ソーラン挽歌景気に湧いたあの頃は 夜は篝火燃えていた 母は番屋で飯を炊き 父は鰊の群れを追う ヤン衆相手に日本海 今じゃ寂れた漁師町 ヤンレ 海猫鳴くばかり 兄妹そろい声あげて 焼いた大漁の祝い餅 母が自慢の手料理に 父は手拍子うなり節 酒を相手に夜を明かす 遠い夢だね船着場 ヤンレ 昔の物語り 瞼に浮かぶ想い出は 人の心の宝物 父母も今では歳を取り 兄や私や妹も 浜の仕事にゃ縁がない 涙曇りの日本海 ヤンレ ソーラン 夢挽歌 ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン 夢挽歌 | 金田たつえ | 石本美由起 | 西條キロク | 南郷達也 | 景気に湧いたあの頃は 夜は篝火燃えていた 母は番屋で飯を炊き 父は鰊の群れを追う ヤン衆相手に日本海 今じゃ寂れた漁師町 ヤンレ 海猫鳴くばかり 兄妹そろい声あげて 焼いた大漁の祝い餅 母が自慢の手料理に 父は手拍子うなり節 酒を相手に夜を明かす 遠い夢だね船着場 ヤンレ 昔の物語り 瞼に浮かぶ想い出は 人の心の宝物 父母も今では歳を取り 兄や私や妹も 浜の仕事にゃ縁がない 涙曇りの日本海 ヤンレ ソーラン 夢挽歌 ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン 夢挽歌 |
みちのく炎歌今夜だけでも 愛されたいと 想う心が わかるやら 湯上がりのあなたに 羽織 着せかけて 夫婦きどりの 夢に酔う 女 女 みちのく いで湯妻 明日のことなら わかっているの 駅の別れが 待つばかり 粉雪の寒さを 避ける 夜の部屋 命朝まで あずけたい お酒 お酒 みちのく いで湯妻 嘘になっても 怨みはしない いつか 逢えると 誓ってね その腕に抱かれて燃えて 知りました 恋のみれんを 切なさを 涙 涙 みちのく いで湯妻 | 金田たつえ | 石本美由起 | 聖川湧 | 佐伯亮 | 今夜だけでも 愛されたいと 想う心が わかるやら 湯上がりのあなたに 羽織 着せかけて 夫婦きどりの 夢に酔う 女 女 みちのく いで湯妻 明日のことなら わかっているの 駅の別れが 待つばかり 粉雪の寒さを 避ける 夜の部屋 命朝まで あずけたい お酒 お酒 みちのく いで湯妻 嘘になっても 怨みはしない いつか 逢えると 誓ってね その腕に抱かれて燃えて 知りました 恋のみれんを 切なさを 涙 涙 みちのく いで湯妻 |
望郷江差~演歌・江差追分~松前江差の 津花の浜で ヤンサノエー 好いた同志の 泣き別れ 連れて行く気は やまやまなれどネ 女通さぬ 場所がある 泣いたとて どうせ行く人 やらねばならぬ せめて波風 おだやかに 泣くに泣かれず 飛んでも行けずネ 心墨絵の 浜千鳥 | 金田たつえ | 民謡江差追分より | 萩仁美 | 南郷達也 | 松前江差の 津花の浜で ヤンサノエー 好いた同志の 泣き別れ 連れて行く気は やまやまなれどネ 女通さぬ 場所がある 泣いたとて どうせ行く人 やらねばならぬ せめて波風 おだやかに 泣くに泣かれず 飛んでも行けずネ 心墨絵の 浜千鳥 |
夜の蝉あられなく胸をふるわせ 夜鳴く蝉は 誰に焦がれて 泣くのでしょうか 好きで別れた あなたに逢えた この橋を渡れたら 棄てて悔いない ああ迷い川 好きだよと 拒むすべなく さしだす傘に 耳を染めても 不埒でしょうか まわり舞台の 道行きならば 赦される 恋路でも 他人は指さす ああ罪の川 狂おしく 命しぼって 夜鳴く蝉は 何処で未練を 消すのでしょうか 息を殺して くるめく闇に うたかたの 肌を焦がす 生きる縁の ああ幻想の川 | 金田たつえ | 萩原たかし | 花笠薫 | 山田年秋 | あられなく胸をふるわせ 夜鳴く蝉は 誰に焦がれて 泣くのでしょうか 好きで別れた あなたに逢えた この橋を渡れたら 棄てて悔いない ああ迷い川 好きだよと 拒むすべなく さしだす傘に 耳を染めても 不埒でしょうか まわり舞台の 道行きならば 赦される 恋路でも 他人は指さす ああ罪の川 狂おしく 命しぼって 夜鳴く蝉は 何処で未練を 消すのでしょうか 息を殺して くるめく闇に うたかたの 肌を焦がす 生きる縁の ああ幻想の川 |
たつえの河内音頭エー さては この場の皆々様ヨー チョイト出ました 私は お見かけ通りの 演歌鳥 ヨーホー ホイホイ (ハーイヤコラセー ドッコイセー) 金田たつえと 申します いまだ未熟で お粗末ながら 三度の飯より 好きでおぼえた アンアン… アン 河内音頭に のせまして 悪声ながらも つとめましょう (ソラ ヨイトコ サッサノヨイヤ サッサー) 生駒 葛城 二上山 中で 名高い楠公の ヨーホー ホイホイ (ハーイヤコラセー ドッコイセー) 金剛山で きたえた節まわし 毎度 ごひいき頂いて 今では日本 全国へ 唄い広がる たつえ節 アアアアン どうかよろしゅう たのんます 河内音頭の 意気の良さ 恋の悩みに 薬はいらぬ 男まえやら ベッピンさん ベッピンさん 惚れたはれた 惚れたはれたは 生きてる証拠 アラヨイショ 皆んな仲良く アンアンアンアー 暮らしましょう 唄の文句は しゃれてるが 私しゃ まだまだ まことにじっさい 声 張りあげても ご期待通りにゃ 読めないけれど 成せばなるなる なにごとも 命の限り 命の限り 唄いましょう (ソラ ヨイトコ サッサノヨイヤ サッサー) | 金田たつえ | 石本美由起 | 和田香苗 | | エー さては この場の皆々様ヨー チョイト出ました 私は お見かけ通りの 演歌鳥 ヨーホー ホイホイ (ハーイヤコラセー ドッコイセー) 金田たつえと 申します いまだ未熟で お粗末ながら 三度の飯より 好きでおぼえた アンアン… アン 河内音頭に のせまして 悪声ながらも つとめましょう (ソラ ヨイトコ サッサノヨイヤ サッサー) 生駒 葛城 二上山 中で 名高い楠公の ヨーホー ホイホイ (ハーイヤコラセー ドッコイセー) 金剛山で きたえた節まわし 毎度 ごひいき頂いて 今では日本 全国へ 唄い広がる たつえ節 アアアアン どうかよろしゅう たのんます 河内音頭の 意気の良さ 恋の悩みに 薬はいらぬ 男まえやら ベッピンさん ベッピンさん 惚れたはれた 惚れたはれたは 生きてる証拠 アラヨイショ 皆んな仲良く アンアンアンアー 暮らしましょう 唄の文句は しゃれてるが 私しゃ まだまだ まことにじっさい 声 張りあげても ご期待通りにゃ 読めないけれど 成せばなるなる なにごとも 命の限り 命の限り 唄いましょう (ソラ ヨイトコ サッサノヨイヤ サッサー) |
