星屑の恋走裕介 | 走裕介 | 石原信一 | 蔦将包 | 蔦将包 | ネオン明かりが きらめく街は よけいひとりが つらいから あいつ忘れる 強めのお酒 ねえ 飲ませてよ ねえ 酔わせてよ 頬にキラキラ 光るしずくは 恋のかけらよ 涙じゃないわ 夜空をめがけ 投げつけてやる 星屑になれ あいつなんか いいえなぐさめ 欲しくはないわ 紅いルージュを 塗りなおす 誰が悪くて 別れたなんて ねえ 野暮なこと ねえ 訊かないで 胸でしくしく 泣いているのは 恋の迷子よ 私じゃないわ 銀河の下の 罪滅ぼしに 星屑になれ あいつなんか グラスゆらゆら 映る面影 恋はララバイ お眠りなさい 銀河の下の 罪滅ぼしに 星屑になれ あいつなんか |
街でひろったシャンソン走裕介 | 走裕介 | 池田充男 | 蔦将包 | 蔦将包 | 君におしえてあげよう 冬の並木でひろった ちいさな物語り その女(ひと)はきっと 失恋したのだろう 枯葉のように 歩いていたのさ 髪がもつれた 肩のあたりが とても とても 淋しかったよ 君におしえてあげよう 夜の茶店(さてん)でひろった ちいさな物語り その二人はきっと 約束したのだろう 囁きながら 見つめていたのさ ひかる指輪に モカがからんで とても とても 愛(いと)しかったよ 君と僕のことも 誰かが見てるだろう ランプの下で グラスをかたむけ 酒につよそな 熱いカップル とても とても 怪(あや)しかったよ ふたりだけの ちいさなシャンソン |
女満別から走裕介 | 走裕介 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | 雪がやんだ 女満別の空港に 東京行きのアナウンス 君が居たよ ガラス越しに微笑んで 何かを僕に 伝えてる 素顔のままで 素直なままで 君がサヨナラ 言おうとしてる 昨日までの想い出が 今日から過去へと変わるのに 君が泣いた 雪のような哀しみが 涙になって光ってる 僕は行くよ 翼ひろげ遠くまで 愛する人よ 泣かないで 愛する人よ わかってほしい 男は遠くに行くものだ 見果てぬ夢を追いかけて 孤独な旅をするものだ 故郷(ふるさと)さらば また会う時は 大きな男で会いに来る 追わない夢は 夢じゃない かなえぬ夢は 夢じゃない 故郷(ふるさと)さらば また会う時は 大きな男で会いに来る 追わない夢は 夢じゃない かなえぬ夢は 夢じゃない 追わない夢は 夢じゃない かなえぬ夢は 夢じゃない |
山が、笑ってら走裕介 | 走裕介 | 直己 | 蔦将包 | 蔦将包 | 山が 笑ってら 雲の切れ間 陽(ひ)を浴びて ニコニコと 笑ってら おまえ 何悩む? 山が心 見透かして つらつらと 語り出す ちょっと おいらに 登って みるかい ちょっと そよ風 吹かれて みるかい ちょこっと ちょこっと 遠くを 眺めて みるかい それで それで おまえの 何かが 変わるなら 山が 笑ってら 雨にうたれ 霞んでも どっしりと 笑ってら おまえ つらいのか? 山が心 見透かして とくとくと 語り出す いつか 晴れたら 登って みるかい いつか 湧水(わきみず) 飲ませて やろうか いつかは いつかは 誰かと 笑顔で 登れよ そうさ そうさ おまえも 幸せ つかめるさ ちょっと おいらに 登って みるかい ちょっと そよ風 吹かれて みるかい ちょこっと ちょこっと 遠くを 眺めて みるかい それで それで おまえの 何かが 変わるなら |
