小夜しぐれぽつり灯(とも)った 路地あかり 傘を持つ手に ひとしずく あなた恋しや 恋しやあなた 朝な夕なに 面影しのぶ 待って待って 待ってやつれて待ちわびて 胸に降る降る 小夜しぐれ 袖にかくした 涙つぶ どこに捨てたら いいのやら 恋は哀しや 哀しや恋は 見せてくれない 優しい夢は 酔って酔って 酔ってこがれて酔いしれて 胸に降る降る 小夜しぐれ ひとり枕の 寒い夜は もしやもしやの 風の音 命せつなや せつなや命 せめて届けて ぬくもりひとつ 泣いて泣いて 泣いて忍(しの)んで泣き濡れて 胸に降る降る 小夜しぐれ | 香西かおり | 下地亜記子 | 岸本健介 | 南郷達也 | ぽつり灯(とも)った 路地あかり 傘を持つ手に ひとしずく あなた恋しや 恋しやあなた 朝な夕なに 面影しのぶ 待って待って 待ってやつれて待ちわびて 胸に降る降る 小夜しぐれ 袖にかくした 涙つぶ どこに捨てたら いいのやら 恋は哀しや 哀しや恋は 見せてくれない 優しい夢は 酔って酔って 酔ってこがれて酔いしれて 胸に降る降る 小夜しぐれ ひとり枕の 寒い夜は もしやもしやの 風の音 命せつなや せつなや命 せめて届けて ぬくもりひとつ 泣いて泣いて 泣いて忍(しの)んで泣き濡れて 胸に降る降る 小夜しぐれ |
あなたへ出会う事も恋におちる事も 思いもせずに過ごしてきたのに 偶然も運命という言葉も 今はすべてがいとおしくなるの あなたが大好きな風たちの声 町映す川のせせらぎも 生き急ぐ私をだまって抱きしめる あなたのぬくもりに似ている 胸の中にしまい込んで閉ざしてた 本当の私を思い出したの 悲しみも眠れずにいた夜も 熱い涙に変えられる気がする あなたが大好きな木々のささやき 目に映る瞬間(とき)の行方さえ 背伸びする私を笑顔で抱きしめる あなたの優しさに似ている 幾度か見上げた空に一人 音も無く流れる星を見送る いたずらに移り変わる風景と 陽彩がうれしいけれどせつない あなたが大好きな鳥たちの歌 日溜りに光る魚たち ほどけてく私の心ごと抱きしめる あなたのその腕に似ている | 香西かおり | 香西かおり | 村下孝蔵 | 若草恵 | 出会う事も恋におちる事も 思いもせずに過ごしてきたのに 偶然も運命という言葉も 今はすべてがいとおしくなるの あなたが大好きな風たちの声 町映す川のせせらぎも 生き急ぐ私をだまって抱きしめる あなたのぬくもりに似ている 胸の中にしまい込んで閉ざしてた 本当の私を思い出したの 悲しみも眠れずにいた夜も 熱い涙に変えられる気がする あなたが大好きな木々のささやき 目に映る瞬間(とき)の行方さえ 背伸びする私を笑顔で抱きしめる あなたの優しさに似ている 幾度か見上げた空に一人 音も無く流れる星を見送る いたずらに移り変わる風景と 陽彩がうれしいけれどせつない あなたが大好きな鳥たちの歌 日溜りに光る魚たち ほどけてく私の心ごと抱きしめる あなたのその腕に似ている |
ごむたいな昨日の夢は月のように 夜が明ければ 消える 残った愛しさは いつになれば 消える 女の想いは 燃え尽きるまで いっそ死ねと言って ねえ あなた 別れ告げられるよりも いっそ死ねと言って 今 ここで ひとりきりは ごむたいな 心の中は月も見えず 深い闇だけ 続く 信じたその道は 愛の崖に続く 女の一途は 命 賭けるほど 生きる意味がないわ ねえ 私 二度と 愛せないならば 生きる意味がないわ 明日から あなたなしは ごむたいな いっそ死ねと言って ねえ あなた 別れ告げられるよりも いっそ死ねと言って 今 ここで ひとりきりは ごむたいな ごむたいな | 香西かおり | 秋元康 | 後藤次利 | 川村栄二 | 昨日の夢は月のように 夜が明ければ 消える 残った愛しさは いつになれば 消える 女の想いは 燃え尽きるまで いっそ死ねと言って ねえ あなた 別れ告げられるよりも いっそ死ねと言って 今 ここで ひとりきりは ごむたいな 心の中は月も見えず 深い闇だけ 続く 信じたその道は 愛の崖に続く 女の一途は 命 賭けるほど 生きる意味がないわ ねえ 私 二度と 愛せないならば 生きる意味がないわ 明日から あなたなしは ごむたいな いっそ死ねと言って ねえ あなた 別れ告げられるよりも いっそ死ねと言って 今 ここで ひとりきりは ごむたいな ごむたいな |
ホームで人影もまばらなホームにふたりして また直ぐに逢えるって精一杯の笑顔で 電車を待ちながら繋いだ手の強さが いつまでも離さないと言ってる気になるの 発車のベルにせかされて窓越しのアイシテル その瞳(め)を逸らしては生きては行けない 去ってくあなたの背が見えなくなって行くから しあわせしか無いのに寂しくて心が泣いた 見慣れたこの街が少しずつ遠くなる それだけであなたがこんなに恋しい 電車を待ちながら紡いだ言葉には ぬぐっても消せない頼りなさこぼれる 一駅越えるその度にため息が深くなる その手を放しては生きては行けない 初めて恋を知った私に戻ってく こんなにも誰かをもう一度愛せるなんて | 香西かおり | 香西かおり | 山口吉隆 | 五十嵐淳一 | 人影もまばらなホームにふたりして また直ぐに逢えるって精一杯の笑顔で 電車を待ちながら繋いだ手の強さが いつまでも離さないと言ってる気になるの 発車のベルにせかされて窓越しのアイシテル その瞳(め)を逸らしては生きては行けない 去ってくあなたの背が見えなくなって行くから しあわせしか無いのに寂しくて心が泣いた 見慣れたこの街が少しずつ遠くなる それだけであなたがこんなに恋しい 電車を待ちながら紡いだ言葉には ぬぐっても消せない頼りなさこぼれる 一駅越えるその度にため息が深くなる その手を放しては生きては行けない 初めて恋を知った私に戻ってく こんなにも誰かをもう一度愛せるなんて |
くちなし悲歌忘れていた夢を見たのよ あなたに まだそんな 気持ちになれる 自分が 嬉しくて 可愛くて 夢の上に 夢を重ねたの あれは梔子の咲くころ 私は子供のころの お伽話が 帰ってきたと 思ったわ だって人は 淋しすぎるわ 独りじゃ 目がさめて あなたがいると 私は それだけで 過ぎた日の いやなことを 忘れられたわ 甘い梔子の匂いに 私は子供のころの 小さな歌を 思い出しては 歌ったわ でもやっぱり 無理が あったの どこかに 神様は 優しくなかった 岬に 秋風が立つころに 私たちは微笑って別れた いつか 梔子が咲いても 私は 子供のころの お伽話を 口にしないわ もう二度と 誰かが言っていた 梔子は物言わぬ花 誰かが言っていた 梔子は物言わぬ花 誰かが言っていた 梔子は物言わぬ花 誰かが言っていた 梔子はさよならの花 | 香西かおり | 小谷夏 | 三木たかし | 上杉洋史 | 忘れていた夢を見たのよ あなたに まだそんな 気持ちになれる 自分が 嬉しくて 可愛くて 夢の上に 夢を重ねたの あれは梔子の咲くころ 私は子供のころの お伽話が 帰ってきたと 思ったわ だって人は 淋しすぎるわ 独りじゃ 目がさめて あなたがいると 私は それだけで 過ぎた日の いやなことを 忘れられたわ 甘い梔子の匂いに 私は子供のころの 小さな歌を 思い出しては 歌ったわ でもやっぱり 無理が あったの どこかに 神様は 優しくなかった 岬に 秋風が立つころに 私たちは微笑って別れた いつか 梔子が咲いても 私は 子供のころの お伽話を 口にしないわ もう二度と 誰かが言っていた 梔子は物言わぬ花 誰かが言っていた 梔子は物言わぬ花 誰かが言っていた 梔子は物言わぬ花 誰かが言っていた 梔子はさよならの花 |
