みちづれ水にただよう 浮草に おなじさだめと 指をさす 言葉少なに 目をうるませて 俺を見つめて うなずくおまえ きめた きめた おまえとみちづれに 花の咲かない 浮草に いつか実のなる ときをまつ 寒い夜ふけは お酒を買って たまのおごりと はしゃぐ姿に きめた きめた おまえとみちづれに 根なし明日(あす)なし 浮草に 月のしずくの やどるころ 夢の中でも この手をもとめ さぐりあてれば 小さな寝息 きめた きめた おまえとみちづれに | 福田こうへい | 水木かおる | 遠藤実 | 山田年秋 | 水にただよう 浮草に おなじさだめと 指をさす 言葉少なに 目をうるませて 俺を見つめて うなずくおまえ きめた きめた おまえとみちづれに 花の咲かない 浮草に いつか実のなる ときをまつ 寒い夜ふけは お酒を買って たまのおごりと はしゃぐ姿に きめた きめた おまえとみちづれに 根なし明日(あす)なし 浮草に 月のしずくの やどるころ 夢の中でも この手をもとめ さぐりあてれば 小さな寝息 きめた きめた おまえとみちづれに |
雨の影法師雨の酒場で 耳にする うしろ髪ひく おまえの噂 腹におさめた 笑いもどこへ 酔って切ない 手酌酒 十にひとつの 思いやり 十を越えての 不義理の多さ バカな奴にも 面子はあって なんで今さら 逢えるやら 青い落ち葉の 散りいそぎ 春を無駄には しないでおくれ しずく払って 駆け出す露地に 肩も寂しい 影法師 | 福田こうへい | 坂口照幸 | 四方章人 | 南郷達也 | 雨の酒場で 耳にする うしろ髪ひく おまえの噂 腹におさめた 笑いもどこへ 酔って切ない 手酌酒 十にひとつの 思いやり 十を越えての 不義理の多さ バカな奴にも 面子はあって なんで今さら 逢えるやら 青い落ち葉の 散りいそぎ 春を無駄には しないでおくれ しずく払って 駆け出す露地に 肩も寂しい 影法師 |
瞼の母軒下三寸 借りうけまして 申しあげます おっ母さん たった一言 忠太郎と 呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやす 「おかみさん、今何とか言いなすったね 親子の名のりが したかったら 堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが 笑わしちゃいけねえぜ 親にはぐれた子雀が ぐれたを叱るは 無理な話よ 愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ おかみさん 俺の言うことを よく聞きなせぇ 尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んで もらえぬような こんなやくざに 誰がしたんでぇ」 世間の噂が 気になるならば こんなやくざを なぜ生んだ つれのうござんす おっ母さん 月も雲間で 月も雲間で もらい泣き 「何を言ってやんでぇ 何が今更、忠太郎だ 何が倅でぇ 俺にゃおっ母さんは、いねぇんでぇ おっ母さんは、俺の心の底に居るんだ 上と下の瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔の やさしい おっ母の面影が浮かんでくらぁ 逢いたくなったら 逢いたくなったら 俺ァ瞼をつむるんだ」 逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ これが浮世と いうものか 水熊横丁は 遠灯り 縞(しま)の合羽に 縞の合羽に 雪が散る おっ母さん…… | 福田こうへい | 坂口ふみ緒 | 沢しげと | 山田年秋 | 軒下三寸 借りうけまして 申しあげます おっ母さん たった一言 忠太郎と 呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやす 「おかみさん、今何とか言いなすったね 親子の名のりが したかったら 堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが 笑わしちゃいけねえぜ 親にはぐれた子雀が ぐれたを叱るは 無理な話よ 愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ おかみさん 俺の言うことを よく聞きなせぇ 尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んで もらえぬような こんなやくざに 誰がしたんでぇ」 世間の噂が 気になるならば こんなやくざを なぜ生んだ つれのうござんす おっ母さん 月も雲間で 月も雲間で もらい泣き 「何を言ってやんでぇ 何が今更、忠太郎だ 何が倅でぇ 俺にゃおっ母さんは、いねぇんでぇ おっ母さんは、俺の心の底に居るんだ 上と下の瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔の やさしい おっ母の面影が浮かんでくらぁ 逢いたくなったら 逢いたくなったら 俺ァ瞼をつむるんだ」 逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ これが浮世と いうものか 水熊横丁は 遠灯り 縞(しま)の合羽に 縞の合羽に 雪が散る おっ母さん…… |
鱈釣り節(北海道民謡)オイヤサアエー (ハーキタコラサッサ) 上で言うなら神威(かむい)の岬よ 次に美国(びくに)に丸山岬 下で言うならオタモイ様よ 登り一丁に下りも一丁 (ハーキタコラサッサ) ハー都合あわせて二丁の山よ おりとおりとに参詣(さんけ)を致し 参詣致したその折柄(おりから)に おさごまいては 拍手たたく (ハーキタコラサッサ) わしの願いを 叶うたならば (ハーキタコラサッサ) オイヤサアエー サアサ船頭さん支度はよいか 飯をたべたら 帆をまきあげて 今朝の嵐にせみ元詰めて 表若い衆に漁夫を頼む ハー胴(ど)の間(ま)若い衆に帆足を頼む 艫(とも)の船頭さんに舵前頼む 舵をだまして きりきりねじる 指して行くのは雄冬(おふゆ)の沖よ とろりとろりと厚苫前(あとまえ)通れば | 福田こうへい | 北海道民謡 | 北海道民謡 | | オイヤサアエー (ハーキタコラサッサ) 上で言うなら神威(かむい)の岬よ 次に美国(びくに)に丸山岬 下で言うならオタモイ様よ 登り一丁に下りも一丁 (ハーキタコラサッサ) ハー都合あわせて二丁の山よ おりとおりとに参詣(さんけ)を致し 参詣致したその折柄(おりから)に おさごまいては 拍手たたく (ハーキタコラサッサ) わしの願いを 叶うたならば (ハーキタコラサッサ) オイヤサアエー サアサ船頭さん支度はよいか 飯をたべたら 帆をまきあげて 今朝の嵐にせみ元詰めて 表若い衆に漁夫を頼む ハー胴(ど)の間(ま)若い衆に帆足を頼む 艫(とも)の船頭さんに舵前頼む 舵をだまして きりきりねじる 指して行くのは雄冬(おふゆ)の沖よ とろりとろりと厚苫前(あとまえ)通れば |
星屑の町両手を回して 帰ろ 揺れながら 涙の中を たったひとりで やさしかった 夢にはぐれず 瞼(まぶた)を閉じて 帰ろ まだ遠い 赤いともしび 指笛吹いて 帰ろ 揺れながら 星屑(ほしくず)わけて 町を離れて 忘れない 花のかずかず 瞼を閉じて 帰ろ 思い出の 道をひとすじ 両手を回して 帰ろ 揺れながら 涙の中を たったひとりで | 福田こうへい | 東條寿三郎 | 安部芳明 | 川上英一 | 両手を回して 帰ろ 揺れながら 涙の中を たったひとりで やさしかった 夢にはぐれず 瞼(まぶた)を閉じて 帰ろ まだ遠い 赤いともしび 指笛吹いて 帰ろ 揺れながら 星屑(ほしくず)わけて 町を離れて 忘れない 花のかずかず 瞼を閉じて 帰ろ 思い出の 道をひとすじ 両手を回して 帰ろ 揺れながら 涙の中を たったひとりで |
