浪花川男のこころは 一夜(いちや)で変わる 女は一途に 愛を追う 水の都を さまよい往(ゆ)けば 夢のかけらか 七色ネオン 涙ながした 浪花川 一度はいのちと 思ったひとを おんなは一生 憎めない 夜の向こうに 面影追えば 浮いて沈んだ この世の運命(さだめ) 今日も見ている 浪花川 別れたあなたに ふたたび逢える 信じて待つのよ 戎橋(はし)の上 にごり水でも 生きてる限り きっと掴める 倖せひとつ 明日(あす)へ流れる 浪花川 | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 宮下健治 | 南郷達也 | 男のこころは 一夜(いちや)で変わる 女は一途に 愛を追う 水の都を さまよい往(ゆ)けば 夢のかけらか 七色ネオン 涙ながした 浪花川 一度はいのちと 思ったひとを おんなは一生 憎めない 夜の向こうに 面影追えば 浮いて沈んだ この世の運命(さだめ) 今日も見ている 浪花川 別れたあなたに ふたたび逢える 信じて待つのよ 戎橋(はし)の上 にごり水でも 生きてる限り きっと掴める 倖せひとつ 明日(あす)へ流れる 浪花川 |
大阪かたぎ髪の芯まで 惚れさせといて あんたなぜなぜ かくれんぼ 時代おくれと 嗤(わら)われようと 一途願かけ 水かけ不動 どうぞ逢わせて あゝおくれやす つめの先まで 演歌なおんな それがあんたの 捨て台詞 見かけだおしの 東京の女(ひと)にゃ 負けん負けんわ つくしてみせる そうやおんなは あゝ真心(こころ)やもん 骨の髄まで どあほな男(やつ)と 他人(ひと)に言われりゃ 腹たつわ 惚れたおひとの ほんとの味は わかりゃしまへん 世間の人にゃ あんた待ってる あゝいつまでも | 三門忠司 | 吉田旺 | 岡千秋 | | 髪の芯まで 惚れさせといて あんたなぜなぜ かくれんぼ 時代おくれと 嗤(わら)われようと 一途願かけ 水かけ不動 どうぞ逢わせて あゝおくれやす つめの先まで 演歌なおんな それがあんたの 捨て台詞 見かけだおしの 東京の女(ひと)にゃ 負けん負けんわ つくしてみせる そうやおんなは あゝ真心(こころ)やもん 骨の髄まで どあほな男(やつ)と 他人(ひと)に言われりゃ 腹たつわ 惚れたおひとの ほんとの味は わかりゃしまへん 世間の人にゃ あんた待ってる あゝいつまでも |
勘太郎月夜唄影か柳か 勘太郎さんか 伊那は七谷 糸ひく煙り 棄てて別れた 故郷の月に しのぶ今宵の ほととぎす 形(なり)はやくざに やつれていても 月よ見てくれ 心の錦 生まれ変って 天竜の水に うつす男の 晴れ姿 菊は栄える 葵は枯れる 桑を摘む頃 逢おうじゃないか 霧に消えゆく 一本刀 泣いて見送る 紅つつじ | 三門忠司 | 佐伯孝夫 | 清水保雄 | | 影か柳か 勘太郎さんか 伊那は七谷 糸ひく煙り 棄てて別れた 故郷の月に しのぶ今宵の ほととぎす 形(なり)はやくざに やつれていても 月よ見てくれ 心の錦 生まれ変って 天竜の水に うつす男の 晴れ姿 菊は栄える 葵は枯れる 桑を摘む頃 逢おうじゃないか 霧に消えゆく 一本刀 泣いて見送る 紅つつじ |
あん時ゃどしゃ降りあん時ゃどしゃ降り 雨ん中 胸をはずませ 濡れて待ってた 街の角(かど) ああ 初恋っていう奴(やつ)ぁ すばらしいもんさ 遠い日のこと みんな夢 ひとりしみじみ 思い出してる 雨ん中 あん時ゃどしゃ降り 雨の中 離れられずに 濡れて歩いた どこまでも ああ 別れるっていう奴ぁ たまんないもんさ 辛い運命(さだめ)を 恨んだよ ひとりしみじみ 思い出してる 雨ん中 あん時ゃどしゃ降り 雨ん中 やけのやんぱち 濡れて泣いたぜ 思い切り ああ 思い出っていう奴ぁ ほろ苦(にが)いもんさ 今じゃあの娘(こ)も どうしてか ひとりしみじみ 思い出してる 雨ん中 | 三門忠司 | 矢野亮 | 佐伯としを | | あん時ゃどしゃ降り 雨ん中 胸をはずませ 濡れて待ってた 街の角(かど) ああ 初恋っていう奴(やつ)ぁ すばらしいもんさ 遠い日のこと みんな夢 ひとりしみじみ 思い出してる 雨ん中 あん時ゃどしゃ降り 雨の中 離れられずに 濡れて歩いた どこまでも ああ 別れるっていう奴ぁ たまんないもんさ 辛い運命(さだめ)を 恨んだよ ひとりしみじみ 思い出してる 雨ん中 あん時ゃどしゃ降り 雨ん中 やけのやんぱち 濡れて泣いたぜ 思い切り ああ 思い出っていう奴ぁ ほろ苦(にが)いもんさ 今じゃあの娘(こ)も どうしてか ひとりしみじみ 思い出してる 雨ん中 |
瞼の母軒下三寸 借りうけまして 申しあげます おっ母さん たった一言 忠太郎と 呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやす (台詞) おかみさん、今何とか言いなすったね 親子の名のりが したかったら 堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが 笑わしちゃいけねえぜ 親にはぐれた子雀が ぐれたを叱るは 無理な話しよ 愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ おかみさん 俺の言うことを よく聞きなせぇ 尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んでもらえぬような こんな こんな やくざに 誰がしたんでぇ 世間の噂が 気になるならば こんなやくざを なぜ生んだ つれのうござんす おっ母さん 月も雲間で 月も雲間で もらい泣き (台詞) 何を言ってやんでぇ 何が今更、忠太郎だ 何が倅でぇ 俺にゃおっ母は、いねぇんでぇ おっ母さんは、俺の心の底に居るんだ 上と下との瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔の やさしい おっ母さんの面影(すがた)が浮かんでくらぁ 逢いたくなったら 逢いたくなったら 俺ァ、俺ァ瞼を つむるんだ 逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ これが浮世と いうものか 水熊横丁は 遠灯り 縞の合羽に 縞の合羽に 雪が散る (台詞) おっ母さん…… | 三門忠司 | 長谷川伸・坂口ふみ緒 | 沢しげと | | 軒下三寸 借りうけまして 申しあげます おっ母さん たった一言 忠太郎と 呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ たのみやす (台詞) おかみさん、今何とか言いなすったね 親子の名のりが したかったら 堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが 笑わしちゃいけねえぜ 親にはぐれた子雀が ぐれたを叱るは 無理な話しよ 愚痴じゃねぇ 未練じゃねぇ おかみさん 俺の言うことを よく聞きなせぇ 尋ね 尋ねた母親に 倅と呼んでもらえぬような こんな こんな やくざに 誰がしたんでぇ 世間の噂が 気になるならば こんなやくざを なぜ生んだ つれのうござんす おっ母さん 月も雲間で 月も雲間で もらい泣き (台詞) 何を言ってやんでぇ 何が今更、忠太郎だ 何が倅でぇ 俺にゃおっ母は、いねぇんでぇ おっ母さんは、俺の心の底に居るんだ 上と下との瞼を合わせりゃ 逢わねぇ昔の やさしい おっ母さんの面影(すがた)が浮かんでくらぁ 逢いたくなったら 逢いたくなったら 俺ァ、俺ァ瞼を つむるんだ 逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ これが浮世と いうものか 水熊横丁は 遠灯り 縞の合羽に 縞の合羽に 雪が散る (台詞) おっ母さん…… |
