歌手~Singer~あなたはクラブの ピアノ弾き 私はジャズの Singer(シンガー)で 麻布の古びた マンションが あの頃ふたりの 愛の巣だった 小さいけれど 夢があり 貧しいけれど 倖せだった… 季節は流れ 時代は移り あの日のピアノは もう聴こえない 誕生祝いに バラの花 一輪買って 来たあなた 私はお酒場(みせ)の 赤ワイン タワーを見ながら 乾杯したわ 小さいけれど 夢があり 貧しいけれど 倖せだった… あなたはいつか お酒に溺れ ふたりの同棲(くらし)に 翳(かげ)りがさした スポットライトを 浴びながら 私は唱(うた)う あの歌を オシャレな硝子の ビルが建ち あの日の想い出 消された街で 小さいけれど 夢があり 貧しいけれど 倖せだった… 合鍵今も 持ってるけれど あの日のピアノは もう聴こえない | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 川村栄二 | あなたはクラブの ピアノ弾き 私はジャズの Singer(シンガー)で 麻布の古びた マンションが あの頃ふたりの 愛の巣だった 小さいけれど 夢があり 貧しいけれど 倖せだった… 季節は流れ 時代は移り あの日のピアノは もう聴こえない 誕生祝いに バラの花 一輪買って 来たあなた 私はお酒場(みせ)の 赤ワイン タワーを見ながら 乾杯したわ 小さいけれど 夢があり 貧しいけれど 倖せだった… あなたはいつか お酒に溺れ ふたりの同棲(くらし)に 翳(かげ)りがさした スポットライトを 浴びながら 私は唱(うた)う あの歌を オシャレな硝子の ビルが建ち あの日の想い出 消された街で 小さいけれど 夢があり 貧しいけれど 倖せだった… 合鍵今も 持ってるけれど あの日のピアノは もう聴こえない |
九官鳥ふたりの愛の 鳥籠から 突然あなたは 飛び立った 忘れられない 想い出の ひとつひとつを 置き去りに 悲しいね… つらいよね… 知らんぷりした 九官鳥 何か…何か しゃべってよ おまえが好きだ 愛してる やさしかったあの人の 口癖を あなたの胸で 翼(はね)を休め 未来(あした)の幸せ 夢みてた いくつ涙を 流しても 青い空など 翔べないの 悲しいね… つらいよね… 今日は無口な 九官鳥 どうか…どうか お願いよ わたしの名前 呼んでみて 上手だったあの人の 口真似で 悲しいね… つらいよね… 知らんぷりした 九官鳥 何か…何か しゃべってよ おまえが好きだ 愛してる やさしかったあの人の 口癖を | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 前田俊明 | ふたりの愛の 鳥籠から 突然あなたは 飛び立った 忘れられない 想い出の ひとつひとつを 置き去りに 悲しいね… つらいよね… 知らんぷりした 九官鳥 何か…何か しゃべってよ おまえが好きだ 愛してる やさしかったあの人の 口癖を あなたの胸で 翼(はね)を休め 未来(あした)の幸せ 夢みてた いくつ涙を 流しても 青い空など 翔べないの 悲しいね… つらいよね… 今日は無口な 九官鳥 どうか…どうか お願いよ わたしの名前 呼んでみて 上手だったあの人の 口真似で 悲しいね… つらいよね… 知らんぷりした 九官鳥 何か…何か しゃべってよ おまえが好きだ 愛してる やさしかったあの人の 口癖を |
ひまわりとタンポポ運命(さだめ)という名の めぐり逢い そんな気がする ふたりです あなたの隣に いるだけで 幸せなんです 涙でるほど ひまわりのように 陽のあたる 花では花ではないけれど… タンポポのように 微笑んで あなたのそばに 咲いていたいの 誰かを信じて 生きること それが愛だと 知りました あしたという日を 夢に見て このまま離れず 生きてゆきたい ひまわりのように 人眼ひく 花では花ではないけれど… タンポポのように 慎(つつ)ましく あなたのそばに 咲いていたいの ひまわりのように 咲き誇る 花では花ではないけれど… タンポポのように さりげなく あなたのそばに 咲いていたいの 咲いていたいの 咲いていたいの | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 前田俊明 | 運命(さだめ)という名の めぐり逢い そんな気がする ふたりです あなたの隣に いるだけで 幸せなんです 涙でるほど ひまわりのように 陽のあたる 花では花ではないけれど… タンポポのように 微笑んで あなたのそばに 咲いていたいの 誰かを信じて 生きること それが愛だと 知りました あしたという日を 夢に見て このまま離れず 生きてゆきたい ひまわりのように 人眼ひく 花では花ではないけれど… タンポポのように 慎(つつ)ましく あなたのそばに 咲いていたいの ひまわりのように 咲き誇る 花では花ではないけれど… タンポポのように さりげなく あなたのそばに 咲いていたいの 咲いていたいの 咲いていたいの |
