月の渡り鳥八里歩けば 草鞋(わらじ)も切れる 一宿一飯 借り受けまして 上州 松井田 中仙道 月のしずくが 笠に降る 旅の弥太郎 渡り鳥 渡り鳥 惚れた腫れたは 苦手な台詞(せりふ) 姿はやくざの 弥太郎笠も 育ちは旗本 二本差し お雪恋しや 胸のうち 誰に聞かそか 旅の夜空(そら) 旅の夜空(そら) 義理と人情に 命が絡む 笛吹峠は 見返り峠 恩義を果たせと 妙義山(やま) 烏(からす)川面(かわも)に 逆さ月 濡れて弥太郎 三度笠 三度笠 | 市川由紀乃 | 万城たかし | 宮下健治 | 池多孝春 | 八里歩けば 草鞋(わらじ)も切れる 一宿一飯 借り受けまして 上州 松井田 中仙道 月のしずくが 笠に降る 旅の弥太郎 渡り鳥 渡り鳥 惚れた腫れたは 苦手な台詞(せりふ) 姿はやくざの 弥太郎笠も 育ちは旗本 二本差し お雪恋しや 胸のうち 誰に聞かそか 旅の夜空(そら) 旅の夜空(そら) 義理と人情に 命が絡む 笛吹峠は 見返り峠 恩義を果たせと 妙義山(やま) 烏(からす)川面(かわも)に 逆さ月 濡れて弥太郎 三度笠 三度笠 |
細雪泣いてあなたの 背中に投げた 憎みきれない 雪の玉 いまもこの手が やつれた胸が おとこの嘘を 恋しがる 抱いて下さい もう一度 ああ 外は 細雪…… 不幸つづきの おんなに似合う 掴(つか)むそばから 消える雪 背中合わせの ぬくもりだって あなたがいれば 生きられる 夢のかけらが 散るような ああ 外は 細雪…… 酔ってあなたが わたしにくれた 紅がかなしい 水中花 春になったら 出直したいと 心に決めて みれん酒 お酒下さい もう少し ああ 外は 細雪…… | 市川由紀乃 | 吉岡治 | 市川昭介 | | 泣いてあなたの 背中に投げた 憎みきれない 雪の玉 いまもこの手が やつれた胸が おとこの嘘を 恋しがる 抱いて下さい もう一度 ああ 外は 細雪…… 不幸つづきの おんなに似合う 掴(つか)むそばから 消える雪 背中合わせの ぬくもりだって あなたがいれば 生きられる 夢のかけらが 散るような ああ 外は 細雪…… 酔ってあなたが わたしにくれた 紅がかなしい 水中花 春になったら 出直したいと 心に決めて みれん酒 お酒下さい もう少し ああ 外は 細雪…… |
幸福日和好きな貴方と 暮せるならば すきま風さえ 南風 部屋の小鉢の 花びら数え 笑顔並べて 生きる二人に 春うらら 愛を重ねて 一緒に作る 寄せ木細工の 夢模様 どこの誰より 幸福(しあわせ)ですと 故里(くに)へ手紙を 綴る二人に 春おぼろ 心持ちよう 気の持ちようで 持てば苦労の 荷は軽い 雨の降る日は 相合い傘で 肩を寄せ合い しのぐ二人に 春のどか | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 弦哲也 | | 好きな貴方と 暮せるならば すきま風さえ 南風 部屋の小鉢の 花びら数え 笑顔並べて 生きる二人に 春うらら 愛を重ねて 一緒に作る 寄せ木細工の 夢模様 どこの誰より 幸福(しあわせ)ですと 故里(くに)へ手紙を 綴る二人に 春おぼろ 心持ちよう 気の持ちようで 持てば苦労の 荷は軽い 雨の降る日は 相合い傘で 肩を寄せ合い しのぐ二人に 春のどか |
おんなの祭りあばれ太鼓に 煽(あお)られて 玄海そだちの 血の気がさわぐ うねる荒波 背中にしょって ねり合え もみ合え 担ぎ出せ 喧嘩みこしだ 喧嘩みこしだ おんなの祭りだ 祭りだよ 花も恥じらう 艶(あで)姿 口紅 柔肌 提灯(あかし)に浮かぶ 胸の晒(さらし)に かくした恋が 焦れる 震える 恋しがる 喧嘩みこしだ 喧嘩みこしだ おんなの祭りだ 祭りだよ 燃える火を吹く 汗が飛ぶ 祭りは女を 花火にさせる ねじり鉢巻き 揃いの法被(はっぴ) ぶつかれ はじけろ 負けるなよ 喧嘩みこしだ 喧嘩みこしだ おんなの祭りだ 祭りだよ | 市川由紀乃 | 下地亜紀子 | 桧原さとし | | あばれ太鼓に 煽(あお)られて 玄海そだちの 血の気がさわぐ うねる荒波 背中にしょって ねり合え もみ合え 担ぎ出せ 喧嘩みこしだ 喧嘩みこしだ おんなの祭りだ 祭りだよ 花も恥じらう 艶(あで)姿 口紅 柔肌 提灯(あかし)に浮かぶ 胸の晒(さらし)に かくした恋が 焦れる 震える 恋しがる 喧嘩みこしだ 喧嘩みこしだ おんなの祭りだ 祭りだよ 燃える火を吹く 汗が飛ぶ 祭りは女を 花火にさせる ねじり鉢巻き 揃いの法被(はっぴ) ぶつかれ はじけろ 負けるなよ 喧嘩みこしだ 喧嘩みこしだ おんなの祭りだ 祭りだよ |
夫婦坂この坂を 越えたなら しあわせが 待っている そんなことばを 信じて 越えた七坂(ななさか) 四十路坂(よそじざか) いいの いいのよ あなたとふたり 冬の木枯し 笑顔で耐えりゃ 春の陽も射す 夫婦(めおと)坂 女なら 花ならば 咲くときも 散るときも 見てて欲しいの あなたに 宿命(さだめ)あずけて 暮らしたい いいの いいのよ 一間(ひとま)の部屋で あなた待ってる 雪割草も いつか芽をふく 夫婦坂 流れゆく 人の世の 哀しみに 泣いたなら 杖(つえ)になってね 抱いてね 肩を貸してね 背負ってね いいの いいのよ ふり向かないわ 曲がりくねった 坂道だけど ついてゆきます 夫婦坂 | 市川由紀乃 | 星野哲郎 | 市川昭介 | | この坂を 越えたなら しあわせが 待っている そんなことばを 信じて 越えた七坂(ななさか) 四十路坂(よそじざか) いいの いいのよ あなたとふたり 冬の木枯し 笑顔で耐えりゃ 春の陽も射す 夫婦(めおと)坂 女なら 花ならば 咲くときも 散るときも 見てて欲しいの あなたに 宿命(さだめ)あずけて 暮らしたい いいの いいのよ 一間(ひとま)の部屋で あなた待ってる 雪割草も いつか芽をふく 夫婦坂 流れゆく 人の世の 哀しみに 泣いたなら 杖(つえ)になってね 抱いてね 肩を貸してね 背負ってね いいの いいのよ ふり向かないわ 曲がりくねった 坂道だけど ついてゆきます 夫婦坂 |
浮世草過ぎた恋だと 笑っても 口と心は 裏表 憎い人ほど 後を引く 胸の 胸の未練火 消せぬまま 川を流れる 浮世草 愛を信じて 背かれた 私みたいな 弱虫は なみだ洗った 水なのか 寄せる 寄せるさざ波 袖濡らす しぶき冷たい 浮世草 呑めぬお酒に すがっても 沁みるばかりの 傷あとは いまに月日が 消すと言う 元の 元の笑顔が 戻るまで 明日へ流れる 浮世草 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 宮下健治 | 南郷達也 | 過ぎた恋だと 笑っても 口と心は 裏表 憎い人ほど 後を引く 胸の 胸の未練火 消せぬまま 川を流れる 浮世草 愛を信じて 背かれた 私みたいな 弱虫は なみだ洗った 水なのか 寄せる 寄せるさざ波 袖濡らす しぶき冷たい 浮世草 呑めぬお酒に すがっても 沁みるばかりの 傷あとは いまに月日が 消すと言う 元の 元の笑顔が 戻るまで 明日へ流れる 浮世草 |
