男が泣くとき裂けた心に 夜が来て 裂けた心に 風が吹く 逢いたい女人に 逢えぬとき 男は 男は泣けるのさ 背のびしてみる 星空に 背のびしてみた この指に 届かぬ夢が 欲しいとき 男は 男は泣けるのさ 母の便りに 叱られて 母の便りに はげまされ 過ぎゆく青春を 思うとき 男は 男は泣けるのさ 嘘を重ねて 強がって 嘘にすがった 寂しさを 何んでも ないよと笑うとき 男は 男は泣けるのさ 過ぎた過去の 傷あとに 過ぎたきれいな 想い出に 煙草の灰が 落ちるとき 男は 男は泣けるのさ | 五木ひろし | 山口洋子 | 平尾昌晃 | | 裂けた心に 夜が来て 裂けた心に 風が吹く 逢いたい女人に 逢えぬとき 男は 男は泣けるのさ 背のびしてみる 星空に 背のびしてみた この指に 届かぬ夢が 欲しいとき 男は 男は泣けるのさ 母の便りに 叱られて 母の便りに はげまされ 過ぎゆく青春を 思うとき 男は 男は泣けるのさ 嘘を重ねて 強がって 嘘にすがった 寂しさを 何んでも ないよと笑うとき 男は 男は泣けるのさ 過ぎた過去の 傷あとに 過ぎたきれいな 想い出に 煙草の灰が 落ちるとき 男は 男は泣けるのさ |
時が過ぎれば…心の糸がもつれるように あなたとの日々が消えてゆきます 時雨の港 暮らした部屋に 季節の花が 枯れて落ちます 一年二年 そして愛が終われば 馬鹿な女も 詩人になるのですか 泣き虫…泣き虫…泣き虫ですね 素肌を焦がして 抱いたあなたに 涙が走ります 哀しみよりも あなたにつのる 恋しさの方が 胸を染めます 海鳴りの音 聞こえる窓に ひと文字 夢となぞるだけです 三年四年 そして時が過ぎれば 弱い女に 笑顔は戻りますか 泣き虫…泣き虫…泣き虫ですね まぶたの裏で 戯ぐあの日に 涙が走ります 一年二年 そして愛が終われば 馬鹿な女も 詩人になるのですか 泣き虫…泣き虫…泣き虫ですね 素肌を焦がして 抱いたあなたに 涙が走ります | 五木ひろし | 大津あきら | 浜圭介 | | 心の糸がもつれるように あなたとの日々が消えてゆきます 時雨の港 暮らした部屋に 季節の花が 枯れて落ちます 一年二年 そして愛が終われば 馬鹿な女も 詩人になるのですか 泣き虫…泣き虫…泣き虫ですね 素肌を焦がして 抱いたあなたに 涙が走ります 哀しみよりも あなたにつのる 恋しさの方が 胸を染めます 海鳴りの音 聞こえる窓に ひと文字 夢となぞるだけです 三年四年 そして時が過ぎれば 弱い女に 笑顔は戻りますか 泣き虫…泣き虫…泣き虫ですね まぶたの裏で 戯ぐあの日に 涙が走ります 一年二年 そして愛が終われば 馬鹿な女も 詩人になるのですか 泣き虫…泣き虫…泣き虫ですね 素肌を焦がして 抱いたあなたに 涙が走ります |
港町・涙町・別れ町港町 別れ町 未練にけむる町 あすは離れてゆく男 今日をかぎりに飲む女 残してく 残されてゆく みんな この町 涙町 港町 別れ町 涙にぬれる町 夜霧に消えてゆく男 汽笛のかげに泣く女 すててゆく すてられてゆく それも この町 涙町 | 五木ひろし | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | ミッキー吉野 | 港町 別れ町 未練にけむる町 あすは離れてゆく男 今日をかぎりに飲む女 残してく 残されてゆく みんな この町 涙町 港町 別れ町 涙にぬれる町 夜霧に消えてゆく男 汽笛のかげに泣く女 すててゆく すてられてゆく それも この町 涙町 |
影を慕いてまぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦がれつつ しのび泣く わびしさよ せめて傷心(いたみ)の なぐさめに ギターをとりて 爪びけば どこまで時雨(しぐれ) ゆく秋ぞ トレモロ淋し 身は悲し 君故に 永き人生(ひとよ)を 霜枯れて 永遠(とわ)に春見ぬ 我がさだめ 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚き影よ 我が恋よ | 五木ひろし | 古賀政男 | 古賀政男 | | まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦がれつつ しのび泣く わびしさよ せめて傷心(いたみ)の なぐさめに ギターをとりて 爪びけば どこまで時雨(しぐれ) ゆく秋ぞ トレモロ淋し 身は悲し 君故に 永き人生(ひとよ)を 霜枯れて 永遠(とわ)に春見ぬ 我がさだめ 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚き影よ 我が恋よ |
悦楽のブルース泣いちゃ 泣いちゃ 泣いちゃ 泣いちゃいないわ カクテルの 青い 青い 青い 青い グラスが 目にうつる 甘い甘いと つい酔って さめりゃ心が ほろにがい どうせ どうせ どうせ どうせ 男の 薄情け 知って 知って 知って 知って いながら 何故惚れた 惚れりゃ泣くのは 女だけ 憎みながらも また燃える 咲いて 咲いて 咲いて 咲いて みたとて 明日は散る 今夜 今夜 今夜 今夜 かぎりの 狂い花 せめて今夜は 悦楽の 酒にしみじみ 酔いたいの あんた あんた あんた あんた かえる日 信じつつ 涙 涙 涙 涙 こらえて 今日もまつ すがる想いで 振りかえりゃ しのび泣くよな こぬか雨 | 五木ひろし | 吉岡治 | 船村徹 | 竜崎孝路 | 泣いちゃ 泣いちゃ 泣いちゃ 泣いちゃいないわ カクテルの 青い 青い 青い 青い グラスが 目にうつる 甘い甘いと つい酔って さめりゃ心が ほろにがい どうせ どうせ どうせ どうせ 男の 薄情け 知って 知って 知って 知って いながら 何故惚れた 惚れりゃ泣くのは 女だけ 憎みながらも また燃える 咲いて 咲いて 咲いて 咲いて みたとて 明日は散る 今夜 今夜 今夜 今夜 かぎりの 狂い花 せめて今夜は 悦楽の 酒にしみじみ 酔いたいの あんた あんた あんた あんた かえる日 信じつつ 涙 涙 涙 涙 こらえて 今日もまつ すがる想いで 振りかえりゃ しのび泣くよな こぬか雨 |
女のしぐれ雨が降るから 泣けるのか 恋の重さに 泣けるのか 逢えば死ぬほど愛されて とけて乱れる黒髪の 夜の湯の町 女のしぐれ かくれいで湯の 湯の花は 一夜あければ 紙の花 想い残さぬはずなのに 女一色染められて 今朝は他人の 別れがつらい 浮いて流れる 恋もある 切れば血がでる 恋もある 今度いつとも聞かないで 傘をあなたにさしかける 雨の湯の町 女のしぐれ | 五木ひろし | たかたかし | 弦哲也 | | 雨が降るから 泣けるのか 恋の重さに 泣けるのか 逢えば死ぬほど愛されて とけて乱れる黒髪の 夜の湯の町 女のしぐれ かくれいで湯の 湯の花は 一夜あければ 紙の花 想い残さぬはずなのに 女一色染められて 今朝は他人の 別れがつらい 浮いて流れる 恋もある 切れば血がでる 恋もある 今度いつとも聞かないで 傘をあなたにさしかける 雨の湯の町 女のしぐれ |
芙美子港の明かりがゆらゆら 夜霧にゆれてる 桟橋ゆらゆらゆらす やさしい波の音 連絡船もゆらゆら かもめとゆれてる 向こうの工場(こうば)もゆらゆら クレーンのシルエット あの頃 俺達若さにまかせて がむしゃら 愛して夢見て生きてた そんな時代が 今はなつかしい 心の故郷 長い坂道ゆらゆら 登って行けば 今でも俺達待ってる店がある 時代の移り香ゆらゆら たそがれアーケード 昔のままの店並みが ゆらゆらネオン 車の明かりにゆらゆら 芙美子が笑った 夢を夢見し恋をした 青き春の歌 あの頃 俺達貧しさの中で がむしゃら 働き夢見て生きてた そんな時代が 今はなつかしい 心の故郷 長い坂道ゆらゆら 登って行けば 今でも俺達待ってる店がある そんな時代が 今はなつかしい 心の故郷 長い坂道ゆらゆら 登って行けば 今でも俺達待ってる店がある | 五木ひろし | レーモンド松屋 | レーモンド松屋 | 伊平友樹 | 港の明かりがゆらゆら 夜霧にゆれてる 桟橋ゆらゆらゆらす やさしい波の音 連絡船もゆらゆら かもめとゆれてる 向こうの工場(こうば)もゆらゆら クレーンのシルエット あの頃 俺達若さにまかせて がむしゃら 愛して夢見て生きてた そんな時代が 今はなつかしい 心の故郷 長い坂道ゆらゆら 登って行けば 今でも俺達待ってる店がある 時代の移り香ゆらゆら たそがれアーケード 昔のままの店並みが ゆらゆらネオン 車の明かりにゆらゆら 芙美子が笑った 夢を夢見し恋をした 青き春の歌 あの頃 俺達貧しさの中で がむしゃら 働き夢見て生きてた そんな時代が 今はなつかしい 心の故郷 長い坂道ゆらゆら 登って行けば 今でも俺達待ってる店がある そんな時代が 今はなつかしい 心の故郷 長い坂道ゆらゆら 登って行けば 今でも俺達待ってる店がある |