娘に…幸せに なるんだよ 二人してきっと 涙拭き 笑い顔 絶やさず いいな 母さんと話したか 女ゆえ努め 甘えたか ありがとう さようなら言ったか 寒い北の はずれ町 体こわさず 達者でな みんな想い出 持って行け 写真一枚 あればいい 晩酌に 注がれたし 別れの杯 染みてきたその酒に こぼれし想い 父親(おやじ)とは情けなく 意地っ張り者よ おまえにも分かるだろう 子を持ち老いたら 月の明りに 庭に出て 二人の幸せ 願っておいたよ みんな想い出 持って行け 写真一枚 あればいい 背中より でかかった 赤いランドセル 雨の中 泣いていた 学校帰りよ 夢だった二十年 ありがとう我が娘(こ) 長い旅 疲れたら 時々帰れ 明日(あす)の朝まで 飲んでるよ 別れの朝だ 起こしてくれよ みんな想い出 持って行け 写真一枚 あればいい 写真一枚 あればいい… | 福田こうへい | 吉幾三 | 吉幾三 | 伊戸のりお | 幸せに なるんだよ 二人してきっと 涙拭き 笑い顔 絶やさず いいな 母さんと話したか 女ゆえ努め 甘えたか ありがとう さようなら言ったか 寒い北の はずれ町 体こわさず 達者でな みんな想い出 持って行け 写真一枚 あればいい 晩酌に 注がれたし 別れの杯 染みてきたその酒に こぼれし想い 父親(おやじ)とは情けなく 意地っ張り者よ おまえにも分かるだろう 子を持ち老いたら 月の明りに 庭に出て 二人の幸せ 願っておいたよ みんな想い出 持って行け 写真一枚 あればいい 背中より でかかった 赤いランドセル 雨の中 泣いていた 学校帰りよ 夢だった二十年 ありがとう我が娘(こ) 長い旅 疲れたら 時々帰れ 明日(あす)の朝まで 飲んでるよ 別れの朝だ 起こしてくれよ みんな想い出 持って行け 写真一枚 あればいい 写真一枚 あればいい… |
おさらば東京死ぬほどつらい 恋に破れた この心 泣き泣き行くんだ ただひとり 思い出消える ところまで あばよ 東京 おさらばだ やりきれないよ 胸にやきつく あの瞳(ひとみ) この世に生れて ただ一度 真実ほれた 夜も夢 あばよ 東京 おさらばだ どうともなれさ 汽笛ひと声 闇(やみ)の中 あてさえ知らない 旅の空 傷(いた)みを風に さらしつつ あばよ 東京 おさらばだ | 福田こうへい | 横井弘 | 中野忠晴 | 川上英一 | 死ぬほどつらい 恋に破れた この心 泣き泣き行くんだ ただひとり 思い出消える ところまで あばよ 東京 おさらばだ やりきれないよ 胸にやきつく あの瞳(ひとみ) この世に生れて ただ一度 真実ほれた 夜も夢 あばよ 東京 おさらばだ どうともなれさ 汽笛ひと声 闇(やみ)の中 あてさえ知らない 旅の空 傷(いた)みを風に さらしつつ あばよ 東京 おさらばだ |
関東春雨傘関東一円 雨降るときは さして行(い)こうよ 蛇の目傘(かさ) どうせこっちは ぶん流し エー エー… エー 抜けるもんなら 抜いてみな 斬(き)れるもんなら 斬ってみな さあ さあ さあさあさあさあ あとにゃ引かない 女伊達(だて) 花が散(ち)ります 桜の花が 太く短い 命なら 派手に行こうよ この啖呵(たんか) エー エー… エー 抜けるもんなら 抜いてみな 斬れるもんなら 斬ってみな さあ さあ さあさあさあさあ こわいものなし 女伊達 女だてらに朱鞘(しゅざや)を差して 罪でござんす ご時世(じせい)が やくざ渡世(とせい)の 身の辛(つら)さ エー エー… エー 抜けるもんなら 抜いてみな 斬れるもんなら 斬ってみな さあ さあ さあさあさあさあ 恋も知らない 女伊達 | 福田こうへい | 米山正夫 | 米山正夫 | 高田弘 | 関東一円 雨降るときは さして行(い)こうよ 蛇の目傘(かさ) どうせこっちは ぶん流し エー エー… エー 抜けるもんなら 抜いてみな 斬(き)れるもんなら 斬ってみな さあ さあ さあさあさあさあ あとにゃ引かない 女伊達(だて) 花が散(ち)ります 桜の花が 太く短い 命なら 派手に行こうよ この啖呵(たんか) エー エー… エー 抜けるもんなら 抜いてみな 斬れるもんなら 斬ってみな さあ さあ さあさあさあさあ こわいものなし 女伊達 女だてらに朱鞘(しゅざや)を差して 罪でござんす ご時世(じせい)が やくざ渡世(とせい)の 身の辛(つら)さ エー エー… エー 抜けるもんなら 抜いてみな 斬れるもんなら 斬ってみな さあ さあ さあさあさあさあ 恋も知らない 女伊達 |
チャンチキおけさ月がわびしい 露地裏の 屋台の酒の ほろにがさ 知らぬ同志が 小皿叩いて チャンチキおけさ おけさせつなや やるせなや ひとり残した あの娘 達者で居てか おふくろは すまぬすまぬと 詫びて今夜も チャンチキおけさ おけさおけさで 身をせめる 故郷(くに)を出る時 もって来た 大きな夢を 盃に そっと浮べて もらす溜息 チャンチキおけさ おけさ泪で 曇る月 | 福田こうへい | 門井八郎 | 長津義司 | 山田年秋 | 月がわびしい 露地裏の 屋台の酒の ほろにがさ 知らぬ同志が 小皿叩いて チャンチキおけさ おけさせつなや やるせなや ひとり残した あの娘 達者で居てか おふくろは すまぬすまぬと 詫びて今夜も チャンチキおけさ おけさおけさで 身をせめる 故郷(くに)を出る時 もって来た 大きな夢を 盃に そっと浮べて もらす溜息 チャンチキおけさ おけさ泪で 曇る月 |
お富さん粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エッサオー 源治店(げんやだな) 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷の跡 久しぶりだな お富さん 今じゃ異名も 切られの与三よ これで一分(いちぶ)じゃ お富さん エッサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情かけたが 身の運命(さだめ) 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エッサオー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ だれが弾くやら 明烏(あけがらす) ついて来る気か お富さん 命短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エッサオー 地獄雨 | 福田こうへい | 山崎正 | 渡久地政信 | 高田弘 | 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の 洗い髪 死んだ筈だよ お富さん 生きていたとは お釈迦さまでも 知らぬ仏の お富さん エッサオー 源治店(げんやだな) 過ぎた昔を 恨むじゃないが 風もしみるよ 傷の跡 久しぶりだな お富さん 今じゃ異名も 切られの与三よ これで一分(いちぶ)じゃ お富さん エッサオー すまされめえ かけちゃいけない 他人の花に 情かけたが 身の運命(さだめ) 愚痴はよそうぜ お富さん せめて今夜は さしつさされつ 飲んで明かそよ お富さん エッサオー 茶わん酒 逢えばなつかし 語るも夢さ だれが弾くやら 明烏(あけがらす) ついて来る気か お富さん 命短く 渡る浮世は 雨もつらいぜ お富さん エッサオー 地獄雨 |
兄弟仁義親の血をひく 兄弟よりも かたいちぎりの 義兄弟 こんな小さな 盃だけど 男いのちを かけてのむ 義理だ恩だと 並べてみたら 恋の出てくる すきがない あとはたのむと かけ出す露路に ふるはあの娘の なみだ雨 俺の目をみろ 何んにもゆうな 男同志の 腹のうち ひとりぐらいは こういう馬鹿が 居なきゃ世間の 目はさめぬ | 福田こうへい | 星野哲郎 | 北原じゅん | 斉藤恒夫 | 親の血をひく 兄弟よりも かたいちぎりの 義兄弟 こんな小さな 盃だけど 男いのちを かけてのむ 義理だ恩だと 並べてみたら 恋の出てくる すきがない あとはたのむと かけ出す露路に ふるはあの娘の なみだ雨 俺の目をみろ 何んにもゆうな 男同志の 腹のうち ひとりぐらいは こういう馬鹿が 居なきゃ世間の 目はさめぬ |
山の吊橋山の吊橋ァ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊のおやじを みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 遠い都へ はなれた人を そっとしのびに 村娘 谷の瀬音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 酒がきれたか 背中をまるめ のんべェ炭やき 急ぎ足 月をたよりに 枯れ葉のように くしゃみ続けて して通る ホレ ユーラユラ | 福田こうへい | 横井弘 | 吉田矢健治 | 高田ヒロシ | 山の吊橋ァ どなたが通る せがれなくした 鉄砲うちが 話相手の 犬つれて 熊のおやじを みやげにすると 鉄砲ひとなで して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 遠い都へ はなれた人を そっとしのびに 村娘 谷の瀬音が 心にしむか 涙ひとふき して通る ホレ ユーラユラ 山の吊橋ァ どなたが通る 酒がきれたか 背中をまるめ のんべェ炭やき 急ぎ足 月をたよりに 枯れ葉のように くしゃみ続けて して通る ホレ ユーラユラ |
