恋しぐれ涙まじりの 氷雨に濡れて 白い京都に ただひとり 二度と戻らぬ 恋だから 心が凍って しまうまで 想い出捨てて 涙を捨てて 未練も捨てて 生きる女の 恋しぐれ 心だけでも 欲しいとすがる 背中合わせの 恋でした 酔って抱かれた だけですが 離さないよと 燃えたのに あなたはいない 涙も涸れて 私はひとり 生きる女の 恋しぐれ 誰が唄うか あの恋歌を 白い京都に 響きます 比叡おろしの 風に乗り からだの芯まで しみてくる 愛する人と 別れることは 死ぬよりつらい 生きる女の 恋しぐれ | 大月みやこ | 悠木圭子 | 鈴木淳 | | 涙まじりの 氷雨に濡れて 白い京都に ただひとり 二度と戻らぬ 恋だから 心が凍って しまうまで 想い出捨てて 涙を捨てて 未練も捨てて 生きる女の 恋しぐれ 心だけでも 欲しいとすがる 背中合わせの 恋でした 酔って抱かれた だけですが 離さないよと 燃えたのに あなたはいない 涙も涸れて 私はひとり 生きる女の 恋しぐれ 誰が唄うか あの恋歌を 白い京都に 響きます 比叡おろしの 風に乗り からだの芯まで しみてくる 愛する人と 別れることは 死ぬよりつらい 生きる女の 恋しぐれ |
女ひとりの日本海女がひとりで 旅することを あなたわかって くれるでしょうか 能登のはずれの 恋路ヶ浜は あしたも見えない 雪ばかり あなた あなたさよなら 夜明けの汽車で ひとり迷子の ひとり迷子の ああ日本海 涙をたどって 帰るのならば 母と暮らした 故郷(ふるさと)だけど 能登のはずれの ランプの宿は 指まで凍る 波の花 あなた あなた探して 夜明けの汽車で ひとり迷子の ひとり迷子の ああ冬の旅 この世の果てまで 吹雪いていたら 胸の叫びも 消されてしまう 能登のはずれの 海鳥たちは またくる春を 運ぶから あなた あなた恋しい 夜明けの汽車で ひとり迷子の ひとり迷子の ああ日本海 | 大月みやこ | 荒木とよひさ | 幸耕平 | | 女がひとりで 旅することを あなたわかって くれるでしょうか 能登のはずれの 恋路ヶ浜は あしたも見えない 雪ばかり あなた あなたさよなら 夜明けの汽車で ひとり迷子の ひとり迷子の ああ日本海 涙をたどって 帰るのならば 母と暮らした 故郷(ふるさと)だけど 能登のはずれの ランプの宿は 指まで凍る 波の花 あなた あなた探して 夜明けの汽車で ひとり迷子の ひとり迷子の ああ冬の旅 この世の果てまで 吹雪いていたら 胸の叫びも 消されてしまう 能登のはずれの 海鳥たちは またくる春を 運ぶから あなた あなた恋しい 夜明けの汽車で ひとり迷子の ひとり迷子の ああ日本海 |
花くれないにあなた、わたしと死ねますか 恋にこの世を 捨てられますか 逢えばひたすら ただ燃えて 髪のさきまで からくれないに あなたの腕に 花乱されて 息をころして とける闇 あなた、わたしはきれいですか 今もこころが ときめきますか もれる吐息に 煽られて 爪をたてれば はじける命 あなたに焦れ 夕べに紅く 咲いて一夜の 花しぐれ あなた、その目に見えますか 結ぶふたりの 運命の糸が 肌を寄せれば いとしさに 胸がふるえて あふれる涙 女にうまれ 女で生きた せめて証を くださいね | 大月みやこ | たかたかし | 弦哲也 | 丸山雅仁 | あなた、わたしと死ねますか 恋にこの世を 捨てられますか 逢えばひたすら ただ燃えて 髪のさきまで からくれないに あなたの腕に 花乱されて 息をころして とける闇 あなた、わたしはきれいですか 今もこころが ときめきますか もれる吐息に 煽られて 爪をたてれば はじける命 あなたに焦れ 夕べに紅く 咲いて一夜の 花しぐれ あなた、その目に見えますか 結ぶふたりの 運命の糸が 肌を寄せれば いとしさに 胸がふるえて あふれる涙 女にうまれ 女で生きた せめて証を くださいね |
女の涙風に舞う 雪の花 掴めば儚く 消える花 暦の上では 春なのに 泊る船さえ ない北港 惚れてしまえば 女は負けね 待って 待って 待って 待って あんたを待って お酒でも 飲めたなら 乱れて泣くほど 酔えたなら 男の強さを つめたさを 恋しがらせる この北の宿 惚れてしまえば 女は負けね 寒い 寒い 寒い 寒い 孤独が寒い 嘘ならば 嘘でいい もいちど逢えたら それでいい こころにおろした 恋いかり 抱いてみつめる あの北岬 惚れてしまえば 女は負けね なみだ なみだ なみだ なみだ 鴎のなみだ | 大月みやこ | 松井由利夫 | 船村徹 | 丸山雅仁 | 風に舞う 雪の花 掴めば儚く 消える花 暦の上では 春なのに 泊る船さえ ない北港 惚れてしまえば 女は負けね 待って 待って 待って 待って あんたを待って お酒でも 飲めたなら 乱れて泣くほど 酔えたなら 男の強さを つめたさを 恋しがらせる この北の宿 惚れてしまえば 女は負けね 寒い 寒い 寒い 寒い 孤独が寒い 嘘ならば 嘘でいい もいちど逢えたら それでいい こころにおろした 恋いかり 抱いてみつめる あの北岬 惚れてしまえば 女は負けね なみだ なみだ なみだ なみだ 鴎のなみだ |
潮来舟こんな悲しい 涙の恋を 知っているやら 利根の月 真菰(まこも)がくれに 人目をさけて 今日も棹(さお)さす 潮来舟 うわさばかりで 帰らぬ人を 待てば十九の 春がくる 呼んでみましょか 水竿(みざお)を止めて あやめ祭りの あの夜を 潮来お前は 十二の橋を もっていながら 何を泣く わたしゃひとつの 思い出さえも 消えてはかない 捨て小舟(おぶね) | 大月みやこ | たなかゆきを | 川上英一 | | こんな悲しい 涙の恋を 知っているやら 利根の月 真菰(まこも)がくれに 人目をさけて 今日も棹(さお)さす 潮来舟 うわさばかりで 帰らぬ人を 待てば十九の 春がくる 呼んでみましょか 水竿(みざお)を止めて あやめ祭りの あの夜を 潮来お前は 十二の橋を もっていながら 何を泣く わたしゃひとつの 思い出さえも 消えてはかない 捨て小舟(おぶね) |
北の果て…暖めて… 胸の芯まで 凍えた身体(からだ) ここは最果て 港町 宗谷岬の 海鳥が 泣くだけ泣けと 諭(さと)すように 逢えるはずない あなた あなた あなたを追って ひとり来ました 北の果て… 彷徨(さまよ)って… 叩く寒さに 頬震わせて ここは最果て 稚内 想い断ち切る 旅でした 忘れるはずの 旅なのに 瞼(まぶた)閉じれば あなた あなた あなたの顔が 闇に浮かんで 離れない どこへゆく… 寄せる流氷 はぐれた心 ここは最果て オホーツク 宗谷岬の 灯台が 沖ゆく船を 守るように 明日の灯(あか)りを あなた あなた あなた灯(とも)して 女ひとりの 北の果て… | 大月みやこ | さわだすずこ | 岡千秋 | 伊戸のりお | 暖めて… 胸の芯まで 凍えた身体(からだ) ここは最果て 港町 宗谷岬の 海鳥が 泣くだけ泣けと 諭(さと)すように 逢えるはずない あなた あなた あなたを追って ひとり来ました 北の果て… 彷徨(さまよ)って… 叩く寒さに 頬震わせて ここは最果て 稚内 想い断ち切る 旅でした 忘れるはずの 旅なのに 瞼(まぶた)閉じれば あなた あなた あなたの顔が 闇に浮かんで 離れない どこへゆく… 寄せる流氷 はぐれた心 ここは最果て オホーツク 宗谷岬の 灯台が 沖ゆく船を 守るように 明日の灯(あか)りを あなた あなた あなた灯(とも)して 女ひとりの 北の果て… |
心ひとすじ心だけあなた くれますか 他になんにも いりません ああ 心ひとすじ ああ 重ねた月日 別れかなしい 未練の雪が ほほのなみだを やさしくかくす 心だけあなた 暖めて ひとつ願いが かなうなら ああ 心ひとすじ ああ つくしたひとよ 酒で溶けない 思いの丈(たけ)が 胸に溢れて 芯までしみる 心だけあなた 抱きしめて いいの添えない 運命(さだめ)でも ああ 心ひとすじ ああ 燃やした命 明日(あす)の別れを 見送る雪が 肩にこぼれて 儚く消える | 大月みやこ | 峰崎林二郎 | 徳久広司 | 丸山雅仁 | 心だけあなた くれますか 他になんにも いりません ああ 心ひとすじ ああ 重ねた月日 別れかなしい 未練の雪が ほほのなみだを やさしくかくす 心だけあなた 暖めて ひとつ願いが かなうなら ああ 心ひとすじ ああ つくしたひとよ 酒で溶けない 思いの丈(たけ)が 胸に溢れて 芯までしみる 心だけあなた 抱きしめて いいの添えない 運命(さだめ)でも ああ 心ひとすじ ああ 燃やした命 明日(あす)の別れを 見送る雪が 肩にこぼれて 儚く消える |
