LIVE REPORT

ザ・クロマニヨンズ ライヴレポート

ザ・クロマニヨンズ ライヴレポート

【ザ・クロマニヨンズ ライヴレポート】 『ザ・クロマニヨンズ MUD SHAKES 全曲配信ライブ』 2020年12月11日 at 配信ライヴ

2020年12月11日@配信ライヴ

撮影:柴田恵理/取材:岡本 明

2020.12.18

12月2日に待望のニューアルバム『MUD SHAKES』をリリースしたザ・クロマニヨンズが配信ライヴを行なった。アルバムリリースに伴うツアーが今年はコロナ禍のせいで難しくなってしまったが、ニューアルバムの大きな手応えを生演奏でファンに届けるため、12月11日に全曲配信ライヴが実現した。

21時過ぎ。画面に映し出された場所はどこかのスタジオらしく、アンプやドラムがライヴのポジションでセッティングされている。背後にはアルバムジャケットで使用されたヘビのイラストがイーゼルに架けてあり、他にもオブジェがいくつか見える。その無人の空間に彼らのマスコットキャラクターである“高橋ヨシオ”が登場すると、“10分前”“5分前”といったボードを持ってカメラにアピール。いよいよ“30秒前”になると、ザワザワとしたサウンドチェックが鳴り始め、画面の向こうに期待が高まる。

“そろそろやるよ。オーライ、ロックンロール!”という甲本ヒロト(Vo)の熱気あふれるかけ声で1曲目の「VIVA! 自由!!」が始まった。真島昌利(Gu)のザクザクと切り裂くようなギターカッティングに導かれ、いきなりバンドの音が塊となって放たれる。潔いほどシンプルな照明に浮かび上がる4人の姿と精悍な顔つきからは、いつものライヴと変わらないストイックな佇まいが見て取れる。そして、「暴動チャイル(BO CHILE)」ではヒロトのハープのリフに寄り添うように、小林 勝(Ba)と桐田勝治(Dr)のリズム隊が揺るぎない安定感とスピード感で突き進んでいく。無観客ではあるけれど、人前で初披露する曲ばかりという緊張感と興奮が混ざり合った、メンバーの心地良さが画面越しに伝わってくるライヴが展開されていった。

アナログ盤で言えばA面に収録されている曲たちが終わり、ライヴ後半であるB面へと突入すると、メンバーはジャケットを脱ぎ、さらに歌も演奏も熱量を上げていく。「妖怪山エレキ」「メタリックサマー」といった、リズムを細かく刻むパターンが印象的なナンバーを披露。さらに「新人」では、メンバーの厚みのあるコーラスが曲のメロディーに多彩な起伏を生んでいく。さらに、先ほども触れた「暴動チャイル(BO CHILE)」のボ・ディドリーのビートをはじめ、ブルースロックを聴かせる「空き家」、ミディアム調のロックンロール「ふみきりうどん」など、ルーツを感じさせる楽曲が輝いているのも今回のアルバムの特色だ。とはいえ、決して懐古調ではなく、4人がそれぞれ個性を研ぎ澄ませながら歌い奏でることで、ザ・クロマニヨンズにしか生み出せない最強のサウンドになっている。今回はそこにライヴならではの濃密な刺激が加わり、より活き活きした表情を見せる楽曲へと変貌を遂げていた。

ライヴはアルバムの曲順通りに進み、ヒロトが“ありがとう。名残惜しいけど、これがアルバム最後の曲になります”と画面からこちらに話しかけ、ラストの「かまわないでくださいブルース」へ。真島がスライドギターソロを鮮やかに響かせて本編は終了。再度、メンバーが登場すると、ヒロトが“よく聞こえないけど、アンコールがかかっている気がします(笑)。では、シングルのカップリングになった曲、これを一発やって、みんな、良いお年を!”と、「暴動チャイル(BO CHILE)」のカップリング曲「東京ブキズキ」をピックアップ。スピーディーな演奏に乗せたポップなメロディーが風を切るように通りすぎていく。

そして、“もう1曲やせてください”と、ライヴではお馴染みのアッパーな「クロマニヨン・ストンプ」でこの日のラストを飾り、“ありがとう、またやりたい。またやらせてください。ロックンロールだ!”と叫ぶヒロトの声とともにライヴは終了した。すると画面には、“ザ・クロマニヨンズ MUD SHAKES 2021 2月20日(土)東京ガーデンシアター ライヴ&生配信決定!!”という文字が! やっと開催されるライヴの朗報とともに、2021年が幕を開けそうだ。

撮影:柴田恵理/取材:岡本 明

ザ・クロマニヨンズ

ザ・クロマニヨンズ:2006年7月23日13時41分、『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2006』に出現。その後、数々の夏フェスにも出現し、デビュー前から話題を呼んだ。そして、同年9月に待望のシングル「タリホー」でデビュー。20年5月 新型コロナウィルス感染拡大の影響により「ザ・クロマニヨンズ ツアー PUNCH 2019-2020」の中止を発表(12公演)。それに伴い、同ライブ音源を収録したライヴアルバム『ザ・クロマニヨンズ ツアー PUNCH 2019-2020』を9月に、同年11月には19枚目のシングル「暴動チャイル(BO CHILE)」、12月には14枚目のアルバム『MUD SHAKES』をリリース。さらに、12月11日には初の配信ライヴ『ザ・クロマニヨンズ MUD SHAKES 全曲配信ライブ』を実施。ロックンロールをこよなく愛する4人が最強のロックンロールを響かせる!

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