いい日旅立ち雪解(ど)け真近の 北の空に向い 過ぎ去りし日々の 夢を叫ぶとき 帰らぬ人達 熱い胸をよぎる せめて今日から一人きり 旅に出る ああ 日本のどこかに 私を待ってる人がいる いい日旅立ち 夕焼けをさがしに 母の背中で聞いた歌を 道連れに 岬のはずれに 少年は魚つり 青いすすきの小径(こみち)を 帰るのか 私は今から 想い出を創(つく)るため 砂に枯木で書くつもり“さよなら”と ああ 日本のどこかに 私を待ってる人がいる いい日旅立ち 羊雲をさがしに 父が教えてくれた歌を 道連れに ああ 日本のどこかに 私を待ってる人がいる いい日旅立ち 幸せをさがしに 子供の頃に歌った歌を 道連れに | 市川由紀乃 | 谷村新司 | 谷村新司 | | 雪解(ど)け真近の 北の空に向い 過ぎ去りし日々の 夢を叫ぶとき 帰らぬ人達 熱い胸をよぎる せめて今日から一人きり 旅に出る ああ 日本のどこかに 私を待ってる人がいる いい日旅立ち 夕焼けをさがしに 母の背中で聞いた歌を 道連れに 岬のはずれに 少年は魚つり 青いすすきの小径(こみち)を 帰るのか 私は今から 想い出を創(つく)るため 砂に枯木で書くつもり“さよなら”と ああ 日本のどこかに 私を待ってる人がいる いい日旅立ち 羊雲をさがしに 父が教えてくれた歌を 道連れに ああ 日本のどこかに 私を待ってる人がいる いい日旅立ち 幸せをさがしに 子供の頃に歌った歌を 道連れに |
時の流れに身をまかせもしもあなたと 逢えずにいたら わたしは何を してたでしょうか 平凡だけど 誰かを愛し 普通の暮らし してたでしょうか 時の流れに 身をまかせ あなたの色に 染められ 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない だからお願い そばに置いてね いまはあなたしか 愛せない もしもあなたに 嫌われたなら 明日(あした)という日 失くしてしまうわ 約束なんか いらないけれど 想い出だけじゃ 生きてゆけない 時の流れに 身をまかせ あなたの胸に より添い 綺麗になれたそれだけで いのちさえもいらないわ だからお願い そばに置いてね いまはあなたしか 見えないの 時の流れに 身をまかせ あなたの色に 染められ 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない だからお願い そばに置いてね いまはあなたしか 愛せない | 市川由紀乃 | 荒木とよひさ | 三木たかし | | もしもあなたと 逢えずにいたら わたしは何を してたでしょうか 平凡だけど 誰かを愛し 普通の暮らし してたでしょうか 時の流れに 身をまかせ あなたの色に 染められ 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない だからお願い そばに置いてね いまはあなたしか 愛せない もしもあなたに 嫌われたなら 明日(あした)という日 失くしてしまうわ 約束なんか いらないけれど 想い出だけじゃ 生きてゆけない 時の流れに 身をまかせ あなたの胸に より添い 綺麗になれたそれだけで いのちさえもいらないわ だからお願い そばに置いてね いまはあなたしか 見えないの 時の流れに 身をまかせ あなたの色に 染められ 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない だからお願い そばに置いてね いまはあなたしか 愛せない |
さだめ川明日(あした)のゆくえ さがしても この眼に見えぬ さだめ川 あなたの愛の 流れるままに ゆるした夜(よる)は 雨でした 二人の恋を 憎(にく)むよな うわさが辛(つら)い さだめ川 故郷(こきょう)の町を 逃れる旅は いずこの山か また海か すべてを水に ながしては 生きて行(ゆ)けない さだめ川 あなたの愛に 次の世までも ついて行きたい 私(わたし)です | 市川由紀乃 | 石本美由起 | 船村徹 | | 明日(あした)のゆくえ さがしても この眼に見えぬ さだめ川 あなたの愛の 流れるままに ゆるした夜(よる)は 雨でした 二人の恋を 憎(にく)むよな うわさが辛(つら)い さだめ川 故郷(こきょう)の町を 逃れる旅は いずこの山か また海か すべてを水に ながしては 生きて行(ゆ)けない さだめ川 あなたの愛に 次の世までも ついて行きたい 私(わたし)です |
東京ブルース泣いた女が バカなのか だました男が 悪いのか 褪(あ)せたルージュの くちびる噛んで 夜霧の街で むせび哭(な)く 恋のみれんの 東京ブルース どうせ私を だますなら 死ぬまでだまして 欲しかった 赤いルビーの 指環に秘めた あの日の夢も ガラス玉 割れて砕けた 東京ブルース 月に吠えよか 淋しさを どこへも捨て場の ない身には 暗い灯かげを さまよいながら 女が鳴らす 口笛は 恋の終りの 東京ブルース | 市川由紀乃 | 水木かおる | 藤原秀行 | | 泣いた女が バカなのか だました男が 悪いのか 褪(あ)せたルージュの くちびる噛んで 夜霧の街で むせび哭(な)く 恋のみれんの 東京ブルース どうせ私を だますなら 死ぬまでだまして 欲しかった 赤いルビーの 指環に秘めた あの日の夢も ガラス玉 割れて砕けた 東京ブルース 月に吠えよか 淋しさを どこへも捨て場の ない身には 暗い灯かげを さまよいながら 女が鳴らす 口笛は 恋の終りの 東京ブルース |
不如帰命ふたつを 結ぶ糸 ちぎれて哀し 相模灘 あなた あなた あなた… この世の次の 次の世は 私のために くださいと 泣いて血を吐く ほととぎす 添えぬ運命(さだめ)が すれ違う 京都の駅は 涙雨 いいえ いいえ いいえ… あなたと生きた 一(ひと)とせは 千万年と 同じです 夢を宝を ありがとう 思い続けて 死ぬことの しあわせ知った 逗子の海 そうよ そうよ そうよ… あなたの船の 丸窓で 夜啼く鳥が いたならば それは私の ほととぎす | 市川由紀乃 | 星野哲郎 | 櫻田誠一 | | 命ふたつを 結ぶ糸 ちぎれて哀し 相模灘 あなた あなた あなた… この世の次の 次の世は 私のために くださいと 泣いて血を吐く ほととぎす 添えぬ運命(さだめ)が すれ違う 京都の駅は 涙雨 いいえ いいえ いいえ… あなたと生きた 一(ひと)とせは 千万年と 同じです 夢を宝を ありがとう 思い続けて 死ぬことの しあわせ知った 逗子の海 そうよ そうよ そうよ… あなたの船の 丸窓で 夜啼く鳥が いたならば それは私の ほととぎす |
恋人よ枯葉散る夕暮れは 来る日の 寒さをものがたり 雨に壊(こわ)れたベンチには 愛をささやく歌もない 恋人よ そばにいて こごえる私(わたし)の そばにいてよ そしてひとこと この別れ話が 冗談(じょうだん)だよと 笑ってほしい 砂利路(じゃりみち)を駆(か)け足で マラソン人(びと)が行き過ぎる まるで忘却(ぼうきゃく)のぞむように 止まる私を 誘(さそ)っている 恋人よ さようなら 季節はめぐってくるけど あの日の二人 宵(よい)の流れ星 光っては消える 無情の夢よ 恋人よ そばにいて こごえる私の そばにいてよ そしてひとこと この別れ話が 冗談だよと 笑ってほしい | 市川由紀乃 | 五輪真弓 | 五輪真弓 | | 枯葉散る夕暮れは 来る日の 寒さをものがたり 雨に壊(こわ)れたベンチには 愛をささやく歌もない 恋人よ そばにいて こごえる私(わたし)の そばにいてよ そしてひとこと この別れ話が 冗談(じょうだん)だよと 笑ってほしい 砂利路(じゃりみち)を駆(か)け足で マラソン人(びと)が行き過ぎる まるで忘却(ぼうきゃく)のぞむように 止まる私を 誘(さそ)っている 恋人よ さようなら 季節はめぐってくるけど あの日の二人 宵(よい)の流れ星 光っては消える 無情の夢よ 恋人よ そばにいて こごえる私の そばにいてよ そしてひとこと この別れ話が 冗談だよと 笑ってほしい |