冬の月愛しては いけないひとと 愛しあうのも 人の常 生きるか死ぬかと 聞かれたら 生きるこの道 選びます わたし賭けたい この恋に 貴方もこころを 決めて 決めてください しんしんと 寒々と 空の上には 冬の月 幸せを 遠くで祈る それは出来ない 私には ひとりで身を退き 泣くよりも つらい旅立ち 選びます これがふたりの 運命(さだめ)です 貴方も過去(しがらみ) 捨てて 捨ててください しんしんと 冷々(ひえびえ)と いのち震える 冬の月 これがふたりの 運命です 貴方も過去 捨てて 捨ててください しんしんと 冷々と いのち震える 冬の月 | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 伊戸のりお | 愛しては いけないひとと 愛しあうのも 人の常 生きるか死ぬかと 聞かれたら 生きるこの道 選びます わたし賭けたい この恋に 貴方もこころを 決めて 決めてください しんしんと 寒々と 空の上には 冬の月 幸せを 遠くで祈る それは出来ない 私には ひとりで身を退き 泣くよりも つらい旅立ち 選びます これがふたりの 運命(さだめ)です 貴方も過去(しがらみ) 捨てて 捨ててください しんしんと 冷々(ひえびえ)と いのち震える 冬の月 これがふたりの 運命です 貴方も過去 捨てて 捨ててください しんしんと 冷々と いのち震える 冬の月 |
お茶の水神田川(かわ)の上を 電車が横切(はし)り 向こうに見える 聖橋(ひじりばし) お茶の水に 来るたびに あの日の恋が 甦(よみがえ)る 照れ屋なあなたは 遠くから 私をいつも 見つめてた そうよ私が すずらん通り 最初に言葉を かけたのよ いつもふたり 肩寄せ聞いた ニコライ堂の 鐘の音(ね)を 三ヶ月(みつき)たてば 遠い国 ポツリと云ったわ 桜花(はな)の頃 あの夏あなたは 大人びて 私の胸を 飛び立った 橋にたたずみ 川面を見れば 面影やさしく 揺れてます あの夏あなたは 大人びて 私の胸を 飛び立った 橋にたたずみ 川面を見れば 面影やさしく 揺れてます | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 伊戸のりお | 神田川(かわ)の上を 電車が横切(はし)り 向こうに見える 聖橋(ひじりばし) お茶の水に 来るたびに あの日の恋が 甦(よみがえ)る 照れ屋なあなたは 遠くから 私をいつも 見つめてた そうよ私が すずらん通り 最初に言葉を かけたのよ いつもふたり 肩寄せ聞いた ニコライ堂の 鐘の音(ね)を 三ヶ月(みつき)たてば 遠い国 ポツリと云ったわ 桜花(はな)の頃 あの夏あなたは 大人びて 私の胸を 飛び立った 橋にたたずみ 川面を見れば 面影やさしく 揺れてます あの夏あなたは 大人びて 私の胸を 飛び立った 橋にたたずみ 川面を見れば 面影やさしく 揺れてます |
少年時代夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれにさまよう 青空に残された 私の心は夏模様 夢が覚め 夜の中 永い冬が窓を閉じて 呼びかけたままで 夢はつまり 想い出のあとさき 夏まつり 宵かがり 胸のたかなりにあわせて 八月は夢花火 私の心は夏模様 目が覚めて 夢のあと 長い影が夜にのびて 星屑の空へ 夢はつまり 想い出のあとさき 夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれにさまよう 八月は夢花火 私の心は夏模様 | 川野夏美 | 井上陽水 | 井上陽水・平井夏美 | 松井タツオ | 夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれにさまよう 青空に残された 私の心は夏模様 夢が覚め 夜の中 永い冬が窓を閉じて 呼びかけたままで 夢はつまり 想い出のあとさき 夏まつり 宵かがり 胸のたかなりにあわせて 八月は夢花火 私の心は夏模様 目が覚めて 夢のあと 長い影が夜にのびて 星屑の空へ 夢はつまり 想い出のあとさき 夏が過ぎ 風あざみ 誰のあこがれにさまよう 八月は夢花火 私の心は夏模様 |
あの唄はもう唄わないのですか今朝 新聞の片隅に ポツンと小さく出ていました あなたのリサイタルの記事です もう一年経ったのですね 去年も一人で 誰にも知れずに 一番うしろで見てました あの唄 もう一度聞きたくて 私のために作ってくれたと 今も信じてる あの唄を… あなたと初めて 出会ったのは 坂の途中の小さな店 あなたはいつも唄っていた 安いギターをいたわるように いつかあなたのポケットにあった あの店のマッチ箱ひとつ 今でも 時々とりだして ひとつ つけてはすぐに消します あなたの香りがしないうちに… 雨が降る日は 近くの駅まで ひとつの傘の中 帰り道 そして二人で 口ずさんだ あの唄はもう唄わないのですか 私にとっては思い出なのに… | 川野夏美 | 伊勢正三 | 伊勢正三 | 松井タツオ | 今朝 新聞の片隅に ポツンと小さく出ていました あなたのリサイタルの記事です もう一年経ったのですね 去年も一人で 誰にも知れずに 一番うしろで見てました あの唄 もう一度聞きたくて 私のために作ってくれたと 今も信じてる あの唄を… あなたと初めて 出会ったのは 坂の途中の小さな店 あなたはいつも唄っていた 安いギターをいたわるように いつかあなたのポケットにあった あの店のマッチ箱ひとつ 今でも 時々とりだして ひとつ つけてはすぐに消します あなたの香りがしないうちに… 雨が降る日は 近くの駅まで ひとつの傘の中 帰り道 そして二人で 口ずさんだ あの唄はもう唄わないのですか 私にとっては思い出なのに… |
