港恋うれば流された男の記憶の隅に 港町が浮かぶ おぼろげに揺れる女がそこで 海を見つめてる 濁り波かすめ 海猫飛べば 俺に抱かれて 人恋唄を 誰に溢るる この涙 岬の春は 遠き夢 寒い…寒い…と束風(たばかぜ)に 来る人 去(ゆ)く人 恋うるだけ ひからびた酒場で女が咽(な)いた 港町が浮かぶ “出発(たびだち)はいつ?”と とっくりを差す 指が震えてる 海鳴りが吠えて 背中を打(ぶ)てば 俺に抱かれて 人恋唄を いとし面影 さがしても 儚(はかな)き恋は たおれ花 されど…されど…と山茶花(さざんか)に 来る人 去く人 恋うるだけ 誰に溢るる この涙 岬の春は 遠き夢 寒い…寒い…と束風(たばかぜ)に 来る人 去(ゆ)く人 恋うるだけ | 藤あや子 | 大津あきら | 浜圭介 | | 流された男の記憶の隅に 港町が浮かぶ おぼろげに揺れる女がそこで 海を見つめてる 濁り波かすめ 海猫飛べば 俺に抱かれて 人恋唄を 誰に溢るる この涙 岬の春は 遠き夢 寒い…寒い…と束風(たばかぜ)に 来る人 去(ゆ)く人 恋うるだけ ひからびた酒場で女が咽(な)いた 港町が浮かぶ “出発(たびだち)はいつ?”と とっくりを差す 指が震えてる 海鳴りが吠えて 背中を打(ぶ)てば 俺に抱かれて 人恋唄を いとし面影 さがしても 儚(はかな)き恋は たおれ花 されど…されど…と山茶花(さざんか)に 来る人 去く人 恋うるだけ 誰に溢るる この涙 岬の春は 遠き夢 寒い…寒い…と束風(たばかぜ)に 来る人 去(ゆ)く人 恋うるだけ |
紙の舟ひと夜の恋に 身を焦がし 女は夢で 旅をする お声だけでも ああ…… あなた聞かせてよ 幾つになっても 恋を織(お)る おんな哀しい 紙の舟 あなたの側で 淋しさを 温(ぬく)めていたい 雨の日は 酔って今夜は ああ…… あなた 甘えたい 明日が見えない 川だって おんな一途な 紙の舟 しぐれる風の 寒さより 世間の噂(くち)に 泣かされる 連れて逃げてよ ああ…… あなた何処までも 流れて水面に 溶けようと おんな夢漕(こ)ぐ 紙の舟 | 藤あや子 | 里村龍一 | 叶弦大 | | ひと夜の恋に 身を焦がし 女は夢で 旅をする お声だけでも ああ…… あなた聞かせてよ 幾つになっても 恋を織(お)る おんな哀しい 紙の舟 あなたの側で 淋しさを 温(ぬく)めていたい 雨の日は 酔って今夜は ああ…… あなた 甘えたい 明日が見えない 川だって おんな一途な 紙の舟 しぐれる風の 寒さより 世間の噂(くち)に 泣かされる 連れて逃げてよ ああ…… あなた何処までも 流れて水面に 溶けようと おんな夢漕(こ)ぐ 紙の舟 |
夢咲川私ひとりに あなたの愛を みんな下さい お願いだから こんなおんなの 想いをこめて 笹の小舟を 夢咲川に そっと流した 雨の夜 あゝ雨の夜 熱いあなたの 吐息(といき)の中で 胸を埋めた 夜明けの舟宿(やど)よ これが女の しあわせなのね ずっとこのまま 夢咲川を 炎えるこころで 渡りたい あゝ渡りたい 悔いはしないわ あなたにあげた 愛のすべては 私のいのち 雨のしずくが 岸辺の花に 濡れて輝く 夢咲川は 永遠にふたりを 結ぶ川 あゝ結ぶ川 | 藤あや子 | 三浦康照 | 石中仁人 | | 私ひとりに あなたの愛を みんな下さい お願いだから こんなおんなの 想いをこめて 笹の小舟を 夢咲川に そっと流した 雨の夜 あゝ雨の夜 熱いあなたの 吐息(といき)の中で 胸を埋めた 夜明けの舟宿(やど)よ これが女の しあわせなのね ずっとこのまま 夢咲川を 炎えるこころで 渡りたい あゝ渡りたい 悔いはしないわ あなたにあげた 愛のすべては 私のいのち 雨のしずくが 岸辺の花に 濡れて輝く 夢咲川は 永遠にふたりを 結ぶ川 あゝ結ぶ川 |
忍び逢いここまで来れば 誰からも 冷たく指はさされまい 人眼(ひとめ)を避ける 噂を避ける 忍び逢い 海鳴りホテル 岬町 霧が隠してくれるのね めくって遊ぶ トランプの 占いさえも気にかかる ため息濡れる 切なく濡れる 忍び逢い 甘えて飲んだ 水割りに 酔って泣いても許してね ひとつに夢を 結んでも 別れの朝はすぐにくる あなたに燃える 命が燃える 忍び逢い 二人で共に 生きる日を いつか私にくださいね | 藤あや子 | 石本美由起 | 弦哲也 | | ここまで来れば 誰からも 冷たく指はさされまい 人眼(ひとめ)を避ける 噂を避ける 忍び逢い 海鳴りホテル 岬町 霧が隠してくれるのね めくって遊ぶ トランプの 占いさえも気にかかる ため息濡れる 切なく濡れる 忍び逢い 甘えて飲んだ 水割りに 酔って泣いても許してね ひとつに夢を 結んでも 別れの朝はすぐにくる あなたに燃える 命が燃える 忍び逢い 二人で共に 生きる日を いつか私にくださいね |
あや子の幸せ小唄富士と言ったら日本一 高いお山の事だけど 富士も色々ありまして あたし可憐な藤の花 花は花でもまだ固い あたし蕾のつもりでも 人が言うには はやすには お前とっくに花盛り もしもそうならこの胸に 蝶の2匹や3匹は 飛んで止まっていいものを 悪い虫さえ飛んでこぬ 向いコタツで見つめ合い さしつさされつ してるうち 肩を抱かれるいいとこで 今朝も夢から目がさめた なってみたいの 幸せに 日本一とは言わないが 同じ呼び名にあやかって 富士のお山に手を合わす 富士のお山に手を合わす | 藤あや子 | 浅倉玲 | 聖川湧 | | 富士と言ったら日本一 高いお山の事だけど 富士も色々ありまして あたし可憐な藤の花 花は花でもまだ固い あたし蕾のつもりでも 人が言うには はやすには お前とっくに花盛り もしもそうならこの胸に 蝶の2匹や3匹は 飛んで止まっていいものを 悪い虫さえ飛んでこぬ 向いコタツで見つめ合い さしつさされつ してるうち 肩を抱かれるいいとこで 今朝も夢から目がさめた なってみたいの 幸せに 日本一とは言わないが 同じ呼び名にあやかって 富士のお山に手を合わす 富士のお山に手を合わす |
