つれあい今日も一日 お疲れさんと つける熱燗 ひと肌なさけ なみだ雨がふる 世間と言う川に 傘さして あなたと点す 夢はひとすじ 夫婦の灯り 愛が命の つれあい酒よ 風の冷たさ 浮世の辛さ 肩に重たい 振り分け荷物 追えば逃げてゆく 逃げれば追いかける 哀しみにふたりで泣いた 寒い暮らしを あなたと飾る 愛が絆の つれあい道よ 広いこの世で あなたの膝が たった一ツの 泣き場所なのよ 苦労かぞえれば 両手に余るけど 倖せよ あなたとならば 遠い夜空に ふたりで咲かす 愛のいちりん つれあい花よ | 金田たつえ | 里村龍一 | 叶弦大 | | 今日も一日 お疲れさんと つける熱燗 ひと肌なさけ なみだ雨がふる 世間と言う川に 傘さして あなたと点す 夢はひとすじ 夫婦の灯り 愛が命の つれあい酒よ 風の冷たさ 浮世の辛さ 肩に重たい 振り分け荷物 追えば逃げてゆく 逃げれば追いかける 哀しみにふたりで泣いた 寒い暮らしを あなたと飾る 愛が絆の つれあい道よ 広いこの世で あなたの膝が たった一ツの 泣き場所なのよ 苦労かぞえれば 両手に余るけど 倖せよ あなたとならば 遠い夜空に ふたりで咲かす 愛のいちりん つれあい花よ |
父娘酒おつかれさまです お父さん 冷えたビールを さあどうぞ 女房みたいな 口ききながら 作る笑顔は すっかり女 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 心開いて 一刻の 夢に酔いたい 父娘酒 心配かけたわ お父さん 今は素直に 口に出る どんな時でも 心の中じゃ いつもお前を 信じていたよ 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 年の離れた 恋人に なった気分の 父娘酒 若く見えるわ お父さん 自慢してたの 友達に 春が過ぎれば 結婚式か 俺もその時ゃ 泣けるだろうか 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 離れ離れに なろうとも 無事を祈って 父娘酒 | 金田たつえ | 多野亮 | 花笠薫 | 前田俊明 | おつかれさまです お父さん 冷えたビールを さあどうぞ 女房みたいな 口ききながら 作る笑顔は すっかり女 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 心開いて 一刻の 夢に酔いたい 父娘酒 心配かけたわ お父さん 今は素直に 口に出る どんな時でも 心の中じゃ いつもお前を 信じていたよ 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 年の離れた 恋人に なった気分の 父娘酒 若く見えるわ お父さん 自慢してたの 友達に 春が過ぎれば 結婚式か 俺もその時ゃ 泣けるだろうか 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 離れ離れに なろうとも 無事を祈って 父娘酒 |
道導(みちしるべ)歩む道さえ 決めかねて 迷い悩んだ 若い日よ あてもないまま 旅立って 時の早瀬を 流れたわ 恋をして縁結び 産まれてきた子を育て 親の有難さ知りました 凪の海のように 穏やかに生きて 大きな愛で 包んでくれた 心広き父 優しい母よ 二人は 人生の道導(みちしるべ) 過去は戻って こないから 光り輝き 見えるのね 日々の生活(くらし)に 疲れたら 遠い故郷 思い出す 悲しみは喜びの 苦しみは幸せの きっと前兆(まえぶれ)と信じてる 茜雲のように 情熱の色で 明日の夢が 染まっていたわ 心熱き父 明朗(あかる)い母よ 二人は 人生の道導 音沙汰がないけれど 元気かと気にかける 親の心配に涙する 湧いた水のように 慈しみ湛え 私に愛を 注いでくれた 心清き父 鑑(かがみ)の母よ 二人は 人生の道導 | 金田たつえ | 高橋直人 | 萩仁美 | 南郷達也 | 歩む道さえ 決めかねて 迷い悩んだ 若い日よ あてもないまま 旅立って 時の早瀬を 流れたわ 恋をして縁結び 産まれてきた子を育て 親の有難さ知りました 凪の海のように 穏やかに生きて 大きな愛で 包んでくれた 心広き父 優しい母よ 二人は 人生の道導(みちしるべ) 過去は戻って こないから 光り輝き 見えるのね 日々の生活(くらし)に 疲れたら 遠い故郷 思い出す 悲しみは喜びの 苦しみは幸せの きっと前兆(まえぶれ)と信じてる 茜雲のように 情熱の色で 明日の夢が 染まっていたわ 心熱き父 明朗(あかる)い母よ 二人は 人生の道導 音沙汰がないけれど 元気かと気にかける 親の心配に涙する 湧いた水のように 慈しみ湛え 私に愛を 注いでくれた 心清き父 鑑(かがみ)の母よ 二人は 人生の道導 |
女房ですひとに言えない 苦労をだいて 生きて来たのね ねえ あんた 飲んで下さい 分かっています 私も辛い 辛いけど 飲んでるあんたは なお辛い いいの私は 女房です 背中を向けて 静かな寝息 眠るふりして 泣いてたあんた 知らぬ素振りも おんなの務め 私は笑顔 心がけ とことんあんたに ついてゆく 強い絆の 女房です 正直者で 頑張り屋さん 少し時代に はぐれたけれど それはあんたの せいではないわ 幸せくれる 神さまが あんたを忘れる はずがない 信じますとも 女房です | 金田たつえ | 原文彦 | 三宅広一 | 前田俊明 | ひとに言えない 苦労をだいて 生きて来たのね ねえ あんた 飲んで下さい 分かっています 私も辛い 辛いけど 飲んでるあんたは なお辛い いいの私は 女房です 背中を向けて 静かな寝息 眠るふりして 泣いてたあんた 知らぬ素振りも おんなの務め 私は笑顔 心がけ とことんあんたに ついてゆく 強い絆の 女房です 正直者で 頑張り屋さん 少し時代に はぐれたけれど それはあんたの せいではないわ 幸せくれる 神さまが あんたを忘れる はずがない 信じますとも 女房です |
~坂本龍馬~ 青嵐(せいらん)の夢ワシがやらんで 誰がやる 賭けて悔いない この命 天下ゆらして 勤皇佐幕 胸に維新の 夢懸けて 明日はいずこと 白刃に聞けば 闇を斬り裂く 修羅の海 (セリフ) おまんら 早ようせんと 日本 の夜明けに 間にあわんぜよ 冬の京都に 聞く三味は 今日は祇園か島原か 酔えば自慢のよさこい節に 故郷を想うも郷土ゆえ 燃えて切ない 龍馬の胸に 赤い血潮が また滾る 西に往く雁 明日の行方は 誰が知る 菊が栄えて 葵が枯れる 夜明け間近い 京の空 山が動いて 時代が移る 国の出船の 舵をとれ | 金田たつえ | 白石哲・補作詞:岳しのぶ | 花笠薫 | 前田俊明 | ワシがやらんで 誰がやる 賭けて悔いない この命 天下ゆらして 勤皇佐幕 胸に維新の 夢懸けて 明日はいずこと 白刃に聞けば 闇を斬り裂く 修羅の海 (セリフ) おまんら 早ようせんと 日本 の夜明けに 間にあわんぜよ 冬の京都に 聞く三味は 今日は祇園か島原か 酔えば自慢のよさこい節に 故郷を想うも郷土ゆえ 燃えて切ない 龍馬の胸に 赤い血潮が また滾る 西に往く雁 明日の行方は 誰が知る 菊が栄えて 葵が枯れる 夜明け間近い 京の空 山が動いて 時代が移る 国の出船の 舵をとれ |
