渡辺俊幸編曲の歌詞一覧リスト  301曲中 1-200曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
あしたの勇気に陽は昇る玉置成実玉置成実米たにヨシトモ渡辺俊幸渡辺俊幸あしたの 勇気に 陽は昇る 勝利の 光が 導くぜ!  大切なモノを 取り戻すため 次元をめぐる 命の旅路  信じて進もう 星々超えて チカラみなぎる ユウシャメシ  逃げても 泣いても 倒れても 諦めなければ 負けじゃない!  ブレイブエナジー ひとつにすれば 全知全能 全身全霊 強い敵さえ はねかえす  「異元合体!」  ソーグレーダー 宇宙よ 廻れ! 自由を貫け 刃(やいば)を磨け  あしたの 勇気に 陽は昇る 勝利の 光が 導くぜ!  希望や喜び すべて奪われ 心閉ざして 涙枯れても  仲間がいるから 道はひらける やさしい味の ユウシャメシ  休んで 止まって 寝そべって 充電終えたら 立ち向かえ!  ブレイブソウルを その身に宿し 森羅万象 驚天動地 どんな悪でも ふっとばす  「超・異元合体!」  ソーグレーダー 時空よ 唸れ! 迎撃斉射だ 剣(つるぎ)を向けろ  あしたの 勇気に 陽は昇る 誓いが 怒りを 超えてくぜ!  「ブレイブ ユニバース!」  ソーグレーダー 世界よ 謳え! 闇を撃ち抜け ソードを立てろ  あしたの 勇気に 陽は昇る 煌めく 拳(こぶし)を かかげるぜ!
夢の街さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸夢でしか行けない 不思議な街がある そこには夢でしか会わない 友達が暮らしてる 僕はそこでは歌わない どんな仕事をしてるやら 悩みや苦しみも それなりにあるようだ でも決して居心地は悪くないんだ 曖昧に目覚めたあと 奇妙に淋しくなる そんな街がある  路肩の壊れたハイウェイ 空を飛ぶ犬や猫 一体どうしてそんな街で 暮らし始めたんだろう そこに家族は居るかしら どんな人たちなんだろう 悩みや苦しみは どこにでもあるもので その街でも僕は悩んで暮らしてる うっかり目覚めた後 また帰りたくなる 不思議な街がある  本当の僕はどこ 本当の僕は誰 ユングやフロイトに訊くほどじゃないけれど 何故か懐かしくてたまらないんだ  夢でしか行けない またの別の街もある
ドレスコードさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ねえ本当に葬儀にアロハシャツで出るつもりなのかい 全く君のしてることはそれと一緒さ あいつの結婚式には喪服で出るつもりかな 全く君のしてることはそれと同じさ 折角だけどそれは格好いいなんて思わない 君らしいとおだてる奴もあるって聞いたけど 多くの場合それはやさしい罠の一つだよ 昔から悪魔は天使の顔で近づいてくる 形じゃ無くって心の話をしたいだけなんだ 心にもドレスコードは必要だと思う 友情なんかを押しつけるつもりなんて無いんだよ ただ本当の君を知っているから  人生に必要なアイテムなんて足りないに決まってる それに苛立ってるのは君だけじゃ無い 世の中の嫌なものを数えてたらきりが無い だって世間ってそういうものでしょう まんざら捨てたもんじゃ無い時だってあるじゃない なら世間のいいところだけを数えてみたらいい 本当の愛は人を正しく動かせるもの 今は世間にちょっと愛が足りないだけ 本当の愛は人を正しく動かせるもの 言葉にもドレスコードは必要だと思う 愛する人と向かい合うように話してくれたなら きっと本当の君が帰ってくる  形じゃ無くって心の話をしたいだけなんだ 心にもドレスコードは必要だと思う 友情なんかを押しつけるつもりなんか無いんだよ ただ本当の君を知っているから 本当の君を知っているから
昭和からさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸電話のダイヤル回す指が震えた 声を聞くだけで幸せだった 駅の伝言板に君の名前を書いた 君はやがてそこにサヨナラと書いた あの日貧しかったけど諦めなかった あの頃夢は次々と生まれては消えてった 僕は昭和から来て 今未来にたどり着いた まだ終わらない物語を も少し読んでみようか  手紙の下書き書いては消して 出せないまんまちぎって捨てた 原っぱに仲間とごろりと寝転んで 星を見てたら涙がこぼれた 苦しかったけど自分を捨てずに済んだ 誰かがそっと遠くで支えてくれてた 僕は昭和から来て 今未来を生きているんだ 故郷行きの夜汽車は消えて ああ故郷がほどけてゆく  亡き友の懐かしい声が聞こえる まあお前は慌てず急がずのんびり来いと 僕は令和まで来て まだ少し未来があるようだ お前の分まで生きてやるよと 一人で酒を酌む お前の分まで生きてやるよと 二人で酒を酌む
わたしはあきらめないさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸不幸な人が近くに居るから 自分の幸せに気づくみたい でも幸せな人が消えてしまえば 不幸せに誰もが気づかない そんな言葉を私は信じない さいわいはいつでも私の中にある 感じないのは必ず自分のせいで ほかの誰かのせいじゃない だからどれほど辛くても たとえどんなに苦しくっても 決して決して決して いのちを諦めない  善人がうっかり間違えたら 急に悪人だと嫌われるけど 悪人がうっかり良いことをすれば 急に善人だと持ち上げられる そんな評価を私は信じない 世の中は善悪だけでは決まらない 正しいか間違っているかなんて それこそ誰にも本当はわからない でもお天道様は見てる 多分神様だって見てる 決して決して決して 真実を諦めない  だからどれほど辛くても たとえどんなに苦しくっても 決して決して決して わたしは諦めない  だからどれほど辛くても たとえどんなに苦しくっても 決して決して決して いのちを諦めない
愛によってさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸人は生まれていつか去りゆく 誰かのためでも自分だけのためでもない人生 人を愛して時には憎んで 憎しみも愛の一つと気づけば人生 壮烈ないのちを動かすものは愛です 愛がなければ人とは呼べないものです 時として愛はふと生まれたり消えたり 見つけたり見失ったり忘れてしまったり でも私は愛によって生まれ 私は愛によって生きる  私が生まれいつか死ぬことも 誰かのせいでも自分だけのせいでもない人生 愛がなければ何も動かない 夢も希望も絶望も愛が作り出すもの 人が生み出すものにこそ愛がなければ どんなものでも人を助けないものです 愛し愛される資格があるとかないとか それは愛を忘れた人の間違った言葉 そう誰もが愛によって生まれ 誰もが愛によって生きる  壮烈ないのちを動かすものは愛です 愛がなければ人とは呼べないものです 時として愛はふと生まれたり消えたり 見つけたり見失ったり忘れてしまったり でも私は愛によって生まれ 私は愛によって生きる
中秋無月さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸秋の霧の中傘もなく そぞろに歩けば庭先に ふと龍胆や藤袴 今宵中秋無月なり 心を決めて会いに行く 病室の窓に友の顔 十五の春のそのままに お前少し痩せたか 秋も秋 今宵も今宵 月も月 所も所 見る君も君 早く春よ来い  今日から秋ぞと吹く風に 寄せては返す思い出のように 誰かのさらうパガニーニ よもやデルジェスとは思わねど 鮎の甘露煮で新走り 今宵は尾花に献じましょう ボーイスカウトのあの頃に お前少し老けたか 秋も秋 今宵も今宵 月も月 所も所 見る君も君 早く春よ来い
私の小さな歌さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸美しい港町で生まれた 夜景は煌めく銀河のようだった 魚市場の向かいの三角屋根の駅の 隣に名画座があった 辛い時は古いシネマのように 幸せな日は甘い名画のように 私という名のとても小さな歌は 黄砂の町で生まれた 生きることは難しく 痛みと悲しみを連れて 迷い道辿り辿りながら ひたすら歌って生きた 嫌われたり愛されたり 傷ついたりまた傷つけたり でも私は一度も誰も恨まなかった それだけが小さな誇り  喜びや悲しみの時いつも 私は小さな歌を紡いだ 50年もの長い間に いいものなんて無かったけど 心だけは込めた あなたがふと私の歌を そっと口ずさんでくれたときに 私の切なくて遠い道は ようやく許された気がした 故郷は遠ざかる そしてあなたが故郷になる 誰かのために歌うことが 幸せだとやっと気づいた もう少しだけ歌おう 小さな歌で良いから 未来へ届く歌を尋ね尋ねて 明日も生きようと思う  小さな人生など無く 小さないのちなんて無い いのちは全てが美しくて いのちは全てが愛しい あなたに許されたなら 私は私を許そうと思う 私はあなたに愛されて生きた それだけは大きな誇り
なつかしい未来さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸桜雨の中で ふたりきりで見上げたでしょう 大きなあの木はもうここには 居ないけれどあなたはそばに居てくれる 子供の頃からね ずっと夢見た温かな笑顔は あなたの心に棲んでいた なつかしい未来に やっとたどり着くことができたよ これからは僕があなたを 護る大きな木に育ちましょう 遠すぎたしあわせまで もう少し辿りましょう この道を  煌めく花びらが 吹雪のように日差しに舞い 大空に散りばめられてゆく こうして今年の桜が去って行くのです 子供の頃からね ずっと心で聴いたメロディーは あなたの言葉に棲んでいた なつかしい未来に 巡り会えたから生まれ変われる これからはあなたを歌う 小さな歌になりましょう 遠すぎた幸せまで もう少し辿りましょう 未来へ
孤悲さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸今わたしに何が出来るでしょう あなたのほんとうのさいわいのために 悲しみの雨はそこここに降り 傘もなく 闇に怯えて まずわたしの迷いを止めて 溢れ続けるこの涙を止めて あなたのために あなたのために 何が出来るでしょう  会いたくて 会えなくて もどかしい日々を生きて 寂しさに 負けないで たまゆらの ちいさな生命  あなたが苦しむときは迷わず わたしは独りの修羅となり 生命を尽くしてあなたを護るでしょう ささやかな 存在を懸けて あなたが安らぐ時には たおやかな菩薩のように あなたのために あなたのために 未来を祈りましょう  遠すぎて 遠ざかる あなたのこころの音を 追いかけて 切なくて 天雲の 遙かな道を  会いたくて 会えなくて もどかしい日々を生きて 寂しさに どうぞ負けないで たまゆらの このちいさな 孤悲
抱擁さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸思い出した 抱きしめるという会話を もう3年目になる花の季節に マスク越しの笑顔や届かない言葉で 自分の心までも追い詰めていた でも愛はいつだって僕を支えてくれてた 振り返れば必ず君の中に 何を失っても構わないと思ってるんだ 君を護れるなら 遠くでイザイの バラードが聞こえた  まだ家に帰れない人がいる もう11年目の桜が咲いた あの時の歌をまだ海辺で歌ってる 涙なんて乾く間もなかったから でも笑顔はいつも僕を支えてくれていた 振り向いたら必ず君の中に 笑顔に抱きしめられて本当のことに気づいた 僕には君がいる 遠くの国では 銃声が聞こえる 硝子細工の平和に 僕は護られている 抱きしめている 君は僕が護る
詩人さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸桜日和の火点し頃の メトロ駅前歩道橋の陰 詩人は独り詩集を並べ 静かに本を読み耽っていた そぞろに過ぎてゆく若者達 それぞれの悩みを胸に秘めて 流行りのサルトルそしてボーヴァワール 遠ざかるシュプレヒコール 今夜も君は来ないと思う 明日も多分君は来ないだろう 青春は無慈悲に過ぎ行くもの あの日風は熄(や)んでいた  僕は詩人の本を手に取る すると彼は不思議なことを言う 持って行くのは構わないけど 折角だがこれは売り物じゃ無い この歳でまだこんなことをしている 自分を嗤(わら)いながらここに居たいんだ 蘇るセヴィチック・カイザー・パガニーニ 遠ざかるヴァイオリン 今夜も同じ夢を見るだろう 明日もきっと同じ夢を見る 青春は無慈悲に過ぎ行くもの あの日気づかなかった  彼の詩集にこんな言葉が 照れくさそうに綴られていたよ 「君の名前を教えて 仲良くなりたいんだ」
キーウから遠く離れてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君は誰に向かって その銃を構えているの 気づきなさい君が撃つのは 君の自由と未来 力で生命を奪う事が出来たとしても 力で心を奪う事は決して出来ない  わたしは君を撃たないけれど 戦車の前に立ち塞がるでしょう ポケット一杯に花の種を詰めて 大きく両手を拡げて  わたしが撃たれても その後にわたしが続くでしょう そしてその場所には きっと花が咲くでしょう 色とりどりに  キーウから遠く離れた平和な町では 人はささやかに自分の生命を生きています 何も出来ずに悔し涙に暮れる生命があり 何が起きているかも知らずに生きる生命がある  わたしは君を撃たないけれど 世界に生命の重さを歌おう ポケット一杯に花の種を詰めて 大きく両手を拡げて  わたしが撃たれても その後にわたしが続くでしょう そしてその場所には きっと花が咲くでしょう 色とりどりに 色とりどりに 色とりどりに
緊急事態宣言の夜にさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸緊急事態宣言の夜に 様々に思い悩んだ末に 一筆啓上仕る 乱筆乱文蒙御免  お前のお袋死なせたくないんだ ほんとに誰も死なせたくないんだ 俺たちがウィルスに冒されないことだ 今何よりそれが俺達の闘い 元気なようでも罹っているらしい 今度の悪魔はまことに嫌らしい ウィルスを周りに撒き散らさぬように 自分を疑えまず自分を疑い給え  「家を出るな」もっと臆病になれ 出ないで済むなら決して家を出るな でも出なきゃいけない仕事がある 警察消防郵便宅配コンビニ薬局 スーパー自衛隊のみんな  生活インフラ護る人達に 感謝を捧げて無事を祈るばかり 頑張れって ありがとうって ありがとう 頑張ろうねって  ふとすれ違う見知らぬ誰かにも 嫌いなあいつも好きなあいつにも 大切な命が必ずあるだろう ほんとに誰も死なせたくないんだ 仕事失ってみんな悔しい どうにか生きてくれと祈るばかり 文句を言うのは生き延びた後だ 手を洗え手を洗えとにかく手を洗え  身勝手な人からクレーム受けても 黙々と黙々と黙々と 人のために今日も闘ってくれてる ゴミ処理銀行水道電気ガス 公共交通機関のみんな  お医者も看護師も命懸けで 医療に関わる人達全てに ありがとうしか 言葉にならない ありがとう 頑張るからねって  お前のお袋死なせたくないんだ 大切な人を亡くしたくないんだ 今 ひとつになろう ひとつに  頑張れ 頑張れ 頑張れ 病院 頑張れ 頑張れ 頑張れ 子育て 頑張れ 頑張れ 頑張れ 老人 頑張れ 頑張れ 頑張れ 若者 頑張れ 頑張れ 頑張れ ニッポン 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ 頑張れ
偶成さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸若い頃は随分嫌われたもんだった 的外れもあったが当たっているのもあった 世界中を独りっきりで 敵に回しちまった気がした 出る杭なんてきっと打たれるもんだった WOWWOWWOWWOWWO 懐かしいね やっかみほど怖いものなんて無いぞって 周作先生が肩を抱いてくれたっけ 何度も傷ついてるうちに 打たれ強くなったんだろうか 何もかも笑えるようになっちまった WOWWOWWOWWOWWO 笑っちゃうよ でもあの時お前が味方でいてくれたから まだこうしてここに立っていられるんだ この頃いつまで歌ってるつもりなんだって 自分に問いかけることだってあるけれど  永遠に歌うなんて無理なことだって そんなことはちゃんと解っているんだって もう少しここに居たいと思ってるんだ 死ぬまで歌いたいがそうもいかないしな WOWWOWWOWWOWWO そうもいかないしな  何といわれても自分を信じて歌えって 健吉先生が肩を抱いてくれたっけ 瞬くうちに人生は通り過ぎて行くよ 春の夢に浸っていたらすぐに秋風 WOWWOWWOWWOWWO すぐに秋風 昔お前より先に死にたいと思った 自分が悲しい思いをしたくなかっただけ ふとお前を送る日を想ったら気づいたんだ 醜い悲しみを押しつけるところだった WOWWOWWOWWOWWO やっと気づいた 未来の事なんて誰にも判らないけれど 生きて泣いて泣いてお前を見送れたら 世の中にある悲しみの全てを引き受けて 小さく無様に死んで行けたらいいじゃないか  永遠に歌うなんて無理なことだって そんなことはちゃんと解っているんだって ただもう少しお前とここで 過ごせたらいいなって 今は心からそんな風に思ってる WOWWOWWOWWOWWO そう思ってるんだ  出会えて良かったと思ってくれるように 遅まきながら生き直そうと思ってる 本当は出来ることなら 一緒に死ねたらいいけど 生命って奴はそうもいかないしね WOWWOWWOWWOWWO そうもいかないしね WOWWOWWOWWOWWO そうもいかないしね
OLD ROSEさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸今まであなたに幾つも悲しい 思いをさせてきたね 真冬の寒さに真夏の暑さに負けずに あなたは咲いた 美しいその花は 決して季節を忘れずに わたしを慈しみ続けて どんな時もそばに居た あなたにわたしの愛の何もかも捧げよう 短い生命の果てまでの全てを OLD ROSE  遙かに去りゆく季節の名残を 幾つも数えてきた 小さな奇跡が重なり積もってそうして あなたが咲いた 美しい足跡は あなたを裏切らない わたしはあなたを言祝(ことほ)ぐ どんな時もそばに居て 愛しいあなたのさいわいを護ろう わたしの生命の果てまでの全てを  あなたにわたしの愛の何もかも捧げよう 短い生命の果てまでの全てを OLD ROSE OLD ROSE OLD ROSE
鷽替えさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸今宵大宰府の鷽替(うそか)え神事 暗闇の中で誓います わたしの言葉で傷つけたこと 全てを懺悔(さんげ)いたします 知らずについた嘘でさえ まことに替わりますように 淋しい悲しい毎日が さいわいに替わりますように 木彫りの鷽の鳥 神様取り替えて 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ  今宵大宰府は鬼すべ神事 わたしの鬼を追いましょう 鬼警固(おにけいご) 燻手(すべて)が焔の中で 鬩(せめ)ぎ合い鬼を祓います 宙(そら)高く上がる神の火が 祓い清め賜りましょう この世の鬼たちの全てが さいわいに替わりますように  世界中の鷽の鳥 神さま取り替えて 世界中の鷽の鳥 神さま取り替えて 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ (鬼を祓いましょ)  替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ 替えましょ
歌を歌おうさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように  暗闇に迷いながら 希望を 信じてるあなたの笑顔は美しい たとえばどんなに苦しいときでも あなたのように笑いたい 涙はこれで終わりにしよう 祈りはいつか届くだろう ほんとうのしあわせに たどり着けますように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おうこころ込めて あなたに届くように  止められる筈もない 夢を 止めるのはいつでも私だった 不安に怯える心を開いて 私らしく生きたい 涙はこれで終わりにしよう 未来を信じて生きよう ほんとうのさいわいを みつける旅に出よう  歌を歌おう嬉しいときこそ 歌を歌おう恋したときこそ 歌を歌おう愛の全てが あなたに届くように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように  歌を歌おう悲しいときこそ 歌を歌おう寂しいときこそ 歌を歌おう生命かけて あなたに届くように
世界の中で杉良太郎杉良太郎杉良太郎・原詩:堀江菜穂子弦哲也渡辺俊幸この広い世界の中で 私と同じ人間は 一人もいない どんなに似ていても 私は私だけ 私の代わりは 誰もいない だから勇気をもって 私の人生を 堂々と 堂々と生きる  この広い世界の中で あなたと同じ人間は 一人もいない どんなに似ていても あなたはあなただけ あなたは苦しむ ことはない 大事なあなただから あなたの人生を 堂々と 堂々と生きて  この広い世界の中で 私もあなたも 同じ人間は一人もいない だから勇気をもって 自信をもって 堂々と 生きてゆこう
ありがとうの詩杉良太郎杉良太郎杉良太郎・原詩:堀江菜穂子弦哲也渡辺俊幸私は手元に 置いているノートに 「ありがとう」の言葉が 書けるようになりました いつもいっぱい ありがとう なかなか言えない 声に出せない 心にあふれてる ありがとうが 目に見えない かたまりになった ありがとうの言葉  私が手元に 置いているノートの 「ありがとう」を閉じれば ただの文字になりました いつも心に ありがとう ただ 時間(とき)が過ぎ ただ もどかしく 夢の中であふれる ありがとうが なんて素敵 あなたに言いたい ありがとうの言葉  いつか いつかきっと ありがとうのかたまりが 目に見えない 力になって あなたの幸せに なれたらいいのにな 笑顔にできたら いいのにな 笑顔に笑顔にできたら いいのにな
銀河鉄道の夜さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ふるさとを遠く離れ 振り返る幼き日々 遙かに霞む島影 懐かしき我が家  いつかまた巡り会える 恋し友よ初恋よ 老いしこの胸の果ての 忘れがたき人  星空を覚えている 降りしきる銀河の音 ほんとうのさいわいは どこにあるのだろう  ふるさとは記憶の果て 微かに綻びつあり なれど思い出は尽きぬ 銀河鉄道の夜  いつかまた巡り会える 恋し友よ初恋よ 老いしこの胸の果ての 忘れがたき人  小さく君の名を呼ぶ 既に君は韃靼の 地平に沈む夕日に 巡り会えただろうか  ふるさとは記憶の果て 微かに綻びつあり なれど思い出は尽きぬ 銀河鉄道の夜
残したい花についてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸何を残そうかな 今日生きた記念に 下手だけど精一杯 頑張ったんだから 悔しかったことや 傷ついたことや そんなものは残さない 忘れることにしよう 明日は明日の 私が生まれ 今日とは違う 私を生きる 良いことだけ残そう 嫌なことは置いてこう 下手だけど精一杯 生きているんだから  明日の記憶が あれば良いのにね 準備なんかもゆっくり 出来るんだけどね でも明日の記憶は ない方が良いね がっかりすることは 知らない方が良い 明日は明日の 私が待ってる 今日とは違う 私が待ってる 明日の希望は ときめきだけでいい 大好きなあなたの 笑顔があれば良い  何を歌おうかな 人生の記念に 下手だけど精一杯 頑張ったんだから  楽しい歌や 切ない歌を 舞台中に広げて 抱きしめたいから 明日は明日の 私が笑い 今日とは違う 私が歌う 何を歌おうかな 今日生きた記念に あなたの笑顔を 忘れないように  何を歌おうかな 人生の記念に 大切なあなたを 忘れないように
存在理由 ~Raison d'etre~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたの無事を祈りながら 今日も一日が暮れてゆく ふとテレビのニュース速報 良い知らせばかりじゃないから 少しだけ不安に心が波立つよ  もしも何かが起きてしまっても わたしは諦めないと思う どこかで誰かが傷つき どこかで誰かに救われ ささやかに生きているのだから  あなたを護るために わたしに何が出来るだろう 迷いに迷う季節の中で わたしの存在理由は あなたの明日の 笑顔を曇らせぬように  神様は何故善悪の二つを わざわざ造り給うたのだろう せめてどちらかの一つに 決めてしまわれたのならば 誰も苦しまずに済んだろうか  あなたを護るために わたしに何が出来るだろう 彷徨(さまよ)う時の流れの中で わたしの存在理由は あなたの未来の 笑顔が続きますように  あなたを護るために わたしに何が出来るだろう  あなたの無事を祈りながら 明日も一日が過ぎてゆく