真剣師負けて傷つく 名誉はないが 勝たにゃ明日の 銭がない 誰か付けたか 真剣師 次の一手を 思案の駒に 命 捨て身の 命 捨て身の 将棋盤 「賭け将棋に人生を賭けているから真剣師。 いい呼び名じゃございませんか。 負ければ明日がないー だから毎日毎日が真剣勝負なのでございます。」 好いたほれたの 色恋沙汰は なんで出来ない 後始末 いつか世間も 通せんぼ 恨みますよと 泣いてた女の 声が聴こえる 声が聴こえる 風の宿 「私にもこの世にたった一人の子供が居ります。 馬鹿をしながら貯めたこの金は、 私になにかありましたら子供に渡しちゃあくれませんか。 詫びの印にしては、あまりにも少うはございますが……」 駒に男の 人生賭けて それで死ねたら 悔いはない 骨の髄まで 真剣師 賽の河原で 船賃賭けて 鬼を相手に 鬼を相手に 将棋指す | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 保田幸司郎 | | 負けて傷つく 名誉はないが 勝たにゃ明日の 銭がない 誰か付けたか 真剣師 次の一手を 思案の駒に 命 捨て身の 命 捨て身の 将棋盤 「賭け将棋に人生を賭けているから真剣師。 いい呼び名じゃございませんか。 負ければ明日がないー だから毎日毎日が真剣勝負なのでございます。」 好いたほれたの 色恋沙汰は なんで出来ない 後始末 いつか世間も 通せんぼ 恨みますよと 泣いてた女の 声が聴こえる 声が聴こえる 風の宿 「私にもこの世にたった一人の子供が居ります。 馬鹿をしながら貯めたこの金は、 私になにかありましたら子供に渡しちゃあくれませんか。 詫びの印にしては、あまりにも少うはございますが……」 駒に男の 人生賭けて それで死ねたら 悔いはない 骨の髄まで 真剣師 賽の河原で 船賃賭けて 鬼を相手に 鬼を相手に 将棋指す |
湯の町椿かくれ咲きした 椿の花に どこか似たよな 身のさだめ いくら好きでも この世では 一緒になれない ひとだもの 炎えて悲しい… 湯の町椿 宿の浴衣に 羞じらいながら 酔ってあなたに 躰をまかす 離れられない ふたりなら このまま愛しい 胸の中 いっそ散りたい… 湯の町椿 帰り支度の 貴方の背中に 次の逢瀬を またせがむ 悪いおんなと 云われても 誰にも渡せぬ 恋だもの 夢に生きたい… 湯の町椿 | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 南郷孝 | 山田年秋 | かくれ咲きした 椿の花に どこか似たよな 身のさだめ いくら好きでも この世では 一緒になれない ひとだもの 炎えて悲しい… 湯の町椿 宿の浴衣に 羞じらいながら 酔ってあなたに 躰をまかす 離れられない ふたりなら このまま愛しい 胸の中 いっそ散りたい… 湯の町椿 帰り支度の 貴方の背中に 次の逢瀬を またせがむ 悪いおんなと 云われても 誰にも渡せぬ 恋だもの 夢に生きたい… 湯の町椿 |
赤ちょうちん赤提灯の もつやきの 文字が煙で 煤けてる ここまで夫婦を やりながら 熱い熱いと みんなに言われる 仲の良さ 駅裏ネオンの 花園に 夜が咲きます 賑やかに… 苦労があるから 人生と 教えられます この人に 私が選んだ 人だから そんな魅力が 今でも変わらず たっぷりよ ちょっと惚気て すみません 助け愛です どこまでも… お酒はいつでも 色々の 人の心の 写し水 話相手の 肴になって 泣いて笑って 生きてくみんなの 味ごころ 人情無くしちゃ 人じゃない お陰さまです 大入りは… | 金田たつえ | 荒川利夫 | 花笠薫 | 山田年秋 | 赤提灯の もつやきの 文字が煙で 煤けてる ここまで夫婦を やりながら 熱い熱いと みんなに言われる 仲の良さ 駅裏ネオンの 花園に 夜が咲きます 賑やかに… 苦労があるから 人生と 教えられます この人に 私が選んだ 人だから そんな魅力が 今でも変わらず たっぷりよ ちょっと惚気て すみません 助け愛です どこまでも… お酒はいつでも 色々の 人の心の 写し水 話相手の 肴になって 泣いて笑って 生きてくみんなの 味ごころ 人情無くしちゃ 人じゃない お陰さまです 大入りは… |
大阪情話お父ちゃんを買うてと 泣きじゃくる 不憫なこの子を 抱きしめて 生きてます 泣いてます この世にいない あんたを怨んで泣いてます 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の このふしあわせ 行っちゃイヤイヤヤと すがる指 ほどいて出かける 夜の店 愛しくて せつなくて あと振りむけば お酌をする手も にぶりがち 見えますやろか 見えますやろか 支えなくした 支えなくした この頼りなさ お父ちゃんはお空の あの星と 唄って寝かせる 子守唄 もう泣かへん 泣きまへん この子にいつか 倖せめぐってくる日まで 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の 春待つこころ | 金田たつえ | 吉田旺 | 岡千秋 | | お父ちゃんを買うてと 泣きじゃくる 不憫なこの子を 抱きしめて 生きてます 泣いてます この世にいない あんたを怨んで泣いてます 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の このふしあわせ 行っちゃイヤイヤヤと すがる指 ほどいて出かける 夜の店 愛しくて せつなくて あと振りむけば お酌をする手も にぶりがち 見えますやろか 見えますやろか 支えなくした 支えなくした この頼りなさ お父ちゃんはお空の あの星と 唄って寝かせる 子守唄 もう泣かへん 泣きまへん この子にいつか 倖せめぐってくる日まで 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の 春待つこころ |
情無川わたしはあなたが 生きがいでした 寄り添うこゝろが 人生でした こんな綺麗な 一途な愛を なんで切り裂く おし流す 男と女の 情無川(つれながわ) こぼれて落ちそな しあわせひとつ 幸福ひとつを 探したふたり 根なし草より はかないけれど 悪いことなど しちゃいない どなたが名づけた 情無川 しっかり抱いてと 泪ですがる この指この手の ほそさが辛い 赤い絆で 体をしばり 落ちてゆけたら いいものを いのちの花咲け 情無川 | 金田たつえ | 池田充男 | 聖川湧 | 山田年秋 | わたしはあなたが 生きがいでした 寄り添うこゝろが 人生でした こんな綺麗な 一途な愛を なんで切り裂く おし流す 男と女の 情無川(つれながわ) こぼれて落ちそな しあわせひとつ 幸福ひとつを 探したふたり 根なし草より はかないけれど 悪いことなど しちゃいない どなたが名づけた 情無川 しっかり抱いてと 泪ですがる この指この手の ほそさが辛い 赤い絆で 体をしばり 落ちてゆけたら いいものを いのちの花咲け 情無川 |
