恋日向生きがいなんです あなたの笑顔 いつでもあなたを 見てるのよ だからお願い 泣かせはしないと 約束してよ その指で あなたと探す 恋日向 あなたの明日が わたしの希望 誰より尽くして あげたいの だからお願い 気のきく女(やつ)だと 優しくほめて もらいたい あなたと歩く 恋日向 積み木を重ねて 積みあげたいの あなたとわたしの この愛を だからお願い いつでも大事に 心に置いて ほしいのよ あなたと生きる 恋日向 | 真木ことみ | 原文彦 | 叶弦大 | 前田俊明 | 生きがいなんです あなたの笑顔 いつでもあなたを 見てるのよ だからお願い 泣かせはしないと 約束してよ その指で あなたと探す 恋日向 あなたの明日が わたしの希望 誰より尽くして あげたいの だからお願い 気のきく女(やつ)だと 優しくほめて もらいたい あなたと歩く 恋日向 積み木を重ねて 積みあげたいの あなたとわたしの この愛を だからお願い いつでも大事に 心に置いて ほしいのよ あなたと生きる 恋日向 |
吾亦紅マッチを擦れば おろしが吹いて 線香がやけに つき難(にく)い さらさら揺れる 吾亦紅 ふと あなたの 吐息のようで… 盆の休みに 帰れなかった 俺の杜撰(ずさん)さ 嘆いているか あなたに あなたに 謝りたくて 仕事に名を借りた ご無沙汰 あなたに あなたに 謝りたくて 山裾の秋 ひとり逢いに来た ただ あなたに 謝りたくて 小さな町に 嫁いで生きて ここしか知らない 人だった… それでも母を 生き切った 俺、あなたが 羨ましいよ… 今はいとこが 住んでる家に 昔みたいに 灯りがともる あなたは あなたは 家族も遠く 気強く寂しさを 堪えた あなたの あなたの 見せない疵(きず)が 身に沁みて行く やっと手が届く ばか野郎と なじってくれよ 親のことなど 気遣う暇に 後で恥じない 自分を生きろ あなたの あなたの 形見の言葉 守れた試しさえ ないけど あなたに あなたに 威張ってみたい 来月で俺 離婚するんだよ そう、はじめて 自分を生きる あなたに あなたに 見ていて欲しい 髪に白髪が 混じり始めても 俺、死ぬまで あなたの子供… | 真木ことみ | ちあき哲也 | 杉本眞人 | 矢田部正 | マッチを擦れば おろしが吹いて 線香がやけに つき難(にく)い さらさら揺れる 吾亦紅 ふと あなたの 吐息のようで… 盆の休みに 帰れなかった 俺の杜撰(ずさん)さ 嘆いているか あなたに あなたに 謝りたくて 仕事に名を借りた ご無沙汰 あなたに あなたに 謝りたくて 山裾の秋 ひとり逢いに来た ただ あなたに 謝りたくて 小さな町に 嫁いで生きて ここしか知らない 人だった… それでも母を 生き切った 俺、あなたが 羨ましいよ… 今はいとこが 住んでる家に 昔みたいに 灯りがともる あなたは あなたは 家族も遠く 気強く寂しさを 堪えた あなたの あなたの 見せない疵(きず)が 身に沁みて行く やっと手が届く ばか野郎と なじってくれよ 親のことなど 気遣う暇に 後で恥じない 自分を生きろ あなたの あなたの 形見の言葉 守れた試しさえ ないけど あなたに あなたに 威張ってみたい 来月で俺 離婚するんだよ そう、はじめて 自分を生きる あなたに あなたに 見ていて欲しい 髪に白髪が 混じり始めても 俺、死ぬまで あなたの子供… |
酒なさけ夢のにがさに 耐えきれず 今夜もお酒に 逃げるひと 身体をこわすわ もうやめて こんな私で 良かったら あなたのささえに なりたいの 酔えば強がり 云うけれど 本当は誰より 淋(さみ)しがり 私に遠慮は いらないわ 明日(あす)が遠くに 見える夜(よ)は 眠ってください 膝まくら 苦労するよと 他人(ひと)はいう 私がいなけりゃ 駄目なのよ 初めて心底 惚れたひと 寒さしのぎの とまり木で いいのよ私は かまわない | 真木ことみ | 仁井谷俊也 | 水森英夫 | 前田俊明 | 夢のにがさに 耐えきれず 今夜もお酒に 逃げるひと 身体をこわすわ もうやめて こんな私で 良かったら あなたのささえに なりたいの 酔えば強がり 云うけれど 本当は誰より 淋(さみ)しがり 私に遠慮は いらないわ 明日(あす)が遠くに 見える夜(よ)は 眠ってください 膝まくら 苦労するよと 他人(ひと)はいう 私がいなけりゃ 駄目なのよ 初めて心底 惚れたひと 寒さしのぎの とまり木で いいのよ私は かまわない |
雨女・雨男いつも私は 雨おんな いいえあなたが 雨男 着物に着がえて あなたと逢えば 思いがけない 通り雨 雨もいゝねと 袖すり坂を 相合傘の ふたりでした 愛の深さで けんかして おちょこ交して 仲なおり お酒は お酒は 恋する味ね あまさ せつなさ ほろにがさ 好きで二年も つき合いながら 浮気をされて 別れたのよ あなたしのんで さまよえば さくら流しの 雨がふる 空似のおひとに つい声かけて 横目 にらみで 叱られた 雨のたそがれ あゝ雨おんな いっしょにお酒 のみませんか のみませんか | 真木ことみ | 池田充男 | 岡千秋 | 前田俊明 | いつも私は 雨おんな いいえあなたが 雨男 着物に着がえて あなたと逢えば 思いがけない 通り雨 雨もいゝねと 袖すり坂を 相合傘の ふたりでした 愛の深さで けんかして おちょこ交して 仲なおり お酒は お酒は 恋する味ね あまさ せつなさ ほろにがさ 好きで二年も つき合いながら 浮気をされて 別れたのよ あなたしのんで さまよえば さくら流しの 雨がふる 空似のおひとに つい声かけて 横目 にらみで 叱られた 雨のたそがれ あゝ雨おんな いっしょにお酒 のみませんか のみませんか |
酒情歌秋がくるのを 待ちきれず 枝を離れる 春落葉 酔わせてあなた 立てない位 生きているのが 辛い日は 酒が今夜も 心を叱る ほんのはずみと 云うけれど 惚れりゃ女は 命がけ 酔わせてあなた 心も肌も ひとりこの身を 持て余す 風が今夜も 背中を叩く 夢とお酒を ふところに 入れてあなたは かくれんぼ 酔わせてあなた なり振り捨てて すがりつきたい その胸に 雨が今夜も 涙を誘う | 真木ことみ | たきのえいじ | 市川昭介 | 池多孝春 | 秋がくるのを 待ちきれず 枝を離れる 春落葉 酔わせてあなた 立てない位 生きているのが 辛い日は 酒が今夜も 心を叱る ほんのはずみと 云うけれど 惚れりゃ女は 命がけ 酔わせてあなた 心も肌も ひとりこの身を 持て余す 風が今夜も 背中を叩く 夢とお酒を ふところに 入れてあなたは かくれんぼ 酔わせてあなた なり振り捨てて すがりつきたい その胸に 雨が今夜も 涙を誘う |
片恋岬ため息 ひとつ またひとつ 霙 北風 睫毛が凍る あんたの胸で 素直に泣いた 遠いあの日の ぬくもりを 抱いて 抱いて 抱いて 抱いて 抱いて 抱いてみつめる …沖を行く船 片恋岬 さすらう 果てに 行きついた 流れ水藻に 小さな陽ざし そそいでくれた 男の強さ 生きてゆく気に させたのに 夢は 夢は 夢は 夢は 夢は 夢は 三日で …波が引いてく 片恋岬 すがれば 指の すき間から 砂がつめたく こぼれるように 逃げてゆくのね いのちの恋は ひとつ残った はまなすの 花が 花が 花が 花が 花が 花が ふるえて …涙ぐませる 片恋岬 | 真木ことみ | 松井由利夫 | 水森英夫 | 前田俊明 | ため息 ひとつ またひとつ 霙 北風 睫毛が凍る あんたの胸で 素直に泣いた 遠いあの日の ぬくもりを 抱いて 抱いて 抱いて 抱いて 抱いて 抱いてみつめる …沖を行く船 片恋岬 さすらう 果てに 行きついた 流れ水藻に 小さな陽ざし そそいでくれた 男の強さ 生きてゆく気に させたのに 夢は 夢は 夢は 夢は 夢は 夢は 三日で …波が引いてく 片恋岬 すがれば 指の すき間から 砂がつめたく こぼれるように 逃げてゆくのね いのちの恋は ひとつ残った はまなすの 花が 花が 花が 花が 花が 花が ふるえて …涙ぐませる 片恋岬 |