心かさねて ~長崎の空から~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸辛い時こそ支え合えるよ 泣きたい時こそそばに居よう 私たちは家族 私たちはきょうだい 今 心かさねて歌おう 長崎の空から世界中の空へ 本当の平和をこの手に 長崎の空から世界中の空へ ひとつになろう  喜び悲しみ分かち合おうよ 乗り越えられない試練などない 私たちは誓う 私たちは祈る さあ 心合わせて進もう 長崎の空から世界中の空へ 本当の愛をこの胸に 長崎の空から世界中の空へ ひとつになろう  長崎の空から世界中の空へ 本当の平和をこの手に  長崎の愛から世界中の愛へ ひとつになろう
おかあさんへさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸このごろとても おかあさんのことを 懐かしく思い出す 町中で誰かが おかあさんを呼んでる 羨ましいなと思う おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん いつまでも大好きだよ  町で子供が 道に迷っている おかあさんどうか気づいて 早く助けてあげて おかあさんにだけしか 救い出せない心  おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん いつまでも大好きだよ  褒めて叱って 甘えてそして 喧嘩なんかしても どんなときでも 本当は優しかった 懐かしいあたたかさ おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん おかあさん いつまでも大好きだよ
漂流さだまさしさだまさしさだまさし照屋林賢渡辺俊幸道に迷う都会で どこからか 聞こえて来た 故郷訛りの 誰かのため息 胸に染みたよ  あなたの笑顔 優しい眼差しが 悲しいほど 今とても 恋しい  胸の痛みと言葉が 離れては迷っていた 思いは重ならず 悲しい歌ばかり 歌ってきたから  遠く手を振るあなたの 指先が尾花(すすき)に混じった さよならも言えずに 青空観ていた 風が吹いてた  あなたの言葉 あなたの声が 切ないほど 今とても 懐かしい  愛しくて愛しくて 流離(さすら)えば流離(さすら)うほど  去りゆく季節の中 心だけ はぐれたまま 私はいつまでも あなたを待ってる ずっと待ってる
柊の花さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸宵闇の手探りの中でこそ 仄かに匂う柊の花 見せかけの棘にそっと隠した その麗しくゆかしき花  その花の名前を呟くとき 美しさとは何かを思う 誰も居ない末の秋に咲いて 冬とすれ違いに行く花  愚かしい過ちの数々を 一つ一つ胸に並べている あなたはそれでもこんな私を 許してくれるだろうか  終列車が鉄橋を渡る音 秋風の気紛れなカデンツァ 明日は木枯らしが吹くらしいと 遠い窓の灯りが言う  辛い夜を過ごすあなたに いつか本当のさいわいを 届けることが出来ますように 私に許されますように  宵闇の手探りの中でこそ 仄かに匂う柊の花
ひと粒の麦 ~Moment~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ひと粒の麦を大地に蒔いたよ ジャラーラーバードの空は蒼く澄んで 踏まれ踏まれ続けていつかその麦は 砂漠を緑に染めるだろう  戦に疲れ果てた貧しい人達には 診療所よりも一筋の水路が欲しい 水があればきっと人は生きられるだろう 諍(いさか)いを止める手立てに  Moment 薬で貧しさは治せない Moment 武器で平和を買うことは出来ない Moment けれど決して諦めてはならない  ひと粒の麦の 棺を担う人に 伝えてよ悲しんではいけないと  この星の長い時の流れの中で 百年など一瞬のこと  ペシャワールの山の向こうの見果てぬ夢以外に 伝えたいことは他にはあまり無い 珈琲カップに夕日が沈む頃に ふと思い出してくれたらいい  Moment いつか必ず来るその時まで Moment 私に出来ることを為せば良い Moment 私に出来るだけのことを  Moment 薬で貧しさは治せない Moment 武器で平和を買うことは出来ない Moment けれど決して諦めてはならない  Moment 夢はきっと引き継がれるだろう Moment 私に出来ることを為せば良い Moment 私に出来るだけのことを
きのう きょう あす三浦和人三浦和人五木寛之新井満渡辺俊幸その手のぬくもりが 忘れられない あのときのほほえみは いまも心に ふりむけば 幾年月 歩き続けて きょうまで  足あとは消えても 思い出はのこる 過ぎ去りし日々に ありがとう  この道を 歩いて よかった もう一度 もう一度 自分に ありがとう  冷たい北風に 震えたことも 人の世のきびしさを うらんだことも 迷いつつ 幾年月 友の励まし 信じて  涙をかみしめ 唇に歌を 過ぎ去りし日々に ありがとう  この道を 歩いて よかった もう一度 もう一度 自分に ありがとう 自分に ありがとう
愛の一滴杉良太郎杉良太郎杉良太郎弦哲也渡辺俊幸こんな綺麗な青空の中から 突き刺すような冷たい雨 ずぶ濡れになった身体も 心の中は乾いてて 暗闇の中に君はたたずむ 嘘も 裏切りも 貧しさにも疲れ 愛情なんて知らない  世界には身も心も 押しつぶされても 辛い毎日を 生きてゆこうとしている人がいる 虚しさや苦しみの中 心が今にも 音を立てながら もろく崩れてゆくかもしれない… 私はそんな君の心に 愛の一滴を注ぎたい  今は何を言っても 私の歌は無意味でも 君は一人じゃない 君を一人にさせない いつまでもいつまでも 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて 愛の一滴を信じて 愛の大河を信じて  愛の大河になるまで
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
あなたといるときフォレスタフォレスタ尾上文渡辺俊幸渡辺俊幸あなたといるとき 空が青く輝くとき あなたといるとき 雨の音が聴こえるとき あなたといるとき 心の声が寄り添うとき 今 あなたといるとき それはうれしい奇跡  喜びはあなたがくれるもの 淋しさはあなたが運ぶもの  あなたといるとき 名もない花に気づくとき あなたといるとき 光るしぶきに笑うとき あなたといるとき 心の波がかさなるとき 今 あなたといるとき それは恋しい奇跡  人生はあなたがくれたもの 想い出はあなたが運ぶもの  あなたといるとき それはあなたがいないとき あなたといるとき 星にあなたを描くとき あなたといるとき 心にあなたを想うとき また あなたといるとき それは永遠という  時間の中をさまよいながら ふたたび巡り合い 愛するとき
Reborn~嘘つき~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸置き去りにした夢と 昨夜街で出会った そのとき綺麗な花が枯れてゆく時の 悲しみが染みてくる匂いがした 切ない記憶みたいにね  置き去られた夢同士の ドッペルゲンガーなんぞ 毎日街のそこら中で起きていることさ 老いぼれて落ちぶれた哀れな僕自身と 僕とがたった今も すれ違ったばかり  ああ僕は幾つ君を 傷つけてきたんだろう ああ僕は幾つ君を がっかりさせたんだろう 言い訳じゃないが僕には 大切な夢だったのに 君には嘘でしかなかったなんて  東京で見た夢を 故郷に押しつけるような 身勝手な道の上を ひたすらに生きたけど 思い通り生きるなんて 僕には乱暴に見えて 誰かを傷つけまいと 庇う手が却って人を傷つけてきた  浅はかで無知で蒙昧な生き方を まだ変えられるだろうか 幾つも後悔はあるけど そう悪い人生じゃなかった でもやり直すかと聞かれたら 胸を張って断るよ ただし君のことだけは別にして  ああ僕は幾つ君を 幸せに出来たんだろう ああ僕は幾つ君を 喜ばせることが出来たんだろう 数えれば数えるほど 悲しみが増えるばかり 君の笑顔だけ数えたいよ  ああ夢と嘘の国境は 何処にあるんだろう ああ幸せと悲しみの国境は 何処にあるんだろう 夢が嘘に変わらない道と 幸せが悲しみに変わらない道を 誰か僕に教えてくれないか  置き去りにした君の夢と さっき街中ですれ違った 愛しいほど上機嫌で とても美しかった
まぼろしさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸欲望は降りしきる 白い雪のようなもの 降り積もればきっと 道を見失う 求めるばかりの愚かしさに 早く気づけば良かった ああ君の面影さえ あああの深い愛さえ 感謝知らずの僕が まぼろしにする  なにひとつ留まるものなど 無い世界で 何故か苦しみだけ呼び止めて 苦しんでいた 喜びの隣で喜びも見えず 不満ばかり数えていた ああ君の優しい笑顔 あああの真心さえも 感謝知らずの僕が まぼろしにする  生まれ変わることなど決して 出来ないけれど 生き直すことならきっと 出来ると思う 月に叢雲(むらくも)花に風 今欲しいものは勇気 ああ君の悲しみ全て あああの苦しみさえも いつか必ず僕が まぼろしにする
茅蜩さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君が剥く梨(ありのみ)の香りの記憶 二十世紀は遠ざかりゆく 茅蜩(ヒグラシ)のかなかなかなと去りゆけば 山の端に宵の明星 忘れ色に舞う姫蛍 桜の散るように 一つ消え二つ灯してまた消えて 誰もいなくなった 音もせで思ひに燃ゆる蛍こそ 鳴く虫よりもあはれなり  夕去ればいつの間にやら機織女(きりぎりす) 季節も恋も遠ざかりゆく 暗幕を果物ナイフで裂く如く 街の背に白い三日月 胸の煙は消えもせず 恋の名前を呼ぶ 一つ消し二つ灯してまた消して 君を数えた 己が火を木々に蛍や花の宿 二十世紀は遠ざかりゆく  茅蜩(ヒグラシ)のかなかなかなと去りゆけば
桜ひとりさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸迷い道でふと見つけた 桜がひとり 誰も知らない路地裏の 行き止まりに 昨日春一番が吹いた 三寒四温の夜 冴え冴えと十六夜の月 枝先は春色 「頑張れ」って僕は 誰に言ったんだろう こんなところに棲んでた 桜がひとり  迷い道でふと見つけた 僕だけひとり 誰も気づいていないけど 僕だけひとり 昨日桜が咲きましたと 夜のニュースが言う 思い出して出かけてみた 行き止まりの花に 「頑張れ」って君が 僕に言ったのかな こんなところで咲いてた 桜がひとり  吹きこぼれるほど咲いてた たったひとりで
へたっぴさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸都会じゃ田舎モンはちょと無口になる 俺も昔拗ねたんでその辺はちょとわかる 向こうだけ青空で良い感じの風が吹いて 自分だけ土砂降りの雨ん中 笑顔もへたっぴ 気遣いもへたっぴ 一所懸命なのに極まりない不器用 仕事も恋も手探りの闇でもがいてる お前の痛みはあの日の俺そのもの  ふるさとの紅花(サフラン)の向こうの白い雲のような 白楊(ぽぴゆら)の木陰で揺れる鞦韆(ふらここ)のような ヨセミテ公園の子鹿の瞳のような お前の澄んだ瞳を俺は信じてる  ヨセミテ公園って 行った事無いけど  諦めた訳じゃないのに居場所探せなくて 絶望に胸を噛まれ人に嗤われ ヘタレな俺ですらどうにかこうにか まあ生きてこられたんだからさ お前が必死で流す汗や涙ならば ちゃんと見てる奴はきっといるから だからちゃんと咲きなよ へたっぴの花でいいから お前らしく満開に咲くんだよ  ふるさとの蜜柑の向こうの蒼い海のような 切ない恋もどこかで実るだろう サマルカンドの赤い薔薇がよく似合う そんな人に出会えたら良いよね  サマルカンドって 何処の国か判らないけど  晴れの中だけを生きる奴もいる 雨ん中だけを生きる奴もね でもちゃんとお天道様が見ているから お前らしく満開に咲くんだよ  本当はなかなか伝わらないけれど 伝わらなくても構わないのが愛だよ でも信じても良いと思ってるんだよ お天道様がちゃんと見てるからさ  お天道様がちゃんと見てるぜへたっぴ お天道様がちゃんとね へたっぴ
おんまつりさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたの指の冷たさは確かに僕のせいだろう 転がり始めた悲しい坂道は止まらない 迷いに迷う道を尋ねあぐねて興福寺 ふと足を止めて眺むれば心に棲む阿修羅  ああ遙か遠くで何かを求めて鳴く鹿の 声は寒く飛火野あたりを吹き抜けてゆく ああいつかもう一度あなたの心の灯火と 瓜灯籠の灯り待ちわびて御旅所あたり  今宵春日のおんまつり たった今降り始めた雪が 闇を真白に染めてゆく 振り向けば若宮のお松明  始まりはいつでもどんな恋でも同じ様 小さく優しくずるく熱く強く切なくて 我を呼ぶおのが心の声を塗り重ねて 気づけば隘路迷路に立ち迷うことばかり  ああ季節を忘れて誰かを求めて啼く烏の 声も切なく春日社に響いて揺れて あああなたの幸せを護りたまへと御願い 聞こしめせよと祈り祈れば御蓋山  今宵春日のおんまつり 煙る様に降る白い雪が 全て真白に染めて行く 耳を澄ませば警蹕の声  今宵春日のおんまつり たった今降り始めた雪が 間を真白に染めてゆく 振り向けば若宮のお松明
都会暮らしの小さな恋に与える狂詩曲さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸都会の静寂に遠く 誰かピアノ爪弾く ガーシュイン あなたを想うだけで良いのに 少しだけ欲張りになった 遠く離れても 変わらないと決めた 小さなこの恋 生命掛けて守りたい  いつもあなたの 心が望む限り 私はそばに居ると誰か伝えてよ どれほど果てしない時が過ぎ去っても あなたを想う心は決して死なないから  都会の夜空遠く 聞こえるラフマニノフの 狂詩曲(ラプソディ) あなたを想うばかりの 一日が今日も緩やかに過ぎる 遠く離れたら 本当は変わった 小さなこの恋 もっと強く育つばかり  もしもあなたの 心が望むのなら この生命捧げても 何も惜しくない 嵐の夜も あの雲の上には あなたの月が出ている それは信じてる  いつもあなたの 心が望む限り 私はそばに居ると誰か伝えてよ どれほど果てしない時が過ぎ去っても あなたを想う心は永遠(とこしえ)に咲く花
夢であいましょう坂本スミ子坂本スミ子永六輔中村八大渡辺俊幸夢であいましょう 夢であいましょう 夜があなたを抱きしめ 夜があなたに囁く うれしげに 悲しげに 楽しげに 淋(さび)しげに 夢で 夢で 君も 僕も 夢であいましょう  うれしげに 悲しげに 楽しげに 淋(さび)しげに 夢で 夢で 君も 僕も 夢であいましょう
女ひとりさだまさしさだまさし永六輔いずみたく渡辺俊幸京都 大原 三千院 恋に疲れた女がひとり 結城に塩瀬(しおせ)の素描(すがき)の帯が 池の水面にゆれていた 京都 大原 三千院 恋に疲れた女がひとり  京都 栂尾(とがのお) 高山寺(こうざんじ) 恋に疲れた女がひとり 大島つむぎにつづれの帯が 影を落とした石だたみ 京都 栂尾 高山寺 恋に疲れた女がひとり  京都 嵐山(らんざん) 大覚寺 恋に疲れた女がひとり 塩沢(しおざわ)がすりに名古屋帯 耳をすませば滝の音 京都 嵐山 大覚寺 恋に疲れた女がひとり
芽生えて、そしてさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸あなたのまつ毛が ふるえて閉じて 涙のしずくが つたって落ちて 私に芽生えた あなたへの愛  芽生えてひよわな愛の心を 優しく優しく育てる月日 やがては私を抱きしめる愛  その愛が 私が育てた愛が 今は私を苦しめ悲しめるの  あなたのまつ毛が ふるえて閉じて 涙のしずくが つたって落ちて それが終わりの あなたへの愛
娘よさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸娘よ 話してやろう パパがママと 初めてくちづけした日のことを  夏休みのキャンプの夜だ ホタル狩りには まず目を閉じて 静かにあけろと 教えておいて キスしちゃった  娘よ 話してやろう パパがママと 初めてケンカした日のことを  結婚して 七年たって パパは逢ったのさ 初恋の人に 二人で子供の 自慢しあって ママのやきもちさ  娘よ 話してやろう パパとママが 初めて二人で泣いた日のことを  おとといの お昼すぎだ 素敵な若者が お前を欲しいと 申しこんだぞ お前の恋人だ あとで泣けてきた  娘よ おめでとう パパもママも あの野郎がとっても好きになったよ あんにゃろめ
ウェディング・ドレスさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸誰が 着るんだろう あの ウェディング・ドレス 誰を かざるんだろう この ウェディング・ベール バラ色の夢はラララ 嫁ぐ日の晴姿  私 待っているの あなたの プロポーズ 私 答えるでしょう 小さな声で 「いいわ」 バラ色の夢はラララ 純白のウェディング・ドレス  待ちわびた 嫁ぐ日 行って来ます パパ ママ さようなら 私のお部屋 お世話になりました  誰が 着たんだろう この ウェディング・ドレス 誰を かざったろう この ウェディング・ベール 貸衣裳でもいいのよ 幸福な私達  私 借りました この ウェディング・ドレス 私 誓います この 永遠(とこしえ)の愛 借りたのはドレスだけ 私はあなたのもの
見上げてごらん夜の星をさだまさしさだまさし永六輔いずみたく渡辺俊幸見上げてごらん 夜の星を 小さな星の 小さな光りが ささやかな幸せを うたってる  見上げてごらん 夜の星を ぼくらのように 名もない星が ささやかな幸せを 祈ってる  手をつなごう ぼくと おいかけよう 夢を 二人なら 苦しくなんかないさ  見上げてごらん 夜の星を 小さな星の 小さな光りが ささやかな幸せを うたってる  見上げてごらん 夜の星を ぼくらのように 名もない星が ささやかな幸せを 祈ってる
生きるものの歌さだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸あなたが この世に生まれ あなたが この世を去る わたしが この世に生まれ わたしが この世を去る その時 愛はあるか その時 夢はあるか そこに 幸せな別れがあるだろうか あるだろうか  もし世界が平和に満ちていても 悲しみは襲ってくる 殺されなくても人は死に 誰もがいつか別れていく 世界が平和でも 悲しい夜はくる 誰もが耐えて生きてゆく 思い出と友達と歌が あなたを支えてゆくだろう  あなたが この世に生まれ あなたが この世を去る わたしが この世に生まれ わたしが この世を去る その時 未来はある その時 涙がある そこに 生きるものの歌がある 歌がある  そこに 生きるものの歌がある 歌がある
夢であいましょうさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸夢を見ましょう 夢を見ましょう 夜があなたを抱きしめ 夜があなたに囁く うれしげに 悲しげに 楽しげに 淋(さび)しげに 夢で 夢で 君も 僕も 夢であいましょう  うれしげに 悲しげに 楽しげに 淋(さび)しげに 夢で 夢で 君も 僕も 夢であいましょう
ふるさとの風さだまさしさだまさし工藤玲音・補作詞:さだまさしさだまさし渡辺俊幸ふるさとの山の風は 美(うるわ)しき川をすべり 私の幼き翼を 慈しみ吹くよ あの山のそびえるところ 川の流れいずるところ いつかふるさとは 夢の旅立つところ 風よ風よ風よ ふるさとの風よ 愛おしき人を 守りたまえ  あの日を忘れない たとえ時が過ぎて 大切な人と 遠く離れようと ささやかな街角 ささやかな人々 ささやかな笑顔と ささやかなしあわせの思い出  ふるさとにやっと帰る 少年の瞳のまま ふるさとにやっと戻れる 少女の瞳のまま あの海の始まるところ あの鳥の羽ばたくところ いつかふるさとは 心癒やすところ 海よ海よ海よ ふるさとの海よ 温かき人を 守りたまえ  あの日を忘れない 遙か時代(とき)を超えて 大切な人は 永遠に消えない 麗しき街角 麗しき人々 麗しき笑顔と 麗しきしあわせの思い出  風よ風よ風よ ふるさとの風よ 愛おしき人を 守りたまえ
みらいへさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸その一瞬の 笑顔を 明日に繋いでゆく その幸せを 絆を みらいへ みらいへ みらいへ伝えたくて  誰もが小さなその人生を 小さな歩幅で歩いてる 春の花に夏の空に 秋に冬に雨に陽に  聞こえますか 明日が 大切なたからもの その笑顔を 生命を みらいへ みらいへ みらいへ届けたくて  ささやか過ぎるその人生の 喜び哀しみを超えて 父や母や友だちや 大切なあなたへ  その一瞬の 笑顔を 明日に繋いでゆく その幸せを 絆を みらいへ みらいへ みらいへ伝えたくて  みらいへ みらいへ みらいへ伝えたくて
ラストレターさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸これが 今夜のラストレターになりますと ラジオからDJが語りかけている 故郷を捨てた人の故郷を懐かしむ言葉が 深夜の空から降り注ぐ  自分で 捨てたもの或いは捨てられたもの 酷く傷ついたことや激しく傷つけたこと 大好きで大嫌いで懐かしい誰かを 人はいつでも恋しがっている  ああ 都会というものは ああ 切なすぎるほどの 矛盾で 満たされているようだ  これが 今週最後の曲になりますと 誰かの故郷を慕(しの)ぶ歌が流れる 海辺の町の風や汽笛や魚の臭いが 切なく恋しいときがある  愛も 憎しみも嫉妬も慈しみも 教えてくれたのは母と故郷 もう帰れない人は故郷で暮らせる人を 羨むこともあるだろう  ああ 故郷というものは ああ それほど懐かしい 矛盾の 始まった町のことだ  ああ 生きるということは ああ 痛みを愛おしみ 矛盾を 飲み込むことのようだ  あなたがくれた最後の手紙の あなたの文字が目の中で滲んでゆく
青空背負ってさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸もっと もっと 強くなりたい もっと もっと 優しくなりたい  青空背負って 笑っていたい あなたに恥ずかしくないように 願いは強く夢はもっと高く もう少し あと少し 諦めない勇気が欲しい  もっと もっと 強くなりたい もっと もっと 優しくなりたい  青空背負って 笑ってみせる 自分に恥ずかしくないように 立ち向かう勇気 怖れない強さ もう少し あと少し 憧れた夢に届くまで  もっと もっと 強くなりたい もっと もっと 優しくなりたい  もっと もっと 強くなりたい もっと もっと 優しくなりたい
問題作~意見には個人差があります~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸仮にスマホをしながらぼやぼや歩いている時に もっとぼやっとした誰かにドンとぶつかっちゃった時は ガン飛ばしてそいつを睨みつけたって構わないんだよね そいつが転んで怪我しようがこっちのせいじゃないんだしね あ それはちっとないんじゃないの?  夜に無灯火の自転車で信号無視して当然逆走 歩道も車道も自由自在だしケーサツ見て見ぬ振りだし 誰も通らない夜中の赤信号守る奴なんて馬鹿だよね 万一事故ったって全部車のせいなんだしさ あ それはちっとないんじゃないの?  頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼 日本が馬鹿で薄まってゆく  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります うっふぅ  親の子殺し子の親殺しリンチにストーカー殺人 教育壊れて親も利己主義誰も教えてくれないんだから 悪いのは全部世の中で自分だけが被害者なわけで 一番可哀想なのは私私私でいいんでしょ あ それはどうなんでしょぉかぁ?  お金お金お金が神様だって国になっちゃったんだから 崇拝すればいいのはお金持ち様なわけでしょ どんな手使ったって金持ちにさえなれば勝ちなんだから 日本の心や未来なんて考えなくてもいいのよね あ それはどうなんでしょぉかぁ?  頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼 日本の馬鹿が濃くなってゆく  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります うっふぅ  頭悪いか無神経なのか両方ともなのか 嗚呼 日本が馬鹿で薄まってゆく  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります  意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります 意見には個人差があります  日本が意見には馬鹿で個人差が薄まってゆくあります うっふぅ