水仙あきらめて 人の妻になってみたけど 雨に風に 想い出す 死ぬまでこころは あなたと一緒 生きて 悩んで 生きて しのんで 水仙 今年も かざるのよ 丸い目の プードルに 話かけては 夢をいくつ 見たでしょう あなたの居場所は 私の胸よ 陰で ささえて 陰で 祈って 泣き 泣きわかれて あげました 春の日の 衿(えり)にからむ 髪をとかせば 知らず 知らず あの人の 好みに合わせる わたしの化粧 いのち 着替えて いのち 静めて 水仙 一輪 かざる部屋 | 大月みやこ | 池田充男 | 船村徹 | | あきらめて 人の妻になってみたけど 雨に風に 想い出す 死ぬまでこころは あなたと一緒 生きて 悩んで 生きて しのんで 水仙 今年も かざるのよ 丸い目の プードルに 話かけては 夢をいくつ 見たでしょう あなたの居場所は 私の胸よ 陰で ささえて 陰で 祈って 泣き 泣きわかれて あげました 春の日の 衿(えり)にからむ 髪をとかせば 知らず 知らず あの人の 好みに合わせる わたしの化粧 いのち 着替えて いのち 静めて 水仙 一輪 かざる部屋 |
別れてひとり別れはすませた はずでした 悔やみはしない はずでした 女の命を かけた人 愛してる 愛してる 心が燃える あなたにも一度 逢わせてほしい 想いは残さぬ はずでした ひとりに慣れた はずでした 飲めないお酒に 泣いた夜は すがりたい すがりたい あなたの胸に 別れて三年 どうしているの 気強く生きてく はずでした 弱音はいわぬ はずでした 女の涙を わかってほしい 信じてる 信じてる 逢える日だけを 私は一人じゃ 生きられません | 大月みやこ | 白鳥園枝 | 市川昭介 | | 別れはすませた はずでした 悔やみはしない はずでした 女の命を かけた人 愛してる 愛してる 心が燃える あなたにも一度 逢わせてほしい 想いは残さぬ はずでした ひとりに慣れた はずでした 飲めないお酒に 泣いた夜は すがりたい すがりたい あなたの胸に 別れて三年 どうしているの 気強く生きてく はずでした 弱音はいわぬ はずでした 女の涙を わかってほしい 信じてる 信じてる 逢える日だけを 私は一人じゃ 生きられません |
かわせみ(台詞) きれいな川鳥でした 透(す)きとおった空色の背中と 脚がサンゴの色してて それに羽根がヒスイの色してましたわ 何であのとき そんなこまかいとこまで見てたんやろ (あれは かわせみや) そう教えてくれたあの人とは そのとき 何(なん)や別れるような気がしたんです まぼろしの鳥かわせみやなんて 二度と見られへんかもわかれへん鳥を あのとき あの橋で見たやなんて…… なんと皮肉なことですやろか 春というのに えりまき巻いて あんた見送る 未練橋 手をふるだけの 別れとちがう 二人の背中に 残した爪あと 離れちゃだめと いたみが走る 私 なりたい 夜明けのかわせみ (台詞) まぼろしの鳥をみたさかい 私とあの人の事(こと)もまぼろしになってしもうたんやろか…… かわせみのメスのくちばしは赤い言いますけど あれは きっと死ぬ想いで恋をしているからやと……そい思います おんな一人を 残して夜明け 急に寒さが しめつける 約束ひとつ してへんけれど 心に身体に あんたが溢れて この先つらい 月日が来ます 恋を追いたい 夜明けのかわせみ | 大月みやこ | 杉紀彦 | 弦哲也 | | (台詞) きれいな川鳥でした 透(す)きとおった空色の背中と 脚がサンゴの色してて それに羽根がヒスイの色してましたわ 何であのとき そんなこまかいとこまで見てたんやろ (あれは かわせみや) そう教えてくれたあの人とは そのとき 何(なん)や別れるような気がしたんです まぼろしの鳥かわせみやなんて 二度と見られへんかもわかれへん鳥を あのとき あの橋で見たやなんて…… なんと皮肉なことですやろか 春というのに えりまき巻いて あんた見送る 未練橋 手をふるだけの 別れとちがう 二人の背中に 残した爪あと 離れちゃだめと いたみが走る 私 なりたい 夜明けのかわせみ (台詞) まぼろしの鳥をみたさかい 私とあの人の事(こと)もまぼろしになってしもうたんやろか…… かわせみのメスのくちばしは赤い言いますけど あれは きっと死ぬ想いで恋をしているからやと……そい思います おんな一人を 残して夜明け 急に寒さが しめつける 約束ひとつ してへんけれど 心に身体に あんたが溢れて この先つらい 月日が来ます 恋を追いたい 夜明けのかわせみ |
冬の駅好きになるのが 罪ならば 罪に泣いても いゝのです 愛しても……愛しても あゝ 雪の花 燃えてこぼれる 女の情け 朝は悲しい 冬の駅 いのち縮める 運命でも もとの他人にゃ 戻れない 眼をとじて……眼をとじて あゝ 雪の花 濡れてせつない 女の涙 みれん寒々 冬の駅 夢の続きを 待ちますと 言えば身を切る 風の笛 縋っても……縋っても あゝ 雪の花 ついて行けない 女の心 汽車よわかるか 冬の駅 | 大月みやこ | 石本美由起 | 桜田誠一 | 丸山雅仁 | 好きになるのが 罪ならば 罪に泣いても いゝのです 愛しても……愛しても あゝ 雪の花 燃えてこぼれる 女の情け 朝は悲しい 冬の駅 いのち縮める 運命でも もとの他人にゃ 戻れない 眼をとじて……眼をとじて あゝ 雪の花 濡れてせつない 女の涙 みれん寒々 冬の駅 夢の続きを 待ちますと 言えば身を切る 風の笛 縋っても……縋っても あゝ 雪の花 ついて行けない 女の心 汽車よわかるか 冬の駅 |
夜の雪噛んでください こゞえる指を 雪がまっ赤に 染まるほど 恋に堕ちても 結ばれぬ 罪な別れを 怨みます 燃えて 燃えて 燃え残る 炎かなしい 夜の雪 抱いてください 名残りの夜を 肌が吐息が 未練です 涙ひとすじ 真心に うつす瞳が 灯びが 消えて 消えて 消えて行く 運命かなしい 夜の雪 切ってください いのちの髪を 叫ぶ声さえ 雪に舞う 遠いあなたを 追いかけて すがる想いが なお募る 夢が 夢が 夢が散る 女かなしい 夜の雪 | 大月みやこ | 石本美由起 | 桜田誠一 | | 噛んでください こゞえる指を 雪がまっ赤に 染まるほど 恋に堕ちても 結ばれぬ 罪な別れを 怨みます 燃えて 燃えて 燃え残る 炎かなしい 夜の雪 抱いてください 名残りの夜を 肌が吐息が 未練です 涙ひとすじ 真心に うつす瞳が 灯びが 消えて 消えて 消えて行く 運命かなしい 夜の雪 切ってください いのちの髪を 叫ぶ声さえ 雪に舞う 遠いあなたを 追いかけて すがる想いが なお募る 夢が 夢が 夢が散る 女かなしい 夜の雪 |
今も…セレナーデ…くるりくるりくるりと 想い出が くるりくるりくるりと 駆け巡る… お酒なんてきらい 大嫌いだけど 淋しすぎる夜は 飲んでしまいます いつの間にか失くす ピアスのように 恋を捨てられたら いい女かしら ひとりぼっちで 頬づえついて あなたを想うと 心に灯がともる 愛しているから 綺麗なさよならを 真夜中過ぎの 恋のセレナーデ いつも待ち合わせた 窓際の席で 誘いかける男(ひと)を そっとすり抜ける 大人同士だもの ふたりの恋は 誰も知らないまま 終わる方がいい ひとりぼっちで 頬づえついて 行き交う車の ライトを見つめてる 傷つけあわずに 綺麗なさよならを 真夜中過ぎの 恋のセレナーデ ひとりぼっちで 頬づえついて あなたを想うと 心に灯がともる 愛しているから 綺麗なさよならを 真夜中過ぎの 恋のセレナーデ 今も…セレナーデ | 大月みやこ | 田久保真見 | 徳久広司 | 南郷達也 | …くるりくるりくるりと 想い出が くるりくるりくるりと 駆け巡る… お酒なんてきらい 大嫌いだけど 淋しすぎる夜は 飲んでしまいます いつの間にか失くす ピアスのように 恋を捨てられたら いい女かしら ひとりぼっちで 頬づえついて あなたを想うと 心に灯がともる 愛しているから 綺麗なさよならを 真夜中過ぎの 恋のセレナーデ いつも待ち合わせた 窓際の席で 誘いかける男(ひと)を そっとすり抜ける 大人同士だもの ふたりの恋は 誰も知らないまま 終わる方がいい ひとりぼっちで 頬づえついて 行き交う車の ライトを見つめてる 傷つけあわずに 綺麗なさよならを 真夜中過ぎの 恋のセレナーデ ひとりぼっちで 頬づえついて あなたを想うと 心に灯がともる 愛しているから 綺麗なさよならを 真夜中過ぎの 恋のセレナーデ 今も…セレナーデ |
