夢さぐり 愛さぐり中条きよし | 中条きよし | 斉藤夕紀 | 幸耕平 | | 恋は破れて 傷つくものと 知っても くりかえす 愛のかたちを 教えてよ 落ちてく前に 夢さぐり 愛さぐり 誰に抱かれて眠ればいいの 夢さぐり 愛さぐり 身体が熱い夜は 熱い夜は ひとりじゃ 切ないよ 泣いた数ほど 未練はあるが あなたが 気にかかる 逢えばなおさら 辛いのに 恋しさ 募る 夢さぐり 愛さぐり 誰を愛して 生きればいいの 夢さぐり 愛さぐり 涙に濡れる夜は 濡れる夜は あなたが憎らしい 夢さぐり 愛さぐり 噂たずねて さまよう夜は 夢さぐり 愛さぐり さみしい夢の中で 夢の中で わたしを 抱きしめて |
今夜は離さない中村美律子・岩出和也 | 中村美律子・岩出和也 | 藤波研介 | 幸耕平 | 山田年秋 | 抱いてほしいなんて 女の口から いえるわけなどないわ いじめないでね すねた君の顔が たまらなく好きさ このままふたりきり 踊りつづけよう 恋は魔法さ お酒のようね 知らず知らずに ふたりを酔わす 今夜は離さない 離れられない 好きといえば好きと 答えてほしいの 女ごころはいつも 欲ばりなのね そんなことはないさ 男のこころは 勝手さでも今は 君しか見えない 恋は魔法さ 夢見るようね 交わす吐息も ひとつになれる 今夜は離さない 離れられない よそ見してはいやよ いたずら夜風が そっと素肌にふれて 通りすぎるわ 頬(ほほ)をよせていれば 言葉はいらない 小指の先までも 愛しているから 恋は魔法さ ゆれる灯りを 甘い香りの 花に変えるよ 今夜は離さない 離れられない |
北を恋うる歌新沼謙治 | 新沼謙治 | たかたかし | 幸耕平 | | みなと盛り場西へ流れて きょうは瀬戸内潮泊り 酒つぐ女の北国なまりに 男のこころが風になる ゆきずりの港町 飲むほどに酔うほどに無口になるね 「あんた夢をすてないで」 おまえの声がする うまれ故郷は雪どけ頃か 谷に瀬音が響く頃 人は誰でもふるさとひきずる 悲しいこころの旅人さ ゆきずりの港町 逢いたくてせつなくてこの胸痛む そうさ悪いのは俺さ あまえていたんだね 春に背をむけひとりさすらう 窓に大橋灯がにじむ ゆけどもさびしいはるかな旅路よ 男のやすらぎどこにある ゆきずりの港町 酒を飲む酔いしれる霧笛を聞いて 今もゆれるほほえみよ おまえが恋しいね |
酒は女の子守唄ニック・ニューサー | ニック・ニューサー | 吉岡治 | 幸耕平 | | あんたと暮らした 思い出抱いて 今夜もひとりで 酒の中 別れてみれば 喧嘩のあとも 指にひとすじ 懐かしい ずるい男と 恨みはしない 追えばみじめに なるばかり あんたひとり 今ごろどこかで どんな女と 寝てるやら おやすみ 酔いどれ女よ 酒は女の子守唄 ないものねだりと わかっていても あんたはわたしの 命だよ 砂漠の中の ガラスの街で ひとり迷子の こおり酒 話しかけてよ 誰でもいいの 暗い部屋には 帰れない あんたひとり 幸せみつけて わたしふれ合う 愛もない 泣かせて ひどいよ 罪だよ 酒は女の子守唄 あんたひとり 今頃どこかで どんな女と 寝てるやら さよなら 酔いどれ女よ 酒は女の子守唄 酒は女の子守唄 |