娘よ嫁に行く日が 来なけりゃいいと おとこ親なら 誰でも思う 早いもんだね 二十才(はたち)を過ぎて 今日はお前の 花嫁姿 贈る言葉は ないけれど 風邪をひかずに 達者で暮らせ 花嫁さんが泣いたらあかん 父さんの事は心配せんでええ きれいや 今日のお前ほんまにきれいや なあ母さん 夕べ娘が 酌(しゃく)してくれた 酒の味さえ おぼえていない 古い写真を 指さしながら ここが父さん そっくりなのと 頬(ほほ)のあたりを なでながら 涙ぐんでは はしゃいでくれた 笑い話で すませるけれど 口じゃ云えない 苦労もあった 嫁に行ったら わがまゝ云わず 可愛(かわ)い女房と 云われて欲しい いつも笑顔を 忘れずに ついて行くんだ 信じた人に | 福田こうへい | 鳥井実 | 松浦孝之 | 山田年秋 | 嫁に行く日が 来なけりゃいいと おとこ親なら 誰でも思う 早いもんだね 二十才(はたち)を過ぎて 今日はお前の 花嫁姿 贈る言葉は ないけれど 風邪をひかずに 達者で暮らせ 花嫁さんが泣いたらあかん 父さんの事は心配せんでええ きれいや 今日のお前ほんまにきれいや なあ母さん 夕べ娘が 酌(しゃく)してくれた 酒の味さえ おぼえていない 古い写真を 指さしながら ここが父さん そっくりなのと 頬(ほほ)のあたりを なでながら 涙ぐんでは はしゃいでくれた 笑い話で すませるけれど 口じゃ云えない 苦労もあった 嫁に行ったら わがまゝ云わず 可愛(かわ)い女房と 云われて欲しい いつも笑顔を 忘れずに ついて行くんだ 信じた人に |
帰ろかな淋(さみ)しくて 言うんじゃないが 帰ろかな 帰ろかな 故郷(くに)のおふくろ 便りじゃ元気 だけど気になる やっぱり親子 帰ろかな 帰るのよそうかな 恋しくて 言うんじゃないが 帰ろかな 帰ろかな 村のあの娘(こ)は 数えて十九 そぞろ気になる やっぱりほの字 帰ろかな 帰るのよそうかな 嬉(うれ)しくて 言うんじゃないが 帰ろかな 帰ろかな やればやれそな 東京暮し 嫁も貰(もら)って おふくろ孝行 帰ろかな 迎えに行こうかな | 福田こうへい | 永六輔 | 中村八大 | 近藤俊一 | 淋(さみ)しくて 言うんじゃないが 帰ろかな 帰ろかな 故郷(くに)のおふくろ 便りじゃ元気 だけど気になる やっぱり親子 帰ろかな 帰るのよそうかな 恋しくて 言うんじゃないが 帰ろかな 帰ろかな 村のあの娘(こ)は 数えて十九 そぞろ気になる やっぱりほの字 帰ろかな 帰るのよそうかな 嬉(うれ)しくて 言うんじゃないが 帰ろかな 帰ろかな やればやれそな 東京暮し 嫁も貰(もら)って おふくろ孝行 帰ろかな 迎えに行こうかな |
おんなの一生~汗の花~負けちゃ駄目だと 手紙の中に 皺くちゃお札が 入ってた 晴れ着一枚 自分じゃ買わず 頑張る姿が 目に浮かぶ お母ちゃん…苦労を苦労と思わない あなたの笑顔が 支えです 俄か雨なら なおさらのこと 自分が濡れても 傘を貸す 人のやさしさ 教えてくれた 背すじを伸ばした 生き方も お母ちゃん…煮豆も根性で花咲かす あなたの言葉を 忘れない 歳をとっても 働きどおし おんなの一生 すり減った 楽になってと 頼んでみても いつでも笑って 首を振る お母ちゃん…一生懸命生きている あなたの背中が 道しるべ | 福田こうへい | 吉岡治 | 弦哲也 | 伊戸のりお | 負けちゃ駄目だと 手紙の中に 皺くちゃお札が 入ってた 晴れ着一枚 自分じゃ買わず 頑張る姿が 目に浮かぶ お母ちゃん…苦労を苦労と思わない あなたの笑顔が 支えです 俄か雨なら なおさらのこと 自分が濡れても 傘を貸す 人のやさしさ 教えてくれた 背すじを伸ばした 生き方も お母ちゃん…煮豆も根性で花咲かす あなたの言葉を 忘れない 歳をとっても 働きどおし おんなの一生 すり減った 楽になってと 頼んでみても いつでも笑って 首を振る お母ちゃん…一生懸命生きている あなたの背中が 道しるべ |
箱根八里の半次郎廻(まわ)し合羽も 三年がらす 意地の縞目(しまめ)も ほつれがち 夕陽背にして 薄(すすき)を噛めば 湯の香しみじみ 里ごころ やだねったら やだね やだねったら やだね 箱根八里の 半次郎 寄木細工よ 色恋沙汰は つぼを外せば くいちがう 宿場むすめと 一本刀 情けからめば 錆(さび)がつく やだねったら やだね やだねったら やだね まして半端な 三度笠 杉の木立を 三尺よけて 生まれ在所(ざいしょ)を しのび笠 おっ母(かあ)すまねぇ 顔さえ出せぬ 積る不幸は 倍返し やだねったら やだね やだねったら やだね 箱根八里の 半次郎 | 福田こうへい | 松井由利夫 | 水森英夫 | 伊戸のりお | 廻(まわ)し合羽も 三年がらす 意地の縞目(しまめ)も ほつれがち 夕陽背にして 薄(すすき)を噛めば 湯の香しみじみ 里ごころ やだねったら やだね やだねったら やだね 箱根八里の 半次郎 寄木細工よ 色恋沙汰は つぼを外せば くいちがう 宿場むすめと 一本刀 情けからめば 錆(さび)がつく やだねったら やだね やだねったら やだね まして半端な 三度笠 杉の木立を 三尺よけて 生まれ在所(ざいしょ)を しのび笠 おっ母(かあ)すまねぇ 顔さえ出せぬ 積る不幸は 倍返し やだねったら やだね やだねったら やだね 箱根八里の 半次郎 |
父娘坂山に山風 野原に野風 親の心に 別れ風 蝶よ花よと 育てた娘 今日は嫁入り つのかくし 越えて行くのか 峠道 送る涙の イヤー 父娘坂 父娘坂 誰が唄うか 娘の為に じんと身にしむ 祝い唄 細い目もとは 母さんゆずり とてもきれいな 晴れ姿 鈴を鳴らして 馬の背に ゆれて越えるか イヤー 父娘坂 父娘坂 親が許した やさしい人に やっともらわれ となり村 何もお前に やれないけれど せめて自慢の お立ち酒 無事で倖(しあわ)せ つかみなと 祈りつづける イヤー 父娘坂 父娘坂 | 福田こうへい | 臼井ひさし | 稲毛康人 | 山田年秋 | 山に山風 野原に野風 親の心に 別れ風 蝶よ花よと 育てた娘 今日は嫁入り つのかくし 越えて行くのか 峠道 送る涙の イヤー 父娘坂 父娘坂 誰が唄うか 娘の為に じんと身にしむ 祝い唄 細い目もとは 母さんゆずり とてもきれいな 晴れ姿 鈴を鳴らして 馬の背に ゆれて越えるか イヤー 父娘坂 父娘坂 親が許した やさしい人に やっともらわれ となり村 何もお前に やれないけれど せめて自慢の お立ち酒 無事で倖(しあわ)せ つかみなと 祈りつづける イヤー 父娘坂 父娘坂 |
旅姿三人男清水港の 名物は お茶の香りと 男伊達 見たか聞いたか あの啖呵(たんか) 粋な小政の 粋な小政の旅姿 富士の高嶺(たかね)の 白雪が 溶けて流れる 真清水(ましみず)で 男磨いた 勇み肌 なんで大政 なんで大政国を売る 腕と度胸じゃ 負けないが 人情からめば ついほろり 見えぬ片眼に 出る涙 森の石松 森の石松よい男 | 福田こうへい | 宮本旅人 | 鈴木哲夫 | 白石十四男 | 清水港の 名物は お茶の香りと 男伊達 見たか聞いたか あの啖呵(たんか) 粋な小政の 粋な小政の旅姿 富士の高嶺(たかね)の 白雪が 溶けて流れる 真清水(ましみず)で 男磨いた 勇み肌 なんで大政 なんで大政国を売る 腕と度胸じゃ 負けないが 人情からめば ついほろり 見えぬ片眼に 出る涙 森の石松 森の石松よい男 |
あん時ゃどしゃ降りあん時ゃどしゃ降り 雨ン中 胸をはずませ 濡れて待ってた 街の角 アーアー 初恋ってゆう奴ァ すばらしいもんさ 遠い日のこと みんな夢 ひとりしみじみ 思い出してる 雨ン中 あん時ゃどしゃ降り 雨ン中 離れられずに 濡れて歩いた どこまでも アーアー 別れるってゆう奴ァ たまんないもんさ つらい運命(さだめ)を 恨んだよ ひとりしみじみ 思い出してる 雨ン中 あん時ゃどしゃ降り 雨ン中 やけのやん八 濡れて泣いたぜ 思いきり アーアー 想い出ってゆう奴ァ ほろ苦いもんさ 今じゃあの娘も どうしてか ひとりしみじみ 思い出してる 雨ン中 | 福田こうへい | 矢野亮 | 佐伯としを | 高田弘 | あん時ゃどしゃ降り 雨ン中 胸をはずませ 濡れて待ってた 街の角 アーアー 初恋ってゆう奴ァ すばらしいもんさ 遠い日のこと みんな夢 ひとりしみじみ 思い出してる 雨ン中 あん時ゃどしゃ降り 雨ン中 離れられずに 濡れて歩いた どこまでも アーアー 別れるってゆう奴ァ たまんないもんさ つらい運命(さだめ)を 恨んだよ ひとりしみじみ 思い出してる 雨ン中 あん時ゃどしゃ降り 雨ン中 やけのやん八 濡れて泣いたぜ 思いきり アーアー 想い出ってゆう奴ァ ほろ苦いもんさ 今じゃあの娘も どうしてか ひとりしみじみ 思い出してる 雨ン中 |
