船頭小唄おれは河原の 枯れすすき 同じお前も 枯れすすき どうせ二人は この世では 花の咲かない 枯れすすき 死ぬも生きるも ねえおまえ 水の流れに 何変わろ おれもお前も 利根川の 船の船頭で 暮らそうよ 枯れた真菰(まこも)に 照らしてる 潮来出島の お月さん わたしゃこれから 利根川の 船の船頭で 暮らすのよ 船の船頭で 暮らすのよ | 北島三郎 | 野口雨情 | 中山晋平 | 池田孝 | おれは河原の 枯れすすき 同じお前も 枯れすすき どうせ二人は この世では 花の咲かない 枯れすすき 死ぬも生きるも ねえおまえ 水の流れに 何変わろ おれもお前も 利根川の 船の船頭で 暮らそうよ 枯れた真菰(まこも)に 照らしてる 潮来出島の お月さん わたしゃこれから 利根川の 船の船頭で 暮らすのよ 船の船頭で 暮らすのよ |
北海道恋物語「根室(ねむろ)」れないほど 惚れたのに あの娘(こ)の気持ちは「稚内(わっかない)」 「納沙布(のさっぷ)」している やつ「襟裳(えりも)」 俺じゃ「洞爺(とうや)」とラブレター 「札幌(さっぽろ)」返事は「木古内(きこない)」で おやじが「興部(おこつぺ)」「小樽(おたる)」しい 自慢の唄声 聞かせ「摩周(ましゅう)」 「美幌(びほろ)」りさせるは お「函館(はこだて)」 「空知(そらち)」らないとは 「岩内(いわない)」で 「江差(えさし)」い言葉を 「長万部(おしゃまんべ)」 それでも「振内(ふれない)」 あのそぶり 「阿寒(あかん)」と言うのか 「積丹(しゃこたん)」な 「余市(よいち)」え「支笏(しこつ)」て みたけれど 「室蘭(むろらん)」どうにも な「留萌(るもい)」な あの娘は「釧路(くしろ)」も ふり向かず あっ 「斜里(しゃり)」「網走(あばしり)」 「白糠(しらぬか)」お 「焼尻(やぎしり)」したって 腹はすく 「標茶(しべっちゃ)」でお茶漬 「屈斜路(くっちゃろ)」か 「オホーツク」ないから あきらめよう 「風連(ふうれん)」られても 「知床(しれとこ)」と 「北見(きたみ)」ち帰ろう 「名寄(なよろ)」よろ 「宗谷(そうや)」や「瀬棚(せたな)」 影法師 恋は「渡島(おしま)」い お「サロマ」だ 涙が心に 「月寒(つきさっぷ)」 | 北島三郎 | 南沢純三 | 関野幾生 | 中村貞夫 | 「根室(ねむろ)」れないほど 惚れたのに あの娘(こ)の気持ちは「稚内(わっかない)」 「納沙布(のさっぷ)」している やつ「襟裳(えりも)」 俺じゃ「洞爺(とうや)」とラブレター 「札幌(さっぽろ)」返事は「木古内(きこない)」で おやじが「興部(おこつぺ)」「小樽(おたる)」しい 自慢の唄声 聞かせ「摩周(ましゅう)」 「美幌(びほろ)」りさせるは お「函館(はこだて)」 「空知(そらち)」らないとは 「岩内(いわない)」で 「江差(えさし)」い言葉を 「長万部(おしゃまんべ)」 それでも「振内(ふれない)」 あのそぶり 「阿寒(あかん)」と言うのか 「積丹(しゃこたん)」な 「余市(よいち)」え「支笏(しこつ)」て みたけれど 「室蘭(むろらん)」どうにも な「留萌(るもい)」な あの娘は「釧路(くしろ)」も ふり向かず あっ 「斜里(しゃり)」「網走(あばしり)」 「白糠(しらぬか)」お 「焼尻(やぎしり)」したって 腹はすく 「標茶(しべっちゃ)」でお茶漬 「屈斜路(くっちゃろ)」か 「オホーツク」ないから あきらめよう 「風連(ふうれん)」られても 「知床(しれとこ)」と 「北見(きたみ)」ち帰ろう 「名寄(なよろ)」よろ 「宗谷(そうや)」や「瀬棚(せたな)」 影法師 恋は「渡島(おしま)」い お「サロマ」だ 涙が心に 「月寒(つきさっぷ)」 |
波浮の港磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る 波浮の港にゃ 夕やけ小やけ あすの日和は ヤレホンニサ なぎるやら 船もせかれりゃ 出船の支度 島の娘たちゃ 御神火ぐらし なじょな心で ヤレホンニサ いるのやら 風は潮風 御神火おろし 島の娘たちゃ 出船のときにゃ 船のともづな ヤレホンニサ 泣いて解く | 北島三郎 | 野口雨情 | 中山晋平 | 池田孝 | 磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにゃ帰る 波浮の港にゃ 夕やけ小やけ あすの日和は ヤレホンニサ なぎるやら 船もせかれりゃ 出船の支度 島の娘たちゃ 御神火ぐらし なじょな心で ヤレホンニサ いるのやら 風は潮風 御神火おろし 島の娘たちゃ 出船のときにゃ 船のともづな ヤレホンニサ 泣いて解く |
大利根月夜あれを御覧と 指差すかたに 利根の流れを ながれ月 昔笑うて 眺めた月も 今日は今日は 涙の顔で見る 愚痴じゃなけれど 世が世であれば 殿の招きの 月見酒 男平手と もてはやされて 今じゃ今じゃ 浮世を三度笠 もとをただせば 侍そだち 腕は自慢の 千葉仕込み 何が不足で 大利根ぐらし 故郷(くに)じゃ故郷じゃ 妹が待つものを | 北島三郎 | 藤田まさと | 長津義司 | 萩敏郎 | あれを御覧と 指差すかたに 利根の流れを ながれ月 昔笑うて 眺めた月も 今日は今日は 涙の顔で見る 愚痴じゃなけれど 世が世であれば 殿の招きの 月見酒 男平手と もてはやされて 今じゃ今じゃ 浮世を三度笠 もとをただせば 侍そだち 腕は自慢の 千葉仕込み 何が不足で 大利根ぐらし 故郷(くに)じゃ故郷じゃ 妹が待つものを |
上海帰りのリル船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル あまい切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのかリル だれかリルを 知らないか 黒いドレスを見た 泣いているのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で なにもいわずに 別れたひとみ リル リル 一人さまようリル だれかリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちできた のぞみすてるなリル 上海帰りのリル リル くらい運命(さだめ)は 二人で分けて 共に暮らそう 昔のままで リル リル 今日も逢えないリル だれかリルを 知らないか | 北島三郎 | 東條寿三郎 | 渡久地政信 | 池多孝春 | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル あまい切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのかリル だれかリルを 知らないか 黒いドレスを見た 泣いているのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で なにもいわずに 別れたひとみ リル リル 一人さまようリル だれかリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちできた のぞみすてるなリル 上海帰りのリル リル くらい運命(さだめ)は 二人で分けて 共に暮らそう 昔のままで リル リル 今日も逢えないリル だれかリルを 知らないか |
