ごめんね ごめんね ごめんね 幸福(しあわせ)あげずに ごめんね ごめんね 君を泣かせて 俺も 俺も生命(いのち)を 賭けてはいるけど 花は咲かない 花は咲かない ほんとうに ごめんね ばかだな ばかだな 俺は生まれつき ばかだよ ばかだよ 夢をこわして 嘘が 嘘が言えずに 遠回りして 苦労かけるね 苦労かけるね ほんとうに ごめんね ごめんね ごめんね 君の寝顔に ごめんね ごめんね 君の心に 夜の 夜の酒場で つらいだろうな 酒にやつれて 酒にやつれて ほんとうに ごめんね | 小林旭 | 遠藤実 | 遠藤実 | | ごめんね ごめんね 幸福(しあわせ)あげずに ごめんね ごめんね 君を泣かせて 俺も 俺も生命(いのち)を 賭けてはいるけど 花は咲かない 花は咲かない ほんとうに ごめんね ばかだな ばかだな 俺は生まれつき ばかだよ ばかだよ 夢をこわして 嘘が 嘘が言えずに 遠回りして 苦労かけるね 苦労かけるね ほんとうに ごめんね ごめんね ごめんね 君の寝顔に ごめんね ごめんね 君の心に 夜の 夜の酒場で つらいだろうな 酒にやつれて 酒にやつれて ほんとうに ごめんね |
古城の月ひとり 古城にたたずめば 時の流れの音がする むかし詩を読む人がいて 哀れといった月の影 酒くみかわせ 若者よ 琴つまびけよ 乙女ごよ 古城は風と月ばかり 夢は砕けて夢と知り 愛は破れて愛と知り 時は流れて時と知り 友は別れて友と知る 花に見とれる日もあれば 松のそよぎに泣く時も 思いたどれば幾年の 姿が胸によみがえる 文読みかえせ 若者よ 恋抱きしめよ 乙女ごよ 古城は風と月ばかり 古城は風と月ばかり | 小林旭 | 阿久悠 | 小椋佳 | 萩田光雄 | ひとり 古城にたたずめば 時の流れの音がする むかし詩を読む人がいて 哀れといった月の影 酒くみかわせ 若者よ 琴つまびけよ 乙女ごよ 古城は風と月ばかり 夢は砕けて夢と知り 愛は破れて愛と知り 時は流れて時と知り 友は別れて友と知る 花に見とれる日もあれば 松のそよぎに泣く時も 思いたどれば幾年の 姿が胸によみがえる 文読みかえせ 若者よ 恋抱きしめよ 乙女ごよ 古城は風と月ばかり 古城は風と月ばかり |
故郷のあの娘ハァー 花が散るよに ネオンが消えてヨー ネオンが消えてヨー 街にはお前と俺ばかり キッスしようか踊ろうか 離れられない 離さない 俺はお前が大好きなのさ ハァー惚れてしまえば 千里も一里ヨー 千里も一里ヨー 可愛いあの娘のためならば たとえ地球が割れたって 俺は命を 惜しまない 恋をへだてる ものなどないさ ハァー 死ぬも生きるも あの娘とともにヨー あの娘とともにヨー 真っ赤に燃えてる この心 誰もさわるな近づくな 星も焦がれて 逃げて行く 俺の全てを 賭けてる恋さ | 小林旭 | 不詳 | 野田ひさ志 | | ハァー 花が散るよに ネオンが消えてヨー ネオンが消えてヨー 街にはお前と俺ばかり キッスしようか踊ろうか 離れられない 離さない 俺はお前が大好きなのさ ハァー惚れてしまえば 千里も一里ヨー 千里も一里ヨー 可愛いあの娘のためならば たとえ地球が割れたって 俺は命を 惜しまない 恋をへだてる ものなどないさ ハァー 死ぬも生きるも あの娘とともにヨー あの娘とともにヨー 真っ赤に燃えてる この心 誰もさわるな近づくな 星も焦がれて 逃げて行く 俺の全てを 賭けてる恋さ |
恋の山手線 上野オフィスの 可愛い娘(こ) 声は鶯 谷わたり 日暮里笑った あの笑くぼ 田端ないなァ 好きだなァ 駒込したことァ ぬきにして グッと巣鴨が いかすなァ 始め大塚 びっくりに デートさそいに 池袋 ところが男が 目白押し そこを何とか 連れ出して 高田のバーで 酔ったとき 胸の新宿 うちあけた あゝ恋の山手線 代々木泣くのは およしなさい 原宿ならば 食べなさい 渋谷顔など いやですわ 顔は恵比寿に かぎります 目黒のさしみか 天ぷらで あたし五反田 いただくわ 今日はあなたの 月給日 まず大崎は 買物よ どの品川が いいかしら 田町が宙に 浮くようね 無理な新橋 かけないわ うんと有楽 町だいな あゝ恋の山手線 素ッ東京な ことばかり 何んだ神田の 無駄づかい 僕はいささか 秋葉原 御徒な恋だと 云われても 山手花咲く 日も近い 青くホームの 灯がゆれる あゝ恋の山手線 | 小林旭 | 小島貞二 | 浜口庫之助 | | 上野オフィスの 可愛い娘(こ) 声は鶯 谷わたり 日暮里笑った あの笑くぼ 田端ないなァ 好きだなァ 駒込したことァ ぬきにして グッと巣鴨が いかすなァ 始め大塚 びっくりに デートさそいに 池袋 ところが男が 目白押し そこを何とか 連れ出して 高田のバーで 酔ったとき 胸の新宿 うちあけた あゝ恋の山手線 代々木泣くのは およしなさい 原宿ならば 食べなさい 渋谷顔など いやですわ 顔は恵比寿に かぎります 目黒のさしみか 天ぷらで あたし五反田 いただくわ 今日はあなたの 月給日 まず大崎は 買物よ どの品川が いいかしら 田町が宙に 浮くようね 無理な新橋 かけないわ うんと有楽 町だいな あゝ恋の山手線 素ッ東京な ことばかり 何んだ神田の 無駄づかい 僕はいささか 秋葉原 御徒な恋だと 云われても 山手花咲く 日も近い 青くホームの 灯がゆれる あゝ恋の山手線 |
恋暦いろいろお世話に なりました 今夜 京都に 帰ります あなたと暮らした 乃木坂あたり 窓に 師走の 別れ雨 ひとりで 閉じます 恋暦 二年と二ヶ月 惚れぬいて 酸いも 甘いも 噛みしめた あなたのほかには あなたはいない 胸に 未練が 雨宿り 千切って 千切れぬ 恋暦 祇園の育ちが 東京の 水に 馴染んだ 明け暮れは あなたに寄り添い しあわせでした 恋の 日めくり 後がない なみだと 捨てます 恋暦 | 小林旭 | さくらちさと・星川裕二 | 四方章人 | 前田俊明 | いろいろお世話に なりました 今夜 京都に 帰ります あなたと暮らした 乃木坂あたり 窓に 師走の 別れ雨 ひとりで 閉じます 恋暦 二年と二ヶ月 惚れぬいて 酸いも 甘いも 噛みしめた あなたのほかには あなたはいない 胸に 未練が 雨宿り 千切って 千切れぬ 恋暦 祇園の育ちが 東京の 水に 馴染んだ 明け暮れは あなたに寄り添い しあわせでした 恋の 日めくり 後がない なみだと 捨てます 恋暦 |
銀座旋風児(ギンザマイトガイ)風が呼んでる マイトガイ 俺がいやだと 言ったって 誰かが俺を 呼びにくる ダスターコートの 影曳いて 今日も嵐の 中に立つ 俺は 俺は 俺は銀座の旋風児 生れた時から マイトガイ 命がけだよ 本当だぜ 何処で死のうと 生きようと バトンタッチのない俺に 恋も女も いるものか 俺は 俺は 俺は銀座の旋風児 | 小林旭 | 吉沢ひかる | 小川寛興 | | 風が呼んでる マイトガイ 俺がいやだと 言ったって 誰かが俺を 呼びにくる ダスターコートの 影曳いて 今日も嵐の 中に立つ 俺は 俺は 俺は銀座の旋風児 生れた時から マイトガイ 命がけだよ 本当だぜ 何処で死のうと 生きようと バトンタッチのない俺に 恋も女も いるものか 俺は 俺は 俺は銀座の旋風児 |
漁港列島荒い浪越え 行く船は 海の男が 決めた船 こゝは北国 霧の海 港函館 釧路港 雪のノサップ 利尻富士 港々に 寄る船は 海の男が 決めた船 かもめ 魚市 祭り唄 こゝは八戸 気仙沼 逢って帰ろか 石巻 いつもやさしい 三崎の灯 海の男が 決めた船 たぐる曳網 しまる網 尾鷲 師崎 和具 波切 田辺 洲本の 灯が見える いつも明るい 可愛いい娘 海の男が 決めた船 嫁に来いよと 言おうかな 奈良尾 勝本 牛深に 咲いた あの花 島の花 | 小林旭 | 能勢英男 | 米山正夫 | | 荒い浪越え 行く船は 海の男が 決めた船 こゝは北国 霧の海 港函館 釧路港 雪のノサップ 利尻富士 港々に 寄る船は 海の男が 決めた船 かもめ 魚市 祭り唄 こゝは八戸 気仙沼 逢って帰ろか 石巻 いつもやさしい 三崎の灯 海の男が 決めた船 たぐる曳網 しまる網 尾鷲 師崎 和具 波切 田辺 洲本の 灯が見える いつも明るい 可愛いい娘 海の男が 決めた船 嫁に来いよと 言おうかな 奈良尾 勝本 牛深に 咲いた あの花 島の花 |
