挽歌の街に雪が降る去年より 冷えるから 気がかりなのさ 冬が苦手の 寒がり屋 いつも男は 先をみて いつも女は 今をみる 遠い、おまえは もう遠い 挽歌の街に あゝ雪が降る 独りでも いいんだよ しあわせならば 不幸だけには もうなるな ひとの甲斐なさ 仕方なさ 悔いのない奴 いるもんか 俺を責めるよ 痛いほど 挽歌の街に あゝ雪が降る 今ならば 守れるさ 包んでやれる 四十路坂から 男坂 五年先でも 俺は待つ 涙拭くため 俺はいる 雪のあとほど 晴れるもの 挽歌の街に あゝ雪が降る | 杉良太郎 | 坂口照幸 | 弦哲也 | | 去年より 冷えるから 気がかりなのさ 冬が苦手の 寒がり屋 いつも男は 先をみて いつも女は 今をみる 遠い、おまえは もう遠い 挽歌の街に あゝ雪が降る 独りでも いいんだよ しあわせならば 不幸だけには もうなるな ひとの甲斐なさ 仕方なさ 悔いのない奴 いるもんか 俺を責めるよ 痛いほど 挽歌の街に あゝ雪が降る 今ならば 守れるさ 包んでやれる 四十路坂から 男坂 五年先でも 俺は待つ 涙拭くため 俺はいる 雪のあとほど 晴れるもの 挽歌の街に あゝ雪が降る |
花と龍出船 入船 若松の ゴンゾ稼業の 道連れは 意地と 度胸と 心意気 咲いて散らせと 花がいう 吠えて 走れと 龍がいう 遠賀 川筋 売り出しは ああ 花と龍 苦労かけるな すまないと かけて やりたい 詫言葉 許せ お前は 恋女房 義理をたてたら 花が泣く 情すくえば 龍が泣く 背なで今宵は なぜうずく ああ 花と龍 闇と 無情の 人の世に せめて 小さな 灯でも 俺の この手で 点したい 嘘に 染まらぬ 花がある 天に 恥じない 龍がいる 男一代 まっしぐら ああ 花と龍 | 杉良太郎 | もず唱平 | 船村徹 | | 出船 入船 若松の ゴンゾ稼業の 道連れは 意地と 度胸と 心意気 咲いて散らせと 花がいう 吠えて 走れと 龍がいう 遠賀 川筋 売り出しは ああ 花と龍 苦労かけるな すまないと かけて やりたい 詫言葉 許せ お前は 恋女房 義理をたてたら 花が泣く 情すくえば 龍が泣く 背なで今宵は なぜうずく ああ 花と龍 闇と 無情の 人の世に せめて 小さな 灯でも 俺の この手で 点したい 嘘に 染まらぬ 花がある 天に 恥じない 龍がいる 男一代 まっしぐら ああ 花と龍 |
無法松の一生(度胸千両入り)小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松 空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の竹笹 提灯は 赤い灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉 名代は 無法松 度胸千両の あばれうち 泣くな 嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波(みょうとなみ) | 杉良太郎 | 吉野夫二郎 | 古賀政男 | | 小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松 空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の竹笹 提灯は 赤い灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉 名代は 無法松 度胸千両の あばれうち 泣くな 嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波(みょうとなみ) |
平手造酒 大利根囃子人のいく道 数あれど 好きで選んだ 剣の道 夜空に咲いた 花火より 燃えて短い この命 江戸の水より 利根川の 水に馴染んだ 平手造酒 世間をすねて 故郷(くに)を捨て どこへ流れる はぐれ雲 呼ばれた気がして 振り向けば ただよしきりが 啼くばかり 昔鳴らした 二本差し 今じゃ浮世の 裏街道 受ける川風 千鳥足 酒と道ずれ あの世まで 武職渡世の 恩義でも 外せばすたる 男道 大利根囃子を 口遊み 抜くぞ北辰 一刀流 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | | 人のいく道 数あれど 好きで選んだ 剣の道 夜空に咲いた 花火より 燃えて短い この命 江戸の水より 利根川の 水に馴染んだ 平手造酒 世間をすねて 故郷(くに)を捨て どこへ流れる はぐれ雲 呼ばれた気がして 振り向けば ただよしきりが 啼くばかり 昔鳴らした 二本差し 今じゃ浮世の 裏街道 受ける川風 千鳥足 酒と道ずれ あの世まで 武職渡世の 恩義でも 外せばすたる 男道 大利根囃子を 口遊み 抜くぞ北辰 一刀流 |
「さくら吹雪」より 夫婦桜おまえを支えて おれは生きる おまえの助けで おれが生かされる ふたりの道が 合わさって 人という字に なった朝 夫婦桜の夫婦桜の 花が咲く おまえのこころが おれのこころ おまえの笑顔が おれのやすらぎさ ふたりが歩く その道は 山も涙の 川もある 明日を信じて明日を信じて 春が来る おまえのいのちは おれのいのち おまえの夢には おれの夢が住む ふたりでひとり いつの日も そっと寄りそう 人生に 桜吹雪が桜吹雪が ふりそそぐ | 杉良太郎 | いではく | 遠藤実 | | おまえを支えて おれは生きる おまえの助けで おれが生かされる ふたりの道が 合わさって 人という字に なった朝 夫婦桜の夫婦桜の 花が咲く おまえのこころが おれのこころ おまえの笑顔が おれのやすらぎさ ふたりが歩く その道は 山も涙の 川もある 明日を信じて明日を信じて 春が来る おまえのいのちは おれのいのち おまえの夢には おれの夢が住む ふたりでひとり いつの日も そっと寄りそう 人生に 桜吹雪が桜吹雪が ふりそそぐ |
下北の弥太郎 からっ風の子守唄怒涛逆巻く 津軽の海に じょんがら吹雪が 唄になる 十三の砂山ナヤェ 三味の音に 乗って聴こえる お千代の声が 越後長岡 宿はずれ 岩木おろしに 心も凍る 抱いてやりたい このぬくもりで 通りすがりのナヤェ お地蔵さんに 両掌合わせて 百里の道を 今日も野宿か 鰺ヶ沢 下北砂丘は 二人きりか 捜しもとめた お千代を抱いて 雪は白無垢ナヤェ 花嫁衣裳 弥太に抱かれて 帰らぬ人に よされ吹雪が 舞い上がる | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | | 怒涛逆巻く 津軽の海に じょんがら吹雪が 唄になる 十三の砂山ナヤェ 三味の音に 乗って聴こえる お千代の声が 越後長岡 宿はずれ 岩木おろしに 心も凍る 抱いてやりたい このぬくもりで 通りすがりのナヤェ お地蔵さんに 両掌合わせて 百里の道を 今日も野宿か 鰺ヶ沢 下北砂丘は 二人きりか 捜しもとめた お千代を抱いて 雪は白無垢ナヤェ 花嫁衣裳 弥太に抱かれて 帰らぬ人に よされ吹雪が 舞い上がる |
旅鴉半次郎 ふりむけば夕陽花がやさしい 小さな花が むごい きびしい 浮世の風も こらえ こらえて きれいに咲けと そっと 教えてくれた人 今日も 呼ばれた そんな気で ふりむけば ああ 夕陽 「お嬢さん、お忘れでござんすか。 子供の頃…お店で丁稚奉公をしておりやした半次郎でごぜえやす。 …お嬢さん、どうか、どうか自分で自分を捨てねえでおくんなせえ。 捨てたら、おしめえだ。沈む夕陽が明日は朝陽になって昇ってくる …お嬢さん、どうかその朝陽になっておくんなせえ。」 花が恋しい 故郷の花が 生まれぞこない 泣き虫坊主 そんなおいらの 涙を拭いた 白い 花びら 細い指 遠いあの日に帰りたい ふりむけば ああ 夕陽 「お嬢さん、お嬢さん、しっかりしておくんなせえ! お嬢さん、お嬢さん、 こんなところで、こんなところで死んじまったんじゃ私は、 私はこれから一体どうすりゃいいんでござんすか。私は、 ねぇお嬢さん…お嬢さん 私と一緒に行きましょうね。誰もいねぇところへ行きやしょうね。 どこ迄も…どこ迄も一緒でござんすよ。」 花が悲しい いのちの花が たった ひとりで ほろりと散った せめて 見果てぬ 夢追いながら 旅でござんす 半次郎 燃えて 流れる 雲ふたつ ふりむけば ああ 夕陽 | 杉良太郎 | 保富康午 | 遠藤実 | | 花がやさしい 小さな花が むごい きびしい 浮世の風も こらえ こらえて きれいに咲けと そっと 教えてくれた人 今日も 呼ばれた そんな気で ふりむけば ああ 夕陽 「お嬢さん、お忘れでござんすか。 子供の頃…お店で丁稚奉公をしておりやした半次郎でごぜえやす。 …お嬢さん、どうか、どうか自分で自分を捨てねえでおくんなせえ。 捨てたら、おしめえだ。沈む夕陽が明日は朝陽になって昇ってくる …お嬢さん、どうかその朝陽になっておくんなせえ。」 花が恋しい 故郷の花が 生まれぞこない 泣き虫坊主 そんなおいらの 涙を拭いた 白い 花びら 細い指 遠いあの日に帰りたい ふりむけば ああ 夕陽 「お嬢さん、お嬢さん、しっかりしておくんなせえ! お嬢さん、お嬢さん、 こんなところで、こんなところで死んじまったんじゃ私は、 私はこれから一体どうすりゃいいんでござんすか。私は、 ねぇお嬢さん…お嬢さん 私と一緒に行きましょうね。誰もいねぇところへ行きやしょうね。 どこ迄も…どこ迄も一緒でござんすよ。」 花が悲しい いのちの花が たった ひとりで ほろりと散った せめて 見果てぬ 夢追いながら 旅でござんす 半次郎 燃えて 流れる 雲ふたつ ふりむけば ああ 夕陽 |
