三人姉妹末の妹の秋子も二十才 とうに覚えた お酒になじみ 上の二人と 似たような道を 歩みそうだと 気をもんでます なぜかそろって 男の運が 三人姉妹に 裏と出る 裏と出る 中の夏子は みかけによらず 古い心の 女のようで 姉にかくれて 別れたひとと 逢っているよで あきらめてます なぜかそろって 男の運が 三人姉妹に 裏と出る 裏と出る そして私は 冬子の名前 きらいながらも 変えられもせず 浮いた話の 一つもなしに 店を大事に はげんでいます なぜかそろって 男の運が 三人姉妹に 裏と出る 裏と出る | 大川栄策 | 阿久悠 | 三木たかし | | 末の妹の秋子も二十才 とうに覚えた お酒になじみ 上の二人と 似たような道を 歩みそうだと 気をもんでます なぜかそろって 男の運が 三人姉妹に 裏と出る 裏と出る 中の夏子は みかけによらず 古い心の 女のようで 姉にかくれて 別れたひとと 逢っているよで あきらめてます なぜかそろって 男の運が 三人姉妹に 裏と出る 裏と出る そして私は 冬子の名前 きらいながらも 変えられもせず 浮いた話の 一つもなしに 店を大事に はげんでいます なぜかそろって 男の運が 三人姉妹に 裏と出る 裏と出る |
恋の川ネオン揺らめく 女の川は 恋の切なさ 優しく包む 命燃やして すべてを捨てて みんな上げたわ 尽くしたわ 嘘にすがった 嘘にすがった ああ恋の糸 お前ひとりが おいらの命 そんな言葉を 信じて生きた 忘れちゃいなと 囁く風が 夜の川面を 吹き抜けりゃ 心ゆらゆら 心ゆらゆら ああ恋きずな 夢のかけらを グラスに浮かべ あなた忍んで 思い出辿る 憎い面影 淋しさ胸に 煽るお酒に 身を任せ いっそ死にたい いっそ死にたい ああ恋の川 | 大川栄策 | 筑紫竜平 | 筑紫竜平 | 蔦将包 | ネオン揺らめく 女の川は 恋の切なさ 優しく包む 命燃やして すべてを捨てて みんな上げたわ 尽くしたわ 嘘にすがった 嘘にすがった ああ恋の糸 お前ひとりが おいらの命 そんな言葉を 信じて生きた 忘れちゃいなと 囁く風が 夜の川面を 吹き抜けりゃ 心ゆらゆら 心ゆらゆら ああ恋きずな 夢のかけらを グラスに浮かべ あなた忍んで 思い出辿る 憎い面影 淋しさ胸に 煽るお酒に 身を任せ いっそ死にたい いっそ死にたい ああ恋の川 |
花ひとつ俺のこころの 最後の恋と 決めていたのは 嘘じゃない 抱かずじまいの 花ひとつ… おもいだしては 旅路の空に 祈る倖せ あゝ…届くなら すがるその瞳(め)を さしだす傘を 惚れていりゃこそ ふり捨てた うしろ髪ひく 花ひとつ… どこで夜雨の しずくに濡れて 俺を恨んで あゝ…泣くのやら 女ひとりで 淋しくないか 今度逢えたら 離さない いまも命の 花ひとつ… 風に散るちる 忘れな草に 遠い面影 あゝ…また浮かぶ | 大川栄策 | 水木れいじ | 筑紫竜平 | 南郷達也 | 俺のこころの 最後の恋と 決めていたのは 嘘じゃない 抱かずじまいの 花ひとつ… おもいだしては 旅路の空に 祈る倖せ あゝ…届くなら すがるその瞳(め)を さしだす傘を 惚れていりゃこそ ふり捨てた うしろ髪ひく 花ひとつ… どこで夜雨の しずくに濡れて 俺を恨んで あゝ…泣くのやら 女ひとりで 淋しくないか 今度逢えたら 離さない いまも命の 花ひとつ… 風に散るちる 忘れな草に 遠い面影 あゝ…また浮かぶ |
夢ん坊 泣きん坊唄ってあげるよ あんたの子守唄 あたしの膝で 眠るまで さすってあげるよ 可愛いその背中 子供のように 眠るまで 夢ん坊 泣きん坊 今夜はどこで 偉くなって 帰ってきたの 寝んねんコロリの 悪い子は 寝んねんコロリで 夢ん中 唄ってあげるよ あんたの数え唄 お酒の匂い とれるまで 叱ってあげるよ 寝たふり その背中 涙がポツリ 落ちるまで 夢ん坊 泣きん坊 綺麗な女の 移り香つけて 帰ってきたの ツンツン月夜の 阿呆鳥 ツンツン月夜で 夢ん中 夢ん坊 泣きん坊 今夜はどこで 偉くなって 帰ってきたの 寝んねんコロリの 悪い子は 寝んねんコロリで 夢ん中 | 大川栄策 | 荒木とよひさ | 杉本真人 | | 唄ってあげるよ あんたの子守唄 あたしの膝で 眠るまで さすってあげるよ 可愛いその背中 子供のように 眠るまで 夢ん坊 泣きん坊 今夜はどこで 偉くなって 帰ってきたの 寝んねんコロリの 悪い子は 寝んねんコロリで 夢ん中 唄ってあげるよ あんたの数え唄 お酒の匂い とれるまで 叱ってあげるよ 寝たふり その背中 涙がポツリ 落ちるまで 夢ん坊 泣きん坊 綺麗な女の 移り香つけて 帰ってきたの ツンツン月夜の 阿呆鳥 ツンツン月夜で 夢ん中 夢ん坊 泣きん坊 今夜はどこで 偉くなって 帰ってきたの 寝んねんコロリの 悪い子は 寝んねんコロリで 夢ん中 |
妻恋道中好いた女房に 三下り半を 投げて長脇差 永の旅 怨むまいぞえ 俺らのことは またの浮世で 逢うまでは 惚れていながら 惚れない素振り それがやくざの 恋とやら 二度と添うまい 街道がらす 阿呆阿呆で 旅ぐらし 泣いてなるかと 心に誓や 誓う矢先に またほろり 馬鹿を承知の 俺等の胸を 何故に泣かすか 今朝の風 | 大川栄策 | 藤田まさと | 阿部武雄 | | 好いた女房に 三下り半を 投げて長脇差 永の旅 怨むまいぞえ 俺らのことは またの浮世で 逢うまでは 惚れていながら 惚れない素振り それがやくざの 恋とやら 二度と添うまい 街道がらす 阿呆阿呆で 旅ぐらし 泣いてなるかと 心に誓や 誓う矢先に またほろり 馬鹿を承知の 俺等の胸を 何故に泣かすか 今朝の風 |
大河のしずくたとえ涙の ひとしずく 無駄にするなよ わが心 人は気持ちの 積み重ね 何度も泣いて 何度も笑い やがて大河に 注ぎ込む しずくがはじまり 人生大河 汗の苦労を 語らずに 今日も山坂 越えてゆく 夢を焦らず 一歩ずつ つまずき転び また立ち上がり いつか輝く 海原(うなばら)へ 男の背中が 人生大河 たったひとつの この命 胸の鼓動の 尊(とうと)さよ なにも恐れず 前を向き 時には風が 時には雪が これぞ大河の 道しるべ 血潮のうねりよ 人生大河 | 大川栄策 | 石原信一 | 筑紫竜平 | 南郷達也 | たとえ涙の ひとしずく 無駄にするなよ わが心 人は気持ちの 積み重ね 何度も泣いて 何度も笑い やがて大河に 注ぎ込む しずくがはじまり 人生大河 汗の苦労を 語らずに 今日も山坂 越えてゆく 夢を焦らず 一歩ずつ つまずき転び また立ち上がり いつか輝く 海原(うなばら)へ 男の背中が 人生大河 たったひとつの この命 胸の鼓動の 尊(とうと)さよ なにも恐れず 前を向き 時には風が 時には雪が これぞ大河の 道しるべ 血潮のうねりよ 人生大河 |
