おやじのたそがれおやじの たそがれ セピアの写真 泣きぐせ 踊り子 ひろった仔猫 夕闇 釣り堀 こわれたネオン 昭和が遠くなってゆき おやじの背中も しぐるるや あゝしぐるるや おやじの 夕暮れ 人恋うる頃 バーボン コの字の カウンターひとり 生き方 不器用 せがれの便り 昭和が遠くなってゆき おやじの背中も しぐるるや あゝしぐるるや おやじの 四時呑み 路地裏あたり 酔いどれ 友の死 胸の傷いたむ 名画座 シネマの ENDが消える 昭和が遠くなってゆき おやじの背中も しぐるるや あゝしぐるるや あゝしぐるるや | 西方裕之 | 高田文夫 | 佐瀬寿一 | 伊戸のりお | おやじの たそがれ セピアの写真 泣きぐせ 踊り子 ひろった仔猫 夕闇 釣り堀 こわれたネオン 昭和が遠くなってゆき おやじの背中も しぐるるや あゝしぐるるや おやじの 夕暮れ 人恋うる頃 バーボン コの字の カウンターひとり 生き方 不器用 せがれの便り 昭和が遠くなってゆき おやじの背中も しぐるるや あゝしぐるるや おやじの 四時呑み 路地裏あたり 酔いどれ 友の死 胸の傷いたむ 名画座 シネマの ENDが消える 昭和が遠くなってゆき おやじの背中も しぐるるや あゝしぐるるや あゝしぐるるや |
トラック野郎意見 説教 聞く耳持たぬ そう言う昔も あったよな 無線飛ばして 人生談義 アイツと俺とは 兄弟鴉 休日にゃ朝まで 酒酌み交わす 陸の船乗り トラック野郎 後ろ抱きつく 可愛いお前 あんたが好きなの 一言に 男命を ハンドルに賭け やるぞと心に 誓った夜明け 荷物を積み込み 安全運転 陸の船乗り トラック野郎 嵐吹こうと 雨雪降ろうと 明日の稼ぎを 夢に見て 西の端から 東の端へ 南と言うなら ついでに北へ 帰りにゃお前に 手土産ひとつ 陸の船乗り トラック野郎 | 西方裕之 | 下村関 | 亜乃庸 | | 意見 説教 聞く耳持たぬ そう言う昔も あったよな 無線飛ばして 人生談義 アイツと俺とは 兄弟鴉 休日にゃ朝まで 酒酌み交わす 陸の船乗り トラック野郎 後ろ抱きつく 可愛いお前 あんたが好きなの 一言に 男命を ハンドルに賭け やるぞと心に 誓った夜明け 荷物を積み込み 安全運転 陸の船乗り トラック野郎 嵐吹こうと 雨雪降ろうと 明日の稼ぎを 夢に見て 西の端から 東の端へ 南と言うなら ついでに北へ 帰りにゃお前に 手土産ひとつ 陸の船乗り トラック野郎 |
薄羽かげろう宿の浴衣(ゆかた)の 藍染(あいぞめ)に 触れればたちまち 罪になる 脱いでも脱いでも あゝ わたし女です 枕灯(まくらあか)りに 焦(こ)がれて痩(や)せた 薄羽(うすば)かげろう おんな宿 紙のこよりの 指輪でも あなたに貰(もら)えば 嬉しくて 一夜の一夜の あゝ 赤い契り糸 夢でふたりが 飛べたらいいわ 薄羽(うすば)かげろう 恋地獄 忍ぶ恋でも 恋は恋 口惜(くや)しい縁(えにし)の 闇路(やみじ)です 抱いても 抱いても あゝ 別れつれてくる 命まるごと 預けてみても 薄羽(うすば)かげろう おんな宿 | 西方裕之 | 吉岡治 | 徳久広司 | | 宿の浴衣(ゆかた)の 藍染(あいぞめ)に 触れればたちまち 罪になる 脱いでも脱いでも あゝ わたし女です 枕灯(まくらあか)りに 焦(こ)がれて痩(や)せた 薄羽(うすば)かげろう おんな宿 紙のこよりの 指輪でも あなたに貰(もら)えば 嬉しくて 一夜の一夜の あゝ 赤い契り糸 夢でふたりが 飛べたらいいわ 薄羽(うすば)かげろう 恋地獄 忍ぶ恋でも 恋は恋 口惜(くや)しい縁(えにし)の 闇路(やみじ)です 抱いても 抱いても あゝ 別れつれてくる 命まるごと 預けてみても 薄羽(うすば)かげろう おんな宿 |
風やまず岩手山から のぞめば遥か 南部盛岡 おれの郷(さと) 裸ひとつで この世に生まれ 夢に向かえば 苦労が荷物 決めた道でも 迷うけど 行けばわかるさ その先は 馬鹿をする時ゃ 死ぬ気でやって 悔いを残さず 歩きたい 丸くなるほど 揉まれた命 意地を捨てずに ここまできたが 惚れていながら つらくする 女房(おまえ)ひとりが 気にかかる 街をうるおす 北上川も 流れ果てない 幾十里 腹をくくった 男の値打ち 歩き終れば その時決まる 今日もあしたも この人生 南部おろしの 風やまず | 西方裕之 | 久仁京介 | 徳久広司 | 前田俊明 | 岩手山から のぞめば遥か 南部盛岡 おれの郷(さと) 裸ひとつで この世に生まれ 夢に向かえば 苦労が荷物 決めた道でも 迷うけど 行けばわかるさ その先は 馬鹿をする時ゃ 死ぬ気でやって 悔いを残さず 歩きたい 丸くなるほど 揉まれた命 意地を捨てずに ここまできたが 惚れていながら つらくする 女房(おまえ)ひとりが 気にかかる 街をうるおす 北上川も 流れ果てない 幾十里 腹をくくった 男の値打ち 歩き終れば その時決まる 今日もあしたも この人生 南部おろしの 風やまず |
女ひといろあなたひとりを 命ときめて かけて尽くして 夢追うわたし 逢うも 切ない 別れもつらい つりしのぶ 風の吹くまま さだめのままに 女ひといろ どこまでも 生きる寒さに 躓(つまず)きながら なみだ道草 女の弱さ そんな わたしを やさしく濡らす 小糠雨(こぬかあめ) いいの明日が 見えなくたって ついて行きます どこまでも 一度結んだ 心の帯は 熱い情けを 二重に三重に 苦労 坂道 覚悟の上の 向い風 強いあなたに 背中を押され 女ひといろ どこまでも | 西方裕之 | 松井由利夫 | 山田年秋 | 佐伯亮 | あなたひとりを 命ときめて かけて尽くして 夢追うわたし 逢うも 切ない 別れもつらい つりしのぶ 風の吹くまま さだめのままに 女ひといろ どこまでも 生きる寒さに 躓(つまず)きながら なみだ道草 女の弱さ そんな わたしを やさしく濡らす 小糠雨(こぬかあめ) いいの明日が 見えなくたって ついて行きます どこまでも 一度結んだ 心の帯は 熱い情けを 二重に三重に 苦労 坂道 覚悟の上の 向い風 強いあなたに 背中を押され 女ひといろ どこまでも |