陽だまり夢にはぐれても 震える花も めぐり逢えたの 幸せに ここが ここが ここがいいのよ 陽だまりみたいな あなたのそばが かわす笑顔の あたたかさ つらい過去を 振り向く癖も 忘れられます 今日からは ここが ここが ここがいいのよ 揺り籠みたいな あなたの胸が ふたり寄り添う 嬉しさよ 肩に冷たい この世の風も 広い背中で 受けとめる ここが ここが ここがいいのよ 陽だまりみたいな あなたのそばが つなぐこの手の あたたかさ | 真木ことみ | 麻こよみ | 四方章人 | 南郷達也 | 夢にはぐれても 震える花も めぐり逢えたの 幸せに ここが ここが ここがいいのよ 陽だまりみたいな あなたのそばが かわす笑顔の あたたかさ つらい過去を 振り向く癖も 忘れられます 今日からは ここが ここが ここがいいのよ 揺り籠みたいな あなたの胸が ふたり寄り添う 嬉しさよ 肩に冷たい この世の風も 広い背中で 受けとめる ここが ここが ここがいいのよ 陽だまりみたいな あなたのそばが つなぐこの手の あたたかさ |
恋満月忘れなければ だめですか 追って行くのも 罪ですか 焦がれる想い 断ち切れず 手持ち無沙汰に 紅を引く 抱いて 抱いて 抱いて 私を抱いて 満ちてくるのは 月ばかり 窓辺にささる 海鳴りも やがてあなたの 声になる たった一言 聞きだせば 胸の迷いも 消えるけど 今では それも 無理なこと 問わず語りを するばかり 寒い 寒い 寒い 心が寒い あなた恋しと 胸が哭く 心をゆする 海鳴りが 女ごころを また乱す 辛い 辛い 辛い 心が辛い あなた背中を 向けないで おもいでばかり 巻きつけて ひとり暦を まためくる | 真木ことみ | たきのえいじ | 岡千秋 | 馬飼野俊一 | 忘れなければ だめですか 追って行くのも 罪ですか 焦がれる想い 断ち切れず 手持ち無沙汰に 紅を引く 抱いて 抱いて 抱いて 私を抱いて 満ちてくるのは 月ばかり 窓辺にささる 海鳴りも やがてあなたの 声になる たった一言 聞きだせば 胸の迷いも 消えるけど 今では それも 無理なこと 問わず語りを するばかり 寒い 寒い 寒い 心が寒い あなた恋しと 胸が哭く 心をゆする 海鳴りが 女ごころを また乱す 辛い 辛い 辛い 心が辛い あなた背中を 向けないで おもいでばかり 巻きつけて ひとり暦を まためくる |
赤いすずらんわたしが あなたを うらぎるか あなたが わたしを みすてるか そんな話も しましたね 愛を契った あのときの あのすずらんが 赤い実つけて 降りつむ雪に 泣いている どうして わかれて しまったの だれかに よこから とられたの いいえ すべてが 運命(さだめ)でしょう 花は枯れても なお生きる このすずらんの 赤い実だけは わたしの涙を 知ってます 可愛いおしゃれな 服を着て 訪ねてきたのよ 知床へ これが出直す ひとり旅 きっと わたしを 待っていた そのすずらんの 赤い実ひとつ つまんで そっと くちづける | 真木ことみ | 池田充男 | 徳久広司 | 石倉重信 | わたしが あなたを うらぎるか あなたが わたしを みすてるか そんな話も しましたね 愛を契った あのときの あのすずらんが 赤い実つけて 降りつむ雪に 泣いている どうして わかれて しまったの だれかに よこから とられたの いいえ すべてが 運命(さだめ)でしょう 花は枯れても なお生きる このすずらんの 赤い実だけは わたしの涙を 知ってます 可愛いおしゃれな 服を着て 訪ねてきたのよ 知床へ これが出直す ひとり旅 きっと わたしを 待っていた そのすずらんの 赤い実ひとつ つまんで そっと くちづける |
女のつれづれ悲しい時には 泣けばいいじゃない 涙は心を 洗う水 親に貰った この命 幸せになりなさい 風が言う 胸に宿った 夢ひとつ 育てて行きます ひたすらに 失くした恋なら 早く忘れるわ 男はこの世に 星の数 私そこそこ いい女 幸せになれますね 花に聞く いつか叶える 夢ひとつ 目指して歩くわ 今日もまた くよくよしたって 何も変らない 笑顔に戻って 歩き出す みんなやさしい 人ばかり 幸せよ今だって 空に言う やっと見つけた 夢ひとつ 力をくれるわ 頑張るわ | 真木ことみ | かず翼 | 叶弦大 | 前田俊明 | 悲しい時には 泣けばいいじゃない 涙は心を 洗う水 親に貰った この命 幸せになりなさい 風が言う 胸に宿った 夢ひとつ 育てて行きます ひたすらに 失くした恋なら 早く忘れるわ 男はこの世に 星の数 私そこそこ いい女 幸せになれますね 花に聞く いつか叶える 夢ひとつ 目指して歩くわ 今日もまた くよくよしたって 何も変らない 笑顔に戻って 歩き出す みんなやさしい 人ばかり 幸せよ今だって 空に言う やっと見つけた 夢ひとつ 力をくれるわ 頑張るわ |
一路出世船マグロの嫁さん もらえばいいと ふくれっつらして ひじ鉄砲 沖の修羅場は 恐れぬが おっかねェのは あの娘の涙… そんな言い方 な・に・ぬ・ね・の 俺はお前に は・ひ・ふ・へ・ほ 一路一路と 出世船 いまどきどうして 漁師になった 理由(わけ)などあるかよ 浜千鳥 山背ひとあれ 吹くまえに 飛んで帰って あの娘に言いな… たまにゃ手紙(たより)も か・き・く・け・こ 酒はきっぱり た・ち・つ・て・と 一路一路と 出世船 命を張らなきゃ ものには出来ぬ 一本釣りだよ 人生は イヤも嫌いも 好きのうち 戻るねぐらは あの娘の港… そんな言い方 な・に・ぬ・ね・の 俺はお前に は・ひ・ふ・へ・ほ 一路一路と 出世船 | 真木ことみ | 水木れいじ | 水森英夫 | 前田俊明 | マグロの嫁さん もらえばいいと ふくれっつらして ひじ鉄砲 沖の修羅場は 恐れぬが おっかねェのは あの娘の涙… そんな言い方 な・に・ぬ・ね・の 俺はお前に は・ひ・ふ・へ・ほ 一路一路と 出世船 いまどきどうして 漁師になった 理由(わけ)などあるかよ 浜千鳥 山背ひとあれ 吹くまえに 飛んで帰って あの娘に言いな… たまにゃ手紙(たより)も か・き・く・け・こ 酒はきっぱり た・ち・つ・て・と 一路一路と 出世船 命を張らなきゃ ものには出来ぬ 一本釣りだよ 人生は イヤも嫌いも 好きのうち 戻るねぐらは あの娘の港… そんな言い方 な・に・ぬ・ね・の 俺はお前に は・ひ・ふ・へ・ほ 一路一路と 出世船 |
終着の宿海峡束風(たばかぜ) 夜どおし哭けば わたしのこころも すすり泣く ここは終着 おんなの宿よ あなた忘れる 旅に来て あなた恋しと 書く手紙 笑ってひとりで 生きられますと だれかにゆずった 恋ひとつ 柳葉魚(ししゃも)かじって つよがりながら ごくりひとくち ながしこむ 北の外れの 流氷酒(こおりざけ) わたしは何処まで ゆくのでしょうか 未練のかばんを みちづれに あれは始発の 上りの汽笛 できることなら あなたへの 汽車に乗りたい 帰りたい | 真木ことみ | 池田充男 | 夏川寿里亜 | 南郷達也 | 海峡束風(たばかぜ) 夜どおし哭けば わたしのこころも すすり泣く ここは終着 おんなの宿よ あなた忘れる 旅に来て あなた恋しと 書く手紙 笑ってひとりで 生きられますと だれかにゆずった 恋ひとつ 柳葉魚(ししゃも)かじって つよがりながら ごくりひとくち ながしこむ 北の外れの 流氷酒(こおりざけ) わたしは何処まで ゆくのでしょうか 未練のかばんを みちづれに あれは始発の 上りの汽笛 できることなら あなたへの 汽車に乗りたい 帰りたい |
白無垢いいね似合うと 涙ぐみ 白無垢見つめて 話す母 ありがとう お母さん 必ずなります しあわせに この白無垢を たたんだ後も 私は 私は あなたの娘 夢を両手に 生きてゆく 私の選んだ あの人と ありがとう この日まで まぶたを閉じれば 写し絵に 幼い頃が また駆け巡る 苦労を 苦労を かけてた頃が たとえ名字は 変わっても 忘れはしません 母ごころ ありがとう お母さん いつでもあなたの 生き方を 見習いながら これから先も 迷わず 迷わず 歩いてゆくわ | 真木ことみ | たきのえいじ | 叶弦大 | 前田俊明 | いいね似合うと 涙ぐみ 白無垢見つめて 話す母 ありがとう お母さん 必ずなります しあわせに この白無垢を たたんだ後も 私は 私は あなたの娘 夢を両手に 生きてゆく 私の選んだ あの人と ありがとう この日まで まぶたを閉じれば 写し絵に 幼い頃が また駆け巡る 苦労を 苦労を かけてた頃が たとえ名字は 変わっても 忘れはしません 母ごころ ありがとう お母さん いつでもあなたの 生き方を 見習いながら これから先も 迷わず 迷わず 歩いてゆくわ |