戻り橋暮色(台詞) 大阪は みなみの新地のあたりに 子連れの女が流れてきまして ちょっと大きな声では 人に言えん様な商売をはじめたんです どこの誰の子やら回りの誰も知りませんでした その子が少し大きゅうなって いつやったか母親に聞いたんですわ (うちのお父ちゃんどこにいたはんのん) 女のこたえは いっつも決ってました (あんたのお父ちゃんはな戦争に行ったはんねん) それからしばらくたって その女に 新しいええ人が出来まして ちょこちょこ家にも来る様になりました (このおっちゃん どこの人やのん) 子供に聞かれて (何ゆうてんねん あんたのお父ちゃんやないか 戦争から帰ってきやはったんや) 女はそうこたえました ようあることですねんけど 三ヶ月程たったら その男はもう来んようになりまして 女は毎日泣いとりました それを見て その子が (お母ちゃん お父ちゃん又戦争に行かはったんやろ そんなら うち もどってきゃはるまで 毎日あの橋のとこへむかえに行ったるさかい もうないたらあかん) その橋ですけど 戦争が終る頃まで もどり橋と 呼ばれてたそうです 西陽の橋を 陽炎(かげろう)みたいに ゆらゆらあの人消えて行(い)く うそやない…… あの人にみんな上げた すきやったから何もかもあげた 一人前(いちにんまえ)に愛されるほど きれいな女じゃないけれど 涙ぽろぽろ三人前(さんにんまえ) 誰も帰って来ないから 泣いてます 泣いてます 戻り橋 私のいのち 奪ってくれたら こんなに涙は流さない うそやない…… あの人は優しかった 私にだけは優しさをくれた やくざな人と皆んなが怖れ 背中の傷あと見たけれど それは心の古い傷 誰も帰って来ないから 暮れて行(ゆ)く 暮れて行(ゆ)く 戻り橋 一人前(いちにんまえ)に愛されるほど きれいな女じゃないけれど 涙ぽろぽろ三人前(さんにんまえ) 誰も帰って来ないから 泣いてます 泣いてます 戻り橋 | 大月みやこ | 杉紀彦 | 徳久広司 | | (台詞) 大阪は みなみの新地のあたりに 子連れの女が流れてきまして ちょっと大きな声では 人に言えん様な商売をはじめたんです どこの誰の子やら回りの誰も知りませんでした その子が少し大きゅうなって いつやったか母親に聞いたんですわ (うちのお父ちゃんどこにいたはんのん) 女のこたえは いっつも決ってました (あんたのお父ちゃんはな戦争に行ったはんねん) それからしばらくたって その女に 新しいええ人が出来まして ちょこちょこ家にも来る様になりました (このおっちゃん どこの人やのん) 子供に聞かれて (何ゆうてんねん あんたのお父ちゃんやないか 戦争から帰ってきやはったんや) 女はそうこたえました ようあることですねんけど 三ヶ月程たったら その男はもう来んようになりまして 女は毎日泣いとりました それを見て その子が (お母ちゃん お父ちゃん又戦争に行かはったんやろ そんなら うち もどってきゃはるまで 毎日あの橋のとこへむかえに行ったるさかい もうないたらあかん) その橋ですけど 戦争が終る頃まで もどり橋と 呼ばれてたそうです 西陽の橋を 陽炎(かげろう)みたいに ゆらゆらあの人消えて行(い)く うそやない…… あの人にみんな上げた すきやったから何もかもあげた 一人前(いちにんまえ)に愛されるほど きれいな女じゃないけれど 涙ぽろぽろ三人前(さんにんまえ) 誰も帰って来ないから 泣いてます 泣いてます 戻り橋 私のいのち 奪ってくれたら こんなに涙は流さない うそやない…… あの人は優しかった 私にだけは優しさをくれた やくざな人と皆んなが怖れ 背中の傷あと見たけれど それは心の古い傷 誰も帰って来ないから 暮れて行(ゆ)く 暮れて行(ゆ)く 戻り橋 一人前(いちにんまえ)に愛されるほど きれいな女じゃないけれど 涙ぽろぽろ三人前(さんにんまえ) 誰も帰って来ないから 泣いてます 泣いてます 戻り橋 |
泉州恋女房おとこ心の わがままなんか 祭り三日は ゆるしてあげる ほれた女のひざまくら 飲んでさわいで 疲れて眠る 祭り 祭り宵宮 夜がゆく 嫁に来てから 五年はすぎた 大工稼業(だいくかぎょう)の岸和田育ち 親子三代 いさみ肌 自慢だんじり 戦国絵巻(せんごくえまき) 光る 光る男の 祭り顔 なんの取り柄もない人やけど おとこ一番 小半坂(こなからざか)は 明日の宮入り 晴れ舞台 きめておくれよ 大屋根さばき 男 男祭りの 見せどころ | 大月みやこ | 村田忠秋 | 中島昭二 | | おとこ心の わがままなんか 祭り三日は ゆるしてあげる ほれた女のひざまくら 飲んでさわいで 疲れて眠る 祭り 祭り宵宮 夜がゆく 嫁に来てから 五年はすぎた 大工稼業(だいくかぎょう)の岸和田育ち 親子三代 いさみ肌 自慢だんじり 戦国絵巻(せんごくえまき) 光る 光る男の 祭り顔 なんの取り柄もない人やけど おとこ一番 小半坂(こなからざか)は 明日の宮入り 晴れ舞台 きめておくれよ 大屋根さばき 男 男祭りの 見せどころ |
大阪夜霧好きになっては いけないと 誰も教えて くれなんだ ひとり歩きの 御堂筋 なんで今夜も 霧が降る 「千日前の人混みの中をあの人に寄り添う て歩いてるだけでうちはしあわせやった。 このしあわせが いつまでもつづきます ようにゆうて 指切りしてくれたん嘘や ったなんて… うちには信じられへん。」 なまじ来る気じゃ なかったに 赤いネオンに 誘われた 恋の難波の 人波に もしや もしやの 空だのみ 「道頓堀 心斎橋… なにもかも もう 夢や 思い出の中に ぼんやりと灯と もしてるだけやけど…うちも浪花っ子 や もう泣かへんもう泣かへんで…」 せめて泣くだけ 泣いたなら はれてくるそな この胸も 霧で溶かした 思い出を 夜の大阪 どこで消そ | 大月みやこ | 秋田泰治 | 川上英一 | | 好きになっては いけないと 誰も教えて くれなんだ ひとり歩きの 御堂筋 なんで今夜も 霧が降る 「千日前の人混みの中をあの人に寄り添う て歩いてるだけでうちはしあわせやった。 このしあわせが いつまでもつづきます ようにゆうて 指切りしてくれたん嘘や ったなんて… うちには信じられへん。」 なまじ来る気じゃ なかったに 赤いネオンに 誘われた 恋の難波の 人波に もしや もしやの 空だのみ 「道頓堀 心斎橋… なにもかも もう 夢や 思い出の中に ぼんやりと灯と もしてるだけやけど…うちも浪花っ子 や もう泣かへんもう泣かへんで…」 せめて泣くだけ 泣いたなら はれてくるそな この胸も 霧で溶かした 思い出を 夜の大阪 どこで消そ |
今はこのままあなたの背中見送りながら 追って行きたい切ない夜は 他人に言えない二人の仲も 耐えて行きます好きだから 筋書きにはない恋だけど めぐり逢えたの あなたと 愛する事が信じられたら 今はいいのよ このままで 嘘でもいいのだまされたって たとえ短い夢でもいいの 尽くす事には慣れてる私 無理な望みはしないから 忘れましょうもう過去なんて 明日を行きたい あなたと 生まれ代っていっしょになってね 今はいいのよ このままで 筋書きにはない恋だけど めぐり逢えたの あなたと 愛する事が信じられたら 今はいいのよ このままで | 大月みやこ | 斉藤夕紀 | 幸耕平 | 丸山雅仁 | あなたの背中見送りながら 追って行きたい切ない夜は 他人に言えない二人の仲も 耐えて行きます好きだから 筋書きにはない恋だけど めぐり逢えたの あなたと 愛する事が信じられたら 今はいいのよ このままで 嘘でもいいのだまされたって たとえ短い夢でもいいの 尽くす事には慣れてる私 無理な望みはしないから 忘れましょうもう過去なんて 明日を行きたい あなたと 生まれ代っていっしょになってね 今はいいのよ このままで 筋書きにはない恋だけど めぐり逢えたの あなたと 愛する事が信じられたら 今はいいのよ このままで |
