| 錦川物語森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 赤い小さな 下げ鞄 長い黒髪 三つ編みの 昔を知るひと いまはなく 幼ななじみの 錦帯橋(きんたいきょう)を 風と渡れば 山かげに おもかげ色の 灯(あかり)がうるむ 桜並木の ぼんぼりも 白い河原の 石ころも いまもし言葉を 話せたら 噂するでしょ 小さな恋の 花が蕾で 散った日の 五つの橋の 物語り 燃えるかがり火 赫々(あかあか)と 水の面(おもて)に 散る火の粉 想い出ゆさぶる 鵜飼船 あれはいくつの 夏だったやら 遠く儚ない 人の世の さだめを映す 錦川 |
| 夜がわらっている織井茂子 | 織井茂子 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 酒があたいに惚れたのさ ふられたあたいに 惚れたのさ きらいさ きらいさ 酒なんて大きらいさ 夜がクスクス わらうから 飲めるふりして 飲んでるだけさ 愚痴があたいを 責めるのさ 昔の約束ァ どうするッてさ きらいさ きらいさ 愚痴なんて 消えちゃいな 夜がジロジロ 見てるから ちょっとしんみり してみただけさ 夢があたいに からむのさ まことの心を きかせろッてさ きらいさ きらいさ 恋なんて まッぴらだ 夜がゲラゲラ わらうから 口惜し涙が こぼれるだけさ |
| 雨の夜あなたは帰る吉幾三 | 吉幾三 | 吉岡治 | 船村徹 | 京建輔 | 雨の夜(よる)に あなたは帰る そんな気がして ならないの すがりついたら 離さないわ 濡(ぬ)れたあなたの カルダンコート これもかなしい 夢かしら 雨の夜に あなたは帰る まるでなんでも ないように いいのあなたは だまってて すぐにいれるわ ブラックコーヒー ひとり芝居を するあたし 雨の夜に あなたは帰る いつも信じて 待ってるわ 泣いて甘えた 遠い日の 夜をおもえば また燃えてくる それがせつない しのび雨 |
| 思い川森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 寒いでしょうね ふるさとは ごめんなさいね 行けないで 乳房知らない わが子のために 誰の祈りか 紙の鶴 ゆれて流れる 思い川 終着駅の 向うには 灯りもあれば 愛もある くらい宿命(さだめ)を ひきずりながら 負けてしまった 弱虫の こころ励ます 思い川 がんばりましょう あなたしか あなたを救う ひとはない そりゃあ死ぬのは なんでもないが 生きるつらさを のりこえりゃ 春が又くる 思い川 |
| 鳩のいる港町森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 鴎にまじって 育った鳩は 自分を鴎と 思ってた 木の実を拾わず 鰯を餌に やがて鴎に 恋をして 添えない運命に めぐり逢う そんな女の お店がひとつ ぽつんと灯りを 点す港駅 波止場を塒に 育った鳩は 自分を鳩と 気付かない 港を出てゆく 外国船の 白いマストを 追いかけて 溺れてわめいて 目がさめる そんな女の のれんが今日も 夜風にゆれてる 北の岬町 鴎にまじって 育った鳩は 鴎の声色 使ってた それでもやっぱり 鴎にゃなれず 泣いて涙も かれたけど あきらめ切れぬと あきらめた そんな女の 意気地がひとつ ぽつんと灯りを 点す港町 |
| おしろい舟森若里子 | 森若里子 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 風がなくても 女はゆれる まして涙の 流れ川 恋に破れた おしろい舟の 夢をつなげる 止まり木は 酒という名の 船着場 笹の小舟に 蝶々の恋を 乗せて流れた 三十路川 浮いた浮いたの 夢からさめりゃ あなたなしには 生きられぬ 悔みばかりが 肌を刺す 廻りつづける 運命(さだめ)の水車(すいしゃ) 過去が凍てつく 酒場川 夢を失くした おしろい舟の 折れた身棹(みざお)に 止まるのは 過去という名の 赤とんぼ |