惚れ化粧男はかもめ すいすい飛んで 女は港 待ってるなんて どこのどなたが きめたことやら あぁ 勝手なものね 彩どりどりの 口紅ならべ 風の音にも 戸を開ける くる こない くる こない あんたひとりが いい人じゃない 憎まれ口を 鏡に投げて 目もとやきもち 惚れ化粧 男は夜明け 夢漕ぎ出して 女は日暮れ 想い出すがる 演歌みたいな 恋は心底 あぁ つかれるものね 仔猫を抱いて 行ったりきたり 柱時計に やつあたり くる こない くる こない 私いつまで いい子でいるの 宵待草(よいまちぐさ)を かんざしにして ひとつため息 惚れ化粧 見上げる空は まんまる月夜 どうか伝えて いじわると くる こない くる こない あんたひとりが いい人じゃない 強がるほどに 淋しさつのり 涙仕上げの 惚れ化粧 | 真木ことみ | 石原信一 | 水森英夫 | 今泉敏郎 | 男はかもめ すいすい飛んで 女は港 待ってるなんて どこのどなたが きめたことやら あぁ 勝手なものね 彩どりどりの 口紅ならべ 風の音にも 戸を開ける くる こない くる こない あんたひとりが いい人じゃない 憎まれ口を 鏡に投げて 目もとやきもち 惚れ化粧 男は夜明け 夢漕ぎ出して 女は日暮れ 想い出すがる 演歌みたいな 恋は心底 あぁ つかれるものね 仔猫を抱いて 行ったりきたり 柱時計に やつあたり くる こない くる こない 私いつまで いい子でいるの 宵待草(よいまちぐさ)を かんざしにして ひとつため息 惚れ化粧 見上げる空は まんまる月夜 どうか伝えて いじわると くる こない くる こない あんたひとりが いい人じゃない 強がるほどに 淋しさつのり 涙仕上げの 惚れ化粧 |
十年坂別れた頃の あなたの齢に 近づくたびに 身にしみるのよ ひとり寝の 淋しさが 若さにまかせ わがまゝ言った 十年坂は 悔やみ坂 いまはわかるの あなたの信実 独りになって 迎えに来るぜ 信じてくれと あなたは言った その言の 裏にある 男の辛らさ 知らずにいたの 十年坂は 偲び坂 過ぎた月日を 呼んでは泣くのよ せめても夢で 逢えますように 枕を二つ 並べてねるの 訪れて 欲しいのよ 淋しくさせて ごめんと言って 十年坂は 九十九坂 いまのわたしを あなたにあげたい | 真木ことみ | 星野哲郎 | 原譲二 | 南郷達也 | 別れた頃の あなたの齢に 近づくたびに 身にしみるのよ ひとり寝の 淋しさが 若さにまかせ わがまゝ言った 十年坂は 悔やみ坂 いまはわかるの あなたの信実 独りになって 迎えに来るぜ 信じてくれと あなたは言った その言の 裏にある 男の辛らさ 知らずにいたの 十年坂は 偲び坂 過ぎた月日を 呼んでは泣くのよ せめても夢で 逢えますように 枕を二つ 並べてねるの 訪れて 欲しいのよ 淋しくさせて ごめんと言って 十年坂は 九十九坂 いまのわたしを あなたにあげたい |
いさり火本線北へひたすら 夜汽車は走る 噂を頼りに 女の旅路 心細さに いさり火揺れて 今度はあなたに 逢えますか 窓に面影 また浮かぶ 雨に消え行く あなたの姿 あの日の別れを 思えばつらい 白いハンカチ 涙に染まる あなたを待てずに 逢いに行く 岬回れば 町灯り ばかな女と わかっています 汽笛がひと声 せつなく沁みる もしもあなたが 幸せならば 声さえかけない 怨まない 薄い切符を 抱きしめる | 真木ことみ | 麻こよみ | 徳久広司 | 丸山雅仁 | 北へひたすら 夜汽車は走る 噂を頼りに 女の旅路 心細さに いさり火揺れて 今度はあなたに 逢えますか 窓に面影 また浮かぶ 雨に消え行く あなたの姿 あの日の別れを 思えばつらい 白いハンカチ 涙に染まる あなたを待てずに 逢いに行く 岬回れば 町灯り ばかな女と わかっています 汽笛がひと声 せつなく沁みる もしもあなたが 幸せならば 声さえかけない 怨まない 薄い切符を 抱きしめる |
春時雨雨の水面の 木の葉舟 あれは私 身の上か 浮き沈み 流れゆく 辛い縁の 夢落葉 あなたいつまで かくれんぼ 春が春がそこまで 来てるのに 風に時雨が まじる夜は やめたお酒に 手がのびる 立ち止まる 振り返る いつも心は まよい川 あなた一人に 泣いている 揺れる揺れる灯りも この指も 川は女の うつし絵か 流れ淋しく 身にしみる この命 たどり着く そこはあなたの 胸ですか 夢を一輪 点してる 花が花が散ります 春時雨 | 真木ことみ | 里村龍一 | 叶弦大 | 佐伯涼 | 雨の水面の 木の葉舟 あれは私 身の上か 浮き沈み 流れゆく 辛い縁の 夢落葉 あなたいつまで かくれんぼ 春が春がそこまで 来てるのに 風に時雨が まじる夜は やめたお酒に 手がのびる 立ち止まる 振り返る いつも心は まよい川 あなた一人に 泣いている 揺れる揺れる灯りも この指も 川は女の うつし絵か 流れ淋しく 身にしみる この命 たどり着く そこはあなたの 胸ですか 夢を一輪 点してる 花が花が散ります 春時雨 |
しあわせ回り道背のびしたって なんにも見えぬ あなたも 夢も しあわせも 寂しいよ 寂しいよ 逢うは別れと 云うけれど 貸してください その肩を 小雨 路地裏 しあわせ回り道 いつも私の 手を引きながら 離しちゃだめと 云った人 切ないよ 切ないよ どこにあなたは かくれんぼ 雨が骨身に 沁みる日は 傘も重たい しあわせ回り道 弱音吐いても 愚痴ってみても 叱ってくれる 人もない 逢いたいよ 逢いたいよ 夜の長さの 憎らしさ 寝ても背中に すきま風 明日はいつくる しあわせ回り道 | 真木ことみ | たきのえいじ | 岡千秋 | 前田俊明 | 背のびしたって なんにも見えぬ あなたも 夢も しあわせも 寂しいよ 寂しいよ 逢うは別れと 云うけれど 貸してください その肩を 小雨 路地裏 しあわせ回り道 いつも私の 手を引きながら 離しちゃだめと 云った人 切ないよ 切ないよ どこにあなたは かくれんぼ 雨が骨身に 沁みる日は 傘も重たい しあわせ回り道 弱音吐いても 愚痴ってみても 叱ってくれる 人もない 逢いたいよ 逢いたいよ 夜の長さの 憎らしさ 寝ても背中に すきま風 明日はいつくる しあわせ回り道 |
まこと酒先の苦労は 覚悟の上と いつも笑って ついてきた すまないね すまないね おまえ すまないね そんな俺にも 明日が見える せめて交わそか まこと酒 他人にゃ判らぬ おまえの良さに 二度も三度も 惚れ直す 忘れない 忘れない おまえ 忘れない 袖で拭った 涙の数は ふたりしみじみ まこと酒 夢の手伝い しているだけと そっと気遣い 酌をする 離さない 離さない おまえ 離さない 軒にこぼれる しあわせ灯り 情通わす まこと酒 | 真木ことみ | たきのえいじ | 水森英夫 | 南郷達也 | 先の苦労は 覚悟の上と いつも笑って ついてきた すまないね すまないね おまえ すまないね そんな俺にも 明日が見える せめて交わそか まこと酒 他人にゃ判らぬ おまえの良さに 二度も三度も 惚れ直す 忘れない 忘れない おまえ 忘れない 袖で拭った 涙の数は ふたりしみじみ まこと酒 夢の手伝い しているだけと そっと気遣い 酌をする 離さない 離さない おまえ 離さない 軒にこぼれる しあわせ灯り 情通わす まこと酒 |
心紬ぎ紅(あか)い 古びた 手鏡を 持てば 故郷(ふるさと) 想い出す あの日 寂(さび)しく 暦をめくる 母の姿が 今でも胸に… いつか いつかと 帰れなかった 心に映る あの笑顔 愛は 燃え尽き 夢は枯れ 運命(さだめ) 恨んだ 遠い日々 暗い 夜道を 照らしてくれた 他人(ひと)の情けに 流した涙… 移り 移ろい 季節は廻り 絆を結び 花は咲く 山の 息吹よ せせらぎよ 果つる 命の 儚さよ 強く 生きろと 聞こえた様で 空を仰げば 面影浮かぶ… 生まれ 変わって 逢えると信じ 紬いで灯る 星の糸 | 真木ことみ | 浦千鶴子 | 弦哲也 | 伊戸のりお | 紅(あか)い 古びた 手鏡を 持てば 故郷(ふるさと) 想い出す あの日 寂(さび)しく 暦をめくる 母の姿が 今でも胸に… いつか いつかと 帰れなかった 心に映る あの笑顔 愛は 燃え尽き 夢は枯れ 運命(さだめ) 恨んだ 遠い日々 暗い 夜道を 照らしてくれた 他人(ひと)の情けに 流した涙… 移り 移ろい 季節は廻り 絆を結び 花は咲く 山の 息吹よ せせらぎよ 果つる 命の 儚さよ 強く 生きろと 聞こえた様で 空を仰げば 面影浮かぶ… 生まれ 変わって 逢えると信じ 紬いで灯る 星の糸 |