私の夏は来ぬ走裕介 | 走裕介 | さくらちさと | 蔦将包 | 蔦将包 | 暮れそで暮れない 夕暮れに じらされながら 宵化粧 鏡に映る 枝折り戸も 人待ち顔に ゆれてます あなたは今夜 涼風(すずかぜ)ですか それともはげしい 夏嵐 ああ あつくなる きっと あつくなる 私の 私の 夏は来(き)ぬ みじかい夜なら それもいい ふたりで見たい 明けの夢 露草ぬらし 銀の雨 足音たてて 駆けて行く 夜空にささる 稲妻のように 射抜いてください この胸を ああ あつくなる もっと あつくなる 私の 私の 夏は来(き)ぬ ああ あつくなる きっと あつくなる 私の 私の 夏は来(き)ぬ |
一膳の箸鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 武田鉄矢 | 蔦将包 | 蔦将包 | やっと叶った ふたりの夢は 紺ののれんの 小料理屋 “でくのぼう”だと 怒鳴られながら 腕に仕込んだ 百の味 棒は棒でも おまえとならば おんなじ長さで まっすぐで 今日からふたりで 一膳の 一膳の箸 奥に小上がり テーブルひとつ 六人座れる カウンター ネタの仕込みは 港の仲間 いつもいいもの 届きます 今は苦労が 楽しみでして 箸にも棒にも なれないが 女房のおかげで 一膳の 一膳の箸 杉の小枝で こさえた箸は 山の香りが 売りですが 地元生まれが ふたりの売りで どうか御贔屓 今日からは お前女将で 俺、板さんで 寄り添い働く 夢あかり ふたりの手本は 一膳の 一膳の箸 |
海賊の舟唄鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 山田孝雄 | 蔦将包 | 蔦将包 | 今ゆけ 海賊(さむらい) 英虞湾(あごわん)駈けて 伊勢志摩あおぎ 夢を 抱いてゆけ のぞみは遥か 怒涛(なみ)の果て 俺も連れてけ 安宅船(あたけぶね) エイヤヨッホイ エイヤヨッホイ 火の矢を 解(と)き放(はな)て エンヤヨッシャ エンヤヨッシャ 天下を 取りにきた 見てゆけ 若衆(わかしゅう) 時代に耐えて 朝熊山(あさまやま)に 咲いた 恋の花 勝利を信じ 紅(あか)く燃え 海の男を 送り出す エイヤヨッホイ エイヤヨッホイ 牙むけ 九鬼(おに)になれ エンヤヨッシャ エンヤヨッシャ 天下を 取りにきた エイヤヨッホイ エイヤヨッホイ 火の矢を 解き放て エンヤヨッシャ エンヤヨッシャ 天下を 取りにきた |
肩車鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 都丸悠 | 蔦将包 | 蔦将包 | でっかな親父の肩車 前に広がる海を見て これが男の道しるべ 男同士の話した 海の向こうで 生まれた風に 押されるように旅に出た たどり着いた 都会の夜空に ひざまずいてばかりいた いろんな人が生きている 夢に焦がれた東京は 光って消える ネオンのように あてにならない街だった くすんだ街の 飲み屋の陰に 銭にならない 「唄うたい」 夢に出るのは 親父の「肩車」 帰りたいけど意地がある 惚れた女の心柄 明日に見晴らす空を指し これが二人の道しるべ 君と未来の話した 早いか遅いか それよりも ひたすらここまで 生きてきた やっと登った丘の上から 見えない海を見つめてた 泣いてたまるか 俺の夢 まだまだ旅は続くけど 口先だらけのこの街で 親父の背中が懐かしい くすんだ街の 飲み屋の陰に 俺はひとりの 「唄うたい」 夢で飛び乗る 親父の「肩車」 来月あたり帰ろうか |
