余花の雨あなたを あなたを あなたを探している 舞い落ちる花びら あゝ 余花の雨… 今日も想い出たち 雨に散らされ ひとり歩く道に 積もるせつなさよ 涙を閉じ込め 旅立つならば あなたの あなたの 優しさ許せなくて 舞い落ちる花びら あゝ 逢いたくて… 恋は儚きもの 風に流され ふたり語り合った 夢は今何処(どこ)へ あなたの面影 抱き締めたなら あなたの あなたの 温もり許せなくて 舞い落ちる花びら あゝ 恋しくて… あなたを あなたを 想って歩いてゆく ふと気付き見上げた 空に一輪 あなたを あなたを あなたを愛していた 舞い落ちる花びら あゝ 余花の雨… | 服部浩子 | 菅麻貴子 | 浅野佑悠輝 | 前田俊明 | あなたを あなたを あなたを探している 舞い落ちる花びら あゝ 余花の雨… 今日も想い出たち 雨に散らされ ひとり歩く道に 積もるせつなさよ 涙を閉じ込め 旅立つならば あなたの あなたの 優しさ許せなくて 舞い落ちる花びら あゝ 逢いたくて… 恋は儚きもの 風に流され ふたり語り合った 夢は今何処(どこ)へ あなたの面影 抱き締めたなら あなたの あなたの 温もり許せなくて 舞い落ちる花びら あゝ 恋しくて… あなたを あなたを 想って歩いてゆく ふと気付き見上げた 空に一輪 あなたを あなたを あなたを愛していた 舞い落ちる花びら あゝ 余花の雨… |
むらさき日記ときめく夢の 日捲(めく)りは 春がこぼれて 秋になる 十二単(ひとえ)の 片袖しぼり 恋に身を灼(や)き 澪標(みおつくし) 女の性(さが)の 切なさは … 涙でひらく 紫の花 紅(べに)ひく指の 先までも 想いあふれて 待つ夜毎(よごと) 月のしずくに 面影つなぎ 恋に身を灼(や)き 澪標(みおつくし) まぎらす筈(はず)の 琴の音(ね)が … 寂しささそう 末摘(すえつむ)の花 薄(すすき)の波に ふりそそぐ いつか茜(あかね)が 紫に 霧の朝(あした)に 風立つ夕(ゆう)べ 恋に身を灼(や)き 澪標(みおつくし) 叶わぬならば 玉鬘(たまかずら) … 心で咲かす 夕顔の花 | 服部浩子 | 松井由利夫 | 叶弦大 | 前田俊明 | ときめく夢の 日捲(めく)りは 春がこぼれて 秋になる 十二単(ひとえ)の 片袖しぼり 恋に身を灼(や)き 澪標(みおつくし) 女の性(さが)の 切なさは … 涙でひらく 紫の花 紅(べに)ひく指の 先までも 想いあふれて 待つ夜毎(よごと) 月のしずくに 面影つなぎ 恋に身を灼(や)き 澪標(みおつくし) まぎらす筈(はず)の 琴の音(ね)が … 寂しささそう 末摘(すえつむ)の花 薄(すすき)の波に ふりそそぐ いつか茜(あかね)が 紫に 霧の朝(あした)に 風立つ夕(ゆう)べ 恋に身を灼(や)き 澪標(みおつくし) 叶わぬならば 玉鬘(たまかずら) … 心で咲かす 夕顔の花 |
小倉恋ごよみ夜の帳が 裾野を包む 入日(いりひ)がにじむ 小倉山 逢いみての 恋しさ 切なさに 紅をさす 指を噛む …あぁ 胸の炎(ひ)が ゆらゆらと 焦がれて一人 今日も 恋人(きみ)を待つ その場 繕う 戯れならば 解(ほど)かぬものを 黒髪を 村雨(むらさめ)の 白露(しらつゆ) 槙の葉は 秘めごとの うつし絵か …あぁ 胸の炎(ひ)が ゆらゆらと 三十一(みそひと)文字に 熱く 綴る文(ふみ) 絹の褥(しとね)を 手さぐりながら 残り香(が)しのぶ 七日月(なのかづき) 瀬を早み 流れる 水音に 夢ならば 夢でいい …あぁ 胸の炎(ひ)が ゆらゆらと 明日は叶う 花の 恋ごよみ | 服部浩子 | 松井由利夫 | 叶弦大 | 前田俊明 | 夜の帳が 裾野を包む 入日(いりひ)がにじむ 小倉山 逢いみての 恋しさ 切なさに 紅をさす 指を噛む …あぁ 胸の炎(ひ)が ゆらゆらと 焦がれて一人 今日も 恋人(きみ)を待つ その場 繕う 戯れならば 解(ほど)かぬものを 黒髪を 村雨(むらさめ)の 白露(しらつゆ) 槙の葉は 秘めごとの うつし絵か …あぁ 胸の炎(ひ)が ゆらゆらと 三十一(みそひと)文字に 熱く 綴る文(ふみ) 絹の褥(しとね)を 手さぐりながら 残り香(が)しのぶ 七日月(なのかづき) 瀬を早み 流れる 水音に 夢ならば 夢でいい …あぁ 胸の炎(ひ)が ゆらゆらと 明日は叶う 花の 恋ごよみ |
