湘南・江ノ電沖田真早美 | 沖田真早美 | 木下龍太郎 | 蔦将包 | 前田俊明 | あなたはいまも 憶えてますか 二人の愛が もつれたままで 別れを迎えた 経緯(いきさつ)を 路面電車の 私の後を あなたは車で 追いかけた 途中下車して 戻っていたら あるいは出来た やり直し あの日の想い出 電車は走る 藤沢 江ノ島 七里ヶ浜 湘南・江ノ電 恋路線 あなたはいまも 憶えてますか 二人が愛を 語った店は 線路を横切る 甘味処(かんみどこ) 路面電車を 何度も送り あんみつ二つで ねばってた 悪い私の わがままぐせを あなたはいつも 許してた 幸せまぼろし 電車は走る 鎌倉 和田塚 由比ヶ浜 湘南・江ノ電 愛路線 帰らぬ青春 電車は走る 腰越 極楽寺 稲村ヶ崎 湘南・江ノ電 夢路線 |
雫走裕介 | 走裕介 | 松井五郎 | 蔦将包 | 蔦将包 | 小枝の先に 滴る雨が ぽとりと水面に 輪を作る ほんのわずかな 一粒だけど 果てなく広がり どこへ行く 人もおんなじ はじめは雫さ ただひたむきに ただ思うまま 心を信じて いつか いつか大河になれ 日照りに脆く 負ける日もある 自分がなにかも 見失う 流れを逸れて うつむいてれば 思わぬ夕立ち 救われる 人もひとりじゃ 生きてはいけない ただひたむきに ただ思うまま 明日を信じて いつか いつか大河になれ 人は誰もが はじめは雫さ ただひたむきに ただ思うまま 心を信じて いつか いつか大河になれ 大河になれ |
さだめの海瀬口侑希 | 瀬口侑希 | 本橋夏蘭 | 蔦将包 | 竹内弘一 | 背伸びしたって 見えぬ明日(あす) ふたりの暦(こよみ)は 捲(めく)れない 宿命(さだめ)と云う名の あなたの海に 心もからだも 投げ出したのは 霧に霞んだ 夜でした 幸せそれとも 不幸せ どうして世間が 決めるのか 宿命(さだめ)と云う名の あなたの海で 燃えてもだえて 溺れるほどに 思慕(おもい)なおさら 深くなる 離れられない 離れない この世で添えない ふたりなら 宿命(さだめ)と云う名の あなたの海を 小舟に揺られて 抗(あらが)いながら たどり着きたい 次の世へ |
こよみ坂琴けい子 | 琴けい子 | 木下龍太郎 | 蔦将包 | 蔦将包 | お前は宝と 貴方が褒める なんで取るのよ 私の科白 隣で支える その手がなけりゃ 知らずに終わった しあわせは 影踏みながら 一緒に歩いた こよみ坂 泣かせもしたなと 貴方が詫びる いいえ私が 至らぬせいよ いいことばかりの 人生ならば どこかで解けた 絆糸 いろいろあった 想い出綴りの こよみ坂 懲りずに来るかと 貴方が笑う 当り前です 道連れだもの 昨日や今日では 味など出ない 月日が夫婦の 隠し味 手に手を取って 二人で越えたい こよみ坂 |
木洩れ日に包まれて岩本公水 | 岩本公水 | こはまかずえ | 蔦将包 | 蔦将包 | 桜の花びら 散る春も 寒さに凍(こご)える 冬の日も あなたが 見ていてくれるから 木洩れ日(こもび)に 包まれて 幸せを 噛(か)みしめて 私は 暮らしてる 今も これからも やすらぎ感じる 時間(とき)の中 優しい視線を 浴びながら ふたたび笑顔に 巡(めぐ)り逢(あ)う 木洩(こも)れ日(び)に 包まれて 心から 癒(いや)されて 私は 歩んでく 明日(あす)も明後日も 若葉がまぶしい 夏の日も ぬくもり恋しい 秋の日も 歌える喜び 感じてる 木洩(こも)れ日(び)に 包まれて あたたかく 守られて 私は 生きてゆく ずっとこれからも |
