花蕾紅をささない くちびるは 愛の言葉に ふるえがち 抱いて語れば いいけれど それではからだが こわれそう 野暮な男が 目を伏せて 息をするのも 苦しげに 切ない思いを 通わせる 咲かぬなら 咲くまで待とう 花蕾(はなつぼみ) 咲かぬなら 咲かせてみせよう 花蕾 咲かぬなら 忘れてしまえ 花蕾 小首かしげて もの想う 好きな歌など 口ずさむ いずれ女に なるけれど 今まだ稚い その姿 いつか誰かの 言葉にも パッと色づく こともある その日をおそれて 見るばかり 咲かぬなら 咲くまで待とう 花蕾 咲かぬなら 咲かせてみせよう 花蕾 咲かぬなら 忘れてしまえ 花蕾 咲かぬなら 咲くまで待とう 花蕾 咲かぬなら 咲かせてみせよう 花蕾 咲かぬなら 忘れてしまえ 花蕾 | 美空ひばり | 阿久悠 | 吉田正 | | 紅をささない くちびるは 愛の言葉に ふるえがち 抱いて語れば いいけれど それではからだが こわれそう 野暮な男が 目を伏せて 息をするのも 苦しげに 切ない思いを 通わせる 咲かぬなら 咲くまで待とう 花蕾(はなつぼみ) 咲かぬなら 咲かせてみせよう 花蕾 咲かぬなら 忘れてしまえ 花蕾 小首かしげて もの想う 好きな歌など 口ずさむ いずれ女に なるけれど 今まだ稚い その姿 いつか誰かの 言葉にも パッと色づく こともある その日をおそれて 見るばかり 咲かぬなら 咲くまで待とう 花蕾 咲かぬなら 咲かせてみせよう 花蕾 咲かぬなら 忘れてしまえ 花蕾 咲かぬなら 咲くまで待とう 花蕾 咲かぬなら 咲かせてみせよう 花蕾 咲かぬなら 忘れてしまえ 花蕾 |
恋情忘れえぬ きみの面影 抱(いだ)く夜(よ)は 干(ほ)せども酔えぬ 炎(ひ)の酒よ とまり木づたい さ迷えど 甲斐なく燃ゆる わが恋よ 狂おしく 素肌かさねし おもひでの ゆらぎてよぎる 夜の川 かえらぬ夢と 知りながら 片恋ごころ とめどなく 人の世の 旅に行き暮れ 見かえれば いのちと燃えし 恋ひとつ いとしきひとよ 今もなお きみこそ永遠(とわ)の わが青春(はる)よ | 美空ひばり | 吉田旺 | 徳久広司 | | 忘れえぬ きみの面影 抱(いだ)く夜(よ)は 干(ほ)せども酔えぬ 炎(ひ)の酒よ とまり木づたい さ迷えど 甲斐なく燃ゆる わが恋よ 狂おしく 素肌かさねし おもひでの ゆらぎてよぎる 夜の川 かえらぬ夢と 知りながら 片恋ごころ とめどなく 人の世の 旅に行き暮れ 見かえれば いのちと燃えし 恋ひとつ いとしきひとよ 今もなお きみこそ永遠(とわ)の わが青春(はる)よ |
KANPAI!!何年ぶりでしょう お元気そうね…… いいのよそんなに あやまらないで 時効にしましょう 過去(むかし)のことは おたがいあの頃 若かったもの KANPAI KANPAIしましょう 再会祝って (ウォウ ウォウ) KANPAI KANPAIしましょう 小粋な偶然に わたしも今では 人妻なんて…… ジョークよあれから 独身(ひとりみ)つづき ちがうのあなたの せいではないわ 気楽なくらしが 気に入ってるの KANPAI KANPAIしましょう 生きててよかった (ウォウ ウォウ) KANPAI KANPAIしましょう うれしい人生に KANPAI KANPAIしましょう 再会祝って (ウォウ ウォウ) KANPAI KANPAIしましょう うれしい人生に KANPAI!! (ウォウ ウォウ) KANPAI!! (ウォウ ウォウ) KANPAI!! KANPAIしましょう | 美空ひばり | 吉田旺 | 徳久広司 | | 何年ぶりでしょう お元気そうね…… いいのよそんなに あやまらないで 時効にしましょう 過去(むかし)のことは おたがいあの頃 若かったもの KANPAI KANPAIしましょう 再会祝って (ウォウ ウォウ) KANPAI KANPAIしましょう 小粋な偶然に わたしも今では 人妻なんて…… ジョークよあれから 独身(ひとりみ)つづき ちがうのあなたの せいではないわ 気楽なくらしが 気に入ってるの KANPAI KANPAIしましょう 生きててよかった (ウォウ ウォウ) KANPAI KANPAIしましょう うれしい人生に KANPAI KANPAIしましょう 再会祝って (ウォウ ウォウ) KANPAI KANPAIしましょう うれしい人生に KANPAI!! (ウォウ ウォウ) KANPAI!! (ウォウ ウォウ) KANPAI!! KANPAIしましょう |
われとわが身を眠らす子守唄眠れ 眠れ わが魂よ 雨の 匂いに むせながら みんな 最後は 一人ぼち てんてん 手鞠の 手がそれて 別れて 来ました あの人と 眠れ 眠れ わが魂よ 明日は嵐か 青空か みんな自分を 愛してる てるてる坊主の 真似をして 死んだりしません つらくとも 眠れ 眠れ わが魂よ われとわが身を 抱きしめる みんな迷い子の 一人旅 さよなら三角 また逢って 今度は 二人で 眠りたい | 美空ひばり | なかにし礼 | 三木たかし | | 眠れ 眠れ わが魂よ 雨の 匂いに むせながら みんな 最後は 一人ぼち てんてん 手鞠の 手がそれて 別れて 来ました あの人と 眠れ 眠れ わが魂よ 明日は嵐か 青空か みんな自分を 愛してる てるてる坊主の 真似をして 死んだりしません つらくとも 眠れ 眠れ わが魂よ われとわが身を 抱きしめる みんな迷い子の 一人旅 さよなら三角 また逢って 今度は 二人で 眠りたい |
あの丘越えて山の牧場の 夕暮に 雁が飛んでる ただ一羽 私もひとり ただひとり 馬(アオ)の背中に 眼をさまし イヤッホー イヤッホー お花畑の まひるどき 百舌が鳴いてる 雲の上 私はひとり ただひとり 遠い都を 思い出し イヤッホー イヤッホー 山の湖 白樺の 影が揺らめく 静けさよ 私はひとり ただひとり 恋しい人の 名を呼んで イヤッホー イヤッホー 山の牧場の 星の夜 風に揺れてる 灯は 私とおなじ ただひとり 泣けば悲しい 山彦が イヤッホー イヤッホー イヤッホー イヤッホー | 美空ひばり | 菊田一夫 | 万城目正 | | 山の牧場の 夕暮に 雁が飛んでる ただ一羽 私もひとり ただひとり 馬(アオ)の背中に 眼をさまし イヤッホー イヤッホー お花畑の まひるどき 百舌が鳴いてる 雲の上 私はひとり ただひとり 遠い都を 思い出し イヤッホー イヤッホー 山の湖 白樺の 影が揺らめく 静けさよ 私はひとり ただひとり 恋しい人の 名を呼んで イヤッホー イヤッホー 山の牧場の 星の夜 風に揺れてる 灯は 私とおなじ ただひとり 泣けば悲しい 山彦が イヤッホー イヤッホー イヤッホー イヤッホー |
素敵なランデブー私の好きな あの人が 昼の休みに 言いました いつもの所 いつもの様に あなたの来るのを 待っている ランランランラン ランデブー ランランランラン ランデブー 若い心 弾む今宵 囁くは アイアイアイアイ アイラブユー ユーユーユーユー ユーラブミー 若い命 燃やす今宵 ランラン ランデブー そぼ降る雨の たそがれは 静かな路地の 喫茶店 甘いレモンの 香りの様な とても素敵な 夜でした ランランランラン ランデブー ランランランラン ランデブー 若い心 弾む今宵 囁くは アイアイアイアイ アイラブユー ユーユーユーユー ユーラブミー 若い命 燃やす今宵 ランラン ランデブー 貴方の好きな あの人が 昼の休みに ささやいた いつもの所 いつもの様に あなたの来るのを 待っている ランランランラン ランデブー ランランランラン ランデブー 若い心 弾む今宵 囁くは アイアイアイアイ アイラブユー ユーユーユーユー ユーラブミー 若い命 燃やす今宵 ランラン ランデブー | 美空ひばり | 原六朗 | 原六朗 | 原六朗 | 私の好きな あの人が 昼の休みに 言いました いつもの所 いつもの様に あなたの来るのを 待っている ランランランラン ランデブー ランランランラン ランデブー 若い心 弾む今宵 囁くは アイアイアイアイ アイラブユー ユーユーユーユー ユーラブミー 若い命 燃やす今宵 ランラン ランデブー そぼ降る雨の たそがれは 静かな路地の 喫茶店 甘いレモンの 香りの様な とても素敵な 夜でした ランランランラン ランデブー ランランランラン ランデブー 若い心 弾む今宵 囁くは アイアイアイアイ アイラブユー ユーユーユーユー ユーラブミー 若い命 燃やす今宵 ランラン ランデブー 貴方の好きな あの人が 昼の休みに ささやいた いつもの所 いつもの様に あなたの来るのを 待っている ランランランラン ランデブー ランランランラン ランデブー 若い心 弾む今宵 囁くは アイアイアイアイ アイラブユー ユーユーユーユー ユーラブミー 若い命 燃やす今宵 ランラン ランデブー |