今夜は離さない橋幸夫・安倍里葎子 | 橋幸夫・安倍里葎子 | 藤波研介 | 幸耕平 | 南郷達也 | 抱いてほしいなんて 女の口から いえるわけなどないわ いじめないでね すねた君の顔が たまらなく好きさ このまま二人きり 踊りつづけよう 恋は魔法さ お酒のようね 知らず 知らずに 二人を酔わす 今夜は離さない 離れられない 好きといえば 好きと 答えてほしいの 女ごころはいつも 欲ばりなのね そんなことはないさ 男のこころは 勝手さ でも今は君しか見えない 恋は魔法さ 夢見るようね 交わす吐息も 一つになれる 今夜は離さない 離れられない よそ見してはいやよ いたずら夜風が そっと素肌にふれて 通りすぎるわ 頬をよせていれば 言葉はいらない 小指の先までも 愛しているから 恋は魔法さ ゆれる灯りを 甘い香りの花に変えるよ 今夜は離さない 離れられない |
今夜は離さない ~令和バージョン~橋幸夫・保科有里 | 橋幸夫・保科有里 | 藤波研介 | 幸耕平 | 矢田部正 | 抱いてほしいなんて 女の口から いえるわけなどないわ いじめないでね すねた君の顔が たまらなく好きさ このまま二人きり 踊りつづけよう 恋は魔法さ お酒のようね 知らず 知らずに 二人を酔わす 今夜は離さない 離れられない 好きといえば 好きと 答えてほしいの 女ごころはいつも 欲ばりなのね そんなことはないさ 男のこころは 勝手さ でも今は君しか見えない 恋は魔法さ 夢見るようね 交わす吐息も 一つになれる 今夜は離さない 離れられない よそ見してはいやよ いたずら夜風が そっと素肌にふれて 通りすぎるわ 頬をよせていれば 言葉はいらない 小指の先までも 愛しているから 恋は魔法さ ゆれる灯りを 甘い香りの 花に変えるよ 今夜は離さない 離れられない |
春めきラプソディ日高のり子 | 日高のり子 | きさらぎ圭介 | 幸耕平 | 船山基紀 | Fall in Love あなたが好き Fall in Love うけとめてこの愛 ダイヤル回し 楽しげに話してる 左手のコイン ちょっと気になるのマイハート ガラスのカフェテラス ひとり待つテーブル あなたのコーヒー さめてしまうわ 窓にひろがる街角 春めきラプソディ こんなにそばにいるのに さみしいのなぜ Fall in Love あなたが好き Fall in Love 気がついてほしいの 友達と恋人 ふたつの文字が この胸のなかで グルグルまわる Fall in Love あなたが好き Fall in Love うけとめてこの愛 つづく坂道 突然の出来事 たちどまるあなた ポケットをさぐってる 銀のペアリング 照れながらさし出す やさしい瞬間 飛びこみたいの ふたりはいつかキラメキ 春めきラプソディ よりそう愛のメロディ ほほえみかける Fall in Love あなたが好き Fall in Love うけとめてこの愛 |
あじさい化粧藤あや子 | 藤あや子 | 石本美由起 | 幸耕平 | | 離したくない 手と手を離し 明日は別れる 雨の宿 綺麗ごとでは 生きられないと 運命(さだめ)悟って あなたに咲いた 女 女あじさい 化粧花 人目避ければ 逢う度びごとに 想い深まる 恋の彩(いろ) 夢に染まって あなたとふたり 薄い幸せ 分け合う夜は 肌を 肌を酔わせる 情け酒 こん度逢う日の 約束だけは 嘘にしないで 棄(す)てないで 生命悲しや 白むらさきと いくら想いを 染め変えようと 晴れて 晴れて添われる 恋じゃない |
さだめ波藤あや子 | 藤あや子 | 石本美由起 | 幸耕平 | | こころに激しく 寄せる波 それをこの世の 恋と言う 唇かんで あきらめる 涙引き潮(しお) 別れ波 波に託した 女のさだめ 砂に埋めたい 傷もある あなたの名前を 潮風(しおかぜ)に 呼べば涙が 頬(ほほ)つたう 愛した日々の 思い出を 波が心に 呼び返す みれん夕焼け くれない砂丘(さきゅう) 生きる淋しさ ただ染める この手でかたく 握(にぎ)っても 指をこぼれる 恋の砂 昔に返る すべもなく 明日(あす)へ流れる さだめ波 なにを頼りに 生きたらいいの 胸に残るは 面影(かげ)ばかり |
