船村徹作曲の歌詞一覧リスト 653曲中 1-200曲を表示
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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演歌師北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 客を泣かせる 流しのコツは 喉じゃないのさ こころだぜ 昨夕(ゆうべ)一緒に 唄って泣いた あの娘どうした 気にかかる 涙売ります なあお姐さん ひいてあげよう この唄を とおいふるさと 藁ぶき屋根が 浮かびくるだろ 流しうた せまい露路だが この裏街は やがて続くさ 花道へ えらくなったら 迎えにゃゆくぜ 夜なべつらかろ お母さん | |
悲願花君夕子 | 君夕子 | 石本美由起 | 船村徹 | あなたが死ぬと 言うのなら ついて行きます 迷わずに 命火の紅い花びら 悲願花 暗い運命の 闇夜に燃えて 女一途な 恋化粧 すがれば叶う 夢なのに 憎くや世間が 邪魔をする 命火の心くれない 悲願花 逢うてほどいた情けの帯に 残る未練の 染みの跡 愛したことが 悪いなら どんな裁きも 受けましょう 命火を捧げ抜きたい悲願花 涙忘れて逢う 夜があれば それで女は 生きられる | |
夢ワルツ君夕子 | 君夕子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 世間を敵に 廻しても やりたいことを やらせてあげる 私も女房と 名乗ったからにゃ 一連托生 重ね餅 あなたに賭けます この命 愛してワルツ 恋ワルツ ふたりでワルツ 夢ワルツ 私のような じゃじゃ馬を 馴らした腕を 信じなさいな あなたはやれます やれなきゃ嘘よ 一億二千の その中で 選んだひとりの 人だもの 愛してワルツ 恋ワルツ ふたりでワルツ 夢ワルツ 悲しいときは 悲しみを 嬉しいときは その喜びを 土鍋に煮こんで 味わいましょう 夫婦は一葉の 舟だから 死ぬまで一緒の 旅だから 愛してワルツ 恋ワルツ ふたりでワルツ 夢ワルツ | |
四季・人生水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 船村徹 | いまは冬 耐えるとき つめたい雪の その下で みどりの春を 編んでいる のびるのように のびるのように 耐えて迷わず 明日を明るく みつめよう そして春 花の頃 群がる蝶と たわむれる 空しさ知って 旅に出る 燕のように 燕のように 時に溺れず 明日を涼しく みつめよう そして夏 燃えるとき 命のかぎり 生きたなら 短くたって いいのよと 蛍のように 蛍のように 過去を忘れて 明日を明るく みつめよう やがて秋 実るとき 見果てぬ夢を さまよって 信じることに 疲れても リンゴのように リンゴのように 誰も怨まず 明日をやさしく みつめよう | |
あなた船高村典子 | 高村典子 | 里村龍一 | 船村徹 | 船のばかばか 船のばか あのひと連れてく 船のばか 恋に嘘など ないけれど 駄目になります 離れて暮らしゃ 涙でサヨナラ 言えないわ 行かないで行かないで 出船よ行かないで 夢がちるちる 夢がちる 夕陽の波止場に 夢がちる 汽笛のこして ゆく船に すがりつきたい 鴎のように 信じているけど つらいのよ 女です女です わたしも女です 風よ哭け哭け 風よ哭け 別れの悲しみ 消えるまで 今度逢えたら 肩寄せて ふたり暮らせる 明日がほしい わたしの気持も 分かってよ 命です命です この恋命です | |
愛愁路高村典子 | 高村典子 | 星野哲郎 | 船村徹 | ひとりですかと 訊かれてほろり ここはふたりの 別れ宿 酔って甘えた 寄せ書きの 古い思い出 目でなでりゃ 肩が淋しい 小室山 他の誰にも あげたくないと 誓い交した 唇も 逢えぬ月日の せつなさに 負けて涙の 城ヶ崎 伊豆の夜風が 袖しぼる たとえ荒浪 枕にしても 添い寝かもめは しあわせね せめて空似の 人でよい 揃い浴衣の 片袖で 涙ふきたい 伊豆の夜 | |
とめどなく高村典子 | 高村典子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 逢えばどうなる わけもない あなたさがして 伊豆の旅 秋の修善寺 しぐれの天城 もうあきらめて 思いだすまいと いくら こらえても あなた あなた とめどなく みれんほとばしる 消えた噂を 追いながら 訪ねさまよう 湯の街は 恋の相傘 目にしむばかり もうつらいから 口にだすまいと 決めたそばから あなた あなた いつとなく 呼んでしまうのよ いつも夜汽車に 乗るときは 二枚切符を 買うのです そばにあなたの 幻おけば もう泣かないで 旅ができるかと 伊豆へ 来たのに あなた あなた とめどなく 涙あふれるの | |
螢火海峡高村典子 | 高村典子 | 木下龍太郎 | 船村徹 | 私と海と どっちが大事 無理を承知の 尋ねごと あなた あなた 行かないで 女ごころの 未練火が 螢となって 船を追う ホー ホー 螢火海峡 テープと同じ 港の恋は 汽笛ひとつで 捨てられる あなた あなた 大好きよ 消すに消せない 残り火が 螢のように 身を焦がす ホー ホー 螢火海峡 しあわせ一夜 泣くのは千夜 帰るその日は いつのこと あなた あなた ご無事でね 浮標の代りに 女火が 螢となって 波に舞う ホー ホー 螢火海峡 | |
昭和よさらば田端義夫 | 田端義夫 | 星野哲郎 | 船村徹 | 笑って死んだ 父がいた 黙って耐えた 母もいた あれから春の 花が咲き あれから秋の 風が吹き みぞれのなかへ 遠ざかる 昭和よさらば ありがとう みんなの中の一人だと 思えた頃の 懐かしさ 流れる時は 人を変え 流れる川は 街を変え 淋しさ胸に つもるとも 昭和よさらば ありがとう 引揚船を待ちながら 逢えずに逝った 人もいた 夏草茂る 焼跡で 再出発を 誓いつつ 別れた友は 達者やら 昭和よさらば ありがとう | |
港雨情星美里 | 星美里 | たかたかし | 船村徹 | 雨がふる日は さみしくて 磯の鵜の鳥 鳴きやまぬ あれは下田のかよい船 通うつばさもないわたし 涙が走りだす 波浮の港 袖をぬらして 雨がふる 暮れて岬に 灯がともる だれに咲くのか 白い花 雨にうたれて 背のびして 便りも 遅れがち 波浮の港 あれは三崎の 灯りやら 見えてかくれる 夜釣船 利休鼠の雨降る夜は あなた恋しと鶴をおり 波間にとばします 波浮の港 | |
酒場手毬うた瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | みや秀和・補作詞:星野哲郎 | 船村徹 | 転がるたびに 小さくなった 夢という名の 毬ひとつ 暗い灯影で くちずさむ 通り故郷の わらべうた あんたがたどこサ 新宿サ 新宿どこサ ネオン眩しい 盛り場さ 赤いルージュで 昨日を消して 今日が始まる 歌舞伎町 悔し涙の でるうちは 意地が残って いるんだね あんたがただれサ 女だよ 女はだれサ ここじゃ千草と いう名前 鏡にうつす 自分の顔が 母に似てきて 哀しいと こぼすあの娘も てんてんと 街を転げて きた手毬 あんたがたどこサ 新宿サ 新宿どこサ 淋しがり屋の 吹きだまり | |
さだめ川五木ひろし | 五木ひろし | 石本美由起 | 船村徹 | 明日のゆくえ さがしても この眼の見えぬ さだめ川 あなたの愛の 流れるままに ゆるした夜は 雨でした 二人の恋を 憎むよな うわさが辛い さだめ川 故郷の町を 逃がれる旅は いずこの山か また海か すべてを水に ながしては 生きて行けない さだめ川 あなたの愛に 次ぎの世までも ついて行きたい 私です | |
紅とんぼ五木ひろし | 五木ひろし | 吉田旺 | 船村徹 | 空にしてって 酒も肴も 今日でおしまい 店仕舞 五年ありがとう 楽しかったわ いろいろお世話になりました しんみりしないでよ ケンさん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は いいのいいから ツケは帳消し みつぐ相手も いないもの だけどみなさん 飽きもしないで よくよく通ってくれました 唄ってよ騒いでよ しんちゃん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は だからほんとよ 故里へ帰るの 誰も貰っちゃ くれないし みんなありがとう うれしかったわ あふれてきちゃった想い出が 笑ってよ涕かないで チーちゃん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は | |
涙のポンポン船松原のぶえ | 松原のぶえ | 阿里あさみ | 船村徹 | ポンポン船で ポンポンポンと 別れたの ポンポン船の ポンポン船の 船着場 ゆるしておくれと あなたが泣いて いいのいいのと 私も泣いて 恋は涙で 流されました ポンポン船で ポンポンポンと 旅に出る ポンポン船の ポンポン船の 渡り鳥 忘れてあげると 私が言って すまぬすまぬと あなたが言って 夢は汽笛に ちぎられました ポンポン船で ポンポンポンと すてました ポンポン船の ポンポン船の 物語 それでも私が 恋する人は きっとあなたに 似ているでしょう そんなきれいな 初恋でした | |
男同志香田晋 | 香田晋 | 星野哲郎 | 船村徹 | おれが死んだら おまえが拾え 誰も拾わぬ この骨を 秋の風吹く 若松港 男同志が 飲み分ける 心ひとつの 契り酒 馬鹿がいるから 利口が浮かぶ そうじゃないかい 義兄弟 海は玄海 男は花火 とるに足りない 命でも 散れば五になる 八になる 行くと決めたら あとへは引けぬ 腕をまくって 前に出る おれもおまえも 火の国育ち 惚れた女を 泣かせても すじは通すぜ 男道 | |
ヤン衆丸香田晋 | 香田晋 | 星野哲郎 | 船村徹 | 背中にしぶきの花を刺し 大漁越こしの 酒をまく 網も新品なら のぞみもサラだ 俺とおまえの 人生を 賭けた門出の ヤン衆丸だよ 鱗を飛ばして はねまわる ホッケの顔みりゃ 気が勇む ここはオホーツク 氷の海だ ゆれる命を 負けん気が ぐっと支える 独航船[どっこうせん]だよ しっかり稼いで 帰るから 浮気をしないで 待ってろよ かわいいあの娘を 夕陽に呼べば 波が小判に 見えてくる 宝船なら ヤン衆丸だよ | |
弥太郎仁義杉良太郎 | 杉良太郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 親のある奴あ 外れておくれ 子持ち鴉(がらす)も どいてくれ 残った奴だけ ついてきな などと弥太郎 あとふり向けば 十三(とさ)の湊(みなと)は 十三(とさ)の湊(みなと)は 砂ばかり 北へゆくほど 情けは濃(こ)い 寒い天気の 故(せい)なのさ 弱虫やひとりで 生きられぬ 軒先(こみせ)寄せ合う 津軽の村に 人の温かみの 人の温かみの 三昧が鳴る わざと笠など 旅籠(はたご)に忘れ 宿場女の 気をひいて お千代という娘(こ)を 知らないか 風の弥太郎 さがして歩く 遠いあの日の 遠いあの日の 越後獅子 | |
母のいない故郷鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 新本創子 | 船村徹 | 母のいない故郷(ふるさと)は風の村 無人駅に降りりゃ 子供にかえれない淋しさ 母さんのせいだよ ただ時の流れにたたずむばかり 母のいない故郷は雪の村 暗い夜道走って くぐり戸うしろ手に閉めれば 懐かしい囲炉裏ばた ただほだ火とろとろくすぶるばかり 母のいない故郷は春の村 かごに草を摘んで 手拭いかぶってく村人 母さんに似てたよ ただ後姿を見送るばかり | |
みだれ髪川中美幸 | 川中美幸 | 星野哲郎 | 船村徹 | 髪のみだれに 手をやれば 赤い蹴出しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性かなし 辛らや 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳き網の 舟にのせたい この片情け 春は二重に 巻いた帯 三重に巻いても 余る秋 暗や 涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぽっちに しないでおくれ | |
矢切の渡し川中美幸 | 川中美幸 | 石本美由起 | 船村徹 | 「つれて逃げてよ……」 「ついて おいでよ……」 夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です 「見すてないでね……」 「捨てはしないよ……」 北風が泣いて吹く 矢切の渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです 「どこへ行くのよ……」 「知らぬ土地だよ……」 揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日へ漕ぎだす 別れです | |
矢切りの渡し瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 石本美由起 | 船村徹 | 「つれて逃げてよ……」 「ついて おいでよ……」 夕ぐれの雨が降る 矢切りの渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です 「見すてないでね……」 「捨てはしないよ……」 北風が泣いて吹く 矢切りの渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです 「どこへ行くのよ……」 「知らぬ土地だよ……」 揺れながら櫓が咽ぶ 矢切りの渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日へ漕ぎだす 別れです | |
北斗チョー・ヨンピル | チョー・ヨンピル | 荒木とよひさ | 船村徹 | 石狩りに凍る北斗よ 我が胸を射して照らせよ こみあげる寂しさに 涙こらえて 冬枯れの 旅の寒さに 風雪に晒(さら)す朽ち船 鰊(にしん)追う夢は昔か 幼な子にどこか似た 風の泣き声 故郷に 遠くはぐれて シベリアに眠る父人(ちちびと) かすかなる影を慕いて 叱られる生きざまを 肩に背負えば 熱き酒 酔うに任せて 春遠き雪の大地に 草花は誰を待つのか 目を閉じて この想い灯す走馬燈 愛おしき人の面影 | |
さだめ川細川たかし | 細川たかし | 石本美由起 | 船村徹 | 明日のゆくえ さがしても この眼に見えぬ さだめ川 あなたの愛の 流れるままに ゆるした夜は 雨でした 二人の恋を 憎むよな うわさが辛い さだめ川 故郷の町を 逃がれる旅は いずこの山か また海か すべてを水に ながしては 生きて行けない さだめ川 あなたの愛に 次の世までも ついて行きたい 私です | |
北の大地冠二郎 | 冠二郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | はるかなる 北の空 木霊(こだま)も叫ぶ エゾ松林 母の大地に 根を下ろし 雪を吸い みぞれを背負い この人生を アア……ア… 噛みしめる 鈴蘭よ ハマナスよ 出逢いの時を 信じて耐えた 愛がそのまま 花となる その姿 その凛々(りり)しさが 凍(しば)れた春の アア……ア… 扉を開ける ギラギラと 燃えながら 夕陽はうたう 大地の歌を 汗と涙を 分けあった 幾歳(いくとせ)の 希望の道に おまえとおれの アア……ア… 星が降る | |
北国の子守唄美空ひばり | 美空ひばり | 吉岡治 | 船村徹 | 船村徹 | しばれてナー しばれてしばれて 吹雪いたあとは 浜に流氷が やってくるヨー ねんねねんね寝ろてば 寝ろてばヨー 寝ないで泣くなら 抛(ほう)りだすヨー 昨夜はナー 昨夜は昨夜は 出稼ぎにでた 夢でとうちゃんと 逢っていたヨー ねんねねんね寝ろてば 寝ろてばヨー 寝たらばお前も 夢を見るヨー 待ってろナ 待ってろ待ってろ エゾヒメ菊が 浜に咲いたら 春になるヨー ねんねねんね寝ろてば 寝ろてばヨー それまで待てなきゃ 抛(ほう)りだすヨー |