風の宮さだまさしさだまさし西行・補作詞:さだまさしさだまさし渡辺俊幸多羅葉樹の葉に託す あなたへの言葉探し 永遠という二文字を 幾度も幾度も書いてみる  僅かばかりのベクトルに すがりついての文字探し 己の胸の底の底 あなたの胸の内の内  あくがるう こころはさてもやま桜 ちりなむのちや みにかへるべき  山田の原の五十鈴川 さざ波立ちて風の宮 川原に禊ぎ奉り ただただ感謝いたします  百万言に優るもの 尊きことは祈ること やっとあなたに伝えられます きっとお守りいたします  なにごとも かはりのみゆくよのなかに おなじかげにて すめる月かな  なにごとの おはしますをばしらねども かたじけなさに 涙こぼるる
夢見る人さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ゆくりなく人は出会い ゆくりなく人は憧れゆく 憧れは夢 夢は生命 君よ高き夢を見給え いつか巡り会える 強く強く願えばいい 愛するとは夢見ること 愛しき人  やはらかに時は過ぎて やはらかに心は移ろう 生きることに 迷おうとも 君よ決して夢を捨てるな いつか巡り会える 遠い遠い約束でも 愛するとは信じること 夢見る人  いつか巡り会える 強く強く願えばいい 愛するとは夢見ること 愛しき人  愛するとは信じること 夢見る人
光の軌跡岩崎宏美岩崎宏美京えりこ池間史規渡辺俊幸ありのままに 自分の道を 歩くことは たやすくはない それでも 太陽は ふたたび昇り 毎朝 私に勇気を与えてくれる  輝く 人生は一本道 どんなに 曲がりくねっていても 信じてゆこう この道が続くかぎり まだ 走ろうと思うのは 未来の私に 出会うため  闇のなかで 光をさがし ひとりもがき 泣いたあの頃 それでも あきらめず 歩いていたら あなたの笑顔が 私を救ってくれた  立ち止まる人生も わるくはない こうして みんなで 笑い合える この世界に 私たち ひとりひとり 生きぬく力 授かって 生まれてきたのよ 大丈夫  もしも また 生まれ変わっても 私はそう 私になりたい 少し 臆病 きっと 不器用 それも 私  It's my way この道が続くかぎり まだ 走ろうと思うのは 未来の私に 出会うため
夢の轍さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸もしもこの歌で 何かが変わるなら 私のこの生命(いのち)と 引き替えて構わない たとえば此の世から 戦さが消え去り 風が昔のように 透きとおるのなら  木を植えるように 夢を植え続けたら いつか大きな夢の 森が出来るだろう 木を植えるように 愛を植え続けたら いつかこころは愛で 満たされるだろう 君と  もしもこの歌で 世界が変わるなら 私のこの生命(いのち)を 捧げて構わない たとえば優しさや 希望に満ちた町や 美しい地球が 帰ってくるのなら  道無き道も 歩き続けたならば いつかそこには小さな 道が出来るだろう  夢を諦めないで 歩き続けて行けば 夢の轍がいつか 刻まれるだろう  木を植えるように 夢を植え続けたら いつか大きな夢の 森が出来るだろう 木を植えるように 愛を植え続けたら いつかこころは愛で 満たされるだろう 君と
さくらほろほろさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸さくらほろほろ散る夜は 故郷恋し人恋し 螢ひらひら咲く宵の 棚田に薫る風の色  独法師影法師に 本当の夢を聞いてみる 色無き風の吹く都会(まち)で どうぞ心が折れぬよう  あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ  秋のさやさや神楽の笛は 初恋色に溶けてった 雪のきらきら降る冬の 温もり恋し人恋し  清らに澄む川の流れ 蒼穹の星 月の色 故郷訛り懐かしい そろそろ家に帰ろうかな  あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ  あなたの声が聞きたい あなたに会いたいよ
茨の木さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  季節の変わり目の雨が降る 坂道(さか)の上は霧で見えない 母の夢を見た ただ笑ってた 坂道(さかみち)もいつか終わるよ  名も無い花などないように 喩え誰にも気づかれなくても 必ず花は咲く それでいいじゃない いつか花は咲く それでいい  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて  それでも笑えたら良いね  季節を疑(うたぐ)る私がいるから 明日を疑る時がある 母の夢を見た ただ笑ってた 季節もいつか変わるよ  頑張り過ぎない諦めない 夢だけは決して捨てない いつか明日は来る それで良いでしょう いつか明日は来る それでいい  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね  耐えて 耐えて 耐えて 生きて 生きて 生きて それでも笑えたら良いね
十三夜さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸十三夜の月が 東の空に昇る 黄昏ゆく海が見える 南の空へ向かう 流れ星がひとつ 少し風が吹いていた 幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない 一つだけ残った耳飾りは 今はなき君のもの 十三夜  十三夜の月が 照らす海の道を 船の影が横切っていく 君の愛していた  鉢植えの花は 今年も綺麗に咲いたよ 別れも言わず去りゆく君の胸の 苦しみに気づかずに 自分を悲しむだけの僕の 幼さが切なくて 一つだけ誓った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜  幸せですか、元気でいるねきっと どこかでこの月をみてる 温もりを決して忘れない君の 面影色褪せない 一つだけ残った僕の愛は 今はなき君のもの 十三夜
家路さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸銀色の坂道を越えたら 君の待つ窓が見える 白い冬の寒さに耐えて 君の温もりに帰ろう  君の笑顔をまもる為に 今僕に出来ることは 自分自身が強くなること 心も愛も力も  ときめきよりも暖かく 激しさより優しさを 抱きしめるよりそばにいて 寄り添うような 愛がいい  銀色の坂道は険しく 果てしなく続くけれど  終わらない坂道などない 必ず君に帰ろう  もしも夢に届かなくても 近づくことなら出来る 小さな歩幅で構わない 歩いて行こうと思う  白い白い冬の大地を 碧く抱きとめる大空 君の笑顔があればいい 今日も明日も そう未来も  ときめきよりも温もりを 激しさより優しさを 抱きしめるよりそばにいて 寄り添うような 君に帰ろう
豆腐が街にやって来るさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸木綿 絹ごし 油揚げ 生揚げ 焼豆腐 朧豆腐に胡麻豆腐 卯の花 がんもどき  血圧コレステロールを下げて動脈硬化に レシチン 記憶力を高め脳の老化の予防には コリン 活性酸素の抑制で成人病予防に サボニン 乳がん動脈硬化骨粗鬆症にはイソフラボノイド 骨粗鬆症って言いにくいぞ  素晴らしきかな愛しき我が豆腐 時空を超えた奇跡の食材よ おいしい豆腐が出来ましたので 容器を持って来て下さい  糖尿病の予防に トリプシンインヒビター 骨や歯やストレスにも良い カルシウム 脂肪代謝や脂肪肝にも効果がある レシチン 腸内にビフィズス菌を増やすオリゴ糖 おお どうもオリゴ糖!  完全無欠にして無敵の我が豆腐  宇宙はみな兄弟だ奇跡の和の心 おいしい豆腐が出来ましたので 容器を持って来て下さい  容器を持って 容器を持って 容器を出して 容器を出して 勇気を出して来て下さい  お椀出せ 容器を持って 茶碗出せ 容器を持って お椀出せ茶碗出せ お椀出せ 容器を出して 茶碗出せ 容器を出して お椀出せ茶碗出せ  お椀出せ 勇気を出して 茶碗出せ 勇気を出して お椀出せ茶碗出せ お椀出せ 勇気を出して 茶碗出せ 勇気を出して お椀出せ茶碗出せ  木綿 絹ごし 油揚げ生揚げ 焼豆腐 朧豆腐に胡麻豆腐 卯の花 がんもどき
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
遠い夏~憧憬~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸誰かの大きなてのひら 遙か消えて行く遠花火 愛も悲しみも憎しみも 疑ることさえも知らずに いつかは離れて行く 父と母と故郷の 夏の匂い  遠い夏の日の水辺の 真白な心が恋しい 愛の喜びを数えて 愛の哀しみを数えて 大人になればこころの 矛盾との戦いと 気づかずに  いつも笑ってたあの日 いつも笑ってたあの夏の日
残春さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸若さを嗤(わら)わず 老いを恨まず いつか 来た道 いつか 行く道  いのちを恥じず いのちに怯えず 永い永い坂を 黙して独り行く  心に咲く花は 季節を選ばない 与えられしいのち かなしきもまたよろし  涙に逃げず 怒りに任せず 笑顔を汚さず  悲しみに負けず  未来を憂えず 過去を惑わず いつか 夢見た いつか 届く場所へ  季節に咲く花は 時を疑わない 与えられしいのち 楽しきもまたよろし  心に咲く花は 季節を惜しまない 与えられしいのち かなしきもまたよろし  若さを嗤わず 老いを恨まず
おかあさんへ小林幸子小林幸子さだまさしさだまさし渡辺俊幸このごろとても お母さんのことを 懐かしく思い出す 町中で誰かが お母さんを呼んでる 羨ましいなと思う お母さん お母さん お母さん お母さん お母さん いつまでも大好きだよ  町で子供が 道に迷っている お母さんどうか気づいて 早く助けてあげて お母さんにだけしか 救い出せない心 お母さん お母さん お母さん お母さん お母さん いつまでも大好きだよ  あの時もっと 甘えたら良かった 叱られたことが愛しい 強く抱きしめたら 壊れそうだったあなたを もっと抱きしめればよかった お母さん お母さん お母さん お母さん お母さん いつまでも大好きだよ  このごろとても お母さんのことを 懐かしく思い出す どこかで誰かが お母さんを呼んでる 羨ましいなと思う お母さん お母さん お母さん お母さん お母さん いつまでも大好きだよ
蛍前線小林幸子小林幸子さだまさしさだまさし渡辺俊幸桐の花が咲いて 閑(しず)かに季節が変わる 思い出作りのために 恋したわけじゃない  夢は夢 恋は恋 悲しみの中にいても 人は人 愛は愛 せつなくてせつなくて それでも生きる  蛍 蛍 迷い道を どうか照らしておくれ 蛍 蛍 暗闇に 花のように咲いてる  桐の葉の向こうに 生まれたばかりの蛍 梅雨(つゆ)の雨は悲しみも 流してくれるだろう  夢は夢 恋は恋 苦しみの中にいても 人は人 愛は愛 思い出があるから 生きられる  蛍 蛍 遠い道を そっと照らしておくれ 蛍 蛍 暗闇に 花のように咲いてる  夢は夢 恋は恋 悲しみの中にいても 人は人 愛は愛 せつなくてせつなくて それでも生きる  蛍 蛍 迷い道を そっと照らしておくれ 蛍 蛍 暗闇に 花のように咲いてる 夢のように咲いてる
ヨーコ森山直太朗森山直太朗森山直太朗・御徒町凧森山直太朗・御徒町凧渡辺俊幸ねぇヨーコ 君は微睡みの中で微笑む ねぇヨーコ 僕の躊躇いを音符に変えて  巡る星座に 宿るミソロジー 夜の静寂に 長い髪をなびかせて  降り注ぐ 愛の光 世界を彩るように 君は 大げさに微笑んだ 振り返る 出会いの時 時計は外したままで 霞む渚に 響くハーモニー 置き忘れた あの首飾り  深い眠りに 遊ぶフィロソフィー 沈む夕日に あの日何を託したの  舞い上がる 愛のキセキ 視界を遮るように 日々はぼんやりと輝いた 寄せ返す 愛と惑い 未来は砂に埋もれて 波の間に間に 揺れるアイロニー 迷い込んだ夢物語  シャナナ 君を見てる シャナナ 君を見てる シャナナ 君を見てるよ 愛の名の下に シャナナ 君を見てる シャナナ 君を見てる シャナナ 君を見てるよ 愛の名の下に
この時が、ずっと森山直太朗森山直太朗森山直太朗・御徒町凧森山直太朗・御徒町凧渡辺俊幸永久に 青く澄んだ空に 掛けた君の願い 消え入る笑い声も  メロディー 行き場のない夜に 宛名のない手紙 頬を染める 夜明けの合図  物語は やがて終わるけれど その向こう側に 続く道はある 響けシンフォニー せめて夢の中で この時が続くのなら この時が  永久に 青く澄んだ空に 掛けた君の願い あの願い 今 幕間を越えて  物語は やがて終わるけれど その向こう側に 続く道はある 響けシンフォニー せめて夢の中で この時が続くのなら この時が、ずっと この時が続くのなら
森山良子森山良子武満徹武満徹渡辺俊幸風よ 雲よ 陽光(ひかり)よ 夢をはこぶ翼 遙かなる空に描く 「希望」という字を  ひとは夢み 旅して いつか空を飛ぶ  風よ 雲よ 陽光(ひかり)よ 夢をはこぶ翼 遙かなる空に描く 「自由」という字を
私を泣かせてください森山良子森山良子G.RossiG.F.Handel渡辺俊幸Lascia ch'io pianga la dura sorte e che sospiri la liberta, e che sospiri, e che sospiri, la liberta. Lascia ch'io pianga la dura sorte e che sospiri la liberta.  Il duol infranga queste ritorte de' miei martiri sol per pieta, si, de' miei martiri sol per pieta.  Lascia ch'io pianga la dura sorte e che sospiri la liberta, e che sospiri, e che sospiri, la liberta. Lascia ch'io pianga la dura sorte e che sospiri la liberta.
想いの届く日森山良子森山良子森山良子C.Gardel渡辺俊幸君を夢に見て目覚める朝には やわらかな陽射しに揺れる花が歌う 君を胸に描き眠りにつく夜は 孤独の闇も甘い恋を囁く  黒い瞳が振り向き笑えば ささやかな人生も満ちてゆく いつか二人が愛し合うとき それが運命と気づくでしょう  あふれる想いを今届けよう 息づく恋を届けよう ほほに映した月影のメランコリー 憂いのすべてをこの愛で包もう  響き合う心 触れ合う指先 二人の恋が今はじまる 星が奏でるジェラシーのラプソディー 抱き寄せて踊ろう 人生が終わるまで
初恋森山良子森山良子石川啄木越谷達之助渡辺俊幸砂山の砂に 砂にはらばい 初恋のいたみを 遠くおもいいずる日  初恋のいたみを 遠く遠く あ… あ… おもいいずる日  砂山の砂に 砂にはらばい 初恋のいたみを 遠くおもいいずる日
別れの曲森山良子森山良子山川啓介F. Chopin渡辺俊幸うなずいて ほほえみ あなたから背を向けて あしたもまた会う 二人のように どうぞ去って 涙をたたえた 心のピアノが鳴る ありがとう 言葉にならない あふれる思いを 両手で抱きしめて あなたのその姿 消えるまで 立ちましょうこのまま 笑顔で  ひとはみな 別れる めぐり逢う日のために あなたの言葉を 信じましょう つらいけれど 愛した月日は 終わりのないエチュード ありがとう 思い出があれば 心の痛みも やさしさになるでしょう そうなのいつまでも ただ一人 あなたが 私のふるさと
ほろ酔いの歌森山良子森山良子山川啓介J.Strauss II渡辺俊幸どうしちゃったのかしら 心臓が踊るのよ ポルカ めまいがするほど 楽しいのなぜか シャンペンの 泡みたい はじけてるの 幸せが 違うわ お酒のせいなんかじゃない  乾杯しよう もう一度だけ これ以上 飲めないってば お願い すすめないで ヨワいの あたし そう? じゃあ もう一杯! Ha ha ha ha ha ha ha!  回転木馬のように 回る バラ色の世界 いやなことなんか 飛んでゆけ過去へ お酒はそう 素敵な 魔法の おクスリなのよ 破れた心を なおしてくれるの  Oh, La la ―Tra ra ra ― バイバイ 涙 Oh, La la ―Tra ra ra ― 人生 バンザイ つらい恋の 二日酔いには つぎの恋に 酔うのがいちばん 男たちが ひざまずいてる ほらね あたしに Ah~ Ha ha ha ha ha ha ha!  どうしちゃったのかしら ほんとは飲めないんだけど 酔い足りないのよ 飲み足りないのよ 世界中のお酒を 飲み干すまで 帰さない つき合うでしょ? ねえ夜明けまで… ― あら 誰もいないわ
星に願いを森山良子森山良子N.Washington・日本語詞:山川啓介L.Harline渡辺俊幸願いを星に祈ってごらん いつかかならずかなうわ 大切な夢あきらめちゃだめ いつかなるでしょう本当に  夢は生きる力 闇の中も燃える火よ うつむく時は見上げてごらん 空から見ている星を  Fate is kind She brings to those who love The sweet fulfillment of Their secret longing  Like a bolt out of the blue Fate steps in and sees you through When you wish upon a star Your dreams come true
糸遊さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸風に漂う蜘蛛の糸 木漏れ日に光る 春の日の蝶のように ふわりと花片 言葉足らずより言葉過ぎる方が 心に痛い 言わぬ事よりも言えぬ言の葉が 胸を焼く  糸遊(かげろう)ゆらり  風に抗う術もなく 思いに声もなく 密かに身を焦がす 片恋の螢 見えるものならば 見せもしようもの 心は見えず 触れられるならば 触れもするものを 届かぬ思い  糸遊ゆらり  夢に見るだけで 構わないのなら 傷つきもせず 捨てられるならば 護らないものを 愛しき矛盾  糸遊ゆらり 糸遊ゆらり 糸遊ゆらり
かすてぃらさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸昭和の頃ふるさとを離れ 随分未来まで来たもんだ 手に入れたものと失ったものと 一体どちらが多いんだろう  いつの間にか得体の知れない 生き物に変身しちまったようで 捨ててはいけないものと 捨てなきゃいけないものの 境目がぼやけちまった  母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら 青空にかざしてみたら 涙こぼれて味がわからなかった  子供の頃天まで届いた 東京タワーが小さく見えた 僕は大きくなったのか それとも小さくなったのか ライトアップが目に染みる  押上までこっそり出掛けて スカイツリーを見上げた時に 嬉しい気持ちと切ない気持ちが混ざり合って 「東京」って小さく呟いた  父が大好きだった かすてぃら一切れ ふるさとに透かしてみたら 涙こぼれて少し塩っぽかったな  母がふと送ってくれた 五三焼のかすてぃら いつの間にか遠い未来に 僕は辿り着いてしまったようだ
一万年の旅路さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸何故私の顔に深い皺が刻まれたのか 教えようと老人は静かに言った 彼の前に腰掛けた時 暖炉の明かりがパチパチ音を立てた  迷った道の数の分と 傷つけた心の数を 忘れないよう顔に刻んできた 驚くことはない 生きてゆくことは 大概そういうことなのさ  若いという美しさは身体の外にあるから いっときは目が眩むけれど 年老いての美しさは心の中にあるから 気付いたものだけが美しい  そんなことを理解するために 人は生きているのかも知れない  誰もが老人になれるとは 限らないじゃないかと 彼は少し笑って静かに言った 生きた証の皺を恥ずかしいと 思う方がおかしいだろう  君もいつか気付くだろう 悲しみの皺だけじゃない 嬉し涙の流れを刻み 喜びの笑顔さえもまた 自分の顔に刻んできたのだろう  自分の顔が好きかと訊かれたらきっと嫌いだと 答えるに決まってるけれど これでも昔の私の顔よりは少しばかり ましになったと思っているんだよ  そんなことを理解するために 人は生まれてきたのかも知れない  四苦三十六 八苦七十二 足して108の煩悩の 数をまさか信じてる訳じゃない 実際その数の何倍もの悩みと 一緒に暮らして生きてきた  若い頃に見えたものと 年老いて見えるものとの 違いがいつか君にも分かるだろう 本物と偽者あるいは正義について 気付くものだけが美しい  笑う門には福が来る 辛い時でも笑ってる そんな人になりたいと思わないか? 恩は石に刻み給え 恨みは水に流し給え 胸を張って生きてゆき給え  若いという名の花は身体の外に咲くから いっときは目が眩むけれど 年老いてからの花は心の中に咲くから 気付いたものだけが美しい  そんなことを理解するために 人は生きているのかも知れない 人は生まれてきたのかも知れない
あなたへさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸愛しいあなたが今まで どんな風に傷ついて生きたか それでも自分を捨てないで 心を護って生きてきたか あの時にも あんな時にも あの時にも あんな時にも  私にはあなたを護る 術など何もなくただ不器用に 歌うことだけ あなたのために 歌うしか出来ないけど どんな時にも いつでも どんな時にも いつでも  悲しみの底でも笑顔を捨てない あなたの苦しみの本当の深さを 思い知りながら支えたいのは 明日何が出来るのかということ 昨日のことより 今日のことより 昨日のことより 今日のことより  未来には幾つかの顔がある 例えば不安と希望 もしも私の歌が あなたの不安を和らげられて 微かな希望に寄り添えたら 今日のことより 明日のことへ 今日のことより 明日のことへ  悲しみの中でも季節は巡る 寒い冬のあとにでも きっと綺麗に花は咲く 信じなくても良い それでも花は咲く 幸せはきっといつか来る 届け届け この歌 届け届け届け この愛  私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 声の果てるまで 私には歌しかないけれど 私には歌があるから いつも此処で歌ってるから あなたを思って歌ってるから 幸せになれるまで いつまでも いつでも いつまでも いつでも あなたへ
SMILE AGAINさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸もしもあなたが今 悲しみの中にいて よるべない不安に 震えているのなら 声にならない声を今 その見えない涙を今 わかちあうことが できないだろうか  言葉で伝わらない 言葉もあるけれど せめてこの歌声が あなたに届いたら 勇気をふりしぼって今 涙をぬぐいさって今 なつかしい笑顔に もう一度会いたい  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る  忘れないで欲しい いつも思っている だからこの歌声が あなたに聞こえたら 小さな声でいい今 一緒にくちずさんで今 どうか僕のために もう一度笑って  SMILE AGAIN 一人は小さくて SMILE AGAIN とても弱いけれど SMILE AGAIN 強くこの愛を 心こめて歌う  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る
いのちの理由岩崎宏美岩崎宏美さだまさしさだまさし渡辺俊幸私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