うらはら 藤井香愛 | 藤井香愛 | 及川眠子 | 幸耕平 | 萩田光雄 | あなたのことは すっかり忘れてたわ 雨降る街角 声を掛けられるまでは もう色褪せた ベージュのコート その胸で泣いた日も どうか気付かないで そっと傘で隠した 濡れた気持ちを ああ 愛は言葉とうらはら 今度の彼女 瞳が綺麗なのね 待たせちゃ悪いわ フラれる前に行ってよ あなたはダメね 優しすぎるの 背を向けた女にも どうか気付かないで そっと空を見上げて 涙止めたら ああ 愛は笑顔とうらはら 幸せにねぇ暮らしてるから 心配をしないでよ どうか気付かないで そっと傘で隠した 濡れた気持ちを ああ 愛は言葉とうらはら |
最後のわがまま 藤井香愛 | 藤井香愛 | 及川眠子 | 幸耕平 | 佐藤和豊 | 静かにドアを開け ひとり夜に消える あなたの寝顔に背中を向けて 小さなスーツケース 着替えだけ詰めたら 幸せすぎた思い出も置いてくわ あなたなしで歩いて行ける未来が見えて ぬくもりから抜け出した 風のなかへと 誰より愛したあなたを 憎しみで汚す前に 最後のわがままわかって さよならする理由にさせて 夜明けに急ぐ街 葡萄色の空を ライトで縫うようにバスは走るの 寝たふりしてくれたあなたの優しさが まぶたの裏で少しずつ遠ざかる 生きる意味を見失うほど守られてたね ふたりでいる それだけでダメになってた 何より愛しい記憶を 大切に終えるために 最後のわがまま許して 私への愛をあきらめて 誰より愛したあなたを 憎しみで汚す前に 最後のわがままわかって さよならする理由にさせて |
シャボン玉藤井香愛 | 藤井香愛 | 岡田冨美子 | 幸耕平 | 猪股義周 | 泣けば淋しい 強がればつらい 別れても離れても鎖が解けない きれいな嘘がキラキラと 知らん顔して街を流れる あの日飛ばしたシャボン玉 空の向こう迷い子 恋なんてキライ 夜なんてキライ 夕日落ちないで… 寝ても覚めても愛されていたわ 運命の赤い糸どうして切れたの? 時の流れを憎んでも 女ごころは救われないわ 揃いの指輪 宝物 あなたどこに棄てるの? 恋なんてキライ 夜なんてキライ |
純情レボリューション 藤井香愛 | 藤井香愛 | 及川眠子 | 幸耕平 | 萩田光雄 | ダメよ逃がさない イヤよ返してよ あなたに捧げた純情 愛がなくても平気な人ね その場限りのぬくもりで 夜風にまぎれ 私を抱いて 約束ひとつくれないの Ah…ズルい手口 また騙されて うんざりだわ そろそろ潮どきね ダメよ許さない イヤよこれ以上 見くびらないでね純情 オモチャのように優しく愛でて 飽きたら捨てるつもりなの 惚れた弱みで目を瞑るのも 限度があるわ ねぇあなた Ah…男らしさ気取るのならば せめて恋にケジメをつけなさい ダメよ逃がさない イヤよ返してよ あなたに捧げた純情 Ah…もう一人で泣きたくないの 覚悟決めた女は手強くて ダメよ許さない イヤよこれ以上 見くびらないでね純情 |
その気もないくせに藤井香愛 | 藤井香愛 | 千家和也 | 幸耕平 | 萩田光雄 | 一口ずつ飲みましょう 代わる代わる水割りを 涙も度が過ぎれば 目障りだと知らされた 今夜でお別れね せめてもせめても後ろから 抱いてと言えば ふしだらな女ときっと思われるはず 見つめてどうするつもり いじめてどうするつもり その気もないくせに 酔わせてどうするつもり 泣かせてどうするつもり その気もないくせに さよなら聞くしかない 愛に負けてうなずいて 心に裏表が あるものだと教わった 今夜でお別れね なごりのなごりの口づけを させてと言えば はしたない女とやはり思われるかも 見つめてどうするつもり いじめてどうするつもり その気もないくせに 酔わせてどうするつもり 泣かせてどうするつもり その気もないくせに 見つめてどうするつもり いじめてどうするつもり その気もないくせに 酔わせてどうするつもり 泣かせてどうするつもり その気もないくせに その気もないくせに |
