渡辺俊幸編曲の歌詞一覧リスト  301曲中 201-301曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
春の鳥さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ひきだしにしまっておいた 出しそびれた恋文は 私からあなたへの 最後の手紙になるはずでした あんなに深く愛されて あんなにせつなく別れた 書きながら三度泣いて 出せなくて二度泣いた手紙を 今 一枚ずつ マッチで火を灯せば ふるえる文字が 胸を衝く 本当に本当に あなたが好きでした 春の鳥のように 手紙の白い煙が まっすぐに 青空に 舞い上がってゆきます そう丁度 春の鳥のように ようやくあなたから 巣立ってゆきます 明日 嫁ぎます  幼すぎたわたしが あなたと別れたことで 大人になれたなんて 皮肉なものだと思います 親を追う子供のように いつもあなたのうしろを ついて歩くばかりの 足手まといだったのですから 今 出会ったなら あなたは誉めてくれる そんな自信もみな あなたがくれた 本当に本当に あなたが好きでした しあわせになります 約束ですから まっすぐにまっすぐに 歩いてゆきます そうきっと しあわせになります どんなにつらいことも 笑えるつもりです 大人になりました  春の鳥のように 手紙の白い煙が まっすぐに 青空に 舞い上がってゆきます そう丁度 春の鳥のように ようやくあなたから 巣立ってゆきます 明日 嫁ぎます
予約席さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸かなしいね やさしいね 生きているって すごいね 泣かないで 負けないで 私 生きてみるから  花の降る午後に 春は暮れてゆく 光咲く夏は 海へと帰ってく 人は一体 生きてるうちに いくつの「さよなら」を言えばいいのだろう あなたの笑顔に 出会えなかったら 今でも私は「さよなら」に縛られて 誰かが待っていてくれること 信じなかったと思う もしかしたら こんな私でさえ 誰かが求めてる いつか誰かの 支えになれる 場所があると思う  かなしいね やさしいね 生きているって すごいね 泣かないで 負けないで 私 生きてみるから  山を染め乍ら 秋は去ってゆく 積もった雪なら いつか消えてゆく 人は決して独りきりで 生きている訳じゃない いつかきっと こんな私でさえ 誰かが待っている 私の為の 予約席がある それを信じてる  かなしいね やさしいね 生きているって すごいね がんばって がんばって 私 生きてゆくから  かなしいね やさしいね 生きているって すごいね 泣かないで 負けないで 私 生きてみるから
約束さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸母の手にすがり乍ら 歩いたあの道を いつか私も同じように 歩きたいと思ってた 思い出はセピア色に いつも坂の途中 大きな樟の枝の向こう 遠く海が見えた 時は音もなく降りつもる 悲しみもいつか解けてゆく 思いどおりには 生きられないけれど 一所懸命だったね あなたの背中はいつも とてもあたたかだった どんな時でも私を 信じてくれた  道ばたの名もない花 あなたに見えますか ある時母は振り向いて 約束しようと云った それぞれに人は誰も 自分の色で咲く いつか必ず しあわせに咲くと約束してね 悲しみは棘に変わってく 甘えたら色は褪せてゆく 思いどおりには 生きられないけれど 一所懸命咲いてね 憶えています必ず 約束は守ります あなたの分まで高く 笑顔で咲きます あの人と二人きっと しあわせになります あなたの分まで高く しあわせになります
ひまわりさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸人は誰も 心に 花の種を 抱いて生きているんだよと あなたの口癖や声の響きが このごろとても恋しい 夢見て咲いているのなら 菫 密やかに咲くのなら 野菊 人を傷つけてしまう 紅い薔薇 散ってゆくのなら 桜 それから私に あんな風に咲けよと 指さした花は 一輪の ひまわり 背すじを伸ばして 憧れだけをみつめ ひと夏を力の限り 明るく咲く花 私はその時 本当にそんな風に 生きてゆきたいと 心から思った  いつまでもあなたを愛していると あの日約束したでしょう はるかな時の流れを越えてまだ 約束を守ってます あなたと暮らした懐かしい町を 独り遠く離れて 海辺に色とりどりの花が咲く 風の街で 咲いてます 鳥よあの人に 出会ったら伝えてよ ひまわりの様に 私は生きていると 背すじを伸ばして 憧れだけをみつめ 一日を力の限り 明るく生きてる  鳥よあの人に 出会ったら伝えてよ ひまわりの様に 私は生きてる 背すじを伸ばして あなただけをみつめ 約束どおりに 明るく咲いてる
ひとりぽっちのダービーさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸子供たちを背中に乗っけてゆっくりと 砂丘を歩くだけの馬がいる 春も夏も秋も冬も 実は彼は昔 レースで走っていた 一度も勝ったことはないけれど ターフに吹く風を知ってる 幼い頃にはみんなに 期待されて育った もしかしたらと彼自身も 少しは思っただろうか あのダービー 夢のダービー 東京の芝の上を 大歓声の中 ゴールを駆け抜けてく風になる あのダービー 夢のダービー もしも怪我さえなければ 彼にもチャンスはあっただろうか 誰にも小さな伝説があるように 彼にもある小さな伝説を 他人(ひと)ごとだと思えないんだ  松林を抜けて しばらく歩いたなら 砂丘の向こう側に海が見える 春も夏も秋も冬も 彼はそこでひととき遠くをながめたら 今来た道を戻ってゆく いつもおだやかな眼をして 生き方には色々ある 他人(ひと)の幸(しあわせ)は計れない 彼の背中で輝いてる 子供の目を見るがいい  あのダービー 夢のダービー 彼は今も走ってる 人々の思い出の中に 彼のゴールがある ひとりぽっちのダービー 誰も知らないレースを 彼なりに戦ってる あのダービー 夢のダービー 第4コーナーから 沸き返るメインスタンドを彼だけが駆け抜ける ひとりぽっちのダービー あの海の潮騒が 彼への大歓声に変わってゆく  子供たちを背中に乗っけてゆっくりと 小さな伝説が歩いてゆく 春も夏も秋も冬も 春も夏も秋も冬も
病んだ星(インターミッション)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸この星に生まれて よかった 今の時代に生きて よかった
おもひで泥棒さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸心配しなくていいよ おもひで泥棒なんていない  おばあちゃんが物忘れをするのは 泥棒なんかのせいじゃない 家族旅行のことや運動会のことを 忘れても 君を忘れやしないだろ  おばあちゃんが物忘れをするのは 近頃の楽しいことばかり 実はそこんところに 秘密が隠されてるのさ 本当のこと 教えてあげようか  心配しなくていいよ おもひで泥棒なんていない  誰でもみんな歳をとったなら 神様と約束をするのさ 思い出とひきかえに 幸せの回数券と とりかえて そっと貯めておくんだよ  楽しいものや新しいものほど 高くひきとってもらえるよ ただし条件がある 幸せの回数券は 自分の為には 使えないんだ  おばあちゃんが誰の為に 幸せを貯めていると思う そう そのとおりさ 幸せの回数券は 君の未来に とってくれているんだよ  おばあちゃんが物忘れをするのは 泥棒なんかのせいじゃない ありがとうなんていらない 優しくしてあげるんだよ でも このこと知ってると言っちゃだめだよ  心配しなくていいよ おもひで泥棒なんていない  心配しなくていいよ おもひで泥棒なんていない  おもひで泥棒なんていない
虹~ヒーロー~さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸こんなにも長い間 何故歌って来たのだろう ちいさなしあわせや 伝説の向こう側に 逃げ込むチャンスは いくらもあったのに まだ 歌っている  控室の窓辺の かすみ草の向こうを 君の横顔に よく似た思い出が とおり過ぎてゆく 開演のベルが鳴るまで あと 15分  全てを手に入れたり 全て失くしたり 君までも ひきかえにして 歌い手は虹のように 悲しみの雨の向こうで 咲くものだろうか  I'm a singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じてそして I'm a singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに  時々ふとラジオから 先に逝った友達の なつかしい唄が 流れることがある そうだね永遠に 唄い続ける しあわせ ふしあわせ  誰に負けても構わない 自分には負けられない いつか時が過ぎて 思い出に変わったとき 目をそむけないで いたいだろう 僕はまだ 旅の途中  誰かの心の 扉を叩き続けて 何もかも ひきかえにして 可笑しくって哀しくって 美しき人生 さあ 幕が降りる迄  I'm a singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じてそして I'm a singer 君の空を ひとときでも 僕の色で 染められたら それでいい  Yes, I'm a singer 虹になりたい ひとときのヒーロー 演じてそして I'm a singer 振り返ったら 幻のように 消え去るもの 誰かのしあわせと 入れ違いに
夢と呼んではいけない~星屑倶楽部さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸それを夢と呼んではいけない 希望ではなく期待でもない 信じて そして待つことを 私は約束と呼びたい それを嘘と呼んではいけない 多分ではなくきっとでもない 信じて 歩き始めたら それは愛に変わってゆく  遠くから見れば誰もが 小さな星屑のひとつ けれど見つめてごらんよ そうさ それぞれがひとつ 輝いてる太陽 それを忘れちゃいけない  思い出したら ここへおいで Together Together  星屑倶楽部へ おいでよ すべて忘れて おやすみ 星屑倶楽部へ おいでよ 明日の為に笑っておくれ  誰の目もはばからず 声を出して泣きたい そんな時があるよね 誰かの名前を 大きな声で叫んで みたい時だってあるさ  そんな時には ここへおいで Together Together  星屑倶楽部は いつでも 君を迎えてくれるよ 星屑倶楽部は 誰でも すぐに友達になれるから  星屑倶楽部へ ようこそ すべて忘れて おやすみ 星屑倶楽部へ ようこそ 明日の為に笑っておくれ  星屑倶楽部は いつでも 君を迎えてくれるよ 星屑倶楽部は 誰でも すぐに友達になれるから…
ふきのとうのうたさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ふきのとうが 咲いたよ 春は もうそこまで 君の笑顔に 似ているね 水辺で 輝いたよ  僕を忘れちゃ いやだよ 季節が 過ぎても 時々でいいから 少し 思い出してね
十七歳の町さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸エレベーターの中で 2年と8ヶ月振りに あれ程愛した 君と昨日出会って どぎまぎするだけの 自分が不甲斐なかった  それで今日海辺の この町にふと会いたくなった 海へと向って 岬が伸びていて ゆるやかな傾斜の 坂道が懐かしかった  小さな露地がふたつ 重なる川端の広場 不思議な占い師がいて 僕らを呼び止めたね  二人はこれからきっと 倖せになりますよって 残念乍ら 予言ははずれたけど 十七歳までを 君が過ごした この町  エレベーターの中へ 誰かに手を引かれて 現われた君は 純白の花嫁衣裳 どぎまぎするだけの 僕にすぐに気付いたね  どんな顔をすればいい 時間を止めた僕に 君はおだやかに 笑ってくれたよね 岬に咲く花を みつめた時みたいにね  君を愛したことや 君に愛されたことが いい加減じゃなかったねって なんだか嬉しかった  それから君はその手の 白いレースの手袋 はずして僕に 手を差し出したよね 君の手はやっぱり とても暖かだった