明日香川 恋歌なみだ笹舟 花の露 乗せて流れる 明日香川 人恋う夜更けは 月さえくもる 面影重ねた 絹小袖 命ひといろ 夢ひといろに 今日もあなたを あなたを 待ちわびる 伽羅(きゃら)の香りの 水明り 揺れてただよう 明日香川 思い出石橋(いしはし) 狭霧(さぎり)に抱かれ くちびる噛みしめ 空蝉(うつせみ)の 命ひといろ 夢ひといろに なぜにせつなく せつなく 身をこがす 玉藻(たまも)しがらみ 七瀬波 末はいずこか 明日香川 こぼれ灯たよりに 口紅ひいて 詠み人知らずの 恋歌に 命ひといろ 夢ひといろに 情(こころ)しみじみ しみじみ きざむ夜 | 服部浩子 | 松井由利夫 | 叶弦大 | 前田俊明 | なみだ笹舟 花の露 乗せて流れる 明日香川 人恋う夜更けは 月さえくもる 面影重ねた 絹小袖 命ひといろ 夢ひといろに 今日もあなたを あなたを 待ちわびる 伽羅(きゃら)の香りの 水明り 揺れてただよう 明日香川 思い出石橋(いしはし) 狭霧(さぎり)に抱かれ くちびる噛みしめ 空蝉(うつせみ)の 命ひといろ 夢ひといろに なぜにせつなく せつなく 身をこがす 玉藻(たまも)しがらみ 七瀬波 末はいずこか 明日香川 こぼれ灯たよりに 口紅ひいて 詠み人知らずの 恋歌に 命ひといろ 夢ひといろに 情(こころ)しみじみ しみじみ きざむ夜 |
倖せ通りゃんせ雨降る こんな日は 相合傘で 風吹く 夕暮れは あなたの傍(そば)で 喜びも 哀しみも 行ったり来たり これからも この道を ふたりで歩く とおりゃんせ とおりゃんせ 倖せ通りゃんせ 土砂降り 雨の中 雨宿りして あなたと 差し向かい おちょこがふたつ 想い出を 数えたら 涙がいくつ これからも 長い坂 笑顔で越える とおりゃんせ とおりゃんせ 倖せ通りゃんせ あなたの その胸の 大きな川に 抱かれて 夢を見る 私は小舟 虹色の 空の下 寄り添いながら これからも 人生を ふたりで生きる とおりゃんせ とおりゃんせ 倖せ通りゃんせ | 服部浩子 | 菅麻貴子 | 桧原さとし | 前田俊明 | 雨降る こんな日は 相合傘で 風吹く 夕暮れは あなたの傍(そば)で 喜びも 哀しみも 行ったり来たり これからも この道を ふたりで歩く とおりゃんせ とおりゃんせ 倖せ通りゃんせ 土砂降り 雨の中 雨宿りして あなたと 差し向かい おちょこがふたつ 想い出を 数えたら 涙がいくつ これからも 長い坂 笑顔で越える とおりゃんせ とおりゃんせ 倖せ通りゃんせ あなたの その胸の 大きな川に 抱かれて 夢を見る 私は小舟 虹色の 空の下 寄り添いながら これからも 人生を ふたりで生きる とおりゃんせ とおりゃんせ 倖せ通りゃんせ |
あんたの酒土砂降り雨に 頭から 濡れてふたりで 駆け込んで 肩を並べて 飲むお酒 「おまえいたから 今がある」 そんな台詞で 泣かすひと 酔いたいよ 酔わせてね あんたの酒に 流行の歌を 口ずさみ 「じんとくるね」と 言うあんた 同じ運命に ついほろり すぐに酌ぎたす 熱燗に 涙拭く暇 ないじゃない 飲みたいよ 飲ませてね あんたの酒を 幸せなんて ヘンなもの 見えていいのは 少しだけ 全部見えたら 色褪せる 苦労しあわせ また苦労 ふたつあるのが 人生ね 酔いたいよ 酔わせてね あんたの酒に | 服部浩子 | 菅麻貴子 | 影山時則 | 前田俊明 | 土砂降り雨に 頭から 濡れてふたりで 駆け込んで 肩を並べて 飲むお酒 「おまえいたから 今がある」 そんな台詞で 泣かすひと 酔いたいよ 酔わせてね あんたの酒に 流行の歌を 口ずさみ 「じんとくるね」と 言うあんた 同じ運命に ついほろり すぐに酌ぎたす 熱燗に 涙拭く暇 ないじゃない 飲みたいよ 飲ませてね あんたの酒を 幸せなんて ヘンなもの 見えていいのは 少しだけ 全部見えたら 色褪せる 苦労しあわせ また苦労 ふたつあるのが 人生ね 酔いたいよ 酔わせてね あんたの酒に |
波止場岬がくれの 船の灯(ひ)よりも 揺れてせつない 恋ごころ 霧笛泣け泣け 女は辛い… 酒にすがって 見送るけれど 待てと言うのね 別れの波止場 お酒飲むほど 未練が増えて 乱れたくなる ひとり花 汐風(かぜ)よ吹け吹け 女の胸に… 窓のガラスに あなたの名前 消してまた書く 別れの波止場 甲斐性(かいしょ)なくても倖せひとつ くれる男に 惚れました かもめ飛べ飛べ 女の夢に… 苦労港も 故郷と決めりゃ 明日があるのね 別れの波止場 | 服部浩子 | 横山賢一 | 聖川湧 | 前田俊明 | 岬がくれの 船の灯(ひ)よりも 揺れてせつない 恋ごころ 霧笛泣け泣け 女は辛い… 酒にすがって 見送るけれど 待てと言うのね 別れの波止場 お酒飲むほど 未練が増えて 乱れたくなる ひとり花 汐風(かぜ)よ吹け吹け 女の胸に… 窓のガラスに あなたの名前 消してまた書く 別れの波止場 甲斐性(かいしょ)なくても倖せひとつ くれる男に 惚れました かもめ飛べ飛べ 女の夢に… 苦労港も 故郷と決めりゃ 明日があるのね 別れの波止場 |