三日月物語男と女のちぎりは 三日夜通いが定めやら 白い朝露消えたって 愛はどこまでどこまで消えない あー恋の名残りに舞い散る桜 風にはらはら風にはらはら 夜空にふりしきる こころの刹那さこらえて 誰を呼ぶのか春告鳥(うぐいす)よ 癒(き)えず忘れず捨てられず 夜ごと縛って縛って乱れる あー満ちた月ならいつかは欠ける 銀の雫で銀の雫で 夜空を染めながら あー炎えてメラメラ躰に絡む 蜘蛛(くも)の生糸(シルク)が蜘蛛の生糸が 夜空にふりしきる | 大川栄策 | 秋浩二 | 筑紫竜平 | 桜庭伸幸 | 男と女のちぎりは 三日夜通いが定めやら 白い朝露消えたって 愛はどこまでどこまで消えない あー恋の名残りに舞い散る桜 風にはらはら風にはらはら 夜空にふりしきる こころの刹那さこらえて 誰を呼ぶのか春告鳥(うぐいす)よ 癒(き)えず忘れず捨てられず 夜ごと縛って縛って乱れる あー満ちた月ならいつかは欠ける 銀の雫で銀の雫で 夜空を染めながら あー炎えてメラメラ躰に絡む 蜘蛛(くも)の生糸(シルク)が蜘蛛の生糸が 夜空にふりしきる |
桟橋泣いてくれるな おまえが流す 別れの涙に おれも泣けてくる 雨降る桟橋 灯台あかり 想いきれない せつなさを あゝ 隠すよに 降りしきる降りしきる 港わかれ雨 抱いてやれない 運命のつらさ 心は一つさ 今もこれからも 手と手を重ねた 相合傘の ふたり歩いた ぬくもりが あゝ よみがえる 船が出る船が出る 港わかれ雨 ここで一生 おまえとふたり 暮らしてゆくなら それも人生か… 雨降る桟橋 手を振るおまえ せめて笑顔で さよならを あゝ したいのに 降りしきる降りしきる 港わかれ雨 | 大川栄策 | たかたかし | 市川昭介 | | 泣いてくれるな おまえが流す 別れの涙に おれも泣けてくる 雨降る桟橋 灯台あかり 想いきれない せつなさを あゝ 隠すよに 降りしきる降りしきる 港わかれ雨 抱いてやれない 運命のつらさ 心は一つさ 今もこれからも 手と手を重ねた 相合傘の ふたり歩いた ぬくもりが あゝ よみがえる 船が出る船が出る 港わかれ雨 ここで一生 おまえとふたり 暮らしてゆくなら それも人生か… 雨降る桟橋 手を振るおまえ せめて笑顔で さよならを あゝ したいのに 降りしきる降りしきる 港わかれ雨 |
夫婦花思い返せば 五十年 よくぞ ここまで 生きてきた 明日の 倖せ 夢に見て お前と 歩いた 苦労道 手をたずさえて この日まで これからもこれからも 咲かそう 夫婦花 ともに荒波 乗り越えて 夢を 紡(つむ)いだ 木の葉舟 笑顔 交わして 励まして 涙を 堪(こら)えた いばら道 春待つこころ ひとすじに これからもこれからも 咲かそう 夫婦花 時の流れは 束(つか)の間(ま)の 瞬(またた)く 星の 輝きよ 遠い 思ひ出 振り返る ふたりで 刻んだ 愛の道 返らぬ青春(はる)を 懐(なつ)かしみ これからもこれからも 咲かそう 夫婦花 | 大川栄策 | 高松謙・補作詩:筑紫竜平 | 筑紫竜平 | 石倉重信 | 思い返せば 五十年 よくぞ ここまで 生きてきた 明日の 倖せ 夢に見て お前と 歩いた 苦労道 手をたずさえて この日まで これからもこれからも 咲かそう 夫婦花 ともに荒波 乗り越えて 夢を 紡(つむ)いだ 木の葉舟 笑顔 交わして 励まして 涙を 堪(こら)えた いばら道 春待つこころ ひとすじに これからもこれからも 咲かそう 夫婦花 時の流れは 束(つか)の間(ま)の 瞬(またた)く 星の 輝きよ 遠い 思ひ出 振り返る ふたりで 刻んだ 愛の道 返らぬ青春(はる)を 懐(なつ)かしみ これからもこれからも 咲かそう 夫婦花 |
みちのくひとり旅ここでいっしょに 死ねたらいいと すがる涙の いじらしさ その場しのぎの なぐさめ云って みちのく ひとり旅 うしろ髪ひく かなしい声を 背でたちきる 道しるべ 生きていたなら いつかは逢える 夢でも逢えるだろう 時の流れに 逆らいながら ひとりゆく身の 胸のうち 俺は男と つぶやきながら みちのく ひとり旅 月の松島 しぐれの白河 昨日と明日は ちがうけど 遠くなるほど いとしさつのる みれんがつのるだけ たとえどんなに 恨んでいても たとえどんなに 灯りがほしくても お前が俺には 最後の女 俺にはお前が 最後の女 たとえどんなに つめたく別れても お前が俺には 最後の女 たとえどんなに 流れていても お前が俺には 最後の女 | 大川栄策 | 市場馨 | 三島大輔 | 伊藤雪彦 | ここでいっしょに 死ねたらいいと すがる涙の いじらしさ その場しのぎの なぐさめ云って みちのく ひとり旅 うしろ髪ひく かなしい声を 背でたちきる 道しるべ 生きていたなら いつかは逢える 夢でも逢えるだろう 時の流れに 逆らいながら ひとりゆく身の 胸のうち 俺は男と つぶやきながら みちのく ひとり旅 月の松島 しぐれの白河 昨日と明日は ちがうけど 遠くなるほど いとしさつのる みれんがつのるだけ たとえどんなに 恨んでいても たとえどんなに 灯りがほしくても お前が俺には 最後の女 俺にはお前が 最後の女 たとえどんなに つめたく別れても お前が俺には 最後の女 たとえどんなに 流れていても お前が俺には 最後の女 |
別れ船名残りつきない はてしない 別れ出船の かねが鳴る 思いなおして あきらめて 夢は潮路に 捨ててゆく さようならよの 一言は 男なりゃこそ 強く云う 肩を叩いて ニッコリと 泣くのじゃないよは 胸のうち 望み遙かな 波の背に 誓う心も 君ゆえさ せめて時節の 来るまでは 故郷で便りを 待つがよい | 大川栄策 | 清水みのる | 倉若晴生 | | 名残りつきない はてしない 別れ出船の かねが鳴る 思いなおして あきらめて 夢は潮路に 捨ててゆく さようならよの 一言は 男なりゃこそ 強く云う 肩を叩いて ニッコリと 泣くのじゃないよは 胸のうち 望み遙かな 波の背に 誓う心も 君ゆえさ せめて時節の 来るまでは 故郷で便りを 待つがよい |
灯火なにを夢見て この腕まくら 濡らす涙の いじらしさ 苦労ばかりの 明け暮れに しのんでいるのか 故郷を… 泣くがいい 泣くがいい 春は遠いけど おまえは俺の 心のともしび 酒におぼれて 世間にすねた 俺をささえて くれた奴 愚痴のひとつも こぼさずに ささげてくれたね まごころを… ふりむけば ふりむけば いつもそばにいた おまえは俺の 心のともしび 水の流れに 棹さしながら 明日も浮き寝の 旅路川 ふたりづれなら 倖せと よりそう女の 影ぼうし… 離すなよ 離すなよ この手いつまでも おまえは俺の 心のともしび | 大川栄策 | 水木れいじ | 徳久広司 | 佐伯亮 | なにを夢見て この腕まくら 濡らす涙の いじらしさ 苦労ばかりの 明け暮れに しのんでいるのか 故郷を… 泣くがいい 泣くがいい 春は遠いけど おまえは俺の 心のともしび 酒におぼれて 世間にすねた 俺をささえて くれた奴 愚痴のひとつも こぼさずに ささげてくれたね まごころを… ふりむけば ふりむけば いつもそばにいた おまえは俺の 心のともしび 水の流れに 棹さしながら 明日も浮き寝の 旅路川 ふたりづれなら 倖せと よりそう女の 影ぼうし… 離すなよ 離すなよ この手いつまでも おまえは俺の 心のともしび |
