~坂本龍馬~ 青嵐(せいらん)の夢ワシがやらんで 誰がやる 賭けて悔いない この命 天下ゆらして 勤皇佐幕 胸に維新の 夢懸けて 明日はいずこと 白刃に聞けば 闇を斬り裂く 修羅の海 (セリフ) おまんら 早ようせんと 日本 の夜明けに 間にあわんぜよ 冬の京都に 聞く三味は 今日は祇園か島原か 酔えば自慢のよさこい節に 故郷を想うも郷土ゆえ 燃えて切ない 龍馬の胸に 赤い血潮が また滾る 西に往く雁 明日の行方は 誰が知る 菊が栄えて 葵が枯れる 夜明け間近い 京の空 山が動いて 時代が移る 国の出船の 舵をとれ | 金田たつえ | 白石哲・補作詞:岳しのぶ | 花笠薫 | 前田俊明 | ワシがやらんで 誰がやる 賭けて悔いない この命 天下ゆらして 勤皇佐幕 胸に維新の 夢懸けて 明日はいずこと 白刃に聞けば 闇を斬り裂く 修羅の海 (セリフ) おまんら 早ようせんと 日本 の夜明けに 間にあわんぜよ 冬の京都に 聞く三味は 今日は祇園か島原か 酔えば自慢のよさこい節に 故郷を想うも郷土ゆえ 燃えて切ない 龍馬の胸に 赤い血潮が また滾る 西に往く雁 明日の行方は 誰が知る 菊が栄えて 葵が枯れる 夜明け間近い 京の空 山が動いて 時代が移る 国の出船の 舵をとれ |
さいはて女工節誰が知るやら 知らぬやら 遠い昔の 忘れ唄 海は何にも 語らぬが あら風が吹きゃ きこえる女工節 ……あなた様、流氷をご存知でございますか。 あの海の彼方の島々に、昔はどっさりと、 かんづめ工場があったそうでございます。 そうして、寒い海渡って働きに行った女たちが、 淋しさも、つらさも、この歌ひとつに託して 女工節唄うと、私のような女の胸にも、 流氷の音が、 きこえて来るのでございますよ……。 故郷はなれて 来ておれば 文の来るのを 待つばかり たった一度の 便り船 あら今日もまた 来るやら来ないやら かんづめ工場に 二度来る者は 親のない子か 片親育ち 親は草場の 陰で泣く あら私しゃ工場の すみで泣く | 金田たつえ | 不詳・補作詞:杉紀彦 | 不詳 | 佐伯亮 | 誰が知るやら 知らぬやら 遠い昔の 忘れ唄 海は何にも 語らぬが あら風が吹きゃ きこえる女工節 ……あなた様、流氷をご存知でございますか。 あの海の彼方の島々に、昔はどっさりと、 かんづめ工場があったそうでございます。 そうして、寒い海渡って働きに行った女たちが、 淋しさも、つらさも、この歌ひとつに託して 女工節唄うと、私のような女の胸にも、 流氷の音が、 きこえて来るのでございますよ……。 故郷はなれて 来ておれば 文の来るのを 待つばかり たった一度の 便り船 あら今日もまた 来るやら来ないやら かんづめ工場に 二度来る者は 親のない子か 片親育ち 親は草場の 陰で泣く あら私しゃ工場の すみで泣く |
瞽女の恋唄吹雪の中を何処までも 何処までも 歩きました 仲間の背中につかまった かじかんだ指先が 命の綱 だけど 心の中で 春の唄をつぶやいて 明日も また明日も あったかい 灯りをもとめて 唄ってゆくんですよ 白い雪道 この目に見えぬ 見えぬ白さが 目に沁みて 破れ筒袖(つっぽ)で 掬(すく)う雪 いいえ見えます こころの目には 人の情けも あぁ… 人の情けも佐渡の灯(ひ)も 主は今ごろ ご無事でいてか… 二度と逢えぬが この身のさだめ 恋はご法度 旅芸人の それに背いた 報いやら 仲間はずれの 雪礫(ゆきつぶて) つらい恋路に 身籠る赤児(やや)と 海を覗いた あぁ… 海を覗いた親不知(おやしらず) 三味を合羽の 小脇に抱いて 氷柱三尺 軒先の こごえ門付(かどづ)け こらえ撥(ばち) しけた唄でも 春待ちごころ 越後瞽女唄(ごぜうた) あぁ… 越後瞽女唄(ごぜうた)流れ唄 | 金田たつえ | 沼川淳・イントロ詞:金田たつえ | 稲沢祐介 | 前田俊明 | 吹雪の中を何処までも 何処までも 歩きました 仲間の背中につかまった かじかんだ指先が 命の綱 だけど 心の中で 春の唄をつぶやいて 明日も また明日も あったかい 灯りをもとめて 唄ってゆくんですよ 白い雪道 この目に見えぬ 見えぬ白さが 目に沁みて 破れ筒袖(つっぽ)で 掬(すく)う雪 いいえ見えます こころの目には 人の情けも あぁ… 人の情けも佐渡の灯(ひ)も 主は今ごろ ご無事でいてか… 二度と逢えぬが この身のさだめ 恋はご法度 旅芸人の それに背いた 報いやら 仲間はずれの 雪礫(ゆきつぶて) つらい恋路に 身籠る赤児(やや)と 海を覗いた あぁ… 海を覗いた親不知(おやしらず) 三味を合羽の 小脇に抱いて 氷柱三尺 軒先の こごえ門付(かどづ)け こらえ撥(ばち) しけた唄でも 春待ちごころ 越後瞽女唄(ごぜうた) あぁ… 越後瞽女唄(ごぜうた)流れ唄 |
この愛に生きてあまりあなたが 軽すぎて 押せば泣けます 車椅子 使ってください この肩を 杖になります この足が 憶えていますか あのぬくもりを どうして切れましょう どうして切れましょう この絆 つらい涙は 見せません 見れば悲しみ 誘うから さだめの嵐が 吹こうとも きっと幸せ 守ります ぬくもり分けあい 今日から明日へ いばらの道でも いばらの道でも 乗り越える そっと寝息を たしかめて 濡れた枕を 裏返し さびしい夜は 幾度(いくたび)か 笑顔もどって くる日まで かなしい顔など 私はしない こころに誓って こころに誓って 春を待つ | 金田たつえ | 池田謙一・補作詞:高橋直人 | 稲沢祐介 | 前田俊明 | あまりあなたが 軽すぎて 押せば泣けます 車椅子 使ってください この肩を 杖になります この足が 憶えていますか あのぬくもりを どうして切れましょう どうして切れましょう この絆 つらい涙は 見せません 見れば悲しみ 誘うから さだめの嵐が 吹こうとも きっと幸せ 守ります ぬくもり分けあい 今日から明日へ いばらの道でも いばらの道でも 乗り越える そっと寝息を たしかめて 濡れた枕を 裏返し さびしい夜は 幾度(いくたび)か 笑顔もどって くる日まで かなしい顔など 私はしない こころに誓って こころに誓って 春を待つ |
心は錦を着ていますたとえ北風 吹き荒れようと 雨に濡れても 泣いたりしない お天道様は 真っ直ぐに いつも私を 照らしてくれる どんな苦労も こわくはないの 心は錦を 着ています 一生懸命 生きて来ました 正直いちずが 私の取り柄 笑顔に隠した 涙つぶ そうよ誰でも 悲しみ抱いて 渡る浮世の 嵐の中で 心は錦を 着ています 暗い世間の 石ころ道も 峠の灯りが 私の支え つまずきながら 一歩ずつ せめて女の 優しさ捨てず 命の限りに 生きてゆきたい 心は錦を 着ています | 金田たつえ | はじめよし・補作詞:一ツ橋雪 | 橋田充哲 | 坂下滉 | たとえ北風 吹き荒れようと 雨に濡れても 泣いたりしない お天道様は 真っ直ぐに いつも私を 照らしてくれる どんな苦労も こわくはないの 心は錦を 着ています 一生懸命 生きて来ました 正直いちずが 私の取り柄 笑顔に隠した 涙つぶ そうよ誰でも 悲しみ抱いて 渡る浮世の 嵐の中で 心は錦を 着ています 暗い世間の 石ころ道も 峠の灯りが 私の支え つまずきながら 一歩ずつ せめて女の 優しさ捨てず 命の限りに 生きてゆきたい 心は錦を 着ています |