寒椿森昌子 | 森昌子 | 中山大三郎 | 船村徹 | 森のみどりに ひとすじの 想い出につづく 道がある 昼下り風吹けば 別れのことば たそがれに 雨ふれば あのくちづけが 胸にしみじみ よみがえるのよ お願い あなたに逢いたいの そうよ見はてぬ 夢だけど 夢ひとつなけりゃ つらいもの 夜がふけて 星みれば あのささやきが 夜明けごろ 鳥なけば あなたの顔が 胸の痛みに 浮かんで消える お願い あなたに 逢いたいの 花にたとえりゃ 私など 森かげに咲いた 寒椿 だれひとり ふりむいて くれないけれど せいいっぱい花びらを つけては散らす それがさだめね 悲しいものね お願い あなたに逢いたいの | |
今更岬堀内美和 | 堀内美和 | 星野哲郎 | 船村徹 | 髪ふり乱して 岩を打つ 波は私の 心です たとえ誰かを 泣かせても いまさら あなたを ゆずれない ここは女の つらい女の 今更岬 涙も嘆きも ため息も 惚れたあなたの 贈りもの いやな噂が 責めるけど いまさら 水には 流せない 意地をひきずる 夢をひきずる 今更岬 一線越えたい 男だから かくごしてます 恋仇 つける鎖は ないけれど いまさら 他人に 戻れない ここは最果て 恋の最果て 今更岬 | |
おんなの生命三條正人 | 三條正人 | 池田充男 | 船村徹 | 愛のためなら 散るのもおんな 罪を背負って 生きるもおんな おんな 哀しい 一途な花に ああ だれか… 愛をください 愛がわたしの 生命です つくす優しい 妻にもなれず まして賢い 母にもなれず 泣いて絆を 断ち切るつらさ ああ きょうも… 夢を見ました 夢でわが子を 抱きました 落葉ころがす 木枯しだって いつかわたしに 幸福はこぶ 耐えて 三百六十五日 ああ あなた… 春を待ちます 春の門出の 花吹雪 | |
なみだの宿美空ひばり | 美空ひばり | 古木花江 | 船村徹 | 想い出の 想い出の 湯の街あかり 女ゆえ女ゆえ 涙にぬれて さよならを さよならを 告げたあの夜 汽車がくる 汽車がくる わかれを連れて 海沿いの海沿いの さびれた宿に 泣き虫の 泣き虫の 影がくずれる いやだよと いやだよと 泣いてたあの娘 いやだっていやだって ゆかなきゃならぬ 湯の町に 湯の町に 咲いた恋花 矢絣(やがすり)の 矢絣の 似合うほそい娘 おまえにはおまえには 母の田舎で 針仕事 針仕事 させておきたい | |
どうせ拾った恋だもの初代コロムビア・ローズ | 初代コロムビア・ローズ | 野村俊夫 | 船村徹 | 矢っ張りあンたも おんなじ男 あたしはあたしで 生きてゆく 今更なにを 言ってるのさ 気まぐれ夜風に 誠なんかあるものか 捨てちゃえ 捨てちゃえ どうせひろった 恋だもの 飲もうと酔おうと あたしの勝手 余計なお世話だ よしとくれ 愚痴ってみても 仕方ないさ 女のこころを あンたなんか知るものか 捨てちゃえ 捨てちゃえ どうせひろった 恋だもの 笑っているのに 涙がにじむ 並木の夜星よ 見るじゃない 泣かなきゃすまぬ 年じゃないさ 気まぐれ男に 未練なンかあるものか 捨てちゃえ 捨てちゃえ どうせひろった 恋だもの |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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おしろい舟森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 風がなくても 女はゆれる まして涙の 流れ川 恋に破れた おしろい舟の 夢をつなげる 止まり木は 酒という名の 船着場 笹の小舟に 蝶々の恋を 乗せて流れた 三十路川 浮いた浮いたの 夢からさめりゃ あなたなしには 生きられぬ 悔みばかりが 肌を刺す 廻りつづける 運命(さだめ)の水車(すいしゃ) 過去が凍てつく 酒場川 夢を失くした おしろい舟の 折れた身棹(みざお)に 止まるのは 過去という名の 赤とんぼ | |
鳩のいる港町森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 鴎にまじって 育った鳩は 自分を鴎と 思ってた 木の実を拾わず 鰯を餌に やがて鴎に 恋をして 添えない運命に めぐり逢う そんな女の お店がひとつ ぽつんと灯りを 点す港駅 波止場を塒に 育った鳩は 自分を鳩と 気付かない 港を出てゆく 外国船の 白いマストを 追いかけて 溺れてわめいて 目がさめる そんな女の のれんが今日も 夜風にゆれてる 北の岬町 鴎にまじって 育った鳩は 鴎の声色 使ってた それでもやっぱり 鴎にゃなれず 泣いて涙も かれたけど あきらめ切れぬと あきらめた そんな女の 意気地がひとつ ぽつんと灯りを 点す港町 | |
思い川森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 寒いでしょうね ふるさとは ごめんなさいね 行けないで 乳房知らない わが子のために 誰の祈りか 紙の鶴 ゆれて流れる 思い川 終着駅の 向うには 灯りもあれば 愛もある くらい宿命(さだめ)を ひきずりながら 負けてしまった 弱虫の こころ励ます 思い川 がんばりましょう あなたしか あなたを救う ひとはない そりゃあ死ぬのは なんでもないが 生きるつらさを のりこえりゃ 春が又くる 思い川 | |
雨の夜あなたは帰る吉幾三 | 吉幾三 | 吉岡治 | 船村徹 | 京建輔 | 雨の夜(よる)に あなたは帰る そんな気がして ならないの すがりついたら 離さないわ 濡(ぬ)れたあなたの カルダンコート これもかなしい 夢かしら 雨の夜に あなたは帰る まるでなんでも ないように いいのあなたは だまってて すぐにいれるわ ブラックコーヒー ひとり芝居を するあたし 雨の夜に あなたは帰る いつも信じて 待ってるわ 泣いて甘えた 遠い日の 夜をおもえば また燃えてくる それがせつない しのび雨 |
夜がわらっている織井茂子 | 織井茂子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 酒があたいに惚れたのさ ふられたあたいに 惚れたのさ きらいさ きらいさ 酒なんて大きらいさ 夜がクスクス わらうから 飲めるふりして 飲んでるだけさ 愚痴があたいを 責めるのさ 昔の約束ァ どうするッてさ きらいさ きらいさ 愚痴なんて 消えちゃいな 夜がジロジロ 見てるから ちょっとしんみり してみただけさ 夢があたいに からむのさ まことの心を きかせろッてさ きらいさ きらいさ 恋なんて まッぴらだ 夜がゲラゲラ わらうから 口惜し涙が こぼれるだけさ | |
錦川物語森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 赤い小さな 下げ鞄 長い黒髪 三つ編みの 昔を知るひと いまはなく 幼ななじみの 錦帯橋(きんたいきょう)を 風と渡れば 山かげに おもかげ色の 灯(あかり)がうるむ 桜並木の ぼんぼりも 白い河原の 石ころも いまもし言葉を 話せたら 噂するでしょ 小さな恋の 花が蕾で 散った日の 五つの橋の 物語り 燃えるかがり火 赫々(あかあか)と 水の面(おもて)に 散る火の粉 想い出ゆさぶる 鵜飼船 あれはいくつの 夏だったやら 遠く儚ない 人の世の さだめを映す 錦川 | |
浮彼女森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | あなたしか 入れないのよ 隙間だらけの 胸なのに 月を待ってりゃ 雨がふる 梅を待ってりゃ 鹿がなく どうせ人生 花合わせ 要らないカード 捨ててくことが 浮かれ女ですか なぜですか 思い出を 胸から出して そっと磨くの ため息で 愛は余って いませんか 少し余分は ないですか ほんの欠けらで いいのよと 寝みだれ枕 裏返しつつ あなたを呼ぶの まぼろしの さよならに さよならしたの 夢で毎晩 逢ってます 側にいたのは 誰ですか あれが噂の 女(ひと)ですか どこがいいのよ 私より 口惜しさ酒に まぎらすことが 浮かれ女ですか なぜですか | |
恋々虫森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 雨が結んだ 恋の糸 雨のふる夜は しくしく痛む 恋々虫々 なみだ虫 傘たたむ 音にだまされ 襟かき寄せりゃ またも空似の 人ばかり いまも独りと 聞いた夜は 私(うち)も独りと 聞かせてみたい 恋々虫々 恋の虫 夏痩せと 嘘をついては ほろりと涙 ふられましたと 言えもせず 外は今夜も 雨なのか くわえ煙草が しめって歪む 恋々虫々 みれん虫 貸す膝を 持っていながら 借り手がなくて ひとり写真を 抱いて泣く | |
お上手小唄森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 美味しいお酒を 飲むときは 小さく見えます 盃が 私もあなたに 抱きよせられて おいしそうねと 言われたら ちょこんとその手に ちょこんとその手に 乗りますわ 惚れさせ上手な ひとなのに 諦めさせるの 下手なひと こぼしたお酒を 拭くふりをして あっとこっちを つねる手を こりゃまた上手に こりゃまた上手に 握るひと 好かれるているのを 知らないで 悩んだ昔が ありました 差された盃 こころの小径 口紅(べに)は拭かずに 返せよと お上手言う人 お上手言う人 大好きよ 同じお墓に 入ろうと 殺し文句を 言うあなた 誰かに使った ことばでいいの 惚れたあなたの 嘘ならば 知っててその手に 知ってその手に 乗りたいわ 君には僕より もっとよい 男(かれし)を見つけて あげるよと 恩着せがましい 別れのことば いやよ今更 途中下車 あなたはほんとに あなたはほんとに 逃げ上手 桜は見頃の 春なのに 私は松の木 待ち呆け あなたは上野の 千本桜 姿よけれど 木が多い 今夜もコーンと 今夜もコンと 鐘が鳴る | |
可愛い女藤圭子 | 藤圭子 | 中山大三郎 | 船村徹 | まるで 私の人生に たのしいことなど なかったわ いつもだれかに 気をつかい 一歩さがって 泣くばかり わたし生まれは よくないし ひとりじゃなんにも 出来ないし 酔ったあなたに ぶたれても 今の暮らしで しあわせよ あなたひとりを 生きがいに 一生懸命 つくします もしも 別れが来るときは つくしたりない ためでしょう いじめられても いいんです 叱られたって うれしいの 顔をうずめて 眠れたら 何の不満が ありましょう 生きてゆきましょ 二人して 世間の陰口 気にせずに そしてゆとりが 出来たなら 旅もしたいわ そこらまで 晩の買物 すみました 洗たく物など たたみます あなたのシャツを 抱きしめて バスのつくのを 待ってます | |
バイバイ波止場北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 出航知らせる 航海灯に さらば名残りの グラスがおもい うしろ向かずに 帰っておくれ 君の顔みちゃ 錨(いかり)が巻けぬ さよならよも 言わない先に まつげぬらすか かわいい涙 ゆうべあれほど 泣いたじゃないか どうか笑顔で 送っておくれ 船のマストに 点ってゆれる 星をあの娘(こ)の こころとだいて 男マドロス ジャケツの胸に おどる涙を 誰知るものか | |
塩屋崎![]() ![]() | 美空ひばり | 星野哲郎 | 船村徹 | つよくなろうと つぶやいた そんな自分が 可愛くて 涙ぬぐった その指を 砂にまぶして 指輪をつくる 哀しい癖を おぼえていたら 私と遊ぼう 塩屋のかもめ 海があんまり 広いから 嘘がつけなく なるんだね とてもあいつが 恋しいと 白い貝殻 並べて書くの 子供のように 素直になった 私と語ろう 塩屋の海よ 負けちゃだめよと ささやいた ひとり自分に うなずいた 波をのりこえ 波がくる 海をみてると 勇気が出るの 逢えないつらさ こらえて生きる 私と歌おう 塩屋の灯り | |
宴北島三郎 | 北島三郎 | 志賀大介 | 船村徹 | あかね雲 ちぎれ雲 あの山越えて 何を見た あの川越えて 何を見た 恋 故に 頬染めて 愛 故に 涙する 人の世の いとなみは ひとときの 夢遊び 宴に始まり 宴に終わる いとおしき 熱き血潮よ 風 故に さまよいて 星 故に 佇ち止まる 独り立つ さくら木に 咲きし夢 散りし夢 宴に始まり 宴に終わる さかずきの 淡き花びら 友 故に 今日を生き 君 故に 明日を待つ 過ぎ去りし 思い出と 語り合う 一里塚 宴に始まり 宴に終わる しあわせは 生きる事なり あかね雲 ちぎれ雲 あの山越えて 何をみた あの川越えて 何をみた | |
激唱 ~青函トンネル~北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 生まれたからには 死ぬまで生きて 誰にもやれない バカをやれと 燃える親父の 心を継いで トンネル掘って 二十年 津軽の海の いまその下を ああ ああ・・・ 北海道の風が吹く 泥水吐き出し 暴れるヤマも 男の誠にゃ 牙をたたむ 女入れない 切羽の底で 一寸先も わからない 運命の闇を 砕いて越えた ああ ああ・・・ 涙を語れ削岩機 荒海へだてた 吉岡 竜飛 歩いて行く日が 来たぞお前 晴れのこの日を 待てずに逝った 友の形見の ヘルメット 供えて祝う コップの酒に ああ ああ・・・ 列車が走る まぼろしの | |
息子北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 出てゆくおまえの その背に 遠い昔の 俺を見た 旅がしたけりゃ 行くがいい すり傷 切り傷 胸の傷 いっぱいつけて 大きくなれや 男になって 戻って来いや 惚れたらとことん やり通す それが生きると いうもんだ 夢はおまえの 青春さ 石でも球でも 木でもいい 命の通よう 仕事をしろよ 何もせずに わがまま言うな くじけたときには ふるさとの 海を思って がんばれよ 風に向かえば 波が立つ 横波縦波 地獄波 乗りこえながら つかんでおくれ おまえの明日は おれたちの希望 | |
花の生涯北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 人は何かに 打ち込むときの 姿がいちばん 美しい これが仕事と 男が決めた 道に上下があるもんか 流されながらも 力のかぎり 生きる 生きる 生きる それが それが それが 花の生涯だ 谷の紅葉を こぼれた露も 流れて千曲の 川になる 他人の知らない 涙を噛んで 明日につなげる 今日の負け そしられながらも 自分を曲げず 生きる 生きる 生きる それが それが それが 花の生涯だ 人と生まれて 心を待てば すててはゆけない 道がある 蔦や小枝は ちぎれもするが なんで切れよう 情け糸 ひとつの命を 刻んで分けて 生きる 生きる 生きる それが それが それが 花の生涯だ | |
若かりし母の歌北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 旅から帰る 父を待ち 夜なべに励む 女でした 子供は早く 寝なさいと 頭をなでながら うたってくれた まだ若かりし あの母の歌 夜汽車で帰る 父のため 寝酒をつける 女でした 父ちゃんだけで ごめんねと 子供の前でも のろけてみせる まだ若かりし あの母の声 便りもくれぬ 父のため 陰膳よそう 女でした 夕飯どきが くるたびに 時計を見上げては ためいきついた まだ若かりし あの母の瞳よ | |
化粧北条美樹 | 北条美樹 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 女が口紅 ひくときは みれんに区切りを つけるとき 道頓堀の 花に群る 遊蝶たちとの 人情芝居 顔で負けても 色で勝つ 女が黒髪 切るときは 涙と一線 画すとき 宗右衛門町の 昔泣かせた 痛みも忘れた あいつの前を 笑い顔して 歩きたい 女が着物を 着るときは ときめく相手に 出逢うとき 堂島川の 橋を渡れば お初徳兵衛の 悲恋の歌が いまもきこえる おぼろ月 |
命よ島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 越えてはならぬ 垣根をこえて 咲かせた花も 色あせて 思い出だけが 道しるべ ああ 人生 いろは坂 恥じらう心 鞭打ちながら 命よ命 いずこへゆく 届かぬ星に 手をさしのべて 転がり落ちて また登る 愚情(ぐじょう)の旅は いつ終わる ああ 人生 九十九折(つづらおり) 誰かを酔わせ 誰かを泣かせ 命よ命 いずこへゆく 始めがあれば 終わりがあると わかっていても 悟(さと)れずに 奪うがために 嘘をつく ああ 人生 折り返し 灯りも見えぬ 彼方(かなた)を指(さ)して 命よ命 いずこへゆく |
