思い櫻涙の道をたどったら 帰らぬ過去に巡り会う こころ変わりを責めるより 添うて嬉しい花明り 比翼連理(ひよくれんり)の春があり はらはらと 遠櫻(とおざくら) 思いの数だけ 花は咲く こころの綾の糸ぐるま 手繰(たぐ)れば哀しい声がする 忘れ物でもしたようで 眠れないまま寝返れば 夏の終わりもゆき暮れる はらはらと 遠櫻 思いの丈だけ 身は細る 盛りの花も移ろえば 冬木(ふゆき)の櫻の返り花 色もほのかな薄紅に 雪よ積もるな枝折るな 命ふたつが生きている はらはらと 遠櫻 夢見た数だけ 花は散る | 川中美幸 | 吉岡治 | 弦哲也 | | 涙の道をたどったら 帰らぬ過去に巡り会う こころ変わりを責めるより 添うて嬉しい花明り 比翼連理(ひよくれんり)の春があり はらはらと 遠櫻(とおざくら) 思いの数だけ 花は咲く こころの綾の糸ぐるま 手繰(たぐ)れば哀しい声がする 忘れ物でもしたようで 眠れないまま寝返れば 夏の終わりもゆき暮れる はらはらと 遠櫻 思いの丈だけ 身は細る 盛りの花も移ろえば 冬木(ふゆき)の櫻の返り花 色もほのかな薄紅に 雪よ積もるな枝折るな 命ふたつが生きている はらはらと 遠櫻 夢見た数だけ 花は散る |
男の値打ち今は雑魚(ざこ)でも 心に錦(にしき) きっと出番は まわって来るさ 大海原(おおうなばら)に 潮吹く日まで 男を磨いて 機会(とき)を待つ そうさ、男の 男の人生 心意気 ついてないなと 溜息つくな 明日を信じて 飲もうじゃないか 山より高い 野心(のぞみ)があれば 女は黙って ついて来る そうさ、男は 男は中身だ 顔じゃない 金だ地位だと 目の色かえりゃ 人の情けが 見えなくなるぞ 人生楽な 近道はない 千里の道でも 一歩から そうさ、男は 男は苦労で 花が咲く | 川中美幸 | たかたかし | 弦哲也 | 前田俊明 | 今は雑魚(ざこ)でも 心に錦(にしき) きっと出番は まわって来るさ 大海原(おおうなばら)に 潮吹く日まで 男を磨いて 機会(とき)を待つ そうさ、男の 男の人生 心意気 ついてないなと 溜息つくな 明日を信じて 飲もうじゃないか 山より高い 野心(のぞみ)があれば 女は黙って ついて来る そうさ、男は 男は中身だ 顔じゃない 金だ地位だと 目の色かえりゃ 人の情けが 見えなくなるぞ 人生楽な 近道はない 千里の道でも 一歩から そうさ、男は 男は苦労で 花が咲く |
男の背中男の肩と 背中には むかしの影が ゆれている 恋も 涙も 悲しみも だれにも言えない 傷あとも ゆらゆらゆら とまり木ゆれて グラスの底に 明日(あす)をみる おまえはそんな 男の姿 気付かないけど 男の胸の おくのおく そのときどきの 夢がある 過去も 未来も ぼんやりと 忘れてしまう ときがある ゆらゆらゆら タバコのけむり 見つめて愛に ゆれながら おまえのあまい かおりの中で 休む日もある ゆらゆらゆら とまり木ゆれて グラスの底に 明日(あす)をみる おまえはそんな 男の姿 気付かないけど | 川中美幸 | 中山大三郎 | 中山大三郎 | 伊戸のりお | 男の肩と 背中には むかしの影が ゆれている 恋も 涙も 悲しみも だれにも言えない 傷あとも ゆらゆらゆら とまり木ゆれて グラスの底に 明日(あす)をみる おまえはそんな 男の姿 気付かないけど 男の胸の おくのおく そのときどきの 夢がある 過去も 未来も ぼんやりと 忘れてしまう ときがある ゆらゆらゆら タバコのけむり 見つめて愛に ゆれながら おまえのあまい かおりの中で 休む日もある ゆらゆらゆら とまり木ゆれて グラスの底に 明日(あす)をみる おまえはそんな 男の姿 気付かないけど |
男じゃないか俺もおまえも灯がともりゃ 飲まずにいられぬ浮世のつらさ 男じゃないか ぐちはよせ 夢が散ろうと 枯れようと 未練のこすな 明日があるさ あんな女といいながら 酔えば涙がながれてやまぬ 男じゃないか ぐちはよせ 捨てた恋なら 情なら 酒と一緒に ながそじゃないか 男いのちの燃える火は 暗い夜空にかがやく星さ 男じゃないか ぐちはよせ いつかおまえの 時代(とき)が来る のぞみ捨てずに 歩いてゆこう | 川中美幸 | たかたかし | 弦哲也 | | 俺もおまえも灯がともりゃ 飲まずにいられぬ浮世のつらさ 男じゃないか ぐちはよせ 夢が散ろうと 枯れようと 未練のこすな 明日があるさ あんな女といいながら 酔えば涙がながれてやまぬ 男じゃないか ぐちはよせ 捨てた恋なら 情なら 酒と一緒に ながそじゃないか 男いのちの燃える火は 暗い夜空にかがやく星さ 男じゃないか ぐちはよせ いつかおまえの 時代(とき)が来る のぞみ捨てずに 歩いてゆこう |
小樽まで二人暮らしたマンションだけど 愛がこわれて寒々と 夢を開いた小さな鍵を わたし どこかへ捨てに行く 日ぐれに混る小雨に打たれ 行く先探して駅の中 小樽はきっと わたしに似合う ほろほろ泣いて 小樽まで そう 横顔を凍らせて 鍵があるから こころも残る 小樽運河に捨てましょう そして 海鳥 舞飛ぶ海を 二日見つめて 帰りましょう 北行く列車 秋から冬へ 季節を一気に走ります 小樽はきっと わたしに似合う うつむきがちに 小樽まで そう 掌に字を描いて | 川中美幸 | 阿久悠 | 花岡優平 | 矢野立美 | 二人暮らしたマンションだけど 愛がこわれて寒々と 夢を開いた小さな鍵を わたし どこかへ捨てに行く 日ぐれに混る小雨に打たれ 行く先探して駅の中 小樽はきっと わたしに似合う ほろほろ泣いて 小樽まで そう 横顔を凍らせて 鍵があるから こころも残る 小樽運河に捨てましょう そして 海鳥 舞飛ぶ海を 二日見つめて 帰りましょう 北行く列車 秋から冬へ 季節を一気に走ります 小樽はきっと わたしに似合う うつむきがちに 小樽まで そう 掌に字を描いて |