ギターを持った渡り鳥 赤い夕陽よ 燃えおちて 海を流れて どこへゆく ギターかかえて あてもなく 夜にまぎれて 消えてゆく 俺と似てるよ 赤い夕陽 汐の匂いのする町が どこも俺には ふるさとさ ひとりぼっちの さみしさも ギターおまえを つま弾けば 指にからむよ 汐の匂い 別れ波止場の 止り木の 夢よさよなら 渡り鳥 俺もあの娘(こ)も 若いから 胸の涙も すぐかわく 風がそよぐよ 別れ波止場 | 小林旭 | 西沢爽 | 狛林正一 | | 赤い夕陽よ 燃えおちて 海を流れて どこへゆく ギターかかえて あてもなく 夜にまぎれて 消えてゆく 俺と似てるよ 赤い夕陽 汐の匂いのする町が どこも俺には ふるさとさ ひとりぼっちの さみしさも ギターおまえを つま弾けば 指にからむよ 汐の匂い 別れ波止場の 止り木の 夢よさよなら 渡り鳥 俺もあの娘(こ)も 若いから 胸の涙も すぐかわく 風がそよぐよ 別れ波止場 |
霧の都会霧にぬれてる 街燈に 虫が集まる 夜更け頃 どこの酒場で待っている 夢を見たあいつ…… 向いてないのさ 俺に恋なんか- あばよ……あばよ 早く帰んなよ 淋しがりやに つきものの 風によく似た きずなだが 何か悲しい なげやりも 俺をひくあいつ…… 捨ててやるのが せめて思いやり- あばよ……あばよ 傷のつく前に 暗いしあわせ それさえも 身にはつかない 俺達さ にどと逢う日も なさそうな ぬれた目のあいつ…… いたみばかりが あとに残るのさ- あばよ……あばよ 俺も都会の虫 | 小林旭 | ちあき哲也 | 叶弦大 | | 霧にぬれてる 街燈に 虫が集まる 夜更け頃 どこの酒場で待っている 夢を見たあいつ…… 向いてないのさ 俺に恋なんか- あばよ……あばよ 早く帰んなよ 淋しがりやに つきものの 風によく似た きずなだが 何か悲しい なげやりも 俺をひくあいつ…… 捨ててやるのが せめて思いやり- あばよ……あばよ 傷のつく前に 暗いしあわせ それさえも 身にはつかない 俺達さ にどと逢う日も なさそうな ぬれた目のあいつ…… いたみばかりが あとに残るのさ- あばよ……あばよ 俺も都会の虫 |
君恋し宵闇せまれば 悩みは涯なし みだれる心に うつるは誰が影 君恋し 唇あせねど 涙はあふれて 今宵も更け行く 唄声すぎゆき 足音ひびけど いずこにたずねん こころの面影 君恋し おもいはみだれて 苦しき幾夜を 誰がためしのばん 君恋し 唇あせねど 涙はあふれて 今宵も更け行く 今宵も更け行く 今宵も更け行く | 小林旭 | 時雨音羽 | 佐々紅華 | | 宵闇せまれば 悩みは涯なし みだれる心に うつるは誰が影 君恋し 唇あせねど 涙はあふれて 今宵も更け行く 唄声すぎゆき 足音ひびけど いずこにたずねん こころの面影 君恋し おもいはみだれて 苦しき幾夜を 誰がためしのばん 君恋し 唇あせねど 涙はあふれて 今宵も更け行く 今宵も更け行く 今宵も更け行く |
北へ帰ろう北へ帰ろう 思い出抱いて 北へ帰ろう 星降る夜に 愛しき人よ 別れても 心はひとつ 離れまい 北へ帰ろう 思いを残し 北へ帰ろう 誰にも告げず 夜露を踏めば ほろほろと あふれる涙 とめどなく 北へ帰ろう 涙を捨てに 北へ帰ろう 星降る夜に みとせの夢よ わが恋よ 君くれないの くちびるよ | 小林旭 | 徳久広司 | 徳久広司 | | 北へ帰ろう 思い出抱いて 北へ帰ろう 星降る夜に 愛しき人よ 別れても 心はひとつ 離れまい 北へ帰ろう 思いを残し 北へ帰ろう 誰にも告げず 夜露を踏めば ほろほろと あふれる涙 とめどなく 北へ帰ろう 涙を捨てに 北へ帰ろう 星降る夜に みとせの夢よ わが恋よ 君くれないの くちびるよ |
北へ 名もない港に 桃の花は咲けど 旅の町には やすらぎはないさ お前と別れた むなしさ抱いて 俺は明日もまた 北へ流れる お前のやさしさ 酒に浮かべひとり 遠い霧笛に あの夜をさがす 愛していりゃこそ つれなくしたが 今もこの胸で ゆれるほゝえみ 男はふり向き 暗い空を見上げ つけた煙草に ふるさとを想う 真冬の浜辺に 傷あと埋め 夢はあきらめて 北へ流れる | 小林旭 | 石坂まさを | 叶弦大 | | 名もない港に 桃の花は咲けど 旅の町には やすらぎはないさ お前と別れた むなしさ抱いて 俺は明日もまた 北へ流れる お前のやさしさ 酒に浮かべひとり 遠い霧笛に あの夜をさがす 愛していりゃこそ つれなくしたが 今もこの胸で ゆれるほゝえみ 男はふり向き 暗い空を見上げ つけた煙草に ふるさとを想う 真冬の浜辺に 傷あと埋め 夢はあきらめて 北へ流れる |
北上夜曲匂い優しい 白百合の 濡れているよな あの瞳 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 月の夜 宵の灯 点すころ 心ほのかな 初恋を 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の せせらぎよ 銀河の流れ 仰ぎつつ 星を数えた 君と僕 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 星の夜 僕は生きるぞ 生きるんだ 君の面影 胸に秘め 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 初恋よ | 小林旭 | 菊地規 | 安藤睦夫 | | 匂い優しい 白百合の 濡れているよな あの瞳 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 月の夜 宵の灯 点すころ 心ほのかな 初恋を 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の せせらぎよ 銀河の流れ 仰ぎつつ 星を数えた 君と僕 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 星の夜 僕は生きるぞ 生きるんだ 君の面影 胸に秘め 想い出すのは 想い出すのは 北上河原の 初恋よ |
北海岸流れる星にも ひかりはあるのに ふたりの星には 明日が見えぬ 日毎につのる 寒さのなかで こころもやせる ああ北海岸 酒にかわった 指輪のあとを かくしてほほえむ お前がいとしい 気やすめひとつも 言いたい俺だが しゃべればいつでも さよなら話 やつれた肩を だきしめながら 夢さえ凍る ああ北海岸 肌をあわせた このぬくもりに 無邪気にすがった お前がいとしい 生きてりゃいつか いい日もあると 吹雪にいのる ああ北海岸 俺をささえて つくしてくれる 女を忘れた お前がいとしい | 小林旭 | 丹古晴己 | 中川博之 | | 流れる星にも ひかりはあるのに ふたりの星には 明日が見えぬ 日毎につのる 寒さのなかで こころもやせる ああ北海岸 酒にかわった 指輪のあとを かくしてほほえむ お前がいとしい 気やすめひとつも 言いたい俺だが しゃべればいつでも さよなら話 やつれた肩を だきしめながら 夢さえ凍る ああ北海岸 肌をあわせた このぬくもりに 無邪気にすがった お前がいとしい 生きてりゃいつか いい日もあると 吹雪にいのる ああ北海岸 俺をささえて つくしてくれる 女を忘れた お前がいとしい |