鴎の願い愛する人に 愛の灯を 捧げて 生きて 行きたいの もしも 私の もしも 命が 絶えた時には お願いしたい 鴎の声で 夜が明ける 港の丘に 埋めて欲しい 二人で交す ささやきも いつかは 遠い 風になる もしも 私の もしも 命が 絶えた時には 約束どおり 涙は どうか 見せないで あの日の歌を 唄って欲しい 幸せなんて ひと時の 思い出 染める 虹の彩 もしも 私の もしも 命が 絶えた時には 鴎になって あなたの胸に 帰りたい 小窓を開けて 迎えて欲しい | 香西かおり | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | 愛する人に 愛の灯を 捧げて 生きて 行きたいの もしも 私の もしも 命が 絶えた時には お願いしたい 鴎の声で 夜が明ける 港の丘に 埋めて欲しい 二人で交す ささやきも いつかは 遠い 風になる もしも 私の もしも 命が 絶えた時には 約束どおり 涙は どうか 見せないで あの日の歌を 唄って欲しい 幸せなんて ひと時の 思い出 染める 虹の彩 もしも 私の もしも 命が 絶えた時には 鴎になって あなたの胸に 帰りたい 小窓を開けて 迎えて欲しい |
口紅模様捨てずじまいの 古い口紅 鏡をのぞいて 引いてみる 真っ赤な色が もう似合わない ため息こぼれる 雨の夜…‥ 夢見て 迷って つまずいて 今日まで 何とか 生きて来た 違った生き方 あったでしょうか 自分にそっと 聞いてみる もしも過去(むかし)に 戻れるならば も一度逢いたい あの人に ささやかだけど 笑顔溢れる 暮らしがあったわ 私にも…‥ 恋して 別れて 傷ついて 今日まで 何とか 生きて来た いい日もあったと 夜更けにひとり 自分にそっと 言い聞かす 夢見て 迷って つまずいて 今日まで 何とか 生きて来た 違った生き方 あったでしょうか 自分にそっと 聞いてみる 自分にそっと 聞いてみる | 香西かおり | 麻こよみ | 都志見隆 | 上杉洋史 | 捨てずじまいの 古い口紅 鏡をのぞいて 引いてみる 真っ赤な色が もう似合わない ため息こぼれる 雨の夜…‥ 夢見て 迷って つまずいて 今日まで 何とか 生きて来た 違った生き方 あったでしょうか 自分にそっと 聞いてみる もしも過去(むかし)に 戻れるならば も一度逢いたい あの人に ささやかだけど 笑顔溢れる 暮らしがあったわ 私にも…‥ 恋して 別れて 傷ついて 今日まで 何とか 生きて来た いい日もあったと 夜更けにひとり 自分にそっと 言い聞かす 夢見て 迷って つまずいて 今日まで 何とか 生きて来た 違った生き方 あったでしょうか 自分にそっと 聞いてみる 自分にそっと 聞いてみる |
潮岬情話沖へゆくのは 佐吉の舟よ 今朝は別れて いつまた逢える いくら好きでも 添えない人を なんでこうまで 好きになる ハァー潮の岬に 灯台あれど 恋の闇路は 照らしゃせぬ 逢えば短い 逢わねば長い 一夜泊りの 情けがにくい ここは大島 串本一と目 飛んでゆきたい あの人に ハァーわしのしょらさん 岬の沖で 波にゆられて 鰹つる わたし飼われた 夜啼く島よ 生きているさえ 悲しいものを 波は磯打つ 港は暮れる つらや恋しや 胸しぼる ハァー熊野灘から 荒滝よせりゃ 涙糸ひく 天野の川 | 香西かおり | たかたかし | 弦哲也 | 前田俊明 | 沖へゆくのは 佐吉の舟よ 今朝は別れて いつまた逢える いくら好きでも 添えない人を なんでこうまで 好きになる ハァー潮の岬に 灯台あれど 恋の闇路は 照らしゃせぬ 逢えば短い 逢わねば長い 一夜泊りの 情けがにくい ここは大島 串本一と目 飛んでゆきたい あの人に ハァーわしのしょらさん 岬の沖で 波にゆられて 鰹つる わたし飼われた 夜啼く島よ 生きているさえ 悲しいものを 波は磯打つ 港は暮れる つらや恋しや 胸しぼる ハァー熊野灘から 荒滝よせりゃ 涙糸ひく 天野の川 |
雨降橋あなた遠くへ 行きそうで 急ぎ足して 影を踏む なれるでしょうか なれないですか すべて捨てたら 倖せに 涙はらはら 雨降り橋よ 追えば凍てつく 夢ばかり 羽を濡らして あなたから 飛んで行けずに いる私 風に舞い散る 花びらさえも 枝に命を からませる 未練ほろほろ 雨降り橋の 川に運命を 問うばかり 止める術さえ ない指で 落ちる涙を ふいてます あなたどれだけ 覚えてますか 十年たったら この恋を 命ゆらゆら 雨降り橋は 逢瀬かさねた 別れ橋 | 香西かおり | 里村龍一 | 聖川湧 | | あなた遠くへ 行きそうで 急ぎ足して 影を踏む なれるでしょうか なれないですか すべて捨てたら 倖せに 涙はらはら 雨降り橋よ 追えば凍てつく 夢ばかり 羽を濡らして あなたから 飛んで行けずに いる私 風に舞い散る 花びらさえも 枝に命を からませる 未練ほろほろ 雨降り橋の 川に運命を 問うばかり 止める術さえ ない指で 落ちる涙を ふいてます あなたどれだけ 覚えてますか 十年たったら この恋を 命ゆらゆら 雨降り橋は 逢瀬かさねた 別れ橋 |
秋田長持唄蝶(ちょう)よナーヨー 花よとヨー 育てた娘(むすめ) 今日はナーヨー他人のヨー オヤ 手に渡すナーエー 故郷(こきょう)ナーヨー 恋しとヨー 想うな娘 故郷ナーヨー当座(とうざ)のヨー オヤ 仮(かり)の宿(やど)ナーエー | 香西かおり | 日本民謡 | 日本民謡 | | 蝶(ちょう)よナーヨー 花よとヨー 育てた娘(むすめ) 今日はナーヨー他人のヨー オヤ 手に渡すナーエー 故郷(こきょう)ナーヨー 恋しとヨー 想うな娘 故郷ナーヨー当座(とうざ)のヨー オヤ 仮(かり)の宿(やど)ナーエー |
あゝ人恋しこんな夕暮れは いつも思い出す さざんかの咲く道で 独りで遊んだあの頃を 赤い夕日の 鏡の中に こぼれて落ちる 月日の破片(かけら) 誰かいて欲しい 背中抱いて欲しい 人はなぜ生まれ どこへ流れるの こんな夕暮れ あゝ人恋し こんな夜更けには 振り返ってしまう 足音を引きずって あいつが帰ってくるようで 外は木枯らし 暗い夜空に にじんで消えた 男と女 誰かいて欲しい 夢をわけて欲しい 人はめぐり逢い いつか別れても こんな夜更けは あゝ人恋し 誰かいて欲しい 背中抱いて欲しい 人はなぜ生まれ どこへ流れるの こんな夕暮れ あゝ人恋し 人はなぜ生まれ どこへ流れるの こんな夕暮れ あゝ人恋し | 香西かおり | 市川睦月 | 玉置浩二 | | こんな夕暮れは いつも思い出す さざんかの咲く道で 独りで遊んだあの頃を 赤い夕日の 鏡の中に こぼれて落ちる 月日の破片(かけら) 誰かいて欲しい 背中抱いて欲しい 人はなぜ生まれ どこへ流れるの こんな夕暮れ あゝ人恋し こんな夜更けには 振り返ってしまう 足音を引きずって あいつが帰ってくるようで 外は木枯らし 暗い夜空に にじんで消えた 男と女 誰かいて欲しい 夢をわけて欲しい 人はめぐり逢い いつか別れても こんな夜更けは あゝ人恋し 誰かいて欲しい 背中抱いて欲しい 人はなぜ生まれ どこへ流れるの こんな夕暮れ あゝ人恋し 人はなぜ生まれ どこへ流れるの こんな夕暮れ あゝ人恋し |