花の色さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたの言い訳を 受話器で聞き乍ら 心は遠い海の潮騒を聴いている 鏡に写った 時計の針だけが 過ぎゆく時間(とき)の流れを遡るように見える  長い手紙を書くように 流行りの色で頓染めて こんな時 声を荒らげて 泣けたらどんなだろう 季節は静かに 花の色を変える  私のため息を うつろな眼差しで あなたは聞かぬ振りで 遠くを見つめてる それからこころの 入口閉ざして 出口だけを開けて 見えない誰かと話してる  風に吹かれて散る様に 短い嘘をつけばいい こんな時 あなたの為に 笑えたらどんなだろう 季節は静かに 花の色を変える  長い手紙を書くように 短い嘘をつけばいい 季節は静かに 花の色を変える
普通の人々さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸鍵の数だけ不幸を抱いているって 誰かが言ってたね 僕には部屋のドアの鍵がひとつだけ 幸せのうちなんだろう  午前零時前の暗い部屋には 留守番電話の赤いランプが No Message  TVは好きじゃないね ヒステリックでセンセイション 疲れは増すばかり クレジットカードとファッション雑誌に 追いかけられるなんて 耐えられない  シャワーの音を気づかってドライビール 雑誌の見出しに驚くけど No Message  退屈と言える程 幸せじゃないけれど 不幸だと嘆く程 暇もない毎日  例えば朝の電車 みんなの顔が同じに見えて来る 例えばTVで笑う みんなの顔が同じに見えて来る  危険信号 誰かが言うけど どっちが危ないのかな No Message  好きな人はいるよ あたり前にね 愛し合っているよ 友達も多い方 いい奴ばかりで 僕は普通なんだろう?  何も気にする事なんかない なのに何か不安で No Message  寂しいと言える程 幸せじゃないけれど 不幸だと嘆く程 孤独でもない 生きる為の方法(やりかた)は 駅の数程あるんだから 生きる為の方法は 人の数だけあるんだから
Bye Bye Guitar(ドゥカティにボルサリーノ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あんたがいなくなってから 片手程年を数えたね もう泣きそうにならないで あんたを語れる歳になった ボルサリーノ目深にかぶり 白いストラト ジェフ・ベック気取りで鳴らしてた ドゥカティ転がして格好つけて そのくせショートケーキで口の周り汚してた  俺たちみんな元気でいるよ 俺たちみんなバリバリだよ そう聴かしてやるよ 心を込めて あんたの知らない あんたの歌  Bye Bye Guitar 俺は歌い続けているよ Bye Bye Guitar 旅の中で生命の限り  1カートンの煙草を 五日で燃やし乍ら こうして歌を書いてる  ほんとうの事で正しいことを きつく言われると腹が立つもんだが あんたに言われると素直に聴けた ほんとうにやさしかったからな プライドの高い照れ屋のリベラリスト アンダンテ・カンタービレ 妙に愛してた あんたが教えてくれた事 笑いたきゃ 泣く事から学べってね  みんなあんたを好きだったよ あんたがみんなを好きだった様にね だから聴かしてやるよ 心を込めて あの頃よりずっといい 俺の唄  Bye Bye Guitar 俺は歌い続けてゆくよ Bye Bye Guitar ずっと味方でいてくれるんだろう  もう泣かずに あんたを歌う そう そんな歳になった  Bye Bye Guitar 俺は歌い続けてゆくよ Bye Bye Guitar 旅の中で生命の限り
極光(オーロラ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸いきなり私の眼の前に座ったあなた 自分はせっかちだからと言い訳し乍ら 前から君が好きでしたと突然告白したあと 私のコーヒーを一気に呑み干した そのあとの強引さときたら人の返事も きかずにすっかり一人で盛りあがり 山岳部に来なさい 山はいいから 本当にいいからと 知らないうちに 丸め込まれてた 自然はとても大きいって それが得意のフレーズ 人間が狭い輪っかの中で傷つけあうのを 静かに観てる 大空 広い大空 いつかカメラマンになって こいつに近づくと 目を輝かせてた あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ  おい結婚するぞ そしてアメリカへゆくぞと いっぺんにふたつ びっくりをつきつけて それから 俺仕事やめたぞ カメラマンになるんだと 腰が抜けなかったのが奇跡だわ そのあとのあなたは夢の通りに歩いて とうとう本物のカメラマンになった グランド・キャニオンも死の谷も みんな友達にして 知らないうちに 丸め込んでいた 自然はやはりすてきだ だけど不安がひとつ もっと大きなものが撮りたくなって 俺はどこまで 行けばいいのか オーロラ それはオーロラ 地球も夢を見るんだ こいつがそうだと 目を輝かせてた あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ  アラスカで あなたが突然空気になったと そんな事 信じられると思う 飛行機のプロペラが廻っているのに気づかない程 オーロラに夢中だったのね あなたの残したものは 世にも美しい 地球が夢を見ている写真と それからこの私と オーロラ それはオーロラ なんてせっかちなあなた オーロラに愛されて オーロラになってしまった あなたを愛して気づいた どんどん先に歩いて 行ってしまうあなたを 追いかけるのは大変だわ
まほろばGOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸春日山から飛火野辺り ゆらゆらと影ばかり泥む夕暮れ 馬酔木の森の馬酔木に たずねたずねた 帰り道  遠い明日しか見えない僕と 足元のぬかるみを気に病む君と 結ぶ手と手の虚ろさに 黙り黙った 別れ道  川の流れは よどむことなく うたかたの時 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い  例えば君は待つと 黒髪に霜のふる迄 待てると云ったがそれは まるで宛て名のない手紙  寝ぐらを捜して鳴く鹿の 後を追う黒い鳥鐘の声ひとつ 馬酔の枝に引き結ぶ 行方知れずの懸想文  二人を支える蜘蛛の糸 ゆらゆらと耐えかねてたわむ白糸 君を捨てるか僕が消えるか いっそ二人で落ちようか  時の流れは まどうことなく うたかたの夢 押し流してゆく 昨日は昨日 明日は明日 再び戻る今日は無い  例えば此処で死ねると 叫んだ君の言葉は 必ず嘘ではない けれど必ず本当でもない  日は昇り 日は沈み振り向けば 何もかも移ろい去って 青丹よし平城山の空に満月
パンプキン・パイとシナモン・ティーさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸二丁目の交差点から17軒目で 時々走って2分と15秒 平均112.3歩目に我等の コーヒー・ベーカリー『安眠』がある  お人好しのマスター三十六 独身の理由は 引っ込み思案で 照れ屋でまぬけの 複雑な性格による コーヒーは確かにうまい でも僕等男には 理解出来ないが娘等は ここのかぼちゃパイが 美味しいという  パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば 愛が叶えられると 娘等は信じてる  ミス・パンプキンのいつもの座席は 窓際のゴムの木の向う側 背は高からず 低からず 容姿端麗 彼女は僕等の憧れの的  実は不敵にもマスターがこのマドンナに恋をした まぬけないじらしさ見たさに 授業を抜け出して来てるのに ちっともらちがあかないマスターは 照れ屋でまぬけだから たった一言かけた言葉が 事もあろうに「毎度ありがとう」  日頃のお世話に感謝をこめて 僕等はまたまた授業抜け出して シナモンの枝でガラスにラブ・レター ミス・パンプキンに差し出した ところが急に店を飛び出した彼女の 背中とマスターの半ベソ交互に見くらべ 僕等は立場失くして ひたすらうろたえた  それからしばらくしてマスターは お陰さまで嫁さんをもらった 相手がミス・パンプキンかどうかは ああいう性格だから白状しなかった  ただそれから僕等の待遇が 良くなった事と 僕等の追試が決まった事の 他には変わりは無い 2代目ミス・パンプキンはなかなか現われないけれど 此頃すこうし僕等にもかぼちゃパイの 味が解ってきたところ  パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば  パンプキン・パイとシナモン・ティーに バラの形の角砂糖ふたつ シナモンの枝でガラスに三度 恋しい人の名を書けば
青の季節さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あの日 二人きり 隣に腰かけて みつめた シャガールの 五枚のステンドグラスの青  若葉のしずくが 朝日を浴びてきらめき ぽとりと身を投げて大地に抱かれ それから 小さなせせらぎが生まれるように あなたを愛し やがてひとつの流れに育ち 空をも映す 大きな河になり そんなふうに ゆるやかなまま 時は過ぎると信じた青の季節  海辺の仏舎利塔(パゴダ)は 夕陽を受けて輝き 波間の鴎の向こうに虹が架かって 四月の鯨は私を誘う 遠い季節へ すべての河は海へと流れ そしてまた空へ帰り くり返す 海辺で待てば きっとあなたの 水の粒と もう一度出会えそうで いつか私が海に帰ったら あなたの隣にそっと腰かけて またはじめから 愛したい 何度でも 何度でも 何度でも あなたと
地平線さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ひとしずくの雨が いつか海になる そんな風に愛を育ててゆけ 地平線から朝日が昇るように 君は しあわせになれ  言葉少なに 君は大切な恋を語る 君のその唇は つつましく紅に染まる どこか眩しそうに まばたいた黒い瞳は 不安と喜びと とまどいの重なり合う色 君に贈るのは 君の中の勇気 いいかい答は いつも心の中にある  はばたく鳥が蒼空に消えてゆく そんな風に君は旅立ってゆく 季節の花が静かに薫るように 君は大人になる  君はいくつかの傷を隠して強く笑う 後れ毛は風に揺れてそっと痛みをかばう どこか遠くへと耳を澄ます君に聴こえる 過去と未来とがきしむ刹那の現在そのもの 君に贈るのは 君の中の勇気 いいかい答は いつも心の中にある  山で生まれた霧がほら雲になる 悲しみもいつの日か雲になる 吹き抜ける風が季節を運ぶように 君は笑顔になれ ひとしずくの雨が いつか海になる そんな風に愛を育ててゆけ 地平線から朝日が昇るように 君は しあわせになれ
ソフィアの鐘さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸遠くでクリスマス・キャロルが聞こえる 君の涙に気付かないふりをしている 四谷見附橋 街路樹の枯れ葉 君は上手に 嘘をつけない  夕陽が眩しくて信号の青に しばらく気付かなかったね 二人共 神宮へ帰る 鴉が二羽三羽 黄昏ゆく師走の闇を往く  ソフィアの鐘が 凩に乗って僕等を追い越してゆく 折から牡丹雪が 街灯の周りで冬の蛍になる  言葉が足りなくて君を傷つけ 言葉が過ぎて また僕も傷つき 逢魔が辻の角を曲がれば 遥か遠く君の手には届かない  春には桜吹雪の舞うはずの道で今 ミサへ向かうキャンドルの列とすれ違う 四谷見附橋 名も知らぬビルの 屋上でクレーンが揺れてる  水のない橋の底を快速電車がゆく パンタグラフの蒼い火が きれいだね 冬の花火だね きっと沢山の 悲しみをのせながら闇に咲く  ソフィアの鐘が 思い出伝いに僕等を追い越してゆく 折から救急車が サイレンを鳴らしながら 赤い風になる  遠くでクリスマス・キャロルが聞こえる 君の涙に気付かないふりをしている 思い出通りの 向こう岸で ほら サヨナラが手を振る  ソフィアの鐘が 凩に乗って僕等を追い越してゆく 折から牡丹雪が 街灯の周りで冬の蛍になる  遠くでクリスマス・キャロルが聞こえる 君の涙に気付かないふりをしている
祈りさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸悲しい蒼さの 広い大空を 小さな鳥が一羽 海を目指してる 鳥を撃たないで 約束の町へ ひたむきに羽ばたく夢を消さないで 誰もが時の流れに 傷つき疲れ あきらめそして いつしか生まれた時の 溢れる程の愛を見失う  この町がかつて 燃(も)え尽きた季節(とき)に 私達は誓った 繰りかえすまじと 生命を心を 奪い去ってゆく ちからも言い訳も総て許せない 私は祈る以外に 知恵も力も 持たないけれど 短い花の生命を ささやかなこの愛で染めたい