芸道一代いのち一筋 芸一筋で 勝つか負けるか やるだけやるさ 女黒髪 きりりとかんで 仰ぐおぼろの 仰ぐおぼろの 月の色 月の色 女一人で 生きぬくからは ふまれけられは 覚悟の前よ 姿見せずに 泣くほととぎす 女心を 女心を 誰が知ろ 誰が知ろ 小粒ながらも ひばりの鳥は 泣いて元気で 青空のぼる 麦の畑の 小さな巣には わたし見ている わたし見ている 母がある 母がある | 美空ひばり | 西條八十 | 山本丈晴 | | いのち一筋 芸一筋で 勝つか負けるか やるだけやるさ 女黒髪 きりりとかんで 仰ぐおぼろの 仰ぐおぼろの 月の色 月の色 女一人で 生きぬくからは ふまれけられは 覚悟の前よ 姿見せずに 泣くほととぎす 女心を 女心を 誰が知ろ 誰が知ろ 小粒ながらも ひばりの鳥は 泣いて元気で 青空のぼる 麦の畑の 小さな巣には わたし見ている わたし見ている 母がある 母がある |
カチューシャの唄カチューシャ可愛や 別れのつらさ せめて淡雪 とけぬ間に 神に願いを ララ かけましょか カチューシャ可愛や 別れのつらさ 今宵ひと夜に ふる雪の 明日は野山の ララ 路かくせ カチューシャ可愛や 別れのつらさ つらい別れの 涙のひまに 風は野を吹く ララ 日はくれる カチューシャ可愛や 別れのつらさ 広い野原を とぼとぼと 独り出て行く ララ あすの旅 | 美空ひばり | 島村抱月・相馬御風 | 中山晋平 | | カチューシャ可愛や 別れのつらさ せめて淡雪 とけぬ間に 神に願いを ララ かけましょか カチューシャ可愛や 別れのつらさ 今宵ひと夜に ふる雪の 明日は野山の ララ 路かくせ カチューシャ可愛や 別れのつらさ つらい別れの 涙のひまに 風は野を吹く ララ 日はくれる カチューシャ可愛や 別れのつらさ 広い野原を とぼとぼと 独り出て行く ララ あすの旅 |
ラヴ・イズ・オーヴァーLove is over 悲しいけれど 終りにしよう きりがないから Love is over ワケなどないよ ただひとつだけ あなたのため Love is over 若いあやまちと 笑って言える 時が来るから Love is over 泣くな男だろう 私の事は早く忘れて わたしはあんたを忘れはしない 誰に抱かれても忘れはしない きっと最後の恋だと思うから Love is over わたしはあんたの お守りでいい そっと心に Love is over 最後にひとつ 自分をだましちゃいけないよ お酒なんかでごまかさないで 本当の自分をじっと見つめて きっとあんたにお似合いの人がいる Love is over 悲しいよ 早く出てって ふりむかないで Love is over, uh……… 元気でいてね Love is over……… | 美空ひばり | 伊藤薫 | 伊藤薫 | | Love is over 悲しいけれど 終りにしよう きりがないから Love is over ワケなどないよ ただひとつだけ あなたのため Love is over 若いあやまちと 笑って言える 時が来るから Love is over 泣くな男だろう 私の事は早く忘れて わたしはあんたを忘れはしない 誰に抱かれても忘れはしない きっと最後の恋だと思うから Love is over わたしはあんたの お守りでいい そっと心に Love is over 最後にひとつ 自分をだましちゃいけないよ お酒なんかでごまかさないで 本当の自分をじっと見つめて きっとあんたにお似合いの人がいる Love is over 悲しいよ 早く出てって ふりむかないで Love is over, uh……… 元気でいてね Love is over……… |
知床旅情知床の岬に はまなすの咲くころ 思い出しておくれ 俺たちのことを 飲んで騒いで 丘にのぼれば はるかクナシリに 白夜は明ける 旅の情か 飲むほどにさまよい 浜に出てみれば 月は照る波の上 君を今宵こそ 抱きしめんと 岩かげに寄れば ピリカが笑う 別れの日は来た 知床の村にも 君はでてゆく 峠をこえて 忘れちゃいやだよ 気まぐれ烏さん わたしを泣かすな 白いかもめよ | 美空ひばり | 森繁久彌 | 森繁久彌 | | 知床の岬に はまなすの咲くころ 思い出しておくれ 俺たちのことを 飲んで騒いで 丘にのぼれば はるかクナシリに 白夜は明ける 旅の情か 飲むほどにさまよい 浜に出てみれば 月は照る波の上 君を今宵こそ 抱きしめんと 岩かげに寄れば ピリカが笑う 別れの日は来た 知床の村にも 君はでてゆく 峠をこえて 忘れちゃいやだよ 気まぐれ烏さん わたしを泣かすな 白いかもめよ |
蘇州夜曲君がみ胸に 抱かれてきくは 夢の船唄 恋の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか柳が すすり泣く 花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども 水にうつした 二人の姿 消えてくれるな いつまでも 髪に飾ろか 口づけしよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺 | 美空ひばり | 西條八十 | 服部良一 | | 君がみ胸に 抱かれてきくは 夢の船唄 恋の歌 水の蘇州の 花ちる春を 惜しむか柳が すすり泣く 花をうかべて 流れる水の 明日のゆくえは 知らねども 水にうつした 二人の姿 消えてくれるな いつまでも 髪に飾ろか 口づけしよか 君が手折りし 桃の花 涙ぐむよな おぼろの月に 鐘が鳴ります 寒山寺 |
昴~すばる~目を閉じて 何も見えず 哀しくて 目を開ければ 荒野に向かう 道より 他に見える ものはなし 嗚々 砕け散る宿命(さだめ)の星たちよ せめて密やかに この身を照せよ 我は行く 蒼白き頬のままで 我は行く さらば昴よ 呼吸(いき)をすれば 胸の中 凩は 吠き続ける されど 我が胸は熱く 夢を追い 続けるなり 嗚々 さんざめく名も無き星たちよ せめて鮮やかに その身を終われよ 我も行く 心の命ずるままに 我も行く さらば昴よ 嗚々 いつの日か誰かがこの道を 嗚々 いつの日か誰かがこの道を 我は行く 蒼白き頬のままで 我は行く さらば昴よ 我は行く さらば昴よ | 美空ひばり | 谷村新司 | 谷村新司 | | 目を閉じて 何も見えず 哀しくて 目を開ければ 荒野に向かう 道より 他に見える ものはなし 嗚々 砕け散る宿命(さだめ)の星たちよ せめて密やかに この身を照せよ 我は行く 蒼白き頬のままで 我は行く さらば昴よ 呼吸(いき)をすれば 胸の中 凩は 吠き続ける されど 我が胸は熱く 夢を追い 続けるなり 嗚々 さんざめく名も無き星たちよ せめて鮮やかに その身を終われよ 我も行く 心の命ずるままに 我も行く さらば昴よ 嗚々 いつの日か誰かがこの道を 嗚々 いつの日か誰かがこの道を 我は行く 蒼白き頬のままで 我は行く さらば昴よ 我は行く さらば昴よ |
