北酒場八代亜紀 | 八代亜紀 | 吉岡治 | 岡林信康 | 伊藤雪彦 | ドアを閉めても 何処からか 雪が酒場に しのび込む 逃げたおんなが 残していった ふるい怨歌の レコードが 北の酒場にゃ よく似合う 死んで花実が 咲くじゃなし 生きて明日が あるじゃなし おれもおまえも 似たもの同士 嘘でかためた 身の上が 北の酒場にゃ よく似合う だれがゆこうと 帰ろうと おれにゃ他人の かよい船 夢もわびしく 造花のバラが 春を待つのか ドラをきく 北の酒場にゃ おれ一人 |
夜の銀狐八代亜紀 | 八代亜紀 | 水沢圭吾 | 中川博之 | 伊藤雪彦 | 淋しくないかい うわべの恋は こころをかくして 踊っていても ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ 信じておくれよ ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ 愛しているのさ ほしくはないかい 女としての 静かなしあわせ ほしくはないかい 泣きたくないかい 一人の部屋の 灯りをまさぐる 夜更けの時間 ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ ドレスが泣いてる ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ くちびるむなしい 小さなマンション おまえのために さがしておいたよ 二人で住みたい ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ 信じておくれよ ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ 愛しているのさ きれいな服も すてきだけれど 似合うと思うよ エプロン姿 |
年上の女八代亜紀 | 八代亜紀 | 中山貴美・補作詞:水沢ひろし | 彩木雅夫 | 伊藤雪彦 | だから分って ほしいのと そっとからんだ 白い指 放したくない つらいのよ だめよ だめだめ つらいのと 泣いてすがった 年上の女 髪の乱れの ひとすじに 甘い香りを 残してた 胸のしんまで もえたのよ だめよ だめだめ いけないと いのち燃やした 年上の女 燃えるせつなさ 苦しさを そっとおしえた 雨の夜 二度と逢っては いけないわ だめよ だめだめ つらいのと 涙で別れた 年上の女 |
女のみち勝彩也 | 勝彩也 | 宮史郎 | 並木ひろし | 伊藤雪彦 | 私がささげた その人に あなただけよと すがって泣いた うぶな私が いけないの 二度としないわ 恋なんか これが女の みちならば ぬれたひとみに またうかぶ 捨てたあなたの 面影が どうしてこんなに いじめるの 二度と来ないで つらいから これが女の みちならば 暗い坂道 ひとすじに 行けば心の 灯がともる きっとつかむわ 幸せを 二度とあかりを けさないで これが 女の みちならば |
なみだの操八代亜紀 | 八代亜紀 | 千家和也 | 彩木雅夫 | 伊藤雪彦 | あなたのために 守り通した女の操 今さら人に 捧げられないわ あなたの決して お邪魔はしないから おそばに置いて ほしいのよ お別れするより 死にたいわ 女だから あなたの匂い 肌に沁みつく女の操 棄てられたあと 暮らしてゆけない 私に悪いところが あるのなら 教えてきっと 直すから 恨みはしません この恋を 女だから あなたにだけは 分かるはずなの女の操 汚れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも心変りは あるけれど あなたを 疑いたくない 泣かずに待ちます いつまでも 女だから |
星影のワルツ八代亜紀 | 八代亜紀 | 白鳥園枝 | 遠藤実 | 伊藤雪彦 | 別れることは つらいけど 仕方がないんだ 君のため 別れに星影のワルツを うたおう… 冷たい心じゃないんだよ 冷たい心じゃないんだよ 今でも好きだ 死ぬ程に 一緒になれる 倖せを 二人で夢見た ほほえんだ 別れに星影のワルツを うたおう… あんなに愛した仲なのに あんなに愛した仲なのに 涙がにじむ 夜の窓 さよならなんて どうしても いえないだろうな 泣くだろうな 別れに星影のワルツを うたおう… 遠くで祈ろう倖せを 遠くで祈ろう倖せを 今夜も星が 降るようだ |
じょんがら恋唄村上幸子 | 村上幸子 | 松井由利夫 | 叶弦大 | 伊藤雪彦 | 連れにはぐれて 啼く海鳥の 声もしばれる 北の海 じょんがら節は 怨みの歌と あなたを捨てて 未練を捨てて 遠い人なら 人なら 忘れてしまいたい ひとりぽっちの この淋しさは 誰もわかって くれないが じょんがら節は 涙の歌と あまえてみたい 縋ってみたい 何処へ行ったら 行ったら 女の夢がある 強くなったら あの街あかり 赤くもいちど 点(とも)したい じょんがら節は 救いの歌と わらってみたの 歌ってみたの そして今度は 今度は 幸福 離さない |