孤独のさすらい走裕介 | 走裕介 | 秋浩二 | 蔦将包 | 蔦将包 | 涯ない 悲しみを 鞄に詰めて ひとりさすらう 北の町 おまえと別れて 心が虚しいよ 数え切れない 思い出が蘇る 冬が春に 色づき 花の香りに 誘われて 旅を続ける 北へ 北へ 唯ひとり 鉄路を 走り去る 列車の窓に 琥珀色した 夕陽が射す もう一度あの日の ふたりに戻りたい 肌のぬくもり もう一度感じたい 夏が秋に 移ろい 風が切ない 紋別の 海を見つめて 俺は 俺は 唯ひとり 秋が冬に 深まり 雪がこころも 埋め尽くす 空にキラキラ 光る 光る 銀の海 |
秋桜だより岩本公水 | 岩本公水 | さわだすずこ | 蔦将包 | 蔦将包 | 茜(あかね)の空に 飛行機雲が 白く流れて 消えてゆく 失くしてはじめて 気づいたの あなたの優しさ あなたの笑顔 窓の外には コスモスゆれて 幸せが 幸せが 待っていそうな 道の駅 人の欲しがる 幸せなんて きっと形が 消えてゆくのね 生きてくだけでも 辛いこと あなたの背中に つかまりながら 通り過ぎゆく 風の向こうに 幸せが 幸せが 待っていそうな 道の駅 失くしてはじめて 気づいたの あなたの優しさ あなたの笑顔 窓の外には コスモスゆれて 幸せが 幸せが 待っていそうな 道の駅 |
恋文川真木ことみ | 真木ことみ | 山田孝雄 | 蔦将包 | 蔦将包 | 紙の舟には 櫂(かい)はない 流れまかせで 梶(かじ)もない そっと浮かべる 短冊に おんなごころを 添えましょう 恋しいあなたの あなたの胸に着け 恋文川は 渓流(たに)をゆく 募る思いを 詩(うた)にして 好きという字で 留めました 逢える明日が 来るならば 恋の蛍が 翔ぶでしょう 笑顔のわたしが わたしが見えますか 恋文川は 里をゆく 一つ二つは 母の子で 七つ八つは 父の子で 愛に背いて 旅立って 二十才(はたち)過ぎたら 帰れない 恋しいあなたの あなたの胸に着け 恋文川は 街をゆく |
恋の花森若里子 | 森若里子 | 鈴木紀代 | 蔦将包 | 蔦将包 | 涙で枯れた 恋もある 咲かずじまいの 恋もある むせび泣き すすり泣き しゃくり泣き 泣いた数だけ 恋がある それでもいいの もう一度 咲かせてみたい 恋の花 心の傷を 怖(おそ)れたら きっと倖せ つかめない かすり傷 やけど傷 向こう傷 恋の傷あと まだ疼(うず)く つらくていいの もう一度 咲かせてみたい 恋の花 あだ花だって 花は花 季節はずれの 花も花 忍び咲き はぐれ咲き 狂い咲き 愛があるから 胸に咲く 夢でもいいの もう一度 咲かせてみたい 恋の花 |
霧降高原水森かおり | 水森かおり | 麻こよみ | 蔦将包 | 蔦将包 | ため息こぼれて 霧になる 浮かぶ面影 せつなくて 別れの理由(わけ)さえ 知らぬまま やっぱりあなたを 終われない 霧降高原 ただひとり みれん心を 持てあます この恋かならず 忘れます 決めたそばから 逢いたくて 私を優しく 抱きしめた あの日のぬくもり 信じたい 霧降高原 六方沢橋(はし)の上 涙しずくが こぼれます 短い夏の日 惜しむよに ニッコウキスゲの 花の群れ 来た道泣かずに 戻ったら あなたが待ってて くれますか 霧降高原 どこまでも 後ろ向かずに 歩きます |
北列車走裕介 | 走裕介 | 菅麻貴子 | 蔦将包 | 蔦将包 | 窓に地吹雪 汽笛が哭いて 命ぬくめる 雪景色 俺は明日(あした)の 夢を追い おまえ過去(むかし)を 捨てに来た 北の列車の めぐり逢い 頬の火照りに 両手をあてて おまえ見ている 窓の外 涙こころに 閉じ込めて 微笑(わら)うしぐさが 愛しくて ふたり寄り添う 北列車 旅の途中の 小さな出逢い 心かよわす 膝と膝 明日(あす)は何処やら この恋は 軋む車輪の 揺れまかせ 春も間近い 北列車 |