女の舞ねえ あなた なぜに あなた くれないに 夜を染めて かゞり火は 罪を燃やし あかあかと 身を焦がす 抱いて下さい 昨夜(ゆうべ)のように 夢がゆれます あなた あなた 薪能(たきぎのう) 鼓(つづみ) 泣いて せつない 愛を舞う ねえ あなた そうよ あなた めぐり逢い 時を重ね 人はみな 恋におちて さめざめと 身をまかす 抱いて下さい 鎌倉夜風 花が散ります あなた あなた 薪能 紅い いのち 炎の 愛を舞う ねえ あなた どうか あなた 死ぬ日まで 離れないで かゞり火は なにを願い めらめらと 身を燃やす 抱いて下さい 動けぬように 命あげます あなた あなた 薪能 横笛(ふえ)が叫び 激しい 愛を舞う | 大月みやこ | 石本美由起 | 桜田誠一 | | ねえ あなた なぜに あなた くれないに 夜を染めて かゞり火は 罪を燃やし あかあかと 身を焦がす 抱いて下さい 昨夜(ゆうべ)のように 夢がゆれます あなた あなた 薪能(たきぎのう) 鼓(つづみ) 泣いて せつない 愛を舞う ねえ あなた そうよ あなた めぐり逢い 時を重ね 人はみな 恋におちて さめざめと 身をまかす 抱いて下さい 鎌倉夜風 花が散ります あなた あなた 薪能 紅い いのち 炎の 愛を舞う ねえ あなた どうか あなた 死ぬ日まで 離れないで かゞり火は なにを願い めらめらと 身を燃やす 抱いて下さい 動けぬように 命あげます あなた あなた 薪能 横笛(ふえ)が叫び 激しい 愛を舞う |
京都ひとり冬の京都の街は ひとりが寒い 恋の終わりの 比叡おろし 哲学の道 歩くふたりを見てた 山吹の蕾には かすかな未練の香りです ふわ ふわ ふわ ふわり 雪が降ってく 人の別れはいつも 心がちぎれ あかい夕陽が 胸に落ちる にぎわいの声 響く錦の市場 鴨川のせせらぎに 白鷺ぽつんとひとりきり はら はら はら はらり 京都ひとり 寺町あたり 濡れた石畳には あの頃の 幸せが後ろ姿で遠去かる ゆら ゆら ゆら ゆらり 京都ひとり | 大月みやこ | 喜多條忠 | 南こうせつ | | 冬の京都の街は ひとりが寒い 恋の終わりの 比叡おろし 哲学の道 歩くふたりを見てた 山吹の蕾には かすかな未練の香りです ふわ ふわ ふわ ふわり 雪が降ってく 人の別れはいつも 心がちぎれ あかい夕陽が 胸に落ちる にぎわいの声 響く錦の市場 鴨川のせせらぎに 白鷺ぽつんとひとりきり はら はら はら はらり 京都ひとり 寺町あたり 濡れた石畳には あの頃の 幸せが後ろ姿で遠去かる ゆら ゆら ゆら ゆらり 京都ひとり |
愛いつまでも ~Forever Love~あなたと 恋をして 傷つき さまよい 泣いたけど… 幸せは こんな風に 涙が優しく 連れてくる ときめく 紅をさして(Always be with you) 心 少女のまま(Oh my mind) いつも 瞳 あなただけを 見ていたい ああ あなたの腕の中で I will Love you Forever more 愛してる… 初めて 結ばれた 遠い 夏の日を 忘れない… あふれてく 私の海で 疲れた身体を やすめてね 窓には 赤い花を(Always be with you) いつも 咲かせましょう(On my mind) 辛い時も 愛の夢を 見るように ああ 今夜も 腕の中で I will Love you Forever more 目を閉じて… EVEN IF WINDS KEEP BLOWIN' EVERYDAY (Please just all my name) I'll BE AT YOUR SIDE ALL THE WAY (All the way) DARLING, I NEED YOU SO YOU MAKE MY LIFE COMPLETE TILL THE END OF TIME ああ 世界を 満たしながら I will Love you Forever more いつまでも‥‥ I will Love you Forever more いつまでも‥‥ | 大月みやこ | 湯川れい子 | 鈴木淳 | | あなたと 恋をして 傷つき さまよい 泣いたけど… 幸せは こんな風に 涙が優しく 連れてくる ときめく 紅をさして(Always be with you) 心 少女のまま(Oh my mind) いつも 瞳 あなただけを 見ていたい ああ あなたの腕の中で I will Love you Forever more 愛してる… 初めて 結ばれた 遠い 夏の日を 忘れない… あふれてく 私の海で 疲れた身体を やすめてね 窓には 赤い花を(Always be with you) いつも 咲かせましょう(On my mind) 辛い時も 愛の夢を 見るように ああ 今夜も 腕の中で I will Love you Forever more 目を閉じて… EVEN IF WINDS KEEP BLOWIN' EVERYDAY (Please just all my name) I'll BE AT YOUR SIDE ALL THE WAY (All the way) DARLING, I NEED YOU SO YOU MAKE MY LIFE COMPLETE TILL THE END OF TIME ああ 世界を 満たしながら I will Love you Forever more いつまでも‥‥ I will Love you Forever more いつまでも‥‥ |
儚な川聞かせて下さい もういちど おまえが好きと もういちど 雪に偲(しの)んで 枕をぬらす 赤く燃えても ひと夜の炎 朝に消えゆく 儚(はか)な川 飲ませて下さい 私にも 涙を砕く 火の酒を 雪が結んだ さだめの絆 細い小指の 女のことを 思い出してね ときどきは 泣かせて下さい しみじみと 心を告げる 別れ橋 傘につもった 名残りの雪の 白い重みは あなたの情け 明日は流れて 儚(はか)な川 | 大月みやこ | 星野哲郎 | 櫻田誠一 | | 聞かせて下さい もういちど おまえが好きと もういちど 雪に偲(しの)んで 枕をぬらす 赤く燃えても ひと夜の炎 朝に消えゆく 儚(はか)な川 飲ませて下さい 私にも 涙を砕く 火の酒を 雪が結んだ さだめの絆 細い小指の 女のことを 思い出してね ときどきは 泣かせて下さい しみじみと 心を告げる 別れ橋 傘につもった 名残りの雪の 白い重みは あなたの情け 明日は流れて 儚(はか)な川 |
女のかがり火おんななら おんななら 秘めた心の 奥底に 青い かがり火 隠してる あれは火祭り 鞍馬山 頬の涙の ひと筋に 戻る道ない 戻る道ない 恋でした おんなには おんなには 泣いて忘れた はずなのに 消えぬ かがり火 燃えてます あれは鵜飼いの 長良川 揺れる炎と 川の闇 つらい別れの つらい別れの 恋でした おんなです おんなです 遠い面影 あの人が 浮かぶ かがり火 みつめます 安芸の宮島 厳島 赤い鳥居と さざなみに 夢を預けた 夢を預けた 恋でした | 大月みやこ | 喜多條忠 | 大沢浄二 | 丸山雅仁 | おんななら おんななら 秘めた心の 奥底に 青い かがり火 隠してる あれは火祭り 鞍馬山 頬の涙の ひと筋に 戻る道ない 戻る道ない 恋でした おんなには おんなには 泣いて忘れた はずなのに 消えぬ かがり火 燃えてます あれは鵜飼いの 長良川 揺れる炎と 川の闇 つらい別れの つらい別れの 恋でした おんなです おんなです 遠い面影 あの人が 浮かぶ かがり火 みつめます 安芸の宮島 厳島 赤い鳥居と さざなみに 夢を預けた 夢を預けた 恋でした |
豊予海峡女に去られた 男がひとり 男に去られた 女がひとり 群(む)れる鴎を 振り切るように 伊予路(いよじ)へ向う 船の上 あんたもかい… 私もよ… 傷を見せあう 豊予海峡 ひとりがいいよと 強がる男 気楽でいいねと 粋がる女 知らぬ同志が 酒くみかわす 潮路は暮れる 佐田岬 泣かないで… 泣かないわ… 交す目と目に 宿(やど)る灯(ともしび) 死ぬのはやめたと 男が叫ぶ 私もやめたと 女がわらう 生きるのぞみを みつけた二人 やさしく照らす 瀬戸の月 がんばろうね… ふたりでね… 影がより添う 豊予海峡 | 大月みやこ | 星野哲郎 | 船村徹 | | 女に去られた 男がひとり 男に去られた 女がひとり 群(む)れる鴎を 振り切るように 伊予路(いよじ)へ向う 船の上 あんたもかい… 私もよ… 傷を見せあう 豊予海峡 ひとりがいいよと 強がる男 気楽でいいねと 粋がる女 知らぬ同志が 酒くみかわす 潮路は暮れる 佐田岬 泣かないで… 泣かないわ… 交す目と目に 宿(やど)る灯(ともしび) 死ぬのはやめたと 男が叫ぶ 私もやめたと 女がわらう 生きるのぞみを みつけた二人 やさしく照らす 瀬戸の月 がんばろうね… ふたりでね… 影がより添う 豊予海峡 |
