冬牡丹噛んだくちびる 血をにじませて 俺に抱かれて 泣いている 素顔のおまえは きれいだけれど 見えない心は 傷だらけ いのちが熱い 冬牡丹 冬のさなかに 咲く哀しさか 夢の一つも 見させたい ごらんよその手で 小窓を開けて 雪にも負けずに 咲く花は おまえのような 冬牡丹 恋を恨むな すがれば切れる そんな世間の うらおもて これからこの先 おまえとふたり 探しに行こうよ 春の陽を 微笑みかえす 冬牡丹 | 鏡五郎 | 塚口けんじ | 宮下健治 | 南郷達也 | 噛んだくちびる 血をにじませて 俺に抱かれて 泣いている 素顔のおまえは きれいだけれど 見えない心は 傷だらけ いのちが熱い 冬牡丹 冬のさなかに 咲く哀しさか 夢の一つも 見させたい ごらんよその手で 小窓を開けて 雪にも負けずに 咲く花は おまえのような 冬牡丹 恋を恨むな すがれば切れる そんな世間の うらおもて これからこの先 おまえとふたり 探しに行こうよ 春の陽を 微笑みかえす 冬牡丹 |
契り酒花のいのちを この手に預け 憂き世嵐に 耐える奴(やつ) それが惚れたと いうことですと 尽くすおまえの 肩抱きよせて… 雨の屋台で 契(ちぎ)り酒 すがりつきなよ 泣きたい時は 何の遠慮が いるものか どこに取得(とりえ)の ないこの俺と 越えた苦労の 山坂いくつ… 思いださせる 契(ちぎ)り酒 おまえひとりで 散らせるものか 俺と来るんだ 花道を 言ってふり向きゃ 眸(め)をうるませて ほゝに紅さす 可愛い女… 春を呼ぶよな 契(ちぎ)り酒 | 鏡五郎 | 水木れいじ | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 花のいのちを この手に預け 憂き世嵐に 耐える奴(やつ) それが惚れたと いうことですと 尽くすおまえの 肩抱きよせて… 雨の屋台で 契(ちぎ)り酒 すがりつきなよ 泣きたい時は 何の遠慮が いるものか どこに取得(とりえ)の ないこの俺と 越えた苦労の 山坂いくつ… 思いださせる 契(ちぎ)り酒 おまえひとりで 散らせるものか 俺と来るんだ 花道を 言ってふり向きゃ 眸(め)をうるませて ほゝに紅さす 可愛い女… 春を呼ぶよな 契(ちぎ)り酒 |
忍び傘三ヶ月(みつき)待たせて 逢うのはひと夜 口紅(べに)をさす手が 震えます 蛇(じゃ)の目…せせらぎ… 人恋しぐれ 私だけです 今夜の貴方 ひとり来ました… あゝ忍び傘 一度抱かれりゃ おんなは弱い 堕ちて溺れる 深い闇 吐息…黒髪… 人恋しぐれ 愛に泣いても 悔やみはしない いのち一途な… あゝ忍び傘 朝よこのまま 来ないで欲しい 憎い寝顔の 愛おしさ なみだ…残り香… 人恋しぐれ 添える明日は なくてもいいの 夢に生きます… あゝ忍び傘 | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 影山時則 | | 三ヶ月(みつき)待たせて 逢うのはひと夜 口紅(べに)をさす手が 震えます 蛇(じゃ)の目…せせらぎ… 人恋しぐれ 私だけです 今夜の貴方 ひとり来ました… あゝ忍び傘 一度抱かれりゃ おんなは弱い 堕ちて溺れる 深い闇 吐息…黒髪… 人恋しぐれ 愛に泣いても 悔やみはしない いのち一途な… あゝ忍び傘 朝よこのまま 来ないで欲しい 憎い寝顔の 愛おしさ なみだ…残り香… 人恋しぐれ 添える明日は なくてもいいの 夢に生きます… あゝ忍び傘 |
はなびらの雪羽織(はお)った角巻(かくまき) 寒(さむ)かろと 雪をはらって 迎えてくれた しのぶ恋路の 雪明かり 見せてあげたい このいのち 燃えてとけます はなびらの雪 雪国・駒子と おなじ名で それがいいねと 愛してくれる 逢うが別れの 初めとか ずるいおんなに なれるなら なってあなたを あゝ縛(しば)りたい 袷(あわせ)の紬(つむぎ)に 染めの帯(おび) ほどく手ぎわに みだれるこころ 雪がしんしん つもるほど 白きうすもの 紅が差す 夢の散りぎわ はなびらの雪 | 鏡五郎 | 久仁京介 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 羽織(はお)った角巻(かくまき) 寒(さむ)かろと 雪をはらって 迎えてくれた しのぶ恋路の 雪明かり 見せてあげたい このいのち 燃えてとけます はなびらの雪 雪国・駒子と おなじ名で それがいいねと 愛してくれる 逢うが別れの 初めとか ずるいおんなに なれるなら なってあなたを あゝ縛(しば)りたい 袷(あわせ)の紬(つむぎ)に 染めの帯(おび) ほどく手ぎわに みだれるこころ 雪がしんしん つもるほど 白きうすもの 紅が差す 夢の散りぎわ はなびらの雪 |