北のひとり星 走裕介 | 走裕介 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | 北の夜風は 粉雪まじり お前と暮らした 二年の月日 時の流れに こころがきしむ お前がいたから 俺がいた 空を見上げりゃ 北極星も お前をさがして 光ってる どこに どこに どこに居るのさ ひとり星 人の噂じゃ この町捨てて 行方も知れない お前の舟は どこの港で 涙を捨てた ひとりでどうしているだろか 雪のかなたに お前の星が 淋しい笑顔で 光ってる ふるえ ふるえ ふるえ泣いてる ひとり星 夢を追いかけ はぐれたふたり 凍えるその手を この手で包み 頬のぬくもり 確かめたいよ もいちど会えたら 離さない 今日もお前が みつめる星は 真北の夜空に 光ってる きっと きっと きっと出会える ひとり星 |
北の傷歌走裕介 | 走裕介 | 石原信一 | 蔦将包 | 蔦将包 | 背中丸めて 燗酒あおる 窓に夜汽車の 過ぎる音 店の親父は 無口なままで 旅の男を かばうのか いくつ線路を 越えたなら 胸の痛みが 遠ざかる 北へ 北へ 北へ流れても おまえの泣き顔 傷跡うずく 襟を立てても 寒さがしみる 恋のすきまに 忍び込む 詫びる手紙の 言葉に迷い 風に名前を 呼んでみる 駄目な俺など 忘れろよ 無駄な想い出 捨ててくれ 北の 北の 北の街灯り おまえの面影 傷跡浮かぶ 白い海原 遥かな空よ なんて小さい 俺だろう 惚れた女に 倖せやれず なにが男の 夢なのか 春をふたりで もう一度 探し出せるか 今ならば 北へ 北へ 北へ流れつき おまえが欲しいと 傷跡叫ぶ |
北愁歌天草二郎 | 天草二郎 | 大久保與志雄 | 蔦将包 | 蔦将包 | みぞれまじりの 旅空夜空 思慕(おもい)ひきずる 港町 指輪もやれず 泣かせたままで いくら詫びても 届かない 夜の寒さを 噛みしめて ひとり飲む酒 苦い酒 誰かの愛に 包まれながら 今が幸せ それでいい 一途に惚れて 一途に生きた 未練ばかりの 虚しさよ 写真を一枚 ふところに ひとり飲む酒 つらい酒 北行く船が 夜霧をつれて 汽笛淋しい 港宿 旅路の町は 行く人もなく 肩に冷たい 雪が舞う 明日は釧路か 函館か ひとり飲む酒 わすれ酒 |
北国フェリー走裕介 | 走裕介 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | この胸に 顔を埋めて泣いた人 今はどの町 誰といる 赤い燈台 かすめて入る 流水波止場に 氷柱(つらら)が光る 北国フェリーは 北国フェリーは こころがきしむ もう二度と 恋はしないと言った人 切れたテープを みつめてた ふたり歩いた 桟橋通り 想い出見上げりゃ 粉雪ばかり 北国フェリーは 北国フェリーは 若さを詰(なじ)る 黒髪の 香り今でも蘇(よみが)える 白い故郷 君の町 きっと今では 暖炉のむこう やさしくみつめる いい人がいる 北国フェリーは 北国フェリーは 振り向かない船 |
北国街道・日本海走裕介 | 走裕介 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | 人を愛した かなしみは 海にこぼせば 漁火に 空に光れば 星になる わたしのこころに あの人は 戻ってきますか ひとり旅 北国街道 ああ 日本海 夕陽映した ハマナスは 海に寄り添う こぼれ紅 江差追分 かもめ島 面影浮かべば せつなくて この胸抱きしめ かがみ込む 北国街道 ああ 日本海 北の男の まぼろしは いつかニシンが 銀色に 群れて戻って 来る夢か 稚内から 松前と ニシンの街道 たどる旅 北国街道 ああ 日本海 |