妻恋道中好いた女房に 三下(みくだ)り半(はん)を 投げて長脇差(ながどす) 永の旅 怨(うら)むまいぞえ 俺等のことは またの浮世で 逢うまでは 惚れていながら 惚れない素振り それがやくざの 恋とやら 二度と添うまい 街道がらす 阿呆(あほう)阿呆で 旅ぐらし 泣いてなるかと 心に誓や 誓う矢先に またほろり 馬鹿を承知の 俺等の胸を 何故に泣かすか 今朝の風 | 三門忠司 | 藤田まさと | 阿部武雄 | | 好いた女房に 三下(みくだ)り半(はん)を 投げて長脇差(ながどす) 永の旅 怨(うら)むまいぞえ 俺等のことは またの浮世で 逢うまでは 惚れていながら 惚れない素振り それがやくざの 恋とやら 二度と添うまい 街道がらす 阿呆(あほう)阿呆で 旅ぐらし 泣いてなるかと 心に誓や 誓う矢先に またほろり 馬鹿を承知の 俺等の胸を 何故に泣かすか 今朝の風 |
母恋吹雪酔ってくだまく 父(とと)さの声を 逃げて飛び出しゃ 吹雪(ふぶき)の夜道 つらい気持ちは わかっちゃいるが 俺(おい)らばかりに あゝ なぜあたる こんなときには 母(かか)さが恋し なんで俺らを 残して死んだ 呼んでみたって ちぎれて消える 星のかけらも あゝ 見えぬ空 徳利(とくり)かこった 凍(しば)れる指に 岩手おろしが じんじとしみる たったふたりの 親子であれば 涙ぬぐって あゝ もどる道 | 三門忠司 | 矢野亮 | 林伊佐緒 | | 酔ってくだまく 父(とと)さの声を 逃げて飛び出しゃ 吹雪(ふぶき)の夜道 つらい気持ちは わかっちゃいるが 俺(おい)らばかりに あゝ なぜあたる こんなときには 母(かか)さが恋し なんで俺らを 残して死んだ 呼んでみたって ちぎれて消える 星のかけらも あゝ 見えぬ空 徳利(とくり)かこった 凍(しば)れる指に 岩手おろしが じんじとしみる たったふたりの 親子であれば 涙ぬぐって あゝ もどる道 |
玄海ブルース情け知らずと わらわば笑え ひとにゃ見せない 男の泪 どうせ俺らは 玄海灘の 波に浮寝の かもめ鳥 紅い灯(ほ)かげの グラスに浮ぶ 影が切ない 夜更けのキャバレー 酔うて歌えど 晴れない胸は ドラよお前が 知るばかり 嵐吹きまく 玄海越えて 男船乗り 往く道ゃひとつ 雲の切れ間に キラリと光る 星がたよりの 人生さ | 三門忠司 | 大高ひさを | 長津義司 | | 情け知らずと わらわば笑え ひとにゃ見せない 男の泪 どうせ俺らは 玄海灘の 波に浮寝の かもめ鳥 紅い灯(ほ)かげの グラスに浮ぶ 影が切ない 夜更けのキャバレー 酔うて歌えど 晴れない胸は ドラよお前が 知るばかり 嵐吹きまく 玄海越えて 男船乗り 往く道ゃひとつ 雲の切れ間に キラリと光る 星がたよりの 人生さ |
白鷺三味線白鷺は 小首かしげて 水の中 わたしと おまえは エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク 深い仲 白鷺の羽も濡れます 恋ゆえに 吉原田圃(たんぼ)の エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク 春の雨 命がけ 慈悲じゃ情けじゃここ明けて 今夜は 逢わなきゃ エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク こがれ死に ゆるしてね わるいわたしの別れぐせ 酔わなきゃ 拗(す)ねたり エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク つねったり 三味線の 糸を頼りに 片便り この糸 切れたら エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク なんとしょう | 三門忠司 | 西条八十 | 上原げんと | | 白鷺は 小首かしげて 水の中 わたしと おまえは エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク 深い仲 白鷺の羽も濡れます 恋ゆえに 吉原田圃(たんぼ)の エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク 春の雨 命がけ 慈悲じゃ情けじゃここ明けて 今夜は 逢わなきゃ エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク こがれ死に ゆるしてね わるいわたしの別れぐせ 酔わなきゃ 拗(す)ねたり エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク つねったり 三味線の 糸を頼りに 片便り この糸 切れたら エー それそれ そじゃないか ピイチク パアチク なんとしょう |
大利根無情利根の利根の川風 よしきりの 声が冷たく 身をせめる これが浮世か 見てはいけない 西空見れば 江戸へ江戸へひと刷毛 あかね雲 「佐原囃子が聴こえてくらあ想い出すなア…、 御玉ヶ池の千葉道場か、うふ…。 平手造酒も、今じゃやくざの用心棒、人生裏街道の枯落葉か。」 義理の義理の夜風に さらされて 月よお前も 泣きたかろ こゝろみだれて 抜いたすすきを 奥歯で噛んだ 男男泪の 落し差し 「止めて下さるな、妙心殿。 落ちぶれ果てても平手は武士じゃ男の散りぎわだけは知って居り申す、 行かねばならぬそこをどいて下され、行かねばならぬのだ。」 瞼瞼ぬらして 大利根の 水に流した 夢いくつ 息をころして 地獄まいりの 冷酒のめば 鐘が鐘が鳴る鳴る 妙円寺 | 三門忠司 | 猪又良 | 長津義司 | | 利根の利根の川風 よしきりの 声が冷たく 身をせめる これが浮世か 見てはいけない 西空見れば 江戸へ江戸へひと刷毛 あかね雲 「佐原囃子が聴こえてくらあ想い出すなア…、 御玉ヶ池の千葉道場か、うふ…。 平手造酒も、今じゃやくざの用心棒、人生裏街道の枯落葉か。」 義理の義理の夜風に さらされて 月よお前も 泣きたかろ こゝろみだれて 抜いたすすきを 奥歯で噛んだ 男男泪の 落し差し 「止めて下さるな、妙心殿。 落ちぶれ果てても平手は武士じゃ男の散りぎわだけは知って居り申す、 行かねばならぬそこをどいて下され、行かねばならぬのだ。」 瞼瞼ぬらして 大利根の 水に流した 夢いくつ 息をころして 地獄まいりの 冷酒のめば 鐘が鐘が鳴る鳴る 妙円寺 |
次男坊鴉どこへ飛ぶのか 次男坊鴉 笠にみぞれの 散る中を なまじ小粋に 別れたせいか 日光街道の 日光街道の 灯がうるむ 人が目をむく さむらいやくざ お奉行さまから 賭場(とば)あらし 泥溝(どぶ)の世界に 何故身を投げる わけはあの娘の わけはあの娘の 瞳(め)に聞きな 恋が切ない 次男坊鴉 逢うて三年 三度笠 なんの今更 旗本ぐらし どうせ半目(はんめ)と どうせ半目と 出たものを | 三門忠司 | 萩原四朗 | 倉若晴生 | | どこへ飛ぶのか 次男坊鴉 笠にみぞれの 散る中を なまじ小粋に 別れたせいか 日光街道の 日光街道の 灯がうるむ 人が目をむく さむらいやくざ お奉行さまから 賭場(とば)あらし 泥溝(どぶ)の世界に 何故身を投げる わけはあの娘の わけはあの娘の 瞳(め)に聞きな 恋が切ない 次男坊鴉 逢うて三年 三度笠 なんの今更 旗本ぐらし どうせ半目(はんめ)と どうせ半目と 出たものを |
小判鮫の唄かけた情が いつわりならば なんで濡れよか 男の胸が かつら下地に ともしび揺れて いつか浮き名の こぼれ紅 好きといおうか 嫌いといおうか 嘘と誠は 両花道よ 仇な夜風に まただまされて ほろり落とした 舞い扇 誰の涙か 二片三片(ふたひらみひら) まわり舞台に 散る花片よ 恋は一筋 生命(いのち)にかけて なんの恐かろ 小判鮫 | 三門忠司 | 高橋掬太郎 | 大村能章 | | かけた情が いつわりならば なんで濡れよか 男の胸が かつら下地に ともしび揺れて いつか浮き名の こぼれ紅 好きといおうか 嫌いといおうか 嘘と誠は 両花道よ 仇な夜風に まただまされて ほろり落とした 舞い扇 誰の涙か 二片三片(ふたひらみひら) まわり舞台に 散る花片よ 恋は一筋 生命(いのち)にかけて なんの恐かろ 小判鮫 |