さくら さくら女ですもの こぼれた花を 両手に包んで また散らす 惚れた数から ふられた数を ひいて私の 倖せいくつ たったひとつの 人生だから ねぇ そうでしょ 男と女 空の青さに 心を染めて きっと綺麗な 花になる さくらさくら 咲け咲け さくら 思いどおりに 咲いて散れ 別れ言葉を 背中で聞けば 面影濡らして 雨が降る 傘にひとひら 花びらのせて 歩くこの道 想い出いくつ 涙つづりの 人生だって ねぇ そうでしょ 男と女 逢って別れて 涙のあとに きっと綺麗な 花になる さくらさくら 咲け咲け さくら 思いどおりに 咲いて散れ さくらさくら 咲け咲け さくら 思いどおりに 咲いて散れ 思いどおりに 咲いて散れ | 服部浩子 | 菅麻貴子 | 西條キロク | 前田俊明 | 女ですもの こぼれた花を 両手に包んで また散らす 惚れた数から ふられた数を ひいて私の 倖せいくつ たったひとつの 人生だから ねぇ そうでしょ 男と女 空の青さに 心を染めて きっと綺麗な 花になる さくらさくら 咲け咲け さくら 思いどおりに 咲いて散れ 別れ言葉を 背中で聞けば 面影濡らして 雨が降る 傘にひとひら 花びらのせて 歩くこの道 想い出いくつ 涙つづりの 人生だって ねぇ そうでしょ 男と女 逢って別れて 涙のあとに きっと綺麗な 花になる さくらさくら 咲け咲け さくら 思いどおりに 咲いて散れ さくらさくら 咲け咲け さくら 思いどおりに 咲いて散れ 思いどおりに 咲いて散れ |
小雨町雨が涙を 誘うよに 女の胸を 濡らして行った 忘れなくては いけない人と 思うそばから また恋しくて… あなたと歩いた あの日と同じ 日暮れ駅裏 小雨町 傘に隠れて 溜め息を つくたび一つ 幸せ逃げる いつも男は 気まぐれすずめ 知っていながら また夢を見て… あなたに注(つ)がれた お酒のように 夜が切ない 小雨町 雨が思い出 運ぶから 独りがつらい 未練が重い あてにならない 約束なのに 夜が来るたび また待ちわびて… あなたに抱かれた 小部屋の窓に 灯りにじんだ 小雨町 | 服部浩子 | かず翼 | 四方章人 | 前田俊明 | 雨が涙を 誘うよに 女の胸を 濡らして行った 忘れなくては いけない人と 思うそばから また恋しくて… あなたと歩いた あの日と同じ 日暮れ駅裏 小雨町 傘に隠れて 溜め息を つくたび一つ 幸せ逃げる いつも男は 気まぐれすずめ 知っていながら また夢を見て… あなたに注(つ)がれた お酒のように 夜が切ない 小雨町 雨が思い出 運ぶから 独りがつらい 未練が重い あてにならない 約束なのに 夜が来るたび また待ちわびて… あなたに抱かれた 小部屋の窓に 灯りにじんだ 小雨町 |
とまり木の街今もそのまま あの頃と この街むかしの 風が吹く 不しあわせだと 噂に訊いて それがきっかけ あなた名前の 店を出す ここが最后の とまり木の街 賭けてみたのよ 不馴れでも 酒場は出逢いが 多いから 居てもいいでしょ 哀しい馬鹿が どこか空似の うしろ姿を 見るたびに 息を呑むよな とまり木の街 「長い旅して 来ましたね…」 抱かれる夢みて 目が濡れた 雨にあなたの 匂いを探す 寒くなるわね 噂ひろって 逢いに来て ここがふたりの とまり木の街 | 服部浩子 | 坂口照幸 | 水森英夫 | 前田俊明 | 今もそのまま あの頃と この街むかしの 風が吹く 不しあわせだと 噂に訊いて それがきっかけ あなた名前の 店を出す ここが最后の とまり木の街 賭けてみたのよ 不馴れでも 酒場は出逢いが 多いから 居てもいいでしょ 哀しい馬鹿が どこか空似の うしろ姿を 見るたびに 息を呑むよな とまり木の街 「長い旅して 来ましたね…」 抱かれる夢みて 目が濡れた 雨にあなたの 匂いを探す 寒くなるわね 噂ひろって 逢いに来て ここがふたりの とまり木の街 |
わすれ傘邪魔になったら 何処かに捨てて どうせお店の わすれもの 言って差しだし 差しかけて 駅まで送った その人が 夢で手をふる 港町 あなたに逢いたいの わすれ傘… 好きと言われて 抱かれた夜も 今夜みたいな 雨の夜 いまはどうして いるかしら あの日のお酒を 傾けて 酔えば遠くで なく霧笛 あなたに逢いたいの もう一度… 雨の止まり木 おんなの酒場 男ごころの うら表 知ったつもりで いたけれど 優しい言葉に また惚れた バカよバカバカ 港町 あなたに逢いたいの わすれ傘… | 服部浩子 | わたなべ泰彦 | 影山時則 | 前田俊明 | 邪魔になったら 何処かに捨てて どうせお店の わすれもの 言って差しだし 差しかけて 駅まで送った その人が 夢で手をふる 港町 あなたに逢いたいの わすれ傘… 好きと言われて 抱かれた夜も 今夜みたいな 雨の夜 いまはどうして いるかしら あの日のお酒を 傾けて 酔えば遠くで なく霧笛 あなたに逢いたいの もう一度… 雨の止まり木 おんなの酒場 男ごころの うら表 知ったつもりで いたけれど 優しい言葉に また惚れた バカよバカバカ 港町 あなたに逢いたいの わすれ傘… |