恋街しぐれおもいで濡らして雨が 降る夜は やめたお酒を未練が 未練が誘う 別(き)れて初めて しみじみ知った 恋ごころ 雨よ泣かすな ああ恋街しぐれ 振られたふりして逃げる ひとよりも 泣いて追わない私が 私が悪い 肌にしみつく あなたの匂い 離れない ひと目逢いたい ああ恋街しぐれ あなたも私とおなじ おもいして ひとり飲んでる気がする 気がする夜更け つくり話しの 夢でもいいの もう一度 酒よ返して ああ恋街しぐれ | 香西かおり | 里村龍一 | 聖川湧 | 石倉重信 | おもいで濡らして雨が 降る夜は やめたお酒を未練が 未練が誘う 別(き)れて初めて しみじみ知った 恋ごころ 雨よ泣かすな ああ恋街しぐれ 振られたふりして逃げる ひとよりも 泣いて追わない私が 私が悪い 肌にしみつく あなたの匂い 離れない ひと目逢いたい ああ恋街しぐれ あなたも私とおなじ おもいして ひとり飲んでる気がする 気がする夜更け つくり話しの 夢でもいいの もう一度 酒よ返して ああ恋街しぐれ |
無縁坂母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度 いつもため息をついた ため息つけば それで済む 後だけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど そうゆうことって確かにあると あなたをみててそう思う 忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生 いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに 白い手はとても小さくなった 母はすべてを暦に刻んで 流して来たんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂い乍ら過ぎてゆく 忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生 | 香西かおり | さだまさし | さだまさし | 薗広昭 | 母がまだ若い頃 僕の手をひいて この坂を登る度 いつもため息をついた ため息つけば それで済む 後だけは見ちゃだめと 笑ってた白い手は とてもやわらかだった 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど そうゆうことって確かにあると あなたをみててそう思う 忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生 いつかしら僕よりも 母は小さくなった 知らぬまに 白い手はとても小さくなった 母はすべてを暦に刻んで 流して来たんだろう 悲しさや苦しさは きっとあったはずなのに 運がいいとか 悪いとか 人は時々 口にするけど めぐる暦は季節の中で 漂い乍ら過ぎてゆく 忍ぶ 不忍無縁坂 かみしめる様な ささやかな僕の 母の人生 |
浮寝草好きになるのは 悲しいことと 知った 女の 泣きぼくろ 厭きも あかれも しないのに なぜに なぜに なぜに 二人は 生き別れ 雲に 聞いても 知らんと言うた 風に 聞いても わからない 生きる 此の世の 幸せは どこの どこの どこの 岸辺に あるのやら 愚痴は 言うまい 死ぬ時きゃ ひとり 誰も ついては 来てくれぬ 重ね 合わせた いのちさえ 結ぶ 結ぶ 結ぶ すべない 浮寝草 | 香西かおり | 石本美由起 | 船村徹 | 蔦将包 | 好きになるのは 悲しいことと 知った 女の 泣きぼくろ 厭きも あかれも しないのに なぜに なぜに なぜに 二人は 生き別れ 雲に 聞いても 知らんと言うた 風に 聞いても わからない 生きる 此の世の 幸せは どこの どこの どこの 岸辺に あるのやら 愚痴は 言うまい 死ぬ時きゃ ひとり 誰も ついては 来てくれぬ 重ね 合わせた いのちさえ 結ぶ 結ぶ 結ぶ すべない 浮寝草 |
契り酒逢えば情けが 深くなる 逢わなきゃ あなたは死んだ人 浮き草で 浮き草で いいじゃない 花の咲かない 運命でも 生きて生きて行きましょ ねぇ契り酒 泣けば明日が 欲しくなる 泣かなきゃ あなたは通い人 浮き雲で 浮き雲で いいじゃない いつか別れる 運命でも 生きて生きて行きましょ ねぇ契り酒 口紅を差したら ときめいて 差さなきゃ あなたは忘れ人 浮き妻で 浮き妻で いいじゃない ふたり暮らせぬ 運命でも 生きて生きて行きましょ ねぇ契り酒 | 香西かおり | 荒木とよひさ | 岡千秋 | 猪股義周 | 逢えば情けが 深くなる 逢わなきゃ あなたは死んだ人 浮き草で 浮き草で いいじゃない 花の咲かない 運命でも 生きて生きて行きましょ ねぇ契り酒 泣けば明日が 欲しくなる 泣かなきゃ あなたは通い人 浮き雲で 浮き雲で いいじゃない いつか別れる 運命でも 生きて生きて行きましょ ねぇ契り酒 口紅を差したら ときめいて 差さなきゃ あなたは忘れ人 浮き妻で 浮き妻で いいじゃない ふたり暮らせぬ 運命でも 生きて生きて行きましょ ねぇ契り酒 |
わすれ花ひとりになった 淋しさは たとえば冬の桜花 想い出だけが 風に鳴り 木枯らしに咲く わすれ花 やさしかったわ あなた わたしのわがまま 笑ってきいて 強い人よね あなた さよならの駅で わたしの首に マフラー巻いて 抱きしめた人 ふるさと行きの 汽車の窓 いっしょに泣いてくれる雨 愛された日の ぬくもりが 流れて消える 町あかり うれしかったの わたし 誰かと暮らせる 女じゃないと 決めていたのよ わたし 季節から外れ 咲く花のよう どこかできっと 咲いてゆきたい 人は別れた時に 自分の本当の 姿が見える ひとりぽっちに なって あの人の良さを 数えあげてる 帰らぬ恋と 言い聞かせても | 香西かおり | 喜多條忠 | 弦哲也 | 萩田光雄 | ひとりになった 淋しさは たとえば冬の桜花 想い出だけが 風に鳴り 木枯らしに咲く わすれ花 やさしかったわ あなた わたしのわがまま 笑ってきいて 強い人よね あなた さよならの駅で わたしの首に マフラー巻いて 抱きしめた人 ふるさと行きの 汽車の窓 いっしょに泣いてくれる雨 愛された日の ぬくもりが 流れて消える 町あかり うれしかったの わたし 誰かと暮らせる 女じゃないと 決めていたのよ わたし 季節から外れ 咲く花のよう どこかできっと 咲いてゆきたい 人は別れた時に 自分の本当の 姿が見える ひとりぽっちに なって あの人の良さを 数えあげてる 帰らぬ恋と 言い聞かせても |