さだめ川明日のゆくえ さがしても この眼の見えぬ さだめ川 あなたの愛の 流れるままに ゆるした夜は 雨でした 二人の恋を 憎むよな うわさが辛い さだめ川 故郷の町を 逃がれる旅は いずこの山か また海か すべてを水に ながしては 生きて行けない さだめ川 あなたの愛に 次ぎの世までも ついて行きたい 私です | 五木ひろし | 石本美由起 | 船村徹 | | 明日のゆくえ さがしても この眼の見えぬ さだめ川 あなたの愛の 流れるままに ゆるした夜は 雨でした 二人の恋を 憎むよな うわさが辛い さだめ川 故郷の町を 逃がれる旅は いずこの山か また海か すべてを水に ながしては 生きて行けない さだめ川 あなたの愛に 次ぎの世までも ついて行きたい 私です |
おしどり道中惚れてなるかと 浅間のからす 気障なせりふを 二つ三つ 情け知らずと 嗤(わら)わば嗤え これがやくざの 泣きどころ 泣けと云うなら 泣いても見せる 死ねと云うなら 死にもする 野暮な野郎で ム(ござ)んすけれど 惚れた気持にゃ 嘘はない 馴れた草鞋(わらじ)も 日昏れにゃゆるむ ましておしどり 二人旅 聞いてくれるな 草鞋のことは どこで解こうと 結ぼうと | 五木ひろし | 藤田まさと | 陸奥明 | | 惚れてなるかと 浅間のからす 気障なせりふを 二つ三つ 情け知らずと 嗤(わら)わば嗤え これがやくざの 泣きどころ 泣けと云うなら 泣いても見せる 死ねと云うなら 死にもする 野暮な野郎で ム(ござ)んすけれど 惚れた気持にゃ 嘘はない 馴れた草鞋(わらじ)も 日昏れにゃゆるむ ましておしどり 二人旅 聞いてくれるな 草鞋のことは どこで解こうと 結ぼうと |
乾杯かたい絆に 想いをよせて 語り尽くせぬ 青春の日々 時には傷つき 時には喜び 肩をたたきあった あの日 あれからどれくらい たったのだろう 沈む夕陽を いくつかぞえたろう ふるさとの友は いまでも君の 心の中に いますか 乾杯 今 君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥か長い道のりを 歩き始めた 君に しあわせあれ キャンドルライトの 中の二人を 今こうして 目を細めてる 大きな喜びと 少しの淋しさを 涙の言葉で 唄いたい 明日の光を からだにあびて 振りかえらずに そのまま行けばよい 風に吹かれても 雨に打たれても 信じた愛に 背を向けるな 乾杯 今 君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥か長い道のりを 歩き始めた 君に しあわせあれ 乾杯 今 君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥か長い道のりを 歩き始めた 君に しあわせあれ 君に しあわせあれ | 五木ひろし | 長渕剛 | 長渕剛 | | かたい絆に 想いをよせて 語り尽くせぬ 青春の日々 時には傷つき 時には喜び 肩をたたきあった あの日 あれからどれくらい たったのだろう 沈む夕陽を いくつかぞえたろう ふるさとの友は いまでも君の 心の中に いますか 乾杯 今 君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥か長い道のりを 歩き始めた 君に しあわせあれ キャンドルライトの 中の二人を 今こうして 目を細めてる 大きな喜びと 少しの淋しさを 涙の言葉で 唄いたい 明日の光を からだにあびて 振りかえらずに そのまま行けばよい 風に吹かれても 雨に打たれても 信じた愛に 背を向けるな 乾杯 今 君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥か長い道のりを 歩き始めた 君に しあわせあれ 乾杯 今 君は人生の 大きな 大きな 舞台に立ち 遥か長い道のりを 歩き始めた 君に しあわせあれ 君に しあわせあれ |
悠久の男海に散りばめし 星達を 君は知ってるかい 危険なまでの美しさ たとえ無謀と云われても 七つの海を 我はゆく 人生の出船 寒さ恐れを 背負いながら 黒い巨大な 魔物と戦う 時には神の 救いを求め 道なき道を 進みゆく 愛する人の 顔さえ消えて めざす勝利の その日まで 我は悠久の 逞しき男 青く輝ける 星たちよ 我のゆく道は いばらのはるか遠い道 愛と希望の楽園を 求めて我は 今日もゆく 真実の道を やがて戦いの 風は去りて 我をやさしく つつんで迎える 勝利と歓喜 心の歌を 愛しき君に ささげよう 自由を求め 未来を信じ 旅路果てなく 進みゆく 我は悠久の 逞しき男 | 五木ひろし | JIJI | 五木ひろし | | 海に散りばめし 星達を 君は知ってるかい 危険なまでの美しさ たとえ無謀と云われても 七つの海を 我はゆく 人生の出船 寒さ恐れを 背負いながら 黒い巨大な 魔物と戦う 時には神の 救いを求め 道なき道を 進みゆく 愛する人の 顔さえ消えて めざす勝利の その日まで 我は悠久の 逞しき男 青く輝ける 星たちよ 我のゆく道は いばらのはるか遠い道 愛と希望の楽園を 求めて我は 今日もゆく 真実の道を やがて戦いの 風は去りて 我をやさしく つつんで迎える 勝利と歓喜 心の歌を 愛しき君に ささげよう 自由を求め 未来を信じ 旅路果てなく 進みゆく 我は悠久の 逞しき男 |
冬子この街に帰って来たと 風の噂で聞いた 故郷で開いた店は 上手く行かなかったのか? 電話さえも掛けて来ない 女の意地で つらさがわかる 冬子 俺がいる 冬子 俺がいる 冬子 昔 愛した女 平凡なしあわせでいい それが口癖だった 生き方が下手なおまえは どんな夢を見てるのか? 誰も知らぬすぐ近くで 運の悪さ 恨むのだろう 冬子 どこにいる? 冬子 どこにいる? 冬子 今も 気になる女 冬子 俺がいる 冬子 俺がいる 冬子 昔 愛した女 | 五木ひろし | 秋元康 | 五木ひろし | | この街に帰って来たと 風の噂で聞いた 故郷で開いた店は 上手く行かなかったのか? 電話さえも掛けて来ない 女の意地で つらさがわかる 冬子 俺がいる 冬子 俺がいる 冬子 昔 愛した女 平凡なしあわせでいい それが口癖だった 生き方が下手なおまえは どんな夢を見てるのか? 誰も知らぬすぐ近くで 運の悪さ 恨むのだろう 冬子 どこにいる? 冬子 どこにいる? 冬子 今も 気になる女 冬子 俺がいる 冬子 俺がいる 冬子 昔 愛した女 |
港・ひとり唄港の灯りが 目にしみる 涙もいつかは乾くだろ ねぐらはあるのか夕焼けカモメ どうせ おいらもひとりもの せめて弾こうか 恋唄を あいつのギターで ぽろろんポロポロ 港のひとり唄 生きてくことの しあわせは 誰かを信じて歩くこと あいつによく似た浮き灯台よ 誰に遠慮がいるものか こころ決めたら まっしぐら 想い出ふり捨て ぽろろんポロポロ 波間に灯が揺れる 星を枕に 酔いどれ小舟 めぐり逢えたか いい奴に こころ決めたら まっしぐら 涙はいらない ぽろろんポロポロ 夜風が肩を抱く | 五木ひろし | 喜多條忠 | 平尾昌晃 | | 港の灯りが 目にしみる 涙もいつかは乾くだろ ねぐらはあるのか夕焼けカモメ どうせ おいらもひとりもの せめて弾こうか 恋唄を あいつのギターで ぽろろんポロポロ 港のひとり唄 生きてくことの しあわせは 誰かを信じて歩くこと あいつによく似た浮き灯台よ 誰に遠慮がいるものか こころ決めたら まっしぐら 想い出ふり捨て ぽろろんポロポロ 波間に灯が揺れる 星を枕に 酔いどれ小舟 めぐり逢えたか いい奴に こころ決めたら まっしぐら 涙はいらない ぽろろんポロポロ 夜風が肩を抱く |