相縁坂胸にこたえる この世の辛さ 男でなくても 判ります あなたの夢の 荷車を 後押しさせて 私にも 登り切りたい 相縁坂を ふたり出逢った この坂を そばにいてくれ いつでもそばに 信じて良かった その言葉 春夏秋と また冬と 重ねて明日が 見えてくる つかず離れず 相縁坂を 今日も寄り添い 踏みしめる せめて人並 それだけでいい 私にしあわせ 叶うなら どしゃぶり雨も 木枯らしも あなたといれば 耐えられる 越えて行きたい 相縁坂を 心結んで この坂を | 真木ことみ | たきのえいじ | 岡千秋 | 南郷達也 | 胸にこたえる この世の辛さ 男でなくても 判ります あなたの夢の 荷車を 後押しさせて 私にも 登り切りたい 相縁坂を ふたり出逢った この坂を そばにいてくれ いつでもそばに 信じて良かった その言葉 春夏秋と また冬と 重ねて明日が 見えてくる つかず離れず 相縁坂を 今日も寄り添い 踏みしめる せめて人並 それだけでいい 私にしあわせ 叶うなら どしゃぶり雨も 木枯らしも あなたといれば 耐えられる 越えて行きたい 相縁坂を 心結んで この坂を |
北の一番船アザラシ乗せた 流氷とけて 知床岬は 春霞 やるときゃ やるんだ はんぱじゃないぜ 沖の漁場へ 一番船を 競う男の 勇み肌 毛がにで稼いで ほっけで当てて オホーツク漁師は 果報者 やるときゃ やるんだ みぞれを浴びて 昔おやじを 育てた海で 今日も兄貴と 網を刺す 羅臼の山に 夕陽(ひ)の沈むころ かわいいあの娘も お待ちかね やるときゃ やるんだ 口下手だけど 君の心に 一番錨 どんと決めたい 俺なのさ | 真木ことみ | 星野哲郎 | 叶弦大 | 丸山雅仁 | アザラシ乗せた 流氷とけて 知床岬は 春霞 やるときゃ やるんだ はんぱじゃないぜ 沖の漁場へ 一番船を 競う男の 勇み肌 毛がにで稼いで ほっけで当てて オホーツク漁師は 果報者 やるときゃ やるんだ みぞれを浴びて 昔おやじを 育てた海で 今日も兄貴と 網を刺す 羅臼の山に 夕陽(ひ)の沈むころ かわいいあの娘も お待ちかね やるときゃ やるんだ 口下手だけど 君の心に 一番錨 どんと決めたい 俺なのさ |
天の糸天の糸です こぬか雨 今夜はやけに まとわりついて あんな男は 別れなさいな 言って聞かせてくれるけど あゝ女心は あゝ怖いもの 鬼と仏の仮住まい 鬼があばれて 仏がさとす 胸に絡まる みだれ糸 ハァ… 切れて別れて 巡り合う しょせん運命(さだめ)の あやつり人形 死んでもいいと 思った人と 死ねる女は幸せさ あゝ女心は あゝ怖いもの 鬼も仏も歯が立たぬ 別れの糸を 噛み切る夜更け 肩にふるふる 針の雨 ハァ… あゝ女心は あゝ怖いもの 鬼と仏を抱きしめて 堕(お)ちる覚悟で 見上げた空の 雨を呑み込む 夜明け前 ハァ… | 真木ことみ | 朝比奈京仔 | 弦哲也 | 猪俣義周 | 天の糸です こぬか雨 今夜はやけに まとわりついて あんな男は 別れなさいな 言って聞かせてくれるけど あゝ女心は あゝ怖いもの 鬼と仏の仮住まい 鬼があばれて 仏がさとす 胸に絡まる みだれ糸 ハァ… 切れて別れて 巡り合う しょせん運命(さだめ)の あやつり人形 死んでもいいと 思った人と 死ねる女は幸せさ あゝ女心は あゝ怖いもの 鬼も仏も歯が立たぬ 別れの糸を 噛み切る夜更け 肩にふるふる 針の雨 ハァ… あゝ女心は あゝ怖いもの 鬼と仏を抱きしめて 堕(お)ちる覚悟で 見上げた空の 雨を呑み込む 夜明け前 ハァ… |
俺に咲く花花びらみたいな ほほ笑み浮かべ 心に明かりを 灯すやつ あなたと出逢えて よかったと 胸に甘える いじらしさ 俺に咲く花 泣かせるやつだよ 支えてやらなきゃ 倒れるような 夜風に揺れてる 白い花 涙を見せない 意地っ張り わざとはしゃいで ついてくる 俺に咲く花 散らしはしないよ 倖せはぐれの 似たもの同士 小さな夢見て 肩よせる つまずきばかりの 人生も 待てば陽もさす 春も来る 俺に咲く花 愛しいやつだよ | 真木ことみ | 下地亜記子 | 岩上峰山 | 南郷達也 | 花びらみたいな ほほ笑み浮かべ 心に明かりを 灯すやつ あなたと出逢えて よかったと 胸に甘える いじらしさ 俺に咲く花 泣かせるやつだよ 支えてやらなきゃ 倒れるような 夜風に揺れてる 白い花 涙を見せない 意地っ張り わざとはしゃいで ついてくる 俺に咲く花 散らしはしないよ 倖せはぐれの 似たもの同士 小さな夢見て 肩よせる つまずきばかりの 人生も 待てば陽もさす 春も来る 俺に咲く花 愛しいやつだよ |
こころ舟時代遅れで いいのよと 涙うかべて うなずくおまえ 愛だ恋だの がらではないが 命あずける 女はひとり 惚れた 惚れたよ 憂き世の川で 紅い契りの こころ舟 冷えて今夜は 時雨月 春が来るまで 抱かれて眠れ 手酌酒しか 知らない俺が 酒をおまえと ふたりでかわす しみた しみたよ 情けの川で 影を重ねて こころ舟 季節はずれに 咲く花も 花の運命を 一途に生きる 人もうらやむ 倖せなんて 望みませんと 寄り添うおまえ 泣けた 泣けたよ 夢追い川で 明日をたずねて こころ舟 | 真木ことみ | 石原信一 | 水森英夫 | | 時代遅れで いいのよと 涙うかべて うなずくおまえ 愛だ恋だの がらではないが 命あずける 女はひとり 惚れた 惚れたよ 憂き世の川で 紅い契りの こころ舟 冷えて今夜は 時雨月 春が来るまで 抱かれて眠れ 手酌酒しか 知らない俺が 酒をおまえと ふたりでかわす しみた しみたよ 情けの川で 影を重ねて こころ舟 季節はずれに 咲く花も 花の運命を 一途に生きる 人もうらやむ 倖せなんて 望みませんと 寄り添うおまえ 泣けた 泣けたよ 夢追い川で 明日をたずねて こころ舟 |
風舞い鳥もかよわぬ 岬まで 恋を忘れる 旅なのに なんで別れが 綴れない まるでためらい 傷のよに 「貴方」と書いて その先は 風に言葉を 盗まれる ひとつ大人に なりきれず ひとつ女を 棄てきれず 割れた鏡に 紅をひく 痩せた右手の あわれさよ 「貴方」と叫び 夕映えが 風の隙間を 染めるだけ 北へ向かえば みだれ雪 西へ下れば 秋しぐれ どこへ逃げても 面影が 涙背負って 追いかける 「貴方」と書いて 結べない 手紙破れば 風の舞い | 真木ことみ | 石原信一 | 水森英夫 | | 鳥もかよわぬ 岬まで 恋を忘れる 旅なのに なんで別れが 綴れない まるでためらい 傷のよに 「貴方」と書いて その先は 風に言葉を 盗まれる ひとつ大人に なりきれず ひとつ女を 棄てきれず 割れた鏡に 紅をひく 痩せた右手の あわれさよ 「貴方」と叫び 夕映えが 風の隙間を 染めるだけ 北へ向かえば みだれ雪 西へ下れば 秋しぐれ どこへ逃げても 面影が 涙背負って 追いかける 「貴方」と書いて 結べない 手紙破れば 風の舞い |
もどり舟せせらぎに舞い落ちる 枯れ葉のように この手から消えてゆく いのちの恋よ いいの…いいのよ… わたしなら ひとりの暮らしが 似合っているの あなたさようなら わたし…もどり舟 あなたには明日(あす)がある 大きな夢が 泣かないで身をひくわ 悲しいけれど いいの…いいのよ… なぐさめは 運命(さだめ)と思えば つらくはないの 逢えてよかったわ わたし…もどり舟 故郷(ふるさと)のあの川が わたしを呼ぶの 懐かしい母の笑顔(かお) 瞼にうかぶ いいの…いいのよ… あしたから 想い出抱きしめ 生きてくつもり あなた幸せに わたし…もどり舟 | 真木ことみ | 仁井谷俊也 | 叶弦大 | 佐伯亮 | せせらぎに舞い落ちる 枯れ葉のように この手から消えてゆく いのちの恋よ いいの…いいのよ… わたしなら ひとりの暮らしが 似合っているの あなたさようなら わたし…もどり舟 あなたには明日(あす)がある 大きな夢が 泣かないで身をひくわ 悲しいけれど いいの…いいのよ… なぐさめは 運命(さだめ)と思えば つらくはないの 逢えてよかったわ わたし…もどり舟 故郷(ふるさと)のあの川が わたしを呼ぶの 懐かしい母の笑顔(かお) 瞼にうかぶ いいの…いいのよ… あしたから 想い出抱きしめ 生きてくつもり あなた幸せに わたし…もどり舟 |