浪花節だよ人生は飲めと言われて 素直に飲んだ 肩を抱かれて その気になった 馬鹿な出逢いが 利口に化けて よせばいいのに 一目惚れ 浪花節だよ 女の女の人生は 嘘は誰かが 教えてくれる 恋も誰かが 見つけてくれる そんな誰かに 振り廻されて 消えた女が またひとり 浪花節だよ 女の女の人生は 咲いて萎んで 捨てられました 逢って別れて 諦めました 人の情けに つかまりながら 折れた情けの 枝で死ぬ 浪花節だよ 女の女の人生は | 北島三郎 | 藤田まさと | 四方章人 | 池多孝春 | 飲めと言われて 素直に飲んだ 肩を抱かれて その気になった 馬鹿な出逢いが 利口に化けて よせばいいのに 一目惚れ 浪花節だよ 女の女の人生は 嘘は誰かが 教えてくれる 恋も誰かが 見つけてくれる そんな誰かに 振り廻されて 消えた女が またひとり 浪花節だよ 女の女の人生は 咲いて萎んで 捨てられました 逢って別れて 諦めました 人の情けに つかまりながら 折れた情けの 枝で死ぬ 浪花節だよ 女の女の人生は |
あの娘が泣いてる波止場思い出したんだとさ 逢いたく なったんだとさ いくらすれても 女はおんな 男心にゃ 分かるもんかと 沖の煙を見ながら ああ あの娘が泣いてる 波止場 呼んでみたんだとさ 淋しく なったんだとさ どうせカーゴの マドロスさんは 一夜どまりの 旅の鴎と 遠い汽笛を しょんぼり ああ あの娘は聞いてる 波止場 なみだ捨てたんだとさ 待つ気に なったんだとさ 海の鳥でも 月夜にゃきっと 飛んでくるだろ 夢ではるばる それを頼りに いつまで ああ あの娘がたたずむ 波止場 | 北島三郎 | 高野公男 | 船村徹 | 池多孝春 | 思い出したんだとさ 逢いたく なったんだとさ いくらすれても 女はおんな 男心にゃ 分かるもんかと 沖の煙を見ながら ああ あの娘が泣いてる 波止場 呼んでみたんだとさ 淋しく なったんだとさ どうせカーゴの マドロスさんは 一夜どまりの 旅の鴎と 遠い汽笛を しょんぼり ああ あの娘は聞いてる 波止場 なみだ捨てたんだとさ 待つ気に なったんだとさ 海の鳥でも 月夜にゃきっと 飛んでくるだろ 夢ではるばる それを頼りに いつまで ああ あの娘がたたずむ 波止場 |
旅笠道中夜が冷たい 心が寒い 渡り鳥かよ 俺(おい)らの旅は 風のまにまに 吹きさらし 風が変れば 俺らも変わる 仁義双六(すごろく) 丁半(ちょうはん)かけて 渡るやくざの たよりなさ 亭主もつなら 堅気をおもち とかくやくざは 苦労の種(たね)よ 恋も人情も 旅の空 | 北島三郎 | 藤田まさと | 大村能章 | 萩敏郎 | 夜が冷たい 心が寒い 渡り鳥かよ 俺(おい)らの旅は 風のまにまに 吹きさらし 風が変れば 俺らも変わる 仁義双六(すごろく) 丁半(ちょうはん)かけて 渡るやくざの たよりなさ 亭主もつなら 堅気をおもち とかくやくざは 苦労の種(たね)よ 恋も人情も 旅の空 |
お月さん今晩はこんな淋しい 田舎の村で 若い心を 燃やしてきたに 可愛いあの娘は 俺を見捨てて 都へ行っちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなァ 憎い女と 恨んでみたが 忘れられない 心のよわさ いとしあの娘は どこにいるやら 逢いたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなァ 祭りばやしを 二人できいて 語りあかした あの夜が恋し あの娘想えば 俺も何だか 泣きたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなァ | 北島三郎 | 松村又一 | 遠藤実 | 池多孝春 | こんな淋しい 田舎の村で 若い心を 燃やしてきたに 可愛いあの娘は 俺を見捨てて 都へ行っちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなァ 憎い女と 恨んでみたが 忘れられない 心のよわさ いとしあの娘は どこにいるやら 逢いたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなァ 祭りばやしを 二人できいて 語りあかした あの夜が恋し あの娘想えば 俺も何だか 泣きたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなァ |
雨のブルース雨よふれふれ なやみを 流すまで どうせ涙に 濡れつつ 夜毎なげく身は ああ かえり来ぬ 心の青空 すすり泣く 夜の雨よ くらい運命に うらぶれ果てし身は 雨の夜路を とぼとぼ ひとりさまよえど ああ かえり来ぬ 心の青空 ふりしきる 夜の雨よ | 北島三郎 | 野川香文 | 服部良一 | 池多孝春 | 雨よふれふれ なやみを 流すまで どうせ涙に 濡れつつ 夜毎なげく身は ああ かえり来ぬ 心の青空 すすり泣く 夜の雨よ くらい運命に うらぶれ果てし身は 雨の夜路を とぼとぼ ひとりさまよえど ああ かえり来ぬ 心の青空 ふりしきる 夜の雨よ |
夢港一(いち)を忘れて 四の五の云うな この船まともにゃ 港に着かぬ 利口(りこう)ぶっても 始まらぬ 急(せ)くな焦(あせ)るな 出過ぎるな 世話になります このひと言(こと)が 大事なんだよ ヨーソロ 夢港 波にもらった 命の重さ 薬(くすり)と思うにゃ 時間がかかる 一(ひと)ツ辛抱 できたなら 二(ふた)ツ我慢が できる筈 みんな自分の 未来(あした)のためさ いまは修行の ヨーソロ 夢港 右と左へ 別れたまんま 近頃(ちかごろ)気になる あいつの噂 いいさいいのさ 今はまだ 見よう見真似(みまね)で 舵を取る 勝った負けたは それから先さ 渡る海峡 ヨーソロ 夢港 | 北島三郎 | 志賀大介 | 原譲二 | 南郷達也 | 一(いち)を忘れて 四の五の云うな この船まともにゃ 港に着かぬ 利口(りこう)ぶっても 始まらぬ 急(せ)くな焦(あせ)るな 出過ぎるな 世話になります このひと言(こと)が 大事なんだよ ヨーソロ 夢港 波にもらった 命の重さ 薬(くすり)と思うにゃ 時間がかかる 一(ひと)ツ辛抱 できたなら 二(ふた)ツ我慢が できる筈 みんな自分の 未来(あした)のためさ いまは修行の ヨーソロ 夢港 右と左へ 別れたまんま 近頃(ちかごろ)気になる あいつの噂 いいさいいのさ 今はまだ 見よう見真似(みまね)で 舵を取る 勝った負けたは それから先さ 渡る海峡 ヨーソロ 夢港 |