赤と黒のブルース夢をなくした 奈落の底で 何をあえぐか 影法師 カルタと酒に ただれた胸に なんで住めよか なんで住めよか ああ あのひとが 赤と黒とのドレスの渦に ナイトクラブの 夜は更ける 妖しく燃える 地獄の花に 暗いこころが 暗いこころが ああ またうずく 月も疲れた 小窓の空に 見るは涯ない 闇ばかり 倒れて眠る モロッコ椅子に 落ちた涙を 落ちた涙を ああ 誰が知ろ | 五木ひろし | 宮川哲夫 | 吉田正 | 竜崎孝路 | 夢をなくした 奈落の底で 何をあえぐか 影法師 カルタと酒に ただれた胸に なんで住めよか なんで住めよか ああ あのひとが 赤と黒とのドレスの渦に ナイトクラブの 夜は更ける 妖しく燃える 地獄の花に 暗いこころが 暗いこころが ああ またうずく 月も疲れた 小窓の空に 見るは涯ない 闇ばかり 倒れて眠る モロッコ椅子に 落ちた涙を 落ちた涙を ああ 誰が知ろ |
ぽつんとひとりきりほろりと明かりが灯る街 好きだった横顔が夜空をよぎる 誰にも言えずにいた気持ち いまもまだ思い出に包まれながら なんでこんなに涙があふれてくるんだろう 覚めない夢に優しい声がする あの日に帰る道が知りたくて 風にまぎれ 時をたどる ぽつんとひとりきり 名前も持たずに咲く花を 幸せと気づかずに季節は過ぎた どこかに消えてく流れ星 さよならはあといくつ残ってますか なにをあんなに迷って歩いて来たんだろう 雨の降らない空なんかないのに あの日の歌をそっと口ずさむ 月が照らす 影を抱いて ぽつんとひとりきり なんでこんなに涙があふれてくるんだろう 覚めない夢に優しい声がする あの日に帰る道が知りたくて 風にまぎれ 時をたどる ぽつんとひとりきり ぽつんとひとりきり | 五木ひろし | 松井五郎 | 南こうせつ | 猪股義周 | ほろりと明かりが灯る街 好きだった横顔が夜空をよぎる 誰にも言えずにいた気持ち いまもまだ思い出に包まれながら なんでこんなに涙があふれてくるんだろう 覚めない夢に優しい声がする あの日に帰る道が知りたくて 風にまぎれ 時をたどる ぽつんとひとりきり 名前も持たずに咲く花を 幸せと気づかずに季節は過ぎた どこかに消えてく流れ星 さよならはあといくつ残ってますか なにをあんなに迷って歩いて来たんだろう 雨の降らない空なんかないのに あの日の歌をそっと口ずさむ 月が照らす 影を抱いて ぽつんとひとりきり なんでこんなに涙があふれてくるんだろう 覚めない夢に優しい声がする あの日に帰る道が知りたくて 風にまぎれ 時をたどる ぽつんとひとりきり ぽつんとひとりきり |
かえり船波の背の背に 揺られて揺れて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の せつなさよ 瞼あわせりゃ 瞼ににじむ 霧の波止場の 銅鑼の音 熱いなみだも 故国に着けば うれし涙と 変るだろ 鴎ゆくなら 男のこころ せめてあの娘に つたえてよ | 五木ひろし | 清水みのる | 倉若晴生 | | 波の背の背に 揺られて揺れて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の せつなさよ 瞼あわせりゃ 瞼ににじむ 霧の波止場の 銅鑼の音 熱いなみだも 故国に着けば うれし涙と 変るだろ 鴎ゆくなら 男のこころ せめてあの娘に つたえてよ |
恋唄綴り涙まじりの 恋唄は 胸の痛さか 想い出か それとも幼い あの頃の 母に抱かれた 子守唄 あゝ夢はぐれ 恋はぐれ 飲めば 飲むほど 淋しいくせに あんた どこにいるの あんた 逢いたいよ 窓にしぐれの この雨は あすも降るのか 晴れるのか それとも 涙がかれるまで 枕ぬらして かぞえ唄 あゝ夢はぐれ 恋はぐれ 泣けば 泣くほど 悲しいくせに あんた 抱かれたいよ あんた 逢いたいよ あゝ夢はぐれ 恋はぐれ 飲めば飲むほど 淋しいくせに あんた どこにいるの あんた 逢いたいよ | 五木ひろし | 荒木とよひさ | 堀内孝雄 | | 涙まじりの 恋唄は 胸の痛さか 想い出か それとも幼い あの頃の 母に抱かれた 子守唄 あゝ夢はぐれ 恋はぐれ 飲めば 飲むほど 淋しいくせに あんた どこにいるの あんた 逢いたいよ 窓にしぐれの この雨は あすも降るのか 晴れるのか それとも 涙がかれるまで 枕ぬらして かぞえ唄 あゝ夢はぐれ 恋はぐれ 泣けば 泣くほど 悲しいくせに あんた 抱かれたいよ あんた 逢いたいよ あゝ夢はぐれ 恋はぐれ 飲めば飲むほど 淋しいくせに あんた どこにいるの あんた 逢いたいよ |
影法師人の優しさ 恋しい晩(よる)は 男泣きする 切ない胸が この身をつつむ ぬくもりならば 愛じゃなくても 信じあえる 心の傷なら 酒でもくらって 詫びたい人なら この手を合わせて 淋しさこらえた お前の横顔 過去(きのう)をひきずる そんな 影法師 胸に灯(あかり)を ともした晩(よる)は 想い出だけが 心のねぐら 夢がちぎれて ひとりでいても 誰かを抱けば 忘れられる 心の傷なら 涙で洗って 逢いたい人なら この瞳(め)をつぶって 淋しい背中が お前の人生 過去(きのう)をひきずる そんな 影法師 心の傷なら 酒でもくらって 詫びたい人なら この手を合わせて 淋しさこらえた お前の横顔 過去(きのう)をひきずる そんな 影法師 | 五木ひろし | 荒木とよひさ | 堀内孝雄 | | 人の優しさ 恋しい晩(よる)は 男泣きする 切ない胸が この身をつつむ ぬくもりならば 愛じゃなくても 信じあえる 心の傷なら 酒でもくらって 詫びたい人なら この手を合わせて 淋しさこらえた お前の横顔 過去(きのう)をひきずる そんな 影法師 胸に灯(あかり)を ともした晩(よる)は 想い出だけが 心のねぐら 夢がちぎれて ひとりでいても 誰かを抱けば 忘れられる 心の傷なら 涙で洗って 逢いたい人なら この瞳(め)をつぶって 淋しい背中が お前の人生 過去(きのう)をひきずる そんな 影法師 心の傷なら 酒でもくらって 詫びたい人なら この手を合わせて 淋しさこらえた お前の横顔 過去(きのう)をひきずる そんな 影法師 |
粋な男友とは幼ごころで酒を飲む 女に出逢(でお)たら えゝ夢見んとあかん 人生は芝居 面白ろせんと 生きる値打ちも 意味もない そつのない道 外したい そんなこという人に惚れたんや 何度もこれでお仕舞いにしようと 荷物纏(まと)めたことがあった あんたは童話(メルヘン) うちの童話 忘れられへん 粋な男 いつでも二ッ返事で「まかしとき」 頼りにされたら あと先考えへん 外面(そとづら)がようて その分持てて こんな男の 嫁はんは 可愛そうです 災難や それやのに阿呆やねん惚れたんや まだ醒めやらぬ星たちを尻目に 宵の口からひとつ光る あの一番星 あれがあんたや 忘れられへん 粋な男 あんたは童話(メルヘン) うちの童話 忘れられへん 粋な男 | 五木ひろし | もず唱平 | 五木ひろし | | 友とは幼ごころで酒を飲む 女に出逢(でお)たら えゝ夢見んとあかん 人生は芝居 面白ろせんと 生きる値打ちも 意味もない そつのない道 外したい そんなこという人に惚れたんや 何度もこれでお仕舞いにしようと 荷物纏(まと)めたことがあった あんたは童話(メルヘン) うちの童話 忘れられへん 粋な男 いつでも二ッ返事で「まかしとき」 頼りにされたら あと先考えへん 外面(そとづら)がようて その分持てて こんな男の 嫁はんは 可愛そうです 災難や それやのに阿呆やねん惚れたんや まだ醒めやらぬ星たちを尻目に 宵の口からひとつ光る あの一番星 あれがあんたや 忘れられへん 粋な男 あんたは童話(メルヘン) うちの童話 忘れられへん 粋な男 |