氷雪の海雪しんしんと 海に落ち 夢ははらはらと 散りゆく いま悲しみが あふれだす あー 冬の朝 港にただひとり 別れがくるのは わかっていたけど あまりにも突然の あなたの旅支度 行かないで 行かないで あなたのほかには 誰も愛せない 波くりかえす 想い出を 胸さみしさに 凍える もう あなたには とどかない あー 目の中を かもめが啼いて飛ぶ わたしのすべてを 涙といっしょに この海に流したら 生まれかわれますか あかあかと 燃えている 命のともしび ひとり抱きしめて… 行かないで 行かないで あなたのほかには 誰も愛せない | 香西かおり | たかたかし | 弦哲也 | 前田俊明 | 雪しんしんと 海に落ち 夢ははらはらと 散りゆく いま悲しみが あふれだす あー 冬の朝 港にただひとり 別れがくるのは わかっていたけど あまりにも突然の あなたの旅支度 行かないで 行かないで あなたのほかには 誰も愛せない 波くりかえす 想い出を 胸さみしさに 凍える もう あなたには とどかない あー 目の中を かもめが啼いて飛ぶ わたしのすべてを 涙といっしょに この海に流したら 生まれかわれますか あかあかと 燃えている 命のともしび ひとり抱きしめて… 行かないで 行かないで あなたのほかには 誰も愛せない |
花挽歌夜明けの枕に 聞こえます 三月 桜の ため息が みじかい苦しい 命なら あなたの吐息で 散らせたい しあわせが どこかへ逃げて行く 春の夢が そこまで 来てるのに 泪の向こうに にじみます 八月 螢の さよならが 愛する嬉しさ さびしさも あなたが教えて くれました しあわせは 帰ってこないのね 秋の川に ぬけがら 流します 愛の日よ 明日は風になり 空の果てを さすらえ あてもなく | 香西かおり | 市川睦月 | 三木たかし | 川村栄二 | 夜明けの枕に 聞こえます 三月 桜の ため息が みじかい苦しい 命なら あなたの吐息で 散らせたい しあわせが どこかへ逃げて行く 春の夢が そこまで 来てるのに 泪の向こうに にじみます 八月 螢の さよならが 愛する嬉しさ さびしさも あなたが教えて くれました しあわせは 帰ってこないのね 秋の川に ぬけがら 流します 愛の日よ 明日は風になり 空の果てを さすらえ あてもなく |
白い雪あなたの優しさに 甘えている自分がいる このままでは いけないから さよなら言おうと 思った あなたに嫌われて すてられると辛いから 今ならまだ 間に合うから さよなら言おうと 思った 白い雪 舞う 大空を 舞う あなたの手のひら 溶けて消える そんな恋で良かった あなたに見送られ 私はこの町を出る 行くあてなど ありもしない 泣くなと 心に誓った 大きく手を振った とても感謝しているから 振り向くのは これが最後 泣くなと 心に誓った 白い雪 舞う 大空を 舞う あなたの手のひら 溶けて消える そんな恋で良かった そんな恋で良かった | 香西かおり | 松山千春 | 松山千春 | 藤原いくろう | あなたの優しさに 甘えている自分がいる このままでは いけないから さよなら言おうと 思った あなたに嫌われて すてられると辛いから 今ならまだ 間に合うから さよなら言おうと 思った 白い雪 舞う 大空を 舞う あなたの手のひら 溶けて消える そんな恋で良かった あなたに見送られ 私はこの町を出る 行くあてなど ありもしない 泣くなと 心に誓った 大きく手を振った とても感謝しているから 振り向くのは これが最後 泣くなと 心に誓った 白い雪 舞う 大空を 舞う あなたの手のひら 溶けて消える そんな恋で良かった そんな恋で良かった |
恋慕川泣いてすがった この手をほどき あなたは淋しく 背を向けた 愛しても 愛しても 死ぬほど愛しても ふたりじゃ乗れない さだめ川 夜に流れる あゝ恋慕川 情け枕に ひとすじ残る あなたの髪さえ 愛しい もう一度 もう一度 お願いもう一度 やさしく私を 抱きしめて 涙渦巻く あゝ恋慕川 めぐり逢う日は かなわぬ夢ね 明日につなげる 橋もない 別れても 別れても このまま別れても ほくろの数まで 忘れない 未練波立つ あゝ恋慕川 | 香西かおり | 高橋直人 | あらい玉英 | 馬場良 | 泣いてすがった この手をほどき あなたは淋しく 背を向けた 愛しても 愛しても 死ぬほど愛しても ふたりじゃ乗れない さだめ川 夜に流れる あゝ恋慕川 情け枕に ひとすじ残る あなたの髪さえ 愛しい もう一度 もう一度 お願いもう一度 やさしく私を 抱きしめて 涙渦巻く あゝ恋慕川 めぐり逢う日は かなわぬ夢ね 明日につなげる 橋もない 別れても 別れても このまま別れても ほくろの数まで 忘れない 未練波立つ あゝ恋慕川 |
恋みれん「お前ひとりを 愛していたい」 酒が言わせた 戯言(たわごと)ね うらむ気持ちは さらさらないが つらいつらい飲むほどつらい 一人ぽっちの さみしい夜は 酒よお願い 一緒に泣いて いつかひとつの 屋根の下 暮らす幸せ 夢見てた 過ぎた昔と あきらめるのは いいえいいえできない私 「離さないよ」と からめた指の やさしいぬくもり 忘れはしない 赤いネオンが こぼれる露地を そぞろ歩けば 雨が降る あなたひとりが 生きがいなのに なんでなんで私を捨てた 恋の灯りに はぐれた夜は 酒よお願い 酔わせておくれ | 香西かおり | 秋浩二 | 森山慎也 | 上杉洋史 | 「お前ひとりを 愛していたい」 酒が言わせた 戯言(たわごと)ね うらむ気持ちは さらさらないが つらいつらい飲むほどつらい 一人ぽっちの さみしい夜は 酒よお願い 一緒に泣いて いつかひとつの 屋根の下 暮らす幸せ 夢見てた 過ぎた昔と あきらめるのは いいえいいえできない私 「離さないよ」と からめた指の やさしいぬくもり 忘れはしない 赤いネオンが こぼれる露地を そぞろ歩けば 雨が降る あなたひとりが 生きがいなのに なんでなんで私を捨てた 恋の灯りに はぐれた夜は 酒よお願い 酔わせておくれ |
風恋歌逢わずに行こうか 顔みて行こか こころが迷って 遠まわり 風が鳴る鳴る 雲がとぶ 婆娑羅峠は なみだの峠 今もあなた伊豆の下田にいるだろか 虎落笛(もがりぶえ) つめたい躰 酔いざめの水 夢みて枕を 濡らしたわ あんないいひと いなかった 婆娑羅峠は 女の峠 あなたあなた一度本気で惚れたひと 忘れない 松崎すぎれば 景色が変わる 海辺はここまで あとは山 逢えば何から 話そうか 婆娑羅峠に 夕陽が燃える あなたあなたあなた次第よこの先は 岐れ道 | 香西かおり | 里村龍一 | 叶弦大 | | 逢わずに行こうか 顔みて行こか こころが迷って 遠まわり 風が鳴る鳴る 雲がとぶ 婆娑羅峠は なみだの峠 今もあなた伊豆の下田にいるだろか 虎落笛(もがりぶえ) つめたい躰 酔いざめの水 夢みて枕を 濡らしたわ あんないいひと いなかった 婆娑羅峠は 女の峠 あなたあなた一度本気で惚れたひと 忘れない 松崎すぎれば 景色が変わる 海辺はここまで あとは山 逢えば何から 話そうか 婆娑羅峠に 夕陽が燃える あなたあなたあなた次第よこの先は 岐れ道 |