吉良の仁吉海道名物 数あれど 三河音頭に 打ち太鼓 ちょいと太田の 仁吉どん 後ろ姿の 粋なこと 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めて呉れるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い別れを なぜ切らぬ 嫁と呼ばれて 未だ三月 ほんに儚(はか)ない 夢のあと 行かせともなや 荒神(こうじん)山へ 行けば血の雨 涙雨 | 三門忠司 | 萩原四朗 | 山下五朗 | | 海道名物 数あれど 三河音頭に 打ち太鼓 ちょいと太田の 仁吉どん 後ろ姿の 粋なこと 吉良の港は おぼろ月 泣けば乱れる 黒髪の 赤いてがらも 痛ましや お菊十八 恋女房 引くに引かれぬ 意地の道 止めて呉れるな 名がすたる いやな渡世の 一本刀 辛い別れを なぜ切らぬ 嫁と呼ばれて 未だ三月 ほんに儚(はか)ない 夢のあと 行かせともなや 荒神(こうじん)山へ 行けば血の雨 涙雨 |
逢いたかったぜ逢いたかったぜ 三年振りに 逢えてうれしや 呑もうじゃないか 昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ 男同志で 酒くみかわす 町の場末の 縄のれん 生まれ故郷の 思い出話 今宵しみじみ 語ろじゃないか 昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ 今度あの娘に 出逢ったならば 無事(まめ)でいるよと 言ってくれ 誰が流すか ギターの唄に 遠い思い出 忍ぼじゃないか 昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ 夢が欲しさに 小雨の路地で 泣いたあの日が なつかしい | 三門忠司 | 石本美由起 | 上原げんと | | 逢いたかったぜ 三年振りに 逢えてうれしや 呑もうじゃないか 昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ 男同志で 酒くみかわす 町の場末の 縄のれん 生まれ故郷の 思い出話 今宵しみじみ 語ろじゃないか 昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ 今度あの娘に 出逢ったならば 無事(まめ)でいるよと 言ってくれ 誰が流すか ギターの唄に 遠い思い出 忍ぼじゃないか 昔なじみの 昔なじみの お前と俺さ 夢が欲しさに 小雨の路地で 泣いたあの日が なつかしい |
涙の酒男一途の火の恋を 何んで涙でけされよう 未練ばかりがただつのる 夜の暗さを はしご酒 浴びておぼれてなお酔えぬ 酒のにがさをかみしめる 露地の屋台の灯にさえも 男心が 泣ける夜 涙ぐんでた あの顔に なんで嘘などあるもんか 噂なんだぜ 噂だと 胸にきかせる はしご酒 | 三門忠司 | 中山邦雄 | 小池青磁 | | 男一途の火の恋を 何んで涙でけされよう 未練ばかりがただつのる 夜の暗さを はしご酒 浴びておぼれてなお酔えぬ 酒のにがさをかみしめる 露地の屋台の灯にさえも 男心が 泣ける夜 涙ぐんでた あの顔に なんで嘘などあるもんか 噂なんだぜ 噂だと 胸にきかせる はしご酒 |
一本刀土俵入り千両万両 積んだとて 銭じゃ買えない 人ごころ 受けた情の 数々に 上州子鴉 泣いて居ります 泣いて居ります この通り 「わしゃア姐さんのようないい人に、めぐり逢ったのは初めてだ、 はい、はい、きっと成ります。横綱になった姿を姐さんに見て貰います。 そしてなア、わしゃ死んだおっ母さんの御墓の前で 立派な土俵入りがしたい……。」 野暮な浮世の うら表 教えこまれて 一昔 夢でござんす なにもかも 角力(すもう)修業も 今じゃ日蔭の 今じゃ日蔭の 三度笠 「角力(すもう)にゃなれず、やくざになって尋ねて見りゃこの始末。 さァ、姐さん、この金持って、早くお行きなせえまし。 飛ぶにぁ今が汐時だ。後はあっしが引受けました。 さァ、早く早く行きなさいまし。 ああ、もし、お蔦はん。親子三人、何時までも仲良く御暮しなさんせ。 十年前に櫛、笄(こうがい)、巾着ぐるみ、意見を貰った姐はんへ、 せめて見て貰う駒形のしがねぇ姿の土俵入りでござんす。」 御恩返しの 真似ごとは 取手宿場の 仁義沙汰 御覧下され お蔦さん せめて茂兵衛の 花の手数(でず)入り 花の手数(でず)入り 土俵入り | 三門忠司 | 藤田まさと | 春川一夫 | | 千両万両 積んだとて 銭じゃ買えない 人ごころ 受けた情の 数々に 上州子鴉 泣いて居ります 泣いて居ります この通り 「わしゃア姐さんのようないい人に、めぐり逢ったのは初めてだ、 はい、はい、きっと成ります。横綱になった姿を姐さんに見て貰います。 そしてなア、わしゃ死んだおっ母さんの御墓の前で 立派な土俵入りがしたい……。」 野暮な浮世の うら表 教えこまれて 一昔 夢でござんす なにもかも 角力(すもう)修業も 今じゃ日蔭の 今じゃ日蔭の 三度笠 「角力(すもう)にゃなれず、やくざになって尋ねて見りゃこの始末。 さァ、姐さん、この金持って、早くお行きなせえまし。 飛ぶにぁ今が汐時だ。後はあっしが引受けました。 さァ、早く早く行きなさいまし。 ああ、もし、お蔦はん。親子三人、何時までも仲良く御暮しなさんせ。 十年前に櫛、笄(こうがい)、巾着ぐるみ、意見を貰った姐はんへ、 せめて見て貰う駒形のしがねぇ姿の土俵入りでござんす。」 御恩返しの 真似ごとは 取手宿場の 仁義沙汰 御覧下され お蔦さん せめて茂兵衛の 花の手数(でず)入り 花の手数(でず)入り 土俵入り |
かえり船波の背の背に ゆられてゆれて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼合わせりゃ 瞼に浮ぶ 霧の波止場の 銅鑼(どら)の音 熱い涙も 故国に着けば 嬉し涙と 変わるだろ 鴎行くなら 男の心 せめてあの娘に 伝えてよ | 三門忠司 | 清水みのる | 倉若晴生 | | 波の背の背に ゆられてゆれて 月の潮路の かえり船 霞む故国よ 小島の沖じゃ 夢もわびしく よみがえる 捨てた未練が 未練となって 今も昔の 切なさよ 瞼合わせりゃ 瞼に浮ぶ 霧の波止場の 銅鑼(どら)の音 熱い涙も 故国に着けば 嬉し涙と 変わるだろ 鴎行くなら 男の心 せめてあの娘に 伝えてよ |
雪の渡り鳥合羽からげて 三度笠 どこを塒(ねぐら)の 渡り鳥 愚痴じゃなけれど この俺にゃ 帰る瀬もない 伊豆の下田の 灯が恋し 意地に生きるが 男だと 胸にきかせて 旅ぐらし 三月三年 今もなお 思い切れずに 残る未練が 泣いている 払い除(の)けても 降りかゝる 何を恨みの 雪しぐれ 俺も鯉名の 銀平さ 抜くか長脇差(ながどす) ぬけば白刃に 血の吹雪 | 三門忠司 | 清水みのる | 陸奥明 | | 合羽からげて 三度笠 どこを塒(ねぐら)の 渡り鳥 愚痴じゃなけれど この俺にゃ 帰る瀬もない 伊豆の下田の 灯が恋し 意地に生きるが 男だと 胸にきかせて 旅ぐらし 三月三年 今もなお 思い切れずに 残る未練が 泣いている 払い除(の)けても 降りかゝる 何を恨みの 雪しぐれ 俺も鯉名の 銀平さ 抜くか長脇差(ながどす) ぬけば白刃に 血の吹雪 |