寒椿北から風が吹いてると なつかしい奴 北風吹き込む せまし部屋くらしていた頃は マイク マイク片手に酔いしれて 今でもあの酒場 うらみ歌でも 歌うのか 遠慮がち鳴る電話とだえて一年目 小さな過去にこだわって 身を引いた奴 あの頬なぐってやれたなら 続いていた恋か 離れ離ればなれになってみて しみじみしている 愛でくるんだ想いやり この俺が惚れたのは お前が一人だけ 一人一人はしごで飲みつぶれ ころがる 明けがたの 窓の向うに寒椿 おりおりの四季の花 なくして一年目 | 小林旭 | ちあき哲也 | 叶弦大 | | 北から風が吹いてると なつかしい奴 北風吹き込む せまし部屋くらしていた頃は マイク マイク片手に酔いしれて 今でもあの酒場 うらみ歌でも 歌うのか 遠慮がち鳴る電話とだえて一年目 小さな過去にこだわって 身を引いた奴 あの頬なぐってやれたなら 続いていた恋か 離れ離ればなれになってみて しみじみしている 愛でくるんだ想いやり この俺が惚れたのは お前が一人だけ 一人一人はしごで飲みつぶれ ころがる 明けがたの 窓の向うに寒椿 おりおりの四季の花 なくして一年目 |
川は流れる病葉を 今日も浮かべて 街の谷 川は流れる ささやかな 望み破れて 哀しみに 染まる瞳に 黄昏の 水のまぶしさ 思い出の 橋のたもとに 錆ついた 夢のかずかず ある人は 心つめたく ある人は 好きで別れて 吹き抜ける 風に泣いてる ともし灯も 薄い谷間を ひとすじに 川は流れる 人の世の 塵にまみれて なお生きる 水をみつめて 嘆くまい 明日は明るく | 小林旭 | 横井弘 | 桜田誠一 | | 病葉を 今日も浮かべて 街の谷 川は流れる ささやかな 望み破れて 哀しみに 染まる瞳に 黄昏の 水のまぶしさ 思い出の 橋のたもとに 錆ついた 夢のかずかず ある人は 心つめたく ある人は 好きで別れて 吹き抜ける 風に泣いてる ともし灯も 薄い谷間を ひとすじに 川は流れる 人の世の 塵にまみれて なお生きる 水をみつめて 嘆くまい 明日は明るく |
乾いた花びらあのひとは 可哀相 乾いた花びら 季節の嵐に吹かれて 震えているだけ チリチリと 砕けそう 乾いた花びら 心をうるおす言葉が ほしいと泣いてる おまえが 男なら 愛しておやりよ ひろげた胸の中へ つつんでおやり 幸福にになれるものなら 幸福にに出来るものなら なれる時に 出来る時に まごころを見せてごらん あのひとは いじらしい 乾いた花びら いつしか涙も涸れはて 嘆きも忘れて ユラユラと 儚げな 乾いた花びら いつわりばかりにあふれて ためいきついてる おまえが 男なら 話しておやりよ 笑える話ひとつ きかせておやり 幸福にになれるものなら 幸福にに出来るものなら なれる時に 出来る時に まごころを見せてごらん まごころを見せてごらん | 小林旭 | 阿久悠 | 浜圭介 | | あのひとは 可哀相 乾いた花びら 季節の嵐に吹かれて 震えているだけ チリチリと 砕けそう 乾いた花びら 心をうるおす言葉が ほしいと泣いてる おまえが 男なら 愛しておやりよ ひろげた胸の中へ つつんでおやり 幸福にになれるものなら 幸福にに出来るものなら なれる時に 出来る時に まごころを見せてごらん あのひとは いじらしい 乾いた花びら いつしか涙も涸れはて 嘆きも忘れて ユラユラと 儚げな 乾いた花びら いつわりばかりにあふれて ためいきついてる おまえが 男なら 話しておやりよ 笑える話ひとつ きかせておやり 幸福にになれるものなら 幸福にに出来るものなら なれる時に 出来る時に まごころを見せてごらん まごころを見せてごらん |
からすいつからなんでしょうねぇ… この付近(あたり)も ずいぶん住みにくくなりました 利口な奴が 多すぎて 馬鹿がいつでも 割を食う 間違いだらけの 現在(いま)だから こころも汚れて 真っ黒け 都会のからすか 俺たちは 世間さまには 嫌われて 背中に礫 浴びるけど それでも生きなきゃ 明日はない 人間、生きてるってことが虚しくなると 何故か…無口になるもんです 下手にでれば つけあがる 甘い顔すりゃ 小突かれる 裏切りばかりの その中で こころを芯まで ささくれた 都会のからすか 俺たちは 帰る古巣(こきょう)も 今はなく 痛めた翼(はね)が 疼く夜は 安酒呷(あお)って 明日を待つ …あったまりてぇなぁ 都会のからすか 俺たちは 世間さまには 嫌われて 背中に礫 浴びるけど それでも生きなきゃ 明日はない | 小林旭 | 仁井谷俊也 | 大谷明裕 | 竜崎孝路 | いつからなんでしょうねぇ… この付近(あたり)も ずいぶん住みにくくなりました 利口な奴が 多すぎて 馬鹿がいつでも 割を食う 間違いだらけの 現在(いま)だから こころも汚れて 真っ黒け 都会のからすか 俺たちは 世間さまには 嫌われて 背中に礫 浴びるけど それでも生きなきゃ 明日はない 人間、生きてるってことが虚しくなると 何故か…無口になるもんです 下手にでれば つけあがる 甘い顔すりゃ 小突かれる 裏切りばかりの その中で こころを芯まで ささくれた 都会のからすか 俺たちは 帰る古巣(こきょう)も 今はなく 痛めた翼(はね)が 疼く夜は 安酒呷(あお)って 明日を待つ …あったまりてぇなぁ 都会のからすか 俺たちは 世間さまには 嫌われて 背中に礫 浴びるけど それでも生きなきゃ 明日はない |
カチューシャの唄カチューシャ可愛いや 別れのつらさ せめて淡雪 とけぬ間と 神に願いを ララ かけましょか カチューシャ可愛いや 別れのつらさ 今宵一夜に 降る雪の 明日は野山の ララ 路かくせ カチューシャ可愛いや 別れのつらさ せめて又逢う それまでは おなじ姿で ララ いてたもれ | 小林旭 | 島村抱月・相馬御風 | 中山晋平 | | カチューシャ可愛いや 別れのつらさ せめて淡雪 とけぬ間と 神に願いを ララ かけましょか カチューシャ可愛いや 別れのつらさ 今宵一夜に 降る雪の 明日は野山の ララ 路かくせ カチューシャ可愛いや 別れのつらさ せめて又逢う それまでは おなじ姿で ララ いてたもれ |
風花永い旅を して来たよね あいつと訣別(わか)れ 帰ったおまえ… 何も尋(き)かない 尋ねないから 今はともかく お休み 熱を出した 昔みたい そばで見てて やるから 妹よ 妹よ 俺に痛みを ぶつけろよ 荒(すさ)む街を また浄めて 真綿のような 小雪が踊る… 男なんかと せせら嗤える そんな女じゃ なかった 布団かぶり ぐれるおまえ 俺は叱りゃ しないが 妹よ 妹よ ばかな自棄(やぼ)など 起こすなよ 何も尋かない 尋ねないから 今はともかく お休み 指をしゃぶり あやされては 眠った頃に戻って 妹よ 妹よ 春は必ず来るんだよ | 小林旭 | ちあき哲也 | 徳久広司 | 南郷達也 | 永い旅を して来たよね あいつと訣別(わか)れ 帰ったおまえ… 何も尋(き)かない 尋ねないから 今はともかく お休み 熱を出した 昔みたい そばで見てて やるから 妹よ 妹よ 俺に痛みを ぶつけろよ 荒(すさ)む街を また浄めて 真綿のような 小雪が踊る… 男なんかと せせら嗤える そんな女じゃ なかった 布団かぶり ぐれるおまえ 俺は叱りゃ しないが 妹よ 妹よ ばかな自棄(やぼ)など 起こすなよ 何も尋かない 尋ねないから 今はともかく お休み 指をしゃぶり あやされては 眠った頃に戻って 妹よ 妹よ 春は必ず来るんだよ |