その人は昔舟木一夫 | 舟木一夫 | 松山善三 | 船村徹 | その人は 昔 海の底の 真珠だった その人は 昔 山の谷の 白百合だった その人は 昔 夜空の星の 輝きだった その人は 昔 僕の心の 灯だった でも その人は もう 今は いない その人は むかし 僕の すべて 今もその人は 思い出の 丘に咲く ひな菊の花 その人は むかし 僕の いのち 今もその人は 僕の日記を 埋める かがやき その人は むかし 僕の ちから いまもその人は 僕をやさしく みつめる こいびと でも その人は もう 今は いない その人は むかし 玉石の 荒い 波ぎわ 若駒の たてがみ つかみ いらだつ 海の向うを 見ていた 胸をはって | |
おんなの出船![]() ![]() | 松原のぶえ | 山田孝雄 | 船村徹 | 涙 涙 涙 涙 涙枯れても 枯れるな恋よ 船に 私は乗る あなた 桟橋で 白いテープを引く お別れ波止場 サヨナラ サヨナラ おんなの出船 夢を 夢を 夢を 夢を 夢を下さい おんなの夢を 明日は どうにかなる 今夜 見る夢に 愛を信じて行く 一人の旅路 サヨナラ サヨナラ おんなの出船 心 心 心 心 心あげます おんなの心 他に 何もない あげる ものなんて 沖じゃカモメが泣く お別れ波止場 サヨナラ サヨナラ おんなの出船 | |
こころ妻北見恭子 | 北見恭子 | 星野哲郎 | 船村徹 | あなたの残した 吸い殻を かぞえる女に なりました そばに居たって 遠いのに 離れて待てば 一夜でも 死ぬほど長い こころ妻 あなたはどうして あなたなの 私はどうして 私なの 他の二人で あったなら この世の涯ての 涯てまでも 離れずついて ゆくものを あなたに貰った 涙なら 泣くのも たのしい しのび逢い そっと手のひら みせあって 灯影によれば 身を千切る 片瀬の夜の 別れ風 | |
津和野川舟木一夫 | 舟木一夫 | 吉田旺 | 船村徹 | 津和野さみだれ 銀の糸 添えぬ恋ゆえ さだめゆえ にげてきました 山間(やまあい)の宿 君は人妻 やつれ髪 細いえりあし 宿鏡(やどかがみ) どうか私を ゆるしてと 袂ぬらして おびえる君を 抱けば篠つく 軒の雨 瀬音雨音 津和野川 人目しのんで 明日から 生きる不幸は つらくはないが 君のなみだが 身を責める | |
銀座すずらん通り舟木一夫 | 舟木一夫 | 丘灯至夫 | 船村徹 | あなたの明るい 笑顔を見れば 僕には辛い なにもない ごらん 今宵の あの窓も ああ 夢の東京 すずらん通り 楽しく若い 灯がともる 夜霧があなたを 濡らさぬように かばって歩く 石だたみ 花を買おうか 花束を ああ 夢の東京 すずらん通り ふたりの夜の 思い出に 今夜はかくれて 見えない星も 晴れれば顔を 出すだろう ふれる手と手の 指切りに ああ 夢の東京 すずらん通り 約束しよう しあわせを | |
新宿情話大川栄策 | 大川栄策 | 猪又良 | 船村徹 | 新宿は 西口の 間口五尺の ぽん太の店が とうとうつぶれて 泣いてるヒロ子 三畳一間でよかったら ついておいでよ ぼくんちに 東京は 広いから 親も故郷も 知らない人が ヒロ子の他にも いっぱいいるさ 泣くのはいいけど 泣いたなら ぼくの笑顔が 見えなかろう これからは どうなるの 赤いランプの 最終電車 しょんぼり見送る ヒロ子の涙 風呂敷包を 中にして つなぐ手と手に 霧がふる | |
柿の木坂の家細川たかし | 細川たかし | 石本美由起 | 船村徹 | 春には 柿の 花が咲き 秋には 柿の 実が熟れる 柿の木坂は 駅まで三里 思いだすなア ふる里のヨ 乗合バスの 悲しい別れ 春には 青い めじろ追い 秋には 赤い とんぼとり 柿の木坂で 遊んだ昔 懐しいなア しみじみとヨ こころに返る 幼ない夢が 春くりゃ 偲ぶ 馬の市 秋くりゃ 恋し 村祭り 柿の木坂の あの娘の家よ 逢ってみたいなア 今も尚ヨ 機(はた)織りながら 暮していてか | |
片瀬月島倉千代子 | 島倉千代子 | 美空ひばり・補作詞:星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 木の芽流しの 雨も止み 月が出ました 天城山 夜の湯船に 徳利を浮かべ 冷やで呑んでた あのひとの 面影恋し 胸恋し 十五夜の 月はまんまる 心は四角 とんでゆきたや 遠い空 夢で逢うよじゃ まだ遠い 昔なつかし…夜の月 好いて別れた あのひとは 何処でこの月 見てるやら よりを戻せぬ 湯の街ぐらし ほめる相手が 鴎では おしゃれしたって つまんない |
勝水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 一を重ねて 山にした 苦労も一で 砂になる 負けるなよ 負けるなよ ここで負けたら 終りじゃないか 男がまんの 土俵ぎわ ほめて良くなる 奴もいる 叱(どな)れば燃える 奴もいる 逃げるなよ 逃げるなよ ここで逃げたら 終りじゃないか 勝って呑(の)もうぜ うまい酒 夜はいつまで 夜じゃない 凌(しの)げばやがて 朝がくる 負けるなよ 負けるなよ ここで負けたら 終りじゃないか 意地が支える 剣ヶ峰(けんがみね) | |
波止場西来路ひろみ | 西来路ひろみ | 梶野真澄 | 船村徹 | さよならを 言う前に 抱いて下さい も一度 淋しくて 恋しくて いっそこのまま 死にたい 指先が 唇が 忘れられない 私 海が憎い あの人が たまらなく 逢いたくて 痛むこころが 哀しい 愛されて 捨てられて 今はすべてを 忘れて いつの日か 港町 そっと 戻って来たら こんどこそは 離さない あのひとを 追いかけて 行けばよかった あの日 いまはひとり 泣く波止場 | |
新宿情話細川たかし | 細川たかし | 猪又良 | 船村徹 | 新宿は 西口の 間口五尺の ぽん太の店が とうとうつぶれて 泣いてるヒロ子 三畳一間で よかったら ついておいでよ 僕んちに 東京は 広いから 親も故郷も 知らない人が ヒロ子の他にも いっぱいいるさ 泣くのはいいけど 泣いたなら 僕の笑顔が 見えなかろう これからは どうなるの 赤いランプの 最終電車 しょんぼり見送る ヒロ子の涙 風呂敷づつみを 中にして つなぐ手と手に 霧が降る |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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新宿情話ムーディー松島 | ムーディー松島 | 猪又良 | 船村徹 | 新宿は 西口の 間口五尺の ぽん太の店が とうとうつぶれて 泣いてるヒロ子 三畳一間で よかったら ついておいでよ ぼくんちに 東京は 広いから 親も故郷も 知らない人が ヒロ子の他にも いっぱいいるさ 泣くのはいいけど 泣いたなら 僕の笑顔が 見えなかろ これからは どうなるの 赤いランプの 最終電車 しょんぼり見送る ヒロ子の涙 風呂敷包を 中にして つなぐ手と手に 霧が降る | |
みだれ髪秋山涼子 | 秋山涼子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 髪のみだれに 手をやれば 紅い蹴出(けだ)しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性(さが)かなし 辛(つら)や 重(おも)たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳(そこび)き網の 舟にのせたい この片情(かたなさ)け 春は二重(ふたえ)に 巻いた帯 三重(みえ)に巻いても 余る秋 暗(くら)や 涯(は)てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぼっちに しないでおくれ | |
祖谷の恋唄松原のぶえ | 松原のぶえ | たかたかし | 船村徹 | 祖谷の七谷 今年も暮れて 空がふるえて 雪になる この胸の この胸の 抱いてはもらえぬ 淋しさよ (セリフ)白い薄氷(うすごおり)もはり 夜が深く沈む頃 熱い吐息が風となって 今日も里へ吹きおろします お乳はなせば この子がぐずる わたしゃ涙で 枕抱く あの人は あの人は 一冬越さなきゃ 帰らない 山の吹雪に とじこめられて 女いつ泣く 夜に泣く 春よ来て 早く来て 死ぬほどわたしを 抱きに来て | |
あの娘が泣いてる波止場五木ひろし | 五木ひろし | 高野公男 | 船村徹 | 池多孝春 | 思い出したんだとさ 逢いたく なったんだとさ いくらすれても 女はおんな 男心にゃ 分かるもんかと 沖の煙を 見ながら ああ あの娘が泣いてる 波止場 呼んでみたんだとさ 淋しく なったんだとさ どうせカーゴの マドロスさんは 一夜どまりの 旅の鴎と 遠い汽笛を しょんぼり ああ あの娘は聞いてる 波止場 なみだ捨てたんだとさ 待つ気に なったんだとさ 海の鳥でも 月夜にゃきっと 飛んでくるだろ 夢ではろばろ それを頼りに いつまで ああ あの娘がたたずむ 波止場 |
男の友情北島三郎 | 北島三郎 | 高野公男 | 船村徹 | 昨夜(ゆうべ)も君の 夢見たよ なんの変りも ないだろね 東京恋しや 行けぬ身は 背のびして見る 遠い空 段々畑の ぐみの実も あの日のまゝに うるんだぜ 流れる雲は ちぎれても いつも変らぬ 友情に 東京恋しや 逢いたくて 風に切れ切れ 友の名を 淋しく呼んだら 泣けて来た 黄昏赤い 丘の径 田舎の駅で 君の手を ぐっとにぎった あの温み 東京恋しや 今だって 男同士の 誓いなら 忘れるものかよ この胸に 抱きしめながら いる俺さ | |
意地っ張りさん負けん気さん畠山みどり | 畠山みどり | 関沢新一 | 船村徹 | ほんとは 好きだったのサ 死ぬほど 好きだったのサ こころじゃすがって いたくせに 意地っ張りさん 負けん気さん それじゃアバヨと そっぽを向いて そうさこんなに なっちゃった ほんとは 好きだったのサ 世間に 負けちゃったのさ いろいろ話も あったけど 意地っ張りさん 負けん気さん なんであの時 いまさらおよし ぐちも一しょに 捨てたはず ほんとは 好きだったのサ いまでも そうなんだとサ コソコソうわさは よしとくれ 意地っ張りさん 負けん気さん 泣いちゃいなよ 心の傷に 苦いお酒が しみるだけ | |
夜ごとの涙北見恭子 | 北見恭子 | 星野哲郎 | 船村徹 | あなたにあげた さよならを 忘れるための 酒なのに 毎夜につのる 恋しさの 炎の中で 独り泣く なんでもないわ もういちど 昔に戻る だけだもの 男のように さりげなく 微笑えば ゆがむ影法師 もしもにかけた ひとすじの 願いの糸も 切れぎれに いまさら誰を 裏街の 灯影にかくす 恋の傷 | |
出世船唄北見恭子 | 北見恭子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 出船の舳で 一升壜[いっしょうびん]が はじけてまっ赤な 旭日が昇る お守り袋に 子供らの 写真を忍ばせ 赤道こえる いってくるぜ いってくるぜ はるか地球の 裏側へ 毛蟹で稼いで ニシンで当てた 思い出噺に 生きてる親父 明日は倅に まかせてよ 待っていてくれ 大漁便り それでいいさ それでいいさ 好きな酒でも やりながら 時計を合わせて 別れる女房 0時を合図に 逢おうよ夢で 俺らの目宛ては 黒マグロ 船底いっぱい 土産を積んで あふくろさんの あふくろさんの 古希の祝いを してやるぜ | |
高砂縁歌北見恭子 | 北見恭子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 高砂や親の許さぬ 男と逃げて 式もせぬまま二十と五年 浮世寒風辛らくはないが 切れた親子の 絆に泣けた 高砂や店も持てたし 繁盛もしたが 何か足りない 銀婚祝い それを子供が察してくれて 呼んでくれたよ年寄たちを 高砂やがんこ親父の勘当もとけて めでためでたの二十と五年 金の屏風に遅まきながら 祝い涙の 真珠が光る | |
笹舟村上幸子 | 村上幸子 | 木下龍太郎 | 船村徹 | あなたを待ちます いつまでも… こころ託した 笹舟を 日昏れの中へ 流す川 東京へ きっと届くと 信じていくつ 夢を流した ことでしょう 迎えてください その胸に… どんな苦労も 二人なら 笑って耐える つもりです ふるさとは 変わりないけど ひとりでいると 他人町です 私には お嫁に行きます あきらめて… これが最後の 笹舟に 涙を載せて 流す川 しあわせに なれはしないと 分かっていても 親の言葉に 負けました | |
波止場松原のぶえ | 松原のぶえ | 梶野真澄 | 船村徹 | さよならを 言う前に 抱いて下さい も一度 淋しくて 恋しくて いっそこのまま 死にたい 指先が 唇が 忘れられない 私 海が憎い あの人が たまらなく 逢いたくて 痛むこころが 哀しい 愛されて 捨てられて 今はすべてを 忘れて いつの日か 港町 そっと 戻って来たら こんどこそは 離さない あのひとを 追いかけて 行けばよかった あの日 いまはひとり 泣く波止場 | |
愛愁岬森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | こころを殺して さよならを 言えば笑顔が はり裂ける 背のびをしても 背のびをしても あなたの船には 届かない 想いがつらい 愛愁岬 好きなあなたに 倖せを 贈る別れの 朝なのに あきらめながら あきらめきれぬ みれんな女の 抜け殻が 涙と歩るく 愛愁岬 ほめるあなたが 居なくては 髪も化粧も 色あせる さだめがにくい さだめがにくい 心の叫びも 岩角の しぶきに消える 愛愁岬 |
みだれ髪伍代夏子 | 伍代夏子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 髪のみだれに 手をやれば 赤い蹴出(けだ)しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性(さが)かなし 辛らや 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳(そこび)き網の 舟にのせたい この片情け 春は二重(ふたえ)に 巻いた帯 三重に巻いても 余る秋 暗や 涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぼっちに しないでおくれ | |
ひばりの佐渡情話伍代夏子 | 伍代夏子 | 西沢爽 | 船村徹 | 佐渡の荒磯(ありそ)の 岩かげに 咲くは鹿(か)の子の 百合の花 花を摘みつみ なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた 恋はつらいというて 泣いた 波に追われる 鴎(かもめ)さえ 恋をすりゃこそ 二羽で飛ぶ 沖をながめて なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた 逢えぬお人というて 泣いた 佐渡は四十九里 荒海に ひとりしょんぼり 離れ島 袂(たもと)だきしめ なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた わしもひとりというて 泣いた | |
哀愁波止場伍代夏子 | 伍代夏子 | 石本美由起 | 船村徹 | 夜の波止場にゃ 誰(だ)あれもいない 霧にブイの灯(ひ) 泣くばかり おどま盆ぎり盆ぎり 盆からさきゃ おらんど…… あの人の 好きな歌 波がつぶやく 淋(さみ)しさよ 「ああ今夜もブイの灯(ひ)が…… 冷たい私の心のように うるんでいる あの人のいない港は 暗い海の波のように淋しいわ…… あの人がいつも唄った歌が 今夜も私を泣かすのね」 三月(みつき)待っても 逢うのは一夜(ひとよ) 恋も悲しい 波止場町(まち) 五ツ木くずしは しんから 泣けるよ…… 思い出の 滲(にじ)む歌 耳に残って 離れない | |
おんなの忠臣蔵瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 吉岡治 | 船村徹 | 離縁の理由も きかないで せめて一夜の みだれ髪 大義に男が 生きるなら おんなは情けに 死にますと 風の山科 あなた… 紅もせつない 秋ざくら あいつは 腑ぬけ 腰抜けと 噂ばかりか 石がとぶ 浮かれてつらかろ 武士が ひとにも云われぬ 胸のうち 知っております あなた… りくも赤穂の 妻ならば 但馬の里で ききました 四十七士のご本懐 生きては添えない ふたりなら あの世で一生 みちづれに 旅もはればれ あなた… 雪が散ります 紅の雪 | |