近江八幡堀銭の重さと 涙の重さ 苦労 天秤 弥次郎兵エ 辛抱するんだ 一にも二にも それが近江の 商人や 八幡堀の 水のぬくみを 忘れちゃならぬ 母の情けの 鳥打ち帽子 顔をかくして 手漕ぎ舟 葦の葉かげで 啼く葦切りの 声が恋しい 日の昏れは 八幡堀の 赤い夕陽を こころに画く 無理という字を 両手で揉んで 夢を売るのが 道ならば いつか錦を はじき出す 八幡堀の 月に誓った いのちじゃないか | 杉良太郎 | 松井由利夫 | 遠藤実 | | 銭の重さと 涙の重さ 苦労 天秤 弥次郎兵エ 辛抱するんだ 一にも二にも それが近江の 商人や 八幡堀の 水のぬくみを 忘れちゃならぬ 母の情けの 鳥打ち帽子 顔をかくして 手漕ぎ舟 葦の葉かげで 啼く葦切りの 声が恋しい 日の昏れは 八幡堀の 赤い夕陽を こころに画く 無理という字を 両手で揉んで 夢を売るのが 道ならば いつか錦を はじき出す 八幡堀の 月に誓った いのちじゃないか |
霧の波止場霧にけむる 港に立ち 口笛を吹けば はるか沖に むせぶような 汽笛が呼ぶよ 目をとじれば 過ぎた日々の 面影よぎり まるで朽ちた船のように 心がきしむ アーアー帰らぬ人 何処にいるか 幸せならば 群れにはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり 誰もいない 波止場に降る 霧雨がすゝりないて 聞こえる 馬鹿な俺を 責めるよ 今も 何故あの時 強い愛で お前を奪い いっそ死んでしまうことが 出来なかったのか アーアー いとしい人 夢でいつか幸せあげるよ 愛にはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり アーアー いとしい人 夢でいつか幸せあげるよ 愛にはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | | 霧にけむる 港に立ち 口笛を吹けば はるか沖に むせぶような 汽笛が呼ぶよ 目をとじれば 過ぎた日々の 面影よぎり まるで朽ちた船のように 心がきしむ アーアー帰らぬ人 何処にいるか 幸せならば 群れにはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり 誰もいない 波止場に降る 霧雨がすゝりないて 聞こえる 馬鹿な俺を 責めるよ 今も 何故あの時 強い愛で お前を奪い いっそ死んでしまうことが 出来なかったのか アーアー いとしい人 夢でいつか幸せあげるよ 愛にはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり アーアー いとしい人 夢でいつか幸せあげるよ 愛にはぐれたのか カモメよ おまえも ひとり |
瞼の母軒下三寸 借りうけまして 申し上げます おっ母さん たった一言 忠太郎と 呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやぁす 「おかみさん 今何とか言いなすったね 親子の名のりがしたかったら 堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったね 笑わしちゃいけねぇぜ 親にはぐれた子雀が ぐれたを叱るは無理な話よ 愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ おかみさん 俺らの言うことを よく聞きなせぇ 尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んでもらえぬような こんな こんなやくざに 誰がしたんでぇ」 世間のうわさが 気になるならば こんなやくざに なぜ生んだ つれのうござんす おっ母さん 月も雲間で 月も雲間で もらい泣き 「何言ってやがんでぇ 何が今更 忠太郎でぇ 何が倅でぇ 俺らにゃおっ母はいねぇんでぇ おっ母さんは 俺の心の底に居るんだ 上と下の瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔のやさしいおっ母さんの面影が浮かんでくらぁ 逢いたくなったら 逢いたくなったら 俺ぁ 瞼(め)をつむるんでぇ」 逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ これが浮世と いうものか 水熊横丁は 遠灯り 縞の合羽に 縞の合羽に 雪が散る | 杉良太郎 | 坂口ふみ緒 | 沢しげと | | 軒下三寸 借りうけまして 申し上げます おっ母さん たった一言 忠太郎と 呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやぁす 「おかみさん 今何とか言いなすったね 親子の名のりがしたかったら 堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったね 笑わしちゃいけねぇぜ 親にはぐれた子雀が ぐれたを叱るは無理な話よ 愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ おかみさん 俺らの言うことを よく聞きなせぇ 尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んでもらえぬような こんな こんなやくざに 誰がしたんでぇ」 世間のうわさが 気になるならば こんなやくざに なぜ生んだ つれのうござんす おっ母さん 月も雲間で 月も雲間で もらい泣き 「何言ってやがんでぇ 何が今更 忠太郎でぇ 何が倅でぇ 俺らにゃおっ母はいねぇんでぇ おっ母さんは 俺の心の底に居るんだ 上と下の瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔のやさしいおっ母さんの面影が浮かんでくらぁ 逢いたくなったら 逢いたくなったら 俺ぁ 瞼(め)をつむるんでぇ」 逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ これが浮世と いうものか 水熊横丁は 遠灯り 縞の合羽に 縞の合羽に 雪が散る |
人生劇場やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨 あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた 時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界 | 杉良太郎 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | | やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨 あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた 時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界 |
吉良の仁吉海道名物 数あれど 三河音頭に 打ち太鼓 ちょいと太田の 仁吉(にきち)どん 後ろ姿の 粋(いき)なこと 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めてくれるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い別離を なぜきらぬ 嫁と呼ばれて まだ三月(みつき) ほんに儚(はかな)い 夢のあと 行かせともなや 荒神(こうじん)山へ 行けば血の雨 涙雨 | 杉良太郎 | 萩原四朗 | 山下五朗 | | 海道名物 数あれど 三河音頭に 打ち太鼓 ちょいと太田の 仁吉(にきち)どん 後ろ姿の 粋(いき)なこと 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めてくれるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い別離を なぜきらぬ 嫁と呼ばれて まだ三月(みつき) ほんに儚(はかな)い 夢のあと 行かせともなや 荒神(こうじん)山へ 行けば血の雨 涙雨 |