風の守唄鴎も飛べない 海風に 飛ばされそうな 浜の宿 船出のときを 待つ男(ひと)が居りゃ もどらぬ昨日を 待つ女(ひと)も ここは小泊(こどまり) 風待ち港 ヒュルル ヒュルル ヒュルヒュル 風の守唄(もりうた) ききながら 羽を休めてョ 眠りゃいい 三日三晩のヨー 嵐も過ぎりゃ 吹いてくるだろさ 追い風がョー 人恋しいのか 虎落笛(もがりぶえ) 夜更けて窓に 泣きつのる コップの酒に 消えては浮かぶ 忘れた昔の 面影が ここは小泊(こどまり) 風待ち港 ヒュルル ヒュルル ヒュルヒュル ほろり思い出 酌みながら しばし酔ったらョ 眠りゃいい ここは小泊(こどまり) 風待ち港 ヒュルル ヒュルル ヒュルヒュル 風の守唄(もりうた) ききながら 明日を夢見てョ 眠りゃいい | 小林旭 | さくらちさと | 浜圭介 | 矢野立美 | 鴎も飛べない 海風に 飛ばされそうな 浜の宿 船出のときを 待つ男(ひと)が居りゃ もどらぬ昨日を 待つ女(ひと)も ここは小泊(こどまり) 風待ち港 ヒュルル ヒュルル ヒュルヒュル 風の守唄(もりうた) ききながら 羽を休めてョ 眠りゃいい 三日三晩のヨー 嵐も過ぎりゃ 吹いてくるだろさ 追い風がョー 人恋しいのか 虎落笛(もがりぶえ) 夜更けて窓に 泣きつのる コップの酒に 消えては浮かぶ 忘れた昔の 面影が ここは小泊(こどまり) 風待ち港 ヒュルル ヒュルル ヒュルヒュル ほろり思い出 酌みながら しばし酔ったらョ 眠りゃいい ここは小泊(こどまり) 風待ち港 ヒュルル ヒュルル ヒュルヒュル 風の守唄(もりうた) ききながら 明日を夢見てョ 眠りゃいい |
風の旅人夜明け朝もやに 揺れて陽が昇る 夢 醒めやらず また汽車に乗る どこまで行っても やすらぎの 街など無いかも 知れないが さらば 心やさしい 恋人よ 今も 抱いて いたいけど 花園には眠れない 俺は 旅人だよ 寒い街角の 枯葉踏みながら 今 来た道を ふと振り返る 時には男も 淋しさを 女とまぎらす こともある そんな 俺がおまえを 愛しいと 今更 言える 訳がない 心の中 吹き抜ける 風と 旅は続く どこまで行っても やすらぎの 街など無いかも 知れないが 胸を よぎる 面影 振り捨てて ひとり 夢を追いかける 明日もまた 風の中 急ぐ 旅人だよ | 小林旭 | 星川裕二 | 若草恵 | | 夜明け朝もやに 揺れて陽が昇る 夢 醒めやらず また汽車に乗る どこまで行っても やすらぎの 街など無いかも 知れないが さらば 心やさしい 恋人よ 今も 抱いて いたいけど 花園には眠れない 俺は 旅人だよ 寒い街角の 枯葉踏みながら 今 来た道を ふと振り返る 時には男も 淋しさを 女とまぎらす こともある そんな 俺がおまえを 愛しいと 今更 言える 訳がない 心の中 吹き抜ける 風と 旅は続く どこまで行っても やすらぎの 街など無いかも 知れないが 胸を よぎる 面影 振り捨てて ひとり 夢を追いかける 明日もまた 風の中 急ぐ 旅人だよ |
和子泪橋のたもとにある 暗い酒場で今夜も ほろ酔いの和子が ブルースを歌ってる この世にゃ誰もいやしない この世にゃ誰もいやしない 私のベッド 温めてくれる男がほしいと歌ってる 古い手首の傷跡が うずく夜は夜明けまで 和子はブルースを歌ってる 歌ってる セピア色の椅子にもたれて 暗い眼をして今夜も 酔いどれの和子が ブルースを歌ってる 男と女はあれだけさ 男と女はあれだけさ 私のベッド 温めてくれる男がほしいと歌ってる 星が消えてもただ一人 痩せた体を揺さぶって 和子はブルースを歌ってる 歌ってる | 小林旭 | 大矢弘子 | 井上かつお | | 泪橋のたもとにある 暗い酒場で今夜も ほろ酔いの和子が ブルースを歌ってる この世にゃ誰もいやしない この世にゃ誰もいやしない 私のベッド 温めてくれる男がほしいと歌ってる 古い手首の傷跡が うずく夜は夜明けまで 和子はブルースを歌ってる 歌ってる セピア色の椅子にもたれて 暗い眼をして今夜も 酔いどれの和子が ブルースを歌ってる 男と女はあれだけさ 男と女はあれだけさ 私のベッド 温めてくれる男がほしいと歌ってる 星が消えてもただ一人 痩せた体を揺さぶって 和子はブルースを歌ってる 歌ってる |
かすみ草の詩和服の似合う 女(ひと)でした 年の頃なら 四十ちょっと トゲあるバラを やさしく包み 痛みをこらえる 女(ひと)でした かすみ草 かすみ草 かすみ草は あの女(ひと)の花ことば 「私はいいの」が 口癖で 夫を立てます 師匠も立てて 歩くも座るも 色あでやかに 古風な女(おんな)を 演じます かすみ草 かすみ草 かすみ草は あの女(ひと)の花ことば 遠くで見てる それだけで なぜか安心 できるのでした みんなを束ね 元気をつける 黄色い花も 紫も かすみ草 かすみ草 かすみ草は あの女(ひと)の花ことば かすみ草 かすみ草 かすみ草は あの女(ひと)の花ことば | 小林旭 | 星野哲郎 | 杉本眞人 | 蔦将包 | 和服の似合う 女(ひと)でした 年の頃なら 四十ちょっと トゲあるバラを やさしく包み 痛みをこらえる 女(ひと)でした かすみ草 かすみ草 かすみ草は あの女(ひと)の花ことば 「私はいいの」が 口癖で 夫を立てます 師匠も立てて 歩くも座るも 色あでやかに 古風な女(おんな)を 演じます かすみ草 かすみ草 かすみ草は あの女(ひと)の花ことば 遠くで見てる それだけで なぜか安心 できるのでした みんなを束ね 元気をつける 黄色い花も 紫も かすみ草 かすみ草 かすみ草は あの女(ひと)の花ことば かすみ草 かすみ草 かすみ草は あの女(ひと)の花ことば |
女を忘れろダイス転がせ ドラムを叩け やけにしんみり する夜だ 忘れろ 忘れろ 鼻で笑ってョ あきらめ切るのが 男だろ あとはドラムに 聞いてくれ 呑んでくだ巻け グラスを砕け 男ごころは 馬鹿なもの 忘れろ 忘れろ 女なんかはョ あの娘にゃあの娘の 恋がある 荒れてみたいぜ 荒れさせろ 闇を蹴とばせ 月みてわめけ どうせあの娘にゃ 判らない 忘れろ 忘れろ 何も言わずにョ 夜通し歩いて あきらめろ 俺にゃあの娘は 用なしさ | 小林旭 | 野村俊夫 | 船村徹 | | ダイス転がせ ドラムを叩け やけにしんみり する夜だ 忘れろ 忘れろ 鼻で笑ってョ あきらめ切るのが 男だろ あとはドラムに 聞いてくれ 呑んでくだ巻け グラスを砕け 男ごころは 馬鹿なもの 忘れろ 忘れろ 女なんかはョ あの娘にゃあの娘の 恋がある 荒れてみたいぜ 荒れさせろ 闇を蹴とばせ 月みてわめけ どうせあの娘にゃ 判らない 忘れろ 忘れろ 何も言わずにョ 夜通し歩いて あきらめろ 俺にゃあの娘は 用なしさ |
オロロン慕情俺と一緒に泣いた娘が死んだよ…… 網走尋ねたひとり旅 ふたりでいつか来たあのときも オロロンバイ オロロンバイ 鴉が啼いてた…… 俺と一緒に笑う娘が死んだよ…… 男にだまされ苦労して 面影抱いても凍ってしまう オロロンバイ オロロンバイ オホーツクの海…… 俺と一緒に遊ぶ娘が死んだよ…… 網走おもいで すさぶ風 今度はながい命をもらい オロロンバイ オロロンバイ 生まれておいでよ…… | 小林旭 | 遠藤実 | 遠藤実 | | 俺と一緒に泣いた娘が死んだよ…… 網走尋ねたひとり旅 ふたりでいつか来たあのときも オロロンバイ オロロンバイ 鴉が啼いてた…… 俺と一緒に笑う娘が死んだよ…… 男にだまされ苦労して 面影抱いても凍ってしまう オロロンバイ オロロンバイ オホーツクの海…… 俺と一緒に遊ぶ娘が死んだよ…… 網走おもいで すさぶ風 今度はながい命をもらい オロロンバイ オロロンバイ 生まれておいでよ…… |