時には母のない子のように時には 母のない子のように だまって 海をみつめていたい 時には 母のない子のように ひとりで 旅に出てみたい だけど心は すぐかわる 母のない子に なったなら だれにも愛を 話せない 時には 母のない子のように 長い手紙を 書いてみたい 時には 母のない子のように 大きな 声で叫んでみたい だけど心は すぐかわる 母のない子に なったなら だれにも愛を 話せない | 美空ひばり | 寺山修司 | 田中未知 | | 時には 母のない子のように だまって 海をみつめていたい 時には 母のない子のように ひとりで 旅に出てみたい だけど心は すぐかわる 母のない子に なったなら だれにも愛を 話せない 時には 母のない子のように 長い手紙を 書いてみたい 時には 母のない子のように 大きな 声で叫んでみたい だけど心は すぐかわる 母のない子に なったなら だれにも愛を 話せない |
風人は誰も ただ一人旅に出て 人は誰も ふるさとを振りかえる ちょっぴりさみしくて 振りかえっても そこにはただ風が 吹いているだけ 人は誰も 人生につまづいて 人は誰も 夢破れ振りかえる プラタナスの 枯葉舞う冬の道で プラタナスの 散る音に振りかえる 帰っておいでよと 振りかえっても そこにはただ風が 吹いているだけ 人は誰も 恋をした切なさに 人は誰も 耐えきれず振りかえる 何かをもとめて 振りかえっても そこにはただ風が 吹いているだけ 振りかえらず ただ一人一歩ずつ 振りかえらず 泣かないで歩くんだ 何かをもとめて 振りかえっても そこにはただ風が 吹いているだけ… | 美空ひばり | 北山修 | 端田宣彦 | | 人は誰も ただ一人旅に出て 人は誰も ふるさとを振りかえる ちょっぴりさみしくて 振りかえっても そこにはただ風が 吹いているだけ 人は誰も 人生につまづいて 人は誰も 夢破れ振りかえる プラタナスの 枯葉舞う冬の道で プラタナスの 散る音に振りかえる 帰っておいでよと 振りかえっても そこにはただ風が 吹いているだけ 人は誰も 恋をした切なさに 人は誰も 耐えきれず振りかえる 何かをもとめて 振りかえっても そこにはただ風が 吹いているだけ 振りかえらず ただ一人一歩ずつ 振りかえらず 泣かないで歩くんだ 何かをもとめて 振りかえっても そこにはただ風が 吹いているだけ… |
旅の宿浴衣のきみは尾花(すすき)の簪(かんざし) 熱燗徳利の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね ぼくはぼくで趺坐(あぐら)をかいて きみの頬と耳はまっかっか ああ風流だなんて ひとつ俳句でもひねって 部屋の灯(あかり)をすっかり消して 風呂あがりの髪いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕にうっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい | 美空ひばり | 岡本おさみ | 吉田拓郎 | | 浴衣のきみは尾花(すすき)の簪(かんざし) 熱燗徳利の首つまんで もういっぱいいかがなんて みょうに色っぽいね ぼくはぼくで趺坐(あぐら)をかいて きみの頬と耳はまっかっか ああ風流だなんて ひとつ俳句でもひねって 部屋の灯(あかり)をすっかり消して 風呂あがりの髪いい香り 上弦の月だったっけ ひさしぶりだね 月見るなんて ぼくはすっかり酔っちまって きみの膝枕にうっとり もう飲みすぎちまって きみを抱く気にもなれないみたい |
世界は二人のために愛 あなたと二人 花 あなたと二人 恋 あなたと二人 夢 あなたと二人 二人のため 世界はあるの 二人のため 世界はあるの 空 あなたとあおぐ 道 あなたと歩く 海 あなたと見つめ 丘 あなたと登る 二人のため 世界はあるの 二人のため 世界はあるの なぜ あなたと居るの いつ あなたと会うの どこ あなたと行くの いま あなたと私 二人のため 世界はあるの 二人のため 世界はあるの 愛 あなたと二人 花 あなたと二人 恋 あなたと二人 夢 あなたと二人 二人のため 世界はあるの 二人のため 世界はあるの | 美空ひばり | 山上路夫 | いずみたく | | 愛 あなたと二人 花 あなたと二人 恋 あなたと二人 夢 あなたと二人 二人のため 世界はあるの 二人のため 世界はあるの 空 あなたとあおぐ 道 あなたと歩く 海 あなたと見つめ 丘 あなたと登る 二人のため 世界はあるの 二人のため 世界はあるの なぜ あなたと居るの いつ あなたと会うの どこ あなたと行くの いま あなたと私 二人のため 世界はあるの 二人のため 世界はあるの 愛 あなたと二人 花 あなたと二人 恋 あなたと二人 夢 あなたと二人 二人のため 世界はあるの 二人のため 世界はあるの |
ここに幸あり嵐も吹けば 雨も降る 女の道よ なぜ険し 君を頼りに 私は生きる ここに幸あり 青い空 誰にも言えぬ 爪のあと 心にうけた 恋の鳥 ないてのがれて さまよい行けば 夜の巷の 風かなし 命のかぎり 呼びかける 谺の果に 待つは誰 君によりそい 明るく仰ぐ ここに幸あり 白い雲 | 美空ひばり | 高橋掬太郎 | 飯田三郎 | | 嵐も吹けば 雨も降る 女の道よ なぜ険し 君を頼りに 私は生きる ここに幸あり 青い空 誰にも言えぬ 爪のあと 心にうけた 恋の鳥 ないてのがれて さまよい行けば 夜の巷の 風かなし 命のかぎり 呼びかける 谺の果に 待つは誰 君によりそい 明るく仰ぐ ここに幸あり 白い雲 |
大川ながし月は東に 月は東に 陽は西に 春の大川 春の大川 アゝゝゝゝゝ 上り下りの エー 二艘船 ひとつ花びら ひとつ花びら ふたつ紅 花の隅田の 恋の隅田の アゝゝゝゝゝ 水に流れた エー 宵化粧 浮かれ桜に 浮かれ桜に 夜半の雨 濡らすまいぞえ 濡らすまいぞえ アゝゝゝゝゝ 君と二人の エー 傘の中 | 美空ひばり | 米山正夫 | 米山正夫 | | 月は東に 月は東に 陽は西に 春の大川 春の大川 アゝゝゝゝゝ 上り下りの エー 二艘船 ひとつ花びら ひとつ花びら ふたつ紅 花の隅田の 恋の隅田の アゝゝゝゝゝ 水に流れた エー 宵化粧 浮かれ桜に 浮かれ桜に 夜半の雨 濡らすまいぞえ 濡らすまいぞえ アゝゝゝゝゝ 君と二人の エー 傘の中 |
可愛いティティナ (PRETTY TITINA)さあ行こうティティナ そら走れティティナ 私の可愛いティティナ そらとばせティティナ さあ急げティティナ 夕日の沈まぬ中に 吹雪をついて何処までも 赤い橇は行く さあ走れティティナ そら急げティティナ 隣村は未だ遠い 白樺の丘をこえて はるかなひろのをこえて 雪は煙る地平線 さあ行こうティティナ そらとばせティティナ わたしの可愛いティティナ あの峠をひとつこえりゃ 隣村はもう近い たのしいペチカは待つよ 隣村は近い さあ行こうティティナ そら走れティティナ わたしの可愛いティティナ そらとばせティティナ さあいそげティティナ 夕陽の沈まぬ中に 鳴らせよ鈴の音高く 赤い橇は行く さあ走れティティナ そら急げティティナ 隣村は未だ遠い から松の丘をこえて 遥かな峠をこえて 雪は煙る地平線 さあ行こうティティナ そらとばせティティナ わたしの可愛いティティナ お前のひく赤い橇が 隣村に着くころは 木の間に三日月様が ほのかにのぼるだろう ヘイ | 美空ひばり | 米山正夫 | 米山正夫 | | さあ行こうティティナ そら走れティティナ 私の可愛いティティナ そらとばせティティナ さあ急げティティナ 夕日の沈まぬ中に 吹雪をついて何処までも 赤い橇は行く さあ走れティティナ そら急げティティナ 隣村は未だ遠い 白樺の丘をこえて はるかなひろのをこえて 雪は煙る地平線 さあ行こうティティナ そらとばせティティナ わたしの可愛いティティナ あの峠をひとつこえりゃ 隣村はもう近い たのしいペチカは待つよ 隣村は近い さあ行こうティティナ そら走れティティナ わたしの可愛いティティナ そらとばせティティナ さあいそげティティナ 夕陽の沈まぬ中に 鳴らせよ鈴の音高く 赤い橇は行く さあ走れティティナ そら急げティティナ 隣村は未だ遠い から松の丘をこえて 遥かな峠をこえて 雪は煙る地平線 さあ行こうティティナ そらとばせティティナ わたしの可愛いティティナ お前のひく赤い橇が 隣村に着くころは 木の間に三日月様が ほのかにのぼるだろう ヘイ |
