経験やめて 愛してないなら やめて くちづけするのは やめて このまま帰して あなたは わるい人ね わかってても あなたに逢うと いやと言えない ダメな あたしね だから 今日まで たから 今日こそ きらいにさせて 離れさせて やめて 本気じゃないから やめて きつくだかないで やめて そんな気やすめは あなたは ずるい人ね わかってても あなたの後を ついてゆきたい ダメな あたしね だから なかせて だから ひとこと きらいにさせて 離れさせて | ちあきなおみ | 安井かずみ | 村井邦彦 | | やめて 愛してないなら やめて くちづけするのは やめて このまま帰して あなたは わるい人ね わかってても あなたに逢うと いやと言えない ダメな あたしね だから 今日まで たから 今日こそ きらいにさせて 離れさせて やめて 本気じゃないから やめて きつくだかないで やめて そんな気やすめは あなたは ずるい人ね わかってても あなたの後を ついてゆきたい ダメな あたしね だから なかせて だから ひとこと きらいにさせて 離れさせて |
わかって下さい貴方の愛した人の名前は あの夏の日と共に 忘れたでしょう いつも言われた 二人の影には愛がみえると 忘れたつもりでも 思い出すのね 町で貴方に似た人を 見かけるとふりむいてしまう 悲しいけれど そこには愛は見えない これから淋しい秋です 時折手紙を書きます 涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい 私の二十才のお祝いに くれた金の指輪は 今も光っています 二人でそろえた 黄色いティーカップ 今もあるかしら これから淋しい秋です 時折手紙を書きます 涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい 涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい | ちあきなおみ | 因幡晃 | 因幡晃 | | 貴方の愛した人の名前は あの夏の日と共に 忘れたでしょう いつも言われた 二人の影には愛がみえると 忘れたつもりでも 思い出すのね 町で貴方に似た人を 見かけるとふりむいてしまう 悲しいけれど そこには愛は見えない これから淋しい秋です 時折手紙を書きます 涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい 私の二十才のお祝いに くれた金の指輪は 今も光っています 二人でそろえた 黄色いティーカップ 今もあるかしら これから淋しい秋です 時折手紙を書きます 涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい 涙で文字がにじんでいたなら わかって下さい |
氷の世界窓の外では リンゴ売り 声をからして リンゴ売り きっと誰かがふざけて リンゴ売りの 真似をしているだけなんだろう 僕のテレビは 寒さで 画期的な 色になり とても醜いあの子を グッと 魅力的な娘にしてすぐ消えた 今年の寒さは 記録的なもの こごえてしまうよ オー 毎日 吹雪 吹雪 氷の世界 誰か 指切りしようよ 僕と 指切りしようよ 軽い嘘でもいいから 今日は一日 はりつめた気持でいたい 小指が 僕にからんで 動きが とれなくなれば みんな笑ってくれるし 僕も そんなに悪い気はしないはずだよ 流れて行くのは 時間だけなのか 涙だけなのか オー 毎日 吹雪 吹雪 氷の世界 人を傷つけたいな 誰か傷つけたいな だけど出来ない理由は やっぱり ただ 自分が恐いだけなんだな そのやさしさを 秘かに 胸に いだいてる人は いつかノーベル賞でも 貰うつもりで 頑張ってるんじゃないのか ふるえているのは 寒さのせいだろ 恐いんじゃないね オー 毎日 吹雪 吹雪 氷の世界 | ちあきなおみ | 井上陽水 | 井上陽水 | | 窓の外では リンゴ売り 声をからして リンゴ売り きっと誰かがふざけて リンゴ売りの 真似をしているだけなんだろう 僕のテレビは 寒さで 画期的な 色になり とても醜いあの子を グッと 魅力的な娘にしてすぐ消えた 今年の寒さは 記録的なもの こごえてしまうよ オー 毎日 吹雪 吹雪 氷の世界 誰か 指切りしようよ 僕と 指切りしようよ 軽い嘘でもいいから 今日は一日 はりつめた気持でいたい 小指が 僕にからんで 動きが とれなくなれば みんな笑ってくれるし 僕も そんなに悪い気はしないはずだよ 流れて行くのは 時間だけなのか 涙だけなのか オー 毎日 吹雪 吹雪 氷の世界 人を傷つけたいな 誰か傷つけたいな だけど出来ない理由は やっぱり ただ 自分が恐いだけなんだな そのやさしさを 秘かに 胸に いだいてる人は いつかノーベル賞でも 貰うつもりで 頑張ってるんじゃないのか ふるえているのは 寒さのせいだろ 恐いんじゃないね オー 毎日 吹雪 吹雪 氷の世界 |
狂った果実夏の陽を 浴びて 潮風に揺れる 花々よ 草蔭に結び 熟れてゆく赤い実よ 夢は遠く 白い帆に乗せて 消えてゆく 消えてゆく 水のかなたに 人は誹(そし)る とも 海の香にむせぶ この想い 今日の日もまた 帰り来ぬ夏の夢 熱きこころ 燃え上がる胸に 狂いつゝ熟れてゆく 太陽の実よ 潮の香も 匂う 岩かげに交す くち吻も その束の間に 消えゆくと知りながら せめて今宵 偽りの恋に 燃え上がり 散ってゆく 赤い花の実 | ちあきなおみ | 石原慎太郎 | 佐藤勝 | | 夏の陽を 浴びて 潮風に揺れる 花々よ 草蔭に結び 熟れてゆく赤い実よ 夢は遠く 白い帆に乗せて 消えてゆく 消えてゆく 水のかなたに 人は誹(そし)る とも 海の香にむせぶ この想い 今日の日もまた 帰り来ぬ夏の夢 熱きこころ 燃え上がる胸に 狂いつゝ熟れてゆく 太陽の実よ 潮の香も 匂う 岩かげに交す くち吻も その束の間に 消えゆくと知りながら せめて今宵 偽りの恋に 燃え上がり 散ってゆく 赤い花の実 |