俺とお前の港唄黄昏の桟橋は ブルースがよく似合う 色あせた シネマのように ガス燈も 泣いている バラ色に 染めていた くちびるが 愛しいね ゆらゆら ゆらゆらと 舞い落ちてゆく しあわせの 紙芝居 燃えつきて 酔いしれて 眠るのか 俺とお前の 港唄 ほろ苦いバーボンが やるせなく 身にしみる 遠ざかる 港の灯り 窓越しに 過ぎてゆく 華やかに 暮らしてた あの頃が 恋しいね ちらちら ちらちらと お前が映る ビードロの 雨がふる しとしとと 音もなく この胸に 俺とお前の港唄 ゆらゆら ゆらゆらと 舞い落ちてゆく しあわせの 紙芝居 燃えつきて 酔いしれて 眠るのか 俺とお前の港唄 | 小林旭 | たきのえいじ | 叶弦大 | | 黄昏の桟橋は ブルースがよく似合う 色あせた シネマのように ガス燈も 泣いている バラ色に 染めていた くちびるが 愛しいね ゆらゆら ゆらゆらと 舞い落ちてゆく しあわせの 紙芝居 燃えつきて 酔いしれて 眠るのか 俺とお前の 港唄 ほろ苦いバーボンが やるせなく 身にしみる 遠ざかる 港の灯り 窓越しに 過ぎてゆく 華やかに 暮らしてた あの頃が 恋しいね ちらちら ちらちらと お前が映る ビードロの 雨がふる しとしとと 音もなく この胸に 俺とお前の港唄 ゆらゆら ゆらゆらと 舞い落ちてゆく しあわせの 紙芝居 燃えつきて 酔いしれて 眠るのか 俺とお前の港唄 |
俺とおまえ冬の雨なら 雪になる 春の雨なら 霧になる 流れる雲と 旅する身でも この恋だけは なぜか変わらない 名なし 親なし 故郷なし 三つそろえば 夢もない 失うものがもうないふたり おそれるものは なにもないだろう 無理に涙を こらえれば 生きているのが 辛くなる 悲しいときは すがってお泣き 命かけて 抱いて あげるから | 小林旭 | 星野哲郎 | 叶弦大 | | 冬の雨なら 雪になる 春の雨なら 霧になる 流れる雲と 旅する身でも この恋だけは なぜか変わらない 名なし 親なし 故郷なし 三つそろえば 夢もない 失うものがもうないふたり おそれるものは なにもないだろう 無理に涙を こらえれば 生きているのが 辛くなる 悲しいときは すがってお泣き 命かけて 抱いて あげるから |
おれおれが女に 死ぬほど惚れたのは おまえの他には いなかった さがしにゆこう ふたりの夢を ひとつの傘に 身を寄せあえば 俺とお前の 旅がはじまるぜ 渡り鳥には 野菊が似合うのさ おまえの部屋にも 飾ろうよ 涙にぬれた おまえの胸を やさしい愛で そっと包みたい 俺の気持は 花が知っている 故郷の話は しないで下さいと うつむく顔が 淋しいぜ 手をとりあって 野原を駈けた 笑顔はどこへ 捨ててしまったの おもい出そうよ いまは辛らくても | 小林旭 | 星野哲郎 | 叶弦大 | | おれが女に 死ぬほど惚れたのは おまえの他には いなかった さがしにゆこう ふたりの夢を ひとつの傘に 身を寄せあえば 俺とお前の 旅がはじまるぜ 渡り鳥には 野菊が似合うのさ おまえの部屋にも 飾ろうよ 涙にぬれた おまえの胸を やさしい愛で そっと包みたい 俺の気持は 花が知っている 故郷の話は しないで下さいと うつむく顔が 淋しいぜ 手をとりあって 野原を駈けた 笑顔はどこへ 捨ててしまったの おもい出そうよ いまは辛らくても |
折紙人生いまさら何を 求めても 時はふたたび 帰らない 過ぎてしまった あの時を 悔いはしないと 人は云う けれども なくした青春を 一度は誰でも 懐かしむ おとぎ話の 王子のように 出来ることなら あの時に 戻ってやりたい 事ばかり 叶(かな)わぬ夢と 知った時 人は 悔やんで涙する ああすりゃ 良かった こうすれば あせる 心に風が鳴く 夜の静寂(しじま)を引き裂くように 日々の早さが 身にしみて 己の歩みに 目を落とし 流れに逆らい 生きるより 流れを泳ぐ ことを知る 気付ける時が 早ければ 明日に向かって 進むだけ 自由に羽ばたく 小鳥のように 自由に羽ばたく小鳥のように | 小林旭 | 小林旭 | 小林旭 | 小林孝至・森園勝敏 | いまさら何を 求めても 時はふたたび 帰らない 過ぎてしまった あの時を 悔いはしないと 人は云う けれども なくした青春を 一度は誰でも 懐かしむ おとぎ話の 王子のように 出来ることなら あの時に 戻ってやりたい 事ばかり 叶(かな)わぬ夢と 知った時 人は 悔やんで涙する ああすりゃ 良かった こうすれば あせる 心に風が鳴く 夜の静寂(しじま)を引き裂くように 日々の早さが 身にしみて 己の歩みに 目を落とし 流れに逆らい 生きるより 流れを泳ぐ ことを知る 気付ける時が 早ければ 明日に向かって 進むだけ 自由に羽ばたく 小鳥のように 自由に羽ばたく小鳥のように |
思いやり男の歌は 泣きたいときに 唄うもんだよ 男の酒は 涙より 苦いもんだよ 人はみな ひとりぼっちで 生きてゆけない 男泣きの 背中を 優しくさする お前の 花のような笑顔が 消してくれる 俺の孤独を ほしいものは 一つさ 思いやり 男の夢は 涙をふいたあとに 涌くもの 男の恋は 果てしない 夢の道連れ 愛しくも どうせひとつに なれはしないが 肌をよせて 甘くて 静かに眠る お前の 白い顔のむこうに 力強い朝が 近づく 心つなぐ 二人の 思いやり | 小林旭 | なかにし礼 | 藤崎良 | 大和圭太郎 | 男の歌は 泣きたいときに 唄うもんだよ 男の酒は 涙より 苦いもんだよ 人はみな ひとりぼっちで 生きてゆけない 男泣きの 背中を 優しくさする お前の 花のような笑顔が 消してくれる 俺の孤独を ほしいものは 一つさ 思いやり 男の夢は 涙をふいたあとに 涌くもの 男の恋は 果てしない 夢の道連れ 愛しくも どうせひとつに なれはしないが 肌をよせて 甘くて 静かに眠る お前の 白い顔のむこうに 力強い朝が 近づく 心つなぐ 二人の 思いやり |
思い出たずねびと愛だけで むすばれた 若い日の 純情 命さえ あげるわと うるむ瞳(め)をしてた だれか あの娘を 知らないか 白百合みたいな 細い娘さ どこで どうして いるのやら やるせなくなる 日暮れさ はりあって つっぱって いつの日か 友情 呑めばすぐ 熱くなり 喧嘩したものさ だれか アイツを 知らないか 上手に生きては ゆけぬヤツ どこで どうして いるのやら なぜか気になる 夜更けさ ひと昔 ふた昔 ほろ苦い 思い出 がむしゃらに 走っては 傷ついた時代 だれか あの日を 知らないか こころを燃やした 仲間たち どこで どうして いるのやら 思い出すのさ 今夜も どこで どうして いるのやら 思い出すのさ 今夜も | 小林旭 | さくらちさと | 鈴木キサブロー | 宮崎慎二 | 愛だけで むすばれた 若い日の 純情 命さえ あげるわと うるむ瞳(め)をしてた だれか あの娘を 知らないか 白百合みたいな 細い娘さ どこで どうして いるのやら やるせなくなる 日暮れさ はりあって つっぱって いつの日か 友情 呑めばすぐ 熱くなり 喧嘩したものさ だれか アイツを 知らないか 上手に生きては ゆけぬヤツ どこで どうして いるのやら なぜか気になる 夜更けさ ひと昔 ふた昔 ほろ苦い 思い出 がむしゃらに 走っては 傷ついた時代 だれか あの日を 知らないか こころを燃やした 仲間たち どこで どうして いるのやら 思い出すのさ 今夜も どこで どうして いるのやら 思い出すのさ 今夜も |
お前ひとすじ俺と一緒に 捨てゝ来た 思い出すだろ 故郷のことを お前のその目に 光ってる 熱い涙が 落ちたとき ぬぐってあげよう 唇で 派手な暮しは できないが まけやしないよ 愛することは お前のからだが わるい時 口にふくんだ この水を 飲ませてあげよう くちうつし 長いつもりの 人生も 苦労かけては 短かく終る お前が幸福 つかむまで うしろ見ないで この俺が つくしてあげよう ひとすじに | 小林旭 | 鳥井実 | サトウ進一 | | 俺と一緒に 捨てゝ来た 思い出すだろ 故郷のことを お前のその目に 光ってる 熱い涙が 落ちたとき ぬぐってあげよう 唇で 派手な暮しは できないが まけやしないよ 愛することは お前のからだが わるい時 口にふくんだ この水を 飲ませてあげよう くちうつし 長いつもりの 人生も 苦労かけては 短かく終る お前が幸福 つかむまで うしろ見ないで この俺が つくしてあげよう ひとすじに |