海峡夜明け前港の霧笛に 急かされながら 無口に改札 くぐります 昨日届いた あなたの手紙 読んで何度も 泣きました 手荷物ひとつで 船に乗る 海峡は 海峡は あゝ夜明け前… こころの迷いを 振りきるように 岬の灯台 見ています 待っているよと 書かれた文字が 胸のなみだを また誘う 帰ってゆけない 戻れない 故郷へ 故郷へ あゝあの町へ… 飛沫がとび散る 船室の窓で 口紅も一度 引き直す 好きなあなたに 寄り添いながら 生きてゆくのよ 明日から 逢いたい想いが こみあげる 海峡は 海峡は あゝ夜明け前… | 服部浩子 | 仁井谷俊也 | 西條キロク | 前田俊明 | 港の霧笛に 急かされながら 無口に改札 くぐります 昨日届いた あなたの手紙 読んで何度も 泣きました 手荷物ひとつで 船に乗る 海峡は 海峡は あゝ夜明け前… こころの迷いを 振りきるように 岬の灯台 見ています 待っているよと 書かれた文字が 胸のなみだを また誘う 帰ってゆけない 戻れない 故郷へ 故郷へ あゝあの町へ… 飛沫がとび散る 船室の窓で 口紅も一度 引き直す 好きなあなたに 寄り添いながら 生きてゆくのよ 明日から 逢いたい想いが こみあげる 海峡は 海峡は あゝ夜明け前… |
愛愁挽歌つくり笑顔を カモメが笑う 群から 離れぬようにと 茜雲 見送る 女ごころ砕く 憎い男でも 指の先まで 恋しい 色のさめた夢 そっと追いかけ ホロリ あぁ 逢いたい 頬をしぶきが 叩いて叱る 別れの 手紙を破けば 風に舞い 遠くへ うねる波の音に 心乱れて 熱い涙が あふれる 零れ落ちた夢 そっとあつめて ホロリ あぁ 逢いたい 二度と泣くまい 泣かずにいたい 素顔に 戻って暮らすわ 遠い街 探して 暗い窓に写る ゆがむ唇 あての無い旅 夜汽車で 通り過ぎた夢 そっと振り向き ホロリ あぁ 逢いたい | 服部浩子 | 三浦朋子 | 酒田稔 | 石倉重信 | つくり笑顔を カモメが笑う 群から 離れぬようにと 茜雲 見送る 女ごころ砕く 憎い男でも 指の先まで 恋しい 色のさめた夢 そっと追いかけ ホロリ あぁ 逢いたい 頬をしぶきが 叩いて叱る 別れの 手紙を破けば 風に舞い 遠くへ うねる波の音に 心乱れて 熱い涙が あふれる 零れ落ちた夢 そっとあつめて ホロリ あぁ 逢いたい 二度と泣くまい 泣かずにいたい 素顔に 戻って暮らすわ 遠い街 探して 暗い窓に写る ゆがむ唇 あての無い旅 夜汽車で 通り過ぎた夢 そっと振り向き ホロリ あぁ 逢いたい |
ほろ酔い恋唄おんなにうまれて しあわせか わたしにとっては ふしあわせ できることなら この命 放して男に 変りたい 放して男に 変れたら 愛するおんなを すてないわ いまもこころの うらがわに あなたが残した 傷がある あなたが残した 傷がある あなたが残した 恋傷に お酒のしずくを ながしこむ 沁みる痛さは せつなさは 誰にも言えない 溜息よ 誰にも言えない 溜息を 吐き出すつもりで 吸うたばこ 雨がぱらつく こんな夜は 恋唄歌って 膝を抱く 恋唄歌って 膝を抱く あてにはならない 占いを 信じてみようか もう一度 おんなにうまれて しあわせか しあわせ そのうち きっと来る しあわせ そのうち きっと来る | 服部浩子 | 池田充男 | 聖川湧 | 石倉重信 | おんなにうまれて しあわせか わたしにとっては ふしあわせ できることなら この命 放して男に 変りたい 放して男に 変れたら 愛するおんなを すてないわ いまもこころの うらがわに あなたが残した 傷がある あなたが残した 傷がある あなたが残した 恋傷に お酒のしずくを ながしこむ 沁みる痛さは せつなさは 誰にも言えない 溜息よ 誰にも言えない 溜息を 吐き出すつもりで 吸うたばこ 雨がぱらつく こんな夜は 恋唄歌って 膝を抱く 恋唄歌って 膝を抱く あてにはならない 占いを 信じてみようか もう一度 おんなにうまれて しあわせか しあわせ そのうち きっと来る しあわせ そのうち きっと来る |