花街三味線芸は売り者 からだは自前 なんで捨てらりよ むざむざと 色と欲とがからまる裾を 粋にさばいて 生きていく わたし花街 女郎花[おみなえし] 胸に一途な 恋をだく きみを誰にもやりたくないと 泣いて私を 抱いたひと こころゆさぶる そのひとことの 殺し文句に つまずいて 横に倒したスタンドの 灯りまぶしい 片夜妻[かたよづま] わざと離れて 噂をよけりゃ 男ぎらいと ひとは言う どうせ私は 三味線草の 花のさだめとあきらめて あなた坐った 座布団の 温み両手で抱きしめる | 金田たつえ | 阿里あさみ | 中山大三郎 | 若草恵 | 芸は売り者 からだは自前 なんで捨てらりよ むざむざと 色と欲とがからまる裾を 粋にさばいて 生きていく わたし花街 女郎花[おみなえし] 胸に一途な 恋をだく きみを誰にもやりたくないと 泣いて私を 抱いたひと こころゆさぶる そのひとことの 殺し文句に つまずいて 横に倒したスタンドの 灯りまぶしい 片夜妻[かたよづま] わざと離れて 噂をよけりゃ 男ぎらいと ひとは言う どうせ私は 三味線草の 花のさだめとあきらめて あなた坐った 座布団の 温み両手で抱きしめる |
瀬戸内みれん泣いちゃ駄目だと わたしを叱る あんたも泣いてた みなと町 あの日あんたを 連れてった 出船は今も もどらない 瀬戸の岬の あかい灯(ひ)を 濡らす夜更けの 瀬戸内しぐれ 惚れて惚れ抜き 命もあげた それでも暮らせぬ 他人町 あれは屋島か 島陰じゃ 鴎もきっと もらい泣き 瀬戸の波間に 浮き沈む 涙まじりの 瀬戸内ネオン いっそ会わなきゃ 良かったかしら こんなに悲しい わかれ町 いいえ次の世 あの世では 死んでもあんた 離さない 瀬戸の岬の あかい灯(ひ)に 滲むおんなの 瀬戸内みれん | 金田たつえ | 原文彦 | 三宅広一 | 前田俊明 | 泣いちゃ駄目だと わたしを叱る あんたも泣いてた みなと町 あの日あんたを 連れてった 出船は今も もどらない 瀬戸の岬の あかい灯(ひ)を 濡らす夜更けの 瀬戸内しぐれ 惚れて惚れ抜き 命もあげた それでも暮らせぬ 他人町 あれは屋島か 島陰じゃ 鴎もきっと もらい泣き 瀬戸の波間に 浮き沈む 涙まじりの 瀬戸内ネオン いっそ会わなきゃ 良かったかしら こんなに悲しい わかれ町 いいえ次の世 あの世では 死んでもあんた 離さない 瀬戸の岬の あかい灯(ひ)に 滲むおんなの 瀬戸内みれん |
湯の町椿かくれ咲きした 椿の花に どこか似たよな 身のさだめ いくら好きでも この世では 一緒になれない ひとだもの 炎えて悲しい… 湯の町椿 宿の浴衣に 羞じらいながら 酔ってあなたに 躰をまかす 離れられない ふたりなら このまま愛しい 胸の中 いっそ散りたい… 湯の町椿 帰り支度の 貴方の背中に 次の逢瀬を またせがむ 悪いおんなと 云われても 誰にも渡せぬ 恋だもの 夢に生きたい… 湯の町椿 | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 南郷孝 | 山田年秋 | かくれ咲きした 椿の花に どこか似たよな 身のさだめ いくら好きでも この世では 一緒になれない ひとだもの 炎えて悲しい… 湯の町椿 宿の浴衣に 羞じらいながら 酔ってあなたに 躰をまかす 離れられない ふたりなら このまま愛しい 胸の中 いっそ散りたい… 湯の町椿 帰り支度の 貴方の背中に 次の逢瀬を またせがむ 悪いおんなと 云われても 誰にも渡せぬ 恋だもの 夢に生きたい… 湯の町椿 |
おんな人生恋まつり逢えりゃ極楽 逢えなきゃ地獄 恋の裏みち とおせんぼ ままよ火の酒 いっきに呷りゃ 浮かれ化粧の 血がさわぐ おんな人生 え~恋まつり 泣いて涸れたと 思ったけれど うれし涙が 残ってた 浮世歌舞伎の お芝居ならば 惚れたはれたも 芸のうち おんな人生 え~恋まつり 明日の行方を 聞いてもみたい 聞けば情に 水をさす 夜空こがして 花火が燃える 飛んでゆきたい 腕の中 おんな人生 え~恋まつり | 金田たつえ | 初信之介 | 弦哲也 | | 逢えりゃ極楽 逢えなきゃ地獄 恋の裏みち とおせんぼ ままよ火の酒 いっきに呷りゃ 浮かれ化粧の 血がさわぐ おんな人生 え~恋まつり 泣いて涸れたと 思ったけれど うれし涙が 残ってた 浮世歌舞伎の お芝居ならば 惚れたはれたも 芸のうち おんな人生 え~恋まつり 明日の行方を 聞いてもみたい 聞けば情に 水をさす 夜空こがして 花火が燃える 飛んでゆきたい 腕の中 おんな人生 え~恋まつり |
命みちづれ愛したことが 罪ですか こぼす涙が 罪ですか あなたがふたり この世にいたら そうよこんなに 苦しまないわ 私は命を 捨てられる ああ あなた… 私の為に死ねますか 世間の眼には 隠せない 耐える覚悟の 針の山 あなたに溺れ 深みに堕ちた こんな女に したのはあなた ひとりじゃ眠れぬ 生きられぬ ああ あなた… 私の為に死ねますか 恋しい男を 待ちわびて 夜毎おんなは 夜叉になる あなたの吐息 あなたの匂い 奪い取りたい あなたのすべて 私は生命も 惜しくない ああ あなた… 私の為に死ねますか | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 花笠薫 | 山田年秋 | 愛したことが 罪ですか こぼす涙が 罪ですか あなたがふたり この世にいたら そうよこんなに 苦しまないわ 私は命を 捨てられる ああ あなた… 私の為に死ねますか 世間の眼には 隠せない 耐える覚悟の 針の山 あなたに溺れ 深みに堕ちた こんな女に したのはあなた ひとりじゃ眠れぬ 生きられぬ ああ あなた… 私の為に死ねますか 恋しい男を 待ちわびて 夜毎おんなは 夜叉になる あなたの吐息 あなたの匂い 奪い取りたい あなたのすべて 私は生命も 惜しくない ああ あなた… 私の為に死ねますか |
囲炉裏茶碗で獨酒 呑みながら 背中屈めて 薪を焼べ 父は黙って 火を見てた 揺らめく囲炉裏の 火を見てた 煤けた梁から 吊るされた 自在鉤には 黒光り 南部鉄瓶 湯気を吐く 溜息みたいに 湯気を吐く 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 貧しいながらも 片寄せ暮らしてた そこには家族の 温もりがあった 歪んだ板戸の 隙間から 風がこっそり 忍び込み 寒さ残して 吹き抜ける 火の無い囲炉裏を 吹き抜ける 横座に座って 目を閉じりゃ 父の姿が また浮かぶ ここで人生 思ったか 子供の行く末 思ったか 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 兄弟六人 それから猫たちも 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 行商おばさん 富山の薬売り そこには心の 触れ合いがあった 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 貧しいながらも 片寄せ暮らしてた そこには家族の 温もりがあった | 金田たつえ | 高橋直人 | 山本優 | 南郷達也 | 茶碗で獨酒 呑みながら 背中屈めて 薪を焼べ 父は黙って 火を見てた 揺らめく囲炉裏の 火を見てた 煤けた梁から 吊るされた 自在鉤には 黒光り 南部鉄瓶 湯気を吐く 溜息みたいに 湯気を吐く 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 貧しいながらも 片寄せ暮らしてた そこには家族の 温もりがあった 歪んだ板戸の 隙間から 風がこっそり 忍び込み 寒さ残して 吹き抜ける 火の無い囲炉裏を 吹き抜ける 横座に座って 目を閉じりゃ 父の姿が また浮かぶ ここで人生 思ったか 子供の行く末 思ったか 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 兄弟六人 それから猫たちも 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 行商おばさん 富山の薬売り そこには心の 触れ合いがあった 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 貧しいながらも 片寄せ暮らしてた そこには家族の 温もりがあった |