ご機嫌さんよ達者かねご機嫌さんよ 達者かね 俺らも父(とと)さも 変わりなく 朝も早よから 畑仕事 月のデッキで 故里(ふるさと)しのび 読み返す 母の母の便りの あゝなつかしさ ご機嫌さんよ 達者かね 今年ゃ実りも 豊作で 村は祭りの 笛太鼓 書いた手紙に あの娘の写真も 添えてある 母の母のやさしい あゝ故里(くに)便り ご機嫌さんよ 達者かね 僕も返事に 書いている 幼なじみの 故里(くに)なまり 波を枕に 潮鳴り聞いて マドロスは ほろりほろり見るのさ あゝ母の夢 | 北島三郎 | 高野公男 | 船村徹 | 池多孝春 | ご機嫌さんよ 達者かね 俺らも父(とと)さも 変わりなく 朝も早よから 畑仕事 月のデッキで 故里(ふるさと)しのび 読み返す 母の母の便りの あゝなつかしさ ご機嫌さんよ 達者かね 今年ゃ実りも 豊作で 村は祭りの 笛太鼓 書いた手紙に あの娘の写真も 添えてある 母の母のやさしい あゝ故里(くに)便り ご機嫌さんよ 達者かね 僕も返事に 書いている 幼なじみの 故里(くに)なまり 波を枕に 潮鳴り聞いて マドロスは ほろりほろり見るのさ あゝ母の夢 |
港シャンソン赤いランタン 夜霧に濡れて ジャズがむせぶよ 埠頭(バンド)の風に 明日は出船だ 七つの海だ 別れ煙草が ほろにがい 泣いてくれるな 可愛い瞳よ どうせ船乗り 波風まかせ 明日はどこやら 鴎の仲間 青い海見て くらすのさ 暗い波止場に 今鳴るドラは どこの船やら 三本マスト せめて今宵は しみじみ酔おうか 海は涯ない 旅じゃもの | 北島三郎 | 内田つとむ | 上原げんと | 池多孝春 | 赤いランタン 夜霧に濡れて ジャズがむせぶよ 埠頭(バンド)の風に 明日は出船だ 七つの海だ 別れ煙草が ほろにがい 泣いてくれるな 可愛い瞳よ どうせ船乗り 波風まかせ 明日はどこやら 鴎の仲間 青い海見て くらすのさ 暗い波止場に 今鳴るドラは どこの船やら 三本マスト せめて今宵は しみじみ酔おうか 海は涯ない 旅じゃもの |
東京ラプソディー花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり君ひとり 逢えば行くティールーム 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 現(うつつ)に夢みる君よ 神田は想い出の街 いまもこの胸にこの胸に ニコライの鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の踊り子の 黒子さえ忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 夜更けにひととき寄せて なまめく新宿駅の 彼女(あのこ)はダンサーかダンサーか 気にかかるあの指輪 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 | 北島三郎 | 門田ゆたか | 古賀政男 | 福田正 | 花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり君ひとり 逢えば行くティールーム 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 現(うつつ)に夢みる君よ 神田は想い出の街 いまもこの胸にこの胸に ニコライの鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の踊り子の 黒子さえ忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 夜更けにひととき寄せて なまめく新宿駅の 彼女(あのこ)はダンサーかダンサーか 気にかかるあの指輪 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京 |
北海の満月波がドンと来りゃ 飛沫(しぶき)の花が 咲いた咲いたよ ニシバの胸に 叫ぶ親潮 北の涯(は)て しみじみと 遥かにしのぶ メノコの港 エンヤラドッコイショ ドッコイドッコイショ ああ 北海の満月よ アイヌ絣(がすり)に ぴったり附いた 銀の鱗は メノコの愛情(こころ) 思い出される イヨマンテ 噂でも 運んでおくれ シベリアおろし エンヤラドッコイショ ドッコイドッコイショ ああ 北海の満月よ 夢の帆綱を きりりと巻いて 月に捧げる コタンの祈り 荒れてくれるな オホーツク かがり火も 赫々(あかあか)燃えて 面影揺れる エンヤラドッコイショ ドッコイドッコイショ ああ 北海の満月よ | 北島三郎 | 松井由利夫 | 大沢浄二 | 清水路雄 | 波がドンと来りゃ 飛沫(しぶき)の花が 咲いた咲いたよ ニシバの胸に 叫ぶ親潮 北の涯(は)て しみじみと 遥かにしのぶ メノコの港 エンヤラドッコイショ ドッコイドッコイショ ああ 北海の満月よ アイヌ絣(がすり)に ぴったり附いた 銀の鱗は メノコの愛情(こころ) 思い出される イヨマンテ 噂でも 運んでおくれ シベリアおろし エンヤラドッコイショ ドッコイドッコイショ ああ 北海の満月よ 夢の帆綱を きりりと巻いて 月に捧げる コタンの祈り 荒れてくれるな オホーツク かがり火も 赫々(あかあか)燃えて 面影揺れる エンヤラドッコイショ ドッコイドッコイショ ああ 北海の満月よ |
別れのブルース窓を開ければ 港が見える メリケン波止場の 灯が見える 夜風 汐風 恋風のせて 今日の出船(でふね)は どこへ行く むせぶ心よ はかない恋よ 踊るブルースの 切(せつ)なさよ 腕にいかりの いれずみほって やくざに強い マドロスの 御国言葉(おくにことば)は 違っていても 恋には弱い すすり泣き 二度と逢えない 心と心 踊るブルースの 切なさよ | 北島三郎 | 藤浦洸 | 服部良一 | 池多孝春 | 窓を開ければ 港が見える メリケン波止場の 灯が見える 夜風 汐風 恋風のせて 今日の出船(でふね)は どこへ行く むせぶ心よ はかない恋よ 踊るブルースの 切(せつ)なさよ 腕にいかりの いれずみほって やくざに強い マドロスの 御国言葉(おくにことば)は 違っていても 恋には弱い すすり泣き 二度と逢えない 心と心 踊るブルースの 切なさよ |