おまえに逢いたいゆさぶる ゆさぶる 心をゆさぶる 旅でふときく はやり唄 ふたりでうたって 別れたが お前よ お前よ おまえに逢いたい 惚れてる 惚れてる ほんとに惚れてる 遠くなるほど いい女 苦労をかけるね いつまでも お前よ お前よ おまえに逢いたい ちぎれる ちぎれる 夜風にちぎれる 夢をだきしめ ふり返る ひとり枕は 寒かろう お前よ お前よ おまえに逢いたい | 小林旭 | 丹古晴己 | 船村徹 | | ゆさぶる ゆさぶる 心をゆさぶる 旅でふときく はやり唄 ふたりでうたって 別れたが お前よ お前よ おまえに逢いたい 惚れてる 惚れてる ほんとに惚れてる 遠くなるほど いい女 苦労をかけるね いつまでも お前よ お前よ おまえに逢いたい ちぎれる ちぎれる 夜風にちぎれる 夢をだきしめ ふり返る ひとり枕は 寒かろう お前よ お前よ おまえに逢いたい |
男は明日へ落ちてゆく 夕陽のように だまりこくった 時もあったさ 冬の雨に心もぬれて 酔いどれた 夜もあったよ あゝ あの時 あゝあの時 友達が背を向けた夜も 歌だけが 歌だけだ 歌だけがついてきた ふり返る月日の中に いつも夢見たことがあったさ 遠すぎる思い出だけど 幸せなころもあったさ あゝあの時 あゝあの時 空っぽの青春の中に 歌だけが 歌だけが 歌だけがついてきた さみしくて子供のように はしゃぎまわった時もあったよ むなしくて 人生をうらみ 旅に出た夜もあったさ あ…… さすらいのつれづれにいつも 歌だけが 歌だけが 歌だけが ついてきた ラララ……… ラララ……… 男の涙 ひきずる夜明け いのちのように歌うのさ 男が風にさからう夜明け 心のすべて うたうのさ ラララ……… ラララ……… ラララ……… ラララ……… いのちのように歌うのさ ラララ 心のすべてうたうのさ ラララ……… ラララ……… ラララ……… 歌はみちづれ みちづれ | 小林旭 | 杉紀彦 | 服部克久 | | 落ちてゆく 夕陽のように だまりこくった 時もあったさ 冬の雨に心もぬれて 酔いどれた 夜もあったよ あゝ あの時 あゝあの時 友達が背を向けた夜も 歌だけが 歌だけだ 歌だけがついてきた ふり返る月日の中に いつも夢見たことがあったさ 遠すぎる思い出だけど 幸せなころもあったさ あゝあの時 あゝあの時 空っぽの青春の中に 歌だけが 歌だけが 歌だけがついてきた さみしくて子供のように はしゃぎまわった時もあったよ むなしくて 人生をうらみ 旅に出た夜もあったさ あ…… さすらいのつれづれにいつも 歌だけが 歌だけが 歌だけが ついてきた ラララ……… ラララ……… 男の涙 ひきずる夜明け いのちのように歌うのさ 男が風にさからう夜明け 心のすべて うたうのさ ラララ……… ラララ……… ラララ……… ラララ……… いのちのように歌うのさ ラララ 心のすべてうたうのさ ラララ……… ラララ……… ラララ……… 歌はみちづれ みちづれ |
お世話になったあの人へ夜のお店に つとめたころに 私 あの人 知りました さそい上手で おはなし上手 やがて悲しい さよなら上手 しあわせでした 思い出できました お世話になったあの人へ そしてお店を まかされたころ 一緒にすごした 人でした きっといつかは 世に出る人と つくしつくして ささげた月日 しあわせでした 女の夢でした お世話になったあの人へ 夜のお店に 灯りをつけりゃ なぜか心が 痛みます 私みたいな 女のために 出世おくれちゃ いないでしょうね しあわせでした いのちの恋でした お世話になったあの人へ | 小林旭 | 中山大三郎 | 城賀イサム | | 夜のお店に つとめたころに 私 あの人 知りました さそい上手で おはなし上手 やがて悲しい さよなら上手 しあわせでした 思い出できました お世話になったあの人へ そしてお店を まかされたころ 一緒にすごした 人でした きっといつかは 世に出る人と つくしつくして ささげた月日 しあわせでした 女の夢でした お世話になったあの人へ 夜のお店に 灯りをつけりゃ なぜか心が 痛みます 私みたいな 女のために 出世おくれちゃ いないでしょうね しあわせでした いのちの恋でした お世話になったあの人へ |
越前挽歌哭くな荒磯(ありそ)の海燕 夕陽が落ちる ひびけ男の嘆き唄 越前岬に いまさら呼んでも 還る女か 泣くため生まれて来たような おまえのふるさとにゃ 似合いすぎる 暗い海だ 日本海だ… 雪子…雪子 何故に この世を捨てた 燃えろ手向(たむ)けの彼岸花 口紅色に 吼えろ東尋(とうじん)波しぶき 夜をつんざいて 泣きごとならべて もどる夢か 私が死んだら ふるさとの あの波に抱かれて 眠りたいと いった海だ 日本海だ… 雪子…雪子 海が見えるか 雪子 | 小林旭 | 吉田旺 | 徳久広司 | | 哭くな荒磯(ありそ)の海燕 夕陽が落ちる ひびけ男の嘆き唄 越前岬に いまさら呼んでも 還る女か 泣くため生まれて来たような おまえのふるさとにゃ 似合いすぎる 暗い海だ 日本海だ… 雪子…雪子 何故に この世を捨てた 燃えろ手向(たむ)けの彼岸花 口紅色に 吼えろ東尋(とうじん)波しぶき 夜をつんざいて 泣きごとならべて もどる夢か 私が死んだら ふるさとの あの波に抱かれて 眠りたいと いった海だ 日本海だ… 雪子…雪子 海が見えるか 雪子 |
駅錆びたレールを横切って 下りホームに渡ったら 旅人よ そこから先は 過去と未来を思うなよ 見送る人の影もなく 季節の風が泣くばかり ことば少なにうつむいて 北へ旅する人が行く AH… AH… AH… AH… 時代の流れに残された 古い景色の駅からは 旅人よ 心を抱いて ひとりしみじみ旅立てよ コートのえりを深く立て 凍えるからだつつみこみ 靴の爪先 小きざみに 汽車が着くのを 待ちわびる AH… AH… AH… AH… AH… AH… AH… AH… | 小林旭 | 阿久悠 | 大野克夫 | | 錆びたレールを横切って 下りホームに渡ったら 旅人よ そこから先は 過去と未来を思うなよ 見送る人の影もなく 季節の風が泣くばかり ことば少なにうつむいて 北へ旅する人が行く AH… AH… AH… AH… 時代の流れに残された 古い景色の駅からは 旅人よ 心を抱いて ひとりしみじみ旅立てよ コートのえりを深く立て 凍えるからだつつみこみ 靴の爪先 小きざみに 汽車が着くのを 待ちわびる AH… AH… AH… AH… AH… AH… AH… AH… |
腕に虹だけ 強がり生きてくしかないね 絶望するのは たやすいが 淋しくて 一人笑うと 街の灯が一緒に笑う 昔 いつもお袋がそばにいた 人生は夢の中の夕立ち 光もいらない やすらぎもいらない 愛もいらない 腕に虹だけ抱いて 笑いとばすしかないね 一番暗い 夜明け前 泣きたくて 一人笑うと 自分にさえも見栄を張ってる 昔 親父に殴られたあの頃 人生は夏の夜のうたた寝 女もいらない ぬくもりもいらない 花もいらない 腕に虹だけ抱いて 昔 祭り好きな子供だった 人生は咲きながら散る桜 眠りもいらない なぐさめもいらない 酒もいらない 腕に虹だけ抱いて | 小林旭 | 内館牧子 | ひうら一帆 | | 強がり生きてくしかないね 絶望するのは たやすいが 淋しくて 一人笑うと 街の灯が一緒に笑う 昔 いつもお袋がそばにいた 人生は夢の中の夕立ち 光もいらない やすらぎもいらない 愛もいらない 腕に虹だけ抱いて 笑いとばすしかないね 一番暗い 夜明け前 泣きたくて 一人笑うと 自分にさえも見栄を張ってる 昔 親父に殴られたあの頃 人生は夏の夜のうたた寝 女もいらない ぬくもりもいらない 花もいらない 腕に虹だけ抱いて 昔 祭り好きな子供だった 人生は咲きながら散る桜 眠りもいらない なぐさめもいらない 酒もいらない 腕に虹だけ抱いて |