京都から博多まで八代亜紀 | 八代亜紀 | 阿久悠 | 猪俣公章 | 伊藤雪彦 | 肩につめたい 小雨が重い 思い切れない 未練が重い 鐘が鳴る鳴る 哀れむように 馬鹿な女と云うように 京都から博多まで あなたを追って 西へ流れて行く女 二度も三度も 恋したあげく やはりあなたと 心にきめた 汽車が行く行く 瀬戸内ぞいに 沈む気持をふり捨てて 京都から博多まで あなたを追って 恋をたずねて行く女 京都育ちが 博多になれて 可愛いなまりも いつしか消えた ひとりしみじみ 不幸を感じ ついてないわと云いながら 京都から博多まで あなたを追って 今日も逢えずに泣く女 |
北国の春細川たかし | 細川たかし | いではく | 遠藤実 | 伊藤雪彦 | 白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国の ああ北国の春 季節が都会では わからないだろと 届いたおふくろの 小さな包み あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな 雪どけ せせらぎ 丸木橋 からまつの芽がふく 北国の ああ北国の春 好きだとおたがいに 言いだせないまま 別れてもう五年 あのこはどうしてる あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな 山吹き 朝霧 水車小屋 わらべ唄聞える 北国の ああ北国の春 あにきもおやじ似で 無口なふたりが たまには酒でも 飲んでるだろか あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな |
北国の春八代亜紀 | 八代亜紀 | いではく | 遠藤実 | 伊藤雪彦 | 白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘 北国の ああ 北国の春 季節が都会ではわからないだろうと 届いたおふくろの小さな包み あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな 雪どけ せせらぎ 丸木橋 落葉松(からまつ)の芽がふく 北国の ああ 北国の春 好きだとおたがいに言いだせないまま 別れてもう五年あの娘(こ)はどうしてる あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな 山吹 朝霧 水車小屋 わらべ唄聞こえる 北国の ああ 北国の春 兄貴も親父似で無口なふたりが たまには酒でも飲んでるだろか ああ 北国の春 あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな |
昔の名前で出ています三丘翔太 | 三丘翔太 | 星野哲郎 | 叶弦大 | 伊藤雪彦 | 京都にいるときゃ 忍(しのぶ)と呼ばれたの 神戸じゃ渚(なぎさ)と 名乗ったの 横浜(はま)の酒場に 戻ったその日から あなたがさがして くれるの待つわ 昔の名前で 出ています 忘れたことなど 一度もなかったわ いろんな男を 知るたびに いつもこの胸 かすめる面影(おもかげ)の あなたを信じて ここまできたわ 昔の名前で 出ています あなたの似顔を ボトルに書きました ひろみの命と 書きました 流れ女の さいごの止まり木に あなたが止まって くれるの待つわ 昔の名前で 出ています |
誰か故郷を想わざる三丘翔太 | 三丘翔太 | 西条八十 | 古賀政男 | 伊藤雪彦 | 花摘(つ)む野辺(のべ)に 日は落ちて みんなで肩を くみながら 唄をうたった 帰りみち 幼馴染(おさななじみ)の あの友この友 ああ 誰か故郷を 想わざる ひとりの姉が 嫁(とつ)ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染の あの山この川 ああ 誰か故郷を 想わざる 都(みやこ)に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち とおく呼ぶのは 誰の声 幼馴染の あの夢この夢 ああ 誰か故郷を 想わざる |
おんなの宿細川たかし | 細川たかし | 星野哲朗 | 船村徹 | 伊藤雪彦 | 想い出に降る 雨もある 恋にぬれゆく 傘もあろ 伊豆の夜雨を 湯舟できけば 明日の別れが つらくなる たとえひと汽車 おくれても すぐに別れは くるものを わざとおくらす 時計の針は 女ごころの かなしさよ もえて火となれ 灰になれ 添えぬ恋なら さだめなら 浮いてさわいだ 夜の明け方は 箸を持つ手が 重くなる |
おゆき細川たかし | 細川たかし | 関根浩子 | 弦哲也 | 伊藤雪彦 | 持って生まれた 運命まで 変えることなど 出来ないと 肩に置いた手 ふりきるように 俺の背中に まわって泣いた あれは おゆきという女 少しおくれて 歩く癖 それを叱って 抱きよせた つづく坂道 陽の射す場所に 連れて行きたい このままそっと あれは おゆきという女 湯気に浮かんだ 茶柱で 明日を占う 細い指 どこか不幸が とりつきやすい そんな気がする ほくろがひとつ あれは おゆきという女 |