なごり雪汽車を待つ君の横で僕は 時計を気にしてる 季節はずれの雪が降ってる 東京で見る雪はこれが最後ねと さみしそうに君がつぶやく なごり雪も降る時を知り ふざけすぎた季節のあとで 今 春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった 動き始めた汽車の窓に顔をつけて 君は何か言おうとしている 君の口びるがさようならと動くことが こわくて下をむいてた 時がゆけば幼ない君も 大人になると気づかないまま 今 春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった 君が去ったホームにのこり 落ちてはとける雪を見ていた 今 春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった | 川野夏美 | 伊勢正三 | 伊勢正三 | 石倉重信 | 汽車を待つ君の横で僕は 時計を気にしてる 季節はずれの雪が降ってる 東京で見る雪はこれが最後ねと さみしそうに君がつぶやく なごり雪も降る時を知り ふざけすぎた季節のあとで 今 春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった 動き始めた汽車の窓に顔をつけて 君は何か言おうとしている 君の口びるがさようならと動くことが こわくて下をむいてた 時がゆけば幼ない君も 大人になると気づかないまま 今 春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった 君が去ったホームにのこり 落ちてはとける雪を見ていた 今 春が来て君はきれいになった 去年よりずっときれいになった |
池上線古い電車のドアのそば 二人は黙って立っていた 話す言葉をさがしながら すきま風に震えて いくつ駅を過ぎたのか 忘れてあなたに聞いたのに じっと私を見つめながら ごめんねなんて言ったわ 泣いては ダメだと 胸にきかせて 白いハンカチを 握りしめたの 池上線が走る町に あなたは 二度と来ないのね 池上線に揺られながら 今日も 帰る私なの 終電時刻を確かめて あなたは私と駅を出た 角のフルーツショップだけが 灯りともす夜更けに 商店街を通り抜け 踏切渡った時だわね 待っていますと つぶやいたら 突然抱いてくれたわ あとから あとから 涙あふれて 後ろ姿さえ 見えなかったの 池上線が走る町に あなたは 二度と来ないのね 池上線に揺られながら 今日も 帰る私なの | 川野夏美 | 佐藤順英 | 西島三重子 | D.C.O | 古い電車のドアのそば 二人は黙って立っていた 話す言葉をさがしながら すきま風に震えて いくつ駅を過ぎたのか 忘れてあなたに聞いたのに じっと私を見つめながら ごめんねなんて言ったわ 泣いては ダメだと 胸にきかせて 白いハンカチを 握りしめたの 池上線が走る町に あなたは 二度と来ないのね 池上線に揺られながら 今日も 帰る私なの 終電時刻を確かめて あなたは私と駅を出た 角のフルーツショップだけが 灯りともす夜更けに 商店街を通り抜け 踏切渡った時だわね 待っていますと つぶやいたら 突然抱いてくれたわ あとから あとから 涙あふれて 後ろ姿さえ 見えなかったの 池上線が走る町に あなたは 二度と来ないのね 池上線に揺られながら 今日も 帰る私なの |
あなたもしも私が家を建てたなら 小さな家を建てたでしょう 大きな窓と小さなドアーと 部屋には古い暖炉があるのよ 真赤なバラと白いパンジー 小犬の横にはあなたあなた あなたがいてほしい それが私の夢だったのよ いとしいあなたは今どこに ブルーのじゅうたん敷きつめて 楽しく笑って暮らすのよ 家の外では坊やが遊び 坊やの横にはあなたあなた あなたがいて欲しい それが二人の望みだったのよ いとしいあなたは今どこに そして私はレースを編むのよ わたしの横には わたしの横には あなたあなた あなたがいてほしい そして私はレースを編むのよ わたしの横には わたしの横には あなたあなた あなたがいてほしい | 川野夏美 | 小坂明子 | 小坂明子 | D.C.O | もしも私が家を建てたなら 小さな家を建てたでしょう 大きな窓と小さなドアーと 部屋には古い暖炉があるのよ 真赤なバラと白いパンジー 小犬の横にはあなたあなた あなたがいてほしい それが私の夢だったのよ いとしいあなたは今どこに ブルーのじゅうたん敷きつめて 楽しく笑って暮らすのよ 家の外では坊やが遊び 坊やの横にはあなたあなた あなたがいて欲しい それが二人の望みだったのよ いとしいあなたは今どこに そして私はレースを編むのよ わたしの横には わたしの横には あなたあなた あなたがいてほしい そして私はレースを編むのよ わたしの横には わたしの横には あなたあなた あなたがいてほしい |
22才の別れあなたに さようならって 言えるのは 今日だけ 明日になって またあなたの 暖い手に触れたら きっと 言えなくなってしまう そんな気がして 私には 鏡に映った あなたの姿を 見つけられずに 私の目の前にあった 幸せにすがりついてしまった 私の誕生日に 22本のローソクをたて ひとつひとつが みんな君の 人生だねって言って 17本目からは いっしょに火をつけたのが 昨日のことのように 今はただ5年の月日が 永すぎた春と言えるだけです あなたの知らないところへ 嫁いで行く私にとって ひとつだけこんな私の わがまま聞いてくれるなら あなたは あなたのままで 変らずにいて下さい そのままで…… | 川野夏美 | 伊勢正三 | 伊勢正三 | 松井タツオ | あなたに さようならって 言えるのは 今日だけ 明日になって またあなたの 暖い手に触れたら きっと 言えなくなってしまう そんな気がして 私には 鏡に映った あなたの姿を 見つけられずに 私の目の前にあった 幸せにすがりついてしまった 私の誕生日に 22本のローソクをたて ひとつひとつが みんな君の 人生だねって言って 17本目からは いっしょに火をつけたのが 昨日のことのように 今はただ5年の月日が 永すぎた春と言えるだけです あなたの知らないところへ 嫁いで行く私にとって ひとつだけこんな私の わがまま聞いてくれるなら あなたは あなたのままで 変らずにいて下さい そのままで…… |