歌う暴れん坊でっかい都会の 真っ只中に 肩で風切り 大手を振って かっこいい野郎 賽の丁半 片手で捌き 人生街道 裏表 ちょいといかした俺ら 俺らゴキゲン 歌う暴れん坊 人の社会の 義理人情にゃ 胸を叩いて 諸手を挙げて かっこいい野郎 だけど財布の中身は空で 天下御免の 風来坊 ちょいといかした俺ら 俺らゴキゲン 歌う暴れん坊 男同士の 出入りの時にゃ 腕を振るって 命を賭ける かっこいい野郎 甘い恋には めっぽう弱い 風に柳と 逃げ回る ちょいといかした俺ら 俺らゴキゲン 歌う暴れん坊 | 小林旭 | 小林旭 | 山路進一 | | でっかい都会の 真っ只中に 肩で風切り 大手を振って かっこいい野郎 賽の丁半 片手で捌き 人生街道 裏表 ちょいといかした俺ら 俺らゴキゲン 歌う暴れん坊 人の社会の 義理人情にゃ 胸を叩いて 諸手を挙げて かっこいい野郎 だけど財布の中身は空で 天下御免の 風来坊 ちょいといかした俺ら 俺らゴキゲン 歌う暴れん坊 男同士の 出入りの時にゃ 腕を振るって 命を賭ける かっこいい野郎 甘い恋には めっぽう弱い 風に柳と 逃げ回る ちょいといかした俺ら 俺らゴキゲン 歌う暴れん坊 |
あれから心が純で 真直ぐて キラキラ光る 瞳をしてた はにかみながら語る 夢 大きい きみも おれも 昔はそんな子だった 遠いころの おたがいに乾杯 涙は熱く とめどなく 愛するゆえに 流してた 傷つきながら抱いた 恋 せつない 昨日 今日と 二日も同じ夢見た 笑い 泣いた あのころに乾杯 きみも おれも あれから どこで 何した めぐり逢いの しあわせに乾杯 | 小林旭 | 阿久悠 | 鈴木キサブロー | | 心が純で 真直ぐて キラキラ光る 瞳をしてた はにかみながら語る 夢 大きい きみも おれも 昔はそんな子だった 遠いころの おたがいに乾杯 涙は熱く とめどなく 愛するゆえに 流してた 傷つきながら抱いた 恋 せつない 昨日 今日と 二日も同じ夢見た 笑い 泣いた あのころに乾杯 きみも おれも あれから どこで 何した めぐり逢いの しあわせに乾杯 |
雨の石段君が住む 噂をきいて はるばると 訪ねて来たよ ここは湯の町 小雨にけむる 石段を 蛇の目の傘が おりてくる すその乱れも あでやかに 思い出を たどればいつも 泣き顔の 姿が見える それは君だよ あのとき君を 抱きしめて 言葉も忘れ ふるえてた さだめ悲しい 秋の暮れ 目を伏せて 障子をあけて 三ツ指を ついてた君よ いとしかったよ このままつれて 帰りたい 北国とおい ふるさとへ 酔えば悲しい 夜明け前 | 小林旭 | 中山大三郎 | うすいよしのり | | 君が住む 噂をきいて はるばると 訪ねて来たよ ここは湯の町 小雨にけむる 石段を 蛇の目の傘が おりてくる すその乱れも あでやかに 思い出を たどればいつも 泣き顔の 姿が見える それは君だよ あのとき君を 抱きしめて 言葉も忘れ ふるえてた さだめ悲しい 秋の暮れ 目を伏せて 障子をあけて 三ツ指を ついてた君よ いとしかったよ このままつれて 帰りたい 北国とおい ふるさとへ 酔えば悲しい 夜明け前 |
熱き心に 北国の旅の空 流れる雲 はるか 時に 人恋しく くちびるに ふれもせず 別れた女(ひと) いずこ 胸は 焦がれるまま 熱き心に 時よもどれ なつかしい想い つれてもどれよ あゝ 春には 花咲く日が あゝ 夏には 星降る日が 夢を誘う 愛を語る 熱き心に きみを重ね 夜の更けるままに 想いつのらせ あゝ 秋には 色づく日が あゝ 冬には 真白な日が 胸を叩く 歌を歌う 歌を オーロラの空の下 夢追い人 ひとり 風の姿に似て 熱き心 きみに | 小林旭 | 阿久悠 | 大瀧詠一 | 大瀧詠一・前田憲男 | 北国の旅の空 流れる雲 はるか 時に 人恋しく くちびるに ふれもせず 別れた女(ひと) いずこ 胸は 焦がれるまま 熱き心に 時よもどれ なつかしい想い つれてもどれよ あゝ 春には 花咲く日が あゝ 夏には 星降る日が 夢を誘う 愛を語る 熱き心に きみを重ね 夜の更けるままに 想いつのらせ あゝ 秋には 色づく日が あゝ 冬には 真白な日が 胸を叩く 歌を歌う 歌を オーロラの空の下 夢追い人 ひとり 風の姿に似て 熱き心 きみに |
あざみ白書十九の春には れんげ草 はたち過ぎには 夕顔に 花に涙の露おいて 今はあざみのとげを待つ “水割りの 氷カタリと 音たてて 今日が あしたに 変る真夜中” 男をつき刺す とげならば あっていいとも思うけど なぜか自分の心だけ 刺して痛がるとげばかり “爪切りは 日ぐれ仕事と 思いつつ たったひとりの 夜のたのしみ” ふとしたはずみの人生で 選びそこねたわかれ道 秋が深まり冬になり 冬の向うに春がある “土砂降りで ふと思い出す 誕生日 二十いくつの 炎かざして” | 小林旭 | 阿久悠 | 小林亜星 | | 十九の春には れんげ草 はたち過ぎには 夕顔に 花に涙の露おいて 今はあざみのとげを待つ “水割りの 氷カタリと 音たてて 今日が あしたに 変る真夜中” 男をつき刺す とげならば あっていいとも思うけど なぜか自分の心だけ 刺して痛がるとげばかり “爪切りは 日ぐれ仕事と 思いつつ たったひとりの 夜のたのしみ” ふとしたはずみの人生で 選びそこねたわかれ道 秋が深まり冬になり 冬の向うに春がある “土砂降りで ふと思い出す 誕生日 二十いくつの 炎かざして” |
憧れのハワイ航路晴れた空 そよぐ風 港出船の ドラの音愉し 別れテープを 笑顔で切れば 希望(のぞみ)はてなき 遙かな潮路 あぁ 憧れの ハワイ航路 波の背を バラ色に 染めて 真赤な 夕陽が沈む 一人デッキで ウクレレ弾けば 唄もなつかし あのアロハオエ ああ 憧れの ハワイ航路 とこ夏の 黄金月 夜のキャビンの 小窓を照らす 夢も通うよ あのホノルルの 椰子の並木路 ホワイトホテル あぁ 憧れの ハワイ航路 | 小林旭 | 石本美由起 | 江口夜詩 | | 晴れた空 そよぐ風 港出船の ドラの音愉し 別れテープを 笑顔で切れば 希望(のぞみ)はてなき 遙かな潮路 あぁ 憧れの ハワイ航路 波の背を バラ色に 染めて 真赤な 夕陽が沈む 一人デッキで ウクレレ弾けば 唄もなつかし あのアロハオエ ああ 憧れの ハワイ航路 とこ夏の 黄金月 夜のキャビンの 小窓を照らす 夢も通うよ あのホノルルの 椰子の並木路 ホワイトホテル あぁ 憧れの ハワイ航路 |
アキラのダンチョネ節逢いはせなんだか 小島の鴎 可愛あの娘(こ)の 泣き顔に いやだ やだやだ 別れちゃやだと いまも聞こえるサ この胸に ダンチョネ 赤い椿が ほろりと散った 旅のお方の 恋しさに 沖の 瀬の瀬で どんと打つ波は なぜに出船をサ 押し戻す ダンチョネ 別れ風だよ やませの風だ 俺をうらむな 風うらめ 忘れまいぞと あとふりむいて ダンチョうたえばサ また涙 ダンチョネ | 小林旭 | 西沢爽 | 遠藤実 | | 逢いはせなんだか 小島の鴎 可愛あの娘(こ)の 泣き顔に いやだ やだやだ 別れちゃやだと いまも聞こえるサ この胸に ダンチョネ 赤い椿が ほろりと散った 旅のお方の 恋しさに 沖の 瀬の瀬で どんと打つ波は なぜに出船をサ 押し戻す ダンチョネ 別れ風だよ やませの風だ 俺をうらむな 風うらめ 忘れまいぞと あとふりむいて ダンチョうたえばサ また涙 ダンチョネ |