夫婦つづり瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 池田充男 | 船村徹 | うらぎり浮気の ばかをやり すまなかったと いうあなた 一人じゃ咲けない しあわせ桜 苦労修羅場を 乗りこえて 夫婦らんまん 夢ざかり 夢ざかり 駅うら銀座の 居酒屋に いくつ涙を すてたやら いまではわずかな ゆとりが出来て 五泊六日の 北海道まわり 夫婦みちづれ 遅い春 遅い春 胸突 八丁の 浮世坂 のぼりつめたと いうけれど 人生まだまだ 半分あるわ つくしますから がんばって 夫婦つづりは 惚れた仲 惚れた仲 | |
わすれ宿瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 中川大三郎 | 船村徹 | これでいいねと 宿帳に 妻とあなたは 書き入れる 窓の外 悲しげに なく虫を 聞きながら 浴衣の胸に 指をやる どこかさびれた この宿が 今のふたりに 似合うわね しのび逢い もえたとて 明日は又 よその人 甘えてみたい しみじみと あなたつかれて いるようね 同じくらいに なやんだの ありがとう うれしいわ 心だけ くださいね 涙にふける わすれ宿 | |
師匠鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 子でも孫でも ない他人の子を 火の粉背おって 育ててくれた 仰げば尊し 師匠の拳 あまりの痛さに 怨んだ日々が いまじゃ恋しく 懐かしい ほめて袈裟がけ 世間の無情 広い背中で さらりと受けて にっこり着流す 師匠の笑顔 黙って学べと 言うことなのか 俺も持ちたい あの度量 女なんかに 迷うなばかと 叱る自分が 女に迷う 仰げば尊し 師匠の涙 ちょっぴりのぞいた 赤坂あたり 栃木訛りの 風が吹く | |
祭り唄鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 木下龍太郎 | 船村徹 | 帰る気になりゃ 日帰りで 行ける故郷も 俺には遠い 背伸びして見る 夢ン中 今日も聴こえるヨー 変りゃないかとヨー 気遣う母の 声が呼ぶよな 祭り唄 ハーエ ちらりちらりと ハヨイヨイト 並木の杉の 渡り鳥かよ アレサヨ 暁の空 便り何度か 来たけれど いつも書いては 破いた返事 済まぬ済まぬと 夢ン中 耳をすませばヨー たまにゃ帰れとヨー 故郷の友が 叩く太鼓か 祭り唄 ハーエ 那須はつつじか ハヨイヨイト 塩原もみじ 湯気に咲くのは アレサヨ 恋の花 すがる瞳に 背を向けた 上り列車の 小雨のホーム 想い出してる 夢ン中 泣いて聴こえるヨー 迎え来てねとヨー 待ってる女の 黒髪にからまる 祭り唄 | |
稚内ブルース鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 晴れれば浮かぶ サハリンの 島影呼んで 海鳥泣けば 石の乙女の 瞳から ほろほろほろり ほろほろり 涙こぼれる 稚内 帰らぬ人の 噂さえ いつしか消えて 波止場は残る 春のさざなみ 秋の月 あの日のままに 抱きしめて 利尻通いの 船が出る 氷雪胸に とけぬ日も 海幸呼んで また陽は昇る つよく手をとり 生きてよと きらきらきらり きらきらり ゆれて輝く 宗谷湾 | |
北帰航鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 生まれた港を はばたくときは 一度も後ろを 見なくても これが運命さ 海どりたちの 呼ばれもせぬのに 舞い戻る 北へ、北へ、男がひとり 赤銹だらけの マストをみれば 男の苦労は わかるけど だれが迎えに 行ってやるもんか 女はふて寝を 決めたけど 汽笛 聞いて 裸足で駈ける 酒にも溺れた 恋にも酔って 傷つき流れた 十五年 まわり道した 航海ラムプ 消すのはあの女の 店だねと 北へ、北へ、男は帰る | |
別れの宿鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | しら しら しらと 雨がふる そぼ そぼ そぼと 日が暮れる 別れの宿は 枕の下で 波も泣くだろ 賢島 そんなに飲んじゃ だめですと ふたりのグラス 取りかえて ひとりで酔って 倒れたきみも 明日は伊良湖の 女になる いや いや いやと すがる手に キラ キラ キラと 散る涙 きみには白い 真珠をだいた 旅をあげたい 鳥羽の海 | |
妻から海へ鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | こんど港へ戻ったときは 逢いに行ってもいいですか 人目かまわずあなたの頬に 口紅をつけてもいいですか 妻から海へ 愛しい海へ おさえきれない想いを送ります 抱けば泣きだす我が子に逢って いつもとまどう 親かもめ だけどこの子も大きくなれば きっとあなたを追うでしょう 妻から海へ はるかな海へ 熱い季節の香りを送ります 沖でカラオケ上達したと 風の便りをききました どうぞ元気で赤道越えて みせて下さい陽やけ顔 妻から海へ あなたの海へ 背のびして待つ慕情を送ります | |
おんな道美空ひばり | 美空ひばり | 川内康範 | 船村徹 | めぐり逢えそで 逢えぬよな 夢もおぼろな 恋をして 涙いくたび 枯れもせず 明日があるから 生きてきた ああ いや果てのおんな道 風の噂に 傷ついた 疼(うず)くこころを 抱きしめて 凍(こお)る吹雪を 見ながらも 愛を信じて 生きてきた ああ いや果てのおんな道 人のそしりの 中にさえ どこかに真実 あるだろと つらい命に 花そえて 痛みに耐えて ちりばめた ああ いや果てのおんな道 | |
海鳴りの詩![]() ![]() | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 船村徹 | 五体に刻んだ 赤銅色(しゃくどういろ)の シワが男の 五線紙だ 明るい娘に 育てたことが 冥土の母ちゃんへ でかい土産だと 笑う親父(とうちゃん)の 髭から背中から 海鳴りの詩が 聞こえてくる ヤンサエー ヤンサエー 酒断(さけだ)ちしてまで 口説いた女 死んだあとまで 恋女房 世間の女が カボチャに見えて ヤモメを通したね 男盛りをよ いばる親父の 胸から腕(かいな)から 海鳴りの詩が 聞こえてくる ヤンサエー ヤンサエー 母親知らずに 嫁いだ娘 無事に女房を してるやら 初孫祝って 酒のむまでは 倒れちゃなるまいと 波に揺れながら 力む親父の 舟から帆綱から 海鳴りの詩が 聞こえてくる ヤンサエー ヤンサエー ヤンサエー | |
石狩川よ北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 酒の代りに 川を呑み 飯の代りに 草をたべ 荒地をみどりの 大地に変えた 斧のひびきが 雄叫(おたけ)びが いまもきこえる 石狩川よ 汗が答えを 出すとゆう 夢を信じて 耐え抜いた 馬鈴薯畑(ばれいしょばたけ)に 花咲く頃は ここが故郷と 胸を張る 孫はどさん子 石狩平野 何も訊(き)かずに ついてきた 母も女房も 強かった 男を支えて 女が燃えた 遠いあの日の 夫婦雲(めおとぐも) 映し流れる 石狩川よ | |
矢切の渡し![]() ![]() | ちあきなおみ | 石本美由起 | 船村徹 | 「つれて逃げてよ…」 「ついておいでよ…」 夕ぐれの雨が降る 矢切りの渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です 「見すてないでね…」 「捨てはしないよ…」 北風が泣いて吹く 矢切りの渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです 「どこへ行くのよ…」 「知らぬ土地だよ…」 揺れながら艪が咽ぶ 矢切りの渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日へ漕ぎだす 別れです | |
帰郷舟木一夫 | 舟木一夫 | 横井弘 | 船村徹 | 波の音がきこえる 海に近いふるさと ひとり帰る砂丘に 入日雲がせつない どこへ君はいったの 噂だけを残して 花の下で暮せる 時がきたと云うのに 遠い街に発つ日は 祭り笛も泣いてた 指をはなしきれずに まわり道をした夜 つれて行けばよかった どんな無理をしてでも きっと二人だったら 風も寒くないのに せめて ひとめ逢いたい 以前(まえ)の君でなくても 頬に落ちる涙を 指でふいてあげたい | |
冬のくちびる美空ひばり | 美空ひばり | 石本美由起 | 船村徹 | 窓のガラスに くちづけて 夜の向うの おもかげ探す 北の港は 荒れ模様 お酒飲んでも 独りでは 胸に寒さが しみとおる いつか一緒に くらす日を いつも女は 心に願う 北の港は また吹雪 雪に埋れた 波止場には 想い通わす 船もない 燃えて求める 愛もなく 冬のくちびる 凍(しば)れて痛い 北の港は 雪景色 せめて今夜は 夢にでも 逢いに帰って 頼むから |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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のぞみ(希望)![]() ![]() | 船村徹 | 船村徹 | 船村徹 | 丸山雅仁 | ここから出たら 母に会いたい おんなじ部屋で ねむってみたい そしてそして 泣くだけ泣いて ごめんねと おもいきりすがってみたい ここから出たら 旅に行きたい 坊やをつれて 汽車にのりたい そしてそして 静かな宿で ごめんねと おもいきり抱いてやりたい ここから出たら 強くなりたい 希望(のぞみ)を持って 耐えて行きたい そしてそして 命のかぎり 美しく もう一度生きて行きたい そしてそして 命のかぎり 美しく もう一度生きて行きたい |
浪花の女村田英雄 | 村田英雄 | 野村俊夫 | 船村徹 | 惚れた弱味じゃないけれど 苦労承知であんたの女房 花の咲くまで咲かすまで 風邪もひかせぬ 浪花女の こころ意気 酔えば無邪気なだだっ子の 酒のもとでを髪結かせぎ 他所の目からは酔狂でも 心つくして死ねりゃほんとの 果報者 見れば見るほど 美しい いのち投げ出す 男の姿 それが女子の泣きどころ 家のひとでもわたしゃ二度惚れ 三度惚れ | |
なみだの宿大下八郎 | 大下八郎 | 古木花江 | 船村徹 | 想い出の 想い出の 湯の街あかり 女ゆえ 女ゆえ 涙にぬれて さよならを さよならを 告げたあの夜 汽車がくる 汽車がくる わかれを連れて 海沿いの 海沿いの さびれた宿に 泣き虫の 泣き虫の 影がくずれる いやだよと いやだよと 泣いてたあの娘 いやだって いやだって ゆかなきゃならぬ 湯の街に 湯の街に 咲いた恋花 矢絣(やがすり)の 矢絣の 似合うほそい娘 おまえには おまえには 母の田舎で 針仕事 針仕事 させておきたい | |
雨の夜あなたは帰る![]() ![]() | 島和彦 | 吉岡治 | 船村徹 | 雨の夜に あなたは帰る そんな気がして ならないの すがりついたら 離さないわ 濡れたあなたの カルダンコート これもかなしい 夢かしら 雨の夜に あなたは帰る まるでなんでも ないように いいのあなたは だまってて すぐにいれるわ ブラックコーヒー ひとり芝居を するあたし 雨の夜に あなたは帰る いつも信じて 待ってるわ 泣いて甘えた 遠い日の 夜をおもえば また燃えてくる それがせつない しのび雨 | |
坊やの終列車美空ひばり | 美空ひばり | 枯野迅一郎 | 船村徹 | 船村徹 | 坊やごめんね ゆるしてね パパと別れた このママを 誰も知らない 涙を抱いて 北国の故郷へ帰る 最終列車 坊やおまえと 二人きり 生きてゆくのよ つらくとも 泣いてねむった かわいい顔に あの人の面影浮かぶ 最終列車 坊やごめんね なにひとつ 買ってやれない ママでした おもちゃがわりの 汽車ポッポにのって わらぶきの田舎へ帰る 最終列車 |
すすき船美空ひばり | 美空ひばり | 石本美由起 | 船村徹 | 船村徹 | 親の許さぬ 恋をして 濡れたみざおの すすき船 人の涙を 集めたように 泣いて流れる とめの顔 好きな人とも 添われずに 誰の嫁こに なる身やら 夕日淋しや 船頭ぐらし 船に涙を 乗せて行く こんな私が 死んだとて 泣くは潮来の 雨ばかり 水と一緒に 流れて生きて どこの岸辺で 果てるやら |
伊勢湾鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 南郷達也 | 視界 三百六十度(さんびゃくろくじゅうど) 西に鈴鹿の 山脈仰ぎ 東はるかに 富士の嶺 恋も涙も まとめてすてて 青い波間を ゆらゆらと 男伊勢湾 船頭ぐらし 女泣かせの カーゴーが 汽笛鳴らして 入ってくるぜ 鴎そこどけ 邪魔するな 君はのん気で 羨ましいと 錆びた船首が 妬いている 男伊勢湾 つりバカ暮らし マダイ ホンダイ サクラダイ 今日の獲物を 神宮さまに 供え祈るぜ 両親の 無病息災(むびょうそくさい)それさえ叶や 出世無用の 風が吹く 男伊勢湾 夕日が赤い |
男の虹北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 勝てばいいのか ただ勝だけで 終わりたくない この勝負 百手先手(ひゃくてせんて)を 鎖につなぎ 歌とドラマを 画き出す それが男の 男の 人生将棋 五年十年 先まで読んで 今日の思案の 駒を打つ 七つ越えても 未来は残る 残る果てない 山脈が 盤にそびえて そびえて 闘志をそそる 歩には歩なりの 飛車には飛車の 仕事さすのが 俺の役 こんなはかない 将棋の駒に 架けて 悔いない この命 かわい女房よ 女房よ 恨むなおまえ | |
風北島三郎 | 北島三郎 | 原譲二 | 船村徹 | 人はいつも 何かを見つめ 何かを求めて また陽が沈む ある日よろこび 微笑み ある日哀しみ 涙して 迷い さすらい 落葉の路に 独り言 風が吹く 青い空がある限り 人はいつも 何かに燃える 何かに希望を また陽が昇る いつか名もない 草木も いつか花咲き 実をつける 命 いっぱい 土に根を張る 人生に 風が吹く 青い空がある限り 風よ 風よ 今日より明日へ 美しく 風が吹く 青い空がある限り ある限り | |
酒場川![]() ![]() | ちあきなおみ | 石本美由起 | 船村徹 | あなたの憎くさと いとしさが からだのなかを 流れます 子犬のように 捨てられた 女の恋の みじめさを 酒と泣きたい 酒場川 男のこころも 読めないで おぼれるだけの 恋でした 死ぬより辛い 裏切りを 怨んでみても 無駄なのね 涙こぼれる 酒場川 私と暮らした アパートで あなたは誰と いるのでしょう グラスの酒に 酔いしれて 心の傷を 洗いたい ネオン悲しい 酒場川 | |
いのち舟細川たかし | 細川たかし | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | 乗せて下さい この世の川を 渡り切るには 舟がいる えにし結んだ 情けのきずな たとえ世間に そむいても あなたまかせの 櫓が頼り 恋は女の いのち舟 変わらないでと すがればいつも 離すものかと 抱きしめる 爪の先まで 燃えつき乍ら 酒のしずくを 口移し 流れ果てない 夢に酔う 恋は一途な いのち舟 細い身体に しみついたのは あなた待つ癖 抱かれくせ こころ妻でも あなたの女 愛に甘える やすらぎが あれば私は 生きられる 恋は女の いのち舟 |
ヤン衆恋唄西尾夕紀 | 西尾夕紀 | 斉藤夕紀 | 船村徹 | 蔦将包 | ヤン衆かもめと恋する時にゃよぉ 涙覚悟で 惚れてやる それでいいよ それがいいよ さぞや欲しかろ女子の胸が 凍り付く 外は海 雪に 雪に抱かれる夜の海峡(かいきょう) 一夜限りで他人の筈がよぉ 肌を温めりゃ情も湧く それでいいよ それがいいよ 泣けば凍えた 命が熱い 船は行く 外は海 心 心引き裂く冬の海峡(かいきょう) やめておくれよ約束なんかよぉ 嬉しがらせて消えるだけ それでいいよ それがいいよ 恋は波間に散り行く花よ 誰を待つ 外は海 女 女哀しい北の海峡(かいきょう) |
