねて覚悟は していたが 花嫁姿の 娘から 大きな瞳に 涙をためて 面と向かって あいさつされて 嬉しいような 寂しいような 親の心は あるけれど 花嫁になる 嬉しさで 前にも増して 輝く娘 こんがり焼けた まん丸顔の ええ味出ている たこ焼き男 身内だけでの 結婚式 豪華な衣裳も 料理もないが これが二人の 大事な門出 高砂やこの浦舟に帆をあげて  父さんお世話に なりました 心配させたが あの人と 必ず幸せ 見つけます 嫁に行っても はなれても はなれても 私はあなたの 娘です
長編歌謡浪曲 孫はかすがい菊地まどか菊地まどか宮本麗子岡千秋池多孝春(おばあちゃん おばあちゃん 大好き)  遠く忘れた 幼子の ほのかな匂い 懐かしく 愛しさたまらず 抱き寄せる この日この時 この姿 時の流れよ 止まれと願う 孫の可愛さ わが子に勝る  初めて出会った 子育てに 戸惑い悩む 若い親 忘れていません 私とて 孫の未来の ためならば 無理も聞きます 力にもなる 孫の可愛さ わが身に勝る  「おばあちゃん、こんにちは」 「あら、結衣(ゆい)ちゃん、いらっしゃい」 「見て見て、おばあちゃん。これママに買うてもろてんで」 「まぁ、可愛いお洋服ね」 「あのな、お店でバーゲンしててん。せやからママが買うてくれてん、 な、ママ、これ安かったもんね」 「かなんなぁ…、おばあちゃんにそんなことまで言わんでええの」 「いいからいいから。結衣ちゃん、今度はおばあちゃんが、 もっと上等で綺麗なお洋服をデパートで買ってあげますからね」 「そんな…結構です!」 「あら?私が孫に、何か買ってあげたらダメって言うの?」 「そ、そんな意味やないんですけど…贅沢なもんはちょっと…」 「あぁ、そうですか。でもね智子さん、 結衣ちゃんの大阪弁だけは何とかしてもらわないとね、 私にはもうじれったくって…まるで冗談のように聞こえるの。 こちらに来て一年も経つのに、 結衣ちゃんが幼稚園で笑われたら可哀想でしょ! まず母親の貴女から気をつけなさい!」 「でも、今のところ幼稚園ではいじめられてもいませんし…、 逆に…おもしろいって人気なんですよ」 「違うわよ、バカにされてるのが、分らないの?結衣ちゃんが可哀想!」 「それはお義母さんが私らの大阪弁をバカにしてるんと違いますか?」 「そんなことないわ」 「私はおばあちゃん子やったんで… でもこれでもちょっとずつ直してるんです!」 「そう、それじゃ、せいぜいがんばってちょうだい」 「なあ…、お前…、 俺は前から智子さんや結衣の大阪弁は愛嬌があっていいと思うがなぁ…」 「あなたは孫や嫁に甘いんですよ、 私は二人のために言ってるんですから」 「そのうちこっちの暮らしにも慣れるさ、 あせらずゆっくり待ってやったらどうなんだ」  東京生まれの うちの子と 大阪育ちの この人が 縁あり二人 夫婦になった 別に反対 するのじゃないが 何かにつけて 気に障る  知らない土地で 寂しいだろうに 困った時にも 頼ってこない 大事な息子を 愛してくれて 今じゃ可愛い 孫もいる あなたを決して 嫌いじゃないが なぜか言葉が すれ違う  「俊夫さん、今日もまた、お義母さんに大阪弁注意されてん…」 「おかしいなぁ~そんなことを言うお袋じゃないのになぁ~、 大丈夫だよ、きっとそのうち智子のことをわかってくれるさ」 「そんならえぇねんけど…」  「智子さん!結衣が、結衣ちゃんが車にひかれたんですって?」 「お義母さん!どうしたらえぇんでしょう、 結衣が病院に運ばれたって連絡もろて、私…うちの人出張やし、 とにかくお義母さんに来てもらいとうて電話しましてん… 今レントゲン撮ってるらしいんです…」 「頭でも打ってたら大変、結衣ちゃんに何かあったらと思うと…」 「どないしょう…結衣、結衣…」 「落ち着くのよ、きっと大丈夫。