誰もエーーーエーーー ある日あいつが ひとめぼれして その日のうちに コレ恋わずらい エーーーエーーー あいつア生まれた 赤チャンかかえて 結婚式も コレ上げそびれ エーーーエーーー 食うや食わずでも のんきなもんだよ メシの種さえ コレ人まかせ エーーーエーーー 世間がさわごうが 戦さが起ころうが いつもニコニコ コレ知らん顔 エーーーエーーー 人が良すぎて 年もとりすぎ 女房子供に コレすてられて エーーーエーーー ある日あいつは ポックリいったよ 誰も悲しみゃ コレしなかった エーーーエーーー あいつのお墓は ノッペラぼうだよ 誰も名前を コレ知らなんだ エーーーエーーー 俺が死んだら あいつのことなんか 誰もおぼえちゃ コレいるもんか (誰も覚えちゃ コレいるもんか) エーーーエーーー エーーーエーーー | 北島三郎 | 永六輔 | 中村八大 | | エーーーエーーー ある日あいつが ひとめぼれして その日のうちに コレ恋わずらい エーーーエーーー あいつア生まれた 赤チャンかかえて 結婚式も コレ上げそびれ エーーーエーーー 食うや食わずでも のんきなもんだよ メシの種さえ コレ人まかせ エーーーエーーー 世間がさわごうが 戦さが起ころうが いつもニコニコ コレ知らん顔 エーーーエーーー 人が良すぎて 年もとりすぎ 女房子供に コレすてられて エーーーエーーー ある日あいつは ポックリいったよ 誰も悲しみゃ コレしなかった エーーーエーーー あいつのお墓は ノッペラぼうだよ 誰も名前を コレ知らなんだ エーーーエーーー 俺が死んだら あいつのことなんか 誰もおぼえちゃ コレいるもんか (誰も覚えちゃ コレいるもんか) エーーーエーーー エーーーエーーー |
釜山港へ帰れつばき咲く春なのに あなたは帰らない たたずむ釜山港に 涙の雨が降る あついその胸に 顔うずめて もういちど幸せ 噛みしめたいのよ トラワヨ プサンハンヘ 逢いたい あなた 行きたくてたまらない あなたのいる町へ さまよう釜山港は 霧笛が胸をさす きっと伝えてよ カモメさん 今も信じて 耐えてる私を トラワヨ プサンハンヘ 逢いたい あなた あついその胸に 顔うずめて もういちど幸せ 噛みしめたいのよ トラワヨ プサンハンヘ 逢いたい あなた | 北島三郎 | 黄善雨・日本語詞:三佳令二 | 黄善雨 | 南郷達也 | つばき咲く春なのに あなたは帰らない たたずむ釜山港に 涙の雨が降る あついその胸に 顔うずめて もういちど幸せ 噛みしめたいのよ トラワヨ プサンハンヘ 逢いたい あなた 行きたくてたまらない あなたのいる町へ さまよう釜山港は 霧笛が胸をさす きっと伝えてよ カモメさん 今も信じて 耐えてる私を トラワヨ プサンハンヘ 逢いたい あなた あついその胸に 顔うずめて もういちど幸せ 噛みしめたいのよ トラワヨ プサンハンヘ 逢いたい あなた |
裸一貫汗のしずくを こぶしで拭いて ひょいと見上げりゃ 夕陽が赤い 裸一貫 故郷(くに)を出てきた 俺らの胸に 何をささやく ひぐれ空 花の咲くまで 便りはせぬが 遠い兄貴よ 変わりはないか 男一匹 泣きたかったら 心で泣けと 云った言葉が 身に沁みる ハー 勝てば極楽 負ければ地獄ヨ ハー ドスコイ ドスコイ ハー とかく浮世は 罪なとこ 負けちゃならぬと 思えども 俺もやっぱり 人の子か 流れ流れる 浮雲の 行方さだめぬ 旅空で 遠い故郷 偲ぶたび 熱い涙が ついほろり というて戻れる 訳じゃない ここが我慢の しどころよ どんと大地を ふみしめて 一押し二押し 三に押し 押せば芽も出るヨー 花も咲くよ ハー ドスコイ ドスコイ 負けるものかと 唇かんで 偲ぶ故郷は あの山はるか 裸一貫 なにはなくとも 若さがあるさ 今に見ていろ あかね雲 | 北島三郎 | 八反ふじを | 島津伸男 | | 汗のしずくを こぶしで拭いて ひょいと見上げりゃ 夕陽が赤い 裸一貫 故郷(くに)を出てきた 俺らの胸に 何をささやく ひぐれ空 花の咲くまで 便りはせぬが 遠い兄貴よ 変わりはないか 男一匹 泣きたかったら 心で泣けと 云った言葉が 身に沁みる ハー 勝てば極楽 負ければ地獄ヨ ハー ドスコイ ドスコイ ハー とかく浮世は 罪なとこ 負けちゃならぬと 思えども 俺もやっぱり 人の子か 流れ流れる 浮雲の 行方さだめぬ 旅空で 遠い故郷 偲ぶたび 熱い涙が ついほろり というて戻れる 訳じゃない ここが我慢の しどころよ どんと大地を ふみしめて 一押し二押し 三に押し 押せば芽も出るヨー 花も咲くよ ハー ドスコイ ドスコイ 負けるものかと 唇かんで 偲ぶ故郷は あの山はるか 裸一貫 なにはなくとも 若さがあるさ 今に見ていろ あかね雲 |
白い花の咲く頃白い花が 咲いてた ふるさとの 遠い夢の日 さよならと 言ったら だまってうつむいてた お下げ髪 かなしかった あの時の あの 白い花だよ 白い雲が 浮いてた ふるさとの 高いあの峰 さよならと 言ったら こだまがさよならと 呼んでいた さみしかった あの時の あの 白い雲だよ 白い月が 泣いてた ふるさとの 丘の木立に さよならと 言ったら 涙のひとみでじっと 見つめてた かなしかった あの時の あの 白い月だよ | 北島三郎 | 寺尾智沙 | 田村しげる | 萩敏郎 | 白い花が 咲いてた ふるさとの 遠い夢の日 さよならと 言ったら だまってうつむいてた お下げ髪 かなしかった あの時の あの 白い花だよ 白い雲が 浮いてた ふるさとの 高いあの峰 さよならと 言ったら こだまがさよならと 呼んでいた さみしかった あの時の あの 白い雲だよ 白い月が 泣いてた ふるさとの 丘の木立に さよならと 言ったら 涙のひとみでじっと 見つめてた かなしかった あの時の あの 白い月だよ |
北上夜曲匂い優しい 白百合の 濡れているよな あの瞳 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 月の夜 宵のともしび ともす頃 心ほのかな 初恋を 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の せせらぎよ 僕は生きるぞ 生きるんだ 君の面影 胸に秘め 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 初恋よ | 北島三郎 | 菊地規 | 安藤睦夫 | 萩敏郎 | 匂い優しい 白百合の 濡れているよな あの瞳 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 月の夜 宵のともしび ともす頃 心ほのかな 初恋を 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の せせらぎよ 僕は生きるぞ 生きるんだ 君の面影 胸に秘め 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 初恋よ |
東京ブルース泣いた女が バカなのか だました男が 悪いのか 褪せたルージュの くちびる噛んで 夜霧の街で むせび哭く 恋のみれんの 東京ブルース どうせ私を だますなら 死ぬまでだまして 欲しかった 赤いルビーの 指環に秘めた あの日の夢も ガラス玉 割れて砕けた 東京ブルース 月に吠えよか 淋しさを どこへも捨て場の ない身には 暗い灯かげを さまよいながら 女が鳴らす 口笛は 恋の終りの 東京ブルース | 北島三郎 | 水木かおる | 藤原秀行 | 池田孝 | 泣いた女が バカなのか だました男が 悪いのか 褪せたルージュの くちびる噛んで 夜霧の街で むせび哭く 恋のみれんの 東京ブルース どうせ私を だますなら 死ぬまでだまして 欲しかった 赤いルビーの 指環に秘めた あの日の夢も ガラス玉 割れて砕けた 東京ブルース 月に吠えよか 淋しさを どこへも捨て場の ない身には 暗い灯かげを さまよいながら 女が鳴らす 口笛は 恋の終りの 東京ブルース |