女泣川しあわせですと 嘘をつく わかってください 女の見栄を へたな芝居に 合わせてくれる あなたの変わらぬ 思いやり くずれそうです… おんな泣く川 女泣川(おなきがわ) いけない人を 裏で好く 女のこころを 叱って欲しい あの日あなたと 別れてからは お決まりどおりの 不しあわせ 責めてください… おんな泣く川 女泣川(おなきがわ) うつむくふたり 救うのは 髪にはらはら 舞い散る小雪 傘にお入り どこへも行くな いいのね ほんとに私でも 声にならない… おんな泣く川 女泣川(おなきがわ) | 藤あや子 | 坂口照幸 | 徳久広司 | | しあわせですと 嘘をつく わかってください 女の見栄を へたな芝居に 合わせてくれる あなたの変わらぬ 思いやり くずれそうです… おんな泣く川 女泣川(おなきがわ) いけない人を 裏で好く 女のこころを 叱って欲しい あの日あなたと 別れてからは お決まりどおりの 不しあわせ 責めてください… おんな泣く川 女泣川(おなきがわ) うつむくふたり 救うのは 髪にはらはら 舞い散る小雪 傘にお入り どこへも行くな いいのね ほんとに私でも 声にならない… おんな泣く川 女泣川(おなきがわ) |
空夢の日々酔いしれて帰るひとりの部屋 浮かぶのは ふるさとのあなた 指先もふれず別れを告げた 陽炎(かげろう)のような恋なのに 古びた駅のホームに立って ずっと手を振る 少年のあなた おぼえていますか ちぎれ雲の下 忘れないと約束した どこまで堕ちても 生きてゆけるのは あなたがまだ胸にいるから 陽射しを浴びた姿のままで 口紅をひいた鏡のなか 投げやりなまなざしの私 あの頃の面影さえなくした 愛を見つけてくれますか つたない文字の手紙もいつか 途絶えたままで 時だけが過ぎた おぼえていますか 夏草の匂い 希望色に染めた心 無邪気な季節の 私で逢いたい 叶わないとわかっていても グラス片手にまた祈ってる おぼえていますか 扉(ドア)が閉まるとき 頬こぼれた あの涙を どこまで堕ちても 生きてゆけるのは あなたがまだ胸にいるから 陽射しを浴びた姿のままで 抱きしめている 空夢の日々 | 藤あや子 | 及川眠子 | 貴咏史 | 榊原大 | 酔いしれて帰るひとりの部屋 浮かぶのは ふるさとのあなた 指先もふれず別れを告げた 陽炎(かげろう)のような恋なのに 古びた駅のホームに立って ずっと手を振る 少年のあなた おぼえていますか ちぎれ雲の下 忘れないと約束した どこまで堕ちても 生きてゆけるのは あなたがまだ胸にいるから 陽射しを浴びた姿のままで 口紅をひいた鏡のなか 投げやりなまなざしの私 あの頃の面影さえなくした 愛を見つけてくれますか つたない文字の手紙もいつか 途絶えたままで 時だけが過ぎた おぼえていますか 夏草の匂い 希望色に染めた心 無邪気な季節の 私で逢いたい 叶わないとわかっていても グラス片手にまた祈ってる おぼえていますか 扉(ドア)が閉まるとき 頬こぼれた あの涙を どこまで堕ちても 生きてゆけるのは あなたがまだ胸にいるから 陽射しを浴びた姿のままで 抱きしめている 空夢の日々 |
慕情流れる時の儚さに くちびる噛みしめて あなたに逢える奇跡だけ 待ちわびています 星降る窓辺で 涙をつづれ織るの 面影が揺らいで 闇にまぎれても あなたへの想いだけが 夜を越えてゆく わがまますぎたあの頃の 思い出を抱きしめる 運命という言葉だけ いまは信じたい 優しい誰かに 未来(あす)をゆだねてみても ささやかなことさえ 忘れられないの 愛が帰りたい場所は あなただけだから 悲しみに揺らいで 倒れそうなときも あなたへの想いだけが 夜を越えてゆく | 藤あや子 | 及川眠子 | 澤近泰輔 | 澤近泰輔 | 流れる時の儚さに くちびる噛みしめて あなたに逢える奇跡だけ 待ちわびています 星降る窓辺で 涙をつづれ織るの 面影が揺らいで 闇にまぎれても あなたへの想いだけが 夜を越えてゆく わがまますぎたあの頃の 思い出を抱きしめる 運命という言葉だけ いまは信じたい 優しい誰かに 未来(あす)をゆだねてみても ささやかなことさえ 忘れられないの 愛が帰りたい場所は あなただけだから 悲しみに揺らいで 倒れそうなときも あなたへの想いだけが 夜を越えてゆく |
いい人忘れかけた頃に また電話かけてきて 幸せでいるかと 無邪気に尋くあなた 心配そうな声 この胸にこぼれるの 想い出のかけらを 愛撫するみたいに 悲しい女に誰がしたの もう二度と戻れない 知ってるくせに あなたはいい人ね 本気でいい人ね 私一生 その優しさ 許さない 「俺がそばにいなきゃ おまえってダメだよな」 そんなふうに笑う あなたがいるかぎり 私はほんとにダメになるよ だからねぇお願い 私のために 幸せ願って くれると言うのなら どうかあなた いなくなって この世から あなたはいい人ね 本気でいい人ね 揺らさないで 下心も ないのなら 私一生 その優しさ 許さない | 藤あや子 | 及川眠子 | 山口美央子 | 澤近泰輔 | 忘れかけた頃に また電話かけてきて 幸せでいるかと 無邪気に尋くあなた 心配そうな声 この胸にこぼれるの 想い出のかけらを 愛撫するみたいに 悲しい女に誰がしたの もう二度と戻れない 知ってるくせに あなたはいい人ね 本気でいい人ね 私一生 その優しさ 許さない 「俺がそばにいなきゃ おまえってダメだよな」 そんなふうに笑う あなたがいるかぎり 私はほんとにダメになるよ だからねぇお願い 私のために 幸せ願って くれると言うのなら どうかあなた いなくなって この世から あなたはいい人ね 本気でいい人ね 揺らさないで 下心も ないのなら 私一生 その優しさ 許さない |
ミッドナイトコールテレビのスイッチを 静かに消したあと あなたの部屋のダイヤル 指先がまわしてる あなたも起きてたの さらりと聞きながら 優しさだけ捜してる 眠らない街で 月が雲に隠れるたび 闇が私をつつんでゆく ミッドナイトコール だから何なの どうしたいの 電話切れば泣きたくなる だから何なの 馬鹿みたいね 悲しみさえひとり上手ね あゝ私… 愛が欲しいくせに 受話器のなかでまた 誰かの声がする ふたりの愛もこの頃 どこか混戦してる カーテン越しにいま 見下ろす夢景色 車の赤いライトが ゆらゆら流れる 逢いたいと言えばいいのに 強がりばかり伝えている ミッドナイトコール だから何なの どうしたいの もどかしさにふるえる声 だから何なの 嘘つきだね 揺れる想い見抜いてほしい あゝあなた… 愛が足りないのよ だから何なの どうしたいの 電話切れば泣きたくなる だから何なの 馬鹿みたいね 悲しみさえひとり上手ね あゝ私… 愛が欲しいくせに | 藤あや子 | 及川眠子 | 山口美央子 | 宮崎慎二 | テレビのスイッチを 静かに消したあと あなたの部屋のダイヤル 指先がまわしてる あなたも起きてたの さらりと聞きながら 優しさだけ捜してる 眠らない街で 月が雲に隠れるたび 闇が私をつつんでゆく ミッドナイトコール だから何なの どうしたいの 電話切れば泣きたくなる だから何なの 馬鹿みたいね 悲しみさえひとり上手ね あゝ私… 愛が欲しいくせに 受話器のなかでまた 誰かの声がする ふたりの愛もこの頃 どこか混戦してる カーテン越しにいま 見下ろす夢景色 車の赤いライトが ゆらゆら流れる 逢いたいと言えばいいのに 強がりばかり伝えている ミッドナイトコール だから何なの どうしたいの もどかしさにふるえる声 だから何なの 嘘つきだね 揺れる想い見抜いてほしい あゝあなた… 愛が足りないのよ だから何なの どうしたいの 電話切れば泣きたくなる だから何なの 馬鹿みたいね 悲しみさえひとり上手ね あゝ私… 愛が欲しいくせに |