プカプカ八代亜紀 | 八代亜紀 | 西岡恭蔵 | 西岡恭蔵 | 伊藤雪彦 | おれのあん娘は タバコが好きで いつも プカ プカ プカ 身体に悪いから やめなって言っても いつも プカ プカ プカ 遠い空から 降ってくるって言う 「幸せ」ってやつが あたいにわかるまで あたいタバコやめないわ プカ プカ プカ プカ プカ おれのあん娘は スウィングが好きで いつも ドゥビ ドゥビ ドゥ 下手くそなスウィング やめなって言っても いつも ドゥビ ドゥビ ドゥ あんたがあたいの どうでもいいうたを 涙流すまで わかってくれるまで あたいスウィングやめないわ ドゥビ ドゥビ ドゥビ ドゥビ ドゥ おれのあん娘は 男が好きで いつも ウフ ウフ ウフ おいらのことなんか ほったらかしで いつも ウフ ウフ ウフ あんたが あたいの 寝た男達と 夜が明けるまで お酒のめるまで あたい男やめないわ ウフ ウフ ウフ ウフ ウフ おれのあん娘は うらないが好きで トランプ スタ スタ スタ よしなって言うのに おいらをうらなう おいら 明日死ぬそうな あたいの うらないがピタリと当たるまで あんたとあたいの 死ぬ時わかるまで あたいトランプ やめないわ スタ スタ スタ スタ スタ あんたとあたいの 死ぬ時わかるまで あたいトランプ やめないわ スタ スタ スタ スタ スタ |
夢は夜ひらく八代亜紀 | 八代亜紀 | 中村泰士 | 曽根幸明 | 伊藤雪彦 | 雨が降るから 逢えないの 来ないあなたは 野暮な人 濡れてみたいわ 二人なら 夢は夜ひらく ウブなお前が 可愛いいと 言ったあなたは 憎い人 いっそ散りたい 夜の花 夢は夜ひらく 嘘としりつつ 愛したの あなたひとりが 命なの だから一人に させないで 夢は夜ひらく 嘘と真実の 恋ならば まことの恋に 生きるのが せつない女の こころなの 夢は夜ひらく 酔って酔わせた あの夜の グラスに落ちた 水色の 忘れられない あの涙 夢は夜ひらく 恋して愛して 泣きました そんな昔も ありました 思い出しては また涙 夢は夜ひらく |
惜別の唄根津甚八 | 根津甚八 | 島崎藤村 | 藤江英輔 | 伊藤雪彦 | 遠き別れに 耐えかねて この高殿に 登るかな 悲しむなかれ 我が友よ 旅の衣を ととのえよ 別れと言えば 昔より この人の世の 常なるを 流るる水を 眺むれば 夢はずかしき 涙かな 君がさやけき 目の色も 君くれないの くちびるも 君がみどりの 黒髪も またいつか見ん この別れ |
妻恋道中八代亜紀 | 八代亜紀 | 藤田まさと | 阿部武雄 | 伊藤雪彦 | 好いた女房に 三下り半を 投げて長脇差 永の旅 怨むまいぞえ 俺等のことは またの浮世で 逢うまでは 惚れて居ながら 惚れない素振り それがやくざの 恋とやら 二度と添うまい 海道がらす 阿呆 阿呆で 旅ぐらし 泣いてなるかと 心に誓や 誓う矢先に またほろり 馬鹿を承知の 俺等の胸を 何故に泣かすか 今朝の風 |
夜空八代亜紀 | 八代亜紀 | 山口洋子 | 平尾昌晃 | 伊藤雪彦 | あの娘 どこに居るのやら 星空の続く あの町あたりか 細い風の口笛が 恋の傷あとにしみる アアアー あきらめた恋だから なおさら 逢いたい 逢いたい もう一度 夜は いつも 独りぼっち あの娘 帰っておいでと 流れ星に乗せ そっと呼んでみた 誰も答えはしないよ 白い花が散るばかり アアアー とどかない夢だから なおさら 淋しい 淋しい この胸よ 夜空 遠く 果てしない |
なみだの操三丘翔太 | 三丘翔太 | 千家和也 | 彩木雅夫 | 伊藤雪彦 | あなたのために 守り通した女の操(みさお) 今さら他人(ひと)に ささげられないわ あなたの決してお邪魔(じゃま)は しないから おそばに置いてほしいのよ お別れするより死にたいわ 女だから あなたの匂(にお)い 肌に沁(し)みつく女の操 すてられたあと 暮らして行(ゆ)けない 私(わたし)に悪いところが あるのなら 教えてきっと直すから 恨(うら)みはしませんこの恋を 女だから あなたにだけは 分るはずなの女の操 汚(よご)れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも心変りは あるけれど あなたを疑いたくない 泣かずに待ちますいつまでも 女だから |
雪大文字成世昌平 | 成世昌平 | 関沢新一 | 伊藤雪彦 | 伊藤雪彦 | この幸せが いつまでも 続くといいねと 大文字の 紅い炎に 言ったひと 冬になったら また燃え上がる 白いかげろう 雪大文字 京都ああ 京都あのひと 恋おんな さよならなしで なぜ逝(い)った ふたりで歩いた この町は 独りぼっちじゃ つらすぎる 比叡の淡雪 舞う東山 白い未練の雪大文字 京都ああ 京都底冷え なみだ冷え 炎は消えて 冬枯れて あと振り向いても なにもない 上がる下がるの 京の町 あの瞳あの声 あのしぐささえ 白く浮かべる 雪大文字 京都ああ 京都まだまだ つらい町 |
ふるさと慕情根津甚八 | 根津甚八 | 渋谷郁男 | 久慈ひろし | 伊藤雪彦 | おどま盆限(ぼんぎ)り盆限り 盆から先ァおらんど 盆が早よ来りゃ 早よ戻る あの山あの川 故郷の空が 濡れた瞼に また揺れる せめて一ト枝(えだ) つんつん椿 子守哀しや 髪かざり 夕焼け小焼けに 泣く子を背負(しょ)った 幼馴染みの うしろ影 谷に流した 笹舟小舟 恋ははかなく 消えた夢 かえらぬ想いを グラスに注いで はるか偲ぼよ ふるさとを |