おんな川情どれほど 通わせたって つらい別れを つれてくる 逢えば短かい あなた あなた あなたかよい舟 繋ぎとめたい もう一晩(いちや) あ…流す涙の おんな川 命こがして 抱かれてみても 今朝のあなたは もう他人 すがりつきたい あなた あなた あなたかえり舟 こんど来るのは いつの日か あ…夢もつかのま おんな川 いくら好きでも 世間の海を 漕いでゆけない ふたりです 人目忍んで あなた あなた あなた一夜舟 きれぬ運命に 身をまかせ あ…恋に流れる おんな川 | 西方裕之 | たかたかし | 弦哲也 | 前田俊明 | 情どれほど 通わせたって つらい別れを つれてくる 逢えば短かい あなた あなた あなたかよい舟 繋ぎとめたい もう一晩(いちや) あ…流す涙の おんな川 命こがして 抱かれてみても 今朝のあなたは もう他人 すがりつきたい あなた あなた あなたかえり舟 こんど来るのは いつの日か あ…夢もつかのま おんな川 いくら好きでも 世間の海を 漕いでゆけない ふたりです 人目忍んで あなた あなた あなた一夜舟 きれぬ運命に 身をまかせ あ…恋に流れる おんな川 |
みちのく哀愁一生いちどの 夢をみて あなたと流れた 情け川 宿の紅葉が 水面に揺れて あかあかキラキラ 燃えたのよ 好きで別れた 人だから 女みちのく 雨が降る かわらぬ想いを 胸に秘め 渡ればせつない なみだ橋 肌をかさねた ふたりの夜が あかあかキラキラ 燃えるのよ せめて逢いたい もう一度 音もたてずに 降るしぐれ 面影つれそう 湯の町は ひとりで差しても ふたり傘 川の流れに あなたがいまも あかあかキラキラ 燃えている 夢のはかなさ 恋しさに 女みちのく 雨が降る | 西方裕之 | たかたかし | 岡千秋 | 伊戸のりお | 一生いちどの 夢をみて あなたと流れた 情け川 宿の紅葉が 水面に揺れて あかあかキラキラ 燃えたのよ 好きで別れた 人だから 女みちのく 雨が降る かわらぬ想いを 胸に秘め 渡ればせつない なみだ橋 肌をかさねた ふたりの夜が あかあかキラキラ 燃えるのよ せめて逢いたい もう一度 音もたてずに 降るしぐれ 面影つれそう 湯の町は ひとりで差しても ふたり傘 川の流れに あなたがいまも あかあかキラキラ 燃えている 夢のはかなさ 恋しさに 女みちのく 雨が降る |
海峡列車赤いランプの 桟橋おりて 北へ乗り継ぐ みなと駅 たった一度の いのちの恋が 風にちぎれる 茜空(あかねぞら)… 惚れていながら さすらう旅を ベルが急(せ)かせる 海峡列車 車窓(まど)のむこうに またたく灯(あか)り ふたり暮らした 雪荒野(ゆきこうや) 淋しがりやの おまえがひとり 泣いちゃいないが 気にかかる… 心ならずも 別れて来たが うしろ髪ひく 海峡列車 あれは おまえか 凍(い)てつく海を はぐれ鴎(かもめ)が 追いすがる 春になったら 花咲く町で みんな忘れて 出直せよ… おもいきれずに あと振り向けば 星が流れる 海峡列車 | 西方裕之 | 水木れいじ | 徳久広司 | 前田俊明 | 赤いランプの 桟橋おりて 北へ乗り継ぐ みなと駅 たった一度の いのちの恋が 風にちぎれる 茜空(あかねぞら)… 惚れていながら さすらう旅を ベルが急(せ)かせる 海峡列車 車窓(まど)のむこうに またたく灯(あか)り ふたり暮らした 雪荒野(ゆきこうや) 淋しがりやの おまえがひとり 泣いちゃいないが 気にかかる… 心ならずも 別れて来たが うしろ髪ひく 海峡列車 あれは おまえか 凍(い)てつく海を はぐれ鴎(かもめ)が 追いすがる 春になったら 花咲く町で みんな忘れて 出直せよ… おもいきれずに あと振り向けば 星が流れる 海峡列車 |
雨情話誰の残り香 あなたの枕 知らぬふりして すがる胸 そんな人では なかったはずと 燃える身体の 裏側で 雨 雨 雨が降る 別れの音も しのび足 のぼりつめれば 男のこころ 冷めるものよと 聞く噂 あなたお願い 違うと云って… 指をからめば 窓の外 雨 雨 雨が泣く 夢みた夢も とぎれがち 愛し方さえ いつもと違う 怖いくらいに やさしくて 泣いて叫んで 泣きたい訳を 云えばどうなる この恋に 雨 雨 雨が降る 悲しみ色に 染まる夜 | 西方裕之 | 岡みゆき | 徳久広司 | | 誰の残り香 あなたの枕 知らぬふりして すがる胸 そんな人では なかったはずと 燃える身体の 裏側で 雨 雨 雨が降る 別れの音も しのび足 のぼりつめれば 男のこころ 冷めるものよと 聞く噂 あなたお願い 違うと云って… 指をからめば 窓の外 雨 雨 雨が泣く 夢みた夢も とぎれがち 愛し方さえ いつもと違う 怖いくらいに やさしくて 泣いて叫んで 泣きたい訳を 云えばどうなる この恋に 雨 雨 雨が降る 悲しみ色に 染まる夜 |