夕立雨ひとりぼっちが 淋しくて 男ごころに からみ酒 のめないお酒と遊んでいても 今夜は逢えない舞酔草(まよいそう) 恋のしずくに 流されて 想いは 夕立雨(わたしあめ) 指で回した 水割りの うすい幸せ のめますか あなたが教えた いたずらぐせも 可愛い仕草に見えないわ 拗ねているのが わかるでしょう 今すぐ 逢いに来て 腕に抱かれて 目を閉じて 女ごころに 灯が点もる 探して見ましょう賑わう街を 希望の灯を消さないで 恋に濡れます 傘はない 想いは 夕立雨 | 服部浩子 | 山田孝雄 | 聖川湧 | | ひとりぼっちが 淋しくて 男ごころに からみ酒 のめないお酒と遊んでいても 今夜は逢えない舞酔草(まよいそう) 恋のしずくに 流されて 想いは 夕立雨(わたしあめ) 指で回した 水割りの うすい幸せ のめますか あなたが教えた いたずらぐせも 可愛い仕草に見えないわ 拗ねているのが わかるでしょう 今すぐ 逢いに来て 腕に抱かれて 目を閉じて 女ごころに 灯が点もる 探して見ましょう賑わう街を 希望の灯を消さないで 恋に濡れます 傘はない 想いは 夕立雨 |
御神火月夜島の椿の花影は カモメも知らない夢のあと 船はいつ来るあなたの船は 帰り潮路のどのあたり あー逢いたさにあー泣けてくる 波浮の港は御神火月夜 想い焦がれりゃくちびるも こんなに燃えます震えます 船はいつくるあなたの船は ホロリ散る気の一重咲き あー踏む影もあー細くなる ユラリもたれて甘えてみたい あー背のびしてあー指を噛む 波浮の港は御神火月夜 | 服部浩子 | 横山賢一 | 聖川湧 | | 島の椿の花影は カモメも知らない夢のあと 船はいつ来るあなたの船は 帰り潮路のどのあたり あー逢いたさにあー泣けてくる 波浮の港は御神火月夜 想い焦がれりゃくちびるも こんなに燃えます震えます 船はいつくるあなたの船は ホロリ散る気の一重咲き あー踏む影もあー細くなる ユラリもたれて甘えてみたい あー背のびしてあー指を噛む 波浮の港は御神火月夜 |
雨の宿「ついておいで」と誘われ 「だめ」といえずにうなずいた また…逢ってしまったの 恋と不義理に渡した橋の たもとで揺れる迷い傘 悩みためらい引き返し 越えてしまった恋の川 また…逢ってしまったの 「これが最後」と泣き出す指を キリリと噛んだ悪いひと 髪を手櫛で梳きながら 離さないよと抱きしめる また…逢ってしまったの 「帰らなけりゃ」と問う唇を 無理やりふさぐ雨の宿 | 服部浩子 | 麻生香太郎 | 聖川湧 | | 「ついておいで」と誘われ 「だめ」といえずにうなずいた また…逢ってしまったの 恋と不義理に渡した橋の たもとで揺れる迷い傘 悩みためらい引き返し 越えてしまった恋の川 また…逢ってしまったの 「これが最後」と泣き出す指を キリリと噛んだ悪いひと 髪を手櫛で梳きながら 離さないよと抱きしめる また…逢ってしまったの 「帰らなけりゃ」と問う唇を 無理やりふさぐ雨の宿 |
旅路の花裾をはしょって 駆けこむ船に 港しぐれが 追いすがる とめないで とめないで あなたとめないで こんな静かな 瀬戸内で こんなわたしを 愛したら いつかあなたが いつかあなたが つらくなる 恋をするたび 化粧がかわる 浮いた噂の わたしです 追わないで 追わないで あなた追わないで 女 ひとなみ 根をおろし 二人仲良く 肩を寄せ 夢のくらしが 夢のくらしが したかった 雨にかすんだ 浮桟橋に うしろ髪ひく 影ひとつ 呼ばないで 呼ばないで あなた呼ばないで わたし流れて ゆく花よ 今日の運命を ゆきずりの 船にあずけて 船にあずけて 拭くなみだ | 服部浩子 | 池田充男 | 伊藤雪彦 | 前田俊明 | 裾をはしょって 駆けこむ船に 港しぐれが 追いすがる とめないで とめないで あなたとめないで こんな静かな 瀬戸内で こんなわたしを 愛したら いつかあなたが いつかあなたが つらくなる 恋をするたび 化粧がかわる 浮いた噂の わたしです 追わないで 追わないで あなた追わないで 女 ひとなみ 根をおろし 二人仲良く 肩を寄せ 夢のくらしが 夢のくらしが したかった 雨にかすんだ 浮桟橋に うしろ髪ひく 影ひとつ 呼ばないで 呼ばないで あなた呼ばないで わたし流れて ゆく花よ 今日の運命を ゆきずりの 船にあずけて 船にあずけて 拭くなみだ |
長崎ワルツ和蘭陀しぐれの 雨が降る あの人 こぬかの 洗い髪 鏡よ 鏡 綺麗でしょうか 抱かれる だけでは いけないですか 惚れて 惚れて 長崎ワルツ 小指で紅さす 宵化粧 ひとりで 咲かせる 水中花 涙よ 涙 逢えるでしょうか 乱れる 慕いは 嫌われますか 惚れて 惚れて 長崎ワルツ Radioに流れる バイオリンの 心に 悲しや 銀の糸 小鳩よ 小鳩 飛べるでしょうか あしたは 青空 見えるでしょうか 惚れて 惚れて 長崎ワルツ | 服部浩子 | 荒木とよひさ | 西條キロク | 丸山雅仁 | 和蘭陀しぐれの 雨が降る あの人 こぬかの 洗い髪 鏡よ 鏡 綺麗でしょうか 抱かれる だけでは いけないですか 惚れて 惚れて 長崎ワルツ 小指で紅さす 宵化粧 ひとりで 咲かせる 水中花 涙よ 涙 逢えるでしょうか 乱れる 慕いは 嫌われますか 惚れて 惚れて 長崎ワルツ Radioに流れる バイオリンの 心に 悲しや 銀の糸 小鳩よ 小鳩 飛べるでしょうか あしたは 青空 見えるでしょうか 惚れて 惚れて 長崎ワルツ |