立待岬内地みつめて 咲く浜茄子(はまなす)の 花は紅 未練の色よ 夢を追いかけ この海越えた あなた恋しと 背伸びする 待って待って 待ちわびて 立待岬の 花になろうと あなたあなた 待ちます この命 枯れ果てるまで 霧笛かすめて 飛び交う海猫(ごめ)よ もらい泣きする 情があれば 北のおんなの 一途なおもい どうか伝えて あのひとに 泣いて泣いて 泣きぬれて 立待岬の 石になっても 悔いは悔いは しません ひとすじの この恋かけて 待って待って 待ちわびて 立待岬の 花になろうと あなたあなた 待ちます この命 枯れ果てるまで | ちあきなおみ | 吉田旺 | 浜圭介 | | 内地みつめて 咲く浜茄子(はまなす)の 花は紅 未練の色よ 夢を追いかけ この海越えた あなた恋しと 背伸びする 待って待って 待ちわびて 立待岬の 花になろうと あなたあなた 待ちます この命 枯れ果てるまで 霧笛かすめて 飛び交う海猫(ごめ)よ もらい泣きする 情があれば 北のおんなの 一途なおもい どうか伝えて あのひとに 泣いて泣いて 泣きぬれて 立待岬の 石になっても 悔いは悔いは しません ひとすじの この恋かけて 待って待って 待ちわびて 立待岬の 花になろうと あなたあなた 待ちます この命 枯れ果てるまで |
流浪歌(たびうた)都落ちする 背中の寒さ 誰にわかって ほしくはないが 優しき友よ 別れ際(め)に せめてうたおか 流浪歌(たびうた)を 独り夜汽車に 憂いを托(あず)け 呷(あお)る旅酒 何故こう薄い 祭りのあとの 侘(わ)びしさに ひとりうたおか 流浪歌(たびうた)を 星の流れに 我が行く末を 重ねあわせる 他国の夜更け 瞼とじれば 故郷が見える 風にうたおか 流浪歌(たびうた)を | ちあきなおみ | 吉田旺 | 徳久広司 | | 都落ちする 背中の寒さ 誰にわかって ほしくはないが 優しき友よ 別れ際(め)に せめてうたおか 流浪歌(たびうた)を 独り夜汽車に 憂いを托(あず)け 呷(あお)る旅酒 何故こう薄い 祭りのあとの 侘(わ)びしさに ひとりうたおか 流浪歌(たびうた)を 星の流れに 我が行く末を 重ねあわせる 他国の夜更け 瞼とじれば 故郷が見える 風にうたおか 流浪歌(たびうた)を |
名月赤城山男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 浮世横笛 誰が吹く 意地の筋金 度胸のよさも いつか落目の 三度笠 云われまいぞえ やくざの果てと 悟る草鞋に 散る落葉 | ちあきなおみ | 矢島寵児 | 菊地博 | | 男ごころに 男が惚れて 意気がとけ合う 赤城山 澄んだ夜空の まんまる月に 浮世横笛 誰が吹く 意地の筋金 度胸のよさも いつか落目の 三度笠 云われまいぞえ やくざの果てと 悟る草鞋に 散る落葉 |
ねえあんたねえ あんた なんかとってあげようか おなか すいてるんじゃないの 飲みはじめたら いつだって 全然ものを たべないんだから 胃腸が弱い男はさ 長生きしないって そう言うよ ねえ あんた ボタンが一つ とれてるよ 外を歩いて おかしいじゃない 私 針も持てるんだ こっちへおかし つけてあげるよ ダラシが無い 男はさ 出世をしないって そう言うよ ねえ あんた マッチが いっぱい入ってるね いろんな店へ 行ってるんだね まわりがみんな さわぐとき ひとりで寝たりしちゃ いけないよ やぼで無口な 男はさ バカにされるって そう言うよ ほんとだよ あたし図画が 得意だったの 田舎の町の 展覧会で 賞品もらった こともあるんだ だから ほら 壁もフスマも 私が選んで 変えたんだ それだけ 借金かさんだけどね この天井も 毎日 見てると いろんな模様に 見えて来るんだ 羊や船や 首かざり あんたの顔にだって 見えてくるんだ ねえ あんた なんでそんなに 不機嫌なの あたし何か 言っちゃったかしら ほかの何処かの 人みたい 良いことばかり 言えないんだよ すぐにおこる男はさ もてないって 本に出てたよ ねえ あんた 今言ったこと ウソだろう ゴメンてひとこと 言っておくれよ こんな処の女にも 言っちゃいけない 言葉があるんだ そんなこと 言う男はさ ここじゃ帰れって 言われるよ やっぱりあたしは ドブ川暮らし あんたを待ってちゃ いけない女さ そうなんだろう ねえ あんた… | ちあきなおみ | 松原史朗 | 森田公一 | | ねえ あんた なんかとってあげようか おなか すいてるんじゃないの 飲みはじめたら いつだって 全然ものを たべないんだから 胃腸が弱い男はさ 長生きしないって そう言うよ ねえ あんた ボタンが一つ とれてるよ 外を歩いて おかしいじゃない 私 針も持てるんだ こっちへおかし つけてあげるよ ダラシが無い 男はさ 出世をしないって そう言うよ ねえ あんた マッチが いっぱい入ってるね いろんな店へ 行ってるんだね まわりがみんな さわぐとき ひとりで寝たりしちゃ いけないよ やぼで無口な 男はさ バカにされるって そう言うよ ほんとだよ あたし図画が 得意だったの 田舎の町の 展覧会で 賞品もらった こともあるんだ だから ほら 壁もフスマも 私が選んで 変えたんだ それだけ 借金かさんだけどね この天井も 毎日 見てると いろんな模様に 見えて来るんだ 羊や船や 首かざり あんたの顔にだって 見えてくるんだ ねえ あんた なんでそんなに 不機嫌なの あたし何か 言っちゃったかしら ほかの何処かの 人みたい 良いことばかり 言えないんだよ すぐにおこる男はさ もてないって 本に出てたよ ねえ あんた 今言ったこと ウソだろう ゴメンてひとこと 言っておくれよ こんな処の女にも 言っちゃいけない 言葉があるんだ そんなこと 言う男はさ ここじゃ帰れって 言われるよ やっぱりあたしは ドブ川暮らし あんたを待ってちゃ いけない女さ そうなんだろう ねえ あんた… |