赤垣源蔵・徳利の別れ一升徳利を 手土産に 雪降る中を 饅頭笠 これが今生の 別れなら 酒で敷居は 高けれど 兄をたずねる 暇乞い (セリフ)義姉上さま 赤穂浪人 呑んべえのこの赤垣源蔵 やっと仕官が叶い、お別れに参上致しました。 兄上がお留守とあらば、そこに掛った小袖を兄上と思い、 別れの酒を一献傾けとうござりまする。 人は一代 武士は その名を惜しめ 末代も 下手な謡曲を 口ずさみ 膳を間に 懐しき 黒の小袖と 差し向い (セリフ)明十五日 寅の刻 吉良邸へ討入り致します。 二度と生きては戻れぬ身ならば、 せめて せめて一目なりともお逢いいたし 別れの酒を酌み交しとうございました。兄上様! 明日の討入り 身仕度を 急かせて鳴るか 鐘七つ 残る浮世の 未練やら 払う先から 降り積もる 雪が重たい 赤合羽 | 鏡五郎 | 木下龍太郎 | 保田幸司郎 | | 一升徳利を 手土産に 雪降る中を 饅頭笠 これが今生の 別れなら 酒で敷居は 高けれど 兄をたずねる 暇乞い (セリフ)義姉上さま 赤穂浪人 呑んべえのこの赤垣源蔵 やっと仕官が叶い、お別れに参上致しました。 兄上がお留守とあらば、そこに掛った小袖を兄上と思い、 別れの酒を一献傾けとうござりまする。 人は一代 武士は その名を惜しめ 末代も 下手な謡曲を 口ずさみ 膳を間に 懐しき 黒の小袖と 差し向い (セリフ)明十五日 寅の刻 吉良邸へ討入り致します。 二度と生きては戻れぬ身ならば、 せめて せめて一目なりともお逢いいたし 別れの酒を酌み交しとうございました。兄上様! 明日の討入り 身仕度を 急かせて鳴るか 鐘七つ 残る浮世の 未練やら 払う先から 降り積もる 雪が重たい 赤合羽 |
いのち坂弱い身体(からだ)で 無理などするな 俺が今度は 尽くす順番(ばん) 惚れて 惚れて連れ添う ふたりじゃないか 死なせはしない ひとりでは 強く生きよう… いのち坂 少し痩せたな この指この手 苦労ばかりを させたから 離れ 離れられない ふたりじゃないか 今日から俺が 杖になる 情けかけあう… いのち坂 俺の宝さ おまえの笑顔 待てば花咲く 春が来る 同じ 同じ 運命(さだめ)の ふたりじゃないか 解(ほど)けはしない この絆 夢の陽が射す… いのち坂 | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 影山時則 | 南郷達也 | 弱い身体(からだ)で 無理などするな 俺が今度は 尽くす順番(ばん) 惚れて 惚れて連れ添う ふたりじゃないか 死なせはしない ひとりでは 強く生きよう… いのち坂 少し痩せたな この指この手 苦労ばかりを させたから 離れ 離れられない ふたりじゃないか 今日から俺が 杖になる 情けかけあう… いのち坂 俺の宝さ おまえの笑顔 待てば花咲く 春が来る 同じ 同じ 運命(さだめ)の ふたりじゃないか 解(ほど)けはしない この絆 夢の陽が射す… いのち坂 |
大石内蔵助松の廊下の 刃傷(にんじょう)を 国へ知らせる 早飛脚(はやびきゃく) 殿に殉(じゅん)じて 切腹か 城を渡して 浪(ろう)の身か 揺れる家中(かちゅう)を 前にして ひとり思案の 内蔵助 「殿に忠節を誓い 藩の行末を愁(うれ)う各々(おのおの)方の ご心底(しんてい)しかと見定(みさだ)め申した。 二心(ふたごころ)なき証拠の血判(けっぱん)押したる 連判状(れんばんじょう)と各々(おのおの)方のお命は 赤穂藩城代(じょうだい)家老(がろう)大石内蔵助良雄(よしたか) しかとお預り申す」 問わず語らず 胸の内 妻に持たせた 離縁状 他人(ひと)の謗(そし)りを 背に受けて 廓(くるわ)通いの 撞木町(しゅもくちょう) うつつ抜かすも やがて成す 秘めた大志(たいし)の 隠れ蓑(みの) 「雌伏(しふく)一年十ヵ月 亡き殿の仇(あだ)を討つ日が遂に参った。 これより吉良邸へ討入りいたす。逃れる者は追うべからず、 刃向(はむこ)う者のみ斬り捨てよ、 目指すは吉良上野介殿の御首(みしるし)ただひとつ。 山と川の合言葉を忘れず各々(おのおの)方存分にお働き召されい!」 殿のご無念 晴らすため 武士の一分(いちぶん) 立てるため 雪を踏みしめ 吉良邸へ 赤穂浪士が 四十七 今宵 討入り 大石が 打つは山鹿(やまが)の 陣太鼓(じんだいこ) | 鏡五郎 | 木下龍太郎 | 宮下健治 | 池多孝春 | 松の廊下の 刃傷(にんじょう)を 国へ知らせる 早飛脚(はやびきゃく) 殿に殉(じゅん)じて 切腹か 城を渡して 浪(ろう)の身か 揺れる家中(かちゅう)を 前にして ひとり思案の 内蔵助 「殿に忠節を誓い 藩の行末を愁(うれ)う各々(おのおの)方の ご心底(しんてい)しかと見定(みさだ)め申した。 二心(ふたごころ)なき証拠の血判(けっぱん)押したる 連判状(れんばんじょう)と各々(おのおの)方のお命は 赤穂藩城代(じょうだい)家老(がろう)大石内蔵助良雄(よしたか) しかとお預り申す」 問わず語らず 胸の内 妻に持たせた 離縁状 他人(ひと)の謗(そし)りを 背に受けて 廓(くるわ)通いの 撞木町(しゅもくちょう) うつつ抜かすも やがて成す 秘めた大志(たいし)の 隠れ蓑(みの) 「雌伏(しふく)一年十ヵ月 亡き殿の仇(あだ)を討つ日が遂に参った。 これより吉良邸へ討入りいたす。逃れる者は追うべからず、 刃向(はむこ)う者のみ斬り捨てよ、 目指すは吉良上野介殿の御首(みしるし)ただひとつ。 山と川の合言葉を忘れず各々(おのおの)方存分にお働き召されい!」 殿のご無念 晴らすため 武士の一分(いちぶん) 立てるため 雪を踏みしめ 吉良邸へ 赤穂浪士が 四十七 今宵 討入り 大石が 打つは山鹿(やまが)の 陣太鼓(じんだいこ) |