リフレイン夜露に濡れたくちなしが ひそかに咲いてる 夜明け前の舗道を あなたへ急ぐの あんなにつらい恋をして 傷つき疲れて 二度と恋はできない 思っていたのに いつも忘れてくりかえす 女なんてそう愚かよね 愛されたい 願う気持ち ほんとしょうがない そして忘れた悲しみを 優しさへと変えて 生きることは だから素敵 思えるのね 眠り醒ました街並に 光がこぼれて 走りだした電車が 静けさ揺らすの 心につのる淋しさを 笑顔で隠して ひとり耐えられるほど 強くはないもの いつも忘れてくりかえす いくつになっても愚かよね 子供みたい微笑(わら)うあなた いまは逢いたくて そして忘れてゆくために 季節をかさねても 恋に落ちる瞬間(とき)の気持ち 同じなのね いつも忘れてくりかえす 女なんてそう愚かよね 愛されたい 願う気持ち ほんとしょうがない そして忘れた悲しみを 優しさへと変えて 生きることは だから素敵 思えるのね | 藤あや子 | 及川眠子 | 山口美央子 | 榊原大 | 夜露に濡れたくちなしが ひそかに咲いてる 夜明け前の舗道を あなたへ急ぐの あんなにつらい恋をして 傷つき疲れて 二度と恋はできない 思っていたのに いつも忘れてくりかえす 女なんてそう愚かよね 愛されたい 願う気持ち ほんとしょうがない そして忘れた悲しみを 優しさへと変えて 生きることは だから素敵 思えるのね 眠り醒ました街並に 光がこぼれて 走りだした電車が 静けさ揺らすの 心につのる淋しさを 笑顔で隠して ひとり耐えられるほど 強くはないもの いつも忘れてくりかえす いくつになっても愚かよね 子供みたい微笑(わら)うあなた いまは逢いたくて そして忘れてゆくために 季節をかさねても 恋に落ちる瞬間(とき)の気持ち 同じなのね いつも忘れてくりかえす 女なんてそう愚かよね 愛されたい 願う気持ち ほんとしょうがない そして忘れた悲しみを 優しさへと変えて 生きることは だから素敵 思えるのね |
はまなす別れることが 運命なら 人の出逢いは 罪のもと はまなすの花 紅い花 一途な愛の くれないを 泣いて 濡らすか 北国しぐれ いまでも好きと 掌に 指で書く名の なつかしさ はまなすの花 情け花 あなたと生きた 束の間の 過ぎた月日が 私のすべて 浜辺に寄せる さざ波は 誰の愁いを 唄うやら はまなすの花 なみだ花 この世の旅の 迷い舟 明日の幸せ 探しておくれ | 藤あや子 | 石本美由起 | 弦哲也 | 桜庭伸幸 | 別れることが 運命なら 人の出逢いは 罪のもと はまなすの花 紅い花 一途な愛の くれないを 泣いて 濡らすか 北国しぐれ いまでも好きと 掌に 指で書く名の なつかしさ はまなすの花 情け花 あなたと生きた 束の間の 過ぎた月日が 私のすべて 浜辺に寄せる さざ波は 誰の愁いを 唄うやら はまなすの花 なみだ花 この世の旅の 迷い舟 明日の幸せ 探しておくれ |
女のあざみ駅抜(ぬ)いてください 言葉の刺(とげ)は 燃えるあなたの その指で 命もあげると 言いながら 今朝は別れを くれる男(ひと) 肌もふるえる…… 肌もふるえる 女のあざみ駅 止(と)めてください 乱れる息を もしも本気で 捨てるなら あなたに抱かれて 居なければ 生きてゆけない 私です すがる未練の…… すがる未練の 女のあざみ駅 切ってください 心の迷い これが最後の 願いです 別れがあなたの ためならば それがふたりの 運命(さだめ)なら ここがけじめの…… ここがけじめの 女のあざみ駅 | 藤あや子 | 玉利要 | 岡千秋 | 南郷達也 | 抜(ぬ)いてください 言葉の刺(とげ)は 燃えるあなたの その指で 命もあげると 言いながら 今朝は別れを くれる男(ひと) 肌もふるえる…… 肌もふるえる 女のあざみ駅 止(と)めてください 乱れる息を もしも本気で 捨てるなら あなたに抱かれて 居なければ 生きてゆけない 私です すがる未練の…… すがる未練の 女のあざみ駅 切ってください 心の迷い これが最後の 願いです 別れがあなたの ためならば それがふたりの 運命(さだめ)なら ここがけじめの…… ここがけじめの 女のあざみ駅 |
面影しぐれ雨の匂いの 港町 濡れて歩けば あなたがしみる あの日別れの 別れの桟橋で 舟の霧笛に 泣かされた 夢がちりぢり 面影しぐれ 好きでいたのは わたしだけ 叩く雨音 こころに痛い いいのあなたと あなたといられたら 無理も聞いたわ つくしたわ 出船入り船 面影しぐれ 愛の深さが 邪魔になる いつか恨みに ならなきゃいいわ どうか帰って 帰ってもういちど 今日もたたずむ この波止場 あつい吐息の 面影しぐれ | 藤あや子 | 久仁京介 | 山口ひろし | 前田俊明 | 雨の匂いの 港町 濡れて歩けば あなたがしみる あの日別れの 別れの桟橋で 舟の霧笛に 泣かされた 夢がちりぢり 面影しぐれ 好きでいたのは わたしだけ 叩く雨音 こころに痛い いいのあなたと あなたといられたら 無理も聞いたわ つくしたわ 出船入り船 面影しぐれ 愛の深さが 邪魔になる いつか恨みに ならなきゃいいわ どうか帰って 帰ってもういちど 今日もたたずむ この波止場 あつい吐息の 面影しぐれ |
椿坂お独りですかと 宿のひと 秋も深まる 奥山路 いいのよ このまま 来なくとも 想い出ほろほろ あゝ踏む道に 花も哀しい 椿坂 ひとひらふたひら 花びらを なぜに散らして 降るしぐれ 着崩れ浴衣を なおす間も 惜しんで抱かれた あゝ恋姿 宿の灯りが 知るばかり うつろに徳利を ころがして こぼす吐息も 風の音 いいのよ このまま 来なくとも この夜超えたら あゝ他人でも あなたひとすじ 椿坂 | 藤あや子 | 坂口照幸 | 水森英夫 | 馬場良 | お独りですかと 宿のひと 秋も深まる 奥山路 いいのよ このまま 来なくとも 想い出ほろほろ あゝ踏む道に 花も哀しい 椿坂 ひとひらふたひら 花びらを なぜに散らして 降るしぐれ 着崩れ浴衣を なおす間も 惜しんで抱かれた あゝ恋姿 宿の灯りが 知るばかり うつろに徳利を ころがして こぼす吐息も 風の音 いいのよ このまま 来なくとも この夜超えたら あゝ他人でも あなたひとすじ 椿坂 |