Wonderful Loveさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸風は東へ 東へと吹き抜けてゆく 僕独り西へ 西へ向い風の中をゆく 迷ってもいい 間違えていい そう言いきかせながら 走り疲れて 立ち止まった日 その季節に 君がいた 笑ってもっと強く 抱きしめて ひるまないように 勇気を失くさないように What a Wonderful Wonderful Wonderful Love いつも そばにいる  愛は君へ 君へと吹き抜けてゆく つないだ指を 指を 見失わないよう 泣いてもいい 傷ついていい 誰もが揺れる道を ゆっくりでいい 明日になれば 明日の花が咲く 道はひとつだけじゃない 自分らしく 信じればいつか 必ず 咲く日が来るよ What a Wonderful Wonderful Wonderful Love ずっと そばにいる What a Wonderful Wonderful Wonderful Love いつも そばにいる What a Wonderful Wonderful Wonderful Love ずっとそばにいる What a Wonderful Wonderful Wonderful Wonderful Love
療養所(サナトリウム)GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸病室を出てゆくというのに こんなに心が重いとは思わなかった きっとそれは 雑居病棟のベージュの壁の隅に居た あのおばあさんが気がかりなせい  たった今飲んだ薬の数さえ すぐに忘れてしまう彼女は しかし 夜中に僕の毛布をなおす事だけは 必ず忘れないでくれた  歳と共に誰もが子供に帰ってゆくと 人は云うけれどそれは多分嘘だ 思い通りにとべない心と動かぬ手足 抱きしめて燃え残る夢達  さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中  病室での話題と云えば 自分の病気の重さと人生の重さ それから とるに足らない噂話をあの人は いつも黙って笑顔で聴くばかり  ふた月もの長い間に 彼女を訪れる人が誰もなかった それは事実 けれど人を憐れみや同情で 語れば それは嘘になる  まぎれもなく人生そのものが病室で 僕より先にきっと彼女は出てゆく 幸せ 不幸せ それは別にしても 真実は冷やかに過ぎてゆく  さまざまな人生を抱いた療養所は やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中  たったひとつ僕にも出来る ほんのささやかな真実がある それは わずか一人だが 彼女への見舞客に 来週からなれること
償いPLATINA LYLICさだまさしPLATINA LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸月末になるとゆうちゃんは薄い給料袋の封も切らずに 必ず横町の角にある郵便局へとび込んでゆくのだった 仲間はそんな彼をみてみんな貯金が趣味のしみったれた奴だと 飲んだ勢いで嘲笑ってもゆうちゃんはニコニコ笑うばかり  僕だけが知っているのだ彼はここへ来る前にたった一度だけ たった一度だけ哀しい誤ちを犯してしまったのだ 配達帰りの雨の夜横断歩道の人影に ブレーキが間にあわなかった彼はその日とても疲れてた  人殺しあんたを許さないと彼をののしった 被害者の奥さんの涙の足元で 彼はひたすら大声で泣き乍ら ただ頭を床にこすりつけるだけだった  それから彼は人が変わった何もかも 忘れて働いて働いて 償いきれるはずもないがせめてもと 毎月あの人に仕送りをしている  今日ゆうちゃんが僕の部屋へ泣き乍ら走り込んで来た しゃくりあげ乍ら彼は一通の手紙を抱きしめていた それは事件から数えてようやく七年目に初めて あの奥さんから初めて彼宛に届いた便り  「ありがとうあなたの優しい気持ちはとてもよくわかりました だからどうぞ送金はやめて下さいあなたの文字を見る度に 主人を思い出して辛いのですあなたの気持ちはわかるけど それよりどうかもうあなたご自身の人生をもとに戻してあげて欲しい」  手紙の中身はどうでもよかったそれよりも 償いきれるはずもないあの人から 返事が来たのがありがたくてありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて  神様って思わず僕は叫んでいた 彼は許されたと思っていいのですか 来月も郵便局へ通うはずの やさしい人を許してくれてありがとう  人間って哀しいねだってみんなやさしい それが傷つけあってかばいあって 何だかもらい泣きの涙がとまらなくて とまらなくて とまらなくて とまらなくて 
奇跡~大きな愛のように~GOLD LYLICさだまさしGOLD LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  僕は神様でないから 本当の愛は多分知らない けれどあなたを想う心なら 神様に負けない たった一度の人生に あなたとめぐりあえたこと 偶然を 装いながら奇跡は いつも近くに居る  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい  どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない  今日と未来の間に 流れる河を夢と言うなら あなたと同じ夢を見ることが 出来たならそれでいい 僕は神様でないから 奇跡を創ることは出来ない けれどあなたを想う奇跡なら 神様に負けない  ああ大きな愛になりたい あなたを守ってあげたい あなたは気付かなくても いつでも隣を歩いていたい ああ大きな夢になりたい あなたを包んであげたい あなたの笑顔を守る為に多分僕は生まれて来た  どんなにせつなくても 必ず明日は来る ながいながい坂道のぼるのは あなた独りじゃない
名刺さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸たかが50平方センチの 名前を書いた白い紙切れに 振り廻されて何だろね されど四角いその紙切れを とりあえず俺の顔と信じて 誰もが疑わないんだもんね 強い名刺で張られてごらんよ どうもどうものあとが出ない 今にみてろ 今にみてろ 今にみてろっても 誰も見てない 手前に下げた頭じゃねえぞ 手前の名刺に下げたんだと 負け惜しみと愚痴が悲しいぜ生ビール あ、またポケベル 電話どこ  嫌な野郎ってホントにいるよね それが自分の上司と来てみろ いっそ 刺し違えたろか あ、でも家族が… たかが一枚1gの 名刺ごときに振り廻されてる 今日でも明日でも辞めたる! あ、でも思うツボかも… 弱い名刺を出されてごらんよ 抱きしめたくって仕方ない がんばろうね がんばろうね がんばろうねってば 天下取るまで あ、流れ星 俺らに下げた頭じゃねえだろ 俺らの名刺に下げたんだろ わかるから飲め いいから飲め ほら熱燗 あ、またポケベル いいや切っちゃえ  赤坂見附の交番前で 独り相撲をとってみる 負けるもんか 負けるもんか 負けるもんかったら 絶対 負けない クリスマス模様の歩道橋の上 車のライトがきれいだね ありったけの名刺細かくちぎって パッとまけば ほら ぼたん雪  メリークリスマス そしてよい年を ベリー メリークリスマス ほんとによい年を 白い雪 この町を染めろ 白い白い白い雪が降る この町を染めろ メリークリスマス どうぞよい年を ハッピー ハッピークリスマス ほんとによい年を
さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸遠過ぎて 遠過ぎて 届かない恋 近過ぎて 近過ぎて 聞こえない愛  滅びない恋を 捜しています 掌で包む程 小さくて良いのです 朽ち果てぬ夢を 知りませんか ため息で融ける程 短くて良いのです  私がこわれても あなただけ守りたい それは正しいことじゃ ないのですか  忘れても 忘れても 覚えてる恋 祈っても 祈っても 叶わない愛  傷つかぬ心 捜しています 悲しみに苦しみに ひるまない心 やさしい人を 知りませんか 奇跡でも嘘でもない ほんとうの人を  私がこわれても あなただけ守りたい それは正しいことと 思う  私がこわれても あなただけ守りたい それは正しいことじゃ ないのですか  遠過ぎて 遠過ぎて 届かない恋 遠過ぎて 遠過ぎて
ヴァージン・ロードさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード  もう道の途中で 迷っちゃいけないよ まっすぐまっすぐ信じた人の 瞳めざし 胸を張って 幸せの重さを 喜びの涙を ゆっくりゆっくり 歩き乍ら 抱きしめて 強く  (花吹雪) おりから花吹雪 (花吹雪) 君だけの為に (花吹雪) ステンドグラスから (花吹雪) 君の陽射し  君 綺麗だ 君 とても 綺麗だ 待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード  ああ いつの日か 振り返る時 いつも微笑みが そばに居ますよう 今 花吹雪 舞い散る中で 誓う この愛は とこしえに咲く もう道の途中で迷っちゃいけないよ  ああ いつの日か 振り返る時 いつも微笑みが そばに居ますよう 今 花吹雪 舞い散る中で 誓う この愛は とこしえに咲く もう道の途中で迷っちゃいけないよ  ララ ラララララ ラララララララ…  待ち続けて 待ち続けた君の夢が 今 叶う ヴァージン・ロード
寒北斗さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸幾つになっても郷土へ帰るのはいいもんだ 照れ臭くってあたたかくっていいもんだ 土産といってもこの躰 折りから郷土は煤払い  ひと息ついたら親父は美味そうに煮凝を喰う お袋は炊事場で酒を煮る 子供の頃から動いてる 柱時計が時を打つ  昔晦日に餅もなく 子供の顔をみつめてた あなたの気持わかる程 大人になって去年今年  親父は時計に向ってひとり言 此頃合わないぞとひとり言 知ってか知らずかまな板の 遠くで葱切る音がする  幾つになってお袋には子供は子供 酒飲むなの躰こわすなの小言いう 小言といってもこの耳に 何故か今夜は心地よい  二本目の徳利を差出せば お袋は座ったまま眠ってる 胸をつかれて不覚にも 涙ひとつこぼれました  ふと仰ぎ見る古里の 窓に横たう天の川 お前の意志を曲ぐるなと はげますごとき寒北斗  たった今決心がつきました 年があけたら嫁をもらいます 知ってか知らずか床の間で ゆらりと揺れた福寿草
軽井沢ホテルさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸誰もいなくなった テニスコートにひとつ 忘れ去られたテニスボールひとつ まるであの日二人が置き去りにした 愛の様に折からの雨に打たれてた  部屋のぬくもりで曇った窓ガラスに ありもしない家の間取りを書いた 無邪気なあなたが あの日静かに ふと曇った僕の胸にサヨナラと書いた  軽井沢ホテルで別れた 白樺が霧に滲んで消えた 失くしてから気付くものたちは かえらない分だけ悲しい あゝ忘れられないのではなくて あなたを 忘れたくないのだ  あなたは今頃 何処でこの歌を 聴いていてくれるだろうか あるいはそれとも 思い出すのも 辛くて耳を塞いでいるかしら  女は自分が不幸だと思った時に 別れた人を思い出すと聞いた それならばずっと あの愛のことは 思い出さずに居ることを 遠くで祈ってる  軽井沢ホテルの空から 雨の日は思い出が見える どれ程深く刻んだ恋も 時のしずくに けずられてゆく あゝ愛が哀しいのではなくて 自分の こころが哀しいのだ  軽井沢ホテルで別れた 白樺が霧に滲んで消えた あゝ忘れられないのではなくて あなたを 忘れたくないのだ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