夕顔濡れた黒髪 梳く指の 細さに泣けば 焦がれ月 あなたの浴衣の 残り香を 乳房包んで… 庭の風鈴 手にとれば 咲いて夕顔 恋しのぶ 和紙の団扇を 帯にさし ふたり寄り添い 蛍川 夢もはかない うたかたの おんな一輪… こころ淋しく 夏に咲く 白い夕顔 何を泣く 雨はむらさき 宵化粧 書いては捨てる みだれ恋文 追えないあなたに 炎えるほど 若くはないわと… 言って聞かせる 縁先に 揺れて夕顔 みれん咲き | 金田たつえ | はち惣平 | 保田幸司郎 | | 濡れた黒髪 梳く指の 細さに泣けば 焦がれ月 あなたの浴衣の 残り香を 乳房包んで… 庭の風鈴 手にとれば 咲いて夕顔 恋しのぶ 和紙の団扇を 帯にさし ふたり寄り添い 蛍川 夢もはかない うたかたの おんな一輪… こころ淋しく 夏に咲く 白い夕顔 何を泣く 雨はむらさき 宵化粧 書いては捨てる みだれ恋文 追えないあなたに 炎えるほど 若くはないわと… 言って聞かせる 縁先に 揺れて夕顔 みれん咲き |
大衆演劇旅一座時の流れに 役者で生きて 親父ゆずりの 役者ばか 清水の次郎長 国定忠治 人情芝居の 数々に 貰う拍手の 有難さ 夢も舞います 旅一座 お客さんあっての役者冥利 待ってました!大統領と 声をいただくと 嬉しさが 心の中で弾けるんですよ 他人(ひと)にゃ云えない 苦労を抱いて 生きてゆこうと それはそれ 根っから惚れての 芝居の世界 きっと死ぬまで この舞台 続けますとも いつまでも 夢を咲かそう 旅一座 人生は誰にもあるもの 悔いを残して生きていちゃ 生きての甲斐がない 私のこの姿に 自分で一生 惚れてるんですねぇ 花の都の あの浅草で 育てましたよ 根性を 塵に巻かれて 叩かれようと 生きてゆかなきゃ 様じゃない 浴びる拍手が 命です 夢が華咲く 旅一座 | 金田たつえ | 荒川利夫 | 花笠薫 | 前田俊明 | 時の流れに 役者で生きて 親父ゆずりの 役者ばか 清水の次郎長 国定忠治 人情芝居の 数々に 貰う拍手の 有難さ 夢も舞います 旅一座 お客さんあっての役者冥利 待ってました!大統領と 声をいただくと 嬉しさが 心の中で弾けるんですよ 他人(ひと)にゃ云えない 苦労を抱いて 生きてゆこうと それはそれ 根っから惚れての 芝居の世界 きっと死ぬまで この舞台 続けますとも いつまでも 夢を咲かそう 旅一座 人生は誰にもあるもの 悔いを残して生きていちゃ 生きての甲斐がない 私のこの姿に 自分で一生 惚れてるんですねぇ 花の都の あの浅草で 育てましたよ 根性を 塵に巻かれて 叩かれようと 生きてゆかなきゃ 様じゃない 浴びる拍手が 命です 夢が華咲く 旅一座 |
あらしやま~京の恋唄~人目忍んだ 相合傘を すねた川風 からんで揺らす 紅葉が色増す あらしやま たとえ一夜の 妻でもいいの 明日はいらない 今夜だけ 夢に酔わせてほしいのよ もう一度 細い日差しに 深まる秋の 名残惜しむか 岸辺の千鳥 紅葉が色増す あらしやま 運命(さだめ)かなしい この恋だけど そっと寄り添う 渡月橋(とげつきょう) 悔いはしません抱きしめて 強い手で 逢えば別れが こんなに辛い けむる小雨に この頬ぬらす 紅葉が色増す あらしやま いっそこのまま 死ねたらいいわ 残る未練が 袖を引く なみだ流した桂川 鐘がなる | 金田たつえ | 多野亮 | 花笠薫 | 石倉重信 | 人目忍んだ 相合傘を すねた川風 からんで揺らす 紅葉が色増す あらしやま たとえ一夜の 妻でもいいの 明日はいらない 今夜だけ 夢に酔わせてほしいのよ もう一度 細い日差しに 深まる秋の 名残惜しむか 岸辺の千鳥 紅葉が色増す あらしやま 運命(さだめ)かなしい この恋だけど そっと寄り添う 渡月橋(とげつきょう) 悔いはしません抱きしめて 強い手で 逢えば別れが こんなに辛い けむる小雨に この頬ぬらす 紅葉が色増す あらしやま いっそこのまま 死ねたらいいわ 残る未練が 袖を引く なみだ流した桂川 鐘がなる |
おけさ情話海が引き裂く 二人の恋を 情け小泊 寺泊 ハア 佐渡へ八里の さざ波越えてヨ 焦がれ泣きした お光のように 漕いで行きたい たらい舟 佐渡の鬼太鼓(おんでこ) 一緒に聞いて 語り明かした あの夜が恋し ハア 島の乙女の 黒髪恋しヨ 翼あるなら 海峡こえて 遭いに今すぐ 飛んでゆくも 幼なじみの カモメの声に もらい泣きする 島育ち ハア 雪の新潟 吹雪に暮れてヨ いくら好きでも 愛していても おいて行けない 母ひとり | 金田たつえ | 多野亮 | 花笠薫 | 前田俊明 | 海が引き裂く 二人の恋を 情け小泊 寺泊 ハア 佐渡へ八里の さざ波越えてヨ 焦がれ泣きした お光のように 漕いで行きたい たらい舟 佐渡の鬼太鼓(おんでこ) 一緒に聞いて 語り明かした あの夜が恋し ハア 島の乙女の 黒髪恋しヨ 翼あるなら 海峡こえて 遭いに今すぐ 飛んでゆくも 幼なじみの カモメの声に もらい泣きする 島育ち ハア 雪の新潟 吹雪に暮れてヨ いくら好きでも 愛していても おいて行けない 母ひとり |
博多恋ごよみ飲んで 嬉しい お酒もあるが 酔うて 泣きたい 酒もある 博多 那珂川筑前しぐれ とても 逢いたか あん人を 待って 切ない 秋のくれ はぐれ女の 恋ごよみ 「あん男の 熱か 情が 思いだされて ひとりの夜は 無性にお酒が 飲みとうなると 女って 駄目ばい ああ今夜も中洲の時雨が 私の心を 泣かすっとよ・・・」 喧嘩別れを したのじゃないが なんで冷めたい 雨までも 中洲 泣き面 筑前しぐれ どこへ置いたか あん人と 夫婦きどりの 傘もない 愚痴につまずく 路地ばかり 女 ひとり寝 夢まで寒い 肌に 温もり 感じたい 博多 川端 筑前しぐれ 酔うて甘えて あん人の 腕に抱かれた 思い出が 酒に ちらつく 淋しいよ | 金田たつえ | 石本美由起 | 岡千秋 | | 飲んで 嬉しい お酒もあるが 酔うて 泣きたい 酒もある 博多 那珂川筑前しぐれ とても 逢いたか あん人を 待って 切ない 秋のくれ はぐれ女の 恋ごよみ 「あん男の 熱か 情が 思いだされて ひとりの夜は 無性にお酒が 飲みとうなると 女って 駄目ばい ああ今夜も中洲の時雨が 私の心を 泣かすっとよ・・・」 喧嘩別れを したのじゃないが なんで冷めたい 雨までも 中洲 泣き面 筑前しぐれ どこへ置いたか あん人と 夫婦きどりの 傘もない 愚痴につまずく 路地ばかり 女 ひとり寝 夢まで寒い 肌に 温もり 感じたい 博多 川端 筑前しぐれ 酔うて甘えて あん人の 腕に抱かれた 思い出が 酒に ちらつく 淋しいよ |