黄昏誰もいないわ 埃にまみれたこの部屋で 古いアルバム ひとりめくるだけ 時は ただ過ぎさる 悲しみおきざりに 誰もいないわ 聞こえてくる唄はあなたと あの日うたった 恋のうたばかり 冬の薄日に とり残された黒い蠅よ 窓をあけても もう翔べはしない 時は ただ過ぎさる 悲しみおきざりに 冷めたコーヒー すすれば ほろ苦い黄昏 部屋にあふれて 長い影ひとつ 誰もいないわ 聞こえてくる唄はあなたと あの日うたった 恋のうたばかり | ちあきなおみ | David Mourao Ferreira・Frederico de Brito・日本語詞:たかたかし | Ferrer Trindade・Frederico de Brito | 倉田信雄 | 誰もいないわ 埃にまみれたこの部屋で 古いアルバム ひとりめくるだけ 時は ただ過ぎさる 悲しみおきざりに 誰もいないわ 聞こえてくる唄はあなたと あの日うたった 恋のうたばかり 冬の薄日に とり残された黒い蠅よ 窓をあけても もう翔べはしない 時は ただ過ぎさる 悲しみおきざりに 冷めたコーヒー すすれば ほろ苦い黄昏 部屋にあふれて 長い影ひとつ 誰もいないわ 聞こえてくる唄はあなたと あの日うたった 恋のうたばかり |
嘆き 窓をぬらす雨 暗い灯影 お酒だけ今は わたしの友だち 肌に煙草の火 つよく押しあて あの人の未練をたちきりたいの 風が変わるたびに 枝をはなれる木の葉のように 流される いのち 夜は更けてゆく 胸の奥に 今もあの人の靴音がひびく 甘い接吻(くちづけ)も汗の匂いも 瞬間(ひととき)のはかない夢ものがたり 風が変わるたびに 枝をはなれる木の葉のように 流される いのち 怨むこころにも 疲れはてた 涙で昨日がもどるはずもない 夜よ眠らせて この悲しみを いい夢で明日を迎えたいから 風が変わるたびに 枝をはなれる木の葉のように 流される いのち | ちあきなおみ | Pedro Homem de Mello・日本語詞:たかたかし | Alain Oulman | 倉田信雄 | 窓をぬらす雨 暗い灯影 お酒だけ今は わたしの友だち 肌に煙草の火 つよく押しあて あの人の未練をたちきりたいの 風が変わるたびに 枝をはなれる木の葉のように 流される いのち 夜は更けてゆく 胸の奥に 今もあの人の靴音がひびく 甘い接吻(くちづけ)も汗の匂いも 瞬間(ひととき)のはかない夢ものがたり 風が変わるたびに 枝をはなれる木の葉のように 流される いのち 怨むこころにも 疲れはてた 涙で昨日がもどるはずもない 夜よ眠らせて この悲しみを いい夢で明日を迎えたいから 風が変わるたびに 枝をはなれる木の葉のように 流される いのち |
酔いどれ船夜風に誘われ 酔いどれ船が 今日も出てゆく 女がひとり 漕ぐにはつらい 苦い海だよ おねがい抱きしめて 心が凍えるわ 酒の力で 夢さえ叶いそう 砂の船です 優しさだけでは どうにもならない 恋の道行(みちゆき) からんでみても 相手がいない こおり酒だよ おねがい抱きしめて もいちど逢いたいの ふられ上手か いつでも残される 砂の船です 思い出めぐりの 酔いどれ船は どこえ着くやら 出船のたびに 傷口ふやす 紅い海だよ おねがい抱きしめて 躯が恋しがる 舵もとれずに いまにも沈みそう 砂の船です 浜辺に 打ち上げられた わたしの肩から 陽がのぼるわ | ちあきなおみ | Alexandre O'Neil・日本語詞:吉岡治 | Alain Oulman | 竜崎孝路 | 夜風に誘われ 酔いどれ船が 今日も出てゆく 女がひとり 漕ぐにはつらい 苦い海だよ おねがい抱きしめて 心が凍えるわ 酒の力で 夢さえ叶いそう 砂の船です 優しさだけでは どうにもならない 恋の道行(みちゆき) からんでみても 相手がいない こおり酒だよ おねがい抱きしめて もいちど逢いたいの ふられ上手か いつでも残される 砂の船です 思い出めぐりの 酔いどれ船は どこえ着くやら 出船のたびに 傷口ふやす 紅い海だよ おねがい抱きしめて 躯が恋しがる 舵もとれずに いまにも沈みそう 砂の船です 浜辺に 打ち上げられた わたしの肩から 陽がのぼるわ |
霧笛(難船)霧笛が啜(すす)り涕(な)く 海沿いのホテル これが最後の旅と 決めたはずなのに やめて… そんなに優しく 抱きしめないで… 別れに うしろ髪… ひくよな 噫(ああ)… 素振りはよして…… 夜明けを告げて飛ぶ 海鳥の悲鳴 愛しつかれた胸に ひりひりといたい あなた… 別れの乾杯 最後のグラス… 空けましょ ありがとう… 今日まで 噫… 夢の数かず…… あなた… 私を許して グラスの毒は… 愛なの どなたにも… あなたを あなたを… 渡せないから…… | ちあきなおみ | Cecilia Meirelles・日本語詞:吉田旺 | Alain Oulman | 倉田信雄 | 霧笛が啜(すす)り涕(な)く 海沿いのホテル これが最後の旅と 決めたはずなのに やめて… そんなに優しく 抱きしめないで… 別れに うしろ髪… ひくよな 噫(ああ)… 素振りはよして…… 夜明けを告げて飛ぶ 海鳥の悲鳴 愛しつかれた胸に ひりひりといたい あなた… 別れの乾杯 最後のグラス… 空けましょ ありがとう… 今日まで 噫… 夢の数かず…… あなた… 私を許して グラスの毒は… 愛なの どなたにも… あなたを あなたを… 渡せないから…… |
酒ともだちふられ酒さ ほっておけばいい 恋の傷にゃ お酒がいちばん お呼びとあれば 道化もしようし それともいっしょに 派手にやりましょか 居酒屋なかまさ 酒ともだち グラスを合わせて 今夜もかんぱい からみぐせが なけりゃいい人ね 今日の酒は そこらでおしまい しかたないわ 人間生きてりゃ 雨の日風の日 みんな同じだよ 居酒屋なかまさ 酒ともだち うれいを合わせて 今夜もかんぱい 今日は誰の 花の誕生日 明日は誰の 三回忌とか お祭り好きの 似たものどうしが 春夏秋冬 やだねはしご酒 居酒屋なかまさ 酒ともだち グラスを合わせて 今夜もかんぱい 名前も知らぬ 男と女が この指とまって 明日も酔いましょうか | ちあきなおみ | Pedro Homem de Mello・日本語詞:吉岡治 | Alain Oulman | 倉田信雄 | ふられ酒さ ほっておけばいい 恋の傷にゃ お酒がいちばん お呼びとあれば 道化もしようし それともいっしょに 派手にやりましょか 居酒屋なかまさ 酒ともだち グラスを合わせて 今夜もかんぱい からみぐせが なけりゃいい人ね 今日の酒は そこらでおしまい しかたないわ 人間生きてりゃ 雨の日風の日 みんな同じだよ 居酒屋なかまさ 酒ともだち うれいを合わせて 今夜もかんぱい 今日は誰の 花の誕生日 明日は誰の 三回忌とか お祭り好きの 似たものどうしが 春夏秋冬 やだねはしご酒 居酒屋なかまさ 酒ともだち グラスを合わせて 今夜もかんぱい 名前も知らぬ 男と女が この指とまって 明日も酔いましょうか |