泣いてどうするの」 「そやかて、なんやお義母さんの顔を見てたら、 安心して…涙が出てしもて…」 「そう!私が一緒にいますからね…さぁ、涙を拭いて」 「ありがとうお義母さん。いっつもすいません、可愛げのない嫁で…」 「いいえ、慣れない土地でよくがんばっているじゃないの。 とにかく、あなたは私の大事な家族なのよ。もっと甘えてくれたらいいの」 「お義母さん…おおきに…」 「ママ!おばあちゃん!あれどうしたん、ママ?ママ泣いてたん?」 「ううん、おばあちゃんがな、ママにやさしい言葉を… 結衣ちゃん、大丈夫なん?どこ怪我したん?」 「あのな、お友達と鬼ごっこしててな、自転車にぶつかってん」 「えっ?車やのうて自転車かいな?」 「でも走る自転車も危ないわよ。怖かったでしょ?結衣ちゃん」 「おばあちゃん違うねん。止まってた自転車にな結衣がぶつかってん、 ほんで、お医者さんがな、結衣のデボチンに薬塗ってくれてん」 「デボチンて…おでこと言いなさい。ほかに痛い所はないねんな。 あぁ良かった。うちてっきり自動車にぶつかったと… ほんまえらいすいません、 うちがすかたん聞いてたばっかしにお義母さんにご心配かけてしもて…」 「いいの、無事が何より」 「ほんまおおき…いえ、ありがとうございました」 「いいえ大阪弁って…聞きなれると何だか暖かくて味がある言葉ね。 でも…デボチンって…どこのこと?」  生まれ育ちは 違えども 縁あり家族に なった仲 子はかすがいと 言うけれど 孫もかすがい 皆幸せに  澄んだ瞳に みつめられ はじける笑顔 見るたびに 大事なこの子に 幸せを 朝な夕なに 祈ります 明日に続く 命の絆 孫の可愛さ 宝に勝る
津軽夢ん中菊地まどか菊地まどかもず唱平岡千秋池多孝春雪解けの 瀬音 日に増す 野辺の川 故郷(ふるさと) 津軽夢ん中 夢ん中 七つ違いの妹が 便り寄越(よこ)した 姉(あね)サは馬鹿と オラには何のことやら分からねェ ホーイ ホーイ 分からねェ  懐かしや 白い石楠花(しゃくなげ) 夕涼み 故郷 津軽夢ん中 夢ん中 遠く離れた 東京で あんだ所帯を 持ったと聞いた オラには梨の礫(つぶて)の祝い事 ホーイ ホーイ 祝い事  渡り鳥 北へ飛び発(た)つ 相惚れで 故郷 津軽夢ん中 夢ん中 きっと明日は啼きながら 越えて行くだろ お岩木山を オラには縁もゆかりもありゃしない ホーイ ホーイ ありゃしない
嫁ぐ日菊地まどか菊地まどか宮本麗子岡千秋池多孝春明日は嫁ぐ日 父さんと 暮らした家とも 今日限り あんなに反対 するなんて 一人泣いた日 あったけど あったけど 今ならわかるわ 親ごころ  まじめで頑固で お人よし いつでも私を 暖かく 守ってくれてた あの日々も いつか遠くに なりました なりました 父さん許して わがままを  父さんお世話に なりました 心配させたが あの人と 必ず幸せ 見つけます 嫁に行っても はなれても はなれても 私はあなたの 娘です
浪花女のげんき節菊地まどか菊地まどかもず唱平岡千秋池多孝春聴いてください 皆々様よ~ 幕が拍手で 開いたなら いつも心は 初舞台 夏に初音(はつね)の ほととぎす 声と啖呵(たんか)と 節回し 命のかぎり 歌いましょう 浪花おんなのエ…エ…エ…エ げんき節  聴いてください 皆々様よ~ 楽屋のれんで 待つときも あの手この手と ひと工夫 今日が昨日に 勝てるのは 一歩一歩の 積み重ね 心をこめて 歌いましょう 浪花おんなのエ…エ…エ…エ げんき節  聴いてください 皆々様よ~ 苦労山坂 いばら道 夢があるから 越えられる 母に見せたい 晴れ舞台 笑顔千両 ひとつ道 明日を信じ 歌いましょう 浪花おんなのエ…エ…エ…エ げんき節