くれないの糸溶けてゆく身の 雪さえ染めて 女ごころの 陽炎(ひ)が燃える 帰る背中を 見送りながら 恨むどころか 恋しさばかり 赤い雪です くれないの糸 切れて結んで ほどいてくくる 胸でもつれる 恋の糸 膝で眠った あなたの頬に 落ちるしずくは わたしの涙 離さないでね くれないの糸 雪と一緒に 散る気でしょうか 河津桜(かわづざくら)が ホロホロと 春を待てずに 凍えて咲いて つらいはずです わたしも同じ あなたひとすじ くれないの糸 | 真木ことみ | 朝比奈京仔 | 弦哲也 | 南郷達也 | 溶けてゆく身の 雪さえ染めて 女ごころの 陽炎(ひ)が燃える 帰る背中を 見送りながら 恨むどころか 恋しさばかり 赤い雪です くれないの糸 切れて結んで ほどいてくくる 胸でもつれる 恋の糸 膝で眠った あなたの頬に 落ちるしずくは わたしの涙 離さないでね くれないの糸 雪と一緒に 散る気でしょうか 河津桜(かわづざくら)が ホロホロと 春を待てずに 凍えて咲いて つらいはずです わたしも同じ あなたひとすじ くれないの糸 |
おもいで橋夜の川面に ぽつり あおい月 星が降るよな おもいで橋を わたれば あなたに 逢えるでしょうか いまさら恋路に 迷うなと 風が笑うの 叱るのよ 袖(そで)をだきしめ また涙 また涙 胸も こころも そして 黒髪も 艶(つや)のある娘(こ)に なりきれなくて あの夜 泣き泣き わかれた私 あなたが名づけた 橋のうえ 熱いみれんに 身を焦(こが)す いまも死ぬほど すきなのよ すきなのよ 帯をほどいて そっと 投げるから たぐり寄せてね おもいで橋で ひとつになりたい ふたりの命 春から夏への 岸辺には もつれあいあい とぶ蛍 あなた ください しあわせを しあわせを | 真木ことみ | 池田充男 | 叶弦大 | 佐伯亮 | 夜の川面に ぽつり あおい月 星が降るよな おもいで橋を わたれば あなたに 逢えるでしょうか いまさら恋路に 迷うなと 風が笑うの 叱るのよ 袖(そで)をだきしめ また涙 また涙 胸も こころも そして 黒髪も 艶(つや)のある娘(こ)に なりきれなくて あの夜 泣き泣き わかれた私 あなたが名づけた 橋のうえ 熱いみれんに 身を焦(こが)す いまも死ぬほど すきなのよ すきなのよ 帯をほどいて そっと 投げるから たぐり寄せてね おもいで橋で ひとつになりたい ふたりの命 春から夏への 岸辺には もつれあいあい とぶ蛍 あなた ください しあわせを しあわせを |
橋夢であなたの 手枕を 借りて眠った 春や秋 今じゃ笑って 云えるけど ふたり隔てた 心の橋を 渡ることさえ出来もせず 泣いて焦がれた 五百日 二度も三度も あきらめて 添えて嬉しい はなれ茶屋 口に運んだ 熱燗が 女ごころを 又かり立てる 抱いてください おもいきり 今日の日付が 変わる間に どうかあなたの 身の回り 世話を焼かせて この先も 燃えるくちびる この素肌 ふたり結んだ 心の橋を 越えりゃ向こうに 明日がある 連れて行ってよ 抱いたまま | 真木ことみ | たきのえいじ | 猪俣公章 | | 夢であなたの 手枕を 借りて眠った 春や秋 今じゃ笑って 云えるけど ふたり隔てた 心の橋を 渡ることさえ出来もせず 泣いて焦がれた 五百日 二度も三度も あきらめて 添えて嬉しい はなれ茶屋 口に運んだ 熱燗が 女ごころを 又かり立てる 抱いてください おもいきり 今日の日付が 変わる間に どうかあなたの 身の回り 世話を焼かせて この先も 燃えるくちびる この素肌 ふたり結んだ 心の橋を 越えりゃ向こうに 明日がある 連れて行ってよ 抱いたまま |
旅路川女の旅路は 冬空を 哭きながら あぁ流れゆく 夜汽車に似てる 地図さえ持たず この先を どんな夢見て 何処へゆく 教えてあなた こころ寒すぎる 旅路川 汽笛に振り向く なみだぐせ だめなこと あぁ知りながら もしやと思い 歩いてきたわ 果てしなく たどり着きたい このひとと 倖せ探す 道が遠すぎる 旅路川 小指ではじけば 消えそうな 夢ひとつ あぁ叶わずに 泣かされどうし この世の中で 信じてる あなたひとりじゃ 死なせない 愛しています 命ある限り 旅路川 | 真木ことみ | 里村龍一 | 叶弦大 | 佐伯亮 | 女の旅路は 冬空を 哭きながら あぁ流れゆく 夜汽車に似てる 地図さえ持たず この先を どんな夢見て 何処へゆく 教えてあなた こころ寒すぎる 旅路川 汽笛に振り向く なみだぐせ だめなこと あぁ知りながら もしやと思い 歩いてきたわ 果てしなく たどり着きたい このひとと 倖せ探す 道が遠すぎる 旅路川 小指ではじけば 消えそうな 夢ひとつ あぁ叶わずに 泣かされどうし この世の中で 信じてる あなたひとりじゃ 死なせない 愛しています 命ある限り 旅路川 |
雨の酒忘れられない あの人を 忘れたふりして 生きている 今夜だけ 飲ませて下さい もう少し ひとつため息 つくたびに 心痩せます 雨の酒 愛が覚めたと 言われたら 身を引くだけです つらくても 幸せを 返して下さい もう一度 白い指輪の 夢の跡 なんで憎めぬ 雨の酒 ひとり手枕 淋しくて 部屋の明りを つけて寝る 今夜だけ 酔わせて下さい もう少し どこで今頃 何してる 涙そぼ降る 雨の酒 | 真木ことみ | 麻こよみ | 水森英夫 | 前田俊明 | 忘れられない あの人を 忘れたふりして 生きている 今夜だけ 飲ませて下さい もう少し ひとつため息 つくたびに 心痩せます 雨の酒 愛が覚めたと 言われたら 身を引くだけです つらくても 幸せを 返して下さい もう一度 白い指輪の 夢の跡 なんで憎めぬ 雨の酒 ひとり手枕 淋しくて 部屋の明りを つけて寝る 今夜だけ 酔わせて下さい もう少し どこで今頃 何してる 涙そぼ降る 雨の酒 |
極楽とんぼどしゃぶり続きの 人生も 青空みえる 時がある あなたの口ぐせ こみあげて 憎めないわと 手酌酒 恋をなくしても 恋をなくしても ふんわり愛につかまって 私 極楽とんぼです お人好し 涙で過去を かぞえても しあわせ増える わけじゃない あなたの想い出 汚したら 生きる灯りも 消えるから 綺麗事(きれいごと)ばかり 綺麗事(きれいごと)ばかり 並べるつもりないけれど 私 極楽とんぼです 泣きません 強がりみせてる 女ほど ほんとは弱虫 ばかですね あなたはどこなの 日暮れ時 心細さに 負けそうで いつか逢えますか いつか逢えますか 陽気に今日もお手拍子 私 極楽とんぼです 歌います | 真木ことみ | 石原信一 | 水森英夫 | | どしゃぶり続きの 人生も 青空みえる 時がある あなたの口ぐせ こみあげて 憎めないわと 手酌酒 恋をなくしても 恋をなくしても ふんわり愛につかまって 私 極楽とんぼです お人好し 涙で過去を かぞえても しあわせ増える わけじゃない あなたの想い出 汚したら 生きる灯りも 消えるから 綺麗事(きれいごと)ばかり 綺麗事(きれいごと)ばかり 並べるつもりないけれど 私 極楽とんぼです 泣きません 強がりみせてる 女ほど ほんとは弱虫 ばかですね あなたはどこなの 日暮れ時 心細さに 負けそうで いつか逢えますか いつか逢えますか 陽気に今日もお手拍子 私 極楽とんぼです 歌います |
東京しぐれおまえ残して 三十路で逝った おふくろさんの心残りは 俺が果たすと決めたのさ 小窓をたたく 東京しぐれ その瞳(め)の中に あゝ からだの中に 面影宿した いちず花 白く咲くのも ためらうように 俯きながら咲く百合の花 恥じらうお前 抱きよせた あの日と同じ 東京しぐれ 今さら惚れて あゝ なおさら惚れて さだめを重ねる いちず花 イヤというのは ただ一度だけ 別れてくれと言われたときよ 俺を見上げる目が潤む 二人を濡らす 東京しぐれ 尽くせる今が あゝ 倖せですと 寄り添い甘える いちず花 | 真木ことみ | 朝比奈京仔 | 徳久広司 | 石倉重信 | おまえ残して 三十路で逝った おふくろさんの心残りは 俺が果たすと決めたのさ 小窓をたたく 東京しぐれ その瞳(め)の中に あゝ からだの中に 面影宿した いちず花 白く咲くのも ためらうように 俯きながら咲く百合の花 恥じらうお前 抱きよせた あの日と同じ 東京しぐれ 今さら惚れて あゝ なおさら惚れて さだめを重ねる いちず花 イヤというのは ただ一度だけ 別れてくれと言われたときよ 俺を見上げる目が潤む 二人を濡らす 東京しぐれ 尽くせる今が あゝ 倖せですと 寄り添い甘える いちず花 |
