古賀政男作曲の歌詞一覧リスト  360曲中 1-200曲を表示

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曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
無法松の一生~歌謡浪曲~山田太郎山田太郎吉野夫二郎古賀政男椿拓也小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  「いよう、これは吉岡のぼんぼんか、 ぼんぼんはようお母さんに似とるけん可愛い顔をしとるのう」 「松小父さん、松小父さんのお母さんはどうした?」 「儂が生まれるとお母さんはすぐに死んだんじゃ」 「そう、小父さん可哀想だなぁ」 「ぼんぼんもお父さんを亡くしたけん淋しかろうが、 まぁ、お母さんのおる者は幸せ者じゃ、 特に奥さんのようにぼんぼんを可愛いがる綺麗なお母さんは、 小倉中探したって居(お)らんけん、 ぼんぼんは小倉いちばんの幸せ者じゃけんのう」  小倉生まれは 玄海の 荒波育ちで 気が荒い 中でも富島松五郎は 男の中の男だと 人にも呼ばれ 我もまた 暴れ車の 名を背負い 男一代千両の 腕なら 意地なら 度胸なら 一度も 負けた事のない 強情我慢の 筋金を 捧げる情けの 乱れ髪 解けてからんだ 初恋の 花は実らぬ 仇花と 知っていながら 有明の 涙も未練の 迷い鳥 風に追われて 泣いて行く  「ぼんぼん、祇園太鼓が聞こえてくるな。今日は年に一度の祇園祭だぁ。 男の子は強くなきゃいかん。 おじさんは子どもの時から泣いたことが一度もなかったぁ。 ぼんぼん、これから打つおじさんの祇園太鼓をよぉ聞いちょれよぉ。 おう、そこのアンちゃん、儂にばちを貸してくんないか。 すまんな、さあ、みんなよう聞いちょれ。無法松のあばれ打ちじゃあ」  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車(だし)の竹笹 提灯は 赤い灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉名代は 無法松 度胸千両の あばれ打ち  「いやぁ、これは吉岡の奥さん、久しぶりでございます。」 「あら、松五郎さん、ご病気と聞いておりましたが大丈夫なんですか?」 「えぇ、儂は相変わらず車を引いておりまして、 このように元気でございますよ。奥さん、 なんやらここんところぼんぼんがおかしいんじゃ、 儂が道で逢うても知らん振りなんじゃが、 ぼんぼんは儂を嫌うてんですかね?」 「そんなことはございませんよ、松五郎さん。 俊夫は小さい頃からうちの人が亡くなってからも松小父さん、 松小父さんと言って慕っていたじゃありませんか。 俊夫も高等学校に行くようになり年頃になったんですかねぇ」 「えぇ、儂はあの時のぼんぼんでいてほしかったんじゃぁ、 ぼんぼんいつの間にか大人になったのう」  今は昔の夢のあと 可愛い俊夫の面影を 胸に抱きしめ学校の 中から洩れる歌声に 心ひかれる松五郎 あれは俊夫の歌う声 俺も一緒に歌うぞと 声をそろえてつぶやけば 閉じた瞼の裏に浮く 俊夫の姿愛らしく 夢見心地の春がすみ  「富島松五郎は吉岡陸軍大尉に一生尽くしてまいりましたが 病には勝てません。奥さん、ぼんぼん、いつまでも達者でいてくださいね」  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴は未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波  無法松の一生の物語でした お粗末ながら まずこれまで
悲しい酒(Sad Sake)Masumi OrmandyMasumi Ormandy石本美由起・英語詞:Steve Sacks古賀政男Jonathan KatzMidnight in some lonely bar Nursing my cup of cheer He's gone, and now my sweet liqueur Is flooded with bitter tears  I'm drinking―can't help thinking Of what we left behind Mem'ries afloat in my glass As they echo through my mind  Now he's gone, but memories of him remain So many regrets... I drink to forget But tonight, drinking makes me even sadder Oh, sake! Tell me, how? How can I give him up?  Sake, my fine fickle friend Please, won't you have a heart? Stay, stay! My pain to wash away And give me a brand-new start  One drink, and then another, Now let your feelings fly; “I did it all, gave it all For my love, for love do I cry.”  My heart, it bravely proclaims, “Life all alone is fine!” Why, then, am I here in this lonely bar, Weeping in my wine?  I loved him―but I lost him This world just can't be right! Whispering“goodbye!” As I drink, as I cry The long, lonely night.
無法松の一生 (度胸千両入り)辰巳ゆうと辰巳ゆうと吉野夫二郎古賀政男石倉重信小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の竹笹 提灯は 赤い灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭り 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉名代は 無法松 度胸千両の あばれうち  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男(みょうと)波
無法松の一生北島三郎北島三郎吉野夫二郎古賀政男馬場良小倉生れで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  今宵冷たい 片割れ月に 見せた涙は 嘘じゃない 女嫌いの 男の胸に 秘める面影 誰が知る 男松五郎 何を泣く  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄界灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波
影を慕いて北島三郎北島三郎古賀政男古賀政男福田正まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ わが想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦れつつ しのびなく  わびしさよ せめて痛みの なぐさめに ギターをとりて 爪弾けば どこまで時雨 ゆく秋ぞ 振音(トレモロ)寂し 身は悲し  君故に 永き人生(ひとよ)を 霜枯れて 永遠に春見ぬ わが運命 永ろうべきか 空蝉の 儚なき影よ わが恋よ
東京ラプソディー北島三郎北島三郎門田ゆたか古賀政男福田正花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり君ひとり 逢えば行くティールーム 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  現(うつつ)に夢みる君よ 神田は想い出の街 いまもこの胸にこの胸に ニコライの鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の踊り子の 黒子さえ忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  夜更けにひととき寄せて なまめく新宿駅の 彼女(あのこ)はダンサーかダンサーか 気にかかるあの指輪 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京
人生劇場北島三郎北島三郎佐藤惣之助古賀政男清水路雄やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた  時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
湯の町エレジー二見颯一二見颯一野村俊夫古賀政男伊豆の山々 月あわく 灯りにむせぶ 湯のけむり ああ 初恋の 君をたずねて 今宵また ギター爪弾(つまび)く 旅の鳥  風のたよりに 聞く君は 温泉(いでゆ)の町の 人の妻 ああ 相見ても 晴れて語れぬ この想い せめて届けよ 流し唄  あわい湯の香も 露路裏も 君住む故に なつかしや ああ 忘られぬ 夢を慕いて 散る涙 今宵ギターも むせび泣く
東京ラプソディ一条貫太一条貫太門田ゆたか古賀政男伊戸のりお花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり君ひとり 逢えば行くティールーム 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  現(うつつ)に夢見る君の 神田は想い出の街 いまもこの胸にこの胸に ニコライのかねも鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  明けても暮れても歌う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の踊り子の ほくろさえ忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  夜更けにひととき寄せて なまめく新宿駅の 彼女(あのこ)はダンサーかダンサーか 気にかかるあの指輪 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京
丘を越えて町あかり町あかり島田芳文古賀政男野々村源太丘を越えて行こうよ 真澄の空は朗らかに 晴れてたのしいこころ 鳴るは胸の血潮よ 讃えよわが青春(はる)を いざゆけ遙か希望の 丘を越えて  丘を越えて行こうよ 小春の空は麗らかに 澄みて嬉しいこころ 湧くは胸の泉よ 讃えよわが青春(はる)を いざ聞け遠く希望の 鐘は鳴るよ
サーカスの唄町あかり町あかり西條八十古賀政男飯田匡彦旅のつばくろ 淋しかないか おれもさみしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た  あの娘住む町 恋しい町を 遠くはなれて テントで暮らしゃ 月も冴えます 心も冴える 馬の寝息で ねむられぬ  朝は朝霧 夕は夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット ながれながれる 浮藻の花は 明日も咲きましょ あの町で
赤い靴のタンゴ菅原洋一菅原洋一西條八十古賀政男大貫祐一郎誰がはかせた 赤い靴よ 涙知らない 乙女なのに はいた夜から 切なく芽生えた 恋のこころ 窓の月さえ 嘆きをさそう  なぜに燃え立つ 赤い靴よ 君を想うて 踊るタンゴ 旅ははてなく 山越え野越えて 踊る肩に 春はミモザの 花もにおう  運命(さだめ)かなしい 赤い靴よ 道は二筋 君は一人 飾り紐さえ 涙でちぎれて さらばさらば 遠い汽笛に 散り行く花よ
東京ラプソディ藤山一郎藤山一郎門田ゆたか古賀政男仁木他喜雄花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君一人君ひとり 逢えば行く 喫茶店(ティールーム) 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  うつゝに夢見る君の 神田は想いでの街 今もこの胸にこの胸に ニコライの鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園よ 花の東京  明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の踊り子の 黒子(ほくろ)さえ忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園よ 花の東京  花咲く都に住んで 変らぬ誓いを交わす 変る東京の屋根の下 咲く花も赤い薔薇 楽し都 恋の都 夢の楽園よ 花の東京
崑崙越えて藤山一郎藤山一郎大木惇夫古賀政男古賀政男雲は行く行く はるかに 崑崙(こんろん)こえて 夢の翼よ あこがれだよ 希望(のぞみ)だよ いざ アジアの歌を うたおうよ われら 若き日の あけぼの うたえ いざ 君  杏 花咲け 荒野に 血潮は燃えて たぎる思いよ 胸に秘めし 、まぼろしよ あゝ 故郷の空の はるけさよ 泣くな驢馬(ろば)よ 驢馬なげくな 行けよ いざ 行け  風は行く行く 砂漠を 崑崙こえて ひらく花だよ 輝きだよ 照る陽だよ いざ アジアの歌を うたおうよ われら 若き日の あけぼの うたえ いざ 君
夜の湖藤山一郎藤山一郎藤浦洸古賀政男古賀政男こゝろ静かな 夜の湖 濡れてにじむ 遠き灯 山のホテルの 月のヴェランダ ひとりたゝずむ かげのさびしや  ふたつ並びし 椅子もかなしく 若き夢の いまださめず わが身のひとつに 想いいだきて 夜のふかさに 今宵沈まん  ちからかよわく くずれ終りし 若き恋の 夢のあとよ 何のこゝろぞ たずねきたりて あわれ水藻の 花とかなしむ
東京五輪音頭一条貫太一条貫太宮田隆古賀政男蔦将包ハアー あの日ローマで ながめた月が きょうは都の 空照らす 四年たったら また会いましょと かたい約束 夢じゃない ヨイショ コーリャ 夢じゃない オリンピックの 顔と顔 ソレトトント トトント 顔と顔  ハアー 待ちに待ってた 世界の祭り 西の国から 東から 北の空から 南の海も 越えて日本に どんときた ヨイショ コーリャ どんときた オリンピックの 晴れ姿 ソレトトント トトント 晴れ姿  ハアー 色もうれしや かぞえりゃ五つ 仰ぐ旗みりゃ はずむ胸 すがた形は ちがっていても いずれおとらぬ 若い花 ヨイショ コーリャ 若い花 オリンピックの 庭に咲く ソレトトント トトント 庭に咲く  ハアー きみがはやせば わたしはおどる 菊の香りの 秋の空 羽をそろえて 拍手の音に とんでくるくる 赤とんぼ ヨイショ コーリャ 赤とんぼ オリンピックの きょうのうた ソレトトント トトント きょうのうた