鳴かない鳥藤井香愛 | 藤井香愛 | さいとう大三 | 幸耕平 | 坂本昌之 | 愛しているよと 私を抱きしめる 暗い海漂う 二人は舟のよう 耳に優しい嘘 それは私のため あなたのため 私は鳥になる 鳴かない鳥になる あなたを好きなまま 夜明けの空へ 私は鳥になる あなたはねこでいい あなたも私にも 生きていく道はある 優しくしないで 私は踊れない もう幕は下りたの 芝居は終わったわ いつも淋しい人 それは私のせい あなたのせい 私は鳥になる 鳴かない鳥になる 別れを言えぬまま 別れていくわ 私は鳥になる あなたはねこになれ あなたの探してる 幸せもきっとある 私は鳥になる 鳴かない鳥になる 思い出置いたまま どこかの町へ 私は鳥になる あなたはねこでいい 私はひとりでも 飛んでいく青い空 飛んでいく青い空 |
名残りの恋藤井香愛 | 藤井香愛 | 及川眠子 | 幸耕平 | 坂本昌之 | 電車を乗り継いで 一人でなぜか来てみたの 肩を寄せあうように あなたと暮らした街に 改札抜けたとき 優しく頬を撫でてゆく 春の風に心 少しだけ揺れた あゝ遠くにじむ思い出たちよ 悲しいだけの涙もいつしか乾き 微笑むたびに 名残りの恋が消えてく あなたを待ちわびた 小さな路地の古本屋 いまは洒落たカフェに 見知らぬ笑顔が集う 二人が生きていた しるしをそっと探すように 歩く街をやがて 夕闇がつつむ あゝ眩しすぎた思い出たちよ 忘れるための時間は静かに流れ 家路を急ぐ 名残りの恋を残して あゝ遠くにじむ思い出たちよ 悲しいだけの涙もいつしか乾き 微笑むたびに 名残りの恋が消えてく |
一夜桃色藤井香愛 | 藤井香愛 | 及川眠子 | 幸耕平 | 坂本昌之 | あなたの指がなぞる 夜を縫うように 私は瞳閉じて 運命(ほし)を受け入れる 大人になっても 駆け引きこなれても 恋の始めは心がふるえるね いとしい 苦しい もどかしい 想いが素肌を染めてゆく 桃色 青色 一夜(ひとよ)色 空にきらりきらり 光が射すまで 愛が時間を止めたまま 命を彩るの あなたが私の名をそっと呼ぶたびに 夜露が窓硝子を甘く濡らしてく 何度も傷つき 涙を流しても 性懲りもなくまた恋をするのね せつない 儚い ぎこちない 仕草に気持ちが燃え上がる 桃色 青色 一夜色 夢にとろりとろり この身をゆだねて 愛の絵の具が溶けあって 二人を彩るの いとしい 苦しい もどかしい 想いが素肌を染めてゆく 桃色 青色 一夜(ひとよ)色 空にきらりきらり 光が射すまで 愛が時間を止めたまま 命を彩るの |
夢告鳥藤井香愛 | 藤井香愛 | 及川眠子 | 幸耕平 | 坂本昌之 | だけど気付いたの 愛の正体は あなたの願い 従うことだと 小さな指輪と優しい言葉で 鳥カゴに閉じ込める 私の涙さえ 可愛いだけが取り柄と思わせた そっとその腕(て)に抱きしめるたび 私じゃないでしょ そばにいる人が 私じゃなくてもいいのなら 夢見る気持ちをめじるしに 飛んで行かせて 空の彼方へ そしてわかったの 甘い言い訳で 未来を見る瞳(め) ふさがれてただけ 孤独は恐いと愚かに信じて いつのまに忘れてた 傷つく自由さえ そよぐ風が 静かに呼びかける 自分らしさを取り戻すのよ あなたじゃないでしょ 愛をくれるのが あなたじゃなくても平気だわ 夢見る力をためしたい 好きにさせてよ これから先は 本心(こころ)隠し 窓辺で歌ってた 羽根をもがれて哭(な)く鳥のように 私じゃないでしょ そばにいる人が 私じゃなくてもいいのなら 夢見る気持ちをめじるしに 飛んで行かせて 空の彼方へ |