あじさいの宿ふたり歩いた 縁坂 今は想い出 胸に抱き ひとり淋しく 登ります それでもいつか 会えそうな 咲いて淋しい あじさいの宿 花の命は 短くて 日陰そだちの 私でも 愛しい人の そばにいて きれいに咲いて 散りたいの 咲いて淋しい あじさいの宿 宿の鏡に うつるのは 二人の絆 すりぬけた 遠い昔の ことばかり 夢でもいいの もう一度 咲いて淋しい あじさいの宿 | 鏡五郎 | ロイ白川 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | ふたり歩いた 縁坂 今は想い出 胸に抱き ひとり淋しく 登ります それでもいつか 会えそうな 咲いて淋しい あじさいの宿 花の命は 短くて 日陰そだちの 私でも 愛しい人の そばにいて きれいに咲いて 散りたいの 咲いて淋しい あじさいの宿 宿の鏡に うつるのは 二人の絆 すりぬけた 遠い昔の ことばかり 夢でもいいの もう一度 咲いて淋しい あじさいの宿 |
越前しぐれ漁火ゆれる 若狭(わかさ)の宿で 別れ惜しんだ ほつれ髪 こころ泣かせる... 越前しぐれ 生命(いのち)いちずに 愛しても 帰れるあなたの 胸さえないの... 世間の風に 吹かれて揺れて おんな哀しい 波の花 未練せつない... 越前しぐれ 肌のぬくもり やさしさを 私は今でも 覚えているの... 岬に咲いた 水仙さえも 冬の寒さに 耐えている 夢を濡らすな... 越前しぐれ 叶うものなら この想い あなたとも一度 結ばれたいの... | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 漁火ゆれる 若狭(わかさ)の宿で 別れ惜しんだ ほつれ髪 こころ泣かせる... 越前しぐれ 生命(いのち)いちずに 愛しても 帰れるあなたの 胸さえないの... 世間の風に 吹かれて揺れて おんな哀しい 波の花 未練せつない... 越前しぐれ 肌のぬくもり やさしさを 私は今でも 覚えているの... 岬に咲いた 水仙さえも 冬の寒さに 耐えている 夢を濡らすな... 越前しぐれ 叶うものなら この想い あなたとも一度 結ばれたいの... |
天野屋利兵衛男同士の 約束ごとは 髪に書かずに 腹に書く ご恩ある身の 大石様の 隠しことなら 頼みなら 口が裂けても 漏らしゃせぬ 天野屋利兵衛は 男でござる ここで一言 漏らしたならば 赤穂浪士の皆々様の 長の苦労が 水の泡 吉良の屋敷へ 討入り道具 妻子に類が 及ぼとままよ 知らぬ存ぜぬ 押し通す 命 命捨て身の 天野屋利兵衛 (セリフ)「えゝ! 去る十五日未明 大石内蔵助様を始め赤穂浪士の方々が 吉良様のお屋敷に討入り。見事にご本懐を遂げられた…と。 ご奉行様、それは真実にござりまするか…。 ああ 有難や これで天野屋の浮き世の義理と男の意地が立ちました。 今となれば隠しごとの何もかも 何もかも包み隠さず申し上げます。」 受けた情けは この世で返す 借りちゃおけない あの世まで 儲けご破算 算盤捨てた 刀 差さない 商人の これがせめての お助太刀 天野屋利兵衛は 男でござる (セリフ)「見込んだりやな内蔵助 見込まれたりや天野屋利兵衛」 | 鏡五郎 | 木下龍太郎 | 保田幸司郎 | | 男同士の 約束ごとは 髪に書かずに 腹に書く ご恩ある身の 大石様の 隠しことなら 頼みなら 口が裂けても 漏らしゃせぬ 天野屋利兵衛は 男でござる ここで一言 漏らしたならば 赤穂浪士の皆々様の 長の苦労が 水の泡 吉良の屋敷へ 討入り道具 妻子に類が 及ぼとままよ 知らぬ存ぜぬ 押し通す 命 命捨て身の 天野屋利兵衛 (セリフ)「えゝ! 去る十五日未明 大石内蔵助様を始め赤穂浪士の方々が 吉良様のお屋敷に討入り。見事にご本懐を遂げられた…と。 ご奉行様、それは真実にござりまするか…。 ああ 有難や これで天野屋の浮き世の義理と男の意地が立ちました。 今となれば隠しごとの何もかも 何もかも包み隠さず申し上げます。」 受けた情けは この世で返す 借りちゃおけない あの世まで 儲けご破算 算盤捨てた 刀 差さない 商人の これがせめての お助太刀 天野屋利兵衛は 男でござる (セリフ)「見込んだりやな内蔵助 見込まれたりや天野屋利兵衛」 |
玄海あばれ太鼓寄せる荒波 玄海灘に ドドンと響くぜ 太鼓のように やるぞ やるとも やらなけりゃ この世に生まれた 甲斐がない 男 男いのちの ソレキタ ドッコイ 暴れ打ち 酒と喧嘩は 負けないけれど 「情(なさけ)」の一字にゃ 涙がホロリ 昔かたぎの 荒くれで も一つおまけに まつり馬鹿 撥(バチ)が 撥が自慢の ソレキタ ドッコイ 勇み肌 空に浮かんだ 十六夜(いざよい)月が 今夜はあいつの 笑顔に見える 惚れて結んだ 縁(えにし)なら 幸せやりたい 百合の花 男 男度胸の ソレキタ ドッコイ 暴れ打ち | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 寄せる荒波 玄海灘に ドドンと響くぜ 太鼓のように やるぞ やるとも やらなけりゃ この世に生まれた 甲斐がない 男 男いのちの ソレキタ ドッコイ 暴れ打ち 酒と喧嘩は 負けないけれど 「情(なさけ)」の一字にゃ 涙がホロリ 昔かたぎの 荒くれで も一つおまけに まつり馬鹿 撥(バチ)が 撥が自慢の ソレキタ ドッコイ 勇み肌 空に浮かんだ 十六夜(いざよい)月が 今夜はあいつの 笑顔に見える 惚れて結んだ 縁(えにし)なら 幸せやりたい 百合の花 男 男度胸の ソレキタ ドッコイ 暴れ打ち |