三山ひろし三山ひろし関沢新一古賀政男伊戸のりお勝つと思うな 思えば負けよ 負けてもともと この胸の 奥に生きてる 柔の夢が 一生一度を 一生一度を 待っている  人は人なり のぞみもあるが 捨てゝ立つ瀬を 越えもする せめて今宵は 人間らしく 恋の涙を 恋の涙を 噛みしめる  口で言うより 手の方が早い 馬鹿を相手の 時じゃない 行くも 住(とま)るも 坐(すわ)るも臥(ふ)すも 柔一すじ 柔一すじ 夜が明ける
東京ラプソディ Part2MIKIYOMIKIYO門田ゆたか・改詞:アントニオ古賀古賀政男草野よしひろ花咲き花散る 宵も 銀座の 柳の下で 待つは君ひとり 君ひとり 逢えば行く ティールーム  うつつに夢見る 君の 神田は 想い出の街 今もこの胸に この胸に ニコライの 鐘も鳴る  楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  小粋な浅草 人力車 愛をささやく スカイツリー 風吹く隅田川 隅田川 歌声は 屋形船  夜空にきらめく タワー レインボーブリッジ 行けば 恋のゆりかもめ ゆりかもめ お台場は 夢の島  楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京
りんどう峠羽山みずき羽山みずき西條八十古賀政男石倉重信りんりん りんどうの 花咲く頃サ 姉サは馬コで お嫁に行った りんりんりんどうは 濃むらさき 姉サの小袖も 濃むらさき 濃むらさき ハイノ ハイノ ハイ  りんりん りんどうの 花咲く峠 姉サは馬コで あとふりかえる 姉サに行かれて なんとしょう いっしょに柴刈る ひとも無い ひとも無い ハイノ ハイノ ハイ  りんりん りんどうは 小雨にぬれる わたしゃ別れの 涙でぬれる りんりん鳴るのは 馬の鈴 姉サは峠に 消えてゆく 消えてゆく ハイノ ハイノ ハイ
湯の町エレジー市川由紀乃市川由紀乃野村俊夫古賀政男山田年秋伊豆の山々 月あわく 灯りにむせぶ 湯のけむり あああ 初恋の 君をたずねて 今宵また ギターつまびく 旅の鳥  風の便りに 聞く君は 温泉(いでゆ)の町の 人の妻 あああ 相見ても 晴れて語れぬ この想い せめてとどけよ 流し唄  淡い湯の香も 露路裏も 君住む故に なつかしや あああ 忘れられぬ 夢を慕いて 散る涙 今宵ギターも 咽(むせ)び泣く
白虎隊 (詩吟「白虎隊」入り)石原詢子石原詢子島田馨也・詩吟:佐原盛純古賀政男戦雲暗く 陽は落ちて 弧城(こじょう)に月の 影(かげ)悲し 誰(た)が吹く笛か 知らねども 今宵名残(こよいなごり)の 白虎隊  紅顔可憐(こうがんかれん)の 少年が 死をもて守る この保寒(とりで) 滝沢(たきざわ)村の 血の雨に 濡らす白刃も 白虎隊  南鶴(みなみつる)ヶ城を望めば 砲煙(ほうえん)風易(あが)る 痛哭(つうこく)涙を飲んで 且(か)つ彷徨(ほうこう)す 宗社(そうしゃ)亡(ほろ)びぬ 我が事畢(おわ)る 十有九人(じゅうゆうきゅうし) 屠腹(とふく)して僵(たお)る  飯盛山(いいもりやま)の 山頂(いただき)に 秋吹く風は 寒けれど 忠烈(ちゅうれつ)今も 香(か)に残す 花も会津の 白虎隊
白虎隊津吹みゆ津吹みゆ島田磐也古賀政男石倉重信戦雲晦(くら)く 陽は落ちて 弧城に月の 影悲し 誰(た)が吹く笛か 識らねども 今宵名残りの 白虎隊  紅顔可憐の 少年が 死をもて守る この保塞(とりで) 滝沢村の 血の雨に 濡らす白刃も 白虎隊  南鶴ヶ城を望めば砲煙あがる 痛哭涙(なんだ)を飲んで且彷徨す 宗社亡びぬ我が事畢(おわ)る 十有九士屠腹して僵(たお)る  飯盛山の 山頂(いただき)に 秋吹く風は 寒けれど 忠烈今も 香に残す 花も会津の 白虎隊
人生の並木路三山ひろし三山ひろし佐藤惣之助古賀政男伊戸のりお泣くな妹よ 妹よ泣くな 泣けば幼い ふたりして 故郷を捨てた 甲斐がない  遠いさびしい 日暮の路で 泣いて叱った 兄さんの 涙の声を 忘れたか  雪も降れ降れ 夜路の果ても やがてかゞやく あけぼのに わが世の春は きっと来る  生きてゆこうよ 希望に燃えて 愛の口笛 高らかに この人生の 並木路
東京五輪音頭福田こうへい福田こうへい宮田隆古賀政男佐野博美ハアー あの日ローマでながめた月が ソレ トトントネ 今日は都の 空照らす ア チョイトネ 四年たったら また会いましょと かたい約束 夢じゃない ヨイショ コーリャ 夢じゃない オリンピックの 顔と顔 ソレトトント トトント 顔と顔  ハアー 待ちにまってた 世界の祭り ソレ トトントネ 西の国から 東から ア チョイトネ 北の空から 南の海も こえて日本ヘ どんときた ヨイショ コーリャ どんときた オリンピックの 晴れ姿 ソレトトント トトント 晴れ姿  ハアー 色もうれしや かぞえりゃ五つ ソレ トトントネ 仰(あお)ぐ旗みりゃ はずむ胸 ア チョイトネ すがた形は ちがっていても いずれおとらぬ 若い花 ヨイショ コーリャ 若い花 オリンピックの 庭に咲く ソレトトント トトント 庭に咲く  ハアー きみがはやせば わたしはおどる ソレ トトントネ 菊の香りの 秋の空 ア チョイトネ 羽(はね)をそろえて 拍手の音に とんでくるくる 赤とんぼ ヨイショ コーリャ 赤とんぼ オリンピックの きょうのうた ソレトトント トトント きょうのうた
青い背広で三丘翔太三丘翔太佐藤惣之助古賀政男伊藤雪彦青い背広で 心も軽く 街へあの娘(こ)と 行こうじゃないか 紅(あか)い椿で ひとみも濡れる 若い僕らの 生命の春よ  お茶を飲んでも ニュースを見ても 純なあの娘は フランス人形 夢を見るよな 泣きたいような 長いまつげの 可愛い乙女  今夜言おうか 打ち明けようか いっそこのまま 諦(あきら)めましょか 甘い夜風が トロリと吹(ふ)いて 月も青春 泣きたい心  駅で別れて ひとりになって あとは僕等の 自由な天地 涙ぐみつつ 朗らにうたう 愛と恋との ひとよの哀歌
誰か故郷を想わざる三丘翔太三丘翔太西条八十古賀政男伊藤雪彦花摘(つ)む野辺(のべ)に 日は落ちて みんなで肩を くみながら 唄をうたった 帰りみち 幼馴染(おさななじみ)の あの友この友 ああ 誰か故郷を 想わざる  ひとりの姉が 嫁(とつ)ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染の あの山この川 ああ 誰か故郷を 想わざる  都(みやこ)に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち とおく呼ぶのは 誰の声 幼馴染の あの夢この夢 ああ 誰か故郷を 想わざる
無法松の一生 (度胸千両入り)福田こうへい福田こうへい吉野夫二郎古賀政男伊戸のりお小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の竹笹 堤灯は 赤い灯(あかし)にゆれて行く 今日は祇園の 夏祭 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉名代は 無法松 度胸千両の あばれうち  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄界灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波
悲しい酒嶺陽子嶺陽子石本美由起古賀政男佐伯亮ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  「ああ 別れた あとの心残りよ 未練なのね あの人の面影 淋しさを忘れるために 飲んでいるのに 酒は今夜も私を悲しくさせる 酒よどうして どうして あの人を あきらめたらいいの あきらめたらいいの」  酒よこゝろが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける
悲しい酒天童よしみ天童よしみ石本美由起古賀政男池多孝春ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  「ああ 別れたあとの心残りよ 未練なのね あの人の面影 淋しさを忘れるために 飲んでいるのに 酒は今夜も私を悲しくさせる 酒よどうして どうして あの人を あきらめたらいいの あきらめたらいいの」  酒よこころが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨(うら)んで 夜が更ける
お島千太郎天童よしみ天童よしみ石本美由起古賀政男伊戸のりお花は咲いても 他国の春は どこか淋しい 山や川 旅の役者と 流れる雲は 風の吹きよで 泣けもする  「お島さん、もう若旦那若旦那と呼ぶのはよしてくんな。 今の俺らは檜屋の若旦那でも千太郎でもありゃしない。 追手の目をくらます十蔵一座の旅役者……。 見よう見真似の俄か役者が化けの皮をはがされずにここまで 逃げおうせたのは、お島さんみんなお前さんのおかげだよ。」  渡り鳥さえ 一緒に飛べる  連れがなければ 辛かろに 口でけなして こころでほめて お島千太郎 旅すがた  「お島……お前の真心は誰よりも俺らが一番身にしみている。 口には出して云わねえが、心の中じゃ何時だって手を合わせ て礼を云っているんだ。 こんなに苦しい思いをしながら、どうして俺らにつくしてく れるのかと、不思議に思う時もある。 だが故郷へ帰って、檜屋の看板をあげたら、その時はお島、 旅芸人の足を洗って、俺らの世話女房に……。」  人の心と 草鞋(わらじ)の紐は 解くも結ぶも 胸次第 苦労分けあう 旅空夜空 月も見とれる 夫婦笠(めおとかさ)
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
天童よしみ天童よしみ関沢新一古賀政男勝つと思うな 思えば負けよ 負けてもともと この胸の 奥に生きてる 柔の夢が 一生一度を 一生一度を 待っている  人は人なり のぞみもあるが 捨てて立つ瀬を 越えもする せめて今宵は 人間らしく 恋の涙を 恋の涙を 噛みしめる  口で言うより 手の方が早い 馬鹿を相手の 時じゃない 行くも住(とま)るも 座るもふすも 柔一すじ 柔一すじ 夜が明ける
江戸の闇太郎天童よしみ天童よしみ西条八十古賀政男月に一声 ちょいとほととぎす 声はすれども 姿は見えぬ おれも忍びの 夜働(よばたら)き どっかり抱(かか)えた 千両箱 こいつァ宵から 縁起がいいわい ヘンおいらは 黒頭巾 花のお江戸の 闇太郎  風に稲穂は あたまをさげる 人は小判に あたまをさげる えばる大名を おどかして さらう小判は 涙金 おつな商売 やめられましょうか ヘンおいらは 黒頭巾 花のお江戸の 闇太郎  江戸の盛り場 猿若町に ひいき役者の 幟(のぼり)があがる あだな笑くぼに 雪の肌  女泣かせの 雪之丞(ゆきのじょう) こいつァ今夜も 行かざあなるめえな ヘンおいらは 黒頭巾 花のお江戸の 闇太郎
酒は涙か溜息か三山ひろし三山ひろし高橋掬太郎古賀政男伊戸のりお酒は涙か ためいきか こゝろのうさの 捨てどころ  とおいえにしの かの人に 夜毎のゆめの 切なさよ  酒は涙か ためいきか かなしい恋の 捨てどころ  忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう
りんどう峠津吹みゆ津吹みゆ西條八十古賀政男石倉重信りんりんりんどうの 花咲くころサ 姉サは馬コで お嫁に行った りんりんりんどうは 濃(こ)むらさき 姉サの小袖も 濃むらさき 濃むらさき ハイノハイノハイ  りんりんりんどうの 花咲く峠 姉サは馬コで あとふりかえる 姉サに行かれて なんとしょう いっしょに柴刈る ひとも無い ひとも無い ハイノハイノハイ  りんりんりんどうは 小雨にぬれる わたしゃ別れの 涙でぬれる りんりん鳴るのは 馬の鈴 姉サは峠に 消えてゆく 消えてゆく ハイノハイノハイ
酒は涙か溜息か秋元順子秋元順子高橋掬太郎古賀政男中村力哉酒は涙か 溜息か こころのうさの 捨てどころ  とおいえにしの かの人に 夜毎の夢の 切なさよ  酒は涙か 溜息か かなしい恋の 捨てどころ  忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう
都々逸―酒は涙か溜息か入り―美空ひばり美空ひばり高橋掬太郎古賀政男腹の立つときゃ 茶碗で酒を 酒は涙か ため息か 心のうさの すてどころ えー なめもせぬのに やけで呑む  咲いた桜に なぜ駒つなぐ 駒が勇めば 花が散る  かねやすり 石やたがねじゃ 切れるじゃないよ はあー 力まかせに 切れないものはよ しかと結んだ 縁の糸 えー 思い切る気は 何んで切る
ゲイシャ・ワルツ野中さおり野中さおり西条八十古賀政男あなたのリードで 島田もゆれる チーク・ダンスの なやましさ みだれる裾(すそ)も はずかしうれし 芸者ワルツは 思い出ワルツ  空には三日月 お座敷帰り 恋に重たい 舞い扇 逢わなきゃよかった 今夜のあなた これが苦労の はじめでしょうか  あなたのお顔を 見たうれしさに 呑んだら酔ったわ 踊ったわ 今夜はせめて 介抱してね どうせ一緒にゃ くらせぬ身体(からだ)  気強くあきらめ 帰した夜は 更けて涙の 通り雨 遠く泣いてる 新内(しんない)流し 恋の辛さが 身にしみるのよ
酒は涙か溜息か氷川きよし氷川きよし高橋掬太郎古賀政男石倉重信酒は涙か ためいきか こゝろのうさの 捨てどころ  とおいえにしの かの人に 夜毎のゆめの 切なさよ  酒は涙か ためいきか かなしい恋の 捨てどころ  忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう
新妻鏡氷川きよし氷川きよし佐藤惣之助古賀政男石倉重信僕がこゝろの 良人(おっと)なら 君はこゝろの 花の妻 遠くさびしく 離れても なくな相模の 鴎どり  たとえこの眼(め)は 見えずとも 聖(きよ)いあなたの おもかげは きっと見えます 見えました 愛のこゝろの 青空に  むかし乙女の はつ島田 泣いて踊るも 生計(くらし)なら 清いふたりの 人生を 熱い涙で 謳(うた)おうよ
秋川雅史秋川雅史関沢新一古賀政男戸田有里子勝つと思うな 思えば負けよ 負けてもともと この胸の 奥に生きてる 柔の夢が 一生一度を 一生一度を 待っている  人は人なり のぞみもあるが 捨てて立つ瀬を 越えもする せめて今宵は 人間らしく 恋の涙を 恋の涙を 噛みしめる  口で言うより 手の方が早い 馬鹿を相手の 時じゃない 行くも住るも 座るもふすも 柔一すじ 柔一すじ 夜が明ける
軍国の母鶴田浩二鶴田浩二島田磬也古賀政男寺岡真三こころ置きなく 祖国(くに)のため 名誉の戦死 頼むぞと 泪も見せず 励まして 我が子を送る 朝の駅  散れよ若木の さくら花 男と生まれ 戦場に 銃剣執るも 大君(きみ)のため 日本男児の 本懐ぞ  生きて還ると 思うなよ 白木の柩(はこ)が 届いたら 出かした我が子 天晴れと お前を母は 褒めてやる  強く雄々しく 軍国の 銃後を護る 母じゃもの 女の身とて 伝統の 忠義の二字に 変りゃせぬ
東京ラプソディ東京大衆歌謡楽団東京大衆歌謡楽団門田ゆたか古賀政男東京大衆歌謡楽団花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君一人 君ひとり 逢えば行く 喫茶店 楽し都 恋の都 夢のパラダイスよ 花の東京  うつゝに夢見る君の 神田は想い出の町 今もこの胸に この胸に ニコライの 鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢のパラダイスよ 花の東京  明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の 踊り子の ホクロさえ 忘られぬ 楽し都 恋の都 夢のパラダイスよ 花の東京