男の燈台酒場は男の 燈台と いつか誰かが 云っていた こころ時化(しけ)てる 路地裏で みつけた提灯(あかり)の 暖かさ 生きぬく生命(いのち)の 灯(ひ)がともる 徳利を並べて ゆらゆらと 酔えば一夜(いちや)の 酒の舟 遠い彼方で 呼ぶものは 可愛いあの娘の あの胸か それとも忘れた あの夢か 嵐の夜更けが 過ぎたなら 凪(なぎ)の夜明けが 来るという 溺れかけてた 俺だけど 無情(つめたい)ばかりの 都会(まち)じゃない 情けの涙も 明日もある | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 山口ひろし | | 酒場は男の 燈台と いつか誰かが 云っていた こころ時化(しけ)てる 路地裏で みつけた提灯(あかり)の 暖かさ 生きぬく生命(いのち)の 灯(ひ)がともる 徳利を並べて ゆらゆらと 酔えば一夜(いちや)の 酒の舟 遠い彼方で 呼ぶものは 可愛いあの娘の あの胸か それとも忘れた あの夢か 嵐の夜更けが 過ぎたなら 凪(なぎ)の夜明けが 来るという 溺れかけてた 俺だけど 無情(つめたい)ばかりの 都会(まち)じゃない 情けの涙も 明日もある |
雨の居酒屋あんなに愛した ふたりじゃないか なんで悲しい ことを云う 雨の居酒屋 お馴染み横丁 男ごころは どしゃ降りなのさ 別れるなんて 云うんじゃないよ 未練というのじゃ ないんだけれど 他のおんなじゃ 駄目なのさ 雨の居酒屋 気まぐれ夜風 二度とかえらぬ 果敢(はか)ない恋さ なぐさめなんか 聞きたかないよ どこでも行きなよ 忘れてやるさ 馬鹿な男の 痩(や)せ我慢 雨の居酒屋 涙のグラス 胸の芯まで ずぶ濡れなのさ 倖せどうか 掴んでくれよ | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 中村典正 | 前田俊明 | あんなに愛した ふたりじゃないか なんで悲しい ことを云う 雨の居酒屋 お馴染み横丁 男ごころは どしゃ降りなのさ 別れるなんて 云うんじゃないよ 未練というのじゃ ないんだけれど 他のおんなじゃ 駄目なのさ 雨の居酒屋 気まぐれ夜風 二度とかえらぬ 果敢(はか)ない恋さ なぐさめなんか 聞きたかないよ どこでも行きなよ 忘れてやるさ 馬鹿な男の 痩(や)せ我慢 雨の居酒屋 涙のグラス 胸の芯まで ずぶ濡れなのさ 倖せどうか 掴んでくれよ |
雨降る波止場倖せひとつ おまえにやれず うしろ姿を 見送った あゝあの日も… こんな雨だった 出船の汽笛が 遠くで哭(な)けば 思いだすんだ… 雨降る波止場 ポツリと点(とも)る 桟橋あかり 何故か目頭 熱くなる あゝあの日も… こんな雨だった 歳月(つきひ)は過ぎても むかしの笑顔 胸で揺れてる… 雨降る波止場 男は一度 愛したおんな 忘れられない 忘れない あゝあの日も… こんな雨だった いまさら逢えない おまえの名前 今も呼んでる… 雨降る波止場 | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 中村典正 | 前田俊明 | 倖せひとつ おまえにやれず うしろ姿を 見送った あゝあの日も… こんな雨だった 出船の汽笛が 遠くで哭(な)けば 思いだすんだ… 雨降る波止場 ポツリと点(とも)る 桟橋あかり 何故か目頭 熱くなる あゝあの日も… こんな雨だった 歳月(つきひ)は過ぎても むかしの笑顔 胸で揺れてる… 雨降る波止場 男は一度 愛したおんな 忘れられない 忘れない あゝあの日も… こんな雨だった いまさら逢えない おまえの名前 今も呼んでる… 雨降る波止場 |
大阪ちぎりどうぞ添わせて おくれやす 水掛お不動 水びたし 過去を打ち明け 一緒に泣いた そんなあなたも 訳あるお方 この縁下さい 大阪ちぎり 広い川ほど なぜか静か 流れる淀川 男川 深いふところ あなたの器 抱いて下さい その手で確(しか)と みちづれ このひと 大阪ちぎり 先の見えない 土砂降りも 相合傘なら 花・すだれ 夫婦善哉 あなたと生きる 苦労なんぼの 曽根崎ごころ 明日に春呼ぶ 大阪ちぎり | 三門忠司 | 坂口照幸 | 宮下健治 | 池多孝春 | どうぞ添わせて おくれやす 水掛お不動 水びたし 過去を打ち明け 一緒に泣いた そんなあなたも 訳あるお方 この縁下さい 大阪ちぎり 広い川ほど なぜか静か 流れる淀川 男川 深いふところ あなたの器 抱いて下さい その手で確(しか)と みちづれ このひと 大阪ちぎり 先の見えない 土砂降りも 相合傘なら 花・すだれ 夫婦善哉 あなたと生きる 苦労なんぼの 曽根崎ごころ 明日に春呼ぶ 大阪ちぎり |
百年坂早いものだよ 一緒になって ことし節目の 二十と五年 式も挙げずに 負い目な俺に いつも笑顔で ついて来た 行く坂 この道 百年坂へ 俺とおまえの 夢が咲く こんな出不精 無口なやつと どこが良くって 相方さんに みんなおまえに 任(まか)せていれば ことが運んだ いい方に 行く坂 この道 百年坂へ 酒もひとしお 胸に沁む 花の見方も 年ごと変わる 咲けよ匂えよ 精一杯に 楽に生きれぬ 似たもの同志 今日のしあわせ 噛みしめて 行く先 この道 百年坂へ おまえ一生 みちづれに | 三門忠司 | 坂口照幸 | 宮下健治 | 佐伯亮 | 早いものだよ 一緒になって ことし節目の 二十と五年 式も挙げずに 負い目な俺に いつも笑顔で ついて来た 行く坂 この道 百年坂へ 俺とおまえの 夢が咲く こんな出不精 無口なやつと どこが良くって 相方さんに みんなおまえに 任(まか)せていれば ことが運んだ いい方に 行く坂 この道 百年坂へ 酒もひとしお 胸に沁む 花の見方も 年ごと変わる 咲けよ匂えよ 精一杯に 楽に生きれぬ 似たもの同志 今日のしあわせ 噛みしめて 行く先 この道 百年坂へ おまえ一生 みちづれに |
おんなのグラス忘れることが 下手だから いつか涙の 酒になる 夜が淋しい おんなのグラス 恋しい憎い 面影に 指環の迹(あと)を そっと噛む 相合傘の このボトル 見れば尚さら つらくなる 揺れる想い出 おんなのグラス そんなに飲んじゃ 駄目だよと 叱ったひとは もういない しあわせ止まれ この指に 夢の果敢(はか)なさ 頼りなさ 明日(あす)に生きてく おんなのグラス 朝までそっと 眠らせる やさしい胸が 欲しいのよ | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 宮下健治 | 南郷達也 | 忘れることが 下手だから いつか涙の 酒になる 夜が淋しい おんなのグラス 恋しい憎い 面影に 指環の迹(あと)を そっと噛む 相合傘の このボトル 見れば尚さら つらくなる 揺れる想い出 おんなのグラス そんなに飲んじゃ 駄目だよと 叱ったひとは もういない しあわせ止まれ この指に 夢の果敢(はか)なさ 頼りなさ 明日(あす)に生きてく おんなのグラス 朝までそっと 眠らせる やさしい胸が 欲しいのよ |
大阪流転風の寒さに 背中を丸め 歩く裏町 灯(ひ)も暗い どこで人生 間違えたのか 痛む涙の 傷あとよ 影も泣いてる… 大阪流転 愚痴をこぼせば 世間が嘲笑(わら)う 酒に溺れりゃ なお辛(つら)い 何だどうした しっかりしろと 叱るみたいな 路地の月 夢も枯れそな… 大阪流転 欠(か)けたネオンが 川面に映る 明日(あす)は晴れやら 曇りやら 何でこのまま 終われるものか 意地のひと花 咲かすまで 男さすらい… 大阪流転 | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 宮下健治 | 南郷達也 | 風の寒さに 背中を丸め 歩く裏町 灯(ひ)も暗い どこで人生 間違えたのか 痛む涙の 傷あとよ 影も泣いてる… 大阪流転 愚痴をこぼせば 世間が嘲笑(わら)う 酒に溺れりゃ なお辛(つら)い 何だどうした しっかりしろと 叱るみたいな 路地の月 夢も枯れそな… 大阪流転 欠(か)けたネオンが 川面に映る 明日(あす)は晴れやら 曇りやら 何でこのまま 終われるものか 意地のひと花 咲かすまで 男さすらい… 大阪流転 |