黒髪ざんげ罪を背負って この世の中に 女は生まれて 来るのでしょうか 心ならずも 背いた男の 怨み声やら 笹の風 嵯峨野 隠れ家 ああ 黒髪ざんげ いつか馴染んだ 花街川に 流した浮名は いくつでしょうか どれも真実を 捧げたものを 野暮な世間が嘘にする 嵯峨野 迷い路 ああ 黒髪ざんげ 生きる限りは 男に罪を 重ねて行くのが 運命でしょうか 髪を束ねて 剃刀当てて 切れぬ迷いの 糸を切る 嵯峨野 白露 ああ 黒髪ざんげ | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 保田幸司朗 | | 罪を背負って この世の中に 女は生まれて 来るのでしょうか 心ならずも 背いた男の 怨み声やら 笹の風 嵯峨野 隠れ家 ああ 黒髪ざんげ いつか馴染んだ 花街川に 流した浮名は いくつでしょうか どれも真実を 捧げたものを 野暮な世間が嘘にする 嵯峨野 迷い路 ああ 黒髪ざんげ 生きる限りは 男に罪を 重ねて行くのが 運命でしょうか 髪を束ねて 剃刀当てて 切れぬ迷いの 糸を切る 嵯峨野 白露 ああ 黒髪ざんげ |
くちなし情話好きで我が子を 死なせる母が どこにいましょう いるならば それは鬼です 母親じゃない 白いくちなし 匂う夜は なぜかあの子が この乳房 探し求めて いる気がします それであなたの 気が済むならと ひどい仕打ちも 裏切りも 耐えてきました やつれた胸で そんな私を 置き去りに 逝ったあなたを 恨みます ましてくちなし 零れる宵は 可愛我が子を 亡くした母に 乱れ縁の 置き土産 抱けば泣けます 幼いこの子 白いくちなし 目で追って こぼす笑顔に 罪はない 生きて行きます この子とともに | 金田たつえ | 吉田旺 | 鈴木淳 | | 好きで我が子を 死なせる母が どこにいましょう いるならば それは鬼です 母親じゃない 白いくちなし 匂う夜は なぜかあの子が この乳房 探し求めて いる気がします それであなたの 気が済むならと ひどい仕打ちも 裏切りも 耐えてきました やつれた胸で そんな私を 置き去りに 逝ったあなたを 恨みます ましてくちなし 零れる宵は 可愛我が子を 亡くした母に 乱れ縁の 置き土産 抱けば泣けます 幼いこの子 白いくちなし 目で追って こぼす笑顔に 罪はない 生きて行きます この子とともに |
京の恋唄花のかんざし だらりの帯よ 祇園白川 下駄の音 おぼえてますわ ここでした 好きよと泣いて 甘えたの 手と手をかさね いつまでも 名残りおしんだ 舞娘坂 さがし続けて ここまで来たの 逢えてよかった 一夜でも 運命(さだめ)の恋に 道行に 悔いなど残る はずもない 蛇の目の傘に 寄り添って 夢を紡いだ 舞娘坂 命ふたつに 紅紐まいて 流れつきたい 向こう岸 忘れてないわ 何もかも 愛していたい つぎの世も 昔を語る 石畳 雨の花街 舞娘坂 | 金田たつえ | 多野亮 | 花笠薫 | 前田俊明 | 花のかんざし だらりの帯よ 祇園白川 下駄の音 おぼえてますわ ここでした 好きよと泣いて 甘えたの 手と手をかさね いつまでも 名残りおしんだ 舞娘坂 さがし続けて ここまで来たの 逢えてよかった 一夜でも 運命(さだめ)の恋に 道行に 悔いなど残る はずもない 蛇の目の傘に 寄り添って 夢を紡いだ 舞娘坂 命ふたつに 紅紐まいて 流れつきたい 向こう岸 忘れてないわ 何もかも 愛していたい つぎの世も 昔を語る 石畳 雨の花街 舞娘坂 |
帰郷名も無き山並み 故郷の 仰ぎて忍ぶ 父の顔 信じた道を 行くがいい ぽつりと言ったね 遠い日々 涙をながした その度に 支えてくれた 故郷よ 忘れちゃいない くに訛り お帰りなさいが 合言葉 弛まず流れる 川の音よ 優しき瞳 母の声 あなたの愛の お蔭です 倖せ抱きしめ 生きてます | 金田たつえ | 倉田二朗 | 南谷龍 | 石倉重信 | 名も無き山並み 故郷の 仰ぎて忍ぶ 父の顔 信じた道を 行くがいい ぽつりと言ったね 遠い日々 涙をながした その度に 支えてくれた 故郷よ 忘れちゃいない くに訛り お帰りなさいが 合言葉 弛まず流れる 川の音よ 優しき瞳 母の声 あなたの愛の お蔭です 倖せ抱きしめ 生きてます |
髪切り夢屋未練はないわ 長い黒髪 すぐに切ってと 女がひとり 私の店は 髪切り夢屋 夢をなくした 女が来ます いいのよ いいのよ 泣くだけ泣いて 恋の傷跡 置いてきなさい うしろ髪 断ち切るハサミ 恋も切ります 髪切り屋 人目を忍ぶ 恋ゆえ哀し 胸をつきさす 痛みも深い 髪さえ梳けば すぐにわかるわ ここが潮時 別れの時ね いいのよ いいのよ 黙っておゆき 幸せつかむ あなたのために 迷い髪 残らずおとし 罪も切ります 髪切り屋 いろんな女 尋ねてきます 帰る時には 笑顔が光る 恋路の病 やさしく治す これが噂の 髪ワザなのよ いいのよ いいのよ いつでもおいで 恋はいなもの 気まぐれなもの 私の店は 髪切り夢屋 夢もあげます 髪切り屋 | 金田たつえ | 倉田二朗 | 南谷龍 | 南郷達也 | 未練はないわ 長い黒髪 すぐに切ってと 女がひとり 私の店は 髪切り夢屋 夢をなくした 女が来ます いいのよ いいのよ 泣くだけ泣いて 恋の傷跡 置いてきなさい うしろ髪 断ち切るハサミ 恋も切ります 髪切り屋 人目を忍ぶ 恋ゆえ哀し 胸をつきさす 痛みも深い 髪さえ梳けば すぐにわかるわ ここが潮時 別れの時ね いいのよ いいのよ 黙っておゆき 幸せつかむ あなたのために 迷い髪 残らずおとし 罪も切ります 髪切り屋 いろんな女 尋ねてきます 帰る時には 笑顔が光る 恋路の病 やさしく治す これが噂の 髪ワザなのよ いいのよ いいのよ いつでもおいで 恋はいなもの 気まぐれなもの 私の店は 髪切り夢屋 夢もあげます 髪切り屋 |
金沢情話~原作 滝の白糸(泉鏡花)より~舞台の上の 水芸は 裏にあります からくりが 素顔で 惚れた この恋は 表も裏も 誠だけ あゝ 金沢の月に帯解く 高瀬舟 (セリフ)「欣弥さん 東京で好きなだけ勉強してください。 学費はこの滝の白糸が きっときっと 工面いたします。」 旅芸人の 細腕にゃ いつか重荷に 仕送りは 操を守る それ故に この手を染める 罪の色 あゝ 叶うなら この身投げたい 浅野川 (セリフ)「あなた いいえ 村越検事様 人を殺めたのは 誓って想う人への仕送りのためではございません。」 恋しい人に 裁かれる 運命哀しや 糸車 真実を言えと 言う人を 庇って嘘を つき通す あゝ 金沢の 格子窓には なみだ雪 | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 保田幸司郎 | | 舞台の上の 水芸は 裏にあります からくりが 素顔で 惚れた この恋は 表も裏も 誠だけ あゝ 金沢の月に帯解く 高瀬舟 (セリフ)「欣弥さん 東京で好きなだけ勉強してください。 学費はこの滝の白糸が きっときっと 工面いたします。」 旅芸人の 細腕にゃ いつか重荷に 仕送りは 操を守る それ故に この手を染める 罪の色 あゝ 叶うなら この身投げたい 浅野川 (セリフ)「あなた いいえ 村越検事様 人を殺めたのは 誓って想う人への仕送りのためではございません。」 恋しい人に 裁かれる 運命哀しや 糸車 真実を言えと 言う人を 庇って嘘を つき通す あゝ 金沢の 格子窓には なみだ雪 |