ひとり芝居わたし…わたし悪い女です ふたつ貌(かお)もつ そうよわたし悪女 愛はひとすじと 心きめて 抱かれていたわ 外の男(ひと)に 偽りまとった まるで娼婦 ぶたれたって 仕方ないわ 裏切り者は このわたしなの どこへ…どこへゆけばいいんです すがる胸ない そうよわたし迷い子 いっそこの命 あなた止めて みだらな声を 誰か止めて どうにもならない 弱い女 棄てられても 仕方ないわ 裏切り者は このわたしなの あなた…あなた悪い女です 恋をさまよう そうよわたし悪女 ひとり芝居なら これでまくね 微かなあかり 見えたような わたしは幻 見たのでしょう | ちあきなおみ | Ary dos Santos・日本語詞:吉岡治 | Alain Oulman | 倉田信雄 | わたし…わたし悪い女です ふたつ貌(かお)もつ そうよわたし悪女 愛はひとすじと 心きめて 抱かれていたわ 外の男(ひと)に 偽りまとった まるで娼婦 ぶたれたって 仕方ないわ 裏切り者は このわたしなの どこへ…どこへゆけばいいんです すがる胸ない そうよわたし迷い子 いっそこの命 あなた止めて みだらな声を 誰か止めて どうにもならない 弱い女 棄てられても 仕方ないわ 裏切り者は このわたしなの あなた…あなた悪い女です 恋をさまよう そうよわたし悪女 ひとり芝居なら これでまくね 微かなあかり 見えたような わたしは幻 見たのでしょう |
愚痴それじゃね 元気で 見送れないけど なにか困ったら きっとしらせてよと あの人都会へ 旅立たせたけれど 便りをくれたのは お金の無心だけ 場末の酒場に つとめる女が 稼ぐお金など たかがしれているわ 指輪もドレスも 大事なものさえも お金に変えては せっせと送ったわ お客が忘れた 雑誌の片すみ 思いもよらない あのひとの写真が 小粋な背広で ほほえむ彼は今 流行(はや)りの歌をかく 売れっ子作家とか 場末の酒場に 流れるあの流行歌(うた) よして情なしが かいた恋歌など 忘れもしないわ 私を抱きよせて おまえの歌だよと 唄ってくれた歌 ララララ…… ララララ…… | ちあきなおみ | Ary dos Santos・日本語詞:吉田旺 | Alain Oulman | | それじゃね 元気で 見送れないけど なにか困ったら きっとしらせてよと あの人都会へ 旅立たせたけれど 便りをくれたのは お金の無心だけ 場末の酒場に つとめる女が 稼ぐお金など たかがしれているわ 指輪もドレスも 大事なものさえも お金に変えては せっせと送ったわ お客が忘れた 雑誌の片すみ 思いもよらない あのひとの写真が 小粋な背広で ほほえむ彼は今 流行(はや)りの歌をかく 売れっ子作家とか 場末の酒場に 流れるあの流行歌(うた) よして情なしが かいた恋歌など 忘れもしないわ 私を抱きよせて おまえの歌だよと 唄ってくれた歌 ララララ…… ララララ…… |
始発…まで嗤(わら)っていいのよ 嗤いたけりゃ 涙がとかした めばりのしみ まるで喜劇よね 道化役者 あのひとにだけは 見せたくない まるで悲劇よね あのひとなら 花嫁とふたり 連絡船(ふね)のうえよ 愛が遠ざかるわ…… 小窓震わすあの霧笛は かえらぬ夢を 乗せて行く連絡船(ふね) 夜のむこうへ いってしまう あなた…… あなた…… 陽気な歌でも唄ってよ 今夜は私がおごるから しんみりしないでおねがいよ いつもの調子でさわいでよ 嗤っていいのよ 嗤いたけりゃ みんなにお止(よ)しと いわれたのに まるで喜劇よね 歳もわすれ あのひとのなかに 虹を見たの まるで悲劇よね 死ぬことさえ できないでひとり 酔いどれ唄 あ…… ン…… 心配しないでだいじょうぶ 泣くのもつかれてしまったわ そんなに酔ってはいないわよ ねえもすこしいさせて 始発……まで…… | ちあきなおみ | Caco Velho・David Mourao Ferreira・日本語詞:吉田旺 | Caco Velho・David Mourao Ferreira | 倉田信雄 | 嗤(わら)っていいのよ 嗤いたけりゃ 涙がとかした めばりのしみ まるで喜劇よね 道化役者 あのひとにだけは 見せたくない まるで悲劇よね あのひとなら 花嫁とふたり 連絡船(ふね)のうえよ 愛が遠ざかるわ…… 小窓震わすあの霧笛は かえらぬ夢を 乗せて行く連絡船(ふね) 夜のむこうへ いってしまう あなた…… あなた…… 陽気な歌でも唄ってよ 今夜は私がおごるから しんみりしないでおねがいよ いつもの調子でさわいでよ 嗤っていいのよ 嗤いたけりゃ みんなにお止(よ)しと いわれたのに まるで喜劇よね 歳もわすれ あのひとのなかに 虹を見たの まるで悲劇よね 死ぬことさえ できないでひとり 酔いどれ唄 あ…… ン…… 心配しないでだいじょうぶ 泣くのもつかれてしまったわ そんなに酔ってはいないわよ ねえもすこしいさせて 始発……まで…… |