紅蓮酒君を忘れる ために呑む おとこ未練の 紅蓮酒 遠くなるほど 近くなる おもかげ瞼に また連れて ひとり裏まち 雨酒場 紅く咲いても 水の花 どうせどうせの 紅蓮酒 いちど渡れば 戻れない 渡良瀬川だと 知りながら 泣いて渡った 他人橋 雨も燃えれば 火に変わる まして旅路の 紅蓮酒 俺が作った 泣きぼくろ 幸せぼくろに 変わったか なみだ縦縞(たてじま) 雨すだれ | 三門忠司 | 志賀大介 | 影山時則 | 池多孝春 | 君を忘れる ために呑む おとこ未練の 紅蓮酒 遠くなるほど 近くなる おもかげ瞼に また連れて ひとり裏まち 雨酒場 紅く咲いても 水の花 どうせどうせの 紅蓮酒 いちど渡れば 戻れない 渡良瀬川だと 知りながら 泣いて渡った 他人橋 雨も燃えれば 火に変わる まして旅路の 紅蓮酒 俺が作った 泣きぼくろ 幸せぼくろに 変わったか なみだ縦縞(たてじま) 雨すだれ |
挽歌の海厭と云う子に なあ母さん あとを継がせて 何になろ 海の海の 海のふるさと 玄海灘を 俺とおまえで あゝ繋ぐ船 海も変わって なあ母さん 漁も確かに 先細り 先の先の 先の見えてる 暮らしであれば せがれ云うのも あゝ道理やら 船を下りても なあ母さん 海は守ろや 俺達ちで 今日も今日も 今日も船漕ぐ 玄海灘は 俺とおまえの あゝ子守歌 | 三門忠司 | 坂口照幸 | 宮下健治 | | 厭と云う子に なあ母さん あとを継がせて 何になろ 海の海の 海のふるさと 玄海灘を 俺とおまえで あゝ繋ぐ船 海も変わって なあ母さん 漁も確かに 先細り 先の先の 先の見えてる 暮らしであれば せがれ云うのも あゝ道理やら 船を下りても なあ母さん 海は守ろや 俺達ちで 今日も今日も 今日も船漕ぐ 玄海灘は 俺とおまえの あゝ子守歌 |
大阪化粧こんな女に 道草したら 駄目になるわと 寂(さび)しく微笑(わら)う 夢も将来(あした)も ある男(ひと)だから 辛いのよ… 涙ごころに 口紅(べに)ひいて 夜に生きてる… 大阪化粧 今はひとりが 気楽でいいと 無理に強がる 癖さえついた 過去をひきずる 指輪の迹が 痛む夜… 崩れおちそな この胸を 酒でささえる… 大阪化粧 眠りはぐれて 見つめる水面(みなも) 恋の数だけ ネオンが揺れる なんで倖せ 私にだけは 通せんぼ… きっと明日は いい男(ひと)に 逢える気がする… 大阪化粧 | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 山口ひろし | | こんな女に 道草したら 駄目になるわと 寂(さび)しく微笑(わら)う 夢も将来(あした)も ある男(ひと)だから 辛いのよ… 涙ごころに 口紅(べに)ひいて 夜に生きてる… 大阪化粧 今はひとりが 気楽でいいと 無理に強がる 癖さえついた 過去をひきずる 指輪の迹が 痛む夜… 崩れおちそな この胸を 酒でささえる… 大阪化粧 眠りはぐれて 見つめる水面(みなも) 恋の数だけ ネオンが揺れる なんで倖せ 私にだけは 通せんぼ… きっと明日は いい男(ひと)に 逢える気がする… 大阪化粧 |
君恋酒ごめん すまぬと 思いつつ 向けた背中が 遠くなる 泣くな泣くなと 旅路の雨が 俺のなみだを また誘う 白いおもかげ 連れて亦(また)飲む 君恋酒よ 思いどおりに ならないと 道に膝つく 夜もある 吹けば崩れる 積み木の様な 寒い暮らしは させられぬ 雨のとれもろ 胸に染みるぜ 君恋酒よ 夢のかけらを 集めても 元のふたりにゃ 戻れない ひとり身を引く おとこの心 いつか分かって くれるだろ 明日のしあわせ ねがう旅路の 君恋酒よ | 三門忠司 | 志賀大介 | 影山時則 | 池多孝春 | ごめん すまぬと 思いつつ 向けた背中が 遠くなる 泣くな泣くなと 旅路の雨が 俺のなみだを また誘う 白いおもかげ 連れて亦(また)飲む 君恋酒よ 思いどおりに ならないと 道に膝つく 夜もある 吹けば崩れる 積み木の様な 寒い暮らしは させられぬ 雨のとれもろ 胸に染みるぜ 君恋酒よ 夢のかけらを 集めても 元のふたりにゃ 戻れない ひとり身を引く おとこの心 いつか分かって くれるだろ 明日のしあわせ ねがう旅路の 君恋酒よ |
くれないの雨雨が身をさす こころを砕く なみだも変る 血の色に 季節の色は 転がるけれど おれはおまえが 染めたまま 哀しい色だね くれないの雨 寂(さび)しがりやの おまえの胸を 温(ぬく)める春は いつ戻る おまえが付けた この爪痕が いまも雨降りゃ 疼くのさ 切ない色だね くれないの雨 入り損ねりゃ 出口が見えぬ 見えなきゃ夢も 行(ゆ)き止まり おとこの未練 見透かす様な 暗い無口な 露地あかり 淋(さみ)しい色だね くれないの雨 | 三門忠司 | 志賀大介 | 影山時則 | 池多孝春 | 雨が身をさす こころを砕く なみだも変る 血の色に 季節の色は 転がるけれど おれはおまえが 染めたまま 哀しい色だね くれないの雨 寂(さび)しがりやの おまえの胸を 温(ぬく)める春は いつ戻る おまえが付けた この爪痕が いまも雨降りゃ 疼くのさ 切ない色だね くれないの雨 入り損ねりゃ 出口が見えぬ 見えなきゃ夢も 行(ゆ)き止まり おとこの未練 見透かす様な 暗い無口な 露地あかり 淋(さみ)しい色だね くれないの雨 |
裏町川冷たい世間に 転んで泣いて いのちを温(ぬく)める 酒を呑む 男ごころの 裏町川よ 思い通りにゃ ならないけれど 捨てはしないさ 夢だけは 初めて出逢った 気がしないのと 無邪気に甘えた 片えくぼ 過去を振り向く 裏町川よ なんであいつを ひとりにしたと 路地の夜風が また責める 暖簾をかきわけ 見上げる夜空(そら)に 故郷と同んなじ 月がでる 浮いて沈んだ 裏町川よ 生きていりゃこそ いつかは来るさ 花を咲かせる 春の日が | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 宮下健治 | 南郷達也 | 冷たい世間に 転んで泣いて いのちを温(ぬく)める 酒を呑む 男ごころの 裏町川よ 思い通りにゃ ならないけれど 捨てはしないさ 夢だけは 初めて出逢った 気がしないのと 無邪気に甘えた 片えくぼ 過去を振り向く 裏町川よ なんであいつを ひとりにしたと 路地の夜風が また責める 暖簾をかきわけ 見上げる夜空(そら)に 故郷と同んなじ 月がでる 浮いて沈んだ 裏町川よ 生きていりゃこそ いつかは来るさ 花を咲かせる 春の日が |
博多時雨一度惚れたら 心底つくす だから悲しい 恋になる ひとりが切ない おんなの胸に 博多時雨が 降る夜は 中洲(なかす)の灯りが 涙でにじむ… 雨の天神 ひとつの傘で 浮名ながした ネオン町 面影ゆれてる おんなの胸を 博多時雨が 泣かす夜は あなたが教えた お酒にすがる… 夜の那珂川(なかがわ) 飛べない鴎 あれも夢です これも夢 倖せ知らずの おんなの胸を 博多時雨が 濡らす夜は やさしい誰かの ぬくもり欲しい… | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 宮下健治 | 南郷達也 | 一度惚れたら 心底つくす だから悲しい 恋になる ひとりが切ない おんなの胸に 博多時雨が 降る夜は 中洲(なかす)の灯りが 涙でにじむ… 雨の天神 ひとつの傘で 浮名ながした ネオン町 面影ゆれてる おんなの胸を 博多時雨が 泣かす夜は あなたが教えた お酒にすがる… 夜の那珂川(なかがわ) 飛べない鴎 あれも夢です これも夢 倖せ知らずの おんなの胸を 博多時雨が 濡らす夜は やさしい誰かの ぬくもり欲しい… |