菜の花列車菊地まどか菊地まどか池田充男岡千秋池多孝春逢いにゆきます 覚悟をきめて あなたの田舎へ ちいさな旅路 夢が夢が寄り添い こころ暖かい 男と女の おそい春 紅糸(べにいと)たぐって 出会ったふたり しあわせください 菜の花列車  恋の傷やら 涙のしみは 誰にもあるでしょ 二つや三つ ましてましてあなたは やんちゃすぎるけど わたしが面倒 みてあげる きょうから始まる みちづれなのよ しあわせください 菜の花列車  青い山並み 指さしながら 缶ビール呑みほす くちもとが好き そっとそっとかくれて なおす薄化粧(うすげしょう) 可愛い女じゃ ないけれど 楽しいあなたの 家族にしてね しあわせください 菜の花列車
ねぶた恋祭り菊地まどか菊地まどか池田充男岡千秋池多孝春祭り太鼓が どんと鳴る朝に 母のおなかを けとばして うまれ出たのよ ねぶたっ子(ねぶたっ子) いまは恋する 女ごになって 一年待ってた 夏祭り (ラッセーラ ラッセーラッセーラッセーラ) あんたは自慢の 山車(だし)を引く わたしは花笠 ハネトで踊る ハネトで踊る ラッセーラ ラッセーラ ラッセーラッセーラッセーラ  津軽・青森 ねぶたの街で あつい今年の ねぶたはョ 決めの牛若 弁慶よ(弁慶よ) 好きな思いが はじけて跳ねりゃ 人形灯籠(にんぎょうとうろう) 灯(ひ)がゆれる (ラッセーラ ラッセーラッセーラッセーラ) あんたは誰より いい男 揃いのはっぴに また惚れなおす また惚れなおす ラッセーラ ラッセーラ ラッセーラッセーラッセーラ  六日 夜どうし 祭りで明けて ねぶたが終れば 冬支度 (ラッセーラ ラッセーラッセーラッセーラ) あんたは働く東京へ わたしはめんこい りんごを磨く りんごを磨く ラッセーラ ラッセーラ ラッセーラッセーラッセーラ
母の秋菊地まどか菊地まどか池田充男岡千秋池多孝春母がとんとん わら打つ里は さわぎカケスと 吊るし柿 日向(ひなた)・日よけの むぎわら帽子 きょうもちいさく きょうもちいさく 背がまるい  裏の竹やぶ 西風ふけば 指がいたかろ ささくれで 山は色づき 炭焼小屋の けむりたなびく けむりたなびく 早い秋  母の手紙は 渋茶のように いつも あまさと ほろ苦さ 家を離れた あの子に この子 みんな集まる みんな集まる 日も近い
人恋さんさ菊地まどか菊地まどか池田充男岡千秋池多孝春むらさき手綱(たづな)の 馬こにゆられ 嫁に来いよと 言ったじゃないの あなたとわたしは 親決(おやぎ)めどうしで うまれたときから 鶴と亀 さんさ時雨を わすれたか  わたしを抱きよせ この耳もとで 愛のひと節 なさけの小節 男をみがきに 出かけた修業(たびさき) きれいな女(おな)ごに まよってか さんさ時雨(しぐれ)に ついほろり  箪笥(たんす)に長持 衣装は揃(そろ)た こころ不足は あなたが居ない わたしの身代わり センダイハギです 黄花(きばな)が 枯れずに 届いたら さんさ時雨で 祝いたい
ふたりの絆酒菊地まどか菊地まどか水木れいじ岡千秋池多孝春笑う門(かど)には 春が来る 泣いたら負けです 人生は 愛想なしでも 短気でも いいの情(なさけ)が 深ければ…… これが二度惚れ 三度惚れ しあわせ夢見て ふたりの絆酒  晴れと思えば また曇り あの町この町 雨ン中 弱音吐くなと 抱きよせる 男らしさに ただ涙…… これが二度惚れ 三度惚れ 想い出しみじみ ふたりの絆酒  あなたほら見て あの夜空(そら)を 北風吹いても 輝(ひか)る昴(ほし) 生きてゆくのが 旅ならば ついて行きます どこまでも これが二度惚れ 三度惚れ 心にしみます ふたりの絆酒