百日紅(ひゃくじつこう)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ひらいたひらいた 何の花がひらいた れんげの花がひらいた ひらいたと思ったら いつのまにかつぼんだ  つぼんだつぼんだ 何の花がつぼんだ れんげの花がつぼんだ つぼんだと思ったら いつのまにかひらいた  ひらいたひらいた 何の花がひらいた れんげの花がひらいた ひらいたと思ったら いつのまにかつぼんだ  あなたの瞳に映る 真白な百日紅 遙かな青空の 遠くに白い雲 去ってゆく季節に 取り残されるより いっそ季節ごと 消してしまえたら 心の色も 想い出色も 咲いては散ってゆく 風が吹く 百日紅の花  あなたの瞳に映る 夾竹桃の白 坂の上の空に 白く残る月 散ってゆく花より これから咲く花を 数える方がいい 数え切れなくとも 近くて遠い 遠くて近い ふたりの坂道に 雨が降る 夾竹桃の花  心の色も 想い出色も 明日を染めてゆく あきらめない 百日紅の花
煌めいてさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ときめいて ときめいて 待っていた 君の笑顔 煌めいて 煌めいて はばたいて 時は今 君の夢は 僕の夢 君が切る風の音が 聞こえる  夢よ もっともっと高く 夢よ もっともっと速く 夢よ もっともっと強く 美しく  明日咲く華よ 君の名を 憧れと呼ぶよ  ひたすらに ひたすらに 沸きあがる 君の力 輝いて 輝いて いつまでも 時は今  君の愛は 僕の愛 君が信じた歌が 聴こえる  愛よ もっともっと高く 愛よ もっともっと速く 愛よ もっともっと強く 美しく  夢よ もっともっと高く 夢よ もっともっと速く 夢よ もっともっと強く 美しく  明日咲く華よ 君の名を 永遠と呼ぶよ 憧れと呼ぶよ 永遠と呼ぶよ  ときめいて ときめいて 煌めいて 煌めいて
夢の夢さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたとふたりきりで どこかの町で暮らしてる そんな嬉しい夢を見た そして少し悲しかった 夢から覚めてみれば まるで子供じみていると 自分を嗤ったら切なくて 少し涙が出た  気づかれず咲いて散る花もあるように 咲かないままで散る恋もある  夢の夢だと わかってる けれど 逢いたい  いきさつはそれぞれあるし 生き方もそれぞれあって 誰もが思いがけずに暮らしたり はからずも生きていたり 夢を見るくらいは 多分許されると思う けれど見るなら見るほどに つのる痛みもある  嘘と識って聴く言葉があるように 夢と知って見る夢もある  嘘の嘘だと わかっても 愛を 聴きたい  気づかれず咲いて散る花もあるように 咲かないままで散る恋もある  夢の夢だと わかってる けれど 逢いたい
歌紡ぎの小夜曲(セレナーデ)さだまさしさだまさしさだまさし南こうせつ渡辺俊幸愛の歌をあのひとに 届けたい 疲れ果て 笑顔さえ 忘れたひとに 鳥のように飛べたなら 小夜曲 満月の窓辺から あなたの夢に 言葉に出来ない 片思いを ささやかな 歌にして 紡いでいます どうかあなたの元気 明日の朝 生まれるよう  恋の夢をあのひとに 伝えたい 傷ついた 数だけ 強くなれると ギターのように 歌えたら 小夜曲 満月の窓辺まで 聴きに来てね 言葉にならない 片思いを 今日も又 歌にして 紡いでいます いつかあなたの胸に 届けと 小夜曲  言葉に出来ない この想いを いつの日も 歌にして 紡いでいます いつかあなたの胸で 眠れますように 小夜曲
桜月夜さだまさしさだまさし谷村新司さだまさし渡辺俊幸桜月夜の二年坂 薄紅色の風の中 祇園あたりははなやいで 酔人達の歌の中  藍の浴衣の君の手を ひいて人混みさけながら 枝垂れ桜を抱くように 月に隠れて君を抱く  見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい  世に永遠のないように 儚き夢は風の中 花見小路のきらめきも いにしえ人の歌の中  紅い花緒の塗り下駄の 音も消される東山 せめて一夜の恋にだけ 溺れていたい春の夜  見えるものより見えないものを 求めつづけた二人なら 明日もなければ過去もない 今宵限りがふさわしい  咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど 咲け爛漫の桜花 月の光をかくすほど 散れ爛漫の桜花 月の光に溶けるほど
流星雨さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸いつか君に会えたら告げたいことがある どんなときも 片時も 君のこと忘れずにいたと  悲しいときは悲しく切ないときは切なく いつもいつも ずっといつも 君に語りかけていたと  愛はひとときのまぼろしの呼び名でなく 永久にめぐり来る季節のようなもの  君に教えられたあの夜 空に降りしきった流星雨 ふたり 時を越えた あの一瞬  いつか君に会えたら 告げたいことがある どんなときも なにごとも あきらめずに生きてきたと  夏が過ぎれば秋の 風は必ず訪れ 冬が来れば 信じていい いつか必ず春は来る  愛はつかの間の浅い夢のなごりでなく 永久に寄せて返す水辺の波のよう  君に約束したあの夜空を埋め尽くした流星雨 今も 愛している 君に 逢いたい
都府楼さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸はじめは「逢初め川」といい 出会って「思い川」という 大宰府の秋はいにしえ川の 白鷺と銀杏黄葉 朱の楼門 朱の橋 池の水面に 空の青 白い手を合わせて君は ため息で歌うように  人の心が いつまでも 変わらない ものなら 人の世の 哀しみの多くは 消えると言った きっと 千年あとまでも 想い続けると 樟の葉の緑に 恋を託したと  秋思う祭りの宵に 独り来て恋を訪ねる 大宰府の色は観世音寺の 白萩と尾花 鐘の音 ぼくの心の鷽の鳥 まことに替える間もあらで あの恋にほふったものは 君の手とあの真心と  人の心の 移ろいは 生きて行く 術なら 人の世の 哀しみの多くは そこで生まれる いまさらに 切なくて切なくて 君を歌えば 君の言葉だけが 真実になる 千年あとまでも 想い続けると 樟の樹の生命に 恋を託したと  月山に 刻を尋ねる 神官の 白衣は白く 篝火は 赤々と燃え 果てしなく 赤々と燃え  千年変わらない 月の光が 都府楼の甍を 闇に浮かべた 千年あとまでも 想い続けると あの月の光に 恋を託した
白夜の黄昏の光さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ネナナの町のアイス・クラシックが終わり アラスカに遅い 春が帰るけれど なぜかあなたひとりだけが 帰らない  あなたが愛した 北の大地にも ユーコン川を 埋め尽くしながら 鮮やかな魚たちが すぐに帰るのに  楽しそうに氷河の軋む音を語りながら 竜巻のように舞うオーロラを歌うように写した あなたは風のような物語を駆け抜けるように 白夜の黄昏の光の中に帰っていった  あなたの残した 美しい写真を いつか懐かしむ 勇気が持てるのかしら ザトウクジラや白熊の親子やツノ鹿やそれから 白い息を吐く あなた自身の笑顔  地の果てと思う どんな土地にでも 必ず人々の 生活がある 誰もがただ一度の かけがえのない生命を生きてる  弱い者には 弱い者なりの 生きる術がきっと あるのだよと あなたの眼差しは どんなときにも暖かだった  何十年かもう少し早く生まれていたら 冒険者はいつの時代も そんな風に呟くのかしら あなたは風のような物語を駆け抜けるように 白夜の黄昏の光の中に帰っていった  極北の大地を 埋め尽くしたカリブー マッキンレーの 山頂を雲がゆく アラスカ鉄道が あなたまでつながればいいのに まだあなたは 夢に来てくれない  人生のブリザードを少しも怖れることなく 自分とは誰なのかを知るために生きぬいて あなたは風のような物語を駆け抜けるように 白夜の黄昏の光の中に帰っていった  あなたの残した 美しい写真に 包まれながら 生きているけれど 内緒だけど一番好きな写真はほかの人が撮った 子供とあなたと私の 一枚の笑顔  ネナナの町のアイス・クラシックが終わり アラスカに遅い 春が帰るけれど なぜかあなたひとりだけが 帰らない
心の時代さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸いつまでも夢を 追い続けていたい 誰でもがきっと おんなじだと思う でも夢まで遠い 果てしなく遠い 眠れない時代を 僕は生きてる  いつまでも君を 愛し続けていたい それはウソじゃない  でも少しだけ怖い 愛するって事の  ホントが判らない 愛せない時代を 僕は生きている  誰か教えてよ あきらめずに済むやりかたがあるなら せめて学び方を 生きることの意味と 素晴らしさを 一度きりの生命を ささやかに生きたい 君とふたりで  いつまでも笑顔 持ち続けていたい どんなに辛くても 少しもひるまずに でも笑顔が軽い 悲しいほど軽い 笑えない時代を 僕は生きてる  いつまでも君を 守り続けていたい それは心から でも少しだけ怖い 守り続ける事の ホントが判らない 護れない時代を 僕は生きている  誰か みつけてよ 誰も傷つけ合わない世界を 心の時代を 生きることの意味と美しさを 一度きりの生命を ひたすらに生きたい 君とふたりで  いつまでも夢を 追い続けていたい いつまでも君を 愛し続けていたい
夢のつづきさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸疲れ果てて 動けない 誰にもあるけれど 立ちすくんだ 俺の夢を 見捨ててたまるものか あと少し もう少し 負けるな 俺の心 青空に 雨空に 笑顔で歌いながら ときめく心 熱い願い まだ忘れない まだ終わらせない  夢のつづき 見ようよ まだ間に合うから あと一歩だけ もう一歩だけ 歩いてゆこう  あきらめて あきらめて あきらめきれなくて 掌に 燃え残る 夢はまだ死んじゃいない あと少し もう少し 負けるな 俺の心 星空に あの人に 恥ずかしくないように たった一度の この人生を まだ倒れない まだ終わらせない  夢のつづき 生きよう まだ間に合うから あと一歩だけ もう一歩だけ 歩いてゆこう  夢のつづき 見ようよ まだ間に合うから あと一歩だけ もう一歩だけ 歩いてゆこう
Kana-shimi橋さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸柳川は並倉の赤煉瓦 殿の御花の白壁に 叶わぬ恋を捨てに来た 折から不意に忍雨 この恋を最後にもう二度と 渡らないと誓ったのに Kana-shimi橋で袖を引く あの日恋しと咲く躑躅  見送るばかりの切ない恋でした 捕まえられる筈もない恋でした 一度立ち止まってくれたというのに 手を振ってしまった Kana-shimi橋  掘割の小舟の紅い傘 花嫁の真白の綿帽子 水に映る柳の碧 町に似合いの花曇り 叶う恋あれば叶わぬ恋 幸せあればふしあわせ Kana-shimi橋ですれ違う 咲くはずもない桐の花  見つめるばかりの切ない恋でした 抱きしめられたい哀しい恋でした 答えなど分かってはいるけれど もう一度聞いてみたい  見送るばかりの切ない恋でした 捕まえられる筈もない恋でした 一度立ち止まってくれたというのに 手を振ってしまった Kana-shimi橋  嗚呼 恋を弔い 夢を弔い 生まれ変わりましょう 嗚呼 忘れ得ぬ人 忘れ行く人 時は過ぎてゆく  嗚呼 恋を弔い 夢を弔い 別の人になる 嗚呼 さよならさよならと白い雲が流れゆく ひとり Kana-shimi橋
生きることの1/3さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸生きるということの 1/3は哀しみで出来ている 生きるということの 1/3は悔しさで出来ている 残りの1/3はね 笑うことで出来てるはずさ  きっときっと生きることは そんな風なものなんだ 泣きすぎても 悔しすぎても 笑いすぎても きっといけないのだろう  1/3は何処まで行っても 割り切れることがないように 生きるということも 何処まで行っても 割り切れないのかな  きっと人を愛しながら きっと人を憎みながら その手のひらに 最後に残る 1/3は きっと笑顔なんだろう  生きるということの 1/3は哀しみで出来ている 生きるということの 1/3は悔しさで出来ている 残りの1/3はね 笑うことで出来ている
飛沫さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸ある雨の朝のこと 少年が 傘を差して 立っていた  おつかいの帰り道かな 信号のない 道端で 立っていた  笑顔で片手を高く上げて 雨の中で 飛沫を浴びて 立っていた  何故 停まってあげなかったんだろう?