風の追分みなと町風の江差に 来てみれば はぐれ 鴎が 波に舞う あなたお願い帰ってきてよ 日暮れの海に名を呼べば 老いたヤン衆の 老いたヤン衆の 追分が おんな泣かせる 港町(みなとまち) あなた偲べば 鴎の島にヤンサノ−エ− 沈む夕陽も なみだ色 浜に埋もれた 捨て小舟 どこか私に 似た運命 ほろり落とした涙のなかに やさしい笑顔浮かぶ夜は 海の匂いの 海の匂いのする 酒場で 吐息まじりの こぼれ酒 窓の向こうの 漁火は 女ごころの 命火よ いつか逢えるわ あなたに逢える 浴衣につつむ 湯あがりの 燃える素肌が 燃える素肌が あの夜を 思いださせる 港宿(みなとやど) | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 蘭一二三 | | 風の江差に 来てみれば はぐれ 鴎が 波に舞う あなたお願い帰ってきてよ 日暮れの海に名を呼べば 老いたヤン衆の 老いたヤン衆の 追分が おんな泣かせる 港町(みなとまち) あなた偲べば 鴎の島にヤンサノ−エ− 沈む夕陽も なみだ色 浜に埋もれた 捨て小舟 どこか私に 似た運命 ほろり落とした涙のなかに やさしい笑顔浮かぶ夜は 海の匂いの 海の匂いのする 酒場で 吐息まじりの こぼれ酒 窓の向こうの 漁火は 女ごころの 命火よ いつか逢えるわ あなたに逢える 浴衣につつむ 湯あがりの 燃える素肌が 燃える素肌が あの夜を 思いださせる 港宿(みなとやど) |
かくれ傘ふたりは夫婦に 見えるでしょうか 揃いの浴衣の いで湯橋 傘に隠した こころの中に 離れられない 命火よ 涙のような… 雨を写した 川を見る あなたをこんなに 愛してしまう 私が悪いと 叱る雨 ひとりぼっちを 支えてくれる そんなあなたが いればこそ 明日もここで… 山の紅葉に 染まりたい 逢ってはいけない もう駄目だよと 言われる恋でも 恋は恋 傘に隠れて 逢いたい想い 捨てゝどうして 生きられる 涙のような… 雨を写した 川を見る | 金田たつえ | 荒川利夫 | 保田幸司郎 | | ふたりは夫婦に 見えるでしょうか 揃いの浴衣の いで湯橋 傘に隠した こころの中に 離れられない 命火よ 涙のような… 雨を写した 川を見る あなたをこんなに 愛してしまう 私が悪いと 叱る雨 ひとりぼっちを 支えてくれる そんなあなたが いればこそ 明日もここで… 山の紅葉に 染まりたい 逢ってはいけない もう駄目だよと 言われる恋でも 恋は恋 傘に隠れて 逢いたい想い 捨てゝどうして 生きられる 涙のような… 雨を写した 川を見る |
おんなの灯夜の世界に 生きる身は 燃やすいのちの 恋灯り あなた この灯を どうか消さないで すがる心も 知らぬげに お酒のんでる お酒のんでる憎いひと 遊びごころに さそわれる その場かぎりの 恋じゃない あなた この灯を どうか消さないで 愛の小さな 爪あとを 肌に隠して 肌に隠して生きたいの 辛いこの世の 暗闇に 點す頼りの 恋灯り あなた この灯を どうか消さないで 恋をしている ときだけは どんな苦労も どんな苦労もわすれます | 金田たつえ | 石本美由起 | 市川昭介 | | 夜の世界に 生きる身は 燃やすいのちの 恋灯り あなた この灯を どうか消さないで すがる心も 知らぬげに お酒のんでる お酒のんでる憎いひと 遊びごころに さそわれる その場かぎりの 恋じゃない あなた この灯を どうか消さないで 愛の小さな 爪あとを 肌に隠して 肌に隠して生きたいの 辛いこの世の 暗闇に 點す頼りの 恋灯り あなた この灯を どうか消さないで 恋をしている ときだけは どんな苦労も どんな苦労もわすれます |
おんなの倖せ女の倖せ いつかはきっと 来る日を信じて そっと耐えてきた 泣かせてくれますか あなたのその胸で 夢を一輪 咲かせてくれた あなたに寄り添い 甘えていいですか 女の倖せ あなたで知った 優しく抱かれて 頬染めた夜 信じていいですか 変わらぬこの愛を 生きる喜び 教えてくれた あなたに人生 預けていいですか 女の倖せ 愛した男(ひと)と 苦労を分けあい 永遠に結ばれる 叶えてくれますか 私のこの願い 二人一緒に 暮らしてみたい あなたに死ぬまで 尽くしていいですか | 金田たつえ | 長谷川美加 | 蘭一二三 | 前田俊明 | 女の倖せ いつかはきっと 来る日を信じて そっと耐えてきた 泣かせてくれますか あなたのその胸で 夢を一輪 咲かせてくれた あなたに寄り添い 甘えていいですか 女の倖せ あなたで知った 優しく抱かれて 頬染めた夜 信じていいですか 変わらぬこの愛を 生きる喜び 教えてくれた あなたに人生 預けていいですか 女の倖せ 愛した男(ひと)と 苦労を分けあい 永遠に結ばれる 叶えてくれますか 私のこの願い 二人一緒に 暮らしてみたい あなたに死ぬまで 尽くしていいですか |
おんなの三叉路右へ折れたら 未練を背負い 左曲がれば 罪を負う どちら選んで 生きようと どうせこの恋 泣くものを おんな心の 三叉路(さんさろ)は 見えない明日(あした)が 憎らしい 来いとあなたは たやすく言うが 行けばあなたが 困るでしょ いつもおんなは ぎりぎりで 背中合わせの 夢に泣く おんな心の 三叉路に 冷たい遣(や)らずの 雨が降る 枝に棘(とげ)もつ 花です私 帰り待ってる 夫(ひと)がいる その手離して 下さいと 言えぬ私が 駄目ですか おんな心の 三叉路は あなたの笑顔が 憎らしい | 金田たつえ | 原文彦 | 三宅広一 | 南郷達也 | 右へ折れたら 未練を背負い 左曲がれば 罪を負う どちら選んで 生きようと どうせこの恋 泣くものを おんな心の 三叉路(さんさろ)は 見えない明日(あした)が 憎らしい 来いとあなたは たやすく言うが 行けばあなたが 困るでしょ いつもおんなは ぎりぎりで 背中合わせの 夢に泣く おんな心の 三叉路に 冷たい遣(や)らずの 雨が降る 枝に棘(とげ)もつ 花です私 帰り待ってる 夫(ひと)がいる その手離して 下さいと 言えぬ私が 駄目ですか おんな心の 三叉路は あなたの笑顔が 憎らしい |
女の暦愛することに 疲れても それでも二人は 夫婦です 色恋沙汰に 泣かされたって あなたと私の いとし児のため 耐えて 咲いてる 冬桜 寒の入りです あゝ 女の暦 形式ばかりの 夫婦にも 遊び心も 嘘さえも 悲しいものね 仕草で解る そうね一度は 命も賭けた 夢にひとひら 残り雪 春まだ遠い あゝ 女の暦 褪せた夫婦の 暮らしでも あなたに絡む 子供等の 声ききながら 夕飼の支度 こだわり捨てよか 添いとげましょうか 心揺れます 紫陽花に 梅雨の晴れ間の あゝ 女の暦 | 金田たつえ | 一ツ橋雪 | 池田八声 | | 愛することに 疲れても それでも二人は 夫婦です 色恋沙汰に 泣かされたって あなたと私の いとし児のため 耐えて 咲いてる 冬桜 寒の入りです あゝ 女の暦 形式ばかりの 夫婦にも 遊び心も 嘘さえも 悲しいものね 仕草で解る そうね一度は 命も賭けた 夢にひとひら 残り雪 春まだ遠い あゝ 女の暦 褪せた夫婦の 暮らしでも あなたに絡む 子供等の 声ききながら 夕飼の支度 こだわり捨てよか 添いとげましょうか 心揺れます 紫陽花に 梅雨の晴れ間の あゝ 女の暦 |