こだまは歌うよヤホー(ヤホー)ヤホー(ヤホー) こだまは歌う ヤホー(ヤホー) たのしく歌う ヤホー(ヤホー) 緑の山 はるかの谷 ヤホー ヤホー ヤホー ヤホー わたしは歌う ヤホー(ヤホー) こだまも歌う ヤホー(ヤホー) そよ吹く風 涼しい風 ヤホー ヤホー ヤホー ああ なつかし この想い出 母の好きな あの歌よ こだまは歌う ヤホー(ヤホー) も一度呼ぼう ヤホー(ヤホー) あちらの山 こちらの谷 ヤホー ヤホー ヤホー(ヤホー) こだまは歌う ヤホー(ヤホー) 明るく歌う ヤホー(ヤホー) 牧場の牛 枝の小鳥 ヤホー ヤホー ヤホー(ヤホー) 何処かで歌う カッコー(カッコー) こだまも歌う カッコー(カッコー) 森の小経 丘の小立 カッコー カッコー カッコー ああ ゆりかご ゆする様に よせて返す 想い出よ こだまは歌う ヤホー(ヤホー) も一度呼ぼう ヤホー(ヤホー) 真白の雲 夢見るいろ ヤホー ヤホー ヤホー(ヤホー) こだまは歌う ヤホー(ヤホー) も一度呼ぼう ヤホー(ヤホー) 真白の雲 夢見るいろ ヤホー ヤホー ヤホー(ヤホー) | 美空ひばり | 米山正夫 | 米山正夫 | | ヤホー(ヤホー)ヤホー(ヤホー) こだまは歌う ヤホー(ヤホー) たのしく歌う ヤホー(ヤホー) 緑の山 はるかの谷 ヤホー ヤホー ヤホー ヤホー わたしは歌う ヤホー(ヤホー) こだまも歌う ヤホー(ヤホー) そよ吹く風 涼しい風 ヤホー ヤホー ヤホー ああ なつかし この想い出 母の好きな あの歌よ こだまは歌う ヤホー(ヤホー) も一度呼ぼう ヤホー(ヤホー) あちらの山 こちらの谷 ヤホー ヤホー ヤホー(ヤホー) こだまは歌う ヤホー(ヤホー) 明るく歌う ヤホー(ヤホー) 牧場の牛 枝の小鳥 ヤホー ヤホー ヤホー(ヤホー) 何処かで歌う カッコー(カッコー) こだまも歌う カッコー(カッコー) 森の小経 丘の小立 カッコー カッコー カッコー ああ ゆりかご ゆする様に よせて返す 想い出よ こだまは歌う ヤホー(ヤホー) も一度呼ぼう ヤホー(ヤホー) 真白の雲 夢見るいろ ヤホー ヤホー ヤホー(ヤホー) こだまは歌う ヤホー(ヤホー) も一度呼ぼう ヤホー(ヤホー) 真白の雲 夢見るいろ ヤホー ヤホー ヤホー(ヤホー) |
あまんじゃくの歌誰かと私 私と誰か 仲よし ともだち 二人はあまんじゃく 甘いといえば 辛いと茶化す どちらも負けない あまんじゃく 青春 青春 山よ 海よ みどりの山 光の海 明るい夢よ 青春 青春 山よ 海よ 私も好き 誰かも好き 好きなのよ 何だか変なのよ とんちんかんちんなのよ もともとから 二人はあまんじゃく 誰かと私 私と誰か 仲よしともだち あまんじゃく 誰かと私 私と誰か 仲よしともだち 二人はあまんじゃく お菓子を食べて 紅茶を飲んで いつでも二人で 割り勘よ 青春 青春 青い空よ ささやく風 流れる雲 楽しい夢よ 青春 青春 青い空よ 私も好き 誰かも好き 好きなのよ ただそれだけなのよ 何でもないことよ 危ないなんていうのはおよしなさい 誰かと私 私と誰か 仲よしともだち あまんじゃく | 美空ひばり | 深尾須磨子 | 高木東六 | | 誰かと私 私と誰か 仲よし ともだち 二人はあまんじゃく 甘いといえば 辛いと茶化す どちらも負けない あまんじゃく 青春 青春 山よ 海よ みどりの山 光の海 明るい夢よ 青春 青春 山よ 海よ 私も好き 誰かも好き 好きなのよ 何だか変なのよ とんちんかんちんなのよ もともとから 二人はあまんじゃく 誰かと私 私と誰か 仲よしともだち あまんじゃく 誰かと私 私と誰か 仲よしともだち 二人はあまんじゃく お菓子を食べて 紅茶を飲んで いつでも二人で 割り勘よ 青春 青春 青い空よ ささやく風 流れる雲 楽しい夢よ 青春 青春 青い空よ 私も好き 誰かも好き 好きなのよ ただそれだけなのよ 何でもないことよ 危ないなんていうのはおよしなさい 誰かと私 私と誰か 仲よしともだち あまんじゃく |
歌は我が命どうしてうたうの そんなにしてまで ときどき私は 自分にたずねる 心のなかまで 土足で踏まれて 笑顔のうしろで かげ口きかれて ラララ……… ラララ……… それでも私は うたい……うたい続けなければ その胸で私の歌 うけとめてくれる あなた! あなた! あなた!……… あなたがいるかぎり この次この世に 生まれた時にも やっぱり私は うたっているだろう 昨日のかなしみ こころに埋めて 歩こう自分で 選んだこの道 ラララ……… ラララ……… それでも私は うたい……うたい続けなければ いつの日も私の歌 待っていてくれる あなた! あなた! あなた!……… あなたがいるかぎり | 美空ひばり | 吉田旺 | 井上かつお | 青木望 | どうしてうたうの そんなにしてまで ときどき私は 自分にたずねる 心のなかまで 土足で踏まれて 笑顔のうしろで かげ口きかれて ラララ……… ラララ……… それでも私は うたい……うたい続けなければ その胸で私の歌 うけとめてくれる あなた! あなた! あなた!……… あなたがいるかぎり この次この世に 生まれた時にも やっぱり私は うたっているだろう 昨日のかなしみ こころに埋めて 歩こう自分で 選んだこの道 ラララ……… ラララ……… それでも私は うたい……うたい続けなければ いつの日も私の歌 待っていてくれる あなた! あなた! あなた!……… あなたがいるかぎり |
三味線マドロス波の小唄に 三味線弾けば しゃれた奴だと 仲間が笑う 陸(おか)が恋しさに ついつい負けて 呼べば未練が 呼べば未練が エーエー 夜霧にとけたよ 青い月夜にゃ 泪で弾いた 破れ三味線 あの娘の形見 情あったなら 男の胸を 帰る鴎よ 帰る鴎よ エーエー 伝えておくれよ なれぬ手つきで 沁みじみ聞かしゃ 荒れた心も ほろりと泣ける 無事か達者でか 淋しいえくぼ 辛い想いも 辛い想いも エーエー しばしの事だよ | 美空ひばり | 高野公男 | 船村徹 | 船村徹 | 波の小唄に 三味線弾けば しゃれた奴だと 仲間が笑う 陸(おか)が恋しさに ついつい負けて 呼べば未練が 呼べば未練が エーエー 夜霧にとけたよ 青い月夜にゃ 泪で弾いた 破れ三味線 あの娘の形見 情あったなら 男の胸を 帰る鴎よ 帰る鴎よ エーエー 伝えておくれよ なれぬ手つきで 沁みじみ聞かしゃ 荒れた心も ほろりと泣ける 無事か達者でか 淋しいえくぼ 辛い想いも 辛い想いも エーエー しばしの事だよ |
遊侠街道敷居三寸 男が跨ぎゃ そとは白刃の くらやみ街道 喰ってやろうか 喰われてやろうか 勝負 勝負勝負の 火花のこの世 花はくれない 柳はみどり どうせ咲いても 短い生命(いのち) 勝つは生き甲斐 勝て勝て明日も 花も 花も嵐も どんと踏み越えて 胸をたたいて ゆくぞときめて 仰ぐ夜空は 十六夜(いざよい)月夜 女房可愛や 門出の祝い にっこり にっこり抱えた こも冠り | 美空ひばり | 西條八十 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 敷居三寸 男が跨ぎゃ そとは白刃の くらやみ街道 喰ってやろうか 喰われてやろうか 勝負 勝負勝負の 火花のこの世 花はくれない 柳はみどり どうせ咲いても 短い生命(いのち) 勝つは生き甲斐 勝て勝て明日も 花も 花も嵐も どんと踏み越えて 胸をたたいて ゆくぞときめて 仰ぐ夜空は 十六夜(いざよい)月夜 女房可愛や 門出の祝い にっこり にっこり抱えた こも冠り |
娘船頭さん娘十八 口紅させど わたしゃ淋しい 船頭むすめ 燕来るのに 便りも無くて 見るはあやめの ヨウ花ばかり 想いそめたは 鹿島のまつり おまえゆかたで わたしは島田 祭太鼓に 櫓拍子あわせ 漕いだあの夜の ヨウ天の川 鐘が鳴ります 潮来の空で 月に墨絵の 十二の橋を 漕いで戻れど 別れたひとと 水のながれは ヨウ返りゃせぬ | 美空ひばり | 西條八十 | 古賀政男 | 佐伯亮 | 娘十八 口紅させど わたしゃ淋しい 船頭むすめ 燕来るのに 便りも無くて 見るはあやめの ヨウ花ばかり 想いそめたは 鹿島のまつり おまえゆかたで わたしは島田 祭太鼓に 櫓拍子あわせ 漕いだあの夜の ヨウ天の川 鐘が鳴ります 潮来の空で 月に墨絵の 十二の橋を 漕いで戻れど 別れたひとと 水のながれは ヨウ返りゃせぬ |