恋散らしの雨遠ざかる あなたの背中 ひとり見送る 雨の中 些細(ささい)なことで 笑い合い ふたり寄り添い 暮らした月日 雨 雨 雨 雨 恋を散らせて 雨が降る 追いかけて すがってみても 今は他人の 薄情け あなたの胸の 片隅に どうぞ私を 残して欲しい 雨 雨 雨 雨 涙しずくか 雨が降る 逢いたくて あなたの名前 何度これから 呼ぶでしょう 最後の恋と 決めたから 他の人など 愛せはしない 雨 雨 雨 雨 恋を散らせて 雨が降る | 真木ことみ | 麻こよみ | 徳久広司 | 石倉重信 | 遠ざかる あなたの背中 ひとり見送る 雨の中 些細(ささい)なことで 笑い合い ふたり寄り添い 暮らした月日 雨 雨 雨 雨 恋を散らせて 雨が降る 追いかけて すがってみても 今は他人の 薄情け あなたの胸の 片隅に どうぞ私を 残して欲しい 雨 雨 雨 雨 涙しずくか 雨が降る 逢いたくて あなたの名前 何度これから 呼ぶでしょう 最後の恋と 決めたから 他の人など 愛せはしない 雨 雨 雨 雨 恋を散らせて 雨が降る |
無情の雨が降る命を懸けても 悔やまぬ人と 別れるつらさが 分かるでしょうか 女の未練を 濡らすよに あぁ無情 無情な雨が降る せめても一度 あなたに逢えて 涙をふきとる 明日(あした)が欲しい やさしい目をして 私を見つめ 幸せ探せと 背中を向けた あなたの他(ほか)には 愛せない あぁ無情 無情な雨が降る 傘も差さずに あなたを追えば 夜ふけににじんだ 裏町灯り ぬかるみ道でも 嵐が来ても 歩いて行けたわ 二人でならば 消しても消せない 面影に あぁ無情 無情な雨が降る たとえはかない 夢でもいいの すがって待ちたい 女の春を | 真木ことみ | かず翼 | 叶弦大 | 前田俊明 | 命を懸けても 悔やまぬ人と 別れるつらさが 分かるでしょうか 女の未練を 濡らすよに あぁ無情 無情な雨が降る せめても一度 あなたに逢えて 涙をふきとる 明日(あした)が欲しい やさしい目をして 私を見つめ 幸せ探せと 背中を向けた あなたの他(ほか)には 愛せない あぁ無情 無情な雨が降る 傘も差さずに あなたを追えば 夜ふけににじんだ 裏町灯り ぬかるみ道でも 嵐が来ても 歩いて行けたわ 二人でならば 消しても消せない 面影に あぁ無情 無情な雨が降る たとえはかない 夢でもいいの すがって待ちたい 女の春を |
紅つばき綺麗でしょうか この髪が 似合うでしょうか 口紅が 答えてください そばにきて 肌があなたを恋しがる 川の流れに身を映し ゆれて舞い散る 紅つばき 愚かでしょうか この私 焦がれることも待つことも 心をじらして幸せが いつも隣をすり抜ける 春に背中を向けながら 燃えて舞い散る 紅つばき 行けるでしょうか 夢ならば あなたの熱い その胸に 憎さと愛しさ くり返し 未練ばかりが後を引く 月のしずくに濡れながら 咲いて舞い散る 紅つばき | 真木ことみ | たきのえいじ | 岡千秋 | 前田俊明 | 綺麗でしょうか この髪が 似合うでしょうか 口紅が 答えてください そばにきて 肌があなたを恋しがる 川の流れに身を映し ゆれて舞い散る 紅つばき 愚かでしょうか この私 焦がれることも待つことも 心をじらして幸せが いつも隣をすり抜ける 春に背中を向けながら 燃えて舞い散る 紅つばき 行けるでしょうか 夢ならば あなたの熱い その胸に 憎さと愛しさ くり返し 未練ばかりが後を引く 月のしずくに濡れながら 咲いて舞い散る 紅つばき |
なでしこの花のようになんにも苦労を 知らない他人(ひと)に 女の心が わかるでしょうか 夢の夢だと 笑うけど いいのあなたと 夜風に耐えて 咲いてみせます この恋を なでしこの花のように… 花のように 綺麗に咲いてる その花影で 流した涙は 尊いものよ 母の言葉が 響くよな 小春日和の 夕焼け空よ… 強く生きるね これからも なでしこの花のように… 花のように しあわせ探しの 旅また旅も 想い出ばなしに 出来るでしょうか 我慢くらべの 人生(みち)だって いいのあなたと 一緒にいたい… 明日(あす)も笑顔で ついて行く なでしこの花のように… 花のように | 真木ことみ | 水木れいじ | 叶弦大 | 前田俊明 | なんにも苦労を 知らない他人(ひと)に 女の心が わかるでしょうか 夢の夢だと 笑うけど いいのあなたと 夜風に耐えて 咲いてみせます この恋を なでしこの花のように… 花のように 綺麗に咲いてる その花影で 流した涙は 尊いものよ 母の言葉が 響くよな 小春日和の 夕焼け空よ… 強く生きるね これからも なでしこの花のように… 花のように しあわせ探しの 旅また旅も 想い出ばなしに 出来るでしょうか 我慢くらべの 人生(みち)だって いいのあなたと 一緒にいたい… 明日(あす)も笑顔で ついて行く なでしこの花のように… 花のように |
恋文川紙の舟には 櫂(かい)はない 流れまかせで 梶(かじ)もない そっと浮かべる 短冊に おんなごころを 添えましょう 恋しいあなたの あなたの胸に着け 恋文川は 渓流(たに)をゆく 募る思いを 詩(うた)にして 好きという字で 留めました 逢える明日が 来るならば 恋の蛍が 翔ぶでしょう 笑顔のわたしが わたしが見えますか 恋文川は 里をゆく 一つ二つは 母の子で 七つ八つは 父の子で 愛に背いて 旅立って 二十才(はたち)過ぎたら 帰れない 恋しいあなたの あなたの胸に着け 恋文川は 街をゆく | 真木ことみ | 山田孝雄 | 蔦将包 | 蔦将包 | 紙の舟には 櫂(かい)はない 流れまかせで 梶(かじ)もない そっと浮かべる 短冊に おんなごころを 添えましょう 恋しいあなたの あなたの胸に着け 恋文川は 渓流(たに)をゆく 募る思いを 詩(うた)にして 好きという字で 留めました 逢える明日が 来るならば 恋の蛍が 翔ぶでしょう 笑顔のわたしが わたしが見えますか 恋文川は 里をゆく 一つ二つは 母の子で 七つ八つは 父の子で 愛に背いて 旅立って 二十才(はたち)過ぎたら 帰れない 恋しいあなたの あなたの胸に着け 恋文川は 街をゆく |
ふるさと忍冬水いろ手袋 頬寄せて 遠いふるさと しのびます 冬に命の 根を伸ばす 庭に咲いてた 白い花 心こごえて しばれても 母の花です ふるさと忍冬(すいかずら) 不倖に負けず 嘆かずに 強く優しく 生きてゆく いつか一緒に 倖せに 蕾ふくらむ 春を待つ 心こごえて しばれても 命よせあう ふるさと忍冬 「愛の絆」が花言葉 熱いぬくもり 忘れない いつも笑顔で いたならば きっといい日が やってくる 心こごえて しばれても 母の花です ふるさと忍冬 | 真木ことみ | 下地亜記子 | 岩上峰山 | 南郷達也 | 水いろ手袋 頬寄せて 遠いふるさと しのびます 冬に命の 根を伸ばす 庭に咲いてた 白い花 心こごえて しばれても 母の花です ふるさと忍冬(すいかずら) 不倖に負けず 嘆かずに 強く優しく 生きてゆく いつか一緒に 倖せに 蕾ふくらむ 春を待つ 心こごえて しばれても 命よせあう ふるさと忍冬 「愛の絆」が花言葉 熱いぬくもり 忘れない いつも笑顔で いたならば きっといい日が やってくる 心こごえて しばれても 母の花です ふるさと忍冬 |