なごり雪八代亜紀 | 八代亜紀 | 伊勢正三 | 伊勢正三 | 伊藤雪彦 | 汽車を待つ君の横で僕は 時計を気にしてる 季節はずれの雪が降ってる 東京で見る雪はこれが最後ねと さみしそうに君がつぶやく なごり雪も降るときを知り ふざけすぎた季節のあとで 今春が来て君はきれいになった 去年よりずっと きれいになった 動き始めた汽車の窓に 顔をつけて 君は何か言おうとしている 君のくちびるがさようならと動くことが こわくて下をむいてた 時がゆけば幼い君も 大人になると気づかないまま 今春が来て君はきれいになった 去年よりずっと きれいになった 君が去ったホームにのこり 落ちてはとける雪を見ていた 今春が来て君はきれいになった 去年よりずっと きれいになった 去年よりずっと きれいになった 去年よりずっと きれいになった |
星影のワルツ細川たかし | 細川たかし | 白鳥園枝 | 遠藤実 | 伊藤雪彦 | 別れることは つらいけど 仕方がないんだ 君のため 別れに星影の ワルツをうたおう 冷たい心じゃ ないんだよ 冷たい心じゃ ないんだよ 今でも好きだ 死ぬ程に 一緒になれる 倖せを 二人で夢見た ほほえんだ 別れに星影の ワルツをうたおう あんなに愛した 仲なのに あんなに愛した 仲なのに 涙がにじむ 夜の窓 さよならなんて どうしても 言えないだろうな 泣くだろな 別れに星影の ワルツをうたおう 遠くで祈ろう 幸せを 遠くで祈ろう 幸せを 今夜も星が 降るようだ |
盛り場八代亜紀 | 八代亜紀 | 池田充男 | 伊藤雪彦 | 伊藤雪彦 | 夜はだれでも みなし子だから 話相手が ほしいのです 風にころげる 枯葉のように きょうも来たひと 酔っていた あゝ裏町の あゝ盛り場は 涙のかけらを すてる街 ここへ私も 一年住んで 他人(ひと)の情に 触れたのです 生きてゆけよと 夢半分を くれたあなたの 手の熱さ あゝ裏町の あゝ盛り場は 母さんみたいな 愛もある 胸が苦しい この呑みすぎは レモンかじって 醒ますのです いまはひとりの 私にだって おとぎ話じゃ ない春が あゝ裏町の あゝ盛り場は ギターが夜ふけを つれて来る |
そんな女のひとりごと細川たかし | 細川たかし | 木未野奈 | 徳久広司 | 伊藤雪彦 | お店のつとめは はじめてだけど 真樹さんの 紹介で あなたの隣りに 坐ったの あそびなれてる 人みたい ボトルの名前で わかるのよ そんな女の ひとりごと 身体に毒だわ つづけて飲んじゃ ユミさんは こないけど 十時に電話が 入るわよ あなた歌でも 唄ったら 少しは気持ちも はれるでしょ そんな女の ひとりごと 車でおくると いわれたけれど 奈美さんに しかられる あなたの浮気は 有名よ ジンのにおいで 私まで 酔わせるつもりね 今夜また そんな女の ひとりごと グレーの背広に ラークのタバコ ママさんの いい人ね 身の上ばなしを したいけど 渋い笑顔に どことなく かなしい昔が あるみたい そんな女の ひとりごと |
ついて来るかい根津甚八 | 根津甚八 | 遠藤実 | 遠藤実 | 伊藤雪彦 | ついて来るかい 何も聞かないで ついて来るかい 過去のある僕に 君を愛していればこそ 生まれ変われた僕なのさ ついて来るかい 涙をわけあい ついて来るかい 僕を信じて ついて来るかい 噂気にせずに ついて来るかい 悲しみの僕に 身体の弱い君なのに 苦労をかけてすまないね ついて来るかい 何も持たない僕に ついて来るかい しあわせ求めて なんでそんなにかわいい瞳で 僕を見つめて泣かすのさ ついて来るかい あしたからふたり ついて来るかい どこまでもふたり |
花ぬすびと伊吹友里 | 伊吹友里 | 石原信一 | 叶弦大 | 伊藤雪彦 | 花ぬすびとは ゆうべのあなた 夢追人は 夜明けのわたし そえぬ運命(さだめ)の 浮き世の風に 咲いてみたい 赤い命 夜がいじめても おんな花 ぬくもりほしい 止まり木の隅 にがてなお酒 無理して呑むわ ひと夜(や)逢えなきゃ 明日(あした)がみえぬ ばかなやつと 叱りつけて 涙止まるまで こぼれ花 化粧はしても 心のなかは あなた好みの 素顔でいたい こんな小さな 純情だけど いつか春が きっと来るわ ひとり言いきかす 夢見花 |
みちのくひとり旅大川栄策 | 大川栄策 | 市場馨 | 三島大輔 | 伊藤雪彦 | ここでいっしょに 死ねたらいいと すがる涙の いじらしさ その場しのぎの なぐさめ云って みちのく ひとり旅 うしろ髪ひく かなしい声を 背でたちきる 道しるべ 生きていたなら いつかは逢える 夢でも逢えるだろう 時の流れに 逆らいながら ひとりゆく身の 胸のうち 俺は男と つぶやきながら みちのく ひとり旅 月の松島 しぐれの白河 昨日と明日は ちがうけど 遠くなるほど いとしさつのる みれんがつのるだけ たとえどんなに 恨んでいても たとえどんなに 灯りがほしくても お前が俺には 最後の女 俺にはお前が 最後の女 たとえどんなに つめたく別れても お前が俺には 最後の女 たとえどんなに 流れていても お前が俺には 最後の女 |