我武者羅鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 新本創子 | 蔦将包 | 蔦将包 | 女の小指と 情けほどけず おくれをとったと あおる酒 惚れたばかりに 惜しくなる この浮き世… 捨て身の命… よしな よしなよ 男一匹 海狼(かいろう)ならば 船を我武者羅… 日本海 鬼火か漁り火 波の背のせに 荒くれ漁師の 不夜城だ 恋に溺れる 男なら 藻屑だぜ… 船もろともに… まけてなるかよ 吠える横顔(づら) しぶきが殴りゃ 烏賊(いか)が鳴きよる… 武蔵堆(たい) 女の夜汽車は 忍路(おしょろ)沖まで 追ってはゆけぬと なみだ花 未練ごころを 映すよな 北海の… 満月紅く… ばかだ ばかだぜ 男一代 海狼ならば 北へ我武者羅… 日本海 |
肩車鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 都丸悠 | 蔦将包 | 蔦将包 | でっかな親父の肩車 前に広がる海を見て これが男の道しるべ 男同士の話した 海の向こうで 生まれた風に 押されるように旅に出た たどり着いた 都会の夜空に ひざまずいてばかりいた いろんな人が生きている 夢に焦がれた東京は 光って消える ネオンのように あてにならない街だった くすんだ街の 飲み屋の陰に 銭にならない 「唄うたい」 夢に出るのは 親父の「肩車」 帰りたいけど意地がある 惚れた女の心柄 明日に見晴らす空を指し これが二人の道しるべ 君と未来の話した 早いか遅いか それよりも ひたすらここまで 生きてきた やっと登った丘の上から 見えない海を見つめてた 泣いてたまるか 俺の夢 まだまだ旅は続くけど 口先だらけのこの街で 親父の背中が懐かしい くすんだ街の 飲み屋の陰に 俺はひとりの 「唄うたい」 夢で飛び乗る 親父の「肩車」 来月あたり帰ろうか |
かたくりの花森若里子 | 森若里子 | 大久保與志雄 | 蔦将包 | 蔦将包 | 雪の重さを 耐え抜いて 冬の終わりを 告げるよに うすむらさきの 花が咲く あなたのやさしい 微笑みが 明日(あす)の私の 道しるべ 春を呼ぶ 春を呼ぶ かたくりの花 たとえどんなに 辛くても つなぐ手と手は 離さずに 生きてきました 寄り添って ふたりが出逢った この町で 悔し涙を ばねにして 幸せを 幸せを つかみたい 寒い季節を 乗り越えて やっと開いた 花ひとつ うすむらさきの 春だより 縁(えにし)を結んだ ふたりなら ともにこの道 どこまでも 春を呼ぶ 春を呼ぶ かたくりの花 |
風の口笛氷川きよし | 氷川きよし | 麻こよみ | 蔦将包 | | 遠い故郷(ふるさと) 思い出させて 風がヒュルヒュル 口笛吹いて行く 手のひら落ちて こぼれた夢は 夜空に流れる 星ひとつ ヒュルヒュル ヒュルヒュルル しみじみ浮かぶ あの山川よ まるで汽笛が 泣いているよに 風がヒュルヒュル 耳元(みみもと)吹き抜ける 夜明けの駅で 別れた女(ひと)は 幸せ見つけて いるだろか ヒュルヒュル ヒュルヒュルル 想いを胸に 幾歳月(いくとしつき)よ 祭り囃子(ばやし)を 思い出させて 風がヒュルヒュル 口笛吹いて行く 心で詫びる 御無沙汰つづき 今年の暮れには 帰ろうか ヒュルヒュル ヒュルヒュルル 瞼に浮かぶ 夕焼け小焼け |
篝火のひと走裕介 | 走裕介 | 松井五郎 | 蔦将包 | 蔦将包 | 幸せはいつも 近いほどに遠い 篝火のような 笑顔ばかり見てた あふれる涙は どうしてたんだ 寂しい思いさせたのに こころ...こころ...こころ... ただ抱きしめながら どんな時も君は そばにいてくれた たどり着く先が どこかさえも訊かず 花のない道で 迷う空も見たろう せつなくなるのは どうしてなんだ ありがとうだけが言いたくて こころ...こころ...こころ... ただ抱きしめながら 夢の続き君は 信じててくれた こころ...こころ...こころ... ただ抱きしめながら どんな時も君は そばにいてくれた |