母恋巡礼あれもこれもと 想っていても 夢で終った 親孝行 離れ離れにめ 暮らしただけに 胸に残るは 悔いばかり 母恋巡礼 札所めぐりの 花供養 やると決めたら 死ぬ気でおやり やって駄目なら 戻りゃいい 故郷を出る朝 しばれる駅の 別れ言葉の あたたかさ 母恋巡礼 添える想い出 花供養 いまは小言も 聴けないけれど いつも心の いのち杖 辛い時には 昔に戻り 泣いて甘える 夢枕 母恋巡礼 鈴を鳴らして 花供養 | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 保田幸司郎 | 山田年秋 | あれもこれもと 想っていても 夢で終った 親孝行 離れ離れにめ 暮らしただけに 胸に残るは 悔いばかり 母恋巡礼 札所めぐりの 花供養 やると決めたら 死ぬ気でおやり やって駄目なら 戻りゃいい 故郷を出る朝 しばれる駅の 別れ言葉の あたたかさ 母恋巡礼 添える想い出 花供養 いまは小言も 聴けないけれど いつも心の いのち杖 辛い時には 昔に戻り 泣いて甘える 夢枕 母恋巡礼 鈴を鳴らして 花供養 |
女の暦愛することに 疲れても それでも二人は 夫婦です 色恋沙汰に 泣かされたって あなたと私の いとし児のため 耐えて 咲いてる 冬桜 寒の入りです あゝ 女の暦 形式ばかりの 夫婦にも 遊び心も 嘘さえも 悲しいものね 仕草で解る そうね一度は 命も賭けた 夢にひとひら 残り雪 春まだ遠い あゝ 女の暦 褪せた夫婦の 暮らしでも あなたに絡む 子供等の 声ききながら 夕飼の支度 こだわり捨てよか 添いとげましょうか 心揺れます 紫陽花に 梅雨の晴れ間の あゝ 女の暦 | 金田たつえ | 一ツ橋雪 | 池田八声 | | 愛することに 疲れても それでも二人は 夫婦です 色恋沙汰に 泣かされたって あなたと私の いとし児のため 耐えて 咲いてる 冬桜 寒の入りです あゝ 女の暦 形式ばかりの 夫婦にも 遊び心も 嘘さえも 悲しいものね 仕草で解る そうね一度は 命も賭けた 夢にひとひら 残り雪 春まだ遠い あゝ 女の暦 褪せた夫婦の 暮らしでも あなたに絡む 子供等の 声ききながら 夕飼の支度 こだわり捨てよか 添いとげましょうか 心揺れます 紫陽花に 梅雨の晴れ間の あゝ 女の暦 |
阿波踊りアラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 阿波の殿さま 蜂須賀公が 今に残せし 阿波踊り アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 大谷通れば 石ばかり 笹山通れば 笹ばかり 猪豆喰って ホーイホーイ ホーイ アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 阿波の徳島 十郎兵衛むすめ 背に笈づる 杖に笠 アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 踊る阿呆に 見る阿呆 同じ阿呆なら 踊らにゃ損々 新町橋まで 行かんかこい行かんかこい アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ | 金田たつえ | 徳島県民謡 | 徳島県民謡 | 山路進一 | アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 阿波の殿さま 蜂須賀公が 今に残せし 阿波踊り アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 大谷通れば 石ばかり 笹山通れば 笹ばかり 猪豆喰って ホーイホーイ ホーイ アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 阿波の徳島 十郎兵衛むすめ 背に笈づる 杖に笠 アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 踊る阿呆に 見る阿呆 同じ阿呆なら 踊らにゃ損々 新町橋まで 行かんかこい行かんかこい アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ |
女のオホーツク壁にゃちぎれた 大漁旗 天井にゃ煤けた 破れ網 冬の夜更けは 客もない 番屋造りの さいはて酒場 きしむ流氷 オホーツク 女がひとり 酔いどれ歌う 惚れた男の 口伝え ひとつ覚えの 舟唄を ~海明けをヨー 海明け待ちわび 手酌酒~ 寒さまぎらす 丸火鉢 外は吹雪か 風が鳴る 心重ね着 燃えた肌 偲ぶぬくもり おもいで酒場 夢も凍える オホーツク 呑まずにひとり 眠れはしない 海の男に 染みついた 潮の匂いが 恋しくて 破れ提灯 薄あかり 面影染抜き 古暖簾 垂氷解ければ 帰る人 情け止り木 やん衆酒場 春はいつ来る オホーツク 寂しくひとり 暦をめくる かもめ啼く声 波の音 早く一緒に 聞きたくて | 金田たつえ | 高橋直人 | 萩仁美 | | 壁にゃちぎれた 大漁旗 天井にゃ煤けた 破れ網 冬の夜更けは 客もない 番屋造りの さいはて酒場 きしむ流氷 オホーツク 女がひとり 酔いどれ歌う 惚れた男の 口伝え ひとつ覚えの 舟唄を ~海明けをヨー 海明け待ちわび 手酌酒~ 寒さまぎらす 丸火鉢 外は吹雪か 風が鳴る 心重ね着 燃えた肌 偲ぶぬくもり おもいで酒場 夢も凍える オホーツク 呑まずにひとり 眠れはしない 海の男に 染みついた 潮の匂いが 恋しくて 破れ提灯 薄あかり 面影染抜き 古暖簾 垂氷解ければ 帰る人 情け止り木 やん衆酒場 春はいつ来る オホーツク 寂しくひとり 暦をめくる かもめ啼く声 波の音 早く一緒に 聞きたくて |
飛車角太鼓義理の二文字 袂に入れて 人情着流し 男の命 時に流れに 背きはせぬが 三州三河(さんしゅうみかわ)の 水鏡(みずかがみ) 昔恋しい なつかしい 三河大皷(みかわだいこ)は 男の意気地 浜の松風 ふところに 空の満月 道連れに ぬいだ片肌 花が散る 切れた糸なら つなげもするが 無理に結べば しこりが残る 女なみだと 男のこころ しょせん泥絵の 違い棚 背中合わせじゃ 夢はない 勝つも負けるも 虚しいものよ どうせ人生 縁台将棋 仁吉ゆずりの 飛車角大皷(ひしゃかくだいこ) 音〆め区切は きっちりと つけて男は 咲いて散る | 金田たつえ | 松井由利夫 | 聖川湧 | 山田年秋 | 義理の二文字 袂に入れて 人情着流し 男の命 時に流れに 背きはせぬが 三州三河(さんしゅうみかわ)の 水鏡(みずかがみ) 昔恋しい なつかしい 三河大皷(みかわだいこ)は 男の意気地 浜の松風 ふところに 空の満月 道連れに ぬいだ片肌 花が散る 切れた糸なら つなげもするが 無理に結べば しこりが残る 女なみだと 男のこころ しょせん泥絵の 違い棚 背中合わせじゃ 夢はない 勝つも負けるも 虚しいものよ どうせ人生 縁台将棋 仁吉ゆずりの 飛車角大皷(ひしゃかくだいこ) 音〆め区切は きっちりと つけて男は 咲いて散る |