浮標の灯よつま先立ちで 見送るおんな 姿切なく 消えてゆく 愛のくらしに 想いを残し ひとり旅立つ 虚(むな)しさに 夜風頬(ほほ)打つ 別れの波止場 涙を堪(こら)える あの眼差しが 遠い 思い出 引き戻す ついておいでと 言えない辛さ 浮標(ブイ)の灯(あか)も 淋(さみ)しげに 星降る夜の さだめを濡らす 沈む夕陽が 愛しい影が 岬がくれに 遠ざかる 港酒場に ネオンの花が 咲けば悲しさ 身に沁みて 点(とも)す青い灯(ひ) 未練の波止場 | 大川栄策 | 筑紫竜平 | 筑紫竜平 | 蔦将包 | つま先立ちで 見送るおんな 姿切なく 消えてゆく 愛のくらしに 想いを残し ひとり旅立つ 虚(むな)しさに 夜風頬(ほほ)打つ 別れの波止場 涙を堪(こら)える あの眼差しが 遠い 思い出 引き戻す ついておいでと 言えない辛さ 浮標(ブイ)の灯(あか)も 淋(さみ)しげに 星降る夜の さだめを濡らす 沈む夕陽が 愛しい影が 岬がくれに 遠ざかる 港酒場に ネオンの花が 咲けば悲しさ 身に沁みて 点(とも)す青い灯(ひ) 未練の波止場 |
女の階級君に捧げた 純情(まごころ)の 愛が女の 生命(いのち)なら 弱い涙は 今日かぎり 捨てて荊棘(いばら)の 径を行く こゝろ砕けど まゝならぬ 辛い浮世の 小夜嵐 愛の船路を 祈るごと 星もまたたく この夕べ 想い乱れて 咲く花は 女ごゝろか 月草よ なみだ誘うな 秋風に 散るは彼の日の 夢ばかり 君の信濃の 高原に 涙かくして 見送れば 靡く煙も 一すじに 燃えて火を噴(は)く 浅間山 | 大川栄策 | 島田磬也 | 古賀政男 | 前田俊明 | 君に捧げた 純情(まごころ)の 愛が女の 生命(いのち)なら 弱い涙は 今日かぎり 捨てて荊棘(いばら)の 径を行く こゝろ砕けど まゝならぬ 辛い浮世の 小夜嵐 愛の船路を 祈るごと 星もまたたく この夕べ 想い乱れて 咲く花は 女ごゝろか 月草よ なみだ誘うな 秋風に 散るは彼の日の 夢ばかり 君の信濃の 高原に 涙かくして 見送れば 靡く煙も 一すじに 燃えて火を噴(は)く 浅間山 |
石狩エレジー旅の夜汽車で ふと知りあった 君は流れの レビューのスター 窓に頬よせ 涙にぬれながら 都恋しと都恋しと あゝ泣いていた 昨日乗合 今日また馬車で 流れ流れる 石狩平野 一つマフラーに 肩すりよせおうて 恋は切ない恋は切ない あゝあかね雲 楡(にれ)の花散る 港の町の 楽屋泊りが 侘びしゅてならぬ 赤いドレスが どんなに燃えたとて どうせちりぢりどうせちりぢり あゝ旅のはて | 大川栄策 | 桂土佐海 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 旅の夜汽車で ふと知りあった 君は流れの レビューのスター 窓に頬よせ 涙にぬれながら 都恋しと都恋しと あゝ泣いていた 昨日乗合 今日また馬車で 流れ流れる 石狩平野 一つマフラーに 肩すりよせおうて 恋は切ない恋は切ない あゝあかね雲 楡(にれ)の花散る 港の町の 楽屋泊りが 侘びしゅてならぬ 赤いドレスが どんなに燃えたとて どうせちりぢりどうせちりぢり あゝ旅のはて |
サーカスの唄旅の燕 寂しかないか おれもさみしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た きのう市場でちょいと見た娘 色は色白 すんなり腰よ 鞭のふりよで 獅子さえなびくに 可愛あの娘はうす情け あの娘住む町 恋しい町を 遠くはなれて テントで暮しゃ 月も冴えます こころも冴える 馬の寝息で ねむられぬ 朝は朝霧 夕べは夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット 流れ流れる 浮藻の花は 明日も咲きましょ あの町で | 大川栄策 | 西條八十 | 古賀政男 | 前田俊明 | 旅の燕 寂しかないか おれもさみしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た きのう市場でちょいと見た娘 色は色白 すんなり腰よ 鞭のふりよで 獅子さえなびくに 可愛あの娘はうす情け あの娘住む町 恋しい町を 遠くはなれて テントで暮しゃ 月も冴えます こころも冴える 馬の寝息で ねむられぬ 朝は朝霧 夕べは夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット 流れ流れる 浮藻の花は 明日も咲きましょ あの町で |
悲しき竹笛ひとり都のたそがれに 想い哀しく 笛を吹く ああ細くはかなき 竹笛なれど こめしねがいを 君しるや 雲は流れて 帰れども 鳥はねぐらに 急げども ああ誰に明かさん 唇もゆる こよい男の 純情を 花の都は たそがれて 窓にさみしき 銀の星 ああ想いせまりて 吹き吹く調べ 風よ伝えよ かの君に | 大川栄策 | 西條八十 | 古賀政男 | 斎藤恒夫 | ひとり都のたそがれに 想い哀しく 笛を吹く ああ細くはかなき 竹笛なれど こめしねがいを 君しるや 雲は流れて 帰れども 鳥はねぐらに 急げども ああ誰に明かさん 唇もゆる こよい男の 純情を 花の都は たそがれて 窓にさみしき 銀の星 ああ想いせまりて 吹き吹く調べ 風よ伝えよ かの君に |
筑後川エレジー故郷発つ夜 二人して 流した涙が 川となる 実らぬ恋の 悲しさが 切なくむせぶ 筑後川 渡り鳥さえ 帰るのに 二人が一人に なったまゝ 今年も花の 咲くをみて 悲しく花の 散るを見た 筑後川風 涙風 静かに流れて ゆく水に 面影そっと 秘めてゆく よしきり泣いて 陽が落ちる | 大川栄策 | 関沢新一 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 故郷発つ夜 二人して 流した涙が 川となる 実らぬ恋の 悲しさが 切なくむせぶ 筑後川 渡り鳥さえ 帰るのに 二人が一人に なったまゝ 今年も花の 咲くをみて 悲しく花の 散るを見た 筑後川風 涙風 静かに流れて ゆく水に 面影そっと 秘めてゆく よしきり泣いて 陽が落ちる |
旅がらす泣くも笑うも 短い命 ままよ捨身の ソレ旅がらす 苦いまぼろし 破れた恋よ 消えて御空の ソレ煙となれ どうせ俺らの 行く道ゃ一つ 風も吹け吹け ソレ雲も飛べ 恋に破れて 浮世をすねりゃ 思い出せとか ソレ花が散る | 大川栄策 | 久保田宵二 | 古賀政男 | 前田俊明 | 泣くも笑うも 短い命 ままよ捨身の ソレ旅がらす 苦いまぼろし 破れた恋よ 消えて御空の ソレ煙となれ どうせ俺らの 行く道ゃ一つ 風も吹け吹け ソレ雲も飛べ 恋に破れて 浮世をすねりゃ 思い出せとか ソレ花が散る |
