LIVE REPORT

『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2014』 ライブレポート

『SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2014』

2014年08月29日@山中湖交流プラザ きらら

撮影:岡田かなこ、上飯坂一、上山陽介、岸田哲平、釘野孝宏、古溪一道、SUSIE/取材:中野明子(ナタリー)

2014.09.20

今年12月に開局25周年を迎える『SPACE SHOWER TV』が主催する、夏恒例の野外ライヴイベント『SWEET LOVE SHOWER』(以下SLS)が今年も山中湖交流プラザきららにて開催された。今回はアニバーサリーイヤーということで3日間にわたって行なわれ、ジャンルも年齢層も幅広く、バラエティーに富んだラインナップが実現した。出演アーティストは3日間で計57組。例年通り計4ステージを舞台にイベントは進行したが、今年はFOREST STAGEの位置が移動し、より多くの観客がライヴを楽しめるような工夫が施された。

初日のトップバッターとして、LAKESIDE STAGEに登場したのはエレファントカシマシ。彼らは1曲目として「おはよう こんにちは」を届け、強烈なパフォーマンスでオーディエンスを目覚めさせた。その後、9mm Parabellum Bullet、フジファブリック、the HIATUSといったSLSではお馴染みの面子がオーディエンスを圧倒するようなステージを展開する一方、これからが楽しみな新鋭たちも各ステージに多数登場。ドリーミーなサウンドで魅せたHAPPY、集まったオーディエンスを熱狂させたゲスの極み乙女。など個性的なアクトが目立った。夕方にはSLS初登場となる矢沢永吉が、真っ白なスーツ姿で雨に濡れながら熱唱するというドラマチックな一幕もあった。希代のロックスターを前に観客は興奮を隠し切れず、大歓声やタオル投げでそのステージを盛り上げた。

そして、この日最大の注目を集めたのはトリを務めたandymori。彼らはSLSがラストライヴになることをアナウンスしており、60分の出番で新旧のナンバーを駆け抜けるように演奏していった。集大成的なステージに誰もがバンドの終焉を予感したところ、小山田壮平(Vo&Gu)が“寛、健二、もう1回ライヴやろう!”と叫びファンを驚喜させた。なお、小山田が突然提案した“もう1回”のライヴは、10月15日に日本武道館で行なわれる。

SiMのアクトから幕を開けた2日目は、coldrain、Dragon Ash、Fear, and Loathing in Las Vegas、MAN WITH A MISSIONといった、激しいサウンドと観客を巻き込んでいくライヴに定評のあるバンドが多数登場。フィールドのあちこちでモッシュやダイブが発生し、時には砂埃が舞うほどの壮絶な光景が広がった。またTHE ORAL CIGARETTES、the telephones、THE BAWDIESといった高揚感のあるダンサブルなサウンドが魅力のバンドたちも、観客を大いに踊らせていた。

若手バンドだけでなく、ベテラン勢のパフォーマンスも光ったこの日。スーツ姿で登場した岡村靖幸は、豪華なバンドを引き連れキレのあるダンスとともに「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」や「だいすき」といった名曲を歌い上げた。夕方に行なわれた山下達郎のライヴでは、妻である竹内まりやが登場し「プラスティック・ラブ」をデュエットするサプライズも。さらに涼しい風が吹く中で演奏されたラストナンバー「さよなら夏の日」がノスタルジックな空気を醸し出していた。

最終日は、LAKESIDE STAGEのトップバッターを務めるSuperflyの圧巻の歌声がフィールドを包み込む中でスタート。個性派揃いとなったFOREST STAGEでは爆弾ジョニーをはじめ、フレデリック、KEYTALK、LEGO BIG MORLといった若手バンドが登場した他、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団が豊かなアンサンブルでハッピーな空間を作り上げた。そして、この日のMt.FUJI STAGEをもっとも激しく揺らしたのはKANA-BOON。前日に地元大阪で凱旋ワンマンライヴを成功させたばかりとあって、勢いを感じさせるアグレッシブなパフォーマンスが異様な熱狂を生み出していた。

また、日中のLAKESIDE STAGEでは、SLSには7年振りの出演となるThe Birthdayが貫禄に満ちたステージを披露した他、SLSの常連NICO Touches the Wallsが新旧のライヴアンセムの連投でフィールドを揺らし、斉藤和義がエロネタを挟み込んだMCと名曲三昧のパフォーマンスで観客を魅了した。ザ・クロマニヨンズがMt.FUJI STAGEで情熱的なアクトを披露した後、3日間のイベントを締め括ったのはウルフルズ。雨が降る中でのライヴとなったが、彼らは「ガッツだぜ!!」「バンザイ~好きでよかった~」といった大ヒット曲を惜しみなく届け、3日間にわたる祭典を大成功に導いた。


出演:【29日】andymori、エレファントカシマシ、きゃりーぱみゅぱみゅ、キュウソネコカミ、9mm Parabellum Bullet、ゲスの極み乙女。、 サカナクション、SAKANAMON、SHISHAMO、ナオト・インティライミ、the HIATUS、back number、HAPPY、フジファブリック、 古川本舗、矢沢永吉、Large House Satisfaction、<OPENING ACT>ボールズ(ex.ミラーマン)、<CLOSING DJ>ピエール中野(凛として時雨)
【30日】青葉市子、[Alexandros]、indigo la End、岡村靖幸、THE ORAL CIGARETTES、くるり、go!go!vanillas、coldrain、SiM、 the telephones、怒髪天、Dragon Ash、Fear, and Loathing in Las Vegas、THE BAWDIES、MAN WITH A MISSION、 山下達郎、YOUR SONG IS GOOD、<OPENING ACT>赤色のグリッター、<CLOSING DJ>サイトウ“JxJx”ジュン(YOUR SONG IS GOOD)
【31日】赤い公園~かよわき乙女Ver.~、ウルフルズ、KANA-BOON、KEYTALK、奇妙礼太郎トラベルスイング楽団、 ザ・クロマニヨンズ、斉藤和義、Superfly、高橋優、NICO Touches the Walls、爆弾ジョニー、The Birthday、 THE BACK HORN、ハナレグミ、フレデリック、憂歌団、LEGO BIG MORL、
<OPENING ACT>LAMP IN TERREN、<CLOSING DJ>DJやついいちろう(エレキコミック)

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