アキラのソーラン節ヤーレン泣くのは およしよ 涙は苦手だ およしよ 鳥もかよわぬ 荒波こえて 女乗せない この舟なれど つれていきたやエー どこまでもよ ヤーレンアネコだ アネコだ 浜では娘は アネコだ 惚れてごらんよ 鰊場アネコ 汐でみがいた 荒海そだち 色は黒いがエー 深なさけよ ヤーレン ソーラン ソーラン も一つ おまけだ ソーラン 天下取るより なりたや船頭 大漁旗たて どぶろく飲んで 鰊枕にエー 高いびきよ | 小林旭 | 西沢爽 | 不詳・補作曲:遠藤実 | | ヤーレン泣くのは およしよ 涙は苦手だ およしよ 鳥もかよわぬ 荒波こえて 女乗せない この舟なれど つれていきたやエー どこまでもよ ヤーレンアネコだ アネコだ 浜では娘は アネコだ 惚れてごらんよ 鰊場アネコ 汐でみがいた 荒海そだち 色は黒いがエー 深なさけよ ヤーレン ソーラン ソーラン も一つ おまけだ ソーラン 天下取るより なりたや船頭 大漁旗たて どぶろく飲んで 鰊枕にエー 高いびきよ |
アキラのズンドコ節 街のみんなが ふりかえる 青い夜風も ふりかえる 君と僕とを ふりかえる そんな気がする 恋の夜 散歩しようか 踊ろうか 一緒に言いましょ アイ・ラヴ・ユウ グット・ナイトと 二人に ウインクしている 街あかり グラスならべて もういちど 君の笑顔を もういちど 僕におくれよ もういちど とてもいのちが 燃える夜 一年前には 知らなんだ 半年前にも 知らなんだ 若い二人が いつの間に こんなになるとは 知らなんだ 街の夜更けを ただひとり 君と別れて ただひとり 恋のせつなさ ただひとり だいて戻れば 星がふる 今夜もあの娘(こ)を 夢で見る 逢いたい見たいと 夢で見る 夢を見なけりゃ なんで見る 見るまで一日 寝て暮らす | 小林旭 | 西沢爽 | 不詳・補作曲:遠藤実 | | 街のみんなが ふりかえる 青い夜風も ふりかえる 君と僕とを ふりかえる そんな気がする 恋の夜 散歩しようか 踊ろうか 一緒に言いましょ アイ・ラヴ・ユウ グット・ナイトと 二人に ウインクしている 街あかり グラスならべて もういちど 君の笑顔を もういちど 僕におくれよ もういちど とてもいのちが 燃える夜 一年前には 知らなんだ 半年前にも 知らなんだ 若い二人が いつの間に こんなになるとは 知らなんだ 街の夜更けを ただひとり 君と別れて ただひとり 恋のせつなさ ただひとり だいて戻れば 星がふる 今夜もあの娘(こ)を 夢で見る 逢いたい見たいと 夢で見る 夢を見なけりゃ なんで見る 見るまで一日 寝て暮らす |
アキラのさらばシベリア鉄道哀しみの裏側に 何があるの 涙さえも氷りつく 白い氷原 誰でも心に冬を かくしてると 言うけど あなた以上 冷ややかな 人はいない 君の手紙 読み終えて 切手を見た スタンプには ロシア語の 小さな文字 独りで決めた別れを 責める言葉探して 不意に北の空を追う 伝えておくれ 十二月の旅人よ いついついつまでも 待っていると この線路の向こうには 何があるの 雪に迷うトナカイの 哀しい瞳 答えを出さない人に ついてゆくのに疲れて 行き先さえ無い明日に 飛び乗ったの 僕は照れて 愛という 言葉が言えず 君は近視まなざしを 読みとれない 疑うことを覚えて 人は生きてゆくなら 不意に愛の意味を知る 伝えておくれ 十二月の旅人よ いついついつまでも 待っていると | 小林旭 | 松本隆 | 大瀧詠一 | 若草恵 | 哀しみの裏側に 何があるの 涙さえも氷りつく 白い氷原 誰でも心に冬を かくしてると 言うけど あなた以上 冷ややかな 人はいない 君の手紙 読み終えて 切手を見た スタンプには ロシア語の 小さな文字 独りで決めた別れを 責める言葉探して 不意に北の空を追う 伝えておくれ 十二月の旅人よ いついついつまでも 待っていると この線路の向こうには 何があるの 雪に迷うトナカイの 哀しい瞳 答えを出さない人に ついてゆくのに疲れて 行き先さえ無い明日に 飛び乗ったの 僕は照れて 愛という 言葉が言えず 君は近視まなざしを 読みとれない 疑うことを覚えて 人は生きてゆくなら 不意に愛の意味を知る 伝えておくれ 十二月の旅人よ いついついつまでも 待っていると |
アカシアの雨がやむときアカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光りのその中で 冷たくなったわたしを見つけて あの人は 涙を流して くれるでしょうか アカシアの雨に泣いてる 切ない胸はわかるまい 思い出の ペンダント 白い真珠のこの肌で 淋しく今日も あたためているのに あの人は 冷たい瞳(め)をして 何処かへ消えた アカシアの雨がやむとき 青空さして鳩がとぶ むらさきの 羽の色 それはベンチの片隅で 冷たくなった わたしのぬけがら あの人を さがして遙かに 飛び立つ影よ | 小林旭 | 水木かおる | 藤原秀行 | | アカシアの雨にうたれて このまま死んでしまいたい 夜が明ける 日がのぼる 朝の光りのその中で 冷たくなったわたしを見つけて あの人は 涙を流して くれるでしょうか アカシアの雨に泣いてる 切ない胸はわかるまい 思い出の ペンダント 白い真珠のこの肌で 淋しく今日も あたためているのに あの人は 冷たい瞳(め)をして 何処かへ消えた アカシアの雨がやむとき 青空さして鳩がとぶ むらさきの 羽の色 それはベンチの片隅で 冷たくなった わたしのぬけがら あの人を さがして遙かに 飛び立つ影よ |
赤いトラクター 風に逆らう 俺の気持を 知っているのか 赤いトラクター 燃える男の 赤いトラクター それがお前だぜ いつも仲間だぜ さあ行こう さあ行こう 地平線に立つものは 俺たち 二人じゃないか 忘れちゃったぜ 奴のことなど 甘い都会の 過ぎた日のことは 燃える男の 赤いトラクター それがお前だぜ いつも仲間だぜ さあ行こう さあ行こう この大地の ふところに さがそう 二人の花を 草の香りが 俺は好きだぜ 踏まれながらに つよく生きて行く 燃える男の 赤いトラクター それが男だぜ それが男だぜ さあ行こう さあ行こう 仕事こそは 限りない 男の いのちじゃないか さあ行こう さあ行こう 仕事こそは 限りない 男の いのちじゃないか | 小林旭 | 能勢英男 | 米山正夫 | | 風に逆らう 俺の気持を 知っているのか 赤いトラクター 燃える男の 赤いトラクター それがお前だぜ いつも仲間だぜ さあ行こう さあ行こう 地平線に立つものは 俺たち 二人じゃないか 忘れちゃったぜ 奴のことなど 甘い都会の 過ぎた日のことは 燃える男の 赤いトラクター それがお前だぜ いつも仲間だぜ さあ行こう さあ行こう この大地の ふところに さがそう 二人の花を 草の香りが 俺は好きだぜ 踏まれながらに つよく生きて行く 燃える男の 赤いトラクター それが男だぜ それが男だぜ さあ行こう さあ行こう 仕事こそは 限りない 男の いのちじゃないか さあ行こう さあ行こう 仕事こそは 限りない 男の いのちじゃないか |
哀愁列島渡り鳥とんで来て 花も咲き 雨がふる めぐる季節に 二人は背をむける 肩をよせあい 生きて行く道は いつだって いつだって風の中… 春と言うのに雪が舞う 哀愁列島 さすらいのつれづれに 恋をして 夢をみた そんな季節も 昔はあったろう これが運命と 落ちて行く先は いつだって いつだって雪の中… 海はみえても星はない 哀愁列島 渡り鳥やがて去り 花も枯れ 冬が来る 寒い季節に 二人はうずもれる 抱いたぬくもり 凍りつく夜は いつだって いつだって夢の中… 遠いあの世で結ばれる 哀愁列島 | 小林旭 | 杉紀彦 | 遠藤実 | | 渡り鳥とんで来て 花も咲き 雨がふる めぐる季節に 二人は背をむける 肩をよせあい 生きて行く道は いつだって いつだって風の中… 春と言うのに雪が舞う 哀愁列島 さすらいのつれづれに 恋をして 夢をみた そんな季節も 昔はあったろう これが運命と 落ちて行く先は いつだって いつだって雪の中… 海はみえても星はない 哀愁列島 渡り鳥やがて去り 花も枯れ 冬が来る 寒い季節に 二人はうずもれる 抱いたぬくもり 凍りつく夜は いつだって いつだって夢の中… 遠いあの世で結ばれる 哀愁列島 |