緑の地平線東京大衆歌謡楽団東京大衆歌謡楽団佐藤惣之助古賀政男東京大衆歌謡楽団何故か忘れぬ 人故に 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳に すゝり泣く リラの花さえ 懐しや  わざと気強く ふりすてて 無理に注がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く  山のけむりを 慕いつゝ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途に ほのぼのと 緑うれしや 地平線
誰か故郷を想わざる東京大衆歌謡楽団東京大衆歌謡楽団西条八十古賀政男東京大衆歌謡楽団花摘む野辺に日は落ちて みんなで肩を くみながら 唄をうたった帰りみち 幼馴染のあの友 この友 ああ 誰か故郷を想わざる  ひとりの姉が嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙のなつかしさ 幼馴染のあの山 この川 ああ 誰か故郷を想わざる  都に雨のふる夜は 涙に胸も しめりがち とおく呼ぶのは誰の声 幼馴染のあの夢 この夢 ああ 誰か故郷を想わざる
青い背広で東京大衆歌謡楽団東京大衆歌謡楽団佐藤惣之助古賀政男東京大衆歌謡楽団青い背広で こゝろもかるく 街へあの娘と 行こうじゃないか 紅い椿で ひとみも濡れる 若い僕等の 生命の春よ  お茶をのんでも ニュースを見ても 純なあの娘は 佛蘭西人形 夢を見るよな 泣きたいような 長いまつ毛の 可愛いゝ乙女  今夜云おうか 打明けようか いっそこのまゝ あきらめましょか 甘い夜風が とろりと吹いて 月も青春 泣きたいこゝろ  駅で別れて 一人になって あとは僕等の 自由な天地 涙ぐみつゝ 朗らに歌う 愛と恋との 一と夜の哀歌
サーカスの唄東京大衆歌謡楽団東京大衆歌謡楽団西條八十古賀政男東京大衆歌謡楽団旅の燕 寂しかないか おれもさみしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た  あの娘住む町 恋しい町を 遠くはなれて テントで暮しゃ 月も冴えます こゝろも冴える 馬の寝息で ねむられぬ  朝は朝霧 夕は夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット ながれながれる 浮藻の花は 明日も咲きましょ あの町で
影を慕いて細川たかし細川たかし古賀政男古賀政男佐伯亮まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦がれつつ しのび泣く  わびしさよ せめて傷心(いたみ)の なぐさめに ギターをとりて 爪びけば どこまで時雨(しぐれ) ゆく秋ぞ トレモロさびし 身は悲し  君故に 永き人生(ひとよ)を 霜枯れて 永遠に春見ぬ 我がさだめ 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚なき影よ 我が恋よ
湯の町エレジー細川たかし細川たかし野村俊夫古賀政男小杉仁三伊豆の山々 月あわく 灯りにむせぶ 湯のけむり ああ 初恋の 君をたずねて 今宵また ギターつまびく 旅の鳥  風のたよりに 聞く君は 温泉(いでゆ)の町の 人の妻 ああ 相見(あいみ)ても 晴れて語れぬ この思い せめてとどけよ 流し唄  淡い湯の香も 露路裏も 君住む故に なつかしや ああ 忘られぬ 夢を慕いて 散る泪 今宵ギターも 咽びなく
目ン無い千鳥細川たかし細川たかしサトウハチロー古賀政男佐伯亮目ン無い千鳥の 高島田 見えぬ鏡に いたわしや 曇る今宵の 金屏風 誰のとがやら 罪じゃやら  千々に乱れる 思い出は すぎし月日の 糸車 回す心の 盃に 紅はさしても 晴れぬ胸  雨の夜更けに 弾く琴が 白い小指に しみてゆく 花がちるちる 春が逝く 胸の扉が また濡れる  目ン無い千鳥の さみしさは 切れてはかない 琴の糸 青春(はる)の盛りの 若い葉に むせび泣くよな こぬか雨
青春日記細川たかし細川たかし佐藤惣之助古賀政男小杉仁三初恋の 涙にしぼむ 花びらを 水に流して 泣きくらす あわれ十九の 春の夢  今日もまた 瞳に燃ゆる 夕映に 思い乱れて むらさきの ペンのインクも にじみがち  泣きぬれて 送る手紙の 恥ずかしさ 待てば淋しや しみじみと 街の舗道の 雨の音  明日から 二度と泣くまい 恋すまい いくら泣いても 笑うても 胸の傷手は 癒りゃせぬ
緑の地平線細川たかし細川たかし佐藤惣之助古賀政男小杉仁三なぜか忘れぬ 人故に 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳に すすり泣く リラの花さえ なつかしや  わざと気強く ふりすてて 無理に注(つ)がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く  山のけむりを 慕いつつ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途(ゆくて)に ほのぼのと 緑うれしや 地平線
男の純情細川たかし細川たかし佐藤惣之助古賀政男佐伯亮男いのちの 純情は 燃えてかがやく 金の星 夜の都の 大空に 曇る涙を 誰が知ろ  影はやくざに やつれても 訊いてくれるな この胸を 所詮 男のゆく道は なんで女が 知るものか  暗い夜空が 明けたなら 若いみどりの 朝風に 金もいらなきゃ 名もいらぬ 愛の古巣へ 帰ろうよ
悲しい酒細川たかし細川たかし石本美由起古賀政男佐伯亮ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  酒よこころが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける
酒は涙か溜息か細川たかし細川たかし高橋掬太郎古賀政男小杉仁三酒は涙か ためいきか こころのうさの 捨てどころ  とおいえにしの かの人に 夜毎の夢の 切なさよ  酒は涙か ためいきか かなしい恋の 捨てどころ  忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう
人生の並木路細川たかし細川たかし佐藤惣之助古賀政男小杉仁三泣くな妹よ 妹よ泣くな 泣けばおさない 二人して 故郷をすてた かいがない  遠いさみしい 日暮れの路で 泣いてしかった 兄さんの 涙の声を 忘れたか  雪も降れ降れ 夜路のはても やがてかがやく あけぼのに わが世の春は きっとくる  生きてゆこうよ 希望に燃えて 愛の口笛 高らかに この人生の 並木路
サーカスの唄細川たかし細川たかし西條八十古賀政男佐伯亮旅のつばくろ さびしかないか おれもさびしい サーカスぐらし とんぼがえりで 今年もくれて 知らぬ他国の 花を見た  きのう市場で ちょいと見た娘 色は色白 すんなりごしよ 鞭の振りよで 獅子さえなびく 可愛あの娘は うす情  朝は朝霧 夕べは夜霧 泣いちゃいけない クラリオネット ながれながれる 浮藻の花は 明日も咲きましょう あの町で
人生劇場細川たかし細川たかし佐藤惣之助古賀政男佐伯亮やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂(たましい)じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ わかるものかと あきらめた  時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良(きら)の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
新妻鏡細川たかし細川たかし佐藤惣之助古賀政男佐伯亮僕がこころの 良人(おっと)なら 君はこころの 花の妻 遠くさびしく 離れても 泣くなさがみの かもめ鳥  たとえこの眼は 見えずとも 清いあなたの おもかげは きっと見えます 見えました 愛のこころの 青空に  むかし乙女の はつ島田 泣いて踊るも 生計(くらし)なら 清い二人の 人生を 熱い泪で うたおうよ
緑の地平線天童よしみ天童よしみ佐藤惣之助古賀政男若草恵なぜか忘れぬ 人ゆえに 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳に すすり泣く リラの花さえ なつかしや  わざと気強く ふりすてて 無理に注(つ)がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く  山のけむりを 慕いつつ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途(ゆくて)に ほのぼのと 緑うれしや 地平線
悲しい酒畠山美由紀畠山美由紀石本美由起古賀政男ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  「ああ 別れたあとの心残りよ 未練なのね あの人の面影 淋しさを忘れるために 飲んでいるのに 酒は今夜も私を悲しくさせる 酒よどうして どうして あの人を あきらめたらいいの あきらめたらいいの」  酒よこゝろが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
こんなベッピン見たことないアントニオ古賀&メイリー・ムーアントニオ古賀&メイリー・ムー関根利根雄・補作詩:石本美由起古賀政男信田かずおこんなベッピン 見たことない とかなんとか おっしゃって (イヤマッタク) あなたのお口の うまいこと (エー) その手にゃ桑名の はまぐりよ (アラソウ) だけど何だか そわそわするの (トコドッコイサ) アラ どうしましょう どうしましょう ホーニ ホニホニホニ 浮いて来た (ソラネ) ホーニ ホニホニホニ 浮いて来た  こんなベッピン 見たことない とかなんとか おっしゃって (イヤマッタク) 浮気な恋など 真平よ (エー) 私はこれでも 純情よ (アラソウ) 咲いた花なら 散らない内に (トコドッコイサ) アラ どうしましょう どうしましょう ホーニ ホニホニホニ 浮いて来た (ソラネ) ホーニ ホニホニホニ 浮いて来た  こんなベッピン 見たことない とかなんとか おっしゃって (イヤマッタク) 私にお酒を 呑ますのね (エー) 無理やりつぐのは ずるいわよ (アラソウ) 酒に酔わせて どうする気なの (トコドッコイサ) アラ どうしましょう どうしましょう ホーニ ホニホニホニ 浮いて来た (ソラネ) ホーニ ホニホニホニ 浮いて来た  こんなベッピン 見たことない とかなんとか おっしゃって (イヤマッタク) お世辞でないなら うれしいわ (エー) 本当のこゝろが 欲しいのよ (アラソウ) 恋は女の 命じゃないの (トコドッコイサ) アラ どうしましょう どうしましょう ホーニ ホニホニホニ 浮いて来た (ソラネ) ホーニ ホニホニホニ 浮いて来た
二人は若いアントニオ古賀&メイリー・ムーアントニオ古賀&メイリー・ムーサトウハチロー古賀政男信田かずおあなたと呼べば あなたと答える 山のコダマの うれしさよ 「あなた」「なんだい」 空は青空 二人は若い  ちょいとと呼べば ちょいとと答える 山のコダマの いとしさよ 「ちょいと」「なァによ」 風はそよかぜ 二人は若い  あのねと呼べば あのねと答える 山のコダマの やさしさよ 「あのね」「なァにさ」 あとは言えない 二人は若い あとは言えない 二人は若い
悲しい酒(セリフ入り)秋山涼子秋山涼子石本美由起古賀政男ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  「ああ 別れたあとの心残りよ 未練なのね あの人の面影 淋しさを忘れるために 飲んでいるのに 酒は今夜も私を悲しくさせる 酒よどうして どうして あの人を あきらめたらいいの あきらめたらいいの」  酒よこころが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨(うら)んで 世が更ける
無法松の一生(度胸千両入り)秋山涼子秋山涼子吉野夫二郎古賀政男小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の 竹笹 提灯は 赤い 灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭 揃いの 浴衣の 若い衆は 綱を引き出し 音頭とる 玄界灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉 名代は 無法松 度胸千両の あばれうち  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄界灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波(みょうとなみ)
赤い靴のタンゴクミコクミコ西條八十古賀政男フェビアン・レザ・パネ誰がはかせた 赤い靴よ 涙知らない 乙女なのに はいた夜から 切なく芽生えた 恋のこゝろ 窓の月さえ 嘆きをさそう  何故に燃えたつ 赤い靴よ 君を想うて 踊るタンゴ 旅ははてなく 山越え野越えて 踊る肩に 春はミモザの 花もにおう  運命かなしい 赤い靴よ 道は二筋 君は一人 飾り紐さえ 涙でちぎれて さらばさらば 遠い汽笛に 散り行く花よ
東京ラプソディクミコクミコ門田ゆたか古賀政男上田禎花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり君ひとり 逢えば行く 喫茶店 楽し都 恋の都 夢の楽園よ 花の東京  うつゝに夢見る君の 神田は想いでの街 今もこの胸にこの胸に ニコライの鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園よ 花の東京  明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の踊り子の 黒子さえ忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園よ 花の東京  夜ふけにひととき寄せて なまめく新宿駅の 彼女はダンサーかダンサーか 気にかゝるあの指環 楽し都 恋の都 夢の楽園よ 花の東京 楽し都 恋の都 夢の楽園よ 花の東京
湯の町エレジー清水博正清水博正野村俊夫古賀政男伊豆の山々 月あわく 灯りにむせぶ 湯のけむり ああ初恋の 君を尋ねて今宵(こよい)また ギターつまびく 旅の鳥  風のたよりに 聞く君は 出泉(いでゆ)の町の 人の妻 ああ相見(あいみ)ても 晴れて語れぬこの思い せめてとどけよ 流し唄  あわい湯の香(か)も 露路裏(ろじうら)も 君住む故に なつかしや ああ忘られぬ 夢を慕いて散る涙 今宵ギターも むせび泣く