おまえにそばにいてくれる だけでいい 黙っていても いいんだよ 僕のほころび ぬえるのは おなじ心の 傷をもつ おまえのほかに だれもない そばにいてくれる だけでいい そばにいてくれる だけでいい 泣きたい時も ここで泣け 涙をふくのは 僕だから おなじ喜び 知るものは おまえのほかに だれもない そばにいてくれる だけでいい そばにいてくれる だけでいい 約束をした あの日から 遠くここまで 来た二人 おなじ調べを 唄うのは おまえのほかに だれもない そばにいてくれる だけでいい | 五木ひろし | 岩谷時子 | 吉田正 | | そばにいてくれる だけでいい 黙っていても いいんだよ 僕のほころび ぬえるのは おなじ心の 傷をもつ おまえのほかに だれもない そばにいてくれる だけでいい そばにいてくれる だけでいい 泣きたい時も ここで泣け 涙をふくのは 僕だから おなじ喜び 知るものは おまえのほかに だれもない そばにいてくれる だけでいい そばにいてくれる だけでいい 約束をした あの日から 遠くここまで 来た二人 おなじ調べを 唄うのは おまえのほかに だれもない そばにいてくれる だけでいい |
伊太郎旅唄筑波山さへ男体女体 伊太郎かなしや一本どっこ 利根の河原じゃすゝきも泣いた ふいとやくざに ふいとやくざにヨー 誰がした すすき葉末に光るは露か やさしい潮来のあのお月さん 逢わず三年 こらえて利根も じっと流れる じっと流れるヨー 七十里 斬られ切傷 おいらはいいが 荒れてはくれるな故郷の土よ きかぬ気性といっても女 雨はつらかろ 雨はつらかろヨー 花あやめ | 五木ひろし | 佐伯孝夫 | 吉田正 | | 筑波山さへ男体女体 伊太郎かなしや一本どっこ 利根の河原じゃすゝきも泣いた ふいとやくざに ふいとやくざにヨー 誰がした すすき葉末に光るは露か やさしい潮来のあのお月さん 逢わず三年 こらえて利根も じっと流れる じっと流れるヨー 七十里 斬られ切傷 おいらはいいが 荒れてはくれるな故郷の土よ きかぬ気性といっても女 雨はつらかろ 雨はつらかろヨー 花あやめ |
大利根月夜あれをご覧と 指さす方に 利根の流れを ながれ月 昔笑うて 眺めた月も 今日は 今日は涙の 顔で見る 愚痴じゃなけれど 世が世であれば 殿のまねきの 月見酒 男平手と もてはやされて 今じゃ 今じゃ浮世を 三度笠 もとをただせば 侍育ち 腕は自慢の 千葉仕込み 何が不足で 大利根ぐらし 故郷じゃ 故郷じゃ妹が 待つものを | 五木ひろし | 藤田まさと | 長津義司 | | あれをご覧と 指さす方に 利根の流れを ながれ月 昔笑うて 眺めた月も 今日は 今日は涙の 顔で見る 愚痴じゃなけれど 世が世であれば 殿のまねきの 月見酒 男平手と もてはやされて 今じゃ 今じゃ浮世を 三度笠 もとをただせば 侍育ち 腕は自慢の 千葉仕込み 何が不足で 大利根ぐらし 故郷じゃ 故郷じゃ妹が 待つものを |
このままずっと背中をみつめて 何度泣いたでしょう 涙を隠した 笑顔の下で いつもあなたが 欲しいのに 口に出しては 言えないの このままずっと このままずっと そばにいて欲しい 帰りの支度は 手伝いたくない レースのカーテン 淡い月明かり 季節を忘れた 風鈴ひとつ 風に遊ばれ フラフラと 揺られて揺れて すすり泣き このままずっと このままずっと 夜が明けるまで お願い私を 離さないでね あなたが残した ぬくもりを抱いて 話の続きは 鏡の私 なみだ顔など 見せないわ あなた責めたり しないから このままずっと このままずっと 愛されていたい あなたの心を 私に下さい | 五木ひろし | 松本礼児 | 幸耕平 | 佐藤和豊 | 背中をみつめて 何度泣いたでしょう 涙を隠した 笑顔の下で いつもあなたが 欲しいのに 口に出しては 言えないの このままずっと このままずっと そばにいて欲しい 帰りの支度は 手伝いたくない レースのカーテン 淡い月明かり 季節を忘れた 風鈴ひとつ 風に遊ばれ フラフラと 揺られて揺れて すすり泣き このままずっと このままずっと 夜が明けるまで お願い私を 離さないでね あなたが残した ぬくもりを抱いて 話の続きは 鏡の私 なみだ顔など 見せないわ あなた責めたり しないから このままずっと このままずっと 愛されていたい あなたの心を 私に下さい |
港町恋唄A港わたりの 船乗りは 潮の香りの いい男 酒は強いが 情けに弱い 小樽 松前 鯵ヶ沢(あじがさわ) 俺に本気で 惚れるなと 一夜泊りで 背を向ける ついていきたい かもめになって 深浦 秋田 酒田まで きっと来るよの 約束は 海が時化(しけ)れば かなわない どうかご無事で また逢う日まで 新潟 富山 輪島沖 未練心の 船乗りは 涙しぶきに 隠すだけ 陸(おか)に手を振り 笑顔を見せる 加賀に 敦賀(つるが)に 宮津へと 今度生まれて 来る時も 波を蹴立(けた)てて かけまわる なのに恋路は どうにもならぬ 鳥取 浜田 尾道(おのみち)も 昨日倉敷 今日多度津(たどつ) 明日は高砂 港町 消えぬ面影 波止場にゆれる 淡路 大阪 旅しぐれ | 五木ひろし | 石原信一 | 上総優 | 上杉洋史 | 港わたりの 船乗りは 潮の香りの いい男 酒は強いが 情けに弱い 小樽 松前 鯵ヶ沢(あじがさわ) 俺に本気で 惚れるなと 一夜泊りで 背を向ける ついていきたい かもめになって 深浦 秋田 酒田まで きっと来るよの 約束は 海が時化(しけ)れば かなわない どうかご無事で また逢う日まで 新潟 富山 輪島沖 未練心の 船乗りは 涙しぶきに 隠すだけ 陸(おか)に手を振り 笑顔を見せる 加賀に 敦賀(つるが)に 宮津へと 今度生まれて 来る時も 波を蹴立(けた)てて かけまわる なのに恋路は どうにもならぬ 鳥取 浜田 尾道(おのみち)も 昨日倉敷 今日多度津(たどつ) 明日は高砂 港町 消えぬ面影 波止場にゆれる 淡路 大阪 旅しぐれ |
うそ折れた煙草の 吸いがらで あなたの嘘が わかるのよ 誰かいい女 出来たのね 出来たのね あー 半年あまりの 恋なのに あー エプロン姿が よく似合う 爪もそめずに いてくれと 女があとから 泣けるよな 哀しい嘘の つける人 あなた残した わるいくせ 夜中に電話 かけるくせ 鍵をかけずに ねむるくせ ねむるくせ あー 一緒になる気も ないくせに あー 花嫁衣装は どうするの 僕は着物が 好きだよと あついくちづけ くれながら 冷たい嘘の つける人 あー あんまり飲んでは いけないよ あー 帰りの車も 気をつけて ひとりの身体じゃ ないなんて 女がほろりと くるような 優しい嘘の 上手い人 | 五木ひろし | 山口洋子 | 平尾昌晃 | 竜崎孝路 | 折れた煙草の 吸いがらで あなたの嘘が わかるのよ 誰かいい女 出来たのね 出来たのね あー 半年あまりの 恋なのに あー エプロン姿が よく似合う 爪もそめずに いてくれと 女があとから 泣けるよな 哀しい嘘の つける人 あなた残した わるいくせ 夜中に電話 かけるくせ 鍵をかけずに ねむるくせ ねむるくせ あー 一緒になる気も ないくせに あー 花嫁衣装は どうするの 僕は着物が 好きだよと あついくちづけ くれながら 冷たい嘘の つける人 あー あんまり飲んでは いけないよ あー 帰りの車も 気をつけて ひとりの身体じゃ ないなんて 女がほろりと くるような 優しい嘘の 上手い人 |