この想い届け平原綾香平原綾香平原綾香渡辺俊幸渡辺俊幸会いたいのに あなたはいない なぜあのとき 手を離したんだろう  この胸の痛みも きっと何かを 教えるためにあるのならば  どうか光を 進む勇気を 生きる力を 私にください  そして 今日もまた歌うよ あなたへ 空に口づけをとばそう  壊れたまま もう動かない 止まったままで すべてを刻んだ時計  この街も 友達も どこへ行った 誰か すべて夢だったと言って  どうか怒りを この悔しさを 行き場のない悲しみを 静めてください  必ず帰ると約束したんだ また 会えると まだ 信じてる  どうか光を 進む勇気を 一緒に過ごせる 明日をください  それでも 今日を生きてゆく 誰もが それぞれの心 抱えて  すべての夢を すべての愛を すべての命を 救ってください  いつまでも私は歌いたい どんなに負けそうなときも  この想い届け あなたへ 大切なあなたへ
いのちの理由コロッケコロッケさだまさしさだまさし渡辺俊幸私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 春来れば 花自ずから咲くように 秋来れば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため 夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちてくるように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため 愛しいあなたを護るため
桜の樹の下でさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう  ららららら ららららら みんな働け  力があるなら力を出せ 知恵があるなら知恵を出せ お金があるならお金を出せ 何もないヤツは歌え  ららららら ららららら みんなで歌え  ららららら ららららら みんなで笑え  泣いて泣いて泣いたら笑え 笑って笑ったら怒れ 怒り疲れたら働け 働き疲れたら休め  ららららら ららららら みんなで笑え  桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう  ららららら ららららら みんな働け  桜の樹の下に集まって みんなで最初からやり直そう 両手に余る悲しみを越えて みんなで最初から始めよう  ららららら ららららら みんな働け
名画座の恋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸名画座で出会うオードリーに恋をしてたあの日 学校へも行かずあてもない夢に逃げ込んでいた 不安を数えれば未来 未来は憧れと怖れ 誰かの庭に咲く白丁花 六月に降る雪 仕送りが遅れると詫びる故郷の母の手紙 負けるなとは書いてないけれど 負けなくないと思った  夕暮れ迫る路地裏に遊ぶ少女独り フランス座の踊り子の娘 誰かにそう聞いた 次には北の町へ行く 終わりのない旅人 生きることはそういうこと 明日はいつか来る 名画座の恋が終わる頃 僕は大人になる もうすぐ梅雨前線が この街に掛かる
プラネタリウムさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君の手に触れた時の プラネタリウムの空の色 暁の中秋無月群青に流れる星の二つ三つ 5億光年離れても超新星残骸空に咲く花 ほら理(イデア)と情(パトス)の狭間で二人の恋が揺れている  茉莉花(ジャスミン)の花が咲いたよ 地中海のほとりで 自由のために生命を投げ出す人がいる  ボクラハナニモノ  132億光年 プラネタリウムの空の色 明暗の宙に天つ雁 明星をよぎる影の二羽三羽 5億光年離れても見える星は幾つもあるというのに 2センチより近くても 君は遙か銀河よりも遠い  茉莉花(ジャスミン)の花は咲かない 何故だかこの国では 幸せ疲れで自由が見えなくなったのかな  ボクラハナニモノ  君の手に触れた時の プラネタリウムの空の色 暁の中秋無月群青に流れる星の二つ三つ
廣重寫眞館さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸廣重寫眞館が今日で終わるって そんな風な貼り紙がしてあったって 寂しげに君が言うあのショーウィンドウには 町中の思い出が飾られてたっけねって  父と母の結婚式の寫眞も 妹の七五三の晴れ着姿も 何故か廣重の浮世絵とショーウィンドウに 一緒に並べられてたっけ あれやこれや  アインシュタインのお気に入りって 自慢してたエーテル仕掛けの水飲み鳥の隣 多分ガーベラらしき ホンコンフラワーの下で微笑んでいた 振り袖姿の君 ああ ときめきはそこからだったね  廣重寫眞館が今日で終わるって 喜楽亭のコロッケも終わっちゃったし 町中が寂しがってるどのショーウィンドウにも 子供の姿が映らなくなったっけねって  そうだこれから二人で寫眞撮りにゆこう 「だって普段着なのに」と君は言うけど 普段着のままでいいあのショーウィンドウに 僕らを飾ってもらおうよ 結婚しようかって聞いた  野球帰りの子供達と すれ違う時どこかでモクセイの香りがした 風呂屋の煙突の上に白い月ふと振り仰げば ヒロシゲ・ブルーの空 ああ ときめきはこれからだからね  廣重寫眞館が今日で終わるって そんな風な貼り紙がしてあったって 寂しげに君が言うあのショーウィンドウには…
図書館にてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸大きな窓から差す 柔らかな光の中で パサージュ論を読む君の横顔に じっと見とれていた  真白な夏の雲が 山際の空に咲いた 水浅黄色の君のTシャツの 白い腕が眩しい  或いはベンヤミンを語る 君は強いアウラに満ちて 或いは賢治を語る 君は大いなる慈愛(アガペー)  図書館という大宇宙に 二人きり浮かんでた あの時  窓から見える水辺の 睡蓮が音も無く咲いた あたかも五次方程式のように 心も恋も解けない  大きな時間(とき)の粒に 緩やかに身を横たえ E=mc2 と僕が書けば 恋は光速を超えた  或いは未来を語る 君は不安と勇気に揺れて 或いはふるさとを語る まなざしは母に似ていた  図書館という大海原に 二人きり浮かんでた あの時  遙かな時間(とき)は過ぎて 図書館に僕は独りで 正義についてのディベートを 読みながら まだ君を想っている  大きな窓から差す 柔らかな光の中で…
美術館さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ロックウェルの「鏡の前の少女」と 「婚姻届(マリッジライセンス)」の窓辺に咲く花 君の横顔に天窓の秋の花 美術館の壁の閑けさ  もしも僕に絵が描けたなら 君の笑顔だけ描き続けるだろう 吹きこぼれそうな恋を鎮め 庭先の桜紅葉の色が滲む  Oh 君の心が見えたら  フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」 ラピスラズリの気高い孤独 君の白い耳に透ける秋の光 僕はメーヘレンにもなれない  もしも僕に絵が描けたなら 君の笑顔だけ描き続けるだろう 僕だけの恋を庇うように 庭先の桜紅葉の散る音  Oh 君の心に触れたら  もしも僕に絵が描けたなら 君の笑顔だけ描き続けるだろう やがて僕の美術館には 君の笑顔だけ 飾られるだろう  Oh
強い夢は叶う ~RYO National Golf Club~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸頑張ってるんだきっと誰も 精一杯なんだきっと誰も 思い通りに生きられないけど 一所懸命生きてる  生まれ生まれ生まれ生まれて 生きて生きて生きて生きて 小さいけれどたった一つの生命 大切に抱きしめて  泣きたい時こそ笑え 苦しい時こそ笑え 信じていい 強い夢は叶う  苦しんでるんだきっと誰も 不公平に耐えて生きてる 少し遅れても季節の花は 約束通りにきっと咲く  生まれ生まれ生まれ生まれて 生きて生きて生きて生きて たとえどんな時も明日を あきらめない  泣きたい時こそ笑え 苦しい時こそ笑え 信じていい 強い夢は叶う  泣きたい時こそ笑え 苦しい時こそ笑え 信じていい 強い夢は叶う
泣クモヨシ笑フモヨシ ~小サキ歌ノ小屋ヲ建テ~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸人ハヒトタビ生マレテ生キテ 愛シキ憎キ人ニ会ヒ 老イト病ト闘ヒ生キテ イヅレ死ヌルハ世ノ習ヒ  嗚呼 我哀レノ生業ナル哉 啼イテ血ヲ吐ク不如帰 泣クモヨシ 笑フモヨシト 歌フコノ身ハ 可笑シクモアリ マタ 哀シクモアリ  人ハヒトタビ生マレテ生キテ 色ト欲トニ苛マレ ソレデモ笑フ強サガ欲シイ イヅレ死ヌル日 来ルマデニ  嗚呼 ソレゾレノ 生業アリテ 休ム暇無キ糸車 泣クモヨシ 笑フモヨシト 独リ歌ヘバ 現世ハ捨テタバカリノモノデモナイサ  イヅレハ声モ枯レ果テテ 櫻ノ頃ニ 春死ナム オマヘ独リノ為ダケニ 小サキ歌ノ小屋ヲ建テ  愛ノ限リヲ歌ヒタイ オマエ独リノ為ダケニ 泣クモヨシ 笑フモヨシト 歌フコノ身ハ 可笑シクモアリ マタ 哀シクモアリ  泣クモヨシ 笑フモヨシト 歌フコノ身ハ 哀シクモアリ マタ 嬉シクモアリ
おひさま~大切なあなたへPLATINA LYLIC平原綾香PLATINA LYLIC平原綾香岡田惠和渡辺俊幸渡辺俊幸ひかりがさし 風が泳ぎ 生きてゆけると そう思えたの  出会えた日は 私の記念日  ごめん おおげさ? 本当の気持ちよ  あなたは私の奇跡 あなたは私の希望  暗い闇も 行き止まりも 二人なら 軽いね  あなたと ともに笑って あなたと ともに泣いたね  どこかで 私を 感じてて それだけでいいのよ  目覚めてから 眠りにつく すべていとおしい そう思えたの  笑うだけで 涙が出たわ  ごめん 大げさ? 本当の気持ちよ  あなたの喜びもらい あなたの痛みももらう  この暮らしが つづくのなら 何もいりはしない  あなたは私の奇跡 あなたは私の希望  必ずどこかで見ているわ それだけでいいのよ  たとえ世界中が あなたの敵だって 私だけは いつでも味方だわ 大丈夫 信じて  あなたが忘れていても 私が忘れはしない  この命を 投げ出すのに 迷いなんてないわ  あなたは私の奇跡 あなたは私の希望  お願い どこかで笑ってて それだけでいい それだけがいいのよ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
ふるさとからの声成底ゆう子成底ゆう子成底ゆう子・島崎伸一成底ゆう子渡辺俊幸故郷から届いた包み 少しの野菜と缶詰と 箱の下には折りたたまれた 母の手紙がありました  「元気でいるの? 今年は帰るの? お金を少し包みました。 父さん 昨日心配してた たまには声でも聞かせてね」  こんな田舎じゃ 夢も見れない 出てきた都会 夢見失い  泣いて 泣いて 悔しい程に 自分の弱さと向き合えず 私の夢を一緒になって 追いかけてる愛に気づいて 見慣れた文字に 涙が滲む  憧れたように 生きては行けず 思うよりも 心はもろく 耐えきれずに 夜中の電話 泣きじゃくる私に父は言う  「描いた道を 生きて行けばいい お前の涙 全部受けてやる」  泣いて 泣いて 悔しい程に 自分を信じてあげられず 話も ろくにしなかった父 一番私を信じてた 励ます声に 愛が満ちてゆく  泣いて 泣いて 悔しい程に 自分の弱さと向き合えず 私の夢を一緒になって 追いかけてる愛に気づいて 見慣れた文字に 涙が滲む  泣いて 泣いて 嬉しい程に 故郷はいつでも 側にある 母なる流れの宮良川(みやらがわ)よ 父なる姿の於茂登岳(おもとだけ) 心の道は 変わらない景色
愛燦燦岩崎宏美岩崎宏美小椋佳小椋佳渡辺俊幸雨 潸潸と この身に落ちて わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして 人は哀しい 哀しいものですね  それでも過去達は 優しく睫毛に憩う 人生って 不思議なものですね  風 散散と この身に荒れて 思いどおりにならない夢を 失くしたりして 人はかよわい かよわいものですね  それでも未来達は 人待ち顔して微笑む 人生って 嬉しいものですね  愛 燦燦と この身に降って 心秘そかな嬉し涙を 流したりして 人はかわいい かわいいものですね  ああ 過去達は 優しく睫毛に憩う 人生って 不思議なものですね  ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む 人生って 嬉しいものですね
片恋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸こんなに恋しくても 届かない心がある こんなに苦しくても 言えない言葉がある ときめいて あこがれて 聞こえない声で叫んでいる あなたに届け いつかいつの日か あなたに届け せめてそのかけらでも  こんなに寒い朝も 温かい恋がある こんなに悲しくても 口ずさむ歌がある ひたむきに ひたすらに あなたを思う夢がある  あなたに届け いつか蒼空に あなたに届け 歌よ伝えてよ あなたに届け いつかいつの日か あなたに届け せめてそのかけらでも  こんなに恋しくても 届かない心がある こんなに悲しくても 口ずさむ歌がある
何もなかったさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸村の入り口には紅い花が咲いてる 昔から咲く本当の名前は知らない 今は誰も憶えてなどいないんだ もう今は誰も知らない  昔 戦があった時 花は一度枯れたけど 今は見渡すかぎり赤い絨毯のように 何もなかったかのように咲いてる そう何もなかったかのように  人は皆 花の美しさに酔い かなしい時代は忘れたようだ 父を母を兄を友を失ったあの戦や 最後に全て焼き尽くしたあの光さえも  何もかも綺麗さっぱり 忘れてしまう幸せの中で みんな暮らしてるこの村では あの時何も起きなかった そうつまり 何もなかった  村の入り口には小さな石の仏が立ってる 昔からある仏の名前は知らない 今は誰も憶えてなどいないんだ もう今は誰も知らない  忘れてはいけない事と忘れてもかまわない事の 境目でいつもうろたえている 大切な事ほど忘れ 忘れたい事ほど忘れられない  花の色はいつか移ろう 楽しい時ほど早く過ぎゆく 父を母を兄を友を奪われたあの時 さしのべられた誰かの手の温もりでさえも  何もかも綺麗さっぱり 忘れてしまう幸せの中で みんな暮らしてるこの村では あの時何も起きなかった そうつまり 何もなかった  村の入り口には紅い花が咲いてる 昔から咲く本当の名前は知らない
私は犬に叱られたさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少し思い上がっているんじゃないかって 何の役にも立たぬ死に様を犬死になんて 軽々しく言うんじゃないと本気で怒ってた  犬に叱られた夢を見た 君ら人間は少しのぼせ上がっているんじゃないかって 散々人に迷惑かけて死ぬことを これからは人死にと呼ぶことにするがいいって  飼い犬に手をかまれるなどと平気で言うけど 飼い主に殺される犬の方が多いくらいだ 言っておくが別に猿とは仲も悪くないし 負けて遠吠えするのは君らじゃないかって もっともだ もっともだ  犬に叱られた夢を見た 君らの前頭葉が発達した訳は 犬が臭いの部分を受け持ってやったからだ 君らに知恵を持たせてやった感謝を忘れてるって  犬に叱られた夢を見た 花咲か爺から桃太郎まで面倒見たのに 猫と違って泥棒もせず恨んで化けもせず 救助や介助やおまわりさんまで務めてきたのに  第一 人も食わぬ夫婦喧嘩やなんかを 犬が食わぬのは当たり前のことだろう それより犬も歩けば棒に当たると言うけど それの何処が幸せなのか説明してみろって もっともだ もっともだ  犬に叱られた夢を見た 犬死になんて軽く言うなと叱られた もっともだ もっともだ
予感さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸季節が変わるように 静かに押し寄せる波が 沁みるようにあなたで 満たされてゆく予感 八重山吹の花が 香るように風に揺れた その坂道をあなたが歩いてくる いつしかあなたに恋をした 遅咲きの花のように 気づいてもらえないかも知れないけど 小さく咲いたから しあわせ しあわせ  朝焼けの水際に 光が満ちるように ゆっくりとあなたに 染まりはじめる予感 ときめきを数えれば 悲しみが始まるから この坂道を一人で歩いて行く いつしかあなたに恋をした 遅咲きの夢のように あなたに届かないかも知れないけど 小さく咲いたから しあわせ しあわせ しあわせ
シェヘラザード平原綾香平原綾香平原綾香ニコライ・リムスキー=コルサコフ渡辺俊幸千の夜を越えて あなたの物語を聞かせて 語り合えることが いちばんのしあわせ  静かな雲の上 なびく髪に星屑が落ちて あなたがいると 心はいつも夢を見てる  人生は不思議ね どんな苦しみの中でも 泣きたいほどの愛しさに出会う時がある  月の光を借りた涙で 夜、空に虹ができるように  永遠の悲しみは いつか消えてゆきますか 喜びが永遠に続かないように  信じてるほど強く 愛してるほど遠く これからの物語 乗り越えてゆくの  変わらない過去は見ないで 私だけ見つめて  あなたがいれば 心に映るふたりの物語 それは信じること ただ分かち合うこと  千の夜を越えて これからもずっとあなたのそばにいたい これからもずっと…
抱きしめてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸抱きしめて あなたの手の ぬくもりの 記憶へ その道を 辿り辿って あなたに会いたい  抱きしめて もう一度だけ その笑顔を 忘れないように 月影に 揺れる思い 深く深く 胸に刻んで  もう二度と 悲しみに 泣かないと 誓った その道を 巡り巡って 笑顔に 会いたい  抱きしめて この笑顔を 守り抜いて 曇らせぬように 星影に 届く願い いつの日にか しあわせに  もう二度と 悲しみに 泣かないと 誓った その道を 巡り巡って 笑顔に 会いたい  抱きしめて もう一度だけ ぬくもりの 記憶へ その道を 巡り巡って あなたに会いたい
一期一会さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ささやかに泣きましょう ささやかに笑いましょう いつか又 会えるでしょう その時まで いざさらばさらば  巡り会い 愛し合い 時として悩み苦しんで 慈しみ かばい合い 泣いて笑って 生きている  しあわせと ふしあわせの 違いなんてささやかなもので 例えるなら 2ミリほど ずれた程度の すきま風  すれ違い 道に迷い 時として憎み合いながら 大切に 出会っては 別れてゆく 一期一会  生まれ来て 生き抜いて 友達と呼べる人に会う 支え合い 愛おしい あなたに出会うために  喜びと 悲しみの 違いなんてささやかなもので 月にむら雲 花に風 夏の淡雪 冬の花火  巡り会い 愛し合い 時として憎み合いながら 大切に 出会っては 別れてゆく 一期一会  ささやかに泣きましょう ささやかに笑いましょう いつか又 会えるでしょう その時まで いざさらばさらば
明日咲く花さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと明日咲くから  心に花の種を 抱いて人は生まれてきた 誰の為に咲くのかは たぶん別の事として いつか咲くその日のために 今私が生きてること あなたに出会って 何故私が生まれてきたかが解った 辛い辛い辛い辛い 心の闇を超えて 耐えて耐えて耐えて耐えて 必ずいつか咲く花 よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと明日咲くから  いつか会うその人に 恥ずかしくないように いつか会うその人に ふさわしい花になるように 希望と失望の狭間で 生きることの重さが あなたに出会って 何故私が頑張ってきたか解った 揺れる揺れる揺れる揺れる 心の海を越えて 耐えて耐えて耐えて耐えて 必ずいつか咲く花 よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと明日咲くから  よく頑張ったねって言って欲しかっただけ あなたが気づいてくれたら それだけでいい よく頑張ったねって褒めて欲しかっただけ あなただけの為に きっと綺麗に咲くから
ママの一番長い日~美しい朝~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸おじいちゃんは山へ芝刈りに朝から出掛け OBを5発も打って落ち込んでいる頃 おばあちゃんは川へカラオケ仲間と出掛け マイクを離さず5曲目を歌う頃 沢山の幸せを小さな手に握りしめてきみは生まれた やがて美人になるなんてとても 思えないほど僕に似ていた 花の季節だった この物語の始まりの空は 美しく青く澄んで晴れ渡っていた woh  きみが最初にしゃべった言葉はパパで 嬉しくてその晩お酒を飲み過ぎたっけ でも困ったときに呼ぶのは必ずママで ママは一途にきみをみつめて愛した 沢山の幸せを周りに振りまきながらきみは育った 保育園では男勝りで いつも子分達を従えて家に帰ったね そのくせとても気遣う娘で 美しく澄んだ瞳はいつも輝いていた woh  どこからか君が犬を拾って帰って 僕に酷く叱られたことがあったね きみはすぐおじいちゃんの懐に逃げて おばあちゃんを呆れさせた 思い出す長い髪をなびかせてきみはいつも犬と走っていた やがて初恋ときめく心を 僕には隠したつもりだろうと思うけれど 少し淋しい思いで居たんだ 美しく育った君の瞳が眩しかった woh  ママ以外の家族に隠していたことがある 思いもかけず僕の病気はとても重くて 少しばかりみんなよりも先に いなくなってしまうけれど 泣かないでいつでもそばにいる きみの花嫁姿は見られないけれど 生命はこうして大切な人に 手渡されてゆくものだと気づいたから 出会えたことや愛し合えたこと 本当のしあわせはいつも近くにある woh  僕が居なくなった後もきみとママは いつも僕を思い出してくれたね おじいちゃんが僕の代わりにきみ達を護り 頑張ってくれていたけれど 彼が来て 求婚した時 おじいちゃんに殴られたのに驚いていたね パパとママとが 一緒になるとき やはりパパはおじいちゃんに殴られたんだよ 彼が二つも 殴られた訳は きっともう一つはパパの分だと思う woh  ヴァージンロードを歩くきみの 隣を僕も歩いているよ お願いがあるママによく頑張ったねと 本当にありがとうと伝えて 愛してる どんな時も きみたちを護っていると信じて欲しい この物語の 続きはふたりが 幸せに包まれるように願いながら ママが嫁いだ 美しい朝と きみが生まれた日を遠く思い出している woh
LIFEさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸たとえばふらりとお茶でも呼ばれるみたいに この世に生まれ 四方山話に花を咲かせてまたふらりと 帰って行く そんな風に生きられたらいい 喜びや悲しみや生きる痛み 切なさも苦しさもそれはそれとして OH MY LIFE あなたがそばにいる それだけで 他にはなにもいらないと思う  たとえばこの世と別れるその日が来たとき 笑えたら良いね 名残は尽きないけどまたいつか会おうねと じゃあまたねって 晴れた日も雨の日も嵐の日も 愛も怨みも悩みも時が経てば 懐かしい微笑みの向こうに繋がるもの OH MY LIFE あなたがそばにいるそれだけで 他にはなにもいらないと思う  たとえばふらりとお茶でも呼ばれるみたいに この世に生まれ 四方山話に花を咲かせてまたふらりと じゃあまたね
いのちの理由PLATINA LYLICさだまさしPLATINA LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸私が生まれてきた訳は 父と母とに出会うため 私が生まれてきた訳は きょうだいたちに出会うため 私が生まれてきた訳は 友達みんなに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため  春来れば 花自ずから咲くように 秋くれば 葉は自ずから散るように しあわせになるために 誰もが生まれてきたんだよ 悲しみの花の後からは 喜びの実が実るように  私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを傷つけて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに傷ついて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かに救われて 私が生まれてきた訳は 何処かの誰かを救うため  夜が来て 闇自ずから染みるよう 朝が来て 光自ずから照らすよう しあわせになるために 誰もが生きているんだよ 悲しみの海の向こうから 喜びが満ちて来るように  私が生まれてきた訳は 愛しいあなたに出会うため 私が生まれてきた訳は 愛しいあなたを護るため