ほろほろあんな女なんか まさか本気じゃない 陰で笑うあなた それでも追いかける私 心映す瞳は 冷たいけれど あなたの腕はいつも あたたかいからね 抱いて 忘れるためでも 私には恋 ほろり ほろほろと 涙がこぼれるたび なぜか ほろほろと また惹かれてく 棘のような日々に なれた私なのに 他人(ひと)に優しくされ 見えない悲しみに気付く 夜更けの電話ばかり ただ待ちわびて ちいさくため息つく この痛みさえも きっと私が生きてる 証しなのよね ほろり ほろほろと 心ほだされる日が いつか ほろほろと くること信じて もしも生まれ変わって 出逢えるのなら 誰かと同じくらい 愛してくれるの 抱いて 抱かれるだけでも いまはいいから ほろり ほろほろと 心ほだされる日が いつか ほろほろと くること信じて ほろり ほろほろと 優しい夢えがくよ 闇に ほろほろと 啼く鳥のように | 藤あや子 | 及川眠子 | 川上明彦 | 澤近泰輔 | あんな女なんか まさか本気じゃない 陰で笑うあなた それでも追いかける私 心映す瞳は 冷たいけれど あなたの腕はいつも あたたかいからね 抱いて 忘れるためでも 私には恋 ほろり ほろほろと 涙がこぼれるたび なぜか ほろほろと また惹かれてく 棘のような日々に なれた私なのに 他人(ひと)に優しくされ 見えない悲しみに気付く 夜更けの電話ばかり ただ待ちわびて ちいさくため息つく この痛みさえも きっと私が生きてる 証しなのよね ほろり ほろほろと 心ほだされる日が いつか ほろほろと くること信じて もしも生まれ変わって 出逢えるのなら 誰かと同じくらい 愛してくれるの 抱いて 抱かれるだけでも いまはいいから ほろり ほろほろと 心ほだされる日が いつか ほろほろと くること信じて ほろり ほろほろと 優しい夢えがくよ 闇に ほろほろと 啼く鳥のように |
薔薇ホテル今日もひとり あなたを待つ 海が見える薔薇ホテルで 途切れた恋を結ぶように 面影を追う 来ない人とわかってても 胸に残る悲しい癖 誰かがドアを開けるたび 振り向いている 逢いたい 逢えない 逢いたくて 涙がぽろぽろこぼれそうなの お願い もいちど逢いにきて せめて夢でいいから 幸せだけ眠っている 霧に浮かぶ薔薇ホテルで いつもあなたと待ち合わせ ここで過ごした 忘れないと泣いて告げた 思い出さえ薄れたのに ききわけのない愛がまだ あなたを捜す 逢いたい 逢えない 逢いたくて 私の心は枯れてしまうわ お願い 優しく抱きにきて どうぞ あの日のように 逢いたい 逢えない 逢いたくて 涙がぽろぽろこぼれそうなの お願い もいちど逢いにきて せめて夢でいいから お願い もいちど逢いにきて せめて夢でいいから | 藤あや子 | 及川眠子 | 山口美央子 | 村田陽一 | 今日もひとり あなたを待つ 海が見える薔薇ホテルで 途切れた恋を結ぶように 面影を追う 来ない人とわかってても 胸に残る悲しい癖 誰かがドアを開けるたび 振り向いている 逢いたい 逢えない 逢いたくて 涙がぽろぽろこぼれそうなの お願い もいちど逢いにきて せめて夢でいいから 幸せだけ眠っている 霧に浮かぶ薔薇ホテルで いつもあなたと待ち合わせ ここで過ごした 忘れないと泣いて告げた 思い出さえ薄れたのに ききわけのない愛がまだ あなたを捜す 逢いたい 逢えない 逢いたくて 私の心は枯れてしまうわ お願い 優しく抱きにきて どうぞ あの日のように 逢いたい 逢えない 逢いたくて 涙がぽろぽろこぼれそうなの お願い もいちど逢いにきて せめて夢でいいから お願い もいちど逢いにきて せめて夢でいいから |
そういう関係指先がもつれたの 昔話が途切れたら くちびるがゆれてゆく ここから先はあなたが決めて ちょっとお酒に酔ったせいかしら そういうの どういうの 胸が痛い関係 Ah… なりゆきにまかせましょう 心はあとでついてくるわ まなざしが絡みあう 部屋の灯かりは消さないで 胸元がはだけてる ずっとあなたを見つめていたい ふたり 出逢った頃も忘れたわ そういうの どういうの 遠回りな関係 Ah… あなたならいい感じ 恋は異なもの 突然なもの 不思議 ふたりの気持ち変わってく そういうの いまさらね だけどウブな関係 Ah… なりゆきにまかせましょう 心はあとでついてくるわ | 藤あや子 | 及川眠子 | 山口美央子 | 西平彰 | 指先がもつれたの 昔話が途切れたら くちびるがゆれてゆく ここから先はあなたが決めて ちょっとお酒に酔ったせいかしら そういうの どういうの 胸が痛い関係 Ah… なりゆきにまかせましょう 心はあとでついてくるわ まなざしが絡みあう 部屋の灯かりは消さないで 胸元がはだけてる ずっとあなたを見つめていたい ふたり 出逢った頃も忘れたわ そういうの どういうの 遠回りな関係 Ah… あなたならいい感じ 恋は異なもの 突然なもの 不思議 ふたりの気持ち変わってく そういうの いまさらね だけどウブな関係 Ah… なりゆきにまかせましょう 心はあとでついてくるわ |
いくつもの星が流れ幸せなのは生まれてこれたこと この世でたったひとつの 心を握りしめて つらい想いも数え切れないけど いつしか優しい夢に 時間が変えてくれた 光と影とが 織りなす人生 そっと見上げた空のように あゝ いくつもの星が流れ 消えてゆく 瞬(まばた)くあいだに でも いくつもの闇に揺られ 見つけだす 輝く私を 燃え尽きるまで 誰かに恋をして 傷つき ただ疲れ果て すべてをあきらめてた 想い出よりも大切な何かが 未来で待っているよと 教えてくれたあなた 嬉しさ せつなさ こぼれる涙も きっと私が生きる証し あゝ いくつもの星が流れ それぞれの大地へと還(かえ)る いま いくつもの夜を越えて 歩きだす あなたといっしょに あゝ いくつもの星が流れ 消えてゆく 瞬くあいだに でもいくつもの闇に揺られ 見つけだす 輝く私を | 藤あや子 | 及川眠子 | 都志見隆 | 前嶋康明 | 幸せなのは生まれてこれたこと この世でたったひとつの 心を握りしめて つらい想いも数え切れないけど いつしか優しい夢に 時間が変えてくれた 光と影とが 織りなす人生 そっと見上げた空のように あゝ いくつもの星が流れ 消えてゆく 瞬(まばた)くあいだに でも いくつもの闇に揺られ 見つけだす 輝く私を 燃え尽きるまで 誰かに恋をして 傷つき ただ疲れ果て すべてをあきらめてた 想い出よりも大切な何かが 未来で待っているよと 教えてくれたあなた 嬉しさ せつなさ こぼれる涙も きっと私が生きる証し あゝ いくつもの星が流れ それぞれの大地へと還(かえ)る いま いくつもの夜を越えて 歩きだす あなたといっしょに あゝ いくつもの星が流れ 消えてゆく 瞬くあいだに でもいくつもの闇に揺られ 見つけだす 輝く私を |