東京アンナライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ 誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 柔(やわ)らな肌を 黒髪に 隠せど甘き 流し瞳(め)よ ああ 誰ゆえに 情熱の その名はアンナ 東京アンナ 妖(あや)しきアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐(こら)えた恋の しわざやら ああ 誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ | 市川由紀乃 | 藤間哲郎 | 渡久地政信 | | ライトの虹を 踏みながら 銀座の夜を ひらく薔薇 ああ 誰か呼ぶ 舞姫の その名はアンナ 東京アンナ 噂のアンナ 柔(やわ)らな肌を 黒髪に 隠せど甘き 流し瞳(め)よ ああ 誰ゆえに 情熱の その名はアンナ 東京アンナ 妖(あや)しきアンナ 重ねる酒の 激しさは 耐(こら)えた恋の しわざやら ああ 誰が知ろ くずれ咲く その名はアンナ 東京アンナ 吐息のアンナ |
浮草ぐらし明日(あす)のことさえ わかりはしない 他にいいやつ 見つけなと言う しあわせに ああ なれなくたって ついてゆきます ねえあなた 明日(あす)の苦労が 見えたって ついてゆく 無駄にするなよ 二度ない青春(はる)を 浮草ぐらしと ふと目が笑う しあわせに ああ なれなくたって そっと咲きます ねえあなた そばにあなたが いればいい いればいい 肩にすがれば よせよと照れる そんなあなたの 横顔が好き しあわせに ああ なれなくたって ついてゆきます ねえあなた あなたのために 生きたいの 生きてゆく | 市川由紀乃 | 吉岡治 | 市川昭介 | | 明日(あす)のことさえ わかりはしない 他にいいやつ 見つけなと言う しあわせに ああ なれなくたって ついてゆきます ねえあなた 明日(あす)の苦労が 見えたって ついてゆく 無駄にするなよ 二度ない青春(はる)を 浮草ぐらしと ふと目が笑う しあわせに ああ なれなくたって そっと咲きます ねえあなた そばにあなたが いればいい いればいい 肩にすがれば よせよと照れる そんなあなたの 横顔が好き しあわせに ああ なれなくたって ついてゆきます ねえあなた あなたのために 生きたいの 生きてゆく |
湖畔の宿山の淋しい 湖に ひとり来たのも 悲しい心 胸のいたみに たえかねて 昨日(きのう)の夢と 焚(た)きすてる 古い手紙の うすけむり 水にたそがれ せまる頃 岸の林を しずかに行けば 雲は流れて むらさきの 薄(うす)きすみれに ほろほろと いつか涙の 陽(ひ)がおちる ランプ引きよせ ふるさとへ 書いてまた消す 湖畔の便り 旅のこころの つれづれに ひとり占う トランプの 青い女王(クイーン)の さびしさよ | 市川由紀乃 | 佐藤惣之助 | 服部良一 | | 山の淋しい 湖に ひとり来たのも 悲しい心 胸のいたみに たえかねて 昨日(きのう)の夢と 焚(た)きすてる 古い手紙の うすけむり 水にたそがれ せまる頃 岸の林を しずかに行けば 雲は流れて むらさきの 薄(うす)きすみれに ほろほろと いつか涙の 陽(ひ)がおちる ランプ引きよせ ふるさとへ 書いてまた消す 湖畔の便り 旅のこころの つれづれに ひとり占う トランプの 青い女王(クイーン)の さびしさよ |
能登絶唱袂(たもと)でかばう 頬を打つ 能登半島は あられ雪 負けて弱音を 吐いたなら 母を泣かせた 甲斐がない 愛をつらぬく 道行は 波も試練の 日本海 親の目忍び 夏の旅 キリコの祭り 恋路浜 愛の証しに 女ゆえ あの夜(よ)許した 何もかも まるで二人の 胸の炎(ひ)が 燃えていたよな 海花火 間垣(まがき)を抜ける 風の音 能登半島は 虎落笛(もがりぶえ) 好きなあなたと 一緒なら 苦労しようと 悔いはない 世間隠れの 道行は 春も遅れる 日本海 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 宮下健治 | 南郷達也 | 袂(たもと)でかばう 頬を打つ 能登半島は あられ雪 負けて弱音を 吐いたなら 母を泣かせた 甲斐がない 愛をつらぬく 道行は 波も試練の 日本海 親の目忍び 夏の旅 キリコの祭り 恋路浜 愛の証しに 女ゆえ あの夜(よ)許した 何もかも まるで二人の 胸の炎(ひ)が 燃えていたよな 海花火 間垣(まがき)を抜ける 風の音 能登半島は 虎落笛(もがりぶえ) 好きなあなたと 一緒なら 苦労しようと 悔いはない 世間隠れの 道行は 春も遅れる 日本海 |
娘道成寺恋の「いろは」は 誰からも 習わなくても 覚えます 募る思いを 知りながら 逃げる男の 憎らしさ 待って 待ってください あなた 娘ひとりの 道行(みちゆ)きは 桜吹雪も 石つぶて 越すに越せない 日高川(ひだかがわ)……道成寺(どうじょうじ) 初心な未通女(おぼこ)も 恋衣(こいごろも) 着れば情けに 溺れます 水じゃ消せない 未練火が 肌の隅まで 焼き尽くす 抱いて 抱いてください あなた 女ごころの 滝壺にゃ 白い大蛇(おろち)が とぐろ巻く 乱れ乱れる 京鹿(きょうか)の子(こ)……道成寺(どうじょうじ) 死んで 死んでください あなた 鐘に恨みの 数々を 捨ててあの世で 添い遂げる 女 煩悩 恋地獄……道成寺(どうじょうじ) | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 弦哲也 | | 恋の「いろは」は 誰からも 習わなくても 覚えます 募る思いを 知りながら 逃げる男の 憎らしさ 待って 待ってください あなた 娘ひとりの 道行(みちゆ)きは 桜吹雪も 石つぶて 越すに越せない 日高川(ひだかがわ)……道成寺(どうじょうじ) 初心な未通女(おぼこ)も 恋衣(こいごろも) 着れば情けに 溺れます 水じゃ消せない 未練火が 肌の隅まで 焼き尽くす 抱いて 抱いてください あなた 女ごころの 滝壺にゃ 白い大蛇(おろち)が とぐろ巻く 乱れ乱れる 京鹿(きょうか)の子(こ)……道成寺(どうじょうじ) 死んで 死んでください あなた 鐘に恨みの 数々を 捨ててあの世で 添い遂げる 女 煩悩 恋地獄……道成寺(どうじょうじ) |
昭和生まれの渡り鳥四角四面の 世間とやらを 丸い笑顔で 生きられたなら 楽しじゃないか くよくよするなよ めそめそするな 今日が駄目でも 明日があるさ 昭和生まれの 渡り鳥 エ エー渡り鳥 ひと目惚れだと 浮かれていても 好きな気持ちを 打ち明けなけりゃ 恋にはならぬ くよくよするなよ うじうじするな 誠意(まこと)みせれば 愛情(こころ)は通う 昭和生まれの 渡り鳥 エ エー渡り鳥 百の苦労に 倖せひとつ 生きる坂道 手を取りあって 歩こじゃないか くよくよするなよ じたばたするな 冬が終われば 花咲く春だ 昭和生まれの 渡り鳥 エ エー渡り鳥 | 市川由紀乃 | 仁井谷俊也 | 宮下健治 | | 四角四面の 世間とやらを 丸い笑顔で 生きられたなら 楽しじゃないか くよくよするなよ めそめそするな 今日が駄目でも 明日があるさ 昭和生まれの 渡り鳥 エ エー渡り鳥 ひと目惚れだと 浮かれていても 好きな気持ちを 打ち明けなけりゃ 恋にはならぬ くよくよするなよ うじうじするな 誠意(まこと)みせれば 愛情(こころ)は通う 昭和生まれの 渡り鳥 エ エー渡り鳥 百の苦労に 倖せひとつ 生きる坂道 手を取りあって 歩こじゃないか くよくよするなよ じたばたするな 冬が終われば 花咲く春だ 昭和生まれの 渡り鳥 エ エー渡り鳥 |