夢追い川川の瀬音か 降る雨か 山の湯宿(ゆやど)は こころがしぐれる 夢をみさせて もう一度 浴衣の肩を抱きよせた あの日のあなたが盃(さかずき)に こぼれてすがる 夢追い川よ 誰を呼ぶのか 水鳥よ 声がわびしく 夜雨(よさめ)にあとひく 夢をみさせて ねぇ あなた 拭いても残るくち紅の 色さえさみしく身をせめる あなたが欲しい 夢追い川よ 酔いにうたたね 手枕の 耳に流れる せせらぎ悲しい 夢をみさせて もう一度 湯の香に匂う黒髪が 今夜もあなたに濡れながら 乱れてからむ 夢追い川よ | 西方裕之 | たかたかし | 徳久広司 | | 川の瀬音か 降る雨か 山の湯宿(ゆやど)は こころがしぐれる 夢をみさせて もう一度 浴衣の肩を抱きよせた あの日のあなたが盃(さかずき)に こぼれてすがる 夢追い川よ 誰を呼ぶのか 水鳥よ 声がわびしく 夜雨(よさめ)にあとひく 夢をみさせて ねぇ あなた 拭いても残るくち紅の 色さえさみしく身をせめる あなたが欲しい 夢追い川よ 酔いにうたたね 手枕の 耳に流れる せせらぎ悲しい 夢をみさせて もう一度 湯の香に匂う黒髪が 今夜もあなたに濡れながら 乱れてからむ 夢追い川よ |
恋路川バカな女と云われてもいい すがりつきたいもう一度 いやよいやです次の世なんて 死んでいいのね この恋抱いて どこまで迷う 恋路川 逢えぬつらさに涙もかれて ひとり女の頼りなさ あなた以外に愛するなんて とてもできない 出来ない女 どこまで迷う 恋路川 一生一度のこの恋だから 思いきれない忘れない あるき疲れた心の中に いつかぼんやり夕陽も落ちて どこまで迷う 恋路川 | 西方裕之 | 早川詩朗・鳥居実 | 板谷隆 | | バカな女と云われてもいい すがりつきたいもう一度 いやよいやです次の世なんて 死んでいいのね この恋抱いて どこまで迷う 恋路川 逢えぬつらさに涙もかれて ひとり女の頼りなさ あなた以外に愛するなんて とてもできない 出来ない女 どこまで迷う 恋路川 一生一度のこの恋だから 思いきれない忘れない あるき疲れた心の中に いつかぼんやり夕陽も落ちて どこまで迷う 恋路川 |
雪夜酒宿の蛇の目傘(じゃのめ)に 身をよせあって 渡るこの世の 罪の橋 逢うが別れの いで湯の郷(さと)で 人目しのんで 燃える恋… あなた酔わせて…酔わせて…雪夜酒(ゆきよざけ) まわり道でも 倖せ探す 肩にひとひら 冬紅葉(ふゆもみじ) 寒くないかと 両手で包む そんな情(なさけ)が ただ欲しい… あなた泣かせて…泣かせて…雪夜酒 あれは始発の 汽笛の音か こころ乱れる 虎落笛(もがりぶえ) 雪見障子を 背中で閉めて すがる女の 夢ひとつ… あなた抱いてて…抱いてて…雪夜酒 | 西方裕之 | 水木れいじ | 市川昭介 | | 宿の蛇の目傘(じゃのめ)に 身をよせあって 渡るこの世の 罪の橋 逢うが別れの いで湯の郷(さと)で 人目しのんで 燃える恋… あなた酔わせて…酔わせて…雪夜酒(ゆきよざけ) まわり道でも 倖せ探す 肩にひとひら 冬紅葉(ふゆもみじ) 寒くないかと 両手で包む そんな情(なさけ)が ただ欲しい… あなた泣かせて…泣かせて…雪夜酒 あれは始発の 汽笛の音か こころ乱れる 虎落笛(もがりぶえ) 雪見障子を 背中で閉めて すがる女の 夢ひとつ… あなた抱いてて…抱いてて…雪夜酒 |
帰郷帰る帰ると言いながら 今度今度で 九年(くねん)が過ぎた 土間に転がるカラ瓶は さみしい親父の愚痴がわり イヤーエー イヤーエー ザララ ザララ… 今夜は二人 競(きそ)い酒 負けりゃ悔しい 勝ったらさみし 東京小雪 ふるさと吹雪 あんな女をのち添えに 入れたばかりに気がねをさせて 十五才(じゅうご)で郷里(さと)をあとにした さみしい笑顔が 目に浮かぶ イヤーエー イヤーエー ザララ ザララ… 詫びる親父の嗄(しゃが)れ声(ごえ) 男同士で注ぎ合う地酒 胸の根雪を 溶かして沁みる イヤーエー イヤーエー ザララ ザララ… 囲炉裏で跳(は)ねる 朱(あか)い火粉(ひ)が おふくろみたいな 気がしてならぬ 東京小雪 ふるさと吹雪 | 西方裕之 | 朝比奈京仔 | 杉本眞人 | 川村栄二 | 帰る帰ると言いながら 今度今度で 九年(くねん)が過ぎた 土間に転がるカラ瓶は さみしい親父の愚痴がわり イヤーエー イヤーエー ザララ ザララ… 今夜は二人 競(きそ)い酒 負けりゃ悔しい 勝ったらさみし 東京小雪 ふるさと吹雪 あんな女をのち添えに 入れたばかりに気がねをさせて 十五才(じゅうご)で郷里(さと)をあとにした さみしい笑顔が 目に浮かぶ イヤーエー イヤーエー ザララ ザララ… 詫びる親父の嗄(しゃが)れ声(ごえ) 男同士で注ぎ合う地酒 胸の根雪を 溶かして沁みる イヤーエー イヤーエー ザララ ザララ… 囲炉裏で跳(は)ねる 朱(あか)い火粉(ひ)が おふくろみたいな 気がしてならぬ 東京小雪 ふるさと吹雪 |
雨の酒場町むらさきしぐれの 路地裏は 別れ未練に 心もぬれる 逢いたくて 逢いたくて やさしいおまえ あぁ 奪いたい 男泣かせの 雨の酒場町 この愛信じて いいですか そっと呟(つぶや)き 恥(は)じらうおまえ いとしくて いとしくて グラスを交し あぁ 燃えていた 想い出させる 雨の酒場町 薄紅(うすべに)化粧の その裏で 強く生きると 涙を拭(ふ)いた もう一度 もう一度 この手に熱く あぁ 抱きしめる 明日(あす)を夢見る 雨の酒場町 | 西方裕之 | 丹まさと | 徳久広司 | 前田俊明 | むらさきしぐれの 路地裏は 別れ未練に 心もぬれる 逢いたくて 逢いたくて やさしいおまえ あぁ 奪いたい 男泣かせの 雨の酒場町 この愛信じて いいですか そっと呟(つぶや)き 恥(は)じらうおまえ いとしくて いとしくて グラスを交し あぁ 燃えていた 想い出させる 雨の酒場町 薄紅(うすべに)化粧の その裏で 強く生きると 涙を拭(ふ)いた もう一度 もう一度 この手に熱く あぁ 抱きしめる 明日(あす)を夢見る 雨の酒場町 |