人形(おもちゃ)あなたが愛したのは わたしじゃなくて 淋しい自分を 慰めていただけ 心も身体も みんな嘘つき 最後は 泥んこで また終わったけれど 死ぬなんて バカなことよ あんな野郎(おとこ)は 履くほどいるさ 泣かされたけど 元気でいなよ もうわたしあなたの 人形じゃないから あなたのずるさなんて わかってたけど 抱かれりゃ許して 倖せのふりして 何かに怯えた そんな暮らしに 本当は くたくたに ただ疲れてたから 死ぬなんて 嗤われるよ たかが男に いい歳してさ 捨てられたけど 元気でいなよ もうわたしあなたの 人形じゃないから 泣かされたけど 元気でいなよ もうわたしあなたの 人形じゃないから | 香西かおり | 荒木とよひさ | 浜圭介 | | あなたが愛したのは わたしじゃなくて 淋しい自分を 慰めていただけ 心も身体も みんな嘘つき 最後は 泥んこで また終わったけれど 死ぬなんて バカなことよ あんな野郎(おとこ)は 履くほどいるさ 泣かされたけど 元気でいなよ もうわたしあなたの 人形じゃないから あなたのずるさなんて わかってたけど 抱かれりゃ許して 倖せのふりして 何かに怯えた そんな暮らしに 本当は くたくたに ただ疲れてたから 死ぬなんて 嗤われるよ たかが男に いい歳してさ 捨てられたけど 元気でいなよ もうわたしあなたの 人形じゃないから 泣かされたけど 元気でいなよ もうわたしあなたの 人形じゃないから |
恋紅葉つのる想いが今日も 日暮れて消えて 水に流した 夢いくつ あなた迎えに来てよ 恋に生きても明日(あす)がない この私 赤く燃えて風に舞う 恋紅葉 銀の指輪をふたり 揃いでつけた あの日が悲しい くすり指 あなた迎えに来てよ 落ちる涙は 未練です 辛いけど 忘れられずすがりつく 恋紅葉 雲と旅ゆく川の 流れ藻(も)さえも いつか岸辺に 宿るのに あなた迎えに来てよ 待てばこの身も渡良瀬の 秋の中 あなただけに身を焦がす 恋紅葉 | 香西かおり | 里村龍一 | 聖川湧 | 馬場良 | つのる想いが今日も 日暮れて消えて 水に流した 夢いくつ あなた迎えに来てよ 恋に生きても明日(あす)がない この私 赤く燃えて風に舞う 恋紅葉 銀の指輪をふたり 揃いでつけた あの日が悲しい くすり指 あなた迎えに来てよ 落ちる涙は 未練です 辛いけど 忘れられずすがりつく 恋紅葉 雲と旅ゆく川の 流れ藻(も)さえも いつか岸辺に 宿るのに あなた迎えに来てよ 待てばこの身も渡良瀬の 秋の中 あなただけに身を焦がす 恋紅葉 |
春陽炎桜吹雪が舞う頃 ふたり出会った この町 恋は不思議 いつのまにか あなた私のすべてに 男と女 好きになったら負けね 背中みつめているだけで幸せだった 見える景色すべてが バラ色で ゆれて歩いた街並 風に銀杏が踊って 道も黄金に色づく 移る季節見れば少し 心がわりが恐いの 男と女 愛の言葉のかわりに 抱いて抱かれてふたりは確かめあった 窓の下は通りに影もなく 夜明けまどろむ小部屋で 氷雨まじりの夕暮れ ぬれてさみしい並木路 傘の群れに背中向けて 来ないあなたを待ってた 男と女 出会いと別れは運命 昨日しあわせ明日は はかない涙 恋は春の陽炎 あやしげに 消えてひとりの街角 | 香西かおり | いではく | 鈴木淳 | 前田俊明 | 桜吹雪が舞う頃 ふたり出会った この町 恋は不思議 いつのまにか あなた私のすべてに 男と女 好きになったら負けね 背中みつめているだけで幸せだった 見える景色すべてが バラ色で ゆれて歩いた街並 風に銀杏が踊って 道も黄金に色づく 移る季節見れば少し 心がわりが恐いの 男と女 愛の言葉のかわりに 抱いて抱かれてふたりは確かめあった 窓の下は通りに影もなく 夜明けまどろむ小部屋で 氷雨まじりの夕暮れ ぬれてさみしい並木路 傘の群れに背中向けて 来ないあなたを待ってた 男と女 出会いと別れは運命 昨日しあわせ明日は はかない涙 恋は春の陽炎 あやしげに 消えてひとりの街角 |
志乃は心の港なのさ北海に 笹舟うかべ 俺の漁船を 追うわとすがる 志乃は岬の 酒場の女 志乃…しの… わかれじゃないよ 抱くさえつらい か細い身体 志乃は心の 港なのさ にごり酒 茶碗に注いで あんただけよと あまえた夜の 志乃のぬくもり 嵐(しけ)にも消えぬ 志乃…しの… わらってごらん 野菊の花の 和服が似合う 志乃は心の 港なのさ 右肩の 包帯とれて 世話をかけたと 頭さげりゃ ばかねばかよと 淋しい女 志乃…しの… 泣くんじゃないよ 夕陽がさむい 潮路の店の 志乃は心の 港なのさ | 香西かおり | 新本創子 | 船村徹 | 蔦将包 | 北海に 笹舟うかべ 俺の漁船を 追うわとすがる 志乃は岬の 酒場の女 志乃…しの… わかれじゃないよ 抱くさえつらい か細い身体 志乃は心の 港なのさ にごり酒 茶碗に注いで あんただけよと あまえた夜の 志乃のぬくもり 嵐(しけ)にも消えぬ 志乃…しの… わらってごらん 野菊の花の 和服が似合う 志乃は心の 港なのさ 右肩の 包帯とれて 世話をかけたと 頭さげりゃ ばかねばかよと 淋しい女 志乃…しの… 泣くんじゃないよ 夕陽がさむい 潮路の店の 志乃は心の 港なのさ |
白い花の咲く頃白い花が 咲いてた ふるさとの 遠い夢の日 さよならと 云ったら 黙って うつむいてたお下髪 悲しかった あの時の あの 白い花だよ 白い雲が 浮いてた ふるさとの 高いあの峰 さよならと 云ったら こだまが さよならと呼んでいた 淋しかった あの時の あの 白い雲だよ 白い月が ないてた ふるさとの 丘の木立ちに さよならと 云ったら 涙の眸で じっとみつめてた 悲しかった あの時の あの 白い月だよ | 香西かおり | 寺尾智沙 | 田村しげる | 馬場良 | 白い花が 咲いてた ふるさとの 遠い夢の日 さよならと 云ったら 黙って うつむいてたお下髪 悲しかった あの時の あの 白い花だよ 白い雲が 浮いてた ふるさとの 高いあの峰 さよならと 云ったら こだまが さよならと呼んでいた 淋しかった あの時の あの 白い雲だよ 白い月が ないてた ふるさとの 丘の木立ちに さよならと 云ったら 涙の眸で じっとみつめてた 悲しかった あの時の あの 白い月だよ |
最北航路北の最はて 船追いかけて カモメ一羽が ついて来る 振りきれ 振りきれ 恋みれん 砕けて 砕けて 沫(あわ)になれ いまも切なく わたしの胸に 残るあなたを 捨てにゆく 好きな想いが 恨みにかわる こんな悲しい ことはない どうして どうして 出る涙 女の 女の 意気地なさ クイン宗谷の デッキにひとり 鉛いろした 沖を見る 利尻まわりの ちいさな旅路 あれは礼文の 島かげか 振りきれ 振りきれ なにもかも 東京 東京 ふり向くな せめて今夜は 静かな宿で 夢を みないで 眠りたい | 香西かおり | 池田充男 | あらい玉英 | | 北の最はて 船追いかけて カモメ一羽が ついて来る 振りきれ 振りきれ 恋みれん 砕けて 砕けて 沫(あわ)になれ いまも切なく わたしの胸に 残るあなたを 捨てにゆく 好きな想いが 恨みにかわる こんな悲しい ことはない どうして どうして 出る涙 女の 女の 意気地なさ クイン宗谷の デッキにひとり 鉛いろした 沖を見る 利尻まわりの ちいさな旅路 あれは礼文の 島かげか 振りきれ 振りきれ なにもかも 東京 東京 ふり向くな せめて今夜は 静かな宿で 夢を みないで 眠りたい |