浜昼顔家のない子の する恋は たとえば瀬戸の 赤とんぼ ねぐらさがせば 陽が沈む 泣きたくないか 日ぐれ径 日ぐれ径 たった一度の 恋なのと 泣いてたきみは 人の妻 ぼくは空ゆく ちぎれ雲 ここはさい涯 北の町 北の町 ひとり旅立つ 思い出に 旅行鞄に つめてきた 浜昼顔よ いつまでも 枯れるなぼくの 愛の花 愛の花 | 大川栄策 | 寺山修司 | 古賀政男 | 前田俊明 | 家のない子の する恋は たとえば瀬戸の 赤とんぼ ねぐらさがせば 陽が沈む 泣きたくないか 日ぐれ径 日ぐれ径 たった一度の 恋なのと 泣いてたきみは 人の妻 ぼくは空ゆく ちぎれ雲 ここはさい涯 北の町 北の町 ひとり旅立つ 思い出に 旅行鞄に つめてきた 浜昼顔よ いつまでも 枯れるなぼくの 愛の花 愛の花 |
白い小ゆびの歌白壁土蔵の つづく路 鳥が三羽 茜空 指きりゲンマン また明日 白い小ゆびの むかしの歌よ おさげの髪の 赤い花 赤い花 鏡に十九の 月若く はじめてさした 紅化粧 一二(ひいふう)数えて もう三年(みとせ) 秋も淋しい わたしの小ゆび 紅さしゆびの 名もあわれ 名もあわれ わたしは小ゆびを じっと見る 夕やけ小やけ 丘の上 さよならこだまも 呼んでいる 白い小ゆびの 乙女の園に 幸せの花 いつ開く いつ開く | 大川栄策 | 関沢新一 | 古賀政男 | 斎藤恒夫 | 白壁土蔵の つづく路 鳥が三羽 茜空 指きりゲンマン また明日 白い小ゆびの むかしの歌よ おさげの髪の 赤い花 赤い花 鏡に十九の 月若く はじめてさした 紅化粧 一二(ひいふう)数えて もう三年(みとせ) 秋も淋しい わたしの小ゆび 紅さしゆびの 名もあわれ 名もあわれ わたしは小ゆびを じっと見る 夕やけ小やけ 丘の上 さよならこだまも 呼んでいる 白い小ゆびの 乙女の園に 幸せの花 いつ開く いつ開く |
月夜船おゝい そこゆくのぼり船 今夜は月夜だ どこゆきだ えー 船底いっぱい 荷をつんで 釜石行きだよ 追風だよ 追風だよ おゝい 入り船くだり船 今夜は月夜だ おとまりか えー 積荷をしっかり 上げたらば 笛吹く間もなく ひき返し ひき返し 帆づなともづな 心づな 月が良いとて ゆるめなよ えー 船は木造り 木の柱 腕はくろがね 気は勇む 気は勇む | 大川栄策 | 藤浦洸 | 古賀政男 | 斎藤恒夫 | おゝい そこゆくのぼり船 今夜は月夜だ どこゆきだ えー 船底いっぱい 荷をつんで 釜石行きだよ 追風だよ 追風だよ おゝい 入り船くだり船 今夜は月夜だ おとまりか えー 積荷をしっかり 上げたらば 笛吹く間もなく ひき返し ひき返し 帆づなともづな 心づな 月が良いとて ゆるめなよ えー 船は木造り 木の柱 腕はくろがね 気は勇む 気は勇む |
演歌町呑んで忘れる 恋もある 酔うて淋しい 酒もある 演歌 裏町 場末の夜は 通り雨さえ 泣いて降る 生きるしあわせ つかんでも すぐに別れる 世のさだめ 人の情けと グラスの酒は 燃えたあとから 醒めてくる 露路のギターを 呼びとめて 唄に思い出 偲ぶ酒 胸に残るは まぼろしばかり 恋もむなしい 演歌町 | 大川栄策 | 石本美由起 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 呑んで忘れる 恋もある 酔うて淋しい 酒もある 演歌 裏町 場末の夜は 通り雨さえ 泣いて降る 生きるしあわせ つかんでも すぐに別れる 世のさだめ 人の情けと グラスの酒は 燃えたあとから 醒めてくる 露路のギターを 呼びとめて 唄に思い出 偲ぶ酒 胸に残るは まぼろしばかり 恋もむなしい 演歌町 |
朝顔の唄暁の白い浜辺の 貝がらを 一つ拾えば 捨てるも淋し 青いエンピツ 取り出して 露の心を 書き送る 朝顔の青い一葉を 切り取って 逢えばなつかし 逢わねば悲し ルージュ取り出し 裏表 花の心を 書き送る | 大川栄策 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | 斎藤恒夫 | 暁の白い浜辺の 貝がらを 一つ拾えば 捨てるも淋し 青いエンピツ 取り出して 露の心を 書き送る 朝顔の青い一葉を 切り取って 逢えばなつかし 逢わねば悲し ルージュ取り出し 裏表 花の心を 書き送る |
緑の地平線何故か忘れぬ 人故に 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳に すゝり泣く リラの花さえ なつかしや わざと気強く ふりすてて 無理に注がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く 山のけむりを 慕いつゝ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途に ほのぼのと 緑うれしや 地平線 | 大川栄策 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | 前田俊明 | 何故か忘れぬ 人故に 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳に すゝり泣く リラの花さえ なつかしや わざと気強く ふりすてて 無理に注がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く 山のけむりを 慕いつゝ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途に ほのぼのと 緑うれしや 地平線 |
りんどう峠りんりんりんどうの 花さくころサ 姉サは馬コで お嫁に行った りんりんりんどうは 濃むらさき 姉サの小袖も 濃むらさき濃むらさき ハイノ ハイノ ハイ りんりんりんどうの 花さく峠 姉サは馬コで あとふりかえる 姉サに行かれて なんとしょう いっしょに柴刈る ひとも無いひとも無い ハイノ ハイノ ハイ りんりんりんどうは 小雨にぬれる わたしゃ別れの 涙でぬれる りんりん鳴るのは 馬の鈴 姉サは峠に 消えてゆく消えてゆく ハイノ ハイノ ハイ | 大川栄策 | 西條八十 | 古賀政男 | | りんりんりんどうの 花さくころサ 姉サは馬コで お嫁に行った りんりんりんどうは 濃むらさき 姉サの小袖も 濃むらさき濃むらさき ハイノ ハイノ ハイ りんりんりんどうの 花さく峠 姉サは馬コで あとふりかえる 姉サに行かれて なんとしょう いっしょに柴刈る ひとも無いひとも無い ハイノ ハイノ ハイ りんりんりんどうは 小雨にぬれる わたしゃ別れの 涙でぬれる りんりん鳴るのは 馬の鈴 姉サは峠に 消えてゆく消えてゆく ハイノ ハイノ ハイ |
瀬戸の恋唄別れにゆれる 船もあり しぶきに散らす 恋もある つらいみれんに 足止めされて 夜を重ねた 瀬戸の宿 船出を明日に のばしても 明日はすぐに くるものを 添えぬさだめを 怨んで泣いて 燃えて死にたい 胸のうち 眼ざめて飲めば 酔いざめの 心にしみる 水の味 窓が白らける 夜明けの宿は 涙まじりの 雨になる | 大川栄策 | 石本美由起 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 別れにゆれる 船もあり しぶきに散らす 恋もある つらいみれんに 足止めされて 夜を重ねた 瀬戸の宿 船出を明日に のばしても 明日はすぐに くるものを 添えぬさだめを 怨んで泣いて 燃えて死にたい 胸のうち 眼ざめて飲めば 酔いざめの 心にしみる 水の味 窓が白らける 夜明けの宿は 涙まじりの 雨になる |