恋ものがたり別れてあげます 身をひいて あなたお願い もどってあげて 今夜はのんでも いいですか 酔って泣いたり しないから だって だって二年も やさしくされて 可愛がられた 私じゃないの わかっていました はじめから 訳がありそな あなたの事が 悲しいくらいに いとしくて ゆめをみていた 恋おんな だって だって二年も やさしくされて こんな科白(せりふ)は いま辛すぎる いのちがふたつに 折れるほど 抱いてください 最後につよく 未練は見せない やくそくが もろく崩れて 腕のなか だって だって二年も やさしくされて うれしかったの 泣かせてあなた | 大月みやこ | 池田充男 | 大沢浄二 | | 別れてあげます 身をひいて あなたお願い もどってあげて 今夜はのんでも いいですか 酔って泣いたり しないから だって だって二年も やさしくされて 可愛がられた 私じゃないの わかっていました はじめから 訳がありそな あなたの事が 悲しいくらいに いとしくて ゆめをみていた 恋おんな だって だって二年も やさしくされて こんな科白(せりふ)は いま辛すぎる いのちがふたつに 折れるほど 抱いてください 最後につよく 未練は見せない やくそくが もろく崩れて 腕のなか だって だって二年も やさしくされて うれしかったの 泣かせてあなた |
海鳴りの駅心のほころび 縫うように 海岸線を 列車は走る あなたに書いて ちぎった手紙 カモメになって 羽ばたいてゆく あぁ 海鳴りよ 波の慟哭よ 私の代わりに 泣いてくれる あなたから旅立つ 海鳴りの駅です 涙を忘れた その訳を あなたはきっと 知らないでしょう 抱かれていても 淋しいのなら この愛 棄てる 哀しみがいい あぁ 海鳴りよ 迫る夕闇よ ふたりの運命(さだめ)に 幕を引いて あしたへと旅立つ 最果ての駅です あぁ 海鳴りよ 波の慟哭よ 私の代わりに 泣いてくれる あなたから旅立つ 海鳴りの駅です | 大月みやこ | 田久保真見 | 弦哲也 | 南郷達也 | 心のほころび 縫うように 海岸線を 列車は走る あなたに書いて ちぎった手紙 カモメになって 羽ばたいてゆく あぁ 海鳴りよ 波の慟哭よ 私の代わりに 泣いてくれる あなたから旅立つ 海鳴りの駅です 涙を忘れた その訳を あなたはきっと 知らないでしょう 抱かれていても 淋しいのなら この愛 棄てる 哀しみがいい あぁ 海鳴りよ 迫る夕闇よ ふたりの運命(さだめ)に 幕を引いて あしたへと旅立つ 最果ての駅です あぁ 海鳴りよ 波の慟哭よ 私の代わりに 泣いてくれる あなたから旅立つ 海鳴りの駅です |
女の哀愁悲しい色です この海は 私のこころを 映しています 風に舞い翔ぶ 海鳥みれば 遠い故郷(ふるさと) 思いだす 愛がこわれたら ひとり生きてゆけないの 苦しいほどに せつないほどに 揺れるこの想い あなた…抱きしめて 遠くで汽笛が 哭(な)いてます ふたりの想い出 涙でにじむ 離したくない あの倖せを たとえ運命(さだめ)に 裂かれても 愛がこわれたら ひとり生きてゆけないの こころが寒い いのちが寒い 凍るこの想い あなた…あたためて も一度あの日に 帰りたい やさしいあなたの 名前を呼ぶの 北のさびれた 乗り換え駅は 今はたたずむ 人もない 愛がこわれたら ひとり生きてゆけないの 泣きたいほどに 愛しいほどに 揺れるこの想い あなた…抱きしめて | 大月みやこ | 仁井谷俊也 | 幸耕平 | 丸山雅仁 | 悲しい色です この海は 私のこころを 映しています 風に舞い翔ぶ 海鳥みれば 遠い故郷(ふるさと) 思いだす 愛がこわれたら ひとり生きてゆけないの 苦しいほどに せつないほどに 揺れるこの想い あなた…抱きしめて 遠くで汽笛が 哭(な)いてます ふたりの想い出 涙でにじむ 離したくない あの倖せを たとえ運命(さだめ)に 裂かれても 愛がこわれたら ひとり生きてゆけないの こころが寒い いのちが寒い 凍るこの想い あなた…あたためて も一度あの日に 帰りたい やさしいあなたの 名前を呼ぶの 北のさびれた 乗り換え駅は 今はたたずむ 人もない 愛がこわれたら ひとり生きてゆけないの 泣きたいほどに 愛しいほどに 揺れるこの想い あなた…抱きしめて |
大阪ごころ泣けばあなたが 帰るなら 涙涸(か)れても 悔いはない 一人きました 御堂筋 すがりたいのよ もう一度 あー雨が、雨が 雨が思い出つれてくる…大阪ごころ 誰に話せば 消えるのか 女ごころの 泣きぼくろ 夜が流れる 北新地 細い小指に からみつく あー雨が、雨が 雨があなたを呼ぶような…大阪ごころ あても頼りも 無いけれど 両手合わせる 法善寺 なさけ難波(なんば)の 恋灯り いつかあなたに めぐり逢う あー夢を、夢を 夢を見ました今日もまた…大阪ごころ | 大月みやこ | 秋田泰治 | 聖川湧 | | 泣けばあなたが 帰るなら 涙涸(か)れても 悔いはない 一人きました 御堂筋 すがりたいのよ もう一度 あー雨が、雨が 雨が思い出つれてくる…大阪ごころ 誰に話せば 消えるのか 女ごころの 泣きぼくろ 夜が流れる 北新地 細い小指に からみつく あー雨が、雨が 雨があなたを呼ぶような…大阪ごころ あても頼りも 無いけれど 両手合わせる 法善寺 なさけ難波(なんば)の 恋灯り いつかあなたに めぐり逢う あー夢を、夢を 夢を見ました今日もまた…大阪ごころ |
命の花このままおそばにおいて下さい 冷(つ)めたすぎます夜の風 尽(つく)す事さえ許されず たとえこの世で添えぬとも ついて行きたい あなたとならば わかっていました今日(きょう)の別れは 心残りの宵化粧(よいげしょう) 義理に裂かれた二人でも 揺れる心を道づれに 生きて見せます 力の限り も一度だけでも 巡(めぐ)り逢(あ)えたら ともに手を取り暮らしたい 春の湯島(ゆしま)に散る梅の 香り届かぬはかなさを 泣けば枯れます 命(いのち)の花(はな)が | 大月みやこ | 斉藤夕紀 | 船村徹 | | このままおそばにおいて下さい 冷(つ)めたすぎます夜の風 尽(つく)す事さえ許されず たとえこの世で添えぬとも ついて行きたい あなたとならば わかっていました今日(きょう)の別れは 心残りの宵化粧(よいげしょう) 義理に裂かれた二人でも 揺れる心を道づれに 生きて見せます 力の限り も一度だけでも 巡(めぐ)り逢(あ)えたら ともに手を取り暮らしたい 春の湯島(ゆしま)に散る梅の 香り届かぬはかなさを 泣けば枯れます 命(いのち)の花(はな)が |
紅ひとり小指と小指の 糸を切り 心のほころび 縫いましょう いつか別れる さだめでも 今はあなたが いればいい ひとり紅を 引く夜は こころが寒い… くれないの くちびるが あなた待ちわび 花になる 愛していいですか 涙が枯れるまで 倖せなんかは いらないの 心に灯りが 欲しいだけ こんな私で いいですか そっと鏡に 聞いてみる ひとり紅を 引く夜は こころが揺れる… くれないの くちびるが あなた憎いと 花になる 許してくれますか こんなに好きなこと ひとり紅を 引く夜は こころが熱い… くれないの くちびるが あなた恋しい 花になる 愛してくれますか 涙の終わりでも | 大月みやこ | 田久保真見 | 幸耕平 | 丸山雅仁 | 小指と小指の 糸を切り 心のほころび 縫いましょう いつか別れる さだめでも 今はあなたが いればいい ひとり紅を 引く夜は こころが寒い… くれないの くちびるが あなた待ちわび 花になる 愛していいですか 涙が枯れるまで 倖せなんかは いらないの 心に灯りが 欲しいだけ こんな私で いいですか そっと鏡に 聞いてみる ひとり紅を 引く夜は こころが揺れる… くれないの くちびるが あなた憎いと 花になる 許してくれますか こんなに好きなこと ひとり紅を 引く夜は こころが熱い… くれないの くちびるが あなた恋しい 花になる 愛してくれますか 涙の終わりでも |