愛恋ほたるみだれた髪を いとしむように やさしく流れる 指の櫛 幸せに酔いしれて 心重ねても 夢を引き裂く 夜明けが憎い 明日はいらない 愛恋ほたる あなたに逢える その日をいつも この胸焦がして 待ちわびる ひとり寝の淋しさに 泣いた数だけは 抱いて下さい 情けが欲しい 炎えて死にたい 愛恋ほたる 人目を忍ぶ 仲でもいいの それより哀しい 朝が来る 離れても一時も 忘れないように 肌をすり寄せ 移り香つける 灯す命火 愛恋ほたる | 金田たつえ | 高橋直人 | 萩仁美 | 山田年秋 | みだれた髪を いとしむように やさしく流れる 指の櫛 幸せに酔いしれて 心重ねても 夢を引き裂く 夜明けが憎い 明日はいらない 愛恋ほたる あなたに逢える その日をいつも この胸焦がして 待ちわびる ひとり寝の淋しさに 泣いた数だけは 抱いて下さい 情けが欲しい 炎えて死にたい 愛恋ほたる 人目を忍ぶ 仲でもいいの それより哀しい 朝が来る 離れても一時も 忘れないように 肌をすり寄せ 移り香つける 灯す命火 愛恋ほたる |
他人妻待たされつづけた 恨みも忘れ 逢いたかったと 腕の中 腕の中 ふたりで過ごす 夜だけは 私のことだけ 考えて おんなの羞じらい 脱ぎ捨てて あなたと炎えたい私です あなたのこの指 この口唇は 私ひとりの ものじゃない ものじゃない 妬いても仕方 ないけれど 今夜は忘れて あの女を 吐息にかすかな 絹の音 あなたに乱れる 女です 幸せ残り火 消えない肌で 肩に上着を 着せかける 着せかける 今度はいつと 甘えても 黙って帰りを 急ぐひと 笑顔で見送る この胸に 涙がかなしい 私です | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 花笠薫 | 山田年秋 | 待たされつづけた 恨みも忘れ 逢いたかったと 腕の中 腕の中 ふたりで過ごす 夜だけは 私のことだけ 考えて おんなの羞じらい 脱ぎ捨てて あなたと炎えたい私です あなたのこの指 この口唇は 私ひとりの ものじゃない ものじゃない 妬いても仕方 ないけれど 今夜は忘れて あの女を 吐息にかすかな 絹の音 あなたに乱れる 女です 幸せ残り火 消えない肌で 肩に上着を 着せかける 着せかける 今度はいつと 甘えても 黙って帰りを 急ぐひと 笑顔で見送る この胸に 涙がかなしい 私です |
夕顔濡れた黒髪 梳く指の 細さに泣けば 焦がれ月 あなたの浴衣の 残り香を 乳房包んで… 庭の風鈴 手にとれば 咲いて夕顔 恋しのぶ 和紙の団扇を 帯にさし ふたり寄り添い 蛍川 夢もはかない うたかたの おんな一輪… こころ淋しく 夏に咲く 白い夕顔 何を泣く 雨はむらさき 宵化粧 書いては捨てる みだれ恋文 追えないあなたに 炎えるほど 若くはないわと… 言って聞かせる 縁先に 揺れて夕顔 みれん咲き | 金田たつえ | はち惣平 | 保田幸司郎 | | 濡れた黒髪 梳く指の 細さに泣けば 焦がれ月 あなたの浴衣の 残り香を 乳房包んで… 庭の風鈴 手にとれば 咲いて夕顔 恋しのぶ 和紙の団扇を 帯にさし ふたり寄り添い 蛍川 夢もはかない うたかたの おんな一輪… こころ淋しく 夏に咲く 白い夕顔 何を泣く 雨はむらさき 宵化粧 書いては捨てる みだれ恋文 追えないあなたに 炎えるほど 若くはないわと… 言って聞かせる 縁先に 揺れて夕顔 みれん咲き |
おんな人生恋まつり逢えりゃ極楽 逢えなきゃ地獄 恋の裏みち とおせんぼ ままよ火の酒 いっきに呷りゃ 浮かれ化粧の 血がさわぐ おんな人生 え~恋まつり 泣いて涸れたと 思ったけれど うれし涙が 残ってた 浮世歌舞伎の お芝居ならば 惚れたはれたも 芸のうち おんな人生 え~恋まつり 明日の行方を 聞いてもみたい 聞けば情に 水をさす 夜空こがして 花火が燃える 飛んでゆきたい 腕の中 おんな人生 え~恋まつり | 金田たつえ | 初信之介 | 弦哲也 | | 逢えりゃ極楽 逢えなきゃ地獄 恋の裏みち とおせんぼ ままよ火の酒 いっきに呷りゃ 浮かれ化粧の 血がさわぐ おんな人生 え~恋まつり 泣いて涸れたと 思ったけれど うれし涙が 残ってた 浮世歌舞伎の お芝居ならば 惚れたはれたも 芸のうち おんな人生 え~恋まつり 明日の行方を 聞いてもみたい 聞けば情に 水をさす 夜空こがして 花火が燃える 飛んでゆきたい 腕の中 おんな人生 え~恋まつり |
つれあい今日も一日 お疲れさんと つける熱燗 ひと肌なさけ なみだ雨がふる 世間と言う川に 傘さして あなたと点す 夢はひとすじ 夫婦の灯り 愛が命の つれあい酒よ 風の冷たさ 浮世の辛さ 肩に重たい 振り分け荷物 追えば逃げてゆく 逃げれば追いかける 哀しみにふたりで泣いた 寒い暮らしを あなたと飾る 愛が絆の つれあい道よ 広いこの世で あなたの膝が たった一ツの 泣き場所なのよ 苦労かぞえれば 両手に余るけど 倖せよ あなたとならば 遠い夜空に ふたりで咲かす 愛のいちりん つれあい花よ | 金田たつえ | 里村龍一 | 叶弦大 | | 今日も一日 お疲れさんと つける熱燗 ひと肌なさけ なみだ雨がふる 世間と言う川に 傘さして あなたと点す 夢はひとすじ 夫婦の灯り 愛が命の つれあい酒よ 風の冷たさ 浮世の辛さ 肩に重たい 振り分け荷物 追えば逃げてゆく 逃げれば追いかける 哀しみにふたりで泣いた 寒い暮らしを あなたと飾る 愛が絆の つれあい道よ 広いこの世で あなたの膝が たった一ツの 泣き場所なのよ 苦労かぞえれば 両手に余るけど 倖せよ あなたとならば 遠い夜空に ふたりで咲かす 愛のいちりん つれあい花よ |
金沢情話~原作 滝の白糸(泉鏡花)より~舞台の上の 水芸は 裏にあります からくりが 素顔で 惚れた この恋は 表も裏も 誠だけ あゝ 金沢の月に帯解く 高瀬舟 (セリフ)「欣弥さん 東京で好きなだけ勉強してください。 学費はこの滝の白糸が きっときっと 工面いたします。」 旅芸人の 細腕にゃ いつか重荷に 仕送りは 操を守る それ故に この手を染める 罪の色 あゝ 叶うなら この身投げたい 浅野川 (セリフ)「あなた いいえ 村越検事様 人を殺めたのは 誓って想う人への仕送りのためではございません。」 恋しい人に 裁かれる 運命哀しや 糸車 真実を言えと 言う人を 庇って嘘を つき通す あゝ 金沢の 格子窓には なみだ雪 | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 保田幸司郎 | | 舞台の上の 水芸は 裏にあります からくりが 素顔で 惚れた この恋は 表も裏も 誠だけ あゝ 金沢の月に帯解く 高瀬舟 (セリフ)「欣弥さん 東京で好きなだけ勉強してください。 学費はこの滝の白糸が きっときっと 工面いたします。」 旅芸人の 細腕にゃ いつか重荷に 仕送りは 操を守る それ故に この手を染める 罪の色 あゝ 叶うなら この身投げたい 浅野川 (セリフ)「あなた いいえ 村越検事様 人を殺めたのは 誓って想う人への仕送りのためではございません。」 恋しい人に 裁かれる 運命哀しや 糸車 真実を言えと 言う人を 庇って嘘を つき通す あゝ 金沢の 格子窓には なみだ雪 |