望郷十年遠い夕陽に 哭く木枯らしが 胸であなたの 呼ぶ声になる 離れて十年 忘れはしない 想いで千里を 心が帰る あなたと言う名の 恋しい故郷(ふるさと)へ 雪のホームで かじかむ指に 息を吹きかけ 温(ぬく)めてくれた 恋しさ十年 遥かな月日 真綿が降るよに 逢いたさ積る 詫びても戻れぬ いのちの人だけど 夜行列車の 灯りの帯が 北へ流れる 蛍に見える 逢いたさ十年 冬空夜空 土産の一枚 いつの日織れる あなたと涙の 添い寝の夢むしろ | 香西かおり | 里村龍一 | 聖川湧 | 馬場良 | 遠い夕陽に 哭く木枯らしが 胸であなたの 呼ぶ声になる 離れて十年 忘れはしない 想いで千里を 心が帰る あなたと言う名の 恋しい故郷(ふるさと)へ 雪のホームで かじかむ指に 息を吹きかけ 温(ぬく)めてくれた 恋しさ十年 遥かな月日 真綿が降るよに 逢いたさ積る 詫びても戻れぬ いのちの人だけど 夜行列車の 灯りの帯が 北へ流れる 蛍に見える 逢いたさ十年 冬空夜空 土産の一枚 いつの日織れる あなたと涙の 添い寝の夢むしろ |
酒暦人の世に うまれて生きて いま幾つ 数えてみましょう 潮の満ちひき くり返しつつ 廻る地球が 住家です しあわせに 盃を… かなしみに ぐい呑みを… 泣いて笑って 酒暦 おんなみち 片道きっぷ 握りしめ 今日また夜汽車 愛を契って わかれた方は どこを旅して いるかしら しあわせに 盃を… かなしみに ぐい呑みを… 酔えばみれんな 酒暦 ふたりより ひとりが強い だれとなく 教えてくれた 寂しがりやに 囲まれながら わたし揺れてる いまが好き しあわせに 盃を… かなしみに ぐい呑みを… 春夏秋冬 酒暦 | 香西かおり | 池田充男 | 森山慎也 | 伊戸のりお | 人の世に うまれて生きて いま幾つ 数えてみましょう 潮の満ちひき くり返しつつ 廻る地球が 住家です しあわせに 盃を… かなしみに ぐい呑みを… 泣いて笑って 酒暦 おんなみち 片道きっぷ 握りしめ 今日また夜汽車 愛を契って わかれた方は どこを旅して いるかしら しあわせに 盃を… かなしみに ぐい呑みを… 酔えばみれんな 酒暦 ふたりより ひとりが強い だれとなく 教えてくれた 寂しがりやに 囲まれながら わたし揺れてる いまが好き しあわせに 盃を… かなしみに ぐい呑みを… 春夏秋冬 酒暦 |
居酒屋「敦賀」外は雨です 居酒屋「敦賀」 今夜はお茶挽き 誰も来ない となりに座ってお酌をさせて 十九で死んだ弟に 似ているあなたと 飲みたいの 酔ったらかしましょ この膝を 酒はひと肌 濃いめの情け 肴は手料理 北国仕込み 初めてなんです 身の上ばなし 手相はしあわせ掴めると 言われたけれども 嘘ですね あなたの話も 聞かせてよ 少し寒いわ 雨降りつづき タクシーいなけりゃ 朝までいてよ 居酒屋「敦賀」の 暖簾はカモメ 最後に見つけた とまり木に あなたが点した 夢あかり いいことあるよね いつの日か | 香西かおり | 里村龍一 | 聖川湧 | | 外は雨です 居酒屋「敦賀」 今夜はお茶挽き 誰も来ない となりに座ってお酌をさせて 十九で死んだ弟に 似ているあなたと 飲みたいの 酔ったらかしましょ この膝を 酒はひと肌 濃いめの情け 肴は手料理 北国仕込み 初めてなんです 身の上ばなし 手相はしあわせ掴めると 言われたけれども 嘘ですね あなたの話も 聞かせてよ 少し寒いわ 雨降りつづき タクシーいなけりゃ 朝までいてよ 居酒屋「敦賀」の 暖簾はカモメ 最後に見つけた とまり木に あなたが点した 夢あかり いいことあるよね いつの日か |
浮雲湯ぶねにからだを 沈めても 心は寒く 身は細る 泣いたって 泣いたって 二度と逢えない 泣いたって ひとりぼっちの 旅の空 私は浮雲 流れ雲 あなたの寝息を 聞きながら しあわせ涙 かみしめる 尽くしても 尽くしても 尽くし足りない 尽くしても そんなあなたに 嫌われた 私は浮雲 流れ雲 木枯らし吹く夜は 哭くように 胸がきりきり 痛みます 恋しくて 恋しくて くずれそうです 恋しくて ぬくもり探す 胸もない 私は浮雲 流れ雲 | 香西かおり | 悠木圭子 | 鈴木淳 | | 湯ぶねにからだを 沈めても 心は寒く 身は細る 泣いたって 泣いたって 二度と逢えない 泣いたって ひとりぼっちの 旅の空 私は浮雲 流れ雲 あなたの寝息を 聞きながら しあわせ涙 かみしめる 尽くしても 尽くしても 尽くし足りない 尽くしても そんなあなたに 嫌われた 私は浮雲 流れ雲 木枯らし吹く夜は 哭くように 胸がきりきり 痛みます 恋しくて 恋しくて くずれそうです 恋しくて ぬくもり探す 胸もない 私は浮雲 流れ雲 |
すき見慣れた街角にも 季節はめぐるのに 心は今もあの時のまま 身動き出来ないのよ 逢いたい気持ちだけで かけだしたけれど 言い出せなくて おさえた想い伝えたいのあなたに いつまでもそばにいて あなたを感じたいの こんなにもこんなにも切なくて恋しくて すき 留守番電話の声 くり返し聞きながら あなたの笑顔思いうかべて やさしい気持ちになる うまく言えないけれど 信じているのよ はにかむ瞳そして唇 好きなのすべてが 遠く離れていても 見つめている事を 感じてくれるなら いつの日か抱きしめて いつまでもそばにいて あなたを感じたいの こんなにもこんなにも切なくて恋しくて すき | 香西かおり | 香西かおり | 玉置浩二 | 若草恵 | 見慣れた街角にも 季節はめぐるのに 心は今もあの時のまま 身動き出来ないのよ 逢いたい気持ちだけで かけだしたけれど 言い出せなくて おさえた想い伝えたいのあなたに いつまでもそばにいて あなたを感じたいの こんなにもこんなにも切なくて恋しくて すき 留守番電話の声 くり返し聞きながら あなたの笑顔思いうかべて やさしい気持ちになる うまく言えないけれど 信じているのよ はにかむ瞳そして唇 好きなのすべてが 遠く離れていても 見つめている事を 感じてくれるなら いつの日か抱きしめて いつまでもそばにいて あなたを感じたいの こんなにもこんなにも切なくて恋しくて すき |