砂塵の町へ金色の馬車はゆく 朽ち果てた白い壁の町 蒸せる熱 匂う凪 ここにも貴方の影はない 砂が書いた地図を手に ゆらりゆれて 心をみちびく あぁ炎の あぁ陽炎 あぁベ一ルの肌に… あぁさすらう あぁ旅人 そう胸狂おしく 恋人を失った 女たちの行列がゆく てのひらに掬う水 灼けた喉を潤しながら… 愚かな想いを嘲笑(わら)え ゆらりゆれて 憑かれた瞳で あぁ腸は落ち あぁ凍える あぁ月夜にかわる あぁうつろい あぁどこまで そう求めつづけて… あぁ炎の あぁ陽炎 あぁベ一ルの肌に… あぁさすらう あぁ旅人 そう胸狂おしく | ちあきなおみ | 森浩美 | 筒美京平 | | 金色の馬車はゆく 朽ち果てた白い壁の町 蒸せる熱 匂う凪 ここにも貴方の影はない 砂が書いた地図を手に ゆらりゆれて 心をみちびく あぁ炎の あぁ陽炎 あぁベ一ルの肌に… あぁさすらう あぁ旅人 そう胸狂おしく 恋人を失った 女たちの行列がゆく てのひらに掬う水 灼けた喉を潤しながら… 愚かな想いを嘲笑(わら)え ゆらりゆれて 憑かれた瞳で あぁ腸は落ち あぁ凍える あぁ月夜にかわる あぁうつろい あぁどこまで そう求めつづけて… あぁ炎の あぁ陽炎 あぁベ一ルの肌に… あぁさすらう あぁ旅人 そう胸狂おしく |
十六酔いフラッパーゆうべからよ この怠っぽさ Mhh 朝のテラス またまどろむわ… 微熱ならば すぐとれるけど Mhh はやり病 いえ恋病… こんな 女に軽く ほれさせて 一枚上ね しゃれで ほろ酔いチーク踊ったのに… 横浜ベイ Ah! 泣かせるじゃん 思いがけないジグザグ Ah! パンドラの街 あたし首ったけ 夏の彼は 甲斐性なしで Ahh 秋の彼は ただねじれ風… 年のせいね もう退け時と Ahh 胸の振子 錆びつかせたの… いいわ 残り火まかせ 色めいて 燃えつきたって 今も あいつの指が スイングして… 横浜ベイ Ah! 焦るじゃん 5000ピースのジグソー Ah! パンドラの街 いつもやり治し せめて 奥様ぐらい いる方が まだ怖くない あたし 幸せだけは 臆病なの… 横浜ベイ Ah! 泣かせるじゃん 思いがけないジグザグ Ah! パンドラの街 夢じゃないかしら Ah! 泣かせるじゃん 思いがけないジグザグ Ah! パンドラの街 夢じゃないかしら | ちあきなおみ | ちあき哲也 | 柿沼清史 | | ゆうべからよ この怠っぽさ Mhh 朝のテラス またまどろむわ… 微熱ならば すぐとれるけど Mhh はやり病 いえ恋病… こんな 女に軽く ほれさせて 一枚上ね しゃれで ほろ酔いチーク踊ったのに… 横浜ベイ Ah! 泣かせるじゃん 思いがけないジグザグ Ah! パンドラの街 あたし首ったけ 夏の彼は 甲斐性なしで Ahh 秋の彼は ただねじれ風… 年のせいね もう退け時と Ahh 胸の振子 錆びつかせたの… いいわ 残り火まかせ 色めいて 燃えつきたって 今も あいつの指が スイングして… 横浜ベイ Ah! 焦るじゃん 5000ピースのジグソー Ah! パンドラの街 いつもやり治し せめて 奥様ぐらい いる方が まだ怖くない あたし 幸せだけは 臆病なの… 横浜ベイ Ah! 泣かせるじゃん 思いがけないジグザグ Ah! パンドラの街 夢じゃないかしら Ah! 泣かせるじゃん 思いがけないジグザグ Ah! パンドラの街 夢じゃないかしら |
合鍵鉢植えに水をやり ふと思い出す 今頃は枯れたはず 不精なあなたの部屋のすみれたち ポケットに眠ってた 銀色の鍵 散らかったレコードや 本を片づけて待ってたあの頃 海辺に捨てましょうか 思い出にかけた鍵は 貝穀のように閉じた 哀しみに 波が打ち寄せる 誰にだって使えない 合鍵がある そのドアの向こうには 過去って名前の世界があるだけ 海辺に捨てましょうか 砂浜に深く埋めて 永遠に似た時間が この胸を 洗い流すまで 誰にだって使えない 合鍵がある もう二度と開かない ドアに背を向けて私は生きてく | ちあきなおみ | 松本隆 | 筒美京平 | | 鉢植えに水をやり ふと思い出す 今頃は枯れたはず 不精なあなたの部屋のすみれたち ポケットに眠ってた 銀色の鍵 散らかったレコードや 本を片づけて待ってたあの頃 海辺に捨てましょうか 思い出にかけた鍵は 貝穀のように閉じた 哀しみに 波が打ち寄せる 誰にだって使えない 合鍵がある そのドアの向こうには 過去って名前の世界があるだけ 海辺に捨てましょうか 砂浜に深く埋めて 永遠に似た時間が この胸を 洗い流すまで 誰にだって使えない 合鍵がある もう二度と開かない ドアに背を向けて私は生きてく |
WOMAN IN TOWNI'M WOMAN 街灯りの下 I'M WOMAN 這い出してさ TOGETHER 港あたりを ふらふらと歩いた I'M WOMAN あきらめまで I'M WOMAN 手が届かず WOO, NEVER 愛した男 その姿を抱くよ あぁ…生きてみたいけど 明日が遠すぎてさ 時間は指の隙間から こぼれ落ちる もう、作り話さえ 聞く相手もなくて いつか、全部嘘になれ あとかたもなく… I'M WOMAN 涸れた声で I'M WOMAN 歌を唄い TOGETHER 酔い潰れては はかない夢をみる I'M WOMAN 誰かが言う I'M WOMAN 「御機嫌だね…」 OH, LIAR 煙草の向こう 目を細めて誘う あぁ… バラ色の日々も 昔々になって そして、夜をまたひとり もてあますよ もう、眠ってしまおう 重い身体ごと いつか、風向きが変わる そんな時まで… あぁ…生きてみたいけど 明日が遠すぎてさ 時間は指の隙間から こぼれ落ちる もう、作り話さえ 聞く相手もなくて いつか、全部嘘になれ あとかたもなく… | ちあきなおみ | 森浩美 | 根本要 | | I'M WOMAN 街灯りの下 I'M WOMAN 這い出してさ TOGETHER 港あたりを ふらふらと歩いた I'M WOMAN あきらめまで I'M WOMAN 手が届かず WOO, NEVER 愛した男 その姿を抱くよ あぁ…生きてみたいけど 明日が遠すぎてさ 時間は指の隙間から こぼれ落ちる もう、作り話さえ 聞く相手もなくて いつか、全部嘘になれ あとかたもなく… I'M WOMAN 涸れた声で I'M WOMAN 歌を唄い TOGETHER 酔い潰れては はかない夢をみる I'M WOMAN 誰かが言う I'M WOMAN 「御機嫌だね…」 OH, LIAR 煙草の向こう 目を細めて誘う あぁ… バラ色の日々も 昔々になって そして、夜をまたひとり もてあますよ もう、眠ってしまおう 重い身体ごと いつか、風向きが変わる そんな時まで… あぁ…生きてみたいけど 明日が遠すぎてさ 時間は指の隙間から こぼれ落ちる もう、作り話さえ 聞く相手もなくて いつか、全部嘘になれ あとかたもなく… |