遅い春おまえになんにも してやれないと 握ったわたしの 手を離す 春よこいこい 一足おくれの遅い春 別れ話も あったねと ふたりで笑える 明日をつれてこい お酒を飲んでも 飲まれちゃだめと わかって酔ってる 憂き世酒 春よこいこい 一足おくれの遅い春 子どもみたいに 水中花 咲かせたあの夜の あなたをつれてこい はじけた夢なら はじけたなりに ちいさな暮らしを まもりたい 春よこいこい 一足おくれの遅い春 薄い陽ざしの 街うらに 短かい春でも しあわせつれてこい | 川中美幸 | 吉岡治 | 岸本健介 | | おまえになんにも してやれないと 握ったわたしの 手を離す 春よこいこい 一足おくれの遅い春 別れ話も あったねと ふたりで笑える 明日をつれてこい お酒を飲んでも 飲まれちゃだめと わかって酔ってる 憂き世酒 春よこいこい 一足おくれの遅い春 子どもみたいに 水中花 咲かせたあの夜の あなたをつれてこい はじけた夢なら はじけたなりに ちいさな暮らしを まもりたい 春よこいこい 一足おくれの遅い春 薄い陽ざしの 街うらに 短かい春でも しあわせつれてこい |
忍路海岸わかれ雪鉛色した 冬の海 風がヒュルヒュル 空になる ひとり身を引く 女の胸に ひとひらふたひら 雪が舞う あなたさよなら 忍路海岸 わかれ旅 逢えば抱かれて しまうから 手紙ひとつで 伝えます 筆が走れば 乱れる文字に 思い出ばかりが にじみます あなたさよなら 忍路海岸 ひとり宿 恋をするのも 女ゆえ 恋に泣くのも 女ゆえ 抱けばいとしい 乳房の重み 明日はどの人 好きになる あなたさよなら 忍路海岸 わかれ雪 | 川中美幸 | たかたかし | 弦哲也 | | 鉛色した 冬の海 風がヒュルヒュル 空になる ひとり身を引く 女の胸に ひとひらふたひら 雪が舞う あなたさよなら 忍路海岸 わかれ旅 逢えば抱かれて しまうから 手紙ひとつで 伝えます 筆が走れば 乱れる文字に 思い出ばかりが にじみます あなたさよなら 忍路海岸 ひとり宿 恋をするのも 女ゆえ 恋に泣くのも 女ゆえ 抱けばいとしい 乳房の重み 明日はどの人 好きになる あなたさよなら 忍路海岸 わかれ雪 |
おけいいくさに傷つき 敗れても 魂までは 穢(よご)さない 海峡こえて 米国(アメリカ)で 築く会津の 理想郷(ユートピア) 夢の種子まく 開拓団 おけいも小さな開拓民 ねんね 子守りの開拓民 描いた思いと ほど遠い 荒地が鍬を はね返す その日の糧も しのげずに 山を去る者 抜ける者 人の心も 散りじりに おけいは泣かない開拓民 ねんね 子守りの開拓民 おけいよ見えるか 鶴ヶ城 ゴールド・ヒルの 墓石から 祖国の声が 聞こえるか せめて紅差せ あかね空 乙女ごころに くちびるに おけいは行年(ぎょうねん)十九才 ねんね 子守りの開拓民 ねんね 子守りの開拓民 | 川中美幸 | 吉岡治 | 弦哲也 | 萩田光雄 | いくさに傷つき 敗れても 魂までは 穢(よご)さない 海峡こえて 米国(アメリカ)で 築く会津の 理想郷(ユートピア) 夢の種子まく 開拓団 おけいも小さな開拓民 ねんね 子守りの開拓民 描いた思いと ほど遠い 荒地が鍬を はね返す その日の糧も しのげずに 山を去る者 抜ける者 人の心も 散りじりに おけいは泣かない開拓民 ねんね 子守りの開拓民 おけいよ見えるか 鶴ヶ城 ゴールド・ヒルの 墓石から 祖国の声が 聞こえるか せめて紅差せ あかね空 乙女ごころに くちびるに おけいは行年(ぎょうねん)十九才 ねんね 子守りの開拓民 ねんね 子守りの開拓民 |
奥飛騨慕情風の噂さに 一人来て 湯の香恋しい 奥飛騨路 水の流れも そのままに 君はいでゆの ネオン花 ああ奥飛騨に 雨がふる 情けの淵(ふち)に 咲いたとて 運命(さだめ)悲しい 流れ花 未練残した 盃に 面影揺れて また浮かぶ ああ奥飛騨に 雨がふる 抱(だ)いたのぞみの はかなさを 知るや谷間の 白百合よ 泣いてまた呼ぶ 雷鳥の 声もかなしく 消えてゆく ああ奥飛騨に 雨がふる | 川中美幸 | 竜鉄也 | 竜鉄也 | | 風の噂さに 一人来て 湯の香恋しい 奥飛騨路 水の流れも そのままに 君はいでゆの ネオン花 ああ奥飛騨に 雨がふる 情けの淵(ふち)に 咲いたとて 運命(さだめ)悲しい 流れ花 未練残した 盃に 面影揺れて また浮かぶ ああ奥飛騨に 雨がふる 抱(だ)いたのぞみの はかなさを 知るや谷間の 白百合よ 泣いてまた呼ぶ 雷鳥の 声もかなしく 消えてゆく ああ奥飛騨に 雨がふる |
奥飛騨の女霧にかすんだ奥飛騨(おくひだ)の なぜか侘(わび)しい 湯のけむり すすり泣くよな 虫の音(ね)聞けば 捨てた故郷(こきょう)が なつかしい なつかしい ああ哀愁の 奥飛騨(おくひだ)の女(ひと) 逢えば別れが 来るものと 知っていながら なぜ泣かす かたくにぎった 手のぬくもりに うしろ髪ひく この思い この思い ああ哀愁の 奥飛騨(おくひだ)の女(ひと) 清き流れの 飛騨川(ひだがわ)の 水に映(うつ)した 影ふたつ 別れ切ない あの横顔に いつか来るだろ 幸せが 幸せが ああ哀愁の 奥飛騨(おくひだ)の女(ひと) | 川中美幸 | 竜鉄也 | 竜鉄也 | | 霧にかすんだ奥飛騨(おくひだ)の なぜか侘(わび)しい 湯のけむり すすり泣くよな 虫の音(ね)聞けば 捨てた故郷(こきょう)が なつかしい なつかしい ああ哀愁の 奥飛騨(おくひだ)の女(ひと) 逢えば別れが 来るものと 知っていながら なぜ泣かす かたくにぎった 手のぬくもりに うしろ髪ひく この思い この思い ああ哀愁の 奥飛騨(おくひだ)の女(ひと) 清き流れの 飛騨川(ひだがわ)の 水に映(うつ)した 影ふたつ 別れ切ない あの横顔に いつか来るだろ 幸せが 幸せが ああ哀愁の 奥飛騨(おくひだ)の女(ひと) |