東京五輪音頭三山ひろし三山ひろし宮田隆古賀政男斉藤功ハァー あの日ローマで ながめた月が (ソレ トトントネ) きょうは都の 空照らす(ア チョイトネ) 四年たったら また会いましょと かたい約束 夢じゃない ヨイショ コーリャ 夢じゃない オリンピックの 顔と顔 ソレトトント トトント 顔と顔  ハァー 待ちに待ってた 世界の祭り (ソレ トトントネ) 西の国から 東から(ア チョイトネ) 北の空から 南の海も こえて日本へ どんときた ヨイショ コーリャ どんときた オリンピックの 晴れ姿 ソレトトント トトント 晴れ姿  ハァー 色もうれしや かぞえりゃ五つ (ソレ トトントネ) 仰ぐ旗みりゃ はずむ胸(ア チョイトネ) すがた形は ちがっていても いずれおとらぬ 若い花 ヨイショ コーリャ 若い花 オリンピックの 庭に咲く ソレトトント トトント 庭に咲く  ハァー きみがはやせば わたしはおどる (ソレ トトントネ) 菊の香りの 秋の空(ア チョイトネ) 羽をそろえて 拍手の音に とんでくるくる 赤とんぼ ヨイショ コーリャ 赤とんぼ オリンピックの きょうのうた ソレトトント トトント きょうのうた
酒場えれじい大川栄策大川栄策石本美由起古賀政男かくしきれない こころの傷を 隠す酒場の 薄灯り 好きなあなたに あげた夜 かえる過去では 今さらないものを  見栄も誇りも のぞみはしない だから あなたと 暮したい それも叶わぬ 女には 別れ話が いつでも待っている  帰るアパート 待つ人もない 酒場ぐらしの ひとり花 化粧落して いつの日か 妻になりたい 女の夢をみる
世界平和音頭都はるみ都はるみ五井昌久古賀政男ハアー 花をみるときゃ 心が和む ア チョイトネ 青い空みりゃ 気が晴れる 気が晴れるよ 心一つに 平和を祈りゃ 世界の笑顔が 湧いてくる それそれ それ輝やかに  ハアー 西も東も 南も北も ア チョイトネ 七つ光の 花模様 花模様よ 大き輪にして 地球を飾りゃ 人のいのちは 生き生きと それそれ それ生き生きと  ハアー 夢じゃないぞえ 世界の平和 ア チョイトネ 一人一人の 祈りから 祈りからよ やがてひろがる 光のひびき 遠い宇宙の 星までも それそれ それ清らかに  ハアー 同じ画くなら 色美しく ア チョイトネ 広い地球の 絵巻物 絵巻物よ 祈り心で 平和の音頭 手拍子そろえて シャンシャンシャンシャンのシャン それそれそれ シャシャンのシャンシャン
白虎隊氷川きよし氷川きよし島田磬也古賀政男伊戸のりお戦雲晦(くら)く 陽は落ちて 弧城に月の 影悲し 誰が吹く笛か 識らねども 今宵名残りの 白虎隊  紅顔可憐の 少年が 死をもて守る この保塞(とりで) 滝沢村の 血の雨に 濡らす白刃も 白虎隊  南鶴ヶ城を望めば砲煙あがる 痛哭涙を飲んで且彷徨 宗社亡びぬ我が事おわる 十有九士屠腹して斃る  飯盛山の 山頂(いただき)に 秋吹く風は 寒けれど 忠烈今も 香に残す 花も会津の 白虎隊 花も会津の 白虎隊
氷川きよし氷川きよし関沢新一古賀政男石倉重信勝つと思うな 思えば負けよ 負けてもともと この胸の 奥に生きてる 柔の夢が 一生一度を 一生一度を 待っている  人は人なり のぞみもあるが 捨てゝ立つ瀬を 越えもする せめて今宵は 人間らしく 恋の涙を 恋の涙を 噛みしめる  口で言うより 手の方が早い 馬鹿を相手の 時じゃない 行くも住(とま)るも 坐(すわ)るも臥(ふ)すも 柔一すじ 柔一すじ 夜が明ける
男の純情田端義夫田端義夫佐藤惣之助古賀政男男いのちの 純情は 燃えてかがやく 金の星 夜の都の 大空に 曇る涙を 誰(たれ)が知ろ  影はやくざに やつれても 訊いてくれるな この胸を 所詮 男のゆく道は なんで女が知るものか  暗い夜空が 明けたなら 若いみどりの 朝風に 金もいらなきゃ 名もいらぬ 愛の古巣へ 帰ろうよ
動員令楠木繁夫楠木繁夫島田磐也古賀政男覚悟は好いか 皇軍に 断乎と降(くだ)る 動員令 嘶(いなな)け軍馬 銃剣を 持つ手は唸る この待機 用意は既に 我に在り  嵐は叫ぶ 大陸の 風雲急を 告ぐる空 起つべき時は 今なるぞ 誉にかけて 翻(ひるが)えす 軍旗の下に 我れ死なん  敵前何んぞ 怖るべき 命令一下 突撃す 我等は日本 男児なり 天皇陛下 萬歳と 雄々しく散らん 桜花  見よ大空に 轟くは 我が空軍の 爆撃機 今日こそ晴れの 出征ぞ 進軍喇叭(ラッパ) 嚠喨(りゅうりょう)と 高鳴る胸を 吹き鳴らせ  海陸併わせ 堂々と 歓呼の声に 送られて 祖国を後に 前進す 忠裂ここに 益良夫(ますらお)が 意気早や既に 天を含む  おお東雲(しののめ)を つんざきて 輝く御陵威(みいづ) 天照らす 皇軍起てよ 一勢に 国難背負う 時は今 天下に檄す 動員令
ひげの兵隊さん美ち奴美ち奴和気徹古賀政男御覧兵隊さんは お髭が自慢 戦地なりゃこそ はえ次第 伸びる筈だよ 南支(みなみ)と北支(きた)に 立てた日の丸 自慢じゃないか  貴様チョボ髭 俺らは泥鰌 阿奴ァ天神髭 戦勝髭 交す髭面 塹壕の中じゃ 手柄話に つい陽もとろむ  今日も届いた 便りを見れば つけたその名が 髭部隊 写真かこめば 坊やが叫ぶ うちの父さん 髭武者大将  天下御免の 髭面撫でて 勇む銃剣 鉄兜 髭の兵隊さん 手柄を立てて 見せてお呉れよ 凱旋髭を
愛国六人娘由利あけみ由利あけみ佐藤惣之助古賀政男燃え立つ血潮よ から紅に 今日ぞ輝く 祖国の御旗 銀のつばさに 彩りて いざ征け若人 われらの戦士  高鳴るつばさよ あの大空に ひびく歓呼は 祖国の希望 深き感謝に 送られて いざ征け若人 われらの戦士  轟く砲火よ この戦いに 競うニュースは 祖国の勝利 胸も湧き立つ 感激に いざ征け若人 われらの戦士  銃後の護りよ いざ諸共に 盡(つく)すわれらは 祖国の乙女 大和桜と 勢いゆく いざ征け若人 われらの戦士
小楠公菅原都々子菅原都々子島田磬也古賀政男菊水の旗 風に哭き 暮れゆく空に 杜鵑(とけん)鳴く 父子訣別の 駒止めし 桜井駅の 夕まぐれ あゝ小楠公  まだうら若き 楠の 若葉に風は そよげども 父なき里に 母ときく 河内の秋の 小夜しぐれ あゝ小楠公  落花も深き 吉野山 如意輪堂の 板壁に かへらじものと 正行(まさつら)が 潰すもあはれ 歌がたみ あゝ小楠公
影を慕いて楠木繁夫楠木繁夫古賀政男古賀政男まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が想い つゝめば燃ゆる 胸の火に 身は焦れつゝ しのび泣く  わびしさよ せめて痛みの なぐさめに ギターをとりて 爪弾(つまび)けば どこまで時雨 ゆく秋ぞ トレモロ寂し 身は悲し
スキーの唄楠木繁夫楠木繁夫島田義文古賀政男胸にちらちら 処女雪粉雪 こゝろ こまかに こゝろすがしく 降りつもる サッサ サラサット 辷(すべ)ろよ辷ろ オウオウ!仰ぐ 仰ぐ高嶺は未だ遠い  雪の高原 くまなく晴れて 空の青さに 空の高さに 血はおどる サッサ サラサット 辷ろよ辷ろ オウ!ゆかし ゆかし乙女の雪の肌  辷ろ銀盤 スキーの乱舞 おなじ思いで おなじルートを 後や先 サッサ サラサット 辷ろよ辷ろ オウ!夢の 夢のシュプール何処までも  辿る峠を 茜に染めて 遥るか彼方に 遥るか麓に 陽が沈む サッサ サラサット 辷ろよ辷ろ オウオウ!赤い 赤いペチカの火が恋し
ハイキングの唄楠木繁夫楠木繁夫島田義文古賀政男空は晴れたよ 歓喜の朝(あした) 光り長閑(のどか)に 野にまた山に 行手楽しや 血潮は躍る 行こうよ行こうよ スクラム組んで 心はほがらか ハイキング  招く山並 眉引く裾野 薫る七草 乱れて咲けば 遠い高嶺に 希望は躍る 行こうよ行こうよ 足並揃え 心は楽しい ハイキング  遠いあこがれ 輝く瞳 吹くは口笛 緑にとけて なびく木茅(きがや)に 涼風千里 行こうよ行こうよ 大地を踏んで 心はとけゆく ハイキング
啄木の唄楠木繁夫楠木繁夫島田義文古賀政男古巣追われて 嗚呼!沈む陽に 啼くや流転の あの閑古鳥  病みて哀しや 嗚呼!絃月(つき)の夜は 夢も通えよ ふる里の空  東海の 小島の磯の白砂に 我泣きぬれて 蟹とたわむる 石をもて 追わるるごとく故郷を 出でし悲しみ 消ゆる時なし  旅に死すとも 嗚呼!運命なり 歌は離さじ わが生命ゆえ
慈悲心鳥楠木繁夫楠木繁夫佐藤惣之助古賀政男愛と泪に流れ行く 若きふたりの 思い出は 海の真珠の浪の色 虹よ消ゆるないつまでも  窓のともし火ほのかにも 母とよばれて幼児(おさなご)に 聞かす夜毎の子守唄 ゆめの千鳥よ何を泣く  掟きびしき人の世に 負けてこの身は果つるとも 愛の勝利のうるわしく 花も輝けこの胸に
国境を越えて楠木繁夫楠木繁夫佐藤惣之助古賀政男踊り歩けば 西東 夜は悲しい 馬車の中 小窓に飾る 宝玉(ほうぎょく)は 北のみ空の 七つ星  曠野(こうや)は南へ 国境は 北に離れて 幾百里 昨日は消えて 今日も又 砂漠に残す 靴の跡  空の彼方に 出る月は 楡(にれ)の花咲く ハルピンか 恋し悲しの バラライカ 弾いて踊れば 夜が白む  吹かれ吹かれて 今日もゆく 馬車はその日の 客次第 明日は渡ろか 松花江(しょうかこう) あたしゃその日の 風次第
のばせばのびる楠木繁夫楠木繁夫江川眞夫古賀政男のばせばのびる カツレツの肉よ のばしてのびない 月末の払い  のばせばとどく この長い手を のばしてとどかぬ 俺等の想い  のばして驚く わが鼻の下 のばして焦らせる あの娘の手管  のばせばのびる わたしの頭 のばしてものびない 親爺のハゲ頭  のばせばのびる おそばにうどん のばして悲しい あなたに逢う日  のびろよのびろ なんでものびろ ついでに月給も うんとこのびろ
白い椿の唄楠木繁夫楠木繁夫佐藤惣之助古賀政男雪もかがやけ 青春の 花は涙の おくりもの 風にさびしく 泣き濡れし 哀れ乙女の 白つばき  宵の酒場に 咲く花は 燃えてほのぼの 誰を待つ 長きまつ毛の 横顔も 夢にやつれし 白つばき  呼べど返らぬ 面影は 消えて遙かな 山の上 月に捧げて ひとり泣く あわれ涙の 白つばき
白浪五人男楠木繁夫・美ち奴・藤山一郎・木村肇・杵渕一郎楠木繁夫・美ち奴・藤山一郎・木村肇・杵渕一郎正岡容古賀政男(問われてなのるも おこがましいが) 生れ遠州 浜松在で 義賊と噂 高札や 六十余州に かくれなき 日本駄右衛門 伊達男  (さてその次に 控えしは) ふだん着なれた 振袖姿 髷も島田に 由比ヶ浜 鎌倉無宿 肩がきも 弁天小僧 菊之助  (又その次に 連らなるは) お小姓姿の あの月の眉 花水橋の 斬り取りに 今牛若と 名も高き おいら赤星 十三郎  (つづいてあとに 控えしは) 月のむさしを 股旅草鞋 碁打ちとなのる さんど笠 抜け詣りから ぐれだした 忠信利平 江戸育ち  (さてどんじりに 控えしは) どうせ仁義も 白河夜舟 波間におどる 稲妻は 白刃でおどす 人殺し 南郷力丸 舟盗人
茶房の花藤山一郎・由利あけみ藤山一郎・由利あけみ海野七郎古賀政男青い灯りがサモワールに 小さく映って夜がきた 寂しいなんて どこの誰が えっ見つけた見つけた 言葉なの  銀のスプーンの曇る日は 私の心も涙ぐむ 寂しいなんて どこの誰が えっ見つけた見つけた 言葉なの  かけた頭のウェーブは 思い焦がれて ちぢれたの 寂しいなんて どこの誰が えっ見つけた見つけた 言葉なの  誰が忘れて行ったのか 黒いパイプの影ひとつ 寂しいなんて どこの誰が えっ見つけた見つけた 言葉なの
無法松の一生(度胸千両入り)神野美伽神野美伽吉野夫二郎古賀政男小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車(だし)の竹笹 堤灯は 赤い灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉名代(なだい)は 無法松 度胸千両の あばれうち  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波(みょうとなみ)
歌謡浪曲 無法松の一生~度胸千両入り~神野美伽神野美伽吉野夫二郎古賀政男「小倉生まれは玄海の 荒波育ちで気が荒い 中でも富島松五郎は 男の中の男だと 人にも呼ばれ我もまた 暴れ車の名を背負い 男一代千両の 腕なら意地なら度胸なら 一度も負けた事のない 強情我慢の筋金を 解けてからんだ初恋の 花は実らぬ仇花と 知っていながら有明の 涙も未練の迷い鳥 風に追われて泣いて行く」  小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車(だし)の竹笹 堤灯は 赤い灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉名代(なだい)は 無法松 度胸千両の あばれうち  「山車(だし)の周りに吊り下げた 赤いほうずき堤灯の ゆれる灯に片肌を 脱いでさらしたたくましい 肩に力がもり上りゃ 目にも止まらぬ枹さばき 余る音は急流の 早瀬を飛び散る波音か 低く打つのは魔の渕の 波間を飛び散る波しぶき 腰をひねれば沖天(ちゅうてん)に 枹と枹とをからませて ドンと打ち込む勇み駒 駒が勇めば血が躍る 躍る右手が火を切れば 左は岩を打ち砕く 無法一代松五郎 総身の力を振り絞る 祇園太鼓の暴れ打ち」  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波(みょうとなみ)
東京娘藤山一郎藤山一郎佐藤惣之助古賀政男東京娘の 東京娘の 初恋は 燃えてほのかな シャンデリヤ 狭い銀座の たそがれも ふたり歩けば 夢の園 おお恋の夜 恋の夜  胸もあふるる 胸もあふるる あの唄(こえ)は 若い命の 小夜曲(セレナーデ) 知っているなら 教えてよ 恋の手管の A B C おお恋の夜 恋の夜  二羽の燕が 二羽の燕が とぶように いとし貴方に 抱かれて 紅のドレスで 踊る夜は ぬれる素肌の はずかしさ おお恋の夜 恋の夜
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
回想譜藤山一郎藤山一郎今城靖児古賀政男星見れば はろかに遠く 雲見れば つきせぬ想い 去りゆきし 君は詰わねど 御宿の あゝ 海の恋しさ  風ふけば 風もさびしや 虫なけば 虫もわびしや ただひとり 山荘(ロッジ)にあれば 堪えがたく あゝ 涙ながるる  朝(あした)には あしたの祈り 夕べには 夕べの願い 嫁ぎゆく 妹にのみ いまはただ あゝ 幸を乞うのみ
歓喜の歌藤山一郎藤山一郎西岡水朗古賀政男紅い匂う あけぼのに 若き我等の 眉をあげ 爽(さわや)かに明けて 見はるかす 大地を強く 大地を強く 踏まんかな  力の限り ひとすじに 若き我等の 胸を張り 望みに燃えて 衝きすすむ 翼も猛(たけ)く 翼も猛く 朔(か)けんかな  夕べは光る スバル星 若き我等の 腕を組み 歓喜(よろこび)満つる 灯のもとに 杯(さかずき)高く 杯高く 挙げんかな
白虎隊GOLD LYLIC藤山一郎GOLD LYLIC藤山一郎島田磬也古賀政男戦雲暗く 陽は落ちて 弧城(こじょう)に月の 影(かげ)悲し 誰(た)が吹く笛が 知らねども 今宵(こよい)名残(なごり)の 白虎隊  紅顔可憐(こうがんかれん)の 少年が 死をもて守る この保寒(とりで) 滝沢(たきざわ)村の 血の雨に 濡(ぬ)らす白刃の 白虎隊  「南鶴(みなみつる)ヶ城を望(のぞ)めば 砲煙(ほうえん)あがる 痛哭(つうこく)涙(なみだ)を飲んで 且(か)つ彷徨(ほうこう)す 宗社(そうしゃ)亡(ほろ)び 我事(わがこと)終(おわ)る 十有九士(じゅうゆうきゅうし) 屠腹(とふく)してたおる」  飯盛山(いいもりやま)の 山頂(いただき)に 秋(あき)吹く風は 寒けれど 忠烈(ちゅうれつ)今も 香(か)に残す 花も会津の 白虎隊