紅とんぼ空にしてって 酒も肴も 今日でおしまい 店仕舞 五年ありがとう 楽しかったわ いろいろお世話になりました しんみりしないでよ ケンさん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は いいのいいから ツケは帳消し みつぐ相手も いないもの だけどみなさん 飽きもしないで よくよく通ってくれました 唄ってよ騒いでよ しんちゃん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は だからほんとよ 故里へ帰るの 誰も貰っちゃ くれないし みんなありがとう うれしかったわ あふれてきちゃった想い出が 笑ってよ涕かないで チーちゃん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は | 五木ひろし | 吉田旺 | 船村徹 | | 空にしてって 酒も肴も 今日でおしまい 店仕舞 五年ありがとう 楽しかったわ いろいろお世話になりました しんみりしないでよ ケンさん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は いいのいいから ツケは帳消し みつぐ相手も いないもの だけどみなさん 飽きもしないで よくよく通ってくれました 唄ってよ騒いでよ しんちゃん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は だからほんとよ 故里へ帰るの 誰も貰っちゃ くれないし みんなありがとう うれしかったわ あふれてきちゃった想い出が 笑ってよ涕かないで チーちゃん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は |
港 別れ風この目閉じても おまえが見える 詫びる別れを 知ってくれ おまえひとりを 泣かせるものか 俺も潮路の… 月に泣く 雨じゃあんなに 濡れたりしない 頬の涙を 忘れない 船の後追う 可愛いかもめ ついてきてくれ… どこまでも 夢で一緒に なろうじゃないか 惚れて通うさ 海千里 胸の痛さを 揺さぶるように 吹いてくれるな… 別れ風 | 五木ひろし | 荒川利夫 | 木村好夫 | | この目閉じても おまえが見える 詫びる別れを 知ってくれ おまえひとりを 泣かせるものか 俺も潮路の… 月に泣く 雨じゃあんなに 濡れたりしない 頬の涙を 忘れない 船の後追う 可愛いかもめ ついてきてくれ… どこまでも 夢で一緒に なろうじゃないか 惚れて通うさ 海千里 胸の痛さを 揺さぶるように 吹いてくれるな… 別れ風 |
瞼の母軒下三寸 借りうけまして 申しあげます おっ母さん たった一言 忠太郎と 呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやす 「おかみさん、いま何とか言いなすったね 親子の名のりがしたかったら 堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが 笑わせちゃいけねぇぜ 親にはぐれた小雀が ぐれたを叱るは 無理な話しよ 愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ おかみさん 俺の言うことを よく聞きなせぇ 尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んで もらえぬような こんなやくざに 誰がしたんでぇ」 世間の噂が 気になるならば こんなやくざを なぜ生んだ つれのうござんす おっ母さん 月も雲間で 月も雲間で もらい泣き 「何を言ってやんでぇ 何が今更 忠太郎だ 何が倅でぇ 俺にゃおっ母は、いねぇんでぇ おっ母さんは、俺の心の底に居るんだ 上と下との瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔のやさしい おっ母の面影が浮かんでくらぁ 逢いたくなったら 逢いたくなったら俺ァ 瞼をつむるんだ」 逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ これが浮世というものか 水熊横丁は 遠灯り 縞の合羽に 縞の合羽に 雪が散る おっ母さん… | 五木ひろし | 高月ことば | 村沢良介 | | 軒下三寸 借りうけまして 申しあげます おっ母さん たった一言 忠太郎と 呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやす 「おかみさん、いま何とか言いなすったね 親子の名のりがしたかったら 堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが 笑わせちゃいけねぇぜ 親にはぐれた小雀が ぐれたを叱るは 無理な話しよ 愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ おかみさん 俺の言うことを よく聞きなせぇ 尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んで もらえぬような こんなやくざに 誰がしたんでぇ」 世間の噂が 気になるならば こんなやくざを なぜ生んだ つれのうござんす おっ母さん 月も雲間で 月も雲間で もらい泣き 「何を言ってやんでぇ 何が今更 忠太郎だ 何が倅でぇ 俺にゃおっ母は、いねぇんでぇ おっ母さんは、俺の心の底に居るんだ 上と下との瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔のやさしい おっ母の面影が浮かんでくらぁ 逢いたくなったら 逢いたくなったら俺ァ 瞼をつむるんだ」 逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ これが浮世というものか 水熊横丁は 遠灯り 縞の合羽に 縞の合羽に 雪が散る おっ母さん… |
蒼い糸噛んでください くすり指 跡が指輪に 見えるよに 抱いて抱かれて 泣いたって あなたと私を 結ぶのは 赤より哀し 蒼(あお)い糸 捨ててください 嫌ならば 影に忍んで ついてゆく なんでこんなに 好きなのか この世で添えない ひとなのに 出逢って惚れた この運命(さだめ) 抱いてください 夜明けまで 愛という名の あやとりは もつれもつれて ゆくばかり あなたと私を 結ぶのは 涙に染まる 蒼(あお)い糸 | 五木ひろし | 田久保真見 | 五木ひろし | | 噛んでください くすり指 跡が指輪に 見えるよに 抱いて抱かれて 泣いたって あなたと私を 結ぶのは 赤より哀し 蒼(あお)い糸 捨ててください 嫌ならば 影に忍んで ついてゆく なんでこんなに 好きなのか この世で添えない ひとなのに 出逢って惚れた この運命(さだめ) 抱いてください 夜明けまで 愛という名の あやとりは もつれもつれて ゆくばかり あなたと私を 結ぶのは 涙に染まる 蒼(あお)い糸 |
いくじなしいくじなし ぶってでも 私をひきとめてほしかった いくじなし 抱きすくめ どこへもやらないと云わせたかった やるせない瞳のままで しあわせを祈るなんて ありふれた きれいごと 誰がのぞんでいたの あなたが悪い いくじなし いくじなし 今だから あなたのまごころが見たかった いくじなし 二人には 別れはないのだと泣かせたかった こんな時 二枚目ぶって 見送ってくれるなんて 場違いな空(から)いばり これで最後になるわ あなたが悪い いくじなし やるせない瞳のままで しあわせを祈るなんて ありふれた きれいごと 誰がのぞんでいたの あなたが悪い いくじなし いくじなし | 五木ひろし | 阿久悠 | 三木たかし | | いくじなし ぶってでも 私をひきとめてほしかった いくじなし 抱きすくめ どこへもやらないと云わせたかった やるせない瞳のままで しあわせを祈るなんて ありふれた きれいごと 誰がのぞんでいたの あなたが悪い いくじなし いくじなし 今だから あなたのまごころが見たかった いくじなし 二人には 別れはないのだと泣かせたかった こんな時 二枚目ぶって 見送ってくれるなんて 場違いな空(から)いばり これで最後になるわ あなたが悪い いくじなし やるせない瞳のままで しあわせを祈るなんて ありふれた きれいごと 誰がのぞんでいたの あなたが悪い いくじなし いくじなし |
