LIVE REPORT

NICO Touches the Walls×クリープハイプ ライブレポート

NICO Touches the Walls×クリープハイプ

『ニコ タッチズ ザ ウォールズ ノ フェスト』

2014年01月23日@EX THEATER ROPPONGI

撮影:上飯坂 一/取材:道明利友

2014.02.04

ついに迎えた、NICO初主催ツアーの千秋楽! ゲストのクリープハイプは、聴き手に感情の塊をぶつけてくるような緊張感みなぎるアクトで先陣を切った。
“ウチの対馬くんです、よろしく”(尾崎世界観/Vo&Gu)と、NICOの対馬祥太郎(Dr)同様にヒゲが印象的な小川幸慈(Gu)をイジって笑いを誘いつつ、「憂、燦々」などのシングル曲、長谷川カオナシ(Ba)と尾崎のツインヴォーカルを駆使した「グレーマンのせいにする」から、鋭いヴォーカル&サウンドが突き刺さった「社会の窓」まで...。哀愁を携えながらも激しく感情を高ぶらせる、彼ら唯一無二の空間がそこにはあった。

“新しくてきれいなライヴハウスを俺たちのきったねーもんで染め上げましょう!”。光村龍哉(Vo&Gu)の叫びにファンが速攻、かつ激しく呼応したNICOのライヴは、会場全体がいきなり一体となって汗と熱気をほとばしらせる。ライヴは「そのTAXI,160km/h」の圧巻の加速や感動的なバラード「梨の花」など、そのバラエティー豊かな楽曲群はNICOならではの武器だと再認識させられる。と同時に、クリープハイプ同様、一音一音から魂が伝わるエモーショナルな演奏が素晴らしい。

そして、“俺らがお客さんとともに作ってきた文化がギュッと込められている”と光村は語っていたが、その文化とは“ライヴ”に他ならない。両者の絆が作り上げたライヴ感豊かな「パンドーラ」「ローハイド」を強烈な勢いを背に鳴り響かせた瞬間は、NICO Touches the Wallsの“ライヴバンド”たるゆえんを証明するエネルギーに満ちあふれていた。そんなNICOのライヴは「ニワカ雨ニモ負ケズ」の雄々しい歌声で幕を閉じ、アンコールでは光村と尾崎による弾き語りというサプライズも。クリープハイプの「傷つける」は切々と、NICOの「N極とN極」は顔を見合わせ躍動的に...。このツアーでしか観られない超レアシーンを演出したNICOのライヴの今年のハイライトは、8月19日の日本武道館だ。彼らがファンと作り上げた“文化”の集大成、見逃す手はない。

SET LIST 曲名をクリックすると歌詞が表示されます。試聴はライブ音源ではありません。

  1. 【クリープハイプ】

  2. 12

  3. 【NICO Touches the Walls】

  4. 14

    そのTAXI.160km/h

  5. 18

    病気

  6. <ENCORE>

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