業師一代なまじ半端の 学問(がく)など要らぬ 技は見て盗(と)れ 真似て盗れ 起きて三尺 寝て五尺 名前、あとから ついて来る 男の修業は そう云うものよ 花は自分の 花は自分の 鉢で咲け そんな腕では よそ飯喰えぬ 外へ出たとき 恥をかく 詰めが甘いと 親方の きつい拳固(げんこ)を 思い出す こう云う事かと 膝打つばかり あとで分かって あとで分かって 来るんだよ 一度身につきゃ 上見るものさ 技は譲れぬ 裏切らぬ 人があぶれる 今の世を 裏で支えて 生きてゆく 男の修業は そう云うものよ 今日のがまんが 今日のがまんが 花と咲く | 杉良太郎 | 坂口照幸 | 弦哲也 | | なまじ半端の 学問(がく)など要らぬ 技は見て盗(と)れ 真似て盗れ 起きて三尺 寝て五尺 名前、あとから ついて来る 男の修業は そう云うものよ 花は自分の 花は自分の 鉢で咲け そんな腕では よそ飯喰えぬ 外へ出たとき 恥をかく 詰めが甘いと 親方の きつい拳固(げんこ)を 思い出す こう云う事かと 膝打つばかり あとで分かって あとで分かって 来るんだよ 一度身につきゃ 上見るものさ 技は譲れぬ 裏切らぬ 人があぶれる 今の世を 裏で支えて 生きてゆく 男の修業は そう云うものよ 今日のがまんが 今日のがまんが 花と咲く |
街角に佇めば街角に佇めば それは 舞台の幕間 憩う煙草は 永遠ならず 急ぐ車と 足速やの人 立ち止まること 許されず 来た道の見返り足らず 往く道の覚悟も足らず もう次の 幕が上がろうとする 心ならずも佇み終えて 再び向かう雑踏の中 握り拳を胸に密めて せめて命の唄を歌いに行こうか 街角に佇めば それは ひと時の恋 遊び心は 形と成れず すまじきものと 知りつつの夢 けれど火照りの 捨て切れず 一人をも幸せにせず わが身さえ捉まえ切れず 思い出を 更にほろ苦くする 心ならずも佇み終えて 再び向かう雑踏の中 握り拳を胸に密めて せめて命の唄を歌いに行こうか 街角に佇めば それは 旅先の宿 安住の地の ぬくもりならず まぶたを叩く 斜めに射す陽 しばしの孤独 楽しめず 来た道の見返り足らず 往く道の覚悟も足らず 風立ちて 背中小突こうとする 心ならずも佇み終えて 再び向かう雑踏の中 握り拳を胸に密めて せめて命の唄を歌いに行こうか | 杉良太郎 | 小椋佳 | 小椋佳 | | 街角に佇めば それは 舞台の幕間 憩う煙草は 永遠ならず 急ぐ車と 足速やの人 立ち止まること 許されず 来た道の見返り足らず 往く道の覚悟も足らず もう次の 幕が上がろうとする 心ならずも佇み終えて 再び向かう雑踏の中 握り拳を胸に密めて せめて命の唄を歌いに行こうか 街角に佇めば それは ひと時の恋 遊び心は 形と成れず すまじきものと 知りつつの夢 けれど火照りの 捨て切れず 一人をも幸せにせず わが身さえ捉まえ切れず 思い出を 更にほろ苦くする 心ならずも佇み終えて 再び向かう雑踏の中 握り拳を胸に密めて せめて命の唄を歌いに行こうか 街角に佇めば それは 旅先の宿 安住の地の ぬくもりならず まぶたを叩く 斜めに射す陽 しばしの孤独 楽しめず 来た道の見返り足らず 往く道の覚悟も足らず 風立ちて 背中小突こうとする 心ならずも佇み終えて 再び向かう雑踏の中 握り拳を胸に密めて せめて命の唄を歌いに行こうか |
夫婦抄あっという間の 人生なのか 春と思えば またの秋 俺とおまえの 舞台の裏を つつきはじめりゃ ボロも出る それがあっての 夫婦じゃないか きゃしゃな身体の おまえのどこに つらい苦労を 忘れ花 泣かす奴だよ おまえって奴は さらに云うなら 俺の負け 酔いのまわりも うれしじゃないか 何もないから 故郷(ふるさと)なのさ 今はその魅力(よさ) 見える歳(とし) 長い旅路の その先の先 おまえ帰ろよ 俺達も ふたり一つの 命じゃないか | 杉良太郎 | 坂口照幸 | 弦哲也 | | あっという間の 人生なのか 春と思えば またの秋 俺とおまえの 舞台の裏を つつきはじめりゃ ボロも出る それがあっての 夫婦じゃないか きゃしゃな身体の おまえのどこに つらい苦労を 忘れ花 泣かす奴だよ おまえって奴は さらに云うなら 俺の負け 酔いのまわりも うれしじゃないか 何もないから 故郷(ふるさと)なのさ 今はその魅力(よさ) 見える歳(とし) 長い旅路の その先の先 おまえ帰ろよ 俺達も ふたり一つの 命じゃないか |
港のちぎれ雲ふるさとを聞くな 生まれも育ちも かもめで飛んで 出船で去って 片手であばよ――― 港の秋雲 ちぎれ雲 それがいまの俺 一度惚れたら その女性(ひと)の 幸せだけを ただ祈る 想い出を聞くな 好きじゃないんだ ふりむきゃ一つ 教えて三つ 傷あとばかり――― 夕焼け夢雲 はぐれ雲 気ままで身まま 言葉少なく 頷いて 離した指が 熱かった 行く先を聞くな 泪は苦手だ 汽笛が吠えて 桟橋(さんばし)揺れて 別離(わかれ)が残る――― 月夜の旅雲 迷い雲 影だけ連れて たったひとつの 手荷物は 情で結んだ 契り花 | 杉良太郎 | 山口洋子 | 弦哲也 | | ふるさとを聞くな 生まれも育ちも かもめで飛んで 出船で去って 片手であばよ――― 港の秋雲 ちぎれ雲 それがいまの俺 一度惚れたら その女性(ひと)の 幸せだけを ただ祈る 想い出を聞くな 好きじゃないんだ ふりむきゃ一つ 教えて三つ 傷あとばかり――― 夕焼け夢雲 はぐれ雲 気ままで身まま 言葉少なく 頷いて 離した指が 熱かった 行く先を聞くな 泪は苦手だ 汽笛が吠えて 桟橋(さんばし)揺れて 別離(わかれ)が残る――― 月夜の旅雲 迷い雲 影だけ連れて たったひとつの 手荷物は 情で結んだ 契り花 |
ついて来るかいついて来るかい 何も聞かないで ついて来るかい 過去のある僕に 君を愛していればこそ 生まれ変われた僕なのさ ついて来るかい 涙をわけあい ついて来るかい 僕を信じて ついて来るかい 噂気にせずに ついて来るかい 悲しみの僕に 身体の弱い君なのに 苦労をかけてすまないね ついて来るかい 何も持たない僕に ついて来るかい しあわせ求めて なんでそんなにかわいい瞳(め)で 僕をみつめて泣かすのさ ついて来るかい あしたからふたり ついて来るかい どこまでもふたり | 杉良太郎 | 遠藤実 | 遠藤実 | | ついて来るかい 何も聞かないで ついて来るかい 過去のある僕に 君を愛していればこそ 生まれ変われた僕なのさ ついて来るかい 涙をわけあい ついて来るかい 僕を信じて ついて来るかい 噂気にせずに ついて来るかい 悲しみの僕に 身体の弱い君なのに 苦労をかけてすまないね ついて来るかい 何も持たない僕に ついて来るかい しあわせ求めて なんでそんなにかわいい瞳(め)で 僕をみつめて泣かすのさ ついて来るかい あしたからふたり ついて来るかい どこまでもふたり |
ああ人生に涙あり人生 楽ありゃ苦もあるさ 涙のあとには 虹も出る 歩いてゆくんだ しっかりと 自分の道を ふみしめて 人生 勇気が必要だ くじけりゃ誰かが 先に行く あとから来たのに 追い越され 泣くのがいやなら さあ歩け 人生 涙と笑顔あり そんなに悪くは ないもんだ なんにもしないで 生きるより 何かを求めて 生きようよ | 杉良太郎 | 山上路夫 | 木下忠司 | | 人生 楽ありゃ苦もあるさ 涙のあとには 虹も出る 歩いてゆくんだ しっかりと 自分の道を ふみしめて 人生 勇気が必要だ くじけりゃ誰かが 先に行く あとから来たのに 追い越され 泣くのがいやなら さあ歩け 人生 涙と笑顔あり そんなに悪くは ないもんだ なんにもしないで 生きるより 何かを求めて 生きようよ |
粋な別れ生命に終りがある 恋にも終りがくる 秋には枯葉が 小枝と別れ 夕べには太陽が 空と別れる 誰も涙なんか 流しはしない 泣かないで 泣かないで 粋な別れをしようぜ 生命に終りがある 恋にも終りがくる はかない生命は 切なくもえて どこか消えてゆく 煙草の煙 恋の行方なんか わかりはしない 追わないで 追わないで 粋な別れをしようぜ | 杉良太郎 | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | | 生命に終りがある 恋にも終りがくる 秋には枯葉が 小枝と別れ 夕べには太陽が 空と別れる 誰も涙なんか 流しはしない 泣かないで 泣かないで 粋な別れをしようぜ 生命に終りがある 恋にも終りがくる はかない生命は 切なくもえて どこか消えてゆく 煙草の煙 恋の行方なんか わかりはしない 追わないで 追わないで 粋な別れをしようぜ |