夫婦鶴菊地まどか菊地まどかたかたかし徳久広司池多孝春人が住む世の 波風あらし 今日も激しく ふたりを叩く 離さないでね 心とこころ あなたの愛が 道しるべ どこまでも どこまでも ふたり一緒の 夫婦鶴  苦労させるぞ それでもいいか あの日わたしの 目を見ていった 口は荒いが やさしい人よ 誰よりあなた 信じてる 惚れあって 惚れあって 今日も寄り添う 夫婦鶴  我慢ひとすじ 試練の涙 耐えてしのげば また日が昇る 連れて一生 あなたとわたし 縁(えにし)の糸で 結ばれて しあわせの しあわせの 春を呼ぶ呼ぶ 夫婦鶴
めおと神輿菊地まどか菊地まどか建石一徳久広司池多孝春三保の松原 仰げば富士よ 天(あま)の羽衣 いつ舞いおりる 女は惚れたら 深なさけ あんたと一緒に 苦労をかつぎ 花が咲くまで エッサエッサ(エッサエッサ) めおと神輿だ 人生まつり  粋な祭りが 結んだ縁(えにし) 意地も張るけど 人情(にんじょ)にゃもろい 女は男で 決まるのさ いくつになっても 可愛い夫(ひと)に 甘え勝ちです エッサエッサ(エッサエッサ) めおと神輿だ 人生まつり  笛と太鼓が 涙と汗で 山車をひく手が 荷物を持つ手 女は死ぬまで 泣き笑い いつかはあんたを 男にするよ それが生きがい エッサエッサ(エッサエッサ) めおと神輿だ 人生まつり
明日船岸千恵子岸千恵子星野哲郎徳久広司池多孝春そんなに好きなら 勝手にお行き どこがいいのさ 船乗りの 風と波とが ぶつかり合って 組んで暴れる 印度洋 どうせ女の 私には ついて ついて ついてゆけない 明日船  こんなに汚れた Yシャツなんか 置いてゆくから おもいだす 汽笛ひと声 のこしただけで どこへ行ったの マグロ船 そうよあんたと いう人は とても とても とても別れの 下手(へた)な男(ひと)  私は憎いの あんたの惚れた 青い顔した あの海が 今日は帰るか 明日はつくか 当てにならない 船だけど あんたなしには 生きられぬ 女 女 女泣かせの 明日船
居酒屋 雪国岸千恵子岸千恵子里村龍一あいたかし池多孝春酒はひと肌 情けで温(ぬく)め つまみはタラコの 板わさばさみ 居酒屋 雪国は おふくろ酒場だョー モンペ姿に 訛(なま)りが沁(し)みて 今夜も故郷(こきょう)の 夢をみる  春の四月に 雪ふる故郷 夢さえしばれる 涙も凍る 居酒屋 雪国は 想い出酒場だョー 苦(にが)いお酒も 涙も知った 昔がせつなく 浮かぶのさ  煙(けむり)焼けした 天井の柱 頑固なおやじの 姿に見える 居酒屋 雪国は 夢みる 酒場だョー 故里(くに)を出る時 抱いてた意地が ホッケの開きに よみがえる
千恵っ子よされ岸千恵子岸千恵子志賀大介山中博池多孝春津軽生れで 海峡育ち 男まさりは 親ゆずり 波と波と唄った よされ節 あーよされ よされは 恋しい母の 子守唄です 子守唄です 千恵っ子よされ  津軽リンゴを 一口噛めば 恋しあの人 思い出す 泣いちゃ泣いちゃ唄えぬよされ節 あーよされ よされは 岩木嵐(おいわきおろし) 故郷の歌です 故郷の歌です 千恵っ子よされ  津軽自慢を 並べていたら 前に進まぬ 歌の旅 胸に胸にしみるよ よされ節 あーよされ よされは わたしの命 夢の歌です 夢の歌です 千恵っ子よされ