緑の地平線藤山一郎藤山一郎佐藤惣之助古賀政男なぜか忘れぬ 人ゆえに 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳(ひとみ)に すすり泣く リラの花さえ なつかしや  わざと気強く ふりすてて 無理に注(つ)がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く  山のけむりを 慕いつつ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途(ゆくて)に ほのぼのと 緑うれしや 地平線
ゆかりの唄藤山一郎藤山一郎佐藤惣之助古賀政男都の灯 愉(たの)しく燃ゆれど わが胸は 露にむしばむ かよわき花 涙にかがやく はつこいも ああ みじかきは 乙女の命  高嶺(たかね)の白雲(しらくも) ほのかになびけど わが夢は 淋し浅間の 煙りの影 嘆(なげ)けどうつつに 消え行(ゆ)きて ああ みじかきは 乙女の命
白い椿の唄藤山一郎藤山一郎佐藤惣之助古賀政男雲もかがやけ 青春の 花は涙の おくりもの 風にさびしく 泣きぬれし あわれ乙女の 白つばき  宵の酒場に 咲く花は 燃えてほのぼの 誰を待つ ながきまつ毛の 横顔も 夢にやつれし 白つばき  呼べど返らぬ 面影は きえてはるかな 山の上 月にささげて ひとり泣く あわれ涙の 白つばき
女の階級藤山一郎藤山一郎島田磬也古賀政男君に捧げた 純情(まごころ)の 愛が女の 命なら 弱い涙は 今日かぎり 捨てて荊刺(いばら)の 径を行く  こころ砕けど ままならぬ 辛い浮世の 小夜嵐(さよあらし) 愛の船路(ふなじ)を 祈るごと 星もまたたく この夕べ  君を信濃の 高原に 涙かくして 見送れば 靡(なび)く煙りも 一すじに 燃えて火をはく 浅間山
さらば青春藤山一郎藤山一郎佐藤惣之助古賀政男愛と希望に 身はきずつきて 帰る故郷の 山のかげ 落ちる夕日よ なぜ赤い さらば青春 雲はゆく  燃える心も 涙も捨てりゃ 影は巷に 散るやなぎ 若い生命よ どこへ行く さらば青春 雲はゆく  鉄をかためて 鎖でしめて 愛のかばねを 越えて行く 男涙よ なぜ熱い さらば青春 雲はゆく
青春の謝肉祭藤山一郎藤山一郎野村俊夫・島田磬也古賀政男若き日の情憬(あこがれ)を 胸に擁(だ)き あゝ我等は歌う 歓喜(よろこび)を グラスを挙げて 高らかに君よ 讃えいざ青春の 謝肉祭(カーニバル)  花と咲くこの若さ 火と燃えて あゝ今宵の饗宴(うたげ) 盡きぬ間に 血潮はたぎる 感激の坩堝(るつぼ) 踊れいざ若き日の 謝肉祭  情憬の星冴やか 君と見る あゝ涙と愛の かの瞳 グラスに酒は 溢れるものを 歌えいざ懐かしの 謝肉祭  愛をもて君共に 酔い給え あゝ今宵は月も シャンデリア 高鳴る調べ 爽かに君よ 讃えいざ青春の 謝肉祭
聖処女の唄藤山一郎藤山一郎佐藤惣之助古賀政男鉄の小窓の 夜嵐に 凍る涙の 黒髪かなし 愛と罪とに わが身を捨てて 聖(きよ)き処女(おとめ)よ 何を泣く  恥も外聞(がいぶ)も 知りながら なぜにわずかな 黄金のために 花の生命(いのち)を みずから散らす 弱い心に なったやら  愛の光よ くれないの 青春(はる)の夢さえ 只ちりぢりに すてて囹圄(ひとや)の 闇夜にすだく あわれ処女(おとめ)の つゆ涙
歓喜の丘藤山一郎藤山一郎島田芳文古賀政男情憬(あこがれ)の丘に来て 燃ゆる眸に 仰ぎ見る 空は青空 陽はうらら 若い心に 血は躍る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 朗らかに 朗らかに  想い出の 丘に来て 結ぶ胡蝶の 春の夢 草にまろびて 空の涯 描く理想に 身は燃ゆる 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 晴れやかに 晴れやかに  懐しの 丘に来て 湧くは新な 感激よ 光あまねく 身に浴びて 語る希望に 胸は鳴る 讃えよ 讃えよ 青春 青春 歓喜の丘に ララララン 唄えよ ラララ ラララ 春 春 ララララン 高らかに 高らかに
相惚れ道中花村菊江花村菊江西沢爽古賀政男俺とお前は 振分け荷物 紐で結んだ 二人連れ ねぐらさだめぬ やくざの旅にゃ チョイト変だぜ おい どうする気  眉毛おとして おはぐろつけて いっそ他国で 新世帯 夢に見ました 丸髷すがた こんな気持を ねえ どうする気  雨がふるときゃ 旅人合羽 二人一緒に 入(へえ)ってく 人が見てるぜ 勝手にしやがれ きょうの泊りは おい どうする気  風に吹かれる 股旅がらす 風の吹きよが 悪いのさ 野暮じゃないかえ お天道様も 好いた同志を ねえ どうする気
見ないで頂戴お月様花村菊江花村菊江野村俊夫古賀政男小杉仁三あなた来るかと 待ちわびる 露地の灯りの やるせなさ 胸にしみ込む 爪弾きは よわい女の 泣く涙 見ないで頂戴 お月様  あの場かぎりの 嘘かしら 春が言わせた 嘘かしら 君がまぼろし 抱きしめて 逢うているよな ひとり言 見ないで頂戴 お月様  じれて占う トランプも 逢いに来るよな 来ないよな 風にいく度か 騙されて 窓にしおれる この私 見ないで頂戴 お月様  願い届いて 夜が更けて たった二人に なれたなら 淡い灯影で しみじみと すねて甘えて うれし泣き 見ないで頂戴 お月様
ゲイシャ・ワルツ花村菊江花村菊江西條八十古賀政男小杉仁三あなたのリードで 島田もゆれる チーク・ダンスの なやましさ みだれる裾も はずかしうれし ゲイシャ・ワルツは 思い出ワルツ  空には三日月 お座敷帰り 恋に重たい 舞扇 逢わなきゃよかった 今夜のあなた これが苦労の はじめでしょうか  あなたのお顔を 見たうれしさに 呑んだら酔ったわ 踊ったわ 今夜はせめて 介抱してね どうせ一緒にゃ くらせぬ身体  気強くあきらめ 帰した夜は 更けて涙の 通り雨 遠く泣いてる 新内流し 恋の辛さが 身にしみるのよ
悲しい酒徳永英明徳永英明石本美由起古賀政男坂本昌之ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  酒よこころが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける
有田音頭 (チロリン節)美空ひばり美空ひばり西沢爽古賀政男ハア 有田皿山 ヨイショチロリント どこから明けるヨ ソラアケルヨ 窯の炎で 夜が明ける 技をみがいて 四百年の 意気が燃え立つ ネチョイト 有田焼 アソレ グイチョ グイチョと 有田へござれ 有田チロリン 皿の音 皿の音 チロリン チロリン  ハア 白い素肌に ヨイショチロリント 一筆染めてヨ ソラ染めてヨ 胸のおもいを 色にだす 花の赤絵に 頬ずりすれば 可愛いダミ娘の ネチョイト 声がする アソレ グイチョ グイチョと 有田へござれ 有田チロリン 皿の音 皿の音 チロリン チロリン  ハア 呉須の山々 ヨイショチロリント 赤絵の桜ヨ ソラ桜ヨ 窯のけむりが ぼかし染 有田うれしや 銀杏の木さえ 空に寿の字の ネチョイト 枝を張る アソレ グイチョ グイチョと 有田へござれ 有田チロリン 皿の音 皿の音 チロリン チロリン  ハア 陶器市には ヨイショチロリント 手拍子いらぬヨ ソラいらぬヨ 皿のひびきが 音頭とる 鐘ヶ江三兵衛さんに 見せたいものは 有田繁昌の ネチョイト 人の波 アソレ グイチョ グイチョと 有田へござれ 有田チロリン 皿の音 皿の音 チロリン チロリン
麗人の歌大川栄策大川栄策西條八十古賀政男前田俊明夢はやぶれて 花嫁人形 華美(はで)な袂が 恥かしや 覚めて浮世の 窓見れば みんな泣いてる ああ人ばかり  告げぬ想いを さみしくこらえ 君と行く夜の 小ぬか いとしお方の 肩たたく 雨がわたしで あああったなら  籠に飼われた 緋総(ひぶさ)の鳥が 強い女と なる朝は こころ筑紫の 波の上 うかぶ白帆に ああ虹が立つ
誰か故郷を想わざる清水博正清水博正西條八十古賀政男花摘む野辺に 陽は落ちて みんなで肩を くみながら 歌をうたった 帰り道 幼馴染みの あの友この友 ああ 誰か故郷を 想わざる  一人の姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染みの あの山この川 ああ 誰か故郷を 想わざる  都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染みの あの夢この夢 ああ 誰か故郷を 想わざる
緑の地平線清水博正清水博正佐藤惣之助古賀政男なぜか忘れぬ 人故に 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳に すすり泣く リラの花さえ なつかしや  わざと気強く ふりすてて 無理に注がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く  山のけむりを 慕いつつ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途(ゆくて)に ほのぼのと 緑うれしや 地平線
誰か故郷を想わざる三山ひろし三山ひろし西条八十古賀政男花摘む野辺に 陽は落ちて みんなで肩を くみながら 歌をうたった 帰り道 幼馴染みの あの友この友 ああ 誰か故郷を想わざる  一人の姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染みの あの山この川 ああ 誰か故郷を想わざる  都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染みの あの夢この夢 ああ 誰か故郷を想わざる
酒は涙か溜息か天童よしみ天童よしみ高橋掬太郎古賀政男酒は涙か 溜息か こころのうさの 捨てどころ  とおいえにしの かの人に 夜毎の夢の 切なさよ  酒は涙か 溜息か かなしい恋の 捨てどころ  忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう
影を慕いて天童よしみ天童よしみ古賀政男古賀政男まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が思い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦がれつつ しのび泣く  わびしさよ せめて傷心(いたみ)の なぐさめに ギターをとりて 爪びけば どこまで時雨 ゆく秋ぞ トレモロ淋し 身は悲し  君故に 永き人生(ひとよ)を 霜枯れて 永遠(とわ)に春見ぬ 我がさだめ 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚なき影よ 我が恋よ
人生の並木道天童よしみ天童よしみ佐藤惣之助古賀政男泣くな妹よ 妹よ泣くな 泣けば幼い 二人して 故郷をすてた 甲斐がない  遠いさびしい 日暮れの路で 泣いて叱った 兄さんの 涙の声を 忘れたか  雪も降れ降れ 夜路(よみち)のはても やがてかがやく あけぼのに わが世の春は きっと来る  生きてゆこうよ 希望に燃えて 愛の口笛 高らかに この人生の 並木路
誰か故郷を想わざる天童よしみ天童よしみ西條八十古賀政男花摘む野辺に 日は落ちて みんなで肩を 組みながら 唄をうたった 帰りみち 幼馴染(おさななじみ)の あの友この友 ああ 誰か故郷を想わざる  ひとりの姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染の あの山この川 ああ 誰か故郷を想わざる  都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染の あの夢この夢 ああ 誰か故郷を想わざる
あゝそれなのに天童よしみ天童よしみ星野貞志古賀政男空にゃ今日も アドバルーン さぞかし会社で 今頃は おいそがしいと 思うたに ああ それなのに それなのに ねえ おこるのは おこるのは あたりまえでしょう  どこで何して いるかしら なにか悲しい 日暮どき 思うは貴方の ことばかり ああ それなのに それなのに ねえ おこるのは おこるのは あたりまえでしょう  ひとり出ている お月様 窓で見ている このわたし とぎれとぎれの 針仕事 ああ それなのに それなのに ねえ おこるのは おこるのは あたりまえでしょう  夜更けに聞こえる 足の音 耳をすませば 胸が鳴る 帰って来たかと 立ち上る ああ それなのに それなのに ねえ おこるのは おこるのは あたりまえでしょう
無法松の一生(度胸千両入り)天童よしみ天童よしみ吉野夫二郎古賀政男小倉生れで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の 竹笹 堤灯は 赤い 灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭 揃いの 浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉 名代は 無法松 度胸千両の あばれうち  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波(みょうとなみ)
そりゃ無理ないわ藤山一郎藤山一郎島田磬也古賀政男吹けよ春風 こころも軽く 紅(あか)い袂(たもと)が 靡(なび)くよに 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 胸もときめく チョイトネ 血もたぎる  恋は青空 同伴日和(アヴェックびより) 呼べば応える この若さ 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 逢いに行きましょう チョイトネ いそいそと  誘い合わせた 柳の蔭で 弾むこころも 浮き浮きと 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 人眼忘れて チョイトネ 手を握る  夢見心地で 聴いてたものを 何と返事を しましょうか 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 愛の言葉の チョイトネ 恥ずかしさ  口で甘えて 身体(からだ)で拗ねて じっとこの瞳(め)で 悩ませて 『そりゃ無理ないわ』 『トコ春だもの』 好きな彼氏を チョイトネ 焦(じ)らさせる
栄冠は我に藤山一郎藤山一郎星野貞志古賀政男溢れる力に 漲(みなぎ)る血潮 燃ゆる若さに 勝利は来(きた)る トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ  十五の身体(からだ)は 一つとなりて 希望めがけて 只(た)だ進む トラ ランラ ランラ ランラ 青春 青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ  正しき旗を 集(つど)いて守り 正義堂々 いざ往(ゆ)かん トラ ランラ ランラ ランラ 青春青春 われ等の生命(いのち) こころにひろがる 青春 青春 戦え今こそ