親父のハガキむかし親父が 戦地で出した 金じゃ買えない このハガキ 幼い頃の 姉さん宛ての 「ゲンキデ アソンデ オリマスカ」 わが子を思う 親心 俺は初めて 読んだのさ 合歓(ねむ)の花の絵 一輪添えて 愛を伝えた 牡丹江(ぼたんこう) 会いたくなって 抱き上げたくて 「シャシンヲ マイニチ ミテイマス」 手書きの文字の 懐かしさ 雨か涙か 染みた跡 辛いことには なんにも触れず 胸に納めた 心意気 仕舞いに一つ 案じたことは 「カゼナド ヒイテハ イケマセン」 わが子を思う 親心 俺と飲もうぜ 供え酒 | 三門忠司 | 安倍暁 | 岡千秋 | 南郷達也 | むかし親父が 戦地で出した 金じゃ買えない このハガキ 幼い頃の 姉さん宛ての 「ゲンキデ アソンデ オリマスカ」 わが子を思う 親心 俺は初めて 読んだのさ 合歓(ねむ)の花の絵 一輪添えて 愛を伝えた 牡丹江(ぼたんこう) 会いたくなって 抱き上げたくて 「シャシンヲ マイニチ ミテイマス」 手書きの文字の 懐かしさ 雨か涙か 染みた跡 辛いことには なんにも触れず 胸に納めた 心意気 仕舞いに一つ 案じたことは 「カゼナド ヒイテハ イケマセン」 わが子を思う 親心 俺と飲もうぜ 供え酒 |
人生一勝二敗季節はずれの 篠つく雨に 耐えて咲いてる 花もある 男の生きざま 見るような こんな景色が 俺は好き 勝つも負けるも 浮き世道 そうさ人生 一勝二敗で丁度いい 若い時には 只がむしゃらに 勝ちを見つめて 生きてきた 振向きゃあの人 旅の空 生きてここまで 来れたのは 俺の小さな 勝ち星だ そうさ人生 一勝二敗で丁度いい 夢で枕を 濡らした夜も 明けりゃやる気の 朝になる いのちの辛さを 噛みしめて 生きた歩(あゆ)みに 嘘はない 負けて覚える 事もある そうさ人生 一勝二敗で丁度いい | 三門忠司 | 志賀大介 | 岡千秋 | 南郷達也 | 季節はずれの 篠つく雨に 耐えて咲いてる 花もある 男の生きざま 見るような こんな景色が 俺は好き 勝つも負けるも 浮き世道 そうさ人生 一勝二敗で丁度いい 若い時には 只がむしゃらに 勝ちを見つめて 生きてきた 振向きゃあの人 旅の空 生きてここまで 来れたのは 俺の小さな 勝ち星だ そうさ人生 一勝二敗で丁度いい 夢で枕を 濡らした夜も 明けりゃやる気の 朝になる いのちの辛さを 噛みしめて 生きた歩(あゆ)みに 嘘はない 負けて覚える 事もある そうさ人生 一勝二敗で丁度いい |
ひとり涙生きてここまで これたのは 運がよかった だけのこと 人に誇れる ものなど無いが 酒を相手の この止り木が そこそこ様に なってきた ひとり涙の 通り雨 どんな時代に なったって 義理と人情は 外せない 嘘をついたら 死ぬ迄泣くと 云った親父の あの横顔が まぶたをよぎる 時がある ひとり涙の 偲び雨 もっとこまわり 利いてたら 別な生き方 あったろうに いつも時計が 回った後で それと気づいて ふとにが笑い おもいで滲む 路地灯り ひとり涙の はぐれ雨 | 三門忠司 | 志賀大介 | 岡千秋 | 南郷達也 | 生きてここまで これたのは 運がよかった だけのこと 人に誇れる ものなど無いが 酒を相手の この止り木が そこそこ様に なってきた ひとり涙の 通り雨 どんな時代に なったって 義理と人情は 外せない 嘘をついたら 死ぬ迄泣くと 云った親父の あの横顔が まぶたをよぎる 時がある ひとり涙の 偲び雨 もっとこまわり 利いてたら 別な生き方 あったろうに いつも時計が 回った後で それと気づいて ふとにが笑い おもいで滲む 路地灯り ひとり涙の はぐれ雨 |
望郷おとこ笠風に転がる 落ち葉の果ては どうせ浮き世の 吹き溜まり 俺のあしたを 見るようで ふっとそらした この目の先に いろはもみじの 赤城山 追分ひと節 望郷おとこ笠 母という字を この手のひらに なんど書いたろ 詫びたろう 行けば真っ直ぐ 行けたのに 拗ねて曲がった この脇道が 今じゃ似合いの 旅がらす 追分ひと節 望郷おとこ笠 何処で生きても いのちは一つ 枯れりゃ路傍(ろぼう)の 石になる 通り雨には 泣かないが 三日しぐれりゃ わらじの紐が 濡れてあしたが 遠くなる 追分ひと節 望郷おとこ笠 | 三門忠司 | 志賀大介 | 岡千秋 | 南郷達也 | 風に転がる 落ち葉の果ては どうせ浮き世の 吹き溜まり 俺のあしたを 見るようで ふっとそらした この目の先に いろはもみじの 赤城山 追分ひと節 望郷おとこ笠 母という字を この手のひらに なんど書いたろ 詫びたろう 行けば真っ直ぐ 行けたのに 拗ねて曲がった この脇道が 今じゃ似合いの 旅がらす 追分ひと節 望郷おとこ笠 何処で生きても いのちは一つ 枯れりゃ路傍(ろぼう)の 石になる 通り雨には 泣かないが 三日しぐれりゃ わらじの紐が 濡れてあしたが 遠くなる 追分ひと節 望郷おとこ笠 |
男の街道人には選んだ 道がある こころに抱いてる 夢がある 北風 横風 向かい風 あしたの行く手を 邪魔しても 歩くこの道… 男の街道 弱音を吐いたら 負けだから にっこり笑って やせ我慢 苦(にが)酒 旨(うま)酒 おぼれ酒 惚れてるおまえの その酌で 命ぬくめる… 男の街道 焦るな はやるな 高ぶるな 峠の向こうに 頂上(いただき)が 坂道 脇道 まわり道 誰かの情けを 借りながら 生きるこの道… 男の街道 | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 宮下健治 | 前田俊明 | 人には選んだ 道がある こころに抱いてる 夢がある 北風 横風 向かい風 あしたの行く手を 邪魔しても 歩くこの道… 男の街道 弱音を吐いたら 負けだから にっこり笑って やせ我慢 苦(にが)酒 旨(うま)酒 おぼれ酒 惚れてるおまえの その酌で 命ぬくめる… 男の街道 焦るな はやるな 高ぶるな 峠の向こうに 頂上(いただき)が 坂道 脇道 まわり道 誰かの情けを 借りながら 生きるこの道… 男の街道 |
修善寺夜雨傘にかくれて 人眼をさけて ふたり来ました 伊豆の宿 窓の下には 桂川(かつらがわ) 今宵ひと夜(よ)は 私のあなた 夢に酔わせて… 修善寺夜雨 部屋の灯りに ほのかに浮かぶ 憎い寝顔の 愛おしさ 竹林(たけ)の葉擦(ず)れか 雨音(あまおと)か 今の倖せ あなたの温(ぬく)み 離したくない… 修善寺夜雨 朝よこのまま 来ないでほしい これが最後の 逢瀬なら 泣いているよな 清流(せせらぎ)よ 今度この世に 生まれてきたら どうか添わせて… 修善寺夜雨 | 三門忠司 | 仁井谷俊也 | 宮下健治 | 前田俊明 | 傘にかくれて 人眼をさけて ふたり来ました 伊豆の宿 窓の下には 桂川(かつらがわ) 今宵ひと夜(よ)は 私のあなた 夢に酔わせて… 修善寺夜雨 部屋の灯りに ほのかに浮かぶ 憎い寝顔の 愛おしさ 竹林(たけ)の葉擦(ず)れか 雨音(あまおと)か 今の倖せ あなたの温(ぬく)み 離したくない… 修善寺夜雨 朝よこのまま 来ないでほしい これが最後の 逢瀬なら 泣いているよな 清流(せせらぎ)よ 今度この世に 生まれてきたら どうか添わせて… 修善寺夜雨 |
男の矜持泥は洗えば 落とせるけれど 落ちぬこころの 傷もある 浮けば流れる 沈めば止まる 運否天賦(うんぷてんぷ)の 浮き世川 利口ぶっても 始まらぬ 阿呆でいいのさ 男の矜持 夢を語れば 語れるけれど 語るだけでは 能がない 今日も一日 ただぼんやりと 帰る夕日を 見てるだけ うしろ指差す 人もいる ひとりゆくのさ 男の矜持 噛んだ奥歯に なみだの味が すればまだまだ 先がある 生きてなんぼの 人生行路 いのちひとつぶ みぎひだり 明日はどこやら 風まかせ 吹いて吹かれて 男の矜持 | 三門忠司 | 志賀大介 | 宮下健治 | 南郷達也 | 泥は洗えば 落とせるけれど 落ちぬこころの 傷もある 浮けば流れる 沈めば止まる 運否天賦(うんぷてんぷ)の 浮き世川 利口ぶっても 始まらぬ 阿呆でいいのさ 男の矜持 夢を語れば 語れるけれど 語るだけでは 能がない 今日も一日 ただぼんやりと 帰る夕日を 見てるだけ うしろ指差す 人もいる ひとりゆくのさ 男の矜持 噛んだ奥歯に なみだの味が すればまだまだ 先がある 生きてなんぼの 人生行路 いのちひとつぶ みぎひだり 明日はどこやら 風まかせ 吹いて吹かれて 男の矜持 |