ながれ花赤く咲いても 悲しさうかべ 風に揺れてる 旅路の花よ けむる湯ぶねで 眼をとじて 炎える体を 抱きしめながら あなた探すの… 私はながれ花 胸の淋しさ 忘れるために 寝酒おぼえた さすらい暮らし さびれ港の 居酒屋で 酔ってボトルに あなたの名前 書けば泣けるの… 私はながれ花 あなた恋しい 想いの糸は いつになったら 切れるでしょうか どうせ名もない 花のよに 人に知られず かくれて咲いて 散ってゆくのね… 私はながれ花 | 藤あや子 | 三浦康照 | 弦哲也 | | 赤く咲いても 悲しさうかべ 風に揺れてる 旅路の花よ けむる湯ぶねで 眼をとじて 炎える体を 抱きしめながら あなた探すの… 私はながれ花 胸の淋しさ 忘れるために 寝酒おぼえた さすらい暮らし さびれ港の 居酒屋で 酔ってボトルに あなたの名前 書けば泣けるの… 私はながれ花 あなた恋しい 想いの糸は いつになったら 切れるでしょうか どうせ名もない 花のよに 人に知られず かくれて咲いて 散ってゆくのね… 私はながれ花 |
涙と一緒夢で逢いたい あなたの胸に 別れた私が いるでしょか 涙が揺れて 涙が落ちて 女ごころが 痩せてゆく 指をぬらして… ひとり泣きたい 酒まかせ そばにゆきたい ゆかせて欲しい 運命がだめよと 首を振る 二人になって 二人で暮らす そんな幸せ もうこない 遠くなるほど… 忘れられない 酒まかせ 酔って淋しい ひとりの部屋に 帰って行きたく ないのです あなたがいれば あなたに甘え 肩を抱かれて いるものを 恋をしながら… いつも泣いてる 酒まかせ | 藤あや子 | 荒川利夫 | 叶弦大 | | 夢で逢いたい あなたの胸に 別れた私が いるでしょか 涙が揺れて 涙が落ちて 女ごころが 痩せてゆく 指をぬらして… ひとり泣きたい 酒まかせ そばにゆきたい ゆかせて欲しい 運命がだめよと 首を振る 二人になって 二人で暮らす そんな幸せ もうこない 遠くなるほど… 忘れられない 酒まかせ 酔って淋しい ひとりの部屋に 帰って行きたく ないのです あなたがいれば あなたに甘え 肩を抱かれて いるものを 恋をしながら… いつも泣いてる 酒まかせ |
一輪ざし淋しい目ざめの その朝に 一輪ざしの いとおしさ ひとりぼっちの 私の運命に どこか似ている 赤い花 悲しみばかりの 赤い花 貴方が来てくれる… そんな気がして赤い花を買いました 着物はどれにしようかと迷っています… 小さな窓辺に 香る花 一輪ざしに 揺れている 恋にはぐれて 沈んだ心に 夢を抱きたい 独り花 愛して下さい 独り花 やさしいお方に 逢える日は 一輪ざしに 活けましょう そうよ 女の まごころひとすじ とどけたいのよ 赤い花 想いを寄せます 赤い花 | 藤あや子 | 白鳥園枝 | 弦哲也 | | 淋しい目ざめの その朝に 一輪ざしの いとおしさ ひとりぼっちの 私の運命に どこか似ている 赤い花 悲しみばかりの 赤い花 貴方が来てくれる… そんな気がして赤い花を買いました 着物はどれにしようかと迷っています… 小さな窓辺に 香る花 一輪ざしに 揺れている 恋にはぐれて 沈んだ心に 夢を抱きたい 独り花 愛して下さい 独り花 やさしいお方に 逢える日は 一輪ざしに 活けましょう そうよ 女の まごころひとすじ とどけたいのよ 赤い花 想いを寄せます 赤い花 |
あじさい化粧離したくない 手と手を離し 明日は別れる 雨の宿 綺麗ごとでは 生きられないと 運命(さだめ)悟って あなたに咲いた 女 女あじさい 化粧花 人目避ければ 逢う度びごとに 想い深まる 恋の彩(いろ) 夢に染まって あなたとふたり 薄い幸せ 分け合う夜は 肌を 肌を酔わせる 情け酒 こん度逢う日の 約束だけは 嘘にしないで 棄(す)てないで 生命悲しや 白むらさきと いくら想いを 染め変えようと 晴れて 晴れて添われる 恋じゃない | 藤あや子 | 石本美由起 | 幸耕平 | | 離したくない 手と手を離し 明日は別れる 雨の宿 綺麗ごとでは 生きられないと 運命(さだめ)悟って あなたに咲いた 女 女あじさい 化粧花 人目避ければ 逢う度びごとに 想い深まる 恋の彩(いろ) 夢に染まって あなたとふたり 薄い幸せ 分け合う夜は 肌を 肌を酔わせる 情け酒 こん度逢う日の 約束だけは 嘘にしないで 棄(す)てないで 生命悲しや 白むらさきと いくら想いを 染め変えようと 晴れて 晴れて添われる 恋じゃない |
紅「紅をひきました。似合いますか…」 惚れてはいけない 男ほど やさしさ危なさ 裏表 追えば誰より あなたが困る 無理よ ぎりぎり もう私 いっそあなたを あゝいっそ待てたら 浮かぶ瀬もある 紅(べに)の川 答えを出すまで 悩んでも 答えを出したら あと引かず 誰がそんなに 割り切れましょう ひとり身を引く 胸のうち いっそあなたと あゝいっそ泣けたら 堕ちて悔いない 紅の川 流れるばかりの 憂世川 どこまで女の 迷い川 いいのあなたは 私のことで 狭くしないで 人生を いっそあなたと あゝいっそ越えたら 浮かぶ瀬もある 紅の川 | 藤あや子 | 坂口照幸 | 水森英夫 | | 「紅をひきました。似合いますか…」 惚れてはいけない 男ほど やさしさ危なさ 裏表 追えば誰より あなたが困る 無理よ ぎりぎり もう私 いっそあなたを あゝいっそ待てたら 浮かぶ瀬もある 紅(べに)の川 答えを出すまで 悩んでも 答えを出したら あと引かず 誰がそんなに 割り切れましょう ひとり身を引く 胸のうち いっそあなたと あゝいっそ泣けたら 堕ちて悔いない 紅の川 流れるばかりの 憂世川 どこまで女の 迷い川 いいのあなたは 私のことで 狭くしないで 人生を いっそあなたと あゝいっそ越えたら 浮かぶ瀬もある 紅の川 |