風炎さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸一雨過ぎて ついぞ桜と別れたばかり 黄砂朧に 吹き抜く風炎の風模様 花の色は ゆらゆら移りゆく 胸は しくしく痛みます 名も無い川に 花びら敷き詰めて 夢の名残の花筏 さよなら 君  ふたとせ前の あの日も風炎の遅い春 君と重ねた 寸分違わぬ恋の色 あはれあはれ ほろほろ思い出は 胸に ひりひり刻みます たった一度の 恋なら尚更に 時の狭間に 埋めましょか さよなら 夢  君の声も 君の指も 君の唇も 君の瞳も 君のぬくもりも 君の笑顔も いつか忘れて しまうかしら
アパート物語さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸初めて暮らしたアパートは きつい西日の安い部屋 お前と寄り添い暮らすには それでも手頃な部屋だった  隣は貧しい画学生 廊下まで絵の具を匂わせて いつでも腹を空かしてたっけ お前の料理に救われていた  人というものは哀しいもの 生まれて生きて 誰かと 出会い愛し合い 時に憎みあい 別れ そして死ぬるまで おのれの舵すら おのれで取れず 迷い迷って生きている  いつしかお前は絵描きに惚れて ひっそり二人で出ていった 忘れていった絵の具のような サンドベージュの空の日に  あの後 名画座の客席で たったひとりで泣いたっけ 少しも恨んじゃいないんだ お前が一番苦しんだはず  仕事帰りに坂の下から ふたりの窓の明かりが見えた 短いけれど 貧しいけれど 幸せだった 春のこと  人というものは哀しいもの 生まれて生きて 誰かと 出会い愛し合い 時に憎みあい 別れ そして死ぬるまで おのれの舵すら おのれで取れず 迷い迷って生きている  夜になれば夜空の 星より沢山の 家の窓辺に灯が点る ひとつひとつに 生命とそれから それぞれの物語(ドラマ)がある 悲しみ 喜び 泣いて 笑って 誰もが必死に 生きている  生きてゆくという そのことは 本当はとてもささやかなこと そんな風に思えるような 穏やかな 秋のこと
天空の村に月が降るさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸棚田の里に月が降る 三十三個の月が咲く 水無月末の満月の 螢きらきら散る夜に  君と二人で 声もなく 田毎の月を 見つめてた 幾何学模様に 並んだ稲の 水面かすめて 流れ星  あたかも雪が降るように 月夜の里は銀世界 幽かな風も無い夜に 天空の村に 月が降る  樹齢千年楠木の 足下石仏御宮社 祭間近の篝火に 神楽舞う人 美しき  薄墨色に 重ねた指の 君の細さに 息を呑む いずれ叶わぬ 恋ゆえに 螢焦がして 夢を焼く  余韻嫋々 啼く鳥の あれは羽音か 瀧の音 金色に塗り込められて 天空の村に 月が降る
舞姫さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸一度だけ恋をした そのひとは旅人 何時の日か必ず 帰ると 約束した たまゆなの浅い夢と 仲間達は笑った 帰らない必ず そのひとはもう帰らないと その日から舞姫は 踊り続けて待ち続けてる それ以来誰の声にも 心を揺らさず  余りにも長すぎる 時を待ち続けたが 何一つ彼女は 変わらずに過ごした ある人は未練と言い ある人は健気と言い いつかしら彼女は 一途と呼ばれるようになる どんな日も舞姫は 踊り続けて待ち続けてる あれ以来誰の声にも 心を移さず  頼まれた訳じゃない 私が好きで待っている 待つことを不幸だと 思うあなたの方が不幸 意地でなく楽しみで待っているとしたなら 私はなんて幸せな人生だろう 私が待っている間は この恋決して嘘じゃない 待つことを止めたそのとき 恋は死んでしまう 舞姫は 笑って言う 愛した人を嘘つきと 呼ばせはしない この生命懸けて 恋を死なせはしない  「一途」と言う名の舞姫の 踊りを見たことがあるかい 悲しくてすてきで切なくて 人生そのもの  「一途」と言う名の舞姫の 蔭りを見たことがあるかい 悲しくてすてきで切なくて 人生そのもの ららら ららら ららら
八ヶ岳に立つ野ウサギさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸諏訪湖を渡る風は もう春の匂いがします 元気ですか 今日も君は 何処かで歌っているのでしょう  六斗川沿いの 桜はまだまだ遠いね 今朝ほど診療所に来る鶯が やっと地鳴きを始めたところ  悪い風邪が流行り 実は僕も移されてね 看護婦に注射して貰い 僻地の患者を回っている  一昨日の夜中のこと 山二つ越えた村まで 呼び出されたら僕の方が 熱が高かった これは笑えるだろう?  都会では埋もれてしまうものが 田舎で暮らせば見えることがある たとえば生命について あるいは心について 切ないようでそれぞれ美しい ひとつひとつの生命の重さ  診療室の壁は 相変わらず美術館 下手くそだけど子供達の 愛と真心で溢れてる  みんな大きくなって いつかこの町離れて まるで僕だけ一人廃校に 取り残された教師のようだよ  花の季節が過ぎ 短い夏が去って 秋になりすぐにまた 白い冬がやって来る  僻地の子供達や 老人の笑顔に 背中を押されて小さな医者は 今日も一所懸命に歩いています  都会では埋もれてしまうものが 田舎で暮らせば見えることがある たとえば生活(くらし)について あるいは涙について 切ないようでそれぞれ美しい ひとつひとつの生命の重さ  君の歌に出てくる ライオンには ほど遠いけれど 心が健康であるように 誇りを忘れないように 今日からは 「八ヶ岳に立つ野ウサギ」と 自分で名乗ることにしたんだ
月蝕さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸あなたを奪い去る 舟が行く 二度と帰らない 舟が逝く 微かな夜風に 神々の 送り囃子か 速神楽  遙かな山際の雲間には 稲妻かまさか流星か 今宵群れなす人々と あなたを送る 舟を出す  出会えば別れ行く運命にしても 余りに短きは この生命 心重ねた一瞬の時の重さを 「愛」と呼ぶのか ああ  暗闇散りばめた 舟を曳く 涙隠して 舟を押す 花火にまぎれて名を呼べば 思い出すのは 笑顔ばかり  振り仰げば夜空には赤い月 今宵月蝕の月明かり 翳れば満ちてゆく理も わたしの胸は ああ  出会えば別れ行く運命にしても 余りに短きは この生命 心重ねた一瞬の時の重さを 「愛」と呼ぶのか  あなたを奪い去る 舟が行く 二度と帰らない 舟が逝く 微かな夜風に 神々を 呼ぶ声遙か 夢祭
最期の夢さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸めくるめく恋に夢中だったあの頃 生きることで必死だったそんな頃 悲しくて恥ずかしい日々も いつかゆるやかに黄昏れてゆく  人は過去を哀しむべきなのだろうか それとも忘れ去るべきなのだろうか しあわせや不幸せなんて 自分で決めたら良いものなのに  やがて時が来て もしも この人生の最期に たった一つだけ望みの 夢を見させてくれるというなら  私はどんな夢が見たいと 願うのだろうか もしもその夢で私の生きた 意味が解るとしたら  本当に大事なものは目に見えないから 大切な人も失ってから気づくもの 甘くて美しい季節が 気づいたら過ぎ去っているように  やがて時が来て もしも この人生の最期に たった一つだけ過ちを 償わせてくれるというなら  私はなにを償いたいと 願うのだろうか もしもその事で誰かの心が 救われるとしたら  やがて時が来て もしも この人生の最期に たった一つだけ望みの 夢を見させてくれるというなら  あなたの夢が見たいと思う きっとあなたに会いたいと思う  あなたの夢が見たいと思う きっとあなたに会いたいと思う
瑠璃光さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸振り向けば薬師寺東塔の 軒を貫く眉月に 折から深き暁暗の 山際幽か茜雲  君の手を朧に引きながら こころ波打つ春の暮 かはたれ時の鐘の音も すでに尽きたか西の京  道に迷った訳ではなくって 闇にはぐれた訳でもなくって 過去と未来のすれ違う 重なる時の十字路に 立ちすくむ 恋  振り仰ぐ薬師寺東塔の 一千二百有余年 一瞬のまた永遠の 沈黙のその交響曲(シンフォニア)  ふるえる指でたどる二人の 短く長い物語 秋篠川に写すのは すべての前かすべての後か  嘘を信じた訳ではなくって 真実(ほんとう)を疑る訳でもなくって 善と悪とが行き違う 逢魔ヶ辻の背中越し 立ち眩む 夢
夢百合草(あるすとろめりあ)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸間違ってなどないからねと 誰かが言ってくれたら 少しは救われるかしら 一生一度のこの恋に 回る因果の糸車 紡ぐしあわせ不幸せ 夢見る夢子の夢百合草が あるすとろめりあ あるすとろめりあ そっと昨日を消しに来る あるすとろめりあ あるすとろめりあ 愛しい人を連れて来い  あなただけしか見えないのじゃなくて あなただけしか見ないのです 少しは伝わるかしら 一生一度の恋故に 回る因果の糸車 紡ぐ喜び哀しみ 夢咲く夢子の夢百合草が あるすとろめりあ あるすとろめりあ そっと明日を置きに来る あるすとろめりあ あるすとろめりあ 愛しい人を連れて来い
小さな手さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸生まれた時に僕には その小さな小さな掌に 大切そうに握りしめてきたものがある 生まれた時に僕は この小さな小さな体よりも ずっと大きな宝物を抱きしめて来た 右手には永遠の未来 左手には無限の希望 心は透き通って愛は 果てしなく深く いつかしらぬ間に 僕の掌はこんなに いつか大きく育ったけれど 握りしめたものは何故か小さくしぼんでしまった  生まれた時に誰もが 抱きしめてきた宝物がある 使えば使うほどに増えてゆく不思議で大切なもの 右手には溢れる元気 左手には強い勇気 たった一度の人生 たった一度だけの いつかしらぬ間に 僕の掌は既に とても汚れてしまったけれど あと少しだけほんの一寸だけ頑張ってみようかな  仮に来年の春に僕の 生命(いのち)が尽きると判っても その次の春に咲く花を 明日植えるように 生きてゆきたいと 生まれた時に僕には その小さな小さな掌に 大切そうに握りしめてきたものがある……
夢しだれさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸吉野の里の桜には まだ早過ぎると君が 僕の指をとり誘う先は 春に霞む斑鳩の 古の夢殿にひとめぐりめぐり会えば ふり仰ぐ満開の桜 誰が名付けたのか夢しだれ  思えば長い道程を 歩き続けているようで 愛と呼ぶには遠過ぎて 恋というには近過ぎて  迷え この道は薮不知 来し方知らず 行方知らず 君のかわりに 僕の頬を 花びらが打つ 風 風  昼閑かなる秋篠の妓芸天女の面影を 君の横顔に写し 明日は都へと帰るか 風の間に間に滞る 巣立ちを終えた揚雲雀 啼く声遥か鐘の音 見上ぐれば星朧  君の笑顔を護るのに 人の笑顔をあてがえば 僕が苦しむのみならず 君が悲しむことばかり  迷え この道は薮不知 来し方知らず 行方知らず 君のかわりに 僕の頬を 花びらが打つ 風 風
前夜(桃花鳥)さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸桃花鳥が七羽に減ってしまったと新聞の片隅に 写りの良くない写真を添えた記事がある ニッポニア・ニッポンという名の美しい鳥がたぶん 僕等の生きてるうちにこの世から姿を消してゆく わかってる そんな事は たぶん 小さな出来事 それより 君にはむしろ明日の僕達の献立の事が気がかり I'm all right I'm all right それに僕は君を愛してる それさえ間違わなければ  今若者はみんなAMERICAそれも西海岸に 憧れていると雑誌のグラビアが笑う そういえば友達はみんなAMERICA人になってゆく いつかこの国は無くなるんじゃないかと問えば君は笑う 馬鹿だね そんな風に 自然に 変わってく姿こそ それこそ この国なのよ さもなきゃ初めからニッポンなんてなかったのよ I'm all right I'm all right そうだねいやな事すべて切り捨てて こんなに便利な世の中になったし  どこかの国で戦さが起きたとTVのNEWSが言う 子供が実写フィルムを見て歓声をあげてる 皆他人事みたいな顔で人が死ぬ場面を見てる 怖いねと振り返れば番組はもう笑いに変わってた わかってる そんな事は たぶん 小さな出来事 それより 僕等はむしろこの狭い部屋の平和で手一杯だもの I'm all right I'm all right そうともそれだけで十分に僕等は忙し過ぎる  桃花鳥が七羽に減ってしまったと 新聞の片隅に……