上海ボレロ夜霧の波止場 嘆きのボレロ 誰がために 歌うや 愁いの麗人よ 上海の 港のダンサー 赤い靴 何故に悲しや 遠い 故郷は 大連か それとも リラの 花咲く街か 嘆きのボレロ 唇淋し 恋しきボレロ 君知るや 万里の 心の慕い 上海の 霧の四馬路で 追憶よ 何故にちぎれる 今は 彼の人 忘れてか それとも 夢に さまようままか 恋しきボレロ 涙の夜露 嘆きのボレロ 誰ぞ知る あしたの 我が身のゆくえ 上海の 港のホテル ドラの音よ 何故に切ない 遥か たどるは 想い出か それとも あすは 異国の船か 嘆きのボレロ | 服部浩子 | 荒木とよひさ | 西條キロク | 馬場良 | 夜霧の波止場 嘆きのボレロ 誰がために 歌うや 愁いの麗人よ 上海の 港のダンサー 赤い靴 何故に悲しや 遠い 故郷は 大連か それとも リラの 花咲く街か 嘆きのボレロ 唇淋し 恋しきボレロ 君知るや 万里の 心の慕い 上海の 霧の四馬路で 追憶よ 何故にちぎれる 今は 彼の人 忘れてか それとも 夢に さまようままか 恋しきボレロ 涙の夜露 嘆きのボレロ 誰ぞ知る あしたの 我が身のゆくえ 上海の 港のホテル ドラの音よ 何故に切ない 遥か たどるは 想い出か それとも あすは 異国の船か 嘆きのボレロ |
祝い花寒の戻りに 身をふるわせて 耐えた遅霜 向かい風 出世花だよ 春空めでた色 苦労こやしに 涙を糧に 咲いた寿 祝い花 花の名前は「よろこび」という 金の枝ぶり 銀の株 出世花だよ 幸せめでた色 日照り雨風 二人でしのぎ 秋にゃ実りの 子宝を 夫婦二株 いつしか増えて 接(つ)ぎ木挿(さ)し木で 花づくし 出世花だよ 満開めでた色 末は長者か 七福神の 笑みもこぼれる 花の宴 | 服部浩子 | 麻生香太郎 | 聖川湧 | | 寒の戻りに 身をふるわせて 耐えた遅霜 向かい風 出世花だよ 春空めでた色 苦労こやしに 涙を糧に 咲いた寿 祝い花 花の名前は「よろこび」という 金の枝ぶり 銀の株 出世花だよ 幸せめでた色 日照り雨風 二人でしのぎ 秋にゃ実りの 子宝を 夫婦二株 いつしか増えて 接(つ)ぎ木挿(さ)し木で 花づくし 出世花だよ 満開めでた色 末は長者か 七福神の 笑みもこぼれる 花の宴 |
松竹梅松は喜び 夫婦(めおと)の松は 心ひとつに 春を待つ 生きてゆく身が 悲しい時も 苦労くの字を 分けあって 笑顔 松葉の ふたり連れ 竹は長寿(ちょうじゅ)よ そのしなやかさ 積る雪など はね返す ほめてほめられ ふたりの仲も 節目節目(ふしめふしめ)を 大切に 生命(いのち) 長持 祝い唄 梅にうぐいす 末広がりの 声に鶴亀 舞い踊る 千代に八千代に 連れ添うならば 共に白髪(しらが)の はえるまで 薫(かお)る想いが 夫婦びな | 服部浩子 | 石坂まさを | 猪俣公章 | | 松は喜び 夫婦(めおと)の松は 心ひとつに 春を待つ 生きてゆく身が 悲しい時も 苦労くの字を 分けあって 笑顔 松葉の ふたり連れ 竹は長寿(ちょうじゅ)よ そのしなやかさ 積る雪など はね返す ほめてほめられ ふたりの仲も 節目節目(ふしめふしめ)を 大切に 生命(いのち) 長持 祝い唄 梅にうぐいす 末広がりの 声に鶴亀 舞い踊る 千代に八千代に 連れ添うならば 共に白髪(しらが)の はえるまで 薫(かお)る想いが 夫婦びな |
涙の終列車愛の 愛の迷いを たち切れと 隣のホームで ベルが鳴る 許してね 許して 女ごころの わがままを ひとり旅路を のりかえる あゝ 涙の 終列車 降りる 降りるつもりの あの町が 遠くなります 時刻表 バカなのね バカなの 胸にすがれば いいものを みれん汽笛が 泣きじゃくる あゝ 涙の 終列車 きっと きっとあなたは 約束の 駅で私を 待っている わかってね わかって 悪い男には したくない あかい唇 かみしめる あゝ 涙の 終列車 | 服部浩子 | 建石一 | 聖川湧 | | 愛の 愛の迷いを たち切れと 隣のホームで ベルが鳴る 許してね 許して 女ごころの わがままを ひとり旅路を のりかえる あゝ 涙の 終列車 降りる 降りるつもりの あの町が 遠くなります 時刻表 バカなのね バカなの 胸にすがれば いいものを みれん汽笛が 泣きじゃくる あゝ 涙の 終列車 きっと きっとあなたは 約束の 駅で私を 待っている わかってね わかって 悪い男には したくない あかい唇 かみしめる あゝ 涙の 終列車 |