星影の浜辺星の光にあなたとわたし いつまでも二人で いつまでもいたいの 寄せる波 返す波 もえてる心 やさしくわたしを だきしめて ほしいの いつまでも いつまでも 愛しているわ あなただけ あなただけ わたしのもの いつまでもこのまま いつまでもいたいわ 白い波 光る波 しあわせの夜 はじめてキスした 浜木綿の砂浜 いつまでも いつまでも あなたのわたし 好きなのよ 好きなのよ わたしは好き……… | 美空ひばり | 水島哲 | 狛林正一 | | 星の光にあなたとわたし いつまでも二人で いつまでもいたいの 寄せる波 返す波 もえてる心 やさしくわたしを だきしめて ほしいの いつまでも いつまでも 愛しているわ あなただけ あなただけ わたしのもの いつまでもこのまま いつまでもいたいわ 白い波 光る波 しあわせの夜 はじめてキスした 浜木綿の砂浜 いつまでも いつまでも あなたのわたし 好きなのよ 好きなのよ わたしは好き……… |
二人だけの渚逢いましょう 二人で 今宵もまた 星空の渚に ゆれる恋の風 好きなのよ あなたが そばにいてね いつまでも このまま 二人だけで 想い出を 二人の 胸にきざむ 忘れない渚の 青い月の影 愛してる あなたと 指で書いた 砂文字を つれなく ぬらす波よ 逢いましょう 二人で 明日もまた 幸せを渚に 誘う恋の星 さよならを あなたに 何故か云えず いつまでも このまま 二人だけで…… | 美空ひばり | カレン川本 | 原信夫 | | 逢いましょう 二人で 今宵もまた 星空の渚に ゆれる恋の風 好きなのよ あなたが そばにいてね いつまでも このまま 二人だけで 想い出を 二人の 胸にきざむ 忘れない渚の 青い月の影 愛してる あなたと 指で書いた 砂文字を つれなく ぬらす波よ 逢いましょう 二人で 明日もまた 幸せを渚に 誘う恋の星 さよならを あなたに 何故か云えず いつまでも このまま 二人だけで…… |
春のサンバほら ほら 釣鐘草が 土から 首を出したよ もうすぐ春がそこに来ている たのしい春が来ている ほら ほら 釣鐘草が にっこり 花を咲かせた ゆら ゆら 陽ざしが ゆれて あしたも またよい天気 みどりの風がゆれて来るでしょう たのしい春のたよりよ ほら ほら 釣鐘草が 花びら ひろげているよ ほろ ほろ 乙女の夢は いつでも 消えない虹よ コバルト色の空のどこかで きこえる春の鼻唄 ほら ほら 釣鐘草が あそこで 招いているよ | 美空ひばり | 藤浦洸 | 万城目正 | | ほら ほら 釣鐘草が 土から 首を出したよ もうすぐ春がそこに来ている たのしい春が来ている ほら ほら 釣鐘草が にっこり 花を咲かせた ゆら ゆら 陽ざしが ゆれて あしたも またよい天気 みどりの風がゆれて来るでしょう たのしい春のたよりよ ほら ほら 釣鐘草が 花びら ひろげているよ ほろ ほろ 乙女の夢は いつでも 消えない虹よ コバルト色の空のどこかで きこえる春の鼻唄 ほら ほら 釣鐘草が あそこで 招いているよ |
戦友ここは御国を何百里 はなれて遠き満州の 赤い夕日に照らされて 友は野末の石のした 思えば悲し昨日まで まっさき駆けて突進し 敵をさんざん懲したる 勇士はここに眠れるか ああ戦いの最中に となりに居ったこの友の にわかにはたと倒れしを われは思わず駆け寄って 軍律きびしき中なれど これを見捨てておかりょうか 「しっかりせよ」と抱き起し 仮繃帯も弾丸の中 折からおこる突貫に 友はようよう顔あげて 「御国のためだかまわずに 遅れてくれな」と目に涙 あとに心は残れども 残しちゃならぬこの身体 「それじゃ行くよ」と別れたが 永の別れとなったのか 戦いすんで日が暮れて さがしにもどる心では どうぞ生きて居てくれよ ものなといえと願うたに 空しく冷えて魂は くにへ帰ったポケットに 時計ばかりがコチコチと 動いているも情けなや 思えば去年船出して 御国が見えずなった時 玄界灘に手をにぎり 名をなのったが初めにて それより後は一本の 煙草も二人わけてのみ ついた手紙も見せ合うて 身の上ばなしくりかえし 肩を抱いては口癖に どうせ命はないものよ 死んだら骨を頼むぞと 言いかわしたる二人仲 思いもよらぬ我一人 不思議に命ながらえて 赤い夕日の満州に 友の墓穴掘ろうとは くまなく晴れた月今宵 こころしみじみ筆とって 友の最期をこまごまと 親御へおくるこの手紙 筆の運びはつたないが 行燈のかげで親たちの 読まるる心思いやり 思わずおとす一しずく 思わずおとす一しずく | 美空ひばり | 真下飛泉 | 三善和気 | | ここは御国を何百里 はなれて遠き満州の 赤い夕日に照らされて 友は野末の石のした 思えば悲し昨日まで まっさき駆けて突進し 敵をさんざん懲したる 勇士はここに眠れるか ああ戦いの最中に となりに居ったこの友の にわかにはたと倒れしを われは思わず駆け寄って 軍律きびしき中なれど これを見捨てておかりょうか 「しっかりせよ」と抱き起し 仮繃帯も弾丸の中 折からおこる突貫に 友はようよう顔あげて 「御国のためだかまわずに 遅れてくれな」と目に涙 あとに心は残れども 残しちゃならぬこの身体 「それじゃ行くよ」と別れたが 永の別れとなったのか 戦いすんで日が暮れて さがしにもどる心では どうぞ生きて居てくれよ ものなといえと願うたに 空しく冷えて魂は くにへ帰ったポケットに 時計ばかりがコチコチと 動いているも情けなや 思えば去年船出して 御国が見えずなった時 玄界灘に手をにぎり 名をなのったが初めにて それより後は一本の 煙草も二人わけてのみ ついた手紙も見せ合うて 身の上ばなしくりかえし 肩を抱いては口癖に どうせ命はないものよ 死んだら骨を頼むぞと 言いかわしたる二人仲 思いもよらぬ我一人 不思議に命ながらえて 赤い夕日の満州に 友の墓穴掘ろうとは くまなく晴れた月今宵 こころしみじみ筆とって 友の最期をこまごまと 親御へおくるこの手紙 筆の運びはつたないが 行燈のかげで親たちの 読まるる心思いやり 思わずおとす一しずく 思わずおとす一しずく |
露営の歌勝って来るぞと 勇ましく ちかって故郷を 出たからは 手柄たてずに 死なれよか 進軍ラッパ 聴くたびに まぶたに浮かぶ 旗の波 土も草木も 火と燃ゆる 果てなき荒野 踏みわけて 進む日の丸 鉄かぶと 馬のたてがみ なでながら 明日の命を 誰が知る 弾丸もタンクも 銃剣も しばし露営の 草まくら 夢に出て来た 父上に 死んで還れと 励まされ さめて睨むは 敵の空 思えば今日の 戦闘に 朱に染まって にっこりと 笑って死んだ 戦友が 天皇陛下 万歳と 残した声が 忘らりょか 戦争する身は かねてから 捨てる覚悟で いるものを 鳴いてくれるな 草の虫 東洋平和の ためならば なんで命が 惜しかろう | 美空ひばり | 藪内喜一郎 | 古関裕而 | 佐伯亮 | 勝って来るぞと 勇ましく ちかって故郷を 出たからは 手柄たてずに 死なれよか 進軍ラッパ 聴くたびに まぶたに浮かぶ 旗の波 土も草木も 火と燃ゆる 果てなき荒野 踏みわけて 進む日の丸 鉄かぶと 馬のたてがみ なでながら 明日の命を 誰が知る 弾丸もタンクも 銃剣も しばし露営の 草まくら 夢に出て来た 父上に 死んで還れと 励まされ さめて睨むは 敵の空 思えば今日の 戦闘に 朱に染まって にっこりと 笑って死んだ 戦友が 天皇陛下 万歳と 残した声が 忘らりょか 戦争する身は かねてから 捨てる覚悟で いるものを 鳴いてくれるな 草の虫 東洋平和の ためならば なんで命が 惜しかろう |