北海盆唄ハア北海名物 数々コリャあれどヨー おらがナー おらが国さの コーリャ ヤレサナ― 盆踊りヨー ハアはやし太鼓に 手拍子コリャ揃えヨー やぐらナー やぐら囲んでコーリャ ヤレサナー 盆踊りヨー ハア踊り見に来て 踊りのコリャ中でヨー 何時かナー 何時か手を振る コーリャ ヤレサナー 浴衣がけヨー ハア踊り揃うて 輪になるコリャ頃はヨー 月もナー 月もうかれてコーリャ ヤレサナー 円くなるヨー | 金田たつえ | 北海道民謡 | 北海道民謡 | | ハア北海名物 数々コリャあれどヨー おらがナー おらが国さの コーリャ ヤレサナ― 盆踊りヨー ハアはやし太鼓に 手拍子コリャ揃えヨー やぐらナー やぐら囲んでコーリャ ヤレサナー 盆踊りヨー ハア踊り見に来て 踊りのコリャ中でヨー 何時かナー 何時か手を振る コーリャ ヤレサナー 浴衣がけヨー ハア踊り揃うて 輪になるコリャ頃はヨー 月もナー 月もうかれてコーリャ ヤレサナー 円くなるヨー |
ソーラン節ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン 沖の鴎に汐時問えば わたしゃ立つ鳥 波に聞け チョイ ヤサエー エンヤーサアーノ ドッコイショ ハァー ドッコイショ ドッコイショ 今宵一夜は 緞子の枕 明日は出船の 波枕 男度胸なら 五尺の身体 ドンと乗り出せ 浪の上 俺ら道産子 荒波育ち 握る艪が鳴る 腕が鳴る | 金田たつえ | 北海道民謡 | 北海道民謡 | | ヤーレン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン ソーラン 沖の鴎に汐時問えば わたしゃ立つ鳥 波に聞け チョイ ヤサエー エンヤーサアーノ ドッコイショ ハァー ドッコイショ ドッコイショ 今宵一夜は 緞子の枕 明日は出船の 波枕 男度胸なら 五尺の身体 ドンと乗り出せ 浪の上 俺ら道産子 荒波育ち 握る艪が鳴る 腕が鳴る |
夕照の女あなたがくれた真心に 捧げて悔いないこの命 どうせ散るなら誠の夢に 散らせてあげたい男花 京の都にそぼふる雨は 偲ぶ女の祈り雨 「総司さま 死ぬなんてそんな 気の弱いこといわんと… あんたはんの志を 果たしておくれやす それまでその命 私が 守り通してみせます」 この身で代われるものならば あなたの病を背負わせて 願いひとすじとく黒髪が 未練の涙に絡みつく 夕陽悲しい病葉ひとつ 照らす女の高瀬川 「私はほんまに倖せどした 生まれかわってまた二人が巡りおうたなら そのときはあんたはんの女にしておくれやす」 男の青春を駆けてゆく 背中の細さに泣けてくる 一目みせたい 夜明けの空に 移ろう明日の 曙を 燃えてせつなく心を焦がす 夏の終りの大文字 | 金田たつえ | 平田まつみ | 花笠薫 | | あなたがくれた真心に 捧げて悔いないこの命 どうせ散るなら誠の夢に 散らせてあげたい男花 京の都にそぼふる雨は 偲ぶ女の祈り雨 「総司さま 死ぬなんてそんな 気の弱いこといわんと… あんたはんの志を 果たしておくれやす それまでその命 私が 守り通してみせます」 この身で代われるものならば あなたの病を背負わせて 願いひとすじとく黒髪が 未練の涙に絡みつく 夕陽悲しい病葉ひとつ 照らす女の高瀬川 「私はほんまに倖せどした 生まれかわってまた二人が巡りおうたなら そのときはあんたはんの女にしておくれやす」 男の青春を駆けてゆく 背中の細さに泣けてくる 一目みせたい 夜明けの空に 移ろう明日の 曙を 燃えてせつなく心を焦がす 夏の終りの大文字 |
あかね雲出稼ぎばかりの 明け暮れに 泣いてたお前はヨー もうはや二十才 明日は文金花嫁御寮 見せてやりたや 見せてやりたや恋女房 うすい縁のヨー あかね雲 手塩にかけた 娘なら 幸せになれヨー 涙がほろり 女房ゆずりの 器量よし 空を仰いだ 空を仰いだ横顔に 幼いままのヨー 泣きぼくろ たまにはおやじの ひげ面が 恋しくなったらヨー 一緒に帰れ 愛し殿御と ヤヤ連れて 抱いてやろうぞ 抱いてやろうぞふところに 明日は晴れるかヨー あかね雲 | 金田たつえ | 一ツ橋雪 | 保田幸司郎 | | 出稼ぎばかりの 明け暮れに 泣いてたお前はヨー もうはや二十才 明日は文金花嫁御寮 見せてやりたや 見せてやりたや恋女房 うすい縁のヨー あかね雲 手塩にかけた 娘なら 幸せになれヨー 涙がほろり 女房ゆずりの 器量よし 空を仰いだ 空を仰いだ横顔に 幼いままのヨー 泣きぼくろ たまにはおやじの ひげ面が 恋しくなったらヨー 一緒に帰れ 愛し殿御と ヤヤ連れて 抱いてやろうぞ 抱いてやろうぞふところに 明日は晴れるかヨー あかね雲 |
夢花火逢えば逢うほど 別れが辛い 辛い別れの しのび逢い 不倫じゃないのよ わかるでしょうか たとえわずかな間でも 燃えていたいの あなたの胸で 女ごころの 夢花火 私ひとりの あなたじゃないと 知っていながら 奪いたい 愛しか見えない いけない女 帰るあなたを 追いかけて ひとり見上げる 夜空に咲いた 運命はかない 夢花火 あなたひとりに 命を賭けて 灰になるまで 燃えたいの 信じて下さい 女のこころ ひとり寝る夜の さみしさを 抱いて探すの あなたの匂い しょせんふたりは 夢花火 | 金田たつえ | 三浦康照 | 石中仁人 | | 逢えば逢うほど 別れが辛い 辛い別れの しのび逢い 不倫じゃないのよ わかるでしょうか たとえわずかな間でも 燃えていたいの あなたの胸で 女ごころの 夢花火 私ひとりの あなたじゃないと 知っていながら 奪いたい 愛しか見えない いけない女 帰るあなたを 追いかけて ひとり見上げる 夜空に咲いた 運命はかない 夢花火 あなたひとりに 命を賭けて 灰になるまで 燃えたいの 信じて下さい 女のこころ ひとり寝る夜の さみしさを 抱いて探すの あなたの匂い しょせんふたりは 夢花火 |
娘の金屏風女手ひとつで 育てた娘 花と咲きます 金屏風 よかった よかった この日のために 嵐の苦労を耐えてきた 一緒に生きてく その人と おしどり暦を歩いてよ 嬉し涙が 目をふさぐ 肩から重荷が消えてくような なぜか淋しい 胸もある 惚れあう 惚れあう姿をいつも 並べて仲よく して欲しい 花嫁衣裳に 飾られた 娘の笑顔の幸せよ 春がきました 私にも 涙が後から後から湧いて 過ぎる時間が夢のよう 誰にも 誰にも 自慢の娘 相手に渡して これでいい その手を離さず どこまでも おしどり暦を歩いてよ それが願いの 親ごころ | 金田たつえ | 荒川利夫 | 殿島周二 | | 女手ひとつで 育てた娘 花と咲きます 金屏風 よかった よかった この日のために 嵐の苦労を耐えてきた 一緒に生きてく その人と おしどり暦を歩いてよ 嬉し涙が 目をふさぐ 肩から重荷が消えてくような なぜか淋しい 胸もある 惚れあう 惚れあう姿をいつも 並べて仲よく して欲しい 花嫁衣裳に 飾られた 娘の笑顔の幸せよ 春がきました 私にも 涙が後から後から湧いて 過ぎる時間が夢のよう 誰にも 誰にも 自慢の娘 相手に渡して これでいい その手を離さず どこまでも おしどり暦を歩いてよ それが願いの 親ごころ |