夢の中へ探しものは何ですか? 見つけにくいものですか? カバンの中も つくえの中も 探したけれど見つからないのに まだまだ探す気ですか? それより僕と踊りませんか? 夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか? 休む事も許されず 笑う事は止められて はいつくばって はいつくばって いったい何を探しているのか 探すのをやめた時 見つかる事もよくある話で 踊りましょう 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか? 探しものは何ですか? まだまだ探す気ですか? 夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか? 行ってみたいと思いませんか? | 川野夏美 | 井上陽水 | 井上陽水 | 松井タツオ | 探しものは何ですか? 見つけにくいものですか? カバンの中も つくえの中も 探したけれど見つからないのに まだまだ探す気ですか? それより僕と踊りませんか? 夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか? 休む事も許されず 笑う事は止められて はいつくばって はいつくばって いったい何を探しているのか 探すのをやめた時 見つかる事もよくある話で 踊りましょう 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか? 探しものは何ですか? まだまだ探す気ですか? 夢の中へ 夢の中へ 行ってみたいと思いませんか? 行ってみたいと思いませんか? |
神田川貴方は もう忘れたかしら 赤い手拭 マフラーにして 二人で行った 横町の風呂屋 一緒に出ようねって 言ったのに いつも私が 待たされた 洗い髪が芯まで 冷えて 小さな石鹸 カタカタ鳴った 貴方は私の 身体を抱いて 冷たいねって 言ったのよ 若かったあの頃 何も怖くなかった ただ貴方のやさしさが 怖かった 貴方は もう捨てたのかしら 二十四色の クレパス買って 貴方が描いた 私の似顔絵 巧く描いてねって 言ったのに いつもちっとも 似てないの 窓の下には 神田川 三畳一間の 小さな下宿 貴方は私の 指先見つめ 悲しいかいって きいたのよ 若かったあの頃 何も怖くなかった ただ貴方のやさしさが 怖かった | 川野夏美 | 喜多条忠 | 南こうせつ | 松井タツオ | 貴方は もう忘れたかしら 赤い手拭 マフラーにして 二人で行った 横町の風呂屋 一緒に出ようねって 言ったのに いつも私が 待たされた 洗い髪が芯まで 冷えて 小さな石鹸 カタカタ鳴った 貴方は私の 身体を抱いて 冷たいねって 言ったのよ 若かったあの頃 何も怖くなかった ただ貴方のやさしさが 怖かった 貴方は もう捨てたのかしら 二十四色の クレパス買って 貴方が描いた 私の似顔絵 巧く描いてねって 言ったのに いつもちっとも 似てないの 窓の下には 神田川 三畳一間の 小さな下宿 貴方は私の 指先見つめ 悲しいかいって きいたのよ 若かったあの頃 何も怖くなかった ただ貴方のやさしさが 怖かった |
海岸通あなたが船を選んだのは 私への思いやりだったのでしょうか 別れのテープは切れるものだとなぜ 気づかなかったのでしょうか 港に沈む夕陽がとてもきれいですね あなたをのせた船が小さくなってゆく 夜明けの海が悲しいことを あなたから教えられた海岸通 あなたの言うとおり妹のままで いたほうがよかったかもしれない あなたがいつかこの街 離れてしまうことを やさしい腕の中で聞きたくはなかった まるで昨日と同じ海に波を残して あなたをのせた船が小さくなってゆく | 川野夏美 | 伊勢正三 | 伊勢正三 | 佐藤準 | あなたが船を選んだのは 私への思いやりだったのでしょうか 別れのテープは切れるものだとなぜ 気づかなかったのでしょうか 港に沈む夕陽がとてもきれいですね あなたをのせた船が小さくなってゆく 夜明けの海が悲しいことを あなたから教えられた海岸通 あなたの言うとおり妹のままで いたほうがよかったかもしれない あなたがいつかこの街 離れてしまうことを やさしい腕の中で聞きたくはなかった まるで昨日と同じ海に波を残して あなたをのせた船が小さくなってゆく |
恋人よ枯葉散る夕暮れは 来る日の寒さをものがたり 雨に壊れたベンチには 愛をささやく歌もない 恋人よ そばにいて こごえる私のそばにいてよ そしてひとこと この別れ話が 冗談だよと 笑ってほしい 砂利路を駆け足で マラソン人が行き過ぎる まるで忘却のぞむように 止まる私を誘っている 恋人よ さようなら 季節はめぐってくるけど あの日の二人 宵の流れ星 光っては消える 無情の夢よ 恋人よ そばにいて こごえる私の そばにいてよ そしてひとこと この別れ話が 冗談だよと 笑ってほしい | 川野夏美 | 五輪真弓 | 五輪真弓 | D.C.O | 枯葉散る夕暮れは 来る日の寒さをものがたり 雨に壊れたベンチには 愛をささやく歌もない 恋人よ そばにいて こごえる私のそばにいてよ そしてひとこと この別れ話が 冗談だよと 笑ってほしい 砂利路を駆け足で マラソン人が行き過ぎる まるで忘却のぞむように 止まる私を誘っている 恋人よ さようなら 季節はめぐってくるけど あの日の二人 宵の流れ星 光っては消える 無情の夢よ 恋人よ そばにいて こごえる私の そばにいてよ そしてひとこと この別れ話が 冗談だよと 笑ってほしい |