我武者羅鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 新本創子 | 蔦将包 | 蔦将包 | 女の小指と 情けほどけず おくれをとったと あおる酒 惚れたばかりに 惜しくなる この浮き世… 捨て身の命… よしな よしなよ 男一匹 海狼(かいろう)ならば 船を我武者羅… 日本海 鬼火か漁り火 波の背のせに 荒くれ漁師の 不夜城だ 恋に溺れる 男なら 藻屑だぜ… 船もろともに… まけてなるかよ 吠える横顔(づら) しぶきが殴りゃ 烏賊(いか)が鳴きよる… 武蔵堆(たい) 女の夜汽車は 忍路(おしょろ)沖まで 追ってはゆけぬと なみだ花 未練ごころを 映すよな 北海の… 満月紅く… ばかだ ばかだぜ 男一代 海狼ならば 北へ我武者羅… 日本海 |
鳥羽の海女鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 武田鉄矢 | 蔦将包 | 蔦将包 | おやじ操る 小舟から 浮き樽かかえて 鳥羽の海女 水面(みなも)ひと蹴り さかさまに 青き潮(うしお)の 底めざす ドーマン・セーマン お守り下さい 白き足裏 鳥羽の海女 岩を伝って まだ潜る 真一文字(まいちもんじ)の 命綱 アワビはがして ウニ拾い 真珠の玉の 息を吐く ドーマン・セーマン お守り下さい もうひとかせぎ 鳥羽の海女 浜にあがれば 母の顔 東京のせがれに 小包みを アジの干物の その下に 小瓶に詰めた 鳥羽の砂 ドーマン・セーマン お守り下さい 両手合わせる 鳥羽の海女 |
夫婦絆鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 祝部禧丸 | 蔦将包 | 蔦将包 | 息子二人と 愛する妻と かわいい孫に 囲まれて 春は日吉の 花渡り 家族肩よせ これたのも 妻の支えが あればこそ 酒を飲むなと 酒を飲むなと 妻の声 よう今日までついて来てくれたなあ。 おまえという港がなかったら、真誠丸(しんせいまる) は座礁するとこやった。おおきに、おおきにやで。 親父(おやじ)みたいな あの酒呑みに どうしてなった この俺も 悪い酒だと 知りつつも 弱い男の 茶碗酒 あいそつかされ 嫌がられ 酒を飲むなと 酒を飲むなと 妻の声 あんたの体は 家族の命やで。 これからも、おばあちゃんの知恵をかりて、 みんなで頑張っていこうな。さぁ真誠丸の船出や。 押しのひとすじ 後へは引けぬ 仕事に生きる 鬼となる 俺も男の 意地がある 負けてたまるか 真誠(まこと)道 願いかなわせ 日枝(ひえ)の神 酒を飲むなと 酒を飲むなと 妻の声 |
春女房立樹みか | 立樹みか | 里村龍一 | 蔦将包 | 蔦将包 | 甘えていいのよ 子供のように あなたの苦労は 私が背負う 傘のひとつに 肩寄せて 春を待ちましょ ふたりして 昨夜は優しい 母親で 今夜は女房で 抱いててあげる 心を下さい 命をあげる あにたが私を 必要ならば 酔って自分を かくしても 辛い気持ちは 目で分かる 一人でお酒に 逃げないで 今夜は女房で 愛してあげる 眠っていいのよ 私の膝で 夢なら一緒に 探してあげる 窓の下には すみだ川 雨に情けの 灯が点る 明日は可愛い 恋人で 今夜は女房で 尽くしてあげる |