しあわせ春秋男の値打ちは 姿じゃないわ まして上辺の 飾りでも あなたの不器用な 誘いでも 伝わりますとも 女なら 相合傘です お寄りなさいな 人には見えない 荷物もあるわ 降ろしたくなる あなたなら 私もひと口 いいかしら 口紅拭きとる 盃は 愛々酒です お飲みなさいな いつかは舞台も 変わってゆくわ 渡る間に 春や秋 思えば人生 長い橋 これから二人で 生きてゆく 相合橋です 渡りなさいな | 藤あや子 | 坂口照幸 | 徳久広司 | 前田俊明 | 男の値打ちは 姿じゃないわ まして上辺の 飾りでも あなたの不器用な 誘いでも 伝わりますとも 女なら 相合傘です お寄りなさいな 人には見えない 荷物もあるわ 降ろしたくなる あなたなら 私もひと口 いいかしら 口紅拭きとる 盃は 愛々酒です お飲みなさいな いつかは舞台も 変わってゆくわ 渡る間に 春や秋 思えば人生 長い橋 これから二人で 生きてゆく 相合橋です 渡りなさいな |
さしむかい酒はいいから 相談(はなし)があると いつものあなたと 勝手が違う 何よ そんなに もったいぶって 浮世小路の さしむかい 俺と一緒に 俺と一緒に なれと云う 誰も惚れたら 不器用だから 心とうらはら 憎まれ口を こんな女を 女房にしたと あとで悔やんで 知らないと 肩に隠れて 肩に隠れて うれし泣き 名なし明日(あす)なし 甲斐性なしと あなたは云うけど どこかが違う 二人これから 足並み揃え 浮世小路の 街の隅 ついてゆきます ついてゆきます どこまでも | 藤あや子 | 坂口照幸 | 徳久広司 | | 酒はいいから 相談(はなし)があると いつものあなたと 勝手が違う 何よ そんなに もったいぶって 浮世小路の さしむかい 俺と一緒に 俺と一緒に なれと云う 誰も惚れたら 不器用だから 心とうらはら 憎まれ口を こんな女を 女房にしたと あとで悔やんで 知らないと 肩に隠れて 肩に隠れて うれし泣き 名なし明日(あす)なし 甲斐性なしと あなたは云うけど どこかが違う 二人これから 足並み揃え 浮世小路の 街の隅 ついてゆきます ついてゆきます どこまでも |
さよなら岬涙も凍る さいはては みぞれが頬を つめたく打つの しばれる指を 吐く息で そっと温め あの人に 逢いたい想いを 抱きしめる 無情の風よ さよなら岬 海峡わたる 船にのり 恋しさつれて ひとりで来たの 灯りが誘う 港うら 夢のかけらを 探します 愛したふたりの 北の町 ひと夜の情け さよなら岬 霧笛がひとつ 泣くように 私の胸に かなしくしみる 思い出捨てる 流氷の 海にいつくる 春の風 逢いたいあなたは いまどこに 還らぬ夢よ さよなら岬 | 藤あや子 | 三浦康照 | 山口ひろし | | 涙も凍る さいはては みぞれが頬を つめたく打つの しばれる指を 吐く息で そっと温め あの人に 逢いたい想いを 抱きしめる 無情の風よ さよなら岬 海峡わたる 船にのり 恋しさつれて ひとりで来たの 灯りが誘う 港うら 夢のかけらを 探します 愛したふたりの 北の町 ひと夜の情け さよなら岬 霧笛がひとつ 泣くように 私の胸に かなしくしみる 思い出捨てる 流氷の 海にいつくる 春の風 逢いたいあなたは いまどこに 還らぬ夢よ さよなら岬 |
かくれ花好きとはじめに 云い出した すべては私に罪がある 女哀しい 死ぬまで女 二度も三度もあきらめて 人に知られず雨に咲く ああ かくれ花 そうよすべてが 欲しいとは もとより望んじゃ いなかった 抱かれなくても 言葉がほしい 苦しまぎれにすがる程 酒もあなたの肌になる ああ かくれ花 飾れなくとも最後まで きれいな姿を残したい 女淋しい 死ぬまで女 待てと一言云われたら きっと明日も生きられる ああ かくれ花 | 藤あや子 | 坂口照幸 | 聖川湧 | | 好きとはじめに 云い出した すべては私に罪がある 女哀しい 死ぬまで女 二度も三度もあきらめて 人に知られず雨に咲く ああ かくれ花 そうよすべてが 欲しいとは もとより望んじゃ いなかった 抱かれなくても 言葉がほしい 苦しまぎれにすがる程 酒もあなたの肌になる ああ かくれ花 飾れなくとも最後まで きれいな姿を残したい 女淋しい 死ぬまで女 待てと一言云われたら きっと明日も生きられる ああ かくれ花 |
木曽の恋唄木曽のナー御岳さん 夕陽の帯を つけて川面に ゆれている 届いた便りの恋の文字 指でなぞって 空をみる 好きなあなたに 嫁ぐ日は やがて木曽路は 雪の中 木曽のナー祭り唄が 心にしみる はやくお嫁に 行けと云う ふたりで揃いの 浴衣着て 乗ってみたいな 屋形舟 あなた恋しい こんな日は すこしお酒を 飲みましょか 木曽のナー谷間に咲く こぶしの花よ 誰に想いを 告るやら あなたと二人で 水いらず 暮らすその日を 待ちわびる 木曽を背にして 信濃路へ やがて東京へ まいります | 藤あや子 | たきのえいじ | 猪俣公章 | | 木曽のナー御岳さん 夕陽の帯を つけて川面に ゆれている 届いた便りの恋の文字 指でなぞって 空をみる 好きなあなたに 嫁ぐ日は やがて木曽路は 雪の中 木曽のナー祭り唄が 心にしみる はやくお嫁に 行けと云う ふたりで揃いの 浴衣着て 乗ってみたいな 屋形舟 あなた恋しい こんな日は すこしお酒を 飲みましょか 木曽のナー谷間に咲く こぶしの花よ 誰に想いを 告るやら あなたと二人で 水いらず 暮らすその日を 待ちわびる 木曽を背にして 信濃路へ やがて東京へ まいります |
涙の夜汽車死ぬほどあなたが 好きだから 逃げてゆきます この都会(まち)を 縋(すが)る想いを 振り捨てて ひとりたたずむ つめたいホーム 淋しさが こみあげる 涙の夜汽車 窓打つ小雨が 粉雪に かわる夜更けの みちのくよ 駅で求めた お茶さえも 冷えてつめたく 体にしみる 瞳をとじて つぶやくの さよならあなた あなたのためなら 身をひくと 決めて溺れた 愛でした 辛いこころを 抱きしめて 春を待ちます 故郷でひとり 灰色の 港町 涙の夜汽車 | 藤あや子 | 三浦康照 | 山口ひろし | | 死ぬほどあなたが 好きだから 逃げてゆきます この都会(まち)を 縋(すが)る想いを 振り捨てて ひとりたたずむ つめたいホーム 淋しさが こみあげる 涙の夜汽車 窓打つ小雨が 粉雪に かわる夜更けの みちのくよ 駅で求めた お茶さえも 冷えてつめたく 体にしみる 瞳をとじて つぶやくの さよならあなた あなたのためなら 身をひくと 決めて溺れた 愛でした 辛いこころを 抱きしめて 春を待ちます 故郷でひとり 灰色の 港町 涙の夜汽車 |