石狩挽歌海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖(つっぽ)の ヤン衆がさわぐ 雪に埋もれた 番屋の隅で わたしゃ夜通し 飯を炊く あれから ニシンはどこへ行ったやら 破れた網は 問い刺し網か 今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロー 沖を通るは 笠戸丸(かさとまる) わたしゃ涙で にしん曇りの空を見る 燃えろ篝火朝里(かがりびあさり)の浜に 海は銀色 にしんの色よ ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳く あれから ニシンはどこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー かわらぬものは 古代文字 わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る | 杉良太郎 | なかにし礼 | 浜圭介 | | 海猫(ごめ)が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖(つっぽ)の ヤン衆がさわぐ 雪に埋もれた 番屋の隅で わたしゃ夜通し 飯を炊く あれから ニシンはどこへ行ったやら 破れた網は 問い刺し網か 今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロー 沖を通るは 笠戸丸(かさとまる) わたしゃ涙で にしん曇りの空を見る 燃えろ篝火朝里(かがりびあさり)の浜に 海は銀色 にしんの色よ ソーラン節に 頬そめながら わたしゃ大漁の 網を曳く あれから ニシンはどこへ行ったやら オタモイ岬の ニシン御殿も 今じゃさびれて オンボロロ オンボロボロロー かわらぬものは 古代文字 わたしゃ涙で 娘ざかりの夢を見る |
他人船別れてくれと 云う前に 死ねよと云って ほしかった ああ この黒髪の 先までが あなたを愛しているものを 引離す 引離す 他人船 背中を向けた 桟橋で さよなら云えず 濡らす頬 ああ この指切の 指までが あなたを愛しているものを 引離す 引離す 他人船 いつか逢えると それだけを のぞみにかけて 生きてゆく ああ この目の下の ホクロさえ あなたを愛しているものを 引離す 引離す 他人船 | 杉良太郎 | 遠藤実 | 遠藤実 | | 別れてくれと 云う前に 死ねよと云って ほしかった ああ この黒髪の 先までが あなたを愛しているものを 引離す 引離す 他人船 背中を向けた 桟橋で さよなら云えず 濡らす頬 ああ この指切の 指までが あなたを愛しているものを 引離す 引離す 他人船 いつか逢えると それだけを のぞみにかけて 生きてゆく ああ この目の下の ホクロさえ あなたを愛しているものを 引離す 引離す 他人船 |
夢追い酒悲しさまぎらす この酒を 誰が名付けた 夢追い酒と あなたなぜなぜ わたしを捨てた みんなあげてつくした その果てに 夜の酒場で ひとり泣く 死ぬまで一緒と 信じてた わたし馬鹿です 馬鹿でした あなたなぜなぜ わたしを捨てた 指をからめ眠った 幸せを 思い出させる 流し唄 おまえと呼ばれた 気がしたの 雨ににじんだ 酒場の小窓 あなたなぜなぜ わたしを捨てた じんとお酒心に 燃えさせて 夢を追いましょ もう一度 | 杉良太郎 | 星野栄一 | 遠藤実 | | 悲しさまぎらす この酒を 誰が名付けた 夢追い酒と あなたなぜなぜ わたしを捨てた みんなあげてつくした その果てに 夜の酒場で ひとり泣く 死ぬまで一緒と 信じてた わたし馬鹿です 馬鹿でした あなたなぜなぜ わたしを捨てた 指をからめ眠った 幸せを 思い出させる 流し唄 おまえと呼ばれた 気がしたの 雨ににじんだ 酒場の小窓 あなたなぜなぜ わたしを捨てた じんとお酒心に 燃えさせて 夢を追いましょ もう一度 |
おゆき持って生まれた 運命(さだめ)まで 変えることなど 出来ないと 肩に置いた手 ふりきるように 俺の背中に まわって泣いた あれは… おゆきという女 少しおくれて 歩く癖 それを叱って 抱きよせた つゞく坂道 陽の射す場所に 連れて行(ゆ)きたい このまゝそっと あれは… おゆきという女 湯気に浮かんだ 茶柱で 明日を占う 細い指 どこか不幸がとりつきやすい そんな気がする ほくろがひとつ あれは… おゆきという女 | 杉良太郎 | 関根浩子 | 弦哲也 | | 持って生まれた 運命(さだめ)まで 変えることなど 出来ないと 肩に置いた手 ふりきるように 俺の背中に まわって泣いた あれは… おゆきという女 少しおくれて 歩く癖 それを叱って 抱きよせた つゞく坂道 陽の射す場所に 連れて行(ゆ)きたい このまゝそっと あれは… おゆきという女 湯気に浮かんだ 茶柱で 明日を占う 細い指 どこか不幸がとりつきやすい そんな気がする ほくろがひとつ あれは… おゆきという女 |
二人でお酒をうらみっこなしで 別れましょうね さらりと水に すべて流して 心配しないで ひとりっきりは 子供のころから 慣れているのよ それでもたまに 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね いたわり合って 別れましょうね こうなったのも お互いのせい あなたと私は 似たもの同志 欠点ばかりが 目立つ二人よ どちらか急に 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね どうにかなるでしょ ここの町の どこかで私は 生きてゆくのよ それでもたまに 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね | 杉良太郎 | 山上路夫 | 平尾昌晃 | | うらみっこなしで 別れましょうね さらりと水に すべて流して 心配しないで ひとりっきりは 子供のころから 慣れているのよ それでもたまに 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね いたわり合って 別れましょうね こうなったのも お互いのせい あなたと私は 似たもの同志 欠点ばかりが 目立つ二人よ どちらか急に 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね どうにかなるでしょ ここの町の どこかで私は 生きてゆくのよ それでもたまに 淋しくなったら 二人でお酒を 飲みましょうね 飲みましょうね |
そして、神戸神戸 泣いて どうなるのか 捨てられた我身が みじめになるだけ 神戸 船の灯(あかり)うつす 濁り水の中に 靴を投げ落す そして ひとつが 終り そして ひとつが 生まれ 夢の続き 見せてくれる 相手 捜すのよ 神戸 呼んで 帰る人か 傷ついた心が みにくくなるだけ 神戸 無理に足を運び 眼についた名もない 花を踏みにじる そして ひとつが 終り そして ひとつが 生まれ 誰かうまい 嘘のつける 相手 捜すのよ 誰かうまい 嘘のつける 相手 捜すのよ | 杉良太郎 | 千家和也 | 浜圭介 | | 神戸 泣いて どうなるのか 捨てられた我身が みじめになるだけ 神戸 船の灯(あかり)うつす 濁り水の中に 靴を投げ落す そして ひとつが 終り そして ひとつが 生まれ 夢の続き 見せてくれる 相手 捜すのよ 神戸 呼んで 帰る人か 傷ついた心が みにくくなるだけ 神戸 無理に足を運び 眼についた名もない 花を踏みにじる そして ひとつが 終り そして ひとつが 生まれ 誰かうまい 嘘のつける 相手 捜すのよ 誰かうまい 嘘のつける 相手 捜すのよ |
昔の名前で出ています京都にいるときゃ 忍と呼ばれたの 神戸じゃ渚と 名乗ったの 横浜の酒場に 戻ったその日から あなたがさがして くれるの待つわ 昔の名前で 出ています 忘れたことなど 一度もなかったわ いろんな男を 知るたびに いつもこの胸 かすめる面影の あなたを信じて ここまできたわ 昔の名前で 出ています あなたの似顔を ボトルに書きました ひろみの命と 書きました 流れ女の さいごの止まり木に あなたが止まって くれるの待つわ 昔の名前で 出ています | 杉良太郎 | 星野哲郎 | 叶弦大 | | 京都にいるときゃ 忍と呼ばれたの 神戸じゃ渚と 名乗ったの 横浜の酒場に 戻ったその日から あなたがさがして くれるの待つわ 昔の名前で 出ています 忘れたことなど 一度もなかったわ いろんな男を 知るたびに いつもこの胸 かすめる面影の あなたを信じて ここまできたわ 昔の名前で 出ています あなたの似顔を ボトルに書きました ひろみの命と 書きました 流れ女の さいごの止まり木に あなたが止まって くれるの待つわ 昔の名前で 出ています |