猫雨の日曜日は受話器をもてあそぴ あの人じゃなけりゃすぐに切る 何も言わないまま あきらめきれない恋の境界線 行ったり来たりの時間だけ 鏡を横切る 遠い町へ引っ越そうかな 何もかもを投げ捨てて 泣いてる 泣いてる ひざの子猫 よしよしいい子 お前もひとりぽっち 泣いてる 泣いてる 甘え声で お前を捨てて行けやしないね ほんと 音を消したテレビ 女子バレーの試合 透き通る汗が目に痛い 今の私には 遠い国へ旅しようかな 誰もいない異国へ 泣いてる 泣いてる 甘え声で よしよしいい子 お前もひとりぽっち 泣いてる 泣いてる 目を細めて おいでよおいで 撫でてあげるよ ほんと 泣いてる 泣いてる ひざの子猫 お前を捨てて行けやしないね ほんと | ちあきなおみ | 松本隆 | 筒美京平 | | 雨の日曜日は受話器をもてあそぴ あの人じゃなけりゃすぐに切る 何も言わないまま あきらめきれない恋の境界線 行ったり来たりの時間だけ 鏡を横切る 遠い町へ引っ越そうかな 何もかもを投げ捨てて 泣いてる 泣いてる ひざの子猫 よしよしいい子 お前もひとりぽっち 泣いてる 泣いてる 甘え声で お前を捨てて行けやしないね ほんと 音を消したテレビ 女子バレーの試合 透き通る汗が目に痛い 今の私には 遠い国へ旅しようかな 誰もいない異国へ 泣いてる 泣いてる 甘え声で よしよしいい子 お前もひとりぽっち 泣いてる 泣いてる 目を細めて おいでよおいで 撫でてあげるよ ほんと 泣いてる 泣いてる ひざの子猫 お前を捨てて行けやしないね ほんと |
曖昧2だったら何なのよ ウソが真っ赤に 燃えている だったら何なのよ あなたの背中は 見飽きたわ 髪型も 白ワインも 同じオシャレ 同じ香り 美容院とレストラン 言い訳 屈理屈なんか ビデオにでもとっておきなさいよ 男と女は みんな いつまでも同じ愛じゃないのよ ララ 曖昧に ララ ララ あなたは言うけど ララ 曖昧に ララ ララ 生きられそうもない だったら何なのよ 夢は覚める ものなのよ だったら何なのよ 女も本当は 揺れている 言いたいこと 言いそびれて 同じ想い 同じ吐息 口紅とサングラス 涙と浮かんだ氷 胸の奥で 溶けだしてきたから わたしもう 気付いてるけど 止まれずに 遠い夜を見てるわ ララ 曖昧ME ララ ララ 行ったり来たりで ララ 曖昧ME ララ ララ また切なくなる 言い訳 屈理屈なんか ビデオにでもとっておきなさいよ 男と女は みんな いつまでも同じ愛じゃないのよ ララ 曖昧に ララ ララ あなたは言うけど ララ 曖昧に ララ ララ 生きられそうもない | ちあきなおみ | 関口誠人 | 関口誠人 | | だったら何なのよ ウソが真っ赤に 燃えている だったら何なのよ あなたの背中は 見飽きたわ 髪型も 白ワインも 同じオシャレ 同じ香り 美容院とレストラン 言い訳 屈理屈なんか ビデオにでもとっておきなさいよ 男と女は みんな いつまでも同じ愛じゃないのよ ララ 曖昧に ララ ララ あなたは言うけど ララ 曖昧に ララ ララ 生きられそうもない だったら何なのよ 夢は覚める ものなのよ だったら何なのよ 女も本当は 揺れている 言いたいこと 言いそびれて 同じ想い 同じ吐息 口紅とサングラス 涙と浮かんだ氷 胸の奥で 溶けだしてきたから わたしもう 気付いてるけど 止まれずに 遠い夜を見てるわ ララ 曖昧ME ララ ララ 行ったり来たりで ララ 曖昧ME ララ ララ また切なくなる 言い訳 屈理屈なんか ビデオにでもとっておきなさいよ 男と女は みんな いつまでも同じ愛じゃないのよ ララ 曖昧に ララ ララ あなたは言うけど ララ 曖昧に ララ ララ 生きられそうもない |
五分前あと五分で バスが来るわ 笑いましょ 素敵に ちゃんと立って 顔を見せて それなら街でも もてる 嘘みたいね 五年前の 少年の あなたが 私もしも 若い時なら ついて行く どこまでも 春めく葡萄の下で くちづけして 笑ってた なにもかもが 華やいでた 時間を 時間を 止めて あなたのためなら 私 どんなことだってできた いやな歌も 歌えたのは あなただけを 見ていたから いつでも 腕時計を 見つめている 横顔が 素敵よ きっと街で 若い子たち あなたに 夢中になるわ 口にすると ふるえそうで さよならが 言えない 私 もしも 次に生まれて 出逢えたら はなさない そよ吹く葡萄の下で 名前呼んで 抱き合った せつないほど 愛していた 時間を 時間を 止めて あなたと私の夢が もうすぐ扉を閉じる バスが出たら 何も言わず あなたのこと 想いながら 歩くわ | ちあきなおみ | 伊集院静 | 筒美京平 | | あと五分で バスが来るわ 笑いましょ 素敵に ちゃんと立って 顔を見せて それなら街でも もてる 嘘みたいね 五年前の 少年の あなたが 私もしも 若い時なら ついて行く どこまでも 春めく葡萄の下で くちづけして 笑ってた なにもかもが 華やいでた 時間を 時間を 止めて あなたのためなら 私 どんなことだってできた いやな歌も 歌えたのは あなただけを 見ていたから いつでも 腕時計を 見つめている 横顔が 素敵よ きっと街で 若い子たち あなたに 夢中になるわ 口にすると ふるえそうで さよならが 言えない 私 もしも 次に生まれて 出逢えたら はなさない そよ吹く葡萄の下で 名前呼んで 抱き合った せつないほど 愛していた 時間を 時間を 止めて あなたと私の夢が もうすぐ扉を閉じる バスが出たら 何も言わず あなたのこと 想いながら 歩くわ |