大空と大地の中で果てしない大空と 広い大地のその中で いつの日か 幸せを 自分の腕でつかむよう 歩き出そう 明日の日に ふり返るには まだ若い ふきすさぶ 北風に とばされぬよう とばぬよう こごえた両手に 息をふきかけて しばれた体を あたためて 生きる事が つらいとか 苦しいだとか いう前に 野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ こごえた両手に 息をふきかけて しばれた体を あたためて 生きる事が つらいとか 苦しいだとか いう前に 野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ こごえた両手に 息をふきかけて しばれた体を あたためて 果てしない大空と広い大地のその中で いつの日か幸せを 自分の腕でつかむよう 自分の腕でつかむよう | 川野夏美 | 松山千春 | 松山千春 | 松井タツオ | 果てしない大空と 広い大地のその中で いつの日か 幸せを 自分の腕でつかむよう 歩き出そう 明日の日に ふり返るには まだ若い ふきすさぶ 北風に とばされぬよう とばぬよう こごえた両手に 息をふきかけて しばれた体を あたためて 生きる事が つらいとか 苦しいだとか いう前に 野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ こごえた両手に 息をふきかけて しばれた体を あたためて 生きる事が つらいとか 苦しいだとか いう前に 野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ こごえた両手に 息をふきかけて しばれた体を あたためて 果てしない大空と広い大地のその中で いつの日か幸せを 自分の腕でつかむよう 自分の腕でつかむよう |
びりけつのジュン路面電車飛び乗ったり 柿の実盗(と)って怒られたり 子供の頃悪戯(いたずら)したけど 叱られるのはびりけつのジュン 焼け野原の町に帰って来たのも 終戦を随分過ぎてから 亡霊みたいに玄関に突っ立って 相変わらずびりだねぇってみんなで泣いた そして五十年過ぎて 姉弟(きょうだい)ふたり暮らし 何度も見合いを断ったのは お荷物だったあたしが居たから ごめんね ジュン、此の頃 子供に還ったね ジュン、あたしも 忘れそうだね 人を押しのけずに生きてきたあなたを 神様はきっと知ってるよ ジュン 歳を取ったら お散歩も難しいの 支えきれない 大好きな珈琲も 重たくて零れてしまう 先にジュンをみおくってから あたしの番だと思ってたけど 都合良くはいかないものね 独りでもちゃんと暮らすのよ 生きて帰れなかった 戦友に済まないからと 遊びの一つもすればいいじゃない おまけの人生だなんて言わずに バカだよ ジュン、あんたは幸せだったの? ジュン、あたしは幸せだったよ こんなにも長く姉弟が一緒に 暮らしてこられたもの ジュン、此の頃 子供に還ったね ジュン、あたしも 忘れそうだね 人を押しのけずに生きてきたあなたを 神様がきっと待ってる でも、びりでいいよ ジュン | 川野夏美 | いまむら瞭 | いまむら瞭 | 松井タツオ | 路面電車飛び乗ったり 柿の実盗(と)って怒られたり 子供の頃悪戯(いたずら)したけど 叱られるのはびりけつのジュン 焼け野原の町に帰って来たのも 終戦を随分過ぎてから 亡霊みたいに玄関に突っ立って 相変わらずびりだねぇってみんなで泣いた そして五十年過ぎて 姉弟(きょうだい)ふたり暮らし 何度も見合いを断ったのは お荷物だったあたしが居たから ごめんね ジュン、此の頃 子供に還ったね ジュン、あたしも 忘れそうだね 人を押しのけずに生きてきたあなたを 神様はきっと知ってるよ ジュン 歳を取ったら お散歩も難しいの 支えきれない 大好きな珈琲も 重たくて零れてしまう 先にジュンをみおくってから あたしの番だと思ってたけど 都合良くはいかないものね 独りでもちゃんと暮らすのよ 生きて帰れなかった 戦友に済まないからと 遊びの一つもすればいいじゃない おまけの人生だなんて言わずに バカだよ ジュン、あんたは幸せだったの? ジュン、あたしは幸せだったよ こんなにも長く姉弟が一緒に 暮らしてこられたもの ジュン、此の頃 子供に還ったね ジュン、あたしも 忘れそうだね 人を押しのけずに生きてきたあなたを 神様がきっと待ってる でも、びりでいいよ ジュン |
雲母坂~きららざか~ ふたりが出逢って 愛した街を ひとりで歩けば せつなくて 人影まばらな 公園通り 恋しい名前 呼んでみた あゝ忘れない あゝいつまでも 貴方のやさしさ あの微笑みを 想い出たちが キラ・キラ・キラと 陽射しに揺れている… 雲母坂(きららざか) 覚えていますか 映画の帰り 初めて寄ったわ あの部屋に 北向きアパート ふたりの同棲(くらし) それでも夢が あふれてた あゝ還らない あゝ恋だけど 悔やみはしないわ あの愛の日々 想い出たちが キラ・キラ・キラと 涙に溶けてゆく… 雲母坂 あゝ還らない あゝ恋だけど 悔やみはしないわ あの愛の日々 想い出たちが キラ・キラ・キラと 涙に溶けてゆく… 雲母坂 | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 若草恵 | ふたりが出逢って 愛した街を ひとりで歩けば せつなくて 人影まばらな 公園通り 恋しい名前 呼んでみた あゝ忘れない あゝいつまでも 貴方のやさしさ あの微笑みを 想い出たちが キラ・キラ・キラと 陽射しに揺れている… 雲母坂(きららざか) 覚えていますか 映画の帰り 初めて寄ったわ あの部屋に 北向きアパート ふたりの同棲(くらし) それでも夢が あふれてた あゝ還らない あゝ恋だけど 悔やみはしないわ あの愛の日々 想い出たちが キラ・キラ・キラと 涙に溶けてゆく… 雲母坂 あゝ還らない あゝ恋だけど 悔やみはしないわ あの愛の日々 想い出たちが キラ・キラ・キラと 涙に溶けてゆく… 雲母坂 |