| どうせ拾った恋だもの初代コロムビア・ローズ | 初代コロムビア・ローズ | 野村俊夫 | 船村徹 | | 矢っ張りあンたも おんなじ男 あたしはあたしで 生きてゆく 今更なにを 言ってるのさ 気まぐれ夜風に 誠なんかあるものか 捨てちゃえ 捨てちゃえ どうせひろった 恋だもの 飲もうと酔おうと あたしの勝手 余計なお世話だ よしとくれ 愚痴ってみても 仕方ないさ 女のこころを あンたなんか知るものか 捨てちゃえ 捨てちゃえ どうせひろった 恋だもの 笑っているのに 涙がにじむ 並木の夜星よ 見るじゃない 泣かなきゃすまぬ 年じゃないさ 気まぐれ男に 未練なンかあるものか 捨てちゃえ 捨てちゃえ どうせひろった 恋だもの |
| なみだの宿美空ひばり | 美空ひばり | 古木花江 | 船村徹 | | 想い出の 想い出の 湯の街あかり 女ゆえ女ゆえ 涙にぬれて さよならを さよならを 告げたあの夜 汽車がくる 汽車がくる わかれを連れて 海沿いの海沿いの さびれた宿に 泣き虫の 泣き虫の 影がくずれる いやだよと いやだよと 泣いてたあの娘 いやだっていやだって ゆかなきゃならぬ 湯の町に 湯の町に 咲いた恋花 矢絣(やがすり)の 矢絣の 似合うほそい娘 おまえにはおまえには 母の田舎で 針仕事 針仕事 させておきたい |
| おんなの生命三條正人 | 三條正人 | 池田充男 | 船村徹 | | 愛のためなら 散るのもおんな 罪を背負って 生きるもおんな おんな 哀しい 一途な花に ああ だれか… 愛をください 愛がわたしの 生命です つくす優しい 妻にもなれず まして賢い 母にもなれず 泣いて絆を 断ち切るつらさ ああ きょうも… 夢を見ました 夢でわが子を 抱きました 落葉ころがす 木枯しだって いつかわたしに 幸福はこぶ 耐えて 三百六十五日 ああ あなた… 春を待ちます 春の門出の 花吹雪 |
| 今更岬堀内美和 | 堀内美和 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 髪ふり乱して 岩を打つ 波は私の 心です たとえ誰かを 泣かせても いまさら あなたを ゆずれない ここは女の つらい女の 今更岬 涙も嘆きも ため息も 惚れたあなたの 贈りもの いやな噂が 責めるけど いまさら 水には 流せない 意地をひきずる 夢をひきずる 今更岬 一線越えたい 男だから かくごしてます 恋仇 つける鎖は ないけれど いまさら 他人に 戻れない ここは最果て 恋の最果て 今更岬 |
| 寒椿森昌子 | 森昌子 | 中山大三郎 | 船村徹 | | 森のみどりに ひとすじの 想い出につづく 道がある 昼下り風吹けば 別れのことば たそがれに 雨ふれば あのくちづけが 胸にしみじみ よみがえるのよ お願い あなたに逢いたいの そうよ見はてぬ 夢だけど 夢ひとつなけりゃ つらいもの 夜がふけて 星みれば あのささやきが 夜明けごろ 鳥なけば あなたの顔が 胸の痛みに 浮かんで消える お願い あなたに 逢いたいの 花にたとえりゃ 私など 森かげに咲いた 寒椿 だれひとり ふりむいて くれないけれど せいいっぱい花びらを つけては散らす それがさだめね 悲しいものね お願い あなたに逢いたいの |
| 北国の子守唄美空ひばり | 美空ひばり | 吉岡治 | 船村徹 | 船村徹 | しばれてナー しばれてしばれて 吹雪いたあとは 浜に流氷が やってくるヨー ねんねねんね寝ろてば 寝ろてばヨー 寝ないで泣くなら 抛(ほう)りだすヨー 昨夜はナー 昨夜は昨夜は 出稼ぎにでた 夢でとうちゃんと 逢っていたヨー ねんねねんね寝ろてば 寝ろてばヨー 寝たらばお前も 夢を見るヨー 待ってろナ 待ってろ待ってろ エゾヒメ菊が 浜に咲いたら 春になるヨー ねんねねんね寝ろてば 寝ろてばヨー それまで待てなきゃ 抛(ほう)りだすヨー |