風の谷からさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸終着駅を降りたら 故郷の匂いがしたよ 少し遅めの桜便りに 誘われて来た ふり向けば鈴の音 古の遍路みち 春霞の向こうで 君が手を振るのが見えた  風の谷へようこそ やさしい風の吹く村へ ゆっくりしていけるかい ゆっくりしてゆきなよ もう 春だよ  つつじが咲き終えたら すぐに螢が咲いたよ 久し振りにどうだい 鮎で一杯やらないか 麦わら帽がいいね 日焼けした笑顔がいいね お寺の仏さんと にらめっこでもするかい  風の谷へ お帰り やさしい風の吹く村へ のんびりしていけるかい のんびりしてゆきなよ さあ 夏だよ  紅葉の向こう側に ほら冬が待ってるよ 谷汲の里はもう 踊りも終わる頃だよ 山の向こうの夕焼け きっと明日は晴れるよ 次の踊りの頃には もう春だからね  風の谷へようこそ やさしい風の吹く村へ きっとまたおいでよ いつでも待っているから あゝ 雪だね 風の谷へようこそ やさしい風の吹く村へ ゆっくりしていけるかい ゆっくりしてゆきなよ もう 春だよ もう 春だよ もうすぐ 春だよ
風に立つライオンPLATINA LYLICさだまさしPLATINA LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸突然の手紙には驚いたけど嬉しかった 何より君が僕を怨んでいなかったということが これから此処で過ごす僕の毎日の大切な よりどころになります ありがとう ありがとう  ナイロビで迎える三度目の四月が来て今更 千鳥ヶ淵で昔君と見た夜桜が恋しくて 故郷ではなく東京の桜が恋しいということが 自分でもおかしい位です おかしい位です  三年の間あちらこちらを廻り その感動を君と分けたいと思ったことが沢山ありました  ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが 一斉に翔び発つ時 暗くなる空や キリマンジャロの白い雪 草原の象のシルエット 何より僕の患者たちの 瞳の美しさ  この偉大な自然の中で病いと向かい合えば 神様について ヒトについて 考えるものですね やはり僕たちの国は残念だけれど 何か大切な処で道を間違えたようですね  去年のクリスマスは国境近くの村で過ごしました こんな処にもサンタクロースはやって来ます 去年は僕でした 闇の中ではじける彼等の祈りと激しいリズム 南十字星 満天の星 そして天の川  診療所に集まる人々は病気だけれど 少なくとも心は僕より健康なのですよ 僕はやはり来てよかったと思っています 辛くないと言えば嘘になるけど しあわせです  あなたや日本を捨てた訳ではなく 僕は「現在(いま)」を生きることに思い上がりたくないのです  空を切り裂いて落下する滝のように 僕はよどみない生命(いのち)を生きたい キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空 僕は風に向かって立つライオンでありたい  くれぐれも皆さんによろしく伝えて下さい 最后になりましたが あなたの幸福(しあわせ)を 心から遠くから いつも祈っています  おめでとう さようなら
防人の詩PLATINA LYLICさだまさしPLATINA LYLICさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸おしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に限りがあるのならば 海は死にますか 山は死にますか 風はどうですか 空もそうですか おしえてください  私は時折 苦しみについて考えます 誰もが等しく 抱いた悲しみについて 生きる苦しみと 老いてゆく悲しみと 病いの苦しみと 死にゆく悲しみと 現在の自分と  答えてください この世のありとあらゆるものの すべての生命に 約束があるのなら 春は死にますか 秋は死にますか 夏が去る様に 冬が来る様に みんな逝くのですか  わずかな生命の きらめきを信じていいですか 言葉で見えない 望みといったものを 去る人があれば 来る人もあって 欠けてゆく月も やがて満ちて来る なりわいの中で  おしえてください この世に生きとし生けるものの すべての生命に 限りがあるのならば  海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な 故郷もみんな 逝ってしまいますか  海は死にますか 山は死にますか 春は死にますか 秋は死にますか 愛は死にますか 心は死にますか 私の大切な 故郷もみんな 逝ってしまいますか
微熱さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸君が聴こえる 君の鼓動が聴こえる とても静かに 波が押し寄せて来る 生まれる前から 出会っていたかの様に とても自然に 君の名前が呼べる その眼を閉じて 言葉を閉じて 空から愛 降り注いでいる 今 てのひらに 感じている 微熱 (DAY & NIGHT NIGHT & DAY) 君の事しか 見えない  君が伝わる 君の鼓動が伝わる この手を伸ばせば 君の心に届く 可笑しい位 ひどくうろたえている 生まれ変わっても 出会えるとさえ思う たとえこの世が 明日終わろうと めぐりあいそして 君を愛せると 今 てのひらに感じている 微熱 (DAY & NIGHT NIGHT & DAY) 君の事しか 見えない  (DAY & NIGHT NIGHT & DAY) 君の事しか 見えない
歩き続ける男 -旅人の登場-さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸私には優れた力などないけれど ただ歩き続ける事だけならば出来る 誰にでも私の足跡が分かるように 何時の日か誰かがそこを歩くことが出来るように 次の誰かが歩き またその次の誰かが歩き いつかそこには大きな 道が出来るだろう そんな風に人は 歩き続けた そんな風に道は 生まれてきた  私には優れた技などないけれど ただ花の種を蒔く事だけならば出来る 名前すら知られない 美しい花を咲かそう 何時の日か誰かが 美しいその花に気付いたなら 次の誰かに贈リ またその次の誰かに捧げ いつか世界中が 花で満たされるだろう そんな風に人は 愛し合って来た そんな風に人は 許し合って来た  そんな風に人は 歩き続けた そんな風に道は 生まれてきた  そんな風に人は 愛し合って来た そんな風に人は 許し合って来た  そんな風に人は(みんなで道をつくる) 歩き続けた そんな風に道は(みんなで花を咲かす) 生まれてきた  そんな風に人は(きっと道は出来る) 愛し合って来た そんな風に人は(きっと花は咲く) 許し合って来た
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
誓いの言葉 -幸福の時-さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸愛してるという言葉の 5000倍ほどもあなたが好き ありがとうという言葉の 20000倍以上もありがとう 出会ってくれて 大切にしてくれて 支えてくれて 魂の全てまでも 離さない 抱きしめた この心 どんな時でも  長い旅路へ船出する前に 永遠に忘れない約束をしよう どちらかが がんばりすぎないように でも決してあきらめないように 夢を抱きしめて その手を離さないで 愛を信じて それが誓いの言葉 がんばらない あきらめない 夢を捨てない 愛を信じること  愛してるという言葉の 5000倍ほどもあなたが好き ありがとうという言葉の 20000倍以上もありがとう 出会ってくれて 大切にしてくれて 支えてくれて 魂の全てまでも 離さない 抱きしめた この心 生命(いのち)の涯てまで  がんばらない あきらめない 夢を捨てない 愛を信じること 離さない 抱きしめた この心 生命の涯てまで
Aじゃないか Eじゃないか -思い上がる人々-さだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸渡辺俊幸さあさ自由だ 思い通りに 自由に生きる (そうだそうだそうだ) そうさ自由さ 何をやっても 自由なのさ (そうだそうだそうだ) さあさ祭りだ 人生なんて お祭りなのさ (そうだそうだそうだ) 面白けりゃ 楽しければ それが人生 (そうだそうだそうだ) Aじゃないか Eじゃないか 今さえ良ければ ええじゃないか Aじゃないか Eじゃないか Aじゃないか Eじゃないか どうでも どうでもええじゃないか  汚れた水を何処に流そうが俺の勝手だ Aじゃないか 本当にヤバけりゃ誰かどうにかしてくれるんじゃないの Aじゃないか 森が邪魔なら焼き払ったって Aじゃないか とにかく今日さえ良ければ何でも Aじゃないか Eじゃないか  さあさお金だ 金さえ有れば 何でも出来る (そうだそうだそうだ) 金のためなら 何をやっても 白由なのさ (そうだそうだそうだ) さあさ祭りだ 人生なんて お祭リなのさ (そうだそうだそうだ) 面白けりゃ 楽しければ それが人生 (そうだそうだそうだ) Aじゃないか Eじゃないか 今さえ良ければ ええじゃないか Aじゃないか Eじゃないか Aじゃないか Eじゃないか どうでも どうでもええじゃないか
木を植えた男 -メイン・テーマ-さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸森は水をつくリ 水は人を育て なのにひとは水を 汚しながら生きる  水は流れ流れ いつか海に届き 海は水を癒し いつか空に帰す  水は空に抱かれ やがて雲に変わり 風が雲を運び 雨は土に戻る  雨は木々にしみて 草木は慈しみ 土は水を清め 森は水をつくる  私は木を植える いつか森をつくる 私は木を植える いつか森をつくる  生まれたとき人は 名前すら持たない 汚(けが)れなど知らずに ただ泣いていたはず  いつか愛に抱かれ いつか愛に別れ 喜びに出会って 哀しみに触れ行く  こころ傷つけられ 知らずに傷つけて 涙の色を覚え また人に救われ  いつか人を愛し いつか人に別れ 生命(いのち)の重さを 次に伝えゆく  私は木を贈る 来るべき未来に 私は木を贈る 生命伝えるように  森は水をつくり 水は人を育て なのにひとは水を 汚しながら生きる  水は流れ流れ いつか海に届き 海は水を癒し いつか空に帰す  水は空に抱かれ やがて雲に変わり 風が雲を運び 雨は土に戻る  雨は木々にしみて 草木は慈しみ 土は水を清め 森は水をつくる  私は木を植える いつか森をつくる 私は木を植える いつか森をつくる  森は水をつくり 水は人を育て 夢を耕すように 人は夢に生さる  私は木を植える 人の心に 私は木を植える 愛という名前で
誰よりもずっと…奥井雅美奥井雅美有森聡美渡辺俊幸渡辺俊幸その瞳 出会いの時から 離せなくなってた まなざしよ 唇が 少し動いたら 私の名を呼んで 一番先に  誰より 誰より ハートが Love you あなたを求めはじめてる そっと 恋人未満の昨日 Bye Bye 手を振るから 抱きしめてね  もし二人 ケンカした後も 同じ夜空をきっと 見つめてる つないでた その手のぬくもり 記憶を飛び出して 背中を押すの  誰より 誰より ハートが Love you あなたへと今走り出し そっと その胸優しく倒れ Kiss me 目を閉じたら 奪ってみて…  誰より 誰より ハートが Love you あなたを求めはじめてる そっと 恋人未満の昨日 Bye Bye 手を振るから 抱きしめてね