お吉情話下田港の 寝姿山(ねすがたやま)は まるで鶴さん 寝ているようね 沖の黒船 おぼろ月 そうよわたしは 一夜妻(いちやづま) ひとは指さす ラシャメンと お吉はお吉は 哀しゅうございます 鶴さんは腕の立つ船大工 鶴さんの造った船で 祝言をあげたかった お吉は それが夢でした いまでも そうさ いまでもさ…… ひとの噂は 七十五日 いいえ五年 十年すぎた 恨みつらみの 石つぶて 元を正せば ハリスさん 酒よはなしを きいとくれ お吉はお吉は ひとりで生きてきた 伊豆は雨ふる 下田は荒れる 女ひとりじゃ 暮らせぬこの世 紅い着物で 稲生沢川(いのうざわ) これが見おさめ 夜桜の 燃ゆるくれない 宝福寺 お吉はお吉は あの世で結ばれる | 川中美幸 | 高田ひろお | 弦哲也 | 前田俊明 | 下田港の 寝姿山(ねすがたやま)は まるで鶴さん 寝ているようね 沖の黒船 おぼろ月 そうよわたしは 一夜妻(いちやづま) ひとは指さす ラシャメンと お吉はお吉は 哀しゅうございます 鶴さんは腕の立つ船大工 鶴さんの造った船で 祝言をあげたかった お吉は それが夢でした いまでも そうさ いまでもさ…… ひとの噂は 七十五日 いいえ五年 十年すぎた 恨みつらみの 石つぶて 元を正せば ハリスさん 酒よはなしを きいとくれ お吉はお吉は ひとりで生きてきた 伊豆は雨ふる 下田は荒れる 女ひとりじゃ 暮らせぬこの世 紅い着物で 稲生沢川(いのうざわ) これが見おさめ 夜桜の 燃ゆるくれない 宝福寺 お吉はお吉は あの世で結ばれる |
丘は花ざかり若い生命の カレンダーを 今日もひらけば 君の顔 呼びかける あのひとみ モナリザの 謎のいとしさ ああ若い日の 丘は花ざかり ああ若い日の 丘は花ざかり 青いホールのシャンデリヤ 抱いて踊れば 黒髪の なやましい 移り香に 春はゆく 涙ながして ああ若い日の 丘は花ざかり ああ若い日の 丘は花ざかり 想い想われ 散ってゆく 恋は真紅な 天竺葵(ゼラニアム) あのひとも このひとも ながれゆく 淡い白雲 ああ若い日の 丘は花ざかり ああ若い日の 丘は花ざかり | 川中美幸 | 西條八十 | 服部良一 | | 若い生命の カレンダーを 今日もひらけば 君の顔 呼びかける あのひとみ モナリザの 謎のいとしさ ああ若い日の 丘は花ざかり ああ若い日の 丘は花ざかり 青いホールのシャンデリヤ 抱いて踊れば 黒髪の なやましい 移り香に 春はゆく 涙ながして ああ若い日の 丘は花ざかり ああ若い日の 丘は花ざかり 想い想われ 散ってゆく 恋は真紅な 天竺葵(ゼラニアム) あのひとも このひとも ながれゆく 淡い白雲 ああ若い日の 丘は花ざかり ああ若い日の 丘は花ざかり |
大利根月夜あれを御覧と 指差すかたに 利根の流れを ながれ月 昔笑うて 眺めた月も 今日は今日は 涙の顔で見る 愚痴じゃなけれど 世が世であれば 殿の招きの 月見酒 男平手と もてはやされて 今じゃ今じゃ 浮世を三度笠 もとをただせば 侍そだち 腕は自慢の 千葉仕込み 何が不足で 大利根ぐらし 故郷(くに)じゃ故郷じゃ 妹が待つものを | 川中美幸 | 藤田まさと | 長津義司 | 伊戸のりお | あれを御覧と 指差すかたに 利根の流れを ながれ月 昔笑うて 眺めた月も 今日は今日は 涙の顔で見る 愚痴じゃなけれど 世が世であれば 殿の招きの 月見酒 男平手と もてはやされて 今じゃ今じゃ 浮世を三度笠 もとをただせば 侍そだち 腕は自慢の 千葉仕込み 何が不足で 大利根ぐらし 故郷(くに)じゃ故郷じゃ 妹が待つものを |
大阪しぐれひとりで 生きてくなんて できないと 泣いてすがればネオンが ネオンがしみる 北の新地は おもいでばかり 雨もよう 夢もぬれます ああ大阪しぐれ ひとつや ふたつじゃないの ふるきずは 噂並木の堂島 堂島すずめ こんなわたしで いいならあげる なにもかも 抱いてください ああ大阪しぐれ しあわせ それともいまは 不しあわせ 酔ってあなたは曽根崎 曽根崎あたり つくし足りない わたしが悪い あのひとを 雨よ帰して ああ大阪しぐれ | 川中美幸 | 吉岡治 | 市川昭介 | | ひとりで 生きてくなんて できないと 泣いてすがればネオンが ネオンがしみる 北の新地は おもいでばかり 雨もよう 夢もぬれます ああ大阪しぐれ ひとつや ふたつじゃないの ふるきずは 噂並木の堂島 堂島すずめ こんなわたしで いいならあげる なにもかも 抱いてください ああ大阪しぐれ しあわせ それともいまは 不しあわせ 酔ってあなたは曽根崎 曽根崎あたり つくし足りない わたしが悪い あのひとを 雨よ帰して ああ大阪しぐれ |
桜桃忌死ぬことばかりを 思いつめ なんで生きよと しないのですか 玉川上水 梅雨(つゆ)にごり 繁みの道を さまよえば ふたつのいのち 呑みこんだ 水に無情の 風が吹く お金も出世も 縁ないが 守り通すよ この家だけは 人間失格 云いながら こころはいつも 燃えていた 斜陽のひとの 悲しさを 水に蛍の 灯(ひ)がうつす 別れて悔いない ひとだけど どうぞ死んでも 一緒にいたい 一蓮托生 桜桃(おうとう)の つながるいのち しのばせて かばいあうよに かさなって 水にさくらの 花がゆく | 川中美幸 | 水木かおる | 弦哲也 | 前田俊明 | 死ぬことばかりを 思いつめ なんで生きよと しないのですか 玉川上水 梅雨(つゆ)にごり 繁みの道を さまよえば ふたつのいのち 呑みこんだ 水に無情の 風が吹く お金も出世も 縁ないが 守り通すよ この家だけは 人間失格 云いながら こころはいつも 燃えていた 斜陽のひとの 悲しさを 水に蛍の 灯(ひ)がうつす 別れて悔いない ひとだけど どうぞ死んでも 一緒にいたい 一蓮托生 桜桃(おうとう)の つながるいのち しのばせて かばいあうよに かさなって 水にさくらの 花がゆく |
艶冶な気分猫はあなたになついてて 呼んでみたって知らん顔 三日三晩のあらしなら 四日たったら収まるわ 三日月は薄情け 満月は艶冶な気分 なにがあろうと好きなんだから ずっとふたりで生きようね お酒一滴のめないで こんな時にはどうするの? 時の氏神待ちながら きっと明日が始まるわ 三日月は傷の跡 満月はしあわせ気分 おなじ歩幅で選んだ道を ずっとふたりで生きようね 三日月は薄情け 満月は艶冶な気分 なにがあろうと好きなんだから ずっとふたりで生きようね | 川中美幸 | 吉岡治 | 弦哲也 | | 猫はあなたになついてて 呼んでみたって知らん顔 三日三晩のあらしなら 四日たったら収まるわ 三日月は薄情け 満月は艶冶な気分 なにがあろうと好きなんだから ずっとふたりで生きようね お酒一滴のめないで こんな時にはどうするの? 時の氏神待ちながら きっと明日が始まるわ 三日月は傷の跡 満月はしあわせ気分 おなじ歩幅で選んだ道を ずっとふたりで生きようね 三日月は薄情け 満月は艶冶な気分 なにがあろうと好きなんだから ずっとふたりで生きようね |