浪花人情なんぼ上手に 儲(もう)けてみても 持って死なれる 銭はない 浪花人情 紙芝居…… 酔うて 見栄きる ド甲斐性なしに つくす可愛い ゝ おまえという女(おんな) 生まれついての 極楽トンボ 苦労水掛け 法善寺 浪花人情 しのび雨…… 愚痴もこぼさず 傘さしかけて ほろり泣かせる ゝ おまえという女 空を見上げりゃ 通天閣は ドンとどでかい 夢灯(とも)す 浪花人情 明日(あす)に咲け…… 肩を抱きよせ 行く花道に 春を呼ぶよな ゝ おまえという女 | 鏡五郎 | 水木れいじ | 岡千秋 | 馬場良 | なんぼ上手に 儲(もう)けてみても 持って死なれる 銭はない 浪花人情 紙芝居…… 酔うて 見栄きる ド甲斐性なしに つくす可愛い ゝ おまえという女(おんな) 生まれついての 極楽トンボ 苦労水掛け 法善寺 浪花人情 しのび雨…… 愚痴もこぼさず 傘さしかけて ほろり泣かせる ゝ おまえという女 空を見上げりゃ 通天閣は ドンとどでかい 夢灯(とも)す 浪花人情 明日(あす)に咲け…… 肩を抱きよせ 行く花道に 春を呼ぶよな ゝ おまえという女 |
しぐれ傘今夜で終りの恋ですか 運命(さだめ)に泣いてる しぐれ傘 秋の深さにひきづられ 切るに切れない 縁(えにし)の深さ 抱いて下さい もう一度 夜汽車の汽笛に叱られて 我が身を責めてる しぐれ傘 逢瀬重ねた隠れ宿 知っているのか 別れのつらさ 拗(す)ねて泣いてる 遠灯り 育てちゃいけない愛ゆえに 人目を憚(はばか)る しぐれ傘 どうせ添えぬと知りながら 誰が逢わせた あなたと私 罪な二人の 夜が更ける | 鏡五郎 | もず唱平 | 山崎剛昭 | 佐伯亮 | 今夜で終りの恋ですか 運命(さだめ)に泣いてる しぐれ傘 秋の深さにひきづられ 切るに切れない 縁(えにし)の深さ 抱いて下さい もう一度 夜汽車の汽笛に叱られて 我が身を責めてる しぐれ傘 逢瀬重ねた隠れ宿 知っているのか 別れのつらさ 拗(す)ねて泣いてる 遠灯り 育てちゃいけない愛ゆえに 人目を憚(はばか)る しぐれ傘 どうせ添えぬと知りながら 誰が逢わせた あなたと私 罪な二人の 夜が更ける |
八尾・風の盆飛騨の山あい 坂の町 土手に飛びかう 夕蛍(ゆうぼたる) 逢えば帯解く 間ももどかしい 三味(しゃみ)の音(ね) 衣擦(きぬず)れ 窓の月 戻れなくても いいのかえ 八尾(やつお)遣(や)るせぬ 風の盆 おまえ忘れる 暇がない おわら恋しい 夢ばかり 命かけても うばえぬ女(ひと)よ 死ぬときゃ一緒と 云うけれど わるい女で いいのかえ 三味の棹より 身が細る 誰か不幸に 落としても 恋の成就(じょうじゅ)は 叶わない 三日三晩の 逢瀬のやつれ 胡弓(こきゅう)が泣かせる 別れぎわ 戻るしかない いいのかえ 八尾名残りの 風の盆 | 鏡五郎 | 久仁京介 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 飛騨の山あい 坂の町 土手に飛びかう 夕蛍(ゆうぼたる) 逢えば帯解く 間ももどかしい 三味(しゃみ)の音(ね) 衣擦(きぬず)れ 窓の月 戻れなくても いいのかえ 八尾(やつお)遣(や)るせぬ 風の盆 おまえ忘れる 暇がない おわら恋しい 夢ばかり 命かけても うばえぬ女(ひと)よ 死ぬときゃ一緒と 云うけれど わるい女で いいのかえ 三味の棹より 身が細る 誰か不幸に 落としても 恋の成就(じょうじゅ)は 叶わない 三日三晩の 逢瀬のやつれ 胡弓(こきゅう)が泣かせる 別れぎわ 戻るしかない いいのかえ 八尾名残りの 風の盆 |
漁火の宿わかれ盃 なみだで干して 返すお前の 移り紅 海に揺れてる 灯火(あかり)のように 燃えて死ねたら いいと言う 窓にちらちら 漁火の宿 肌を初めて 交わした夜も 同じ今夜の 宿枕 髪の乱れを 恥らいながら 梳(と)かすお前の 肩越しに 燃えてあかあか 漁火の宿 貸した手枕 お前は外し ひとり夜明けに 旅支度 わかれ化粧の 鏡の中に 映る灯火(あかり)は 残り火か 沖にゆらゆら 漁火の宿 | 鏡五郎 | 木下龍太郎 | 影山時則 | 前田俊明 | わかれ盃 なみだで干して 返すお前の 移り紅 海に揺れてる 灯火(あかり)のように 燃えて死ねたら いいと言う 窓にちらちら 漁火の宿 肌を初めて 交わした夜も 同じ今夜の 宿枕 髪の乱れを 恥らいながら 梳(と)かすお前の 肩越しに 燃えてあかあか 漁火の宿 貸した手枕 お前は外し ひとり夜明けに 旅支度 わかれ化粧の 鏡の中に 映る灯火(あかり)は 残り火か 沖にゆらゆら 漁火の宿 |
片恋しぐれくじけちゃ駄目だと やさしく抱いた あの日のあなたが わたしの命 見てはいけない 男のこころ きりがないほど 燃やしておいて うしろ姿の 片恋しぐれ 悲しい過去より 小さなあした 夢みてつくした あゝ馬鹿でした 惚れてしまえば おんなは一途 今度こそはと 信じたわたし 情け知らずか 片恋しぐれ 泣かせてみじめに させるもあなた 喜びしあわせ くれるもあなた たった一年 おもいで橋が 渡りきれない 戻れもしない 濡れて待ちます 片恋しぐれ | 鏡五郎 | 久仁京介 | 山崎剛昭 | | くじけちゃ駄目だと やさしく抱いた あの日のあなたが わたしの命 見てはいけない 男のこころ きりがないほど 燃やしておいて うしろ姿の 片恋しぐれ 悲しい過去より 小さなあした 夢みてつくした あゝ馬鹿でした 惚れてしまえば おんなは一途 今度こそはと 信じたわたし 情け知らずか 片恋しぐれ 泣かせてみじめに させるもあなた 喜びしあわせ くれるもあなた たった一年 おもいで橋が 渡りきれない 戻れもしない 濡れて待ちます 片恋しぐれ |