上を向いて歩こうさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 思い出す 春の日 一人ぽっちの夜  上を向いて歩こう にじんだ星をかぞえて 思い出す 夏の日 一人ぽっちの夜  幸せは雲の上に 幸せは空の上に  上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 泣きながら 歩く 一人ぽっちの夜 思い出す 秋の日 一人ぽっちの夜  悲しみは 星のかげに 悲しみは 月のかげに  上を向いて歩こう 涙がこぼれないように 泣きながら 歩く 一人ぽっちの夜 一人ぽっちの夜
黄昏のビギンさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸雨に濡れてた たそがれの街 あなたと逢った 初めての夜  ふたりの肩に 銀色の雨 あなたの唇 濡れていたっけ  傘もささずに僕達は 歩きつづけた雨の中 あのネオンがぼやけてた  雨がやんでた たそがれの街 あなたの瞳に うつる星かげ  夕空晴れた たそがれの街 あなたの瞳 夜にうるんで  濡れたブラウス 胸元に 雨のしずくか ネックレス こきざみに ふるえてた  ふたりだけの たそがれの街 並木の陰の 初めてのキス 初めてのキス
おさななじみさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸おさななじみの 想い出は 青いレモンの 味がする 閉じるまぶたの そのうらに おさない姿の 君と僕  お手手つないで 幼稚園 つみき ぶらんこ 紙芝居 胸にさがった ハンカチの 君の名前が 読めたっけ  小学校の 運動会 君は一等 僕はびり 泣きたい気持で ゴール・イン そのまま家まで 駈けたっけ  にきびの中に 顔がある 毎朝かがみと にらめっこ セーラー服が よく似合う 君が他人に 見えたっけ  出すあてなしの ラブ・レター 書いて何度も 読みかえし あなたのイニシャル 何となく 書いて破いて すてたっけ  学校出てから 久し振り ばったりあったら 二人共 アベック同士の すれ違い 眠れなかった 夜だっけ  あくる日あなたに 電話して 食事をしたいと 言った時 急に感じた 胸さわぎ 心のきりが 晴れたっけ  その日のうちの プロポーズ その夜のうちの くちづけは おさななじみの 倖せに かおるレモンの 味だっけ  あれから二年目 僕たちは 若い陽気な パパとママ それから四年目 幼な子は お手手つないで 幼稚園
帰ろかなさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸帰ろかな 帰るのよそうかな  淋しくて言うんじゃないが 帰ろかな 帰ろかな 故郷(くに)のおふくろ 便りじゃ元気 だけど気になる やっぱり親子 帰ろかな 帰るのよそうかな  恋しくて言うんじゃないが 帰ろかな 帰ろかな 村のあの娘は 数えて十九 そぞろ気になる やっぱりほの字 帰ろかな 帰るのよそうかな  嬉しくて言うんじゃないが 帰ろかな 帰ろかな やればやれそな東京暮し 嫁も貰って おふくろ孝行 帰ろかな 迎えに行こうかな
故郷のようにさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸あなたが故郷を愛すように 私は愛されたい愛されたい 私が故郷を愛すように あなたを愛したい愛したい  そこに生まれ育った私 あなたと見つけ育てた愛  あなたが故郷をしのぶように あなたの面影をしのぶ私  山や海がいつまでもあるように あなたの愛もいつまでも  私が故郷を忘れないよいに あなたを離さない離さない
遠くへ行きたいさだまさしさだまさし永六輔中村八大渡辺俊幸知らない街を歩いてみたい どこか遠くへ行きたい 知らない海をながめていたい どこか遠くへ行きたい  遠い街 遠い海 夢はるか 一人旅  愛する人とめぐり逢いたい どこか遠くへ行きたい  愛し合い 信じ合い いつの日か 幸せを  愛する人とめぐり逢いたい どこか遠くへ行きたい
早春賦さだまさしさだまさし吉丸一昌中田章渡辺俊幸春は名のみの風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず  氷解け去り葦は角ぐむ さては時ぞと 思うあやにく 今日もきのうも 雪の空 今日もきのうも 雪の空  春と聞かねば 知らでありしを 聞けば急かるる 胸の思を いかにせよとの この頃か いかにせよとの この頃か
仰げば尊しさだまさしさだまさし不肖不肖渡辺俊幸あおげば尊し 我が師の恩 教えの庭にも はや幾年 思えばいと疾し この年月 今こそ別れめ いざさらば  互いに睦みし 日頃の恩 別るる後にも やよ忘るな 身を立て名をあげ やよ励めよ 今こそ別れめ いざさらば  朝夕なれにし 学びの窓 蛍のともしび つむ白雪 忘るるまぞなき ゆく年月 今こそ別れめ いざさらば
おぼろ月夜さだまさしさだまさし高野辰之岡野貞一渡辺俊幸菜の花畠に 入日うすれ 見渡す山の端 かすみ深し 春風そよ吹く 空をみれば 夕月かかりて 匂い淡し  里わのほかげも 森の色も 田中の小道を たどる人も かわずの鳴く音も 鐘の音も さながらかすめる おぼろ月夜
さくらさだまさしさだまさし日本古謡日本古謡渡辺俊幸さくら さくら 野山も里も 見わたす限り かすみか雲か 朝日ににおう さくら さくら 花ざかり  さくら さくら やよいの空は 見わたす限り かすみか雲か 匂いぞ出ずる いざや いざや 見にゆかん
さだまさしさだまさし武島羽衣滝廉太郎渡辺俊幸春のうららの 隅田川 のぼりくだりの 船人が 櫂のしずくも 花と散る ながめを何に たとうべき  見ずやあけぼの 露あびて われにもの言う 桜木を 見ずや夕ぐれ 手をのべて われさしまねく 青柳を  錦おりなす 長堤に 暮るればのぼる おぼろ月 げに一刻も 千金の ながめを何に たとうべき
荒城の月さだまさしさだまさし土井晩翠滝廉太郎渡辺俊幸春高楼の 花の宴 めぐる盃 かげさして 千代の松ヶ枝わけ出でし むかしの光 いまいずこ  秋陣営の 霜の色 鳴きゆく雁の 数見せて 植うる剣に 照りそいし むかしの光 いまいずこ  いま荒城の 夜半の月 かわらぬ光 誰がためぞ 垣に残るは ただかずら 松にうたうは ただ嵐  天上影は 変らねど 栄枯は移る 世のすがた 写さんとてか 今もなお ああ荒城の 夜半の月
この道さだまさしさだまさし北原白秋山田耕筰渡辺俊幸この道はいつか来た道 ああ そうだよ あかしやの花が咲いて(い)る  あの丘はいつか見た丘 ああ そうだよ ほら白い時計台だよ  この道はいつか来た道 ああ そうだよ お母さまと馬車で行ったよ  あの雲はいつか見た雲 ああ そうだよ 山査子の枝も垂れてる
シャボン玉さだまさしさだまさし野口雨情中山晋平渡辺俊幸シャボン玉とんだ 屋根までとんだ 屋根までとんで こわれて消えた  シャボン玉消えた 飛ばずに消えた うまれてすぐに こわれて消えた  風 風 吹くな シャボン玉とばそ
みかんの花咲く丘さだまさしさだまさし加藤省吾海沼実渡辺俊幸みかんの花が 咲いている 思い出の道 丘の道 はるかに見える 青い海 お船が遠く かすんでる  黒い煙を はきながら お船はどこへ 行くのでしょう 波にゆられて 島のかげ 汽笛がぼうと 鳴りました  いつか来た丘 母さんと 一緒にながめた あの島よ 今日も一人で 見ていると やさしい母さん 思われる
夏は来ぬさだまさしさだまさし佐佐木信綱小山作之助渡辺俊幸卯の花のにおう垣根に 時鳥 早も来なきて 忍音もらす 夏は来ぬ  さみだれのそそぐ山田に 早乙女が 裳裾ぬらして 玉苗植うる 夏は来ぬ  橘のかおるのきばの 窓近く 螢とびかい おこたり諌むる 夏は来ぬ  棟ちる川べの宿の 門遠く 水鶏声して 夕月すずしき 夏は来ぬ  さつきやみ 螢とびかい 水鶏なき 卯の花さきて 早苗植えわたす 夏は来ぬ
ゆりかごのうたさだまさしさだまさし北原白秋草川信渡辺俊幸揺籃のうたを カナリヤが歌うよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ  揺籃のうえに 枇杷の実が揺れるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ  揺籃のつなを 木ねずみが揺するよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ  揺籃のゆめに 黄色い月がかかるよ ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
椰子の実さだまさしさだまさし島崎藤村大中寅二渡辺俊幸名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子の実一つ 故郷の岸を離れて 汝はそも波に幾月  旧の樹は生いや茂れる 枝はなお 影をやなせる われもまた渚を枕 ひとり身の浮寝の旅ぞ  実をとりて胸にあつれば 新なり流離の憂 海の日の沈むを見れば たぎり落つ異郷の涙 思いやる八重の潮々 いずれの日にか国に帰らん
浜辺の歌さだまさしさだまさし林古渓成田為三渡辺俊幸あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ しのばるる 風の音よ 雲のさまよ 寄する波も 貝の色も  ゆうべ浜辺を 回れば 昔の人ぞ しのばるる 寄する波よ かえす波よ 月の色も 星のかげも  疾風たちまち 波を吹き 赤裳のすそぞ ぬれひじし 病みしわれは すでに癒えて 浜辺の真砂 まなごいまは
浜千鳥さだまさしさだまさし鹿島鳴秋弘田龍太郎渡辺俊幸青い月夜の 浜辺には 親をさがして 鳴く鳥が 波の国から 生まれ出る ぬれた翼の 銀のいろ  夜鳴く鳥の かなしさは 親をたずねて 海こえて 月夜の国へ 消えてゆく 銀のつばさの 浜千鳥
赤とんぼさだまさしさだまさし三木露風山田耕筰渡辺俊幸夕焼小焼の 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か  山のはたけの 桑の実を 小かごにつんだは まぼろしか  十五でねえやは 嫁にゆき お里のたよりも たえはてた  夕焼小焼の 赤とんぼ とまっているよ 竿のさき
小さい秋みつけたさだまさしさだまさしサトウハチロー中田喜直渡辺俊幸だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた 小さい秋 小さい秋 小さい秋 みつけた 目かくし鬼さん 手のなる方へ すましたお耳に かすかにしみた 呼んでる口笛 もずの声 小さい秋 小さい秋 小さい秋 みつけた  だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた 小さい秋 小さい秋 小さい秋 みつけた お部屋は北向き くもりのガラス うつろな目の色 とかしたミルク わずかな すきから 秋の風 小さい秋 小さい秋 小さい秋 みつけた  だれかさんが だれかさんが だれかさんが みつけた 小さい秋 小さい秋 小さい秋 みつけた むかしの むかしの 風見の鳥の ぼやけた とさかに はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色 小さい秋 小さい秋 小さい秋 みつけた
里の秋さだまさしさだまさし斎藤信夫海沼実渡辺俊幸静かな静かな 里の秋 お背土に木の実の 落ちる夜は ああ 母さんとただ二人 栗の実煮てます いろりばた  明るい明るい 星の空 鳴き鳴き夜鴨の 渡る夜は ああ 父さんのあの笑顔 栗の実 食べては 思い出す  さよなら さよなら 椰子の島 お舟にゆられて 帰られる ああ 父さんよ 御無事でと 今夜も 母さんと 祈ります
故郷さだまさしさだまさし高野辰之岡野貞一渡辺俊幸うさぎ追いし かの山 小鮒つりし かの川 夢はいまも めぐりて 忘れがたき 故郷  いかにいます 父母 恙なしや 友がき 雨に風に つけても 思いいずる 故郷  こころざしを 果して いつの日にか 帰らん 山はあおき 故郷 水は清き 故郷
紅葉さだまさしさだまさし高野辰之岡野貞一渡辺俊幸秋の夕日に 照る山紅葉 濃いも薄いも 数ある中に 松をいろどる 楓や蔦は 山のふもとの 裾模様  渓の流れに 散り浮く紅葉 波にゆられて 離れて寄って 赤や黄色の 色さまざまに 水の上にも 織る錦