俺の故郷千昌夫 | 千昌夫 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | 俺の故郷はよオ~ 来てみりゃわかる そりゃまあ うんといいとこだ 梅や桜や 桃の花 ちょいと遅れて リンゴの花も みんな一緒に 咲く春さ 咲く春さ 俺の故郷はよオ~ いい奴ばかり そりゃまあ うんといい奴だ 盆の休みや 正月は 土産持ち寄り 酒酌み交わし 昔ばなしで 夜が明ける 夜が明ける 俺の故郷はよオ~ でっかい空だ そりゃまあ うんといい空だ 夕焼けトンビが ピーヒョロロ 祭り太鼓も ドンドコドンと 今も心で 響いてる 響いてる |
朱い鳥瀬口侑希 | 瀬口侑希 | 坂口照幸 | 蔦将包 | 蔦将包 | 愛し過ぎるのは 罪ですか 罪と知りつつ すがる胸 吐息の花火が 爆(ぜ)るとき 女はひととき 永久(とわ)を見る 朱い鳥… 朱い鳥… 熱い血汐が 炎と燃えて あなた恋しと 天に舞う ひと夜を千夜と 闇に舞う あなた追いかけて 渡る橋 橋が崩れて 目が覚める 夜明けがそこまで しのび寄る 骨まで折るほど 抱きしめて 朱い鳥… 朱い鳥… いのち焦がして 炎と燃えて 姿一途に 凛と舞う ひと夜を千夜と 冬に舞う 朱い鳥… 朱い鳥… 熱い血汐が 炎と燃えて あなた恋しと 天に舞う ひと夜を千夜と 闇に舞う |
女が泣いてる港町瀬口侑希 | 瀬口侑希 | かず翼 | 蔦将包 | 南郷達也 | それじゃアバヨと 口笛吹いて あんたが消えてく 裏通り 見送るもんか 追うもんか どうせ気まぐれ カモメ鳥 灯りを消して 窓辺でひとり 女が泣いてる 港町 別れ霧笛を 遠くに聞けば も一度逢いたい 抱かれたい 見送るもんか 追うもんか わたし未練な 迷い猫 指輪を抜いて 想い出すてて 女が泣いてる 港町 遊び夜風に 頬なでられて 幸せ夢見た だけだもの… 見送るもんか 追うもんか 明日(あす)も港にゃ 船が着く 強がり言って くちびる噛んで 女が泣いてる 港町 |
さだめの海瀬口侑希 | 瀬口侑希 | 本橋夏蘭 | 蔦将包 | 竹内弘一 | 背伸びしたって 見えぬ明日(あす) ふたりの暦(こよみ)は 捲(めく)れない 宿命(さだめ)と云う名の あなたの海に 心もからだも 投げ出したのは 霧に霞んだ 夜でした 幸せそれとも 不幸せ どうして世間が 決めるのか 宿命(さだめ)と云う名の あなたの海で 燃えてもだえて 溺れるほどに 思慕(おもい)なおさら 深くなる 離れられない 離れない この世で添えない ふたりなら 宿命(さだめ)と云う名の あなたの海を 小舟に揺られて 抗(あらが)いながら たどり着きたい 次の世へ |
夕照の道瀬口侑希 | 瀬口侑希 | さくらちさと | 蔦将包 | 蔦将包 | 瀬田の唐橋 ひとりで行けば 肩にひとひら 舞う桜 夢をいちずに 追いかける あなたの背中が 遠ざかる つのる恋しさ 抱きしめて 呼べば霞の 夕照の道 琵琶湖はなれて 流れる水に 揺れてさまよう 木の葉舟 愛という名の しあわせは 急いでしまえば 消えてゆく 心細さに 負けそうな にわか雨降る 夕照の道 切り絵みたいな 比叡の山が 暮れてゆきます 西の空 過ぎる季節の さみしさが かならず絆を つよくする あなた待ちます いつまでも 紅く染まった 夕照の道 |
冬の恋歌瀬口侑希 | 瀬口侑希 | 水木れいじ | 蔦将包 | 蔦将包 | あなたの夢見て 目が覚めた 忘れたはずの 人なのに ひとり寝が 芯まで寒い 外は荒海 日本海… あゝ 如月(きさらぎ)の 雪が舞う 冬の恋歌 みなと宿 心でどんなに 恨んでも この身があなた 恋しがる くすり指 噛みしめながら しのぶぬくもり 腕まくら… あゝ もう一度 抱き寄せて 冬の恋歌 みれん宿 泣けよとばかりに 胸を打つ 闇夜(やみよ)を走る 虎落笛(もがりぶえ) ふり向かず 明日(あした)へ渡る 春の出船は まだ遠い… あゝ 命火が 凍りつく 冬の恋歌 おんな宿 |