恋文草恋する泪(なみだ)が こころに落ちて おんなは花に なるのです 想いを伝える 術(すべ)もなく 夜露に濡れて 月をみる 恋文草の 花言葉 あなたの あなたの胸で咲きたいの なんにも知らずに 微笑みかける あなたは春の 陽射しです その手でやさしく 愛される 綺麗な花に なりたいの 恋文草は 片想い 寂しく 寂しく風に揺れてます あふれるばかりの あなたの愛が いのちの水に なるのです おんなの蕾みが 花開く 倖せ星に 祈ります 恋文草は 夢見草(ゆめみぐさ) あなたと あなたと生きてゆきたいの | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 若草恵 | 恋する泪(なみだ)が こころに落ちて おんなは花に なるのです 想いを伝える 術(すべ)もなく 夜露に濡れて 月をみる 恋文草の 花言葉 あなたの あなたの胸で咲きたいの なんにも知らずに 微笑みかける あなたは春の 陽射しです その手でやさしく 愛される 綺麗な花に なりたいの 恋文草は 片想い 寂しく 寂しく風に揺れてます あふれるばかりの あなたの愛が いのちの水に なるのです おんなの蕾みが 花開く 倖せ星に 祈ります 恋文草は 夢見草(ゆめみぐさ) あなたと あなたと生きてゆきたいの |
紙のピアノ黒い柱に 大時計 今もかわらぬ 故郷の すすけた壁の 子供部屋 紙のピアノが ありました 開けると音が 鳴ったよで ポロリ泪が 落ちました ポロリポロポロ ポロポロリ 紙のピアノは 母の声 優しい母の 愛の歌 辛い生活 母子家庭 ピアノ買ってと 駄々こねて 眠った次の 朝でした 二つ折りした 長い紙 マジック書きの 鍵盤は 母の手作り 涙あと ポロリポロポロ ポロポロリ 紙のピアノは 鳴らないが わたしにだけは 聴こえてた 言えずじまいの 一言を 風に小雪が 舞う墓地で つぶやく母の 一周忌 夢をいっぱい ありがとう 笑顔と元気 ありがとう うれしかったよ お母さん ポロリポロポロ ポロポロリ 家の娘は 弾いてます グランドピアノ 白い部屋 | 川野夏美 | 佐野源左衛門一文 | 伊藤薫 | 蔦将包 | 黒い柱に 大時計 今もかわらぬ 故郷の すすけた壁の 子供部屋 紙のピアノが ありました 開けると音が 鳴ったよで ポロリ泪が 落ちました ポロリポロポロ ポロポロリ 紙のピアノは 母の声 優しい母の 愛の歌 辛い生活 母子家庭 ピアノ買ってと 駄々こねて 眠った次の 朝でした 二つ折りした 長い紙 マジック書きの 鍵盤は 母の手作り 涙あと ポロリポロポロ ポロポロリ 紙のピアノは 鳴らないが わたしにだけは 聴こえてた 言えずじまいの 一言を 風に小雪が 舞う墓地で つぶやく母の 一周忌 夢をいっぱい ありがとう 笑顔と元気 ありがとう うれしかったよ お母さん ポロリポロポロ ポロポロリ 家の娘は 弾いてます グランドピアノ 白い部屋 |
悲別~かなしべつ~ 人には何故 別れがあるの 深く深く 愛されていたのに 私はもう 誰も愛せない あなただけが 生き甲斐だったから ここは悲別(かなしべつ) 北の悲別 あなたに帰る 汽車は来ないけど この胸の 胸の線路は 今もあなたに 続いています あの幸せ 帰りませんね あなた愛の 終着駅だった 再びまた めぐり逢えるなら 私なにも 望みはしないから ここは悲別 北の悲別 汽笛を鳴らし 汽車は来ないけど 想い出を 走る線路は 今もあの日に 続いています ここは悲別 北の悲別 汽笛を鳴らし 汽車は来ないけど 想い出を 走る線路は 今もあの日に 続いています | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 伊戸のりお | 人には何故 別れがあるの 深く深く 愛されていたのに 私はもう 誰も愛せない あなただけが 生き甲斐だったから ここは悲別(かなしべつ) 北の悲別 あなたに帰る 汽車は来ないけど この胸の 胸の線路は 今もあなたに 続いています あの幸せ 帰りませんね あなた愛の 終着駅だった 再びまた めぐり逢えるなら 私なにも 望みはしないから ここは悲別 北の悲別 汽笛を鳴らし 汽車は来ないけど 想い出を 走る線路は 今もあの日に 続いています ここは悲別 北の悲別 汽笛を鳴らし 汽車は来ないけど 想い出を 走る線路は 今もあの日に 続いています |
北津軽ちらちら風花 舞い散る峠 姉サ馬コでヨー シャンシャンお嫁入り 姉サ泣いたら わたしも泣ける 手綱(たづな)持つ手が また濡れるヨー ハイハイト ひゅるひゅる雪ん子 あの峰越えて 紅い紅葉(もみじ)がヨー ハラハラ袖に散る 姉サ山里 恋しゅはないか 訊けば枝折戸(しおりど) 風に鳴るヨー ハイハイト ほろほろ雪降る 津軽の里で 夜なべ炉端でヨー コトコト機(はた)を織る 姉サ達者か 慣れたや暮らし 可愛い赤児(ややこ)を 早よみたいヨー ハイハイト | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 伊戸のりお | ちらちら風花 舞い散る峠 姉サ馬コでヨー シャンシャンお嫁入り 姉サ泣いたら わたしも泣ける 手綱(たづな)持つ手が また濡れるヨー ハイハイト ひゅるひゅる雪ん子 あの峰越えて 紅い紅葉(もみじ)がヨー ハラハラ袖に散る 姉サ山里 恋しゅはないか 訊けば枝折戸(しおりど) 風に鳴るヨー ハイハイト ほろほろ雪降る 津軽の里で 夜なべ炉端でヨー コトコト機(はた)を織る 姉サ達者か 慣れたや暮らし 可愛い赤児(ややこ)を 早よみたいヨー ハイハイト |
