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KANA-BOON× ASIAN KUNG-FU GENERATION ライヴレポート

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【KANA-BOON× ASIAN KUNG-FU GENERATION ライヴレポート】 『KANA-BOONのGO!GO!5周年! シーズン2 東名阪対バンツアー 「Let's go TAI-BAAN!!」』 2018年5月30日 at Zepp Tokyo

2018年05月30日@Zepp Tokyo

撮影:山川哲矢/取材:田山雄士

2018.06.09

『KANA-BOONのGO!GO! 5周年!』と銘打ち、5シーズンにわたって5リリース、5イベントを企画している、今年メジャーデビュー5周年のKANA-BOON。そのシーズン2がデビュー後初となる今回の対バンツアーで、初日の東京公演では彼らが青春時代から愛聴してきたバンドであり、Ki/oon Musicレーベルの大先輩であり、メジャーデビューのきっかけにもなったASIAN KUNG-FU GENERATIONとの念願の共演が実現した。

「サイレン」のイントロで早くもぎゅうぎゅうに詰まったZeppのフロアーから拳が上がる。赤と青の照明の点滅に合わせてソリッドなアンサンブルで静かに圧倒していく先輩アジカン。グルーブは「Re:Re:」でさらに深みを増し、KANA-BOONファンも存分に魅了する中、「リライト」でぶっちぎる! 自分たちの楽曲が最良にあるために、真摯な演奏を徹頭徹尾やるだけ。当たり前だけど、そこにぶれがない。“すっかり立場も逆転して、今日はオープニングアクトに選んでいただいて嬉しいです。KANA-BOONの売れたお金で僕らは細々とアルバムを作ってます”なんてジョークを飛ばしつつ、好きと言ってもらえる嬉しさを伝える後藤正文(Vo&Gu)のMCも愛情たっぷり。“KANA-BOON 5th Anniversary”のバックドロップを背に、その後も「生者のマーチ」「エントランス」「今を生きて」など、激動の世の中にあっても明日へ明日へと歩き続ける力が沸いてくるナンバーを聴かせてくれた。

後輩KANA-BOONも力むことなく、デビュー5年で磨き上げたパフォーマンスで躍動。古賀隼斗(Gu&Cho)が指差した谷口鮪(Vo&Gu)のギターから展開する「ディストラクションビートミュージック」、続く「Fighter」は小泉貴裕(Dr)を中心に、彼らが理想としてきたタフな音塊に化けていた。この日発売されたミニアルバム『アスター』の収録曲「アスター」「彷徨う日々とファンファーレ」「夏蝉の音」も披露。これがまた今までもがき苦しんだからこその新境地で、切なくもしなやかなポップソング揃いだし、谷口がソングライターとして息を吹き返すきっかけとなった「涙」、“ゴッチが褒めてくれた曲”という「Wake up」も、とにかく清々しいほど生命力が漲っている。

“俺らアジカン大好きなんですよ。高校時代もコピーしてたし、さっきも「エントランス」で爆泣きしたけど、最新のアジカンがめっちゃカッコ良いと思ってます”――そんな谷口の言葉を受け、バンドの成長度合いに納得がいく。“アジカンは強いよ。勝てるの若さしかない”と熱弁が止まらない谷口を、飯田祐馬(Ba&Cho)が“アゴの長さは?”と茶化す場面も。クライマックスは若さを武器に、代表曲「盛者必衰の理、お断り」「ないものねだり」「フルドライブ」のトリプルコンボ!!! アンコールでは後藤を招き入れてアジカンの「君という花」をカバーし、原点を思い出す忘れられない日を決意の「バトンロード」で締めた。

撮影:山川哲矢/取材:田山雄士

KANA-BOON

カナブーン:大阪・堺出身のロックバンド。2012年に開催された『キューン20イヤーズオーディション』にて4,000組の応募者の中から見事優勝し、13年9月に1stシングル「盛者必衰の理、お断り」でメジャーデビュー。14年8月には地元大阪で野外凱旋ライヴを行ない、デビューから1年足らずでありながら16,000人超を動員。15年には大阪城ホールと日本武道館での単独公演を、16年には初の海外公演を含む全21公演の全国ツアーを敢行し大成功を収めた。

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