紀ノ川春まだ浅い 吉野路(よしのじ)を 追われてゆくのも 恋のため 降る雨のつめたさ 肩をぬらして 人目(ひとめ)しのんで 舟を漕(こ)ぐ あなただけ おまえだけ 情けの紀ノ川 行方(ゆくえ)もしれぬ さざ波の うわさがつらい 木(こ)の葉舟(かぶね) 身をよせて手と手を かさねあわせて にじむ灯りに 目をぬらす あなただけ おまえだけ 涙の紀ノ川 漂うだけの 水草(みずくさ)も 春には芽を吹く いのち草 この川の果てには きっとふたりの 愛を結べる 岸がある あなただけ おまえだけ 情けの紀ノ川 | 西方裕之 | たかたかし | 徳久広司 | | 春まだ浅い 吉野路(よしのじ)を 追われてゆくのも 恋のため 降る雨のつめたさ 肩をぬらして 人目(ひとめ)しのんで 舟を漕(こ)ぐ あなただけ おまえだけ 情けの紀ノ川 行方(ゆくえ)もしれぬ さざ波の うわさがつらい 木(こ)の葉舟(かぶね) 身をよせて手と手を かさねあわせて にじむ灯りに 目をぬらす あなただけ おまえだけ 涙の紀ノ川 漂うだけの 水草(みずくさ)も 春には芽を吹く いのち草 この川の果てには きっとふたりの 愛を結べる 岸がある あなただけ おまえだけ 情けの紀ノ川 |
大糸線松本を過ぎると 空気が冷たい 二十四を過ぎた お前には 世間が 冷たいだろう お前がむいた みかんの匂い 列車の中に たちこめて 大糸線は 河ぞいに 深くよどんだ 悲しみ流す 糸魚川(いといがわ)には 夜につく せめてそれまで 肩だきあおう 引越のたびに 荷物がへるねと 笑ったお前の 横顔に 心がなごんだものさ お隣りにあげた 朝顔の苗は 今年の夏に 咲くだろうか 大糸線は 胸の中 細く流れる 雪どけ水か 糸魚川(いといがわ)には 夜につく せめてそれまで 肩だきあおう 大糸線は 胸の中 細く流れる 雪どけ水か 糸魚川(いといがわ)には 夜につく せめてそれまで 肩だきあおう | 西方裕之 | 喜多條忠 | 徳久広司 | | 松本を過ぎると 空気が冷たい 二十四を過ぎた お前には 世間が 冷たいだろう お前がむいた みかんの匂い 列車の中に たちこめて 大糸線は 河ぞいに 深くよどんだ 悲しみ流す 糸魚川(いといがわ)には 夜につく せめてそれまで 肩だきあおう 引越のたびに 荷物がへるねと 笑ったお前の 横顔に 心がなごんだものさ お隣りにあげた 朝顔の苗は 今年の夏に 咲くだろうか 大糸線は 胸の中 細く流れる 雪どけ水か 糸魚川(いといがわ)には 夜につく せめてそれまで 肩だきあおう 大糸線は 胸の中 細く流れる 雪どけ水か 糸魚川(いといがわ)には 夜につく せめてそれまで 肩だきあおう |
忍野八海 わかれ旅幾歳月(いくとしつき)を くぐり抜(ぬ)け 忍野八海 清き水 いくら愛して 抱かれても あなたのこころが 見えません 富士の高嶺(たかね)に 雪が舞う 忍野八海 わかれ旅 最後の旅を くださいと バスを乗り継(つ)ぎ 降りた町 そうよあなたが その気なら このまましあわせ 続くのに しのぶ恋路の 哀しみか 忍野八海 わかれ旅 紅葉(もみじ)に染まる 湯の宿が 恋の終わりの 夜になる 忘れられない おもいでは 綺麗(きれい)なまんまで ひとり占め あなたこの先 これからも 忍野八海 わかれ旅 | 西方裕之 | まんだあつこ | 藤田たかし | 南郷達也 | 幾歳月(いくとしつき)を くぐり抜(ぬ)け 忍野八海 清き水 いくら愛して 抱かれても あなたのこころが 見えません 富士の高嶺(たかね)に 雪が舞う 忍野八海 わかれ旅 最後の旅を くださいと バスを乗り継(つ)ぎ 降りた町 そうよあなたが その気なら このまましあわせ 続くのに しのぶ恋路の 哀しみか 忍野八海 わかれ旅 紅葉(もみじ)に染まる 湯の宿が 恋の終わりの 夜になる 忘れられない おもいでは 綺麗(きれい)なまんまで ひとり占め あなたこの先 これからも 忍野八海 わかれ旅 |
出世灘今日の大漁を 母御(ははご)に贈る 海は男の 出世灘 えらくなるより やさしくなれと 教え貰った 小浜の空を 獲物かざして 呼んでみる 夏の陽ざしに じりじり焦げる 網の匂いに つばを呑む 思い出さすな 牛深港 俺をこんなに やきもきさせる 可愛いあの娘(こ)は まだ他人 出世出世と 目の色変えて 人と争う 柄じゃない 俺の墓所(はかしょ)は 天草灘だ 自分ひとりを 燃やして生きる 赤い夕陽と 義兄弟 | 西方裕之 | 星野哲郎 | 徳久広司 | 野村豊 | 今日の大漁を 母御(ははご)に贈る 海は男の 出世灘 えらくなるより やさしくなれと 教え貰った 小浜の空を 獲物かざして 呼んでみる 夏の陽ざしに じりじり焦げる 網の匂いに つばを呑む 思い出さすな 牛深港 俺をこんなに やきもきさせる 可愛いあの娘(こ)は まだ他人 出世出世と 目の色変えて 人と争う 柄じゃない 俺の墓所(はかしょ)は 天草灘だ 自分ひとりを 燃やして生きる 赤い夕陽と 義兄弟 |
津軽の春流れる雲に 故郷(こきょう)が見える リンゴの花咲く 津軽の春よ みんな元気か 変わりはないか あの町 あの顔 なつかしい あーふるさとは 心の駅だ 白樺林(しらかばばやし) みどりの丘に 二人で眺(なが)めた お岩木山(いわきやま)よ 夜行列車に 思いを残し 別れた あの子の あの涙 あーあの日から 幾年(いくとせ)過ぎた 厳(きび)しい冬の 寒さに耐えて 大地(だいち)が芽をふく 津軽の春よ いつも勇気と やさしさくれる あの山 あの川 あかね空 あーふるさとは 心の駅だ | 西方裕之 | たかたかし | 岡千秋 | | 流れる雲に 故郷(こきょう)が見える リンゴの花咲く 津軽の春よ みんな元気か 変わりはないか あの町 あの顔 なつかしい あーふるさとは 心の駅だ 白樺林(しらかばばやし) みどりの丘に 二人で眺(なが)めた お岩木山(いわきやま)よ 夜行列車に 思いを残し 別れた あの子の あの涙 あーあの日から 幾年(いくとせ)過ぎた 厳(きび)しい冬の 寒さに耐えて 大地(だいち)が芽をふく 津軽の春よ いつも勇気と やさしさくれる あの山 あの川 あかね空 あーふるさとは 心の駅だ |