鶴之丞北岡ひろし北岡ひろし松井由利夫伊藤雪彦池多孝春雪の香りの 紅花小花 裾(すそ)に散らせた 絹(きぬ)小袖(こそで) 男は 女の 夢に生き 女は 男の 夢に死ぬ たとえしがない 役者の身でも 夢は一途(いとすじ) 鶴(つる)之丞(じょう)  嘘と真実(まこと)を 絡(から)ませながら 回る浮世の この舞台 男は 女の 夢に生き 女は 男の 夢に死ぬ 旅の楽屋で 故郷(こきょう)の月に 夢を重ねる 鶴之丞  涙かみしめ 襟(えり)白粉(おしろい)に 情けひと刷(は)け 女形(おんながた) 男は 女の 夢に生き 女は 男の 夢に死ぬ いつかこの手で 千両(せんりょう)幟(のぼり) 夢の絵(え)草紙(ぞうし) 鶴之丞
逢いたかったぜ北島三郎北島三郎石本美由起上原げんと池多孝春逢いたかったぜ 三年ぶりに 逢えてうれしや 呑もうじゃないか 昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ 男同士で 酒くみかわす 町の場末の…‥ 縄のれん  生まれ故郷の 思い出話 今宵しみじみ 語ろじゃないか 昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ 今度あの娘に 出逢ったならば 無事でいるよと…‥ 言ってくれ  誰が流すか ギターの唄に 遠い思い出 偲ぼじゃないか 昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ 夢が欲しさに 小雨の路地で 泣いたあの日が…‥ なつかしい
あの娘が泣いてる波止場北島三郎北島三郎高野公男船村徹池多孝春思い出したんだとさ 逢いたく なったんだとさ いくらすれても 女はおんな 男心にゃ 分かるもんかと 沖の煙を見ながら ああ あの娘が泣いてる 波止場  呼んでみたんだとさ 淋しく なったんだとさ どうせカーゴの マドロスさんは 一夜どまりの 旅の鴎と 遠い汽笛を しょんぼり ああ あの娘は聞いてる 波止場  なみだ捨てたんだとさ 待つ気に なったんだとさ 海の鳥でも 月夜にゃきっと 飛んでくるだろ 夢ではるばる それを頼りに いつまで ああ あの娘がたたずむ 波止場
雨のブルース北島三郎北島三郎野川香文服部良一池多孝春雨よふれふれ なやみを 流すまで どうせ涙に 濡れつつ 夜毎なげく身は ああ かえり来ぬ 心の青空 すすり泣く 夜の雨よ  くらい運命に うらぶれ果てし身は 雨の夜路を とぼとぼ ひとりさまよえど ああ かえり来ぬ 心の青空 ふりしきる 夜の雨よ
落葉しぐれ北島三郎北島三郎吉川静夫吉田正池多孝春旅の落葉が しぐれに濡れて 流れ果てない ギター弾き のぞみも夢も はかなく消えて 唄もなみだの 渡り鳥  酒にやつれて 未練にやせて 男流れの ギター弾き あの日の君も かえらぬものを 呼ぶな他国の 夜のかぜ  暗い裏町 酒場の隅が せめてねぐらの ギター弾き 灯かげもさみし 螢光燈の かげにしみじみ 独り泣く
お月さん今晩は北島三郎北島三郎松村又一遠藤実池多孝春こんな淋しい 田舎の村で 若い心を 燃やしてきたに 可愛いあの娘は 俺を見捨てて 都へ行っちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなァ  憎い女と 恨んでみたが 忘れられない 心のよわさ いとしあの娘は どこにいるやら 逢いたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなァ  祭りばやしを 二人できいて 語りあかした あの夜が恋し あの娘想えば 俺も何だか 泣きたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなァ
唐獅子牡丹北島三郎北島三郎水城一狼・矢野亮水城一狼池多孝春義理と人情を 秤(はかり)にかけりゃ 義理が重たい 男の世界 幼なじみの 観音様にゃ 俺の心は お見通し 背中(せな)で吠えてる 唐獅子牡丹  親の意見を 承知ですねて 曲がりくねった 六区の風よ つもり重ねた 不孝のかずを なんと詫(わ)びよか おふくろに 背中(せな)で泣いてる 唐獅子牡丹  おぼろ月でも 隅田の水に 昔ながらの 濁らぬ光 やがて夜明けの 来るそれまでは 意地でささえる 夢ひとつ 背中(せな)で呼んでる 唐獅子牡丹
ご機嫌さんよ達者かね北島三郎北島三郎高野公男船村徹池多孝春ご機嫌さんよ 達者かね 俺らも父(とと)さも 変わりなく 朝も早よから 畑仕事 月のデッキで 故里(ふるさと)しのび 読み返す 母の母の便りの あゝなつかしさ  ご機嫌さんよ 達者かね 今年ゃ実りも 豊作で 村は祭りの 笛太鼓 書いた手紙に あの娘の写真も 添えてある 母の母のやさしい あゝ故里(くに)便り  ご機嫌さんよ 達者かね 僕も返事に 書いている 幼なじみの 故里(くに)なまり 波を枕に 潮鳴り聞いて マドロスは ほろりほろり見るのさ あゝ母の夢
上海帰りのリル北島三郎北島三郎東條寿三郎渡久地政信池多孝春船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル あまい切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのかリル だれかリルを 知らないか  黒いドレスを見た 泣いているのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で なにもいわずに 別れたひとみ リル リル 一人さまようリル だれかリルを 知らないか  海を渡ってきた ひとりぼっちできた のぞみすてるなリル 上海帰りのリル リル くらい運命(さだめ)は 二人で分けて 共に暮らそう 昔のままで リル リル 今日も逢えないリル だれかリルを 知らないか
東京の花売娘北島三郎北島三郎佐々詩生上原げんと池多孝春青い芽をふく 柳の辻に 花を召しませ 召しませ花を どこか寂しい 愁いを含む 瞳いじらし あの笑くぼ ああ 東京の花売娘  夢を見るよに 花籠抱いて 花を召しませ 召しませ花を 小首かしげりゃ 広重えがく 月も新たな 春の宵 ああ 東京の花売娘  ジャズが流れる ホールの灯影 花を召しませ 召しませ花を 粋なジャンパー アメリカ兵の 影を追うよな 甘い風 ああ 東京の花売娘
泪の乾杯北島三郎北島三郎東辰三東辰三池多孝春酒は呑めども 何故酔わぬ 満たすグラスの その底に 描く幻 彼の君の 紅き唇 紅き唇 今何処(いずこ)  暗き酒場の 窓伝う 雨の滴に 想い出の 熱き泪が 別れの日 君が瞳に 君が瞳に 溢れたる  さらば酒場よ 港街 空しき君の 影追いて 今宵また行く 霧の中 沖に出船の 沖に出船の 船が待つ
浪花節だよ人生は北島三郎北島三郎藤田まさと四方章人池多孝春飲めと言われて 素直に飲んだ 肩を抱かれて その気になった 馬鹿な出逢いが 利口に化けて よせばいいのに 一目惚れ 浪花節だよ 女の女の人生は  嘘は誰かが 教えてくれる 恋も誰かが 見つけてくれる そんな誰かに 振り廻されて 消えた女が またひとり 浪花節だよ 女の女の人生は  咲いて萎んで 捨てられました 逢って別れて 諦めました 人の情けに つかまりながら 折れた情けの 枝で死ぬ 浪花節だよ 女の女の人生は
初めて来た港北島三郎北島三郎豊田一雄豊田一雄池多孝春初めて来た この港 たった短い 四、五日だけど 汽笛一声 別れる辛さ 涙でうるむ 町あかり さいはての港  遠くにかすむ あの港 今度来た時ゃ しばらく滞在(くら)そう さらばいとしの 国後岬 淋しく月も ぬれている 北海航路  死ぬほど好きな あの人に 無理に別れる つもりはないが 男船乗り 荒波こえて また来る日まで 逢う日まで 元気でさようなら