炎情歌風に抱かれて 雲は揺れ 花に抱かれて 鳥は啼く 愛に抱かれて 女は震え いつか重ねる 夢まくら 夢が燃える ひとつに燃える こゝろ炎情 あーめらめらと 恋の花火は 恋の花火は 命がけ 夏が終われば 死ぬ螢 どんな怨みを 残すやら 愛の吐息が 素肌を染める もっとあなたに 染まりたい みんなあげる 私をあげる こゝろ炎情 あーあかあかと 恋は血のいろ 恋は血のいろ ただ紅い 夜が燃える 命が燃える こゝろ炎情 あーめらめらと 恋の花火は 恋の花火は 命がけ | 川中美幸 | 石本美由起 | 弦哲也 | 櫻庭伸幸 | 風に抱かれて 雲は揺れ 花に抱かれて 鳥は啼く 愛に抱かれて 女は震え いつか重ねる 夢まくら 夢が燃える ひとつに燃える こゝろ炎情 あーめらめらと 恋の花火は 恋の花火は 命がけ 夏が終われば 死ぬ螢 どんな怨みを 残すやら 愛の吐息が 素肌を染める もっとあなたに 染まりたい みんなあげる 私をあげる こゝろ炎情 あーあかあかと 恋は血のいろ 恋は血のいろ ただ紅い 夜が燃える 命が燃える こゝろ炎情 あーめらめらと 恋の花火は 恋の花火は 命がけ |
越前岬きこえるはずない 汽笛を聴いて 飲めば泣きそな ひとり酒 ついてゆきたい ついてゆけない 燃やす切符の 残り火が あなた消えます あなた消えます 越前岬 しあわせ欲しがる 女の夢が いつかあなたを 駄目にする これでいいのね 悔いはないのね 遠くなるほど 逢いたくて あなた恋しい あなた恋しい 越前岬 おまえの明日は ふたりの明日 そんなあの夜の 腕まくら 忘れたいのに 忘れられない ひとり紅ひく とまり木で 春を待ちます 春を待ちます 越前岬 | 川中美幸 | 吉岡治 | 岸本健介 | | きこえるはずない 汽笛を聴いて 飲めば泣きそな ひとり酒 ついてゆきたい ついてゆけない 燃やす切符の 残り火が あなた消えます あなた消えます 越前岬 しあわせ欲しがる 女の夢が いつかあなたを 駄目にする これでいいのね 悔いはないのね 遠くなるほど 逢いたくて あなた恋しい あなた恋しい 越前岬 おまえの明日は ふたりの明日 そんなあの夜の 腕まくら 忘れたいのに 忘れられない ひとり紅ひく とまり木で 春を待ちます 春を待ちます 越前岬 |
うたびと地球という美しい星 こゝにわたしは住む 生きるという暖かくて 強い言葉が好き 笑顔があれば しあわせになれる 信じながら 迷いながら 虹のふもと尋ねるような それが人生 おわりのない夢をゆく あゝわたしうたびと 女というかけがえのない いのち いとしむとき 故郷(こきょう)の空あおぎ見れば 父が母がうかぶ 野に吹く風を ふりつもる雪を こらえながら 愛しながら ありがとうを探す旅が それが人生 おわりのない夢をゆく あゝわたしうたびと 野に吹く風を ふりつもる雪を こらえながら 愛しながら ありがとうを探す旅が それが人生 おわりのない夢をゆく あゝわたしうたびと | 川中美幸 | 池田充男 | 都志見隆 | 若草恵 | 地球という美しい星 こゝにわたしは住む 生きるという暖かくて 強い言葉が好き 笑顔があれば しあわせになれる 信じながら 迷いながら 虹のふもと尋ねるような それが人生 おわりのない夢をゆく あゝわたしうたびと 女というかけがえのない いのち いとしむとき 故郷(こきょう)の空あおぎ見れば 父が母がうかぶ 野に吹く風を ふりつもる雪を こらえながら 愛しながら ありがとうを探す旅が それが人生 おわりのない夢をゆく あゝわたしうたびと 野に吹く風を ふりつもる雪を こらえながら 愛しながら ありがとうを探す旅が それが人生 おわりのない夢をゆく あゝわたしうたびと |
歌ひとすじ冬の寒さを 日照りの夏を 歩きつづけた 歌の道 人の心と 流れる水の 行方嘆いて なんになる 私は唄うわ 明日のために 歌ひとすじの ひとすじの道 恋を捨てれば 涙がさわぐ 歌に生きれば また迷う 死ぬも生きるも 二つに一つ 芸の深さは 計れない 闘う相手は いつでも自分 歌ひとすじの ひとすじの道 真一文字に 唄いつづけて 終わることない この旅は 夢を託して 命のかぎり 人の情けを 世の憂さを 私は唄うわ 心をこめて 歌ひとすじの ひとすじの道 | 川中美幸 | 吉岡治 | 弦哲也 | | 冬の寒さを 日照りの夏を 歩きつづけた 歌の道 人の心と 流れる水の 行方嘆いて なんになる 私は唄うわ 明日のために 歌ひとすじの ひとすじの道 恋を捨てれば 涙がさわぐ 歌に生きれば また迷う 死ぬも生きるも 二つに一つ 芸の深さは 計れない 闘う相手は いつでも自分 歌ひとすじの ひとすじの道 真一文字に 唄いつづけて 終わることない この旅は 夢を託して 命のかぎり 人の情けを 世の憂さを 私は唄うわ 心をこめて 歌ひとすじの ひとすじの道 |
歌手紙忘れられない あなたの笑顔 寝返りうっても あなたはいない 今夜も愛の かけらを集め 遠いあの日を 想い出す あなたに逢いたい もう一度逢いたい 届かない哀しみは 立ちどまる 恋うた 夢うた 歌ってつづる あなたに贈る 歌手紙 そばにいるとき 気づかなかった あなたの優しさ せつないこころ 恋しいひとよ 離れたいまも なぜか涙が あふれだす あなたに逢いたい もう一度逢いたい 追いかけた夢だけは 胸のなか 艶うた 旅うた おもかげ抱いて あなたに贈る 歌手紙 あなたに逢いたい もう一度逢いたい 届かない哀しみは 立ちどまる 恋うた 夢うた 歌ってつづる あなたに贈る 歌手紙 あなたに贈る 歌手紙 | 川中美幸 | 建石一 | 弦哲也 | 田村武也 | 忘れられない あなたの笑顔 寝返りうっても あなたはいない 今夜も愛の かけらを集め 遠いあの日を 想い出す あなたに逢いたい もう一度逢いたい 届かない哀しみは 立ちどまる 恋うた 夢うた 歌ってつづる あなたに贈る 歌手紙 そばにいるとき 気づかなかった あなたの優しさ せつないこころ 恋しいひとよ 離れたいまも なぜか涙が あふれだす あなたに逢いたい もう一度逢いたい 追いかけた夢だけは 胸のなか 艶うた 旅うた おもかげ抱いて あなたに贈る 歌手紙 あなたに逢いたい もう一度逢いたい 届かない哀しみは 立ちどまる 恋うた 夢うた 歌ってつづる あなたに贈る 歌手紙 あなたに贈る 歌手紙 |