波止場お前が流す 別れの涙 男ごころに 芯から沁(し)みる 一人残して 旅立つ夜明け すすり泣く声 波間にひびく おんな切ない おんな切ない 未練の波止場 淋(さび)しい夜は あなたを思い 二人過ごした 思い出辿(たど)る そんな言葉を 囁(ささや)くお前 細いうなじが 震えて揺れて おんな悲しみ おんな悲しみ 涙の波止場 男の夢を 夜明けの海へ 捨ててお前と 暮らしたかった おんな盛(ざか)りを ひたすら待つと 告げる言葉も しぶきに濡れて 男泣きする 男泣きする 別れの波止場 | 西方裕之 | 筑紫竜平 | 筑紫竜平 | 南郷達也 | お前が流す 別れの涙 男ごころに 芯から沁(し)みる 一人残して 旅立つ夜明け すすり泣く声 波間にひびく おんな切ない おんな切ない 未練の波止場 淋(さび)しい夜は あなたを思い 二人過ごした 思い出辿(たど)る そんな言葉を 囁(ささや)くお前 細いうなじが 震えて揺れて おんな悲しみ おんな悲しみ 涙の波止場 男の夢を 夜明けの海へ 捨ててお前と 暮らしたかった おんな盛(ざか)りを ひたすら待つと 告げる言葉も しぶきに濡れて 男泣きする 男泣きする 別れの波止場 |
瀬戸内しぐれ明石(あかし)海峡 さえぎるように 霧が邪魔する たちこめる いくら好きでも 結べない 薄い運命の 細い糸(いと) 未練渦まく 瀬戸内しぐれ 船の背中を 追いかけながら 騒ぐカモメの 憎らしさ せめて私に 欲しかった きっと帰るの ひと言が 明日(あす)が見えない 瀬戸内しぐれ 船よ急いで 錨(いかり)を上げて 辛い心が 判るなら ひとり見送る 淋しさに 波がからんで 打ち寄せる 肩に冷たい 瀬戸内しぐれ | 西方裕之 | たきのえいじ | 水森英夫 | 南郷達也 | 明石(あかし)海峡 さえぎるように 霧が邪魔する たちこめる いくら好きでも 結べない 薄い運命の 細い糸(いと) 未練渦まく 瀬戸内しぐれ 船の背中を 追いかけながら 騒ぐカモメの 憎らしさ せめて私に 欲しかった きっと帰るの ひと言が 明日(あす)が見えない 瀬戸内しぐれ 船よ急いで 錨(いかり)を上げて 辛い心が 判るなら ひとり見送る 淋しさに 波がからんで 打ち寄せる 肩に冷たい 瀬戸内しぐれ |
散らず花やさしい男に 女は惚れて そのくせ訳ある ひとに泣く いいのいいのよ あなたとならば つらい運命(さだめ)に 泣こうとも 咲いて儚い 散らず花 女の柔肌 桜に染めて からだが火となる 雪の宿 紅を引く手に 思いを込めて 息をひそめる 月見窓 あなた恋しい 散らず花 ひと冬ふた冬 しのんで耐えて 深山に紅増す 寒椿 悔いはしません あなたとならば 雪の中でも 凛と咲く 咲いて儚い 散らず花 | 西方裕之 | 坂口照幸 | 四方章人 | 前田俊明 | やさしい男に 女は惚れて そのくせ訳ある ひとに泣く いいのいいのよ あなたとならば つらい運命(さだめ)に 泣こうとも 咲いて儚い 散らず花 女の柔肌 桜に染めて からだが火となる 雪の宿 紅を引く手に 思いを込めて 息をひそめる 月見窓 あなた恋しい 散らず花 ひと冬ふた冬 しのんで耐えて 深山に紅増す 寒椿 悔いはしません あなたとならば 雪の中でも 凛と咲く 咲いて儚い 散らず花 |
愛始発お前ひとりを 泣かせはしない 今日からふたりは 一緒だよ 少し痩せたね うなじのあたり とても綺麗さ 昔より ああ ここからが この駅が ふたりの旅立ち 愛始発 泣いた分だけ 幸せあげる きっと直すさ 涙ぐせ 肩にぬくもり 伝わるような 隣り合わせの 指定席 ああ ここからが この駅が ふたりの旅立ち 愛始発 何があっても 離しはしない 夢が明日の 道しるべ 窓の向こうに 並んで光る あれはふたりの さだめ星 ああ ここからが この駅が ふたりの旅立ち 愛始発 | 西方裕之 | 木下龍太郎 | 岡千秋 | 前田俊明 | お前ひとりを 泣かせはしない 今日からふたりは 一緒だよ 少し痩せたね うなじのあたり とても綺麗さ 昔より ああ ここからが この駅が ふたりの旅立ち 愛始発 泣いた分だけ 幸せあげる きっと直すさ 涙ぐせ 肩にぬくもり 伝わるような 隣り合わせの 指定席 ああ ここからが この駅が ふたりの旅立ち 愛始発 何があっても 離しはしない 夢が明日の 道しるべ 窓の向こうに 並んで光る あれはふたりの さだめ星 ああ ここからが この駅が ふたりの旅立ち 愛始発 |
おまえひとりさこの手を二度と はなさないでと おまえは無邪気に 笑って振りかえる 離さない… 離しはしない おまえひとりさ やっとみつけた ぬくもりだから 今日からふたり 今日からふたり 幸せになるんだよ 誰にも言えぬ こころの傷は おまえと一緒さ 背負って生きてきた 泣かないで… もう泣かないで おまえひとりさ 雨に打たれる あしたが来ても おまえと居れば おまえと居れば 涙さえあたたかい 両手にあまる しあわせよりも おまえと歩ける その日がくればいい 離さない… 離しはしない おまえひとりさ いのち二つを 一つにかさね 今日からふたり 今日からふたり 幸せになるんだよ | 西方裕之 | 万城たかし | 弦哲也 | 南郷達也 | この手を二度と はなさないでと おまえは無邪気に 笑って振りかえる 離さない… 離しはしない おまえひとりさ やっとみつけた ぬくもりだから 今日からふたり 今日からふたり 幸せになるんだよ 誰にも言えぬ こころの傷は おまえと一緒さ 背負って生きてきた 泣かないで… もう泣かないで おまえひとりさ 雨に打たれる あしたが来ても おまえと居れば おまえと居れば 涙さえあたたかい 両手にあまる しあわせよりも おまえと歩ける その日がくればいい 離さない… 離しはしない おまえひとりさ いのち二つを 一つにかさね 今日からふたり 今日からふたり 幸せになるんだよ |