いっぽんどっこの唄ぼろは着てても こころの錦 どんな花より きれいだぜ 若いときゃ 二度とない どんとやれ 男なら 人のやれない ことをやれ 涙かくして 男が笑う それがあの娘にゃ わからない 恋だなんて そんなもの いいじゃないか 男なら なげた笑顔を みておくれ 何にはなくても 根性だけは 俺の自慢の ひとつだぜ 春が来りゃ 夢の木に 花が咲く 男なら 行くぜこの道 どこまでも | 福田こうへい | 星野哲郎 | 安藤実親 | 高田弘 | ぼろは着てても こころの錦 どんな花より きれいだぜ 若いときゃ 二度とない どんとやれ 男なら 人のやれない ことをやれ 涙かくして 男が笑う それがあの娘にゃ わからない 恋だなんて そんなもの いいじゃないか 男なら なげた笑顔を みておくれ 何にはなくても 根性だけは 俺の自慢の ひとつだぜ 春が来りゃ 夢の木に 花が咲く 男なら 行くぜこの道 どこまでも |
名月赤城山男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 今宵横笛 誰(たれ)が吹く 意地の筋金 度胸のよさも いつか落目の 三度笠 云われまいぞえ やくざの果てと さとるわらじに 散る落葉 渡る雁がね 乱れてないて 明日はいずこの ねぐらやら 心しみじみ 吹く横笛に またも騒ぐか 夜半(よわ)の風 | 福田こうへい | 矢島寵児 | 菊地博 | 川上英一 | 男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 今宵横笛 誰(たれ)が吹く 意地の筋金 度胸のよさも いつか落目の 三度笠 云われまいぞえ やくざの果てと さとるわらじに 散る落葉 渡る雁がね 乱れてないて 明日はいずこの ねぐらやら 心しみじみ 吹く横笛に またも騒ぐか 夜半(よわ)の風 |
祝いしぐれ鯛の刺身の わさびの辛さ 怒るあなたの 目に涙 夫婦ですもの わかります 娘を嫁に 出す心 せめて今夜は せめて今夜は 水いらず 明日の祝いの 門出酒 嫁ぐ娘が 畳に座り 両手ついての あいさつを わざと聞こえぬふりをして 天井向いて いるあなた 扇ひらいて 扇ひらいて かくしても 祝いしぐれが ひざに降る 親という字を よく見てご覧 立って木を見る それが親 苦労しながら 育てた木 今日咲く花が 実になって 孫という名の 孫という名の 芽を出せと 祈る幸せ祝い唄 | 福田こうへい | 千葉幸雄 | 山口ひろし | 山田年秋 | 鯛の刺身の わさびの辛さ 怒るあなたの 目に涙 夫婦ですもの わかります 娘を嫁に 出す心 せめて今夜は せめて今夜は 水いらず 明日の祝いの 門出酒 嫁ぐ娘が 畳に座り 両手ついての あいさつを わざと聞こえぬふりをして 天井向いて いるあなた 扇ひらいて 扇ひらいて かくしても 祝いしぐれが ひざに降る 親という字を よく見てご覧 立って木を見る それが親 苦労しながら 育てた木 今日咲く花が 実になって 孫という名の 孫という名の 芽を出せと 祈る幸せ祝い唄 |
夕焼とんび夕焼け空が マッカッカ とんびがくるりと 輪を描(か)いた ホーイのホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早くこヨ ホーイホイ 上りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイのホイ 兄(あん)ちゃはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚げ一丁 進上(しんじょう)ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびは意地悪 知らぬ顔 ホーイのホイ 祭りにゃ必ず 帰るって 俺(おい)らをだまして 置いてった 兄ちゃもおまえも ばかっちょヨ ホーイホイ | 福田こうへい | 矢野亮 | 吉田矢健治 | 小町昭 | 夕焼け空が マッカッカ とんびがくるりと 輪を描(か)いた ホーイのホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早くこヨ ホーイホイ 上りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイのホイ 兄(あん)ちゃはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚げ一丁 進上(しんじょう)ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびは意地悪 知らぬ顔 ホーイのホイ 祭りにゃ必ず 帰るって 俺(おい)らをだまして 置いてった 兄ちゃもおまえも ばかっちょヨ ホーイホイ |
男の海峡風がちぎれる 海峡は 女が泣く様な 声がする かけた茶わんで 飲む酒は ため息まじりの 波になる 海で生まれりゃ 海しか知らず それで一生 終っても そばで眠る 坊主よ お前 どんな夢を 見てるやら 春は遅かろ この吹雪 あしたも荒海 漁に出る おやじ舵とる ニシン船 酔えば大漁の 唄になる おやじみたいな おやじになって そんな男で 終わっても そばで眠る 坊主よ お前 どんな男に なるのやら 海で生まれりゃ 海しか知らず それで一生 終っても そばで眠る 坊主よ お前 どんな夢を 見てるやら | 福田こうへい | 荒木とよひさ | 弦哲也 | 伊戸のりお | 風がちぎれる 海峡は 女が泣く様な 声がする かけた茶わんで 飲む酒は ため息まじりの 波になる 海で生まれりゃ 海しか知らず それで一生 終っても そばで眠る 坊主よ お前 どんな夢を 見てるやら 春は遅かろ この吹雪 あしたも荒海 漁に出る おやじ舵とる ニシン船 酔えば大漁の 唄になる おやじみたいな おやじになって そんな男で 終わっても そばで眠る 坊主よ お前 どんな男に なるのやら 海で生まれりゃ 海しか知らず それで一生 終っても そばで眠る 坊主よ お前 どんな夢を 見てるやら |
親友よ葉音(はおと)に都会の 風を聴き 夜空(そら)に浮かべる ふるさとを 変わりないかい 元気かい あれからずっと 会えてない やんちゃをしては 叱られて その度(たび)かばって くれたやつ 親友(とも)よ親友よ 離れても 声は互いに 届いてる 固く結んだ おとこの絆 それが明日(あす)への それが明日への 道しるべ いつもの暖簾の あの席に 熱い想い出 染みている 次の盆こそ 帰るから 飲もうぜ 語り明かそうぜ 思いもよらぬ 悲しみに 涙を流して くれたやつ 親友よ親友よ ありがとう お前いたから 今がある それがおいらの 不器用なりの 伝えきれない 伝えきれない メッセージ 止まない雨は ないさって あの日の言葉は お守りさ 親友よ親友よ 見ててくれ いつか誓った 夢の道 きっと約束 果たしてみせる それが親友への それが親友への 恩返し | 福田こうへい | 本橋夏蘭 | 大谷明裕 | 野村豊 | 葉音(はおと)に都会の 風を聴き 夜空(そら)に浮かべる ふるさとを 変わりないかい 元気かい あれからずっと 会えてない やんちゃをしては 叱られて その度(たび)かばって くれたやつ 親友(とも)よ親友よ 離れても 声は互いに 届いてる 固く結んだ おとこの絆 それが明日(あす)への それが明日への 道しるべ いつもの暖簾の あの席に 熱い想い出 染みている 次の盆こそ 帰るから 飲もうぜ 語り明かそうぜ 思いもよらぬ 悲しみに 涙を流して くれたやつ 親友よ親友よ ありがとう お前いたから 今がある それがおいらの 不器用なりの 伝えきれない 伝えきれない メッセージ 止まない雨は ないさって あの日の言葉は お守りさ 親友よ親友よ 見ててくれ いつか誓った 夢の道 きっと約束 果たしてみせる それが親友への それが親友への 恩返し |
関東一本〆やると決めたら どこまでも いのち一つの 筋一つ 関東気質(かたぎ)の 意地一つ お受けしました 〆の手も 一本〆で参ります お手を拝借 「お手を拝借 ヨーオ!」(ポン!) 祝い〆 酒は千樽 万の樽 お山颪(おろ)しも そよろ風 阪東太郎は 男です お受けしました ニッコリと 一本〆でつとめます お手を拝借 「お手を拝借 ヨーオ!」(ポン!) 祝い〆 祝いごとなら 数あれど 夫婦契(めおとちぎ)りの 上はない 二人が一つに なる祝い お受けしました 仲だちを 一本〆で願います お手を拝借 「お手を拝借 ヨーオ!」(ポン!) 祝い〆 | 福田こうへい | 藤間哲郎 | 千木良政明 | 池多孝春 | やると決めたら どこまでも いのち一つの 筋一つ 関東気質(かたぎ)の 意地一つ お受けしました 〆の手も 一本〆で参ります お手を拝借 「お手を拝借 ヨーオ!」(ポン!) 祝い〆 酒は千樽 万の樽 お山颪(おろ)しも そよろ風 阪東太郎は 男です お受けしました ニッコリと 一本〆でつとめます お手を拝借 「お手を拝借 ヨーオ!」(ポン!) 祝い〆 祝いごとなら 数あれど 夫婦契(めおとちぎ)りの 上はない 二人が一つに なる祝い お受けしました 仲だちを 一本〆で願います お手を拝借 「お手を拝借 ヨーオ!」(ポン!) 祝い〆 |