ふるさとの燈台北島三郎北島三郎清水みのる長津義司池多孝春真帆片帆 唄をのせて通う ふるさとの小島よ 燈台の岬よ 白砂に 残る思い出の いまも仄(ほの)かに さざなみは さざなみは 胸をゆするよ  漁火(いさりび)の 遠く近くゆるる はるかなる小島よ 燈台のわが家よ なつかしき 父のまた母の 膝はゆりかご いつの日も いつの日も 夢をさそうよ  歳ふりて 星に月に偲ぶ むらさきの小島よ 燈台の灯(あかり)よ そよ風の 甘き調べにも 想いあふれて 流れくる 流れくる 熱き泪よ
港シャンソン北島三郎北島三郎内田つとむ上原げんと池多孝春赤いランタン 夜霧に濡れて ジャズがむせぶよ 埠頭(バンド)の風に 明日は出船だ 七つの海だ 別れ煙草が ほろにがい  泣いてくれるな 可愛い瞳よ どうせ船乗り 波風まかせ 明日はどこやら 鴎の仲間 青い海見て くらすのさ  暗い波止場に 今鳴るドラは どこの船やら 三本マスト せめて今宵は しみじみ酔おうか 海は涯ない 旅じゃもの
名月赤城山北島三郎北島三郎矢島寵児菊地博池多孝春男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 浮世横笛 誰が吹く  意地の筋金 度胸のよさも いつか落目の 三度笠 云われまいぞえ やくざの果てと さとるわらじに 散る落葉  渡る雁がね 乱れてないて 明日はいずこの ねぐらやら 心しみじみ 吹く横笛に またも騒ぐか 夜半(よわ)の風
別れのブルース北島三郎北島三郎藤浦洸服部良一池多孝春窓を開ければ 港が見える メリケン波止場の 灯が見える 夜風 汐風 恋風のせて 今日の出船(でふね)は どこへ行く むせぶ心よ はかない恋よ 踊るブルースの 切(せつ)なさよ  腕にいかりの いれずみほって やくざに強い マドロスの 御国言葉(おくにことば)は 違っていても 恋には弱い すすり泣き 二度と逢えない 心と心 踊るブルースの 切なさよ
新宿海峡北原ミレイ北原ミレイ吉岡治四方章人池多孝春骨が鳴るほど 抱き合った 似たもの同士の 根なし草 死ぬまであなたの いい女 惚れさせて 惚れさせて 惚れさせて 裏切りものの 船がゆく 新宿海峡 酒の海  想いどおりに 生きたくて 誰でも命を 転がして なになにくずれか 知らないが 酔いしれて 酔いしれて 酔いしれて うたかたですか 恋なんて 新宿海峡 はしり雨  傷が沁みれば 沁みるほど やっぱり逢いたい 未練もの 色つきネオンの さざ波を 漂よって 漂よって 漂よって 夜明けに鴎 泣くという 新宿海峡 霧の海
斎太朗船北見恭子北見恭子松井由利夫岸本健介池多孝春どんとしぶきが 噛みつく舳先(へさき) 夢に浮かれりゃ ふり落とされる 捨てろ捨てろよ 女の未練 情け無用の 千島の海は 根性一本 根性一本 エトソーリャ 命綱  前は海 サヨー 後は山で 小松原トエ アレワ エト ソーリャ 大漁だエ  港 塩釜 鴎の酒場 惚れたはれたは 一晩かぎり 捨てろ捨てろよ しょっぱい涙 網を引く指 かためた拳 胸のしこりを 胸のしこりを エトソーリャ 叩き出せ  海の稼ぎに 遠慮はいらぬ 百も合点 二百も承知 捨てろ捨てろよ 心の氷柱(つらら) ラッパ飲みする 男の酒で 燃えて宝を 燃えて宝を エトソーリャ つかみ取り
人生勝負熊谷ひろみ熊谷ひろみ木下龍太郎宮下健治池多孝春無駄に見えても 道草は 次の一歩の 足慣らし 遅れようとも 頑張れば 他人(ひと)に追い付く 追い越せる のるかそるかの 大一番は 引き分けなしの 人生勝負  掛けた情けは また戻る 決してならない 掛け捨てに 持ちつ持たれつ 世の中は 一期一会(いちごいちえ)の 繰り返し のるかそるかの 大一番は 一人じゃ勝てぬ 人生勝負  今日の苦労は 後で効く 明日に輝く 磨き砂 いまは茨の 細道も 先は日向の 大通り のるかそるかの 大一番は 最後に決まる 人生勝負