東京娘東京娘の 東京娘の 初恋は 燃えてほのかな シャンデリヤ 狭い銀座の たそがれも ふたり歩けば 夢の園 おお 恋の夜 恋の夜 胸もあふるる 胸もあふるる あの歌は 若い命の セレナーデ 知っているなら 教えてよ 恋の手管の ABC おお 恋の夜 恋の夜 二羽の燕が 二羽の燕が とぶように いとし貴方に 抱かれて 紅のドレスで 踊る夜は ぬれる素肌の はずかしさ おお 恋の夜 恋の夜 | 大川栄策 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | 東京娘の 東京娘の 初恋は 燃えてほのかな シャンデリヤ 狭い銀座の たそがれも ふたり歩けば 夢の園 おお 恋の夜 恋の夜 胸もあふるる 胸もあふるる あの歌は 若い命の セレナーデ 知っているなら 教えてよ 恋の手管の ABC おお 恋の夜 恋の夜 二羽の燕が 二羽の燕が とぶように いとし貴方に 抱かれて 紅のドレスで 踊る夜は ぬれる素肌の はずかしさ おお 恋の夜 恋の夜 |
三百六十五夜みどりの風に おくれ毛が やさしくゆれた 恋の夜 初めて逢うた あの夜の君が 今は生命を 賭ける君 たそがれ窓に 浮かぶのは いとしき人の 旅すがた われゆえ歩む 道頓堀の 水の夕陽が 悲しかろ 鈴蘭匂う 春の夜 灯火うるむ 秋の夜 泣いた 三百六十五夜の 愛の二人に 朝が来る | 大川栄策 | 西條八十 | 古賀政男 | 斎藤恒夫 | みどりの風に おくれ毛が やさしくゆれた 恋の夜 初めて逢うた あの夜の君が 今は生命を 賭ける君 たそがれ窓に 浮かぶのは いとしき人の 旅すがた われゆえ歩む 道頓堀の 水の夕陽が 悲しかろ 鈴蘭匂う 春の夜 灯火うるむ 秋の夜 泣いた 三百六十五夜の 愛の二人に 朝が来る |
熱砂の誓いよろこびあふれる歌声に 輝け 荒野の黄金雲 夜明けだサァ夜明けだ 大陸に わきたつわれらの 建設の歌 あの山この谷勇ましく 血潮をながした兄弟よ いまこそサァ微笑め 聴いてくれ われらの勝鬨(かちどき) 建設の歌 日本男児と生れたら この肉 この骨 大陸へ 埋めよとサァ言われた 亡き母の 瞳がかがやく 暁の星 砂漠の野菊の朝露に きらめき拓ける 愛の途 光はサァ昇るよ 東から 世界にとどろけ 建設の歌 | 大川栄策 | 西條八十 | 古賀政男 | 斎藤恒夫 | よろこびあふれる歌声に 輝け 荒野の黄金雲 夜明けだサァ夜明けだ 大陸に わきたつわれらの 建設の歌 あの山この谷勇ましく 血潮をながした兄弟よ いまこそサァ微笑め 聴いてくれ われらの勝鬨(かちどき) 建設の歌 日本男児と生れたら この肉 この骨 大陸へ 埋めよとサァ言われた 亡き母の 瞳がかがやく 暁の星 砂漠の野菊の朝露に きらめき拓ける 愛の途 光はサァ昇るよ 東から 世界にとどろけ 建設の歌 |
博多ワルツ一夜の博多で 見染めたあなた 淡い恋とは 知りながら 別れのつらさに 筑前絞り しめた帯さえ すすり泣く あなたは今頃 海峡をこえる 呼んで帰らぬ 旅の人 女の嘆きは 面影抱いて 千代の松原 待つばかり 七いろネオンの 中州の街も ひとり歩けば 君恋し 仲よく並んだ 相合傘の 博多人形に また涙 逢う間は短し 待つ身は長し なにをくよくよ 柳町 爪弾き淋しい 博多のワルツ 弾けば港が 雨となる | 大川栄策 | 西條八十 | 古賀政男 | | 一夜の博多で 見染めたあなた 淡い恋とは 知りながら 別れのつらさに 筑前絞り しめた帯さえ すすり泣く あなたは今頃 海峡をこえる 呼んで帰らぬ 旅の人 女の嘆きは 面影抱いて 千代の松原 待つばかり 七いろネオンの 中州の街も ひとり歩けば 君恋し 仲よく並んだ 相合傘の 博多人形に また涙 逢う間は短し 待つ身は長し なにをくよくよ 柳町 爪弾き淋しい 博多のワルツ 弾けば港が 雨となる |
東京ラプソディ花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり君ひとり 逢えば行く喫茶店(ティールーム) 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 現(うつつ)に夢見る君の 神田は想いでの街 いまもこの胸にこの胸に ニコライの鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の踊り子の 黒子(ほくろ)さえ忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 夜更けにひととき寄せて なまめく新宿駅の 彼女(あのこ)はダンサーかダンサーか 気にかかるあの指環 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 | 大川栄策 | 門田ゆたか | 古賀政男 | 斎藤恒夫 | 花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり君ひとり 逢えば行く喫茶店(ティールーム) 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 現(うつつ)に夢見る君の 神田は想いでの街 いまもこの胸にこの胸に ニコライの鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の踊り子の 黒子(ほくろ)さえ忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 夜更けにひととき寄せて なまめく新宿駅の 彼女(あのこ)はダンサーかダンサーか 気にかかるあの指環 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 |
悲しい酒ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ 酒よこころが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため 一人ぽっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける | 大川栄策 | 石本美由起 | 古賀政男 | | ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ 酒よこころが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため 一人ぽっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける |
旅役者の唄秋の七草 色増すころよ 役者なりゃこそ 旅から旅へ 雲が流れる 今年も暮れる 風にさやさや 花芒 時雨ふる夜は 蟋蟀(こおろぎ)啼いて なぜか淋しい 寄せ太鼓 下座の三味さえ こころに沁みる 男涙の 牡丹刷毛 幟はたはた 夕雲見れば 渡る雁 故郷は遠い 役者する身と 空飛ぶ鳥は どこのいずくで 果てるやら | 大川栄策 | 西條八十 | 古賀政男 | | 秋の七草 色増すころよ 役者なりゃこそ 旅から旅へ 雲が流れる 今年も暮れる 風にさやさや 花芒 時雨ふる夜は 蟋蟀(こおろぎ)啼いて なぜか淋しい 寄せ太鼓 下座の三味さえ こころに沁みる 男涙の 牡丹刷毛 幟はたはた 夕雲見れば 渡る雁 故郷は遠い 役者する身と 空飛ぶ鳥は どこのいずくで 果てるやら |
シベリヤ・エレジー赤い夕陽が 野末に燃える ここはシベリヤ 北の国 雁がとぶとぶ 日本の空へ 俺もなりたや ああ あの鳥に 月も寒そな 白樺かげで 誰が歌うか 故国(くに)の唄 男泣きする 抑留(よくりゅう)ぐらし いつの何時まで ああ 続くやら 啼いてくれるな シベリヤがらす 雲を見てさえ 泣けるのに せめてひと言 故郷の妻へ 音信たのむぞ ああ 渡り鳥 | 大川栄策 | 野村俊夫 | 古賀政男 | 前田俊明 | 赤い夕陽が 野末に燃える ここはシベリヤ 北の国 雁がとぶとぶ 日本の空へ 俺もなりたや ああ あの鳥に 月も寒そな 白樺かげで 誰が歌うか 故国(くに)の唄 男泣きする 抑留(よくりゅう)ぐらし いつの何時まで ああ 続くやら 啼いてくれるな シベリヤがらす 雲を見てさえ 泣けるのに せめてひと言 故郷の妻へ 音信たのむぞ ああ 渡り鳥 |
夕べ仄かに夕べ仄かに 窓辺に立てば 山の彼方の 空のいろ 遠いあの日の 夢に似て かいなき君の しのばるる 夕べ彩なす 茜の雲よ 何故に思いを 焦すやら 山の遠さよ 過ぎし日の はかなき君の 思い出よ 夕べ遥かに またたく光り 星になりたや 一つ星 黒い瞳に うつる影 誰ゆえながす わが涙 | 大川栄策 | 島田芳文 | 古賀政男 | 前田俊明 | 夕べ仄かに 窓辺に立てば 山の彼方の 空のいろ 遠いあの日の 夢に似て かいなき君の しのばるる 夕べ彩なす 茜の雲よ 何故に思いを 焦すやら 山の遠さよ 過ぎし日の はかなき君の 思い出よ 夕べ遥かに またたく光り 星になりたや 一つ星 黒い瞳に うつる影 誰ゆえながす わが涙 |
湯の町の女明日は行くよと 言われても 姿をみるまで 安心の できぬ女(わたし)に なりました 傘をさしかけ 左の指で そっとつねって たしかめました ああ…… これがあなたね そろいの浴衣を なびかせて 日暮れの湯の町 散歩する あれは夫婦か 恋人か ひかげ者には あの湯上りの 髪の匂いも 切ないものね ああ…… これが恋なの どんなに楽しい 恋だって 終りは淋しい ものなのね それがさだめの 女なら せめて持たせて あなたの鞄 汽車がくるまで はなれちゃいやよ ああ…… これがあなたね | 大川栄策 | 金井さち子 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 明日は行くよと 言われても 姿をみるまで 安心の できぬ女(わたし)に なりました 傘をさしかけ 左の指で そっとつねって たしかめました ああ…… これがあなたね そろいの浴衣を なびかせて 日暮れの湯の町 散歩する あれは夫婦か 恋人か ひかげ者には あの湯上りの 髪の匂いも 切ないものね ああ…… これが恋なの どんなに楽しい 恋だって 終りは淋しい ものなのね それがさだめの 女なら せめて持たせて あなたの鞄 汽車がくるまで はなれちゃいやよ ああ…… これがあなたね |
大演歌俺が泣いたら 誰かが笑う だから泣くのは いやなのさ 人生は はやり唄だよ 演歌だよ 胸に涙が たまったらたまったら 唄でそいつを唄でそいつを 吹き飛ばせ 恋に女は ひとすじ生きる 意地に男は 生きるもの 人生は はやり唄だよ 演歌だよ 暗いさだめの 裏町にゃ裏町にゃ 唄で励ます唄で励ます 酒もある 俺もお前も 演歌のこころ 苦労してこそ わかるのさ 人生は はやり唄だよ 演歌だよ 生きる此の世の 哀愁を哀愁を 唄う男が唄う男が 俺は好き | 大川栄策 | 石本美由起 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 俺が泣いたら 誰かが笑う だから泣くのは いやなのさ 人生は はやり唄だよ 演歌だよ 胸に涙が たまったらたまったら 唄でそいつを唄でそいつを 吹き飛ばせ 恋に女は ひとすじ生きる 意地に男は 生きるもの 人生は はやり唄だよ 演歌だよ 暗いさだめの 裏町にゃ裏町にゃ 唄で励ます唄で励ます 酒もある 俺もお前も 演歌のこころ 苦労してこそ わかるのさ 人生は はやり唄だよ 演歌だよ 生きる此の世の 哀愁を哀愁を 唄う男が唄う男が 俺は好き |
日本橋からお江戸 日本橋 師走も暮れる 橋の上から あちらを見たりゃ あちら葭町 人形町で ヤレサ 鳴るのは 三味太鼓 お江戸 日本橋 今年も暮れる 橋の上から こちらを見たりゃ ならぶ建物 ほこりの雲で ヤレサ 悲しい 入日空 お江戸 日本橋 さいふが空で 橋の上から 遠くを見ても どこに行こうか ゆく手が見えぬ ヤレサ お江戸の 思案橋 | 大川栄策 | 浜田広介 | 古賀政男 | 斎藤恒夫 | お江戸 日本橋 師走も暮れる 橋の上から あちらを見たりゃ あちら葭町 人形町で ヤレサ 鳴るのは 三味太鼓 お江戸 日本橋 今年も暮れる 橋の上から こちらを見たりゃ ならぶ建物 ほこりの雲で ヤレサ 悲しい 入日空 お江戸 日本橋 さいふが空で 橋の上から 遠くを見ても どこに行こうか ゆく手が見えぬ ヤレサ お江戸の 思案橋 |
人生劇場やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂ぢゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじとめるな 夜の雨 あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた 時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のやうに 義理と人情の この世界 | 大川栄策 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | 前田俊明 | やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂ぢゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじとめるな 夜の雨 あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた 時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のやうに 義理と人情の この世界 |