舟漕ぎ流し唄(北海道民謡)「ヤアーセーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーサーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーセーエーホー (キタカホイサ)」 あの岬越えればナー 又岬出てくるナー 囃子を揃えてナー 櫂先(かいさき)揃えてナー 揃えてホーオーエー (キタカホイサ) 「ヤアーセーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーサーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーセーエーホー (キタカホイサ)」 やませに雨だろナー 鰊の大漁だナー 親方喜ぶナー ヤン衆は疲れるナー 疲れるホーオーエー 「ヤアーセーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーサーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーセーエーホー (キタカホイサ)」 鰊の大漁でナー 沖揚げおわればナー 荷廻し忙しい ヤン衆の舟漕ぎだ 舟漕ぎホーオーエ | 福田こうへい | 金沢与一 | 金沢与一 | | 「ヤアーセーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーサーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーセーエーホー (キタカホイサ)」 あの岬越えればナー 又岬出てくるナー 囃子を揃えてナー 櫂先(かいさき)揃えてナー 揃えてホーオーエー (キタカホイサ) 「ヤアーセーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーサーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーセーエーホー (キタカホイサ)」 やませに雨だろナー 鰊の大漁だナー 親方喜ぶナー ヤン衆は疲れるナー 疲れるホーオーエー 「ヤアーセーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーサーノ ヤーセーエー (ホヤッセ) ヤアーセーエーホー (キタカホイサ)」 鰊の大漁でナー 沖揚げおわればナー 荷廻し忙しい ヤン衆の舟漕ぎだ 舟漕ぎホーオーエ |
寿三杯船一番船には 親が乗り 三番船には 孫が乗り 中の船には おまえとおれが 紋付き 留袖 晴れ姿 よーいさよいこら よーいとさっさ めでためでたの 寿上り船 一番船には 富士の山 三番船には こもかぶり 中の船には 鶴亀乗せて 七福神も ほろ酔いで よーいさよいこら よーいとさっさ 飲めや歌えの 寿揃い船 一番船には 夢を乗せ 三番船には ど根性 中の船には 度胸を乗せて ジャンジャカしぶきを かき分けて よーいさよいこら よーいとさっさ 明日へ旅立つ 寿祝い船 | 福田こうへい | 星野哲郎 | 安藤実親 | 伊戸のりお | 一番船には 親が乗り 三番船には 孫が乗り 中の船には おまえとおれが 紋付き 留袖 晴れ姿 よーいさよいこら よーいとさっさ めでためでたの 寿上り船 一番船には 富士の山 三番船には こもかぶり 中の船には 鶴亀乗せて 七福神も ほろ酔いで よーいさよいこら よーいとさっさ 飲めや歌えの 寿揃い船 一番船には 夢を乗せ 三番船には ど根性 中の船には 度胸を乗せて ジャンジャカしぶきを かき分けて よーいさよいこら よーいとさっさ 明日へ旅立つ 寿祝い船 |
南部大黒舞(南部地方民謡)春の初めに 福大黒は 金どっさり持って 舞い込んだナー コラ一つとせ (チョイ サッサー) 日柄を選んで 参らるる 七福神のや お酒盛り 身上(しんしょう)は上がりて のびまわす コラ二つとせ (チョイ サッサー) 福神祭りや この家に 次第に身上が 上がります 宝の山へと 登らるる コラ三つとせ (チョイ サッサー) みごとみごとに 重なりて 今年は豊年 万作だ 恵比須舞うやら 踊るやら コラ四つとせ (チョイ サッサー) 世にも知らるる 弁天様 妻もつ亭主は 果報となる 大俵(おだわら) 小俵(こだわら) 積み重ね コラ五つとせ (チョイ サッサー) 粋な姿の 毘沙門様(びしゃもんさま) かぶと頭巾を かぶらせて 大鯛 小鯛 釣り上げて コラお重ね上げます お喜び サァ 何よりも めでたいとナー (ハァーメデタイ メデタイ) | 福田こうへい | 南部地方民謡 | 南部地方民謡 | | 春の初めに 福大黒は 金どっさり持って 舞い込んだナー コラ一つとせ (チョイ サッサー) 日柄を選んで 参らるる 七福神のや お酒盛り 身上(しんしょう)は上がりて のびまわす コラ二つとせ (チョイ サッサー) 福神祭りや この家に 次第に身上が 上がります 宝の山へと 登らるる コラ三つとせ (チョイ サッサー) みごとみごとに 重なりて 今年は豊年 万作だ 恵比須舞うやら 踊るやら コラ四つとせ (チョイ サッサー) 世にも知らるる 弁天様 妻もつ亭主は 果報となる 大俵(おだわら) 小俵(こだわら) 積み重ね コラ五つとせ (チョイ サッサー) 粋な姿の 毘沙門様(びしゃもんさま) かぶと頭巾を かぶらせて 大鯛 小鯛 釣り上げて コラお重ね上げます お喜び サァ 何よりも めでたいとナー (ハァーメデタイ メデタイ) |
南部餅つき唄(青森県民謡)奥州サーハェー (ハーエヤコラ エヤコラ エヤコラ ハイハイ) 奥州南部の大畑なれや 出船入船 繁華の港 陸は豊年 瑞穂(みずほ)の宝 (ハーキタコラサッサ) 揃た揃たよ 餅つき揃うた 秋の出穂より 色は良く揃うた ヨイヨホホーイ ヨイヨホホーイ ヨーイトナ よいはよい娘の舞を舞って よせて よせたら ヨホノホーイ ヨホホーイノホイ (ハッ搗(つ)けたか 搗けたか 搗けたかナ サッと仕上れ ユンガオメ サッと仕上れ カンボチャメ トコサッサ コラサノサ) 臼は新し 餅搗きゃ若い 赤いたすきに 鉢巻をしめて 搗けた御供え 神々様へ 家内揃うて 笑い顔揃うた | 福田こうへい | 青森県民謡 | 青森県民謡 | | 奥州サーハェー (ハーエヤコラ エヤコラ エヤコラ ハイハイ) 奥州南部の大畑なれや 出船入船 繁華の港 陸は豊年 瑞穂(みずほ)の宝 (ハーキタコラサッサ) 揃た揃たよ 餅つき揃うた 秋の出穂より 色は良く揃うた ヨイヨホホーイ ヨイヨホホーイ ヨーイトナ よいはよい娘の舞を舞って よせて よせたら ヨホノホーイ ヨホホーイノホイ (ハッ搗(つ)けたか 搗けたか 搗けたかナ サッと仕上れ ユンガオメ サッと仕上れ カンボチャメ トコサッサ コラサノサ) 臼は新し 餅搗きゃ若い 赤いたすきに 鉢巻をしめて 搗けた御供え 神々様へ 家内揃うて 笑い顔揃うた |
蟹工船蟹を網から むしりとる 腕にしぶきの 牙が立つ 船は木の葉だ 川崎舟だ どうせ稼ぎは 知れてるが ドッコイドッコイ 度胸は千両だ 女子土くれ 青畳 グッと生つば のみこんで がまんしようぜ カムチャッカ月夜 蟹を肴に どぶを飲みゃ ドッコイドッコイ つららの花が咲く おッかねえのは 海じゃない みれん心と いう奴さ 地獄廻りの 蟹工船だ 赤い夕日よ 呼ぶじゃない ドッコイドッコイ 覚悟はできている | 福田こうへい | 星野哲郎 | 遠藤実 | 鈴木英明 | 蟹を網から むしりとる 腕にしぶきの 牙が立つ 船は木の葉だ 川崎舟だ どうせ稼ぎは 知れてるが ドッコイドッコイ 度胸は千両だ 女子土くれ 青畳 グッと生つば のみこんで がまんしようぜ カムチャッカ月夜 蟹を肴に どぶを飲みゃ ドッコイドッコイ つららの花が咲く おッかねえのは 海じゃない みれん心と いう奴さ 地獄廻りの 蟹工船だ 赤い夕日よ 呼ぶじゃない ドッコイドッコイ 覚悟はできている |