せめてもう一度紅を落とした このくちびるが 乾いた思い出 追いかける 好きと嫌いを かきまわしたら 涙があふれて 止まらない 触れたら負けね 積木の愛は 崩れ落ちて行くのね あなたがくれた春が行く きれいに咲いた夢が散る あの日に帰れなくていい せめて せめて 別れ話を もう一度 意地をはっても 渦を巻くのが 眠れぬ夜ふけの 未練です 棄てるつもりで しまっておいた 指輪をころがし 戯(たわむ)れる 一緒に暮らして 初めて知った 女だったの私 今年の冬は 寒そうね マフラー編み始めるわね あなたを困らせないから せめて せめて 逢ってほしいの もう一度 触れたら負けね 積木の愛は 崩れ落ちて行くのね あなたがくれた春が行く きれいに咲いた夢が散る あの日に帰れなくていい せめて せめて 別れ話を もう一度 | 大月みやこ | 岡田冨美子 | 幸耕平 | 萩田光雄 | 紅を落とした このくちびるが 乾いた思い出 追いかける 好きと嫌いを かきまわしたら 涙があふれて 止まらない 触れたら負けね 積木の愛は 崩れ落ちて行くのね あなたがくれた春が行く きれいに咲いた夢が散る あの日に帰れなくていい せめて せめて 別れ話を もう一度 意地をはっても 渦を巻くのが 眠れぬ夜ふけの 未練です 棄てるつもりで しまっておいた 指輪をころがし 戯(たわむ)れる 一緒に暮らして 初めて知った 女だったの私 今年の冬は 寒そうね マフラー編み始めるわね あなたを困らせないから せめて せめて 逢ってほしいの もう一度 触れたら負けね 積木の愛は 崩れ落ちて行くのね あなたがくれた春が行く きれいに咲いた夢が散る あの日に帰れなくていい せめて せめて 別れ話を もう一度 |
女…さすらい流れゆく また流れゆく 知床ウトロは 冬の空 明日は雪やら 霧笛がさけぶ あなた置き去り ここまで来たが 心さむざむ 眠れない あぁ お酒が お酒がほしい あてもなく ただあてもなく 夢彩(ゆめいろ)かばんを ぶらさげて 女さすらい してみたかった かもめ来て啼く 無人の駅で ごめんなさいと 絵はがきに あぁ 書いては 書いては破る くちべにも この眉ずみも つけないお前が 好きだよと 照れるあなたは 東京の空 上りホームに 咲いてた野菊 せめて一輪 髪にさす あぁ 旅路の 旅路の果てよ | 大月みやこ | 池田充男 | 伊藤雪彦 | 丸山雅仁 | 流れゆく また流れゆく 知床ウトロは 冬の空 明日は雪やら 霧笛がさけぶ あなた置き去り ここまで来たが 心さむざむ 眠れない あぁ お酒が お酒がほしい あてもなく ただあてもなく 夢彩(ゆめいろ)かばんを ぶらさげて 女さすらい してみたかった かもめ来て啼く 無人の駅で ごめんなさいと 絵はがきに あぁ 書いては 書いては破る くちべにも この眉ずみも つけないお前が 好きだよと 照れるあなたは 東京の空 上りホームに 咲いてた野菊 せめて一輪 髪にさす あぁ 旅路の 旅路の果てよ |
夢のつづきをあなたの真似して 水割りの 氷をカラカラ 鳴らしてる 今でもあの日の 想い出が グラスの中で 揺れてます 儚く消えても 恋は恋 あんなに愛した ひとだから もう一度 逢わせて欲しいのよ 夜があなたを 連れてくる 夢のつづきを 見させて… あなたを憎んだ こともある なみだを枯らした 哀しみも あなたと出逢えた 証だと 今では全部 愛おしい 儚く消えても 夢は夢 あんなに誰かを 愛せない もう一度 やさしく抱きしめて 夜があなたを 連れてくる 戻りたいのよ あの日に… 儚く消えても 恋は恋 あんなに愛した ひとだから もう一度 逢わせて欲しいのよ 夜があなたを 連れてくる 夢のつづきを 見させて… | 大月みやこ | 田久保真見 | 徳久広司 | 伊戸のりお | あなたの真似して 水割りの 氷をカラカラ 鳴らしてる 今でもあの日の 想い出が グラスの中で 揺れてます 儚く消えても 恋は恋 あんなに愛した ひとだから もう一度 逢わせて欲しいのよ 夜があなたを 連れてくる 夢のつづきを 見させて… あなたを憎んだ こともある なみだを枯らした 哀しみも あなたと出逢えた 証だと 今では全部 愛おしい 儚く消えても 夢は夢 あんなに誰かを 愛せない もう一度 やさしく抱きしめて 夜があなたを 連れてくる 戻りたいのよ あの日に… 儚く消えても 恋は恋 あんなに愛した ひとだから もう一度 逢わせて欲しいのよ 夜があなたを 連れてくる 夢のつづきを 見させて… |
涙川女がひとり 許して泣いて 流す涙が 川になる 髪が 指が 肩が 泣いてる 逢いたいの… ねえ あなた… 夢を浮かべて 涙川 落とした紅を も一度ひいて 夜の長さを わすれたい 誰も 誰も 誰もかわりに なれないの… ねえ あなた… 夢で逢わせて 涙川 別れる運命(さだめ) それでもいいの 逢えて尽くして 悔いはない 夜よ 風よ どうか心を 連れてって… ねえ あなた… 夢にすがって 涙川 | 大月みやこ | 田久保真見 | 岡千秋 | 南郷達也 | 女がひとり 許して泣いて 流す涙が 川になる 髪が 指が 肩が 泣いてる 逢いたいの… ねえ あなた… 夢を浮かべて 涙川 落とした紅を も一度ひいて 夜の長さを わすれたい 誰も 誰も 誰もかわりに なれないの… ねえ あなた… 夢で逢わせて 涙川 別れる運命(さだめ) それでもいいの 逢えて尽くして 悔いはない 夜よ 風よ どうか心を 連れてって… ねえ あなた… 夢にすがって 涙川 |
流氷の宿赤い赤い赤い糸で 心つなげば 海鳴りがとどろく北の空 今日まで生きた淋しさが 根雪散らして燃え上がる ふるさとどこかと訊かないで ここは最果て 流氷の隠れ宿 ポツリポツリポツリあなた 問わず語りね 疵(きず)あとを隠してほほえんだ 一緒に夢が見れますか 背中合せて祈ります 死にたくなるほど好きになれ ここは最果て 流氷の隠れ宿 泣いて泣いて泣いて恋に 涙削られ 偽りの都会を棄ててきた 凍てつく町で咲く花に 紅を差してね その指で 夜明けのふたりに春よ来い ここは最果て 流氷の隠れ宿 | 大月みやこ | 岡田冨美子 | 弦哲也 | 丸山雅仁 | 赤い赤い赤い糸で 心つなげば 海鳴りがとどろく北の空 今日まで生きた淋しさが 根雪散らして燃え上がる ふるさとどこかと訊かないで ここは最果て 流氷の隠れ宿 ポツリポツリポツリあなた 問わず語りね 疵(きず)あとを隠してほほえんだ 一緒に夢が見れますか 背中合せて祈ります 死にたくなるほど好きになれ ここは最果て 流氷の隠れ宿 泣いて泣いて泣いて恋に 涙削られ 偽りの都会を棄ててきた 凍てつく町で咲く花に 紅を差してね その指で 夜明けのふたりに春よ来い ここは最果て 流氷の隠れ宿 |
霧笛の宿霧笛がしみます 雪の夜 わたしはあなたの 腕のなか 夢も 現(うつつ)も この霧多布(きりたっぷ) ちいさな宿の やさしさに 泣けて名残りの 情けを契る あのとき わたしは 襟裳から やつれた女の ひとり旅 拗ねたこころを いたわるように お酒をついで くれたのが 同じ翳(かげ)ある このひとでした これからどうする 北の果て あなたは漁港(みなと)へ 戻るけど 逢うも 別れも この霧多布 夜明けがせまる それまでは 霧笛まくらに 抱かれていたい | 大月みやこ | 池田充男 | 船村徹 | 丸山雅仁 | 霧笛がしみます 雪の夜 わたしはあなたの 腕のなか 夢も 現(うつつ)も この霧多布(きりたっぷ) ちいさな宿の やさしさに 泣けて名残りの 情けを契る あのとき わたしは 襟裳から やつれた女の ひとり旅 拗ねたこころを いたわるように お酒をついで くれたのが 同じ翳(かげ)ある このひとでした これからどうする 北の果て あなたは漁港(みなと)へ 戻るけど 逢うも 別れも この霧多布 夜明けがせまる それまでは 霧笛まくらに 抱かれていたい |
母なる海よ此処で生まれし者は皆 結の絆で 結ばれる 浜の砂子(いさご)を 手に取れば 若き日の夢 よみがえる 今も真直ぐ 生きてるか 叱ってください 叱ってください 母なる島よ キビの畑で 待つ人は 夕日背にした 影法師 手笛鳴らした 村祭り きみの黒髪 思い出す 思いひとつも 告げぬまま 今も心に 今も心に 面影ゆれる 幾つ時代が 流れても 姿変わらず 此処にある 我は心に 海を抱き 威風堂々 生きてゆく 辿る夢路に 浮かび来る いつか帰らん いつか帰らん 母なる海よ | 大月みやこ | オオガタミヅオ | オオガタミヅオ | 丸山雅仁 | 此処で生まれし者は皆 結の絆で 結ばれる 浜の砂子(いさご)を 手に取れば 若き日の夢 よみがえる 今も真直ぐ 生きてるか 叱ってください 叱ってください 母なる島よ キビの畑で 待つ人は 夕日背にした 影法師 手笛鳴らした 村祭り きみの黒髪 思い出す 思いひとつも 告げぬまま 今も心に 今も心に 面影ゆれる 幾つ時代が 流れても 姿変わらず 此処にある 我は心に 海を抱き 威風堂々 生きてゆく 辿る夢路に 浮かび来る いつか帰らん いつか帰らん 母なる海よ |