人生酒語り黒川英二黒川英二新條カオルすがあきら池多孝春「男どうしで 酌み交わす酒は なんかジンとくるよなぁ…」  花は咲いても 散りゆく雨に 男の淋しさ 重ね酒 人生ってさ… 結構つらいけど ほんの少しの 希望を探し 明日を信じて 生きようよ しみじみとサ… 俺とおまえの 人生酒語り  「遠く離れてみて… はじめてわかるんだ… 母さんのあったかい真心が…」  沈む夕陽に 親不孝を詫びて 男が涙を 隠す酒 人生ってさ… 心底泣かせるね 母の温もり あの日の言葉 一つ一つが 夢灯り 忘れないヨ… 俺とおまえの 人生酒語り  「明日のあてなんて見えないけど… いい出逢いが、いい酒がさ 生きる力になるじゃないか!…」  露地の北風 しばれる夜は 男の行く道 尋ね酒 人生ってさ… 出逢いがうれしいね 人情こぼれる 女将の唄に じんとくるんだ 国訛り 帰りたいナ… 俺とおまえの 人生酒語り
こぼれ灯黒川真一朗黒川真一朗関口義明水森英夫池多孝春袋小路(ふくろこうじ)の 紅(あか)い灯(ひ)が 風にこぼれる 水たまり 泣いちゃいないか あいつもひとり 羽根を痛めた 夢とんぼ 故郷(ふるさと)は 故郷(ふるさと)は母の姿… 心に見えるよ  辛(つら)い時には 思い出せ 昔遊んだ 山や川 にぎり拳(こぶし)で カツ入れながら 行くが人生 この俺の 故郷は 故郷は母の姿… 心に灯(とも)るよ  夜にはじけて また一つ 消えた希(のぞ)みの シャボン玉 嘘に傷つき 足踏みしても 後(あと)に引けない 道なかば 故郷(ふるさと)は 故郷(ふるさと)は母の姿… 心に見えるよ
ごめんよナ黒川真一朗黒川真一朗関口義明水森英夫池多孝春さがしても この世のどこを たずねてみても もう居ない あんないい娘(こ)は 二人といない 別れた時から 男はいつも わがまま過ぎた 過去を追いかける ごめんよ ごめんよナ  胸の中 お酒が回す 舞灯籠(まいとうろう)の あれも夢 これもまた夢 儚(はかな)い虹よ 口紅色した 野あざみ咲いて 思い出づたい 春を告げる町 ごめんよ ごめんよナ  この手から 離して遠い しあわせの糸 今ごろは 誰と結んで 暮らすのだろか 遅れたやさしさ 届けるために 夜空にきみの 星を見つけたい ごめんよ ごめんよナ
伊豆の佐太郎香田晋香田晋西条八十上原げんと池多孝春故郷見たさに もどってくれば 春の伊豆路は 月おぼろ 墨絵ぼかしの 天城を越えて どこへ帰るか どこへ帰るか 夫婦雁  まぶたとじれば 堅気になれと 泣いてすがった 洗い髪 幼馴染も あの黒潮も 一度ながれりゃ 一度ながれりゃ 帰りゃせぬ  逢って行こうか 逢わずに行こうか 伊豆の佐太郎 忍び笠 どうせ明日は またながれ旅 はいた草鞋に はいた草鞋に 散る椿
女のいのち香田晋香田晋水木れいじ市川昭介池多孝春俺のこころに 咲く花は おまえひとりと 抱きよせる あなたいい人 悪い人 ほんとはどっちなの… 殺し文句と 知りながら この恋だけが 女のいのち  脱いだ背広の 移り香が 夜の幸せ 水をさす あなたいい人 悪い人 ほんとはどっちなの… 惚れた私が バカなのね この夢だけが 女のいのち  泣いて涙も かれたのに 寝顔みつめて また迷う あなたいい人 悪い人 ほんとはどっちなの… 通り雨でも 好きなのよ この恋だけが 女のいのち 
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