| 北の大地冠二郎 | 冠二郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | | はるかなる 北の空 木霊(こだま)も叫ぶ エゾ松林 母の大地に 根を下ろし 雪を吸い みぞれを背負い この人生を アア……ア… 噛みしめる 鈴蘭よ ハマナスよ 出逢いの時を 信じて耐えた 愛がそのまま 花となる その姿 その凛々(りり)しさが 凍(しば)れた春の アア……ア… 扉を開ける ギラギラと 燃えながら 夕陽はうたう 大地の歌を 汗と涙を 分けあった 幾歳(いくとせ)の 希望の道に おまえとおれの アア……ア… 星が降る |
| さだめ川細川たかし | 細川たかし | 石本美由起 | 船村徹 | | 明日のゆくえ さがしても この眼に見えぬ さだめ川 あなたの愛の 流れるままに ゆるした夜は 雨でした 二人の恋を 憎むよな うわさが辛い さだめ川 故郷の町を 逃がれる旅は いずこの山か また海か すべてを水に ながしては 生きて行けない さだめ川 あなたの愛に 次の世までも ついて行きたい 私です |
| 北斗チョー・ヨンピル | チョー・ヨンピル | 荒木とよひさ | 船村徹 | | 石狩りに凍る北斗よ 我が胸を射して照らせよ こみあげる寂しさに 涙こらえて 冬枯れの 旅の寒さに 風雪に晒(さら)す朽ち船 鰊(にしん)追う夢は昔か 幼な子にどこか似た 風の泣き声 故郷に 遠くはぐれて シベリアに眠る父人(ちちびと) かすかなる影を慕いて 叱られる生きざまを 肩に背負えば 熱き酒 酔うに任せて 春遠き雪の大地に 草花は誰を待つのか 目を閉じて この想い灯す走馬燈 愛おしき人の面影 |
| 矢切りの渡し瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 石本美由起 | 船村徹 | | 「つれて逃げてよ……」 「ついて おいでよ……」 夕ぐれの雨が降る 矢切りの渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です 「見すてないでね……」 「捨てはしないよ……」 北風が泣いて吹く 矢切りの渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです 「どこへ行くのよ……」 「知らぬ土地だよ……」 揺れながら櫓が咽ぶ 矢切りの渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日へ漕ぎだす 別れです |
| 矢切の渡し川中美幸 | 川中美幸 | 石本美由起 | 船村徹 | | 「つれて逃げてよ……」 「ついて おいでよ……」 夕ぐれの雨が降る 矢切の渡し 親のこころに そむいてまでも 恋に生きたい 二人です 「見すてないでね……」 「捨てはしないよ……」 北風が泣いて吹く 矢切の渡し 噂かなしい 柴又すてて 舟にまかせる さだめです 「どこへ行くのよ……」 「知らぬ土地だよ……」 揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し 息を殺して 身を寄せながら 明日へ漕ぎだす 別れです |
| みだれ髪川中美幸 | 川中美幸 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 髪のみだれに 手をやれば 赤い蹴出しが 風に舞う 憎や 恋しや 塩屋の岬 投げて届かぬ 想いの糸が 胸にからんで 涙をしぼる すてたお方の しあわせを 祈る女の 性かなし 辛らや 重たや わが恋ながら 沖の瀬をゆく 底曳き網の 舟にのせたい この片情け 春は二重に 巻いた帯 三重に巻いても 余る秋 暗や 涯てなや 塩屋の岬 見えぬ心を 照らしておくれ ひとりぽっちに しないでおくれ |