寒桜逢えるだけでも うれしい人に 逢えば抱かれて 女にもどる 人目忍んで ただ一夜 咲いて短かい 命なら 明日は散れちれ あなたひとりの 寒桜 いつか愛して 泣く日がきても いいのそれでも 悔いないわたし 何もいらない あなただけ 燃えて一途に 身をなげる 明日は散れちれ あなたひとりの 寒桜 宿の時計を 遅らせたって つらい別れが 二人を離す せめてこのまま もう少し そばにいさせて 腕の中 明日は散れちれ あなたひとりの 寒桜 | 西方裕之 | たかたかし | 岡千秋 | 前田俊明 | 逢えるだけでも うれしい人に 逢えば抱かれて 女にもどる 人目忍んで ただ一夜 咲いて短かい 命なら 明日は散れちれ あなたひとりの 寒桜 いつか愛して 泣く日がきても いいのそれでも 悔いないわたし 何もいらない あなただけ 燃えて一途に 身をなげる 明日は散れちれ あなたひとりの 寒桜 宿の時計を 遅らせたって つらい別れが 二人を離す せめてこのまま もう少し そばにいさせて 腕の中 明日は散れちれ あなたひとりの 寒桜 |
湯けむりの宿送る背中が つらいから わたし始発で 帰ります 湯けむりの 湯けむりの なさけ宿 昨夜あなたに 愛されて 今朝はわかれる いで湯駅 明日が見えない ふたりでも 契(ちぎ)る情けに うそはない 湯けむりの 湯けむりの しのび宿 光る線路の その先は 狭霧(さぎり)流れる いで湯駅 倫(みち)にはずれた 恋だけど 罪はわたしが せおいます 湯けむりの 湯けむりの かくれ宿 胸にあなたの ぬくもりを 抱いて汽車待つ いで湯駅 | 西方裕之 | たかたかし | 岡千秋 | | 送る背中が つらいから わたし始発で 帰ります 湯けむりの 湯けむりの なさけ宿 昨夜あなたに 愛されて 今朝はわかれる いで湯駅 明日が見えない ふたりでも 契(ちぎ)る情けに うそはない 湯けむりの 湯けむりの しのび宿 光る線路の その先は 狭霧(さぎり)流れる いで湯駅 倫(みち)にはずれた 恋だけど 罪はわたしが せおいます 湯けむりの 湯けむりの かくれ宿 胸にあなたの ぬくもりを 抱いて汽車待つ いで湯駅 |
ぼたん雪その胸貸して くれますか 音もなく降る 窓の雪 これが最後(おわり)の 恋だから 一夜(ひとよ)一生 女で生きる あなたとこのまま 埋(う)もれたい しのぶ湯の里 ぼたん雪 心のままに 生きるのは 夢のまた夢 無理ですか バカを云(ゆ)うなと 眼(め)で叱る 袖(そで)を引かれて あなたの胸へ 流れてうれしい 恋小舟 しのぶ湯の里 ぼたん雪 そこまで春は 来てるのに 触(ふ)れりゃつめたい 指の先 たとえ世間に そむいても 一夜(ひとよ)一生 女で生きる あなたと命を 重ねあい しのぶ湯の里 ぼたん雪 | 西方裕之 | 一葉よう子 | 村田耕一 | 南郷達也 | その胸貸して くれますか 音もなく降る 窓の雪 これが最後(おわり)の 恋だから 一夜(ひとよ)一生 女で生きる あなたとこのまま 埋(う)もれたい しのぶ湯の里 ぼたん雪 心のままに 生きるのは 夢のまた夢 無理ですか バカを云(ゆ)うなと 眼(め)で叱る 袖(そで)を引かれて あなたの胸へ 流れてうれしい 恋小舟 しのぶ湯の里 ぼたん雪 そこまで春は 来てるのに 触(ふ)れりゃつめたい 指の先 たとえ世間に そむいても 一夜(ひとよ)一生 女で生きる あなたと命を 重ねあい しのぶ湯の里 ぼたん雪 |
女の日本海降りしく雪 雪 つつんでおくれ あなた残した こころの傷のあと 北前船が 港に着くたび 浮かれめの 三味(しゃみ)弾く音色が きこえて来そうな きこえて来そうな 女の日本海 未練ヶ淵から 押し上げてくる 風が着物に からんで裾あおる 女に生まれ あなたに抱かれて 人並みのしあわせ 夢見た カモメよ啼け啼け カモメよ啼け啼け 女の日本海 さびれた町並み 雪一色(ひといろ)に 赤く点点 咲いてる薮椿 投込寺(なげこみでら)に あなたを捨てたら 戻れない 戻りはしない 明日も吹雪くか 明日も吹雪くか 女の日本海 | 西方裕之 | たかたかし | 徳久広司 | 南郷達也 | 降りしく雪 雪 つつんでおくれ あなた残した こころの傷のあと 北前船が 港に着くたび 浮かれめの 三味(しゃみ)弾く音色が きこえて来そうな きこえて来そうな 女の日本海 未練ヶ淵から 押し上げてくる 風が着物に からんで裾あおる 女に生まれ あなたに抱かれて 人並みのしあわせ 夢見た カモメよ啼け啼け カモメよ啼け啼け 女の日本海 さびれた町並み 雪一色(ひといろ)に 赤く点点 咲いてる薮椿 投込寺(なげこみでら)に あなたを捨てたら 戻れない 戻りはしない 明日も吹雪くか 明日も吹雪くか 女の日本海 |