女のオホーツク壁にゃちぎれた 大漁旗 天井にゃ煤けた 破れ網 冬の夜更けは 客もない 番屋造りの さいはて酒場 きしむ流氷 オホーツク 女がひとり 酔いどれ歌う 惚れた男の 口伝え ひとつ覚えの 舟唄を ~海明けをヨー 海明け待ちわび 手酌酒~ 寒さまぎらす 丸火鉢 外は吹雪か 風が鳴る 心重ね着 燃えた肌 偲ぶぬくもり おもいで酒場 夢も凍える オホーツク 呑まずにひとり 眠れはしない 海の男に 染みついた 潮の匂いが 恋しくて 破れ提灯 薄あかり 面影染抜き 古暖簾 垂氷解ければ 帰る人 情け止り木 やん衆酒場 春はいつ来る オホーツク 寂しくひとり 暦をめくる かもめ啼く声 波の音 早く一緒に 聞きたくて | 金田たつえ | 高橋直人 | 萩仁美 | | 壁にゃちぎれた 大漁旗 天井にゃ煤けた 破れ網 冬の夜更けは 客もない 番屋造りの さいはて酒場 きしむ流氷 オホーツク 女がひとり 酔いどれ歌う 惚れた男の 口伝え ひとつ覚えの 舟唄を ~海明けをヨー 海明け待ちわび 手酌酒~ 寒さまぎらす 丸火鉢 外は吹雪か 風が鳴る 心重ね着 燃えた肌 偲ぶぬくもり おもいで酒場 夢も凍える オホーツク 呑まずにひとり 眠れはしない 海の男に 染みついた 潮の匂いが 恋しくて 破れ提灯 薄あかり 面影染抜き 古暖簾 垂氷解ければ 帰る人 情け止り木 やん衆酒場 春はいつ来る オホーツク 寂しくひとり 暦をめくる かもめ啼く声 波の音 早く一緒に 聞きたくて |
女の演歌誰が好んで 買うものですか 重たい苦労の 詰合せ 涙がまじった 苦水飲んで 親の情けを 知りました ひとり歩きの 女道 冷たすぎます(冷たすぎます) 世間の風は 裏と表じゃ 天地の違い 不幸と幸せ 紙一重 女の過去には 男が絡む 心覗けば 傷がある 呪文みたいに 怨み言 口にでるのよ(口にでるのよ) 寂しい夜は 昨日踏まれた 路傍の雑草(くさ)も 朝陽に向かって 背伸びする 挫けちゃだめよと 夢でも叱る 遠い故郷の 母の声 明日へ一筋 続く道 生きてゆきます(生きてゆきます) 希望(のぞみ)を抱いて | 金田たつえ | 高橋直人 | 萩仁美 | | 誰が好んで 買うものですか 重たい苦労の 詰合せ 涙がまじった 苦水飲んで 親の情けを 知りました ひとり歩きの 女道 冷たすぎます(冷たすぎます) 世間の風は 裏と表じゃ 天地の違い 不幸と幸せ 紙一重 女の過去には 男が絡む 心覗けば 傷がある 呪文みたいに 怨み言 口にでるのよ(口にでるのよ) 寂しい夜は 昨日踏まれた 路傍の雑草(くさ)も 朝陽に向かって 背伸びする 挫けちゃだめよと 夢でも叱る 遠い故郷の 母の声 明日へ一筋 続く道 生きてゆきます(生きてゆきます) 希望(のぞみ)を抱いて |
おんな人生恋まつり逢えりゃ極楽 逢えなきゃ地獄 恋の裏みち とおせんぼ ままよ火の酒 いっきに呷りゃ 浮かれ化粧の 血がさわぐ おんな人生 え~恋まつり 泣いて涸れたと 思ったけれど うれし涙が 残ってた 浮世歌舞伎の お芝居ならば 惚れたはれたも 芸のうち おんな人生 え~恋まつり 明日の行方を 聞いてもみたい 聞けば情に 水をさす 夜空こがして 花火が燃える 飛んでゆきたい 腕の中 おんな人生 え~恋まつり | 金田たつえ | 初信之介 | 弦哲也 | | 逢えりゃ極楽 逢えなきゃ地獄 恋の裏みち とおせんぼ ままよ火の酒 いっきに呷りゃ 浮かれ化粧の 血がさわぐ おんな人生 え~恋まつり 泣いて涸れたと 思ったけれど うれし涙が 残ってた 浮世歌舞伎の お芝居ならば 惚れたはれたも 芸のうち おんな人生 え~恋まつり 明日の行方を 聞いてもみたい 聞けば情に 水をさす 夜空こがして 花火が燃える 飛んでゆきたい 腕の中 おんな人生 え~恋まつり |
おんな憂き世川なにを集めて ながれる川か 世間谷間(せけんたにま)の 憂き世川 うわさ・浮き草 面影・なみだ いっそ私も ながしてほしい おんなって… おんなって ながれて泣きたい ときがある 右には坊やを 片手で夢を 抱いてながれる 憂き世川 水はどんなに 澱(よど)んでいても 真珠色した 瞳(め)をしていたい おんなには… おんなには 枯らしちゃいけない 花がある 浮いて 沈んで 行き着く先に 春をみたいの 憂き世川 なみだ九(ここの)つ しあわせひとつ いいのそれでも 明日(あした)があれば おんなって… おんなって あかりを信じて 生きてゆく | 金田たつえ | 原文彦 | 三宅広一 | 前田俊明 | なにを集めて ながれる川か 世間谷間(せけんたにま)の 憂き世川 うわさ・浮き草 面影・なみだ いっそ私も ながしてほしい おんなって… おんなって ながれて泣きたい ときがある 右には坊やを 片手で夢を 抱いてながれる 憂き世川 水はどんなに 澱(よど)んでいても 真珠色した 瞳(め)をしていたい おんなには… おんなには 枯らしちゃいけない 花がある 浮いて 沈んで 行き着く先に 春をみたいの 憂き世川 なみだ九(ここの)つ しあわせひとつ いいのそれでも 明日(あした)があれば おんなって… おんなって あかりを信じて 生きてゆく |
父娘酒おつかれさまです お父さん 冷えたビールを さあどうぞ 女房みたいな 口ききながら 作る笑顔は すっかり女 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 心開いて 一刻の 夢に酔いたい 父娘酒 心配かけたわ お父さん 今は素直に 口に出る どんな時でも 心の中じゃ いつもお前を 信じていたよ 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 年の離れた 恋人に なった気分の 父娘酒 若く見えるわ お父さん 自慢してたの 友達に 春が過ぎれば 結婚式か 俺もその時ゃ 泣けるだろうか 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 離れ離れに なろうとも 無事を祈って 父娘酒 | 金田たつえ | 多野亮 | 花笠薫 | 前田俊明 | おつかれさまです お父さん 冷えたビールを さあどうぞ 女房みたいな 口ききながら 作る笑顔は すっかり女 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 心開いて 一刻の 夢に酔いたい 父娘酒 心配かけたわ お父さん 今は素直に 口に出る どんな時でも 心の中じゃ いつもお前を 信じていたよ 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 年の離れた 恋人に なった気分の 父娘酒 若く見えるわ お父さん 自慢してたの 友達に 春が過ぎれば 結婚式か 俺もその時ゃ 泣けるだろうか 愛をたくさん ありがとう よせよ今更 照れくさい 離れ離れに なろうとも 無事を祈って 父娘酒 |