うすゆき草おなじ歩幅で これからも ふたり歩いて 行けたらいいね 北風(かぜ)に吹かれて 咲いている 可憐な花だよ うすゆき草は 夢を信じて ついて来る 抱けばいとしい おれの花 まわり道でも ふたりなら 心いたわり 愛してゆける 細いからだを しならせて けなげに咲く花 うすゆき草よ 無理をするなよ つらければ 泣いていいんだ おれの胸 冬のきびしさ 耐えぬいて 花は大地に 命を咲かす 今日という日を せいいっぱい 希望(きぼう)の花だよ うすゆき草は にごり水でも 空映す 虹のかけ橋 ふたりづれ | 川中美幸 | たかたかし | 弦哲也 | | おなじ歩幅で これからも ふたり歩いて 行けたらいいね 北風(かぜ)に吹かれて 咲いている 可憐な花だよ うすゆき草は 夢を信じて ついて来る 抱けばいとしい おれの花 まわり道でも ふたりなら 心いたわり 愛してゆける 細いからだを しならせて けなげに咲く花 うすゆき草よ 無理をするなよ つらければ 泣いていいんだ おれの胸 冬のきびしさ 耐えぬいて 花は大地に 命を咲かす 今日という日を せいいっぱい 希望(きぼう)の花だよ うすゆき草は にごり水でも 空映す 虹のかけ橋 ふたりづれ |
雨情歌雨がしとしと 降る夜は 心の芯まで 濡れてくる あなたの熱い その胸で 泣いた日も 泣いた日も そうよあの日も 雨でした 軒に吊した 赤ちょうちん 今夜もポツンと 闇に浮く 別れて遠く 離れても 消えもせず 消えもせず 今もやさしい ほゝ笑みよ 人と別れる 哀しみに この世の無常を 知りました お酒に夢を 注ぎたして 飲んだ日の 飲んだ日の 一期一会に 涙して | 川中美幸 | たかたかし | 弦哲也 | 前田俊明 | 雨がしとしと 降る夜は 心の芯まで 濡れてくる あなたの熱い その胸で 泣いた日も 泣いた日も そうよあの日も 雨でした 軒に吊した 赤ちょうちん 今夜もポツンと 闇に浮く 別れて遠く 離れても 消えもせず 消えもせず 今もやさしい ほゝ笑みよ 人と別れる 哀しみに この世の無常を 知りました お酒に夢を 注ぎたして 飲んだ日の 飲んだ日の 一期一会に 涙して |
祝い酒浮世荒波 ヨイショと越える 今日はおまえの 晴れの門出だよ 親が咲かせた 命の花が 二つ並んだ 鶴と亀 笑顔うれしい 祝い酒 五臓六腑に 樽酒しみる 酔うてめでたい 唄のはなむけさ 七つ転んで 八つで起きろ 明日は苦労の ふたり坂 縁がうれしい 祝い酒 花も嵐も 人生船路 愛が舵とる 若い二人だよ 吹けばとぶよな 小さな木でも 枝は栄える 葉もしげる 門出うれしい 祝い酒 | 川中美幸 | たかたかし | 猪俣公章 | | 浮世荒波 ヨイショと越える 今日はおまえの 晴れの門出だよ 親が咲かせた 命の花が 二つ並んだ 鶴と亀 笑顔うれしい 祝い酒 五臓六腑に 樽酒しみる 酔うてめでたい 唄のはなむけさ 七つ転んで 八つで起きろ 明日は苦労の ふたり坂 縁がうれしい 祝い酒 花も嵐も 人生船路 愛が舵とる 若い二人だよ 吹けばとぶよな 小さな木でも 枝は栄える 葉もしげる 門出うれしい 祝い酒 |
命くれない生まれる前から 結ばれていた そんな気がする 紅の糸 だから死ぬまで ふたりは一緒 「あなた」「おまえ」夫婦みち 命くれない 命くれない ふたりづれ 人目をしのんで 隠れて泣いた そんな日もある 傷もある 苦労積荷の 木の葉の舟で 「あなた」「おまえ」あぶな川 命くれない 命くれない ふたりづれ なんにもいらない あなたがいれば 笑顔ひとつで 生きられる 泣く日笑う日 花咲く日まで 「あなた」「おまえ」手をかさね 命くれない 命くれない ふたりづれ | 川中美幸 | 吉岡治 | 北原じゅん | | 生まれる前から 結ばれていた そんな気がする 紅の糸 だから死ぬまで ふたりは一緒 「あなた」「おまえ」夫婦みち 命くれない 命くれない ふたりづれ 人目をしのんで 隠れて泣いた そんな日もある 傷もある 苦労積荷の 木の葉の舟で 「あなた」「おまえ」あぶな川 命くれない 命くれない ふたりづれ なんにもいらない あなたがいれば 笑顔ひとつで 生きられる 泣く日笑う日 花咲く日まで 「あなた」「おまえ」手をかさね 命くれない 命くれない ふたりづれ |
いなか侍ふるさと捨てゝ 悔いてると 悲しい便りをくれたひと 馬鹿ね 帰っておいでよ 意地張らず ヤケ酒 呑んでる場合じゃないわ 祭りの仕度に 要る男 いなか侍 いばっていゝよ 躓(つまず)きどうし 振り向けば 何にも無いよと 悔いたひと 馬鹿ね 私がいるのを忘れたの 縁談話がいくつもあるが どこにも行かずに待ってます いなか侍 泣くんじゃないよ だんだん夢が 遠くなる 愚かさ知ったと 嘆くひと 馬鹿ね そろそろ 雲雀が騒ぎ出す この身に朝日をいっぱいあびて 二人でしようよ深呼吸 いなか侍 元気を出せよ 元気を出せよ | 川中美幸 | もず唱平 | 聖川湧 | 伊戸のりお | ふるさと捨てゝ 悔いてると 悲しい便りをくれたひと 馬鹿ね 帰っておいでよ 意地張らず ヤケ酒 呑んでる場合じゃないわ 祭りの仕度に 要る男 いなか侍 いばっていゝよ 躓(つまず)きどうし 振り向けば 何にも無いよと 悔いたひと 馬鹿ね 私がいるのを忘れたの 縁談話がいくつもあるが どこにも行かずに待ってます いなか侍 泣くんじゃないよ だんだん夢が 遠くなる 愚かさ知ったと 嘆くひと 馬鹿ね そろそろ 雲雀が騒ぎ出す この身に朝日をいっぱいあびて 二人でしようよ深呼吸 いなか侍 元気を出せよ 元気を出せよ |