花散里瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 木下龍太郎 | 蔦将包 | 蔦将包 | 終わった恋の 捨て場所を 見付けるための ひとり旅 雨に駆け込む… 花散里は 隠れ里 私の運命を 見るようで 散り行く花に 貰い泣き あなたの愛は 続いてた 気配りもっと していたら 尽くし足りなさ… 花散里は 悔やみ里 気付いた時には 吹いていた 二人の胸に すきま風 なみだの恋も 想い出の 一つに代わる 日が経てば 軒を借りてる… 花散里は 忍び里 笑顔に戻って 花の頃 たずねるつもり もういちど |
ふる里の母城めぐみ | 城めぐみ | 水木れいじ | 蔦将包 | 蔦将包 | 母さんの好きな花 ひとり静かの白い花 この頃 夢に よく見ます ごめん ごめんね 優しい言葉も かけないで… 雪溶け前には 帰ります 信州・信濃路・大糸線で たくさんの苦労して 笑顔たやさぬその?が 初めて涙 浮かべてた ごめん ごめんね 心配ばっかり かけたよね… 恋して 故郷(ふるさと) 捨てました 信州・信濃路・大糸線で 母さんに 似てきたと そっと手鏡のぞいては 口紅(べに)さす指を ふと止める ごめん ごめんね あげたい言葉は ありがとう… 約束しました 帰ります 信州・信濃路・大糸線で |
もういちど聞かせて城めぐみ | 城めぐみ | 水木れいじ | 蔦将包 | 蔦将包 | そんな気がして 想い出の店 扉をあけたら 懐かしい うしろ姿(かげ) 別れて何年 また逢うなんて あなたひとりだけ 待っていてよかった… 泣かないわ もう泣かないわ けして泣かないわ もういちど聞かせて 愛しているからと 変わらないのね 淋しげな瞳(め)も ときどき意地悪 つぶやいた くちびるも にじんだ小窓に 似顔絵描(か)いて あなたひとりだけ 夢に?たいつでも… 泣かないわ もう泣かないわ けして泣かないわ もういちど聞かせて あの日の囁きを 街の灯(あかり)に ときめく心 ちいさな倖せ 待っている 気がするの 行く人 来る人 見送りながら あなたひとりだけ 信じてた私よ… 泣かないわ もう泣かないわ けして泣かないわ もういちど聞かせて 愛しているからと 愛しているからと |
夏泊恋歌城之内早苗 | 城之内早苗 | 冬弓ちひろ | 蔦将包 | 蔦将包 | 車降りれば 風の群れ あなた追いかけ 夏泊 何も告げずに 去ることが あなた 選んだ愛ですか たとえ 愚かと言われても 愛しぬきたい 愛しぬきたいわたしです 照れるあなたに寄り添って あの日見上げた 冬の月 酔って気ままに くちずさむ あれは 津軽の唄ですね あなた 忘れるぐらいなら すべて忘れて すべて忘れてしまいたい いつかおまえに 見せたいと あなた言ってた この景色 あたり一面 藪椿 海をみつめて 咲いてます あなた も一度抱きしめて ここで幸せ ここで幸せみつけたい |
一円玉の心意気静太郎 | 静太郎 | 大久保與志雄 | 蔦将包 | 南郷達也 | 雨にうたれて 芯まで凍る 今でも一人の 浮草ぐらし 吹けば飛ぶよな 小さないのち だけど泣かない 崩れない 一円玉の心意気 桁は一番 小さいけれど 背筋を伸ばして 世間を生きる 希望(のぞみ)一途に 一番勝負 俺は逃げない 崩れない 一円玉の心意気 夜の巷(ちまた)に 流れるよりも きれいな小川の 小石で生きろ 親の言葉が 骨身にしみる だから負けない 崩れない 一円玉の心意気 |