いかないであぁ、いかないで あぁ、消えないで あぁ、美しい 思い出よ、恋よ 誰が奪うのか 何が悪いのか 揺れる水の都 汽笛響かせる 甘い夜を 重ね燃えた夏よ 脆く崩れさったら 胸に風が‥ いわないで あぁ、それ以上 あぁ、目を閉じる 面影よ、夢よ 霧の桟橋で 爪先を波に浸す 愛に堕ちて 背中向けた人よ 罪も罰もすべてを 知りつくして‥ いわないで あぁ、それ以上 あぁ、まどろみの 悲しみも 面影よ、夢よ このまま‥ いかないで あぁ、消えないで あぁ、美しい 思い出よ、恋よ | ちあきなおみ | 森浩美 | 筒美京平 | | あぁ、いかないで あぁ、消えないで あぁ、美しい 思い出よ、恋よ 誰が奪うのか 何が悪いのか 揺れる水の都 汽笛響かせる 甘い夜を 重ね燃えた夏よ 脆く崩れさったら 胸に風が‥ いわないで あぁ、それ以上 あぁ、目を閉じる 面影よ、夢よ 霧の桟橋で 爪先を波に浸す 愛に堕ちて 背中向けた人よ 罪も罰もすべてを 知りつくして‥ いわないで あぁ、それ以上 あぁ、まどろみの 悲しみも 面影よ、夢よ このまま‥ いかないで あぁ、消えないで あぁ、美しい 思い出よ、恋よ |
スタコイ東京ハア おらが東京サ 来る時に 故郷(くに)の おっ母の 言う事にゃ 東京ッて言うとか スタコイとこだで あっちぁさ 行ったら 気をつけろ 「電車ッコサ 乗るにも ぼやぼやこいでて ドアコのあいだコサ はさまるな ドアコがひとりで パシャランとくれば 骨こは ポキリで 体は ペシャンコ それだば おめえは パアだべさ」 せがれや せがれや わかったな ハア おらが東京サ 来る時に 故郷の おっ母の 言う事にゃ 東京って言うとか スタコイとこだで あっちぁさ 行ったら 気をつけろ 「きれいな おなごは 沢山いるはんで まなこさ すっくるかえして たまげるな あんまりきょろきょろ やってれば あにさま ちょっと ちょっと こっちゃこうなんて 持ってる ゼゼコは パアだべさ」 せがれや せがれや わかったな ハア おらが東京サ 来る時に 故郷の おっ母の 言う事にゃ 東京って言うとか スタコイとこだで あっちぁさ 行ったら 気をつけろ 「スリも多いし 泥棒も多い おまえみたいな 田舎者あ えさコにゃ ちょうどエエ ええとこ 来たなと パックリ来れば 財布もパアー 着物もパアー それだば おめえは アッパッパー」 せがれや せがれや わかったな ハア スタコイ スタコイ スタコイナ スタコイ スタコイ スタコイナ | ちあきなおみ | 北原じゅん | 北原じゅん | | ハア おらが東京サ 来る時に 故郷(くに)の おっ母の 言う事にゃ 東京ッて言うとか スタコイとこだで あっちぁさ 行ったら 気をつけろ 「電車ッコサ 乗るにも ぼやぼやこいでて ドアコのあいだコサ はさまるな ドアコがひとりで パシャランとくれば 骨こは ポキリで 体は ペシャンコ それだば おめえは パアだべさ」 せがれや せがれや わかったな ハア おらが東京サ 来る時に 故郷の おっ母の 言う事にゃ 東京って言うとか スタコイとこだで あっちぁさ 行ったら 気をつけろ 「きれいな おなごは 沢山いるはんで まなこさ すっくるかえして たまげるな あんまりきょろきょろ やってれば あにさま ちょっと ちょっと こっちゃこうなんて 持ってる ゼゼコは パアだべさ」 せがれや せがれや わかったな ハア おらが東京サ 来る時に 故郷の おっ母の 言う事にゃ 東京って言うとか スタコイとこだで あっちぁさ 行ったら 気をつけろ 「スリも多いし 泥棒も多い おまえみたいな 田舎者あ えさコにゃ ちょうどエエ ええとこ 来たなと パックリ来れば 財布もパアー 着物もパアー それだば おめえは アッパッパー」 せがれや せがれや わかったな ハア スタコイ スタコイ スタコイナ スタコイ スタコイ スタコイナ |
ほうずきの町若い二人がひっそりと 2年暮らした 下町は 心細さを 人の情けが かばってくれた吾妻橋 打ち水、簾(すだれ)、竹しょうぎ 風鈴チリリン 宵の風 そぞろ歩いた ほうずき市の 浴衣姿がうれしくて 隅田川(おおかわ)あたりでお酒を飲んだわね ほんのり薄紅色の 私の手を取って歩く あなたの横顔に 風を感じていた 夕げの支度する音が トントントンと響いたら 鉢植え並ぶ路地の奥へと 子供の下駄が駆けていく 低い家並み ビルになり そんな景色もないけれど あの時買った ほおずきの実が 今でもそこにあるようで 仲見世あたりで おみくじ引いたわね 当てにならないんだと 言い聞かせて 枝に結ぶ 私の胸の中 風を感じていた 隅田川あたりでお酒を飲んだわね ほんのり薄紅色の 私の手を取って歩く あなたの横顔に 風を感じていた | ちあきなおみ | 水谷啓二 | 服部隆之 | | 若い二人がひっそりと 2年暮らした 下町は 心細さを 人の情けが かばってくれた吾妻橋 打ち水、簾(すだれ)、竹しょうぎ 風鈴チリリン 宵の風 そぞろ歩いた ほうずき市の 浴衣姿がうれしくて 隅田川(おおかわ)あたりでお酒を飲んだわね ほんのり薄紅色の 私の手を取って歩く あなたの横顔に 風を感じていた 夕げの支度する音が トントントンと響いたら 鉢植え並ぶ路地の奥へと 子供の下駄が駆けていく 低い家並み ビルになり そんな景色もないけれど あの時買った ほおずきの実が 今でもそこにあるようで 仲見世あたりで おみくじ引いたわね 当てにならないんだと 言い聞かせて 枝に結ぶ 私の胸の中 風を感じていた 隅田川あたりでお酒を飲んだわね ほんのり薄紅色の 私の手を取って歩く あなたの横顔に 風を感じていた |