やすらぎあなたがその気なら しかたがないわねと おまえはうつむいて 静かに背をむけた 季節が変わって 咲く花も変わり バラのつぼみが ほころびる頃さ そうさ おれのせいでいいさ ほんとはおまえから 別れを言い出した おまえのことならば なんでも知っている 浮気な恋心 傷ある過去さえも 何かを求めて さまよってみても 悲しい想い出が ふえてゆくだけさ そうさ 夢はいつかさめる 待っててあげようか 目覚めるその日まで しばらく旅に出て あらってくるがいい 昔のことなんか 忘れてくるがいい あずけておくよ この部屋の鍵は きつといつかは 使いたくなるさ そうさ そんな時が来るさ その時やすらぎを おまえは知るだろう | 杉良太郎 | 中山大三郎 | 中山大三郎 | | あなたがその気なら しかたがないわねと おまえはうつむいて 静かに背をむけた 季節が変わって 咲く花も変わり バラのつぼみが ほころびる頃さ そうさ おれのせいでいいさ ほんとはおまえから 別れを言い出した おまえのことならば なんでも知っている 浮気な恋心 傷ある過去さえも 何かを求めて さまよってみても 悲しい想い出が ふえてゆくだけさ そうさ 夢はいつかさめる 待っててあげようか 目覚めるその日まで しばらく旅に出て あらってくるがいい 昔のことなんか 忘れてくるがいい あずけておくよ この部屋の鍵は きつといつかは 使いたくなるさ そうさ そんな時が来るさ その時やすらぎを おまえは知るだろう |
知床旅情知床の岬に はまなすの 咲くころ 思い出しておくれ 俺たちの事を 飲んで騒いで 丘にのぼれば はるかクナシリに 白夜(びゃくや)は明ける 旅の情けか 酔うほどに さまよい 浜に出てみれば 月は照る波の上 今宵(こよい)こそ君を 抱きしめんと 岩かげに寄れば ピリカが笑う 別れの日は来た 知床(ラウス)の 村にも 君は出てゆく 峠をこえて 忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん 私を泣かすな 白いかもめよ 白いかもめよ | 杉良太郎 | 森繁久弥 | 森繁久弥 | | 知床の岬に はまなすの 咲くころ 思い出しておくれ 俺たちの事を 飲んで騒いで 丘にのぼれば はるかクナシリに 白夜(びゃくや)は明ける 旅の情けか 酔うほどに さまよい 浜に出てみれば 月は照る波の上 今宵(こよい)こそ君を 抱きしめんと 岩かげに寄れば ピリカが笑う 別れの日は来た 知床(ラウス)の 村にも 君は出てゆく 峠をこえて 忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん 私を泣かすな 白いかもめよ 白いかもめよ |
昭和ブルースうまれた時が 悪いのか それとも俺が 悪いのか 何もしないで 生きてゆくなら それはたやすい ことだけど この世に生んだ お母さん あなたの愛に つつまれて 何も知らずに 生きてゆくなら それはやさしい ことだけど なんにもせずに 死んでゆく おれにはそれが つらいのさ とめてくれるな 可愛い人よ 涙ながれて 来るけれど | 杉良太郎 | 山上路夫 | 佐藤勝 | | うまれた時が 悪いのか それとも俺が 悪いのか 何もしないで 生きてゆくなら それはたやすい ことだけど この世に生んだ お母さん あなたの愛に つつまれて 何も知らずに 生きてゆくなら それはやさしい ことだけど なんにもせずに 死んでゆく おれにはそれが つらいのさ とめてくれるな 可愛い人よ 涙ながれて 来るけれど |
花と蝶花が女か 男が蝶か 蝶のくちづけ うけながら 花が散るとき 蝶が死ぬ そんな恋する 女になりたい 花が咲くとき 蝶が飛ぶ 蝶が死ぬとき 花が散る 春を競って あでやかに どちらも どちらも 命を賭ける 花のいのちは 短いけれど 蝶のいのちも はかなくて 花が散るとき 蝶が死ぬ そんな恋する 二人になりたい | 杉良太郎 | 川内康範 | 彩木雅夫 | | 花が女か 男が蝶か 蝶のくちづけ うけながら 花が散るとき 蝶が死ぬ そんな恋する 女になりたい 花が咲くとき 蝶が飛ぶ 蝶が死ぬとき 花が散る 春を競って あでやかに どちらも どちらも 命を賭ける 花のいのちは 短いけれど 蝶のいのちも はかなくて 花が散るとき 蝶が死ぬ そんな恋する 二人になりたい |
東京流れもの流れ流れて 東京を そぞろ歩きは 軟派でも 心にゃ硬派の 血が通う 花の一匹 人生だ ああ 東京流れもの 夜の暗さに はぐれても 若い一途な 純情は 後生大事に 抱いて行く 浪花節だよ 人生は ああ 東京流れもの 曲りくねった 道だって こうと決めたら まっすぐに 嘘とお世辞の 御時世にゃ いてもいいだろ こんな奴 ああ 東京流れもの | 杉良太郎 | 永井ひろし | 桜田誠一 | | 流れ流れて 東京を そぞろ歩きは 軟派でも 心にゃ硬派の 血が通う 花の一匹 人生だ ああ 東京流れもの 夜の暗さに はぐれても 若い一途な 純情は 後生大事に 抱いて行く 浪花節だよ 人生は ああ 東京流れもの 曲りくねった 道だって こうと決めたら まっすぐに 嘘とお世辞の 御時世にゃ いてもいいだろ こんな奴 ああ 東京流れもの |
女の意地こんなに 別れが苦しいものなら 二度と恋など したくはないわ 忘れられない あの人だけど 別れにゃならない 女の意地なの 二度と逢うまい 別れた人に 逢えば未練の 涙をさそう 夜風つめたく まぶたにしみて 女心は はかなく悲し 想いだすまい 別れた人を 女心は頼りないのよ 涙こらえて 夜空を仰げば またたく星が にじんでこぼれた | 杉良太郎 | 鈴木道明 | 鈴木道明 | | こんなに 別れが苦しいものなら 二度と恋など したくはないわ 忘れられない あの人だけど 別れにゃならない 女の意地なの 二度と逢うまい 別れた人に 逢えば未練の 涙をさそう 夜風つめたく まぶたにしみて 女心は はかなく悲し 想いだすまい 別れた人を 女心は頼りないのよ 涙こらえて 夜空を仰げば またたく星が にじんでこぼれた |
星影のワルツ別れることは つらいけど 仕方がないんだ 君のため 別れに 星影のワルツを うたおう…… 冷たい心じゃ ないんだよ 冷たい心じゃ ないんだよ 今でも好きだ 死ぬ程に 一緒になれる 倖せを 二人で夢見た ほほえんだ 別れに 星影のワルツを うたおう…… あんなに愛した 仲なのに あんなに愛した 仲なのに 涙がにじむ 夜の窓 さよならなんて どうしても いえないだろうな 泣くだろうな 別れに 星影のワルツを うたおう…… 遠くで祈ろう 倖せを 遠くで祈ろう 倖せを 今夜も星が 降るようだ | 杉良太郎 | 白鳥園枝 | 遠藤実 | | 別れることは つらいけど 仕方がないんだ 君のため 別れに 星影のワルツを うたおう…… 冷たい心じゃ ないんだよ 冷たい心じゃ ないんだよ 今でも好きだ 死ぬ程に 一緒になれる 倖せを 二人で夢見た ほほえんだ 別れに 星影のワルツを うたおう…… あんなに愛した 仲なのに あんなに愛した 仲なのに 涙がにじむ 夜の窓 さよならなんて どうしても いえないだろうな 泣くだろうな 別れに 星影のワルツを うたおう…… 遠くで祈ろう 倖せを 遠くで祈ろう 倖せを 今夜も星が 降るようだ |
くちなしの花いまでは指輪も まわるほど やせてやつれた おまえのうわさ くちなしの花の 花のかおりが 旅路のはてまで ついてくる くちなしの 白い花 おまえのような 花だった わがままいっては 困らせた 子供みたいな あの日のおまえ くちなしの雨の 雨のわかれが 今でもこころを しめつける くちなしの 白い花 おまえのような 花だった 小さなしあわせ それさえも 捨ててしまった 自分の手から くちなしの花を 花を見るたび 淋しい笑顔が またうかぶ くちなしの 白い花 おまえのような 花だった | 杉良太郎 | 水木かおる | 遠藤実 | | いまでは指輪も まわるほど やせてやつれた おまえのうわさ くちなしの花の 花のかおりが 旅路のはてまで ついてくる くちなしの 白い花 おまえのような 花だった わがままいっては 困らせた 子供みたいな あの日のおまえ くちなしの雨の 雨のわかれが 今でもこころを しめつける くちなしの 白い花 おまえのような 花だった 小さなしあわせ それさえも 捨ててしまった 自分の手から くちなしの花を 花を見るたび 淋しい笑顔が またうかぶ くちなしの 白い花 おまえのような 花だった |