霧−ミスト−さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸人は多分 深い霧の道の途中で 巡り会うのだろう 道に迷った二人が導かれるように出会うものらしい わたしは霧の中で出会った瞬間にあなたを愛してた 人生にはどうやらそんな不思議なことがあるものらしい 去年あなたから贈られた 深紫の胡蝶蘭 二度目の花盛り今年は あなたの窓辺に飾ろう 幾千の昼と夜を 長い坂を 歩いてきた 辛い時も 悲しみにも 笑いながら過ごしたから あなたを愛して生きてきたのだもの  人は多分 もう一度深い霧に迷う時が来るのだろう そしてその時には二度と戻れないと 心で解ってた 今あなたはたった独り 深い霧の道を歩き始めた わたしを残して不安そうに歩くあなたの背中が痛い ずっと大切にしていた あなたの手紙読み返した 二度目の花盛りこれから あなたと もう一度恋をしよう 大丈夫 もしあなたが わたしのこと 忘れても 決してわたしは 見失わない きっとあなたの側にいるから あなたを愛して生きてきたのだもの  人はおそらく深い霧の道の途中で 巡り会うのだろう わたしは霧の中で出会った瞬間にあなたを愛してた
賢者の贈り物さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君がレジの前で振り返った その時 あらためて君を好きだと思った これまでにも辛い時には必ず 僕を支えてくれてた 遠く微かに流れてるクリスマスソング その時 僕を見て君が優しく笑った その笑顔を守りぬけるかどうかを 僕は今試されてる 淡紅(うすくれない)のシクラメンが 君の胸に抱かれて 蝋燭のようにゆらり揺れた 僕の真心問いかけるように メリークリスマス  君にクリスマスに何を贈ろうかと 今まで 考えてとても悩んでたんだ お金でも物でもない素晴らしい 何かをずっと探して 淡紅の君の頬が 僕に教えてくれた 君のその笑顔 守ることが 一番大切な贈り物  君がレジの前で振り返った その時 あらためて君を好きだと思った その笑顔を守りぬけるかどうかを 僕は今試されてる 僕は今試されてる 約束するよ メリークリスマス
さだまさしさだまさしさだまさし寺岡呼人渡辺俊幸病室の狭い窓から 街路樹の花咲く音が聞こえる 緑は音も立てずに ひと雨ごとに深まる 四角い窓の空へ あなたはため息ついた その切なげに曇る笑顔を 守りたいと思う ふるさとへ帰ろうか 寂し気に呟くけれど あなたと暮らす町が いつもわたしのふるさと マロニエの花の真白さと 生命(いのち)が目映いね あなた  一番辛いはずの あなたが笑ってるから 窓辺の花を変えよう 未来色のポピーに 少し窓を開けたら 春の鳥が聞こえた わたしで構わないなら ずっと離れないよ 希望よ舞い上がれ 高く高くもっと高く いつまでも側にいるよ 今までもこれからも 大丈夫ふたりの歩幅で 少しずつ歩こう  頑張りすぎないで でも決してあきらめないで 強い夢ならばきっと いつか必ず叶うから
眉山さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた  幾つか嘘をついた 本当を守るために でも嘘は嘘 誰かや 自分を傷つけた とても苦しかったけれど 決して哀しくはなかった 確かに一所懸命に 生きてきたのだから 遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた  喜び悲しみ苦しみ あるがままに受け入れて 辛くても生きることは そういうことだと思う たからものがひとつあれば 生きることは哀しくない あなたのたましいこそが 私の生命(いのち)の全て 遠い故郷のような あなたを愛して生きた 眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた  眉山にかかる月のように 手は届かなくても いつまでも傍にいた
赤い月さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸散りゆけば 何も無き 桜に厭きて 見捨て行く人もある 春の夕暮れ 人もまた 一時を 咲祝いながら たちまちに 黄昏に 迷い佇む 花散る里に 想い人 一人残して 行く人に 今もあなたが 好きですと 言伝をせよ 赤い月 鳥が啼く 鳥が啼く あはれあはれと 季節(とき)を超え 咲きつのる 花はあれども 果たしてや 美しき 生命(いのち)と覚えず 咲きもせず 散りもせぬ 花は無けれど 愛おしき 人の名は 永遠に散らさじ 花降る里に またひとつ 花に連れ行く 生命あり 名残惜しやと あの人に 言伝をせよ 赤い星 風が啼く 風が啼く さらばさらばと  花散る里に 想い人 一人残して 行く人に 今もあなたが 好きですと 言伝をせよ 赤い月 鳥が啼く 鳥が啼く あはれあはれと 風が啼く 風が啼く さらばさらばと
51さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸背番号51番の選手がフェンスを蹴って空に舞い上がり ホームランを掴みだして アウトにした時ボールパークは大きく揺れた でも口々に彼の名を叫ぶ人々の多くは彼の生まれた その国が地球上の一体何処にあるかなんて知らないと思う Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… 知らないと思う その国では赤信号など無視して平然と渡る歩行者ばかり その後ろを小さな子供が慌ててついて行くよ信号など見ないよ この子がやがて無灯火の自転車でいつか赤信号を横切って 事故で死んだら大人達が殺したのと同じだと思うんだけどな Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… 同じだと思う 今朝ベランダのクチナシが咲いたよ 君の髪に飾ったらとても似合うと思う 今朝 君の夢を見た 君の笑顔を守るために 一体僕に何が出来るんだろう  春の夜 僕の故郷で一輪の向日葵が銃弾に撃ち抜かれた その翌週別の町で警官が撃たれ六時間も置き去りにされた 生後三ヶ月の赤ん坊が病院のゆりかごに棄て去られた きっと年金の事なんて政治家が本気で気にする訳がない Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… 気にする理由(わけ)もない バグダッドで78人を巻き添えにして市民がひとり死んだ 合衆国の政治家達が正義について熱く語り合っている 日本がその国の51番目の州になるとジョークを言うひとびと 本当は自分達が 何処へ追い詰められているかに気づかないのだろう Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… 全く気づいていない 今朝 君の夢を見た 君の笑顔を守るために 僕に出来ることはなんだろう 僕の家のテレビ番組よ 焦げ付いた平和をありがとう ため息つきながらチャンネルを変えたら  背番号51番の選手がフェンスを蹴って空に舞い上がった Yea Yea Yea そう多分ね 多分ね… もうすぐ夏が来る
一本桜~心根~山本潤子山本潤子東真紀渡辺俊幸渡辺俊幸雪化粧の枯木は 誰も知らない土深くで ただ一途に生命を張り 花咲く時を待つ 行き詰まる時にこそ 足を止めずに歩むことで 人は真の美しさを手に入れるのでしょう  心根見据え 暗黒の夜超えた後に 訪れし春 珠玉の曙  薄紅染まる大樹は 数えきれない痛みを 受け入れて生まれた 喜びに満ちた色 誰かの声に流されず 自分と向き合えば 偽りなく咲き誇る笑顔に出会えるでしょう  心根見据え 哀愁の露触れた後に 訪れし春 無上の曙
桜散るさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸言い訳はしないでいいよ わかってるから 愛し過ぎる事は多分 愛さないと同じ  いつでも君だけを みつめて生きて来た 春には春の 秋には秋の それぞれの花が咲く様に いつか知らず知らず 君と僕の時計 二つの針が時をたがえて 季節が変わる様に 恋が逝く  桜散る 桜散る 雪の面影なぞる様に 桜散る 桜散る もう君が見えないほど  胸を張っておゆき 僕の愛した人 君が愛したものはすべて 僕も同じ様に愛して来た 今は無理だけれど いつか年老いたら 君が愛した人を僕も 愛せるそんな日が 来るといいね  桜散る 桜散る 思い出を埋め尽くして 桜散る 桜散る もう君が見えないほど 桜散る 桜散る 雪の面影なぞる様に 桜散る 桜散る もう君が見えないほど
春雷さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸はじめは小さな雲だった それが少しずつ拡がって やがて大空を埋め尽くして いま春の嵐  嘘なら嘘で許せる つかねばならない時もある 誰かを傷つけたにしても 知らずにだったら仕方もない 悲しいのはお前の胸 悲しい人達みたいに 薄い愛で重ね着して 心は凍えてるのに  稲妻が空を切り裂けば 黒雲は胸を圧しつぶせ 季節よ果てろ 時よ流れろ 心吹きとばせ  自分さえもだまして生きられる おまえの心がわからない 女が女でなくなれば 男は男でいられない 例えるなら女は枝 例えるなら男は花 おまえは美しく枯れてゆけ 僕は美しく散ってゆく
向い風さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸たそがれ時の窓辺の席で あなたはじっと海を見てる 私はじっとあなたを見てる 水平線の名残りの紅で 煙草に火をつけたときあなたに 好きな人が居る事 わかった  風は今 向い風 私の心を押し戻す ちぎれ雲がひとり踊ってる でも悲しい恋と笑わないで 倖せの形くらい 私に決めさせて  海岸線に滞るテールランプ あなたの右手の煙草の火がふと 赤信号に見えた気がした もしもあなたが赤い夕陽で 私が雲なら染まるだけでいい そんな恋もある事 わかった  風は今 向い風 私の心を押し戻す かもめが風に逆らって 孤独な空に帰って行った 倖せの形くらい 私に決めさせて 倖せの形くらい 私に決めさせて
愛の音さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸心静かに目を閉じて あなたの愛の音を聞く 寄せては返す波のごとく 寄せては返す愛の音  雪の窓辺に頬寄せて 白い吐息を耳に聴く 降っては降っては降り積もる あなたの愛の降るごとく  よしやあなたに生き別れ 寂しき野辺に果つるとも ただ一輪の花となり 咲いて伝えん永遠(とわ)の 愛の色  よしやあなたに死に別れ 独り海辺に朽ちぬとも ただ一粒の水となり 刻み続けん永遠(とわ)の 愛の音  独り静かに目を閉じて あなたの愛の音を聞く 寄せては返す波のごとく 寄せては返す愛の音
悲しい螺旋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸去りゆく君の背中に 季節忘れの帰り花降りしきる 振り返りもせずに さよならも言わず 色葉散る坂道  何か言葉を遣えば 傷つけるか傷つくかのどちらか だから敢えて君は 何も言わずに 物語を閉じる  君を傷つけたことでまず僕が傷ついて 僕が傷つくことで更に君が傷ついた 僕が黙れば君は僕の嘘を疑って 君が黙れば僕は君の愛を疑った 悲しい螺旋に疲れ果てさせたね ああ  二人手をつないでいても 辛く遠く淋しいあの山道を 君はこれからたった独りきりで 帰りゆくというのか  僕が思うよりずっと君は僕を愛して 君が思うよりずっと僕は君を愛した そしてお互いの愛の深さに気付きながら やがてお互いの愛の重さに耐えきれずに 悲しい矛盾に疲れ果てたんだね ああ  君を傷つけたことでまず僕が傷ついて 僕が傷つくことで更に君が傷ついた 僕が黙れば君は僕の嘘を疑って 君が黙れば僕は君の愛を疑った 悲しい螺旋に疲れ果てさせたね ああ  去りゆく君の足下 満天星紅葉(どうだんつつじ)は赤いさよなら色 ほんの少しだけ立ち止まった君は 振り向かなかった
29歳東京Qチャンネル東京Qチャンネル須藤まゆみ割田康彦渡辺俊幸彼のこと思い出した いつもの混んだ車輛で ふと見上げた吊り広告 彼と同じ名前が揺れてる  めずらしい苗字なのに 偶然が胸をつねる 今では忘れ去ったいた 遠い笑顔 甦った  変ってゆく自分が嬉しくて ほしいものだけ追いかけた頃は 誰かが傷つくことさえ 知らずに笑えた 夜が明けるまで 何も怖くなかった  幾つかの恋が過ぎて 何度も引越しをして 髪型も服も指輪も 夢の中の想い出になった  扉の隅にもたれて 流れる景色を見てる 忘れたかったのは きっと 彼ではなく 私自身  許してくれたこと今わかる 届かない切なさも もうわかる ごめんなさいも言えないの 行方も知らないあなたの倖せ 祈るだけを許して  変わってゆく季節の風の色 そんなことに気づく私がいる もうすぐ 次の十年が 訪れる前の心の静けさ 少し不思議なほどに  家路を急ぐ人に押し出され もう一度振り向いて焼き付けて 懐かしいその二文字が 私に囁くメッセージ抱いて ひとり 電車を降りる
惜春さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君は坂道を登ってゆく 僕は坂道を下りてゆく すれ違い坂は春の名残りに 木蓮の香り降る夕暮れ  薄墨の中に沈みゆく愛を 涙と交互に掘り起こせば 出逢うのはいつもあたたかな嘘と わずかばかりの夢の切れはし  やさしさ故に傷ついて やさしさ故に傷つけて  君は振り返る弱さもなく 僕は引き止める強さもなく ただ立ち尽くせば背中合わせに おだやかに落ちてゆく二人  君は忘れ去る強さもなく 僕は思い出す弱さもなく ただ音もたてず時の流れに ふりつもるさびしさの気配  倒れゆく愛の光と影から こぼれた真実(ほんとう)を抱き起こせば 哀しみはつまり風に追われては 枯葉がくり返す吹き溜り  やさしさ故に傷ついて やさしさ故に傷つけて  君は坂道を登ってゆく 僕は坂道を下りてゆく すれ違い坂は春の名残りに 木蓮の香り降る夕暮れ
SAILING TOGETHER ~いま船出のとき~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸夢という名の 大きな帆の船は 独りきりでは誰も 動かすことはできない 今僕と君とが 出会うことから始まり 信じあうことできっと 荒波を越えるだろう SAILING TOGETHER いま船出のとき SAILING TOGETHER 未来へ帆を上げよう 君と僕で  愛という名の 知恵とちからの風は ぬくもりの中からきっと 吹いてくるだろう 君は独りでなく 僕も独りではない つらいとき 淋しいとき 暖めあえばいい SAILING TOGETHER 明日への旅へ SAILING TOGETHER その手を離さないで SAILING TOGETHER いま船出のとき SAILING TOGETHER 君と僕で  I LOVE YOU
ありがとうさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸小さな物語を 愛しく抱きしめて 君は美しい故郷で 生きてる それはささやかな 祈りにも似ている 川の清らかな 流れにも似ている 多くを望みもせず 望みを捨てもせず めぐり来る明日を 穏やかに見ている それは健やかな 子供にも似ている いつもきらめいた 瞳には青空 ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 それを平和と呼んでいいなら 君を守ってあげたい  さざめく鳥の声を 窓辺に散りばめて 朝日のびやかに 枕辺に日だまり 君のやわらかな 一日は始まる 辛いことは全て 夜の闇に 埋めて 優しさを誇りもせず 優しさに流されもせず めぐり来る季節は いつも君の友達 海は海の色に 山は山の色に 君は君の色に 床しき 故郷 ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 君がそれを幸せというなら 永遠に守ってあげたい ありがとう美しき人 ありがとう美しき町 それを平和と呼んでいいなら 君を守ってあげたい
21世紀の君たちへ ~A Song For Children~さだまさしさだまさしスティーヴィー・ワンダー、日本語詞:さだまさしスティーヴィー・ワンダー渡辺俊幸寂し過ぎて 涙が出たり なにもかもに 疲れ果てたり そんな時は 誰にでもあるけれど 掌にひろげた 私の小さな生命(いのち)は どんなに小さくても この世にたったひとつ  ひとり ひとり 地球(ほし)を選んで ひとり ひとり 生まれて生きて めぐり逢って 愛し合うその奇跡  時空(とき)を超えた愛で 誰もが繋がっているよ 生命と夢を のせた舟を「未来」と呼ぼう  そう 泣きながら 歩く時も 夢だけは 離さない 許しあえる 信じあえる 愛しあえる「勇気」が欲しい  強い夢ならば いつか必ず叶うよ 「しあわせになろう」と 声を合わせて歌おう  強い夢ならば いつか必ず叶うよ 「しあわせになろう」と 声を合わせて歌おう  掌にひろげた 私の小さな生命は どんなに小さくても この世にたったひとつ この世にたったひとつ この世にたったひとつ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
息子へ ~父からの風~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸お前はいくつも 大切な事を 選べないで生まれて来た 時代も国も 場所も名前も あげくは親さえも 親がこうなので 顔も頭も 余り期待はしないがいい 血筋がああだから 才能の方も まずはあきらめろ 強く明るく優しくたくましく それが何より一番 それが何より 駄目な親に 恵まれたのだから よりによってここへ来たのだから それともお前は 全て承知の上で ここを選んでくれたのだろうか  落ち着きのない子だと 言われて育つだろう 俺がそうだった 受験も一度くらい 失敗するだろう 俺がそうだった きっと女には 結構もてるだろう 俺がそうだったかな 借金なんかも するかもしれない 俺も親父もそうだった 愛する人と別れる苦しみや 憎しみという切ない苦しみや 生きることは辛く恥ずかしいことと お前も少しずつ覚えてゆくだろう 生まれて来た以上 いつか消えてゆくのだ それも選んだのだよ  誰の真似でもなく お前はお前らしく お前の空を飛べ たったひとつの お前の生命 輝けばそれでいい どちらかを選ぶなら 傷つける人よりも 傷つく人に 騙す人よりも 騙される人に その方がずっといい 生きてゆくのは 楽しいぞ 辛いけど 辛い時こそ 胸を張れ 前を見ろ いつか愛する人が出来たなら お前の勇気で包み込んでやれ 喜びの種をまけ 幸せの花が咲く どこかに味方はいる お前はひとりじゃない  父は いつでも お前の味方だよ おたんじょう おめでとう
花咲きぬさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸思へば桜咲く頃に この学舎にときめいて 襷の葉陰 樫の根に 書を持て 友と語らひぬ  果てしなく また束の間の 我が青春の一頁 涙拭ひし恋ありき 友と学びし愛ありき  嗚呼 今 花咲きぬ いざ歩めやも 我が師 我が友 我が学舎 永遠に 忘れじ  秋には紅葉散る頃に 迷ひし我に教へ給ふ 人の傷み其は我が傷み 優しきことは強きこと  今日巣立ちゆく この空の 広さに誓ふ 人の世の 悲しみをまた苦しみを 照らす明るき花とならむ  嗚呼 今 夢咲きぬ いざ進めやも 我が師 我が友 我が学舎 其は心の故郷  嗚呼 今 花咲きぬ いざ歩めやも 我が師 我が友 我が学舎 永遠に 忘れじ 我が師 我が友 我が学舎 永遠に 忘れじ
きみを忘れない ~タイムカプセル~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸きみを忘れない 生命のある限り 哀しみも喜びも 永遠の タイムカプセルに詰めて  遠い記憶の中で きみは今も僕に 笑いかけてくる とても懐かしくて とても暖かくて 切なくて 悲しい笑顔で  さよならも言えずに別れた あの花の降りしきる季節に  きみを忘れない 生命のある限り 指先の温もりも やわらかに 僕を呼ぶ声も  長い長い手紙を きみ宛のラブレターを 描き続けてる とてもささやかで とても苦しくて 不思議で 美しい人生  いつの日か きみに会えたときに 胸張って生きたと言えるように  きみを忘れない 生命のある限り 愛おしく 愛おしく 愛おしく きみを歌い続けて  さよならも言えずに別れた あの花の降りしきる季節に  きみを忘れない 生命のある限り 哀しみも喜びも 永遠の タイムカプセルに詰めて
カーテン・コールさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸バスが来たから お別れですね 今迄愛をありがとう 短かったけど 私のトランクは あふれる程の想い出ばかり ふとよみがえる 昨日のラスト・ショー 手を振るあなた 何か叫ぶ声 光 ざわめき 手拍子が この胸を叩いて 喜び 悲しみ散りばめた カーテン・コール 歌おうと したけれど 声にならなかった  あなたのことや この町のことは 決して忘れない 私は何処かで 元気でいるから 誰かの為に 歌ってるから ふと振り返る 陽だまりの中 手を振るあなた 何か叫ぶ声 さよなら さよなら さよならと 遠ざかる風景 喜び 悲しみ散りばめた カーテン・コール 笑おうと するけれど 涙があふれてくる  これが私の最后の歌 あなたにとどけ 歌おうと したけれど 声にならなかった
ぬけみちさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたのくれたぬけみちを くぐってそっと会いにゆく 蓮華 菜の花 散る桜 花の頃なら許されましょう  あなたのくれたぬけみちを 守ってそっと帰る道 翡翠 蛍 糸蜻蛉 夏の宵なら逃されましょう  どうぞ秋風立ちませぬよう 野分にあの道閉じませぬよう あなたの心が逃げませぬよう 不意にあなたが消えませぬよう  あなたのくれたぬけみちの 向こうに春が来ますよう 林檎 凩 虎落笛 冬の夜には 胸騒ぎます  どうぞ雪道吹雪きませぬよう 氷にあの道閉じませぬよう あなたの心が凍えませぬよう どうかあなたが消えませぬよう  あなたのくれたぬけみちを くぐってそっと会いにゆく 蓮華 菜の花 散る桜 花の頃なら許されましょう
女優さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸涙こぼし別れ告げた 思いついた嘘で棄てた けれど嘘と思いはしない そんな世界で暮らしてる 空はいつも青くはないし 水はいつも澄んではいない 風も吹けば雨も降るし 心の中じゃいつものこと 何が悪いのと言い聞かせ生きる 私は 女優  恋なんて幾つ迄 数えたら終わる? 悲しみの数よりは 少なくて 浅い 人生に一つだけ 命懸けの愛 抱きしめて抱きしめて 消えてゆきたい 嘘と本当のはざまで 溺れ死ぬのが 夢  顔色一つ変えないままで 別れの言葉を聞いた むしろ笑顔でさようならと自分の方から告げた 流石一人になって吐くほど 泣いたけれど涙だけは こぼさなかった明日も仕事 生きる中じゃいつものこと 何が哀しいと言い聞かせ生きる 私は 女優  芝居より酷い恋 演じてる振りで 痛くない顔をして 気づいてる孤独 寂しくて気が遠く なりそうな時も 幸せな振りをして 夢のように生きる 嘘と本当のはざまで 溺れないのも 女優  恋なんて幾つ迄 数えたら終わる? 悲しみの数よりは 少なくて 浅い 人生に一つだけ 命懸けの愛 抱きしめて抱きしめて 消えてゆきたい 嘘と本当のはざまで 溺れ死ねたら 女優
記憶さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸今でも君に話しかけるよ 迷ったりとても寂しいときに 必ず君は答えてくれる いつもいつもいつもいつも君らしく暖かく  おそらく遙か時は過ぎても 僕の心の中で君は 一緒に暮らしてきたと思う だから思い出はこうして少しずつ成長する  あの角を曲がれば 色とりどりのサフィニアの こぼれ咲く庭先で 君はいつも照れながら 笑顔で手を振った まるで青空のようだった  時折忘れてしまいそうだ やさしい君の声の響きを それほど夢のように時は過ぎる あっという間に僕もこんなに歳を取ってしまったよ  今でも君に話しかけるよ 笑ったりとても嬉しいときに 美しい物に出会ったときや 感じる全ての感動を君と分け合っているよ  あの海に帰ろう 色とりどりの貝殻を 子供のように集め 掌にひろげては 笑顔で笑ったね まるで春風のようだった  まもなく花の季節が終わる けれども君が教えてくれた どんなに時が過ぎてゆこうと 花は咲き続けるまたいつか春が巡る限り  僕の中で咲き続けている 君のように