緋牡丹博徒娘盛りを 渡世にかけて 張った体に 緋牡丹燃える 女の 女の 女の意気地 旅の夜空に 恋も散る 鉄火意気地も 所詮は女 濡れた黒髪 緋牡丹ゆれる 女の 女の 女の未練 更けて夜空に 星も散る 男衣装に 飾っていても さしたかんざし 緋牡丹化粧 女の 女の 女の運命(さだめ) 捨てた夜空に 一人行く | 北島三郎 | 渡辺岳夫 | 渡辺岳夫 | 福田正 | 娘盛りを 渡世にかけて 張った体に 緋牡丹燃える 女の 女の 女の意気地 旅の夜空に 恋も散る 鉄火意気地も 所詮は女 濡れた黒髪 緋牡丹ゆれる 女の 女の 女の未練 更けて夜空に 星も散る 男衣装に 飾っていても さしたかんざし 緋牡丹化粧 女の 女の 女の運命(さだめ) 捨てた夜空に 一人行く |
野崎小唄野崎参りは 屋形船でまいろ どこを向いても 菜の花ざかり 粋な日傘にゃ 蝶々もとまる 呼んで見ようか 土手の人 野崎参りは 屋形船でまいろ お染久松 切ない恋に 残る紅梅 久作屋敷(きゅうさくやしき) 今も降らすか 春の雨 野崎参りは 屋形船でまいろ 音にきこえた 観音ござる お願かけよか うたりょか滝に 滝は白絹 法(のり)の水 | 北島三郎 | 今中楓渓 | 大村能章 | 萩敏郎 | 野崎参りは 屋形船でまいろ どこを向いても 菜の花ざかり 粋な日傘にゃ 蝶々もとまる 呼んで見ようか 土手の人 野崎参りは 屋形船でまいろ お染久松 切ない恋に 残る紅梅 久作屋敷(きゅうさくやしき) 今も降らすか 春の雨 野崎参りは 屋形船でまいろ 音にきこえた 観音ござる お願かけよか うたりょか滝に 滝は白絹 法(のり)の水 |
月がとっても青いから月がとっても 青いから 遠廻りして 帰ろう あの鈴懸(すずかけ)の 並木路(なみきじ)は 想い出の 小径よ 腕を優しく 組み合って 二人っきりで さあ帰ろう 月の雫に 濡れながら 遠廻りして 帰ろう ふとゆきずりに 知り合った 想い出の この径 夢をいとしく 抱きしめて 二人っきりで さあ帰ろう 月もあんなに うるむから 遠廻りして 帰ろう もう今日かぎり 逢えぬとも 想い出は 捨てずに 君と誓った 並木路(なみきみち) 二人っきりで さあ帰ろう | 北島三郎 | 清水みのる | 陸奥明 | 福田正 | 月がとっても 青いから 遠廻りして 帰ろう あの鈴懸(すずかけ)の 並木路(なみきじ)は 想い出の 小径よ 腕を優しく 組み合って 二人っきりで さあ帰ろう 月の雫に 濡れながら 遠廻りして 帰ろう ふとゆきずりに 知り合った 想い出の この径 夢をいとしく 抱きしめて 二人っきりで さあ帰ろう 月もあんなに うるむから 遠廻りして 帰ろう もう今日かぎり 逢えぬとも 想い出は 捨てずに 君と誓った 並木路(なみきみち) 二人っきりで さあ帰ろう |
啼くな小鳩よ啼くな小鳩よ 心の妻よ なまじなかれりゃ 未練がからむ たとえ別りょうと 互の胸に 抱いていようよ おもかげを 旅ははるばる 涯ないとても 呼べば届くよ 夜毎の夢に 思い出したら 祈ろじゃないか つきぬえにしを 身の幸を さらば小鳩よ 心の妻よ 瞳曇るな また逢う日まで 帽子振り振り 後ふり向けば 曉(あけ)の野風が ただ寒い | 北島三郎 | 高橋掬太郎 | 飯田三郎 | 福田正 | 啼くな小鳩よ 心の妻よ なまじなかれりゃ 未練がからむ たとえ別りょうと 互の胸に 抱いていようよ おもかげを 旅ははるばる 涯ないとても 呼べば届くよ 夜毎の夢に 思い出したら 祈ろじゃないか つきぬえにしを 身の幸を さらば小鳩よ 心の妻よ 瞳曇るな また逢う日まで 帽子振り振り 後ふり向けば 曉(あけ)の野風が ただ寒い |
南国土佐を後にして南国土佐を 後にして 都へ来てから 幾歳ぞ 思い出します 故郷の友が 門出に歌った よさこい節を 土佐の高知の ハリマヤ橋で 坊さんかんざし 買うをみた 月の浜辺で 焚火を囲み しばしの娯楽の 一時(ひととき)を わたしも自慢の 声張り上げて 歌うよ土佐の よさこい節を みませ見せましょ 浦戸をあけて 月の名所は 桂浜 国の父さん 室戸の沖で 鯨釣ったと 言う便り わたしも負けずに 励んだ後で 歌うよ土佐の よさこい節を 言うたちいかんちや おらんくの池にゃ 潮吹く魚が 泳ぎよる よさこい よさこい | 北島三郎 | 武政英策 | 武政英策 | 萩敏郎 | 南国土佐を 後にして 都へ来てから 幾歳ぞ 思い出します 故郷の友が 門出に歌った よさこい節を 土佐の高知の ハリマヤ橋で 坊さんかんざし 買うをみた 月の浜辺で 焚火を囲み しばしの娯楽の 一時(ひととき)を わたしも自慢の 声張り上げて 歌うよ土佐の よさこい節を みませ見せましょ 浦戸をあけて 月の名所は 桂浜 国の父さん 室戸の沖で 鯨釣ったと 言う便り わたしも負けずに 励んだ後で 歌うよ土佐の よさこい節を 言うたちいかんちや おらんくの池にゃ 潮吹く魚が 泳ぎよる よさこい よさこい |
星の流れに星の流れに 身を占って 何処をねぐらの 今日の宿 荒む心で いるのじゃないが 泣けて涙も 涸れ果てた こんな女に 誰がした 煙草ふかして 口笛ふいて あてもない夜の さすらいに 人は見返る わが身は細る 町の灯影の 侘びしさよ こんな女に 誰がした 飢えて今頃 妹はどこに 一目逢いたい お母さん 唇紅(ルージュ)哀しや 唇かめば 闇の夜風も 泣いて吹く こんな女に 誰がした | 北島三郎 | 清水みのる | 利根一郎 | 池田孝 | 星の流れに 身を占って 何処をねぐらの 今日の宿 荒む心で いるのじゃないが 泣けて涙も 涸れ果てた こんな女に 誰がした 煙草ふかして 口笛ふいて あてもない夜の さすらいに 人は見返る わが身は細る 町の灯影の 侘びしさよ こんな女に 誰がした 飢えて今頃 妹はどこに 一目逢いたい お母さん 唇紅(ルージュ)哀しや 唇かめば 闇の夜風も 泣いて吹く こんな女に 誰がした |
大江戸出世小唄土手の柳は風まかせ 好きなあの娘は口まかせ ええ しょんがいな ああ しょんがいな きりょう良いとて自惚れな どうせ一度は散る花よ ええ 風が吹く ああ 風が吹く どうせ散るならこのわしに なびく気持ちはないかいな ええ ままならぬ ああ ままならぬ 無理になびけばそりゃ野暮よ なびく時節が来るまでは ええ かまやせぬ ああ かまやせぬ 雨が降ったらその時は おれの涙と思やんせ ええ しょんがいな ああ しょんがいな | 北島三郎 | 藤田まさと | 杵屋正一郎 | 萩敏郎 | 土手の柳は風まかせ 好きなあの娘は口まかせ ええ しょんがいな ああ しょんがいな きりょう良いとて自惚れな どうせ一度は散る花よ ええ 風が吹く ああ 風が吹く どうせ散るならこのわしに なびく気持ちはないかいな ええ ままならぬ ああ ままならぬ 無理になびけばそりゃ野暮よ なびく時節が来るまでは ええ かまやせぬ ああ かまやせぬ 雨が降ったらその時は おれの涙と思やんせ ええ しょんがいな ああ しょんがいな |