おふくろ えれじぃ静太郎 | 静太郎 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | 夕暮れの町に 灯がともりゃ あの日のおふくろ 想い出す 男に涙は いらないよ ツバと一緒に 飲み込みな 空から声が 聞こえるよ おふくろの指は いつだって 暮らしの匂いが していたよ 初めて東京 出て来た日 米と野菜と さみしさが 下宿の隅に 届いてた 哀しみにふっと 出会うとき 笑顔のおふくろ 想い出す 孝行息子じゃ なかったね いつも面倒 かけたよな おふくろ おふくろ ありがとう |
人情横丁・笑顔町静太郎 | 静太郎 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | お隣り同士で 味噌醤油 たまには他人(ひと)の 女房まで 借りてく人まで あったとさ ここは下町 がらっぱち おせっかいなら まかせとけ 人情横丁 笑顔町 じいさん ばあさん 悪ガキや 隣の猫の ミケまでも 声かけ気にかけ 暮らしてる 金はなくても 人がいる あったかすぎる 人がいる 人情横丁 笑顔町 景気がどんなに 悪かろと 腹立つことが 多くても 笑顔が一番 いい薬 路地に並んだ 朝顔も おはようさんと 咲いている 人情横丁 笑顔町 一生一度を 生きるなら ポツンとひとり 生きるより 楽しく生きる 人が勝ち つらい涙がこぼれても もらい泣きすりゃ 気も晴れる 人情横丁 笑顔町 春には桜の 花が咲く 夏には夜空に 大花火 祭りの神輿が 町を行く 住めば都さ 人生は 人のぬくもり 抱き合って 人情横丁 笑顔町 |
こよみ坂琴けい子 | 琴けい子 | 木下龍太郎 | 蔦将包 | 蔦将包 | お前は宝と 貴方が褒める なんで取るのよ 私の科白 隣で支える その手がなけりゃ 知らずに終わった しあわせは 影踏みながら 一緒に歩いた こよみ坂 泣かせもしたなと 貴方が詫びる いいえ私が 至らぬせいよ いいことばかりの 人生ならば どこかで解けた 絆糸 いろいろあった 想い出綴りの こよみ坂 懲りずに来るかと 貴方が笑う 当り前です 道連れだもの 昨日や今日では 味など出ない 月日が夫婦の 隠し味 手に手を取って 二人で越えたい こよみ坂 |
彼岸花咲いて門松みゆき | 門松みゆき | 石原信一 | 蔦将包 | 蔦将包 | 夢で抱かれて 目が覚めて 宿の独(ひと)り寝 夜明けがつらい 淋しがり屋の 小さな胸に ぽつり灯りを くれた人 噂追いかけ たずねる先に もしやあなたが いないかと 彼岸花 咲いて…秋 やせた女の 急ぎ旅 あなたなしでは 生きられないと 泣いて 泣いてわかった 彼岸花 紅く燃えて あなたどの町 どのあたり 雨の酒場か 夜汽車の窓か 寒い躰を 寄り添い合えば それで幸せ 感じてた 噂追いかけ 見知らぬ駅を たどる線路は はてしなく 彼岸花 咲いて…秋 風の季節の 置手紙 遠く幸せ 祈っていると わずか わずか一行 彼岸花 しおれないで 彼岸花 咲いて…秋 やせた女の 急ぎ旅 あなたなしでは 雪舞う冬は いのち いのち凍える 彼岸花 紅く燃えて |