忘れられない日々夕日が沈むころ 海辺にたたずみ 遠くを見るのが 好きだと言ったら 君は優しく 「それなら私にもできる」と言って 俺の胸に顔をうずめた あの日が帰ってくれば 帰ってくれば 何もほしくない ただ 君に 君に会いたい 桜が咲くころに 自転車に乗って 春風に吹かれ 走るといったら 君は笑顔で 「その時一緒に乗りたい」と言って 俺の背中で甘えてみせた あの日が帰ってくれば 帰ってくれば 何もほしくない ただ 君に 君に会いたい 北風が吹くころ 君に会いたくて 駅から走って きたよと言ったら 君は涙で 「ごめんね。私は幸せ」と言って 背伸びをして口づけをした あの日が帰ってくれば 帰ってくれば 何もほしくない ただ 君に 君に会いたい | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 若草恵 | 夕日が沈むころ 海辺にたたずみ 遠くを見るのが 好きだと言ったら 君は優しく 「それなら私にもできる」と言って 俺の胸に顔をうずめた あの日が帰ってくれば 帰ってくれば 何もほしくない ただ 君に 君に会いたい 桜が咲くころに 自転車に乗って 春風に吹かれ 走るといったら 君は笑顔で 「その時一緒に乗りたい」と言って 俺の背中で甘えてみせた あの日が帰ってくれば 帰ってくれば 何もほしくない ただ 君に 君に会いたい 北風が吹くころ 君に会いたくて 駅から走って きたよと言ったら 君は涙で 「ごめんね。私は幸せ」と言って 背伸びをして口づけをした あの日が帰ってくれば 帰ってくれば 何もほしくない ただ 君に 君に会いたい |
バラ色のダンスこの世界で 起きている 悲しい出来事を 知っていますか 耳を傾けたことが ありますか 生きてる間 つらいことしか知らない人を 一人では 寂しすぎる せめて誰かが そばにいて バラ一輪は 望まなくて この手の中に 花びら一枚 もしも受け取ることができたなら あぁ 愛の花びら 一枚あれば 心の中で ダンス あなたと ダンス バラ色のダンス 今日も朝日が のぼります あたたかい光に 包まれますか 冷えた心を 溶かしてくれますか あなたがいないと 生きるということ難しくて 花びらに のせた涙 あなたの愛で 捕まえて 「幸せほしい」 望まなくて この目の中に 流れ星ひとつ つかまえていたいだけ いつまでも あぁ 愛の花びら 一枚あれば 心の中で ダンス あなたと ダンス バラ色のダンス あぁ 愛の花びら 一枚あれば 心の中で ダンス あなたと ダンス バラ色のダンス ルルル… ラララ… | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 若草恵 | この世界で 起きている 悲しい出来事を 知っていますか 耳を傾けたことが ありますか 生きてる間 つらいことしか知らない人を 一人では 寂しすぎる せめて誰かが そばにいて バラ一輪は 望まなくて この手の中に 花びら一枚 もしも受け取ることができたなら あぁ 愛の花びら 一枚あれば 心の中で ダンス あなたと ダンス バラ色のダンス 今日も朝日が のぼります あたたかい光に 包まれますか 冷えた心を 溶かしてくれますか あなたがいないと 生きるということ難しくて 花びらに のせた涙 あなたの愛で 捕まえて 「幸せほしい」 望まなくて この目の中に 流れ星ひとつ つかまえていたいだけ いつまでも あぁ 愛の花びら 一枚あれば 心の中で ダンス あなたと ダンス バラ色のダンス あぁ 愛の花びら 一枚あれば 心の中で ダンス あなたと ダンス バラ色のダンス ルルル… ラララ… |
神様への手紙私は神様に 手紙を書きました 世界のあちこちで 戦争が続いて 罪のない人々が亡くなり 飢えに苦しんでいます 大震災で多くの人が命を落とし 津波にさらわれ 原発事故で苦しみ 心優しい人や 子供達の命を奪ってゆきました 人間はこれまで 生活が苦しくても あなたに手を合わせ、お賽銭をあげて できるだけのことをしてきましたね 人間は図に乗り 「家内安全」「商売繁盛」「幸せになりたい」と 神様 あなたも頼まれすぎてお疲れですか? まさか 聞き流していないでしょうね それともあなたは もともといないのですか 信仰心が足りないなんて 言わないでくださいね 神様 お許しください 私 言い過ぎました もし この手紙を読んでいただけたら 人々の苦しみに手を 差し伸べていただきますように 今の世の中だからこそ 余計にあなたは必要とされているのです 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 若草恵 | 私は神様に 手紙を書きました 世界のあちこちで 戦争が続いて 罪のない人々が亡くなり 飢えに苦しんでいます 大震災で多くの人が命を落とし 津波にさらわれ 原発事故で苦しみ 心優しい人や 子供達の命を奪ってゆきました 人間はこれまで 生活が苦しくても あなたに手を合わせ、お賽銭をあげて できるだけのことをしてきましたね 人間は図に乗り 「家内安全」「商売繁盛」「幸せになりたい」と 神様 あなたも頼まれすぎてお疲れですか? まさか 聞き流していないでしょうね それともあなたは もともといないのですか 信仰心が足りないなんて 言わないでくださいね 神様 お許しください 私 言い過ぎました もし この手紙を読んでいただけたら 人々の苦しみに手を 差し伸べていただきますように 今の世の中だからこそ 余計にあなたは必要とされているのです 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように 神様への手紙 どうかどうかどうか どうか届きますように |
わが人生に悔いなし鏡に映る わが顔に グラスをあげて 乾杯を たった一つの 星をたよりに はるばる遠くへ 来たもんだ 長かろうと 短かろうと わが人生に 悔いはない この世に歌が あればこそ こらえた涙 いくたびか 親にもらった 体一つで 戦い続けた 気持よさ 右だろうと 左だろうと わが人生に 悔いはない 桜の花の 下で見る 夢にも似てる 人生さ 純で行こうぜ 愛で行こうぜ 生きてるかぎりは 青春だ 夢だろうと 現実(うつつ)だろうと わが人生に 悔いはない わが人生に 悔いはない | 杉良太郎 | なかにし礼 | 加藤登紀子 | | 鏡に映る わが顔に グラスをあげて 乾杯を たった一つの 星をたよりに はるばる遠くへ 来たもんだ 長かろうと 短かろうと わが人生に 悔いはない この世に歌が あればこそ こらえた涙 いくたびか 親にもらった 体一つで 戦い続けた 気持よさ 右だろうと 左だろうと わが人生に 悔いはない 桜の花の 下で見る 夢にも似てる 人生さ 純で行こうぜ 愛で行こうぜ 生きてるかぎりは 青春だ 夢だろうと 現実(うつつ)だろうと わが人生に 悔いはない わが人生に 悔いはない |
二人の世界君の横顔 素敵だぜ すねたその瞳(め)が 好きなのさ もっとお寄りよ 離れずに踊ろうよ 小さなフロアーの ナイトクラブ 夢の世界さ 僕の今夜の ネクタイを 嫉妬(や)いているのは おかしいぜ 君は可愛い 僕だけのものなのさ ギターが酔わせる ナイトクラブ 影も寄り添う 逢えば短かい 夜だから 何も云わずに 踊ろうよ 淡い灯りが 又ひとつ消えてゆく 別れが切ない ナイトクラブ 恋のクラブよ | 杉良太郎 | 池田充男 | 鶴岡雅義 | | 君の横顔 素敵だぜ すねたその瞳(め)が 好きなのさ もっとお寄りよ 離れずに踊ろうよ 小さなフロアーの ナイトクラブ 夢の世界さ 僕の今夜の ネクタイを 嫉妬(や)いているのは おかしいぜ 君は可愛い 僕だけのものなのさ ギターが酔わせる ナイトクラブ 影も寄り添う 逢えば短かい 夜だから 何も云わずに 踊ろうよ 淡い灯りが 又ひとつ消えてゆく 別れが切ない ナイトクラブ 恋のクラブよ |
夕陽の丘夕陽の丘の ふもと行く バスの車掌の 襟ぼくろ わかれた人に 生き写し なごりが辛い たびごころ かえらぬ人の 面影を 遠い他国で 忘れたさ いくつか越えた 北の町 目頭うるむ たびごころ 真菰(まこも)の葦は 風にゆれ 落葉くるくる 水に舞う この世の秋の あわれさを しみじみ胸に バスは行く 夕陽の丘を 見上げても 湖(うみ)の畔りを 訪ねても かいなき命 あるかぎり こころの傷は また疼く 人の子ゆえに 恋ゆえに 落ちる夕陽が 瞳(め)にいたい さよなら丘の たそがれよ また呼ぶ秋は ないものを | 杉良太郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | | 夕陽の丘の ふもと行く バスの車掌の 襟ぼくろ わかれた人に 生き写し なごりが辛い たびごころ かえらぬ人の 面影を 遠い他国で 忘れたさ いくつか越えた 北の町 目頭うるむ たびごころ 真菰(まこも)の葦は 風にゆれ 落葉くるくる 水に舞う この世の秋の あわれさを しみじみ胸に バスは行く 夕陽の丘を 見上げても 湖(うみ)の畔りを 訪ねても かいなき命 あるかぎり こころの傷は また疼く 人の子ゆえに 恋ゆえに 落ちる夕陽が 瞳(め)にいたい さよなら丘の たそがれよ また呼ぶ秋は ないものを |