マザーアース森山良子森山良子御徒町凧森山直太朗渡辺俊幸麗らかな 日差しの中 揺りかごを護る詩 手の平に 風を集め 誰知らぬ 明日を思う 大地の薫りに包まれて 私は確かに幸せだった  聞こえる草原の輝き 溢れる宇宙の言葉 マザーアース 感じる愛の胎動  起き抜けに忘れた夢は 悲しみを仄かに残す 途絶えた声は朝を待っていた きっと朝を待っていた マザーアース 私は確かに幸せだった  零れる小鳥の涙 震える小さな拳 感じるあらゆる鼓動  マザーアース 漲る新緑の息吹 マザーアース 漂う流水の行方 マザーアース 伝わる蜉蝣の生命 マザーアース 色めく星雲の光 マザーアース 夢見るコヨーテの瞳 マザーアース 連なる幾千の祈り マザーアース 聞こえる草原の輝き マザーアース 溢れる宇宙の言葉  マザーアース 感じる愛の胎動
晩鐘さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸風花がひとひらふたひら君の髪に舞い降りて そして紅い唇沿いに秋の終わりを白く縁取る 別れる約束の次の交差点向けて まるで流れる水の様に自然な振りして冬支度 僕の指にからんだ 最後のぬくもりを 覚えていたくてつい立ち止まる 君は信号が待ち切れない様に 向こう岸に向かって駆けてゆく 銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今風が止まった  哀しみがひとひらふたひら僕の掌に残る 時を失くした哀れ蚊の様に散りそびれた木犀みたいに 眩暈の後の虚ろさに似つかわしい幕切れ まるで長い夢をみてたふとそんな気がしないでもない 心変わり告げる 君が痛々しくて 思わず言葉を さえ切った僕 君は信号が待ち切れなかっただけ 例えば心変わりひとつにしても 一番驚いているのはきっと 君の方だと思う  君は信号が待ち切れなかっただけ 流れに巻かれた浮浪雲桐一葉 銀杏黄葉の舞い散る交差点で たった今想い出と出会った
指定券さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸もうこれまでねと 君はうつ向いて 左の頬だけで ひっそり笑った 北口改札を 仔鹿の様に 鮮かにすりぬけて 出て行った せめてもの お別れに 一度だけ 振り向いてくれたのに 丁度今着いた 修学旅行の 制服達が 君をかき消して 最後の声さえ 喰べてしまう  長いエスカレーター 昇って降りて やっとの思いで 出した答 はじめる前から 終る旅もある やはり野におけ れんげ草 せめてもの はなむけに 一度だけ 手を振ってみせた うしろ姿を つつむ紙吹雪 それは僕の ふるさとゆきの 季節はずれの 指定券
夕凪さだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸渡辺俊幸今はこうしてひざを抱えて寄せては返す波の 想い出に身を任せて居よう あの日同じ水ぎわで君は消えてゆく足跡が 悲しいとだから側に居てと言った 大きな貝ガラ白い耳にあてて 又来る夏を占う 君の影が揺らいで落ちて 風が止まる 僕に見えないものが見えたね だから急に黙った 紅い夕陽が 君の涙に沈んだ  海猫たち もうお帰り 僕も砂を払おう 君の影が 揺らいで消えて 夢が止まる やがて ここにも風は戻って 陸から海へとまた くり返す くり返す くり返す  海猫たち さあもうお帰り 僕も砂を払おう 僕の影が消える前に 消える前に
最終案内さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸標示盤が君の飛行機を示す もう25分で君は舞いあがる ひきとめるのならば 今しかないよと 壁のデジタル時計が またひとこま進む あの頃は止まれとさえ祈った時間を 知らず知らずのうちに 君はもて余している 手荷物はベルトコンベアーに流れて 思っていたより確かに 風は止まろうとしている 人ごみのロビーざわめきの中で 君は静かに 時計をはずす  最終案内が答を告げる 穏やかな声がロビーに響く 君の淡い肩が 心なしかふるえ チケットにすがるように 背中を向ける 君は今スポット浴びたスターのように 滑走路というステージに 呑み込まれてゆく 君をのせた鳥がやがて翼はためかせて 赤や緑のランプを 飛び越えてゆく 人ごみのデッキざわめきの中で 僕は最後の風を ひとり受けとめる
天文学者になればよかったさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君がここから出て行く訳は 幸せ描いた僕の設計ミスさ 図面通りにゃいかねえもんだな こんなに早く すきま風吹くなんて  夢囲むガレージ セントラルヒーティングの愛 なんでもそろえたのに 君が出てゆくドアがはずれる 窓は落ちるトイレも壊れてしまう 君という蝶つがいが ひとつはずれただけで 想い出の垣根も倒れた  これほど設計の才能がないなら 天文学者をめざせばよかったよ バミューダの謎や ピラミッド・パワーに 未確認飛行物体との接近遭遇等々(コンタクト) それから 新しいすい星に 自分の名を付けてしまおう そうさそれが僕に 一番お似合の すてきな仕事じゃないか 星の数かぞえて 夢の数かぞえて 恋人はそう アンドロメダ  幸せの設計技師になれずに 傷ついた若者の肩を抱いて したり顔でやさしく言ってやるんだよ きみーい それでも 地球は廻っている
SUNDAY PARKさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸公園のベンチで僕は 過ぎた愛の哀しさを数える ひとりそんな午後 子供はブランコの順番 争い 所詮 僕の愛も それと同じ重みかしら  別れた人の横顔を 思い出せば いつも涙顔 SUNDAY PARK  年老いた人が 菩提樹の葉陰で 居眠りしながら 涙ぐむ 足元に新聞紙 子供はブランコに飽きて 次の遊びに 駆け出したあとには 鳩が舞い立つ  晴れた午後には こんな密かな 哀しみ方があっても いいだろう SUNDAY PARK SUNDAY PARK SUNDAY PARK
最后の頁(ぺーじ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸慣れない煙草にむせたと 涙を胡麻化し乍ら ちゃんとお別れが云えるなんて 君は大人になったね  不思議なもんだね二人 登り坂はゆっくりで 下りる速さときたらまるで ジェット・コースターみたいだ  君が「サヨナラ」とマッチの軸で テーブルに書いたらくがき 僕がはじから火をともせば ホラ「サヨナラ」が燃えてきれいだ  前から判ってた事だと 君はそんな振りをして 冷静に過ごそうとしてる 最后の思いやり  不思議なもんだね二人 もう何年か過ぎたら 全く違うレールをきっと 走っているのだろうね  もしも僕達のこのあらすじが 鉛筆書きだったなら もう一度位ならおそらく ホラ書き直せたかも知れない  君が「サヨナラ」とマッチの軸で テーブルに書いたらくがき 僕がはじから火をともせば ホラ「サヨナラ」が燃えてきれいだ
加速度さだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸渡辺俊幸別れの電話は雨の日の午後 受話器の向うできみは確かに 雨にうたれ声もたてずに泣いていた 「最後のコインが今落ちたから 今迄のすべてがあと3分ね」って きみはとぎれがちに 小さくつぶやいた  スローモーションで時が倒れてゆく 言葉さえ塞いで ごらん愛の素顔は 2つの世界の 間で揺れる シーソーゲーム 喜びと……悲しみと……  最後の電話がコトリと切れて 静かに僕の手に残ったものは 発信音と穏やかな雨のさざめき 途絶える直前の君の優しさは 最後に ピリオド打たなかったこと まるで悲鳴の様に 言いかけた「それから」って  自分の重みに耐え切れず落ちてゆく ガラス窓のしずく あたかも二人の加速度の様に 悲しみを集めて ほらひとつ またひとつ
セロ弾きのゴーシュさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸Cello にはオン・ザ・ロックが似合うと 飲めもしないで用意だけさせて ひとつ覚えの サン=サーンス 危な気な指遣いそしてボウイング まるで子供の様に 汗までかいて 悲しすぎる程 優しい人 私はいつでも 涙うかべて 楽し気なあなたを見つめるだけで 倖せだった  陽気なあなたの事だもの 今頃きっと雲の上で 誰かを無理矢理誘って 「白鳥」を聴かせているかしら 飲み手のいないウィスキー 今夜も用意だけして 私のお相手は カザルスとティボー 私はいつでも 涙うかべて 想い出だけ聴いて 明日は晴れると 笑うふり  明日もしも晴れたら オン・ザ・ロック用のお酒がきれたので 市場へ行こうと思うの ねェ想い出も売っているといいのに もっともっとたくさん 想い出が欲しかった もう一度あなたに会う迄の糧に 私はいつでも 涙うかべて あなたの残した 大事な Cello を 一人で守る
絵はがき坂さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたはためらいがちに 何度も言いあぐねて どうしてそんなこと ああ 迷うのですか ひとりで生きてゆける程 お互い大人じゃないし それにしてもあなたの時計 ああ 進み過ぎました カンナがもうすぐ咲くから それまであなたが髪を 切らなければいいね 出来たら本当にいいね 活水あたりはまだ 絵はがきどおりの坂 つたやかづらの香り背に 学生達が通る あなたの横顔越しに シャボン玉がいっせいに 弾じけた気がしたのは ああ 紫陽花ですか  同じ様にジーンズ着て アンアン・ノンノ抱えた 若いお嬢さん達が今 シャッターを切った 活水あたりはまだ 絵はがきどおりの坂 僕も思い出欲しくてそっと 心でシャッター押した 絵はがき坂を 下りながらあなたは やっぱり言いましたね ああ さよならですか
線香花火GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ひとつふたつみっつ 流れ星が落ちる そのたびきみは 胸の前で手を組む よっついつつむっつ 流れ星が消える きみの願いは さっきからひとつ きみは線香花火に 息をこらして 虫の音に消えそうな 小さな声で いつ帰るのと きいた  あれがカシオペア こちらは白鳥座 ぽつりぽつりと 僕が指さす きみはひととおり うなずくくせに みつめているのは 僕の顔ばかり きみは線香花火の 煙にむせたと ことりと咳して 涙をぬぐって 送り火のあとは 静かねって  きみの浴衣の帯に ホタルが一匹とまる 露草模様を 信じたんだね きみへの目かくしみたいに 両手でそっとつつむ くすり指から するりと逃げる きみの線香花火を 持つ手が震える  揺らしちゃ駄目だよ いってるそばから 火玉がぽとりと落ちて ジュッ
ありがとう平原綾香平原綾香松井五郎Andre Gagnon渡辺俊幸もう 夜が解けて 空がはじまる 眠りから 覚めた手が あたたかい手にふれる  いま 夢の続き わかちあうひと ただひとつ そばにある やすらぎにありがとう  流れる季節に 思いをゆだねて  そう 誰かのため 生まれてきたと さみしさと優しさは 教えてくれるでしょう  報われた ほほえみに 心から ありがとう  あなたにいま ありがとう
遥かなるクリスマスさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸メリークリスマス 二人のためのワインと それから君への贈り物を抱えて駅を出る メリークリスマス 外は雪模様気づけば ふと見知らぬ誰かが僕にそっと声をかけて来る メリークリスマス 振り向けば小さな箱を差し出す 助け合いの子供達に僕はポケットを探る メリークリスマス 携帯電話で君の弾む声に もうすぐ帰るよと告げた時のこと メリークリスマス ふいに誰かの悲鳴が聞こえた 正面のスクリーン激しい爆撃を繰り返すニュース メリークリスマス 僕には何も関係ないことだと 言い聞かせながら無言でひたすらに歩いた  メリークリスマス 僕達のための平和と 世の中の平和とが少しずつずれ始めている メリークリスマス 誰もが正義を口にするけど 二束三文の正義 十把一絡げの幸せ つまり嘘 メリークリスマス 僕はぬくぬくと君への 愛だけで本当は十分なんだけど メリークリスマス 本当は気づいている今この時も 誰かがどこかで静かに命を奪われている メリークリスマス 独裁者が倒されたというのに 民衆が傷つけ合う平和とは一体何だろう メリークリスマス 人々はもう気づいている 裸の王様に大人達は本当が言えない  メリークリスマス いつの間にか大人達と子供達とは 平和な戦場で殺し合うようになってしまった メリークリスマス 尤も僕らはやがて自分の子供を 戦場に送る契約をしたのだから同じこと メリークリスマス 子供の瞳は大人の胸の底を 探りながらじわりじわりと壊れてゆく メリークリスマス 本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ メリークリスマス その隣で自分の幸せばかりを 求め続けている卑劣な僕がいる メリークリスマス 世界中を幸せにと願う君と いえいっそ世界中が不幸ならと願う僕がいる  メリークリスマス 僕は胸に抱えた小さな 君への贈り物について深く深く考えている メリークリスマス 僕は君の子供を戦場へ送るために この贈り物を抱えているのだろうか メリークリスマス 本当に君を愛している 永遠に君が幸せであれと叫ぶ メリークリスマス 本当に本当に君を愛している 永遠に永遠に君が幸せであれと叫ぶ  メリークリスマス 凍りつく涙を拭いながら メリー メリークリスマス 生きてくれ生きてくれ生きてくれと叫ぶ メリークリスマス 雪の中で雪の中で雪の中で メリークリスマス 白い白い白い白い雪の中で  メリークリスマス メリークリスマス ・・・・・
ふたつならんだ星~アルビレオ~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸美しいものを見るたび あなたを思い出す 惜しみなく私に注ぎ込まれたあなたの愛のことを  初めて海を行く船のように 何も見えない私に 目指すべき星の光になり 私の場所を教えてくれた 闇夜に惑う私には あなたは明るい月 迷いもせず あなたを辿って生きてきた  韓紅と瑠璃色とふたつならんだ星よ その名はアルビレオ美しい星あなたと私の夢 儚いものに出会うたび あなたを思い出す 弱いもののために注ぎ続けた あなたのまなざし  初めて空を飛ぶ鳥のように 何も知らない私に 目指すべき虹の架け橋となり 雲に紛れて守ってくれた 闇夜に迷う私には あなたは優しい星 疑わずに あなたを辿って生きてきた  韓紅と瑠璃色とふたつならんだ星よ その名はアルビレオ美しい星あなたと私の希望  美しいものを見るたび あなたを思い出す 惜しみなく私に注ぎ込まれたあなたの愛のことを
風が伝えた愛の唄さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君が今口ずさんだ唄は 誰に教わったの もう一度聴かせてよ もう一度 なつかしい愛の唄  今 時を越えて 伝えられた愛の調べ どんな人の心にも 優しく響く歌声  忘れかけてた愛を 失くしたはずの夢を ゆりかごから抱き上げて 日ざしの中に  君が今口ずさんだ唄は そうだ思い出した 母の胸のぬくもりの中で 昔聴いたメロディ  昔君と僕は 二人並んだポプラだった 風の日に指が触れて それだけでしあわせだった  忘れた物語を 伝えるのが風なら 人は心から心へ 愛を伝える  君が今口ずさんだ愛は 誰に教わったの もう一度聴かせてよ もう一度 忘れないように  もう一度聴かせてよ もう一度 なつかしい愛の唄
サイボーグ・サイボーグ −アルミニウム製の子供たち−さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ジュラルミンのスーツで身を固め 同じリズムに足並揃え ラッシュ・アワーもリゾート・ホテルも 同じ歩巾で歩く サイボーグ サイボーグ  同じ笑顔でいつでも笑える ほどほどが幸せだと教わった 嫌われぬよう 目立たないよう すべて手引書どおりに サイボーグ サイボーグ  右向け右 左向け左 けして僕等だけが悪いのではなくって 勿論誰かが悪い訳でもなくって 信じるものがほんの少し違うだけ サイボーグ サイボーグ  銀色のコインを握りしめて 釦押して型どおりの夢を買う 販売機が毎度ありがとう こもった声で応える サイボーグ サイボーグ  アルミサッシの心はいつでも 内側から鍵をおろして ガラス越しなら 過ぎゆく人に きっと優しくなれる サイボーグ サイボーグ  右向け右 左向け左 けして僕等だけが悪いのではなくって 勿論誰かが悪い訳でもなくって 一生懸命生きているのにね サイボーグ サイボーグ
沈吟さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸もうこれ以上 迷わせないで 気紛れに優しい それが辛い あゝ あなたの その微笑みを いっそ憎めたら 更に辛い  誰にもあるジェラシー それが自分で悲しい 上げ底の心を つきつけられた気がして あなたにふさわしい 人になりたい  僕をみつめて 微笑まないで みていないこと 分かってる もうこれ以上 迷わせないで 気紛れに優しい それが辛い  大声で唄うだけが 唄うことではないように 抱きしめることだけが 愛の形でないだろう 静かに口ずさむ 恋でいい  だからもうこれ以上 迷わせないで 気紛れに優しい それが辛い あゝ あなたの その微笑みを いっそ憎めたら 更に辛い
8つ目の青春さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸僕が先輩を尊敬している訳は 男は恋をしていればいつだって青春だぞと 幾度倒れてもきっぱりと言い切れる その明るさと強さ 先輩は既に7つの青春を散らして来たが その都度不屈の努力と勇気で立ち直るだけか みごとそれを自分のエネルギーにかえて 成長したのだった  最初の春が散った時 彼が涙こらえて手にしたのは オートバイのライセンス ふたつ目の春がこわれた日 彼がやけっぱちで手に入れたのが 自動車免許証  何故そっちに走ったのかは謎だが次々と 春を散らす度に大きな車に乗り替えて そんな訳で 7つ目の春が散った去年から 先輩は 2トン車に乗ってる  ひどい照れ屋で無口で おせっかいで涙もろくて水虫だけど 気前がよく間抜けだが強くて優しい こんないかした男の魅力に誰も気づかないとは 女たちは ばかか 青春を没にしたあと いつも僕を用賀まで呼び 高速料金所のカード おじさんから無愛想に ひったくって あてどない傷心の旅に出るのが唯一悪いクセだった  先輩がついに8つ目の春に挑んだ相手は可愛ゆい 利口で優しいすてきな娘 今度こそはと 思わず僕はお百度参りに水ごり それとこっそり不安の旅支度  僕のそんな願いを 踏み散らかして 半年たたずに電話が来たよ あの場所で待てと 環8 午前5時 朝靄をけたてて やって来たのは 4トン車  処が何と助手席にちょこんと座ってるのは8つ目の 可愛ゆい青春ではないかいな 先輩はおでこぽりぽり 赤い顔して無愛想に言う そんな訳でよ ちょっと行ってくるからョ  バンザイ やったね Vサインでも出してよ 料金所でカードも ひったくらずに済むもんね ちょいと 8つ目の青春 あんたは偉い 頼んだぜ 先輩をヨロシク  バンザイ! さっそうと、でもないけど去りゆく 4トン車の背中に キッス投げて振り向けば ほんの少し寂しそうな僕の荷物越しに 蒲田方面から 朝の日射し
Bye Bye Blue Birdさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸Bye Bye Blue Bird 今あなたは光を浴びて翔び発つ鳥 Bye Bye Blue Bird 昔いちどだけ 私の止まり木に住んだ 青い鳥  あなたが倖せになるなら それは私の願い 寂しくないと言えば決して 本当ではないけれど あなたに愛された 誇りがあるから 笑顔で手を振るわ 胸を張って  Bye Bye Blue Bird 教会の鐘が青い空に高く鳴り渡る Bye Bye Blue Bird 笑顔が似合うあなたもっと倖せな顔で笑って  想い出のひとこまひとこま 私に住んでいる 例え短い愛といえど 重さに変わりなどない 生命かけて出会い 生命かけて愛し 生命かけて別れた夢だから  Bye Bye Blue Bird あなたはあなたの 私は私の 物語がある Bye Bye Blue Bird それぞれの空を 高く飛んで 倖せにとどけ  Bye Bye Blue Bird 昔 真実に 私の止まり木に住んだ 青い鳥 Bye Bye Blue Bird それぞれの空へ 高く高く飛んで 倖せにとどけ
Final Count Downさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸いつまでも 踊ってないで もうそろそろそろ 終りにしよう 急がなければ 僕等の馬車が南瓜に戻る そうでなくとも 僕としちゃ もう待ちくたびれた 僕がやさしく 10かぞえるうちに 帰って来ないと ついに怒るぞ  何処かの誰かに恋して 破れたら涙で頬ぬらして 此処へ甘えに帰って来るくせ しばらくたったらまた ふらふら ほんにお前は Round and Round いつまでたっても On and On いいかげんにせいよ 遊び疲れて 僕の腕の中で 眠りこけてる あぶないシンデレラ  ガラスの靴をこさえてあげれば 片っ端から誰かにあげちゃう あ あのなぁ そんなにまぁ気さくな シンデレラなんて あるもんかよ ほんにお前は Round and Round いくつになっても On and On いいかげんにせい おじさん怒るよ  いつまでも 踊ってないで もうそろそろそろ 終りにしよう 仏の顔も三度までとは 世界のきまり 僕は魔法使いでもなきゃ神様でもない 帰っておいで パーティは終った 僕がゆっくり かぞえるうちに
長崎BREEZEさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸路面電車の窓から 想い出が風の様に おだやかに吹いてくる 海風を孕んだ あじさい色の空 君を愛して過ごしたこの町  停車場を幾つか数えて やがてゆるやかなカーブ かすかに車輪が軋んで 気づかぬうちにポイントを乗り換えていた あの時もあとで乗り違えたことに気づいた  長崎BREEZE 優しすぎる風が 長崎BREEZE あの日も吹いていた  沖をゆく船の窓のきらめきに 軽いめまいを感じ 最后の言葉をききとれなかった  待たせるのはいつでも僕で 南山手坂の途中 赤煉瓦の小さな店 ステンドグラスの窓辺で君はいつも微笑んだ 来ると信じた人を待つなら辛くないわ  お互いの愛の形が 本当は初めから少しだけ違っていたんだろう 丁度子供がシャツの釦のひとつ目を違えて 最后になって気づく様にね  長崎BREEZE 待ち疲れるなんて 長崎BREEZE 思いもしなかった  喜びと悲しみは隣あわせ 愛と憎しみは背中あわせ そんなことにも気づかずにいたあの頃  長崎BREEZE 過ぎ去った季節は 長崎BREEZE 全てが美しい  君に良く似た子供の手を引いた 君に良く似たひとと 坂道で今すれ違った  長崎BREEZE 優しすぎる風が 長崎BREEZE あの日も吹いていた
草枕さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸寂しさに耐えかねて 窓をあければ 西に傾く月影に 蒼くふちどられて浮浪雲 遠くで枕木が 旅をかぞえている  渡り鳥が南の空をめざして 帰るあてのない旅に出る オリオンの胸かすめ乍ら 凩よ息を呑め かばうように虫の音  よろこびの中に かなしみがあるように かなしみの中から よろこびが生まれる  長い坂道があり そこで生まれて 営みを重ね生きて来て 振り返りもせず歩き来て いつしか気がつけば そこもまだ 坂の途中  思えば人と出会い いつか愛し合い 疑いそして憎み合い 許し合いまた 愛し合い 見失いめぐり逢い 全て 草枕  よろこびの中に かなしみがあるように かなしみの中から よろこびが生まれる  東の空にやがて朝が生まれる 夜はかならず明けてゆく 傷も必ず いえてゆく 転んでも倒れても そこもまだ 坂の途中