負けてたまるか鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 湯川れい子 | 船村徹 | 丸山雅仁 | 苦い涙を しこたま呑んで 酔っても眠れぬ 夜がある 俺を信じてついて来る 部下よ 許せと男泣き 想い出すたび 想い出すたび 今日の笑顔が 身に滲みる 負けてたまるか 一生一度 浪花男(なにわおとこ)の 茨道(いばらみち) (セリフ)「失敗して泣いてる奴がいるかい 失敗したかて、お前らの火の粉はわしがかぶってやるわい」 四十、五十は鼻たれ小僧 古稀で花咲く 蝶が舞う 靴をへらして 身を削り 堀を埋めて 城を取る 眺めよきかな 眺めよきかな 松のみどりに 天守閣(てんしゅかく) 負けてたまるか天上天下(てんじょうてんか) 浪花男(なにわおとこ)が 登る道 地図を眺めりゃ 小指のような 小さな祖国さ この島は 我が身かわいい歳も過ぎ 国の未来が気にかかる ご照覽(しょうらん)あれ ご照覽(しょうらん) 天照らします 御親神(みおやがみ) 負けてたまるか 一心不乱(いっしんふらん) 浪花男(なにわおとこ)の 華の道 |
歌の里美空ひばり | 美空ひばり | 小沢ソウ | 船村徹 | 船村徹 | 山のカラスも 日暮れの時にゃ ねぐら探して 帰ると聞いた 私には 帰る里がない 私を待っている ふる里は 力の限り 命をかけて 心でうたう 歌の里 川のどじょうも 事ある時にゃ 砂にその身を かくすと聞いた 私には かくれる場所がない 私がそっと かくれるとこは 涙かくして 無心にうたう ライトの輝く 舞台上 道の地蔵も 一人の時にゃ そっとすまして ござると聞いた 私には そんな時がない 私が自分に 帰るのは うたい終って 鏡の中を そっとながめる 楽屋裏 |
浜っ子マドロス美空ひばり | 美空ひばり | 星野哲郎・補作詞:石本美由起 | 船村徹 | 船の汽笛を 子守の唄に 聞いて育った 鴎だよ まるで散歩に 出かけるように 笑って錨を 巻いた人 でもさ 人情もろくてよ そこが浜っ子 マドロスなのさ 赤いつぼみの 夾竹桃を 胸のジャンバに 挿してたよ まるでセンチな 乙女のように 優しい心の あるお人 でもさ しんは強くてよ そこが浜っ子 いゝとこなのさ 辛い別れの メリケン波止場 シュンと胡弓も 泣いてたよ まるで明日にも すぐ帰るよに あっさり手を振り 消えた人 でもさ 男らしくてよ そこが浜っ子 マドロスなのさ | |
白い勲章美空ひばり | 美空ひばり | 宅島徳光・補作詞:美空ひばり | 船村徹 | 俺の言葉に 泣いた奴がひとり 俺をうらんでいる奴がひとり それでも本当に 俺を忘れないでいてくれる奴がひとり 俺が死んだら くちなしの花を 飾ってくれる 奴がひとり 皆んな併せて たったひとり 祭り囃子が きこえる部屋に 私ひとりで座っています それでも本当に 俺を忘れないでいてくれる奴がひとり 貴方の言葉 一つ一つが胸に 今もきこえて はなれないの 二人併せて たったのひとり 皆んな併せて たったのひとり | |
俺達の歌今どこに美空ひばり | 美空ひばり | 横井弘 | 船村徹 | 小さな路地の 焼鳥の 匂いのような 唄だった 日ぐれになれば あったかく 心の憂(う)さを 消して行く 俺たちの唄 今どこに 赤提灯の 盃に いつでも浮かぶ 唄だった 別れた人の 想い出が 小節(こぶし)の中に 沁みている 俺たちの唄 懐しい 夜更けの町を 流してく ギターが似合う 唄だった 知らない同志 肩寄せりゃ やる気がいつか 湧いてくる 俺たちの唄 唄いたい | |
日本海は雪ですか。黒木梨花 | 黒木梨花 | 水木れいじ | 船村徹 | 蔦将包 | 東京なんかに 負けるなと 届いた小包 秋の味覚 ありがとう お母ちゃん 日本海は 雪ですか ビルの彼方の 夕焼け雲に ふるさと恋しい 私です 一緒に出て来た あの彼は 都会の谷間で 荒れてゆく 許してね お母ちゃん 日本海は 雪ですか 帰りたいけど 岬の駅は やっぱり今夜も 遠すぎる いろいろ心配 かけました 泣いたら心が 晴れました がんばるよ お母ちゃん 日本海は 雪ですか 松葉ガニ漁 始まる季節 からだを大事に くれぐれも |
演歌草北島三郎 | 北島三郎 | 志賀大介 | 船村徹 | 花も付けない 実も付けぬ 草のこころで 生きている 朝は朝露(あさつゆ) 夜は夜露(よつゆ) 男いっぴき 演歌草(えんかぐさ) 人は一生 その肩に 義理と云う名の 荷を背負う 錆(さ)びた浮世の しがらみに 酒をまた注ぐ 演歌草 種も仕掛けも 無いという 嘘を見抜いて 何(なん)になる ちゃちな正義じゃ 届かない 女ごころは 演歌草 愚痴と涙の 棄(す)て場所を 探しあぐねて 日が暮れた 今日と同(おんな)じ 道端で 明日(あす)も揺らゆら 演歌草 | |
友北島三郎 | 北島三郎 | 石本美由起 | 船村徹 | ただ逢うだけで 飲むだけで こころの和(なご)む 友がいる 話せばわかる 人生の 悩みをともに 打ち明けながら グラスに酌(つ)いだ 夜の酒 愛した人に はぐれたと つぶやき笑う 友がいる 男の胸に 込み上げる 涙は意地で 堪(こら)えているが 吐き出す声は 濡れている 男でなけりゃ わからない 情けに厚い 友がいる 苦しい時は 尚さらに 明日(あした)に生きる いのち火(び)燃やし あふれる酒を 飲みほそう | |
彼奴(あいつ)鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 品川隆二 | 船村徹 | 蔦将包 | 縄の千切れた のれんを潜り 彼奴と交わす 盃は 筋の通らぬ 世間の闇に 迷い 傷つき 心も枯れた 俺を泣かせる 味がする 一期一会の 出逢い酒 年の頃なら 五十と一、二 彼奴が何故か 気にかかる 日陰暮らしに 染まっちゃいても 腹の底まで 汚れはしない 俺と気性が 似ているのか 揺れる灯りの 影二つ 明方が白々 酔いしれ乍ら 彼奴がぽつり 呟いた 後見ないで 往くしかないさ 生れ横濱 名前は清二 俺の来た道 悔いは無い 明日もさすらう けもの道 |
夢・恋唄天童よしみ | 天童よしみ | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 風よ風 山背(やませ)の風よ 伝えてよ 私が待ってると ひと夜の恋に 身を焦がされて 女がひとり 塩屋崎 あの日の船を 泣きしめて 波よ波 重なる波よ 伝えてよ 信じて待ってると 夜毎の夢に 枕をぬらし 覚めては辿る 塩屋崎 あなたの歌を 口ずさむ 鳥よ鳥 沖ゆく鳥よ 届けてよ 私の夢を あなたを案じ この身に代えて ご無事を祈り 塩屋崎 みだれる黒髪(かみ)を 指に巻く |
悲しみの宿島倉千代子 | 島倉千代子 | 山上路夫 | 船村徹 | 「悲しみにたえかねて 旅に出ました あなた 私は今 北日本の小さな宿にいます」 波の音にめざめて 二度と眠れないのよ 北の海は今夜も 暗く荒れているわ 生きていても私は 仕方ないの今では 好きなあなたに あげた命だったの 「幸せはなぜ短かいの そうして 悲しみはなぜすぐに来るの」 夜はいつか明けるわ どこにひとりゆきましょう 北の宿で三日も 泣いていたの私 帰るとこはないのよ 暗い海が呼ぶだけ あなた一人に 生きた女だったの あなた抱いてほしいの 一度だけでいいから 好きなあなたに あげた命だったの | |
ダイナマイトが150屯甲斐よしひろ | 甲斐よしひろ | 関沢新一 | 船村徹 | とっぽい野郎どいていな すかした間抜けめ気をつけろ しゃくなこの世のカンシャク玉だ ダイナマイトがヨ ダイナマイトが150t 畜生恋なんてふきとばせ 惚れても無駄さあきらめな どっこい涙は禁物さ 胸につまったカンシャク玉だ ダイナマイトがヨ ダイナマイトが150t スカッと器用に咆えてみな ダイナマイトがヨ ダイナマイトが150t 畜生恋なんてふきとばせ クールな野郎どいていな 死にかけた奴らも気をつけろ しゃくなこの世のカンシャク玉だ ダイナマイトがヨ ダイナマイトが150t 畜生スカッと咆えてみろ | |
兄弟船川野夏美 | 川野夏美 | 星野哲郎 | 船村徹 | 波の谷間に 命の花が ふたつ並んで 咲いている 兄弟船は 親父のかたみ 型は古いが しけにはつよい おれと兄貴のヨ 夢の揺り篭さ 陸(おか)に上って 酒のむときは いつもはりあう 恋仇 けれども沖の 漁場に着けば やけに気の合う 兄弟鴎 力合わせてヨ 網を捲きあげる たったひとりの おふくろさんに 楽な暮らしを させたくて 兄弟船は 真冬の海へ 雪の簾(すだれ)を くぐって進む 熱いこの血はヨ おやじゆずりだぜ | |
うわさ供養松原のぶえ・船村徹 | 松原のぶえ・船村徹 | 水木れいじ | 船村徹 | 蔦将包 | 父さん ねぇ 父さん そんなに飲んじゃ いけないわ 男やもめの 淋しさをまぎらす気持 わかるけど 母さん なぁ 母さん 娘のこごとは たまらんね 今はおもいで話が せめての供養 ほら父さん見て! 今年もこんなに咲いているわ 母さんの植えた野菊の花が ねぇ ねえってば…お酒ばっかり飲んでないで早く! おまえ 本当にこの頃 母さんに似てきたなあ… 母さん なぁ 母さん 喧嘩もいっぱい したけれど 今に想えば あの頃が 我が世の春と いうやつか 父さん ねぇ 父さん そんな弱気で どうするの 空で笑っているよな 夕焼けとんぼ 父さん!私がお嫁に行くときお酒やめるって言ったじゃない! 母さん見てたら おこるわよ… うん わかった わかった だから もう一本だけちっょと頼むよ! 父さん ねぇ 父さん まだまだ人生 これからよ 可愛い初孫 見せるから 躰にだけは 気をつけて 母さん なぁ 母さん しばらくさっちなゃ 行けないね いつか夜更けてしんみり うわさ供養 |
夫婦岩金沢明子 | 金沢明子 | 香取俊介・補作詞:平山忠夫 | 船村徹 | 大波小波と 寄せる波 浴びるしぶきで 身を削る 心ひとつに 励まし合って 風にあらがう ああ 夫婦岩 寄りそうかもめの いじらしさ ぬくめ合えたら うれしかろ 浜のさびしい 日の暮れごろは 何か思案の ああ 夫婦岩 口には出さぬが いたわりの 想いかよわす その姿 照る日曇る日 寄り添いながら 浮かぶ波間の ああ 夫婦岩 | |
操橋天童よしみ | 天童よしみ | 星野哲郎 | 船村徹 | 恋知り染めし 黒髪の 甘き香りも やるせなく 母にも言えず しぐれる胸を つつみ隠した 制服の 乙女なつかし 操橋 愛する人に 出逢うまで 守り通して 来たものを ささげし君も 戦争(いくさ)に散って 二度と帰らぬ ふるさとの 秋がまた行く 操橋 雪の日ばかり 続かない 何があろうと 耐え抜いて 愛の強さを 示して欲しい それが女の 誇りよと 言っているよな 操橋 | |
北のともしび五木ひろし&天童よしみ | 五木ひろし&天童よしみ | 星野哲郎 | 船村徹 | おまえと呼ばせて くれるかい あんたと呼ばせて くれますか 一度あきらめ 二度惚れなおし 追いかけて めぐり逢う 北の港町 焼棒杭に 火をつけた 勇魚とハマナス 似た者同志 淋しいときだけ 逢いたがる 勝手な奴だと 責めないで とても離れちゃ 暮らせぬことに 気がついて とび乗った 夜の北航路 もう逃がさない 逃げないで 勇魚とハマナス 似た者同志 ボトルに二人の 頭文字 入れたらワルツを 踊りましょ 雪で隠した 涙の跡に 新しい旅立ちの 詩をしるそうよ 他人のような この街に ふたりで点そう 希望の友灯 | |
小犬の神様瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 西沢爽 | 船村徹 | 蔦将包 | 冷たい雨に 濡れながら 飢えた子犬が いたんだよ パンのかけらを 分け合って 抱いた男が いたんだよ 子犬がなめる 髭面に 銀の涙が 光ってた どんな情でも うれしいか 罪に追われる 人間は (セリフ)子犬は、男に抱かれて三日三晩… たったそれだけの思い出を忘れませんでした。 「おいらは、悪い奴だよ。だけど心を入れかえて、 きっと、おまえを迎えに来る日がある。 それまで達者で、生きていてくれるよなあ…」 あいつはやがて 捕まって 行ってしまうさ 監獄へ だけど子犬は 忘れない たったひとりの 神様を 神様を… |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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ひばりの佐渡情話田川寿美 | 田川寿美 | 西沢爽 | 船村徹 | 佐渡の荒磯(ありそ)の 岩かげに 咲くは鹿の子の 百合の花 花を摘みつみ なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた 恋はつらいと いうて泣いた 波に追われる 鴎さえ 恋をすりゃこそ 二羽で飛ぶ 沖をながめて なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた 逢えぬお人と いうて泣いた 佐渡は四十九里 荒海に ひとりしょんぼり 離れ島 袂だきしめ なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた わしもひとりと いうて泣いた | |
哀愁波止場田川寿美 | 田川寿美 | 石本美由起 | 船村徹 | 夜の波止場にゃ 誰ァれもいない 霧にブイの灯 泣くばかり おどま盆ぎり盆ぎり 盆からさきゃ おらんと…… あの人の 好きな歌 波がつぶやく 淋しさよ ああ今夜もブイの灯が…… 冷たい私の心のように うるんでいる あの人のいない港は 暗い海の波のように淋しいわ…… あの人がいつも歌った歌が 今夜も私を泣かすのね 三月待っても 逢うのは一夜 恋も悲しい 波止場町 五ツ木くずしは しんから 泣けるよ…… 思い出の 滲む歌 耳に残って 離れない | |
三日三晩黒木梨花 | 黒木梨花 | 水木れいじ | 船村徹 | 前田俊明 | やっぱり 男だね 根っから 漁師だね 凍りつくよな 夜明けの浜で あんた お立ちの酒を飲む ZANZA ZANZA と 海が呼ぶ DONDO DONDO と 波の華 わたしゃ篝火 たやさぬように 三日三晩 無事祈る やっぱり 女だね 根っから 惚れてるね 昨夜渡した お守り札の 紐に黒髪 編みこんだ ZANZA ZANZA と 船は行く DONDO DONDO と 雪の海 カモメ騒ぐな 騒げば時化る 三日三晩 沖を見る やっぱり ふたりだね 根っから 夫婦だね 煮〆ならべて 熱燗つけて 迎え化粧の 口紅をさす ZANZA ZANZA と 早よ戻れ DONDO DONDO と 胸の中 沖で凍えた 体を抱いて 三日三晩 添い寝する |
哀しみのシンシアリーキム・ヨンジャ | キム・ヨンジャ | 大木トオル | 船村徹 | 遠い星空を見て 翼を癒す 想いは はるか 大地の彼方へ 夢中ではばたけば たどりつくよ 幾月のなつかしさに 逢えるよ 北の星空は 何を想う 誰もが見る 星空は同じ ふたつの夢が ひとつになれば いつか止めることはできない 流れる時を 恋しさで 思い出に変えることができたら 風は歌に 夢は華に 哀しみのシンシアリー 揺れ動く 胸の高鳴りに 微笑んでくれた人 頬と頬が そっと近づけば いつか愛さずに いられない 流れる時を 恋しさで 思い出に変えることができたら 風は歌に 夢は華に 哀しみのシンシアリー 風は歌に 夢は華に 哀しみのシンシアリー | |
みだれ髪五島良子 | 五島良子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 吉弘知鶴子 | 髪のみだれに 手をやれば 紅い蹴出しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性かなし 辛らや 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳き網の 舟にのせたい この片情け 春は二重に 巻いた帯 三重に巻いても 余る秋 暗や 涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぼっちに しないでおくれ |
浮寝草香西かおり | 香西かおり | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | 好きになるのは 悲しいことと 知った 女の 泣きぼくろ 厭きも あかれも しないのに なぜに なぜに なぜに 二人は 生き別れ 雲に 聞いても 知らんと言うた 風に 聞いても わからない 生きる 此の世の 幸せは どこの どこの どこの 岸辺に あるのやら 愚痴は 言うまい 死ぬ時きゃ ひとり 誰も ついては 来てくれぬ 重ね 合わせた いのちさえ 結ぶ 結ぶ 結ぶ すべない 浮寝草 |