人妻しあわせあげると言われた人に すがれぬ運命の それは人妻 愛することも答えることも 眠むることも 目覚めることも許されぬ あゝ私は悪い女です すべてをすてて 行けない女です 夢か誠か しのび逢う夜は あやしく燃える それは人妻 尽くすことも 堪えることも 励ますことも 支えることも 届かない あゝ私は罪な女です あなたのために死ねない女です 死ぬも生きるもあなたのままと 心は捧げた それは人妻 寄りそうことも 見つめることも 甘えることも 安らぐことも かりそめか あゝ私はずるい女です おぼれて泣いても 所詮は人の妻 | 金田たつえ | 一ツ橋雪 | 保田幸司郎 | | しあわせあげると言われた人に すがれぬ運命の それは人妻 愛することも答えることも 眠むることも 目覚めることも許されぬ あゝ私は悪い女です すべてをすてて 行けない女です 夢か誠か しのび逢う夜は あやしく燃える それは人妻 尽くすことも 堪えることも 励ますことも 支えることも 届かない あゝ私は罪な女です あなたのために死ねない女です 死ぬも生きるもあなたのままと 心は捧げた それは人妻 寄りそうことも 見つめることも 甘えることも 安らぐことも かりそめか あゝ私はずるい女です おぼれて泣いても 所詮は人の妻 |
博多恋ごよみ飲んで 嬉しい お酒もあるが 酔うて 泣きたい 酒もある 博多 那珂川筑前しぐれ とても 逢いたか あん人を 待って 切ない 秋のくれ はぐれ女の 恋ごよみ 「あん男の 熱か 情が 思いだされて ひとりの夜は 無性にお酒が 飲みとうなると 女って 駄目ばい ああ今夜も中洲の時雨が 私の心を 泣かすっとよ・・・」 喧嘩別れを したのじゃないが なんで冷めたい 雨までも 中洲 泣き面 筑前しぐれ どこへ置いたか あん人と 夫婦きどりの 傘もない 愚痴につまずく 路地ばかり 女 ひとり寝 夢まで寒い 肌に 温もり 感じたい 博多 川端 筑前しぐれ 酔うて甘えて あん人の 腕に抱かれた 思い出が 酒に ちらつく 淋しいよ | 金田たつえ | 石本美由起 | 岡千秋 | | 飲んで 嬉しい お酒もあるが 酔うて 泣きたい 酒もある 博多 那珂川筑前しぐれ とても 逢いたか あん人を 待って 切ない 秋のくれ はぐれ女の 恋ごよみ 「あん男の 熱か 情が 思いだされて ひとりの夜は 無性にお酒が 飲みとうなると 女って 駄目ばい ああ今夜も中洲の時雨が 私の心を 泣かすっとよ・・・」 喧嘩別れを したのじゃないが なんで冷めたい 雨までも 中洲 泣き面 筑前しぐれ どこへ置いたか あん人と 夫婦きどりの 傘もない 愚痴につまずく 路地ばかり 女 ひとり寝 夢まで寒い 肌に 温もり 感じたい 博多 川端 筑前しぐれ 酔うて甘えて あん人の 腕に抱かれた 思い出が 酒に ちらつく 淋しいよ |
黒髪ざんげ罪を背負って この世の中に 女は生まれて 来るのでしょうか 心ならずも 背いた男の 怨み声やら 笹の風 嵯峨野 隠れ家 ああ 黒髪ざんげ いつか馴染んだ 花街川に 流した浮名は いくつでしょうか どれも真実を 捧げたものを 野暮な世間が嘘にする 嵯峨野 迷い路 ああ 黒髪ざんげ 生きる限りは 男に罪を 重ねて行くのが 運命でしょうか 髪を束ねて 剃刀当てて 切れぬ迷いの 糸を切る 嵯峨野 白露 ああ 黒髪ざんげ | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 保田幸司朗 | | 罪を背負って この世の中に 女は生まれて 来るのでしょうか 心ならずも 背いた男の 怨み声やら 笹の風 嵯峨野 隠れ家 ああ 黒髪ざんげ いつか馴染んだ 花街川に 流した浮名は いくつでしょうか どれも真実を 捧げたものを 野暮な世間が嘘にする 嵯峨野 迷い路 ああ 黒髪ざんげ 生きる限りは 男に罪を 重ねて行くのが 運命でしょうか 髪を束ねて 剃刀当てて 切れぬ迷いの 糸を切る 嵯峨野 白露 ああ 黒髪ざんげ |
風の追分みなと町風の江差に 来てみれば はぐれ 鴎が 波に舞う あなたお願い帰ってきてよ 日暮れの海に名を呼べば 老いたヤン衆の 老いたヤン衆の 追分が おんな泣かせる 港町(みなとまち) あなた偲べば 鴎の島にヤンサノ−エ− 沈む夕陽も なみだ色 浜に埋もれた 捨て小舟 どこか私に 似た運命 ほろり落とした涙のなかに やさしい笑顔浮かぶ夜は 海の匂いの 海の匂いのする 酒場で 吐息まじりの こぼれ酒 窓の向こうの 漁火は 女ごころの 命火よ いつか逢えるわ あなたに逢える 浴衣につつむ 湯あがりの 燃える素肌が 燃える素肌が あの夜を 思いださせる 港宿(みなとやど) | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 蘭一二三 | | 風の江差に 来てみれば はぐれ 鴎が 波に舞う あなたお願い帰ってきてよ 日暮れの海に名を呼べば 老いたヤン衆の 老いたヤン衆の 追分が おんな泣かせる 港町(みなとまち) あなた偲べば 鴎の島にヤンサノ−エ− 沈む夕陽も なみだ色 浜に埋もれた 捨て小舟 どこか私に 似た運命 ほろり落とした涙のなかに やさしい笑顔浮かぶ夜は 海の匂いの 海の匂いのする 酒場で 吐息まじりの こぼれ酒 窓の向こうの 漁火は 女ごころの 命火よ いつか逢えるわ あなたに逢える 浴衣につつむ 湯あがりの 燃える素肌が 燃える素肌が あの夜を 思いださせる 港宿(みなとやど) |
夢螢季節はずれの 螢がひとつ そっとあなたに すがって生きる 「春をください」 この手のひらに 闇にはらはら 舞い散る雪は 女ごころの 夢追い螢 少し遅れて うしろを歩く そんな癖さえ ぬけない私 「明日をください」この手のひらに あなたのために 尽くせるならば 遅れた春を 悔やみはしない 窓に積もった運命の雪も やがて溶ければ 明日が見える 「夢をください」 この手のひらに 涙ひとすじ 夜霧に変えて 命を灯す しあわせ螢 | 金田たつえ | 菅麻貴子 | 深谷昭 | | 季節はずれの 螢がひとつ そっとあなたに すがって生きる 「春をください」 この手のひらに 闇にはらはら 舞い散る雪は 女ごころの 夢追い螢 少し遅れて うしろを歩く そんな癖さえ ぬけない私 「明日をください」この手のひらに あなたのために 尽くせるならば 遅れた春を 悔やみはしない 窓に積もった運命の雪も やがて溶ければ 明日が見える 「夢をください」 この手のひらに 涙ひとすじ 夜霧に変えて 命を灯す しあわせ螢 |