叱られてさだまさしさだまさし清水かつら弘田龍太郎渡辺俊幸叱られて 叱られて あの子は町まで お使いに この子は坊やを ねんねしな 夕べさみしい 村はずれ こんときつねが なきゃせぬか  叱られて 叱られて 口には出さねど 眼になみだ 二人のお里は あの山を 越えてあなたの 花の村 ほんに花見は いつのこと
冬景色さだまさしさだまさし不詳不詳渡辺俊幸さ霧消ゆる 湊江の 舟に白し 朝の霜 ただ水鳥の 声はして いまだ覚めず 岸の家  鳥啼きて 木に高く 人は畑に 麦を踏む げに小春日の のどけしや かえり咲きの 花も見ゆ  嵐吹きて 雲は落ち 時雨降りて 日は暮れぬ 若し燈火の 漏れ来ずば それと分かじ 野辺の里
ペチカさだまさしさだまさし北原白秋山田耕筰渡辺俊幸雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ お話しましょ むかしむかしよ 燃えろよ ペチカ  雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ おもては寒い 栗や栗やと 呼びます ペチカ  雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ じき春来ます いまに楊も 萌えましょ ペチカ  雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ 誰だか来ます お客さまでしょ うれしい ペチカ  雪のふる夜は たのしいペチカ ペチカ燃えろよ お話しましょ 火の粉ぱちぱち はねろよ ペチカ
通りゃんせさだまさしさだまさしわらべうた・補作詞:本居長世わらべうた渡辺俊幸通りゃんせ 通りゃんせ ここはどこの細道じゃ 天神さまの細道じゃ ちっと通して くだしゃんせ ご用の無いもの通しゃせぬ この子の七つのお祝に おふだをおさめにまいります いきはよいよい 帰りはこわい こわいながらも 通りゃんせ 通りゃんせ
港町十三番地さだまさしさだまさし石本美由起上原げんと渡辺俊幸長い旅路の 航海終えて 船が港に 泊る夜 海の苦労を グラスの酒に みんな忘れる マドロス酒場 あゝ港町 十三番地  銀杏並木の 敷石道を 君と歩くも 久し振り 点るネオンに さそわれながら 波止場通りを 左にまがりゃ あゝ港町 十三番地  船が着く日に 咲かせた花を 船が出る夜 散らす風 涙こらえて 乾杯すれば 窓で泣いてる 三日月様よ あゝ港町 十三番地
旅人よさだまさしさだまさし岩谷時子弾厚作渡辺俊幸風にふるえる 緑の草原 たどる瞳かがやく 若き旅人よ おききはるかな 空に鐘が鳴る 遠いふるさとにいる 母の歌に似て やがて冬がつめたい 雪をはこぶだろう 君の若い足あと 胸に燃える恋も 埋めて 草は 枯れても いのち 果てるまで 君よ 夢をこころに 若き旅人よ  赤い雲ゆく 夕陽の草原 たどる心やさしい 若き旅人よ ごらんはるかな 空を鳥がゆく 遠いふるさとにきく 雲の歌に似て やがて深いしじまが 星をかざるだろう 君のあつい思い出 胸にうるむ夢を 埋めて 時は ゆくとも いのち 果てるまで 君よ 夢をこころに 若き旅人よ
愛をみつけたさだまさし with 佐田玲子さだまさし with 佐田玲子さだまさし渡辺俊幸渡辺俊幸君の笑顔の向こう 哀しみが見える あなたの悲しみの 向こうに しあわせ  迷い乍ら 密やかに 生きていても そうさ 人は誰も 独りきりではない  愛を みつけた あなたに 作りものではない 確かな愛を I love you I'll follow you trust me 嘘ではない そういつまでも 真実の 真実の この愛を  君が自由に飛べる 空をまもりたい あなたの空に浮かぶ 雲になりたい  雨の日にも 辛くても 風の日にも そうさ あなただけを 信じていよう  愛を みつけた あなたに 作りものではない 確かな愛を I love you I'll follow you believe me かけがえのない そういつまでも 真実の 真実の この愛を  愛を みつけた あなたに 作りものではない 確かな愛を I love you I'll follow you forever 嘘ではない そういつまでも 真実の 真実の この愛を 
となりの芝生さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸清く正しく美しく 生きて来たとは言わないけれど 格別人より欲張りに 生きて来た訳でもないつもり しあわせになりたくて そりゃ ほんの少しは背伸びもしたけれど しあわせの くらべっこ するつもりは さらさらないのだけれど  となりの芝生はやっぱり青い 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 私のいやしい心が憎い Hu でも やっぱりとなりの芝生は青い  努力が必ず報われると 決して信じちゃいないけど 何の苦もなくお気楽に 生きておられる方もある 世の中の 不公平 そりゃ ほんの少しは愚痴も言うけれど 私より 報われぬ 人の多さに いらいらするけれど  となりの芝生はやっぱり青い 色不異空 空不異色 色即是空 空即是色 そのうちきっと いいことがある Hu でも なんだかとなりの芝生は青い  夢の庭付き一戸建 建つか建たぬか 建たぬか建つか 男の悩みはけっこう深いぞ そのうち絶対 いいことがある Hu でも けっきょくとなりの芝生は青い サンキュー 
あの人に似ている高倉健&裕木奈江高倉健&裕木奈江さだまさし・中島みゆきさだまさし・中島みゆき渡辺俊幸昔 哀しい恋をした 街はきれい 人がきれい  その人を 護ってやれなかった 嘘がきれい 誰もがあこがれた  その日 この胸は毀れた 流れ住んで 今日でちょうど  鍵をかけ 窓さえ 塞いだ 千の夜を 数える今夜です  なのに いつから この部屋に来た 私 変わったと思う 髪型も話し方も  気付かないうちに 君は なのに気がつけば不思議 De Ja Vu それとも偶然  あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで  あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで  昔 切ない恋をした 片思いに 泣いたことが  約束を 守ってやれなかった ありましたか あなたも今までに  その日 涙が聴こえた 昔々 会ったような  もう二度と 誰かを 愛せない 覚えている 気がする あなたです  なのに こうして 君とめぐり逢い 私、わがままでしょうか 困らせているでしょうか  雪が そっと融けてゆく 憧れただけの恋の 思い出が胸に痛い  今度は大丈夫 もしも許し合えたなら 必ず 抱きしめた 夢はほどかない  今度は大丈夫 二人許し合えたなら 必ず 抱きしめた 腕はほどかない  あの人に似ている 涼し気な横顔から 時折 淋し気な 眼差しまで  あの人に似ている 明るく振る舞う処も 時折 のぞかせる 心の中まで
幸福になる100通りの方法さだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸そして愛と感謝とが 同じものだと気づいた そしたらとても しあわせになった しあわせはすぐ近くにいた  ねぇ思い出してごらん 出会った時のこと すれ違うそれだけで しあわせだった 名前を知って 目と目が合って ドキドキしたら 三月元気でいられたあの日  初めて電話した時 声も指も震えてた 何を話したか憶えてなかった 既にその頃 僕の心の中に 愛に思い上がる種は 播かれていたんだろう  しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいて来るのに  なのに人は 何故何もかもに 思い上がってしまうのだろう  君の為ならば何を 捨てても惜しくなかった 夢も仕事も時間も 友達さえも 酔い痴れ乍ら 登りつめてた 紅いルージュで ひと月元気でいられたあの日  それから僕等は長い だらだら坂をくだって 笑顔も言葉も少なくなりはじめた ガラスの靴の魔法がとけて 物語の二人は くすんだ ただの人になる  しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいて来るのに  なのに人は 何故しあわせに 思い上がってしまうのだろう  ねぇ思い出してごらん 出会った時のこと すれ違うそれだけで しあわせだった あの日の僕が 今の僕を 見たなら どんなにどんなに自分を悲しむだろう  そして愛と感謝とが 同じものだと気づいた そしたらとても しあわせになった しあわせはすぐ近くにいた ほんとうにとても近くにいた  しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいてくるんだ  しあわせになる方法なんて 100通りもある ありがとうと言えば 向こうから近づいてくるんだ 
時代はずれさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸元気だったか 汚ねえ顔ずらり並べやがってって お互い様だってか そりゃ そいじゃ始めっか 有り金全部 テーブルに出したか かくすんじゃねーぞ! まずは乾杯! つまみなんか頼んどけよ てきとーに あ、俺 海老抜いといてね 嫌いだから ナニ相変わらず? あたり前だ 簡単に変わるか 男がよ  俺たち昔からアレバダスの法則で 助け合って足引っぱって生きてきた 正しい青春の法則 アレバダス おじん臭いって言わしとけ言わしとけ そんなもの 古い歌と古い型の女が好きだね 俺たちってキレがあるのにコクがあるって それほどでもねーってか!  ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで こんなやり方しか知らないけど あったかいんだ心がね ホントだよ 触ってごらん ウールだよ、だって!?  世間にもまれてお互い老けたよな 髪の話してんじゃないよ 無口んなっちゃうよ 俺 そうじゃなくて みんな責任持てる顔になって来たって 俺の話聞いてんのか! そうか乾杯! ナニ終電? 終電が怖くて酒が飲めるか あ、あ本当に怖いの? あ、そ、じゃ いいよ帰っても 流行がどうした 流行が怖くて風邪ひけるか なあぉぃ!って 何言ってんだか わかんなくなっちゃった  俺たち昔から時代はずれだったよな 遅れてもいないけど進んでる訳じゃない 他人のやり方なんて気にしたことがなかった DCブランドもグルメブームもいいじゃないか クロワッサンにコーヒーのブランチなんて まあハイカラやね 貸し衣装だって 似合うなら幸せだ  ごめんね お茶漬が食べたい ごめんね お茶漬が食べたい シバ漬も付けてね こんな生き方しか出来ないけど あったかいんだ心がね ホントだよ ちょっと照れるけど ホントだよ 御一緒にどーぞ! ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで もう一軒行ってみよう!  ごめんね 時代はずれで ごめんね 時代はずれで
SMILE AGAINさだまさしさだまさしさだまさしさだまさし渡辺俊幸もしもあなたが今 悲しみの中にいて よるべない不安に 震えているのなら 声にならない声を今その見えない涙を今 わかちあうことが できないだろうか  言葉で伝わらない 言葉もあるけれど せめてこの歌声が あなたに届いたら 勇気をふりしぼって今 涙をぬぐいさって今 なつかしい笑顔に もう一度会いたい  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る  忘れないで欲しい いつも思っている だからこの歌声が あなたに聞こえたら 小さな声でいい今 一緒にくちずさんで今 どうか僕のために もう一度笑って  SMILE AGAIN 一人は小さくて SMILE AGAIN とても弱いけれど SMILE AGAIN 強くこの愛を 心こめて歌う  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る  SMILE AGAIN 祈りは海を越え SMILE AGAIN 願いは風に乗り SMILE AGAIN 夢を忘れないで 愛は時を渡る
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