いとしい人へ悲しみを知っている いとしい人よ あなたと出合ってから どれくらい経つのでしょう 泣き顔や 笑い顔 怒った顔も 私の歴史をいちばん 近くで見ていた あなたをあたためてあげたいのよ 北の街めぐり逢えた 大切な愛だから 心をあたためてあげたいのよ 淋しさにひとりで凍える夜が 二度と来ないように 遠い夢もっている いとしい人よ あなたのその強さは やさしさに溢れてる 雨の日も 晴れの日も 嵐の時も 私をこれからもずっと 守ってください あなたと幸せになりたいのよ 過ぎ去りし日のあやまち 想い出を抱きしめて 涙にくちずけてあげたいのよ 懐かしの我が家の 小さな部屋に 明かり灯すように ひとつだけあるわ 本当の愛が その愛掴んだなら 放してはいけない あなたをあたためてあげたいのよ 変わらない熱い想い いつの日も いつまでも 心をあたためてあげたいのよ 淋しさにひとりで 凍える夜が 二度と来ないように あたためてあげたい… | 川中美幸 | 帆刈伸子 | 都志見隆 | 川村栄二 | 悲しみを知っている いとしい人よ あなたと出合ってから どれくらい経つのでしょう 泣き顔や 笑い顔 怒った顔も 私の歴史をいちばん 近くで見ていた あなたをあたためてあげたいのよ 北の街めぐり逢えた 大切な愛だから 心をあたためてあげたいのよ 淋しさにひとりで凍える夜が 二度と来ないように 遠い夢もっている いとしい人よ あなたのその強さは やさしさに溢れてる 雨の日も 晴れの日も 嵐の時も 私をこれからもずっと 守ってください あなたと幸せになりたいのよ 過ぎ去りし日のあやまち 想い出を抱きしめて 涙にくちずけてあげたいのよ 懐かしの我が家の 小さな部屋に 明かり灯すように ひとつだけあるわ 本当の愛が その愛掴んだなら 放してはいけない あなたをあたためてあげたいのよ 変わらない熱い想い いつの日も いつまでも 心をあたためてあげたいのよ 淋しさにひとりで 凍える夜が 二度と来ないように あたためてあげたい… |
一路一生海より深い 母の愛 はげます父の 声がする 今宵も集う ひとの和に この身をそっと おきかえて わが来し方を ほめて呑む なみだをすする 酒よりも よろこび語る 酒がいい 人生川を 漂って 生きねばならぬ せつなさよ 湯ぶねで癒す 旅のやど いのちの限り 恋もした 信じたみちを ひとすじに さだめでしょうか さだめなら 艶よく咲いて ふたたびの 歌うしあわせ ありがとう | 川中美幸 | 池田充男 | 弦哲也 | 前田俊明 | 海より深い 母の愛 はげます父の 声がする 今宵も集う ひとの和に この身をそっと おきかえて わが来し方を ほめて呑む なみだをすする 酒よりも よろこび語る 酒がいい 人生川を 漂って 生きねばならぬ せつなさよ 湯ぶねで癒す 旅のやど いのちの限り 恋もした 信じたみちを ひとすじに さだめでしょうか さだめなら 艶よく咲いて ふたたびの 歌うしあわせ ありがとう |
あんたの春あんたの春は 嘘ばっかりや 春には帰ると いいながら 帰って来た試(ためし)が あるかいな 尻無川(しりなしがわ)の 川尻(かわじり)で ポンポン船の 音聞きながら 好きや 好きやというたのも あれもやっぱり 嘘やろう もう待てへんで 待つかいな 通天閣の 灯(ひ)を忘れたか 千日前やら 中の島 歩いたこと おぼえてへんのやろ あの子ら末(すえ)は 女夫(めおと)やと 噂を立てた 嫌われもんの 角(かど)の酒屋の 後家(ごけ)はんが 可哀そうやと 親切に 縁談もって 来てくれた いつまで阿呆な 夢みてる気や ジェームス・ディーンに 憧(あこ)がれて 笑わせるで 荒野(こうや)を目指すやて 吉三郎(きっさぶろう)の おっちゃんが そろそろ歳(とし)や 夜店もつらい ワイの得意の 淡呵売(たんかばい) アイツだけには 仕込みたい 帰って来いと いうてはる | 川中美幸 | もず唱平 | 浜圭介 | | あんたの春は 嘘ばっかりや 春には帰ると いいながら 帰って来た試(ためし)が あるかいな 尻無川(しりなしがわ)の 川尻(かわじり)で ポンポン船の 音聞きながら 好きや 好きやというたのも あれもやっぱり 嘘やろう もう待てへんで 待つかいな 通天閣の 灯(ひ)を忘れたか 千日前やら 中の島 歩いたこと おぼえてへんのやろ あの子ら末(すえ)は 女夫(めおと)やと 噂を立てた 嫌われもんの 角(かど)の酒屋の 後家(ごけ)はんが 可哀そうやと 親切に 縁談もって 来てくれた いつまで阿呆な 夢みてる気や ジェームス・ディーンに 憧(あこ)がれて 笑わせるで 荒野(こうや)を目指すやて 吉三郎(きっさぶろう)の おっちゃんが そろそろ歳(とし)や 夜店もつらい ワイの得意の 淡呵売(たんかばい) アイツだけには 仕込みたい 帰って来いと いうてはる |
嵐が丘たれこめた空の 紗幕(しゃまく)が光る おぼろおぼろの夢のよう 確かこんな景色を見たことあるわ 失うものなどなんにもないと 茫(ぼう) 茫 茫 嵐が丘に火を放ち 茫 茫 茫 髪ふり乱して あぁ 日も月も 色を失した恋があり 遠雷が峯を 伝って帰る おどろおどろの雲つれて まるで解けてとけない謎々みたい 男と女のせつなさごっこ 渺(びょう) 渺 渺 嵐が丘に白銀(しろがね)の 渺 渺 渺 涙が枯れれば あぁ 地に天に 鈴を鳴らした恋があり 茫 茫 茫 嵐が丘に火を放ち 茫 茫 茫 髪ふり乱して あぁ 日も月も 色を失した恋があり | 川中美幸 | 吉岡治 | 弦哲也 | 若草恵 | たれこめた空の 紗幕(しゃまく)が光る おぼろおぼろの夢のよう 確かこんな景色を見たことあるわ 失うものなどなんにもないと 茫(ぼう) 茫 茫 嵐が丘に火を放ち 茫 茫 茫 髪ふり乱して あぁ 日も月も 色を失した恋があり 遠雷が峯を 伝って帰る おどろおどろの雲つれて まるで解けてとけない謎々みたい 男と女のせつなさごっこ 渺(びょう) 渺 渺 嵐が丘に白銀(しろがね)の 渺 渺 渺 涙が枯れれば あぁ 地に天に 鈴を鳴らした恋があり 茫 茫 茫 嵐が丘に火を放ち 茫 茫 茫 髪ふり乱して あぁ 日も月も 色を失した恋があり |