ど阿呆浪速華(セリフ)「関根はん 明日は大阪将棋みせまっせ」 今も浪速の 通天閣を 見れば駒さす 音がする 破れ暮し 十八番と小春 坂田三吉 詫びながら 駒思案 将棋ど阿呆将棋ど阿呆 ああ浪速華 (セリフ)「落語のためや何も言うな 女も酒もよー知らんと落語に艶がでえへんねや」 酒と女と落語の肥やし 意見無用の 春団治 日本一の大看板に きっとなったる 待てお浜 夢売るで 落語ど阿呆 落語ど阿呆ああ浪速華 (セリフ)「おもろい言うてもらいたいんやったら 稽古でうーんと泣かなあかん それが芸や」 今日も札止め 人情喜劇 阿呆をやらせば 日本一 浪速芝居 藤山寛美 芸は売れても 銭はない泣き笑い 役者ど阿呆 役者ど阿呆 ああ浪速華 | 金田たつえ | 四條ゆたか | 中村誠二 | | (セリフ)「関根はん 明日は大阪将棋みせまっせ」 今も浪速の 通天閣を 見れば駒さす 音がする 破れ暮し 十八番と小春 坂田三吉 詫びながら 駒思案 将棋ど阿呆将棋ど阿呆 ああ浪速華 (セリフ)「落語のためや何も言うな 女も酒もよー知らんと落語に艶がでえへんねや」 酒と女と落語の肥やし 意見無用の 春団治 日本一の大看板に きっとなったる 待てお浜 夢売るで 落語ど阿呆 落語ど阿呆ああ浪速華 (セリフ)「おもろい言うてもらいたいんやったら 稽古でうーんと泣かなあかん それが芸や」 今日も札止め 人情喜劇 阿呆をやらせば 日本一 浪速芝居 藤山寛美 芸は売れても 銭はない泣き笑い 役者ど阿呆 役者ど阿呆 ああ浪速華 |
花街の母他人にきかれりゃ お前のことを 年のはなれた妹と 作り笑顔で 答える私 こんな苦労に ケリつけて たとえひと間の部屋でよい 母と娘の 暮しが欲しい いくらなじんだ水でも 年頃の娘のいる 左褄(ひだりづま) 住みにくうございます 浮名を流した昔もありましたが… ああ あのひと 私を残して死んだ あの人を恨みます 厚い化粧に 憂いをかくし 酒で涙をごまかして 三味にせかれて つとめる座敷 あれが子持ちの芸者だと バカにされても夢がある それはお前の 花嫁姿 女の盛りはアッという間です 若い妓の時代 もう私はうば桜 出る幕ないわ でも もう少し この花街に 私を置いて下さい せめてあの娘に いい花聟が 見つかりますまで 何度死のうと 思ったことか だけど背で泣く 乳呑児の 声に責められ十年過ぎた 宵に褄とる女にも きっといつかは幸福が来ると 今日まで 信じて生きた | 金田たつえ | もず唱平 | 三山敏 | | 他人にきかれりゃ お前のことを 年のはなれた妹と 作り笑顔で 答える私 こんな苦労に ケリつけて たとえひと間の部屋でよい 母と娘の 暮しが欲しい いくらなじんだ水でも 年頃の娘のいる 左褄(ひだりづま) 住みにくうございます 浮名を流した昔もありましたが… ああ あのひと 私を残して死んだ あの人を恨みます 厚い化粧に 憂いをかくし 酒で涙をごまかして 三味にせかれて つとめる座敷 あれが子持ちの芸者だと バカにされても夢がある それはお前の 花嫁姿 女の盛りはアッという間です 若い妓の時代 もう私はうば桜 出る幕ないわ でも もう少し この花街に 私を置いて下さい せめてあの娘に いい花聟が 見つかりますまで 何度死のうと 思ったことか だけど背で泣く 乳呑児の 声に責められ十年過ぎた 宵に褄とる女にも きっといつかは幸福が来ると 今日まで 信じて生きた |
しのび恋一つの傘を 二人で持って 人目をさける 雨の町 今夜はあなたを 帰さない わがまま云って 甘えたら きっとあなたは 困るでしょうね 炎えて悲しい あゝしのび恋 あなたの愛を ただひとすじに たよって生きる 私です いけないことと 知りながら 別れてくれと 云うまでは たとえ地獄へ 落ちてもいいの ついてゆきます あゝどこまでも あなたの妻に なる日は夢ね 夢でもいいの 信じたい 夜明けの部屋に 残されて 涙を拭いて いたことを きっとあなたは 知らないでしょう 辛さこらえる あゝしのび恋 | 金田たつえ | 三浦康照 | 石中仁人 | | 一つの傘を 二人で持って 人目をさける 雨の町 今夜はあなたを 帰さない わがまま云って 甘えたら きっとあなたは 困るでしょうね 炎えて悲しい あゝしのび恋 あなたの愛を ただひとすじに たよって生きる 私です いけないことと 知りながら 別れてくれと 云うまでは たとえ地獄へ 落ちてもいいの ついてゆきます あゝどこまでも あなたの妻に なる日は夢ね 夢でもいいの 信じたい 夜明けの部屋に 残されて 涙を拭いて いたことを きっとあなたは 知らないでしょう 辛さこらえる あゝしのび恋 |
くちなし情話好きで我が子を 死なせる母が どこにいましょう いるならば それは鬼です 母親じゃない 白いくちなし 匂う夜は なぜかあの子が この乳房 探し求めて いる気がします それであなたの 気が済むならと ひどい仕打ちも 裏切りも 耐えてきました やつれた胸で そんな私を 置き去りに 逝ったあなたを 恨みます ましてくちなし 零れる宵は 可愛我が子を 亡くした母に 乱れ縁の 置き土産 抱けば泣けます 幼いこの子 白いくちなし 目で追って こぼす笑顔に 罪はない 生きて行きます この子とともに | 金田たつえ | 吉田旺 | 鈴木淳 | | 好きで我が子を 死なせる母が どこにいましょう いるならば それは鬼です 母親じゃない 白いくちなし 匂う夜は なぜかあの子が この乳房 探し求めて いる気がします それであなたの 気が済むならと ひどい仕打ちも 裏切りも 耐えてきました やつれた胸で そんな私を 置き去りに 逝ったあなたを 恨みます ましてくちなし 零れる宵は 可愛我が子を 亡くした母に 乱れ縁の 置き土産 抱けば泣けます 幼いこの子 白いくちなし 目で追って こぼす笑顔に 罪はない 生きて行きます この子とともに |
かくれ傘ふたりは夫婦に 見えるでしょうか 揃いの浴衣の いで湯橋 傘に隠した こころの中に 離れられない 命火よ 涙のような… 雨を写した 川を見る あなたをこんなに 愛してしまう 私が悪いと 叱る雨 ひとりぼっちを 支えてくれる そんなあなたが いればこそ 明日もここで… 山の紅葉に 染まりたい 逢ってはいけない もう駄目だよと 言われる恋でも 恋は恋 傘に隠れて 逢いたい想い 捨てゝどうして 生きられる 涙のような… 雨を写した 川を見る | 金田たつえ | 荒川利夫 | 保田幸司郎 | | ふたりは夫婦に 見えるでしょうか 揃いの浴衣の いで湯橋 傘に隠した こころの中に 離れられない 命火よ 涙のような… 雨を写した 川を見る あなたをこんなに 愛してしまう 私が悪いと 叱る雨 ひとりぼっちを 支えてくれる そんなあなたが いればこそ 明日もここで… 山の紅葉に 染まりたい 逢ってはいけない もう駄目だよと 言われる恋でも 恋は恋 傘に隠れて 逢いたい想い 捨てゝどうして 生きられる 涙のような… 雨を写した 川を見る |