海賊の舟唄鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 山田孝雄 | 蔦将包 | 蔦将包 | 今ゆけ 海賊(さむらい) 英虞湾(あごわん)駈けて 伊勢志摩あおぎ 夢を 抱いてゆけ のぞみは遥か 怒涛(なみ)の果て 俺も連れてけ 安宅船(あたけぶね) エイヤヨッホイ エイヤヨッホイ 火の矢を 解(と)き放(はな)て エンヤヨッシャ エンヤヨッシャ 天下を 取りにきた 見てゆけ 若衆(わかしゅう) 時代に耐えて 朝熊山(あさまやま)に 咲いた 恋の花 勝利を信じ 紅(あか)く燃え 海の男を 送り出す エイヤヨッホイ エイヤヨッホイ 牙むけ 九鬼(おに)になれ エンヤヨッシャ エンヤヨッシャ 天下を 取りにきた エイヤヨッホイ エイヤヨッホイ 火の矢を 解き放て エンヤヨッシャ エンヤヨッシャ 天下を 取りにきた |
母さんの海うた村木弾 | 村木弾 | 原文彦 | 蔦将包 | 蔦将包 | 寒い番屋で 火を起こし 指に息かけ 飯(めし)を炊(た)く 頑張る笑顔が 好きでした 母さんあの日の 鼻唄(はなうた)が 聴こえてきますよ 東京(みやこ)まで 今日という日が 良(い)い日なら なんも言うこと ないと言う 母さん気持ちが 分かります 両手を合わせて 父さんの 船待つ姿が 浮かびます 潮の風吹く 砂浜に 背中丸めて 魚干(ほ)す あかぎれ手のひら 気にしない 母さんあの日の 荒れた手を 温(ぬく)めてあげます 夢ん中 母さんあの日の 鼻唄(はなうた)が 聴こえてきますよ 東京(みやこ)まで |
女が泣いてる港町瀬口侑希 | 瀬口侑希 | かず翼 | 蔦将包 | 南郷達也 | それじゃアバヨと 口笛吹いて あんたが消えてく 裏通り 見送るもんか 追うもんか どうせ気まぐれ カモメ鳥 灯りを消して 窓辺でひとり 女が泣いてる 港町 別れ霧笛を 遠くに聞けば も一度逢いたい 抱かれたい 見送るもんか 追うもんか わたし未練な 迷い猫 指輪を抜いて 想い出すてて 女が泣いてる 港町 遊び夜風に 頬なでられて 幸せ夢見た だけだもの… 見送るもんか 追うもんか 明日(あす)も港にゃ 船が着く 強がり言って くちびる噛んで 女が泣いてる 港町 |
音頭~寿編~花吹雪祭り組 | 花吹雪祭り組 | 山田孝雄 | 蔦将包 | 蔦将包 | 男同志の 約束は 《ソリャッ》 先の祭りだ 《ソイヤソイヤソイヤソイヤ》 夢を叶えた 祝いの酒で ドカンと花火を 上げようぜ 《ワッショイワッショイワッショイワッショイ》 どうぞよろ衆 どうぞよろ衆 皆の衆 女曳山(おんなひきやま) 笛太鼓 《ソリャッ》 華が咲いたぜ 《ソイヤソイヤソイヤソイヤ》 祭囃子に ぞっこん惚れて 可愛いあの娘が 嫁に来る 《ワッショイワッショイワッショイワッショイ》 連れておいでよ 連れておいでよ 池の鯉 男死ぬまで 担ぐのは 《ソリャッ》 重い御輿だ 《ソイヤソイヤソイヤソイヤ》 古い時代の 灯りを点し あの世に行っても 馬鹿をやる 《ワッショイワッショイワッショイワッショイ》 呑んで唄えば 呑んで唄えば 天国だ あるかないかの しあわせは 《ソリャッ》 あると決めたぜ 《ソイヤソイヤソイヤソイヤ》 どうせ一升 半升(はんじょう)がふたつ お前と俺とで 升升(ますます)だ 《ワッショイワッショイワッショイワッショイ》 どうぞ贔屓(ひいき)に どうぞ贔屓に 皆の衆 |