グッド・バイ・マイ・ラブ桃井かおり | 桃井かおり | なかにし礼 | 平尾昌晃 | 伊藤雪彦 | グッバイ・マイ・ラブ この街角で グッバイ・マイ・ラブ 歩いてゆきましょう あなたは右に 私は左に ふりむいたら負けよ グッバイ・マイ・ラブ も一度抱いて グッバイ・マイ・ラブ 私の涙を あなたの頬で ふいているのよ 泣きまねじゃないの 忘れないわ あなたの声 やさしい仕草 手のぬくもり 忘れないわ くちづけのとき そうよあなたの あなたの名前 Good bye my love, I'll never forget you And please, oh, please say you'll never forget me We can meet again someday. グッバイ・マイ・ラブ 二人の恋が グッバイ・マイ・ラブ 真実ならば いつかは逢える これが本当の さよならじゃないの 忘れないわ あなたの声 やさしい仕草 手のぬくもり 忘れないわ くちづけの時 そうよあなたの あなたの名前 もちろんあなたの あなたの名前 |
流転八代亜紀 | 八代亜紀 | 藤田まさと | 阿部武雄 | 伊藤雪彦 | 男命を みすじの糸に かけて三七 二十一目くずれ 浮世かるたの 浮世かるたの 浮沈み どうせ一度は あの世とやらへ 落ちて流れて 行く身じゃないか 鳴くな夜明けの 鳴くな夜明けの 渡り鳥 意地は男よ 情は女子 ままになるなら 男を捨てて 俺も生きたや 俺も生きたや 恋のため |
おまえさん八代亜紀 | 八代亜紀 | 阿久悠 | 丹羽応樹 | 伊藤雪彦 | おまえさん 雨だよ 淋しいよ 日の暮れに ポツンと たまらないよ おまえさんが持っていったきり傘もないし おまえさん 雨だよ 淋しいよ 今夜は休もうかと思うんだよ あの頃は 笑い上戸で この頃は 泣き酒だって おまえさん 帰っておくれよ あたしが あたしが 悪かったよ おまえさん 夜だよ せつないよ 真白な枕が 憎らしいよ おまえさんが忘れていったセーター着て おまえさん 夜だよ せつないよ 今夜は眠ろうかと思うんだよ お酒まで 空になって ごろごろと ころがっているよ おまえさん 帰っておくれよ あたしが あたしが 悪かったよ おまえさん 帰っておくれよ あたしが あたしが 悪かったよ |
私は泣いています八代亜紀 | 八代亜紀 | リリィ | リリィ | 伊藤雪彦 | 私は泣いています ベッドの上で 私は泣いています ベッドの上で あなたに逢えて 幸せだった 昼も夜も帰らない あなたがいたから どんなことでも なりふりかまわず 歩いてきたの 私は泣いています ベッドの上で 私は泣いています ベッドの上で あなたにとって 愛のくらしは とても厭なことばかり あなたに言われて 気付いたことも そんなところは 直してみます 私は泣いています ベッドの上で 私は泣いています ベッドの上で あなたは言うの もう終りだと まさかそれは嘘でしょう あなたの言葉が 私のまわりで 嵐のように 渦まいているの 私は泣いています ベッドの上で 私は泣いています ベッドの上で あなたの幸せ 願っているわ 私だけは いつまでも あなたの幸せ 願っているわ 私だけは いつまでも |
お月さん今晩は三丘翔太 | 三丘翔太 | 松村又一 | 遠藤実 | 伊藤雪彦 | こんな淋しい 田舎の村で 若い心を 燃やしてきたに 可愛いあの娘は 俺らを見捨てて 都へ行っちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなあ 憎い女と 恨んでみたが 忘れられない 心のよわさ いとしあの娘は どこにいるやら 逢いたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂を聞いたら 教えておくれよなあ 祭りばやしを 二人できいて 語りあかした あの夜が恋し あの娘想えば 俺(おら)も何んだか 泣きたくなっちゃった リンゴ畑の お月さん今晩は 噂をきいたら 教えておくれよなあ |
兄弟仁義細川たかし | 細川たかし | 星野哲郎 | 北原じゅん | 伊藤雪彦 | 親の血をひく 兄弟よりも かたいちぎりの 義兄弟 こんな小さな 盃だけど 男いのちを かけてのむ 義理だ恩だと 並べてみたら 恋の出てくる すきがない あとはたのむと かけ出す露路に ふるはあの娘の なみだ雨 俺の目をみろ 何んにもゆうな 男同志の 腹のうち ひとりぐらいは こういう馬鹿が 居なきゃ世間の 目はさめぬ |
夜霧よ今夜も有難う八代亜紀 | 八代亜紀 | 浜口庫之助 | 浜口庫之助 | 伊藤雪彦 | しのび会う恋を つつむ夜霧よ 知っているのか ふたりの仲を 晴れて会える その日まで かくしておくれ 夜霧 夜霧 僕等はいつも そっと云うのさ 夜霧よ今夜も有難う 夜更けの街に うるむ夜霧よ 知っているのか 別れのつらさ いつか二人で つかむ幸せ 祈っておくれ 夜霧 夜霧 僕等はいつも そっと云うのさ 夜霧よ今夜も有難う |
