LIVE REPORT

キュウソネコカミ ライブレポート

キュウソネコカミ

『DMCC -REAL ONEMAN TOUR- ~ドコまでもチョコチョコ~』

2015年01月24日@新木場STUDIO COAST

撮影:古溪一道/取材:高良美咲

2015.02.16

熱気に満ち、人であふれ返った会場。口火を切った「サブカル女子」から一瞬にして、そこは彼らの独壇場に。皮肉を勢いよくぶつけたかと思えば、情けない人生を歌った「勇者ロトシック」の《いつかは真面目に親孝行》という言葉が、なんか切ない! そんな絶妙なバランスのキャラをはじめ、絶対的にダンサブルな楽曲に感服させられる。まだ始まって4曲目の時点でフロアーで靴の落し物が見つかったり、オーディエンスの浮かれっぷりも半端ない。その後も、「性ビジネスは不滅」でヤマサキセイヤ(Vo&Gu)が曲中にギターを置いたかと思えば、隣で歌っているヨコタシンノスケ(Key&Vo)に華麗な飛び蹴りしたり、「困った」では“社会のしがらみ”(日常の中での怒りを書いた段ボール箱)を客席へのダイブで潰したり、「KMDT25」ではオーディエンスが肩を組みながら輪を作るなど、熱くも爽快な光景が広がる。また、アニメ『ドラゴンボール改』のEDテーマとなった「GALAXY」の後に披露された、“数年前から勝手にやってる『ドラゴンボール』の曲”こと「お願いシェンロン」ではみんなでカメハメ波を打ったり、元気玉を作ったりと、以前からの自由さも健在だ。アンコールではフジファブリックの「銀河」のカバーで本編の熱を引き継ぐ。普段は全力でキレキレのパフォーマンスを観せてくれるが、ここでは誠実に取り組んでいる彼らの姿勢から、自らのルーツを忘れない純粋さと音楽へのひたむきさが汲み取れた。そして、「Scary song」の凝った演出とヤマサキの変装で観る者を驚かせ、「ビビった」で怒涛のラストを迎えたライヴ。磨かれ続けていく彼らのステージに、今後の期待が高まるばかりだ。
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  1. 2

    OS

  2. 8

    ファントムヴァイブレーション

  3. 10

    困った

  4. 11

    KMDT25

  5. 16

    ウィーワーインディーズバンド!!

  6. 18

    GALAXY

  7. 20

    新曲

  8. <ENCORE>

  9. 21

    銀河(フジファブリックカバー)

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