旅の終りに流れ流れて さすらう旅は きょうは函館 あしたは釧路 希望も恋も 忘れた俺の 肩につめたい 夜の雨 春にそむいて 世間にすねて ひとり行くのも 男のこころ 誰にわかって ほしくはないが なぜかさみしい 秋もある 旅の終りに みつけた夢は 北の港の ちいさな酒場 暗い灯影(ほかげ)に 肩寄せあって 歌う故郷の 子守唄 | 五木ひろし | 立原岬(五木寛之) | 菊池俊輔 | 前田俊明 | 流れ流れて さすらう旅は きょうは函館 あしたは釧路 希望も恋も 忘れた俺の 肩につめたい 夜の雨 春にそむいて 世間にすねて ひとり行くのも 男のこころ 誰にわかって ほしくはないが なぜかさみしい 秋もある 旅の終りに みつけた夢は 北の港の ちいさな酒場 暗い灯影(ほかげ)に 肩寄せあって 歌う故郷の 子守唄 |
みだれ髪髪のみだれに 手をやれば 赤い蹴出(けだ)しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性(さが)かなし 辛(つ)らや 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳き網の 舟にのせたい この片情(かたなさ)け 春は二重(ふたえ)に 巻いた帯 三重(みえ)に巻いても 余る秋 暗(くら)や 涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぼっちに しないでおくれ | 五木ひろし | 星野哲郎 | 船村徹 | | 髪のみだれに 手をやれば 赤い蹴出(けだ)しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性(さが)かなし 辛(つ)らや 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳き網の 舟にのせたい この片情(かたなさ)け 春は二重(ふたえ)に 巻いた帯 三重(みえ)に巻いても 余る秋 暗(くら)や 涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぼっちに しないでおくれ |
萩の花郷(さと)萩の花の 思い出は ふるさとの気比の ともしび たそがれに 心ほのかに くちずさむ くちずさむ 母のあの童唄 萩の雨に ぬれながら あの駅で 消えた初恋 逝く秋の 時雨ひととき 呼んでみる 呼んでみる 遠い面影 萩の町よ 潮騒よ いつの日か ひとり帰ろう 果てしない 夢を夜空に 人生の 人生の旅を また行く | 五木ひろし | 水木れいじ | 五木ひろし | | 萩の花の 思い出は ふるさとの気比の ともしび たそがれに 心ほのかに くちずさむ くちずさむ 母のあの童唄 萩の雨に ぬれながら あの駅で 消えた初恋 逝く秋の 時雨ひととき 呼んでみる 呼んでみる 遠い面影 萩の町よ 潮騒よ いつの日か ひとり帰ろう 果てしない 夢を夜空に 人生の 人生の旅を また行く |
風雪に吹かれて聞こえる唄は…孤独り寝に 慣れなくて 膝小僧抱き 想い出草を 吹く夜は 帰る故郷も無い 孤独り寝に 泣きたい夜 三味線抱いて 心の糸を 爪弾いて 弧影と弾き語り 嗚呼…流浪の旅の果て 砕け散る星の群れ 走る流れ星 風雪に吹かれて聞こえる唄は 母の背中の子守唄 風雪に吹かれて聞こえる唄は 遥かな空の虹の唄 孤独り寝に 目覚める朝 木洩れ日に 頭を垂れて 何を願う 生命残る時間 嗚呼…流浪の旅の果て 砕け散る星の群れ 走る流れ星 風雪に吹かれて聞こえる唄は 母の背中の子守唄 風雪に吹かれて聞こえる唄は 遥かな空の虹の唄 | 五木ひろし | 吉本哲雄 | 五木ひろし | | 孤独り寝に 慣れなくて 膝小僧抱き 想い出草を 吹く夜は 帰る故郷も無い 孤独り寝に 泣きたい夜 三味線抱いて 心の糸を 爪弾いて 弧影と弾き語り 嗚呼…流浪の旅の果て 砕け散る星の群れ 走る流れ星 風雪に吹かれて聞こえる唄は 母の背中の子守唄 風雪に吹かれて聞こえる唄は 遥かな空の虹の唄 孤独り寝に 目覚める朝 木洩れ日に 頭を垂れて 何を願う 生命残る時間 嗚呼…流浪の旅の果て 砕け散る星の群れ 走る流れ星 風雪に吹かれて聞こえる唄は 母の背中の子守唄 風雪に吹かれて聞こえる唄は 遥かな空の虹の唄 |
おんなの宿想い出に降る 雨もある 恋にぬれゆく 傘もあろ 伊豆の夜雨(よさめ)を 湯舟できけば 明日(あす)の別れが つらくなる たとえひと汽車 おくれても すぐに別れは くるものを わざとおくらす 時計の針は 女ごころの かなしさよ もえて火となれ 灰になれ 添えぬ恋なら さだめなら 浮いてさわいだ 夜(よ)の明け方(がた)は 箸を持つ手が 重くなる | 五木ひろし | 星野哲郎 | 船村徹 | | 想い出に降る 雨もある 恋にぬれゆく 傘もあろ 伊豆の夜雨(よさめ)を 湯舟できけば 明日(あす)の別れが つらくなる たとえひと汽車 おくれても すぐに別れは くるものを わざとおくらす 時計の針は 女ごころの かなしさよ もえて火となれ 灰になれ 添えぬ恋なら さだめなら 浮いてさわいだ 夜(よ)の明け方(がた)は 箸を持つ手が 重くなる |
金沢望郷歌桜橋(さくらばし)から 大橋(おおはし)みれば 川の岸辺に かげろう揺れる 流れる雲よ 空の青さよ 犀星(さいせい)の詩(うた)を うつす犀川(さいかわ) この街に生まれ この街に生きる わがふるさとは金沢 夢を抱く街 春の風ふく 香林坊(こうりんぼう)に 小松砂丘(こまつさきゅう)の 句(ことば)がのこる 過ぎゆく歳月(とき)よ 街は変れど 辰巳の用水(みず)は 今日も流れて この街に生まれ この街に生きる わがふるさとは金沢 夢を抱く街 君を見送る 兼六園の 雪の白さが 心にしみる 飛びゆく鳥よ また逢う日まで 秋声(しゅうせい)の思い 胸にきざんで この街に生まれ この街に生きる わがふるさとは金沢 夢を抱く街 この街に生まれ この街に生きる わがふるさとは金沢 夢を抱く街 | 五木ひろし | 五木寛之 | 弦哲也 | 前田俊明 | 桜橋(さくらばし)から 大橋(おおはし)みれば 川の岸辺に かげろう揺れる 流れる雲よ 空の青さよ 犀星(さいせい)の詩(うた)を うつす犀川(さいかわ) この街に生まれ この街に生きる わがふるさとは金沢 夢を抱く街 春の風ふく 香林坊(こうりんぼう)に 小松砂丘(こまつさきゅう)の 句(ことば)がのこる 過ぎゆく歳月(とき)よ 街は変れど 辰巳の用水(みず)は 今日も流れて この街に生まれ この街に生きる わがふるさとは金沢 夢を抱く街 君を見送る 兼六園の 雪の白さが 心にしみる 飛びゆく鳥よ また逢う日まで 秋声(しゅうせい)の思い 胸にきざんで この街に生まれ この街に生きる わがふるさとは金沢 夢を抱く街 この街に生まれ この街に生きる わがふるさとは金沢 夢を抱く街 |
時間よ止まれ罪なやつさ アー パシフィック 碧く燃える海 どうやら俺の負けだぜ まぶた閉じよう 夏の日の恋なんて 幻と笑いながら このひとに賭ける 汗をかいたグラスの 冷えたジンより 光る肌の香りが 俺を酔わせる 幻でかまわない 時間よ 止まれ 生命のめまいの中で 幻でかまわない 時間よ 止まれ 生命のめまいの中で 罪なやつさ アー パシフィック 都会の匂いを 忘れかけたこの俺 ただの男さ 思い出になる恋と 西風が笑うけれど このひとに賭ける Mm Stop the world Mm Stop the world | 五木ひろし | 山川啓介 | 矢沢永吉 | 坂本昌之 | 罪なやつさ アー パシフィック 碧く燃える海 どうやら俺の負けだぜ まぶた閉じよう 夏の日の恋なんて 幻と笑いながら このひとに賭ける 汗をかいたグラスの 冷えたジンより 光る肌の香りが 俺を酔わせる 幻でかまわない 時間よ 止まれ 生命のめまいの中で 幻でかまわない 時間よ 止まれ 生命のめまいの中で 罪なやつさ アー パシフィック 都会の匂いを 忘れかけたこの俺 ただの男さ 思い出になる恋と 西風が笑うけれど このひとに賭ける Mm Stop the world Mm Stop the world |