| 母のいない故郷鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 新本創子 | 船村徹 | | 母のいない故郷(ふるさと)は風の村 無人駅に降りりゃ 子供にかえれない淋しさ 母さんのせいだよ ただ時の流れにたたずむばかり 母のいない故郷は雪の村 暗い夜道走って くぐり戸うしろ手に閉めれば 懐かしい囲炉裏ばた ただほだ火とろとろくすぶるばかり 母のいない故郷は春の村 かごに草を摘んで 手拭いかぶってく村人 母さんに似てたよ ただ後姿を見送るばかり |
| 弥太郎仁義杉良太郎 | 杉良太郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 親のある奴あ 外れておくれ 子持ち鴉(がらす)も どいてくれ 残った奴だけ ついてきな などと弥太郎 あとふり向けば 十三(とさ)の湊(みなと)は 十三(とさ)の湊(みなと)は 砂ばかり 北へゆくほど 情けは濃(こ)い 寒い天気の 故(せい)なのさ 弱虫やひとりで 生きられぬ 軒先(こみせ)寄せ合う 津軽の村に 人の温かみの 人の温かみの 三昧が鳴る わざと笠など 旅籠(はたご)に忘れ 宿場女の 気をひいて お千代という娘(こ)を 知らないか 風の弥太郎 さがして歩く 遠いあの日の 遠いあの日の 越後獅子 |
| ヤン衆丸香田晋 | 香田晋 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 背中にしぶきの花を刺し 大漁越こしの 酒をまく 網も新品なら のぞみもサラだ 俺とおまえの 人生を 賭けた門出の ヤン衆丸だよ 鱗を飛ばして はねまわる ホッケの顔みりゃ 気が勇む ここはオホーツク 氷の海だ ゆれる命を 負けん気が ぐっと支える 独航船[どっこうせん]だよ しっかり稼いで 帰るから 浮気をしないで 待ってろよ かわいいあの娘を 夕陽に呼べば 波が小判に 見えてくる 宝船なら ヤン衆丸だよ |
| 男同志香田晋 | 香田晋 | 星野哲郎 | 船村徹 | | おれが死んだら おまえが拾え 誰も拾わぬ この骨を 秋の風吹く 若松港 男同志が 飲み分ける 心ひとつの 契り酒 馬鹿がいるから 利口が浮かぶ そうじゃないかい 義兄弟 海は玄海 男は花火 とるに足りない 命でも 散れば五になる 八になる 行くと決めたら あとへは引けぬ 腕をまくって 前に出る おれもおまえも 火の国育ち 惚れた女を 泣かせても すじは通すぜ 男道 |
| 涙のポンポン船松原のぶえ | 松原のぶえ | 阿里あさみ | 船村徹 | | ポンポン船で ポンポンポンと 別れたの ポンポン船の ポンポン船の 船着場 ゆるしておくれと あなたが泣いて いいのいいのと 私も泣いて 恋は涙で 流されました ポンポン船で ポンポンポンと 旅に出る ポンポン船の ポンポン船の 渡り鳥 忘れてあげると 私が言って すまぬすまぬと あなたが言って 夢は汽笛に ちぎられました ポンポン船で ポンポンポンと すてました ポンポン船の ポンポン船の 物語 それでも私が 恋する人は きっとあなたに 似ているでしょう そんなきれいな 初恋でした |
| 紅とんぼ五木ひろし | 五木ひろし | 吉田旺 | 船村徹 | | 空にしてって 酒も肴も 今日でおしまい 店仕舞 五年ありがとう 楽しかったわ いろいろお世話になりました しんみりしないでよ ケンさん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は いいのいいから ツケは帳消し みつぐ相手も いないもの だけどみなさん 飽きもしないで よくよく通ってくれました 唄ってよ騒いでよ しんちゃん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は だからほんとよ 故里へ帰るの 誰も貰っちゃ くれないし みんなありがとう うれしかったわ あふれてきちゃった想い出が 笑ってよ涕かないで チーちゃん 新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね 時々は |