おんな朝の湯舟で 涙を洗う 私を見ている 窓の雨 後を追えない やさしい人の 胸に抱かれた 愛ひとつ 逢いたい 逢いたい ひとりが寒い ホタルカズラの 小さな花が 未練を叱って 濡れて咲く 躰(からだ)ふたつが あるならここで ひとつくれると 言ったひと 逢いたい 逢いたい あなたの胸に 遠いあなたに 変ったけれど 他人と云う字に したくない 思いだすほど 淋しい湯舟 雨の音さえ 泣いている 逢いたい 逢いたい あの日のように | 藤あや子 | 荒川利夫 | 叶弦大 | | 朝の湯舟で 涙を洗う 私を見ている 窓の雨 後を追えない やさしい人の 胸に抱かれた 愛ひとつ 逢いたい 逢いたい ひとりが寒い ホタルカズラの 小さな花が 未練を叱って 濡れて咲く 躰(からだ)ふたつが あるならここで ひとつくれると 言ったひと 逢いたい 逢いたい あなたの胸に 遠いあなたに 変ったけれど 他人と云う字に したくない 思いだすほど 淋しい湯舟 雨の音さえ 泣いている 逢いたい 逢いたい あの日のように |
母恋酒母の背中で 聞いてた唄は 夢を育てた 子守唄 酒場小路の とまり木伝い 人の情けが しみる歳 明日をつぎ足す 母恋酒よ 人の振りみて 我が振り直せ 今も聞こえる 母の声 生きていたなら人並みだけど 親子揃いの 旅の宿 月も淋しい 母恋酒よ 口じゃ強がり 言ってた親父 苦労わびてる 目に涙 肩を合わせて屋台のすみで 昔ばなしを 添えて飲む 酔えば切ない 母恋酒よ | 藤あや子 | 辻畑好一 | 叶弦大 | | 母の背中で 聞いてた唄は 夢を育てた 子守唄 酒場小路の とまり木伝い 人の情けが しみる歳 明日をつぎ足す 母恋酒よ 人の振りみて 我が振り直せ 今も聞こえる 母の声 生きていたなら人並みだけど 親子揃いの 旅の宿 月も淋しい 母恋酒よ 口じゃ強がり 言ってた親父 苦労わびてる 目に涙 肩を合わせて屋台のすみで 昔ばなしを 添えて飲む 酔えば切ない 母恋酒よ |
牡丹雪もしも浮世が 夢路(ゆめ)だとしたら あなたふたりが 可哀想 哀しい都会の 女と男 ひとつの毛布に くるまって 涙の迷子に ならない様に 牡丹雪降る 夜更けの窓に あなた過去(きのう)を 積らせて 故郷忘れた 女と男 心の焚火に 寄り添って 涙で希望が 濡れない様に 春がそこまで 足音たてて あなた明日は 晴れますか 倖せ知らない 女と男 想い出継ぎ足す この酒に 涙のしずくが 落ちない様に | 藤あや子 | 荒木とよひさ | 三木たかし | 桜庭伸幸 | もしも浮世が 夢路(ゆめ)だとしたら あなたふたりが 可哀想 哀しい都会の 女と男 ひとつの毛布に くるまって 涙の迷子に ならない様に 牡丹雪降る 夜更けの窓に あなた過去(きのう)を 積らせて 故郷忘れた 女と男 心の焚火に 寄り添って 涙で希望が 濡れない様に 春がそこまで 足音たてて あなた明日は 晴れますか 倖せ知らない 女と男 想い出継ぎ足す この酒に 涙のしずくが 落ちない様に |
路地あかりあ…… 傘をかたむけ 急ぐ身の 裾(すそ)に舞い散る 濡れ落葉 バカな女と 言われても 待っているのよ あの人が 雨に 雨に 雨ににじんだ 路地あかり あ…… 恋のぬけ道 水たまり よけて通れば はねる泥 肌をさすよな 噂でも いいのあなたが いる限り おんな おんな おんな心の 路地あかり あ…… せめて見させて 夢の中 交わす情けの 契(ちぎ)り酒 忍ぶ恋でも 命です つくし抜きたい ひとすじに 来世(あす)を 来世(あす)を 来世(あす)をともして 路地あかり | 藤あや子 | 下地亜記子 | 山口ひろし | 前田俊明 | あ…… 傘をかたむけ 急ぐ身の 裾(すそ)に舞い散る 濡れ落葉 バカな女と 言われても 待っているのよ あの人が 雨に 雨に 雨ににじんだ 路地あかり あ…… 恋のぬけ道 水たまり よけて通れば はねる泥 肌をさすよな 噂でも いいのあなたが いる限り おんな おんな おんな心の 路地あかり あ…… せめて見させて 夢の中 交わす情けの 契(ちぎ)り酒 忍ぶ恋でも 命です つくし抜きたい ひとすじに 来世(あす)を 来世(あす)を 来世(あす)をともして 路地あかり |
雪子雪子の夢は 白い雪 いつもはかなく 解(と)けてゆく 嘘さえ見抜けぬ 小さな瞳 流れて北へ 行くと言う 雪子 雪子 いのち悲しい 風の花 何かを探し ただ一人 泣いて雪子は 生きてきた 不幸で磨いた 小指の白さ 変われる明日(あす)も 術(すべ)もない 雪子 雪子 名前悲しい 冬の花 雪子の春は 寒い春 あやめの五月に 雪が降る 恋しい故郷(こきょう)に やすらぎはなく 頼れる人も 今は無い 雪子 雪子 それは私の 宿命(さだめ)花 | 藤あや子 | 里村龍一 | 弦哲也 | 丸山雅仁 | 雪子の夢は 白い雪 いつもはかなく 解(と)けてゆく 嘘さえ見抜けぬ 小さな瞳 流れて北へ 行くと言う 雪子 雪子 いのち悲しい 風の花 何かを探し ただ一人 泣いて雪子は 生きてきた 不幸で磨いた 小指の白さ 変われる明日(あす)も 術(すべ)もない 雪子 雪子 名前悲しい 冬の花 雪子の春は 寒い春 あやめの五月に 雪が降る 恋しい故郷(こきょう)に やすらぎはなく 頼れる人も 今は無い 雪子 雪子 それは私の 宿命(さだめ)花 |
高瀬舟生木を引き裂く 情恋(こい)だから 運命よふたりを 見逃して 乳飲み子みたいに あなたを抱いて この世のどこかへ 堕ちましょう 古都に流れる 明日(あす)無し川に あなた浮かべて 高瀬舟 一生おんなで 生きるなら 涙よあしたを 連れてきて 今度は蛍に 生まれてきても あなたに逢えると 信じてる 墨絵ぼかしの 浮世絵川に 夢をゆらして 高瀬舟 幸福それとも 不幸(ふしあわせ) 心よ答えを 出さないで 悲しくなるほど あなたの胸で この身がひとつに 溶けてゆく 祇園しぐれの 涙の川を 何処へ流れる 高瀬舟 | 藤あや子 | 荒木とよひさ | 三木たかし | 桜庭伸幸 | 生木を引き裂く 情恋(こい)だから 運命よふたりを 見逃して 乳飲み子みたいに あなたを抱いて この世のどこかへ 堕ちましょう 古都に流れる 明日(あす)無し川に あなた浮かべて 高瀬舟 一生おんなで 生きるなら 涙よあしたを 連れてきて 今度は蛍に 生まれてきても あなたに逢えると 信じてる 墨絵ぼかしの 浮世絵川に 夢をゆらして 高瀬舟 幸福それとも 不幸(ふしあわせ) 心よ答えを 出さないで 悲しくなるほど あなたの胸で この身がひとつに 溶けてゆく 祇園しぐれの 涙の川を 何処へ流れる 高瀬舟 |