夢螢季節はずれの 螢がひとつ そっとあなたに すがって生きる 「春をください」 この手のひらに 闇にはらはら 舞い散る雪は 女ごころの 夢追い螢 少し遅れて うしろを歩く そんな癖さえ ぬけない私 「明日をください」この手のひらに あなたのために 尽くせるならば 遅れた春を 悔やみはしない 窓に積もった運命の雪も やがて溶ければ 明日が見える 「夢をください」 この手のひらに 涙ひとすじ 夜霧に変えて 命を灯す しあわせ螢 | 金田たつえ | 菅麻貴子 | 深谷昭 | | 季節はずれの 螢がひとつ そっとあなたに すがって生きる 「春をください」 この手のひらに 闇にはらはら 舞い散る雪は 女ごころの 夢追い螢 少し遅れて うしろを歩く そんな癖さえ ぬけない私 「明日をください」この手のひらに あなたのために 尽くせるならば 遅れた春を 悔やみはしない 窓に積もった運命の雪も やがて溶ければ 明日が見える 「夢をください」 この手のひらに 涙ひとすじ 夜霧に変えて 命を灯す しあわせ螢 |
瞽女の恋唄吹雪の中を何処までも 何処までも 歩きました 仲間の背中につかまった かじかんだ指先が 命の綱 だけど 心の中で 春の唄をつぶやいて 明日も また明日も あったかい 灯りをもとめて 唄ってゆくんですよ 白い雪道 この目に見えぬ 見えぬ白さが 目に沁みて 破れ筒袖(つっぽ)で 掬(すく)う雪 いいえ見えます こころの目には 人の情けも あぁ… 人の情けも佐渡の灯(ひ)も 主は今ごろ ご無事でいてか… 二度と逢えぬが この身のさだめ 恋はご法度 旅芸人の それに背いた 報いやら 仲間はずれの 雪礫(ゆきつぶて) つらい恋路に 身籠る赤児(やや)と 海を覗いた あぁ… 海を覗いた親不知(おやしらず) 三味を合羽の 小脇に抱いて 氷柱三尺 軒先の こごえ門付(かどづ)け こらえ撥(ばち) しけた唄でも 春待ちごころ 越後瞽女唄(ごぜうた) あぁ… 越後瞽女唄(ごぜうた)流れ唄 | 金田たつえ | 沼川淳・イントロ詞:金田たつえ | 稲沢祐介 | 前田俊明 | 吹雪の中を何処までも 何処までも 歩きました 仲間の背中につかまった かじかんだ指先が 命の綱 だけど 心の中で 春の唄をつぶやいて 明日も また明日も あったかい 灯りをもとめて 唄ってゆくんですよ 白い雪道 この目に見えぬ 見えぬ白さが 目に沁みて 破れ筒袖(つっぽ)で 掬(すく)う雪 いいえ見えます こころの目には 人の情けも あぁ… 人の情けも佐渡の灯(ひ)も 主は今ごろ ご無事でいてか… 二度と逢えぬが この身のさだめ 恋はご法度 旅芸人の それに背いた 報いやら 仲間はずれの 雪礫(ゆきつぶて) つらい恋路に 身籠る赤児(やや)と 海を覗いた あぁ… 海を覗いた親不知(おやしらず) 三味を合羽の 小脇に抱いて 氷柱三尺 軒先の こごえ門付(かどづ)け こらえ撥(ばち) しけた唄でも 春待ちごころ 越後瞽女唄(ごぜうた) あぁ… 越後瞽女唄(ごぜうた)流れ唄 |
湯の町情話窓の下から ささやくような 川のせせらぎ 枕にさわぐ あなたこの手を 離しちゃいやよ 愛を誓った いで湯の里の 朝がまぶしい 夏もみじ わたしあなたの お魚ですと そっと甘える しのび酒 あなたこの手を 離しちゃいやよ 酔って畳に 解いた帯が 川になります おんな宿 燃えて何度も あなたに散った あかい契りの 一夜花 あなたこの手を 離しちゃいやよ 遠く聴こえる かじかの声が 耳に今でも 残ります | 金田たつえ | 原文彦 | 三宅広一 | 石倉重信 | 窓の下から ささやくような 川のせせらぎ 枕にさわぐ あなたこの手を 離しちゃいやよ 愛を誓った いで湯の里の 朝がまぶしい 夏もみじ わたしあなたの お魚ですと そっと甘える しのび酒 あなたこの手を 離しちゃいやよ 酔って畳に 解いた帯が 川になります おんな宿 燃えて何度も あなたに散った あかい契りの 一夜花 あなたこの手を 離しちゃいやよ 遠く聴こえる かじかの声が 耳に今でも 残ります |
おんなの倖せ女の倖せ いつかはきっと 来る日を信じて そっと耐えてきた 泣かせてくれますか あなたのその胸で 夢を一輪 咲かせてくれた あなたに寄り添い 甘えていいですか 女の倖せ あなたで知った 優しく抱かれて 頬染めた夜 信じていいですか 変わらぬこの愛を 生きる喜び 教えてくれた あなたに人生 預けていいですか 女の倖せ 愛した男(ひと)と 苦労を分けあい 永遠に結ばれる 叶えてくれますか 私のこの願い 二人一緒に 暮らしてみたい あなたに死ぬまで 尽くしていいですか | 金田たつえ | 長谷川美加 | 蘭一二三 | 前田俊明 | 女の倖せ いつかはきっと 来る日を信じて そっと耐えてきた 泣かせてくれますか あなたのその胸で 夢を一輪 咲かせてくれた あなたに寄り添い 甘えていいですか 女の倖せ あなたで知った 優しく抱かれて 頬染めた夜 信じていいですか 変わらぬこの愛を 生きる喜び 教えてくれた あなたに人生 預けていいですか 女の倖せ 愛した男(ひと)と 苦労を分けあい 永遠に結ばれる 叶えてくれますか 私のこの願い 二人一緒に 暮らしてみたい あなたに死ぬまで 尽くしていいですか |
あかね雲出稼ぎばかりの 明け暮れに 泣いてたお前はヨー もうはや二十才 明日は文金花嫁御寮 見せてやりたや 見せてやりたや恋女房 うすい縁のヨー あかね雲 手塩にかけた 娘なら 幸せになれヨー 涙がほろり 女房ゆずりの 器量よし 空を仰いだ 空を仰いだ横顔に 幼いままのヨー 泣きぼくろ たまにはおやじの ひげ面が 恋しくなったらヨー 一緒に帰れ 愛し殿御と ヤヤ連れて 抱いてやろうぞ 抱いてやろうぞふところに 明日は晴れるかヨー あかね雲 | 金田たつえ | 一ツ橋雪 | 保田幸司郎 | | 出稼ぎばかりの 明け暮れに 泣いてたお前はヨー もうはや二十才 明日は文金花嫁御寮 見せてやりたや 見せてやりたや恋女房 うすい縁のヨー あかね雲 手塩にかけた 娘なら 幸せになれヨー 涙がほろり 女房ゆずりの 器量よし 空を仰いだ 空を仰いだ横顔に 幼いままのヨー 泣きぼくろ たまにはおやじの ひげ面が 恋しくなったらヨー 一緒に帰れ 愛し殿御と ヤヤ連れて 抱いてやろうぞ 抱いてやろうぞふところに 明日は晴れるかヨー あかね雲 |