夫婦みち御前に惚れた そのひと言で あたしあんたと 生きると決めた つらい涙は かくせても うれし涙は かくせない ああ しあわせ 連れ行く 連れ行く 夫婦みち 苦労の坂の ひとつやふたつ 越える覚悟は 出来てるあたし 好きも嫌いも 日が立てば おなじこころの 色になる ああ あんたと 連れ行く 連れ行く 夫婦みち 今日から俺は お前と一緒 おなじ歩幅で 歩くと云った そんなあんたを どこまでも あたし信じて 生きて行く ああ じんせい 連れ行く 連れ行く 夫婦みち | 三門忠司 | 志賀大介 | 宮下健治 | 南郷達也 | 御前に惚れた そのひと言で あたしあんたと 生きると決めた つらい涙は かくせても うれし涙は かくせない ああ しあわせ 連れ行く 連れ行く 夫婦みち 苦労の坂の ひとつやふたつ 越える覚悟は 出来てるあたし 好きも嫌いも 日が立てば おなじこころの 色になる ああ あんたと 連れ行く 連れ行く 夫婦みち 今日から俺は お前と一緒 おなじ歩幅で 歩くと云った そんなあんたを どこまでも あたし信じて 生きて行く ああ じんせい 連れ行く 連れ行く 夫婦みち |
なぁ 酒よ紅いネオンに 誘われて ひとり路地裏 ながれ酒 恋の抜けがら 飲み干せば 揺れて俺らを また泣かす 酒よ 酒よ なぁ酒よ 酔わせろよ 今日もまぶたの 裏がわで 逢えぬあいつが 泣いている よせよ今更 未練だろう 捨てた恋など 拾うなよ 酒よ 酒よ なぁ酒よ 酔わせろよ これが最後の 涙だと こぼすおとこの けじめ酒 いまはあいつの 幸せを 遠く離れて 祈るだけ 酒よ 酒よ なぁ酒よ 酔わせろよ | 三門忠司 | 志賀大介 | 岡千秋 | 南郷達也 | 紅いネオンに 誘われて ひとり路地裏 ながれ酒 恋の抜けがら 飲み干せば 揺れて俺らを また泣かす 酒よ 酒よ なぁ酒よ 酔わせろよ 今日もまぶたの 裏がわで 逢えぬあいつが 泣いている よせよ今更 未練だろう 捨てた恋など 拾うなよ 酒よ 酒よ なぁ酒よ 酔わせろよ これが最後の 涙だと こぼすおとこの けじめ酒 いまはあいつの 幸せを 遠く離れて 祈るだけ 酒よ 酒よ なぁ酒よ 酔わせろよ |
人生坂間違いばかりを 探していたら 人は本音を 見失う 浮き世うたかた 人生坂は 裏と表と みぎひだり 花は自分で 咲かすもの 弱音を吐いたら 気楽になるぜ それがやる気の ばねになる 胸突き八丁 人生坂は 今日もやる気を 試してる 負けて勝つ手も あるんだよ 泪はその場で 始末をしろよ しまい込んだら 溺れるぜ 泣くも笑うも 人生坂は 誰の坂でも ないんだよ そうさ自分の 坂なのさ | 三門忠司 | 志賀大介 | 岡千秋 | 南郷達也 | 間違いばかりを 探していたら 人は本音を 見失う 浮き世うたかた 人生坂は 裏と表と みぎひだり 花は自分で 咲かすもの 弱音を吐いたら 気楽になるぜ それがやる気の ばねになる 胸突き八丁 人生坂は 今日もやる気を 試してる 負けて勝つ手も あるんだよ 泪はその場で 始末をしろよ しまい込んだら 溺れるぜ 泣くも笑うも 人生坂は 誰の坂でも ないんだよ そうさ自分の 坂なのさ |
なみだ裏町おとこ町ふるい演歌を 背中で聴けば 心むかしに 舞いもどる どんな暮らしを してるやら 好きで別れた あの女 泣かせるぜ 泣かせるぜ なみだ裏町 おとこ町 すぎた昭和が 赤ちょうちんの ゆれる灯りに また浮かぶ 壁のしみさえ ぼんやりと 酔えばお前の 顔になる せつないぜ せつないぜ なみだ裏町 おとこ町 今度生まれて 来る日はきっと お前離さず 生きてゆく すさむ心の すき間風 酒でふさいで ただひとり 泣かせるぜ 泣かせるぜ なみだ裏町 おとこ町 | 三門忠司 | 原文彦 | 三宅広一 | 南郷達也 | ふるい演歌を 背中で聴けば 心むかしに 舞いもどる どんな暮らしを してるやら 好きで別れた あの女 泣かせるぜ 泣かせるぜ なみだ裏町 おとこ町 すぎた昭和が 赤ちょうちんの ゆれる灯りに また浮かぶ 壁のしみさえ ぼんやりと 酔えばお前の 顔になる せつないぜ せつないぜ なみだ裏町 おとこ町 今度生まれて 来る日はきっと お前離さず 生きてゆく すさむ心の すき間風 酒でふさいで ただひとり 泣かせるぜ 泣かせるぜ なみだ裏町 おとこ町 |
男の足跡男は生涯 一つの道に 拘りつづけて 光るもの それでもあの時 ああしていれば こうしていたらと 悔やむもの 少しは自分を 褒めてやれ 夜風が肩抱く 男の足跡 来る春短く ゆく秋長く ひとりが身にしむ 昨日今日 思えば世間と 繋がる先は 一杯二杯の この酒場 思い出しみじみ 浸る夜 ここにも詩あり 男の足跡 男は依怙地の 表の顔と 情けにひと泣き 裏の顔 どちらもいとしい 男の顔さ いく汗 轍の 道になる 少しは自分を 褒めてやれ 夜風が肩抱く 男の足跡 | 三門忠司 | 坂口照幸 | 宮下健治 | 南郷達也 | 男は生涯 一つの道に 拘りつづけて 光るもの それでもあの時 ああしていれば こうしていたらと 悔やむもの 少しは自分を 褒めてやれ 夜風が肩抱く 男の足跡 来る春短く ゆく秋長く ひとりが身にしむ 昨日今日 思えば世間と 繋がる先は 一杯二杯の この酒場 思い出しみじみ 浸る夜 ここにも詩あり 男の足跡 男は依怙地の 表の顔と 情けにひと泣き 裏の顔 どちらもいとしい 男の顔さ いく汗 轍の 道になる 少しは自分を 褒めてやれ 夜風が肩抱く 男の足跡 |
大阪の女キタの外れのちっちゃなバーで どうせ飲むなら楽しく 飲めと バーボン注ぎ分け 諭(さと)してくれた 姉(あね)さん気取りが 身に沁みて 思わず涙がこぼれたよ あゝ あの女(ひと) 大阪の女(ひと) 堀江 浜筋 西陽のあたる 狭い塒(ねぐら)に花持ち込んで 祝ってくれたよ 二十歳の春を あの時心底 惚れたんだ あれから何年経ったのか あゝ あの女 大阪の女 故郷(くに)じゃそろそろ辛夷(こぶし)が開く 馬鹿な倅(せがれ)とお袋さんが 嘆いているだろ 麦踏ながら 未練を断ち切り帰ろうか 今宵も夢みる 徒(あだ)枕(まくら) あゝ あの女 大阪の女 | 三門忠司 | もず唱平 | 宮下健治 | 南郷達也 | キタの外れのちっちゃなバーで どうせ飲むなら楽しく 飲めと バーボン注ぎ分け 諭(さと)してくれた 姉(あね)さん気取りが 身に沁みて 思わず涙がこぼれたよ あゝ あの女(ひと) 大阪の女(ひと) 堀江 浜筋 西陽のあたる 狭い塒(ねぐら)に花持ち込んで 祝ってくれたよ 二十歳の春を あの時心底 惚れたんだ あれから何年経ったのか あゝ あの女 大阪の女 故郷(くに)じゃそろそろ辛夷(こぶし)が開く 馬鹿な倅(せがれ)とお袋さんが 嘆いているだろ 麦踏ながら 未練を断ち切り帰ろうか 今宵も夢みる 徒(あだ)枕(まくら) あゝ あの女 大阪の女 |
あーちゃんの唄女手一つで このオレを 育ててくれたよ あーちゃんは ガチャマン時代 泉州の 紡績工場の女工さん 日本一の働きもんだった 十軒長屋のすまんだで 親子で暮らした あーちゃんの 女の証(あか)し 嗜(たしな)みは 明けても暮れてもマダムジュジュ 紅差すことも眉引くこともない どうしてボクには父ちゃんが いないと訊(き)かれて あーちゃんは お国の為に死なはって 今では夜空のあの星と 一番星を指さし泣いていた | 三門忠司 | もず唱平 | 宮下健治 | 南郷達也 | 女手一つで このオレを 育ててくれたよ あーちゃんは ガチャマン時代 泉州の 紡績工場の女工さん 日本一の働きもんだった 十軒長屋のすまんだで 親子で暮らした あーちゃんの 女の証(あか)し 嗜(たしな)みは 明けても暮れてもマダムジュジュ 紅差すことも眉引くこともない どうしてボクには父ちゃんが いないと訊(き)かれて あーちゃんは お国の為に死なはって 今では夜空のあの星と 一番星を指さし泣いていた |