俺は待ってるぜ霧が流れて むせぶよな波止場 思い出させてヨー また泣ける 海を渡って それきり逢えぬ 昔馴染の こゝろと心 帰りくる日を たゞそれだけを 俺は待ってるぜ どらの響きも やるせなく消えて 泣いて未練をヨー 告げるのに かわいお前にゃ 何時また逢える 無事でいるなら せめての便り 海のカモメに 託してお呉れ 俺は待ってるぜ | 杉良太郎 | 石崎正美 | 上原賢六 | | 霧が流れて むせぶよな波止場 思い出させてヨー また泣ける 海を渡って それきり逢えぬ 昔馴染の こゝろと心 帰りくる日を たゞそれだけを 俺は待ってるぜ どらの響きも やるせなく消えて 泣いて未練をヨー 告げるのに かわいお前にゃ 何時また逢える 無事でいるなら せめての便り 海のカモメに 託してお呉れ 俺は待ってるぜ |
夜霧の慕情愛しても 愛しても 愛しきれない 君だった 夜霧の中に 泣いてかくれて 消えたまま 帰らぬ面かげ あゝ 泪の瞳 さよならの さよならの 声も哀しく かすれてた あの夜の別れ こんなやくざな 俺のため つくした真心 あゝ 忘れはしない いつの日か いつの日か 逢えるあてない 恋だけど せめても祈る 君の倖せ そればかり 夜霧に咽ぶよ あゝ 男の慕情 | 杉良太郎 | 大高ひさを | 野崎真一 | | 愛しても 愛しても 愛しきれない 君だった 夜霧の中に 泣いてかくれて 消えたまま 帰らぬ面かげ あゝ 泪の瞳 さよならの さよならの 声も哀しく かすれてた あの夜の別れ こんなやくざな 俺のため つくした真心 あゝ 忘れはしない いつの日か いつの日か 逢えるあてない 恋だけど せめても祈る 君の倖せ そればかり 夜霧に咽ぶよ あゝ 男の慕情 |
泣かせるぜ離さない もう離さない すがりつく あの娘の 長いまつげが 濡れている それ程までに 愛してくれる 初心(うぶ)なあの娘の 純情が ああ 俺を泣かせるぜ 貴方だけ ただ貴方だけ なにもかも 貴方に 云ってはじらう 白い顔 夜更けの星が 見つめていても 抱いてやりたい いじらしさ ああ 俺を泣かせるぜ 帰さない もう帰さない いつまでも このまま 胸に抱かれて いたいのに 無情の風が 別れの時刻(とき)を 告げるせつない 夜の道 ああ 俺を泣かせるぜ | 杉良太郎 | 滝田順 | 鶴岡雅義 | | 離さない もう離さない すがりつく あの娘の 長いまつげが 濡れている それ程までに 愛してくれる 初心(うぶ)なあの娘の 純情が ああ 俺を泣かせるぜ 貴方だけ ただ貴方だけ なにもかも 貴方に 云ってはじらう 白い顔 夜更けの星が 見つめていても 抱いてやりたい いじらしさ ああ 俺を泣かせるぜ 帰さない もう帰さない いつまでも このまま 胸に抱かれて いたいのに 無情の風が 別れの時刻(とき)を 告げるせつない 夜の道 ああ 俺を泣かせるぜ |
俺はお前に弱いんだつれないそぶり したけれど 俺の胸は 燃えている 好きだと云えぬ 何故云えぬ 古い傷あと あるからさ ただそれだけ いつも別れる さよならと 暗い露地の 曲り角 やさしく抱いて 何故やれぬ うぶなお前を みつめたら ただ泣けるぜ 今日も明日も あえるのに 無理を云って 困らせる 叱ってやれぬ 何故だろう 俺はお前に 弱いんだ ただそれだけ | 杉良太郎 | 石巻宗一郎 | バッキー白片 | | つれないそぶり したけれど 俺の胸は 燃えている 好きだと云えぬ 何故云えぬ 古い傷あと あるからさ ただそれだけ いつも別れる さよならと 暗い露地の 曲り角 やさしく抱いて 何故やれぬ うぶなお前を みつめたら ただ泣けるぜ 今日も明日も あえるのに 無理を云って 困らせる 叱ってやれぬ 何故だろう 俺はお前に 弱いんだ ただそれだけ |
明日は明日の風が吹く風はきままに吹いている 鳥はきままに鳴いている どうせ男と生まれたからにゃ 胸の炎はきままに燃やそ 意気と度胸の人生だ ままよなげくな いとしいお前 明日は 明日の風が吹く 雲はきままに飛んでいる 月はきままに笑っている 後へはひけぬ男の意地だ 濡れた瞳は夜霧のせいよ 別れ惜しんでいる内に 男心に 傷がつく 明日は 明日の風が吹かア | 杉良太郎 | 井上梅次 | 大森盛太郎 | | 風はきままに吹いている 鳥はきままに鳴いている どうせ男と生まれたからにゃ 胸の炎はきままに燃やそ 意気と度胸の人生だ ままよなげくな いとしいお前 明日は 明日の風が吹く 雲はきままに飛んでいる 月はきままに笑っている 後へはひけぬ男の意地だ 濡れた瞳は夜霧のせいよ 別れ惜しんでいる内に 男心に 傷がつく 明日は 明日の風が吹かア |
錆びたナイフ砂山の砂を 指で掘ってたら まっかに錆びた ジャックナイフが 出て来たよ どこのどいつが 埋めたか 胸にじんとくる 小島の秋だ 薄情な女(やつ)を 思い切ろうと ここまで来たか 男泣きした マドロスが 恋のなきがら 埋めたか そんな気がする 小島の磯だ 海鳴りはしても 何も言わない まっかに錆びた ジャックナイフが いとしいよ 俺もここまで 泣きに来た 同じおもいの 旅路の果てだ | 杉良太郎 | 萩原四朗 | 上原賢六 | | 砂山の砂を 指で掘ってたら まっかに錆びた ジャックナイフが 出て来たよ どこのどいつが 埋めたか 胸にじんとくる 小島の秋だ 薄情な女(やつ)を 思い切ろうと ここまで来たか 男泣きした マドロスが 恋のなきがら 埋めたか そんな気がする 小島の磯だ 海鳴りはしても 何も言わない まっかに錆びた ジャックナイフが いとしいよ 俺もここまで 泣きに来た 同じおもいの 旅路の果てだ |
俺は問題無ノ介人の住むとこ 鬼が住む 何がどうして こうなったのか 悪い奴らが多すぎる 無理を通して 行く気なら 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 悩み抱えて 生きて行く 弱いものには 牙をむく 隙を狙って巻き上げる 闇にうごめく 人間は 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 女に好かれ 気が引ける 俺の女房の おまると二人 金で心を売るものか 仲を裂こうと する気なら 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 竜崎孝路 | 人の住むとこ 鬼が住む 何がどうして こうなったのか 悪い奴らが多すぎる 無理を通して 行く気なら 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 悩み抱えて 生きて行く 弱いものには 牙をむく 隙を狙って巻き上げる 闇にうごめく 人間は 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 女に好かれ 気が引ける 俺の女房の おまると二人 金で心を売るものか 仲を裂こうと する気なら 斬って始末をしてやろう 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 問題無い無い 問題無い 問題無い 俺は問題無ノ介 |
気づいていた二人うすうす二人は気づいてた とっくに二人は気づいてた 二人で映画を見た帰り 夕陽に包まれ 並んで歩く 「恋人みたいにみえるわ」と 俺のセーター握りしめ 熱い瞳が目の前に 思わず君を抱いていた 友達でいた はずなのに 二人でチャペルの 鐘を聞き 紙の吹雪が舞い上がる こんなに早くていいのかと 小さなアパート リビングで TVをつければ 別れのドラマ 交わす会話もなくなって 君は寝返り打ちながら ため息まじり つぶやいた「友達でいたはずなのに」 言われて思わず うなずいた 離婚届けを見る二人 周りの意見を聞いたなら こんなことにはならなんだ 周りはうすうす気づいてた 二人はもとから気づいてた あの時とっくに気づいてた 映画のようにいかないと | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 田村武也 | うすうす二人は気づいてた とっくに二人は気づいてた 二人で映画を見た帰り 夕陽に包まれ 並んで歩く 「恋人みたいにみえるわ」と 俺のセーター握りしめ 熱い瞳が目の前に 思わず君を抱いていた 友達でいた はずなのに 二人でチャペルの 鐘を聞き 紙の吹雪が舞い上がる こんなに早くていいのかと 小さなアパート リビングで TVをつければ 別れのドラマ 交わす会話もなくなって 君は寝返り打ちながら ため息まじり つぶやいた「友達でいたはずなのに」 言われて思わず うなずいた 離婚届けを見る二人 周りの意見を聞いたなら こんなことにはならなんだ 周りはうすうす気づいてた 二人はもとから気づいてた あの時とっくに気づいてた 映画のようにいかないと |