足跡は明日へ続くふり返る 空の彼方に 待ちわびる 母がいる ふり返る 時の彼方に 涙ぐむ 女(ひと)がいる 数えきれない 出逢いがあって 数えきれない 別れがあって 歩いた道は 乱れていても 足跡は 足跡は 明日へ続く やがてくる 春を信じて 別れたね 雪ん中 負けないで 生きてゆこうと 呼び交わす 空遠く 忘れられない 思いがあって 拭い切れない 涙があって 逢えないままに 季節も変わり 足跡は 足跡は 明日へ続く 見渡せば どこもかしこも 閉ざされた 窓ばかり 人生は こんなもんだと 唇を 噛みしめる 希望(のぞみ)はてない 旅路があって 苦労楽しむ 意気地があって 炎は熱く 命を焦がし 足跡は 足跡は 明日へ続く | 北島三郎 | 星野哲郎 | 原譲二 | 松井忠重 | ふり返る 空の彼方に 待ちわびる 母がいる ふり返る 時の彼方に 涙ぐむ 女(ひと)がいる 数えきれない 出逢いがあって 数えきれない 別れがあって 歩いた道は 乱れていても 足跡は 足跡は 明日へ続く やがてくる 春を信じて 別れたね 雪ん中 負けないで 生きてゆこうと 呼び交わす 空遠く 忘れられない 思いがあって 拭い切れない 涙があって 逢えないままに 季節も変わり 足跡は 足跡は 明日へ続く 見渡せば どこもかしこも 閉ざされた 窓ばかり 人生は こんなもんだと 唇を 噛みしめる 希望(のぞみ)はてない 旅路があって 苦労楽しむ 意気地があって 炎は熱く 命を焦がし 足跡は 足跡は 明日へ続く |
初めて来た港初めて来た この港 たった短い 四、五日だけど 汽笛一声 別れる辛さ 涙でうるむ 町あかり さいはての港 遠くにかすむ あの港 今度来た時ゃ しばらく滞在(くら)そう さらばいとしの 国後岬 淋しく月も ぬれている 北海航路 死ぬほど好きな あの人に 無理に別れる つもりはないが 男船乗り 荒波こえて また来る日まで 逢う日まで 元気でさようなら | 北島三郎 | 豊田一雄 | 豊田一雄 | 池多孝春 | 初めて来た この港 たった短い 四、五日だけど 汽笛一声 別れる辛さ 涙でうるむ 町あかり さいはての港 遠くにかすむ あの港 今度来た時ゃ しばらく滞在(くら)そう さらばいとしの 国後岬 淋しく月も ぬれている 北海航路 死ぬほど好きな あの人に 無理に別れる つもりはないが 男船乗り 荒波こえて また来る日まで 逢う日まで 元気でさようなら |
明治一代女浮いた浮いたと 浜町河岸に 浮かれ柳の はずかしや 人目しのんで 小舟を出せば すねた夜風が 邪魔をする 怨みますまい この世の事は 仕掛け花火に 似た命 もえて散る間に 舞台が変る まして女は なおさらに 意地も人情も 浮世にゃ勝てぬ みんなはかない 水のあわ 泣いちゃならぬと 言いつつ泣いて 月にくずれる 影法師 | 北島三郎 | 藤田まさと | 大村能章 | 萩敏郎 | 浮いた浮いたと 浜町河岸に 浮かれ柳の はずかしや 人目しのんで 小舟を出せば すねた夜風が 邪魔をする 怨みますまい この世の事は 仕掛け花火に 似た命 もえて散る間に 舞台が変る まして女は なおさらに 意地も人情も 浮世にゃ勝てぬ みんなはかない 水のあわ 泣いちゃならぬと 言いつつ泣いて 月にくずれる 影法師 |
修羅の橋男縛るにゃ お金はいらぬ 義理のほそ紐 あればよい 親に貰うた 五体(からだ)を張って 渡る仁侠 修羅の橋 行けば戻れぬ なみだ川 こんな街にも 肋骨(あばら)が燃えて 肉に火がつく 恋もある 縦につないだ よさほい仁義 横にからんで しめらせる あの娘おぼこな ネオン花 時はあの娘に 男をつくり 消えてゆくだろ 俺の影 浮世横目に 盃伏せて 迷う両足 踏みかえりゃ 背(せな)できこえる 浪花節 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | 南郷達也 | 男縛るにゃ お金はいらぬ 義理のほそ紐 あればよい 親に貰うた 五体(からだ)を張って 渡る仁侠 修羅の橋 行けば戻れぬ なみだ川 こんな街にも 肋骨(あばら)が燃えて 肉に火がつく 恋もある 縦につないだ よさほい仁義 横にからんで しめらせる あの娘おぼこな ネオン花 時はあの娘に 男をつくり 消えてゆくだろ 俺の影 浮世横目に 盃伏せて 迷う両足 踏みかえりゃ 背(せな)できこえる 浪花節 |
名月赤城山男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 浮世横笛 誰が吹く 意地の筋金 度胸のよさも いつか落目の 三度笠 云われまいぞえ やくざの果てと さとるわらじに 散る落葉 渡る雁がね 乱れてないて 明日はいずこの ねぐらやら 心しみじみ 吹く横笛に またも騒ぐか 夜半(よわ)の風 | 北島三郎 | 矢島寵児 | 菊地博 | 池多孝春 | 男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 浮世横笛 誰が吹く 意地の筋金 度胸のよさも いつか落目の 三度笠 云われまいぞえ やくざの果てと さとるわらじに 散る落葉 渡る雁がね 乱れてないて 明日はいずこの ねぐらやら 心しみじみ 吹く横笛に またも騒ぐか 夜半(よわ)の風 |
月の法善寺横町包丁一本 晒にまいて 旅へ出るのも 板場の修業 待ってて こいさん 哀しいだろが ああ 若い二人の 想い出にじむ法善寺 月も未練な 十三夜 腕をみがいて 浪花に戻りゃ 晴れて添われる 仲ではないか お願い こいさん 泣かずにおくれ ああ いまの私(わて)には 親方はんにすまないが 味の暖簾にゃ 刃が立たぬ 意地と恋とを 包丁にかけて 両手あわせる 水掛不動 さいなら こいさん しばしの別れ あゝ 夫婦善哉 想い出横丁法善寺 名残りつきない 燈がうるむ | 北島三郎 | 十二村哲 | 飯田景応 | 福田正 | 包丁一本 晒にまいて 旅へ出るのも 板場の修業 待ってて こいさん 哀しいだろが ああ 若い二人の 想い出にじむ法善寺 月も未練な 十三夜 腕をみがいて 浪花に戻りゃ 晴れて添われる 仲ではないか お願い こいさん 泣かずにおくれ ああ いまの私(わて)には 親方はんにすまないが 味の暖簾にゃ 刃が立たぬ 意地と恋とを 包丁にかけて 両手あわせる 水掛不動 さいなら こいさん しばしの別れ あゝ 夫婦善哉 想い出横丁法善寺 名残りつきない 燈がうるむ |
東京の花売娘青い芽をふく 柳の辻に 花を召しませ 召しませ花を どこか寂しい 愁いを含む 瞳いじらし あの笑くぼ ああ 東京の花売娘 夢を見るよに 花籠抱いて 花を召しませ 召しませ花を 小首かしげりゃ 広重えがく 月も新たな 春の宵 ああ 東京の花売娘 ジャズが流れる ホールの灯影 花を召しませ 召しませ花を 粋なジャンパー アメリカ兵の 影を追うよな 甘い風 ああ 東京の花売娘 | 北島三郎 | 佐々詩生 | 上原げんと | 池多孝春 | 青い芽をふく 柳の辻に 花を召しませ 召しませ花を どこか寂しい 愁いを含む 瞳いじらし あの笑くぼ ああ 東京の花売娘 夢を見るよに 花籠抱いて 花を召しませ 召しませ花を 小首かしげりゃ 広重えがく 月も新たな 春の宵 ああ 東京の花売娘 ジャズが流れる ホールの灯影 花を召しませ 召しませ花を 粋なジャンパー アメリカ兵の 影を追うよな 甘い風 ああ 東京の花売娘 |