湘南・江ノ電沖田真早美 | 沖田真早美 | 木下龍太郎 | 蔦将包 | 前田俊明 | あなたはいまも 憶えてますか 二人の愛が もつれたままで 別れを迎えた 経緯(いきさつ)を 路面電車の 私の後を あなたは車で 追いかけた 途中下車して 戻っていたら あるいは出来た やり直し あの日の想い出 電車は走る 藤沢 江ノ島 七里ヶ浜 湘南・江ノ電 恋路線 あなたはいまも 憶えてますか 二人が愛を 語った店は 線路を横切る 甘味処(かんみどこ) 路面電車を 何度も送り あんみつ二つで ねばってた 悪い私の わがままぐせを あなたはいつも 許してた 幸せまぼろし 電車は走る 鎌倉 和田塚 由比ヶ浜 湘南・江ノ電 愛路線 帰らぬ青春 電車は走る 腰越 極楽寺 稲村ヶ崎 湘南・江ノ電 夢路線 |
博多恋橋鳳しん也 | 鳳しん也 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | たとえ体は はなれても 心はふたつに 裂けんとよ 中洲屋台で コップの酒を 俺に投げつけ 泣いてたお前 博多恋橋 わかれ橋 もっと注(つ)がんね もっと注(つ)がんね 強(きつ)か酒 好(す)いとうおんなを 捨ててクサ 男の自慢が 増えるとね おまえに言われた 言葉が刺さる 嘘のネオンの 那珂川あたり 博多恋橋 忘れ橋 もっと注(つ)がんね もっと注(つ)がんね 辛(つら)か酒 風の噂じゃ 遠い町 今でもひとりで 居(お)るという そろいゆかたで 見た山笠の 酔えば酔うほど 面影浮かぶ 博多恋橋 みれん橋 もっと注(つ)がんね もっと注(つ)がんね 強(きつ)か酒 |
北陸ながれ旅大江裕 | 大江裕 | 森坂とも | 蔦将包 | 蔦将包 | 佐渡の夕陽に 別れをつげて 今日は黒部の 宿場町 身体(からだ)ひとつで 出直す旅だ すがるお前を ふりほどき ひとり冬空 旅のれん みぞれが寒い みぞれが寒い 北陸ながれ旅 連れて行ってと おまえの声が 潮のうねりと 追いすがる さわぐ松風 安宅(あたか)の関で 無事でいるかと あおぐ月 口に出さずに 旅千里 越前抜けて 越前抜けて 北陸ながれ旅 落ち葉ふみしめ 琵琶湖のほとり どこへ行くかと 雲が言う あの日追われた 浪花(なにわ)の街で 春にゃ根をはり 花咲かす 胸に誓った 旅土産 迎えに行くぜ 迎えに行くぜ 北陸ながれ旅 |
ひとり歩き越前二郎 | 越前二郎 | 木下龍太郎 | 蔦将包 | 蔦将包 | あなたの心が 移ったことは 女の勘で 気付いてた つくり笑いで 別れて来たが 胸はずぶ濡れ なみだ雨 つまずくけれど 明日から ひとり歩きを してみます 男と女は 影踏み遊び 追うほど先へ 逃げて行く 一度もつれた 絆の糸は 元のようには 解(ほぐ)れない ないものねだり するよりは ひとり歩きを してみます 最後のお願い 私で止(や)めて 女を陰で 泣かすのは いまにあなたも 傷つくような そんな気がして お節介(せっかい) いいとこ取りの 想い出と ひとり歩きを してみます |
秋桜だより岩本公水 | 岩本公水 | さわだすずこ | 蔦将包 | 蔦将包 | 茜(あかね)の空に 飛行機雲が 白く流れて 消えてゆく 失くしてはじめて 気づいたの あなたの優しさ あなたの笑顔 窓の外には コスモスゆれて 幸せが 幸せが 待っていそうな 道の駅 人の欲しがる 幸せなんて きっと形が 消えてゆくのね 生きてくだけでも 辛いこと あなたの背中に つかまりながら 通り過ぎゆく 風の向こうに 幸せが 幸せが 待っていそうな 道の駅 失くしてはじめて 気づいたの あなたの優しさ あなたの笑顔 窓の外には コスモスゆれて 幸せが 幸せが 待っていそうな 道の駅 |