赤とんぼ夕焼けが やけに目に沁みる ビルの谷間の 赤とんぼ なつかしい ふるさとが まぶた閉じれば 浮かんでくるよ 帰りたいよ あの町へ 流れゆくあの雲に 乗って行きたいよ 夢だけは 今もこの胸に 抱いているのさ 人知れず 気にかかる 今もなお 幼馴染(おさななじみ)のあの娘(こ)の事が しあわせなら それでいい 流れゆくあの雲を 何処で見てるやら かんべんな 便り出しもせず いつになるやら 帰る日は 達者かな おふくろは 親父カラオケ唄ってるかな 変わりないか 風邪ひくな 流れゆくあの雲に 祈るこの俺さ | 西方裕之 | たきのえいじ | 弦哲也 | | 夕焼けが やけに目に沁みる ビルの谷間の 赤とんぼ なつかしい ふるさとが まぶた閉じれば 浮かんでくるよ 帰りたいよ あの町へ 流れゆくあの雲に 乗って行きたいよ 夢だけは 今もこの胸に 抱いているのさ 人知れず 気にかかる 今もなお 幼馴染(おさななじみ)のあの娘(こ)の事が しあわせなら それでいい 流れゆくあの雲を 何処で見てるやら かんべんな 便り出しもせず いつになるやら 帰る日は 達者かな おふくろは 親父カラオケ唄ってるかな 変わりないか 風邪ひくな 流れゆくあの雲に 祈るこの俺さ |
忍び川夜の化粧の 手鏡に 添えぬさだめの 恋の歌 泣かされて 泣かされて すがる面影よ 憎いあなたを お酒が呼ぶの 灯り湯けむり 忍び川 夜の路地裏 降り注ぐ 音も立てずに こぬか雨 泣かされて 泣かされて 窓に手をやれば 濡れてあなたが 待ってるような 橋のたもとの 忍び川 夜に漂う 浮き草も 夢を探して 花開く 泣かされて 泣かされて なんで恋しがる 酔えばあなたの やさしさばかり 抱いてください 忍び川 | 西方裕之 | 石原信一 | 岡千秋 | 南郷達也 | 夜の化粧の 手鏡に 添えぬさだめの 恋の歌 泣かされて 泣かされて すがる面影よ 憎いあなたを お酒が呼ぶの 灯り湯けむり 忍び川 夜の路地裏 降り注ぐ 音も立てずに こぬか雨 泣かされて 泣かされて 窓に手をやれば 濡れてあなたが 待ってるような 橋のたもとの 忍び川 夜に漂う 浮き草も 夢を探して 花開く 泣かされて 泣かされて なんで恋しがる 酔えばあなたの やさしさばかり 抱いてください 忍び川 |
高瀬川戯(たわむ)れでしたか あの夜は 寂しがりやを 迷わせる 行くも戻るも とどまるも おんなのあしたは 霧の中 独りぼっちに させないで 泣かせ安曇野(あずみの) 高瀬川 わたしの心は 木(こ)の葉舟(はぶね) どこへ流れて 行くのやら 泣くも笑うも その先は 訳ありどうしの 契(ちぎ)り橋 ひと夜限りと 知りながら 燃えて切ない 高瀬川 涙でながした おもかげが 今日も川面に 浮き沈み 右も左も うたかたの 運命(さだめ)と知りつつ この指が あなた欲しがる 赤い糸 結ぶ安曇野 高瀬川 | 西方裕之 | たちばなじろう | みちあゆむ | 南郷達也 | 戯(たわむ)れでしたか あの夜は 寂しがりやを 迷わせる 行くも戻るも とどまるも おんなのあしたは 霧の中 独りぼっちに させないで 泣かせ安曇野(あずみの) 高瀬川 わたしの心は 木(こ)の葉舟(はぶね) どこへ流れて 行くのやら 泣くも笑うも その先は 訳ありどうしの 契(ちぎ)り橋 ひと夜限りと 知りながら 燃えて切ない 高瀬川 涙でながした おもかげが 今日も川面に 浮き沈み 右も左も うたかたの 運命(さだめ)と知りつつ この指が あなた欲しがる 赤い糸 結ぶ安曇野 高瀬川 |
港やどこれが最後と 我がまま言って ふたり来ました いで湯町 窓をあければ 日暮れの海が 胸のせつなさ つのらせる ここは下田 お吉(きち)浜 潮の香りの 港やど 髪を梳(と)かした 浴衣の肩を そっとあなたは 抱き寄せる 指をからめて 眠ってみても つらい別れは すぐに来る ここは下田 湯のけむり 夢は儚(はか)ない 港やど 遠くかすんだ 寝姿山(ねすがたやま)も これで見おさめ 今日かぎり しのび泣くよに そぼ降る雨は 女みれんの なみだ雨 ここは下田 恋ひと夜 名残りつきない 港やど | 西方裕之 | 仁井谷俊也 | 水森英夫 | 伊戸のりお | これが最後と 我がまま言って ふたり来ました いで湯町 窓をあければ 日暮れの海が 胸のせつなさ つのらせる ここは下田 お吉(きち)浜 潮の香りの 港やど 髪を梳(と)かした 浴衣の肩を そっとあなたは 抱き寄せる 指をからめて 眠ってみても つらい別れは すぐに来る ここは下田 湯のけむり 夢は儚(はか)ない 港やど 遠くかすんだ 寝姿山(ねすがたやま)も これで見おさめ 今日かぎり しのび泣くよに そぼ降る雨は 女みれんの なみだ雨 ここは下田 恋ひと夜 名残りつきない 港やど |
男なら~平成節~男なら 男なら 福沢諭吉の教えにそむき 人の上には人垣だらけ 格差社会をぶちこわせ 男ならやってみな! 男なら 男なら メールじゃ言えない本当の気持ち デジタル社会に毒されてるが 男女関係はアナログだ 男ならやってみな! 男なら 男なら 草食男子と笑えば笑え 岩を砕いて根は深く伸び 「eco(エコ)」の時代は勝ち組だ 男ならやってみな! 男なら 男なら お上にゃわからぬ地方の痛み 田舎(くに)に残した大事な家族 会う日 夢みて酒を飲む 男ならやってみな! 女なら 女なら のるかそるかの玉の輿(こし)なの セレブ夢みてイケメン捜し 勝負下着で今日も行く 女ならやってみな! 男なら 男なら 長いものにはグルグル巻きで 強きを助ける浮世(うきよ)の不思議 大和魂取り戻せ 男ならやってみな! 男なら 男なら 税金上がるが稼ぎは下がる 金で買われたこの身だけれど 心売らない ど根性 男ならやってみな! 人として 人として 生まれたからには長生きしよう 高齢社会も甘くはないが いつか花咲く時も来る 人としてやってみな! 男ならやってみな! 男ならやってみな! | 西方裕之 | 鮫島琉星 | 草笛圭三 | 伊戸のりお | 男なら 男なら 福沢諭吉の教えにそむき 人の上には人垣だらけ 格差社会をぶちこわせ 男ならやってみな! 