おまえさん紺の暖簾に 染めぬいた “夫婦”二文字が 目に沁みる やっとだせたね ふたりのお店 好きなお酒も 好きなお酒も 我慢した 甲斐があったね おまえさん ネエ おまえさん 両親の許しも ないままに 乗った夜汽車が 振り出しで 貧乏 貧乏の 駆落ち生活 それもいまでは それもいまでは なつかしい 夢のようだね おまえさん ネエ おまえさん 派手な花輪は ないけれど むかし仲間の 顔と顔 今日の開店を 飾ってくれる 唄もうれしい 唄もうれしい 祝い節 泣けてきちゃった おまえさん ネエ おまえさん | 金田たつえ | 吉田旺 | 松原謙 | | 紺の暖簾に 染めぬいた “夫婦”二文字が 目に沁みる やっとだせたね ふたりのお店 好きなお酒も 好きなお酒も 我慢した 甲斐があったね おまえさん ネエ おまえさん 両親の許しも ないままに 乗った夜汽車が 振り出しで 貧乏 貧乏の 駆落ち生活 それもいまでは それもいまでは なつかしい 夢のようだね おまえさん ネエ おまえさん 派手な花輪は ないけれど むかし仲間の 顔と顔 今日の開店を 飾ってくれる 唄もうれしい 唄もうれしい 祝い節 泣けてきちゃった おまえさん ネエ おまえさん |
男に泣いてもらいます惚れたふられた 泣かされた 女ばかりが 馬鹿をみた 人のこころも 世の中も 変わってゆくから この恋は 男に泣いて 男に泣いてもらいます 泣いたこらえた あきらめた そんな昔も ありました 今の時代は うわべだけ さらっと愛して そのあとは 男に泣いて 男に泣いてもらいます 夢に見ました さめました あとは枯野の ほととぎす 五分と五分の恋ならば 女はもともと 強いもの 男に泣いて 男に泣いてもらいます | 金田たつえ | 市川武志 | 西脇功 | | 惚れたふられた 泣かされた 女ばかりが 馬鹿をみた 人のこころも 世の中も 変わってゆくから この恋は 男に泣いて 男に泣いてもらいます 泣いたこらえた あきらめた そんな昔も ありました 今の時代は うわべだけ さらっと愛して そのあとは 男に泣いて 男に泣いてもらいます 夢に見ました さめました あとは枯野の ほととぎす 五分と五分の恋ならば 女はもともと 強いもの 男に泣いて 男に泣いてもらいます |
男と女の子守唄男が飲めば 女が泣いた 問わず語りの 身の上ばなし 縄ののれんを 揺さぶる風に 思い出したか 故郷を 酒は男の 子守唄 涙は女の 子守唄 いろいろあって 今またひとり どこか似てるね あんたとわたし 痩せた小指を 引き寄せながら 惚れたようだと 言うあんた 酒は男の 子守唄 涙は女の 子守唄 徳利にさした 山茶花見つめ 強い花だと ぽつりとあんた 酔って忘れる 昔もあれば 泣いて夢見る 花もある 酒は男の 子守唄 涙は女の 子守唄 | 金田たつえ | 原文彦 | 三宅広一 | 前田俊明 | 男が飲めば 女が泣いた 問わず語りの 身の上ばなし 縄ののれんを 揺さぶる風に 思い出したか 故郷を 酒は男の 子守唄 涙は女の 子守唄 いろいろあって 今またひとり どこか似てるね あんたとわたし 痩せた小指を 引き寄せながら 惚れたようだと 言うあんた 酒は男の 子守唄 涙は女の 子守唄 徳利にさした 山茶花見つめ 強い花だと ぽつりとあんた 酔って忘れる 昔もあれば 泣いて夢見る 花もある 酒は男の 子守唄 涙は女の 子守唄 |
おしどり酒思い通りに ならないと 自棄(やけ)をおこしちゃ 駄目ですよ あなたの背中が 疲れてみえる たまには息ぬき して欲しい 今夜はふたり 久し振り お酒飲みましょう おしどり酒を 口惜しまぎれの その拳 ぶってください このわたし 泣きたいくらいの 苦しさ辛さ わかっております 女房です 今夜は涙 わけあって お酒飲みましょう おしどり酒を いつか世にでる 人なのよ 我慢するのも 修行です わたしのこの瞳(め)に くるいはないわ あなたは男に きっとなる 今夜はふたり 水入らず お酒飲みましょう おしどり酒を | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 保田幸司郎 | 佐伯亮 | 思い通りに ならないと 自棄(やけ)をおこしちゃ 駄目ですよ あなたの背中が 疲れてみえる たまには息ぬき して欲しい 今夜はふたり 久し振り お酒飲みましょう おしどり酒を 口惜しまぎれの その拳 ぶってください このわたし 泣きたいくらいの 苦しさ辛さ わかっております 女房です 今夜は涙 わけあって お酒飲みましょう おしどり酒を いつか世にでる 人なのよ 我慢するのも 修行です わたしのこの瞳(め)に くるいはないわ あなたは男に きっとなる 今夜はふたり 水入らず お酒飲みましょう おしどり酒を |
おけさ情話海が引き裂く 二人の恋を 情け小泊 寺泊 ハア 佐渡へ八里の さざ波越えてヨ 焦がれ泣きした お光のように 漕いで行きたい たらい舟 佐渡の鬼太鼓(おんでこ) 一緒に聞いて 語り明かした あの夜が恋し ハア 島の乙女の 黒髪恋しヨ 翼あるなら 海峡こえて 遭いに今すぐ 飛んでゆくも 幼なじみの カモメの声に もらい泣きする 島育ち ハア 雪の新潟 吹雪に暮れてヨ いくら好きでも 愛していても おいて行けない 母ひとり | 金田たつえ | 多野亮 | 花笠薫 | 前田俊明 | 海が引き裂く 二人の恋を 情け小泊 寺泊 ハア 佐渡へ八里の さざ波越えてヨ 焦がれ泣きした お光のように 漕いで行きたい たらい舟 佐渡の鬼太鼓(おんでこ) 一緒に聞いて 語り明かした あの夜が恋し ハア 島の乙女の 黒髪恋しヨ 翼あるなら 海峡こえて 遭いに今すぐ 飛んでゆくも 幼なじみの カモメの声に もらい泣きする 島育ち ハア 雪の新潟 吹雪に暮れてヨ いくら好きでも 愛していても おいて行けない 母ひとり |
沖縄哀歌沈む夕日の 海の色 明日(あす)もあなたと 眺めたい 愛しあっても 別れになって 今日で終わりの 恋になる 波よ…… 涙のユンタの浜よ 海の向こうに 消えたって 夢であなたを 追ってゆく 好きと云う字を 抱きしめながら 月に淋しさ 隠せない 花よ…… 涙のユンタの浜よ ここで一緒に 足跡(あしあと)を 並べあうのも 最後です そっと誰かが 聞かせるような 遠い蛇皮線(じゃみせん) 泣いている 星よ…… 涙のユンタの浜よ | 金田たつえ | 荒川利夫 | 稲沢祐介 | 石倉重信 | 沈む夕日の 海の色 明日(あす)もあなたと 眺めたい 愛しあっても 別れになって 今日で終わりの 恋になる 波よ…… 涙のユンタの浜よ 海の向こうに 消えたって 夢であなたを 追ってゆく 好きと云う字を 抱きしめながら 月に淋しさ 隠せない 花よ…… 涙のユンタの浜よ ここで一緒に 足跡(あしあと)を 並べあうのも 最後です そっと誰かが 聞かせるような 遠い蛇皮線(じゃみせん) 泣いている 星よ…… 涙のユンタの浜よ |