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
夢一匁さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸閑かな日だまりに並んだ ささやかな鉢植えの様に 老人たちは おだやかに吹いて来る 風を聴いてる  遠い昔のことの方が ずっと確かに憶えている 遠ざかる風景は何故か 初めて自分に優しい  生まれた時に母が 掌に与えてくれた 小さな宇宙だけがいつも 私の支えだった  こうして今すべてを越えて しぼんだ掌に残ったのは 父の文字で おまえの命と書かれた 夢一匁  生まれ来た生命よ すこやかに羽ばたけ 悲しみの数だけをけして かぞえてはいけない  父と母が伝えた愛に 抱きしめられた子供たちよ みつめてごらん その手に小さく光る 夢一匁
Close Your Eyes −瞳をとじて−さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸Close Your Eyes 瞳をとじて Open Your Mind 僕をみつめて 悲しいことは早く忘れて 僕の胸におかえり  雨あがりのHighway 二人っきりMy Way 遠くに青い海が見える 光る風に君は髪を梳かせて それでも時折寂しい目をする  Smile For Me きらめく様な いつもの笑顔みせて  止まない雨も 明けない夜も 今迄一度もなかった 濡れた身体なら僕が暖めてあげる 寂しい夜も二人なら大丈夫  Close Your Eyes 言葉をとじて Open Your Mind 僕をみつめて 悲しいことは早く忘れて 僕の胸でおやすみ  Close Your Eyes, Open Your Mind
記念樹さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸少し大人びた午後の陽射しの中を わざと背中伸ばして 今あなたの腕の中から 歩きはじめたところ 信号が変わる人波が動きだす 足が震えて恥ずかしい ふと掌を陽にかざせば若葉が目に染みるわ  ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度ただひとりのひとに  とても愛してたたぶん生まれる前から あなたの事知ってた だから出会えただけでとても とてもしあわせだった 次に生まれてもあなたを愛せる 記憶なんてなくても あなたに出会っただけで必ずあなたに気づいてみせる  ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度 ただひとりのひとに  ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY さよなら最初で最后の恋 ONCE AND ONLY ONCE AND FOR ONE ONLY ただ一度 ただひとりのひとに
渚にて −センチメンタル・フェスティバル−さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君は知らぬ間に ベッドから脱け出して 庭づたいに浜辺 素足で歩いてる 長い黒髪は 逆光線に透けて 白いえりあしは 銀色に揺れている 思い出を拾い集める様に 寄せて返す 波を数えているね 僕の愛なら 君が踏みしめている 砂粒の数ほど あるというのに  つい週末まで 色彩りだったボートが おなかを並べている近くに腰かけて 理由もない不安 悲しみのヒロインに なりたい気分 ひとりきりの青空 君だけの センチメンタル・フェスティバル もうしばらく ひとりにしてあげる 幼かった君が ふと手の届かないくらい まぶしすぎる程 きれいになった  君だけの センチメンタル・フェスティバル もうしばらく ひとりにしてあげる ずっとみつめたい 遠くからでもいい 君の倖せ 守ってあげたい
桐の花さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸鈍色の空を 低く飛ぶ鳥が 短く啼いてゆきます 真昼の雨 遠くで季節のかわりゆく音を 独りきり聴いている午后 手紙を書きます 少しつらいです 離れて暮らしてる あなたが見えない 私元気です 本当は嘘です 書けない言葉を 読んでください  咲いてよいのか 枯れてよいのかわからない うらみがましい文字になるのがやるせない 窓の外 宙高く 音もなく 桐の花  浅薄な色に やせてゆく心 あなたにはけして 見せたくない顔で カステラの色に 珈琲の湯気に いらだつ自分がせつない 例えばあなたに 裁かれるのなら 疑いもせずに うなずけるはずです 忘れていいです 今のは嘘です 抱きしめてください 嘘でもいいから  待てというなら 二千年でも待ちましょう 去れというなら 夕暮れ迄に消えましょう ひとことで かまわない 返事を ください  咲けというなら 二千年でも咲きましょう 散れというなら 夕暮れ迄に散りましょう 窓の外 宙高く 音もなく 桐の花
おむすびクリスマスさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君はもう忘れてしまったかしら 二人だけのクリスマス・イヴ あの頃僕等 お互いの愛のほか 何も持たなかった  それでも僕等は精一杯に 生きようとしてたね ケーキのかわりに君がこさえた おむすびの塩が胸にしみた  おむすびクリスマス 忘れない 笑い乍ら 泣いていた君を おむすびクリスマス 本当は とても幸せだったと あとで気づいた  あれからいくつもの年を重ね 別々の人生 それぞれがそれぞれの愛に包まれ 迎えているクリスマス・イヴ  ひとりでおむすびをほおばる僕を とても不思議そうに みつめる小さな瞳にいつか話して やる日が来るかしら  おむすびクリスマス 忘れない 笑い乍ら 泣いていた君を おむすびクリスマス 本当は とても幸せだったと あとで気づいた
風の篝火さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸水彩画の蜉蝣の様な 君の細い腕がふわりと 僕の替わりに宙を抱く 蛍祭りの夕間暮れ 時折君が散りばめた 土産がわりの町言葉 から廻り立ち停まり 大人びた分だけ遠ざかる きらきら輝き覚えた 君を見上げる様に すかんぽの小さな花が 埃だらけで揺れているよ  不思議絵の階段の様に 同じ高さ昇り続けて 言葉の糸を紡ぎ乍ら 別れの時を待ちつぶす 君ははかない指先で たどる明日の独言 雲の間に天の川 君と僕の間に橋が無い 突然舞い上がる 風の篝火が 二人の物語に 静かに幕を引く  ふりしきる雪の様な蛍・蛍・蛍 光る風祭りの中すべてがかすみ すべて終る
歳時記(ダイアリィ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸卒業迄に咲けばいいねと君は ある日急に窓辺にはち植えを置いた 何もなしに別れてゆくよりも 残したいと はじめた歳時記 一頁目には 二人の略歴 二頁目には 二人の出逢い 三頁目から たどる季節 記す度つのる悲しみに 君は耐えかね 七頁目からは 僕の名前何度も連ねた  花の名前もきかず買ったくせに 勝手に自分でかすみ草と決めつけたね 早く咲いてと 毎朝祈って 水を過ごして 枯らしそうになって 眠らず一人 看病してたよね 花の名前 呼び乍ら 無事だった朝 涙ぐんで すてきな水色に君は笑った そんなちひろの子供の絵の様な 君の笑顔がとても好きだった  卒業したら君は故郷へ帰って 小さな子供の先生になるといった 言葉通りに 子供に囲まれた 君の笑顔の写真が今朝届いた お嫁にゆくと 添えた手紙 つまりそれが2年の月日 書きかけた歳時記あとがきにかえて 君が自ら刻んださよなら 今思い出を 煙に帰して せめて君の明日を祈る さよなら僕の好きだった人
春告鳥さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸衣笠の古寺の侘助椿の たおやかに散りぬるも陽に映えて そのひとの前髪僅かにかすめながら 水面へと身を投げる  鏡のまどろみのくだかれて 錦の帯の魚のふためいて 同心円に拡がる紅のまわりで さんざめくわたしの心  春の夢 朧気に咲き 春の夢 密やかに逝く 古都の庭先野辺の送り ふりむけばただ閑かさ  化野の古宮の嵯峨竹の ふりしきる葉洩れ陽にきらめいて そのひとのこぼした言葉にならない言葉が 音も無く谺する  足元に蟠る薄氷に 靄めいた白い風立ちこめて 春告鳥の問いかける別離に たじろぐわたしの心  春の夢 朧気に咲き 春の夢 密やかに逝く 古都の庭先野辺の送り ふりむけばただ閑かさ
立ち止まった素描画さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸別れたんだってね彼とまるであっけなく 僕との時の様に君から云い出して 一寸買物に出かける様な調子で ふらりと部屋を出て来たに決まってる いい加減に『幸せ』の奴と 妥協してみたらどうなんだ 忘れちゃいけないもし君が 地図にない町を捜したきゃ 初めに地図が必要だって事 君と僕で前に一度 身に浸みたはずなのに君は スケッチ・ブックに素描画だけ済ませたら 色付けの前に投げ出すくり返し  確かにこの世はとても虚しい事だらけ だからといって投げていいものだろうか 僕も偉そうに云えた義理じゃないけれど 優しいくせに悪ぶるのはお止し 走り疲れたらお歩き 歩き疲れたらお休み やがて休み疲れたなら どうせまた走りたくなるさ ファッションだけでは語り尽くせない 君も僕もひとつふたつ それなりの夢がある 多分 人生って奴はかなしいよね でもごらん よく見りゃまんざら捨てたもんじゃない
空蝉さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸名も知らぬ駅の待合室で 僕の前には年老いた夫婦 足元に力無く寝そべった 仔犬だけを現世の道連れに 小さな肩寄せ合って 古新聞からおむすび 灰の中の埋火おこすように 頼りない互いのぬくもり抱いて 昔ずっと昔熱い恋があって 守り通したふたり  いくつもの物語を過ごして 生きて来た今日迄歩いて来た 二人はやがて来るはずの汽車を 息を凝らしじっと待ちつづけている 都会へ行った息子がもう 迎えに来るはずだから けれど急行が駆け抜けたあと すまなそうに駅員がこう告げる  もう汽車は来ません とりあえず今日は来ません 今日の予定は終わりました  もう汽車は来ません とりあえず今日は来ません 今日の予定は終わりました
木根川橋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸『先生、俺達の木造校舎 すっかりなくなっちまったんですねェ それに、あの暑い夏に重いローラー転がしてならした テニス・コートの上にプールなんか出来ちまって… 先生、時の流れって、そんなもんですかねェ』  木根川橋から水道路抜けた 白髭神社の縁日は アセチレンたいて あんずあめ売ってますか 相も変わらず にぎやかなんでしょうね  あの頃何やら覚えて居るのは あの娘の笑顔と冷たさと 不思議な胸のどよめきと あっけらかんとあっけらかんと みんなみんな 許せた毎日  『先生、あの頃よくのりちゃんと銭湯行ってね あいつときたら、15番の下駄箱があくまでは どんな雪の中だって雨の中だって中へ入らなかった 先生、覚えているかな、うちのクラスの15番、そう 目のステキなのりの好きだったあの娘の 出席番号だったんですよ』  僕らはこっそり ノォトの片隅に あの娘の名前に 自分の苗字を かぶせて書いてはあわててぬりつぶし あたりを見廻し 赤くなったもんです  使いの帰りは廻り道をして あの娘の家の前を通ったもの そのくせ会えば そっぽを向いた なんともはや すてきだった 仲間達に カンパイ!!  木根川薬師の植木市の日には 今でも必ず雨が降りますか もんじゃ焼きのコツ 忘れちゃいませんよ カルメ焼き冷やすより易しかったもの  あの頃チャリンコ転がして行った 曵舟、押上、浅草の 不思議な胸の高鳴りと 荒川土手の忘れちゃいけない 毎度毎度の 草野球  『先生、みんな変っちまいましたねェ 先生、先生……なんだ寝ちまったんですか…』
ひき潮さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸都会の暮らしは鮮やかな色どり 華やかな寂しさと夢に良く似た嘘と そんなもので出来ている可笑しい程に  哀しみが穏やかに扉を叩いて ああ いつの間に私の友達になる 知らず知らずのうちに 自分が変わってゆく  こんな日は故郷の海鳴りが聴きたい 子供の頃の様に 涙を流してみたい 生きるのが下手な人と 話がしたい  ひき潮の悲しみの中から生まれる ああ 夢もある わかってくれるならば 黙って旅支度に 手を貸しておくれ  帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう  帰ろう 帰ろう 帰ろう 帰ろう
虹の木さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸空港の長い回廊を 君の肩さえ抱けずに 途切れ途切れの言葉で 時はゆく 28番ゲート 折りから風に吹かれて散る 虹の木の花びらが まるで遠くで雨の降る如く キラキラと光ってた  「逢わなければ」と僕が 何気なく独白けば 「逢えたから」と君は 小さな声でさえ切り乍ら あふれる涙拭いもせずに それでも眩しそうに笑った そしてお互いが想い出とすれ違うのを みつめあっている  足早に去る僕の背中に君の声「ALOHA MAHALO」 ふり返ればまだ君はそこに居て ちぎれる程 手を振る  タべタンタロスの丘でみつめた ホノルル・シティ・ライツそれから 君の髪に咲いたプルメリア 風に揺れる「月下美人草」 そしてミシェルの窓辺に寄り添い 波打際のガス燈みつめ ピアノに乗せて君は歌う様に 僕にさよならと言った  思えば君からは 奪うことばかりで 与えるひとつもない片肺飛行の夢だった だから静かに氷がとけてゆく様に おだやかに疲れたのは君 為す術もなく一輪の花が枯れてゆくのを 見送るのは僕  フリーウェイでふと空を仰げば 君を乗せた飛行機が 丁度真珠湾の蒼い空を ゆっくり横切る処
もう愛の歌なんて唄えないさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたの嫁ぐ朝 始発列車に乗って 僕は青春から出来るだけ遠ざかる 年上のあなたには初めから 僕の手の届かない愛が居た 200マイルも離れた 名も知らぬ駅で降りよう そしてむかしあなたの為 作った歌 唄おう 教会の鐘が鳴り響く頃 お別れに一度だけあなたの名を呼ぼう  花をちぎれない程 やさしい人に 恋は無理よとあの日あなたは言った 恋の上手な人たちは少し意地悪 僕の胸を吹き抜けたあなたの吐息 200マイルも離れた 名も知らぬ駅で降りたら あなたの好きな花さえも ちぎり捨てて みせよう 列車が陽の当たる坂道を登ってく 遠くに青い海が光ってる 訳もなく涙があふれて来て もう愛の歌なんて唄えない
Forget-me-notさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたの向うであの人があなたの 片手を強く抱きしめている このまま私が手を離さなければ あなたの腕がちぎれてしまう それが辛くて手を離すそんな 愛し方しか出来ずに ごめんなさい Forget me not 私の誕生日に あなたが種を植えた忘れな草 Forget me not 今朝方ひとつめの 小さな花が咲いたばかり  あなたを私より愛する人はない それだけは自信があるけれど 私よりあなたに愛される人なら どこかにきっとあるかも知れない とても悲しくてはずかしいけれど 最后にお願いがあるたったひとつ Forget me not お別れに鉢植えを 部屋に残すことだけ許して Forget me not 忘れないで私の事 この花が枯れるまででいいから Forget me not 私の誕生日に あなたが種を植えた忘れな草 Forget me not 今朝方ひとつめの 小さな花が咲いたばかり
下宿屋のシンデレラさだまさしさだまさし太田正子さだまさし渡辺俊幸洗濯物に囲まれて毎日を過ごします 下宿屋の娘ですおつとめと心意気 レンガ通り抜けてゆくきらめきの女学生 憧れてため息をつく日だってありますわ でも ひとつだけ信じてた チャンスは誰にでも 平等に与えられるはずですもの  下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り がんばった人にはそれなりの幸せが いつかきっと扉を叩く 空に白い雲  お伽話じゃこの後王子様が現れて めでたしの結末を迎える訳ですが わたくしが病いに倒れたその時に 花束とおせんべと手紙が届いたの でも 現れたその人は どこかしらぼーっとした あろう事かお向かいの洗濯屋さん  下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り そんな訳で相変わらず洗濯物に囲まれて 今は子持ちのおばさんですわ 下宿屋のシンデレラ 物干台のマドンナ オーデコロンはシャボンの薫り 子供達に囲まれてそれなりの幸せ あなたやっぱりわたくしの王子様 空に白い雲
玻璃草子さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ぬばたまの君が黒髪の 褥に貸せるこの腕の 躰温も未ださめやらで 後朝の別離する  侘びぬれど 恋は水無瀬川 君ならでみだるべくもなく 振り向けば朝降る雪に 散りまどふ梅の白  あはれ君に咲く愛は 玻璃細工の花なりき 手折りなば 割れるいとしさよ その指を切る かなしさよ  逢ひみての後の想ひこそ生命より深きものなれど 現世の人は生まれ来て果つるまでただひとり 足曳きの長き山道を君ひとりいかにか越ゆらむ 振り向けば君が振る腕に 散りまどう雪の白  あはれ君に降る雪は 玻璃細工の夢なりき 掌に落ちて とけもせず また積もるほど 降りもせず  あはれ君に咲く愛は 玻璃細工の花なりき 手折りなば 割れるいとしさよ その指を切る かなしさよ
道の途中で(ON THE WAY)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸リラ冷えの朝に 旅立つ君へ 今迄の愛を込めて 唄を贈ろう 君の道程は 三叉路ばかり 迷って傷ついた時 思い出してくれ ON THE WAY 僕等はいつでも 道の途中 ON THE WAY 喜びも悲しみも 季節の様に巡り巡る  さよなら 君に会えてよかった さよなら 君が好きでした  誰かの言葉や 時代の嘘で その微笑みやこころを 曇らせぬよう 君は君らしく 生き抜いてくれ 僕は僕のとおりに 歩いてゆくから ON THE WAY 僕等はいつでも 道の途中 ON THE WAY 力の限りに 時の流れを生きて生きて  さよなら また会う日まで さよなら 君に幸あれ  さよなら 君に会えてよかった さよなら 君が好きでした
上海物語さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたと歩いた黄浦江の散歩道(バンド) 夜霧のガーデンブリッジ ふり向けばブロードウェイ・マンション 淮山マ頭の汽笛はジャーディーン・マジソン 南京路の新世界で観た プレミア・ショーの「風と共に去りぬ」 そうキャセイホテルのバーがとても不思議だった ジャズと軍歌の奇妙なハーモニー 同じテーブルで世界中の不安と欲望が 快楽のマティーニ飲み干した 焼き栗の香りとライラックの花と 四馬路(すまろ)の女達の香水で満たされた町  ひねもすあなたと飲茶かハイアライで過ごす そんな夢本気で見ていた 薬指の赤い琥珀の指輪 あなたの笑顔の向うをジャンクの帆が通る 愛を砕くものがあるなんて 信じてもいなかった青春 ピストル片手に世界中の野心と思惑が あいそ笑いでカード・ゲーム やがてあなたを奪い去る嵐の火種が 霧と汽笛に密んでた 不幸な時代に生まれた恋も人も いつしか風と共に去ってしまったようで… すべてが風と共に… 幻の町 上海
安曇野さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸夢を夢で終わらせたくないと 君はこの町を出る ちぎれるほど振るその指先が 芒にとけた秋の日 野分き吹く安曇野(あずみの)に君の後ろ姿 まだ明け染めぬ空に名残り月 僕の愛を一包み 君の知らぬ間に その小さな荷物に忍ばせた それに気付く程疲れた時は 思い出して梓川  君は味気無きその便箋に 恋を覚えたと綴る 山を染めた白が山葵の花に 色を移した春の日 立ち昇る陽炎に君の面影を 映してすぐに消えた忍草 乱れ染めうつろいゆく そんな人の世に 咲いてまた散る一炊の夢 鳥が一声啼いてゆく 日は西へと落ちてゆく  君は夢の道程を 君の色で染めて 幸福になれ それも僕の愛 春疾風安曇野に辛夷の香り撒いて 今暮れなずむ空に朧月 夢がそっと帰ってゆく ふと八十八夜
甲子園さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸喫茶店のTVでは夏の甲子園 準決勝の熱気が店のクーラーと戦ってる 君は男は皆野球好きねと笑い 大観衆の声援聞くだけで私は暑さがつのるわ 負けた人は現在(いま)これを観ているのかしら それともまた来年を夢みているかしらとソーダ水 多分君は知らない「この次」なんて言葉に 期待しない男は案外多いって事をね 「ホームラン」と突然TVが叫ぶ また誰かの夢がこわれる音がする 僕はふと君との来年を思う 故郷ゆきのチケット 二枚握りしめたままで  青春のドラマですねと解説者 文字だけのニュース速報が海辺の事故を伝えている 君は女はいつも男が演じるドラマを 手に汗握りみつめるだけなんて割に合わないわと溜息 3000幾つの参加チームの中で たったの一度も負けないチームはひとつだけ でも多分君は知ってる敗れて消えたチームも 負けた回数はたったの一度だけだって事をね 「あと一人」と突然TVが叫ぶ 君は僕をみつめ涙をこぼしてる 背番号14の白いユニフォームが 彼の青春の最初で 最后の打席に入ったところ
あこがれの雲南さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸はるかなる雲南 夢の西双版納(シーサンバンナン) 母なるメ公河に抱かれて 伝説を語れよ 溶樹(ガジュマル)達 想い出を告げよ 黄金の仏舎利(バゴダ) 蒼く澄んだ湖よ 妖精のように 娘らが水を汲み乍ら くちずさむ雲南 響け唄声 国境を越えて広がれ  はるかなる雲南 最后の楽園(パラダイス) 父なる山々に隠された 幻の別天地(オアシス)よ 百万の蝶と小鳥が冬を越す谷間よ 春のあけぼのをついて 百万の蝶が 花吹雪の様に舞い立つ あこがれの雲南 遥か西双版納 果てしなく青き大空よ
CONGRATULATIONSさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸事件と生理は忘れた頃訪れる 実は突然あの娘が嫁にゆくという そもそもあの娘は俺達の憧れで 例え自分が死んでも一緒に死のうと思ってた それを馬の骨に 掠め盗られるなんて かなりゆゆしき事態 許すまじ暴力 順番守れと 社会正義の炎 仲間は集い怒りうろたえた (Congratulations) その時誰かふとつぶやいた (Congratulations) 一番大切な事がある (Congratulations) もしもあの娘がそれを選んで 幸せになるなら それが何より  あの娘が白いヴェールに包まれて おだやかな日射しの階段降りてくる いつもの笑顔の頬に涙が光る 仲間はみんなハンカチを出して欠伸する やい馬の骨 俺達は先程 キャンセル待ちの順を あみだくじで決めたんだ 虎視眈眈と 狙うぞ幸せ者 そこの処日記に書いておけ (Congratulations) しっかり頼んだぞ馬の骨 (Congratulations) こうなったらお前だけが頼り (Congratulations) これから俺達はやけ酒だ もしも悩んだ時は相談しろよ  (Congratulations) 一番大切な事がある (Congratulations) もしも二人がそれを選んで (Congratulations) 幸せになってくれるのなら どんな事より それが何より
孤独(ソリティア)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸部屋には今もあなたの 風が吹いている 想うだけで息がとまる程 深く愛してた ベランダの花の色も レコードの響きも 薄いお酒の氷の溶ける音も あなたを覚えてるのに 私の孤独は 時計の中で あなたの年齢さえ 追い越してしまった 話をするその仕草や 間の取り方から 横顔や煙草の煙の形まで 好きだった  記念日だらけのカレンダー あきれてたあなた でももう赤い日付は増えない それが寂しくて 私の孤独を 縁取るものは 想い出のぬくもりと あなたの居ない音 明日この町を出ると 決めた途端に 壁紙の染みさえ愛しくて 涙がとまらない