海峡わかれ町霧笛 おまえは おんなの胸に なんで冷めたく 突き刺さる とべないわたしは どうすりゃいいの あなたひとりを あゝ 連れてゆく 港… わかれ町 鴎啼くこえ きこえる宿の 愛の一夜を 信じたい さよなら言えずに 唇かめば おんなごゝろが あゝ また燃える 港… なみだ酒 風の吹きよで 潮路は荒れる どうぞご無事と 手を合わす わたしのかわりに この一と粒の 涙だけでも あゝ 連れてって 港… みれん船 | 服部浩子 | 池田充男 | 西條きろく | | 霧笛 おまえは おんなの胸に なんで冷めたく 突き刺さる とべないわたしは どうすりゃいいの あなたひとりを あゝ 連れてゆく 港… わかれ町 鴎啼くこえ きこえる宿の 愛の一夜を 信じたい さよなら言えずに 唇かめば おんなごゝろが あゝ また燃える 港… なみだ酒 風の吹きよで 潮路は荒れる どうぞご無事と 手を合わす わたしのかわりに この一と粒の 涙だけでも あゝ 連れてって 港… みれん船 |
響灘死ぬも死ぬも生きるも一緒だと 言った言った筈です港駅 風が肩を揺する 泣けとばかりに みだれ髪 細い指 握る切符 心変わりの行く先を 訊けば砕ける 響灘 逢うは逢うは別れのはじめとか はぐれはぐれ 鴎の港宿 酒が胸でさわぐ 酔えとばかりに 洗い髪 燃える肌 恨み言葉 泣いてむずかるこの恋を 酒でなだめた 夜明けまで 雲は低く暗く 泣けとばかりに ほつれ髪 凍る夢 汽車のデッキ 恋のつづきがありますか 訊けばしぐれる 響灘 | 服部浩子 | 吉岡治 | 聖川湧 | | 死ぬも死ぬも生きるも一緒だと 言った言った筈です港駅 風が肩を揺する 泣けとばかりに みだれ髪 細い指 握る切符 心変わりの行く先を 訊けば砕ける 響灘 逢うは逢うは別れのはじめとか はぐれはぐれ 鴎の港宿 酒が胸でさわぐ 酔えとばかりに 洗い髪 燃える肌 恨み言葉 泣いてむずかるこの恋を 酒でなだめた 夜明けまで 雲は低く暗く 泣けとばかりに ほつれ髪 凍る夢 汽車のデッキ 恋のつづきがありますか 訊けばしぐれる 響灘 |
接吻 −くちづけ−悪戯に吸う 貴方が忘れた 悲しいシガレット いけない女とわかっていても 貴方の唇 恋しくなって 赤き紅の色 一途でも 決して届かぬ 愛なのに 貴方に許す 接吻は 死んでもいいのと同じです 生きてた中で ただひとり めぐり逢えたから 光子の匂い 貴方の着物に 残っていたならば 可愛い女になれないままで 貴方の背中を 追いかけたくて 長き黒髪 ほどいても 決して結べぬ 愛なのに 貴方に許す 接吻は 死んでもいいのと同じです この世の中で ただひとり めぐり逢えたから 貴方に許す 接吻は 死んでもいいのと同じです 生きてた中で ただひとり めぐり逢えたから | 服部浩子 | 荒木とよひさ | 花岡優平 | 宮崎慎二 | 悪戯に吸う 貴方が忘れた 悲しいシガレット いけない女とわかっていても 貴方の唇 恋しくなって 赤き紅の色 一途でも 決して届かぬ 愛なのに 貴方に許す 接吻は 死んでもいいのと同じです 生きてた中で ただひとり めぐり逢えたから 光子の匂い 貴方の着物に 残っていたならば 可愛い女になれないままで 貴方の背中を 追いかけたくて 長き黒髪 ほどいても 決して結べぬ 愛なのに 貴方に許す 接吻は 死んでもいいのと同じです この世の中で ただひとり めぐり逢えたから 貴方に許す 接吻は 死んでもいいのと同じです 生きてた中で ただひとり めぐり逢えたから |
舞踏曲花の いのちは 短くて 恋の いのちも 短くて 山の湖畔の 静かな窓辺 かすか ラヂオの 涙の舞踏曲 ランプの灯に 綴る手紙の 青い インクの 悲しさよ 今は帰らぬ 思い出の貴方 熱き 唇に ふれもせず ひとり 夢二の 詩を真似 ひとり 夜更けの ペンの音 寒い心に 暖炉の灯影 ゆれて 踊るは 涙の舞踏曲 緑の黒髪 白いカチューシャ 映す 手鏡の 悲しさよ 今は帰らぬ 面影の貴方 胸に 抱きしめる 寂しさよ ランプの灯りに 綴る手紙の 青い インクの 悲しさよ 今は帰らぬ 思い出の貴方 熱き 唇に ふれもせず | 服部浩子 | 荒木とよひさ | 西條キロク | 丸山雅仁 | 花の いのちは 短くて 恋の いのちも 短くて 山の湖畔の 静かな窓辺 かすか ラヂオの 涙の舞踏曲 ランプの灯に 綴る手紙の 青い インクの 悲しさよ 今は帰らぬ 思い出の貴方 熱き 唇に ふれもせず ひとり 夢二の 詩を真似 ひとり 夜更けの ペンの音 寒い心に 暖炉の灯影 ゆれて 踊るは 涙の舞踏曲 緑の黒髪 白いカチューシャ 映す 手鏡の 悲しさよ 今は帰らぬ 面影の貴方 胸に 抱きしめる 寂しさよ ランプの灯りに 綴る手紙の 青い インクの 悲しさよ 今は帰らぬ 思い出の貴方 熱き 唇に ふれもせず |