女の空港幸せすぎた 時間は過ぎて 別れが近づく 空港ロビー 今のあなたは 東京のひと むかしと違うわ どことなく 帰らないで… 行(ゆ)かないで… 遠い遠い あの都会(まち)へ… 何度も手を振り 出てゆく背中 戻って来ない 気がします やさしい笑顔 気づかう仕草 信じているから 不安になるの いつかふたりは 一緒になれる 泣き砂海岸 誓ったわ 帰らないで… 行かないで… 愛が愛が 真実(ほんと)なら… 言葉にだしては 云えないけれど 分かって欲しい あなたには 帰らないで… 行かないで… こころこころ 痛みます 涙の向こうに ジェットが消えて 明日(あす)からわたし 独りです | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 伊戸のりお | 幸せすぎた 時間は過ぎて 別れが近づく 空港ロビー 今のあなたは 東京のひと むかしと違うわ どことなく 帰らないで… 行(ゆ)かないで… 遠い遠い あの都会(まち)へ… 何度も手を振り 出てゆく背中 戻って来ない 気がします やさしい笑顔 気づかう仕草 信じているから 不安になるの いつかふたりは 一緒になれる 泣き砂海岸 誓ったわ 帰らないで… 行かないで… 愛が愛が 真実(ほんと)なら… 言葉にだしては 云えないけれど 分かって欲しい あなたには 帰らないで… 行かないで… こころこころ 痛みます 涙の向こうに ジェットが消えて 明日(あす)からわたし 独りです |
残波の月ユウナの花びらが 風に運ばれて 月に照らされてる 波にゆれてます あなたは 今どこの町 三線(さんしん)の響き 聞こえますか こんなにせつなくて こんなに逢いたくて この島唄(うた)をあなたに 残波岬(ざんぱ)から 珊瑚(サンゴ)の浜に立ち 夕陽みつめてた 便りひとつもなく 季節(とき)はふた回り あなたは もう都会(まち)のひと わたしなどきっと 忘れている 信じて待ちたいの あの日の約束を この想いあなたに 残波岬から 涙があふれます こんなに恋しくて この愛をあなたに 残波岬から | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 伊戸のりお | ユウナの花びらが 風に運ばれて 月に照らされてる 波にゆれてます あなたは 今どこの町 三線(さんしん)の響き 聞こえますか こんなにせつなくて こんなに逢いたくて この島唄(うた)をあなたに 残波岬(ざんぱ)から 珊瑚(サンゴ)の浜に立ち 夕陽みつめてた 便りひとつもなく 季節(とき)はふた回り あなたは もう都会(まち)のひと わたしなどきっと 忘れている 信じて待ちたいの あの日の約束を この想いあなたに 残波岬から 涙があふれます こんなに恋しくて この愛をあなたに 残波岬から |
花はこべ風に吹かれて 散り急ぐ 花を見てさえ 涙ぐむ ごめんよ…倖せ やれなくて 思わずこの手で 抱き寄せりゃ 白いうなじが 震えてた おまえは俺の おまえは俺の 花はこべ 夢を見させて 欲しいのと 酔って背中で 甘えてた ごめんよ…倖せ やれなくて 男の弱さを 眸(め)で詫びりゃ 髪の香りが 愛おしい おまえは俺の おまえは俺の 花はこべ いいの待つのは 慣れてると 無理に微笑む いじらしさ ごめんよ…倖せ やれなくて 灯りも消えてく 夜の町 うしろ姿が 泣いていた おまえは俺の おまえは俺の 花はこべ | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 前田俊明 | 風に吹かれて 散り急ぐ 花を見てさえ 涙ぐむ ごめんよ…倖せ やれなくて 思わずこの手で 抱き寄せりゃ 白いうなじが 震えてた おまえは俺の おまえは俺の 花はこべ 夢を見させて 欲しいのと 酔って背中で 甘えてた ごめんよ…倖せ やれなくて 男の弱さを 眸(め)で詫びりゃ 髪の香りが 愛おしい おまえは俺の おまえは俺の 花はこべ いいの待つのは 慣れてると 無理に微笑む いじらしさ ごめんよ…倖せ やれなくて 灯りも消えてく 夜の町 うしろ姿が 泣いていた おまえは俺の おまえは俺の 花はこべ |
初雪前線初雪前線 今年も聞けば 涙が頬を 走ります 東京に雪が 初めて降った あの朝駅で 見送ったひと あゝあれがふたりの お別れなんて あれから時間は 止まってる 寒い…恋しい… せつない…つらい… 今も私は ひとりです 初雪前線 今年も聞いて アルバム捲(めく)る 昼さがり あの日の笑顔 還(かえ)らぬ月日 悲しみだけが 降り積もります あゝあれがふたりの お別れなんて 花嫁衣裳も そのままに なんで…どうして… 悔やんで…泣いた… きっとあなたも おなじです あゝあれがふたりの お別れなんて あれから時間は 止まってる 寒い…恋しい… せつない…つらい… 今も私は ひとりです | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 前田俊明 | 初雪前線 今年も聞けば 涙が頬を 走ります 東京に雪が 初めて降った あの朝駅で 見送ったひと あゝあれがふたりの お別れなんて あれから時間は 止まってる 寒い…恋しい… せつない…つらい… 今も私は ひとりです 初雪前線 今年も聞いて アルバム捲(めく)る 昼さがり あの日の笑顔 還(かえ)らぬ月日 悲しみだけが 降り積もります あゝあれがふたりの お別れなんて 花嫁衣裳も そのままに なんで…どうして… 悔やんで…泣いた… きっとあなたも おなじです あゝあれがふたりの お別れなんて あれから時間は 止まってる 寒い…恋しい… せつない…つらい… 今も私は ひとりです |