鴎の願い香西かおり | 香西かおり | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | 愛する人に 愛の灯を 捧げて 生きて 行きたいの もしも 私の もしも 命が 絶えた時には お願いしたい 鴎の声で 夜が明ける 港の丘に 埋めて欲しい 二人で交す ささやきも いつかは 遠い 風になる もしも 私の もしも 命が 絶えた時には 約束どおり 涙は どうか 見せないで あの日の歌を 唄って欲しい 幸せなんて ひと時の 思い出 染める 虹の彩 もしも 私の もしも 命が 絶えた時には 鴎になって あなたの胸に 帰りたい 小窓を開けて 迎えて欲しい |
北窓森サカエ | 森サカエ | 水木れいじ | 船村徹 | 若草恵 | 枯葉舞う 北窓で ひとり 想い出す 夢しかない そんな頃の ふたりの あの部屋を 毎晩飲み明かしたね 時には喧嘩もしたね 愛されすぎて 愛のもろさを忘れてた… LA MON AMOUR 生命かけて 幸せの時が 帰るなら LA MON AMOUR あなただけを 恋したい もういちど 人は皆な 旅人と あなた言ってたね 街の灯り かぞえながら しみじみ そう思う あれから淋しさだけで 誰かに抱かれたけれど 心に深い傷を 残しただけだった… LA MON AMOUR 生命かけて いつかまた めぐり逢えるなら LA MON AMOUR あなただけを 離さない いつまでも LA MON AMOUR 生命かけて 幸せの時が 帰るなら LA MON AMOUR あなただけを 恋したい もういちど (セリフ)LA MON AMOUR |
花詞島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 船村徹 | 好きなのよ 好きなのよ だからあげるの さよならを 解ってあなた 笑顔でいても 花は香りで 泣いてます どうぞあの娘を しあわせに いいの諏訪湖の 畔(ほとり)に生きる 意地は女の 花詞 惚れました 惚れました とても好きなの このことば あなたに逢って 憶えたこころ 他の誰にも あげないわ どうぞ私に かまわずに 行ってあなたは 自分の道を 贈る女の 花詞 赤い花 白い花 恋に咲く花 街の花 散る日があれば 咲く日もあるわ もしもひとりに なったとき おもいだしてね この私 そうよ諏訪湖の 氷がとけて 都忘れの 咲く頃を | |
姉妹坂島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 船村徹 | あのひとが 二人の前に現れなけりゃ おしどり姉妹で いたものを 恋は無情ね 道理も曲げて 蜜を争う 蝶二匹 赤い花粉が 乱れ舞う 姉さんの 持ってる物は何でも欲しい 悲しい癖が 治らない 恋は魔物ね あんなにまでも 甘え慕った 姉さんを 憎い女に してしまう 亡き母の 噂をしては手をとり泣いた みかんの木陰が 懐かしい 恋に裂かれた 縁(えにし)の糸が 枝にからまり 春が逝く 日暮れ淋しい 姉妹坂 | |
さだめ川![]() ![]() | ちあきなおみ | 石本美由起 | 船村徹 | 明日のゆくえ さがしても この眼に見えぬ さだめ川 あなたの愛の 流れるままに ゆるした夜は 雨でした 二人の恋を 憎むよな うわさが辛い さだめ川 故郷の町を 逃れる旅は いずこの山が また海か すべてを水に ながしては 生きて行けない さだめ川 あなたの愛に 次ぎの世までも ついて行きたい 私です | |
豊予海峡大月みやこ | 大月みやこ | 星野哲郎 | 船村徹 | 女に去られた 男がひとり 男に去られた 女がひとり 群(む)れる鴎を 振り切るように 伊予路(いよじ)へ向う 船の上 あんたもかい… 私もよ… 傷を見せあう 豊予海峡 ひとりがいいよと 強がる男 気楽でいいねと 粋がる女 知らぬ同志が 酒くみかわす 潮路は暮れる 佐田岬 泣かないで… 泣かないわ… 交す目と目に 宿(やど)る灯(ともしび) 死ぬのはやめたと 男が叫ぶ 私もやめたと 女がわらう 生きるのぞみを みつけた二人 やさしく照らす 瀬戸の月 がんばろうね… ふたりでね… 影がより添う 豊予海峡 | |
根室海峡大月みやこ | 大月みやこ | 星野哲郎 | 船村徹 | 髪が長けりゃ 切り捨てまする 顔が白けりゃ 焼きまする つれて行ってよ あんたの海へ 叫ぶ心を オロロン鳥の 声がじゃまする 根室海峡 泣くな島風 あの国後にゃ 今日も詣れぬ 墓がある あんたお願い 沖ゆくときは 投げてあげてね この折鶴を 来ない春待つ 根室海峡 人手不足の あんたの船で 飯も炊きたい 網も曳く 沖を眺めて 気をもむよりも そばで一緒に しぶきを浴びる 夢を追います 根室海峡 | |
忍耐村田英雄 | 村田英雄 | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | 曲げちゃならない 筋道立てりゃ 行く手遮る 奴ばかり 誰が相手に なろうとまゝよ 俺が恐れる 物はない 忍耐一路 堪えて勝つ 好いた惚れたと 心を重ね 忍ぶ恋なら それもよい 後ろ指差す 噂の風にゃ 顔を素向けて 情け酒 忍耐一路 燃えて勝つ 「いまに見てろ」と 叫んだ声を そうだ一生 忘れまい やれば出来るさ 昔も今も 意地を背中に 縛りつけ 忍耐一路 きっと勝つ |
別れの一本杉香西かおり | 香西かおり | 高野公男 | 船村徹 | 薗広昭 | 泣けた 泣けた こらえ切れずに泣けたっけ あの娘と別れた哀しさに 山のかけすも鳴いていた 一本杉の石の地蔵さんのよ 村はずれ 遠い 遠い 想い出しても遠い空 必ず東京へついたなら 便りおくれと云った娘(ひと) りんごの様な赤いほっぺたのよ あの泪 呼んで 呼んで そっと月夜にゃ呼んでみた 嫁にもゆかずにこの俺の 帰りひたすら待っている あの娘はいくつとうに二十はよ 過ぎたろに |
みだれ髪香西かおり | 香西かおり | 星野哲郎 | 船村徹 | 南郷達也 | 髪のみだれに 手をやれば 赤い蹴出しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性かなし 辛らや 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳き網の 舟にのせたい この片情け 春は二重に 巻いた帯 三重に巻いても 余る秋 暗や 涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぼっちに しないでおくれ |
飲んで泣くよじゃまだ若い香西かおり | 香西かおり | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | たかが 独りの 男にふられ やけで飲んでは いけないよ 私で いいなら なんでも聞こう 愚痴や みれんは 吐き出しな 泣くだけ お泣き 辛いなら 飲んで泣くよじゃ まだ若い 人の 世界は 男と女 恋に 別れは つきものよ 私も あんたと おんなじような くやし涙の 過去がある 泣くだけ お泣き 泣けるなら 飲んで泣くよじゃ まだ若い こんな 酒場で 酔いつぶれたら 拗ねた 夜風の 笑い者 私の昔を 見ているようで さとす 言葉も つまりがち なくだけ お泣き 今夜だけ 飲んで泣くよじゃ まだ 若い |
鬼怒川情話香西かおり | 香西かおり | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | 谷の せせらぎ 静かに聞いて 夜の湯船に 濡らす肌 ここは 鬼怒川 湯煙りの里 添えぬ 運命に 泣いてもいいの 紅い 命を 結びたい 爪の 先まで 愛されたなら 燃えて死んでも かまわない 遅い春です 湯煙りの宿 花か 情けか あなたの彩に 染めて下さい 夢 ひと夜 いまの あなたは 私のあなた 夫婦きどりの いで湯酒 人眼届かぬ 湯煙りの旅 ガラス障子の 夜明けの部屋は 化粧する手も ままならぬ |
おんなの宿香西かおり | 香西かおり | 星野哲朗 | 船村徹 | 蔦将包 | 想い出に降る 雨もある 恋にぬれゆく 傘もあろ 伊豆の夜雨を 湯舟できけば 明日の別れが つらくなる たとえひと汽車 おくれても すぐに別れは くるものを わざとおくらす 時計の針は 女ごころの かなしさよ もえて火となれ 灰になれ 添えぬ恋なら さだめなら 浮いてさわいだ 夜の明け方は 箸を持つ手が 重くなる |
矢切の渡し香西かおり | 香西かおり | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | つれて逃げてよ ついておいでよ 夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です 見すてないでね 捨てはしないよ 北風が泣いて吹く 矢切の渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです どこへ行くのよ 知らぬ土地だよ 揺れながら艪(ろ)が咽(むせ)ぶ 矢切の渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日へ漕ぎだす 別れです |
龍神丸の男香西かおり | 香西かおり | 新本創子 | 船村徹 | 蔦将包 | 黒潮が もりあがる 龍神丸が 波間にもぐる ゆるしてあげると 泣きながら マドロス人形 飾った女 ここは遠州灘 銭洲がたぎるよ 男の命が ギラギラと 漁火に 燃えてるぜ 巻き綱へ なだれ込む 銀鱗ねらや カモメも荒い やくざな男は わすれなと タラップのぼった 出船の港 恋の御前崎 稼ぐと聞けばよ 男のなみだが ギラギラと 漁火に あふれるぜ 親潮と 四つにくむ 北海めざしゃ 無線も切れる 今夜は酔わずに 抱いてねと ダブルのグラスを 奪った女 あれは金華山 吹雪の沖だよ 男の躰が ギラギラと 漁火に 輝くぜ |
流氷哀歌小林幸子 | 小林幸子 | 麻こよみ | 船村徹 | 蔦将包 | 流氷みたいに 流されて いつしか居着いた 北の果て どこで生きても 同(おんな)じと 煙草を吹かせば すきま風 霙(みぞれ)の夜は 客もなく 薬缶(やかん)がシュルシュルシュル 鳴るばかり 寝床で囁く 優しさを 本気にするのは あほう鳥 騙(だま)し騙(だま)され 泣かされて 気がつきゃやっぱり 一人きり それでもぬくもり 恋しくて 素肌がチリチリチリ 泣くばかり 小銭を貯めてる 酒の瓶 何(なん)にもあてなど ないけれど ひとり飲みほす 燗冷まし 苦さが躰に しみて行く 故郷なんかにゃ 帰らない 流氷ギシギシギシ 鳴るばかり |
宗谷岬千葉紘子 | 千葉紘子 | 吉田弘 | 船村徹 | 斎藤恒夫 | 流氷とけて 春風吹いて ハマナス咲いて カモメも啼いて 遙か沖ゆく 外国船の 煙もうれし 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 吹雪が晴れて しばれがゆるみ 渚の貝も 眠りが覚めた 人の心の 扉を開き 海鳴りひびく 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 倖せもとめ さいはての地に それぞれ人は 明日を祈る 波もピリカの 子守のように 想い出残る 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 |
湯情の宿キム・ヨンジャ | キム・ヨンジャ | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 伊豆は寝(ね)もせず 朝(あさ)になる そんな昔が 懐(なつ)かしい 次の逢(お)う瀬(せ)も 枕の下に 秘めて別れの 夜は更ける 雨がほどいた 恋の帯 結び直して 立つ辛(つ)らさ 幼なじみの 寝姿山(ねすがたやま)も どうせわかっちゃ くれなかろ 恋のにじんだ ハンカチを せめて片身に 残してよ 伊豆の女は あなたのくれた 嘘も苦界(くがい)の 道しるべ 別れ上手な ひと夜妻 無理に演ずりゃ 身も細る 天城(あまぎ)おろしに 傘かたむけて あなた見送る 駅の道 |
天の川絶唱黒木梨花 | 黒木梨花 | かず翼 | 船村徹 | 蔦将包 | (荒海や 佐渡によこたふ天の河) (芭蕉) 海は凪いでも 心の波が あなた恋しと 打ち寄せる 女は誰でも 哀しみを たどりたくなる 時がある 佐渡は見えても あなたは遠い 旅の終わりは 寺泊 逢いに行けない この想い どうぞ伝えて 天の川 はぐれ鴎よ 教えておくれ 小木の港は どのあたり あなたが行くなと 止めたのに 連絡船に飛び乗り 背を向けた… なんで今さら 未練を抱いて 越えてゆけよう この海峡を 背伸びしたなら 届きそうな 夢の浮橋 天の川 青い漁り火 こぼれて落ちた 熱い涙か 星屑か 呼んでも戻らぬ 昨日なら 胸に想い出 閉じ込める 佐渡は見えても あなたは遠い 潮風よ唄うな おけさ節 せめてあなたの 幸せを ひとり祈った 天の川 |
母衣森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | あんたさえ 良けりゃ わたしはいつも しあわせよ それが口癖 無口な母は やさしい笑顔の 衣の中に すっぽり包んで 唄ってくれた ネンネコしゃっしゃりまーせ 寝た子の 可愛いさ… あんたさえ 咲けば わたしはいつも 春ですよ 母の気強い その一言が どんなに人生 沈んでいても 歩く勇気を 与えてくれた どうすれば いいの あなたのいない ふる里の 母は夜空の あの星あたり 不幸な娘の ざんげの歌を きいて笑って くれるでしょうか くれるでしょうか |
しがらみ森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 空(むな)しさよ 独(ひと)りあなたの 嘘(うそ)を数(かぞ)えて 更ける夜(よ)の 怨(うら)みはいつしか 恋しさに 負けてくずれる わが影よ まぼろしを 胸にだきしめ いまも死ぬほど 好きですと 唇寄せても 盃の 酒は答えず ただ苦(にが)い ただ苦(にが)い 紫陽花(あじさい)の 心変りを 花だからこそ 許せても ゆるせぬあなたの 移り気を 責(せ)める小夜着(さよぎ)の 帯が泣く しがらみよ 未練心の 川をせき止め 長(なが)き夜(よ)の 嘆きをお酒に うすめても 胸の痛みは 晴れやせぬ 晴れやせぬ |
哀愁波止場島津亜矢 | 島津亜矢 | 石本美由起 | 船村徹 | 夜の波止場にゃ 誰(だ)ァれもいない 霧にブイの灯(ひ) 泣くばかり おどま盆ぎり盆ぎり 盆からさきゃ おらんと…… あの人の すきな歌 波がつぶやく 淋(さみ)しさよ 「ああ 今夜もブイの灯が…… 冷たい私の心のように うるんでいる あの人のいない港は 暗い海の波のように淋しいわ…… あの人がいつも歌った唄が 今夜も私を泣かすのね」 三月(みつき)待っても 逢うのは一夜(ひとよ) 恋も悲しい 波止場町 五ッ木(ぎ)くずしは しんから なけるよ…… 思い出の 滲(にじ)む歌 耳に残って 離れない | |
宗谷岬![]() ![]() | ダ・カーポ | 吉田弘 | 船村徹 | 流氷とけて 春風吹いて ハマナス咲いて カモメも啼いて 遥か沖ゆく 外国船の 煙もうれし 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 吹雪が晴れて しばれがゆるみ 渚の貝も 眠りが覚めた 人の心の 扉を開き 海鳴りひびく 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 しあわせ求め さい果ての地に それぞれ人は 明日を祈る 波もピリカの 子守のように 思い出残る 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 | |
夢・一本づり鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | マグロ追いかけ 赤道(せきどう)こえる 海が男の 道ならば 故郷(くに)へ残した おふくろの 肩を揉(も)むのも 人生と 陸(おか)に上がった 俺だけど 収まらないのさ この胸の血が 包丁一本 板場の修業 腕(すじ)はいいのに はまれない ワカシ・イナダと 来たけれど ワラサ止まりの 出世魚(しゅっせうお) ギターかゝえて 汽車に乗る めざすは東京 伊勢路よさらば 大漁のぼりが 迎えてくれる 漁港巡礼(じゅんれい) 歌の旅 逢(あ)いたかったぜ おばあちゃん まめでいたかい おじいちゃん 今日も待ってる 人がいる 生き甲斐みつけて はりきる俺さ |