ひとり越前~明日への旅~雪の越前 東尋坊で あなたのコートに くるまって こわごわのぞいた 波の華 ふたり旅した 思い出を たどりたどりの ひとり旅 髪に粉雪(こなゆき) 粉雪 降りかかる 今度あなたと 出会えた時は きれいになったと 言われたい さびしい旅路は つづいても 岬うずめる 水仙が 遠い面影 しのばせて 白く咲きます 咲きます 泣いてます 女ひとりで 生きてくはずが ひととき幸せ 抱き寄せて もいちどひとりに なりました 杉の木立の 永平寺 灯(ひか)りひと筋 くれますか 明日(あす)の希望(のぞみ)が 希望が 見える道 | 大月みやこ | 喜多條忠 | 晃正げんぺい | 丸山雅仁 | 雪の越前 東尋坊で あなたのコートに くるまって こわごわのぞいた 波の華 ふたり旅した 思い出を たどりたどりの ひとり旅 髪に粉雪(こなゆき) 粉雪 降りかかる 今度あなたと 出会えた時は きれいになったと 言われたい さびしい旅路は つづいても 岬うずめる 水仙が 遠い面影 しのばせて 白く咲きます 咲きます 泣いてます 女ひとりで 生きてくはずが ひととき幸せ 抱き寄せて もいちどひとりに なりました 杉の木立の 永平寺 灯(ひか)りひと筋 くれますか 明日(あす)の希望(のぞみ)が 希望が 見える道 |
かくれ宿枕のしたを 流れゆく 川の瀬音が 身にしみる ねむれないのよ あゝ辛いのよ 胸を重ねて あなたにすがる 伊豆の天城の かくれ宿 別れましょうと 言いながら 逢えば命が 火と燃えて 罪をかさねて あゝ来たふたり いいの私は 宿帳だけに 添うて淋しい 仮の妻 情けの糸を つないでも 旅の終りが 近くなる これが最後の あゝ恋一夜(ひとよ) 落ちてゆきたい あなたが欲しい いっそ明日は 雪になれ | 大月みやこ | 池田充男 | 青山八郎 | | 枕のしたを 流れゆく 川の瀬音が 身にしみる ねむれないのよ あゝ辛いのよ 胸を重ねて あなたにすがる 伊豆の天城の かくれ宿 別れましょうと 言いながら 逢えば命が 火と燃えて 罪をかさねて あゝ来たふたり いいの私は 宿帳だけに 添うて淋しい 仮の妻 情けの糸を つないでも 旅の終りが 近くなる これが最後の あゝ恋一夜(ひとよ) 落ちてゆきたい あなたが欲しい いっそ明日は 雪になれ |
いのちの海峡カモメの声も 聞こえない 浜辺にひとり たたずめば あなたの声が 優しさが 弱いわたしを 叱ります… この海よりも 涙を流し 夢の中まで 泣きながら 哀しみさえも そっと抱きしめ あなたを見送ります いのちの海峡… 恨んだことも ありました 別れましょうと 言った日も しあわせだった 気がします そばにあなたが いるだけで… この海よりも 涙を流し いつか涙も 枯れ果てて 乱れた髪も 直せないまま あなたを追いかけたい いのちの海峡… カモメのように 自由だと あなたはきっと 笑ってる 身体をそっと 脱ぎ捨てて 遠く魂(こころ)は 羽ばたくの… この海よりも 涙を流し やっと明日を さがすとき 想い出たちを そっと抱きしめ あなたを見送ります いのちの海峡… | 大月みやこ | 田久保真見 | 幸耕平 | 丸山雅仁 | カモメの声も 聞こえない 浜辺にひとり たたずめば あなたの声が 優しさが 弱いわたしを 叱ります… この海よりも 涙を流し 夢の中まで 泣きながら 哀しみさえも そっと抱きしめ あなたを見送ります いのちの海峡… 恨んだことも ありました 別れましょうと 言った日も しあわせだった 気がします そばにあなたが いるだけで… この海よりも 涙を流し いつか涙も 枯れ果てて 乱れた髪も 直せないまま あなたを追いかけたい いのちの海峡… カモメのように 自由だと あなたはきっと 笑ってる 身体をそっと 脱ぎ捨てて 遠く魂(こころ)は 羽ばたくの… この海よりも 涙を流し やっと明日を さがすとき 想い出たちを そっと抱きしめ あなたを見送ります いのちの海峡… |
大阪ふたりづれあなたに寄り添い 傘さしかけりゃ 路地の灯りが にじんでゆれる 小雨そぼふる 宗右衛門町よ いまは人目も 気にしない 愛合傘(あいあいがさ)で 愛合傘で 大阪ふたりづれ キタからミナミへ 移って二年 たえてきました 浮きぐさ暮らし やっと掴んだ 幸福だもの この手この指 離さない 愛合傘で 愛合傘で 大阪ふたりづれ 覚えたばかりの 恋うたひとつ うたうあなたの 優しさが好き まわり道して 帰りましょうか 雨も小降りの 御堂筋 愛合傘で 愛合傘で 大阪ふたりづれ | 大月みやこ | 芦原みづほ | 伊藤雪彦 | | あなたに寄り添い 傘さしかけりゃ 路地の灯りが にじんでゆれる 小雨そぼふる 宗右衛門町よ いまは人目も 気にしない 愛合傘(あいあいがさ)で 愛合傘で 大阪ふたりづれ キタからミナミへ 移って二年 たえてきました 浮きぐさ暮らし やっと掴んだ 幸福だもの この手この指 離さない 愛合傘で 愛合傘で 大阪ふたりづれ 覚えたばかりの 恋うたひとつ うたうあなたの 優しさが好き まわり道して 帰りましょうか 雨も小降りの 御堂筋 愛合傘で 愛合傘で 大阪ふたりづれ |
夢日記なにが欲しいと 聞かれたら 愛が欲しいと 答えます どうして愛かと 問われたら 淋しいのですと 答えます ああ ほのかな 命の私には 大きな愛は いりません 小さな愛が 似合います なにが欲しいと 聞かれたら 夢が欲しいと 答えます どうして夢かと 問われたら 明日(あした)が見たいと 答えます ああ はかない 命の私には 大きな夢は いりません 小さな夢が 似合います ああ 涙で 生きてる私には あふれる明日(あす)は いりません ほほえむ明日(あす)が 似合います | 大月みやこ | 早坂暁 | 大沢浄二 | | なにが欲しいと 聞かれたら 愛が欲しいと 答えます どうして愛かと 問われたら 淋しいのですと 答えます ああ ほのかな 命の私には 大きな愛は いりません 小さな愛が 似合います なにが欲しいと 聞かれたら 夢が欲しいと 答えます どうして夢かと 問われたら 明日(あした)が見たいと 答えます ああ はかない 命の私には 大きな夢は いりません 小さな夢が 似合います ああ 涙で 生きてる私には あふれる明日(あす)は いりません ほほえむ明日(あす)が 似合います |
愛のかげろう窓をゆさぶる 海鳴りは 未練ごころの 叫び声 乱れた髪を なおせば他人に戻る 濡れた素肌を 重ねても なぜか心は 寒いまま 愛されたのは まぼろしですか? あなたは 陽炎(かげろう) 熱くゆらめく 逃げ水に そっとこの身を 投げたいの あなたに溺れ 死ねたら倖せだから 何もいらない 今夜だけ 帰らないでと 泣きながら 手を伸ばしても すり抜けてゆく はかない 陽炎 合わせ鏡の 哀しみは 憎さ恋しさ うらおもて 約束なんて 男のずるさの一つ 逢えば逢うほど 逢いたくて 夢の終わりが こわいから 愛することは まぼろしですか? あなたは 陽炎 | 大月みやこ | 田久保真見 | 幸耕平 | 丸山雅仁 | 窓をゆさぶる 海鳴りは 未練ごころの 叫び声 乱れた髪を なおせば他人に戻る 濡れた素肌を 重ねても なぜか心は 寒いまま 愛されたのは まぼろしですか? あなたは 陽炎(かげろう) 熱くゆらめく 逃げ水に そっとこの身を 投げたいの あなたに溺れ 死ねたら倖せだから 何もいらない 今夜だけ 帰らないでと 泣きながら 手を伸ばしても すり抜けてゆく はかない 陽炎 合わせ鏡の 哀しみは 憎さ恋しさ うらおもて 約束なんて 男のずるさの一つ 逢えば逢うほど 逢いたくて 夢の終わりが こわいから 愛することは まぼろしですか? あなたは 陽炎 |