時の流れに身をまかせマルシア | マルシア | 荒木とよひさ | 三木たかし | 伊藤雪彦 | もしも あなたと逢えずにいたら わたしは何を してたでしょうか 平凡だけど 誰かを愛し 普通の暮し してたでしょうか 時の流れに 身をまかせ あなたの色に 染められ 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない だから お願い そばに置いてね いまは あなたしか 愛せない もしも あなたに嫌われたなら 明日という日 失くしてしまうわ 約束なんか いらないけれど 想い出だけじゃ 生きてゆけない 時の流れに 身をまかせ あなたの胸に より添い 綺麗になれたそれだけで いのちさえもいらないわ だから お願い そばに置いてね いまは あなたしか 見えないの 時の流れに 身をまかせ あなたの色に 染められ 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない だから お願い そばに置いてね いまは あなたしか 愛せない |
ああ上野駅三丘翔太 | 三丘翔太 | 関口義明 | 荒井英一 | 伊藤雪彦 | どこかに故郷の 香りをのせて 入る列車の なつかしさ 上野は俺らの 心の駅だ くじけちゃならない 人生が あの日ここから 始まった 『父ちゃん 僕がいなくなったんで 母ちゃんの畑仕事も大変だろうなあ、 今度の休みには必ずかえるから、 そのときは父ちゃんの肩も母ちゃんの肩も、 もういやだっていうまでたたいてやるぞ、 それまで元気で待っててくれよな』 就職列車に ゆられて着いた 遠いあの夜を 思い出す 上野は俺らの 心の駅だ 配達帰りの 自転車を とめて聞いてる 国なまり ホームの時計を 見つめていたら 母の笑顔に なってきた 上野は俺らの 心の駅だ お店の仕事は 辛いけど 胸にゃでっかい 夢がある |
長良川艶歌三丘翔太 | 三丘翔太 | 石本美由起 | 岡千秋 | 伊藤雪彦 | 水にきらめく かがり火は 誰に想いを 燃やすやら あなた あなたやさしい 旅の人 逢(お)うたひと夜の 情けを乗せて こころまかせの 鵜(う)飼い舟 好きと言われた 嬉しさに 酔うて私は 燃えたのよ あなた あなたすがって みたい人 肌を寄せても 明日(あした)は別れ 窓に夜明けの 風が泣く 添えぬさだめと 知りながら いまは他人じゃ ない二人 あなた あなた私を 泣かす人 枕淋(さみ)しや 鵜飼いの宿は 朝が白々(しらじら) 長良(ながら)川 |
柿の木坂の家三丘翔太 | 三丘翔太 | 石本美由起 | 船村徹 | 伊藤雪彦 | 春には 柿の花が咲き 秋には 柿の実が熟(う)れる 柿の木坂は 駅まで三里 思い出すなァ ふる里のョ 乗合バスの 悲しい別れ 春には 青いめじろ追い 秋には 赤いとんぼとり 柿の木坂で 遊んだ昔 懐かしいなァ しみじみとョ こころに返る 幼ない夢が 春くりゃ 偲ぶ馬の市 秋くりゃ 恋し村祭り 柿の木坂の あの娘(こ)の家よ 逢ってみたいなァ 今も尚ョ 機織りながら 暮していてか |
ひとの一生かくれんぼ八代亜紀 | 八代亜紀 | 寺山修司 | 田中未知 | 伊藤雪彦 | ひとの一生 かくれんぼ あたしはいつも 鬼ばかり 赤い夕日の 裏町で もういいかい まあだだよ 逃げてかくれた あのひとを さがしつづけて さすらいの 目かくしとけば 雪がふる もういいかい まあだだよ さがしあてれば あのひとは 今じゃ子もある 妻もある あたしは 鬼のままで泣く もういいかい まあだだよ ひとの一生 かくれんぼ 恋の片道 日がくれる 鬼のあたしに 夜がくる もういいかい まあだだよ もういいかい まあだだよ |
こころ泣き根津甚八 | 根津甚八 | 池田充男 | 上原賢六 | 伊藤雪彦 | 花はアカシヤ 俺の恋 ひと春咲いて 散りはてた おまえを偲び ゆく街に あゝゆく街に いまは冷え冷え 雨が降る 俺の短い 人生に なごりを残して 行った奴 口紅うすい 横顔の あゝ横顔の 可愛いえくぼが 目に浮かぶ 白いコートで 濡れながら あてないままに 入る店 流れる歌の 哀しさよ あゝ哀しさよ 聞いてしみじみ こころ泣き |
与作細川たかし | 細川たかし | 七沢公典 | 七沢公典 | 伊藤雪彦 | 与作は木をきる ヘイヘイホー ヘイヘイホー こだまは かえるよ ヘイヘイホー ヘイヘイホー 女房ははたを織る トントントン トントントン 気だてのいい嫁(こ)だよ トントントン トントントン 与作 与作 もう日が暮れる 与作 与作 女房が呼んでいる ホーホー ホーホー 藁(わら)ぶき屋根には ヘイヘイホー ヘイヘイホー 星くずが 降るよ ヘイヘイホー ヘイヘイホー 女房は藁を打つ トントントン トントントン 働きものだよ トントントン トントントン 与作 与作 もう夜が明ける 与作 与作 お山が呼んでいる ホーホー ホーホー |
青い背広で三丘翔太 | 三丘翔太 | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | 伊藤雪彦 | 青い背広で 心も軽く 街へあの娘(こ)と 行こうじゃないか 紅(あか)い椿で ひとみも濡れる 若い僕らの 生命の春よ お茶を飲んでも ニュースを見ても 純なあの娘は フランス人形 夢を見るよな 泣きたいような 長いまつげの 可愛い乙女 今夜言おうか 打ち明けようか いっそこのまま 諦(あきら)めましょか 甘い夜風が トロリと吹(ふ)いて 月も青春 泣きたい心 駅で別れて ひとりになって あとは僕等の 自由な天地 涙ぐみつつ 朗らにうたう 愛と恋との ひとよの哀歌 |