柳川の人水と柳の堀割りを ぬけて別れの舟がゆく ゴンシャンさよなら 達者でな たびに出てゆく俺よりも くにで待つ身は あゝ泣けるだろ 白い土蔵の思い出は 幼馴染のかくれんぼ ゴンシャンさよなら 達者でな 俺の心の花嫁は そうだこの世に あゝ君だけさ 水の流れは変わろうと 好きな心は変わらない ゴンシャンさよなら 達者でな 君を残した柳川の 町を瞼に あゝだいてゆく | 大川栄策 | 石本美由起 | 古賀政男 | 小谷充 | 水と柳の堀割りを ぬけて別れの舟がゆく ゴンシャンさよなら 達者でな たびに出てゆく俺よりも くにで待つ身は あゝ泣けるだろ 白い土蔵の思い出は 幼馴染のかくれんぼ ゴンシャンさよなら 達者でな 俺の心の花嫁は そうだこの世に あゝ君だけさ 水の流れは変わろうと 好きな心は変わらない ゴンシャンさよなら 達者でな 君を残した柳川の 町を瞼に あゝだいてゆく |
目ン無いギター広い世界に 兄妹ふたり 目ン無いギターの 流し唄 つらい運命に くじけちゃならぬ 帰る故郷も 母もない 可愛い妹よ 許しておくれ 苦労ばかりの 旅の空 末を誓った 恋さえすてて つくすお前が いじらしい 夜風冷たい 路地裏通り ネオンがはせて 霧が降る ギターしみじみ つま弾く指に おちた涙を 誰が知ろ | 大川栄策 | 石本美由起 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 広い世界に 兄妹ふたり 目ン無いギターの 流し唄 つらい運命に くじけちゃならぬ 帰る故郷も 母もない 可愛い妹よ 許しておくれ 苦労ばかりの 旅の空 末を誓った 恋さえすてて つくすお前が いじらしい 夜風冷たい 路地裏通り ネオンがはせて 霧が降る ギターしみじみ つま弾く指に おちた涙を 誰が知ろ |
崑崙越えて雲は行く行く はるかに 崑崙(こんろん)こえて 夢の翼よ あこがれだよ 希望(のぞみ)だよ いざ アジアの歌を うたおうよ われら 若き日の あけぼの うたえ いざ 君 杏花咲け 荒野に 血潮は燃えて たぎる思いよ 胸に秘めし まぼろしよ あゝ 故郷の空の はるけさよ 泣くな驢馬(ろば)よ 驢馬なげくな 行けよ いざ 行け 風は行く行く 砂漠を 崑崙こえて ひらく花だよ 輝きだよ 照る陽だよ いざ アジアの歌を うたおうよ われら 若き日の あけぼの うたえ いざ 君 | 大川栄策 | 大木惇夫 | 古賀政男 | 斎藤恒夫 | 雲は行く行く はるかに 崑崙(こんろん)こえて 夢の翼よ あこがれだよ 希望(のぞみ)だよ いざ アジアの歌を うたおうよ われら 若き日の あけぼの うたえ いざ 君 杏花咲け 荒野に 血潮は燃えて たぎる思いよ 胸に秘めし まぼろしよ あゝ 故郷の空の はるけさよ 泣くな驢馬(ろば)よ 驢馬なげくな 行けよ いざ 行け 風は行く行く 砂漠を 崑崙こえて ひらく花だよ 輝きだよ 照る陽だよ いざ アジアの歌を うたおうよ われら 若き日の あけぼの うたえ いざ 君 |
怒濤の男男一途に やるぞときめて 切った意気地の もとどりを 何で涙で けがしてなろか これが男の 生きる道 義理にゃ負けても 無法にゃ負けぬ 若い生命の 血のあつさ 捨てたこの世にゃ 未練はないさ なまじからむな 夜の風 雨も嵐も 笑顔でうけて 起たにゃ男の 名がすたる やると云ったら 生命の限り 行くぞ怒濤の 人生を | 大川栄策 | 野村俊夫 | 古賀政男 | | 男一途に やるぞときめて 切った意気地の もとどりを 何で涙で けがしてなろか これが男の 生きる道 義理にゃ負けても 無法にゃ負けぬ 若い生命の 血のあつさ 捨てたこの世にゃ 未練はないさ なまじからむな 夜の風 雨も嵐も 笑顔でうけて 起たにゃ男の 名がすたる やると云ったら 生命の限り 行くぞ怒濤の 人生を |
青春サイクリングみどりの風も さわやかに にぎるハンドル 心も軽く サイクリングサイクリング ヤッホーヤッホー 青い峠も 花咲く丘も ちょいとペダルで 一越えすれば 旅のつばめも ついてくるついてくる ヤッホーヤッホー ヤッホーヤッホー 行こうよ君と どこまでも はずむ銀輪 リズムに乗って サイクリングサイクリング ヤッホーヤッホー 波もささやく 浜辺の道を 若い歌声 合わせて走りゃ 潮のかおりが 夢を呼ぶ夢を呼ぶ ヤッホーヤッホー ヤッホーヤッホー 夕やけ空の あかね雲 風にマフラを なびかせながら サイクリングサイクリング ヤッホーヤッホー 走り疲れて 野ばらの花を 摘んで見返りゃ 地平の果てに あすも日和の 虹が立つ虹が立つ ヤッホーヤッホー ヤッホーヤッホー | 大川栄策 | 田中喜久子 | 古賀政男 | 佐伯亮 | みどりの風も さわやかに にぎるハンドル 心も軽く サイクリングサイクリング ヤッホーヤッホー 青い峠も 花咲く丘も ちょいとペダルで 一越えすれば 旅のつばめも ついてくるついてくる ヤッホーヤッホー ヤッホーヤッホー 行こうよ君と どこまでも はずむ銀輪 リズムに乗って サイクリングサイクリング ヤッホーヤッホー 波もささやく 浜辺の道を 若い歌声 合わせて走りゃ 潮のかおりが 夢を呼ぶ夢を呼ぶ ヤッホーヤッホー ヤッホーヤッホー 夕やけ空の あかね雲 風にマフラを なびかせながら サイクリングサイクリング ヤッホーヤッホー 走り疲れて 野ばらの花を 摘んで見返りゃ 地平の果てに あすも日和の 虹が立つ虹が立つ ヤッホーヤッホー ヤッホーヤッホー |
遊侠街道敷居三寸 男が跨ぎゃ そとは白刃の くらやみ街道 喰ってやろうか 喰われてやろうか 勝負勝負勝負の 火花のこの世 花はくれない 柳はみどり どうせ咲いても 短い生命(いのち) 勝つは生き甲斐 勝て勝て明日も 花も花も嵐も どんと踏み越えて 胸をたたいて ゆくぞときめて 仰ぐ夜空は 十六夜(いざよい)月夜 女房可愛や 門出の祝い にっこりにっこり 抱えたこも冠り | 大川栄策 | 西條八十 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 敷居三寸 男が跨ぎゃ そとは白刃の くらやみ街道 喰ってやろうか 喰われてやろうか 勝負勝負勝負の 火花のこの世 花はくれない 柳はみどり どうせ咲いても 短い生命(いのち) 勝つは生き甲斐 勝て勝て明日も 花も花も嵐も どんと踏み越えて 胸をたたいて ゆくぞときめて 仰ぐ夜空は 十六夜(いざよい)月夜 女房可愛や 門出の祝い にっこりにっこり 抱えたこも冠り |