金沢情話~原作 滝の白糸(泉鏡花)より~舞台の上の 水芸は 裏にあります からくりが 素顔で 惚れた この恋は 表も裏も 誠だけ あゝ 金沢の月に帯解く 高瀬舟 (セリフ)「欣弥さん 東京で好きなだけ勉強してください。 学費はこの滝の白糸が きっときっと 工面いたします。」 旅芸人の 細腕にゃ いつか重荷に 仕送りは 操を守る それ故に この手を染める 罪の色 あゝ 叶うなら この身投げたい 浅野川 (セリフ)「あなた いいえ 村越検事様 人を殺めたのは 誓って想う人への仕送りのためではございません。」 恋しい人に 裁かれる 運命哀しや 糸車 真実を言えと 言う人を 庇って嘘を つき通す あゝ 金沢の 格子窓には なみだ雪 | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 保田幸司郎 | | 舞台の上の 水芸は 裏にあります からくりが 素顔で 惚れた この恋は 表も裏も 誠だけ あゝ 金沢の月に帯解く 高瀬舟 (セリフ)「欣弥さん 東京で好きなだけ勉強してください。 学費はこの滝の白糸が きっときっと 工面いたします。」 旅芸人の 細腕にゃ いつか重荷に 仕送りは 操を守る それ故に この手を染める 罪の色 あゝ 叶うなら この身投げたい 浅野川 (セリフ)「あなた いいえ 村越検事様 人を殺めたのは 誓って想う人への仕送りのためではございません。」 恋しい人に 裁かれる 運命哀しや 糸車 真実を言えと 言う人を 庇って嘘を つき通す あゝ 金沢の 格子窓には なみだ雪 |
阿波の恋唄エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ 浮いて浮かれる よしこの節の 節が哀しい 私には 祭りが済めば 元の他人の二人なら 振りは陽気に 踊っていても 音が泣いてる 利休下駄 エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ 祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆらゆれど 主と手を引きゃ こわくない 千々(ちぢ)に乱れた 桃色蹴出し 燃えて過ごした 夢一夜 眠れぬままに 窓を開ければ波の音 女ごころと 鳴門の潮は 止めて止まらぬ 渦になる エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ つのる未練を 鳥追い笠に そっと隠して 袖を振る 忘れはしない いのち重ねた恋だもの 胸で貴方に 別れを告げりゃ 三味がひと泣き 阿波踊り エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 池田八声 | 佐伯亮 | エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ 浮いて浮かれる よしこの節の 節が哀しい 私には 祭りが済めば 元の他人の二人なら 振りは陽気に 踊っていても 音が泣いてる 利休下駄 エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ 祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆらゆれど 主と手を引きゃ こわくない 千々(ちぢ)に乱れた 桃色蹴出し 燃えて過ごした 夢一夜 眠れぬままに 窓を開ければ波の音 女ごころと 鳴門の潮は 止めて止まらぬ 渦になる エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ つのる未練を 鳥追い笠に そっと隠して 袖を振る 忘れはしない いのち重ねた恋だもの 胸で貴方に 別れを告げりゃ 三味がひと泣き 阿波踊り エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ |
夫婦駒将棋が女房と 啖呵をきって 独りあなたは 上りの夜汽車 天下分け目の 勝負のゆくえ 割れた茶碗に 心が騒ぐ 風が身を切る 路地裏長屋 夢をしまった 箪笥の裏で ほこりまみれで 泣いてた桂馬 こんなちいさな 将棋の駒に なんであなたは 命を賭ける 人眼しのんで お百度まいり たとえ負けようと 歩と呼ばれよと あなた小春の 大事な王将 夫婦なりゃこそ 通天閣を じっと見上げて 明日を祈りゃ 鐘が鳴ります 浪速の空に | 金田たつえ | 初信之助 | 徳久広司 | | 将棋が女房と 啖呵をきって 独りあなたは 上りの夜汽車 天下分け目の 勝負のゆくえ 割れた茶碗に 心が騒ぐ 風が身を切る 路地裏長屋 夢をしまった 箪笥の裏で ほこりまみれで 泣いてた桂馬 こんなちいさな 将棋の駒に なんであなたは 命を賭ける 人眼しのんで お百度まいり たとえ負けようと 歩と呼ばれよと あなた小春の 大事な王将 夫婦なりゃこそ 通天閣を じっと見上げて 明日を祈りゃ 鐘が鳴ります 浪速の空に |
女の演歌誰が好んで 買うものですか 重たい苦労の 詰合せ 涙がまじった 苦水飲んで 親の情けを 知りました ひとり歩きの 女道 冷たすぎます(冷たすぎます) 世間の風は 裏と表じゃ 天地の違い 不幸と幸せ 紙一重 女の過去には 男が絡む 心覗けば 傷がある 呪文みたいに 怨み言 口にでるのよ(口にでるのよ) 寂しい夜は 昨日踏まれた 路傍の雑草(くさ)も 朝陽に向かって 背伸びする 挫けちゃだめよと 夢でも叱る 遠い故郷の 母の声 明日へ一筋 続く道 生きてゆきます(生きてゆきます) 希望(のぞみ)を抱いて | 金田たつえ | 高橋直人 | 萩仁美 | | 誰が好んで 買うものですか 重たい苦労の 詰合せ 涙がまじった 苦水飲んで 親の情けを 知りました ひとり歩きの 女道 冷たすぎます(冷たすぎます) 世間の風は 裏と表じゃ 天地の違い 不幸と幸せ 紙一重 女の過去には 男が絡む 心覗けば 傷がある 呪文みたいに 怨み言 口にでるのよ(口にでるのよ) 寂しい夜は 昨日踏まれた 路傍の雑草(くさ)も 朝陽に向かって 背伸びする 挫けちゃだめよと 夢でも叱る 遠い故郷の 母の声 明日へ一筋 続く道 生きてゆきます(生きてゆきます) 希望(のぞみ)を抱いて |
たつえの河内音頭エー さては この場の皆々様ヨー チョイト出ました 私は お見かけ通りの 演歌鳥 ヨーホー ホイホイ (ハーイヤコラセー ドッコイセー) 金田たつえと 申します いまだ未熟で お粗末ながら 三度の飯より 好きでおぼえた アンアン… アン 河内音頭に のせまして 悪声ながらも つとめましょう (ソラ ヨイトコ サッサノヨイヤ サッサー) 生駒 葛城 二上山 中で 名高い楠公の ヨーホー ホイホイ (ハーイヤコラセー ドッコイセー) 金剛山で きたえた節まわし 毎度 ごひいき頂いて 今では日本 全国へ 唄い広がる たつえ節 アアアアン どうかよろしゅう たのんます 河内音頭の 意気の良さ 恋の悩みに 薬はいらぬ 男まえやら ベッピンさん ベッピンさん 惚れたはれた 惚れたはれたは 生きてる証拠 アラヨイショ 皆んな仲良く アンアンアンアー 暮らしましょう 唄の文句は しゃれてるが 私しゃ まだまだ まことにじっさい 声 張りあげても ご期待通りにゃ 読めないけれど 成せばなるなる なにごとも 命の限り 命の限り 唄いましょう (ソラ ヨイトコ サッサノヨイヤ サッサー) | 金田たつえ | 石本美由起 | 和田香苗 | | エー さては この場の皆々様ヨー チョイト出ました 私は お見かけ通りの 演歌鳥 ヨーホー ホイホイ (ハーイヤコラセー ドッコイセー) 金田たつえと 申します いまだ未熟で お粗末ながら 三度の飯より 好きでおぼえた アンアン… アン 河内音頭に のせまして 悪声ながらも つとめましょう (ソラ ヨイトコ サッサノヨイヤ サッサー) 生駒 葛城 二上山 中で 名高い楠公の ヨーホー ホイホイ (ハーイヤコラセー ドッコイセー) 金剛山で きたえた節まわし 毎度 ごひいき頂いて 今では日本 全国へ 唄い広がる たつえ節 アアアアン どうかよろしゅう たのんます 河内音頭の 意気の良さ 恋の悩みに 薬はいらぬ 男まえやら ベッピンさん ベッピンさん 惚れたはれた 惚れたはれたは 生きてる証拠 アラヨイショ 皆んな仲良く アンアンアンアー 暮らしましょう 唄の文句は しゃれてるが 私しゃ まだまだ まことにじっさい 声 張りあげても ご期待通りにゃ 読めないけれど 成せばなるなる なにごとも 命の限り 命の限り 唄いましょう (ソラ ヨイトコ サッサノヨイヤ サッサー) |