愛にゆれて… こんなに愛されていても 心が淋しい あなたが いつか どこかへ 行きそうで 今まで生きてきた中で 一番好きでも 泣きだすほどに あなたのことを 知らない 幸福(しあわせ)が怖いから 優しさが怖いから 涙のあしたに ならないように 想い出にさせないで 悲しみにさせないで あなたの心に 抱かれていても あなたといるときはいつも 心が綺麗で 離れて いれば 切なさ 渦を巻く 若くはないけれどこんな ときめく気持ちを さよならだけの 終りになんか しないで 幸福(しあわせ)が悲しくて 優しさが悲しくて 涙が待ち伏せ してないように 想い出にさせないで 夢だけにさせないで あなたの心に 傷つきながら 幸福(しあわせ)が怖いから 優しさが怖いから 涙のあしたに ならないように 想い出にさせないで 悲しみにさせないで あなたの心に 抱かれていても | 大月みやこ | 荒木とよひさ | 幸耕平 | | こんなに愛されていても 心が淋しい あなたが いつか どこかへ 行きそうで 今まで生きてきた中で 一番好きでも 泣きだすほどに あなたのことを 知らない 幸福(しあわせ)が怖いから 優しさが怖いから 涙のあしたに ならないように 想い出にさせないで 悲しみにさせないで あなたの心に 抱かれていても あなたといるときはいつも 心が綺麗で 離れて いれば 切なさ 渦を巻く 若くはないけれどこんな ときめく気持ちを さよならだけの 終りになんか しないで 幸福(しあわせ)が悲しくて 優しさが悲しくて 涙が待ち伏せ してないように 想い出にさせないで 夢だけにさせないで あなたの心に 傷つきながら 幸福(しあわせ)が怖いから 優しさが怖いから 涙のあしたに ならないように 想い出にさせないで 悲しみにさせないで あなたの心に 抱かれていても |
乱れ花 額(ひたい)の髪を 掻(かき)あげながら 鏡にむかえば 泣けてくる 愛する気持とおなじだけ ニクい気持がつのります 乱れて咲いても花は花 生命に限りはあるけれど 好きだから あなたひとりが好きだから せめてこころだけでも 置いていってね ダメでもいいわ 叶わなくても 望みはしないわ これ以上 私はいいのよこのままで バカを承知で惚れたから 乱れて咲いても花は花 あなたの気のむくままでいい 好きだから あなたひとりが好きだから 泣いてみるわ今夜も 涙かれるまで 煙草のけむり 目で追いながら ため息ばかりを くり返す 冷たい躰を重ねても いつか別れが待っている 乱れて咲いても花は花 私の心が見えますか 好きだから あなたひとりが好きだから どうぞ忘れないでね 離れていても | 大月みやこ | 松本礼児 | 幸耕平 | | 額(ひたい)の髪を 掻(かき)あげながら 鏡にむかえば 泣けてくる 愛する気持とおなじだけ ニクい気持がつのります 乱れて咲いても花は花 生命に限りはあるけれど 好きだから あなたひとりが好きだから せめてこころだけでも 置いていってね ダメでもいいわ 叶わなくても 望みはしないわ これ以上 私はいいのよこのままで バカを承知で惚れたから 乱れて咲いても花は花 あなたの気のむくままでいい 好きだから あなたひとりが好きだから 泣いてみるわ今夜も 涙かれるまで 煙草のけむり 目で追いながら ため息ばかりを くり返す 冷たい躰を重ねても いつか別れが待っている 乱れて咲いても花は花 私の心が見えますか 好きだから あなたひとりが好きだから どうぞ忘れないでね 離れていても |
紅の傘 呑んだら はじける あのひとだから きっと 誰かの 膝まくら 放っちゃおけない 花街しぐれ くぐり 裏木戸 そっと開け あなたを 尋ねる 紅の傘 結城の絣(かすり)に 足駄(あしだ)をはいて あかり ひろって 曲がる露地 深酒やめてと つれ合い 気どり けんかしたのが ばかなのね くやんで 揺れてる 紅の傘 おんなじ寂しさ かかえたひとに なぜか女は ついてゆく 今夜も あなたは ほろ酔い機嫌 好きな艶歌で 帰りましょ ふたりにゃ 小さな 紅の傘 | 大月みやこ | 池田充男 | 弦哲也 | 丸山雅仁 | 呑んだら はじける あのひとだから きっと 誰かの 膝まくら 放っちゃおけない 花街しぐれ くぐり 裏木戸 そっと開け あなたを 尋ねる 紅の傘 結城の絣(かすり)に 足駄(あしだ)をはいて あかり ひろって 曲がる露地 深酒やめてと つれ合い 気どり けんかしたのが ばかなのね くやんで 揺れてる 紅の傘 おんなじ寂しさ かかえたひとに なぜか女は ついてゆく 今夜も あなたは ほろ酔い機嫌 好きな艶歌で 帰りましょ ふたりにゃ 小さな 紅の傘 |
女の駅 もいちど抱いてね あなた 雪が泣く おんなの未練ね あなた 口紅(べに)が泣く 朝がせつない いで湯の駅は ついて ついて ついて行けない 汽車が別れを つれてくる ひと夜の花火ね あなた それは恋 添えない命ね あなた それも恋 寒さに忘れる 情けの宿は 燃えて 燃えて 燃えて死にたい 想いひとつに すがりつく はかない運命(さだめ)ね あなた 髪が泣く 夜明けが憎いね あなた 夢が泣く 心かなしい おんなの駅は 追って 追って 追って行きたい 汽車がふたりを 引き離す | 大月みやこ | 石本美由起 | 桜田誠一 | | もいちど抱いてね あなた 雪が泣く おんなの未練ね あなた 口紅(べに)が泣く 朝がせつない いで湯の駅は ついて ついて ついて行けない 汽車が別れを つれてくる ひと夜の花火ね あなた それは恋 添えない命ね あなた それも恋 寒さに忘れる 情けの宿は 燃えて 燃えて 燃えて死にたい 想いひとつに すがりつく はかない運命(さだめ)ね あなた 髪が泣く 夜明けが憎いね あなた 夢が泣く 心かなしい おんなの駅は 追って 追って 追って行きたい 汽車がふたりを 引き離す |
白い海峡 人はみな故郷(ふるさと)が 恋しくなって 一度は泣きに 帰るものなの みぞれが雪に かわる頃 わたしはあなたを あなたを捨てた 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う 憧れた東京は おんなの谷間 落ちたら深く 沈むばかりよ こころも胸も ぼろぼろで わたしは飛べない 飛べない鴎 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ夜ふけに帰る 白い海峡 あなたあなた あなた許してよ 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う | 大月みやこ | 池田充男 | 伊藤雪彦 | | 人はみな故郷(ふるさと)が 恋しくなって 一度は泣きに 帰るものなの みぞれが雪に かわる頃 わたしはあなたを あなたを捨てた 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う 憧れた東京は おんなの谷間 落ちたら深く 沈むばかりよ こころも胸も ぼろぼろで わたしは飛べない 飛べない鴎 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ夜ふけに帰る 白い海峡 あなたあなた あなた許してよ 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ北ゆく船の 窓は寒い 雪が雪が 雪が乱れ舞う |
女の港 口紅(くちべに)が 濃(こ)すぎたかしら 着物にすれば よかったかしら 二ヶ月(ふたつき)前に 函館で はぐれた人を 長崎へ 追えば一夜(ひとよ)が 死ぬほど長い 私は港の 通(か)よい妻 信じても ひとりになると ぷつんと切れる ふたりの絆(きずな) たしかめあった 横浜の 桟橋(さんばし)はなれ 塩釜(しおがま)へ 向うあなたが もう気にかかる いつまでたっても 恋女(こいおんな) 海猫の 声ききながら 港の宿で あなたを待てば たずねる船は 青森にゃ 寄らずに 佐渡へ行くという つらい知らせは 馴れっこだから 夜汽車でマフラー 編(あ)むのです | 大月みやこ | 星野哲郎 | 船村徹 | | 口紅(くちべに)が 濃(こ)すぎたかしら 着物にすれば よかったかしら 二ヶ月(ふたつき)前に 函館で はぐれた人を 長崎へ 追えば一夜(ひとよ)が 死ぬほど長い 私は港の 通(か)よい妻 信じても ひとりになると ぷつんと切れる ふたりの絆(きずな) たしかめあった 横浜の 桟橋(さんばし)はなれ 塩釜(しおがま)へ 向うあなたが もう気にかかる いつまでたっても 恋女(こいおんな) 海猫の 声ききながら 港の宿で あなたを待てば たずねる船は 青森にゃ 寄らずに 佐渡へ行くという つらい知らせは 馴れっこだから 夜汽車でマフラー 編(あ)むのです |