軍国の母こころおきなく祖国のため 名誉の戦死頼むぞと 涙も見せず励まして 我が子を送る朝の駅 散れよ若木のさくら花 男と生まれ戦場に 銃剣執るも大君のため 日本男児の本懐ぞ 生きて還ると思うなよ 白木の柩が届いたら 出かした我が子あっぱれと お前の母は褒めてやる 強く雄々しく軍国の 銃後を護る母じゃもの 女の身とて伝統の 忠義の二字に変わりゃせぬ | 美空ひばり | 島田磬也 | 古賀政男 | 佐伯亮 | こころおきなく祖国のため 名誉の戦死頼むぞと 涙も見せず励まして 我が子を送る朝の駅 散れよ若木のさくら花 男と生まれ戦場に 銃剣執るも大君のため 日本男児の本懐ぞ 生きて還ると思うなよ 白木の柩が届いたら 出かした我が子あっぱれと お前の母は褒めてやる 強く雄々しく軍国の 銃後を護る母じゃもの 女の身とて伝統の 忠義の二字に変わりゃせぬ |
流沙の護り男の子度胸は はがねの味よ 伊達にゃ下げない 腰の剣 抜けば最後だ 命をかけて 指もささせぬ この守り 流れゆたかな 黒竜江に 岸のしげみが 我が住家 水を鏡に ひげづらそれば 満州娘も 一目惚れ 可愛いはいのうの 枕のそばに 今朝はひらいた 名なし草 千里続いた この流れ沙 国の光で 花が咲く 国の光で 花が咲く | 美空ひばり | 紫室代介 | 佐藤富房 | 佐々永治 | 男の子度胸は はがねの味よ 伊達にゃ下げない 腰の剣 抜けば最後だ 命をかけて 指もささせぬ この守り 流れゆたかな 黒竜江に 岸のしげみが 我が住家 水を鏡に ひげづらそれば 満州娘も 一目惚れ 可愛いはいのうの 枕のそばに 今朝はひらいた 名なし草 千里続いた この流れ沙 国の光で 花が咲く 国の光で 花が咲く |
麦と兵隊徐州徐州と人馬は進む 徐州いよいか住みよいか しゃれた文句に振り返りゃ お国訛りのおけさ節 髯が微笑む麦畑 戦友を背にして道なき道を 行けば戦野は夜の雨 済まぬ済まぬを背中にきけば バカをいうなとまた進む 兵の歩みの頼もしさ 腕を叩いて遥かの空を 仰ぐ瞳に雲がとぶ 遠く祖国を離れ来て しみじみ知った祖国愛 友よ来て見よあの雲を 行けど進めど麦また麦の 波の高さよ夜の寒さ 声を殺して黙々と かげを落して粛々と 兵は徐州へ前線へ | 美空ひばり | 藤田まさと | 大村能章 | 半間巖一 | 徐州徐州と人馬は進む 徐州いよいか住みよいか しゃれた文句に振り返りゃ お国訛りのおけさ節 髯が微笑む麦畑 戦友を背にして道なき道を 行けば戦野は夜の雨 済まぬ済まぬを背中にきけば バカをいうなとまた進む 兵の歩みの頼もしさ 腕を叩いて遥かの空を 仰ぐ瞳に雲がとぶ 遠く祖国を離れ来て しみじみ知った祖国愛 友よ来て見よあの雲を 行けど進めど麦また麦の 波の高さよ夜の寒さ 声を殺して黙々と かげを落して粛々と 兵は徐州へ前線へ |
九段の母上野駅から 九段まで 勝手知らない じれったさ 杖をたよりに 一日がかり せがれきたぞや 逢いにきた 空をつくよな 大鳥居 こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに とびがたかの子 生んだよで 今じゃかほうが 身にあまる 金鵄勲章が みせたいばかり 逢いにきたぞや 九段坂 | 美空ひばり | 石松秋二 | 能代八郎 | 佐伯亮 | 上野駅から 九段まで 勝手知らない じれったさ 杖をたよりに 一日がかり せがれきたぞや 逢いにきた 空をつくよな 大鳥居 こんな立派な おやしろに 神とまつられ もったいなさよ 母は泣けます うれしさに とびがたかの子 生んだよで 今じゃかほうが 身にあまる 金鵄勲章が みせたいばかり 逢いにきたぞや 九段坂 |
空の勇士恩賜の煙草いただいて あすは死ぬぞと決めた夜は 広野の風もなまぐさく ぐっと睨んだ敵空に 星が瞬く二つ三つ すわこそ行けの命一下 さっと羽ばたく荒鷲へ なにを小しゃくな群すずめ うでまえ見よと体当り 敵が火を噴くおちてゆく 機首をかえした雲の上 いまの獲物を見てくれと 地上部隊に手を振れば どっと揚った勝鬨の 中の担架が眼に痛い しめたぞ敵の戦車群 待てと矢を射る急降下 煙る火達磨あとにして 悠々還る飛行基地 涙莞爾と部隊長 | 美空ひばり | 大槻一郎 | 蔵野今春 | 佐々永治 | 恩賜の煙草いただいて あすは死ぬぞと決めた夜は 広野の風もなまぐさく ぐっと睨んだ敵空に 星が瞬く二つ三つ すわこそ行けの命一下 さっと羽ばたく荒鷲へ なにを小しゃくな群すずめ うでまえ見よと体当り 敵が火を噴くおちてゆく 機首をかえした雲の上 いまの獲物を見てくれと 地上部隊に手を振れば どっと揚った勝鬨の 中の担架が眼に痛い しめたぞ敵の戦車群 待てと矢を射る急降下 煙る火達磨あとにして 悠々還る飛行基地 涙莞爾と部隊長 |
ラバウル小唄さらばラバウルよ また来るまでは しばし別れの 涙がにじむ 恋しなつかし あの島見れば 椰子の葉かげに 十字星 波のしぶきで 眠れぬ夜は 語りあかそよ デッキの上で 星がまたたく あの星見れば くわえ煙草も ほろにがい 赤い夕陽が 波間に沈む 果ては何処ぞ 水平線よ 今日も遥々 南洋航路 男船乗り かもめ鳥 | 美空ひばり | 若杉雄三郎 | 島口駒夫 | 佐々永治 | さらばラバウルよ また来るまでは しばし別れの 涙がにじむ 恋しなつかし あの島見れば 椰子の葉かげに 十字星 波のしぶきで 眠れぬ夜は 語りあかそよ デッキの上で 星がまたたく あの星見れば くわえ煙草も ほろにがい 赤い夕陽が 波間に沈む 果ては何処ぞ 水平線よ 今日も遥々 南洋航路 男船乗り かもめ鳥 |
暁に祈るああ あの顔で あの声で 手柄たのむと 妻や子が ちぎれる程に 振った旗 遠い雲間に また浮かぶ ああ 堂々の 輸送船 さらば祖国よ 栄えあれ 遥かに拝む 宮城の 空に誓った この決意 ああ 傷ついた この馬と 飲まず食わずの 日も三日 捧げた生命 これまでと 月の光で 走り書 ああ あの山も この川も 赤い 忠義の血がにじむ 故郷までとどけ 暁に あげる興亜の この凱歌 | 美空ひばり | 野村俊夫 | 古関裕而 | 佐伯亮 | ああ あの顔で あの声で 手柄たのむと 妻や子が ちぎれる程に 振った旗 遠い雲間に また浮かぶ ああ 堂々の 輸送船 さらば祖国よ 栄えあれ 遥かに拝む 宮城の 空に誓った この決意 ああ 傷ついた この馬と 飲まず食わずの 日も三日 捧げた生命 これまでと 月の光で 走り書 ああ あの山も この川も 赤い 忠義の血がにじむ 故郷までとどけ 暁に あげる興亜の この凱歌 |
戦友の遺骨を抱いて一番乗りをやるんだと 力んで死んだ戦友の 遺骨を抱いていま入る シンガポールの街の朝 男だなんで泣くものか 噛んでこらえた感激も 山からおこる万歳に 思わず頬が濡れてくる 負けずぎらいの戦友の 遺品の国旗を取りだして 雨によごれた寄せ書を 山の頂上に立ててやる 友よ見てくれあの凪いだ マラッカ海の十字星 夜を日についだ進撃に 君と眺めたあの星を シンガポールは陥しても まだ進撃はこれからだ 遺骨を抱いて俺はゆく 守ってくれよ戦友よ 守ってくれよ戦友よ | 美空ひばり | 逵原実 | 海軍軍楽隊 | 半間巌一 | 一番乗りをやるんだと 力んで死んだ戦友の 遺骨を抱いていま入る シンガポールの街の朝 男だなんで泣くものか 噛んでこらえた感激も 山からおこる万歳に 思わず頬が濡れてくる 負けずぎらいの戦友の 遺品の国旗を取りだして 雨によごれた寄せ書を 山の頂上に立ててやる 友よ見てくれあの凪いだ マラッカ海の十字星 夜を日についだ進撃に 君と眺めたあの星を シンガポールは陥しても まだ進撃はこれからだ 遺骨を抱いて俺はゆく 守ってくれよ戦友よ 守ってくれよ戦友よ |
若鷲の唄若い血潮の予科練の 七つボタンは桜に錨 今日も飛ぶ飛ぶ霞ヶ浦にゃ でっかい希望の雲が湧く 燃える元気な予科練の 腕はくろがね心は火玉 さっと巣立てば荒海越えて 行くぞ敵陣なぐり込み 仰ぐ先輩予科練の 手柄聞くたび血潮が疼く ぐんと練れ練れ攻撃精神 大和魂にゃ敵はない 生命惜しまぬ予科練の 意気の翼は勝利の翼 見事轟沈した敵艦を 母へ写真で送りたい | 美空ひばり | 西條八十 | 古関裕而 | 佐々永治 | 若い血潮の予科練の 七つボタンは桜に錨 今日も飛ぶ飛ぶ霞ヶ浦にゃ でっかい希望の雲が湧く 燃える元気な予科練の 腕はくろがね心は火玉 さっと巣立てば荒海越えて 行くぞ敵陣なぐり込み 仰ぐ先輩予科練の 手柄聞くたび血潮が疼く ぐんと練れ練れ攻撃精神 大和魂にゃ敵はない 生命惜しまぬ予科練の 意気の翼は勝利の翼 見事轟沈した敵艦を 母へ写真で送りたい |