能登の火祭り能登の火祭り 月夜の浜に キリコの若衆 渦を巻く わたしもあなたに 口説かれたなら 身を灼く女に 変わりそう 飲んでもいいわ 御陣乗太鼓の 浮かれ酒 まるで大漁の 巻網起こし お神輿火の中 水の中 つがいの鴎が 飛び立つように ふたりになりたい 夢見頃 さらっていいわ いのちの祭りに 悔いはない 能登の火祭り かがり火よりも ぶつかる人波 なお熱い あなたと寄り添い 宇出津(うしつ)の宿へ 向かえばやさしく 海が鳴る 抱いてもいいわ しあわせ呼ぶよな 腕のなか | 金田たつえ | 横山賢− | 花笠薫 | 佐伯亮 | 能登の火祭り 月夜の浜に キリコの若衆 渦を巻く わたしもあなたに 口説かれたなら 身を灼く女に 変わりそう 飲んでもいいわ 御陣乗太鼓の 浮かれ酒 まるで大漁の 巻網起こし お神輿火の中 水の中 つがいの鴎が 飛び立つように ふたりになりたい 夢見頃 さらっていいわ いのちの祭りに 悔いはない 能登の火祭り かがり火よりも ぶつかる人波 なお熱い あなたと寄り添い 宇出津(うしつ)の宿へ 向かえばやさしく 海が鳴る 抱いてもいいわ しあわせ呼ぶよな 腕のなか |
法善寺ブルース恋もしました 泣きました 今じゃ ネオンの花園が はぐれ蝶々の 仮の宿 夢をください もう一度 祈る涙の 祈る涙の 法善寺 ふられ上手に なりました だけど 女は弱いもの 嘘と知りつゝ 追いすがる 別れせつない うしろ影 霧が流れる 霧が流れる 御堂筋 夢をみました 消えました 今じゃ ミナミのこの街で 変えた名前も いくつやら つかみそこねた 幸せを さがす女の さがす女の 法善寺 | 金田たつえ | 三上博司 | 池田八声 | 石倉重信 | 恋もしました 泣きました 今じゃ ネオンの花園が はぐれ蝶々の 仮の宿 夢をください もう一度 祈る涙の 祈る涙の 法善寺 ふられ上手に なりました だけど 女は弱いもの 嘘と知りつゝ 追いすがる 別れせつない うしろ影 霧が流れる 霧が流れる 御堂筋 夢をみました 消えました 今じゃ ミナミのこの街で 変えた名前も いくつやら つかみそこねた 幸せを さがす女の さがす女の 法善寺 |
他人妻待たされつづけた 恨みも忘れ 逢いたかったと 腕の中 腕の中 ふたりで過ごす 夜だけは 私のことだけ 考えて おんなの羞じらい 脱ぎ捨てて あなたと炎えたい私です あなたのこの指 この口唇は 私ひとりの ものじゃない ものじゃない 妬いても仕方 ないけれど 今夜は忘れて あの女を 吐息にかすかな 絹の音 あなたに乱れる 女です 幸せ残り火 消えない肌で 肩に上着を 着せかける 着せかける 今度はいつと 甘えても 黙って帰りを 急ぐひと 笑顔で見送る この胸に 涙がかなしい 私です | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 花笠薫 | 山田年秋 | 待たされつづけた 恨みも忘れ 逢いたかったと 腕の中 腕の中 ふたりで過ごす 夜だけは 私のことだけ 考えて おんなの羞じらい 脱ぎ捨てて あなたと炎えたい私です あなたのこの指 この口唇は 私ひとりの ものじゃない ものじゃない 妬いても仕方 ないけれど 今夜は忘れて あの女を 吐息にかすかな 絹の音 あなたに乱れる 女です 幸せ残り火 消えない肌で 肩に上着を 着せかける 着せかける 今度はいつと 甘えても 黙って帰りを 急ぐひと 笑顔で見送る この胸に 涙がかなしい 私です |
かくれ傘ふたりは夫婦に 見えるでしょうか 揃いの浴衣の いで湯橋 傘に隠した こころの中に 離れられない 命火よ 涙のような… 雨を写した 川を見る あなたをこんなに 愛してしまう 私が悪いと 叱る雨 ひとりぼっちを 支えてくれる そんなあなたが いればこそ 明日もここで… 山の紅葉に 染まりたい 逢ってはいけない もう駄目だよと 言われる恋でも 恋は恋 傘に隠れて 逢いたい想い 捨てゝどうして 生きられる 涙のような… 雨を写した 川を見る | 金田たつえ | 荒川利夫 | 保田幸司郎 | | ふたりは夫婦に 見えるでしょうか 揃いの浴衣の いで湯橋 傘に隠した こころの中に 離れられない 命火よ 涙のような… 雨を写した 川を見る あなたをこんなに 愛してしまう 私が悪いと 叱る雨 ひとりぼっちを 支えてくれる そんなあなたが いればこそ 明日もここで… 山の紅葉に 染まりたい 逢ってはいけない もう駄目だよと 言われる恋でも 恋は恋 傘に隠れて 逢いたい想い 捨てゝどうして 生きられる 涙のような… 雨を写した 川を見る |
大阪情話お父ちゃんを買うてと 泣きじゃくる 不憫なこの子を 抱きしめて 生きてます 泣いてます この世にいない あんたを怨んで泣いてます 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の このふしあわせ 行っちゃイヤイヤヤと すがる指 ほどいて出かける 夜の店 愛しくて せつなくて あと振りむけば お酌をする手も にぶりがち 見えますやろか 見えますやろか 支えなくした 支えなくした この頼りなさ お父ちゃんはお空の あの星と 唄って寝かせる 子守唄 もう泣かへん 泣きまへん この子にいつか 倖せめぐってくる日まで 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の 春待つこころ | 金田たつえ | 吉田旺 | 岡千秋 | | お父ちゃんを買うてと 泣きじゃくる 不憫なこの子を 抱きしめて 生きてます 泣いてます この世にいない あんたを怨んで泣いてます 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の このふしあわせ 行っちゃイヤイヤヤと すがる指 ほどいて出かける 夜の店 愛しくて せつなくて あと振りむけば お酌をする手も にぶりがち 見えますやろか 見えますやろか 支えなくした 支えなくした この頼りなさ お父ちゃんはお空の あの星と 唄って寝かせる 子守唄 もう泣かへん 泣きまへん この子にいつか 倖せめぐってくる日まで 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の 春待つこころ |