たのみ酒暖簾をくぐる 足もとに 迷い仔猫が まとわりついて あんたの声が したようで うしろ振り向きゃ 風ばかり 誰か一緒に 飲んどくれ 何も聞かずに 飲んどくれ ああ… たのみ酒 酒場の壁の しみの跡 酔えばあんたの 笑顔に見える 三ヶ月でさめる 夢ならば みなきゃ良かった はじめから 熱い情を 注いどくれ 胸の空き間に 注いどくれ ああ… たのみ酒 ひとりが好きと 強がりを 酒を揺らして つぶやいている 別れて惚れて また泣いて 女盛りが 過ぎて行く… 恋の痛みを 消しとくれ 心細さを 消しとくれ ああ… たのみ酒 | 藤あや子 | 麻こよみ | 美樹克彦 | | 暖簾をくぐる 足もとに 迷い仔猫が まとわりついて あんたの声が したようで うしろ振り向きゃ 風ばかり 誰か一緒に 飲んどくれ 何も聞かずに 飲んどくれ ああ… たのみ酒 酒場の壁の しみの跡 酔えばあんたの 笑顔に見える 三ヶ月でさめる 夢ならば みなきゃ良かった はじめから 熱い情を 注いどくれ 胸の空き間に 注いどくれ ああ… たのみ酒 ひとりが好きと 強がりを 酒を揺らして つぶやいている 別れて惚れて また泣いて 女盛りが 過ぎて行く… 恋の痛みを 消しとくれ 心細さを 消しとくれ ああ… たのみ酒 |
母子草(セリフ)ああ また冬が来るのね 暗くて冷たい 獄舎の窓は 3年前と 変わりはせぬが 母の温もり 知らずに育つ あの子は今頃 幼稚園 逢いに来るなと 手紙を書くけど 子供に逢いたい 抱きしめてみたい ごめんね ごめんね こんな母の子に生まれて 一晩たりとも 忘れやしない 腹を痛めた 我が子でしょうに あの子はつむじが ふたつもあった やんちゃな子供で いるのでしょう 風邪を引いたと 便りで聞いても 飛んではゆけない 我身が憎くて ごめんね ごめんね こんな母の子に 生まれて あの子が描いた 似顔絵の隅 大きな文字の ママという字が 涙が溢れて もう見えません 強く育って 下さいね いつかあなたが 大人になったら 恨むでしょうか 愚かな母だと ごめんね ごめんね こんな母の子に 生まれて | 藤あや子 | 岡本圭司 | 美樹克彦 | 南郷達也 | (セリフ)ああ また冬が来るのね 暗くて冷たい 獄舎の窓は 3年前と 変わりはせぬが 母の温もり 知らずに育つ あの子は今頃 幼稚園 逢いに来るなと 手紙を書くけど 子供に逢いたい 抱きしめてみたい ごめんね ごめんね こんな母の子に生まれて 一晩たりとも 忘れやしない 腹を痛めた 我が子でしょうに あの子はつむじが ふたつもあった やんちゃな子供で いるのでしょう 風邪を引いたと 便りで聞いても 飛んではゆけない 我身が憎くて ごめんね ごめんね こんな母の子に 生まれて あの子が描いた 似顔絵の隅 大きな文字の ママという字が 涙が溢れて もう見えません 強く育って 下さいね いつかあなたが 大人になったら 恨むでしょうか 愚かな母だと ごめんね ごめんね こんな母の子に 生まれて |
紅ごころ別れてよかった はずなのに 別れるまえより 涕かすひと だめよだめだめ 振りむいちゃ 酒が叱って くれるけど ああわたし いやになるほどおんなです やつれた涙の 通り径 ふいてもとれない 泣きぼくろ きっとあのひと あの指で 消してくれると 信じてた ああわたし うらむそばからおんなです 恋しい名前を 口紅で なぞればポキリと はじけとぶ だめよだめだめ 忘れなきゃ 外はさみだれ 雨すだれ ああわたし いやになるほどおんなです | 藤あや子 | 吉田旺 | 山口ひろし | | 別れてよかった はずなのに 別れるまえより 涕かすひと だめよだめだめ 振りむいちゃ 酒が叱って くれるけど ああわたし いやになるほどおんなです やつれた涙の 通り径 ふいてもとれない 泣きぼくろ きっとあのひと あの指で 消してくれると 信じてた ああわたし うらむそばからおんなです 恋しい名前を 口紅で なぞればポキリと はじけとぶ だめよだめだめ 忘れなきゃ 外はさみだれ 雨すだれ ああわたし いやになるほどおんなです |
きずな夢をあなたと お酒についで 呑めば情けが しみじみ通う そんなふたりの 恋酒場 遠慮しないで 叱ってね ああくじける心を ああ支えてね あなた あなた… 私の、私のあなた つむじ曲りの 浮世の風に 邪魔をされても あなたがいれば ついてゆきます 苦労坂 強いようでも 弱いのよ ああ私をひとりに ああしないでよ あなた あなた… 私の、私のあなた 咲いていたいわ おんな花 愛がふたりの 命なの ああ死んでも切れない ああ絆なの あなた あなた… 私の、私のあなた | 藤あや子 | 三浦康照 | 水森英夫 | | 夢をあなたと お酒についで 呑めば情けが しみじみ通う そんなふたりの 恋酒場 遠慮しないで 叱ってね ああくじける心を ああ支えてね あなた あなた… 私の、私のあなた つむじ曲りの 浮世の風に 邪魔をされても あなたがいれば ついてゆきます 苦労坂 強いようでも 弱いのよ ああ私をひとりに ああしないでよ あなた あなた… 私の、私のあなた 咲いていたいわ おんな花 愛がふたりの 命なの ああ死んでも切れない ああ絆なの あなた あなた… 私の、私のあなた |
浮草の花真菰がくれに葦切が 啼けば水棹がおもくなる 愛を信じてこの人と 噂つめたい人の世の さざ波に さざ波に あすの夢漕ぐ エー おんな舟 人の掟に背をむけて ふたりおちてく恋の闇 瞼とじれば霧にぬれ 母のふるさと灯がにじむ 泣きながら 泣きながら あすに夢漕ぐ エー おんな舟 ふたり浮草 水の花 涙かわかぬ身のさだめ 月よ 照らしてこの川を せめて着きたい向こう岸 しあわせの しあわせの あすへ夢漕ぐ エー おんな舟 | 藤あや子 | たかたかし | 山口ひろし | | 真菰がくれに葦切が 啼けば水棹がおもくなる 愛を信じてこの人と 噂つめたい人の世の さざ波に さざ波に あすの夢漕ぐ エー おんな舟 人の掟に背をむけて ふたりおちてく恋の闇 瞼とじれば霧にぬれ 母のふるさと灯がにじむ 泣きながら 泣きながら あすに夢漕ぐ エー おんな舟 ふたり浮草 水の花 涙かわかぬ身のさだめ 月よ 照らしてこの川を せめて着きたい向こう岸 しあわせの しあわせの あすへ夢漕ぐ エー おんな舟 |