白薔薇は咲けど藤山一郎藤山一郎佐藤惣之助古賀政男若き血に あふるる胸の切なさは 夕べの空の 紅のいろ 野薔薇に虹は 消ゆるとも 涙は消えぬ 回想譜(スーベニル)  くろ髪も いつしか濡れて誰故に むらさきうすき 縁の紐 乙女の春に 去りゆけど さびしや今日も 堅結び  乱れ行く思いに たえず泣き伏せば 瞳ににじむ 月見草 仄かに光る 明星に 都は遠き うすあかり  若き日も過ぎ行く 夢の儚さは 夕べの空の 紅のいろ 遥かに消ゆる 麦笛に 月さえ淡き すすり泣き
上海血戦譜藤山一郎藤山一郎鳥居恵一古賀政男凱歌(がいか)の蔭に 散り逝きし 亡き戦友の 武勲(いさお)あり 護国の鬼の 君ありて 我等は勝てり この戦(いくさ) 忠魂(ちゅうこん)眠れ 安らかに  憶(おも)えば涙 新たなり 我が陸軍の 精鋭を 敵前上陸 させんため 陸戦隊の 戦士(つわもの)が 生命(いのち)をかけし 白襷(だすき)  斃(たお)れし戦友の 屍(しかばね)を 涙と共に 踏み越えて クリーク渡り 決然と 弾雨(だんう)を衝(つ)いて 突撃す 敵前渡河(とか)も 幾度(いくたび)か  ああ戦捷(せんしょう)の 跡に見る 砲煙去りし 塹壕(ざんごう)に 名も無き花が 揺れるのみ 亡き戦友の武勲(いさおし)を 讃えて共に 捧げ銃(つつ)
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
友情夜曲藤山一郎藤山一郎倉仲房雄古賀政男此処(ここ)へ来たまえ わが友よ 胸と胸とで 話そじゃないか 悲しみ辛さ 寂しさも 分けて僕にも 呉れたまえ それがほんとの 友の仲  嘆き給(たも)うな わが友よ 頬の涙を ぬぐおじゃないか 二人で居れば 何もかも みんなわかって しまうのだ 涙もかわいて しまうのだ  なにはなくとも わが友よ 今宵一夜を 明かそじゃないか 夜更(よふけ)となれば 空の星 夜が明ければ 枝の鳥 二人の話しを 聞きにくる
躍進日本行進曲藤山一郎藤山一郎本多信寿古賀政男漲る青雲(あおぐも) 茜の夜明け 紀元二千六百年の 輝く歴史の 光の朝に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会  渦巻く虹を 桜の霞 雨と嵐の 世紀を超えて 迎える亜細亜の 希望の春に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会  輝く日の丸 世界の光 栄え行く道 正しく照らし 草木も萌え立つ 平和の春に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会  轟く日本 力の大地 紀元二千六百年の 歴史に明け行く 世界の朝に いざ 花と開けよ 日本万国博覧会
波上の月藤山一郎藤山一郎松島慶三古賀政男国を出る時 弟が 兄さん僕は 大陸で 思う存分 やるからにゃ 南の海は 頼んだよ  旗うち振って にっこりと 笑って言った その姿 北支の空を 見るにつけ 今もひしひし 胸を刺す  長城戦の 朝ぼらけ 城壁指して 攀登(よじのぼ)り 国旗を振って 万歳と 叫んで死んで いったげな  今日こそ弔い 合戦と 頼む愛機に うち乗って 中支南支の 空翔(かけ)り 敵を捜せど 敵は来ず  日も暮れ果てた 波の上 翼休ろう 甲板に ほんのり浮かぶ 夕月の 影を見るさえ 口惜しや  渺茫(びょうぼう)とき 支那海の 波音荒く 風立ちて マストに冴ゆる 霜の色 今宵の夢の 寒さかな
東京五輪音頭氷川きよし氷川きよし宮田隆古賀政男石倉重信ハアー あの日ローマで ながめた月が きょうは都の 空照らす 四年たったら また会いましょと かたい約束 夢じゃない ヨイショ コーリャ 夢じゃない オリンピックの 顔と顔 ソレトトント トトント 顔と顔  ハアー 待ちに待ってた 世界の祭り 西の国から 東から 北の空から 南の海も 越えて日本へ どんときた ヨイショ コーリャ どんときた オリンピックの 晴れ姿 ソレトトント トトント 晴れ姿  ハアー 色もうれしや かぞえりゃ五つ 仰ぐ旗みりゃ はずむ胸 すがた形は ちがっていても いずれおとらぬ 若い花 ヨイショ コーリャ 若い花 オリンピックの 庭に咲く ソレトトント トトント 庭に咲く  ハアー きみがはやせば わたしはおどる 菊の香りの 秋の空 羽をそろえて 拍手の音に とんでくるくる 赤とんぼ ヨイショ コーリャ 赤とんぼ オリンピックの きょうのうた ソレトトント トトント きょうのうた
さらば上海李香蘭李香蘭時雨音羽古賀政男神原泰男胡弓ならせば ランタンゆれる ゆれるランタン 小さく赤く すえは夜霧で すえは夜霧で 絶えだえに  胸の白菊花の しおれる頃は 消える黄包車 二度とは 逢えぬ 今日も四馬路に 今日も四馬路に けむる雨  糸がふるえる 胡弓の糸が すすり泣く音の 悲しく細く 遠い夜霧の 遠い夜霧の あの中で  わかれゆく身は 儚く淡し 霧の上海 さよならならば 明日ははるかの 明日ははるかの 空の涯
絵草紙若衆勝新太郎勝新太郎西沢爽古賀政男娘ざかりが あれあのように 広いお江戸は 恋の風 むこう通るは 絵草紙若衆 憎や素顔を なぜ見せぬ  粋でいなせな 口三味線も まゝよこの世の かくれ蓑 姿かたちは 浮かれていても 錆はせぬぞえ 落し差し  花の小袖に 蝶々が二つ またも白刃に もつれ飛ぶ 恋が斬れよか 絵草紙若衆 浮名辰巳の 川風に
僕が女房を貰ったら五月みどり、フランキー堺五月みどり、フランキー堺丘灯至夫古賀政男僕が女房を貰ったら 貰ったら 朝の支度は僕がする あら すてきよ あら すてき うまいコーヒーを ちょいと入れて 君をやさしく 起こすのさ アン 起きて甘えて ねえあなたアン ゆうべ見た夢 どんな夢 どんな夢 話しあうのも わるくない アラ ほんとにたのしいワ  僕が女房を貰ったら 貰ったら たまの休みにゃ 街へゆこう あら すてきよ あら すてき ダンスホールに 映画館 ちょいと寄ろうか 喫茶店 アン ヘンな男に 出逢ったらアン たとえ火の中 水の中 水の中 君のかわりに なぐられる アラ ほんとにごめんなさい  僕が女房を貰ったら 貰ったら 早く一軒 建てたいね あら すてきよ あら すてき かわいい坊やが 生れたら 車一台買いたいね エン 自動車なんか ぜいたくよアン 僕が買うのは 乳母車 乳母車 アババアノバーで ねえおまえ アラ ほんとにうれしいワ
湖水物語山本富士子山本富士子西條八十古賀政男古賀政男白いヨットは 岬に消えて わたしひとりが 草の上 泣きに来た 山の静かな湖は 春の小糠の 雨が降る  小みちたどれば 日は暮れかけて 甘いかおりの 金せん花 すてて来た 恋のかなしい想い出を 雨がささやく 傘の上  山のホテルは 知らないホテル 青いランプに 灯をいれて 忘れましょ 若いこころの傷のあと みんな夢よと 風も泣く
興亜三人娘李香蘭、白光、奥山彩子李香蘭、白光、奥山彩子サトウハチロー古賀政男色も香も 芳し優し菊の花 窓に開いた 昨日今日 誰に便りを 持たせよか 心楽しき この便り  夢にさえ 浮べて嬉し蘭の花 過ぎし思い出 数知れず 空に輝く 星のよに 永遠に心に この胸に  霜をうけ 雪をくぐりて梅の花 咲いて匂える その時は 光なごみて 春近し 讃え讃えて 愛でよ君  三つの花 寄りそい共に手を取りて 歌う青空 この朝 君よ聞かずや あの鐘を 楽しき興亜の 友の鐘
雲のふるさと伊藤久男伊藤久男大木惇夫古賀政男常夏の 椰子の木蔭に 戎衣(いくさぎ)を解きて 憩いつ かえり見る 雲のはるけさ ますらおの われというとも 故しらず 涙落つるを  誰ぞ叱る われも人の子 胸熱く 思い出づるは 旗すすきなびく 信濃路 河鹿鳴く 清き川辺に かの雲は 今も翳らむ  すめらぎに 捧げたる身の 死にてよと 汝は言わずや まぼろしに 見ゆるふるさと われ強し 汝のあればぞ 弾のなか ゆかんと思え
悲しい酒松山千春松山千春石本美由起古賀政男夏目一朗ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  酒よこゝろが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける
男の純情梶芽衣子梶芽衣子佐藤惣之助古賀政男男いのちの 純情は 燃えてかがやく 金の星 夜の都の 大空に 曇る涙を 誰が知ろ  影はやくざに やつれても 訊いてくれるな この胸を 所詮 男のゆく道は なんで女が 知るものか  暗い夜空が 明けたなら 若いみどりの 朝風に 金もいらなきゃ 名もいらぬ 愛の古巣へ 帰ろうよ
目ン無い千鳥美空ひばり美空ひばりサトウハチロー古賀政男目ン無い千鳥の高島田 見えぬ鏡にいたわしや 曇る今宵の金屏風 誰のとがやら罪じゃやら  千々に乱れる思い出は すぎし月日の糸車 回す心の盃に 紅はさしても晴れぬ胸  雨の夜更けに弾く琴が 白い小指にしみてゆく 花がちるちる春が逝く 胸の扉がまた濡れる  目ン無い千鳥のさみしさは 切れてはかない琴の糸 青春(はる)の盛りの若い葉に むせび泣くよなこぬか雨
恋の曼珠沙華二葉あき子二葉あき子西條八十古賀政男思いかなわぬ 夢ならば 何故に咲いたぞ 乙女の胸に あの日から 人知れず咲いた花 ああ 切なきは 女の恋の曼珠沙華  君を見ぬ日の 苦しさは 燃える心の 砂漠の果に 誰を待つ いじらしの紅の花 ああ 切なきは 女の恋の曼珠沙華  思いあきらめ いく度か 摘んで捨てても 又咲く花よ 君故に 狂おしく泣きぬれる ああ 切なきは 女の恋の曼珠沙華
目ン無い千鳥霧島昇霧島昇サトウハチロー古賀政男目ン無い千鳥の 高島田 見えぬ鏡に いたわしや 曇る今宵の 金屏風 誰のとがやら 罪じゃやら  千々にみだれる 思い出は すぎし月日の 糸車 廻す心の 盃に 紅はさしても 晴れぬ胸  雨の夜更けに 弾く琴が 白い小指に しみてゆく 花が散る散る 春が逝く 胸の扉が また濡れる  目ン無い千鳥の さみしさは 切れてはかない 琴の糸 青春の盛りの 若い葉に むせび泣くよな こぬか雨
三百六十五夜GOLD LYLIC霧島昇GOLD LYLIC霧島昇西条八十古賀政男みどりの風に おくれ毛が やさしくゆれた 恋の夜 初めて逢うた あの夜の君が 今は生命を 賭ける君  たそがれ窓に 浮ぶのは いとしき人の 旅すがた 我ゆえ歩む 道頓堀の 水の夕陽が 悲しかろ  鈴蘭匂う 春の夜 灯うるむ 秋の夜 泣いた 三百六十五夜の 愛の二人に 朝が来る
麗人の歌霧島昇霧島昇西条八十古賀政男紅い帯締め 花嫁人形 明日は売られて どこへゆく 泣いてみたとて あの人が 告げぬ想いを ああ なんで知ろ  夢はやぶれて 花嫁手形 はでなたもとが 恥かしや 覚めて浮世の 窓みれば みんな泣いてる ああ 人ばかり  告げぬ想いを さみしくこらえ 君とゆく夜の 小糠雨 いとしお方の 肩たたく 雨がわたしで ああ あったなら  籠に飼われた 緋総の鳥が 強い女と なる朝は こころ筑紫の 波の上 うかぶ白帆に ああ 虹が立つ
誰か故郷を想わざるGOLD LYLIC霧島昇GOLD LYLIC霧島昇西条八十古賀政男花摘む野辺に 陽は落ちて みんなで肩を くみながら 歌をうたった 帰り道 幼馴染みの あの友この友 ああ 誰か故郷を想わざる  一人の姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で 淋しさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染みの あの山この川 ああ 誰か故郷を想わざる  都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染みの あの夢この夢 ああ 誰か故郷を想わざる
新妻鏡霧島昇・二葉あき子霧島昇・二葉あき子佐藤惣之助古賀政男僕がこころの 良人なら 君はこころの 花の妻 遠くさみしく 離れても なくな相模の かもめどり  たとえこの眼は 見えずとも 清いあなたの おもかげは きっと見えます 見えました 愛のこころの 青空に  むかし乙女の 初島田 泣いて踊るも 生計なら 清い二人の 人生を 熱い泪で うたおうよ
湯の町エレジー三山ひろし三山ひろし野村俊夫古賀政男伊豆の山々 月あわく 灯りにむせぶ 湯のけむり ああ 初恋の 君をたずねて 今宵また ギター爪弾く 旅の鳥  風のたよりに 聞く君は 温泉(いでゆ)の町の 人の妻 ああ 相(あい)見ても 晴れて語れぬ この思い せめて届けよ 流し唄  あわい湯の香も 路地裏も 君住む故に なつかしや ああ 忘られぬ 夢を慕いて 散る涙 今宵ギターも むせびなく
人生劇場三山ひろし三山ひろし佐藤惣之助古賀政男やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた  時世時節は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
慕情の街神戸一郎神戸一郎野村俊夫古賀政男暗い夜道さ 果ない道さ どこに塒が あるじゃなし 生きる希望は ただ君ひとり 愛の腕に アヽ抱いてゆく  夢がありゃこそ 故郷を捨てて 花の都へ 出て来たが 憎い嵐に 散る散る落葉 今じゃ巷で アヽ吹き晒し  憎い浮世と すねるな泣くな 明日の日もある 春もなる 若い生命を なんで汚さりょか 強く二人は アヽ生きようよ
悲しい酒岡林信康岡林信康石本美由起古賀政男ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  酒よこころが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける
なごやHERO!DANCEDATHYDATHY西条八十・補作詞:高橋誠古賀政男イリャッセー! オドリャッセー! なごや(ソイヤ)舞祭(ハイ) HERO!DANCE HERO!DANCE  Oh, Yeah 空も心もカラリと晴れて ヨーイヨイ(ヨイサ) 仰ぐお城は 名古屋の花よ 金のシャチほこ返り咲き(ソイヤ) サッサドンと来て手拍子揃え 仲も丸八踊りゃあせ(ソレ)  ソウダナモナモ チョチョンノチョントネ  なごや(ソイヤ)舞祭(ハイ) HERO!DANCE HERO!DANCE Hey, Hey おなじ城でも今度の城は ヨーイヨイ(ヨイサ) 世界平和を 固めのお城 ならぶシャチにも春の風(ソイヤ) サッサドンと来て手拍子揃え 仲も丸八踊りゃあせ(ソレ)  ソウダナモナモ チョチョンノチョントネ  天下の舞さ HERO!DANCE 尾張名古屋は城でもつ 信長・秀吉・家康公・時のヒーローここにあり 夢は気高く誇りは高く 力あわせて国づくり 信長・秀吉・家康公・時のヒーローここにあり  Yeah, 名古屋甚句… アー 西行法師が腰をかけて 東西南北 見渡して これほど涼しい この宮を Everybody, lovin' the city. アー 名を付けた… Oh, Yeah  イリャッセー! オドリャッセー! なごや(ソイヤ)舞祭(ハイ) HERO!DANCE HERO!DANCE  天下の舞さ HERO!DANCE! 尾張名古屋は城でもつ 信長・秀吉・家康公・時のヒーローここにあり(ソイヤ) 金のシャチほこ東海道を照らす ヨーイヨイ(ヨイサ) でかい築港 太平洋を照らす 名古屋魂 国照らす(ソイヤ) サッサドンと来て手拍子揃え 仲も丸八踊りゃあせ(ソレ)  ソウダナモナモ チョチョンノチョントネ  なごや(ソイヤ)舞祭(ハイ) HERO!DANCE HERO!DANCE×2 なごや HERO!