黒髪ざんげ罪を背負って この世の中に 女は生まれて 来るのでしょうか 心ならずも 背いた男の 怨み声やら 笹の風 嵯峨野 隠れ家 ああ 黒髪ざんげ いつか馴染んだ 花街川に 流した浮名は いくつでしょうか どれも真実を 捧げたものを 野暮な世間が嘘にする 嵯峨野 迷い路 ああ 黒髪ざんげ 生きる限りは 男に罪を 重ねて行くのが 運命でしょうか 髪を束ねて 剃刀当てて 切れぬ迷いの 糸を切る 嵯峨野 白露 ああ 黒髪ざんげ | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 保田幸司朗 | | 罪を背負って この世の中に 女は生まれて 来るのでしょうか 心ならずも 背いた男の 怨み声やら 笹の風 嵯峨野 隠れ家 ああ 黒髪ざんげ いつか馴染んだ 花街川に 流した浮名は いくつでしょうか どれも真実を 捧げたものを 野暮な世間が嘘にする 嵯峨野 迷い路 ああ 黒髪ざんげ 生きる限りは 男に罪を 重ねて行くのが 運命でしょうか 髪を束ねて 剃刀当てて 切れぬ迷いの 糸を切る 嵯峨野 白露 ああ 黒髪ざんげ |
望郷江差~演歌・江差追分~松前江差の 津花の浜で ヤンサノエー 好いた同志の 泣き別れ 連れて行く気は やまやまなれどネ 女通さぬ 場所がある 泣いたとて どうせ行く人 やらねばならぬ せめて波風 おだやかに 泣くに泣かれず 飛んでも行けずネ 心墨絵の 浜千鳥 | 金田たつえ | 民謡江差追分より | 萩仁美 | 南郷達也 | 松前江差の 津花の浜で ヤンサノエー 好いた同志の 泣き別れ 連れて行く気は やまやまなれどネ 女通さぬ 場所がある 泣いたとて どうせ行く人 やらねばならぬ せめて波風 おだやかに 泣くに泣かれず 飛んでも行けずネ 心墨絵の 浜千鳥 |
夫婦譜~愛するあんたに贈る応援歌~越えられぬ 試練など あるものですか 泣いたら負けです ねぇ あんた くされ縁です 夫婦です ついて行きます どこどこまでも この坂越えたら しあわせ行きの きっと列車が 待ってます 誰よりも わたしには あんたが分かる ゆうべの涙も 知ってます 二度や三度の つまずきは あんただったら 力に変える 急がば回れと 世間は言うわ せめて今夜は 飲みましょか 山あれば 谷もある 人生だもの 信じていますよ ねぇ あんた 元気出しましょ 夫婦です 花も咲くでしょ 実もならせましょ この世に何億 男がいても あんたひとりが 命です | 金田たつえ | 原文彦 | 三宅広一 | 前田俊明 | 越えられぬ 試練など あるものですか 泣いたら負けです ねぇ あんた くされ縁です 夫婦です ついて行きます どこどこまでも この坂越えたら しあわせ行きの きっと列車が 待ってます 誰よりも わたしには あんたが分かる ゆうべの涙も 知ってます 二度や三度の つまずきは あんただったら 力に変える 急がば回れと 世間は言うわ せめて今夜は 飲みましょか 山あれば 谷もある 人生だもの 信じていますよ ねぇ あんた 元気出しましょ 夫婦です 花も咲くでしょ 実もならせましょ この世に何億 男がいても あんたひとりが 命です |
夢花火逢えば逢うほど 別れが辛い 辛い別れの しのび逢い 不倫じゃないのよ わかるでしょうか たとえわずかな間でも 燃えていたいの あなたの胸で 女ごころの 夢花火 私ひとりの あなたじゃないと 知っていながら 奪いたい 愛しか見えない いけない女 帰るあなたを 追いかけて ひとり見上げる 夜空に咲いた 運命はかない 夢花火 あなたひとりに 命を賭けて 灰になるまで 燃えたいの 信じて下さい 女のこころ ひとり寝る夜の さみしさを 抱いて探すの あなたの匂い しょせんふたりは 夢花火 | 金田たつえ | 三浦康照 | 石中仁人 | | 逢えば逢うほど 別れが辛い 辛い別れの しのび逢い 不倫じゃないのよ わかるでしょうか たとえわずかな間でも 燃えていたいの あなたの胸で 女ごころの 夢花火 私ひとりの あなたじゃないと 知っていながら 奪いたい 愛しか見えない いけない女 帰るあなたを 追いかけて ひとり見上げる 夜空に咲いた 運命はかない 夢花火 あなたひとりに 命を賭けて 灰になるまで 燃えたいの 信じて下さい 女のこころ ひとり寝る夜の さみしさを 抱いて探すの あなたの匂い しょせんふたりは 夢花火 |
おまえさん紺の暖簾に 染めぬいた “夫婦”二文字が 目に沁みる やっとだせたね ふたりのお店 好きなお酒も 好きなお酒も 我慢した 甲斐があったね おまえさん ネエ おまえさん 両親の許しも ないままに 乗った夜汽車が 振り出しで 貧乏 貧乏の 駆落ち生活 それもいまでは それもいまでは なつかしい 夢のようだね おまえさん ネエ おまえさん 派手な花輪は ないけれど むかし仲間の 顔と顔 今日の開店を 飾ってくれる 唄もうれしい 唄もうれしい 祝い節 泣けてきちゃった おまえさん ネエ おまえさん | 金田たつえ | 吉田旺 | 松原謙 | | 紺の暖簾に 染めぬいた “夫婦”二文字が 目に沁みる やっとだせたね ふたりのお店 好きなお酒も 好きなお酒も 我慢した 甲斐があったね おまえさん ネエ おまえさん 両親の許しも ないままに 乗った夜汽車が 振り出しで 貧乏 貧乏の 駆落ち生活 それもいまでは それもいまでは なつかしい 夢のようだね おまえさん ネエ おまえさん 派手な花輪は ないけれど むかし仲間の 顔と顔 今日の開店を 飾ってくれる 唄もうれしい 唄もうれしい 祝い節 泣けてきちゃった おまえさん ネエ おまえさん |
風の追分みなと町風の江差に 来てみれば はぐれ 鴎が 波に舞う あなたお願い帰ってきてよ 日暮れの海に名を呼べば 老いたヤン衆の 老いたヤン衆の 追分が おんな泣かせる 港町(みなとまち) あなた偲べば 鴎の島にヤンサノ−エ− 沈む夕陽も なみだ色 浜に埋もれた 捨て小舟 どこか私に 似た運命 ほろり落とした涙のなかに やさしい笑顔浮かぶ夜は 海の匂いの 海の匂いのする 酒場で 吐息まじりの こぼれ酒 窓の向こうの 漁火は 女ごころの 命火よ いつか逢えるわ あなたに逢える 浴衣につつむ 湯あがりの 燃える素肌が 燃える素肌が あの夜を 思いださせる 港宿(みなとやど) | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 蘭一二三 | | 風の江差に 来てみれば はぐれ 鴎が 波に舞う あなたお願い帰ってきてよ 日暮れの海に名を呼べば 老いたヤン衆の 老いたヤン衆の 追分が おんな泣かせる 港町(みなとまち) あなた偲べば 鴎の島にヤンサノ−エ− 沈む夕陽も なみだ色 浜に埋もれた 捨て小舟 どこか私に 似た運命 ほろり落とした涙のなかに やさしい笑顔浮かぶ夜は 海の匂いの 海の匂いのする 酒場で 吐息まじりの こぼれ酒 窓の向こうの 漁火は 女ごころの 命火よ いつか逢えるわ あなたに逢える 浴衣につつむ 湯あがりの 燃える素肌が 燃える素肌が あの夜を 思いださせる 港宿(みなとやど) |
くちなし情話好きで我が子を 死なせる母が どこにいましょう いるならば それは鬼です 母親じゃない 白いくちなし 匂う夜は なぜかあの子が この乳房 探し求めて いる気がします それであなたの 気が済むならと ひどい仕打ちも 裏切りも 耐えてきました やつれた胸で そんな私を 置き去りに 逝ったあなたを 恨みます ましてくちなし 零れる宵は 可愛我が子を 亡くした母に 乱れ縁の 置き土産 抱けば泣けます 幼いこの子 白いくちなし 目で追って こぼす笑顔に 罪はない 生きて行きます この子とともに | 金田たつえ | 吉田旺 | 鈴木淳 | | 好きで我が子を 死なせる母が どこにいましょう いるならば それは鬼です 母親じゃない 白いくちなし 匂う夜は なぜかあの子が この乳房 探し求めて いる気がします それであなたの 気が済むならと ひどい仕打ちも 裏切りも 耐えてきました やつれた胸で そんな私を 置き去りに 逝ったあなたを 恨みます ましてくちなし 零れる宵は 可愛我が子を 亡くした母に 乱れ縁の 置き土産 抱けば泣けます 幼いこの子 白いくちなし 目で追って こぼす笑顔に 罪はない 生きて行きます この子とともに |