お母さんどなたですかと 他人のように わたしを見上げて きく母の 笑顔は昔と 変わらぬものを いいのよ いいのよ お母さん やせた手をとり うなずきながら あふれる涙が 止まらない 苦労親坂 女手ひとつ なりふりかまわず 五十年 働き続けて くれたんだもの いいのよ いいのよ お母さん 淡い陽射しの 硝子戸越しに 今年も咲いてる 花すすき 母の背中で ねんねの歌を きかせてもらった あの道を 今度はわたしが おぶってあげる いいのよ いいのよ お母さん 心やさしい みんなの中で いのちを灯して また明日も | 金田たつえ | 関口義明 | 花笠薫 | 佐伯亮 | どなたですかと 他人のように わたしを見上げて きく母の 笑顔は昔と 変わらぬものを いいのよ いいのよ お母さん やせた手をとり うなずきながら あふれる涙が 止まらない 苦労親坂 女手ひとつ なりふりかまわず 五十年 働き続けて くれたんだもの いいのよ いいのよ お母さん 淡い陽射しの 硝子戸越しに 今年も咲いてる 花すすき 母の背中で ねんねの歌を きかせてもらった あの道を 今度はわたしが おぶってあげる いいのよ いいのよ お母さん 心やさしい みんなの中で いのちを灯して また明日も |
大阪ブルースうらむ気持よりも 幸せでした たとえ短い 月日でも 愛し合えたわ ふたりして ああ 大阪を 忘れない あなたがいるから いつまでも いつか雨にぬれて 心斎橋を 歩く私の 肩抱いて 寒くないかと なぐさめた ああ あのときの やさしさが 心の底まで しみました あなたいるかしらと 儚い夢を 抱いてさまよう 北新地 だけど逢えない 空しさに ああ 大阪の 街の灯が こらえる涙に にじむのよ | 金田たつえ | 三浦康照 | 石中仁人 | 佐伯亮 | うらむ気持よりも 幸せでした たとえ短い 月日でも 愛し合えたわ ふたりして ああ 大阪を 忘れない あなたがいるから いつまでも いつか雨にぬれて 心斎橋を 歩く私の 肩抱いて 寒くないかと なぐさめた ああ あのときの やさしさが 心の底まで しみました あなたいるかしらと 儚い夢を 抱いてさまよう 北新地 だけど逢えない 空しさに ああ 大阪の 街の灯が こらえる涙に にじむのよ |
大阪情話お父ちゃんを買うてと 泣きじゃくる 不憫なこの子を 抱きしめて 生きてます 泣いてます この世にいない あんたを怨んで泣いてます 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の このふしあわせ 行っちゃイヤイヤヤと すがる指 ほどいて出かける 夜の店 愛しくて せつなくて あと振りむけば お酌をする手も にぶりがち 見えますやろか 見えますやろか 支えなくした 支えなくした この頼りなさ お父ちゃんはお空の あの星と 唄って寝かせる 子守唄 もう泣かへん 泣きまへん この子にいつか 倖せめぐってくる日まで 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の 春待つこころ | 金田たつえ | 吉田旺 | 岡千秋 | | お父ちゃんを買うてと 泣きじゃくる 不憫なこの子を 抱きしめて 生きてます 泣いてます この世にいない あんたを怨んで泣いてます 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の このふしあわせ 行っちゃイヤイヤヤと すがる指 ほどいて出かける 夜の店 愛しくて せつなくて あと振りむけば お酌をする手も にぶりがち 見えますやろか 見えますやろか 支えなくした 支えなくした この頼りなさ お父ちゃんはお空の あの星と 唄って寝かせる 子守唄 もう泣かへん 泣きまへん この子にいつか 倖せめぐってくる日まで 見えますやろか 見えますやろか 妻と娘の 妻と娘の 春待つこころ |
祝いさんささんさ時雨か やらずの雨か なごりがつきぬ 送り道 花嫁衣裳も 似合うけど おまえにゃ笑顔が 一番似合う ほろり涙の 祝い酒 さんさ時雨か お天気雨か 嬉しいはずが 泪雨 背中で甘えた この道を 蛇の目をさしかけ わが娘が嫁ぐ 背戸(せど)のカンタも もらい泣き さんさ時雨か 祈りの雨か 絆を結ぶ 華の宴 いろいろお世話に なりました 娘の言葉が 骨までしみる なぜか酔えない 門出酒 | 金田たつえ | 多野亮 | 花笠薫 | 前田俊明 | さんさ時雨か やらずの雨か なごりがつきぬ 送り道 花嫁衣裳も 似合うけど おまえにゃ笑顔が 一番似合う ほろり涙の 祝い酒 さんさ時雨か お天気雨か 嬉しいはずが 泪雨 背中で甘えた この道を 蛇の目をさしかけ わが娘が嫁ぐ 背戸(せど)のカンタも もらい泣き さんさ時雨か 祈りの雨か 絆を結ぶ 華の宴 いろいろお世話に なりました 娘の言葉が 骨までしみる なぜか酔えない 門出酒 |
囲炉裏茶碗で獨酒 呑みながら 背中屈めて 薪を焼べ 父は黙って 火を見てた 揺らめく囲炉裏の 火を見てた 煤けた梁から 吊るされた 自在鉤には 黒光り 南部鉄瓶 湯気を吐く 溜息みたいに 湯気を吐く 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 貧しいながらも 片寄せ暮らしてた そこには家族の 温もりがあった 歪んだ板戸の 隙間から 風がこっそり 忍び込み 寒さ残して 吹き抜ける 火の無い囲炉裏を 吹き抜ける 横座に座って 目を閉じりゃ 父の姿が また浮かぶ ここで人生 思ったか 子供の行く末 思ったか 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 兄弟六人 それから猫たちも 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 行商おばさん 富山の薬売り そこには心の 触れ合いがあった 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 貧しいながらも 片寄せ暮らしてた そこには家族の 温もりがあった | 金田たつえ | 高橋直人 | 山本優 | 南郷達也 | 茶碗で獨酒 呑みながら 背中屈めて 薪を焼べ 父は黙って 火を見てた 揺らめく囲炉裏の 火を見てた 煤けた梁から 吊るされた 自在鉤には 黒光り 南部鉄瓶 湯気を吐く 溜息みたいに 湯気を吐く 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 貧しいながらも 片寄せ暮らしてた そこには家族の 温もりがあった 歪んだ板戸の 隙間から 風がこっそり 忍び込み 寒さ残して 吹き抜ける 火の無い囲炉裏を 吹き抜ける 横座に座って 目を閉じりゃ 父の姿が また浮かぶ ここで人生 思ったか 子供の行く末 思ったか 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 兄弟六人 それから猫たちも 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 行商おばさん 富山の薬売り そこには心の 触れ合いがあった 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 爺ちゃん婆ちゃん 元気な父と母 昔 囲炉裏の回りに 人が居た 貧しいながらも 片寄せ暮らしてた そこには家族の 温もりがあった |