望郷ヤンレー節ヤンレー 遠い他国で空見上げれば 夜空を越えて 聴こえてくるよ 生まれ在所の太鼓の響き 音頭は八尾のやんれ節 踊るお千代は元気かな ヤンレー 男一匹ひと旗挙げて 故郷に錦 飾ってみたい それを地元の金剛山に 誓ったからにゃ この儘じゃ 帰りたくても 帰れない ヤンレー 河内木綿の花咲く頃に 気になる噂 流れて来たよ 村の娘が紅い灯点る 新地の女(ひと)になったとか まさかあの娘(こ)じゃ あるまいな | 三門忠司 | もず唱平 | 三山敏 | 竜宮嵐 | ヤンレー 遠い他国で空見上げれば 夜空を越えて 聴こえてくるよ 生まれ在所の太鼓の響き 音頭は八尾のやんれ節 踊るお千代は元気かな ヤンレー 男一匹ひと旗挙げて 故郷に錦 飾ってみたい それを地元の金剛山に 誓ったからにゃ この儘じゃ 帰りたくても 帰れない ヤンレー 河内木綿の花咲く頃に 気になる噂 流れて来たよ 村の娘が紅い灯点る 新地の女(ひと)になったとか まさかあの娘(こ)じゃ あるまいな |
峠の夕陽峠の夕陽をみるたびに 思い出すんだ お袋を 今年五十路のやもめの暮し 助(す)けてやりたい気持ちはあるが 無職(ぶしょく)渡世のこの身では 儘(まま)にならない禄(ろく)でなし おっかさん、ご免よ。何の因果か赤の他人を親にもち、 今じゃ立派な命稼業の渡世人。 道中一つ峠を越えるたび、いつもお天道様に叱られて、 この身が真赤に染まるんだ。 峠の夕陽に身を染めりゃ 胸が痛むよ チクチクと 二八十六 花なら蕾(つぼみ) 娘盛りの隣(となり)のおみよ 二世の誓いを反古(ほご)にして 俺を恨んでいるだろう 生まれ落ちての利かん気が仇となり、とうとうまっとうな道を 踏み外しちまった。 おみよちゃん、お前には堅気がお似合いだ。 赤い夕陽がそういっている。もう、おいらのことは忘れてくんな。 峠の夕陽の見納めか やけに眩しい茜雲 明日は捨て身の伊達引き仁義 義理で切ります 大馬鹿野郎 せめて哀れと思うなら 鳴いておくれよ 杜鵑(ほととぎす) | 三門忠司 | もず唱平 | 三山敏 | 竜宮嵐 | 峠の夕陽をみるたびに 思い出すんだ お袋を 今年五十路のやもめの暮し 助(す)けてやりたい気持ちはあるが 無職(ぶしょく)渡世のこの身では 儘(まま)にならない禄(ろく)でなし おっかさん、ご免よ。何の因果か赤の他人を親にもち、 今じゃ立派な命稼業の渡世人。 道中一つ峠を越えるたび、いつもお天道様に叱られて、 この身が真赤に染まるんだ。 峠の夕陽に身を染めりゃ 胸が痛むよ チクチクと 二八十六 花なら蕾(つぼみ) 娘盛りの隣(となり)のおみよ 二世の誓いを反古(ほご)にして 俺を恨んでいるだろう 生まれ落ちての利かん気が仇となり、とうとうまっとうな道を 踏み外しちまった。 おみよちゃん、お前には堅気がお似合いだ。 赤い夕陽がそういっている。もう、おいらのことは忘れてくんな。 峠の夕陽の見納めか やけに眩しい茜雲 明日は捨て身の伊達引き仁義 義理で切ります 大馬鹿野郎 せめて哀れと思うなら 鳴いておくれよ 杜鵑(ほととぎす) |
おとこ契り酒俺(おれ)にゃ関(かか)わり ないことと そっぽを向くな 棄てちゃいけない 義理がある 無駄にできない 恩もある 俺もおまえも 明日をまさぐる はぐれ者 夢が見たけりゃ 意地を張れ 逃げるな引くな 風の吹きよで 雨も降る ままにならない ことばかり それが浮世さ やれば人生 ツキもある 天下動かす 奴だって 悩みもあるさ 莫迦(ばか)も利巧(りこう)も 苦労して 迷いながらも 生きている おとこ同志で 明日を語ろか ちぎり酒 | 三門忠司 | 久仁京介 | 宮下健治 | 南郷達也 | 俺(おれ)にゃ関(かか)わり ないことと そっぽを向くな 棄てちゃいけない 義理がある 無駄にできない 恩もある 俺もおまえも 明日をまさぐる はぐれ者 夢が見たけりゃ 意地を張れ 逃げるな引くな 風の吹きよで 雨も降る ままにならない ことばかり それが浮世さ やれば人生 ツキもある 天下動かす 奴だって 悩みもあるさ 莫迦(ばか)も利巧(りこう)も 苦労して 迷いながらも 生きている おとこ同志で 明日を語ろか ちぎり酒 |
夫婦しぐれ夫婦しぐれか あの夜の 雨が縁(えにし)の おまえとふたり 爪に火灯す 暮らしでも 添えばぬくもり 温かい 浮世七坂 手をとりあって 越えて迎えた いまは春 にごり川にも 愛があり 鷺(さぎ)もつがいで しあわせしてる 同じ歩巾で 歩けたら それでいいのと 云うおまえ 背(せな)にすがって 泣く日もあった 思い出すたび 愛おしい 時の流れと 人の世に 添って歩ける 夫婦になれた 莫迦(ばか)を承知の まわり道 いつもおまえが 傍にいた この手離すな これから先も 夫婦しぐれに 濡れる春 | 三門忠司 | 久仁京介 | 宮下健治 | 南郷達也 | 夫婦しぐれか あの夜の 雨が縁(えにし)の おまえとふたり 爪に火灯す 暮らしでも 添えばぬくもり 温かい 浮世七坂 手をとりあって 越えて迎えた いまは春 にごり川にも 愛があり 鷺(さぎ)もつがいで しあわせしてる 同じ歩巾で 歩けたら それでいいのと 云うおまえ 背(せな)にすがって 泣く日もあった 思い出すたび 愛おしい 時の流れと 人の世に 添って歩ける 夫婦になれた 莫迦(ばか)を承知の まわり道 いつもおまえが 傍にいた この手離すな これから先も 夫婦しぐれに 濡れる春 |
気張らなあかん気張らなあかん なめたらあかん 夫婦なりゃこそ あんたに賭ける 噂に負けずに 惚れました 器量の深さに 二度惚れました 離さない 離れない この絆 ふたりづれ 通天閣は 浪花の灯り 浴びて育った 嬉しいふたり 季節はときどき いたずらな 嵐を吹かせて 迷わすけれど 夢がある 明日がある この絆 ふたりづれ 気張らなあかん 負けたらあかん 夢をつらぬく あんたの背中 合縁奇縁で 惚れました 死ぬまで一緒と 相惚れでした 離さない 離れない この絆 ふたりづれ | 三門忠司 | 久仁京介 | 宮下健治 | 竹内弘一 | 気張らなあかん なめたらあかん 夫婦なりゃこそ あんたに賭ける 噂に負けずに 惚れました 器量の深さに 二度惚れました 離さない 離れない この絆 ふたりづれ 通天閣は 浪花の灯り 浴びて育った 嬉しいふたり 季節はときどき いたずらな 嵐を吹かせて 迷わすけれど 夢がある 明日がある この絆 ふたりづれ 気張らなあかん 負けたらあかん 夢をつらぬく あんたの背中 合縁奇縁で 惚れました 死ぬまで一緒と 相惚れでした 離さない 離れない この絆 ふたりづれ |
はぐれ落葉情け知らずよ おまえと別れ ひとり盛り場 ひとり酒 いいよ いいんだ 忘れておくれ 見せてやれない いい夢ひとつ はぐれ落葉か あゝ 風にとぶ 風にとぶ 花の都と 世間じゃ云うが 夢の花さえ はぐれさす 莫迦よ 莫迦だよ いい奴だった 今度ばかりは 真からつらい はぐれ落葉か あゝ 風に泣く 風に泣く こころ曇れば 下世話な愚痴が いつか身につく 口をつく なんだ なんだよ 人生模様 どこで違えた なみだになった はぐれ落葉の あゝ 泣きっ面 泣きっ面 | 三門忠司 | 久仁京介 | 宮下健治 | 竹内弘一 | 情け知らずよ おまえと別れ ひとり盛り場 ひとり酒 いいよ いいんだ 忘れておくれ 見せてやれない いい夢ひとつ はぐれ落葉か あゝ 風にとぶ 風にとぶ 花の都と 世間じゃ云うが 夢の花さえ はぐれさす 莫迦よ 莫迦だよ いい奴だった 今度ばかりは 真からつらい はぐれ落葉か あゝ 風に泣く 風に泣く こころ曇れば 下世話な愚痴が いつか身につく 口をつく なんだ なんだよ 人生模様 どこで違えた なみだになった はぐれ落葉の あゝ 泣きっ面 泣きっ面 |