男の祭り唄風よ吹け(ソイヤ) 雨よ降れ 赤い夕陽が 大地を染めて 黄金色した 稲穂が揺れる 土の匂いをヨ(ソイヤ) 浴びる体でヨ(ソイヤ) 夢を耕せ 熱く熱く エンヤコラ(ドッコイドッコイ) ドントコラ(ドッコイドッコイ) 涙を飛ばせ 豊年満作 男の祭り唄 北の海峡 命をかけて 一番船だヨ 男の出船 板子一枚で(ソイヤ) 波を蹴散らして(ソイヤ) 海と勝負だ 熱く熱く ソレ引け(ドッコイドッコイ)ヤレ引け(ドッコイドッコイ) 血の汗流せ 今日も大漁(だいりょう)だ 男の祭り唄 風よ吹け(ソイヤ) 雨よ降れ 男の男の 男の男の祭り唄 風よ吹け(ソイヤ) 雨よ降れ | 福田こうへい | 石原信一 | 弦哲也 | 南郷達也 | 風よ吹け(ソイヤ) 雨よ降れ 赤い夕陽が 大地を染めて 黄金色した 稲穂が揺れる 土の匂いをヨ(ソイヤ) 浴びる体でヨ(ソイヤ) 夢を耕せ 熱く熱く エンヤコラ(ドッコイドッコイ) ドントコラ(ドッコイドッコイ) 涙を飛ばせ 豊年満作 男の祭り唄 北の海峡 命をかけて 一番船だヨ 男の出船 板子一枚で(ソイヤ) 波を蹴散らして(ソイヤ) 海と勝負だ 熱く熱く ソレ引け(ドッコイドッコイ)ヤレ引け(ドッコイドッコイ) 血の汗流せ 今日も大漁(だいりょう)だ 男の祭り唄 風よ吹け(ソイヤ) 雨よ降れ 男の男の 男の男の祭り唄 風よ吹け(ソイヤ) 雨よ降れ |
祝い節さあさ みなさん 手拍子手拍子 手拍子を 好きな同志が いっしょになった めでためでたの 高砂や これでせがれも 社会人 若い若い 若い門出を 祝っておくれ さあさ みなさん 手拍子手拍子 手拍子を かわいい初孫 あと取り出来た めでためでたの こいのぼり 登れ天まで 元気よく あすのあすの あすの日本を 背負っておくれ さあさ みなさん 手拍子手拍子 手拍子を おじじおばばの 喜の字の祝い めでためでたの 祝い酒 酒は百薬 月の夜 飲んで飲んで 飲んでさわいで 祝っておくれ さあさ みなさん 手拍子手拍子 手拍子を 老いも若きも 気持はひとつ めでためでたの 祝い節 苦労したこと 泣いたこと みんなみんな みんな忘れて 歌っておくれ | 福田こうへい | 大矢弘子 | 和田香苗 | 伊戸のりお | さあさ みなさん 手拍子手拍子 手拍子を 好きな同志が いっしょになった めでためでたの 高砂や これでせがれも 社会人 若い若い 若い門出を 祝っておくれ さあさ みなさん 手拍子手拍子 手拍子を かわいい初孫 あと取り出来た めでためでたの こいのぼり 登れ天まで 元気よく あすのあすの あすの日本を 背負っておくれ さあさ みなさん 手拍子手拍子 手拍子を おじじおばばの 喜の字の祝い めでためでたの 祝い酒 酒は百薬 月の夜 飲んで飲んで 飲んでさわいで 祝っておくれ さあさ みなさん 手拍子手拍子 手拍子を 老いも若きも 気持はひとつ めでためでたの 祝い節 苦労したこと 泣いたこと みんなみんな みんな忘れて 歌っておくれ |
秋田港の唄(秋田県民謡)ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー 沖の鴎に父(とと)さん聞けばよ 私しゃ立つ鳥波に聞け ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー 男鹿の山だよ港の浜だよ 春を迎える鰊船 ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー 赤い浜なすこがるる色によ 染めて着せたや黄八丈(きはちじょう) ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー | 福田こうへい | 金子洋文 | 金子洋文 | | ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー 沖の鴎に父(とと)さん聞けばよ 私しゃ立つ鳥波に聞け ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー 男鹿の山だよ港の浜だよ 春を迎える鰊船 ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー 赤い浜なすこがるる色によ 染めて着せたや黄八丈(きはちじょう) ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー ホーラホーサーノサエンヤラホーエンヤー |
気仙坂(岩手県民謡)気仙坂(けせんざか)ヤーハーエー 七坂(ななさか) 八坂(やさか) 九(ここ)の坂(さか) 十坂目(とさかめ)にヤーハーエー 鉋(かんな)をかけて平めた それはうそよヤーハーエー 御人足(ごにんそく)をかけて平めた (ヨイトソーリャ サノナーヨーホーエ-) 何処の旦那様(えなさま)ヤーハーエー 今朝のしばれに何処さ行く 娘子(あねこ)だましの帯買いに 帯コ買うならばヤーハーエー 地よく巾よく丈長く 結ぶところは鶴と亀 鶴と亀ヤーハーエー 下るところは下り藤 目出度(めでた)いところは 祝い松 (ヨイトソーリャ サノナーヨーホーエ-) | 福田こうへい | 岩手県民謡 | 岩手県民謡 | | 気仙坂(けせんざか)ヤーハーエー 七坂(ななさか) 八坂(やさか) 九(ここ)の坂(さか) 十坂目(とさかめ)にヤーハーエー 鉋(かんな)をかけて平めた それはうそよヤーハーエー 御人足(ごにんそく)をかけて平めた (ヨイトソーリャ サノナーヨーホーエ-) 何処の旦那様(えなさま)ヤーハーエー 今朝のしばれに何処さ行く 娘子(あねこ)だましの帯買いに 帯コ買うならばヤーハーエー 地よく巾よく丈長く 結ぶところは鶴と亀 鶴と亀ヤーハーエー 下るところは下り藤 目出度(めでた)いところは 祝い松 (ヨイトソーリャ サノナーヨーホーエ-) |
長者の山(秋田県民謡)盛る盛ると (ハイハイ) 長者の山盛るナー (ハイハイ) 盛る長者の山 サアサ末永くナー (ハイーキターサッサーキタサ) 山さ野火つく 沢まで焼けたナー なんぼかわらびコ サアサほけるやらナー (ハイーキターサッサーキタサ) さんか深山(みやま)の さなづらぶどうもナー わけのない木に サアサからまらぬナー (ハイーキターサッサーキタサ) 山で切る木は いくらもあれどナー 思い切る気は サアサ更にないナー (ハイーキターサッサーキタサ) | 福田こうへい | 秋田県民謡 | 秋田県民謡 | | 盛る盛ると (ハイハイ) 長者の山盛るナー (ハイハイ) 盛る長者の山 サアサ末永くナー (ハイーキターサッサーキタサ) 山さ野火つく 沢まで焼けたナー なんぼかわらびコ サアサほけるやらナー (ハイーキターサッサーキタサ) さんか深山(みやま)の さなづらぶどうもナー わけのない木に サアサからまらぬナー (ハイーキターサッサーキタサ) 山で切る木は いくらもあれどナー 思い切る気は サアサ更にないナー (ハイーキターサッサーキタサ) |
男の港板子一枚 生命をはった 男度胸の 海が呼ぶ 競う船出を 送ってくれる ありがとう 浜千鳥の群れよ 豊後 鶴御崎 男の港 踊る銀鱗 しぶきの華に 親父ゆずりの 腕がなる 照らせ男の この晴れ舞台 ありがとう 水の子の灯台 豊後 鶴御崎 男の港 高くかかげた 大漁旗を 待っているだろう 紅椿 松浦港は もうすぐ近い ありがとう 黒潮の幸よ 豊後 鶴御崎 男の港 | 福田こうへい | 穂積淳・結城忍 | 中村典正 | 山田年秋 | 板子一枚 生命をはった 男度胸の 海が呼ぶ 競う船出を 送ってくれる ありがとう 浜千鳥の群れよ 豊後 鶴御崎 男の港 踊る銀鱗 しぶきの華に 親父ゆずりの 腕がなる 照らせ男の この晴れ舞台 ありがとう 水の子の灯台 豊後 鶴御崎 男の港 高くかかげた 大漁旗を 待っているだろう 紅椿 松浦港は もうすぐ近い ありがとう 黒潮の幸よ 豊後 鶴御崎 男の港 |
田植踊り唄(岩手県民謡)サーサヤッサノサー コリャヤーハエ朝や折に一の水口(みのぐち)に咲いたる花はなに花 コリャヤーハエ銭の花か米の花か咲いて長者となる花 コリャヤーハエ鎌倉殿の御所の庭に臼を立てて米(よね)を搗く コリャヤーハエ臼は八柄杵(ぎぎ)は十六女の数は三十三人 コリャヤーハエ三十三人その中でどれは長者の嫁御だ ハーヨイコノヤッセ | 福田こうへい | 岩手県民謡 | 岩手県民謡 | | サーサヤッサノサー コリャヤーハエ朝や折に一の水口(みのぐち)に咲いたる花はなに花 コリャヤーハエ銭の花か米の花か咲いて長者となる花 コリャヤーハエ鎌倉殿の御所の庭に臼を立てて米(よね)を搗く コリャヤーハエ臼は八柄杵(ぎぎ)は十六女の数は三十三人 コリャヤーハエ三十三人その中でどれは長者の嫁御だ ハーヨイコノヤッセ |