同期の桜貴様と俺とは 同期の桜 同じ兵学校の 庭に咲く 咲いた花なら 散るのは覚悟 みごと散りましょ 国のため 貴様と俺とは 同期の桜 同じ兵学校の 庭に咲く 血肉分けたる 仲ではないが なぜか気が合うて 別れられぬ 貴様と俺とは 同期の桜 同じ航空隊の 庭に咲く 仰いだ夕焼け 南の空に 未だ還らぬ 一番機 貴様と俺とは 同期の桜 同じ航空隊の 庭に咲く あれほど誓った その日も待たず なぜに死んだか 散ったのか | 美空ひばり | 西條八十 | 大村能章 | 佐々永治 | 貴様と俺とは 同期の桜 同じ兵学校の 庭に咲く 咲いた花なら 散るのは覚悟 みごと散りましょ 国のため 貴様と俺とは 同期の桜 同じ兵学校の 庭に咲く 血肉分けたる 仲ではないが なぜか気が合うて 別れられぬ 貴様と俺とは 同期の桜 同じ航空隊の 庭に咲く 仰いだ夕焼け 南の空に 未だ還らぬ 一番機 貴様と俺とは 同期の桜 同じ航空隊の 庭に咲く あれほど誓った その日も待たず なぜに死んだか 散ったのか |
異国の丘今日も暮れゆく 異国の丘に 友よ辛かろ 切なかろ 我慢だ待ってろ 嵐が過ぎりゃ 帰る日も来る 春が来る 今日も更けゆく 異国の丘に 夢も寒かろ 冷たかろ 泣いて笑ろて 歌って耐えりゃ 望む日が来る 朝が来る 今日も昨日も 異国の丘に おもい雪空 陽が薄い 倒れちゃならない 祖国の土に 辿りつくまで その日まで | 美空ひばり | 増田幸治・補作詞:佐伯孝夫 | 吉田正 | 佐伯亮 | 今日も暮れゆく 異国の丘に 友よ辛かろ 切なかろ 我慢だ待ってろ 嵐が過ぎりゃ 帰る日も来る 春が来る 今日も更けゆく 異国の丘に 夢も寒かろ 冷たかろ 泣いて笑ろて 歌って耐えりゃ 望む日が来る 朝が来る 今日も昨日も 異国の丘に おもい雪空 陽が薄い 倒れちゃならない 祖国の土に 辿りつくまで その日まで |
八月五日の夜だったかすりの着物 赤い帯 提灯ぽっかり ぶらさげて 橋の畔(たもと)で 影法師 二つ重ねた 指切りの 八月五日の夜だった 貴方はどこに貴方はどこに 女心は綾結び 蛍一匹 闇をさく 橋の畔の 願いごと いつか貴方の お嫁さん 八月五日の夜だった 貴方はどこに貴方はどこに 三人四人五人の子 どんぐりまなこ 小さな手 橋の畔で 鬼ごっこ 二人の明日を 夢にみた 八月五日の夜だった 貴方はどこに貴方はどこに | 美空ひばり | 松山善三 | 佐藤勝 | 佐藤勝 | かすりの着物 赤い帯 提灯ぽっかり ぶらさげて 橋の畔(たもと)で 影法師 二つ重ねた 指切りの 八月五日の夜だった 貴方はどこに貴方はどこに 女心は綾結び 蛍一匹 闇をさく 橋の畔の 願いごと いつか貴方の お嫁さん 八月五日の夜だった 貴方はどこに貴方はどこに 三人四人五人の子 どんぐりまなこ 小さな手 橋の畔で 鬼ごっこ 二人の明日を 夢にみた 八月五日の夜だった 貴方はどこに貴方はどこに |
慕情の桟橋白い船が 灯りを消して ひっそりねむる 月の夜の桟橋 逢えないの もう逢えないの 読んだとて もう逢えないの とめどなく 涙のように さざ波よせる 思い出の桟橋 好きなのに あゝ 好きなのに あの人を あゝ好きなのに 切ないの たゞ 切ないの 生きる身が たゞ切ないの | 美空ひばり | 西沢爽 | 船村徹 | 船村徹 | 白い船が 灯りを消して ひっそりねむる 月の夜の桟橋 逢えないの もう逢えないの 読んだとて もう逢えないの とめどなく 涙のように さざ波よせる 思い出の桟橋 好きなのに あゝ 好きなのに あの人を あゝ好きなのに 切ないの たゞ 切ないの 生きる身が たゞ切ないの |
田舎の子たんぼの中の あぜ道を お手々つないで 父さんと あの子どこの子 田舎の子 かすりのおべべが よく似あう ぽつり頬っぺに 冷たく落ちた 涙じゃないよ ほら 見てごらんね 白い大きな帽子をかぶって 片手にあみをもち 一心に一匹の 蝶々を追いかけている坊や どこかで見たような子 そうだわ あたしが幼かった頃 よくお友達とあんな事をして 遊んだっけ 今はなつかしい想い出 あの子も今が一番たのしい時でしょうね あ! あぶない ほら ころんじゃった たんぼの中の あぜ道を お手々つないで かあさんと あの子どこの子 田舎の子 菜の花畑が きれいだね そっと頬っぺに そよかぜ吹いて 話しているよ ほら きこえるよね | 美空ひばり | 加藤和枝 | 加藤和枝 | 狛林正一 | たんぼの中の あぜ道を お手々つないで 父さんと あの子どこの子 田舎の子 かすりのおべべが よく似あう ぽつり頬っぺに 冷たく落ちた 涙じゃないよ ほら 見てごらんね 白い大きな帽子をかぶって 片手にあみをもち 一心に一匹の 蝶々を追いかけている坊や どこかで見たような子 そうだわ あたしが幼かった頃 よくお友達とあんな事をして 遊んだっけ 今はなつかしい想い出 あの子も今が一番たのしい時でしょうね あ! あぶない ほら ころんじゃった たんぼの中の あぜ道を お手々つないで かあさんと あの子どこの子 田舎の子 菜の花畑が きれいだね そっと頬っぺに そよかぜ吹いて 話しているよ ほら きこえるよね |
ふり向かないでふり向かないで 向いちゃ いやいや 悲しかないのに 涙がいっぱい 溢れているの…… 日ぐれの坂道の 向うへ消えた あゝ あの人の 姿…… ふり向かないで 向いちゃ いやいや 悲しかないのに 涙がいっぱい 流れてくるの…… 並木の黄昏に すぼめた肩が あゝ いつまでも 残る…… ふり向かないで 向いちゃ いやいや 悲しかないのに 涙がいっぱい 溢れているの…… ネオンのかゞやきが 夜霧の中に あゝ いつまでも 映る…… | 美空ひばり | 石川潭月 | 古賀政男 | 佐伯亮 | ふり向かないで 向いちゃ いやいや 悲しかないのに 涙がいっぱい 溢れているの…… 日ぐれの坂道の 向うへ消えた あゝ あの人の 姿…… ふり向かないで 向いちゃ いやいや 悲しかないのに 涙がいっぱい 流れてくるの…… 並木の黄昏に すぼめた肩が あゝ いつまでも 残る…… ふり向かないで 向いちゃ いやいや 悲しかないのに 涙がいっぱい 溢れているの…… ネオンのかゞやきが 夜霧の中に あゝ いつまでも 映る…… |
悲しい酒(セリフなし)ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ 酒よこゝろが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため 一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける | 美空ひばり | 石本美由起 | 古賀政男 | | ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ 酒よこゝろが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため 一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける |
やさしい愛の歌灯りを消しましょ 星があるもの きかせて‥‥やさしい 愛の歌 今夜はあなたと 二人だけ 素敵なギターに 目をとじて 夢見る小鳩に なりたい私 私はあなたの 歌が大好き きかせて‥‥やさしい 愛の歌 どんなに私が 可愛いの ふたりがはじめて 逢ったとき どっちが夢中に なったのかしら 涙がでるのよ 甘い涙が きかせて‥‥やさしい 愛の歌 この世に終りが 来るときも あなたはうたって くれるわね その手で私を 抱きしめながら | 美空ひばり | 西沢爽 | 佐伯亮 | 佐伯亮 | 灯りを消しましょ 星があるもの きかせて‥‥やさしい 愛の歌 今夜はあなたと 二人だけ 素敵なギターに 目をとじて 夢見る小鳩に なりたい私 私はあなたの 歌が大好き きかせて‥‥やさしい 愛の歌 どんなに私が 可愛いの ふたりがはじめて 逢ったとき どっちが夢中に なったのかしら 涙がでるのよ 甘い涙が きかせて‥‥やさしい 愛の歌 この世に終りが 来るときも あなたはうたって くれるわね その手で私を 抱きしめながら |