俺の故郷千昌夫 | 千昌夫 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | 俺の故郷はよオ~ 来てみりゃわかる そりゃまあ うんといいとこだ 梅や桜や 桃の花 ちょいと遅れて リンゴの花も みんな一緒に 咲く春さ 咲く春さ 俺の故郷はよオ~ いい奴ばかり そりゃまあ うんといい奴だ 盆の休みや 正月は 土産持ち寄り 酒酌み交わし 昔ばなしで 夜が明ける 夜が明ける 俺の故郷はよオ~ でっかい空だ そりゃまあ うんといい空だ 夕焼けトンビが ピーヒョロロ 祭り太鼓も ドンドコドンと 今も心で 響いてる 響いてる |
おふくろ えれじぃ静太郎 | 静太郎 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | 夕暮れの町に 灯がともりゃ あの日のおふくろ 想い出す 男に涙は いらないよ ツバと一緒に 飲み込みな 空から声が 聞こえるよ おふくろの指は いつだって 暮らしの匂いが していたよ 初めて東京 出て来た日 米と野菜と さみしさが 下宿の隅に 届いてた 哀しみにふっと 出会うとき 笑顔のおふくろ 想い出す 孝行息子じゃ なかったね いつも面倒 かけたよな おふくろ おふくろ ありがとう |
男の航路氷川きよし | 氷川きよし | たきのえいじ | 蔦将包 | 蔦将包 | 花と嵐の 雨風に 打たれて男の 顔になる 人の姿が 鏡なら 映る己れも また鏡 夢が積み荷の 男の航路 意地を通せば 角が立つ 弱音を吐いたら 笑われる そんな浮世の 片隅で 浴びた苦労の 一文字 胸に収めて 男の航路 思いがけずに 受けた恩 何度も心で 手を合わす 右か左か 迷うなら 前に向かって まっしぐら 明日に漕ぎ出す 男の航路 |
一番星よ こんばんは氷川きよし | 氷川きよし | 喜多條忠 | 蔦将包 | | 一番星よ こんばんは そこから見える 東京の スカイツリーは まぶしかないか もしもあの娘を みつけたら 泣いたらだめだと 言っとくれ 今も好きだと 今も好きだと 言っとくれ 一番星よ こんばんは 幾万年も 昔から 遠く光って さびしかないか もしもあの娘を みつけたら やさしい言葉を かけとくれ 涙ぬぐって 涙ぬぐって やっとくれ 一番星よ こんばんは 今でも僕は ひとりもの きっとあの娘も ひとりじゃないか もしもあの娘を みつけたら 一緒になろうと 言ってたと そっと教えて そっと教えて やっとくれ |
一膳の箸鳥羽一郎 | 鳥羽一郎 | 武田鉄矢 | 蔦将包 | 蔦将包 | やっと叶った ふたりの夢は 紺ののれんの 小料理屋 “でくのぼう”だと 怒鳴られながら 腕に仕込んだ 百の味 棒は棒でも おまえとならば おんなじ長さで まっすぐで 今日からふたりで 一膳の 一膳の箸 奥に小上がり テーブルひとつ 六人座れる カウンター ネタの仕込みは 港の仲間 いつもいいもの 届きます 今は苦労が 楽しみでして 箸にも棒にも なれないが 女房のおかげで 一膳の 一膳の箸 杉の小枝で こさえた箸は 山の香りが 売りですが 地元生まれが ふたりの売りで どうか御贔屓 今日からは お前女将で 俺、板さんで 寄り添い働く 夢あかり ふたりの手本は 一膳の 一膳の箸 |
一円玉の心意気静太郎 | 静太郎 | 大久保與志雄 | 蔦将包 | 南郷達也 | 雨にうたれて 芯まで凍る 今でも一人の 浮草ぐらし 吹けば飛ぶよな 小さないのち だけど泣かない 崩れない 一円玉の心意気 桁は一番 小さいけれど 背筋を伸ばして 世間を生きる 希望(のぞみ)一途に 一番勝負 俺は逃げない 崩れない 一円玉の心意気 夜の巷(ちまた)に 流れるよりも きれいな小川の 小石で生きろ 親の言葉が 骨身にしみる だから負けない 崩れない 一円玉の心意気 |