命みちづれ愛したことが 罪ですか こぼす涙が 罪ですか あなたがふたり この世にいたら そうよこんなに 苦しまないわ 私は命を 捨てられる ああ あなた… 私の為に死ねますか 世間の眼には 隠せない 耐える覚悟の 針の山 あなたに溺れ 深みに堕ちた こんな女に したのはあなた ひとりじゃ眠れぬ 生きられぬ ああ あなた… 私の為に死ねますか 恋しい男を 待ちわびて 夜毎おんなは 夜叉になる あなたの吐息 あなたの匂い 奪い取りたい あなたのすべて 私は生命も 惜しくない ああ あなた… 私の為に死ねますか | 金田たつえ | 仁井谷俊也 | 花笠薫 | 山田年秋 | 愛したことが 罪ですか こぼす涙が 罪ですか あなたがふたり この世にいたら そうよこんなに 苦しまないわ 私は命を 捨てられる ああ あなた… 私の為に死ねますか 世間の眼には 隠せない 耐える覚悟の 針の山 あなたに溺れ 深みに堕ちた こんな女に したのはあなた ひとりじゃ眠れぬ 生きられぬ ああ あなた… 私の為に死ねますか 恋しい男を 待ちわびて 夜毎おんなは 夜叉になる あなたの吐息 あなたの匂い 奪い取りたい あなたのすべて 私は生命も 惜しくない ああ あなた… 私の為に死ねますか |
阿波の恋唄エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ 浮いて浮かれる よしこの節の 節が哀しい 私には 祭りが済めば 元の他人の二人なら 振りは陽気に 踊っていても 音が泣いてる 利休下駄 エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ 祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆらゆれど 主と手を引きゃ こわくない 千々(ちぢ)に乱れた 桃色蹴出し 燃えて過ごした 夢一夜 眠れぬままに 窓を開ければ波の音 女ごころと 鳴門の潮は 止めて止まらぬ 渦になる エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ つのる未練を 鳥追い笠に そっと隠して 袖を振る 忘れはしない いのち重ねた恋だもの 胸で貴方に 別れを告げりゃ 三味がひと泣き 阿波踊り エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ | 金田たつえ | 木下龍太郎 | 池田八声 | 佐伯亮 | エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ 浮いて浮かれる よしこの節の 節が哀しい 私には 祭りが済めば 元の他人の二人なら 振りは陽気に 踊っていても 音が泣いてる 利休下駄 エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ 祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆらゆれど 主と手を引きゃ こわくない 千々(ちぢ)に乱れた 桃色蹴出し 燃えて過ごした 夢一夜 眠れぬままに 窓を開ければ波の音 女ごころと 鳴門の潮は 止めて止まらぬ 渦になる エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ つのる未練を 鳥追い笠に そっと隠して 袖を振る 忘れはしない いのち重ねた恋だもの 胸で貴方に 別れを告げりゃ 三味がひと泣き 阿波踊り エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイヨイ |
阿波踊りアラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 阿波の殿さま 蜂須賀公が 今に残せし 阿波踊り アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 大谷通れば 石ばかり 笹山通れば 笹ばかり 猪豆喰って ホーイホーイ ホーイ アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 阿波の徳島 十郎兵衛むすめ 背に笈づる 杖に笠 アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 踊る阿呆に 見る阿呆 同じ阿呆なら 踊らにゃ損々 新町橋まで 行かんかこい行かんかこい アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ | 金田たつえ | 徳島県民謡 | 徳島県民謡 | 山路進一 | アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 阿波の殿さま 蜂須賀公が 今に残せし 阿波踊り アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 大谷通れば 石ばかり 笹山通れば 笹ばかり 猪豆喰って ホーイホーイ ホーイ アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 阿波の徳島 十郎兵衛むすめ 背に笈づる 杖に笠 アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ 踊る阿呆に 見る阿呆 同じ阿呆なら 踊らにゃ損々 新町橋まで 行かんかこい行かんかこい アラ エライヤッチャ エライヤッチャ ヨイヨイ ヨイ ヨイ |
あらしやま~京の恋唄~人目忍んだ 相合傘を すねた川風 からんで揺らす 紅葉が色増す あらしやま たとえ一夜の 妻でもいいの 明日はいらない 今夜だけ 夢に酔わせてほしいのよ もう一度 細い日差しに 深まる秋の 名残惜しむか 岸辺の千鳥 紅葉が色増す あらしやま 運命(さだめ)かなしい この恋だけど そっと寄り添う 渡月橋(とげつきょう) 悔いはしません抱きしめて 強い手で 逢えば別れが こんなに辛い けむる小雨に この頬ぬらす 紅葉が色増す あらしやま いっそこのまま 死ねたらいいわ 残る未練が 袖を引く なみだ流した桂川 鐘がなる | 金田たつえ | 多野亮 | 花笠薫 | 石倉重信 | 人目忍んだ 相合傘を すねた川風 からんで揺らす 紅葉が色増す あらしやま たとえ一夜の 妻でもいいの 明日はいらない 今夜だけ 夢に酔わせてほしいのよ もう一度 細い日差しに 深まる秋の 名残惜しむか 岸辺の千鳥 紅葉が色増す あらしやま 運命(さだめ)かなしい この恋だけど そっと寄り添う 渡月橋(とげつきょう) 悔いはしません抱きしめて 強い手で 逢えば別れが こんなに辛い けむる小雨に この頬ぬらす 紅葉が色増す あらしやま いっそこのまま 死ねたらいいわ 残る未練が 袖を引く なみだ流した桂川 鐘がなる |