つらい恋だよつらい恋だよ 縁日で 一目逢うたが 命とり 今じゃ切ない 面影を 夜ごと夢みて 泣く俺さ 添えぬ運命(さだめ)と 知りながら おぼこ娘に なぜ惚れた どうせ名もない 渡り鳥 花に浮かれる 柄じゃない 燃えて悶えて 名を呼べば 青いガス燈 又ゆらぐ いっそ捨てよか 大川に つのる未練も 思い出も | 北島三郎 | 八反ふじを | 島津伸男 | 島津伸男 | つらい恋だよ 縁日で 一目逢うたが 命とり 今じゃ切ない 面影を 夜ごと夢みて 泣く俺さ 添えぬ運命(さだめ)と 知りながら おぼこ娘に なぜ惚れた どうせ名もない 渡り鳥 花に浮かれる 柄じゃない 燃えて悶えて 名を呼べば 青いガス燈 又ゆらぐ いっそ捨てよか 大川に つのる未練も 思い出も |
未練の波止場もしも私が 重荷になったらいいの 捨てても恨みはしない お願い お願い 連れて行ってよ この船で あゝ 霧が泣かせる 未練の波止場 たとえ港の花でも 女は女 嘘では泣いたりしない お願い お願い ひとりぼっちに させないで あゝ 風が泣かせる 未練の波止場 なんと云わりょと 私はあきらめ切れぬ あなたを離しはしない お願い お願い 船に乗せてよ 連れてって あゝ ドラが泣かせる 未練の波止場 | 北島三郎 | 松井由利夫 | 水時富士夫 | 池田孝 | もしも私が 重荷になったらいいの 捨てても恨みはしない お願い お願い 連れて行ってよ この船で あゝ 霧が泣かせる 未練の波止場 たとえ港の花でも 女は女 嘘では泣いたりしない お願い お願い ひとりぼっちに させないで あゝ 風が泣かせる 未練の波止場 なんと云わりょと 私はあきらめ切れぬ あなたを離しはしない お願い お願い 船に乗せてよ 連れてって あゝ ドラが泣かせる 未練の波止場 |
北帰行窓は 夜露に濡れて 都 すでに遠のく 北へ帰る 旅人ひとり 涙 流れてやまず 夢は むなしく消えて 今日も 闇をさすろう 遠き想い はかなき希望(のぞみ) 恩愛(おんあい) 我を去りぬ いまは 黙して行かん なにを 又語るべき さらば祖国 愛(いと)しき人よ 明日は いずこの町か 明日は いずこの町か | 北島三郎 | 宇田博 | 宇田博 | 萩敏郎 | 窓は 夜露に濡れて 都 すでに遠のく 北へ帰る 旅人ひとり 涙 流れてやまず 夢は むなしく消えて 今日も 闇をさすろう 遠き想い はかなき希望(のぞみ) 恩愛(おんあい) 我を去りぬ いまは 黙して行かん なにを 又語るべき さらば祖国 愛(いと)しき人よ 明日は いずこの町か 明日は いずこの町か |
風の峠峠ひとつが なぜ越えられぬ 越えりゃ故郷と 知りながら 捨てて三年 忘りょとしても 忘れられない 顔ひとつ 嫁に行ったか もう母親か 風がむかしの うたになる 変らないのは 一本杉よ 風の峠に ひとり立つ 胸に大事に しまっておいた 夢はこのまま 抱いて行こう 峠ひとつが また越せないで もどる背なかに 寒い風 | 北島三郎 | 南沢純三 | 関野幾生 | | 峠ひとつが なぜ越えられぬ 越えりゃ故郷と 知りながら 捨てて三年 忘りょとしても 忘れられない 顔ひとつ 嫁に行ったか もう母親か 風がむかしの うたになる 変らないのは 一本杉よ 風の峠に ひとり立つ 胸に大事に しまっておいた 夢はこのまま 抱いて行こう 峠ひとつが また越せないで もどる背なかに 寒い風 |
バイバイ波止場出航知らせる 航海灯に さらば名残りの グラスがおもい うしろ向かずに 帰っておくれ 君の顔みちゃ 錨(いかり)が巻けぬ さよならよも 言わない先に まつげぬらすか かわいい涙 ゆうべあれほど 泣いたじゃないか どうか笑顔で 送っておくれ 船のマストに 点ってゆれる 星をあの娘(こ)の こころとだいて 男マドロス ジャケツの胸に おどる涙を 誰知るものか | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 出航知らせる 航海灯に さらば名残りの グラスがおもい うしろ向かずに 帰っておくれ 君の顔みちゃ 錨(いかり)が巻けぬ さよならよも 言わない先に まつげぬらすか かわいい涙 ゆうべあれほど 泣いたじゃないか どうか笑顔で 送っておくれ 船のマストに 点ってゆれる 星をあの娘(こ)の こころとだいて 男マドロス ジャケツの胸に おどる涙を 誰知るものか |
風の追分生きてる海へと 舟を出し 死んだ恋など 捨てなされ 東京育ちにゃ なおさらに 吠える海鳴り 聞きなされ 風はこころの 古傷(きず)を消しながら 風の追分 おとこの子守唄 凍った過去(むかし)が 解けるまで もっと自分を 鞭(う)ちなされ 囲炉裏のぬくみが わかるまで 少しお酒を 飲みなされ 風は重たい 涙ころがして 風の追分 おとこを泣かす唄 じいさま漁師の 口説(くどき)だと 聞いて流して おきなされ 祠(ほこら)の菩薩を 拝んだら 明日を探しに 行きなされ 風は夜明けの 夢を漕ぎながら 風の追分 おとこの叫び唄 | 北島三郎 | 新條カオル | 櫻田誠一 | | 生きてる海へと 舟を出し 死んだ恋など 捨てなされ 東京育ちにゃ なおさらに 吠える海鳴り 聞きなされ 風はこころの 古傷(きず)を消しながら 風の追分 おとこの子守唄 凍った過去(むかし)が 解けるまで もっと自分を 鞭(う)ちなされ 囲炉裏のぬくみが わかるまで 少しお酒を 飲みなされ 風は重たい 涙ころがして 風の追分 おとこを泣かす唄 じいさま漁師の 口説(くどき)だと 聞いて流して おきなされ 祠(ほこら)の菩薩を 拝んだら 明日を探しに 行きなされ 風は夜明けの 夢を漕ぎながら 風の追分 おとこの叫び唄 |
木津川年月を数えるの やめました 過ぎた日が この胸に痛いから 妹は倖せに あの人は倖せに してるかな 木津川の流れの あの日のように (木津の難波の橋の下 橋の下には 鴎が居るよ) 郷里の やさしさも 気付かずに あの頃は 夢だけを追っていた 暖かさいつまでも あの人がうちのこと 忘れても 木津川の流れは 忘れはしない (鴎取りたや 網欲しや 網がゆらゆら 由良之助) 爺ちゃんと婆ちゃんは達者かな 無理せずに 居て欲しい年やから 手紙を出しそびれ 返事がとぎれても とぎれても 木津川の流れは 変わりはしない | 北島三郎 | 佐治裕子 | 原譲二 | | 年月を数えるの やめました 過ぎた日が この胸に痛いから 妹は倖せに あの人は倖せに してるかな 木津川の流れの あの日のように (木津の難波の橋の下 橋の下には 鴎が居るよ) 郷里の やさしさも 気付かずに あの頃は 夢だけを追っていた 暖かさいつまでも あの人がうちのこと 忘れても 木津川の流れは 忘れはしない (鴎取りたや 網欲しや 網がゆらゆら 由良之助) 爺ちゃんと婆ちゃんは達者かな 無理せずに 居て欲しい年やから 手紙を出しそびれ 返事がとぎれても とぎれても 木津川の流れは 変わりはしない |
