LIVE REPORT

THE BACK HORN ライブレポート

THE BACK HORN

『「KYO-MEIツアー」~リヴスコール~』

2013年01月06日@日本武道館

撮影:ほりたよしか/取材:石田博嗣

2013.01.20

3.11の震災を経て制作されたアルバム『リヴスコール』。昨年9月よりスタートした同作を引っ提げてのツアーもクライマックスということもあり、一打一打、一音一音、一叫一叫に生命力がみなぎり、楽曲がさらなる生々しさを持って届いてきた。よく“ツアーが終わって初めてアルバムが完成する”とアーティストが豪語しているが、まさにこのことを言うのだろう。今日のライヴを体感した後に同作を聴いて、今までと違った印象を受けた。答えを知ってから騙し絵を観た時のように、さらなる解釈だったり、広がりや深さだったり、よりリアルな音像を感じたのだった。
ライヴはアルバムと同じく「トロイメライ」で静かに幕を開ける。そのビートは鼓動のように響き、躍動感のあるベースと感情的なギターが紡ぐサウンドには体温が宿り、咆哮のような歌声は恩愛の情にあふれ、聴く者ひとりひとりを包み込みながら武道館という空間にアルバムの世界観を作り上げていく。また、ステージ上にはアンプと楽器があるのみで、派手な照明もなければ、大掛かりな仕掛けもないのだが、むしろ演出など必要としない説得力がそこにはあった。ライヴ中、『リヴスコール』について松田晋二(Dr)が“生きている実感を味わいたい”という願いを込めて作ったと語っていたが、まさしく4人の生命の息吹こそが最上の演出になっていたと言える。それゆえにアルバム曲でなくても、「閉ざされた世界」の重みが増したスケール感といい、「美しい名前」の張り詰めた緊張感といい、今まで以上に濃厚な感触を味わった。哀しみ、迷い、痛み、葛藤...それらと向き合うことが生きる証とばかりに、それぞれの楽曲が胸に響いてくるのだ。これぞ“共鳴”だろう。THE BACK HORNが『リヴスコール』というアルバムで奏でたかった音、伝えたかった想いといったものをダイレクトに受け取ったと言える。
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