奄美ブルース泣かぬつもりの 恋なのに いつか覚えた 夜泣き癖 月よ照らすな あやまる岬 ひとり待つ身の 切ない胸を あゝ 瘠(や)せる思いの 瘠(や)せる思いの 奄美ブルース だれが 弾くのか 蛇皮線(さんしん)の ソテツ林の しのび逢い 恋の島唄 身につまされて 南風(はえ)の吹く夜は なお更燃えた あゝ 縋(すが)る未練の 縋(すが)る未練の 奄美ブルース きっと迎えに 来ると云う 名瀬の港の あの笑顔 愛の紡(つむ)ぎを 潮路に乗せて 島と内地を 繋(つな)いでいたい あゝ 尽きぬ名残の 尽きぬ名残の 奄美ブルース | 金田たつえ | 沼川淳 | 池田八声 | 石倉重信 | 泣かぬつもりの 恋なのに いつか覚えた 夜泣き癖 月よ照らすな あやまる岬 ひとり待つ身の 切ない胸を あゝ 瘠(や)せる思いの 瘠(や)せる思いの 奄美ブルース だれが 弾くのか 蛇皮線(さんしん)の ソテツ林の しのび逢い 恋の島唄 身につまされて 南風(はえ)の吹く夜は なお更燃えた あゝ 縋(すが)る未練の 縋(すが)る未練の 奄美ブルース きっと迎えに 来ると云う 名瀬の港の あの笑顔 愛の紡(つむ)ぎを 潮路に乗せて 島と内地を 繋(つな)いでいたい あゝ 尽きぬ名残の 尽きぬ名残の 奄美ブルース |
あかね雲出稼ぎばかりの 明け暮れに 泣いてたお前はヨー もうはや二十才 明日は文金花嫁御寮 見せてやりたや 見せてやりたや恋女房 うすい縁のヨー あかね雲 手塩にかけた 娘なら 幸せになれヨー 涙がほろり 女房ゆずりの 器量よし 空を仰いだ 空を仰いだ横顔に 幼いままのヨー 泣きぼくろ たまにはおやじの ひげ面が 恋しくなったらヨー 一緒に帰れ 愛し殿御と ヤヤ連れて 抱いてやろうぞ 抱いてやろうぞふところに 明日は晴れるかヨー あかね雲 | 金田たつえ | 一ツ橋雪 | 保田幸司郎 | | 出稼ぎばかりの 明け暮れに 泣いてたお前はヨー もうはや二十才 明日は文金花嫁御寮 見せてやりたや 見せてやりたや恋女房 うすい縁のヨー あかね雲 手塩にかけた 娘なら 幸せになれヨー 涙がほろり 女房ゆずりの 器量よし 空を仰いだ 空を仰いだ横顔に 幼いままのヨー 泣きぼくろ たまにはおやじの ひげ面が 恋しくなったらヨー 一緒に帰れ 愛し殿御と ヤヤ連れて 抱いてやろうぞ 抱いてやろうぞふところに 明日は晴れるかヨー あかね雲 |
赤ちょうちん赤提灯の もつやきの 文字が煙で 煤けてる ここまで夫婦を やりながら 熱い熱いと みんなに言われる 仲の良さ 駅裏ネオンの 花園に 夜が咲きます 賑やかに… 苦労があるから 人生と 教えられます この人に 私が選んだ 人だから そんな魅力が 今でも変わらず たっぷりよ ちょっと惚気て すみません 助け愛です どこまでも… お酒はいつでも 色々の 人の心の 写し水 話相手の 肴になって 泣いて笑って 生きてくみんなの 味ごころ 人情無くしちゃ 人じゃない お陰さまです 大入りは… | 金田たつえ | 荒川利夫 | 花笠薫 | 山田年秋 | 赤提灯の もつやきの 文字が煙で 煤けてる ここまで夫婦を やりながら 熱い熱いと みんなに言われる 仲の良さ 駅裏ネオンの 花園に 夜が咲きます 賑やかに… 苦労があるから 人生と 教えられます この人に 私が選んだ 人だから そんな魅力が 今でも変わらず たっぷりよ ちょっと惚気て すみません 助け愛です どこまでも… お酒はいつでも 色々の 人の心の 写し水 話相手の 肴になって 泣いて笑って 生きてくみんなの 味ごころ 人情無くしちゃ 人じゃない お陰さまです 大入りは… |
愛恋ほたるみだれた髪を いとしむように やさしく流れる 指の櫛 幸せに酔いしれて 心重ねても 夢を引き裂く 夜明けが憎い 明日はいらない 愛恋ほたる あなたに逢える その日をいつも この胸焦がして 待ちわびる ひとり寝の淋しさに 泣いた数だけは 抱いて下さい 情けが欲しい 炎えて死にたい 愛恋ほたる 人目を忍ぶ 仲でもいいの それより哀しい 朝が来る 離れても一時も 忘れないように 肌をすり寄せ 移り香つける 灯す命火 愛恋ほたる | 金田たつえ | 高橋直人 | 萩仁美 | 山田年秋 | みだれた髪を いとしむように やさしく流れる 指の櫛 幸せに酔いしれて 心重ねても 夢を引き裂く 夜明けが憎い 明日はいらない 愛恋ほたる あなたに逢える その日をいつも この胸焦がして 待ちわびる ひとり寝の淋しさに 泣いた数だけは 抱いて下さい 情けが欲しい 炎えて死にたい 愛恋ほたる 人目を忍ぶ 仲でもいいの それより哀しい 朝が来る 離れても一時も 忘れないように 肌をすり寄せ 移り香つける 灯す命火 愛恋ほたる |
愛の絆頑固な父でも 生きてたら ちょうど似ている 年・格好 人になじめぬ 仕草まで 押せば伝わる 車椅子 “お父さん” あなたの苛立ち わだかまり ぶつけてくれても いいのです 働き尽くめの 母のよう 指のリウマチ 痛むのね つらい昭和の 夢なのか 語るそばから 目が潤む “お母さん” いいのよ泪が 涸れるまで 聞かせてください 茨道(いばらみち) 介護が無償の 愛ならば それに報いる 愛もある にぎり返して くれる手で お世話様です 云われると “お婆ちゃん” 嬉しくなります こちらこそ あなたの笑顔が 励みです | 金田たつえ | 沼川淳 | 花笠薫 | 伊戸のりお | 頑固な父でも 生きてたら ちょうど似ている 年・格好 人になじめぬ 仕草まで 押せば伝わる 車椅子 “お父さん” あなたの苛立ち わだかまり ぶつけてくれても いいのです 働き尽くめの 母のよう 指のリウマチ 痛むのね つらい昭和の 夢なのか 語るそばから 目が潤む “お母さん” いいのよ泪が 涸れるまで 聞かせてください 茨道(いばらみち) 介護が無償の 愛ならば それに報いる 愛もある にぎり返して くれる手で お世話様です 云われると “お婆ちゃん” 嬉しくなります こちらこそ あなたの笑顔が 励みです |
ああ帰りたい~望郷峠~霞む島影 クナシリ眺め 千島桜の 花も咲く 待ちわびた 春の風に誘われて 会いに来ました ふるさとよ ああ帰りたい 帰りたい 望郷峠 北海道(キタ)の大地が 親島(オヤジマ)ならば 千島四人の 子供です 鳥たちの様に 海を渡ってた 遠いあの日は 夢ですか ああ帰りたい 帰りたい 望郷峠 呼べばいつしか 思いは届く 千島恋しい 懐かしい 大漁のみなと 夏は盆踊り 人の笑顔も 走馬灯 ああ帰りたい 帰りたい 望郷峠 | 金田たつえ | 高橋直人 | 稲沢祐介 | 前田俊明 | 霞む島影 クナシリ眺め 千島桜の 花も咲く 待ちわびた 春の風に誘われて 会いに来ました ふるさとよ ああ帰りたい 帰りたい 望郷峠 北海道(キタ)の大地が 親島(オヤジマ)ならば 千島四人の 子供です 鳥たちの様に 海を渡ってた 遠いあの日は 夢ですか ああ帰りたい 帰りたい 望郷峠 呼べばいつしか 思いは届く 千島恋しい 懐かしい 大漁のみなと 夏は盆踊り 人の笑顔も 走馬灯 ああ帰りたい 帰りたい 望郷峠 |