清水の次郎長富士を背にして 清水を起てば ひとり残した お蝶に詫びる 三保の松原 潮風吹けば 草鞋(わらじ)に砂の 駿河湾 時雨街道 旅すがた [台詞] 「大政、仕度はいいか? お蝶、船宿末廣(すえひろ) あとをたのむぞ…」 あれが清水の 次郎長一家 縞の合羽に 振り分け荷物 菅笠(すげがさ)深く 足並揃え 街道一の いい男 風に追われて 東海道 義理だ仁義と 世間を渡り 幕末維新 その名を残す 腰の長脇差(ながどす) 背中に廻し 富士の山麓 開墾へ 清水の次郎長 國づくり | 鏡五郎 | 古川ゆう子 | 今澤雅一 | 池多孝春 | 富士を背にして 清水を起てば ひとり残した お蝶に詫びる 三保の松原 潮風吹けば 草鞋(わらじ)に砂の 駿河湾 時雨街道 旅すがた [台詞] 「大政、仕度はいいか? お蝶、船宿末廣(すえひろ) あとをたのむぞ…」 あれが清水の 次郎長一家 縞の合羽に 振り分け荷物 菅笠(すげがさ)深く 足並揃え 街道一の いい男 風に追われて 東海道 義理だ仁義と 世間を渡り 幕末維新 その名を残す 腰の長脇差(ながどす) 背中に廻し 富士の山麓 開墾へ 清水の次郎長 國づくり |
千鳥の舞瀬戸は引き潮 夕浪(ゆうなみ)しぐれ あれも夢です これも夢 せめて逢いたや もう一度 はぐれ千鳥の 啼く声に 偲(しの)ぶ都の あのひとを 思いだします 福良(ふくら)の湾(みなと) 情かわした 春弥生(やよい) 揺れる入江の 恋小舟 呼べど帰らぬ あのひとを 待って今宵も 身を焦がす 出(い)でしあの月 雲間にかくれ 洗い髪にも ひやり風 夢で逢いたや ひと目でも 雨戸震(ふる)わす 潮鳴りに 幾夜寝覚めて 袖(そで)濡らす | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 瀬戸は引き潮 夕浪(ゆうなみ)しぐれ あれも夢です これも夢 せめて逢いたや もう一度 はぐれ千鳥の 啼く声に 偲(しの)ぶ都の あのひとを 思いだします 福良(ふくら)の湾(みなと) 情かわした 春弥生(やよい) 揺れる入江の 恋小舟 呼べど帰らぬ あのひとを 待って今宵も 身を焦がす 出(い)でしあの月 雲間にかくれ 洗い髪にも ひやり風 夢で逢いたや ひと目でも 雨戸震(ふる)わす 潮鳴りに 幾夜寝覚めて 袖(そで)濡らす |
なみだ川川面に揺れる かがり火は 女心の 残り火か これが最後の 恋一夜(ひとよ) たとえ死んでも 忘れない 鵜飼(うかい)い木曾川 なみだ川 枕の下の せせらぎを 聞いて眠れぬ せつなさよ せめて今夜は 夜明けまで 甘えさせてね 抱きしめて 未練木曾川 なみだ川 あなたとならば どこまでも 苦労七瀬(ななせ)も 越えられた 噂しぶきに 身をもまれ 手漕(てこ)ぎ笹舟(ささぶね) どこへゆく 別れ木曾川 なみだ川 | 鏡五郎 | 下地亜記子 | 四方章人 | 前田俊明 | 川面に揺れる かがり火は 女心の 残り火か これが最後の 恋一夜(ひとよ) たとえ死んでも 忘れない 鵜飼(うかい)い木曾川 なみだ川 枕の下の せせらぎを 聞いて眠れぬ せつなさよ せめて今夜は 夜明けまで 甘えさせてね 抱きしめて 未練木曾川 なみだ川 あなたとならば どこまでも 苦労七瀬(ななせ)も 越えられた 噂しぶきに 身をもまれ 手漕(てこ)ぎ笹舟(ささぶね) どこへゆく 別れ木曾川 なみだ川 |
男の風雪逆(さか)ろうな さだめ受けとめ 旅ゆけば 佐渡も弥彦も 風と雪 おけさ袈裟懸(けさが)け 三味線(しゃみ)を抱き 寒(さぶ)や寒(さぶ)やで 峠をこえた すきま風吹く 仮の宿 風を追い 風に追われて 幾歳(いくとせ)か 親の顔さえ 遥かなり 春にゃ桜が 咲き誇る 秋にゃ芒(すすき)も 招いてくれる こころ晴れる日 いつじゃやら しんしんと 雪の降る夜 あつあつの 豆腐おどらせ 鍋を食う そんな一夜の あの女(ひと)が 終(つい)の棲(す)み処(か)に なってもいいと 髪をみだした 柏崎 | 鏡五郎 | 久仁京介 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 逆(さか)ろうな さだめ受けとめ 旅ゆけば 佐渡も弥彦も 風と雪 おけさ袈裟懸(けさが)け 三味線(しゃみ)を抱き 寒(さぶ)や寒(さぶ)やで 峠をこえた すきま風吹く 仮の宿 風を追い 風に追われて 幾歳(いくとせ)か 親の顔さえ 遥かなり 春にゃ桜が 咲き誇る 秋にゃ芒(すすき)も 招いてくれる こころ晴れる日 いつじゃやら しんしんと 雪の降る夜 あつあつの 豆腐おどらせ 鍋を食う そんな一夜の あの女(ひと)が 終(つい)の棲(す)み処(か)に なってもいいと 髪をみだした 柏崎 |
お前を離さない明日(あす)にはぐれた 男の涙 泣いて叱って くれた奴 誰も他人の この街で 惚れたおんなは お前がひとり 離さない… 離さない… 強く抱きしめ お前を離さない 苦労なんかは 慣れっこですと おれの眸(め)をみて 微笑(わら)う奴 愚痴も弱音も こぼさずに 尽くすおんなは お前がひとり 離さない… 離さない… 何があっても お前を離さない 夢があるから 倖せですと そばで酌して くれる奴 永い人生 肩寄せて 生きるおんなは お前がひとり 離さない… 離さない… 強く抱きしめ お前を離さない | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 明日(あす)にはぐれた 男の涙 泣いて叱って くれた奴 誰も他人の この街で 惚れたおんなは お前がひとり 離さない… 離さない… 強く抱きしめ お前を離さない 苦労なんかは 慣れっこですと おれの眸(め)をみて 微笑(わら)う奴 愚痴も弱音も こぼさずに 尽くすおんなは お前がひとり 離さない… 離さない… 何があっても お前を離さない 夢があるから 倖せですと そばで酌して くれる奴 永い人生 肩寄せて 生きるおんなは お前がひとり 離さない… 離さない… 強く抱きしめ お前を離さない |