女の暦愛することに 疲れても それでも二人は 夫婦です 色恋沙汰に 泣かされたって あなたと私の いとし児のため 耐えて 咲いてる 冬桜 寒の入りです あゝ 女の暦 形式ばかりの 夫婦にも 遊び心も 嘘さえも 悲しいものね 仕草で解る そうね一度は 命も賭けた 夢にひとひら 残り雪 春まだ遠い あゝ 女の暦 褪せた夫婦の 暮らしでも あなたに絡む 子供等の 声ききながら 夕飼の支度 こだわり捨てよか 添いとげましょうか 心揺れます 紫陽花に 梅雨の晴れ間の あゝ 女の暦 | 金田たつえ | 一ツ橋雪 | 池田八声 | | 愛することに 疲れても それでも二人は 夫婦です 色恋沙汰に 泣かされたって あなたと私の いとし児のため 耐えて 咲いてる 冬桜 寒の入りです あゝ 女の暦 形式ばかりの 夫婦にも 遊び心も 嘘さえも 悲しいものね 仕草で解る そうね一度は 命も賭けた 夢にひとひら 残り雪 春まだ遠い あゝ 女の暦 褪せた夫婦の 暮らしでも あなたに絡む 子供等の 声ききながら 夕飼の支度 こだわり捨てよか 添いとげましょうか 心揺れます 紫陽花に 梅雨の晴れ間の あゝ 女の暦 |
お母さんどなたですかと 他人のように わたしを見上げて きく母の 笑顔は昔と 変わらぬものを いいのよ いいのよ お母さん やせた手をとり うなずきながら あふれる涙が 止まらない 苦労親坂 女手ひとつ なりふりかまわず 五十年 働き続けて くれたんだもの いいのよ いいのよ お母さん 淡い陽射しの 硝子戸越しに 今年も咲いてる 花すすき 母の背中で ねんねの歌を きかせてもらった あの道を 今度はわたしが おぶってあげる いいのよ いいのよ お母さん 心やさしい みんなの中で いのちを灯して また明日も | 金田たつえ | 関口義明 | 花笠薫 | 佐伯亮 | どなたですかと 他人のように わたしを見上げて きく母の 笑顔は昔と 変わらぬものを いいのよ いいのよ お母さん やせた手をとり うなずきながら あふれる涙が 止まらない 苦労親坂 女手ひとつ なりふりかまわず 五十年 働き続けて くれたんだもの いいのよ いいのよ お母さん 淡い陽射しの 硝子戸越しに 今年も咲いてる 花すすき 母の背中で ねんねの歌を きかせてもらった あの道を 今度はわたしが おぶってあげる いいのよ いいのよ お母さん 心やさしい みんなの中で いのちを灯して また明日も |
しのび恋 一つの傘を 二人で持って 人目をさける 雨の町 今夜はあなたを 帰さない わがまま云って 甘えたら きっとあなたは 困るでしょうね 炎えて悲しい あゝしのび恋 あなたの愛を ただひとすじに たよって生きる 私です いけないことと 知りながら 別れてくれと 云うまでは たとえ地獄へ 落ちてもいいの ついてゆきます あゝどこまでも あなたの妻に なる日は夢ね 夢でもいいの 信じたい 夜明けの部屋に 残されて 涙を拭いて いたことを きっとあなたは 知らないでしょう 辛さこらえる あゝしのび恋 | 金田たつえ | 三浦康照 | 石中仁人 | | 一つの傘を 二人で持って 人目をさける 雨の町 今夜はあなたを 帰さない わがまま云って 甘えたら きっとあなたは 困るでしょうね 炎えて悲しい あゝしのび恋 あなたの愛を ただひとすじに たよって生きる 私です いけないことと 知りながら 別れてくれと 云うまでは たとえ地獄へ 落ちてもいいの ついてゆきます あゝどこまでも あなたの妻に なる日は夢ね 夢でもいいの 信じたい 夜明けの部屋に 残されて 涙を拭いて いたことを きっとあなたは 知らないでしょう 辛さこらえる あゝしのび恋 |
人妻 しあわせあげると言われた人に すがれぬ運命の それは人妻 愛することも答えることも 眠むることも 目覚めることも許されぬ あゝ私は悪い女です すべてをすてて 行けない女です 夢か誠か しのび逢う夜は あやしく燃える それは人妻 尽くすことも 堪えることも 励ますことも 支えることも 届かない あゝ私は罪な女です あなたのために死ねない女です 死ぬも生きるもあなたのままと 心は捧げた それは人妻 寄りそうことも 見つめることも 甘えることも 安らぐことも かりそめか あゝ私はずるい女です おぼれて泣いても 所詮は人の妻  | 金田たつえ | 一ツ橋雪 | 保田幸司郎 | | しあわせあげると言われた人に すがれぬ運命の それは人妻 愛することも答えることも 眠むることも 目覚めることも許されぬ あゝ私は悪い女です すべてをすてて 行けない女です 夢か誠か しのび逢う夜は あやしく燃える それは人妻 尽くすことも 堪えることも 励ますことも 支えることも 届かない あゝ私は罪な女です あなたのために死ねない女です 死ぬも生きるもあなたのままと 心は捧げた それは人妻 寄りそうことも 見つめることも 甘えることも 安らぐことも かりそめか あゝ私はずるい女です おぼれて泣いても 所詮は人の妻 |
花街の母 他人にきかれりゃ お前のことを 年のはなれた妹と 作り笑顔で 答える私 こんな苦労に ケリつけて たとえひと間の部屋でよい 母と娘の 暮しが欲しい いくらなじんだ水でも 年頃の娘のいる 左褄(ひだりづま) 住みにくうございます 浮名を流した昔もありましたが… ああ あのひと 私を残して死んだ あの人を恨みます 厚い化粧に 憂いをかくし 酒で涙をごまかして 三味にせかれて つとめる座敷 あれが子持ちの芸者だと バカにされても夢がある それはお前の 花嫁姿 女の盛りはアッという間です 若い妓の時代 もう私はうば桜 出る幕ないわ でも もう少し この花街に 私を置いて下さい せめてあの娘に いい花聟が 見つかりますまで 何度死のうと 思ったことか だけど背で泣く 乳呑児の 声に責められ十年過ぎた 宵に褄とる女にも きっといつかは幸福が来ると 今日まで 信じて生きた | 金田たつえ | もず唱平 | 三山敏 | | 他人にきかれりゃ お前のことを 年のはなれた妹と 作り笑顔で 答える私 こんな苦労に ケリつけて たとえひと間の部屋でよい 母と娘の 暮しが欲しい いくらなじんだ水でも 年頃の娘のいる 左褄(ひだりづま) 住みにくうございます 浮名を流した昔もありましたが… ああ あのひと 私を残して死んだ あの人を恨みます 厚い化粧に 憂いをかくし 酒で涙をごまかして 三味にせかれて つとめる座敷 あれが子持ちの芸者だと バカにされても夢がある それはお前の 花嫁姿 女の盛りはアッという間です 若い妓の時代 もう私はうば桜 出る幕ないわ でも もう少し この花街に 私を置いて下さい せめてあの娘に いい花聟が 見つかりますまで 何度死のうと 思ったことか だけど背で泣く 乳呑児の 声に責められ十年過ぎた 宵に褄とる女にも きっといつかは幸福が来ると 今日まで 信じて生きた |