男一代胸でうず巻く 命の炎 抱いていばらの 道をゆく 苦労冷や飯 奥歯で噛んで 耐えろ 希みが叶うまで 男一代 夢よ咲け 度胸生きざま 覚悟のほどは 腑抜けなんかにゃ わかるまい 死んだつもりで やるだけやれば いつかでっかい 実もなるさ 男一代 花と咲け 勝って驕るな 負けても泣くな 円い月夜も 一夜きり 蔭に日向に 汗水流す 根性ひとつが 切り札さ 男一代 明日に咲け | 市川由紀乃 | 下地亜記子 | 市川昭介 | | 胸でうず巻く 命の炎 抱いていばらの 道をゆく 苦労冷や飯 奥歯で噛んで 耐えろ 希みが叶うまで 男一代 夢よ咲け 度胸生きざま 覚悟のほどは 腑抜けなんかにゃ わかるまい 死んだつもりで やるだけやれば いつかでっかい 実もなるさ 男一代 花と咲け 勝って驕るな 負けても泣くな 円い月夜も 一夜きり 蔭に日向に 汗水流す 根性ひとつが 切り札さ 男一代 明日に咲け |
淀君親の仇の 情けに生きる 女哀しや 露の花 元は名もない 藤吉郎が いまは敵なき 天下人(てんかびと) 茶々は 茶々は 死んだつもりで 憎いその手に 抱かれます 「母上様 憎き仇に肌身を許す女の哀しさ。 茶々は何よりも辛うございます。 なれど かくなる上は 豊臣の天下を この手で握ってごらんに入れます。 それが茶々に出来る、女の仇討ちにございます。」 お腹(なか)痛めた わが子であれば なんで憎かろ 鬼の子も 紅葉みたいな その手のひらに 取らせますとも この国を 茶々の 茶々の 刀持たない これが女の 戦(いくさ)です 「小谷(おだに)城では父上を 北の庄では母上を そしていま この大阪城ではわが子秀頼を失うとは。 ああ 天は何故 この茶々にはむごいのじゃ。 次の世は女に生まれとうはない…。」 天にそびえる 大阪城も いまは炎の 天守閣 時の流れは 徳川方へ 味方するのか 夏の陣 茶々は 茶々は 生きて泣くより 死んで誇りを 守ります | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 本郷貞王 | | 親の仇の 情けに生きる 女哀しや 露の花 元は名もない 藤吉郎が いまは敵なき 天下人(てんかびと) 茶々は 茶々は 死んだつもりで 憎いその手に 抱かれます 「母上様 憎き仇に肌身を許す女の哀しさ。 茶々は何よりも辛うございます。 なれど かくなる上は 豊臣の天下を この手で握ってごらんに入れます。 それが茶々に出来る、女の仇討ちにございます。」 お腹(なか)痛めた わが子であれば なんで憎かろ 鬼の子も 紅葉みたいな その手のひらに 取らせますとも この国を 茶々の 茶々の 刀持たない これが女の 戦(いくさ)です 「小谷(おだに)城では父上を 北の庄では母上を そしていま この大阪城ではわが子秀頼を失うとは。 ああ 天は何故 この茶々にはむごいのじゃ。 次の世は女に生まれとうはない…。」 天にそびえる 大阪城も いまは炎の 天守閣 時の流れは 徳川方へ 味方するのか 夏の陣 茶々は 茶々は 生きて泣くより 死んで誇りを 守ります |
越前恋吹雪吠えるよに 波が逆巻く 押しよせる 涙が凍る 日本海 薄い縁の あの人の 優しいぬくもり 想い出す ひゅーんひゅーん 胸が泣く ひゅーんひゅーん 肌が泣く 雪の越前 恋吹雪 身をこがし 心燃やした ときめきは 幻ですか 夢ですか 一生一度の 恋なのに 冷たい運命の 別れです ひゅーんひゅーん 胸が泣く ひゅーんひゅーん 肌が泣く 雪の越前 恋吹雪 忘れられたら 恨めたら 明日をさがして ゆけるのに ひゅーんひゅーん 胸が泣く ひゅーんひゅーん 肌が泣く 雪の越前 恋吹雪 | 市川由紀乃 | 下地亜記子 | 市川昭介 | | 吠えるよに 波が逆巻く 押しよせる 涙が凍る 日本海 薄い縁の あの人の 優しいぬくもり 想い出す ひゅーんひゅーん 胸が泣く ひゅーんひゅーん 肌が泣く 雪の越前 恋吹雪 身をこがし 心燃やした ときめきは 幻ですか 夢ですか 一生一度の 恋なのに 冷たい運命の 別れです ひゅーんひゅーん 胸が泣く ひゅーんひゅーん 肌が泣く 雪の越前 恋吹雪 忘れられたら 恨めたら 明日をさがして ゆけるのに ひゅーんひゅーん 胸が泣く ひゅーんひゅーん 肌が泣く 雪の越前 恋吹雪 |
湖畔にひとり咲いてかなしい 萩の花 泣きにきました 湖畔の宿に 愛しても愛しても あの人は わたしひとりの 人じゃない 今日もさみしく あぁ、日が暮れる ひとり恋しく 名を呼べば 羽をよせあう 水鳥かなし 離れても離れても あの人が いつもわたしに ついてくる きれぬ想いが あぁ、つらすぎる そぞろ歩きの 湖に ともる灯りが 思い出ぬらす 愛しても愛しても あの人は 遠くとどかぬ 人だから 青い水面に あぁ、散る涙 | 市川由紀乃 | たかたかし | 弦哲也 | | 咲いてかなしい 萩の花 泣きにきました 湖畔の宿に 愛しても愛しても あの人は わたしひとりの 人じゃない 今日もさみしく あぁ、日が暮れる ひとり恋しく 名を呼べば 羽をよせあう 水鳥かなし 離れても離れても あの人が いつもわたしに ついてくる きれぬ想いが あぁ、つらすぎる そぞろ歩きの 湖に ともる灯りが 思い出ぬらす 愛しても愛しても あの人は 遠くとどかぬ 人だから 青い水面に あぁ、散る涙 |
名月浅太郎一目見たさに 故郷に戻りゃ 昔ながらの 上州月夜 浮かれ囃しも 追われの身には ほんにせつない 祭り唄 涙かくした 涙かくした 三度笠 (セリフ) 思い出すなぁ…あの山も あの月も みんな昔のまんま おふくろさんは 達者でいなさるか この川越えりゃあ あと一里 なのに何でェ やけに 草鞋(わらじ)が重たく ならぁ… 義理と情に ついはさまれて いつか落ち目の 街道ぐらし 恋のさだめも 堅気の俺も 一度流れりゃ 草の露 呼んでみたとて 呼んでみたとて 帰りゃせぬ (セリフ) なまじ小粋に 別れたせいか めっぽ う夜風が沁みやがる 旅から旅へ ねぐらを追われ 末は野 ざらし 吹きさらし こんりんざい けちな顔(つら)など見たかぁ ねえと 叱って下せぇ おっ母さん! 墨絵ぼかしの あの峰越えて 渡る雁がね また旅の空 なんの浮世にゃ 未練はないが なまじ濡れまい 里しぐれ 明日も流転の 明日も流転の浅太郎 | 市川由紀乃 | 水木れいじ | 市川昭介 | | 一目見たさに 故郷に戻りゃ 昔ながらの 上州月夜 浮かれ囃しも 追われの身には ほんにせつない 祭り唄 涙かくした 涙かくした 三度笠 (セリフ) 思い出すなぁ…あの山も あの月も みんな昔のまんま おふくろさんは 達者でいなさるか この川越えりゃあ あと一里 なのに何でェ やけに 草鞋(わらじ)が重たく ならぁ… 義理と情に ついはさまれて いつか落ち目の 街道ぐらし 恋のさだめも 堅気の俺も 一度流れりゃ 草の露 呼んでみたとて 呼んでみたとて 帰りゃせぬ (セリフ) なまじ小粋に 別れたせいか めっぽ う夜風が沁みやがる 旅から旅へ ねぐらを追われ 末は野 ざらし 吹きさらし こんりんざい けちな顔(つら)など見たかぁ ねえと 叱って下せぇ おっ母さん! 墨絵ぼかしの あの峰越えて 渡る雁がね また旅の空 なんの浮世にゃ 未練はないが なまじ濡れまい 里しぐれ 明日も流転の 明日も流転の浅太郎 |