男なら 男なら メールじゃ言えない本当の気持ち デジタル社会に毒されてるが 男女関係はアナログだ 男ならやってみな! 男なら 男なら 草食男子と笑えば笑え 岩を砕いて根は深く伸び 「eco(エコ)」の時代は勝ち組だ 男ならやってみな! 男なら 男なら お上にゃわからぬ地方の痛み 田舎(くに)に残した大事な家族 会う日 夢みて酒を飲む 男ならやってみな! 女なら 女なら のるかそるかの玉の輿(こし)なの セレブ夢みてイケメン捜し 勝負下着で今日も行く 女ならやってみな! 男なら 男なら 長いものにはグルグル巻きで 強きを助ける浮世(うきよ)の不思議 大和魂取り戻せ 男ならやってみな! 男なら 男なら 税金上がるが稼ぎは下がる 金で買われたこの身だけれど 心売らない ど根性 男ならやってみな! 人として 人として 生まれたからには長生きしよう 高齢社会も甘くはないが いつか花咲く時も来る 人としてやってみな! 男ならやってみな! 男ならやってみな! |
遠花火下駄がからころ 後追うように 浴衣の裾に 絡みつく 夜空にひとつ またひとつ 肩を寄せ合う 橋の上 瞬間(とき)を彩る 遠花火 燃えて広がる 菊一輪も 音と光の すれ違い 川面(かわも)にひとつ またひとつ 添えぬ二人に 似た運命(さだめ) 消えて儚(はかな)い 遠花火 縋(すが)りつきたい 思いの丈(たけ)を 秘めて髪梳(す)く いで湯宿 鏡にひとつ またひとつ 今宵かぎりの 花化粧 咲いて散りゆく 遠花火 | 西方裕之 | 竜はじめ | 徳久広司 | | 下駄がからころ 後追うように 浴衣の裾に 絡みつく 夜空にひとつ またひとつ 肩を寄せ合う 橋の上 瞬間(とき)を彩る 遠花火 燃えて広がる 菊一輪も 音と光の すれ違い 川面(かわも)にひとつ またひとつ 添えぬ二人に 似た運命(さだめ) 消えて儚(はかな)い 遠花火 縋(すが)りつきたい 思いの丈(たけ)を 秘めて髪梳(す)く いで湯宿 鏡にひとつ またひとつ 今宵かぎりの 花化粧 咲いて散りゆく 遠花火 |
雨の奥飛騨路啼いて飛び立つ 雷鳥の 声もさびしい 山の駅 逢う瀬せつなく いのちを燃やし 今朝は別れて 行く人よ いかないで いかないで 雨の奥飛騨路 逢えばうれしい 人だけど つらい別れを 連れてくる 夜に浮かんだ 赤ちょうちんで 夢を注がれて 飲むお酒 いかないで いかないで 雨の奥飛騨路 体ひとつで もどれたら ここでおまえと 出直そう そんな言葉に また泣かされて 送る背中の 女傘 いかないで いかないで 雨の奥飛騨路 | 西方裕之 | たかたかし | 徳久広司 | 前田俊明 | 啼いて飛び立つ 雷鳥の 声もさびしい 山の駅 逢う瀬せつなく いのちを燃やし 今朝は別れて 行く人よ いかないで いかないで 雨の奥飛騨路 逢えばうれしい 人だけど つらい別れを 連れてくる 夜に浮かんだ 赤ちょうちんで 夢を注がれて 飲むお酒 いかないで いかないで 雨の奥飛騨路 体ひとつで もどれたら ここでおまえと 出直そう そんな言葉に また泣かされて 送る背中の 女傘 いかないで いかないで 雨の奥飛騨路 |
ふたりの夜汽車石より痛い 噂の礫(つぶて) 逃(のが)れて来ました ふるさとを 世間を捨てて 過去を捨て 汽車を乗り継ぐ 北の駅 あなた後悔 してないですか 汽笛ひと声 ふたりの夜汽車 二人の膝に コートを広げ あなたに寄り添い つなぐ指 私がそっと 身を引けば 丸く収まる はずでした 心細さに 震える夜ふけ 頬に涙の 最終夜汽車 命を重ね あなたと生きる 罪なら一生 背負います 港の町か 山間(やまあい)か 明日(あす)はどこまで 流れ行く 離れられない 離れはしない 星が見つめる ふたりの夜汽車 | 西方裕之 | 麻こよみ | 水森英夫 | 前田俊明 | 石より痛い 噂の礫(つぶて) 逃(のが)れて来ました ふるさとを 世間を捨てて 過去を捨て 汽車を乗り継ぐ 北の駅 あなた後悔 してないですか 汽笛ひと声 ふたりの夜汽車 二人の膝に コートを広げ あなたに寄り添い つなぐ指 私がそっと 身を引けば 丸く収まる はずでした 心細さに 震える夜ふけ 頬に涙の 最終夜汽車 命を重ね あなたと生きる 罪なら一生 背負います 港の町か 山間(やまあい)か 明日(あす)はどこまで 流れ行く 離れられない 離れはしない 星が見つめる ふたりの夜汽車 |
男の酒場酒のしずくは おんなの涙 やけに沁みるよ この胸に まして独りの 男の酒場 みれん注(つ)ぎ足し 愚痴(ぐち)をのむ 馬鹿だ 馬鹿だよ 俺ってやつは あんないい奴 居なかった 言葉少なに うつむきながら 涙拭(ふ)かずに いたおまえ 夜をみちづれ 男の酒場 きっと恨(うら)んで いるだろな 馬鹿だ 馬鹿だよ 俺ってやつは いつか幸せ つかみなよ こぬか雨なら すぐ止むけれど 路地にこぼれる なかせ雨 ひとり手酌の 男の酒場 濡れてからむな 縄のれん 馬鹿だ 馬鹿だよ 俺ってやつは ごめんごめんよ 逢いたいよ | 西方裕之 | 万城たかし | 岩上峰山 | 南郷達也 | 酒のしずくは おんなの涙 やけに沁みるよ この胸に まして独りの 男の酒場 みれん注(つ)ぎ足し 愚痴(ぐち)をのむ 馬鹿だ 馬鹿だよ 俺ってやつは あんないい奴 居なかった 言葉少なに うつむきながら 涙拭(ふ)かずに いたおまえ 夜をみちづれ 男の酒場 きっと恨(うら)んで いるだろな 馬鹿だ 馬鹿だよ 俺ってやつは いつか幸せ つかみなよ こぬか雨なら すぐ止むけれど 路地にこぼれる なかせ雨 ひとり手酌の 男の酒場 濡れてからむな 縄のれん 馬鹿だ 馬鹿だよ 俺ってやつは ごめんごめんよ 逢いたいよ |