| さだめ川五木ひろし | 五木ひろし | 石本美由起 | 船村徹 | | 明日のゆくえ さがしても この眼の見えぬ さだめ川 あなたの愛の 流れるままに ゆるした夜は 雨でした 二人の恋を 憎むよな うわさが辛い さだめ川 故郷の町を 逃がれる旅は いずこの山か また海か すべてを水に ながしては 生きて行けない さだめ川 あなたの愛に 次ぎの世までも ついて行きたい 私です |
| 酒場手毬うた瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | みや秀和・補作詞:星野哲郎 | 船村徹 | | 転がるたびに 小さくなった 夢という名の 毬ひとつ 暗い灯影で くちずさむ 通り故郷の わらべうた あんたがたどこサ 新宿サ 新宿どこサ ネオン眩しい 盛り場さ 赤いルージュで 昨日を消して 今日が始まる 歌舞伎町 悔し涙の でるうちは 意地が残って いるんだね あんたがただれサ 女だよ 女はだれサ ここじゃ千草と いう名前 鏡にうつす 自分の顔が 母に似てきて 哀しいと こぼすあの娘も てんてんと 街を転げて きた手毬 あんたがたどこサ 新宿サ 新宿どこサ 淋しがり屋の 吹きだまり |
| 演歌師北島三郎 | 北島三郎 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 客を泣かせる 流しのコツは 喉じゃないのさ こころだぜ 昨夕(ゆうべ)一緒に 唄って泣いた あの娘どうした 気にかかる 涙売ります なあお姐さん ひいてあげよう この唄を とおいふるさと 藁ぶき屋根が 浮かびくるだろ 流しうた せまい露路だが この裏街は やがて続くさ 花道へ えらくなったら 迎えにゃゆくぜ 夜なべつらかろ お母さん |
| 夢ワルツ君夕子 | 君夕子 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 世間を敵に 廻しても やりたいことを やらせてあげる 私も女房と 名乗ったからにゃ 一連托生 重ね餅 あなたに賭けます この命 愛してワルツ 恋ワルツ ふたりでワルツ 夢ワルツ 私のような じゃじゃ馬を 馴らした腕を 信じなさいな あなたはやれます やれなきゃ嘘よ 一億二千の その中で 選んだひとりの 人だもの 愛してワルツ 恋ワルツ ふたりでワルツ 夢ワルツ 悲しいときは 悲しみを 嬉しいときは その喜びを 土鍋に煮こんで 味わいましょう 夫婦は一葉の 舟だから 死ぬまで一緒の 旅だから 愛してワルツ 恋ワルツ ふたりでワルツ 夢ワルツ |
| 悲願花君夕子 | 君夕子 | 石本美由起 | 船村徹 | | あなたが死ぬと 言うのなら ついて行きます 迷わずに 命火の紅い花びら 悲願花 暗い運命の 闇夜に燃えて 女一途な 恋化粧 すがれば叶う 夢なのに 憎くや世間が 邪魔をする 命火の心くれない 悲願花 逢うてほどいた情けの帯に 残る未練の 染みの跡 愛したことが 悪いなら どんな裁きも 受けましょう 命火を捧げ抜きたい悲願花 涙忘れて逢う 夜があれば それで女は 生きられる |
| 土曜日の女島和彦 | 島和彦 | 吉岡治 | 船村徹 | | ランプ・シエードに 浮ぶ どこか淋しい 横顔 ナイト・クラブの 片隅で ひとりグラスを あたためる ああ 気になるのさ 土曜日の女 サタディ・ナイト・レディ ミラー・ボールが まわる 影がゆらめく フロアー 抱いてやりたい あの肩を きいてやりたい なにもかも ああ 気になるのさ 土曜日の女 サタディ・ナイト・レディ いつか表は 小雨 夜が更けてく ヨコハマ どこへ行くのか にじむよに テール・ライトが 消えてゆく ああ 気になるのさ 土曜日の女 サタディ・ナイト・レディ |