男人生待ったなし気負いすぎれば はたかれる あまく見すぎりゃ 投げられる 勝つと思うな 思えば負けと 知っていながら 勇み足 男、人生 待ったなし 無理という字に 挙骨と 書いて読ませる 荒稽古 涙ひとつぶ チャンコの味に 浮かぶやさしい 母の顔 男、人生 待ったなし 花の両国 男橋 渡る川風 夢の風 天下御免の 一番勝負 仕切り直しは きかないぜ 男、人生 待ったなし | 市川由紀乃 | 松井由利夫 | 市川昭介 | | 気負いすぎれば はたかれる あまく見すぎりゃ 投げられる 勝つと思うな 思えば負けと 知っていながら 勇み足 男、人生 待ったなし 無理という字に 挙骨と 書いて読ませる 荒稽古 涙ひとつぶ チャンコの味に 浮かぶやさしい 母の顔 男、人生 待ったなし 花の両国 男橋 渡る川風 夢の風 天下御免の 一番勝負 仕切り直しは きかないぜ 男、人生 待ったなし |
積み木坂一人に重たい あなたの荷物 半分持たせて 私の手にも 縁があっての みちづれに 遠慮なんかは 水くさい 苦労坂道 越えるたび 愛が重なる 積み木坂 お酒は駄目でも あなたの愚痴の 聴き役ぐらいは 私も出来る 酔っていいのよ つらい日は 羽目を外して 憂さ晴らし 一つ崩れりゃ 明日(あす)二つ 夢を積んでく 積み木坂 いつかは世に出る あなたの姿 はっきり見えます 私の目には 早くその日が 来るように 女ごころの 陰願い なみだ峠を 越えるたび 愛が深まる 積み木坂 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 市川昭介 | | 一人に重たい あなたの荷物 半分持たせて 私の手にも 縁があっての みちづれに 遠慮なんかは 水くさい 苦労坂道 越えるたび 愛が重なる 積み木坂 お酒は駄目でも あなたの愚痴の 聴き役ぐらいは 私も出来る 酔っていいのよ つらい日は 羽目を外して 憂さ晴らし 一つ崩れりゃ 明日(あす)二つ 夢を積んでく 積み木坂 いつかは世に出る あなたの姿 はっきり見えます 私の目には 早くその日が 来るように 女ごころの 陰願い なみだ峠を 越えるたび 愛が深まる 積み木坂 |
おんな北港男の肩越し 窓越しに 一つ 二つ ホラ また一つ 螢みたいに 漁火が… 「熱燗(あつかん)にしましょうか」 暖簾を降ろした 居酒屋で 冷めた 冷めた薬罐(やかん)の 湯を沸かす ここは最果て 北港 えー 北港 どうやら私と 同じよに 一つ 二つ ホラ また一つ 過去がありそう 傷痕が… 「盃をくださいな」 昔の誰かに 似てるから 女 女ごころの 血が騒ぐ ここは最果て 北泊(きたどまり) えー 北泊(きたどまり) 出船が終った その後は 一つ 二つ ホラ また一つ 窓を揺すって 海鳴りが… 「夜明けまでつき合って」 女をその気に させながら 帰る 帰る男が 憎らしい ここは最果て 北港 えー 北港 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 水森英夫 | | 男の肩越し 窓越しに 一つ 二つ ホラ また一つ 螢みたいに 漁火が… 「熱燗(あつかん)にしましょうか」 暖簾を降ろした 居酒屋で 冷めた 冷めた薬罐(やかん)の 湯を沸かす ここは最果て 北港 えー 北港 どうやら私と 同じよに 一つ 二つ ホラ また一つ 過去がありそう 傷痕が… 「盃をくださいな」 昔の誰かに 似てるから 女 女ごころの 血が騒ぐ ここは最果て 北泊(きたどまり) えー 北泊(きたどまり) 出船が終った その後は 一つ 二つ ホラ また一つ 窓を揺すって 海鳴りが… 「夜明けまでつき合って」 女をその気に させながら 帰る 帰る男が 憎らしい ここは最果て 北港 えー 北港 |
花鼓どちら向いても 千両笑顔 映える万年 常盤松 福を分け合う 皆々様の 鏡開きに 花添えて ここでひと舞い 相つとめます 娘 娘 寿 三番叟 愛を育てて 固めの酒の 花の盃 縁結び 家庭円満 可愛いいお子が 早く授かり ますように ここでひと舞い 相つとめます 娘 娘 寿 三番叟 宴もたけなわ ほろ酔い頃が 尽きぬ名残りの 納めどき ひとつ区切りの 中締め代り 晴れの手拍子 戴いて ここでひと舞い 相つとめます 娘 娘 寿 三番叟 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 杉原さとし | | どちら向いても 千両笑顔 映える万年 常盤松 福を分け合う 皆々様の 鏡開きに 花添えて ここでひと舞い 相つとめます 娘 娘 寿 三番叟 愛を育てて 固めの酒の 花の盃 縁結び 家庭円満 可愛いいお子が 早く授かり ますように ここでひと舞い 相つとめます 娘 娘 寿 三番叟 宴もたけなわ ほろ酔い頃が 尽きぬ名残りの 納めどき ひとつ区切りの 中締め代り 晴れの手拍子 戴いて ここでひと舞い 相つとめます 娘 娘 寿 三番叟 |
隠れ咲き離れ離れに 座っても 揃って降りる 湯の駅は いまも迷って いることを あなた 分ってくれますか… 忍び逢瀬(おうせ)の 恋宿は 椿の花も 隠れ咲き わざと時間を 掛けながら 帯からたたむ 宿浴衣 窓の向うの 三日月を あなた 見ていてくださいね… そっと湯舟に 身を寄せる 二人の恋は 隠れ咲き 宿の冷たい 枕より 今夜は借りる 腕枕 朝がこのまま 来ないこと あなた 祈っていいですか… 一夜(ひとよ)泊りの 湯の宿は 椿の花も 隠れ咲き | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 市川昭介 | | 離れ離れに 座っても 揃って降りる 湯の駅は いまも迷って いることを あなた 分ってくれますか… 忍び逢瀬(おうせ)の 恋宿は 椿の花も 隠れ咲き わざと時間を 掛けながら 帯からたたむ 宿浴衣 窓の向うの 三日月を あなた 見ていてくださいね… そっと湯舟に 身を寄せる 二人の恋は 隠れ咲き 宿の冷たい 枕より 今夜は借りる 腕枕 朝がこのまま 来ないこと あなた 祈っていいですか… 一夜(ひとよ)泊りの 湯の宿は 椿の花も 隠れ咲き |