沢内甚句(岩手県民謡)沢内三千石(さわうちさんぜんごく) お米(こめ)の出どこ (ハイハイトーキターサ) つけて納めた コリャお蔵米 (ハイハイトーキターサ) 大志田歯朶(おしだしだ)の中 貝沢野中(かいざわのなか) まして大木原(おぎわら) コリャ嶽(だけ)の下(した) 沢内三千石 お米(よね)の出どこ 桝で計らねで コリャ箕(み)で計る 月の夜でさえ 送られました 一人帰さりょか コリャこの闇に | 福田こうへい | 岩手県民謡 | 岩手県民謡 | | 沢内三千石(さわうちさんぜんごく) お米(こめ)の出どこ (ハイハイトーキターサ) つけて納めた コリャお蔵米 (ハイハイトーキターサ) 大志田歯朶(おしだしだ)の中 貝沢野中(かいざわのなか) まして大木原(おぎわら) コリャ嶽(だけ)の下(した) 沢内三千石 お米(よね)の出どこ 桝で計らねで コリャ箕(み)で計る 月の夜でさえ 送られました 一人帰さりょか コリャこの闇に |
黒石じょんから節(青森県民謡)国は津軽の岩木の川原 三日続きの大雨降りで その夜雨にて大川にごる 国の殿様馬に乗りかけて 川原近くにお出ましなさる 里の娘は 大根洗う これを見てとる 馬上(ばじょう)の殿は 無理な難題娘にかけた そこで娘の言うこときけば 国の殿様なに言わしゃんす 川がせまいたて後ばね出来(なら)ぬ 石が小さいとて歯が立つもんだな 山が低いたてしょわれたもんだな 針が細いたて のまれたもんだな 裸で野原さ 寝られたもんだな ここの道理を良く聞きわけて おらが領分(りょうぶん)よく見てまわれ 水の出ないよに百姓まもれ これに殿様 感心してか 娘ほしさに もらいをかけて 奥の御殿にアリャおさまった | 福田こうへい | 青森県民謡 | 青森県民謡 | | 国は津軽の岩木の川原 三日続きの大雨降りで その夜雨にて大川にごる 国の殿様馬に乗りかけて 川原近くにお出ましなさる 里の娘は 大根洗う これを見てとる 馬上(ばじょう)の殿は 無理な難題娘にかけた そこで娘の言うこときけば 国の殿様なに言わしゃんす 川がせまいたて後ばね出来(なら)ぬ 石が小さいとて歯が立つもんだな 山が低いたてしょわれたもんだな 針が細いたて のまれたもんだな 裸で野原さ 寝られたもんだな ここの道理を良く聞きわけて おらが領分(りょうぶん)よく見てまわれ 水の出ないよに百姓まもれ これに殿様 感心してか 娘ほしさに もらいをかけて 奥の御殿にアリャおさまった |
いやさか節(北海道民謡)久しぶりだよ 故郷(こきょう)の月に (ハァ イヤサカ サッサ) 二人並んでノウ 踊るのも ソリャ踊るのも 並んでノウ 踊るのも (ハァ イヤサカ サッサ) キリリ鉢巻 板子の上に からだ任せのノウ 北南 ソリャ北南 任せのノウ 北南 今年ゃ豊年 いやさか踊り 結ぶ心にノウ 手も揃う ソリャ手も揃う 心にノウ 手も揃う | 福田こうへい | 北海道民謡 | 北海道民謡 | | 久しぶりだよ 故郷(こきょう)の月に (ハァ イヤサカ サッサ) 二人並んでノウ 踊るのも ソリャ踊るのも 並んでノウ 踊るのも (ハァ イヤサカ サッサ) キリリ鉢巻 板子の上に からだ任せのノウ 北南 ソリャ北南 任せのノウ 北南 今年ゃ豊年 いやさか踊り 結ぶ心にノウ 手も揃う ソリャ手も揃う 心にノウ 手も揃う |
男船荒れて 荒れて牙むく北海しぶき 来るなら来てみろ 吠えてみろ 沖へ出たなら 自慢の船さ 意地と度胸は 半端じゃないぜ 命 命 命知らずの 男船 きっと きっと あの娘に海鳴り便り 届けておくれよ 渡り鳥 陸にゃ住めない さすらい船さ 未練きっぱり 波間に捨てる 情 情 情乗せない 男船 網を 網を引く手に血潮がたぎる 根性ひとつが 宝だよ 辛さこらえる 我慢の船さ ここが一番 男の勝負 夢は 夢は 夢は大漁の 男船 | 福田こうへい | やしろよう | 市川昭介 | 山田年秋 | 荒れて 荒れて牙むく北海しぶき 来るなら来てみろ 吠えてみろ 沖へ出たなら 自慢の船さ 意地と度胸は 半端じゃないぜ 命 命 命知らずの 男船 きっと きっと あの娘に海鳴り便り 届けておくれよ 渡り鳥 陸にゃ住めない さすらい船さ 未練きっぱり 波間に捨てる 情 情 情乗せない 男船 網を 網を引く手に血潮がたぎる 根性ひとつが 宝だよ 辛さこらえる 我慢の船さ ここが一番 男の勝負 夢は 夢は 夢は大漁の 男船 |
北緯五十度涙 黒髪 えりあし おくれ毛 小指 くちびる 思えばつらい 波はデッキの 上から落ちる 北緯五十度 カムチャッカ沖だ こんな時にも 心の中で 紅く燃えてる 命の恋よ 海がなくても 私がいるわと 泣いてすがった あのぬくもりよ ちょっと待ちなよ 海鳥たちが 鳩やすずめと 暮らせるものか ばかなたとえで 強がり言って 沖で泣いてる 男の恋よ 夕陽 桟橋 引き波 人影 夢で毎晩 帰っているよ 今度逢ったら 打ちあけるのさ 北緯五十度 もう見おさめだ 船をおりるぜ 千島の千鳥 さらばさよなら ロパトカ岬 | 福田こうへい | 中山大三郎 | 望月吾郎 | 山田年秋 | 涙 黒髪 えりあし おくれ毛 小指 くちびる 思えばつらい 波はデッキの 上から落ちる 北緯五十度 カムチャッカ沖だ こんな時にも 心の中で 紅く燃えてる 命の恋よ 海がなくても 私がいるわと 泣いてすがった あのぬくもりよ ちょっと待ちなよ 海鳥たちが 鳩やすずめと 暮らせるものか ばかなたとえで 強がり言って 沖で泣いてる 男の恋よ 夕陽 桟橋 引き波 人影 夢で毎晩 帰っているよ 今度逢ったら 打ちあけるのさ 北緯五十度 もう見おさめだ 船をおりるぜ 千島の千鳥 さらばさよなら ロパトカ岬 |
かえり船波の背の背に 揺られて揺れて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼合わせりゃ 瞼ににじむ 霧の波止場の 銅鑼の音 熱いなみだも 故国に着けば うれしい涙と 変るだろ 鴎ゆくなら 男のこころ せめてあの娘に つたえてよ | 福田こうへい | 清水みのる | 倉若晴生 | 川上英一 | 波の背の背に 揺られて揺れて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼合わせりゃ 瞼ににじむ 霧の波止場の 銅鑼の音 熱いなみだも 故国に着けば うれしい涙と 変るだろ 鴎ゆくなら 男のこころ せめてあの娘に つたえてよ |
萩刈唄(岩手県民謡)おれと行かねかナーハー あの山越えて (ホー) わらと鎌持ってナーハー アリャ萩刈りに (ホーホ-) 萩を刈り刈り ナーハー お山の上で (ホー) 里の馬ッコを ナーハー アリャ思い出す (ホーホ-) | 福田こうへい | 岩手県民謡 | 岩手県民謡 | | おれと行かねかナーハー あの山越えて (ホー) わらと鎌持ってナーハー アリャ萩刈りに (ホーホ-) 萩を刈り刈り ナーハー お山の上で (ホー) 里の馬ッコを ナーハー アリャ思い出す (ホーホ-) |
南部トンコ節(青森県民謡)南部姉コの なされ節一つヨート なにやと なされのヨー なにやとやらヨートンコヨー 南部姉コの なされ節踊りょート 可愛い姉コがヨー 音頭とるヨートンコヨー 姉コどごさ行く かこべこさげてヨー 猫コ腹コやんでヨー どじょう取りにヨートンコヨー 姉コどごさ行く 赤いくしさしてヨート かまどたてべとヨー ごでめけにヨートンコヨー 姉コちょっちょうらめで けこ鍋まけたヨート 杓子をよばねでヨー 手でさらたヨートンコヨー 姉コなぼになる 花なら盛りヨート 山のお月さんとヨー 同じ年ヨートンコヨー | 福田こうへい | 青森県民謡 | 青森県民謡 | | 南部姉コの なされ節一つヨート なにやと なされのヨー なにやとやらヨートンコヨー 南部姉コの なされ節踊りょート 可愛い姉コがヨー 音頭とるヨートンコヨー 姉コどごさ行く かこべこさげてヨー 猫コ腹コやんでヨー どじょう取りにヨートンコヨー 姉コどごさ行く 赤いくしさしてヨート かまどたてべとヨー ごでめけにヨートンコヨー 姉コちょっちょうらめで けこ鍋まけたヨート 杓子をよばねでヨー 手でさらたヨートンコヨー 姉コなぼになる 花なら盛りヨート 山のお月さんとヨー 同じ年ヨートンコヨー |
一寸きま(岩手県民謡)おでえるおでるても ぜってぇなもおでぇねぇ じゃじゃもえねはんで お入れえんせ コレチョットキマーヨ アヤオショスダヤ (アヤオショスダヤ) 誰だんべそんたなとこ こちょがす人は おれだって十六だも オショスダベヤ コレチョットキマーヨ アヤオショスダヤ (アヤオショスダヤ) しばれる朝まだぢゃ 隣の婆様 オガワッコぶら下げ されぇおっけったや コレチョットキマーヨ アヤオショスダヤ (アヤオショスダヤ) ドベコに酔ったぐれて キドコロ寝して 寝ぼけてキスネさ シッコたれたや コレチョットキマーヨ アヤオショスダヤ (アヤオショスダヤ) | 福田こうへい | 岩手県民謡 | 岩手県民謡 | | おでえるおでるても ぜってぇなもおでぇねぇ じゃじゃもえねはんで お入れえんせ コレチョットキマーヨ アヤオショスダヤ (アヤオショスダヤ) 誰だんべそんたなとこ こちょがす人は おれだって十六だも オショスダベヤ コレチョットキマーヨ アヤオショスダヤ (アヤオショスダヤ) しばれる朝まだぢゃ 隣の婆様 オガワッコぶら下げ されぇおっけったや コレチョットキマーヨ アヤオショスダヤ (アヤオショスダヤ) ドベコに酔ったぐれて キドコロ寝して 寝ぼけてキスネさ シッコたれたや コレチョットキマーヨ アヤオショスダヤ (アヤオショスダヤ) |