おしどり人生こんなド阿呆に 惚れたも阿呆よ 抱けばうなずく 恋女房 おしどり人生 二十年 泣いて笑うて 憂き世坂 命ふたつで 越えてきた おまえ…おまえ… 咲いてうれしい 夫婦花 金も甲斐性も ないない尽くし みんな承知で ついて来た おしどり人生 幕あきは 着のみ着のまま 飲みほした やぶれ屋台の 契り酒 おまえ…おまえ… 幾度腹では 詫びたやら 苦労くの字に 身を折らりょうと 松のみどりは 天をさす おしどり人生 悔いはない 明日も頼むと 肩よせりゃ 春のうす陽が 目にしみる おまえ…おまえ… この手離すな いつまでも | 鏡五郎 | 水木れいじ | 久保進一 | 池多孝春 | こんなド阿呆に 惚れたも阿呆よ 抱けばうなずく 恋女房 おしどり人生 二十年 泣いて笑うて 憂き世坂 命ふたつで 越えてきた おまえ…おまえ… 咲いてうれしい 夫婦花 金も甲斐性も ないない尽くし みんな承知で ついて来た おしどり人生 幕あきは 着のみ着のまま 飲みほした やぶれ屋台の 契り酒 おまえ…おまえ… 幾度腹では 詫びたやら 苦労くの字に 身を折らりょうと 松のみどりは 天をさす おしどり人生 悔いはない 明日も頼むと 肩よせりゃ 春のうす陽が 目にしみる おまえ…おまえ… この手離すな いつまでも |
津軽海峡鮪船一世一代 鮪(まぐろ)に賭けた 男いのちの 一本釣りだ 獲るか獲れぬで 天地の違い 揺れる小船は 戦船(いくさぶね) 津軽海峡 大間の漁場 俺は十五で おやじの船に 夢を追いかけ 二十と五年 海猫(ごめ)が騒げば 鮪(まぐろ)が来ると 烏賊(いか)を仕掛けて この勝負 津軽海峡 故郷港(ふるさとみなと) 獲(と)れた鮪(まぐろ)の 背鰭(せびれ)を切って 神に供えて 両手を合わす 湯割焼酎 祝いの酒だ 笑顔嬉しい 恋女房 津軽海峡 男の漁場 | 鏡五郎 | 鈴木信子 | 山崎剛昭 | 伊戸のりお | 一世一代 鮪(まぐろ)に賭けた 男いのちの 一本釣りだ 獲るか獲れぬで 天地の違い 揺れる小船は 戦船(いくさぶね) 津軽海峡 大間の漁場 俺は十五で おやじの船に 夢を追いかけ 二十と五年 海猫(ごめ)が騒げば 鮪(まぐろ)が来ると 烏賊(いか)を仕掛けて この勝負 津軽海峡 故郷港(ふるさとみなと) 獲(と)れた鮪(まぐろ)の 背鰭(せびれ)を切って 神に供えて 両手を合わす 湯割焼酎 祝いの酒だ 笑顔嬉しい 恋女房 津軽海峡 男の漁場 |
みれん船汽笛ひびけば 波の瀬を こえてゆくのか おまえはひとり 女ごころに ほだされながら 惚れたよ 泣いたよ 夢見たよ 霧のみなとの みれん船 おれにつくして くれた奴 それがどうした 訳さえいわず 男なりゃこそ 手をふるけれど 惚れたよ 泣いたよ 夢見たよ 鴎あと追う みれん船 白い灯台 波の音 胸がさわぐよ 男の未練 恋はうたかた いつまた逢える 惚れたよ 泣いたよ 夢見たよ 名残りつきない みれん船 | 鏡五郎 | 久仁京介 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 汽笛ひびけば 波の瀬を こえてゆくのか おまえはひとり 女ごころに ほだされながら 惚れたよ 泣いたよ 夢見たよ 霧のみなとの みれん船 おれにつくして くれた奴 それがどうした 訳さえいわず 男なりゃこそ 手をふるけれど 惚れたよ 泣いたよ 夢見たよ 鴎あと追う みれん船 白い灯台 波の音 胸がさわぐよ 男の未練 恋はうたかた いつまた逢える 惚れたよ 泣いたよ 夢見たよ 名残りつきない みれん船 |
惚れて道づれおまえと歩いた 人生は 晴れの日ばかりじゃ なかったな 苦労つづきの 山坂だけど おまえのやさしさ その笑顔 あれば明日(あした)に 歩いてゆける 惚れて道づれ おまえと生きる 夢みる男の その背中 後押しできれば いいと云う いつも心じゃ 感謝をしても 口にはだせない 意地っぱり たまにゃ飲もうか いたわり酒を 惚れて道づれ おまえと生きる あなたに出逢えて よかったと 恥じらう目許の 愛(いと)おしさ 冬の木枯し 冷たいけれど 情けのぬくもり 寄せあえば きっと来るのさ ふたりの春は 惚れて道づれ おまえと生きる | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 池多孝春 | おまえと歩いた 人生は 晴れの日ばかりじゃ なかったな 苦労つづきの 山坂だけど おまえのやさしさ その笑顔 あれば明日(あした)に 歩いてゆける 惚れて道づれ おまえと生きる 夢みる男の その背中 後押しできれば いいと云う いつも心じゃ 感謝をしても 口にはだせない 意地っぱり たまにゃ飲もうか いたわり酒を 惚れて道づれ おまえと生きる あなたに出逢えて よかったと 恥じらう目許の 愛(いと)おしさ 冬の木枯し 冷たいけれど 情けのぬくもり 寄せあえば きっと来るのさ ふたりの春は 惚れて道づれ おまえと生きる |