雨の御堂筋小ぬか雨降る 御堂筋 こころ変わりな 夜の雨 あなた… あなたは何処よ あなたをたずねて 南へ歩く 本町あたりに あなたはいると 風の知らせを 背中で聞いて こんな… 女がひとり 探していたことを 誰かつたえて ああ 降る雨に 泣きながら 肌(み)をよせて 傘もささず 濡れて… 夜の いちょう並木は 枯葉をおとし 雨の舗道は 淋しく光る あなた… あなたのかげを あなたを偲んで 南へ歩く ああ 降る雨に 泣きながら 肌(み)をよせて 傘もささず 濡れて… 夜の 梅田新道 心斎橋と 雨の舗道は 淋しく光る あなた… あなたのかげを あなたを偲んで 南へ歩く | 川中美幸 | 林春生 | B・ボーグル・M・テイラー・D・ウイルソン・G・マギー・J・ダリル | | 小ぬか雨降る 御堂筋 こころ変わりな 夜の雨 あなた… あなたは何処よ あなたをたずねて 南へ歩く 本町あたりに あなたはいると 風の知らせを 背中で聞いて こんな… 女がひとり 探していたことを 誰かつたえて ああ 降る雨に 泣きながら 肌(み)をよせて 傘もささず 濡れて… 夜の いちょう並木は 枯葉をおとし 雨の舗道は 淋しく光る あなた… あなたのかげを あなたを偲んで 南へ歩く ああ 降る雨に 泣きながら 肌(み)をよせて 傘もささず 濡れて… 夜の 梅田新道 心斎橋と 雨の舗道は 淋しく光る あなた… あなたのかげを あなたを偲んで 南へ歩く |
雨の街 恋の街濡れてゆきましょあなた 心はずむ 夜だから 肩をならべてふたり 信じたいの いつまでも 赤い灯 青い灯 あの花 この花 想いかよわせ 雨も 雨も 唄ってる 七色の傘の波 夢さそうふたりづれ 雨の街 恋の街 店のあかりが 揺れて ふたりだけの 夜だから 指の先まで なぜか 涙もろく なりそうよ 赤い灯 青い灯 あの人 この人 寄りそいながら 雨に 雨に消えてゆく 並木道 まわり道 夢さそうふたりづれ 雨の街 恋の街 どんな小さな ことも わすれられぬ 夜だから 別れたくない ふたり 頬に光る 銀の雨 赤い灯 青い灯 あの夜 この夜 愛のしるしを 胸に 胸に抱きしめて 明日また 逢いましょう 夢さそうふたりづれ 雨の街 恋の街 | 川中美幸 | たかたかし | 岡千秋 | | 濡れてゆきましょあなた 心はずむ 夜だから 肩をならべてふたり 信じたいの いつまでも 赤い灯 青い灯 あの花 この花 想いかよわせ 雨も 雨も 唄ってる 七色の傘の波 夢さそうふたりづれ 雨の街 恋の街 店のあかりが 揺れて ふたりだけの 夜だから 指の先まで なぜか 涙もろく なりそうよ 赤い灯 青い灯 あの人 この人 寄りそいながら 雨に 雨に消えてゆく 並木道 まわり道 夢さそうふたりづれ 雨の街 恋の街 どんな小さな ことも わすれられぬ 夜だから 別れたくない ふたり 頬に光る 銀の雨 赤い灯 青い灯 あの夜 この夜 愛のしるしを 胸に 胸に抱きしめて 明日また 逢いましょう 夢さそうふたりづれ 雨の街 恋の街 |
雨の止まり木人の心の 裏側を なぜに映さぬ 露地灯り 生きるつらさに 負けそうで にじむため息 ひとり酒 雨がそぼ降る こんな夜 誰かにそばに いて欲しい 雨とお酒、嫌いじゃないわ。 でも一人ってやっぱり寂しい…。 恋もしました 人並みに いつも見送る 役ばかり 消したつもりの 傷の跡 なんで今さら また痛む 飲んで酔えない こんな夜 誰かの胸で 眠りたい もう帰っちゃうの? 誰か待ってるんでしょ! いいなァ…。 いつも強がり 見せてきた そっとつぶやく ひとり言 無理に笑えば 寂しくて グラス持つ手が 震えます 涙そぼ降る こんな夜 誰かにそばに いて欲しい | 川中美幸 | 麻こよみ | 弦哲也 | 南郷達也 | 人の心の 裏側を なぜに映さぬ 露地灯り 生きるつらさに 負けそうで にじむため息 ひとり酒 雨がそぼ降る こんな夜 誰かにそばに いて欲しい 雨とお酒、嫌いじゃないわ。 でも一人ってやっぱり寂しい…。 恋もしました 人並みに いつも見送る 役ばかり 消したつもりの 傷の跡 なんで今さら また痛む 飲んで酔えない こんな夜 誰かの胸で 眠りたい もう帰っちゃうの? 誰か待ってるんでしょ! いいなァ…。 いつも強がり 見せてきた そっとつぶやく ひとり言 無理に笑えば 寂しくて グラス持つ手が 震えます 涙そぼ降る こんな夜 誰かにそばに いて欲しい |
あなたひとすじあなたのそばで 暮らせるならば なにもいらない 欲しくない 抱いてください おんなの夢を 寒い北風 吹く道を 愛を探して 歩いて来たの 涙でやけを おこしもしたわ 飲めぬお酒も おぼえたわ 抱いてください おんなの夢を そっといたわる 仕草にも とけてゆきます こゝろの傷が あなたが胸に ともした灯り 生きるのぞみを くれました 抱いてください おんなの夢を なんのとりえも ないけれど あなたひとすじ つくしてゆくわ | 川中美幸 | たかたかし | 弦哲也 | 斉藤恒夫 | あなたのそばで 暮らせるならば なにもいらない 欲しくない 抱いてください おんなの夢を 寒い北風 吹く道を 愛を探して 歩いて来たの 涙でやけを おこしもしたわ 飲めぬお酒も おぼえたわ 抱いてください おんなの夢を そっといたわる 仕草にも とけてゆきます こゝろの傷が あなたが胸に ともした灯り 生きるのぞみを くれました 抱いてください おんなの夢を なんのとりえも ないけれど あなたひとすじ つくしてゆくわ |