おまえさん紺の暖簾に 染めぬいた “夫婦”二文字が 目に沁みる やっとだせたね ふたりのお店 好きなお酒も 好きなお酒も 我慢した 甲斐があったね おまえさん ネエ おまえさん 両親の許しも ないままに 乗った夜汽車が 振り出しで 貧乏 貧乏の 駆落ち生活 それもいまでは それもいまでは なつかしい 夢のようだね おまえさん ネエ おまえさん 派手な花輪は ないけれど むかし仲間の 顔と顔 今日の開店を 飾ってくれる 唄もうれしい 唄もうれしい 祝い節 泣けてきちゃった おまえさん ネエ おまえさん | 金田たつえ | 吉田旺 | 松原謙 | | 紺の暖簾に 染めぬいた “夫婦”二文字が 目に沁みる やっとだせたね ふたりのお店 好きなお酒も 好きなお酒も 我慢した 甲斐があったね おまえさん ネエ おまえさん 両親の許しも ないままに 乗った夜汽車が 振り出しで 貧乏 貧乏の 駆落ち生活 それもいまでは それもいまでは なつかしい 夢のようだね おまえさん ネエ おまえさん 派手な花輪は ないけれど むかし仲間の 顔と顔 今日の開店を 飾ってくれる 唄もうれしい 唄もうれしい 祝い節 泣けてきちゃった おまえさん ネエ おまえさん |
おんなの灯夜の世界に 生きる身は 燃やすいのちの 恋灯り あなた この灯を どうか消さないで すがる心も 知らぬげに お酒のんでる お酒のんでる憎いひと 遊びごころに さそわれる その場かぎりの 恋じゃない あなた この灯を どうか消さないで 愛の小さな 爪あとを 肌に隠して 肌に隠して生きたいの 辛いこの世の 暗闇に 點す頼りの 恋灯り あなた この灯を どうか消さないで 恋をしている ときだけは どんな苦労も どんな苦労もわすれます | 金田たつえ | 石本美由起 | 市川昭介 | | 夜の世界に 生きる身は 燃やすいのちの 恋灯り あなた この灯を どうか消さないで すがる心も 知らぬげに お酒のんでる お酒のんでる憎いひと 遊びごころに さそわれる その場かぎりの 恋じゃない あなた この灯を どうか消さないで 愛の小さな 爪あとを 肌に隠して 肌に隠して生きたいの 辛いこの世の 暗闇に 點す頼りの 恋灯り あなた この灯を どうか消さないで 恋をしている ときだけは どんな苦労も どんな苦労もわすれます |
命みちづれ愛したことが 罪ですか こぼす涙が 罪ですか あなたがふたり この世にいたら そうよこんなに 苦しまないわ 私は命を 捨てられる ああ あなた… 私の為に死ねますか 世間の眼には 隠せない 耐える覚悟の 針の山 あなたに溺れ 深みに堕ちた こんな女に したのはあなた ひとりじゃ眠れぬ 生きられぬ ああ あなた… 私の為に死ねますか 恋しい男を 待ちわびて 夜毎おんなは 夜叉になる あなたの吐息 あなたの匂い 奪い取りたい あなたのすべて 私は生命も 惜しくない ああ あなた… 私の為に死ねますか | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 花笠薫 | 山田年秋 | 愛したことが 罪ですか こぼす涙が 罪ですか あなたがふたり この世にいたら そうよこんなに 苦しまないわ 私は命を 捨てられる ああ あなた… 私の為に死ねますか 世間の眼には 隠せない 耐える覚悟の 針の山 あなたに溺れ 深みに堕ちた こんな女に したのはあなた ひとりじゃ眠れぬ 生きられぬ ああ あなた… 私の為に死ねますか 恋しい男を 待ちわびて 夜毎おんなは 夜叉になる あなたの吐息 あなたの匂い 奪い取りたい あなたのすべて 私は生命も 惜しくない ああ あなた… 私の為に死ねますか |
母親ごころこんな私が 母親だから 大きな希望は かけないけれど だいじなことは 他人様に 迷惑だけは かけないで それが何より 親孝行 這えば立て 立てば歩めの母親ごころ 身体こわして いませんか 音沙汰無いのは 元気と言うが 若さにまかせ 大切な 青春を粗末に 生きる事 それが一番 親不孝 這えば立て 立てば歩めの母親ごころ 遠く離れて 暮すから 寝ても覚めても 気にかかります おまえが偉くなるよりも 気立てのいい娘と 二人して 帰っておいでよ ふるさとへ 這えば立て 立てば歩めの母親ごころ | 金田たつえ | 亀野あゆみ | 高田慎吾 | | こんな私が 母親だから 大きな希望は かけないけれど だいじなことは 他人様に 迷惑だけは かけないで それが何より 親孝行 這えば立て 立てば歩めの母親ごころ 身体こわして いませんか 音沙汰無いのは 元気と言うが 若さにまかせ 大切な 青春を粗末に 生きる事 それが一番 親不孝 這えば立て 立てば歩めの母親ごころ 遠く離れて 暮すから 寝ても覚めても 気にかかります おまえが偉くなるよりも 気立てのいい娘と 二人して 帰っておいでよ ふるさとへ 這えば立て 立てば歩めの母親ごころ |
夫婦駒将棋が女房と 啖呵をきって 独りあなたは 上りの夜汽車 天下分け目の 勝負のゆくえ 割れた茶碗に 心が騒ぐ 風が身を切る 路地裏長屋 夢をしまった 箪笥の裏で ほこりまみれで 泣いてた桂馬 こんなちいさな 将棋の駒に なんであなたは 命を賭ける 人眼しのんで お百度まいり たとえ負けようと 歩と呼ばれよと あなた小春の 大事な王将 夫婦なりゃこそ 通天閣を じっと見上げて 明日を祈りゃ 鐘が鳴ります 浪速の空に | 金田たつえ | 初信之助 | 徳久広司 | | 将棋が女房と 啖呵をきって 独りあなたは 上りの夜汽車 天下分け目の 勝負のゆくえ 割れた茶碗に 心が騒ぐ 風が身を切る 路地裏長屋 夢をしまった 箪笥の裏で ほこりまみれで 泣いてた桂馬 こんなちいさな 将棋の駒に なんであなたは 命を賭ける 人眼しのんで お百度まいり たとえ負けようと 歩と呼ばれよと あなた小春の 大事な王将 夫婦なりゃこそ 通天閣を じっと見上げて 明日を祈りゃ 鐘が鳴ります 浪速の空に |
男に泣いてもらいます惚れたふられた 泣かされた 女ばかりが 馬鹿をみた 人のこころも 世の中も 変わってゆくから この恋は 男に泣いて 男に泣いてもらいます 泣いたこらえた あきらめた そんな昔も ありました 今の時代は うわべだけ さらっと愛して そのあとは 男に泣いて 男に泣いてもらいます 夢に見ました さめました あとは枯野の ほととぎす 五分と五分の恋ならば 女はもともと 強いもの 男に泣いて 男に泣いてもらいます | 金田たつえ | 市川武志 | 西脇功 | | 惚れたふられた 泣かされた 女ばかりが 馬鹿をみた 人のこころも 世の中も 変わってゆくから この恋は 男に泣いて 男に泣いてもらいます 泣いたこらえた あきらめた そんな昔も ありました 今の時代は うわべだけ さらっと愛して そのあとは 男に泣いて 男に泣いてもらいます 夢に見ました さめました あとは枯野の ほととぎす 五分と五分の恋ならば 女はもともと 強いもの 男に泣いて 男に泣いてもらいます |