宇治川哀歌遣り水さらさら蛍が飛び交う 闇を走ってあなたに会いに行く これが最後ですあなたに抱かれたら 何処かへわたしは消えてゆきます 風が冷たくなりました もうすぐ秋ですね 話しかけてもきっとあなたは 何も変わらない 白い単衣の帯紐しめて 明朝はたちます 霧の中 辛いわこの恋ふたりのひとを 愛するなんてわたしには出来ません 心魅かれても辿れぬ愛(ゆめ)だから 今からわたしはさよならします 恋は宇治川に流されて もうすぐ冬ですね 水の瀬音に耳を澄ませば 涙溢れます 過ぎた想い出捲り捲って 夢が散ります 隠れ里 恋は宇治川に流されて もうすぐ冬ですね 空を見上げりゃ雲が乱れて 胸が騒ぎます あなた恋しいあなた恋しい つのる心に 雪が舞う | 香西かおり | 秋浩二 | 杉本真人 | 前田俊明 | 遣り水さらさら蛍が飛び交う 闇を走ってあなたに会いに行く これが最後ですあなたに抱かれたら 何処かへわたしは消えてゆきます 風が冷たくなりました もうすぐ秋ですね 話しかけてもきっとあなたは 何も変わらない 白い単衣の帯紐しめて 明朝はたちます 霧の中 辛いわこの恋ふたりのひとを 愛するなんてわたしには出来ません 心魅かれても辿れぬ愛(ゆめ)だから 今からわたしはさよならします 恋は宇治川に流されて もうすぐ冬ですね 水の瀬音に耳を澄ませば 涙溢れます 過ぎた想い出捲り捲って 夢が散ります 隠れ里 恋は宇治川に流されて もうすぐ冬ですね 空を見上げりゃ雲が乱れて 胸が騒ぎます あなた恋しいあなた恋しい つのる心に 雪が舞う |
一夜宿日本海から吹く風が 能登の湾にも 春運ぶ いつかあなたと旅をした 遠い昔の 恋の旅 今日は一人で 北陸路 一夜限りの 宿居ます 夕陽見ながら 泣きそうで 思い出します あの頃を 潮風浴びに 戸を開けりゃ カモメ鳴く鳴く 一夜宿 泣いてばかりのあの頃の 私抱きしめ能登の夜 今日は一人で 北陸路 一夜限りの 泪宿 闇に浮かんだ 向こう岸 町の灯りと 眠ります 夢であなたに 縋ってる 幾つなっても 忘れない 小船 沖行く 能登の海 夫婦船です 凪の海 今日はこの宿 離れます 一夜限りの 和倉宿 出来るものなら もう一度 行ってみたかや 能登島へ | 香西かおり | 吉幾三 | 吉幾三 | 上杉洋史 | 日本海から吹く風が 能登の湾にも 春運ぶ いつかあなたと旅をした 遠い昔の 恋の旅 今日は一人で 北陸路 一夜限りの 宿居ます 夕陽見ながら 泣きそうで 思い出します あの頃を 潮風浴びに 戸を開けりゃ カモメ鳴く鳴く 一夜宿 泣いてばかりのあの頃の 私抱きしめ能登の夜 今日は一人で 北陸路 一夜限りの 泪宿 闇に浮かんだ 向こう岸 町の灯りと 眠ります 夢であなたに 縋ってる 幾つなっても 忘れない 小船 沖行く 能登の海 夫婦船です 凪の海 今日はこの宿 離れます 一夜限りの 和倉宿 出来るものなら もう一度 行ってみたかや 能登島へ |
越前恋歌哀しい恋の歳月(としつき)を 知ってるように海風に 抱かれて眠る 波も麗(うらら)な若狭の湾(うみ)よ あなたを捜(さが)し浜辺を歩(ゆ)けば 帰らぬ恋に砂が鳴く いくら呼んでもわたしの愛は あなたの胸には届かない 辛い別れを恋歌(うた)で紛らして 続くの続くのわたしの旅は いつかは終わる恋だとは わかっていたの最初(はじめ)から それでもわたし 辿(たど)りたかったあなたの辺(ほとり) はぐれた海鳥(とり)がぐるぐる回り 沖ゆく船は日本海 肩を冷たく突き刺す雨が 想い出濡らして過ぎてゆく 愛を信じてひとりゆく旅は 続くの続くの越前岬 あなたを捜(さが)し浜辺を歩(ゆ)けば 帰らぬ恋に砂が鳴く いくら呼んでもわたしの愛は あなたの胸には届かない 辛い別れを恋歌(うた)で紛らして 続くの続くのわたしの旅は | 香西かおり | 秋浩二 | 伊藤雪彦 | | 哀しい恋の歳月(としつき)を 知ってるように海風に 抱かれて眠る 波も麗(うらら)な若狭の湾(うみ)よ あなたを捜(さが)し浜辺を歩(ゆ)けば 帰らぬ恋に砂が鳴く いくら呼んでもわたしの愛は あなたの胸には届かない 辛い別れを恋歌(うた)で紛らして 続くの続くのわたしの旅は いつかは終わる恋だとは わかっていたの最初(はじめ)から それでもわたし 辿(たど)りたかったあなたの辺(ほとり) はぐれた海鳥(とり)がぐるぐる回り 沖ゆく船は日本海 肩を冷たく突き刺す雨が 想い出濡らして過ぎてゆく 愛を信じてひとりゆく旅は 続くの続くの越前岬 あなたを捜(さが)し浜辺を歩(ゆ)けば 帰らぬ恋に砂が鳴く いくら呼んでもわたしの愛は あなたの胸には届かない 辛い別れを恋歌(うた)で紛らして 続くの続くのわたしの旅は |
恋舟いくら好きでも 運命(さだめ)の川に 想いを通わす 舟がない 風よ今夜は 哭かないで 口紅忘れた くちびるが あなた恨んで 恋しがる 忘れたくない 恋は悲しい 未練のつくり花 木の葉舟でも あなたとならば 夢ではなかった 倖せも 窓の陽がさす 夜明けごろ あなたを探して 肩が泣く いつか慣れてた 腕枕 覚めて流れる 酒は悲しい 涙のさそい水 雨よ想い出 呼ばないで あなたのパジャマも 歯ぶらしも 捨てる勇気の 邪魔になる 今も燃えてる 愛が悲しい おんなの 恋艶歌 | 香西かおり | 里村龍一 | 聖川湧 | | いくら好きでも 運命(さだめ)の川に 想いを通わす 舟がない 風よ今夜は 哭かないで 口紅忘れた くちびるが あなた恨んで 恋しがる 忘れたくない 恋は悲しい 未練のつくり花 木の葉舟でも あなたとならば 夢ではなかった 倖せも 窓の陽がさす 夜明けごろ あなたを探して 肩が泣く いつか慣れてた 腕枕 覚めて流れる 酒は悲しい 涙のさそい水 雨よ想い出 呼ばないで あなたのパジャマも 歯ぶらしも 捨てる勇気の 邪魔になる 今も燃えてる 愛が悲しい おんなの 恋艶歌 |
とまり木夢灯り貴方の夢に 虹をかけたい 一緒に渡ると 決めていたのに 涙で別れてもう二年 ネオンの街で夢見てる 抱いて抱いて抱きしめて 今すぐ私を お酒によりそう とまり木夢灯り いつかは貴方が 迎えに来る事 信じているから 強く生きてる あの日の約束忘れずに 女は貴方にささげてる 強く強く抱かれた 幸せな日々が グラスにゆれてる とまり木夢灯り 抱いて抱いて抱きしめて 今すぐ私を お酒によりそう とまり木夢灯り | 香西かおり | レーモンド松屋 | レーモンド松屋 | 上杉洋史 | 貴方の夢に 虹をかけたい 一緒に渡ると 決めていたのに 涙で別れてもう二年 ネオンの街で夢見てる 抱いて抱いて抱きしめて 今すぐ私を お酒によりそう とまり木夢灯り いつかは貴方が 迎えに来る事 信じているから 強く生きてる あの日の約束忘れずに 女は貴方にささげてる 強く強く抱かれた 幸せな日々が グラスにゆれてる とまり木夢灯り 抱いて抱いて抱きしめて 今すぐ私を お酒によりそう とまり木夢灯り |
酒の河いくら好きでも 渡れない 運命(さだめ)という名の この河は 恋しいよ 恋しいよ その胸が まして雨振る こんな夜は おもいでばかり 後を引く 渡る 渡れぬ 酒の河 うしろ姿の しあわせを 残してあなたは かくれんぼ 淋しいよ 淋しいよ くちびるが 未練心が また いたむ あの日に帰る 舟もなく 渡る 渡れぬ 酒の河 柱時計の 刻む音 今夜もお酒と ふたりづれ 恋しいよ 恋しいよ その胸が せめて逢いたい もう一度 暦もやがて ふたまわり 渡る 渡れぬ 酒の河 | 香西かおり | たきのえいじ | あらい玉英 | 上杉洋史 | いくら好きでも 渡れない 運命(さだめ)という名の この河は 恋しいよ 恋しいよ その胸が まして雨振る こんな夜は おもいでばかり 後を引く 渡る 渡れぬ 酒の河 うしろ姿の しあわせを 残してあなたは かくれんぼ 淋しいよ 淋しいよ くちびるが 未練心が また いたむ あの日に帰る 舟もなく 渡る 渡れぬ 酒の河 柱時計の 刻む音 今夜もお酒と ふたりづれ 恋しいよ 恋しいよ その胸が せめて逢いたい もう一度 暦もやがて ふたまわり 渡る 渡れぬ 酒の河 |