長良川舟唄流れゆく 川の水面(みなも)に 降っては消える 細雪 夏の鵜飼いの しあわせが 噂ひとつで 壊れるなんて 知らなきゃよかった 恋の裏 舟唄聞こえる 長良川 かがり火を 水に映(うつ)して ふたりが燃えた 夢一夜(ひとよ) 死ぬの生きるの 嘆(なげ)く日を 誰がわかって いたのでしょうか 愛(いと)しさ憎(にく)さの 旅の宿 夜更けて木立(こだち)の 蝉しぐれ 夏帯(なつおび)を すすり泣かせて 解(ほど)いたあなた 水鏡 女いのちの 黒髪で 男ごころを つなぎたかった 今では独(ひと)りに 戻れない 流れの舟唄 長良川 | 鏡五郎 | 久仁京介 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 流れゆく 川の水面(みなも)に 降っては消える 細雪 夏の鵜飼いの しあわせが 噂ひとつで 壊れるなんて 知らなきゃよかった 恋の裏 舟唄聞こえる 長良川 かがり火を 水に映(うつ)して ふたりが燃えた 夢一夜(ひとよ) 死ぬの生きるの 嘆(なげ)く日を 誰がわかって いたのでしょうか 愛(いと)しさ憎(にく)さの 旅の宿 夜更けて木立(こだち)の 蝉しぐれ 夏帯(なつおび)を すすり泣かせて 解(ほど)いたあなた 水鏡 女いのちの 黒髪で 男ごころを つなぎたかった 今では独(ひと)りに 戻れない 流れの舟唄 長良川 |
おまえの涙まわり道して つまずく路地で しっかりしてよと 泣いたやつ おまえの涙を 見たときに 出直す勇気が 湧いたのさ そばにいてくれ これからも なァおまえ 惚れた苦労は 苦労じゃないと お猪口にお酌を してくれる おまえの笑顔の あたたかさ 故郷のおふくろ 思いだす 過ぎたおんなさ この俺にゃ なァおまえ 他人(ひと)がうらやむ 倖せよりも 明日(あした)があるなら いいと云う おまえのやさしさ いじらしさ 男のこころを 熱くする ふたり一緒さ どこまでも なァおまえ | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | まわり道して つまずく路地で しっかりしてよと 泣いたやつ おまえの涙を 見たときに 出直す勇気が 湧いたのさ そばにいてくれ これからも なァおまえ 惚れた苦労は 苦労じゃないと お猪口にお酌を してくれる おまえの笑顔の あたたかさ 故郷のおふくろ 思いだす 過ぎたおんなさ この俺にゃ なァおまえ 他人(ひと)がうらやむ 倖せよりも 明日(あした)があるなら いいと云う おまえのやさしさ いじらしさ 男のこころを 熱くする ふたり一緒さ どこまでも なァおまえ |
なみだ月こころの寒さに 熱燗注げば おとこ未練が 目を覚ます あんないい娘(こ)を 何故泣かしたと 責めているよな 酒の味 惚れたと素直に 口には出せぬ 恋もあるのさ 男には つれて逃げてと すがった顔が 酒の向こうに 見え隠れ 倖(しあわ)せやれない 男の弱さ 詫びてみたって もう遅い はしご酒して つまずく路地に 浮かぶ今宵の なみだ月 | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 宮下健治 | 南郷達也 | こころの寒さに 熱燗注げば おとこ未練が 目を覚ます あんないい娘(こ)を 何故泣かしたと 責めているよな 酒の味 惚れたと素直に 口には出せぬ 恋もあるのさ 男には つれて逃げてと すがった顔が 酒の向こうに 見え隠れ 倖(しあわ)せやれない 男の弱さ 詫びてみたって もう遅い はしご酒して つまずく路地に 浮かぶ今宵の なみだ月 |
淡雪の橋紙縒(こより)で作った 指輪だけれど 女にゃうれしい くすり指 雪よ降れ降れ 帰れぬほどに…… 明日(あす)は二人じゃ 渡れない 宿の前には 淡雪の橋 付けてはいけない 貴方のために 口紅拭(ふ)き取る 宿鏡(やどかがみ) 雪よ降れ降れ 列車も止まれ…… 朝が来たなら しあわせも 解(と)けて消えてく 淡雪の橋 形見に残して 置きたいけれど 移り香流した 夜明け風呂 雪よ降れ降れ 渡れぬように…… 胸の想いは届かずに いつか止んでる 淡雪の橋 | 鏡五郎 | 木下龍太郎 | 久保進一 | | 紙縒(こより)で作った 指輪だけれど 女にゃうれしい くすり指 雪よ降れ降れ 帰れぬほどに…… 明日(あす)は二人じゃ 渡れない 宿の前には 淡雪の橋 付けてはいけない 貴方のために 口紅拭(ふ)き取る 宿鏡(やどかがみ) 雪よ降れ降れ 列車も止まれ…… 朝が来たなら しあわせも 解(と)けて消えてく 淡雪の橋 形見に残して 置きたいけれど 移り香流した 夜明け風呂 雪よ降れ降れ 渡れぬように…… 胸の想いは届かずに いつか止んでる 淡雪の橋 |
修善寺の宿伊豆は湯の里 湯けむりに 人眼をしのんだ 恋の道 あなたに一夜(ひとよ) 身をまかせ 千夜泣いても いいのです 情けください… 修善寺の宿 あれは竹林(ちくりん) 笹の音 湯あがり浴衣で 酌をする 窓から覗(み)てる 眉月が 罪なおんなの 胸を刺す 離したくない… 修善寺の宿 墨絵ぼかしの 山の端(は)に 夜明けが白々 しのび寄る 愛しい男性(ひと)の 移り香を ひとり湯舟で 流す朝 夢は束の間… 修善寺の宿 | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 伊豆は湯の里 湯けむりに 人眼をしのんだ 恋の道 あなたに一夜(ひとよ) 身をまかせ 千夜泣いても いいのです 情けください… 修善寺の宿 あれは竹林(ちくりん) 笹の音 湯あがり浴衣で 酌をする 窓から覗(み)てる 眉月が 罪なおんなの 胸を刺す 離したくない… 修善寺の宿 墨絵ぼかしの 山の端(は)に 夜明けが白々 しのび寄る 愛しい男性(ひと)の 移り香を ひとり湯舟で 流す朝 夢は束の間… 修善寺の宿 |