お市の方琵琶湖のほとり 妻として 暮らした月日 幻か お市の春は 儚(はかな)くて 炎の中の 小谷(おだに)城 憂き世のこれが 習いでも 辛い 辛いものです 女とは 「兄上様 お市を不幸にするのなら なぜ浅井家へ嫁がせたのじゃ。 この世の鬼とは信長殿! 兄上様のことじゃ。」 血肉を分けた 兄妹(きょうだい)も 王手をかける 捨て駒か 天下のための 戦いは いつでも弱い 者が泣く 誰にも明日(あす)は 来るけれど 何が 何があります 女には 「茶々 お初 お江(ごう) そなた達はどこまでも生き延びよ。 母は勝家殿と今度こそこの城と共に 燃え尽きるのじゃ。」 この掌(て)の中の やすらぎを なぜなぜ奪う 二度までも お市の夢は 夢の夢 程なく落ちる 北の庄 運命(さだめ)のままに 流される 笹の 笹の舟です 女とは | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 岡千秋 | | 琵琶湖のほとり 妻として 暮らした月日 幻か お市の春は 儚(はかな)くて 炎の中の 小谷(おだに)城 憂き世のこれが 習いでも 辛い 辛いものです 女とは 「兄上様 お市を不幸にするのなら なぜ浅井家へ嫁がせたのじゃ。 この世の鬼とは信長殿! 兄上様のことじゃ。」 血肉を分けた 兄妹(きょうだい)も 王手をかける 捨て駒か 天下のための 戦いは いつでも弱い 者が泣く 誰にも明日(あす)は 来るけれど 何が 何があります 女には 「茶々 お初 お江(ごう) そなた達はどこまでも生き延びよ。 母は勝家殿と今度こそこの城と共に 燃え尽きるのじゃ。」 この掌(て)の中の やすらぎを なぜなぜ奪う 二度までも お市の夢は 夢の夢 程なく落ちる 北の庄 運命(さだめ)のままに 流される 笹の 笹の舟です 女とは |
東海渡り鳥惚れた弱味か あの娘のあとを 追って風切る 東海道 泣くな相模の はぐれ雲… 男浮き名の この長脇差(ながどす)じゃ 恋は 恋は斬れない アン…渡り鳥 清水二十と 八人衆も 男惚れする 旅姿 ここは駿河の 街道よ 喧嘩渡世にゃ 新茶の香り じんと じんと沁みやす アン…渡り鳥 瞼とじれば 堅気になれと 可愛いあの娘が また叱る あれが三河の 宿あかり… 投げた賽の目 丁半かけて みれん みれん捨てよか アン…渡り鳥 どこで泣いてか あの娘の顔が 浮いて寝かせぬ 茶碗酒 明日は桑名か 山城か… 今度逢えたら おしどり旅に 勝負(かた)を 勝負(かた)をつけたい アン…渡り鳥 | 市川由紀乃 | 水木れいじ | 市川昭介 | | 惚れた弱味か あの娘のあとを 追って風切る 東海道 泣くな相模の はぐれ雲… 男浮き名の この長脇差(ながどす)じゃ 恋は 恋は斬れない アン…渡り鳥 清水二十と 八人衆も 男惚れする 旅姿 ここは駿河の 街道よ 喧嘩渡世にゃ 新茶の香り じんと じんと沁みやす アン…渡り鳥 瞼とじれば 堅気になれと 可愛いあの娘が また叱る あれが三河の 宿あかり… 投げた賽の目 丁半かけて みれん みれん捨てよか アン…渡り鳥 どこで泣いてか あの娘の顔が 浮いて寝かせぬ 茶碗酒 明日は桑名か 山城か… 今度逢えたら おしどり旅に 勝負(かた)を 勝負(かた)をつけたい アン…渡り鳥 |
度胸花丸い世間を 四角に生きて 人に抗(さから)う ヘソ曲がり 馬鹿と言わりょと 笑わりょと 胸に根を張る 心意気 男 根性で 夢咲かす 度胸花 たかが恋だろ 男じゃないか 未練涙は おかしいぜ 人の値うちは 心だと わかる女が きっといる ここは一番 辛抱さ 度胸花 スルメ噛むよに 苦労を噛んで 生きてゆくのが 男だぜ 浮世雨風 あればこそ 枝も栄える 葉も繁る 笑顔千両で 明日(あす)をよぶ 度胸花 | 市川由紀乃 | 下地亜記子 | 市川昭介 | | 丸い世間を 四角に生きて 人に抗(さから)う ヘソ曲がり 馬鹿と言わりょと 笑わりょと 胸に根を張る 心意気 男 根性で 夢咲かす 度胸花 たかが恋だろ 男じゃないか 未練涙は おかしいぜ 人の値うちは 心だと わかる女が きっといる ここは一番 辛抱さ 度胸花 スルメ噛むよに 苦労を噛んで 生きてゆくのが 男だぜ 浮世雨風 あればこそ 枝も栄える 葉も繁る 笑顔千両で 明日(あす)をよぶ 度胸花 |
由紀乃太鼓ハアー 生まれ関東 武蔵の国は いまじゃ呼び名も 彩の国 玩具(おもちゃ)がわりに 握ったマイク 音に聞こえた 歌好きが 由紀乃太鼓に 乗せまして 唄で口上 エー つとめます ハアー 彩の名物 数々あるが 秩父音頭に さくら草 歌の道でも 名のある花に なってみせます いつの日か 由紀乃太鼓に 願いかけ 叩く女の エー 心意気 ハアー 晴れの舞台を 踏むその日まで 固く封印 色恋は おんな命の このひと節が お気に召すやら 召さぬやら 由紀乃太鼓を 合いの手に 声を限りに エー つとめます | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 市川昭介 | | ハアー 生まれ関東 武蔵の国は いまじゃ呼び名も 彩の国 玩具(おもちゃ)がわりに 握ったマイク 音に聞こえた 歌好きが 由紀乃太鼓に 乗せまして 唄で口上 エー つとめます ハアー 彩の名物 数々あるが 秩父音頭に さくら草 歌の道でも 名のある花に なってみせます いつの日か 由紀乃太鼓に 願いかけ 叩く女の エー 心意気 ハアー 晴れの舞台を 踏むその日まで 固く封印 色恋は おんな命の このひと節が お気に召すやら 召さぬやら 由紀乃太鼓を 合いの手に 声を限りに エー つとめます |
こころ花酔えば言えるの 胸の中 心で好きと 言う言葉 好きよ好き好き 貴男が好きよ 女ごころに せつなく咲いて 未練に揺れる ああ こころ花 踊るあなたの 添える手に 優しさそっと 伝わるの 好きよ好き好き 貴男が好きよ 愛に燃えても 妻ある身には 涙で散らす ああ こころ花 巡り逢うのが おそ過ぎて 思いはつのる 身を責める 好きよ好き好き 貴男が好きよ 添えぬ哀しさ 笑顔にかくし 運命に耐える ああ こころ花 | 市川由紀乃 | 山村廣義 | さがみすみひろ | | 酔えば言えるの 胸の中 心で好きと 言う言葉 好きよ好き好き 貴男が好きよ 女ごころに せつなく咲いて 未練に揺れる ああ こころ花 踊るあなたの 添える手に 優しさそっと 伝わるの 好きよ好き好き 貴男が好きよ 愛に燃えても 妻ある身には 涙で散らす ああ こころ花 巡り逢うのが おそ過ぎて 思いはつのる 身を責める 好きよ好き好き 貴男が好きよ 添えぬ哀しさ 笑顔にかくし 運命に耐える ああ こころ花 |
海峡出船あなたの駅に 戻れぬように 列車を捨てた 港駅 未練の糸を 断ち切るために 選んだ船は 北航路 捜さないでね 私のことは… 霧笛も泣き声 海峡出船 初めて知った 愛するだけじゃ 叶わぬ恋の あることを 世間はそれを 宿命(さだめ)と呼ぶが 死ぬよりつらい 女には 夢と一緒に 生きてくつもり… ひとりの旅発ち 海峡出船 幻だった しあわせみたい 霞んで消える 巷(まち)あかり 重ね着しても あなたの居ない 心は寒い 北航路 早く忘れて 私のことは… 風花みちづれ 海峡出船 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 市川昭介 | 前田俊明 | あなたの駅に 戻れぬように 列車を捨てた 港駅 未練の糸を 断ち切るために 選んだ船は 北航路 捜さないでね 私のことは… 霧笛も泣き声 海峡出船 初めて知った 愛するだけじゃ 叶わぬ恋の あることを 世間はそれを 宿命(さだめ)と呼ぶが 死ぬよりつらい 女には 夢と一緒に 生きてくつもり… ひとりの旅発ち 海峡出船 幻だった しあわせみたい 霞んで消える 巷(まち)あかり 重ね着しても あなたの居ない 心は寒い 北航路 早く忘れて 私のことは… 風花みちづれ 海峡出船 |