おんな水滸伝岡田しづき | 岡田しづき | 佐藤順英 | 四方章人 | 伊藤雪彦 | 利根の川風 帯紐(おびひも)解けば 恋に棹(さお)さす 高瀬舟 忘れられない 人だから 背中(せな)で運命(さだめ)を かみしめる 流れ女の ああ 水滸伝 佐原囃子(さはらばやし)の音(ね)も冴(さ)え渡り 男まさりに ツボを振る 他人(ひと)にそむいて 逃げるより 意地を通して 生きて行く 馬鹿な女の ああ 水滸伝 潮来(いたこ)あやめの 九十九里育ち 今に伝える 姉御肌(あねごはだ) せめて今夜は 酔わせてよ 明日(あす)は流転の 旅がらす 鉄火女の ああ 水滸伝 |
こんな男でよかったら根津甚八 | 根津甚八 | 遠藤実 | 遠藤実 | 伊藤雪彦 | こんな男でよかったら 俺と来るかい 横浜へ 夜におぼれてしまいそな 弱いお前に ひかされた こんな男でこんな男でよかったら 俺と来るかい 横浜へ こんな男でよかったら 早くはいれよ かさの中 雨にぬれたら かぜをひく 過去は流そう 忘れよう こんな男でこんな男でよかったら 俺と来るかい 横浜へ こんな男でよかったら 俺とくらそう 横浜で 船の汽笛を聞きながら 夢をお前とみたいのさ こんな男でこんな男でよかったら 俺とくらそう 横浜で |
夢追い酒三丘翔太 | 三丘翔太 | 星野栄一 | 遠藤実 | 伊藤雪彦 | 悲しさまぎらす この酒を 誰が名付けた 夢追い酒と あなたなぜなぜ わたしを捨てた みんなあげて つくしたその果(は)てに 夜の酒場で ひとり泣く 死ぬまで一緒と 信じてた わたしバカです バカでした あなたなぜなぜ わたしを捨てた 指をからめ 眠った幸せを 思いださせる 流し唄 おまえと呼ばれた 気がしたの 雨ににじんだ 酒場の小窓 あなたなぜなぜ わたしを捨てた じんとお酒 心にもえさせて 夢を追(お)いましょ もう一度 |
北の漁場三丘翔太 | 三丘翔太 | 新条カオル | 桜田誠一 | 伊藤雪彦 | いのち温(ぬく)めて 酔いながら 酒をまわし飲む 明日(あす)の稼ぎを 夢にみて 腹にさらし巻く 海の男にゃヨ 凍る波しぶき 北の漁場(りょうば)はヨ 男の仕事場サ 沖は魔物だ 吠えながら 牙をむいてくる 風にさらした 右腕の 傷は守り札 海の男にゃヨ 雪が巻いて飛ぶ 北の漁場はヨ 男の遊び場サ 銭のおもさを 数えても 帰るあてはない 二百海里を ぎりぎりに 網をかけてゆく 海の男にゃヨ 怒濤(なみ)が華になる 北の漁場はヨ 男の死に場所サ |
上海帰りのリル三丘翔太 | 三丘翔太 | 東条寿三郎 | 渡久地政信 | 伊藤雪彦 | 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル あまい切ない 思い出だけを 胸にたぐって 探して歩く リル リル どこにいるのかリル だれかリルを 知らないか 黒いドレスをみた 泣いていたのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路(スマロ)の 霧降る中で なにもいわずに 別れたひとみ リル リル 一人さまようリル だれかリルを 知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちできた のぞみすてるなリル 上海帰りのリル リル くらい運命(さだめ)は 二人で分けて 共に暮らそう 昔のままで リル リル 今日も逢えないリル だれかリルを 知らないか |
夕焼けとんび三丘翔太 | 三丘翔太 | 矢野亮 | 吉田矢健治 | 伊藤雪彦 | 夕焼け空が まっかっか とんびがくるりと 輪をかいた ホーイノホイ そこから東京が 見えるかい 見えたらここまで 降(お)りて来な 火傷(やけど)をせぬうち 早ッコヨ ホーイホイ 上(のぼ)りの汽車が ピーポッポ とんびもつられて 笛吹いた ホーイノホイ 兄(あん)ちゃんはどうして いるんだい ちょっぴり教えて くんないか 油揚一丁 進上ヨ ホーイホイ 一番星が チーカチカ とんびはいじ悪 知らぬ顔 ホーイノホイ 祭りにゃ かならず帰るって おいらをだまして 置いてった 兄ちゃも お前も 馬鹿っちょヨ ホーイホイ |
そっとおやすみマルシア | マルシア | クニ河内 | クニ河内 | 伊藤雪彦 | 化粧の後の かがみの前で いつも貴方の 手を借りた 背中のボタンが とめにくい 一人ぼっちの 部屋で 今は居ない 貴方に そっとそっと お休みなさい もう陽にやけた タタミのにおい 白いフスマに 傷ついた けんかの名残りも 悲しそう 一人ぼっちの 部屋で 今は居ない 貴方に そっとそっと お休みなさい 別れの夜の 涙のしずく 星も流れて 散ってゆく 今夜のベッドも 冷たそう 一人ぼっちの 部屋で 今は居ない 貴方に そっとそっと お休みなさい そっとそっと お休みなさい |