寒ぼたん雪の白さに 逆らうように ひと色紅く 咲いた花 世間の風は 冷たいけれど 震えるおまえの その肩を きっときっと守るよ この俺が ひと冬枯れるな… 寒ぼたん 夢にはぐれた なみだの季節 それでもいいさ 遅れ咲き あなたに逢えて しあわせですと 微笑むおまえの 片えくぼ 俺の俺のこころを あたためる 愛しい花だよ… 寒ぼたん 痩せた横顔 うなじの細さ あげたいいつか やすらぎを あなたの胸は わたしの故郷 遠くへ行ったら 嫌ですと 指を指を絡めて 眠るやつ 春まで枯れるな… 寒ぼたん | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 前田俊明 | 雪の白さに 逆らうように ひと色紅く 咲いた花 世間の風は 冷たいけれど 震えるおまえの その肩を きっときっと守るよ この俺が ひと冬枯れるな… 寒ぼたん 夢にはぐれた なみだの季節 それでもいいさ 遅れ咲き あなたに逢えて しあわせですと 微笑むおまえの 片えくぼ 俺の俺のこころを あたためる 愛しい花だよ… 寒ぼたん 痩せた横顔 うなじの細さ あげたいいつか やすらぎを あなたの胸は わたしの故郷 遠くへ行ったら 嫌ですと 指を指を絡めて 眠るやつ 春まで枯れるな… 寒ぼたん |
十字架の海あなたあなたは 知っていますか ひとり旅する 日向(ひゅうが)岬に 恋の願いを 叶えてくれる 神秘の海が あることを あゝ十字架(クルス)の海よ この想い 愛する男性(ひと)に 伝えて欲しい 初めて逢った あの日から 忘れられない 忘れられない 人になりました あなたあなたに 見せてあげたい 海にキラキラ 揺れる夕陽を きっと今度は ふたりで来たい そよ吹く風に つぶやくの あゝ十字架の海よ せつなさに あふれる涙 わかって欲しい このまま遠く 去ってゆく めぐり逢いなら めぐり逢いなら 哀しすぎるから あゝ十字架の海よ この想い 愛する男性に 伝えて欲しい 初めて逢った あの日から 忘れられない 忘れられない 人になりました | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 前田俊明 | あなたあなたは 知っていますか ひとり旅する 日向(ひゅうが)岬に 恋の願いを 叶えてくれる 神秘の海が あることを あゝ十字架(クルス)の海よ この想い 愛する男性(ひと)に 伝えて欲しい 初めて逢った あの日から 忘れられない 忘れられない 人になりました あなたあなたに 見せてあげたい 海にキラキラ 揺れる夕陽を きっと今度は ふたりで来たい そよ吹く風に つぶやくの あゝ十字架の海よ せつなさに あふれる涙 わかって欲しい このまま遠く 去ってゆく めぐり逢いなら めぐり逢いなら 哀しすぎるから あゝ十字架の海よ この想い 愛する男性に 伝えて欲しい 初めて逢った あの日から 忘れられない 忘れられない 人になりました |
北海子守唄雪が吹雪(ふぶ)いて 流氷寄せりゃ 二ヶ月(ふたつき)漁には 出られない あのひと都会(まち)に 出稼ぎに 陸(おか)で冬越す ホッケ船 ねんねん ねんねこ ねんねしな 海よ春まで ねんねしな 兄と慕った おさない想い いつしか変わった 恋ごころ 凍(しば)れがゆるむ その頃に きっとふたりは 結ばれる ねんねん ねんねこ ねんねしな 海猫(ゴメ)もニシンも ねんねしな 沖の彼方(かなた)に 流氷消えりゃ 競って船だす 北漁師 海明け待って おなご衆は 網を繕(つくろ)う 浜番屋 ねんねん ねんねこ ねんねしな 海よ春まで ねんねしな | 川野夏美 | 仁井谷俊也 | 弦哲也 | 竜崎孝路 | 雪が吹雪(ふぶ)いて 流氷寄せりゃ 二ヶ月(ふたつき)漁には 出られない あのひと都会(まち)に 出稼ぎに 陸(おか)で冬越す ホッケ船 ねんねん ねんねこ ねんねしな 海よ春まで ねんねしな 兄と慕った おさない想い いつしか変わった 恋ごころ 凍(しば)れがゆるむ その頃に きっとふたりは 結ばれる ねんねん ねんねこ ねんねしな 海猫(ゴメ)もニシンも ねんねしな 沖の彼方(かなた)に 流氷消えりゃ 競って船だす 北漁師 海明け待って おなご衆は 網を繕(つくろ)う 浜番屋 ねんねん ねんねこ ねんねしな 海よ春まで ねんねしな |
かすみ草をください春雨は 誰にでも おんなじように 降るのにね どうしてよ 私には 心に 降りしきる 夕立を よけながら 相合傘を さすけれど いつからか あの頃の あなたは もういない あゝ捨てるなら かすみ草をください 両手に全部 持てるだけ あゝ捨てるなら かすみ草をください 涙の頬を 飾りたい 秋雨が ほとばしる 思い出全部 集めるの あなたにと 届けたい 私は ここですと 小夜時雨(さよしぐれ) くちびるを 重ねるだけの キスだから 戻してよ あの時の 二人に もう一度 あゝ捨てるなら かすみ草をください 綺麗とせめて 言わせたい あゝ捨てるなら かすみ草をください 寄り添う恋に 似合う花 | 川野夏美 | 小関理樹 | 弦哲也 | 竜崎孝路 | 春雨は 誰にでも おんなじように 降るのにね どうしてよ 私には 心に 降りしきる 夕立を よけながら 相合傘を さすけれど いつからか あの頃の あなたは もういない あゝ捨てるなら かすみ草をください 両手に全部 持てるだけ あゝ捨てるなら かすみ草をください 涙の頬を 飾りたい 秋雨が ほとばしる 思い出全部 集めるの あなたにと 届けたい 私は ここですと 小夜時雨(さよしぐれ) くちびるを 重ねるだけの キスだから 戻してよ あの時の 二人に もう一度 あゝ捨てるなら かすみ草をください 綺麗とせめて 言わせたい あゝ捨てるなら かすみ草をください 寄り添う恋に 似合う花 |