木洩れ日に包まれて岩本公水 | 岩本公水 | こはまかずえ | 蔦将包 | 蔦将包 | 桜の花びら 散る春も 寒さに凍(こご)える 冬の日も あなたが 見ていてくれるから 木洩れ日(こもび)に 包まれて 幸せを 噛(か)みしめて 私は 暮らしてる 今も これからも やすらぎ感じる 時間(とき)の中 優しい視線を 浴びながら ふたたび笑顔に 巡(めぐ)り逢(あ)う 木洩(こも)れ日(び)に 包まれて 心から 癒(いや)されて 私は 歩んでく 明日(あす)も明後日も 若葉がまぶしい 夏の日も ぬくもり恋しい 秋の日も 歌える喜び 感じてる 木洩(こも)れ日(び)に 包まれて あたたかく 守られて 私は 生きてゆく ずっとこれからも |
辰子伝説岩本公水 | 岩本公水 | 吉岡治 | 蔦将包 | 蔦将包 | どうしていますか?あなたお元気ですか わたしは懲(こ)りずふられ旅です 永遠の若さ求め龍になった 田沢湖(たざわこ)の辰子の伝説(はなし)にしみじみしてます 愛はうたかたで永遠じゃないものと 答えはとうに出てるのに 心のどこかで奇跡を待つの わたし龍には 龍にはなれない ひとり旅 辰子に恋した龍が海辺にいたの 八郎潟(はちろうがた)の八郎太郎 永遠の愛を誓い百夜(ももよ)通い 美しい辰子の心を射止めたそうです キラリ湖は日を浴びて琥珀(こはく)色 遠くに見える駒ケ岳(こまがたけ) 心に棲(す)みつく未練が消えて わたし今日から 今日から出直す ひとり旅 わたし今日から 今日から出直す ひとり旅 |
渡川岩本公水 | 岩本公水 | 峰崎林二郎 | 蔦将包 | 蔦将包 | 届かぬ土手の キシツツジ こころが燃える 渡川(わたりがわ) 母なる川は 幾曲がり 一途にはるか 土佐の海 好きで 好きで なのに別れた あれから五年 今でも私 咲いていますか あなたの胸に 荒れれば沈む 沈下橋(ちんかばし) 晴れれば笑みの 渡川 二人であの日 見た景色 変わらず今も 美しい 遠く 遠く 過ぎた想い出 この川のよう 今でも涸(か)れず 流れていますか あなたの胸に 流れる川に この指で あなたへ手紙 書きました 昔をいつか 振り返り たたずみ泣くか 渡川 いつか いつか あなたのそばに 届けと祈る 夕陽の中で 隣に見ている ふたつの影を |
北愁歌天草二郎 | 天草二郎 | 大久保與志雄 | 蔦将包 | 蔦将包 | みぞれまじりの 旅空夜空 思慕(おもい)ひきずる 港町 指輪もやれず 泣かせたままで いくら詫びても 届かない 夜の寒さを 噛みしめて ひとり飲む酒 苦い酒 誰かの愛に 包まれながら 今が幸せ それでいい 一途に惚れて 一途に生きた 未練ばかりの 虚しさよ 写真を一枚 ふところに ひとり飲む酒 つらい酒 北行く船が 夜霧をつれて 汽笛淋しい 港宿 旅路の町は 行く人もなく 肩に冷たい 雪が舞う 明日は釧路か 函館か ひとり飲む酒 わすれ酒 |
ふるさと自慢天草二郎 | 天草二郎 | さくらちさと | 蔦将包 | 蔦将包 | 酔うと故郷の 自慢ねと いつも笑って 聞くおまえ 見せてやりたい 天草灘の 真っ赤に燃える あの夕陽 ついて来ないか この俺に ついて来ないか 天草に なんの取り得も ない俺だけど ふるさとだけは 日本一 桜過ぎたら 牛深(うしぶか)の ハイヤ祭りに 沸く港 見ればわかるさ 人情あつい 血潮が今も 流れてる 夢を見ないか この俺と 夢を見ないか 天草で 花を咲かそう おまえとふたり ふるさとの空 その下で ついて来ないか この俺に ついて来ないか 天草に きっと 帰りを 待っててくれる ふるさとだけは 日本一 |