盛り場ぐらし昨日赤坂 今夜は銀座 明日は渋谷か 新宿か 女ひとりが ながされて 広い東京を せまくする 好きな人なら あげてもいいの 心ばかりか いのちまで いくら死ぬほど 愛しても あかの他人に なりました いやな煙草も 呑めない酒も いつか身につく ネオン町 夜の化粧を 落しても うぶな昔にゃ かえれない 今日が駄目でも 明日があるわ 明日はまた咲く 愛の花 こんな酒場の 女でも 抱いて生きます 夢ひとつ | 大川栄策 | 石本美由起 | 古賀政男 | 甲斐靖文 | 昨日赤坂 今夜は銀座 明日は渋谷か 新宿か 女ひとりが ながされて 広い東京を せまくする 好きな人なら あげてもいいの 心ばかりか いのちまで いくら死ぬほど 愛しても あかの他人に なりました いやな煙草も 呑めない酒も いつか身につく ネオン町 夜の化粧を 落しても うぶな昔にゃ かえれない 今日が駄目でも 明日があるわ 明日はまた咲く 愛の花 こんな酒場の 女でも 抱いて生きます 夢ひとつ |
娘旅五十三次お江戸日本橋 発つときゃ泣いた 心ぼそさも どこへやら ソレホイサカサッサと 東海道 駕籠でゆくほど 野暮じゃない 紅緒の草鞋も きりりとしゃんと 青い空見て エエむすめ旅 恋の関所の 箱根を越えて 富士を雲間に チョイと三島 ソレホイサカサッサと 東海道 下に下にと お行列 愛しいお方に よう似た殿御 馬にゆられて エエ松並木 五十三次 山越え野越え 道中双六 歌で行く ソレホイサカサッサと 東海道 お先ごめんと 早飛脚 峠のつつじを 花かんざしに 娘島田の エエひとり旅 | 大川栄策 | 西沢爽 | 古賀政男 | 佐伯亮 | お江戸日本橋 発つときゃ泣いた 心ぼそさも どこへやら ソレホイサカサッサと 東海道 駕籠でゆくほど 野暮じゃない 紅緒の草鞋も きりりとしゃんと 青い空見て エエむすめ旅 恋の関所の 箱根を越えて 富士を雲間に チョイと三島 ソレホイサカサッサと 東海道 下に下にと お行列 愛しいお方に よう似た殿御 馬にゆられて エエ松並木 五十三次 山越え野越え 道中双六 歌で行く ソレホイサカサッサと 東海道 お先ごめんと 早飛脚 峠のつつじを 花かんざしに 娘島田の エエひとり旅 |
女の旅好きと言えずに 何度も泣いた 女ひとりを しみじみ泣いた 幼な心に 描いた夢を 捨ててしまった 自分が憎い 雨にうたれて 傷つきました 恋におぼれて 流されました 道は泥んこ 晴れ間はとおい 長い冬です わたしの冬は 歩きつづけた 人生カルタ だめな奴だと 言われるけれど 女ですもの 一生一度 花と咲きたい 情の庭で | 大川栄策 | 藤田正人 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 好きと言えずに 何度も泣いた 女ひとりを しみじみ泣いた 幼な心に 描いた夢を 捨ててしまった 自分が憎い 雨にうたれて 傷つきました 恋におぼれて 流されました 道は泥んこ 晴れ間はとおい 長い冬です わたしの冬は 歩きつづけた 人生カルタ だめな奴だと 言われるけれど 女ですもの 一生一度 花と咲きたい 情の庭で |
悲恋花わかれるときは 死ぬときと いったあなたの 約束を 後生大事に 信じてた 後生大事に 信じてた 私愚かな こぼれ花 あなたのこころ 知りながら 知ってなおます 恋心 憎むすべさえ わからない 憎むすべさえ わからない 私恋路の はぐれ花 背中を見せて 行くまえに いっそあなたの その指で 消してください このいのち 消してください このいのち 私明日ない 悲恋花 | 大川栄策 | 吉田旺 | 古賀政男 | 佐伯亮 | わかれるときは 死ぬときと いったあなたの 約束を 後生大事に 信じてた 後生大事に 信じてた 私愚かな こぼれ花 あなたのこころ 知りながら 知ってなおます 恋心 憎むすべさえ わからない 憎むすべさえ わからない 私恋路の はぐれ花 背中を見せて 行くまえに いっそあなたの その指で 消してください このいのち 消してください このいのち 私明日ない 悲恋花 |
八九三無情故郷を出る時ゃ 胸をはり 男一匹 やる気もあった それが落目の 軒下仁義 なんで読めよか 故郷だより 男ならばと おだてられ 抜いた白刃が 娑婆との別れ 今はやくざな 青天姿 なんと詫びよか おふくろさんに どうせ僅かな 命なら 仁義一途で 通して見るさ ぐれた俺等の その行く先は 陽の眼見られぬ 地獄の底よ 色はにほへど 散りぬるを わがよ誰ぞ 常ならぬ 有偽の奥山 今日越えて 浅き夢みし 酔ひもせず | 大川栄策 | 秋月ともみ | 古賀政男 | 甲斐靖文 | 故郷を出る時ゃ 胸をはり 男一匹 やる気もあった それが落目の 軒下仁義 なんで読めよか 故郷だより 男ならばと おだてられ 抜いた白刃が 娑婆との別れ 今はやくざな 青天姿 なんと詫びよか おふくろさんに どうせ僅かな 命なら 仁義一途で 通して見るさ ぐれた俺等の その行く先は 陽の眼見られぬ 地獄の底よ 色はにほへど 散りぬるを わがよ誰ぞ 常ならぬ 有偽の奥山 今日越えて 浅き夢みし 酔ひもせず |
残月渡り鳥月を背にして 街道急ぐ 人目しのんだ 三度笠 ここはおいらの 生まれた故郷 懐かしいなァ 利根の河原にゃ 花すすき 嫁に行ったか 行かずにいてか 娘島田が 目に浮かぶ 木の間がくれの 里の灯見れば 胸があついぜ 泣いて別れた 三年前 狭い肩身を 故郷の人に 見られたくない 旅合羽 どうせ夜明けりゃ 大利根越えて さらばおさらば またもあてない 渡り鳥 | 大川栄策 | 西沢爽 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 月を背にして 街道急ぐ 人目しのんだ 三度笠 ここはおいらの 生まれた故郷 懐かしいなァ 利根の河原にゃ 花すすき 嫁に行ったか 行かずにいてか 娘島田が 目に浮かぶ 木の間がくれの 里の灯見れば 胸があついぜ 泣いて別れた 三年前 狭い肩身を 故郷の人に 見られたくない 旅合羽 どうせ夜明けりゃ 大利根越えて さらばおさらば またもあてない 渡り鳥 |
拘束のブルース男度胸と 粋がって 先の先まで 見えなんだ 軽い気持で 知り逢うて 惚れたはれたは あとの事 今じゃあの女が ア待つであろ 意地で果した 喧嘩だが 今の俺等にゃ くやまれる 斬った張ったに 馴れすぎて あの女の涙も 見えなんだ さぞかし苦労を アしてるだろ 先は夫婦の 約束も 果たしてやれない 身のつらさ 身から出た錆 うらまぬが 冷たい世間の 波風は 一人待つ身にゃ アつらかろう 娑婆をはなれて もう三年 想い出すさえ あきらめた いやで別れる わけじゃない 花のさかりが すぎぬ間に しあわせつかんで ア欲しいのさ | 大川栄策 | 秋月ともみ | 古賀政男 | 甲斐靖文 | 男度胸と 粋がって 先の先まで 見えなんだ 軽い気持で 知り逢うて 惚れたはれたは あとの事 今じゃあの女が ア待つであろ 意地で果した 喧嘩だが 今の俺等にゃ くやまれる 斬った張ったに 馴れすぎて あの女の涙も 見えなんだ さぞかし苦労を アしてるだろ 先は夫婦の 約束も 果たしてやれない 身のつらさ 身から出た錆 うらまぬが 冷たい世間の 波風は 一人待つ身にゃ アつらかろう 娑婆をはなれて もう三年 想い出すさえ あきらめた いやで別れる わけじゃない 花のさかりが すぎぬ間に しあわせつかんで ア欲しいのさ |