転校生(ちょっとピンボケ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸バスを待つ君の長い髪に Blow in the wind 僕は今 物語を一人で読み返してる 僕の目の前に 君が現れたHalloween 寄宿舎は大騒ぎ カボチャと君の噂で みんな君に熱を上げて 波乱含みで迎えた Christmas Eve 驚く事に 冴えない僕を 何故か君は選んだ (Woo!) うろたえて 僕はWHISKYをがぶ飲みし そのせいか僕が撮った君の写真は ちょっとピンボケ  そのまま酔っぱらって醒めずに迎えた New Years Eve 初めてKissした 愛しのSt.Valentine 喧嘩してまずくなり どうにか仲直りEaster 思い出が多過ぎて 一人じゃ数えられない そんな君が帰ってく 来たときみたいに風の様に バスがやってくる 振返って君は なにか言おうとした 手を振り遠ざかる 君を追いかけ Blow in the wind 見送る風景が ちょっとピンボケ
津軽さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸蕭々と吹く風に雪煙 土蜘蛛の如くうずくまる林檎の樹 寂しさに立ち枯れたみちのくの 名も知らぬ木に氷が華と咲く 思えば あなたとの心の道行きは 荒海に 揺蕩二つの小舟の様に 櫂を失くして流されて 行方も知れずあてもなく 引き返すにも進むにも 浮かぶ瀬も無く  滔々とゆく河に泡沫の はじける瞬(いとま)の儚さを 哀しいと言わず愛しいと 答えたあなたの優しさが胸を突く 津軽に訪れる春 まだ遠く 心の道行く先は なお遠く 凍てつく指に耐えかねて ふとあなたの名をくちずさめば 降りしきる雪の彼方から 幽かな海鳴り
虫くだしのララバイさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸大好きなおじいちゃんが死んでしまった 約束だったからだから泣かなかったけど気持ちが 落ち着くまで三月かかって  今日はじめて彼の書斎の片付けをした ひき出しの中からでて来た新品ののし袋 おめでとうと書かれた誕生祝いは来月の 僕宛に早く嫁をもらえとメッセージ 懐かしい文字抱きしめて僕は不覚にも 泣いてしまった約束破った  約束…約束…約束…そうだ約束で思い出した ことがひとつ それはまだ僕のおなかにさなだ虫が居た頃  プラモデルくれたら薬を飲むと約束をして  医者と薬が死ぬほど嫌いな僕はしかとして逃げたっけ そしたらお前は男じゃないとひどくしかられた それでも飲まないから彼はついに奥の手を出してきた ほんとはこれを飲めば空が自由に飛べるのだ わしの魔法のマントを貸してやるぞともちかけた どっこい僕はませてたから鼻で笑いとばした おじいちゃんは悲しそうな目をした  ナフタリンくさいタンスの中から兵隊マント 何気なく着てみたらいつの間に今の僕にぴったりだった 僕はあわてて家を飛び出し薬屋へ走る そしてチョコレイト色懐かし薬ひとびん買って来た それから水で一気に虫くだしを流し込み 今こそ約束を果たしたぞとマントをひるがえし 走り出した両手広げ近くの公園へ そしてジャングル・ジムへ駆けのぼる  ジャングル・ジムへ駆けのぼる
人買さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸古里の野辺は早蕨の 萠え出る頃浅い春 渡りそびれた冬鳥と 霞立つ沢の糸柳 いつもと変わらぬ風景に 今年は君がなじまない 誰かと同じ目をしてる 何より笑顔が色褪せた 町で暮せば誰も彼も 哀しい顔に染まりゆく まるで鏡の向こうから 話しかけられている様な気がする そうか 君までがそうなのか 何故だ 一体あの町には何があるんだ  誰かに聞いた事がある 町に人買が棲むという 皆幸せに憧れて 何かを売り渡すという そうしなければ生きられぬ それですべてがうまくゆく そしてこころを無理矢理に 開かずの間に閉じこめると おそらく僕と観た夢を 君は何かと取り替えた それで大人になる気なら ついでにここで僕をすててしまえ 泣くな 泣いて逃げちゃいけない 返せ さもなくば君を返してもらえ どうか どうか どうか  泣くな 泣いて逃げちゃいけない 返せ さもなくば君を返してもらえ 僕は 此処で 待ってる
まりこさんさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸夜中に目が覚めたら まりこさんがベットの端に腰かけて 身づくろいをしていた 酒に張り倒されて 起きられない僕横目で笑ってビール もらうわと冷蔵庫あけて なみ・なみ・なみとグラスに注いで まるで薬あける様に飲み干して 大きなため息を 遠慮無しに吐いて それから下着姿でソファに腰かけて 身体のあちこちの 青アザやバンドエイドを数え乍ら さびしいと独白く  お酒に酔えばいつも 必ずいくつかの傷をこさえるのよ みてよこんなに沢山 お湯を沸かす時に カップラーメン食べるつもりで火傷 それにガラスで切った指先 ほら・ほら・ほらとグラスをあおって 何か無理に流し込んでるみたいだ お酒やめればいいのに そんなに好きかときけば ふいに彼女は怒った様に吐きすてた 酒なんて大嫌いよ だけど男にひっかかるよりましね そうよ百倍は好きよ  あんた幸福だから わからないのよあたしこれから何処へ 帰ると思うの 誰も待ってない部屋 灯り点けた時の淋しさあんたには 一生わからないわよ 酒・酒・酒友達などないわ 男と心中なんて死んでもいやだわ さみしいねお酒より 上手な嘘つきの 男に逢いたいわね 処であんた バンドエイド持ってない? 新しい傷が出来たと彼女は笑って 靴下をはいた
片おしどりさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸彼女は夏の間 湖のほとりで 家族と共に過ごす事になってた 危な気に走る 孫達を目で追って 水辺に過ぎゆく一日を愛してた  働くだけの日々を 過ごしてふと気付けば もう自分で歩けない程年老いてしまった 人は 子供達の為に生きて来たというけれど それは違うわただあなたに ほめてもらいたくて夢中で生きただけ  愛する人々に 恵まれた幸福を 彼女は少し恥ずかしい気がしてた 先の戦さで死んだ 愛する人の事を いつしかしぼんだ掌であたため乍ら  時折目を閉ざして その人に呼びかける あなただけいつもいつもあの日のまま若いなんて ずるいわ 私ばかりこんなおばあちゃんになってしまったわ だからもう恥ずかしくて ほめてほしくてもあなたに会えないじゃないの  今日もまた湖の 向こうに陽が沈む さざ波がいつか金色に変ってる シルエットになった おしどりがただ一羽 静かに水面を泳いでいった
夢ばかりみていたさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸いつも夢ばかりみてた 子供の頃から 風に誘われ空に憧れ 海に恋してた どんなに辛い時も あきらめなかった 宝島やトム・ソーヤ、ピーターパン みんな仲間だった 君の夢は 元気でいますか 今も地平の果てを にらんでいますか いつしか時は過ぎて 大人になっても 僕の夢はまだ星空みつめて 今も咲いてる
初恋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸通学バスが止まる坂道を少し降りたら 小さな公園があったでしょう あの頃の私はあなたに声もかけられず そこであなたの通るのを見てた 好きとつぶやくだけで 胸が張り裂けそうで 大きな桜の樹に そっと ささやいてた あの人よ あの人よ 誰かにもらったあなたの写真に 音もなく 降りしきった 桜の花 花 花びら  初恋はそうして季節の花とともに いつしか消えてしまったけど つらい時も私のこの胸の中で咲いて 時折悲しみを支えてくれた あなたは何も知らずに 何処かで幸せですか 大きな桜の樹は 今年 公園と一緒に消えたけど あなたの写真の中では今も その腕をひろげて 桜の花 花 咲いてる  あなたの写真の中では今も 音もなく 降りしきる 桜の花 花 花びら
赤い靴さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸坂道の途中でふと振り返れば 幻のように 光る海が見えた あの頃の二人は いつも港を見てた 外国船の白と 君の赤い靴 坂道をたどる時に 感じる自分の重さと 登りつめた時に ふいに拡がる眩しい風景を君は愛してた とてもとても優しいまなざしで 僕は誰かが君を遠くへ連れていってしまいそうで 悲しかった  僕はまだ今でも 坂の途中に居て やっと自分の 重さ感じている 今でも忘れない 栗の花の向うの 飛行機雲の白と 君の赤い靴 僕の長い坂道は 遠く険しいけれど 登りつめた時に きっと眩しい風景が待っていると信じて 辛い時は君の赤い靴 思い出しながら 強く生きている  いつの日か君と二人で 見るはずだったあの青い海を 信じて坂道 登り続けているよ
十六夜さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸火をおこせ 木をくべろ 今宵は十六夜 初恋を偲びながら いざ酔い 酒を注げ 夜空ふんわり雲が往く 火の粉が舞い上がる あれは土星か 木星か さて螢か幻か 我等どの道 ひとり旅 風も哀れの 風媒花 ここをせんどの盛り上がり 旅は道連れ世は情 友よ 友よ 頼りなき友よ ずぼんが焦げておるぞ  ふと黙るその一瞬を 虫の音が埋めてゆく 照れ乍ら恋を語る おまえが愛しくなる 時はゆく時はゆく 土足で胸こじあけて 負けるもんか 負けるもんかと 何故か昂ぶる心 我等どの道 風まかせ 子供の顔で生きている 宝の地図の切れ端を 信じて 生命 無駄に はしゃぐ 友よ 友よ 情無き友よ 酒をこちらにも廻せ 我等どの道 ひとり旅 風も哀れの 風媒花 上を下への大騒ぎ 一里踏み出しゃ旅の空 友よ 友よ ふがいなき友よ 寝るにはまだ早いぞ
さよなら にっぽんさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸生命を投げた少年の手紙を またTVが写している 仏蘭西の水爆のニュースと共に 故郷から帰る車の列で事故が 起きたと告げている 上九一式村の中継の後で 黒字が少し減るようだと 妙なことを喜んでいる 思い出した様に地震の 被災者の背中をかすめてゆくマイク 空港の映像は 海の向こうへ旅立つ青春達の笑顔 この国の誰かが拳銃で撃たれるなんて さよなら にっぽん さよなら にっぽん ふとつぶやいたら 涙がこぼれた  美しいのは花そのものではなく そう感じる心だと もう誰も教えてはくれない 夢の見方を教える代わりに 大人達は目を覚ませという 売り物と買い物しか無いかのように 心は贈り物 こわれ易い贈り物 何でもそろうこの国では 心までの道が遠すぎる 昔この国には妖精たちが住むと 信じた人がいた こんな僕のどこかにも まだ住んでいるのだろうか さよなら にっぽん さよなら にっぽん そう文字に書いたら 涙がこぼれた さよなら にっぽん さよなら にっぽん 妖精達はどんな顔で 笑ったのだろう さよなら にっぽん さよなら にっぽん この国には妖精達が住んでいる 今でも
ステラ,僕までの地図さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸夢を見てた うたた寝をしたらしい また君の夢だったよ ステラ いつものこと  昔のまま 君の部屋のままさ 時折 ここへ来て ステラ 話をするよ  焦がした料理に 涙ぐんでた夜も あったね ステラ 思い出というのは いいことづくめなんてこと ないけれど  君だけは 特別な人らしい 何ひとついやな ステラ 思い出など無い  地図を描いてた 僕までの地図を 君のあの日の言葉が ステラ 忘れられない  「出逢うまでに 道に迷い過ぎたわ 次の人生までに あなた 地図を描いといてね」  何ひとつ変わらない 僕の想いはむしろ つのるよ ステラ 思い出というのは 色あせてゆくばかりだと いうけれど  君だけは 特別な人らしい 何ひとつ色あせた ステラ 思い出など無い  Happy Birthday 今日は君の誕生日 ほんとうなら君は ステラ いくつになるんだっけ  ステラ…
六日のあやめさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸子供の頃から 遅れて咲いていた 六日のあやめと 笑われて泣いた 遅れまいとしたら 転んで怪我をした 十日の菊と あきらめて泣いた  やっと大人になったのに 変らないのが悲しくて そうつぶやいたらあなたは 遠くを見ながら笑った  遅れて咲いても 花は花 実らなくっても 恋は恋 叶わなくっても 夢は夢 届かなくっても 愛は愛 ほら 一番星みつけた  子供の頃から 年寄りっ子だった 三文安いと 笑われて怒った 怒るまいとしたら 涙がこぼれた 母だけが笑った 明日天気になあれ  こんな私でもいいですか 変らないけどいいですか そうつぶやいたらあなたは また遠くを見ながら笑った  雲にかくれても 月は月 飛べなくっても 鳥は鳥 どこへ流れても 水は水 変らなくっても 君は君 ほら 一番星
銀杏散りやまずさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸春未だ浅き如月の 望月の頃君逝けり 来たれば還る生命にて 何ぞ悲しむ事やある あの戦いを終へし折 我をば共に誘ひて 君が故郷に帰りしが 我が青春の始めにて  思へば君が妹の 吾が子の母となりてより 兄弟の契りもて 爾来(じらい)過ごせし半世紀 共に誇りし不器用の 生活(くらし)は楽にあらねども 吾俺(わいおい)のまた管鮑(かんぽう)の 友よ君の名を呼べば  桜 散りやまず 春風 黄砂 舞いやまず 我が涙 流れてやまず 桜 散りやまず  奇しくも八月十五日 君の御影を吾が子らと 精霊船に花火もて 送る事とは思はざり 君旅立ちし港より 敬礼をもて老兵の 送りし心届きしや 君終戦を迎へしや  時待たずして秋となり 我のみ歳を加へたり 未だ独り我戦場に 立つ老木の心地なり 共に笑ひし不器用の 青春遥か遠けれど 嗚呼 兄弟よ君の名を 誇りもて語る時  銀杏 散りやまず 秋風 紅葉 舞いやまず 我が思ひ あふれてやまず 銀杏 散りやまず  銀杏 散りやまず 秋風 紅葉 舞いやまず 我が涙 あふれてやまず 銀杏 散りやまず
絵画館さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸授業を抜け出して 球場のアーケード ゆっくり すれ違う スワローズのユニフォーム 秋の日射しの中 君の指に触れた  木漏れ陽が揺らした 水に映る絵画館 ほどけた靴紐を結び直す 君の横顔  外苑を染めてゆく 金色の銀杏並木 青春という名の答えのない問いかけに怯えてた 君と僕のセピア色の傷口さえ いつしか懐かしむ そんな歳になった  足元に転がった 誰かのファウルボール ゆっくり投げ返す 君の細い腕の白さ  もしかして誰かに 壊される日を待つような 青春という名の あやうさを君に感じていた 絵画館の天窓からゆるやかに こぼれる日射の中 君は輝いてた 遠い光の中で…
短篇小説さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ささやかな嘘があなたから滲む 季節の替わり目に ふとこぼれたのですね 思い出の中はあたたかいですか 私はその人に よく似ているのですか 短篇小説の始まりの様に ガラス細工の言葉で 明日という文字をあなたの背中に いつもつづっていたのに  積み木細工みたいに つぎだらけの愛 思いあがりですか 幸福(しあわせ)と名づけるには 閉じて下さい できることなら 心の古地図と思い出の中の人 短篇小説のおしまいの様に ふいにつき落とさないで お願いあなたを思い出の人に どうぞしないで下さい どうぞしないで下さい
あの人に似ているさだまさしさだまさしさだまさし・中島みゆきさだまさし・中島みゆき渡辺俊幸昔 哀しい恋をした その人を 護ってやれなかった その日 この胸は毀れた 鍵をかけ 窓さえ 塞いだのに なのに いつから この部屋に来た 気付かないうちに 君は… あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで  昔 切ない恋をした 約束を 守ってやれなかった その日 涙が聴こえた もう二度と 誰かを 愛せない なのに こうして 君とめぐり逢い 雪が そっと融けてゆく 今度は大丈夫 もしも許し合えたなら 必ず 抱きしめた 夢はほどかない 今度は大丈夫 二人許し合えたなら 必ず 抱きしめた 腕はほどかない あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで
君を信じてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸人は皆 君のことを 駄目な奴と笑うけれど 僕だけは知っている 本当の君のことを  人は皆 君のことを 意気地無しと笑うけれど 僕だけは知っている 君の勇気 君の力  君は今 ほんの少し 迷い道でうろたえてるだけ  君を信じてる いつか本当の 君に会える そんな日が来る  君を信じてる 君の笑顔 どんな時でも 君を信じてる
ハックルベリーの友達さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸Huckleberry Friends Forever Huckleberry Friends Forever  ばったり街角で 出っくわした時に がっかりしたんだよ 君の目が曇ってた あんなにキラキラと 輝いてたのに 大人になったと 言い訳はいらない  ちょっと待って いつだって僕ら Huckleberry Friends 忘れないで 子供の頃の夢を きっと いつだって僕ら Huckleberry Friends 指切りしたじゃないか  Huckleberry Friends Forever Huckleberry Friends Forever  すっかり疲れたら こっちへお帰りよ そんなに世の中を つらく思わず もっとときめきなよ ずっと君らしいよ 死ぬまで子供の 心を守ろう  ちょっと聞いて いつだって僕ら Huckleberry Friends 冒険旅行へと出かけようよ そうさ いつだって僕ら Huckleberry Friends 元気はいつも味方さ  ちょっと待って いつだって僕ら Huckleberry Friends 忘れないで 子供の頃の夢を きっと いつだって僕ら Huckleberry Friends 指切りしたじゃないか  Huckleberry Friends Forever Huckleberry Friends Forever
秘恋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸形見分けで貰った 祖母の机に 古ぼけた写真と 封筒が眠っていた 祖父でないそのひとは 若い兵士で 出しそびれた恋文の 宛名の主だろう 昔 愛した ひとだろうか せつなく別れた ひとだろうか ユキノシタの白い花を祖母は愛していた 石垣にすがるように 耐えるように咲く花を  時代とはいえども 祖母の秘めた恋は 誰に語る事もなく 静かに閉じていた どんな風に祖母を 愛したひとだろうか そのひとの面影は 少し僕に似ていた どんな思いで諦めたのだろう どんなに悲しく想い続けたのだろう ユキノシタの白い花を祖母は愛していた 石垣にすがるように 耐えるように咲く花を  今は昔の物語 人知れず咲いて 消えた花 ユキノシタの白い花を祖母は愛していた 石垣にすがるように 耐えるように咲く花を
バニヤン樹に白い月~Lahaina Sunset~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ワイングラス片手に 酔った振りしてあなた オレンヂ色に溶ける夕陽 危気なシルエット あの人が留守だから いけない風が吹いて MUSKの香り イヤリング揺らり バニヤン樹に白い月 僕の胸に頬を預け ため息などついたりして 遊び上手な あなたは もう僕との別れを考えているね  我儘な人だから 気紛れに恋をする あなたにとって 一体僕は いくつ目のスペアキイ 僕の背中を抱いた 体温が熱いね ブレスレットに写るときめき バニヤン樹に白い月 ビロードの様に過ぎゆく おだやかな不安の中で 僕が強く抱きしめても きっと あなたはずっと遠くにいるね  あなたは海流になった 僕の羅針盤は壊れた 女はいつも見知らぬ入江 だから僕は今 マゼランになる
6ヶ月の遅刻~マリナ・デル・レイ~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸待たせてばかりいた恋だった 僕がどれ程遅刻をしても いつも笑顔で 来てくれてありがとうと言ったね 約束だから待つ訳じゃない もしも会いたくて来てくれるなら いつまでもと言いかけて 窓の外を見た君の横顔 マリナ・デル・レイ 穏やかな午后の陽射し 鴎の影がゆるやかな 曲線を描いてテーブルを横切る マリナ・デル・レイ 君の好きだった ストロベリイ・マルガリータのストローで咲いた 名も知らぬ紅い花 愛し方も傷つく心も 二人とても似すぎてた だから あんなに晴れた午后に別れたのだった  久し振りに訪ねたこの店で あの頃の様に過ごしてみた ライト・ビールにポテト・スキンのピザに思い出ソース 窓の外に揺れるクルーザー 水彩の様な空と海の色 息をとめてそっと振りむけば ふいに君がそこに居た  マリナ・デル・レイ 後ろ姿で君とすぐに気づいた 別れた日と同じ白いカチューシャ マリナ・デル・レイ 君の好きだった ストロベリイ・マルガリータのストローに咲いた なつかしい紅い花 約束をしてた時の様に いつもの笑顔で振り返って 君は小さな声で おかえりと言った どうやら僕は半年も遅刻をした
回転木馬さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸回転木馬が廻る 君と僕とをのせて 日曜日だけ僕の子供に戻る君の笑顔が弾む たがい違いに廻る 君と僕との木馬 僕が上がる 君が下がる 君が進む 僕が遅れる 昔 君のママと 深く愛し合い そして君が生まれた それだけは真実 けれど愛だけでは どうにもならないことがあるんだ 哀しいね 大人になれば 君は すてきな笑顔で鳩に 手を差しのべているけど 驚かしちゃいけないよ 空に帰ってしまうよ  噴水のふちを歩く 君の危気な足取り 赤い風船は手を放せば もう帰って来ないよ ひとつひとつ覚えて 早く大きくおなり そしていつか恋をしたら 話したいことがあるから 何処かで鐘が鳴る お別れが近い 君のママに伝えて 今でも愛してる けれどそれだけでは どうにもならないことがあるんだ 哀しいね おかしいよね だから せめて今日は楽しい 二人だけのカーニバル ピエロなのに 涙なんか こぼしたりして ごめんね
東京さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君と別れて今旅立つ 東京 空港の人波に疲れて ふと立ち止まり めまぐるしく変わる 標示板を見つめてる みんな独り 君が生まれて育った町 東京 もうそれだけで好きな町だった 川の流れも 歩道橋から見た 車の流れも 人の流れも 時の流れも 東京 東京 孤独で 切なくて 虚しくて 冷たいくせに優しくて弱い 思えばみな僕の 心が町に写っていただけ  舞い上がるジェットの爆音が 君と君の町にさよなら もしもまた会えたら笑ってほしい 君や君の町のやり方でいいから 東京 東京 ゆるやかに傾く小さな窓から 拡がる街の灯がきらめいて そのひとつひとつに 愛と哀しみが暮らしてる  東京 東京 摩天楼に咲く光の海が いつしか銀河にながれこんでゆくよ とても愛していた 僕にはいい町だった 東京
病んだ星さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸この星に生まれて よかった 今の時代を生きて よかった 君にめぐりあえて よかった 君にめぐりあえて よかった  水は清く大地を 流れ潤し 木々の緑は深く オアシスを育て 生き物たちは静かに 互いを慈しみ 風はふくよかに 明日を告げる  争い事もなく 憎み合わず 許し合い 信じ合い 強きものは守り 弱きものは助け 全て 愛のたまもの  この星の まわる音が 聴こえますか この星の まわる音が 聴こえますか
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