曲名 | 歌手名 | 作詞者名 | 作曲者名 | 編曲者名 | 歌い出し |
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賢島の女鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | うしろ向きに肩を寄せて 「抱いて」とささやく 吐息が甘い 島で生まれて 都会を知らぬ うぶな真珠の やさ肌に 炎がねむる 賢島の女 波も立てず 海は暮れて 筏の鴎も 塒に帰る 星のまばたき 聞こえてくると 耳に両手を 当てながら 恋唄うたう 洗い髪の女 舟で帰る 君を送り また逢おうねと 思わず呼んだ 朝の英虞湾 巡航船の 白いドレスを 吹きなぶる 潮風にくい 賢島の女 |
追憶船村徹 | 船村徹 | ビートたけし | 船村徹 | 蔦将包 | もうちょっと 想い出があったら 悲しさだけでは 生きていないのに 僕たちには 想い出が無い 肩を抱いて歩いた事も ベンチで笑い合った事も 手を振ってサヨナラした事も あるのは 部屋の片隅で 泣いていた君の後ろ姿 もうちょっと やさしさがあったら あんなに傷つき やつれなかったろ 僕たちには 想い出が無い 汽車に乗って旅した事も ホテルであって飲んだ事も 映画館へさそってみた事も あるのは頬にこぼれてた ひと粒の君の涙だけさ あるのは頬にこぼれてた ひと粒の君の涙だけさ |
男北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 若草恵 | 新しいもの すぐ古くなる 義理も人情も お笑い草か 昔ながらの 白壁越しに 今日も泣いてる 糸川柳 母のやさしさ 親父の強さ 併せ輝く 富嶽の姿 道に迷えば 初心に帰り 山を仰いで 自分をさとす 背に両親 腕に妻子 攻めて守って 火の粉を浴びる 温故知新を 表にかかげ 真一文字に 男はすすむ |
雨だれぽったん北島三郎 | 北島三郎 | 野村俊夫 | 船村徹 | 雨だれぽったん 見ていると あの娘の顔が つぎつぎに 浮かんで消えて 落ちてゆく 雨だれぽったん 真珠いろ 僕の目からも ぽったんこ 雨だれぽったん 掌にうけて 落葉の窓の ガラス戸に 思いのかぎり 書く手紙 雨だれぽったん 日暮れどき 胸の痛みに ぽったんこ 雨だれぽったん うた歌い 思い出の夢 一つずつ 歌って遠く 消えてゆく 雨だれぽったん 待ち呆け 瞼ぬらして ぽったんこ | |
亜矢子の唄北島三郎 | 北島三郎 | 西沢爽 | 船村徹 | おもいでの街 さまよいながら 夜霧に叫ぶ 男のこゝろ 亜矢子 亜矢子 ほんとの 僕は 亜矢子 亜矢子 君がほしかった 別れるために 恋するものか わかっておくれ 男の涙 亜矢子 亜矢子 ほんとの 僕は 亜矢子 亜矢子 君がほしかった おもかげ遠い 夜霧のかなた いまなお炎える 男のいのち 亜矢子 亜矢子 ほんとの 僕は 亜矢子 亜矢子 君がほしかった | |
さよなら船北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 波の瀬を 北へ北へ 走る船の 窓にふる 雪まじり さよならと 泣いていた 君が瞳よ 黒潮の 果てに白く 波の花が 咲いている 空と海 さよならと 切れ切れに のこるテープよ 男なら 涙 涙 みせずいこうよ いるかとぶ 遠い国 さよならと きえていく 赤いランプよ | |
白壁の町北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 流れる 流れる 青い水面に 白壁の 影を残して 流れる月日 ああ幼い日 クレヨンで ラク書された 二人の恋の 想い出 いとし 白壁の町 涙よ 涙よ すすぐ絣に 初恋の 君が落とした 涙の雫 ああいつの日か その人が 遠くの町へ お嫁に行くと 泣き泣き 告げた 柳の木蔭 あの日よ あの日よ 話しかけても さすっても 何も言わない 冷たい壁よ ああ帰りこ 夢ならば 祭の笛の お道化た節も 涙を さそう 白壁の町 | |
東京は船着場北島三郎 | 北島三郎 | 高野公男 | 船村徹 | どこか東京の 片隅に 夢があろうと きはきてみたが 花も咲かずに 今宵もふける ここも涙の ふなつきば いつか落ちたぜ この俺も 泣いちゃいないが 佗しい影よ 負けてたまるか 都の空に 一度えがいた 夢がある 今じゃ覚えた 酒の味 酔ってあの日を 忘れてやるさ 夜がはきだす うれいの霧に ぬれてさまよう ビルの街 | |
なくな夜がらす北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 啼くな夜がらす悲しい声で 俺はいやだよそんな声はいやだよ 啼くな夜がらすすてた昔を 想い出すじゃないか 君とながした木の葉の小舟 川のある町遠くなったふる里 啼くな夜がらす胸の古きず 痛みだすじゃないか 今日も昨日の続きで更ける 夜のつらさに息が白い窓辺よ 啼くな夜がらす明日もひとりで 生きてゆこうじゃないか | |
なんだんべ北島三郎 | 北島三郎 | 石本美由起 | 船村徹 | なんだんベ アラ なんだんベ おらのもんだと 思ったら あの娘 ウスラの ちくらッポ 瓦工場の 若い衆と バタバタ オートバイで どッかへ行っちゃった どうすッぺ おら どうすッぺ かまねー おら かまねー おら おら かまねー なんだんベ アラ なんだんべ なんぼなんでも あんまりだ こんなことって なかんべさ 世間知らずの 花ちゃんは ダメダメ だまされて 泣くのが落ちだんべ 知んねーよ おら 知んねーよ かまねー おら かまねー おら おら かまねー なんだんべ アラ なんだんべ おらの気持が わかるかや あの娘 泣きすけ 泣きッ面 なんぼ田舎が 恋しくも キラキラ おしゃれして 戻っちゃ来らえめえ やんだよ おら やんだよ かまねー おら かまねー おら おら かまねー | |
雀のお宿北島三郎 | 北島三郎 | 上尾美代志 | 船村徹 | 粉雪しんしん 降りつもる 雀のお宿は 薮のかげ 便りもくれずに もう二年 どうしているんだ 弟よ チュン チュン チュン チュン チュン チュン 雀にゃふるさとの お山が一番 いいんだよ かげ膳そなえて おふくろは 今夜もおろおろ 涙声 明けてもくれても 世話ばかり やかせる子ほどに 可愛いとよ チュン チュン チュン チュン チュン チュン 雀の古巣には 落葉が散っても 気になるよ いろり火とろとろ 温かい 雑煮にみんなの 舌づつみ めっきり冷えるぜ こんな夜は 都も雪だろ 弟よ チュン チュン チュン チュン チュン チュン 雀のお宿には おまえの形見の 綿帽子 | |
色去灯松山恵子 | 松山恵子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 窓に映った ふたりの影に 石を投げたい くやしさを そっと押さえて 波止場へきたの 霧よ隠して この涙 そうよ私は もういちど 人生の 始発の船を 待つ女 噂聞いたの ひとりじゃないと それがあなたの 返事でも 見なきゃさめない 女の夢の 重い鎖も 今日かぎり 身からはずして 軽やかな 船足で 南の島へ 帰ります くらくよどんだ 東京湾に ひとつ残った 色去灯を すてて明るく さよならします 船よ急いで 沖へ出て 朝がくるのよ もういちど はじめから 女の旅が 始まるの |
赤いエプロン中村美律子 | 中村美律子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 風にゆれてる物干竿の 赤いエプロン見えますか いまもぞっこん惚れてる合図 帰って来てよ一文なしで なんにも持たないあんたが好きよ (セリフ)「何も無いから何でも出来る」 それがあんたの口癖やった… あの女が現われてからあんたは変りはった 魂を抜かれてしまいはった… そりゃあ私はおしかけ女房 顔や容姿じゃ負けるけど よごれ役ならまかしておくれ 帰って来てよ行くとこなけりゃ 六帖一間で出直しましょう (セリフ)あんたを好きになりはったお女やさかい けなすつもりはないけど やっぱり夫婦は合性や あんたには私が一番!!そうですやろ… 女難がらみの流転の末路 耳にするたび泣きました みんな女にあげちゃいなさい 帰って来てよ一文なしで 赤いエプロンは私の祈り |
逢酒春秋中村美律子 | 中村美律子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | ふたりにだけしか わからない 愛の日祝って 待ち合わせ 何着て行こかと 電話をしたら 素顔でお出でと 彼の声 あなたと お酒 楽しく お酒 いざ いざ いざ いざ 夜の浪花の いざ酔い酒場 昔が息づく 淀屋橋 銀杏が色づく 御堂筋 きれいな女性の いる店避けて 朝まではしごを してみたい あなたと 踊る もたれて 踊る いざ いざ いざ いざ 花の浪花の いざ酔いダンス おまえに苦労は させとない あなたを男に してあげる 力もないのが 粋がり合うて 一緒にころがる 法善寺 ふたりで 生きる 支えて 生きる いざ いざ いざ いざ 命浪花の いざ酔い日記 |
呼人駅坂本冬美 | 坂本冬美 | 池田充男 | 船村徹 | 蔦将包 | あれは二月 真冬で 流氷だけで 最果ては… なんにも無かった 凍(しば)れてた 待っているのが 愛の証(あかし)と 信じてよかった 呼人駅(よびとえき) やつれていないか あのひとは 高まるこの胸に 三秒 一秒 近づく列車の 汽笛がしみる 鏡橋(かがみばし)を渡って 笑顔になって あのひとが… わたしのところに いま帰る 好きなすずらん 袖(そで)にかくして 迎えに佇む 呼人駅(よびとえき) 線路のむこうは オホーツク ご苦労さまでした お帰りなさいと かもめよおまえも 迎えに来たのね 呼人(よびと)はちいさな 無人駅 死んでもこの命 離しちゃ嫌だと すがって泣きたい 涙のままに |
ひろしま、そして雨ン中瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 三宅立美 | 船村徹 | 男ごころを冷たく濡らす 夜のひろしま 雨ン中 好きでした生命をかけた恋でした その君が 遠くへ お嫁にゆくと聞かされて 泣いて歩きました… 京橋 あたり 生きる望みも 崩れて消えて 傘もささずに 雨ン中 夢でした虹より淡い恋でした 死ぬよりも 辛いと 囁く君を 抱きながら ふたり歩きました… 比治山あたり 汽笛悲しい ひろしま港 船の灯りも 雨ン中 駄目でした 思い出だけの恋でした 二人して よく来た 待合室の レストラン ひとり飲んでいます… 忘れるために | |
女の道しるべ島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 若い日のね 苦労は買っても するもんよ 旅の日暮れの プラット・ホーム 吹雪の中で やさしくわらう 母の笑顔は 女の、女の道しるべ 負けちゃだめよ 自分を信じて 行きなさい 未来(あす)の見えない 夢追い人にゃ 信じることが 力になるの 母のことばは 女の、女の道しるべ 女はね 愛する誰かの ネクタイの 陰に隠れる ボタンになるの 楽屋(がくや)鏡に 映ってゆれる 母の笑顔は 女の、女の道しるべ |
感謝北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 目をとじて ふり返る はるか来た道 遠い道 四角い顔した 友がいる さがり眉毛の 君がいる みんなで俺を かついでくれた あの顔あの声 あの手の温もり ありがとう友よ 忘れはしない よろこびも かなしみも ともに分けあう 夫婦道 一生あずけた 俺がいて 側でうなずく 君がいて 苦労を花に 咲かせてくれた 口には出さぬが わかっておくれよ ありがとう妻よ 忘れはしない 終りなき この道 今日も元気で ゆけるのも 丈夫な五体(からだ)が あればこそ 強い魂(こころ)が あればこそ 両親(ふたおや)ゆずりの 熱い血がかよう この腕この胸 この目のかがやき ありがとう親父よ 忘れはしない ありがとうおふくろ 忘れはしない |
風雪ながれ旅![]() ![]() | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 破れ単衣(ひとえ)に 三味線だけば よされよされと 雪が降る 泣きの十六 短い指に 息を吹きかけ 越えてきた アイヤー アイヤー 津軽(つがる) 八戸(はちのへ) 大湊(おおみなと) 三味が折れたら 両手を叩け バチが無ければ 櫛(くし)でひけ 音の出るもの 何でも好きで かもめ啼く声 ききながら アイヤー アイヤー 小樽(おたる) 函館(はこだて) 苫小牧(とまこまい) 鍋(なべ)のコゲ飯 袂(たもと)で隠(かく)し 抜けてきたのか 親の目を 通い妻だと 笑った女(ひと)の 髪の匂いも なつかしい アイヤー アイヤー 留萌(るもい) 滝川(たきかわ) 稚内(わっかない) | |
宗谷岬芹洋子 | 芹洋子 | 吉田弘 | 船村徹 | 流氷とけて 春風吹いて ハマナス咲いて カモメもないて はるか沖ゆく 外国船の 煙もうれし 宗谷(そうや)の岬(みさき) 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 吹雪(ふぶき)が晴れて 凍(しば)れがゆるみ 渚の貝も 眠りがさめた 人の心の 扉を開き 海鳴り響く 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 幸せ求め 最果(さいは)ての地に それぞれ人は 明日(あした)を祈る 波もピリカの 子守のように 想い出残る 宗谷の岬 流氷とけて 春風吹いて ハマナス揺れる 宗谷の岬 | |
別れの一本杉加山雄三 | 加山雄三 | 高野公男 | 船村徹 | 泣けた 泣けた こらえ切れずに 泣けたっけ あの娘と別れた かなしさに 山のかけすも 啼いていた 一本杉の 石の地蔵さんのよ 村はずれ 遠い 遠い 想い出しても 遠い空 必らず東京へ 着いたなら 便りおくれと 云った娘(ひと) りんごのような 赤い頬っぺたのよ あの涙 呼んで 呼んで そっと月夜にゃ 呼んでみた 嫁にも行かずに この俺の 帰りひたすら 待っている あの娘はいくつ とうに二十歳(はたち)はよ 過ぎたろに | |
別れの一本杉氷川きよし | 氷川きよし | 高野公男 | 船村徹 | 伊戸のりお | 泣けた 泣けた こらえきれずに泣けたっけ あの娘(こ)と別れた哀しさに 山のかけすも鳴いていた 一本杉の石の地蔵さんのよ 村はずれ 遠い 遠い 想い出しても 遠い空 必ず東京へついたなら 便りおくれと言った娘(ひと) りんごのような 赤い頬っぺたのよ あの泪 呼んで 呼んで そっと月夜にゃ 呼んでみた 嫁にもゆかずにこの俺の 帰りひたすら待っている あの娘(こ)はいくつ とうに二十(はたち)はよ 過ぎたろに |
ダイナマイトが百五十屯氷川きよし | 氷川きよし | 関沢新一 | 船村徹 | 伊戸のりお | 烏の野郎 どいていな とんびの間抜けめ 気をつけろ 癪なこの世の カンシャク玉だ ダイナマイトがヨ ダイナマイトが百五十屯 畜生 恋なンて ぶっとばせ 惚れても無駄さ あきらめな どっこい涙は 禁物さ 胸につまった カンシャク玉だ ダイナマイトがヨ ダイナマイトが百五十屯 スカッと器用に 咆えてみろ 命も賭けりゃ 意地も張る 男と男の 約束だ いくぜ兄弟 カンシャク玉だ ダイナマイトがヨ ダイナマイトが百五十屯 カックン ショックだ ダムの月 |
北のつがい鳥鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 吉岡治 | 船村徹 | 蔦将包 | 口は荒いが 根はやさしくて 面倒見すぎの お人好し あんた借金 また背負(しょ)って おまえまかせの 火の車 エンヤラセー 海が笑ってら それもいいしょと 波が拍子とる 北の港の つがい鳥 一つ二つの 浮気はあると 寝酒のはずみで 見栄をはる あんたほんとに 腕っこき おまえ岬の 浜えんどう エンヤラセー 海が怒ってら それもいいしょと 波がうた唄う 北の港の つがい鳥 へばりつくよな 小さな漁港(みなと) お天気しだいの 漁暮らし あんた人生 波しぶき おまえいるから 越えられる エンヤラセー 海が笑ってら それもいいしょと 波が舞い踊る 北の港の つがい鳥 |