影を慕いて石原裕次郎石原裕次郎古賀政男古賀政男まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦れつつ しのび泣く  わびしさよ せめて痛みの なぐさめに ギターをとりて 爪弾けば どこまで時雨 ゆく秋ぞ トレモロさびし 身は悲し  君故に 永き人生(ひとよ)を 霜枯れて 永遠に春見ぬ 我がさだめ 永ろうべきか 空蝉の 儚き影よ 我が恋よ
人生の並木路石原裕次郎石原裕次郎佐藤惣之助古賀政男泣くな妹よ 妹よ泣くな 泣けばおさない 二人して 故郷をすてた かいがない  遠いさびしい 日暮の路で 泣いてしかった 兄さんの 涙の声を わすれたか  雪も降れ降れ 夜路のはても やがてかがやく あけぼのに わが世の春は きっと来る  生きてゆこうよ 希望に燃えて 愛の口笛 高らかに この人生の 並木路
東京ラプソディー石原裕次郎石原裕次郎門田ゆたか古賀政男花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり 君ひとり 逢えば行く ティールーム 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  現(うつつ)に夢見る君の 神田は想い出の街 今もこの胸に この胸に ニコライの 鐘も鳴る 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  明けても暮れても唄う ジャズの浅草行けば 恋の踊り子の 踊り子の 黒子(ほくろ)さえ 忘られぬ 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京  夜更けにひととき寄せて なまめく新宿駅の あの娘はダンサーか ダンサーか 気にかかる あの指環 楽し都 恋の都 夢の楽園(パラダイス)よ 花の東京
青い背広で石原裕次郎石原裕次郎佐藤惣之助古賀政男青い背広で こころも軽く 街へあの娘と 行こうじゃないか 紅い椿で ひとみも濡れる 若い僕等の 生命の春よ  お茶を飲んでも ニュースを見ても 純なあの娘は 仏蘭西(フランス)人形 夢を見るよな 泣きたいような 長いまつげの 可愛い乙女  今夜言おうか 打ち明けようか いっそこのまま 諦めましょか 甘い夜風が とろりと吹いて 月も青春 泣きたい心  駅で別れて ひとりになって あとは僕等の 自由な天地 涙ぐみつつ 朗らに唄う 愛と恋との ひと夜の哀歌
酒は涙か溜息か石原裕次郎石原裕次郎高橋掬太郎古賀政男酒は涙か 溜息か こころのうさの 捨てどころ  とおいえにしの かの人に 夜毎の夢の 切なさよ  酒は涙か 溜息か かなしい恋の 捨てどころ  忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう
男の純情石原裕次郎石原裕次郎佐藤惣之助古賀政男男いのちの 純情は 燃えてかがやく 金の星 夜の都の 大空に 曇る涙を 誰が知ろ  影はやくざに やつれても 訊いてくれるな この胸を 所詮 男のゆく道は なんで女が 知るものか  暗い夜空が 明けたなら 若いみどりの 朝風に 金もいらなきゃ 名もいらぬ 愛の古巣へ 帰ろうよ
曲名 歌手名 作詞者名 作曲者名 編曲者名 歌い出し
誰か故郷を想わざる石原裕次郎石原裕次郎西條八十古賀政男花摘む野辺に 日は落ちて みんなで肩を 組みながら 唄をうたった 帰りみち 幼馴染の あの友この友 あゝ誰か故郷を 想わざる  ひとりの姉が 嫁ぐ夜に 小川の岸で さみしさに 泣いた涙の なつかしさ 幼馴染の あの山この川 あゝ誰か故郷を 想わざる  都に雨の 降る夜は 涙に胸も しめりがち 遠く呼ぶのは 誰の声 幼馴染の あの夢この夢 あゝ誰か故郷を 想わざる
丘を越えて石原裕次郎石原裕次郎島田芳文古賀政男丘を越えて行こうよ 真澄の空は朗らかに 晴れてたのしいこゝろ 鳴るは胸の血潮よ 讃えよわが青春(はる)を いざゆけ遥か希望の丘を越えて  丘を越えて行こうよ 小春の空は麗らかに 澄みて嬉しいこゝろ 湧くは胸の泉よ 讃えよわが青春を いざ聞け遠く希望の鐘は鳴るよ
緑の地平線石原裕次郎石原裕次郎佐藤惣之助古賀政男なぜか忘れぬ 人ゆえに 涙かくして 踊る夜は ぬれし瞳に すすり泣く リラの花さえ なつかしや  わざと気強く ふりすてて 無理に注がして 飲む酒も 霧の都の 夜は更けて 夢もはかなく 散りて行く  山のけむりを 慕いつつ いとし小鳩の 声きけば 遠き前途(ゆくて)に ほのぼのと 緑うれしや 地平線
人生劇場石原裕次郎石原裕次郎佐藤惣之助古賀政男やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ わかるものかと あきらめた  時世時節は 変わろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
人生劇場杉良太郎杉良太郎佐藤惣之助古賀政男やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた  時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
無法松の一生(度胸千両入り)杉良太郎杉良太郎吉野夫二郎古賀政男小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の竹笹 提灯は 赤い灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉 名代は 無法松 度胸千両の あばれうち  泣くな 嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波(みょうとなみ)
影を慕いて氷川きよし氷川きよし古賀政男古賀政男まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦(こ)がれつつ しのび泣く  わびしさよ せめて傷心(いたみ)の なぐさめに ギターをとりて 爪(つま)びけば どこまで時雨(しぐれ) ゆく秋ぞ 振音(トレモロ)寂し 身は悲し  君故(ゆえ)に 永き人生(ひとよ)を 霜枯(しもが)れて 永遠(とわ)に春見ぬ 我がさだめ 永(なが)ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚(はかな)き影よ 我が恋よ
悲しい酒島津亜矢島津亜矢石本美由起古賀政男南郷達也ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  「ああ 別れたあとの心残りよ 未練なのね あの人の面影 淋しさを忘れるために 飲んでいるのに 酒は今夜も私を悲しくさせる 酒よどうして どうして あの人を あきらめたらいいの あきらめたらいいの」  酒よこころが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨(うら)んで 夜が更ける
お島千太郎美空ひばり美空ひばり石本美由起古賀政男花はさいても 他国の春は どこか淋しい 山や川 旅の役者と 流れる雲は 風の吹きよで 泣けもする  「お島さん もう若旦那と呼ぶのはよしてくんな 今の俺らは 檜屋の若旦那でも 千太郎でも ありゃしない 追手の目をくらます十蔵一座の旅役者 見よう見真似の俄か役者が 化けの皮をはがされずに ここまで 逃げおうせたのは お島さん みんなお前さんのおかげだよ」  渡り鳥さえ 一緒に飛べる 連れがなければ 辛かろに 口でけなして こころでほめて お島千太郎 旅すがた  「お島…… お前の真心は 誰よりも俺らが一番身にしみている 口には出して云わねえが 心の中じゃ 何時だって 手を合わせて礼を云っているんだ こんなに苦しい思いをしながら どうして俺らにつくしてくれるのかと 不思議に思う時もある だが 故郷へ帰って 檜屋の看板をあげたら その時はお島 旅芸人の足を洗って 俺らの世話女房に……」  人の心と 草鞋の紐は 解くも結ぶも 胸次第 苦労分けあう 旅空夜空 月も見とれる 夫婦笠
悲しい酒PLATINA LYLIC美空ひばりPLATINA LYLIC美空ひばり石本美由起古賀政男ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の 味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  「ああ 別れた あとの心残りよ 未練なのね あの人の面影 淋しさを忘れるために 飲んでいるのに 酒は今夜も私を悲しくさせる 酒よどうして どうして あの人を あきらめたらいいの あきらめたらいいの」  酒よこゝろが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぼっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける
東京五輪音頭GOLD LYLIC三波春夫GOLD LYLIC三波春夫宮田隆古賀政男ハァー あの日ローマで ながめた月が ソレ トトントネ きょうは都の 空照らす ア チョイトネ 四年たったら また会いましょと かたい約束 夢じゃない ヨイショコーリャ 夢じゃない オリンピックの 顔と顔 ソレトトントトトント 顔と顔  ハァー 待ちに待ってた 世界の祭り ソレ トトントネ 西の国から 東から ア チョイトネ 北の空から 南の海も 越えて日本へ どんときた ヨイショコーリャ どんときた オリンピックの 晴れ姿 ソレトトントトトント 晴れ姿  ハァー 色もうれしや かぞえりゃ五つ ソレ トトントネ 仰ぐ旗みりゃ はずむ胸 ア チョイトネ すがた形は ちがっていても いずれおとらぬ 若い花 ヨイショコーリャ 若い花 オリンピックの 庭に咲く ソレトトントトトント 庭に咲く  ハァー きみがはやせば わたしはおどる ソレ トトントネ 菊の香りの 秋の空 ア チョイトネ 羽をそろえて 拍手の音に とんでくるくる 赤とんぼ ヨイショコーリャ 赤とんぼ オリンピックの きょうのうた ソレトトントトトント きょうのうた
サヨンの鐘渡辺はま子渡辺はま子西條八十古賀政男嵐吹きまく 峯ふもと ながれ危うき 丸木橋 渡るは誰ぞ うるわし乙女 紅きくちびる ああサヨン  晴れの戦(いくさ)に 出てたもう 雄々し師の君 なつかしや 担う荷物に 歌さえ朗ら 雨はふるふる ああサヨン 散るや嵐に 花一枝(ひとえ) 消えて哀しき 水けむり 藩社の森に 小鳥は啼けど 何故に帰らぬ ああサヨン  清き乙女の 真心を 誰か涙に 偲ばざる 南の島の たそがれ深く 鐘は鳴る鳴る ああサヨン
人生劇場楠木繁夫楠木繁夫佐藤惣之助古賀政男杉原泰蔵やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世は闇だ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ わかるものかと 諦めた  時世、時節は 変わろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
湯の町エレジー氷川きよし氷川きよし野村俊夫古賀政男石倉重信伊豆の山々 月あわく 灯りにむせぶ 湯のけむり ああ 初恋の 君をたずねて 今宵また ギター爪弾(つまび)く 旅の鳥  風のたよりに 聞く君は 温泉(いでゆ)の町の 人の妻 ああ 相見ても 晴れて語れぬ この思い せめて届けよ 流し唄  あわい湯の香も 路地裏も 君住む故に なつかしや ああ 忘られぬ 夢を慕いて 散る涙 今宵ギターも むせびなく
影を慕いて美空ひばり美空ひばり古賀政男古賀政男まぼろしの影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦れつつ しのび泣く  わびしさよせめて痛みの なぐさめに ギターをとりて 爪弾けば どこまで時雨 ゆく秋ぞ 振音(トレモロ)寂し 身は悲し  君故に永き人世を 霜枯れて 永遠に春見ぬ 我がさだめ 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚き影よ わが恋よ
湯の町エレジー天童よしみ天童よしみ野村俊夫古賀政男伊豆の山々 月あわく 灯りにむせぶ 湯のけむり ああ 初恋の 君をたずねて 今宵また ギターつまびく 旅の鳥  風のたよりに 聞く君は 出泉(いでゆ)の町の 人の妻 ああ 相見(あいみ)ても 晴れて語れぬ この思い せめてとどけよ 流し唄  淡い湯の香も 露地裏も 君住む故に なつかしや ああ 忘られぬ 夢を慕いて 散る泪 今宵ギターも 咽びなく
お島千太郎山内惠介山内惠介石本美由起古賀政男花は咲いても 他国の春は どこか淋しい 山や川 旅の役者と 流れる雲は 風の吹きよで 泣けもする  「お島さん、もう若旦那若旦那と呼ぶのはよしてくんな。 今の俺らは檜屋の若旦那でも千太郎でもありゃしない。 追手の目をくらます十蔵一座の旅役者……。 見よう見真似の俄か役者が化けの皮をはがされずに ここまで逃げおうせたのは、 お島さんみんなお前さんのおかげだよ。」  渡り鳥さえ 一緒に飛べる 連れがなければ 辛かろに 口でけなして こころでほめて お島千太郎 旅すがた  「お島……お前の真心は誰よりも俺らが一番身にしみている。 口には出して云わねえが、心の中じゃ何時だって 手を合わせて礼を云っているんだ。 こんなに苦しい思いをしながら、 どうして俺らにつくしてくれるのかと、 不思議に思う時もある。 だが故郷へ帰って、檜屋の看板をあげたら、その時はお島、 旅芸人の足を洗って、俺らの世話女房に……。」  人の心と 草鞋の紐は 解くも結ぶも 胸次第 苦労分けあう 旅空夜空 月も見とれる 夫婦傘
無法松の一生(度胸千両入り)大川栄策大川栄策高橋掬太郎古賀政男小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車の竹笹 提灯は 赤い灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭り 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引き出し 音頭とる 玄界灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉名代は 無法松 度胸千両の あばれうち  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄界灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波
青春サイクリング氷川きよし氷川きよし田中喜久子古賀政男石倉重信みどりの風も さわやかに にぎるハンドル 心も軽く サイクリング サイクリング ヤッホー ヤッホー 青い峠も 花咲く丘も ちょいとペダルで 一越えすれば 旅のつばめも ついてくる ついてくる ヤッホー ヤッホー ヤッホー ヤッホー  行こうよ君と どこまでも はずむ銀輪 リズムに乗って サイクリング サイクリング ヤッホー ヤッホー 波もささやく 浜辺の道を 若い歌声 合わせて走りゃ 潮のかおりが 夢を呼ぶ 夢を呼ぶ ヤッホー ヤッホー ヤッホー ヤッホー  夕やけ空の あかね雲 風にマフラーを なびかせながら サイクリング サイクリング ヤッホー ヤッホー 走り疲れて 野ばらの花を 摘んで見返りゃ 地平の果てに あすも日和の 虹が立つ 虹が立つ ヤッホー ヤッホー ヤッホー ヤッホー
りんどう峠島倉千代子島倉千代子西条八十古賀政男りんりんりんどうの 花咲くころサ 姉サは馬コで お嫁に行った りんりんりんどうは 濃むらさき 姉サの小袖も 濃むらさき濃むらさき ハイノ ハイノ ハイ  りんりんりんどうの 花咲く峠 姉サは馬コで あとふりかえる 姉サに行かれて なんとしよう いっしょに柴刈る ひとも無いひとも無い ハイノ ハイノ ハイ  りんりんりんどうは 小雨にぬれる わたしゃ別れの 涙でぬれる りんりん鳴るのは 馬の鈴 姉サは峠に 消えてゆく消えてゆく ハイノ ハイノ ハイ
人生劇場島津亜矢島津亜矢佐藤惣之助古賀政男やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ わかるものかと あきらめた  時世時節(ときよじせつ)は 変わろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
影を慕いて青江三奈青江三奈古賀政男古賀政男まぼろしの 影を慕いて雨の日に 月にやるせぬ 我が想い つつめば燃えゆる 胸の火に 身は焦(こが)れつつ しのび泣く  君故(きみゆえ)に 永き人世(ひとよ)を霜枯れて 永遠(とわ)に春見ぬ 我がさだめ 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚(はかな)き影よ 我が恋よ