きずな川愛するだけでは 足りない時は 心で情けの 糸を編む 花もみました 風もみた まだ続くのですか 冷たい冬は 命ゆらゆら 夢がみちづれ きずな川 顔さえ合わさぬ 喧嘩をしても 私がいつでも 負けになる 今はあなたが 花でいい ねぇ何処まで行くの 幸福(しあわせ)さがし 涙ゆらゆら 愛がみちづれ きずな川 幸せ三分に 苦労が六分 残りの一分は 風まかせ 長い夢です 人生は もう見えるでしょうか ふたりの春は 小舟ゆらゆら 命みちづれ きずな川 | 真木ことみ | 里村龍一 | 叶弦大 | 佐伯涼 | 愛するだけでは 足りない時は 心で情けの 糸を編む 花もみました 風もみた まだ続くのですか 冷たい冬は 命ゆらゆら 夢がみちづれ きずな川 顔さえ合わさぬ 喧嘩をしても 私がいつでも 負けになる 今はあなたが 花でいい ねぇ何処まで行くの 幸福(しあわせ)さがし 涙ゆらゆら 愛がみちづれ きずな川 幸せ三分に 苦労が六分 残りの一分は 風まかせ 長い夢です 人生は もう見えるでしょうか ふたりの春は 小舟ゆらゆら 命みちづれ きずな川 |
すずらん食堂すずらん食堂は 踏切のそばで かんかん音聞く めし処 おかみさん 親父さん すこし お話 いいかしら 私はじめて 最果てあたり ひとり旅する おんなです すずらん食堂に あのひとの面影(かげ)を 探せば おどけて 見え隠れ おかみさん 親父さん たしか一昨年(おととし) 秋のころ 海を背にして 三人ならび これが自慢の 写真です すずらん食堂は まごころが沁みる 温かお膳に ついほろり おかみさん 親父さん お酒ひとくち いただくわ いまは逢うこと できない方へ 旅の盃 ささげたい | 真木ことみ | 池田充男 | 徳久広司 | 石倉重信 | すずらん食堂は 踏切のそばで かんかん音聞く めし処 おかみさん 親父さん すこし お話 いいかしら 私はじめて 最果てあたり ひとり旅する おんなです すずらん食堂に あのひとの面影(かげ)を 探せば おどけて 見え隠れ おかみさん 親父さん たしか一昨年(おととし) 秋のころ 海を背にして 三人ならび これが自慢の 写真です すずらん食堂は まごころが沁みる 温かお膳に ついほろり おかみさん 親父さん お酒ひとくち いただくわ いまは逢うこと できない方へ 旅の盃 ささげたい |
おんなの時雨港の灯りが 波間に 揺れている 遠くで汽笛が しょんぼりと 夢を通せんぼ おまえが命だと 言ったじゃないの やさしくこの肩を 抱きしめてくれた人… どこへ行ったの 雨ン中 寒いよ 寒いよ おんなが寒い 悲しい噂が 今夜も泣かすのさ 昔の誰かと あのひとは よりを戻したと 夜更けに恋心 ぐずりだすから 火の酒あびるほど 酔いしれて眠りたい… すがりつきたい 胸がない つらいよ つらいよ おんながつらい 連絡船なら 夜明けに 戻るけど 一生待っても 帰らない そんな男(ひと)もいる 涙も凍りつく 浮桟橋で きりりと口紅(べに)をひき みれん町あとにして… 生きてゆくのよ もう一度 さよなら さよなら おんなの時雨(しぐれ) | 真木ことみ | 水木れいじ | 叶弦大 | 前田俊明 | 港の灯りが 波間に 揺れている 遠くで汽笛が しょんぼりと 夢を通せんぼ おまえが命だと 言ったじゃないの やさしくこの肩を 抱きしめてくれた人… どこへ行ったの 雨ン中 寒いよ 寒いよ おんなが寒い 悲しい噂が 今夜も泣かすのさ 昔の誰かと あのひとは よりを戻したと 夜更けに恋心 ぐずりだすから 火の酒あびるほど 酔いしれて眠りたい… すがりつきたい 胸がない つらいよ つらいよ おんながつらい 連絡船なら 夜明けに 戻るけど 一生待っても 帰らない そんな男(ひと)もいる 涙も凍りつく 浮桟橋で きりりと口紅(べに)をひき みれん町あとにして… 生きてゆくのよ もう一度 さよなら さよなら おんなの時雨(しぐれ) |
火の河泣きぬれる 恋もせず 道ゆきの 恋もできずに かくした恋が ひとつふたつ おんな三十路(みそじ)の さびしさを だれか解って くれるでしょうか あなたとならば 火の河を 泳ぐさかなに なりましょう この胸に ながれてる 熱い血を そっと抑えて つつましやかに 生きてきたの あなたください ほしいのよ 体半分 わたしのために あなたと越える 火の河は 深いこころの 情け川 冬が明け 春がきた 野も山も さくら色です いまこそすべて わたしのもの おんな一生 身をまかせ どこへ行こうと 定めのままよ あなたとならば 火の河に 命つきても 悔いはない | 真木ことみ | 池田充男 | 岡千秋 | 丸山雅仁 | 泣きぬれる 恋もせず 道ゆきの 恋もできずに かくした恋が ひとつふたつ おんな三十路(みそじ)の さびしさを だれか解って くれるでしょうか あなたとならば 火の河を 泳ぐさかなに なりましょう この胸に ながれてる 熱い血を そっと抑えて つつましやかに 生きてきたの あなたください ほしいのよ 体半分 わたしのために あなたと越える 火の河は 深いこころの 情け川 冬が明け 春がきた 野も山も さくら色です いまこそすべて わたしのもの おんな一生 身をまかせ どこへ行こうと 定めのままよ あなたとならば 火の河に 命つきても 悔いはない |
凛と咲く素顔のままが 好きだよと 優しくあなたは 頬寄せた 棘(とげ)がこころに 刺さるほど 激しく強く 抱きしめて 傷つくことなど 怖くない 女はひとすじ 女はひとすじ 凛(りん)と咲く 北へと帰る 海鳥よ 迷いを知らない いじらしさ 覚悟決めてる 恋だから 何があっても 離れない 世間の風にも 嵐にも 負けずに明日へ 負けずに明日へ 凛と咲く 凍える夜は そばにいて ふたりの絆を 感じたい いのち預けて くれるなら 私の愛で 守り抜く 幸せその手に あげたくて あなたの隣で あなたの隣で 凛と咲く | 真木ことみ | 伊藤美和 | 小田純平 | 前田俊明 | 素顔のままが 好きだよと 優しくあなたは 頬寄せた 棘(とげ)がこころに 刺さるほど 激しく強く 抱きしめて 傷つくことなど 怖くない 女はひとすじ 女はひとすじ 凛(りん)と咲く 北へと帰る 海鳥よ 迷いを知らない いじらしさ 覚悟決めてる 恋だから 何があっても 離れない 世間の風にも 嵐にも 負けずに明日へ 負けずに明日へ 凛と咲く 凍える夜は そばにいて ふたりの絆を 感じたい いのち預けて くれるなら 私の愛で 守り抜く 幸せその手に あげたくて あなたの隣で あなたの隣で 凛と咲く |
酒の舟酒よ判るか 淋しさが 判ればあの人 連れてきて 死ぬ程惚れて 何故添えぬ いつも不幸の くじを引く 逢いたいよ 逢いたいよ 逢いたいよ おんな とまり木 酒の舟 もしやあなたと 振り向けば 冷たい夜風が すり抜ける ふたりでいても 寒いのに ましてひとりじゃ 尚(なお)寒い 悲しいよ 悲しいよ 悲しいよ どうか酔わせて 酒の舟 思い断ち切る つもりでも 飲む度 恋しい人になる 情けの沁みた この路地で ひとり未練と さし向かい 逢いたいよ 逢いたいよ 逢いたいよ 外はしぐれて 酒の舟 | 真木ことみ | たきのえいじ | 岡千秋 | | 酒よ判るか 淋しさが 判ればあの人 連れてきて 死ぬ程惚れて 何故添えぬ いつも不幸の くじを引く 逢いたいよ 逢いたいよ 逢いたいよ おんな とまり木 酒の舟 もしやあなたと 振り向けば 冷たい夜風が すり抜ける ふたりでいても 寒いのに ましてひとりじゃ 尚(なお)寒い 悲しいよ 悲しいよ 悲しいよ どうか酔わせて 酒の舟 思い断ち切る つもりでも 飲む度 恋しい人になる 情けの沁みた この路地で ひとり未練と さし向かい 逢いたいよ 逢いたいよ 逢いたいよ 外はしぐれて 酒の舟 |
花ふたつ荒野(あれの)に咲いてる 花もある 路地に咲いてる 花もある あなたの心に 住んでるひとは あのひとでしょうか わたしでしょうか 信じているから つらいのよ どちらかひとりに 決めてくださいな…あなた あきらめきれない 恋もある 忘れきれない 恋もある 幸せ色した 蕾(つぼ)みの花を 育ててゆきたい あなたとふたり 遠くへ離れて 行かないで 一緒に来いよと 言ってくださいな…あなた 真冬にほころぶ 花もある 春にほほえむ 花もある 宿命(さだめ)にゆれてる ふたつの花が どちらか散るのは 悲しいけれど おんなの生命(いのち)を 賭けたから 私の行(ゆ)く道 決めてくださいな…あなた | 真木ことみ | 仁井谷俊也 | 叶弦大 | 佐伯亮 | 荒野(あれの)に咲いてる 花もある 路地に咲いてる 花もある あなたの心に 住んでるひとは あのひとでしょうか わたしでしょうか 信じているから つらいのよ どちらかひとりに 決めてくださいな…あなた あきらめきれない 恋もある 忘れきれない 恋もある 幸せ色した 蕾(つぼ)みの花を 育ててゆきたい あなたとふたり 遠くへ離れて 行かないで 一緒に来いよと 言ってくださいな…あなた 真冬にほころぶ 花もある 春にほほえむ 花もある 宿命(さだめ)にゆれてる ふたつの花が どちらか散るのは 悲しいけれど おんなの生命(いのち)を 賭けたから 私の行(ゆ)く道 決めてくださいな…あなた |