傘ん中五木ひろし | 五木ひろし | 阿久悠 | 船村徹 | 蔦将包 | 雨は野暮だし 日暮れは薄情 道はひとりで 靴まで重い 笑い上手は うわべのはなし 芯は一日 泣いている 都会はからくり 見せかけ芝居 男も女も 水びたし せめて こちらへ 傘ん中 縁があるなら 傘ん中 夜はこわいし ひとりは寒い 夢はみじかい 眠りは浅い 化粧する日は 孤独が責めて やせた素顔が 蒼ざめる 雨まで色づく 巷に立てば 男も女も 迷いびと せめて こちらへ 傘ん中 縁があるなら 傘ん中 くちびる震わせ 転がす小節(こぶし) 男も女も 泣き上手 せめて こちらへ 傘ん中 縁があるなら 傘ん中 せめてこちらへ 傘ん中 縁があるなら 傘ん中 |
二行半の恋文五木ひろし | 五木ひろし | 阿久悠 | 船村徹 | 若草恵 | えり足に黄昏ゆれて きみ恋し ふり向くまでの みじかき時間 狂おしく見る いつの間に 乙女の殻を 脱ぎ捨てて 静かが似合う 大人となりぬ 紅うすくつけ 何色のインキで書くが 艶くや 色にあらずと 知りつつ選ぶ 恋文なれば おずおずと 唇よせる ひとの顔 目を見開いて たしかめており いとしさあふれ このままに 赤く燃えたら 灰になる 清らなひとは 清らなままに 夜ふけに帰す もう恋は 神に委ねし 年齢なりと 佳人の爪の 光るを思う 吐息とともに |
心五木ひろし | 五木ひろし | 星野哲郎 | 船村徹 | 黒髪に こころ こころ 縛られて さまよう街の やるせなさ 行くも帰るも 罪の坂 闇路(やみじ)に 白い 白い 白い 雪がふる 盃に こころ こころ 秘めたまま わかってくれと 目で話す 言えば 誰かを 傷つける 隠せば 胸が 胸が 胸が はりさける 君なしに こころ こころ 淋しくて みれんの橋が 渡れずに 逢えば情けの 深川に 流れて あえぐ あえぐ あえぐ 恋小舟 | |
王将五木ひろし | 五木ひろし | 西條八十 | 船村徹 | 吹けば飛ぶよな 将棋の駒に 賭けた命を 笑わば笑え うまれ浪花の 八百八橋 月も知ってる 俺らの意気地 あの手この手の 思案を胸に やぶれ長屋で 今年も暮れた 愚痴も言わずに 女房の小春 つくる笑顔が いじらしい 明日は東京に 出て行くからは なにがなんでも 勝たねばならぬ 空に灯がつく 通天閣に おれの闘志が また燃える | |
恋のしのび雨大石円 | 大石円 | 石坂まさを | 船村徹 | 宿の浴衣に 着替えた後で 裾の乱れが 恥ずかしい 抱いて そっと そうよもっと 窓に降る雨も 恋のしのび雨 眠れない夜は あなたがほしい 肩を寄せても 振り向かぬ 息をひそめ 息をかけて ひとり闇の中 指を噛みしめる 川の水面に 牡丹の花が 落ちて悲しい 夢一夜 抱いて そっと そうよもっと 愛の移り香が 胸に染みるまで | |
紅とんぼ桂銀淑 | 桂銀淑 | 吉田旺 | 船村徹 | 空(から)にしてって 酒も肴も 今日でおしまい 店仕舞 五年ありがとう 楽しかったわ いろいろお世話になりました しんみりしないでよ…… ケンさん 新宿駅裏 “紅とんぼ” 想いだしてね…… 時々は いいのいいから ツケは帳消し みつぐ相手も いないもの だけどみなさん 飽きもしないで よくよく通ってくれました 唄ってよ騒いでよ…… しんちゃん 新宿駅裏 “紅とんぼ” 想いだしてね…… 時々は だからほんとよ 故里(くに)へ帰るの 誰も貰っちゃ くれないし みんなありがとう うれしかったわ あふれてきちゃった想い出が 笑ってよ泣かないで…… チーちゃん 新宿駅裏 “紅とんぼ” 想いだしてね…… 時々は | |
愛のメリークリスマス五木・孝雄+ハロー!プロジェクト聖歌隊。 | 五木・孝雄+ハロー!プロジェクト聖歌隊。 | 阿久悠 | 船村徹 | 若草恵 | 髪を飾る小雪を そっと指ではらって 夜になればもっと降るね 朝は白くなるね やせた肩を引き寄せ きつくきつく抱きしめ 二分待てば ふるえないね 胸も熱くなるね メリー メリークリスマス メリー メリークリスマス 今夜逢えてよかった 人は愛のためにいきて 愛は人を生かす 過去をつつむ 雪の街を 踊るように 歩きながら 逢えた時が聖夜なのと ともに信じた 笑いそうなくちびる しゃべりそうな瞳は 若い時の君のままで とてもうれしかった メリー メリークリスマス メリー メリークリスマス 今夜逢えてよかった 人は愛のためにいきて 愛は人を生かす 過去をつつむ 雪の街を 踊るように 歩きつづけ 逢えた時が聖夜なのと ともに信じた メリー メリークリスマス メリー メリークリスマス 今夜逢えてよかった 人は愛のためにいきて 愛は人を生かす |
北物語五木ひろし | 五木ひろし | 阿久悠 | 船村徹 | 川村栄二 | 愛の切符を捨ててしまって 女ひとりが迷います やさしさに負けそうな 頼りなさ 両の手に 荷物では 重過ぎる 重過ぎる どうして 北へ来たのでしょう 心が冷えて 泣きながら 風が運ぶ 遠い汽笛に はるか昔を 想います しあわせにつつまれて いた頃を こんな夜 ひとりでは 凍えそう 凍えそう どうして北へ来たのでしょう 日ぐれが早く つらいのに 窓が鏡に すぐに変わって 寒い泣き顔 うつします 巡礼をするようにたずねても あのひとに 二度ともう 逢えないわ 逢えないわ どうして北へ来たのでしょう やさしいひとが 声かける |
早春五木ひろし | 五木ひろし | 阿久悠 | 船村徹 | 蔦将包 | 生きてきたから 朝がある 朝に春まで 重なって やっと心の おもたさが とけていったと 嬉しがる あなた こちらは 春よ春 風がいくらか のこっても みどり芽をふく 春よ春 ああ あなた恋しい ひゅるる ひゅるるの 風の音 夜半にぴたりと 止んだあと ひとり 乾杯したくなり 冷めた盃 上げてみる あなた こちらは 春よ春 胸がいくらか 疼いても 小鳥さえずる 春よ春 ああ あなた恋しい 春に始まる 人生が 巡り巡って 何度目が 嘘をつかない ご褒美に 花と一緒に 訪れる あなた こちらは 春よ春 涙 ひと粒 こぼれても 歌が流れる 春よ春 ああ あなた恋しい |
男の花道~玄碩と歌右衛門琴けい子 | 琴けい子 | 木下龍太郎 | 船村徹 | 丸山雅仁 | 舞台は役者の 命でも 捨てねばならない 時がある 義理ある方の 頼みなら 芝居の幕を 降ろしても 行かにゃならない 男道 「皆々様に この歌右衛門 一生のお願いがございます。 狂言中半(なか)ばではございますが、 私めが一生かけても返せない、 恩ある方の死ぬか生きるかの瀬戸際でございます。 私が行かねば、その方は腹を切らねばなりませぬ。 無理を承知のお願いでございます。 どうぞ この歌右衛門にひと刻(とき)、 いや半刻(はんとき)のお暇を下さりませ 皆々様!」 大江戸下(くだ)りの 道中で 病気(やまい)に倒れた 草枕 お世話になった 医者様(せんせい)の 御思を秤に かけたなら 千両箱より なお重い 「玄碩(げんせき)先生! 歌右衛門 只今 参上いたしました。 役者の芸は舞台の上で見せるもの、 お座敷芸はご法度と心に誓った封印破って 一節(ひとふし)舞う、これが歌右衛門の一世一代の 花道でございます。」 紙には書いては ないけれど 守らにゃならない 約定(やくじょう)は ようやく果たす 恩返し 命を賭けて 踏みまする 晴れの男の 花道を |
神奈川水滸伝北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 光り輝く 表の顔を 裏で支える バカが居る だからいいのさ この世の中は とめてくれるな 丹沢時雨(たんざわしぐれ) これがしたくて 生きてきた 他人(ひと)を蹴落(けお)とし お山に登りゃ 次は自分が 落ちる番 悔(く)いを残さず 燃えようじゃないか 幼なじみの 六郷橋(ろくごうばし)が 骨は拾って やるという 無事でいてくれ おまえのからだ 心半分 俺のもの そんなせりふで 別れを惜しむ 男相傘(おとこあいがさ) ほろりと濡らす 雨も神奈川 水滸伝 | |
おんなの宿氷川きよし | 氷川きよし | 星野哲朗 | 船村徹 | 想い出に降る 雨もある 恋にぬれゆく 傘もあろ 伊豆の夜雨を 湯舟できけば 明日の別れが つらくなる たとえひと汽車 おくれても すぐに別れは くるものを わざとおくらす 時計の針は 女ごころの かなしさよ もえて火となれ 灰になれ 添えぬ恋なら さだめなら 浮いてさわいだ 夜の明け方は 箸を持つ手が 重くなる | |
ひばりづくし美空ひばり | 美空ひばり | 藤浦洸 | 船村徹 | そろた そろたよ おどり子そろた あの子 どこの子 あの子 どこの子 こいきな子 月の 出ぬ間に 鎮守の森で ぬしと ふたりで ぬりと ふたりで ひとおどり おどり おどるなら 笑顔でおどれ 笛と太鼓と 笛と太鼓と 手拍子で | |
ひばりの船長さん美空ひばり | 美空ひばり | 石本美由起 | 船村徹 | 波止場だよ 汽笛だよ しぶきだよ 今日も港は 青い空 船出を見送る ホイ富士の山 若い元気な 船長さんは 親子二代の 海つばめ 酒場だよ あの娘だよ グラスだよ みんな恋しい ものばかり 錨を巻いたら ホイお別れだ 熱い瞼に 船長さんは 可愛い面影 だいて行く 鴎だよ 岬だよ 潮路だよ さらば故郷の 燈台よ 太平洋が ホイ呼んでるぜ 波に鼻唄 船長さんは 軽く南へ 舵を取る | |
海で一生終わりたかった島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 甘い恋など まっぴらごめん 親のない子の 見る夢は 小さな貨物船(カーゴ)に 乗り組んで 港々で 恋をして 海で一生 終わりたかった 五体(からだ)こわして 船から降りて 陸(おか)にあがった かっぱだよ 海原とおく 眺めては 無念残念 くやし泣き 海で一生 終わりたかった 海は海でも ネオンの海は 俺にゃちっとも なじめない 海には母が いるという おとぎ噺を 追いかけて 海で一生 終わりたかった |
放っといておくれ島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 道ばたに咲いている 草の花たちは どんなに美しい 花瓶(かびん)よりも 土の上が いいんだよ 放っといておくれ 草は草なりに 生きていたいのさ 放っといておくれ つよさが何になる やさしさだけが この世のあかり サンゴ礁で暮らしてる 熱帯魚たちは どんなにすばらしい 水槽よりも 海の中が 好きなんだ 放っといておくれ 魚は魚なりに 生きていたいのさ 放っといておくれ つよさが何になる やさしさだけが この世のいのち 菜の花に止まってる 紋白蝶たちは どんなに上品な 虫籠(むしかご)よりも 花の宿が 一番さ 放っといておくれ 蝶は蝶なりに 生きていたいのさ 放っといておくれ つよさが何になる やさしさだけが この世のあかり |
さいはての唄柳うた子 | 柳うた子 | 星野哲郎 | 船村徹 | 逢わぬ先から お別れが 待っていました 北の町 行かなきゃならない アリューシャン 行かせたくない 人なのに どうせ私は にしん場の 街の夜風に 咲いた花 こんどあなたの かえるまで 咲いているやら いないやら 灯り凍てつく ノサップの 海を北へと いそぐ船 男なりゃこそ 唇に 含む笑顔も 辛かろう 雪に埋もれた ハボマイにゃ 死んだ親御の 墓もある 飲ませてやりたや 好きな酒 あなた代りに 注がせてね あなた代りに 注がせてね | |
命の花大月みやこ | 大月みやこ | 斉藤夕紀 | 船村徹 | このままおそばにおいて下さい 冷(つ)めたすぎます夜の風 尽(つく)す事さえ許されず たとえこの世で添えぬとも ついて行きたい あなたとならば わかっていました今日(きょう)の別れは 心残りの宵化粧(よいげしょう) 義理に裂かれた二人でも 揺れる心を道づれに 生きて見せます 力の限り も一度だけでも 巡(めぐ)り逢(あ)えたら ともに手を取り暮らしたい 春の湯島(ゆしま)に散る梅の 香り届かぬはかなさを 泣けば枯れます 命(いのち)の花(はな)が | |
神輿なんだよ人生は琴けい子 | 琴けい子 | 木下龍太郎 | 船村徹 | 蔦将包 | 人と人とは お互い様に 支え合うから 生きられる ひとり天下で 威張ってみても 人は誰かに 担がれなけりゃ 生きて行けない 一日も 神輿なんだよ 人生は 粋に見えても 花棒だけが けして祭りの 顔じゃない 一目届かぬ 後ろで担ぎ 陰で支える 男の値打ち いつか気が付く 世の中も 神輿なんだよ 人生は 長い一生 土砂降り雨も いい日ばかりは 続かない 辛い時こそ 尻込みせずに ねじり鉢巻 掛け声掛けて 通りゃ通れる 迷い道 神輿なんだよ 人生は |
のぞみ(希望)琴けい子 | 琴けい子 | 船村徹 | 船村徹 | 蔦将包 | ここから出たら 母に会いたい おんなじ部屋で ねむってみたい そしてそして 泣くだけ泣いて ごめんねと おもいきりすがってみたい ここから出たら 旅に行きたい 坊やをつれて 汽車にのりたい そしてそして 静かな宿で ごめんねと おもいきり抱いてやりたい ここから出たら 強くなりたい のぞみ(希望)を持って 耐えて行きたい そしてそして 命のかぎり 美しく も一度生きて行きたい そしてそして 命のかぎり 美しく も一度生きて行きたい |
柿の木坂の家島倉千代子 | 島倉千代子 | 石本美由起 | 船村徹 | 船村徹 | 春には 柿の 花が咲き 秋には 柿の 実が熟れる 柿の木坂は 駅まで三里 思いだすなア ふる里のヨ 乗合バスの 悲しい別れ 春には 青い めじろ追い 秋には 赤い とんぼとり 柿の木坂で 遊んだ昔 懐しいなア しみじみとヨ こころに返る 幼ない夢が 春くりゃ 偲ぶ 馬の市 秋くりゃ 恋し 村祭り 柿の木坂の あの娘の家よ 逢ってみたいなア 今も尚ヨ 機(はた)織りながら 暮していてか |
浜っ子美空ひばり | 美空ひばり | 藤浦洸 | 船村徹 | 「これをあげるわ おたっしゃで」 母の形見の ペンダント 鳴くなかもめよ 気が沈む 私しゃ浜っ子 港の娘 酒をくむには まだ陽が高い シスコがえりの 行く先は 遠いリスボン マルセイユ 潮に吹かれた 肌の色 私しゃ浜っ子 港の娘 酒をくむには まだ陽が高い みなとしぐれに 片ひでり 沖じゃ出船の 泣く汽笛 泣いてみたとて どうなろか 私しゃ浜っ子 港の娘 酒をくむには まだ陽が高い | |
去し方の宿大月みやこ | 大月みやこ | 星野哲郎 | 船村徹 | 丸山雅仁 | 春知らぬ 厚岸草(あっけしそう)の 紅は怨みの 色なのか さだめ似通う 放浪花(さすらいばな)を 抱けば時雨れる 去し方の空 しあわせを 分け合えなくて 泣いて別れた ひともいた 北の岬に 漁火 燃えりゃ 思い出します 去し方の宿 盃に 浮かべて偲ぶ 母よいとしの 故郷よ 月日は戻らぬ 旅人だから ギター泣け泣け 去し方の歌 |
女の涙大月みやこ | 大月みやこ | 松井由利夫 | 船村徹 | 丸山雅仁 | 風に舞う 雪の花 掴めば儚く 消える花 暦の上では 春なのに 泊る船さえ ない北港 惚れてしまえば 女は負けね 待って 待って 待って 待って あんたを待って お酒でも 飲めたなら 乱れて泣くほど 酔えたなら 男の強さを つめたさを 恋しがらせる この北の宿 惚れてしまえば 女は負けね 寒い 寒い 寒い 寒い 孤独が寒い 嘘ならば 嘘でいい もいちど逢えたら それでいい こころにおろした 恋いかり 抱いてみつめる あの北岬 惚れてしまえば 女は負けね なみだ なみだ なみだ なみだ 鴎のなみだ |
陽だまり大月みやこ | 大月みやこ | 松井由利夫 | 船村徹 | 丸山雅仁 | なんども潮どき 別れどき 思うばかりで すぐ負ける いつか覚えた ひとり酒 花咲く春など いらないが だらだら坂の 陽だまりを …あなたに掴まり 歩いてみたい 軒先つたわる 雨の粒 壁の時計が 刻む音 無理に持たせた 女傘 忘れたふりして 置いて行く くずれた髪に 櫛を入れ …あなたを気づかう わたしはおんな あなたは背中で 格子戸を 閉めてまぎれる 夜の闇 せめて朝まで いて欲しい ぬくもり残した 膝かけを いつものように 噛みしめて …わたしも背中で さよならするの |
あの娘が泣いてる波止場西方裕之 | 西方裕之 | 高野公男 | 船村徹 | 思い出したんだとさ 逢いたく なったんだとさ いくらすれても 女はおんな 男心にゃ 分かるもんかと 沖の煙を 見ながら ああ あの娘が泣いてる 波止場 呼んでみたんだとさ 淋しく なったんだとさ どうせカーゴの マドロスさんは 一夜どまりの 旅の鴎と 遠い汽笛を しょんぼり ああ あの娘は聞いてる 波止場 なみだ捨てたんだとさ 待つ気に なったんだとさ 海の鳥でも 月夜にゃきっと 飛んで来るだろ 夢ではろばろ それを頼りに いつまで ああ あの娘がたたずむ 波止場 | |