秋恋歌盆もそろそろ 十日を過ぎて 女ごころに 秋の風 酔えばこんなに あなたが近い はぐれこおろぎ 軒で鳴きます あなた恋しい 酒ひとり 駄目なわたしの わがままさえも きっと無理して 聞いたのね 口の重さも やさしさでした 膝にはらはら こぼれる涙 わたし詫びたい あの頃を いつかもう一度 暮せたならば 命預けて 尽くしたい ひとりぼっちの 女を覗く 窓の硝子に 夕月ひとつ 好きと伝えて この想い | 香西かおり | 原文彦 | 叶弦大 | 前田俊明 | 盆もそろそろ 十日を過ぎて 女ごころに 秋の風 酔えばこんなに あなたが近い はぐれこおろぎ 軒で鳴きます あなた恋しい 酒ひとり 駄目なわたしの わがままさえも きっと無理して 聞いたのね 口の重さも やさしさでした 膝にはらはら こぼれる涙 わたし詫びたい あの頃を いつかもう一度 暮せたならば 命預けて 尽くしたい ひとりぼっちの 女を覗く 窓の硝子に 夕月ひとつ 好きと伝えて この想い |
雨酒場おちょこにお酒 つぐたびに 涙が落ちる 音がする 田舎造りの 居酒屋で 女ひとりの しのび酒 あゝ… あなた恋しい 雨の降る夜は ラベルのとれた 空きびんの 一輪差しの花悲し どこか女の 身の上に 似てる気がして 泣けてくる あゝ… 帰りたくない 雨の降るうちは 暖簾がゆれりゃ 振り返る 悲しいくせが つきました 夢をつぎ足す グイ呑みの 酒は未練の 誘い水 あゝ… ひと目会いたい 雨の降る夜は | 香西かおり | 里村龍一 | 聖川湧 | | おちょこにお酒 つぐたびに 涙が落ちる 音がする 田舎造りの 居酒屋で 女ひとりの しのび酒 あゝ… あなた恋しい 雨の降る夜は ラベルのとれた 空きびんの 一輪差しの花悲し どこか女の 身の上に 似てる気がして 泣けてくる あゝ… 帰りたくない 雨の降るうちは 暖簾がゆれりゃ 振り返る 悲しいくせが つきました 夢をつぎ足す グイ呑みの 酒は未練の 誘い水 あゝ… ひと目会いたい 雨の降る夜は |
酒のやどおんなは翳(かげ)ある 横顔みせて 西から流れて きたという 問わず語りの 身のうえ話 ひざをよせあう カウンター さすらいの さすらいの 酒をのむ こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど 硝子戸ゆすって 雪が舞う おんなは数えて はたちと幾つ 男につくした 指を折る 遠(とう)のむかしに わかれた女(やつ)を 想い出させる そのしぐさ さすらいの さすらいの 酒をのむ こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど 泣くなよ しみるぜ あの汽笛(きてき) おんなは離れの ちいさな部屋に 泊まって行ってと 下を向く 故郷(ふるさと)なくした 似た者どうし 夢のかけらが ほしい夜 さすらいの さすらいの 酒をのむ こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど ゆらりとくずれる 酔いごころ | 香西かおり | 池田充男 | 森山慎也 | 伊戸のりお | おんなは翳(かげ)ある 横顔みせて 西から流れて きたという 問わず語りの 身のうえ話 ひざをよせあう カウンター さすらいの さすらいの 酒をのむ こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど 硝子戸ゆすって 雪が舞う おんなは数えて はたちと幾つ 男につくした 指を折る 遠(とう)のむかしに わかれた女(やつ)を 想い出させる そのしぐさ さすらいの さすらいの 酒をのむ こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど 泣くなよ しみるぜ あの汽笛(きてき) おんなは離れの ちいさな部屋に 泊まって行ってと 下を向く 故郷(ふるさと)なくした 似た者どうし 夢のかけらが ほしい夜 さすらいの さすらいの 酒をのむ こぼれ灯の こぼれ灯の 酒のやど ゆらりとくずれる 酔いごころ |
無言坂あの窓も この窓も 灯がともり 暖かな しあわせが 見える 一つずつ 積み上げた つもりでも いつだって すれ違う 二人 こんな つらい恋 口に出したら 嘘になる 帰りたい 帰れない ここは無言坂 帰りたい 帰れない ひとり日暮坂 あの町も この町も 雨模様 どこへ行く はぐれ犬 ひとり 慰めも 言い訳も いらないわ 答えなら すぐにでも 出せる こんな つらい恋 口を閉ざして 貝になる 許したい 許せない ここは無言坂 許したい 許せない 雨の迷い坂 帰りたい 帰れない ここは無言坂 許したい 許せない 雨の迷い坂 ここは無言坂 | 香西かおり | 市川睦月 | 玉置浩二 | | あの窓も この窓も 灯がともり 暖かな しあわせが 見える 一つずつ 積み上げた つもりでも いつだって すれ違う 二人 こんな つらい恋 口に出したら 嘘になる 帰りたい 帰れない ここは無言坂 帰りたい 帰れない ひとり日暮坂 あの町も この町も 雨模様 どこへ行く はぐれ犬 ひとり 慰めも 言い訳も いらないわ 答えなら すぐにでも 出せる こんな つらい恋 口を閉ざして 貝になる 許したい 許せない ここは無言坂 許したい 許せない 雨の迷い坂 帰りたい 帰れない ここは無言坂 許したい 許せない 雨の迷い坂 ここは無言坂 |
流恋草流す涙は乾いても 淋しい心はかくせない 星も見えないこの街で あなたしかない私 ああ… お酒ください ああ… 寒い胸に 涙が凍る心が燃えるあなたが欲しい ひとりが辛いこんな夜は あなたを許せない 雨の小道に散る花に この世のはかなさ知りました ひとつ拾って手に乗せりゃ 悲しみがこぼれます あ… 抱いてください あ… 寒い胸を ほほづえつけば流れる涙あなたが欲しい 春まだ遠いこの街で ひとりじゃ暮せない あ… お酒ください あ… 寒い胸に 涙が凍る心が燃えるあなたが欲しい ひとりが辛いこんな夜は あなたを許せない | 香西かおり | 里村龍一 | 聖川湧 | | 流す涙は乾いても 淋しい心はかくせない 星も見えないこの街で あなたしかない私 ああ… お酒ください ああ… 寒い胸に 涙が凍る心が燃えるあなたが欲しい ひとりが辛いこんな夜は あなたを許せない 雨の小道に散る花に この世のはかなさ知りました ひとつ拾って手に乗せりゃ 悲しみがこぼれます あ… 抱いてください あ… 寒い胸を ほほづえつけば流れる涙あなたが欲しい 春まだ遠いこの街で ひとりじゃ暮せない あ… お酒ください あ… 寒い胸に 涙が凍る心が燃えるあなたが欲しい ひとりが辛いこんな夜は あなたを許せない |