さいはて海峡旅を一緒に する気でしょうか… 船の後追う 北かもめ 似た者同士の 道連れならば いまは気強い 私には なみだも凍る さいはて海峡 罪は私に あるのでしょうか… 愛を終わりに させたのは やすらぎ欲しがる 女の夢は きっと荷物ね 男には 心で詫びる さいはて海峡 遅れようとも 来るのでしょうか… 女ごころの 海明けは 凍えた両手を 暖炉にかざし ひとり待ちたい 北の春 流氷寄せる さいはて海峡 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 市川昭介 | 前田俊明 | 旅を一緒に する気でしょうか… 船の後追う 北かもめ 似た者同士の 道連れならば いまは気強い 私には なみだも凍る さいはて海峡 罪は私に あるのでしょうか… 愛を終わりに させたのは やすらぎ欲しがる 女の夢は きっと荷物ね 男には 心で詫びる さいはて海峡 遅れようとも 来るのでしょうか… 女ごころの 海明けは 凍えた両手を 暖炉にかざし ひとり待ちたい 北の春 流氷寄せる さいはて海峡 |
絆坂あなたと流した 涙の数で 幸せ決まると 人は言う 離さないでね この腕を 押して行きます その背中を 一人じゃ無理な 坂道だから 二人で越える 絆坂 いいことばかりの 人生ならば この世に苦労の 文字はない 叱りつけてね 迷ったら 後を追います 遅れても 袖摺り合うも 何かの縁ね 結んだ愛の 絆坂 ないないづくしで 始めた生活 いつかは笑顔の 語り草 無くさないでね その夢を きっと咲きます その花は ひと坂ごとに 近付く春が 二人に見える 絆坂 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 市川昭介 | 前田俊明 | あなたと流した 涙の数で 幸せ決まると 人は言う 離さないでね この腕を 押して行きます その背中を 一人じゃ無理な 坂道だから 二人で越える 絆坂 いいことばかりの 人生ならば この世に苦労の 文字はない 叱りつけてね 迷ったら 後を追います 遅れても 袖摺り合うも 何かの縁ね 結んだ愛の 絆坂 ないないづくしで 始めた生活 いつかは笑顔の 語り草 無くさないでね その夢を きっと咲きます その花は ひと坂ごとに 近付く春が 二人に見える 絆坂 |
おんなの純情あなたのそばに そばにいられたら わたしはどんなに 幸福でしょう きれいばかりが 花じゃない まごころ一つ 愛一つ あなたに捧げて 悔いはない おんなのおんなの おんなの純情 あなたが涙 涙ひろったら わたしも一緒に 泣かせてほしい 今の気持ちを わすれずに まごころ一つ 愛一つ あなたと一緒に 歩きたい おんなのおんな おんなの純情 あなたが夢を 夢をくれたなら わたしは大事に 育ててゆくわ 花のいのちが あるかぎり まごころ一つ 愛一つ あなたの行く道 ついてゆく おんなのおんなの おんなの純情 | 市川由紀乃 | たかたかし | 弦哲也 | 山田年秋 | あなたのそばに そばにいられたら わたしはどんなに 幸福でしょう きれいばかりが 花じゃない まごころ一つ 愛一つ あなたに捧げて 悔いはない おんなのおんなの おんなの純情 あなたが涙 涙ひろったら わたしも一緒に 泣かせてほしい 今の気持ちを わすれずに まごころ一つ 愛一つ あなたと一緒に 歩きたい おんなのおんな おんなの純情 あなたが夢を 夢をくれたなら わたしは大事に 育ててゆくわ 花のいのちが あるかぎり まごころ一つ 愛一つ あなたの行く道 ついてゆく おんなのおんなの おんなの純情 |
一度でいいからおまえと呼ばれた うれしさに 熱い涙を かみしめる 一度でいいから やさしい胸に 胸にあまえて みたいのよ 逢えてよかった よかったわ あなた しっかり しっかり抱いててよ 悲しい過去なら おれもある いまのおまえが 好きという 傷つきながらも それでもあなた あなたさがして 来たわたし 逢えてよかった よかったわ あなた しっかり しっかり抱いててよ あなたが灯す ひとすじの 愛のともしび 消さないで ふたりの明日に 小さな夢を 夢をかさねて 生きてゆく 逢えてよかった よかったわ あなた しっかり しっかり抱いててよ | 市川由紀乃 | たかたかし | 水森英夫 | 前田俊明 | おまえと呼ばれた うれしさに 熱い涙を かみしめる 一度でいいから やさしい胸に 胸にあまえて みたいのよ 逢えてよかった よかったわ あなた しっかり しっかり抱いててよ 悲しい過去なら おれもある いまのおまえが 好きという 傷つきながらも それでもあなた あなたさがして 来たわたし 逢えてよかった よかったわ あなた しっかり しっかり抱いててよ あなたが灯す ひとすじの 愛のともしび 消さないで ふたりの明日に 小さな夢を 夢をかさねて 生きてゆく 逢えてよかった よかったわ あなた しっかり しっかり抱いててよ |
片恋しぐれ日陰に咲いても 花は花 叶わぬ夢の 口紅を差す 陽差しの中を 寄り添って 貴方と歩く 春はいつ ああ なみだ雨やら 片恋しぐれ 花にも終りが あるように 女の春も 短くて 綺麗なうちに 強い手に 散らされたくて 髪を解く ああ しずく哀しい 片恋しぐれ 夢ならいつでも 逢えるのに 覚めればまたも 遠去かる 貴方に愛の 届く日を 祈って濡らす 抱き枕 ああ 傘じゃしのげぬ 片恋しぐれ | 市川由紀乃 | 吉田光良 | 市川昭介 | 前田俊明 | 日陰に咲いても 花は花 叶わぬ夢の 口紅を差す 陽差しの中を 寄り添って 貴方と歩く 春はいつ ああ なみだ雨やら 片恋しぐれ 花にも終りが あるように 女の春も 短くて 綺麗なうちに 強い手に 散らされたくて 髪を解く ああ しずく哀しい 片恋しぐれ 夢ならいつでも 逢えるのに 覚めればまたも 遠去かる 貴方に愛の 届く日を 祈って濡らす 抱き枕 ああ 傘じゃしのげぬ 片恋しぐれ |
海峡氷雨明日の船でも いいはずなのに なんでこの手を 振りほどく 涙を見るのが 嫌なのならば 笑顔つくって 送るから …あなた最後の わがまま聞いて 後を追う背に 海峡氷雨 二人暮らしに 見付けた部屋は 一人住むには 広すぎる あなたが残した 小さな合鍵が やせた女の 掌に重い …見たくなかった まぼろしなんて 夢を濡らして 海峡氷雨 春は遅れる 北国だけど もっと今年は 遅くなる 幸せ載せてく 連絡船に すがる未練の 浮標あかり …あなたどうして 生きればいいの こころ凍える 海峡氷雨 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 市川昭介 | 前田俊明 | 明日の船でも いいはずなのに なんでこの手を 振りほどく 涙を見るのが 嫌なのならば 笑顔つくって 送るから …あなた最後の わがまま聞いて 後を追う背に 海峡氷雨 二人暮らしに 見付けた部屋は 一人住むには 広すぎる あなたが残した 小さな合鍵が やせた女の 掌に重い …見たくなかった まぼろしなんて 夢を濡らして 海峡氷雨 春は遅れる 北国だけど もっと今年は 遅くなる 幸せ載せてく 連絡船に すがる未練の 浮標あかり …あなたどうして 生きればいいの こころ凍える 海峡氷雨 |