酒きずな一度結んだ 命のきずな 結び通して どこまでも これが二人の 生甲斐ですと 決めた心に…エエエ…嘘はない 晴れて添えない この世の運命(さだめ) 怨む気持ちは ないものを 私独りを 残して逝った あなたあの世は…エエエ…遠すぎる 古い女と 笑われようと 肌は誰にも 許さない 月に淋しさ 打ち明けながら なみだ杯…エエエ…酒きずな | 福田こうへい | 石本美由起 | 水森英夫 | 山田年秋 | 一度結んだ 命のきずな 結び通して どこまでも これが二人の 生甲斐ですと 決めた心に…エエエ…嘘はない 晴れて添えない この世の運命(さだめ) 怨む気持ちは ないものを 私独りを 残して逝った あなたあの世は…エエエ…遠すぎる 古い女と 笑われようと 肌は誰にも 許さない 月に淋しさ 打ち明けながら なみだ杯…エエエ…酒きずな |
北国の春白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘北国の ああ北国の春 季節が都会では わからないだろうと 届いたおふくろの 小さな包み あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな 雪どけ せせらぎ 丸木橋 落葉松の芽がふく北国の ああ北国の春 好きだとおたがいに 言いだせないまま 別れてもう五年 あの娘はどうしてる あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな 山吹き 朝霧 水車小屋 わらべ唄聞こえる北国の ああ北国の春 あにきもおやじ似で 無口なふたりが たまには酒でも 飲んでるだろか あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな | 福田こうへい | いではく | 遠藤実 | 山田年秋 | 白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘北国の ああ北国の春 季節が都会では わからないだろうと 届いたおふくろの 小さな包み あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな 雪どけ せせらぎ 丸木橋 落葉松の芽がふく北国の ああ北国の春 好きだとおたがいに 言いだせないまま 別れてもう五年 あの娘はどうしてる あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな 山吹き 朝霧 水車小屋 わらべ唄聞こえる北国の ああ北国の春 あにきもおやじ似で 無口なふたりが たまには酒でも 飲んでるだろか あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな |
暖簾心にポツンと 寂しさの明りが灯る やさしい人に逢いたい こんな夜には 温かな言葉に ふれたい 暖簾を潜って 立ち上る湯気の行方にも ささやかな人生謳うものがある 明日を信じて生きたい 馬鹿な 生き方しか どうせできないけれど お前らしくていいさと 今夜も 酒が笑う 死ぬほど本気で 惚れて 惚れて 惚れて 惚れ貫いた あの女に逢いたい こんな夜には 気取った夢など いらない 酔って 男が涙 流せば見苦しいね すべて胸にしまえと 今夜も 酒が叱る 馬鹿な 生き方しか どうせできないけれど お前らしくていいさと 今夜も 酒が笑う | 福田こうへい | 永井龍雲 | 永井龍雲 | 山田年秋 | 心にポツンと 寂しさの明りが灯る やさしい人に逢いたい こんな夜には 温かな言葉に ふれたい 暖簾を潜って 立ち上る湯気の行方にも ささやかな人生謳うものがある 明日を信じて生きたい 馬鹿な 生き方しか どうせできないけれど お前らしくていいさと 今夜も 酒が笑う 死ぬほど本気で 惚れて 惚れて 惚れて 惚れ貫いた あの女に逢いたい こんな夜には 気取った夢など いらない 酔って 男が涙 流せば見苦しいね すべて胸にしまえと 今夜も 酒が叱る 馬鹿な 生き方しか どうせできないけれど お前らしくていいさと 今夜も 酒が笑う |
なみだ船涙の終わりの ひと滴 ゴムのかっぱに しみとおる どうせおいらは ヤン衆かもめ 泣くな怨むな 北海の 海に芽をふく 恋の花 クルクル帆綱を 巻きあげて 暁の千島を 忍び立ち あてにゃすまいぞ ヤン衆かもめ 舵であやつる 舟のよに 女心は ままならぬ 惚れたら遠慮は できまいが いやというなら ぜひもない 夢をみるなよ ヤン衆かもめ にしん枕に 北海の 月に哀しや 泪船 | 福田こうへい | 星野哲郎 | 船村徹 | 山田年秋 | 涙の終わりの ひと滴 ゴムのかっぱに しみとおる どうせおいらは ヤン衆かもめ 泣くな怨むな 北海の 海に芽をふく 恋の花 クルクル帆綱を 巻きあげて 暁の千島を 忍び立ち あてにゃすまいぞ ヤン衆かもめ 舵であやつる 舟のよに 女心は ままならぬ 惚れたら遠慮は できまいが いやというなら ぜひもない 夢をみるなよ ヤン衆かもめ にしん枕に 北海の 月に哀しや 泪船 |
あんたコップ一杯 飲む酒も なぜか淋しい 今日の酒 外は冷たい 雨が降る 飲めば飲むほど 哀しくなるわ 涙流れる グラスの中に 悪い私を 叱ってあんた どこへ行ったのよ 戻って来てよ ねえあんた 別れましょうと 強がりを 言ったつもりじゃ なかったわ 濡れて帰るわ 雨の街 弱い私に 冷たい雨が 音もたてずにただ降りしきる もっと叱って 私をもっと どこへ行ったのよ 戻って来てよ ねえあんた 眠りたくない 一人では 帰りたくない 一人では 私悪いわ 馬鹿でした 傘もささずに 夜更けの街を 雨よつつんで 朝までずっと 酔うに酔えない 今夜の酒は どこへ行ったのよ 戻って来てよ ねえあんた | 福田こうへい | 吉幾三 | 吉幾三 | 山田年秋 | コップ一杯 飲む酒も なぜか淋しい 今日の酒 外は冷たい 雨が降る 飲めば飲むほど 哀しくなるわ 涙流れる グラスの中に 悪い私を 叱ってあんた どこへ行ったのよ 戻って来てよ ねえあんた 別れましょうと 強がりを 言ったつもりじゃ なかったわ 濡れて帰るわ 雨の街 弱い私に 冷たい雨が 音もたてずにただ降りしきる もっと叱って 私をもっと どこへ行ったのよ 戻って来てよ ねえあんた 眠りたくない 一人では 帰りたくない 一人では 私悪いわ 馬鹿でした 傘もささずに 夜更けの街を 雨よつつんで 朝までずっと 酔うに酔えない 今夜の酒は どこへ行ったのよ 戻って来てよ ねえあんた |
夫婦舟この川がどこへ 流れて行こうとも 岸をはなれた 夫婦舟 愛し合う ふたりに嵐が 吹こうとも 一緒に生きてく あなたがいるわ 浮草に似ても いいのよかまわない 夢が積荷の 夫婦舟 ふるさとに 戻れるその日が なくっても 涙を拭きあう あなたがいるわ 幸せをつなぐ どこかに橋がある そこへ着きたい 夫婦舟 この人の 明日に私の 明日がある 一緒に生きてく あなたがいるわ | 福田こうへい | 荒川利夫 | 聖川湧 | 山田年秋 | この川がどこへ 流れて行こうとも 岸をはなれた 夫婦舟 愛し合う ふたりに嵐が 吹こうとも 一緒に生きてく あなたがいるわ 浮草に似ても いいのよかまわない 夢が積荷の 夫婦舟 ふるさとに 戻れるその日が なくっても 涙を拭きあう あなたがいるわ 幸せをつなぐ どこかに橋がある そこへ着きたい 夫婦舟 この人の 明日に私の 明日がある 一緒に生きてく あなたがいるわ |
古城松風騒ぐ 丘の上 古城よ独(ひと)り 何偲(しの)ぶ 栄華の夢を 胸に追い ああ 仰げば侘(わ)びし 天守閣 崩れしままの 石垣に 哀れを誘う 病葉(わくらば)や 矢弾(やだま)のあとの ここかしこ ああ 往古(むかし)を語る 大手門 甍(いらか)は青く 苔(こけ)むして 古城よ独り 何偲ぶ たたずみおれば 身にしみて ああ 空行く雁(かり)の 声悲し | 福田こうへい | 高橋掬太郎 | 細川潤一 | 川上英一 | 松風騒ぐ 丘の上 古城よ独(ひと)り 何偲(しの)ぶ 栄華の夢を 胸に追い ああ 仰げば侘(わ)びし 天守閣 崩れしままの 石垣に 哀れを誘う 病葉(わくらば)や 矢弾(やだま)のあとの ここかしこ ああ 往古(むかし)を語る 大手門 甍(いらか)は青く 苔(こけ)むして 古城よ独り 何偲ぶ たたずみおれば 身にしみて ああ 空行く雁(かり)の 声悲し |