花ひばり花は美しく 散りゆくもの 人は儚く 終わるもの ああ 我れ 切なくも 人と 生まれし 大きな花… 小さな花… 愛の花… 恋の花… 花は咲けど 散ることも知らず 愛(いと)おしや おんな悲しくも ひとりでそっと 夜ごと涙に もの想う ああ 我れ さすらいの おんなと 生まれし 乙女の花 おんなの花 母の花 命の花 花は咲けど 散ることも知らず 愛おしや 大きな花… 小さな花… 愛の花… 恋の花… 花は咲けど 散ることも知らず 愛(いと)おしや | 五木ひろし | 美空ひばり | 船村徹 | 南郷達也 | 花は美しく 散りゆくもの 人は儚く 終わるもの ああ 我れ 切なくも 人と 生まれし 大きな花… 小さな花… 愛の花… 恋の花… 花は咲けど 散ることも知らず 愛(いと)おしや おんな悲しくも ひとりでそっと 夜ごと涙に もの想う ああ 我れ さすらいの おんなと 生まれし 乙女の花 おんなの花 母の花 命の花 花は咲けど 散ることも知らず 愛おしや 大きな花… 小さな花… 愛の花… 恋の花… 花は咲けど 散ることも知らず 愛(いと)おしや |
粋な別れ生命に 終わりがある 恋にも 終わりがくる 秋には枯葉が 小枝と別れ 夕べには太陽が 空と別れる 誰も 涙なんか 流しはしない 泣かないで 泣かないで 粋な別れを しようぜ 生命に 終わりがある 恋にも 終わりがくる はかない生命は 切なく燃えて どこか消えてゆく 煙草のけむり 恋の 行方なんか わかりはしない 追わないで 追わないで 粋な別れを しようぜ | 五木ひろし | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | ミッキー吉野 | 生命に 終わりがある 恋にも 終わりがくる 秋には枯葉が 小枝と別れ 夕べには太陽が 空と別れる 誰も 涙なんか 流しはしない 泣かないで 泣かないで 粋な別れを しようぜ 生命に 終わりがある 恋にも 終わりがくる はかない生命は 切なく燃えて どこか消えてゆく 煙草のけむり 恋の 行方なんか わかりはしない 追わないで 追わないで 粋な別れを しようぜ |
赤城の子守唄泣くなよしよし ねんねしな 山の鴉が啼いたとて 泣いちゃいけないねんねしな 泣けば鴉が又さわぐ 坊や男児だねんねしな 親がないとて泣くものか お月様さえたゞひとり 泣かずにいるからねんねしな にっこり笑ってねんねしな 山の土産に何をやろ どうせやくざな犬張子 貰ってやるからねんねしな | 五木ひろし | 佐藤惣之助 | 竹岡信幸 | | 泣くなよしよし ねんねしな 山の鴉が啼いたとて 泣いちゃいけないねんねしな 泣けば鴉が又さわぐ 坊や男児だねんねしな 親がないとて泣くものか お月様さえたゞひとり 泣かずにいるからねんねしな にっこり笑ってねんねしな 山の土産に何をやろ どうせやくざな犬張子 貰ってやるからねんねしな |
茜雲佐原ばやしの太鼓も あんたが居ないと淋しいねえ 江戸まで十七里か 遠いよねえ あんた… 浮雲ぽっかり 西の空 しおからトンボが スーイスイ お江戸で あいつは 何してる おまえの眼鏡で 見ておくれ つるべ落としの夕暮れは 恋のゆくえに 気がもめる… 一(ひい)・二(ふう)・三(みい)・四(よ) いつまで待たす 勝手なんだね 男って 宵からひとりで 手酌酒 つがいのトンボが フーラフラ 返文(たより)のひとつも 書けぬほど お江戸はそんなに いい街か 佐原ばやしを 聞きながら くどき上手に のせられた 一(ひい)・二(ふう)・三(みい)・四(よ) あれから五年 辛いことだね 惚れるって 利根の河原の 尾花(すすき)さえ 江戸へ江戸へと 何故(なぜ)なびく… 一(ひい)・二(ふう)・三(みい)・四(よ) いつ帰るやら 泣けてきそうな 茜雲 | 五木ひろし | 水木れいじ | 聖川湧 | 石倉重信 | 佐原ばやしの太鼓も あんたが居ないと淋しいねえ 江戸まで十七里か 遠いよねえ あんた… 浮雲ぽっかり 西の空 しおからトンボが スーイスイ お江戸で あいつは 何してる おまえの眼鏡で 見ておくれ つるべ落としの夕暮れは 恋のゆくえに 気がもめる… 一(ひい)・二(ふう)・三(みい)・四(よ) いつまで待たす 勝手なんだね 男って 宵からひとりで 手酌酒 つがいのトンボが フーラフラ 返文(たより)のひとつも 書けぬほど お江戸はそんなに いい街か 佐原ばやしを 聞きながら くどき上手に のせられた 一(ひい)・二(ふう)・三(みい)・四(よ) あれから五年 辛いことだね 惚れるって 利根の河原の 尾花(すすき)さえ 江戸へ江戸へと 何故(なぜ)なびく… 一(ひい)・二(ふう)・三(みい)・四(よ) いつ帰るやら 泣けてきそうな 茜雲 |
恋人よ枯葉散る夕暮れは 来る日の寒さをものがたり 雨に壊れたベンチには 愛をささやく歌もない 恋人よ そばにいて こごえる私のそばにいてよ そしてひとこと この別ればなしが 冗談だよと笑ってほしい 砂利路(じゃりみち)を駆け足で マラソン人(びと)が行き過ぎる まるで忘却(ぼうきょく)のぞむように 止まる私を 誘っている 恋人よ さようなら 季節はめぐってくるけど あの日の二人 宵(よい)の流れ星 光っては消える 無情の夢よ 恋人よ そばにいて こごえる私のそばにいてよ そしてひとこと この別ればなしが 冗談だよと笑ってほしい | 五木ひろし | 五輪真弓 | 五輪真弓 | 若草恵 | 枯葉散る夕暮れは 来る日の寒さをものがたり 雨に壊れたベンチには 愛をささやく歌もない 恋人よ そばにいて こごえる私のそばにいてよ そしてひとこと この別ればなしが 冗談だよと笑ってほしい 砂利路(じゃりみち)を駆け足で マラソン人(びと)が行き過ぎる まるで忘却(ぼうきょく)のぞむように 止まる私を 誘っている 恋人よ さようなら 季節はめぐってくるけど あの日の二人 宵(よい)の流れ星 光っては消える 無情の夢よ 恋人よ そばにいて こごえる私のそばにいてよ そしてひとこと この別ればなしが 冗談だよと笑ってほしい |
海の声 森の声みなさん 静かにしてください 耳をすませて ききましょう ちかごろの地球は うるさくて 本当の声が きこえません 潮騒のむこう 沖の彼方から きこえるでしょう 海の声 世界の人の 悲しみとともに 海の心も 泣いています やさしい海を いじめないで きれいな海を 汚さないで みなさん静かに 耳をすませて みんなでききましょう 海の声を 嘆きの海の あの声を みなさんもう一度 耳をすませて きいてください 森の声を よごれた風に よごれた雨に 疲れた森は 泣いています やさしい木々を 傷めないで 森の静けさ 壊さないで みなさん静かに 心をすませて きいてください 森の声を 森の心の あの声を 嘆きの海の あの声を | 五木ひろし | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | ミッキー吉野 | みなさん 静かにしてください 耳をすませて ききましょう ちかごろの地球は うるさくて 本当の声が きこえません 潮騒のむこう 沖の彼方から きこえるでしょう 海の声 世界の人の 悲しみとともに 海の心も 泣いています やさしい海を いじめないで きれいな海を 汚さないで みなさん静かに 耳をすませて みんなでききましょう 海の声を 嘆きの海の あの声を みなさんもう一度 耳をすませて きいてください 森の声を よごれた風に よごれた雨に 疲れた森は 泣いています やさしい木々を 傷めないで 森の静けさ 壊さないで みなさん静かに 心をすませて きいてください 森の声を 森の心の あの声を 嘆きの海の あの声を |
時雨の半次郎人の浮世を 二つに裂けば 野暮な掟の岐れ路 義理に生きるか 情けに死ぬか 無駄にゃしないさ 命は一つ 俺は時雨の半次郎 越える信濃路 飛ぶ上州路 飛べば近づく 江戸の空 どこに在すか 瞼のお人 遇えば捨てます 一本刀 俺は時雨の半次郎 人の情けに 掴まりながら 泥が洗えぬ 旅がらす 咲いた春から 萎んだ秋へ 花もいつしか 時雨に消えた 俺は時雨の半次郎 | 五木ひろし | 藤田まさと | 猪俣公章 | | 人の浮世を 二つに裂けば 野暮な掟の岐れ路 義理に生きるか 情けに死ぬか 無駄にゃしないさ 命は一つ 俺は時雨の半次郎 越える信濃路 飛ぶ上州路 飛べば近づく 江戸の空 どこに在すか 瞼のお人 遇えば捨てます 一本刀 俺は時雨の半次郎 人の情けに 掴まりながら 泥が洗えぬ 旅がらす 咲いた春から 萎んだ秋へ 花もいつしか 時雨に消えた 俺は時雨の半次郎 |