ひとり旅旅に出て良かった 一人旅だから良かった 一人で行って良かった 足のむくまま 気の向くままに あぜ道の先の てっぺんに 柿の木一本 見えてきた 枝には葉っぱが4、5枚ついて 熟した柿が ぶら下がる 柿の実取ろうと 背伸びして 飛び上がる 飛び上がる クモの巣 頭にひっかかり 片足田んぼに つっこんだ こんな自分がいたのかと 思わず笑いが込み上げる こんな自分がいたなんて 一人笑いもいいもんだ 海の向こうに 太陽が 真っ赤に染まって落ちてゆく 海沿い走る 列車の中で 一人で撮った携帯に うつった顔は 子供だな 嬉しくて 嬉しくて 誰かに見られていないかと 周りを見渡す 俺だった こんな自分がいたのかと 思わず笑いが込み上げる こんな自分がいたなんて 一人笑いもいいもんだ 旅に出て良かった 自分探しで良かった 一人で行って良かった 俺のほんとの一人旅 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 川村栄二 | 旅に出て良かった 一人旅だから良かった 一人で行って良かった 足のむくまま 気の向くままに あぜ道の先の てっぺんに 柿の木一本 見えてきた 枝には葉っぱが4、5枚ついて 熟した柿が ぶら下がる 柿の実取ろうと 背伸びして 飛び上がる 飛び上がる クモの巣 頭にひっかかり 片足田んぼに つっこんだ こんな自分がいたのかと 思わず笑いが込み上げる こんな自分がいたなんて 一人笑いもいいもんだ 海の向こうに 太陽が 真っ赤に染まって落ちてゆく 海沿い走る 列車の中で 一人で撮った携帯に うつった顔は 子供だな 嬉しくて 嬉しくて 誰かに見られていないかと 周りを見渡す 俺だった こんな自分がいたのかと 思わず笑いが込み上げる こんな自分がいたなんて 一人笑いもいいもんだ 旅に出て良かった 自分探しで良かった 一人で行って良かった 俺のほんとの一人旅 |
愛の一滴こんな綺麗な青空の中から 突き刺すような冷たい雨 ずぶ濡れになった身体も 心の中は乾いてて 暗闇の中に君はたたずむ 嘘も 裏切りも 貧しさにも疲れ 愛情なんて知らない 世界には身も心も 押しつぶされても 辛い毎日を 生きてゆこうとしている人がいる 虚しさや苦しみの中 心が今にも 音を立てながら もろく崩れてゆくかもしれない… 私はそんな君の心に 愛の一滴を注ぎたい 今は何を言っても 私の歌は無意味でも 君は一人じゃない 君を一人にさせない いつまでもいつまでも 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて 愛の大河になるまで | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 渡辺俊幸 | こんな綺麗な青空の中から 突き刺すような冷たい雨 ずぶ濡れになった身体も 心の中は乾いてて 暗闇の中に君はたたずむ 嘘も 裏切りも 貧しさにも疲れ 愛情なんて知らない 世界には身も心も 押しつぶされても 辛い毎日を 生きてゆこうとしている人がいる 虚しさや苦しみの中 心が今にも 音を立てながら もろく崩れてゆくかもしれない… 私はそんな君の心に 愛の一滴を注ぎたい 今は何を言っても 私の歌は無意味でも 君は一人じゃない 君を一人にさせない いつまでもいつまでも 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて 愛の大河になるまで |
ありがとうの詩私は手元に 置いているノートに 「ありがとう」の言葉が 書けるようになりました いつもいっぱい ありがとう なかなか言えない 声に出せない 心にあふれてる ありがとうが 目に見えない かたまりになった ありがとうの言葉 私が手元に 置いているノートの 「ありがとう」を閉じれば ただの文字になりました いつも心に ありがとう ただ 時間(とき)が過ぎ ただ もどかしく 夢の中であふれる ありがとうが なんて素敵 あなたに言いたい ありがとうの言葉 いつか いつかきっと ありがとうのかたまりが 目に見えない 力になって あなたの幸せに なれたらいいのにな 笑顔にできたら いいのにな 笑顔に笑顔にできたら いいのにな | 杉良太郎 | 杉良太郎・原詩:堀江菜穂子 | 弦哲也 | 渡辺俊幸 | 私は手元に 置いているノートに 「ありがとう」の言葉が 書けるようになりました いつもいっぱい ありがとう なかなか言えない 声に出せない 心にあふれてる ありがとうが 目に見えない かたまりになった ありがとうの言葉 私が手元に 置いているノートの 「ありがとう」を閉じれば ただの文字になりました いつも心に ありがとう ただ 時間(とき)が過ぎ ただ もどかしく 夢の中であふれる ありがとうが なんて素敵 あなたに言いたい ありがとうの言葉 いつか いつかきっと ありがとうのかたまりが 目に見えない 力になって あなたの幸せに なれたらいいのにな 笑顔にできたら いいのにな 笑顔に笑顔にできたら いいのにな |
世界の中でこの広い世界の中で 私と同じ人間は 一人もいない どんなに似ていても 私は私だけ 私の代わりは 誰もいない だから勇気をもって 私の人生を 堂々と 堂々と生きる この広い世界の中で あなたと同じ人間は 一人もいない どんなに似ていても あなたはあなただけ あなたは苦しむ ことはない 大事なあなただから あなたの人生を 堂々と 堂々と生きて この広い世界の中で 私もあなたも 同じ人間は一人もいない だから勇気をもって 自信をもって 堂々と 生きてゆこう | 杉良太郎 | 杉良太郎・原詩:堀江菜穂子 | 弦哲也 | 渡辺俊幸 | この広い世界の中で 私と同じ人間は 一人もいない どんなに似ていても 私は私だけ 私の代わりは 誰もいない だから勇気をもって 私の人生を 堂々と 堂々と生きる この広い世界の中で あなたと同じ人間は 一人もいない どんなに似ていても あなたはあなただけ あなたは苦しむ ことはない 大事なあなただから あなたの人生を 堂々と 堂々と生きて この広い世界の中で 私もあなたも 同じ人間は一人もいない だから勇気をもって 自信をもって 堂々と 生きてゆこう |
夢追い広場肩をたたかれ 振り向けば 木造校舎の 小学校 生まれ故郷は 生まれ故郷は 胸にやさしく ひろがって いまもいつでも 青春広場 雲が流れる 夏の丘 自転車押しつつ 帰り道 遠い故郷は 遠い故郷は 夢の中でも あの頃と 変わる事ない 想い出広場 長い旅路は まわり道 天守閣から 風の声 生まれ故郷は 生まれ故郷は 胸にしみじみ なつかしく 生きるあしたの 夢追い広場 生きるあしたの 夢追い広場 | 杉良太郎 | 石川桃瑪 | 弦哲也 | 西村真吾 | 肩をたたかれ 振り向けば 木造校舎の 小学校 生まれ故郷は 生まれ故郷は 胸にやさしく ひろがって いまもいつでも 青春広場 雲が流れる 夏の丘 自転車押しつつ 帰り道 遠い故郷は 遠い故郷は 夢の中でも あの頃と 変わる事ない 想い出広場 長い旅路は まわり道 天守閣から 風の声 生まれ故郷は 生まれ故郷は 胸にしみじみ なつかしく 生きるあしたの 夢追い広場 生きるあしたの 夢追い広場 |
花のふるさと桃の香り 紀の川に流れ ふるさとを 旅立つ俺に 友達のかもめが 空で止まって 出ていかないでと 切なく泣いた 母さんに 頼まれたのか かもめよー お前も たっしゃでいろよ 幸せ運ぶ 片男波 俺のふるさと 和歌の浦 みかんの花 母さんの匂い つらいこと 苦労のしわを 足の裏へ隠し 笑顔で暮らす お前ならやれる 海を渡って 父さんの 声が聞こえる かもめよー お前も 迎えてくれるか 幸せ運ぶ 片男波 俺のふるさと 和歌の浦 かもめの親子が嬉しそうにないて 空でとまる かもめよー お前も 待っていたのか 幸せ運ぶ 片男波 俺のふるさと 和歌の浦 | 杉良太郎 | 杉良太郎 | 弦哲也 | 西村真吾 | 桃の香り 紀の川に流れ ふるさとを 旅立つ俺に 友達のかもめが 空で止まって 出ていかないでと 切なく泣いた 母さんに 頼まれたのか かもめよー お前も たっしゃでいろよ 幸せ運ぶ 片男波 俺のふるさと 和歌の浦 みかんの花 母さんの匂い つらいこと 苦労のしわを 足の裏へ隠し 笑顔で暮らす お前ならやれる 海を渡って 父さんの 声が聞こえる かもめよー お前も 迎えてくれるか 幸せ運ぶ 片男波 俺のふるさと 和歌の浦 かもめの親子が嬉しそうにないて 空でとまる かもめよー お前も 待っていたのか 幸せ運ぶ 片男波 俺のふるさと 和歌の浦 |