北山しぐれ何もかも 捨ててくれとは 死ぬほど好きでも 云えません くちびる寒い 古都の秋 杉の木立ちに あなたは消えて 音もなく降る 北山しぐれ さりげなく 後ろすがたで 泣きに泣きさよなら 云いました 別れに貸した 女傘 捨ててください また陽がさせば 邪魔になるでしょ 北山しぐれ 夢なのね みんな夢だと こころに淋しく 云いきかす 恋紅(こいべに)ふいた 白い指 そっとお酒に 持ちかえながら ひとり聞く夜の 北山しぐれ | 服部浩子 | 水木かおる | 岸本健介 | | 何もかも 捨ててくれとは 死ぬほど好きでも 云えません くちびる寒い 古都の秋 杉の木立ちに あなたは消えて 音もなく降る 北山しぐれ さりげなく 後ろすがたで 泣きに泣きさよなら 云いました 別れに貸した 女傘 捨ててください また陽がさせば 邪魔になるでしょ 北山しぐれ 夢なのね みんな夢だと こころに淋しく 云いきかす 恋紅(こいべに)ふいた 白い指 そっとお酒に 持ちかえながら ひとり聞く夜の 北山しぐれ |
北の女房海が時化(しけ)れば 眠りも浅い ましてオンボロ オンボロ船だよ 帰れば いいっしょ しばれていたら 熱いからだで 抱いてやる ヤンレーヤンレー ヨイトヨイトマカショ 北の女房はヨー あんたの港 銭の重さが やん衆の甲斐性(かいしょ) 命張っての あらくれ海だよ 帰れば いいっしょ 無事がなにより 髭の痛さが 恋しいよ ヤンレーヤンレー ヨイトヨイトマカショ 北の女房はヨー あんたの港 ゴメとあんたと 帰りの船は 何度見たって 惚れぼれさせるよ 帰れば いいっしょ 死ぬほど飲めて 潮(うしお)まつりの 深なさけ ヤンレーヤンレー ヨイトヨイトマカショ 北の女房はヨー あんたの港 ヤンレーヤンレー ヨイトヨイトマカショ 北の女房はヨー あんたの港 | 服部浩子 | 吉岡治 | 岡千秋 | | 海が時化(しけ)れば 眠りも浅い ましてオンボロ オンボロ船だよ 帰れば いいっしょ しばれていたら 熱いからだで 抱いてやる ヤンレーヤンレー ヨイトヨイトマカショ 北の女房はヨー あんたの港 銭の重さが やん衆の甲斐性(かいしょ) 命張っての あらくれ海だよ 帰れば いいっしょ 無事がなにより 髭の痛さが 恋しいよ ヤンレーヤンレー ヨイトヨイトマカショ 北の女房はヨー あんたの港 ゴメとあんたと 帰りの船は 何度見たって 惚れぼれさせるよ 帰れば いいっしょ 死ぬほど飲めて 潮(うしお)まつりの 深なさけ ヤンレーヤンレー ヨイトヨイトマカショ 北の女房はヨー あんたの港 ヤンレーヤンレー ヨイトヨイトマカショ 北の女房はヨー あんたの港 |
越前恋歌哀しい恋の歳月を 知ってるように海風に 抱かれて眠る 波も麗(うらら)な若峡の湾(うみ)よ あなたを捜し浜辺を歩(ゆ)けば 帰らぬ恋に砂が鳴く いくら呼んでもわたしの愛は あなたの胸には届かない 辛い別れを恋歌(うた)で紛らして 続くの続くのわたしの旅は いつかは終わる恋だとは わかっていたの最初(はじめ)から それでもわたし 辿りたかったあなたの辺(ほとり) はぐれた海鳥(とり)がぐるぐる回り 沖ゆく船は日本海 肩を冷たく突き刺す雨が 想い出濡らして過ぎてゆく 愛を信じてひとりゆく旅は 続くの続くの越前岬 あなたを捜し浜辺を歩(ゆ)けば 帰らぬ恋に砂が鳴く いくら呼んでもわたしの愛は あなたの胸には届かない 辛い別れを恋歌(うた)で紛らして 続くの続くのわたしの旅は | 服部浩子 | 秋浩二 | 伊藤雪彦 | | 哀しい恋の歳月を 知ってるように海風に 抱かれて眠る 波も麗(うらら)な若峡の湾(うみ)よ あなたを捜し浜辺を歩(ゆ)けば 帰らぬ恋に砂が鳴く いくら呼んでもわたしの愛は あなたの胸には届かない 辛い別れを恋歌(うた)で紛らして 続くの続くのわたしの旅は いつかは終わる恋だとは わかっていたの最初(はじめ)から それでもわたし 辿りたかったあなたの辺(ほとり) はぐれた海鳥(とり)がぐるぐる回り 沖ゆく船は日本海 肩を冷たく突き刺す雨が 想い出濡らして過ぎてゆく 愛を信じてひとりゆく旅は 続くの続くの越前岬 あなたを捜し浜辺を歩(ゆ)けば 帰らぬ恋に砂が鳴く いくら呼んでもわたしの愛は あなたの胸には届かない 辛い別れを恋歌(うた)で紛らして 続くの続くのわたしの旅は |