| 四季・人生水前寺清子 | 水前寺清子 | 星野哲郎 | 船村徹 | | いまは冬 耐えるとき つめたい雪の その下で みどりの春を 編んでいる のびるのように のびるのように 耐えて迷わず 明日を明るく みつめよう そして春 花の頃 群がる蝶と たわむれる 空しさ知って 旅に出る 燕のように 燕のように 時に溺れず 明日を涼しく みつめよう そして夏 燃えるとき 命のかぎり 生きたなら 短くたって いいのよと 蛍のように 蛍のように 過去を忘れて 明日を明るく みつめよう やがて秋 実るとき 見果てぬ夢を さまよって 信じることに 疲れても リンゴのように リンゴのように 誰も怨まず 明日をやさしく みつめよう |
| 螢火海峡高村典子 | 高村典子 | 木下龍太郎 | 船村徹 | | 私と海と どっちが大事 無理を承知の 尋ねごと あなた あなた 行かないで 女ごころの 未練火が 螢となって 船を追う ホー ホー 螢火海峡 テープと同じ 港の恋は 汽笛ひとつで 捨てられる あなた あなた 大好きよ 消すに消せない 残り火が 螢のように 身を焦がす ホー ホー 螢火海峡 しあわせ一夜 泣くのは千夜 帰るその日は いつのこと あなた あなた ご無事でね 浮標の代りに 女火が 螢となって 波に舞う ホー ホー 螢火海峡 |
| とめどなく高村典子 | 高村典子 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 逢えばどうなる わけもない あなたさがして 伊豆の旅 秋の修善寺 しぐれの天城 もうあきらめて 思いだすまいと いくら こらえても あなた あなた とめどなく みれんほとばしる 消えた噂を 追いながら 訪ねさまよう 湯の街は 恋の相傘 目にしむばかり もうつらいから 口にだすまいと 決めたそばから あなた あなた いつとなく 呼んでしまうのよ いつも夜汽車に 乗るときは 二枚切符を 買うのです そばにあなたの 幻おけば もう泣かないで 旅ができるかと 伊豆へ 来たのに あなた あなた とめどなく 涙あふれるの |
| 愛愁路高村典子 | 高村典子 | 星野哲郎 | 船村徹 | | ひとりですかと 訊かれてほろり ここはふたりの 別れ宿 酔って甘えた 寄せ書きの 古い思い出 目でなでりゃ 肩が淋しい 小室山 他の誰にも あげたくないと 誓い交した 唇も 逢えぬ月日の せつなさに 負けて涙の 城ヶ崎 伊豆の夜風が 袖しぼる たとえ荒浪 枕にしても 添い寝かもめは しあわせね せめて空似の 人でよい 揃い浴衣の 片袖で 涙ふきたい 伊豆の夜 |
| あなた船高村典子 | 高村典子 | 里村龍一 | 船村徹 | | 船のばかばか 船のばか あのひと連れてく 船のばか 恋に嘘など ないけれど 駄目になります 離れて暮らしゃ 涙でサヨナラ 言えないわ 行かないで行かないで 出船よ行かないで 夢がちるちる 夢がちる 夕陽の波止場に 夢がちる 汽笛のこして ゆく船に すがりつきたい 鴎のように 信じているけど つらいのよ 女です女です わたしも女です 風よ哭け哭け 風よ哭け 別れの悲しみ 消えるまで 今度逢えたら 肩寄せて ふたり暮らせる 明日がほしい わたしの気持も 分かってよ 命です命です この恋命です |
| 昭和よさらば田端義夫 | 田端義夫 | 星野哲郎 | 船村徹 | | 笑って死んだ 父がいた 黙って耐えた 母もいた あれから春の 花が咲き あれから秋の 風が吹き みぞれのなかへ 遠ざかる 昭和よさらば ありがとう みんなの中の一人だと 思えた頃の 懐かしさ 流れる時は 人を変え 流れる川は 街を変え 淋しさ胸に つもるとも 昭和よさらば ありがとう 引揚船を待ちながら 逢えずに逝った 人もいた 夏草茂る 焼跡で 再出発を 誓いつつ 別れた友は 達者やら 昭和よさらば ありがとう |
| 港雨情星美里 | 星美里 | たかたかし | 船村徹 | | 雨がふる日は さみしくて 磯の鵜の鳥 鳴きやまぬ あれは下田のかよい船 通うつばさもないわたし 涙が走りだす 波浮の港 袖をぬらして 雨がふる 暮れて岬に 灯がともる だれに咲くのか 白い花 雨にうたれて 背のびして 便りも 遅れがち 波浮の港 あれは三崎の 灯りやら 見えてかくれる 夜釣船 利休鼠の雨降る夜は あなた恋しと鶴をおり 波間にとばします 波浮の港 |