牡丹雪愛を失くして 生きられるほど 私は強く ないのです 恋のなきがら 抱きしめながら 雪に埋れて 眠ります…あなた あなた 命尽きたら 紅の 花になります 牡丹雪 晴れのその日に 着るはずでした 白打掛けを 羽織ります にみだ拭った 紅さし指で わかれ薄紅 引きました…あなた あなた 夢を見られぬ 花嫁に 次ぎはください 幸せを 二度と別れの ないその国へ お先にひとり 参ります こころ変わりを 咎めるよりも 尽くし足りなさ 悔いてます…あなた あなた 紅い女の 血で染めた 雪が降ります 牡丹雪 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 水森英夫 | | 愛を失くして 生きられるほど 私は強く ないのです 恋のなきがら 抱きしめながら 雪に埋れて 眠ります…あなた あなた 命尽きたら 紅の 花になります 牡丹雪 晴れのその日に 着るはずでした 白打掛けを 羽織ります にみだ拭った 紅さし指で わかれ薄紅 引きました…あなた あなた 夢を見られぬ 花嫁に 次ぎはください 幸せを 二度と別れの ないその国へ お先にひとり 参ります こころ変わりを 咎めるよりも 尽くし足りなさ 悔いてます…あなた あなた 紅い女の 血で染めた 雪が降ります 牡丹雪 |
千姫明日(あした)か今日か 落城は 上る火の手の 大手門 徳川方へ 戻れとは 嬉しいけれど 罪なこと 秀頼様の 妻として 千は 千は 千は死にとうございます あゝ ゝ ゝ お家のための 人形とは 哀し過ぎます あまりにも 涙と共に 豊臣へ 嫁いだ頃は 幼な妻 難波(なにわ)の城で 愛を知り 千は 千は 千は女になりましたあゝ ゝ ゝ 時世の風に 桐ひと葉 落ちる天下の 天守閣 この身はお供 叶わぬが こころは固い 二世(にせ)の縁(えん) 秀頼様と 次の世も 千は 千は 千は添いとうございます あゝ ゝ ゝ | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 岡千秋 | | 明日(あした)か今日か 落城は 上る火の手の 大手門 徳川方へ 戻れとは 嬉しいけれど 罪なこと 秀頼様の 妻として 千は 千は 千は死にとうございます あゝ ゝ ゝ お家のための 人形とは 哀し過ぎます あまりにも 涙と共に 豊臣へ 嫁いだ頃は 幼な妻 難波(なにわ)の城で 愛を知り 千は 千は 千は女になりましたあゝ ゝ ゝ 時世の風に 桐ひと葉 落ちる天下の 天守閣 この身はお供 叶わぬが こころは固い 二世(にせ)の縁(えん) 秀頼様と 次の世も 千は 千は 千は添いとうございます あゝ ゝ ゝ |
花乱舞あなたひとりの まごころだから 大事にしたいの いつまでも 夢の蕾に そそいでくれた やさしい涙の ひとしずく 女の春の 女の春の まぶしさに しあわせ 乱舞 花乱舞 生きるつらさに こごえる夜も あなたが隣りに いてくれる 肩をあずけて 瞼とじて つたわるぬくもり 抱きしめる 女の春の 女の春の いとしさに しあわせ 乱舞 花乱舞 曲りくねった 人の世坂を 迷わずあなたに 従いて行く 花は咲いたら 散るまで燃える 私の命も おなじいろ 女の春の 女の春の うれしつに しあわせ 乱舞 花乱舞 | 市川由紀乃 | 松井由利夫 | 水森英夫 | 池多孝春 | あなたひとりの まごころだから 大事にしたいの いつまでも 夢の蕾に そそいでくれた やさしい涙の ひとしずく 女の春の 女の春の まぶしさに しあわせ 乱舞 花乱舞 生きるつらさに こごえる夜も あなたが隣りに いてくれる 肩をあずけて 瞼とじて つたわるぬくもり 抱きしめる 女の春の 女の春の いとしさに しあわせ 乱舞 花乱舞 曲りくねった 人の世坂を 迷わずあなたに 従いて行く 花は咲いたら 散るまで燃える 私の命も おなじいろ 女の春の 女の春の うれしつに しあわせ 乱舞 花乱舞 |
越後絶唱裾を洗って 荒波が 寄せては返す 日本海 道は名のみの 越後 子不知 親不知(おやしらず) 惚れた貴方を 追いかけて 泣き泣き渡る 崖三里(がけさんり) 母の涙に 背を向けて ひたずら急ぐ 恋一路(こいいちろ) 絆 断ち切る 越後 子不知 親不知 波よ荒れるな 渡るまで お腹の赤子にゃ 罪はない 女ごころを 試すよに 鞭打つ波の 日本海 柵は氷柱の 越後 子不知 親不知 辛い憂き世の 屏風岩(びょうぶいわ) 越えなきゃ来ない 花の春 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 水森英夫 | 池多孝春 | 裾を洗って 荒波が 寄せては返す 日本海 道は名のみの 越後 子不知 親不知(おやしらず) 惚れた貴方を 追いかけて 泣き泣き渡る 崖三里(がけさんり) 母の涙に 背を向けて ひたずら急ぐ 恋一路(こいいちろ) 絆 断ち切る 越後 子不知 親不知 波よ荒れるな 渡るまで お腹の赤子にゃ 罪はない 女ごころを 試すよに 鞭打つ波の 日本海 柵は氷柱の 越後 子不知 親不知 辛い憂き世の 屏風岩(びょうぶいわ) 越えなきゃ来ない 花の春 |
寿 祝い唄お前達者でナー あんたも無事でヨー そろたそろたよ 笑顔の花が 今日はめでたい 門出じゃないか 金の屏風に 鶴と亀 ふたつ並んだ この晴れ姿 どうか皆の衆でエー 祝っておくれ 昇る朝陽はナー 東の空へヨー 夢がひろがる まぶしく光る 雲を掴んで でっかく生きろ 山になるなら 富士になれ ここらあたりで 鏡酒を割って どうか皆の衆でエー 祝っておくれ 松の緑にナー いろどり添えてヨー 雪は繭玉 幸福飾り 心意気だよ 人生勝負 うれし涙は 盃に 親の愛情を なみなみ注いで どうか皆の衆でエー 祝っておくれ | 市川由紀乃 | 松井由利夫 | 岸本健介 | 池多孝春 | お前達者でナー あんたも無事でヨー そろたそろたよ 笑顔の花が 今日はめでたい 門出じゃないか 金の屏風に 鶴と亀 ふたつ並んだ この晴れ姿 どうか皆の衆でエー 祝っておくれ 昇る朝陽はナー 東の空へヨー 夢がひろがる まぶしく光る 雲を掴んで でっかく生きろ 山になるなら 富士になれ ここらあたりで 鏡酒を割って どうか皆の衆でエー 祝っておくれ 松の緑にナー いろどり添えてヨー 雪は繭玉 幸福飾り 心意気だよ 人生勝負 うれし涙は 盃に 親の愛情を なみなみ注いで どうか皆の衆でエー 祝っておくれ |
国定忠治(台詞) 「赤城の山も今夜を限り、生れ故郷の国定の村や、縄張りを捨て、国を捨て、 可愛い子分の手前(てめえ)達とも別れ別れになる道途(かどで)だ。」 強い者だけ 大手を振って 渡る世間に 横車 押して追われて 今宵限りの 赤城山 月を浮かべた 水盃を 干して忠治の 男泣き 『たとえ義理でも 親子の縁を 切って来たのか 渡世ゆえ さぞや辛かろ この国定を 許せ 板割り浅太郎 せめて形見の 勘坊だけは 後生大事に 抱いて行け 吹いて呉れるか 円蔵どんよ せめて供養の 横笛を 渡る雁さえ 貰い泣き』 広く見えても 関八州は 追われ鳥には 狭い空 明日はいずこの 夢で見るやら 赤城山 すがる子分を 目顔で叱り 結ぶ忠治の 長草鞋 | 市川由紀乃 | 木下龍太郎 | 宮下健治 | | (台詞) 「赤城の山も今夜を限り、生れ故郷の国定の村や、縄張りを捨て、国を捨て、 可愛い子分の手前(てめえ)達とも別れ別れになる道途(かどで)だ。」 強い者だけ 大手を振って 渡る世間に 横車 押して追われて 今宵限りの 赤城山 月を浮かべた 水盃を 干して忠治の 男泣き 『たとえ義理でも 親子の縁を 切って来たのか 渡世ゆえ さぞや辛かろ この国定を 許せ 板割り浅太郎 せめて形見の 勘坊だけは 後生大事に 抱いて行け 吹いて呉れるか 円蔵どんよ せめて供養の 横笛を 渡る雁さえ 貰い泣き』 広く見えても 関八州は 追われ鳥には 狭い空 明日はいずこの 夢で見るやら 赤城山 すがる子分を 目顔で叱り 結ぶ忠治の 長草鞋 |