海峡のおんな生きるか死ぬかの 恋ひとつ あなたはあっさり その恋すてた 意地があります わたしにも 生きてみせると 笑ったけれど 泣きたくなって 船に乗る あまえて暮らして いたころは しあわせだったわ お化粧しても 鴎おまえにゃ わからない 二年もたない 男と女 はかないものです 人生は みれんの断片(かけら)は ハンカチに 包んで流そう この海峡に つよくなります あしたから 女ひとりで 出なおす旅は 他国の星が みちしるべ | 真木ことみ | 池田充男 | 岡千秋 | 前田俊明 | 生きるか死ぬかの 恋ひとつ あなたはあっさり その恋すてた 意地があります わたしにも 生きてみせると 笑ったけれど 泣きたくなって 船に乗る あまえて暮らして いたころは しあわせだったわ お化粧しても 鴎おまえにゃ わからない 二年もたない 男と女 はかないものです 人生は みれんの断片(かけら)は ハンカチに 包んで流そう この海峡に つよくなります あしたから 女ひとりで 出なおす旅は 他国の星が みちしるべ |
雪の華なんで女に 生まれたか 泣くことばかり 多すぎる 終わった恋の 抜け殻を 捨てに来ました 日本海 海にチラチラ 降っては消える 恋は悲しい 雪の華 今も二人は 続いてた あなたの嘘が 許せたら 海鳥一羽 波の上 寒さこらえて 誰を待つ 抱かれていても 淋しいなんて 恋はせつない 雪の華 未練心の 重たさに 思わず砂に 膝をつく あなたともしも 逢えるなら くれてやります この命 うなじに髪に 降っては消える 恋は儚い 雪の華 | 真木ことみ | 麻こよみ | 徳久広司 | 丸山雅仁 | なんで女に 生まれたか 泣くことばかり 多すぎる 終わった恋の 抜け殻を 捨てに来ました 日本海 海にチラチラ 降っては消える 恋は悲しい 雪の華 今も二人は 続いてた あなたの嘘が 許せたら 海鳥一羽 波の上 寒さこらえて 誰を待つ 抱かれていても 淋しいなんて 恋はせつない 雪の華 未練心の 重たさに 思わず砂に 膝をつく あなたともしも 逢えるなら くれてやります この命 うなじに髪に 降っては消える 恋は儚い 雪の華 |
春よ来いあなたと連れ添い 生きてくために そうよ生まれて きたのです 冬の寒さも 世間の木枯(かぜ)も 耐えてゆけます ふたりなら 春よ来い 早く来い 幸せつれて 春よ来い おんなはいつでも 取り越し苦労 それをやさしく 叱るひと 夢は五分咲き これからだけど 通うぬくもり 暖かさ 春よ来い 早く来い 微笑みつれて 春よ来い あなたは私の 陽だまりだから ほかに無いのよ 行き場所は 惚れて嬉しい こころの庭に いつか桜の 花が咲く 春よ来い 早く来い 幸せつれて 春よ来い | 真木ことみ | 仁井谷俊也 | 水森英夫 | 前田俊明 | あなたと連れ添い 生きてくために そうよ生まれて きたのです 冬の寒さも 世間の木枯(かぜ)も 耐えてゆけます ふたりなら 春よ来い 早く来い 幸せつれて 春よ来い おんなはいつでも 取り越し苦労 それをやさしく 叱るひと 夢は五分咲き これからだけど 通うぬくもり 暖かさ 春よ来い 早く来い 微笑みつれて 春よ来い あなたは私の 陽だまりだから ほかに無いのよ 行き場所は 惚れて嬉しい こころの庭に いつか桜の 花が咲く 春よ来い 早く来い 幸せつれて 春よ来い |
母の暦庭先で 水差しながら 微笑むやさしい 母の顔 肩の荷おろし する暇もなく 生きてきたのね この日まで 暦に刻んだ あなたの人生 私に見えます 窓越しに いつまでも 気がかりなのね 幾つになっても 子は子供 何もお返し 出来ないけれど せめて云わせて ありがとう 暦に刻んだ あなたの足跡 私の心の たからもの しあわせは 急がばまわれ 遅れてくる程 味がある 母のくちぐせ 聞く度思う 十九 二十歳の 若い頃 暦に刻んだ あなたの人生 今では私の道しるべ | 真木ことみ | たきのえいじ | 叶弦大 | 前田俊明 | 庭先で 水差しながら 微笑むやさしい 母の顔 肩の荷おろし する暇もなく 生きてきたのね この日まで 暦に刻んだ あなたの人生 私に見えます 窓越しに いつまでも 気がかりなのね 幾つになっても 子は子供 何もお返し 出来ないけれど せめて云わせて ありがとう 暦に刻んだ あなたの足跡 私の心の たからもの しあわせは 急がばまわれ 遅れてくる程 味がある 母のくちぐせ 聞く度思う 十九 二十歳の 若い頃 暦に刻んだ あなたの人生 今では私の道しるべ |
いのち川広いこの世で あなたの胸が つらい心の よりどころ 泣かせないでね これ以上 何もいらない あなただけ 愛を下さい 愛を下さい 命をあげる 好いた惚れたは 初めのうちで 今は情けで 結ぶひと 川は流れて 海へ着く わたし流れて 何処へ行く 愛を下さい 愛を下さい 命をあげる 夢のほそ道 小さな灯り ともし続けて 生きてゆく あなたあっての めおと道 ついてゆきます 何処だって 愛を下さい 愛を下さい 命をあげる | 真木ことみ | 里村龍一 | 叶弦大 | 佐伯亮 | 広いこの世で あなたの胸が つらい心の よりどころ 泣かせないでね これ以上 何もいらない あなただけ 愛を下さい 愛を下さい 命をあげる 好いた惚れたは 初めのうちで 今は情けで 結ぶひと 川は流れて 海へ着く わたし流れて 何処へ行く 愛を下さい 愛を下さい 命をあげる 夢のほそ道 小さな灯り ともし続けて 生きてゆく あなたあっての めおと道 ついてゆきます 何処だって 愛を下さい 愛を下さい 命をあげる |
女の慕情ちぎって占う うす紅の 花のやさしさ いとおしさ 芯まで冷たい 女の肌に しとしと夜雨が 沁みる日は 会いたいひとを 夢に見る 女の慕情 きれいと言われた 微笑みを そっと手鏡(かがみ)に 映します 思い出ばかりに しみじみ泣けて お酒があと引く こんな夜は むかしに心 もどります 女の慕情 自分で自分の 肩を抱く 泣けばあしたが 逃げるから 少しでいいのよ 身の丈ほどの しあわせさがして 眠る日は 故郷の星が 窓に降る 女の慕情 | 真木ことみ | 原文彦 | 叶弦大 | 前田俊明 | ちぎって占う うす紅の 花のやさしさ いとおしさ 芯まで冷たい 女の肌に しとしと夜雨が 沁みる日は 会いたいひとを 夢に見る 女の慕情 きれいと言われた 微笑みを そっと手鏡(かがみ)に 映します 思い出ばかりに しみじみ泣けて お酒があと引く こんな夜は むかしに心 もどります 女の慕情 自分で自分の 肩を抱く 泣けばあしたが 逃げるから 少しでいいのよ 身の丈ほどの しあわせさがして 眠る日は 故郷の星が 窓に降る 女の慕情 |
石蕗の花葉陰にそっと 身を寄せて 咲いて淋しい 花ひとつ 人に言えない 恋をして 今日もあなたを 待ちわびる いいの時々 逢えたらいいの 露地に咲きます 石蕗(つわぶき)の花 迷惑だけは かけないと 決めていました はじめから つらい思いを させるねと 言ったあなたを 信じたい いいの嘘なら 嘘でもいいの 雨に濡れます 石蕗の花 あなたの腕の あたたかさ 逢えば十日は 生きられる 女 人並 幸せの 夢は見ません もう二度と いいの時々 逢えたらいいの 恋に咲きます 石蕗の花 | 真木ことみ | 麻こよみ | 水森英夫 | 前田俊明 | 葉陰にそっと 身を寄せて 咲いて淋しい 花ひとつ 人に言えない 恋をして 今日もあなたを 待ちわびる いいの時々 逢えたらいいの 露地に咲きます 石蕗(つわぶき)の花 迷惑だけは かけないと 決めていました はじめから つらい思いを させるねと 言ったあなたを 信じたい いいの嘘なら 嘘でもいいの 雨に濡れます 石蕗の花 あなたの腕の あたたかさ 逢えば十日は 生きられる 女 人並 幸せの 夢は見ません もう二度と いいの時々 逢えたらいいの 恋に咲きます 石蕗の花 |