愛の讃歌あなたの燃える手で あたしを抱きしめて ただ二人だけで 生きていたいの ただ命の限り あたしは愛したい 命の限りに あなたを愛するの 頬と頬よせ 燃えるくちづけ 交わすよろこび あなたと二人で 暮せるものなら なんにもいらない なんにもいらない あなたと二人 生きて行くのよ あたしの願いは ただそれだけよ あなたと二人 固く抱き合い 燃える指に髪を からませながら いとしみながら くちづけを交わすの 愛こそ燃える火よ あたしを燃やす火 心とかす恋よ | 五木ひろし | Edith Piaf | Margueritte Monnot | 若草恵 | あなたの燃える手で あたしを抱きしめて ただ二人だけで 生きていたいの ただ命の限り あたしは愛したい 命の限りに あなたを愛するの 頬と頬よせ 燃えるくちづけ 交わすよろこび あなたと二人で 暮せるものなら なんにもいらない なんにもいらない あなたと二人 生きて行くのよ あたしの願いは ただそれだけよ あなたと二人 固く抱き合い 燃える指に髪を からませながら いとしみながら くちづけを交わすの 愛こそ燃える火よ あたしを燃やす火 心とかす恋よ |
愛のさざなみこの世に神様が 本当にいるなら あなたに抱かれて 私は死にたい あゝ 湖に 小舟がただひとつ やさしく やさしく くちづけしてね くりかえす くりかえす さざ波のように あなたが私を きらいになったら 静かに静かに いなくなってほしい あゝ 湖に 小舟がただひとつ 別れを 思うと 涙があふれる くりかえす くりかえす さざ波のように どんなに遠くに 離れていたって あなたのふるさとは 私ひとりなの あゝ 湖に 小舟がただひとつ いつでもいつでも 思い出してね くりかえす くりかえす さざ波のように | 五木ひろし | なかにし礼 | 浜口庫之助 | ミッキー吉野 | この世に神様が 本当にいるなら あなたに抱かれて 私は死にたい あゝ 湖に 小舟がただひとつ やさしく やさしく くちづけしてね くりかえす くりかえす さざ波のように あなたが私を きらいになったら 静かに静かに いなくなってほしい あゝ 湖に 小舟がただひとつ 別れを 思うと 涙があふれる くりかえす くりかえす さざ波のように どんなに遠くに 離れていたって あなたのふるさとは 私ひとりなの あゝ 湖に 小舟がただひとつ いつでもいつでも 思い出してね くりかえす くりかえす さざ波のように |
時は流れて…ふり返ればなつかしい あの頃あの時抱いてた 夢と希望に燃えながら 悔しい事や辛い事 いろいろあったけどひたすらに 歩いてきたんだ この道を 時は流れて過ぎて行く 家族の愛に励まされ 戦い続けた人生を 新しい時代が始まり 全ては変わっていくけれど 人生百年 長い道 時には失敗もあるけれど 志たてたら迷わずに 信じた道をまっすぐに 時は流れて過ぎてゆく 愛と出会いがある限り 努力を惜しまずひたすらに 時は流れて過ぎてゆく 新しい世代へとつないでゆけ 未来の世代に栄光あれと | 五木ひろし | 五木ひろし | 五木ひろし | 佐藤和豊 | ふり返ればなつかしい あの頃あの時抱いてた 夢と希望に燃えながら 悔しい事や辛い事 いろいろあったけどひたすらに 歩いてきたんだ この道を 時は流れて過ぎて行く 家族の愛に励まされ 戦い続けた人生を 新しい時代が始まり 全ては変わっていくけれど 人生百年 長い道 時には失敗もあるけれど 志たてたら迷わずに 信じた道をまっすぐに 時は流れて過ぎてゆく 愛と出会いがある限り 努力を惜しまずひたすらに 時は流れて過ぎてゆく 新しい世代へとつないでゆけ 未来の世代に栄光あれと |
裏窓の女口紅を拭きとり そして涙と 飲めば あなたを 忘れられない 叱ってよ もう一度 お酒なんか きっとやめるわ せめて あなた 夢の中で この指 この乳房を 抱きしめて 欲しい 昨日のように 身体が憶えているから 髪の先まで そして未練と 酔えば あなたを 恨みきれない 帰ってよ もう一度 悪いおんなだったわたしが もしも あなた ひとりならば この部屋 このベッド 裏窓あかり 灯けて 昨日のままで 涙が憶えて いるから せめて あなた 夢の中で この指 この乳房を 抱きしめて 欲しい 昨日のように 身体が憶えているから | 五木ひろし | 荒木とよひさ | 芹澤廣明 | | 口紅を拭きとり そして涙と 飲めば あなたを 忘れられない 叱ってよ もう一度 お酒なんか きっとやめるわ せめて あなた 夢の中で この指 この乳房を 抱きしめて 欲しい 昨日のように 身体が憶えているから 髪の先まで そして未練と 酔えば あなたを 恨みきれない 帰ってよ もう一度 悪いおんなだったわたしが もしも あなた ひとりならば この部屋 このベッド 裏窓あかり 灯けて 昨日のままで 涙が憶えて いるから せめて あなた 夢の中で この指 この乳房を 抱きしめて 欲しい 昨日のように 身体が憶えているから |
東京三日月倶楽部夜空をひとり 見るたびに 満月のよに まるかった 心もいつか 削られてゆき 哀しくとがった 三日月に 忘れたふりして 生きるクセ 愛した分だけ 深い傷 あなたは優しい 人でした 優しい人ほど 残酷で 東京三日月倶楽部 心の痛み 酔わせるように お酒という名の 夢を飲む 男が純な 少年で 女が強い マリアなら 最後はいつも 許すしかない お決まり通りの 裏切りを 泣いてもどうにも ならないと いつから涙を 忘れたの 強がり続ける 嘘つきは ほんとは泣くのが こわいだけ 東京三日月倶楽部 心をそっと 洗ってくれる 琥珀(こはく)の涙を 酒と呼ぶ 東京三日月倶楽部 あやまちさえも 許してくれる 大人の時間を 夜という | 五木ひろし | 田久保真見 | 五木ひろし | 川村栄二 | 夜空をひとり 見るたびに 満月のよに まるかった 心もいつか 削られてゆき 哀しくとがった 三日月に 忘れたふりして 生きるクセ 愛した分だけ 深い傷 あなたは優しい 人でした 優しい人ほど 残酷で 東京三日月倶楽部 心の痛み 酔わせるように お酒という名の 夢を飲む 男が純な 少年で 女が強い マリアなら 最後はいつも 許すしかない お決まり通りの 裏切りを 泣いてもどうにも ならないと いつから涙を 忘れたの 強がり続ける 嘘つきは ほんとは泣くのが こわいだけ 東京三日月倶楽部 心をそっと 洗ってくれる 琥珀(こはく)の涙を 酒と呼ぶ 東京三日月倶楽部 あやまちさえも 許してくれる 大人の時間を 夜という |
一輪挿しさみしい夜の そばに置く 根もない花の 深い彩(いろ) 交わした肌に 散らすのは 夢を知らない 空心(そらごころ) 好いても 好いても 好いてはくれない人でしょう どうせ一輪挿し 咲いて一夜きり 思わせぶりな しぐさほど かわいそうだと 知りながら 小さな蝶を 誘うよに ほつれた髪を 梳(と)かす指 泣いても 泣いても いつかは消えてく人だもの どうせ一輪挿し 咲いて一夜きり 好いても 好いても 好いてはくれない人でしょう どうせ一輪挿し 咲いて一夜きり | 五木ひろし | 松井五郎 | 弦哲也 | | さみしい夜の そばに置く 根もない花の 深い彩(いろ) 交わした肌に 散らすのは 夢を知らない 空心(そらごころ) 好いても 好いても 好いてはくれない人でしょう どうせ一輪挿し 咲いて一夜きり 思わせぶりな しぐさほど かわいそうだと 知りながら 小さな蝶を 誘うよに ほつれた髪を 梳(と)かす指 泣いても 泣いても いつかは消えてく人だもの どうせ一輪挿し 咲いて一夜きり 好いても 好いても 好いてはくれない人でしょう どうせ一輪挿し 咲いて一夜きり |