キリがないね「やり直そう…」「いつものこと…」 言葉は便利だね 「今度こそは…」「だけど同じ…」 くりかえすだけだね 会話もせず食事をして ただ抱きあうだけじゃ 年端もない娘のようには 生きられないしね ふたり愛した日々が長くて 無性にいとしくさせるけど まだあきらめが あぁわるいよね 心のなかに渦をまく 都市の灯がなんて悲しい この胸の炎吹き消して もうどこまでも あぁこのままじゃ とてもキリがないね 遠回りになるけれども 送ってよ 最後にね 西から来る空車ランプ 何台か見過ごして… こんなときも 妙にやさしい 顔ができるなんて 騙されても それでもいい そんな頃もあった 痩せた背中を思いだしたら ひとりでどこかで何をする もう終わったと あぁしみじみと つぶやきながら泣けばいい いつか忘れて全部忘れて 新しい恋に出逢うなら もうそのしぐさ あぁその声も すべて昔になる ふたり愛した日々が長くて 無性にいとしくさせるけど もうどこまでも あぁこのままじゃ とてもキリがないね | ちあきなおみ | 森浩美 | 中崎英也 | | 「やり直そう…」「いつものこと…」 言葉は便利だね 「今度こそは…」「だけど同じ…」 くりかえすだけだね 会話もせず食事をして ただ抱きあうだけじゃ 年端もない娘のようには 生きられないしね ふたり愛した日々が長くて 無性にいとしくさせるけど まだあきらめが あぁわるいよね 心のなかに渦をまく 都市の灯がなんて悲しい この胸の炎吹き消して もうどこまでも あぁこのままじゃ とてもキリがないね 遠回りになるけれども 送ってよ 最後にね 西から来る空車ランプ 何台か見過ごして… こんなときも 妙にやさしい 顔ができるなんて 騙されても それでもいい そんな頃もあった 痩せた背中を思いだしたら ひとりでどこかで何をする もう終わったと あぁしみじみと つぶやきながら泣けばいい いつか忘れて全部忘れて 新しい恋に出逢うなら もうそのしぐさ あぁその声も すべて昔になる ふたり愛した日々が長くて 無性にいとしくさせるけど もうどこまでも あぁこのままじゃ とてもキリがないね |
部屋野あざみの夢を 見続け過ぎたわ 真夜中にベルが鳴る いそいそ迎えに出る 別れの言葉を 恐れる心を 小走りで打ち消して いつもの笑顔見せる 少し疲れているようだけど 楽しいことだけ 話しましょう 美味しいお酒に なるように 野あざみの夢を 一人咲く強さよ 風に揺れ風に折れ 枯れずまた花抱く 出逢いの嬉しさ 別れの空しさ 知りながら知らぬ気な 部屋の優しさが好き あなたが部屋を 出て行く時は 扉も 出窓も 開けとくの 淋しい 思いも 逃げ出すように 私の部屋に紅紫の 野あざみの花びらが 恋の祭りを 恋の宴を 飾って飛んで舞うように あなたにまた逢いたい 野あざみの夢を 見続け過ぎたわ よくないわ よくないわ 忘れることに慣れて この部屋に漂う 諦めや愁いを 捨てましょう 捨てましょう せめてあなたのために 私の部屋に紅紫の 野あざみの花びらが 恋の祭りを 恋の宴を 飾って飛んで舞うように あなたにまた逢いたい | ちあきなおみ | 小椋佳 | 小椋佳 | | 野あざみの夢を 見続け過ぎたわ 真夜中にベルが鳴る いそいそ迎えに出る 別れの言葉を 恐れる心を 小走りで打ち消して いつもの笑顔見せる 少し疲れているようだけど 楽しいことだけ 話しましょう 美味しいお酒に なるように 野あざみの夢を 一人咲く強さよ 風に揺れ風に折れ 枯れずまた花抱く 出逢いの嬉しさ 別れの空しさ 知りながら知らぬ気な 部屋の優しさが好き あなたが部屋を 出て行く時は 扉も 出窓も 開けとくの 淋しい 思いも 逃げ出すように 私の部屋に紅紫の 野あざみの花びらが 恋の祭りを 恋の宴を 飾って飛んで舞うように あなたにまた逢いたい 野あざみの夢を 見続け過ぎたわ よくないわ よくないわ 忘れることに慣れて この部屋に漂う 諦めや愁いを 捨てましょう 捨てましょう せめてあなたのために 私の部屋に紅紫の 野あざみの花びらが 恋の祭りを 恋の宴を 飾って飛んで舞うように あなたにまた逢いたい |
時の流れに時の流れに 流され流れ 気づけばつかれた おんながひとり いのちまでもと 溺れた恋も 今では遥かな 雨降り映画 あゝあの激しさは あゝあの輝きは どこへ失くして… 失くしてきたの 時の流れに 愛も憎しみも みんな一色(ひといろ) 風になるばかり 時の流れに 流され流れ そろそろ人生 まんなかあたり 化粧おとせば 鏡のむこう 素顔に重なる あなたが叱る あゝあの一途さは あゝあの輝きは どこへ忘れて… 忘れてきたの 時の流れに 夢も傷あとも みんな一色 風になって逝く 時の流れに 愛も憎しみも みんな一色 風になるばかり | ちあきなおみ | 吉田旺 | 倉田信雄 | | 時の流れに 流され流れ 気づけばつかれた おんながひとり いのちまでもと 溺れた恋も 今では遥かな 雨降り映画 あゝあの激しさは あゝあの輝きは どこへ失くして… 失くしてきたの 時の流れに 愛も憎しみも みんな一色(ひといろ) 風になるばかり 時の流れに 流され流れ そろそろ人生 まんなかあたり 化粧おとせば 鏡のむこう 素顔に重なる あなたが叱る あゝあの一途さは あゝあの輝きは どこへ忘れて… 忘れてきたの 時の流れに 夢も傷あとも みんな一色 風になって逝く 時の流れに 愛も憎しみも みんな一色 風になるばかり |
嘘は罪あなたの心が 離れてくのを 手に取るようにわかるのも 二人の時間(とき)がきっとそれだけ 意味を持ってた…そうでしょう? 愛は愛 変わらない 深けりゃ深いほど 意地張って強がって はじけ合ってる心はガラス玉 それでもつらいわ 明日を想うと 今夜を限りになくなる何かが あなたの言葉が いくら私の心の傷にさわっても できはしないわ 恨むことなど まして許せるはずもない 嘘は嘘 罪は罪 深けりゃ深いほど 悲しさは後で来る 今は痛みも何だかボヤけてる それでもつらいわ 明日を想うと 今夜を限りにはじまる何かが 愛は愛 変わらない 深けりゃ深いほど 嘘は嘘 罪は罪 ひとつふたつ 憎まれ口言って それでも元気で 時々 想って 今夜を限りになくした何かを | ちあきなおみ | 水谷啓二 | 杉田眞人 | | あなたの心が 離れてくのを 手に取るようにわかるのも 二人の時間(とき)がきっとそれだけ 意味を持ってた…そうでしょう? 愛は愛 変わらない 深けりゃ深いほど 意地張って強がって はじけ合ってる心はガラス玉 それでもつらいわ 明日を想うと 今夜を限りになくなる何かが あなたの言葉が いくら私の心の傷にさわっても できはしないわ 恨むことなど まして許せるはずもない 嘘は嘘 罪は罪 深けりゃ深いほど 悲しさは後で来る 今は痛みも何だかボヤけてる それでもつらいわ 明日を想うと 今夜を限りにはじまる何かが 愛は愛 変わらない 深けりゃ深いほど 嘘は嘘 罪は罪 ひとつふたつ 憎まれ口言って それでも元気で 時々 想って 今夜を限りになくした何かを |