真実一路あゝ 大空も 大空も 真実一路の 旅なれど なぜにやつれる なぜくもる 月も一人か 月も一人か 寂しいか あゝ あきらめて あきらめて 真実一路の 旅なれど 切れば血の出る 母と子が 一生他人で 一生他人で いられよか あゝ 夢の世は 夢の世は 真実一路の 旅なれど 愛の光りが 消えたなら 泣いて別れよ 泣いて別れよ 街の空 あゝ 切なさよ 切なさよ 真実一路の 旅なれど 遠い涙の 思い出は 月にちります 月にちります ほろほろり | 美空ひばり | 佐藤惣之助 | 古賀政男 | 佐伯亮 | あゝ 大空も 大空も 真実一路の 旅なれど なぜにやつれる なぜくもる 月も一人か 月も一人か 寂しいか あゝ あきらめて あきらめて 真実一路の 旅なれど 切れば血の出る 母と子が 一生他人で 一生他人で いられよか あゝ 夢の世は 夢の世は 真実一路の 旅なれど 愛の光りが 消えたなら 泣いて別れよ 泣いて別れよ 街の空 あゝ 切なさよ 切なさよ 真実一路の 旅なれど 遠い涙の 思い出は 月にちります 月にちります ほろほろり |
上海Who's gonna kiss me? Who's gonna thrill me? Who's gonna hold me tight tonight? Why did I tell you I was goin' to Shanghai? I wanna be with you tonight. Why did I holler I was goin' to Shanghai? I wanna be with you tonight. It was just a little misunder standing, That a kiss on the cheek could patch; I need you so badly, I'd gladly start all over from scratch! Oh, why did I tell you it was “Bye-bye” for Shanghai? I'm even allergic to rice. Why don't you stop me when I talk about Shanghai? It's just a lover's device. Who's gonna kiss me? Who's gonna thrill me? Who's gonna hold me tonight? I'm right around the corner in a phone booth, And I wanna be with you tonight, 懐しい夢の街よ 上海 すぐにも ゆきたい あのひとの いる街よ 上海 心ときめくよ 過ぎた昔 想い出し どうして 過そう 涙知らぬ いとし おとめなのに おー まぶたに画いて バイ上海 さだめは悲しい どうせ一度は アデュー上海 あきらめましょう 泣けて来る泣けて来る たまらないの 泣けてくる あたしを だれがなぐさめてくれる Oh, why did I tell you it was “Bye-bye” for Shanghai? I'm even allergic to rice. Why don't you stop me when I talk about Shanghai? It's just a lover's device. Who's gonna kiss me? Who's gonna thrill me? Who's gonna hold me tonight? I'm right around the corner in a phone booth, And I wanna be with you tonight, | 美空ひばり | B.Hilliard・M.Delugg・日本語詩:奥山靉 | B.Hilliard・M.Delugg | 弘中橋一 | Who's gonna kiss me? Who's gonna thrill me? Who's gonna hold me tight tonight? Why did I tell you I was goin' to Shanghai? I wanna be with you tonight. Why did I holler I was goin' to Shanghai? I wanna be with you tonight. It was just a little misunder standing, That a kiss on the cheek could patch; I need you so badly, I'd gladly start all over from scratch! Oh, why did I tell you it was “Bye-bye” for Shanghai? I'm even allergic to rice. Why don't you stop me when I talk about Shanghai? It's just a lover's device. Who's gonna kiss me? Who's gonna thrill me? Who's gonna hold me tonight? I'm right around the corner in a phone booth, And I wanna be with you tonight, 懐しい夢の街よ 上海 すぐにも ゆきたい あのひとの いる街よ 上海 心ときめくよ 過ぎた昔 想い出し どうして 過そう 涙知らぬ いとし おとめなのに おー まぶたに画いて バイ上海 さだめは悲しい どうせ一度は アデュー上海 あきらめましょう 泣けて来る泣けて来る たまらないの 泣けてくる あたしを だれがなぐさめてくれる Oh, why did I tell you it was “Bye-bye” for Shanghai? I'm even allergic to rice. Why don't you stop me when I talk about Shanghai? It's just a lover's device. Who's gonna kiss me? Who's gonna thrill me? Who's gonna hold me tonight? I'm right around the corner in a phone booth, And I wanna be with you tonight, |
人生将棋指であやつる 将棋の駒も 一手違いで 負けになる 油断すまいぞ この世の中は 辛い勝負の 辛い勝負の くり返し 意地をひと筋 貫くときは なにも恐れぬ 王手飛車 敵にぐるりと 囲まれようと ここで死ぬほど ここで死ぬほど 野暮じゃない 角をとられりゃ 金 銀 桂馬 俺の力は 落ちはせぬ どんな苦労も みなはね返し いまに先手を いまに先手を とってやる どんな時でも 弱気になるな 強気強気で 押して行け 出世駒だよ 人生将棋 勝って明日へ 勝って明日へ 進むのさ | 美空ひばり | 石本美由起 | かとう哲也 | 佐伯亮 | 指であやつる 将棋の駒も 一手違いで 負けになる 油断すまいぞ この世の中は 辛い勝負の 辛い勝負の くり返し 意地をひと筋 貫くときは なにも恐れぬ 王手飛車 敵にぐるりと 囲まれようと ここで死ぬほど ここで死ぬほど 野暮じゃない 角をとられりゃ 金 銀 桂馬 俺の力は 落ちはせぬ どんな苦労も みなはね返し いまに先手を いまに先手を とってやる どんな時でも 弱気になるな 強気強気で 押して行け 出世駒だよ 人生将棋 勝って明日へ 勝って明日へ 進むのさ |