宇奈月の雨深山(みやま)しぐれか 川霧か 濡れて滲(にじ)んだ 湯の町あかり 来ないあなたを 今宵も待てば 情け重(かさ)ねた 想い出ばかり… 誰かしくしく泣くような 宇奈月(うなづき)の雨 耳を澄ませば 窓の外 瀬音せつない 黒部の川よ 女みれんの 湯あがり化粧(げしょう) 髪を梳(と)かせば あなたの匂い… きっと今夜は眠れない 宇奈月の雨 枕さびしい ひとり寝の 夜がなおさら 愛しくさせる いつか忘れる 運命(さだめ)の恋と 知っていながら 残り火ゆれて… 夢で逢いたい抱かれたい 宇奈月の雨 | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 深山(みやま)しぐれか 川霧か 濡れて滲(にじ)んだ 湯の町あかり 来ないあなたを 今宵も待てば 情け重(かさ)ねた 想い出ばかり… 誰かしくしく泣くような 宇奈月(うなづき)の雨 耳を澄ませば 窓の外 瀬音せつない 黒部の川よ 女みれんの 湯あがり化粧(げしょう) 髪を梳(と)かせば あなたの匂い… きっと今夜は眠れない 宇奈月の雨 枕さびしい ひとり寝の 夜がなおさら 愛しくさせる いつか忘れる 運命(さだめ)の恋と 知っていながら 残り火ゆれて… 夢で逢いたい抱かれたい 宇奈月の雨 |
鏡川流れる水は 逆(さか)らわず 草木は風に ただなびく 濁(にご)った川も 澄(す)む川も 同じこの世の 川ならば 信じるままに 流れたい こころを映す 鏡川 焦(あせ)らず急(せ)かず 悠々と 試練の波に 耐えてゆく 器用に生きて ゆけないが 折り目筋目は きっちりと 男のままで 流れたい いのちを映す 鏡川 時代がいくら 変わろうと かわらぬ情け 人の愛 己(おのれ)の不運 嘆くより 生きる喜(よろこ)び 倖(しあわ)せを 肚(こころ)に抱いて 流れたい あしたを映す 鏡川 | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | 流れる水は 逆(さか)らわず 草木は風に ただなびく 濁(にご)った川も 澄(す)む川も 同じこの世の 川ならば 信じるままに 流れたい こころを映す 鏡川 焦(あせ)らず急(せ)かず 悠々と 試練の波に 耐えてゆく 器用に生きて ゆけないが 折り目筋目は きっちりと 男のままで 流れたい いのちを映す 鏡川 時代がいくら 変わろうと かわらぬ情け 人の愛 己(おのれ)の不運 嘆くより 生きる喜(よろこ)び 倖(しあわ)せを 肚(こころ)に抱いて 流れたい あしたを映す 鏡川 |
黒髪しぐれ忍ぶ恋でも 情炎(いのち)が燃えりゃ 蛇の目を斜めに 隠れ茶屋 おんな…切(せつ)なや 黒髪しぐれ あなた待つ夜の 宵化粧 窓の下には 貴(き)船川(ぶねがわ) 膝を崩して ほんのり酔って 添えないこの世に うらみ言 止(や)んで…おくれよ 黒髪しぐれ 岩に砕ける 瀬音にも もしや来たかと 裏木戸を 越えちゃいけない さだめの橋を 渡れば別れは すぐに来る おんな…哀(かな)しや 黒髪しぐれ 泣けぬわたしは 火の螢 あなたひとりに 身を焦がす | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山中孝真 | 南郷達也 | 忍ぶ恋でも 情炎(いのち)が燃えりゃ 蛇の目を斜めに 隠れ茶屋 おんな…切(せつ)なや 黒髪しぐれ あなた待つ夜の 宵化粧 窓の下には 貴(き)船川(ぶねがわ) 膝を崩して ほんのり酔って 添えないこの世に うらみ言 止(や)んで…おくれよ 黒髪しぐれ 岩に砕ける 瀬音にも もしや来たかと 裏木戸を 越えちゃいけない さだめの橋を 渡れば別れは すぐに来る おんな…哀(かな)しや 黒髪しぐれ 泣けぬわたしは 火の螢 あなたひとりに 身を焦がす |
男ごころおまえの笑顔を 見ているだけで こんなに安らぐ 男のこころ 逢えてよかった やさしい女(ひと)に 俺の…俺の…宝だよ ついて来てくれ 惚れた女はおまえだけ 誰でもひとりじゃ 生きてはゆけぬ 隣に寄り添う 誰かが欲しい 逢えてよかった 可愛い女(ひと)に 肩を…肩を…抱きしめりゃ 頬(ほほ)が羞(は)じらう 甘え上手ないい女 おまえのお酌で ほんのり酔えば 倖せしみじみ 感じる俺さ 逢えてよかった 一途な女(ひと)に きっと…きっと…離さない そばにいてくれ 惚れた女はおまえだけ | 鏡五郎 | 仁井谷俊也 | 山崎剛昭 | 南郷達也 | おまえの笑顔を 見ているだけで こんなに安らぐ 男のこころ 逢えてよかった やさしい女(ひと)に 俺の…俺の…宝だよ ついて来てくれ 惚れた女はおまえだけ 誰でもひとりじゃ 生きてはゆけぬ 隣に寄り添う 誰かが欲しい 逢えてよかった 可愛い女(ひと)に 肩を…肩を…抱きしめりゃ 頬(ほほ)が羞(は)じらう 甘え上手ないい女 おまえのお酌で ほんのり酔えば 倖せしみじみ 感じる俺さ 逢えてよかった 一途な女(ひと)に きっと…きっと…離さない そばにいてくれ 惚れた女はおまえだけ |