あなたに惚れましたあなたどんなに 愛しているか 胸を開いて 見せたいぐらい 女ごころの湖に 石を投げて 石を投げて 波が乱れて広がって 沈んでゆくの あなたに惚れました 可哀想でしょ 女がひとり 泪うかべて 苦しむなんて もしも重荷に なるのなら 雪のように 雪のように 溶けて流れて 身を引いて 消えてもいいの あなたに惚れました きっとあなたの 気に入るように 変えてゆきたい 生き方さえも 眼には見えない 細糸を たぐり寄せて たぐり寄せて 愛でひとつに 結ばれて 離れはしない あなたに惚れました | 川中美幸 | 千家和也 | 伊藤雪彦 | | あなたどんなに 愛しているか 胸を開いて 見せたいぐらい 女ごころの湖に 石を投げて 石を投げて 波が乱れて広がって 沈んでゆくの あなたに惚れました 可哀想でしょ 女がひとり 泪うかべて 苦しむなんて もしも重荷に なるのなら 雪のように 雪のように 溶けて流れて 身を引いて 消えてもいいの あなたに惚れました きっとあなたの 気に入るように 変えてゆきたい 生き方さえも 眼には見えない 細糸を たぐり寄せて たぐり寄せて 愛でひとつに 結ばれて 離れはしない あなたに惚れました |
あなたに命がけ死ねと言われりゃ 死んでもいいわ 待てと言われりゃ 待ってもいいわ だけどあなたは ふりむかないで いやな人には 誘われる あー この私 夢で夢でうばって あなたに命がけ ダイヤなんかは 欲しくはないわ ガラス玉でも あなたが好きよ 何もあなたは してくれないが 胸のシンまで 燃えてます あー お願いよ そっとそっと支えて あなたに命がけ 夜が来るたび 夜明けを待つわ 朝が来るたび ゆうべを想う いつもあなたの おそばにおいて 悪い人には したくない あー 時々は 思い思いだしてね あなたに命がけ | 川中美幸 | 石坂まさを | 伊藤雪彦 | 馬場良 | 死ねと言われりゃ 死んでもいいわ 待てと言われりゃ 待ってもいいわ だけどあなたは ふりむかないで いやな人には 誘われる あー この私 夢で夢でうばって あなたに命がけ ダイヤなんかは 欲しくはないわ ガラス玉でも あなたが好きよ 何もあなたは してくれないが 胸のシンまで 燃えてます あー お願いよ そっとそっと支えて あなたに命がけ 夜が来るたび 夜明けを待つわ 朝が来るたび ゆうべを想う いつもあなたの おそばにおいて 悪い人には したくない あー 時々は 思い思いだしてね あなたに命がけ |
あなたと生きるも一度あなたに 逢いたいと つぶやきながら 朝餉の支度 桜がいちりん 描かれた あなたと揃いの 夫婦箸 ひとりきりりと 生きてます だって あなたの 女房です 幾つの坂道 越えたのか 幾つの冬を 乗り越えたのか 心が飛ぶよな 嵐にも ふたりでいたから 耐えられた そばにあなたが 居るようで そうね 今夜は 飲みましょか 苦労もなみだも 宝物 あなたのそばで 倖せでした 淋しくなるたび 見つめます ふたりで選んだ 夫婦箸 ひとりぼっちじゃ ないものね 私 あなたと 生きてます | 川中美幸 | 田久保真見 | 弦哲也 | 前田俊明 | も一度あなたに 逢いたいと つぶやきながら 朝餉の支度 桜がいちりん 描かれた あなたと揃いの 夫婦箸 ひとりきりりと 生きてます だって あなたの 女房です 幾つの坂道 越えたのか 幾つの冬を 乗り越えたのか 心が飛ぶよな 嵐にも ふたりでいたから 耐えられた そばにあなたが 居るようで そうね 今夜は 飲みましょか 苦労もなみだも 宝物 あなたのそばで 倖せでした 淋しくなるたび 見つめます ふたりで選んだ 夫婦箸 ひとりぼっちじゃ ないものね 私 あなたと 生きてます |
愛は別離恋だって命だって 終わる時が来る あなたとの幸せも 終わる時が来る 時間(とき)の流れに 勝てるものはいない 別れましょう 諦めましょう 忘れましょう 愛(いと)しくてたまらない今 愛したりないうちが花 神かけた誓いだって 破る時がある あなたとの約束も 破る時がある 永遠なんて 何処にあるというの 別れましょう 諦めましょう 忘れましょう 泣きながら抱きあった今 愛したりないうちが花 時間の流れに 勝てるものはいない 別れましょう 諦めましょう 忘れましょう 愛しくてたまらない今 愛したりないうちが花 | 川中美幸 | なかにし礼 | 浜圭介 | 櫻庭伸幸 | 恋だって命だって 終わる時が来る あなたとの幸せも 終わる時が来る 時間(とき)の流れに 勝てるものはいない 別れましょう 諦めましょう 忘れましょう 愛(いと)しくてたまらない今 愛したりないうちが花 神かけた誓いだって 破る時がある あなたとの約束も 破る時がある 永遠なんて 何処にあるというの 別れましょう 諦めましょう 忘れましょう 泣きながら抱きあった今 愛したりないうちが花 時間の流れに 勝てるものはいない 別れましょう 諦めましょう 忘れましょう 愛しくてたまらない今 愛したりないうちが花 |
愛人あなたが好きだから それでいいのよ たとえ一緒に街を 歩けなくても この部屋にいつも 帰ってくれたら わたしは待つ身の 女でいいの 尽くして 泣きぬれて そして愛されて 時がふたりを 離さぬように 見つめて 寄りそって そして抱きしめて このまま あなたの胸で暮らしたい めぐり逢い少しだけ 遅いだけなの 何も言わずいてね わかっているわ 心だけせめて 残してくれたら わたしは見送る 女でいいの 尽くして 泣きぬれて そして愛されて 明日がふたりを こわさぬように 離れて 恋しくて そして会いたくて このまま あなたの胸で眠りたい 尽くして 泣きぬれて そして愛されて 明日がふたりを こわさぬように 離れて 恋しくて そして会いたくて このまま あなたの胸で暮らしたい | 川中美幸 | 荒木とよひさ | 三木たかし | | あなたが好きだから それでいいのよ たとえ一緒に街を 歩けなくても この部屋にいつも 帰ってくれたら わたしは待つ身の 女でいいの 尽くして 泣きぬれて そして愛されて 時がふたりを 離さぬように 見つめて 寄りそって そして抱きしめて このまま あなたの胸で暮らしたい めぐり逢い少しだけ 遅いだけなの 何も言わずいてね わかっているわ 心だけせめて 残してくれたら わたしは見送る 女でいいの 尽くして 泣きぬれて そして愛されて 明日がふたりを こわさぬように 離れて 恋しくて そして会いたくて このまま あなたの胸で眠りたい 尽くして 泣きぬれて そして愛されて 明日がふたりを こわさぬように 離れて 恋しくて そして会いたくて このまま あなたの胸で暮らしたい |