からすとゆりの花背広の襟には ユリの花 せなかにかついだ 青い空 離しておくれよ その指を かわいいおまえの しあわせを さがしにゆくんだ この俺は ハァー お嫁に アーいかずに 待ってなよ あの娘(こ)は谷間の 白百合さ おいらは気ままな 旅がらす かんべんしろよと 声かけた お山の向うの ひとつ星 きらりとひかって うなずいた ハァー おもわず アーほろりと してきたぜ 夢だよ夢だよ 夢だけが まっくらこの世の 道しるべ 山道坂道 へいきだが 男だ男だ 男なら やっぱり女が 目の毒だ ハァー そいつを アー云うのは 早すぎる | 北島三郎 | 星野哲郎 | 島津伸男 | | 背広の襟には ユリの花 せなかにかついだ 青い空 離しておくれよ その指を かわいいおまえの しあわせを さがしにゆくんだ この俺は ハァー お嫁に アーいかずに 待ってなよ あの娘(こ)は谷間の 白百合さ おいらは気ままな 旅がらす かんべんしろよと 声かけた お山の向うの ひとつ星 きらりとひかって うなずいた ハァー おもわず アーほろりと してきたぜ 夢だよ夢だよ 夢だけが まっくらこの世の 道しるべ 山道坂道 へいきだが 男だ男だ 男なら やっぱり女が 目の毒だ ハァー そいつを アー云うのは 早すぎる |
泪の乾杯酒は呑めども 何故酔わぬ 満たすグラスの その底に 描く幻 彼の君の 紅き唇 紅き唇 今何処(いずこ) 暗き酒場の 窓伝う 雨の滴に 想い出の 熱き泪が 別れの日 君が瞳に 君が瞳に 溢れたる さらば酒場よ 港街 空しき君の 影追いて 今宵また行く 霧の中 沖に出船の 沖に出船の 船が待つ | 北島三郎 | 東辰三 | 東辰三 | 池多孝春 | 酒は呑めども 何故酔わぬ 満たすグラスの その底に 描く幻 彼の君の 紅き唇 紅き唇 今何処(いずこ) 暗き酒場の 窓伝う 雨の滴に 想い出の 熱き泪が 別れの日 君が瞳に 君が瞳に 溢れたる さらば酒場よ 港街 空しき君の 影追いて 今宵また行く 霧の中 沖に出船の 沖に出船の 船が待つ |
雪・哀歌くずれる肩に 雪が降る みぞれまじりの 冷たい 冷たい 雪が降る 偲ぶ想いに ふり返りゃ あと追いかけて くるように 雪が降る 涙の川に 雪が降る ひとりぼっちの 哀しい 哀しい 雪が降る やるせない身が つらすぎて 泣き泣き友の 名を呼べば 雪が降る 寒いこころに つき刺さる どこまで遠い まだ遠い 雪が降る | 北島三郎 | 原譲二 | 原譲二 | | くずれる肩に 雪が降る みぞれまじりの 冷たい 冷たい 雪が降る 偲ぶ想いに ふり返りゃ あと追いかけて くるように 雪が降る 涙の川に 雪が降る ひとりぼっちの 哀しい 哀しい 雪が降る やるせない身が つらすぎて 泣き泣き友の 名を呼べば 雪が降る 寒いこころに つき刺さる どこまで遠い まだ遠い 雪が降る |
加賀かっちりハァー おいで祭りに 竹割り祭り わしがお国は 祭ずき それもそうだろ 百万石の 加賀の殿ごの おひざもと ソレ カッチリ カッチリ ドドンのドン ハァー 春は桜の 兼六園へ さあさ きたさと 手取川 沢を舞い立つ あの白鳥の 爪の紅さえ 目にしみる ソレ カッチリ カッチリ ドドンのドン ハァー 加賀は湯どころ 美人の出どこ お酒どころで 詩(うた)どころ ふるきよき日の 風情をのこし 暮れる野田山 卯辰山(うたつやま) ソレ カッチリ カッチリ ドドンのドン ハァー 町は栄える 四階 五階 雲の上まで のびたとて お茶は静かに おたてなさんせ 琴は十三の 糸でなる ソレ カッチリ カッチリ ドドンのドン | 北島三郎 | 星野哲郎 | 島津伸男 | | ハァー おいで祭りに 竹割り祭り わしがお国は 祭ずき それもそうだろ 百万石の 加賀の殿ごの おひざもと ソレ カッチリ カッチリ ドドンのドン ハァー 春は桜の 兼六園へ さあさ きたさと 手取川 沢を舞い立つ あの白鳥の 爪の紅さえ 目にしみる ソレ カッチリ カッチリ ドドンのドン ハァー 加賀は湯どころ 美人の出どこ お酒どころで 詩(うた)どころ ふるきよき日の 風情をのこし 暮れる野田山 卯辰山(うたつやま) ソレ カッチリ カッチリ ドドンのドン ハァー 町は栄える 四階 五階 雲の上まで のびたとて お茶は静かに おたてなさんせ 琴は十三の 糸でなる ソレ カッチリ カッチリ ドドンのドン |
一騎打あいつが相手じゃ 負けたくないが よしや負けても 拍手はおくる 五分と五分とで 火花を散らす そんな奴には アーまだ会えぬ 惚れた女も 居るには居たが 見ての通りで 泣かせた切れた あってないよな 男の明日 ついて来いとは アー言えなんだ 二つに一つの 筋道踏んで 最後の一人は 二人で決める 行くぜよかろう 運命(さだめ)の星が 冴える晩だぜ アー一騎打 | 北島三郎 | 関沢新一 | 関野幾生 | | あいつが相手じゃ 負けたくないが よしや負けても 拍手はおくる 五分と五分とで 火花を散らす そんな奴には アーまだ会えぬ 惚れた女も 居るには居たが 見ての通りで 泣かせた切れた あってないよな 男の明日 ついて来いとは アー言えなんだ 二つに一つの 筋道踏んで 最後の一人は 二人で決める 行くぜよかろう 運命(さだめ)の星が 冴える晩だぜ アー一騎打 |
雀のお宿粉雪しんしん 降りつもる 雀のお宿は 薮のかげ 便りもくれずに もう二年 どうしているんだ 弟よ チュン チュン チュン チュン チュン チュン 雀にゃふるさとの お山が一番 いいんだよ かげ膳そなえて おふくろは 今夜もおろおろ 涙声 明けてもくれても 世話ばかり やかせる子ほどに 可愛いとよ チュン チュン チュン チュン チュン チュン 雀の古巣には 落葉が散っても 気になるよ いろり火とろとろ 温かい 雑煮にみんなの 舌づつみ めっきり冷えるぜ こんな夜は 都も雪だろ 弟よ チュン チュン チュン チュン チュン チュン 雀のお宿には おまえの形見の 綿帽子 | 北島三郎 | 上尾美代志 | 船村徹 | | 粉雪しんしん 降りつもる 雀のお宿は 薮のかげ 便りもくれずに もう二年 どうしているんだ 弟よ チュン チュン チュン チュン チュン チュン 雀にゃふるさとの お山が一番 いいんだよ かげ膳そなえて おふくろは 今夜もおろおろ 涙声 明けてもくれても 世話ばかり やかせる子ほどに 可愛いとよ チュン チュン チュン チュン チュン チュン 雀の古巣には 落葉が散っても 気になるよ いろり火とろとろ 温かい 雑煮にみんなの 舌づつみ めっきり冷えるぜ こんな夜は 都も雪だろ 弟よ チュン チュン チュン チュン チュン チュン 雀のお宿には おまえの形見の 綿帽子 |