人生の並木路青江三奈青江三奈佐藤惣之助古賀政男泣くな妹よ 妹よ泣くな 泣けば おさない二人(ふたり)して 故郷をすてた かいがない  遠いさびしい 日暮(ひぐれ)の路で 泣いてしかった 兄さんの 涙の声を わすれたか  雪も降れ降れ 夜路(よみち)のはても やがてかがやく あけぼのに わが世の春は きっと来る  生きてゆこうよ 希望に燃えて 愛の口笛 高らかに この人生の並木路
人生劇場青江三奈青江三奈佐藤惣之助古賀政男やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂(たましい)じゃないか 義理がすたれば この世は闇(やみ)だ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ 解るものかと あきらめた  時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良(きら)の仁吉(にきち)は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
男の純情青江三奈青江三奈佐藤惣之助古賀政男男いのちの 純情は 燃えてかがやく 金の星 夜の都(みやこ)の 大空に 曇る涙を 誰が知ろ  影はやくざに やつれても きいてくれるな この胸を 所詮(しょせん) 男のゆく道は なんで女が 知るものか  暗い夜空が 明けたなら 若いみどりの 朝風に 金もいらなきゃ 名もいらぬ 愛の古巣(ふるす)へ 帰ろうよ
影を慕いて小林幸子小林幸子古賀政男古賀政男南郷達也まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦がれつつ しのび泣く  わびしさよ せめて傷心(いたみ)の なぐさめに ギターをとりて 爪びけば どこまで時雨(しぐれ) ゆく秋ぞ トレモロ淋し 身は悲し  君故に 永き人生(ひとよ)を 霜枯れて 永遠(とわ)に春見ぬ 我がさだめ 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚なき影よ 我が恋よ
ウソツキ鴎小林幸子小林幸子西沢爽古賀政男佐伯亮嘘つき鴎に きょうもまた お船が来たよと だまされた お船は来たけど よその船 しょんぼり波止場に 背をむけて 私はホロリと…ホロリと 泣いちゃった  嘘つき鴎と よく似てる 小粋なジャケツの マドロスさん 花束かゝえて 手をふって 急いで帰ると それっきり 手紙もくれずに…くれずに もう三月  嘘つき鴎は 旅の鳥 まあるい地球を ひと廻り どこかであの人 見かけたら 私が毎日 泣いてると ほんとの話を…話を しておくれ
丘を越えてつじあやのつじあやの島田芳文古賀政男根岸孝旨丘を越えて 行こうよ 真澄の空は 朗らかに 晴れて たのしいこころ 鳴るは 胸の血潮よ 讃えよ わが青春(はる)を いざゆけ 遥か希望の 丘を越えて  丘を越えて 行こうよ 小春の空は 麗らかに 澄みて 嬉しいこころ 湧くは 胸の泉よ 讃えよ わが青春を いざ聞け 遠く希望の 鐘は鳴るよ  丘を越えて 行こうよ 真澄の空は 朗らかに 晴れて たのしいこころ 鳴るは 胸の血潮よ 讃えよ わが青春(はる)を いざゆけ 遥か希望の 丘を越えて
人生劇場五木ひろし五木ひろし佐藤惣之助古賀政男やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂(たましい)じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ わかるものかと あきらめた  時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
影を慕いて五木ひろし五木ひろし古賀政男古賀政男まぼろしの 影を慕いて 雨に日に 月にやるせぬ 我が想い つつめば燃ゆる 胸の火に 身は焦がれつつ しのび泣く  わびしさよ せめて傷心(いたみ)の なぐさめに ギターをとりて 爪びけば どこまで時雨(しぐれ) ゆく秋ぞ トレモロ淋し 身は悲し  君故に 永き人生(ひとよ)を 霜枯れて 永遠(とわ)に春見ぬ 我がさだめ 永ろうべきか 空蝉(うつせみ)の 儚き影よ 我が恋よ
東京五輪音頭城戸けんじろ城戸けんじろ宮田隆古賀政男ハァー あの日ローマで ながめた月が ソレ トトントネ きょうは都の 空照らす ア チョイトネ 四年たったら また会いましょと かたい約束 夢じゃない ヨイショコーリャ 夢じゃない オリンピックの 顔と顔 ソレトトントトトント 顔と顔  ハァー 待ちに待ってた 世界の祭り ソレ トトントネ 西の国から 東から ア チョイトネ 北の空から 南の海も 越えて日本へ どんときた ヨイショコーリャ どんときた オリンピックの 晴れ姿 ソレトトントトトント 晴れ姿  ハァー 色もうれしや かぞえりゃ五つ ソレ トトントネ 仰ぐ旗みりゃ はずむ胸 ア チョイトネ すがた形は ちがっていても いずれおとらぬ 若い花 ヨイショコーリャ 若い花 オリンピックの 庭に咲く ソレトトントトトント 庭に咲く  ハァー きみがはやせば わたしはおどる ソレ トトントネ 菊の香りの 秋の空 ア チョイトネ 羽をそろえて 拍手の音に とんでくるくる 赤とんぼ ヨイショコーリャ 赤とんぼ オリンピックの きょうのうた ソレトトントトトント きょうのうた
無法松の一生(度胸千両入り)美空ひばり美空ひばり吉野夫二郎古賀政男小倉生まれで 玄海育ち 口も荒いが 気も荒い 無法一代 涙を捨てて 度胸千両で 生きる身の 男一代 無法松  空にひびいた あの音は たたく太鼓の 勇駒 山車(だし)の竹笹 堤灯は 赤い灯(あかし)に ゆれて行く 今日は祇園の 夏祭り 揃いの浴衣の 若い衆は 綱を引出し 音頭とる 玄海灘の 風うけて ばちがはげしく 右左 小倉名代は 無法松 度胸千両の あばれうち  泣くな嘆くな 男じゃないか どうせ実らぬ 恋じゃもの 愚痴や未練は 玄海灘に 捨てて太鼓の 乱れ打ち 夢も通えよ 女男波
トンコ節久保幸江・加藤雅夫久保幸江・加藤雅夫西條八十古賀政男古賀政男あなたのくれた 帯どめの 達磨の模様が チョイト気にかかる さんざ遊んで ころがして あとでアッサリ つぶす気か ネー トンコ トンコ  おもいざしなら そのままで 洗った杯ゃ ちょいと水くさい もっとまごころ あるならば つけておくれよ 口紅を ネー トンコ トンコ  ちらと三葉で ほうれん草 ぜひに嫁菜と ちょいと口説かれて わたしゃ畑の 芋むすめ 首を振り振り 子が出来た ネー トンコ トンコ  上もゆくゆく 下もゆく 上も泣く泣く 下でも泣くよ 君は省線 僕はバス つらい別れの ガード下 ネー トンコ トンコ  こうしてこうすりゃ こうなると 知りつつこうして こうなった二人 ほれた私が わるいのか 迷わすおまえが わるいのか ネー トンコ トンコ
赤い靴のタンゴ奈良光枝奈良光枝西條八十古賀政男古賀政男誰がはかせた 赤い靴よ 涙知らない 乙女なのに はいた夜から 切なく芽生えた 恋のこころ 窓の月さえ 嘆きをさそう  何故に燃えたつ 赤い靴よ 君を想うて 踊るタンゴ 旅ははてなく 山越え野越えて 踊る肩に 春はミモザの 花もにおう  運命かなしい 赤い靴よ 道は二筋 君は一人 飾り紐さえ 涙でちぎれて さらばさらば 遠い汽笛に 散りゆく花よ
あゝそれなのに美ち奴美ち奴星野貞志古賀政男古賀政男空にゃ今日も アドバルーン さぞかし会社で 今頃は おいそがしいと 思うたに ああ それなのに それなのに ねえ おこるのは おこるのは あたりまえでしょう  どこで何して いるかしら なにか悲しい 日暮どき 思うは貴方の ことばかり ああ それなのに それなのに ねえ おこるのは おこるのは あたりまえでしょう  ひとり出ている お月様 窓で見ている このわたし とぎれとぎれの 針仕事 ああ それなのに それなのに ねえ おこるのは おこるのは あたりまえでしょう  夜更けに聞こえる 足の音 耳をすませば 胸が鳴る 帰って来たかと 立ち上る ああ それなのに それなのに ねえ おこるのは おこるのは あたりまえでしょう
うちの女房にゃ髭がある美ち奴・杉狂児美ち奴・杉狂児星野貞志古賀政男古賀政男何か云おうと 思っても 女房にゃ 何だか 云えません そこでついつい嘘をゆう 「なんです あなた」 「いや別に 僕はそのあの」 パピプペ パピプペ パピプペポ うちの女房にゃ髭がある  朝の出がけの あいさつも 格子を開けての 只今も 何だか ビクビク 気がひける 「なんです あなた」 「いや別に 僕はそのあの」 パピプペ パピプペ パピプペポ うちの女房にゃ髭がある  姿やさしく 美しく どこが こわいか わからない こゝか あそこか わからない 「なんです あなた」 「いや別に 僕はそのあの」 パピプペ パピプペ パピプペポ うちの女房にゃ髭がある  地震 雷 火事 おやじ そいつは昔の ことですよ 今じゃ 女房が 苦手だね 「なんです あなた」 「いや別に 僕はそのあの」 パピプペ パピプペ パピプペポ うちの女房にゃ髭がある
青春サイクリング遊佐未森遊佐未森田中喜久子古賀政男みどりの風も さわやかに にぎるハンドル 心も軽く サイクリングサイクリング ヤッホーヤッホー 青い峠も 花咲く丘も ちょいとペダルで 一越えすれば 旅のつばめも ついてくるついてくる ヤッホーヤッホーヤッホーヤッホー  行こうよ君と どこまでも はずむ銀輪 リズムに乗って サイクリングサイクリング ヤッホーヤッホー 波もささやく 浜辺の道を 若い歌声合わせて 走りゃ 潮のかおりが 夢を呼ぶ夢を呼ぶ ヤッホーヤッホーヤッホーヤッホー  夕焼け空の あかね雲 風にマフラを なびかせながら サイクリングサイクリング ヤッホーヤッホー 走り疲れて 野ばらの花を 摘んで見返りゃ 地平の果てに あすも日和の 虹が立つ虹が立つ ヤッホーヤッホーヤッホーヤッホー
人生劇場水城一狼水城一狼佐野惣之助古賀政男やると思えば どこまでやるさ それが男の 魂(たましい)じゃないか 義理がすたれば この世はやみだ なまじとめるな 夜の雨  あんな女に 未練はないが なぜか涙が 流れてならぬ 男ごころは 男でなけりゃ わかるものかと あきらめた  時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ 吉良(きら)の仁吉は 男じゃないか おれも生きたや 仁吉のように 義理と人情の この世界
東京五輪音頭坂本九坂本九宮田隆古賀政男ハアー あの日ローマでながめた月が(ソーレトトントネ) 今日は都の空てらす(アチョイトネ) 四年たったらまたあいましょと かたい約束夢じゃない ヨイショコラ夢じゃない オリンピックの顔と顔 ソレトトントトトント 顔と顔  ハアー 待ちにまってた世界の祭(ソーレトトントネ) 西の国から東から(アチョイトネ) 北の空から 南の海もこえて 日本へドントキタ ヨイショコリャドントキタ オリンピックのはれすがた ソレトトントトトント はれすがた  ハアー イロもうれしや数えりゃ五つ(ソーレトトントネ) あおぐ旗みりゃはずむ胸(アチョイトネ) すがた形はちがっていても いずれおとらぬ若い花 ヨイショコリャ若い花 オリンピックの庭に咲く ソレトトントトトント 庭に咲く  ハアー 君がはやせば私はおどる(ソーレトトントネ) 菊の香りの秋の空(アチョイトネ) 羽をそろえて拍手の音に 飛んで来る来る赤とんぼ ヨイショコリャ赤とんぼ オリンピックの今日の歌 ソレトトントトトント 今日の歌
悲しい酒中森明菜中森明菜石本美由起古賀政男ひとり酒場で 飲む酒は 別れ涙の味がする 飲んで棄てたい 面影が 飲めばグラスに また浮かぶ  ああ 別れたあとの心残りよ 未練なのね あの人の面影 淋しさを忘れるために 飲んでいるのに 酒は今夜も私を悲しくさせる 酒よどうして どうして あの人を あきらめたらいいの あきらめたらいいの  酒よこころが あるならば 胸の悩みを 消してくれ 酔えば悲しく なる酒を 飲んで泣くのも 恋のため  一人ぽっちが 好きだよと 言った心の 裏で泣く 好きで添えない 人の世を 泣いて怨んで 夜が更ける
ゆかりの唄ディック・ミネディック・ミネ佐藤惣之助古賀政男都のともしび たのしく燃ゆれど わが胸は 露にむしばむ かよわき花 涙にかがやく 初恋も あゝ短きは 乙女の命  あゝ傷つきぬわが胸は、真白きリラの花のごと、 一人さびしく夕月に、すすり泣きつつしのびつつ、 あわれ今宵も散りて行く、ああ美わしの花よ、 なれの名は乙女、はかなくも消え行く雪よ、 なれの名も乙女、紅そめし頬も、 みどりのくろ髪も、束の間の秋の嵐にちりゆく。  高嶺の白雲 ほのかになびけど わが夢は さびし浅間の煙の影 嘆けどうつつに 消えゆきて あゝ短きは 乙女の命
愛の小窓ディック・ミネディック・ミネ佐藤惣之助古賀政男花の都に 身を拗(す)ねて 若き生命(いのち)を 散らすやら 夜の巷を 流れゆく 君がパイプの あゝうす煙  街のホールで 見る月は 弱い娘の 泣く涙 夢の光りも さびし気に なぜか今宵も あゝ更けてゆく  つゆの月草 やる瀬なく 夜毎やつるる この胸に 待てどくらせど かの人は 今日もかえらぬ あゝ雨の音  乙女ごころの くれないに 燃えてはかなき 小夜嵐 愛の小窓を ひらきつつ 熱い涙で あゝ君を待つ
酒は涙か溜息かディック・ミネディック・ミネ高橋掬太郎古賀政男酒は涙か ためいきか こころのうさの 捨てどころ  とおいえにしの かの人に 夜毎の夢の 切なさよ  酒は涙か ためいきか かなしい恋の 捨てどころ  忘れた筈の かの人に のこる心を なんとしょう
遊侠街道美空ひばり美空ひばり西條八十古賀政男佐伯亮敷居三寸 男が跨ぎゃ そとは白刃の くらやみ街道 喰ってやろうか 喰われてやろうか 勝負 勝負勝負の 火花のこの世  花はくれない 柳はみどり どうせ咲いても 短い生命(いのち) 勝つは生き甲斐 勝て勝て明日も 花も 花も嵐も どんと踏み越えて  胸をたたいて ゆくぞときめて 仰ぐ夜空は 十六夜(いざよい)月夜 女房可愛や 門出の祝い にっこり にっこり抱えた こも冠り
娘船頭さん美空ひばり美空ひばり西條八十古賀政男佐伯亮娘十八 口紅させど わたしゃ淋しい 船頭むすめ 燕来るのに 便りも無くて 見るはあやめの ヨウ花ばかり  想いそめたは 鹿島のまつり おまえゆかたで わたしは島田 祭太鼓に 櫓拍子あわせ 漕いだあの夜の ヨウ天の川  鐘が鳴ります 潮来の空で 月に墨絵の 十二の橋を 漕いで戻れど 別れたひとと 水のながれは ヨウ返りゃせぬ
浜昼顔五木ひろし五木ひろし寺山修司古賀政男竜崎孝路家のない子のする恋は たとえば瀬戸の赤とんぼ ねぐらさがせば陽が沈む 泣きたくないか日ぐれ径(みち) 日ぐれ径(みち)  たった一度の恋なのと 泣いてたきみは人の妻 ぼくは空ゆくちぎれ雲 ここはさい涯(はて)北の町 北の町  ひとり旅立つ思い出に 旅行鞄につめてきた 浜昼顔よいつまでも 枯れるなぼくの愛の花 愛の花
軍国の母美空ひばり美空ひばり島田磬也古賀政男佐伯亮こころおきなく祖国のため 名誉の戦死頼むぞと 涙も見せず励まして 我が子を送る朝の駅  散れよ若木のさくら花 男と生まれ戦場に 銃剣執るも大君のため 日本男児の本懐ぞ  生きて還ると思うなよ 白木の柩が届いたら 出かした我が子あっぱれと お前の母は褒めてやる  強く雄々しく軍国の 銃後を護る母じゃもの 女の身とて伝統の 忠義の二字に変わりゃせぬ
丘を越えて氷川きよし氷川きよし島田芳文古賀政男石倉重信丘を越えて 行こうよ 真澄の空は 朗らかに晴れて たのしいこころ 鳴るは 胸の血潮よ 讃えよ わが青春(はる)を いざゆけ 遥か希望の 丘を越えて  丘を越えて 行こうよ 小春の空は 麗らかに澄みて 嬉しいこころ 湧くは 胸の泉よ 讃えよ わが青春を いざ聞け 遠く希望の 鐘は鳴るよ
人生の並木路氷川きよし氷川きよし佐藤惣之助古賀政男石倉重信泣くないもとよ いもとよ泣くな 泣けばおさない 二人して 故郷をすてた 甲斐がない  遠いさびしい 日暮れの路で 泣いてしかった 兄さんの なみだの声を わすれたか  雪も降れ降れ 夜路のはても やがてかがやく あけぼのに わが世の春は きっと来る  生きてゆこうよ 希望に燃えて 愛の口笛 高らかに この人生の 並木路
ふり向かないで美空ひばり美空ひばり石川潭月古賀政男佐伯亮ふり向かないで 向いちゃ いやいや 悲しかないのに 涙がいっぱい 溢れているの…… 日ぐれの坂道の 向うへ消えた あゝ あの人の 姿……  ふり向かないで 向いちゃ いやいや 悲しかないのに 涙がいっぱい 流れてくるの…… 並木の黄昏に すぼめた肩が あゝ いつまでも 残る……  ふり向かないで 向いちゃ いやいや 悲しかないのに 涙がいっぱい 溢れているの…… ネオンのかゞやきが 夜霧の中に あゝ いつまでも 映る……
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