石割り桜氷川きよし | 氷川きよし | 喜多條忠 | 蔦将包 | 伊戸のりお | 冬の長さに 耐えながら 北の大地に 根を張って 想い一念 岩も割る 石割り桜は 心の花よ 夢のつぼみが 夢のつぼみが ああ 春に咲く 花の色なら 薄墨(うすずみ)の 遠い想い出 しのばせる 淡き初恋 清き白 石割り桜は 癒(いや)しの花よ 胸のぬくもり 胸のぬくもり ああ 甦(よみがえ)る 人の心は 弱くとも 折れず曲がらず くじけない 南部魂 ここに在り 石割り桜は 生命の花よ 遅い春にも 遅い春にも ああ 凛と咲け |
雨恋花藤野とし恵 | 藤野とし恵 | 木下龍太郎 | 蔦将包 | 南郷達也 | いまは他人の あの人なのに 聴けば乱れる 風便り 雨恋花の 紫陽花の 雨は雨は雨は女の 涙でしょうか… 拾い集めた 良いことだけを 想い出してる 私です 後も向かない 冷たい背中を 追ったあの日の 蛇の目傘 雨恋花の 紫陽花の 恋は恋は恋は移り気 遊びでしょうか… 憎い仕打ちも 月日が経てば 許すつもりの 私です 募る逢いたさ 浴衣の袖を 濡らす涙の 肘まくら 雨恋花の 紫陽花の 夢は夢は夢はこぼれる 雫でしょうか… 当てのないのは 分っていても 明日に賭けたい 私です |
明日への道氷川きよし | 氷川きよし | いではく | 蔦将包 | 伊戸のりお | ひとり行くのは 遠い道でも ともに歩めば 夢の道 人はいつでもひとりじゃないさ 愛し愛され 生きられる 歩き出そうよ明日への道 心に歌を くちずさみ 季節(とき)を彩(いろど)る 華麗(かれい)な花も 散ればふたたび 春を待つ 生きてゆくのはうれし涙と 悲し涙の くり返し 歩き出そうよ明日への道 心に歌を くちずさみ 己の道を信じてゆけば 冬は必ず 春となる 歩きだそうよ明日への道 心に歌を くちずさみ 心に歌を くちずさみ |
赤いレンガの港町走裕介 | 走裕介 | 喜多條忠 | 蔦将包 | 蔦将包 | 北の寒さに かじかむその手に ぬくもりあげるよ もうすぐ会える 都会の暮らしには 向いてないからと 遠く離れて僕を 待ってくれてた もうすぐ会えるよ 抱きしめあえるよ 長く待たせたね 海辺の坂道で 赤いレンガの港町 夢の長さに 眠れぬその眼に くちづけあげるよ もうすぐ会える まもなく春が来て 雪の中からも 若いタンポポ君に 笑いかけるよ やさしい微笑み 忘れた日は無い 次の街角を 曲がれば君が居る 赤いレンガの港町 熱い涙を こらえたその胸 あふれる想いを ぶつけてごらん シベリア降ろしなど 僕のぬくもりで 消してしまうよ君の 寒い冬まで もうすぐ会えるよ 抱きしめあえるよ 長く待たせたね 海辺の坂道で 赤いレンガの港町 |
朱い鳥瀬口侑希 | 瀬口侑希 | 坂口照幸 | 蔦将包 | 蔦将包 | 愛し過ぎるのは 罪ですか 罪と知りつつ すがる胸 吐息の花火が 爆(ぜ)るとき 女はひととき 永久(とわ)を見る 朱い鳥… 朱い鳥… 熱い血汐が 炎と燃えて あなた恋しと 天に舞う ひと夜を千夜と 闇に舞う あなた追いかけて 渡る橋 橋が崩れて 目が覚める 夜明けがそこまで しのび寄る 骨まで折るほど 抱きしめて 朱い鳥… 朱い鳥… いのち焦がして 炎と燃えて 姿一途に 凛と舞う ひと夜を千夜と 冬に舞う 朱い鳥… 朱い鳥… 熱い血汐が 炎と燃えて あなた恋しと 天に舞う ひと夜を千夜と 闇に舞う |
愛が欲しい森サカエ | 森サカエ | 星野哲郎 | 蔦将包 | | 頬杖ついて 窓に降る 雨を見ながら 女がひとり 仕事収めの 酒を飲む ああ こんなとき 心を酔わす 愛が欲しい 愛が ほんの少し ふり向くだけの 愛でいいから 空似の人も 闇に消え テールランプが 鬼火のように ひとりぽっちを 嘲ってる ああ こんなとき 明りをくれる 愛が欲しい 愛が 嘘でいいから ときめくだけの 愛でいいから 指輪の跡も 消えはてた 黒いコートの 女がひとり 寒い夜更けの 酒を飲む ああ こんなとき 暖炉のような 愛が欲しい 愛が 暗い胸に まばたくだけの 愛でいいから |