ふたりのラブゲーム橋本絵美&ヒロ | 橋本絵美&ヒロ | 石塚安男 | 石塚安男 | 伊藤雪彦 | 俺が叱れば すぐに泣く そんな癖もつ 可愛いお前 嘘をついたの ゆるしてね いつも甘えて 我がままばかり ごめん少し 言いすぎた いいの私が 悪いのよ 浮き草みたいな ふたりでも 心寄せあい 心寄せあい 生きて行く 愛 愛 恋 恋 ふたりのラブゲーム 誤解してたわ 初めから あせる気持ちと 疑うこころ いいさ俺にも 素直さが 罪な灯りも ともしたからさ 背中合わせ ぬくもりを 互いにこの愛 あたためて 浮き草みたいな ふたりでも 心寄せあい 心寄せあい 生きて行く 愛 愛 恋 恋 ふたりのラブゲーム 俺とお前は ふたりして 共に生きよう 肩寄せあって そうね今度は 信じるわ 夢をあなたに 託して生きる ついて来いよ どこまでも ついて行きます どこまでも 浮き草みたいな ふたりでも 心寄せあい 心寄せあい 生きて行く 愛 愛 恋 恋 ふたりのラブゲーム |
おゆき三丘翔太 | 三丘翔太 | 関根浩子 | 弦哲也 | 伊藤雪彦 | 持って生まれた 運命(さだめ)まで 変えることなど 出来ないと 肩に置いた手 ふりきるように 俺の背中に まわって泣いた あれは… おゆきという女 少しおくれて 歩く癖(くせ) それを叱(しか)って 抱きよせた つづく坂道 陽(ひ)の射(さ)す場所に 連れて行(ゆ)きたい このままそっと あれは… おゆきという女 湯気に浮かんだ 茶柱(ちゃばしら)で 明日(あす)を占(うらな)う 細い指 どこか不幸が とりつきやすい そんな気がする ほくろがひとつ あれは… おゆきという女 |
あの娘たずねて三丘翔太 | 三丘翔太 | 永井ひろし | 桜田誠一 | 伊藤雪彦 | 花の東京の どまン中 ぐるり廻るは 山手線 皇居丸ビル 右に見て とんと一(ひと)駅 下(くだ)ります そこが初恋 有楽町 いつもあの娘(こ)と 逢(あ)った町 ところが世間 ままならず 別れ別れの 西東 どこであの娘は ああ 泣いてやら 水の都の 大阪は 僕にゃあんまり 広すぎて 昨日(きのう)ミナミに 今日キタへ 足も重たく なりまする 一つ噂(うわさ)を 追いかけりゃ いやになります さみしさで 涙が泳ぐ この胸は いつになったら すっきりと 誰(だれ)かあの娘(こ)を ああ 知らないか 船が着く街 高松に 今日のとまりは 決めました たとえ三年 五年でも 逢えるつもりの 逢うつもり 瀬戸の夕陽に 手を合わす 僕の心は せつないに あの娘はどこへ かくれんぼ 僕の呼ぶ声 聞えたら 顔をも一度 ああ 見せとくれ |
東京の灯よいつまでも三丘翔太 | 三丘翔太 | 藤間哲郎 | 佐伯としを | 伊藤雪彦 | 雨の外苑 夜霧の日比谷 今もこの目に やさしく浮かぶ 君はどうして いるだろか ああ 東京の灯よ いつまでも すぐに忘れる 昨日(きのう)もあろう あすを夢みる 昨日もあろう 若いこころの アルバムに ああ 東京の灯よ いつまでも 花の唇 涙の笑顔 淡(あわ)い別れに ことさら泣けた いとし羽田の あのロビー ああ 東京の灯よ いつまでも |
皆の衆清水博正 | 清水博正 | 関沢新一 | 市川昭介 | 伊藤雪彦 | 皆の衆 皆の衆 嬉しかったら 腹から笑え 悲しかったら 泣けばよい 無理はよそうぜ 体に悪い 洒落たつもりの 泣き笑い どうせこの世は そんなとこ そうじゃないかえ 皆の衆 皆の衆 皆の衆 腹が立ったら 空気をなぐれ 癪(しゃく)にさわれば 水を飲め 徳川家康 啼(な)くまで待った 天下分け目の 関ケ原 どうせこの世は そんなとこ そうじゃないかえ 皆の衆 皆の衆 皆の衆 好きと嫌いじゃ 恋にはならぬ 恋はその日の 風次第 風の吹きよで しんから惚れた あの娘(こ)と別れた 奴もいる どうせこの世は そんなとこ そうじゃないかえ 皆の衆 |
北の螢男石宜隆 | 男石宜隆 | 阿久悠 | 三木たかし | 伊藤雪彦 | 山が泣く 風が泣く 少し遅れて 雪が泣く 女 いつ泣く 灯影(ほかげ)が揺れて 白い躰(からだ)がとける頃 もしも 私が死んだなら 胸の乳房をつき破り 赤い螢が翔(と)ぶでしょう ホーホー 螢 翔んで行(ゆ)け 恋しい男の 胸へ行け ホーホー 螢 翔んで行け 怨(うら)みを忘れて 燃えて行け 雪が舞う 鳥が舞う 一つはぐれて 夢が舞う 女 いつ舞う 思いをとげて 赤いいのちがつきる時 たとえ 遠くにはなれても 肌の匂いを追いながら 恋の螢が翔ぶでしょう ホーホー 螢 翔んで行け 恋しい男の 胸へ行け ホーホー 螢 翔んで行け 怨みを忘れて 燃えて行け ホーホー 螢 翔んで行け 恋しい男の 胸へ行け ホーホー 螢 翔んで行け 怨みを忘れて 燃えて行け |
初恋景色北野玲子 | 北野玲子 | 石坂まさを | 伊藤雪彦 | 伊藤雪彦 | あゝ許してね あゝ一度だけ あなたは誰より 良い人だけど 我がまま云うから ついてゆけないの 夕焼けだけが お濠を染めて 私の影は 泣いて歩いてく 許してね この私 心細いの 本当は 蕗地から聞こえる 子供の歌に あなたをさがして ひとり目を閉じる 祭りが近い 神社の森は 木犀ばかり やけに匂います 許してね この私 今も想い出す 揺れてます あゝ許してね あゝ一度だけ 白壁曲がれば 鐘の音ひとつ 私は夜汽車で 旅に出てみます あなたのために 大人になって 戻ってくるわ きっといつの日か 許してね この私 だからそれまで 待っててね |