ラストノート藤井香愛 | 藤井香愛 | 及川眠子 | 幸耕平 | 坂本昌之 | ほのかにまだ部屋に残る あなたのコロンの香り 優しく包まれて 昨夜(ゆうべ)の記憶をたぐる 好きよとその耳元ささやきながら しがみついた胸のぬくもりは 幻じゃないね あなたに愛されたくて待ち続けたの 神様がそんな願い 叶えてくれた あざやかなラストノートは 二人がいたしるし 吐息と素肌をかさねて 何度も確かめあった シーツの海のなか 綺麗なサカナになって 幸せすぎるとなぜ泣きたくなるの 昨日までのつらい片想い まるで嘘みたい あなたの瞳にいまは私が映る 抱きしめて もっとそばで感じていたい 愛というラストノートは 二人の始まりね あなたが帰ったあとの残り香を抱き 理由(わけ)もなく微笑んでいる 朝陽の下で 愛というラストノートは 二人の始まりね |
今夜は離さない増位山太志郎・日野美歌 | 増位山太志郎・日野美歌 | 藤波研介 | 幸耕平 | | 抱いてほしいなんて 女の口から いえる訳などないわ いじめないでね すねた君の顔が たまらなく好きさ このまま二人きり 踊りつづけよう 恋は魔法さ お酒のようね 知らず 知らずに 二人を酔わす 今夜は離さない 離れられない 好きといえば好きと 答えてほしいの 女ごころはいつも 欲ばりなのね そんなことはないさ 男のこころは 勝手さでも今は 君しか見えない 恋は魔法さ 夢見るようね 交わす 吐息も 一つになれる 今夜は離さない 離れられない よそ見してはいやよ いたずら夜風が そっと素肌にふれて 通りすぎるわ 頬をよせていれば 言葉はいらない 小指の先までも 愛しているから 恋は魔法さ ゆれる灯りを 甘い 香りの 花に変えるよ 今夜は離さない 離れられない |
いとしき知床松原健之 | 松原健之 | 石原信一 | 幸耕平 | 矢野立美 | 「乙女の涙」 ひとしずく 流氷とかし 春を呼ぶ 大地に緑 目を覚まし いとしき命 きらめいて ああ 知床は 愛の岬よ みずうみ染める 夕映えに さすらう風の 旅人よ 夏草そよぎ 雲が行き いとしき命 たくましく ああ ラウスから 望む島影 海棲(す)むものよ おだやかに 陸(おか)に棲むものよ やすらかに 紅葉が散れば やがて雪 いとしき命 抱きしめて ああ オホーツク 眠れ静かに |
金木犀の雨松原健之 | 松原健之 | 石原信一 | 幸耕平 | 矢野立美 | 秋の夕暮れ ほのかに香り 君の涙を 連れて来る あの日電車に 乗り込む僕が 帰らないこと なぜか君は知ってた 雨に打たれて 金木犀が 駅を黄色に 染めていた わずかな雨に 花散るなんて 青春だねと 君が泣いてた 若い季節は おどけてばかり 明日が来るのに 目を背け リンゴ二つと 薄い毛布で 二人暮らして 行けるそんな気がした 雨に打たれて 金木犀が 今もはかなく 匂い立つ か細い肩に 降りそそぐ花 そのまま抱いて いればよかった 雨に打たれて 金木犀が 遠い記憶を 染め上げる わずかな雨に 花散るなんて 青春だねと 君が泣いてた |
最北シネマ松原健之 | 松原健之 | 石原信一 | 幸耕平 | 萩田光雄 | 利尻の船を 待ちながら きみが訪ねた 映画館 スクリーン 涙ぐむ 横顔(かお)に 見とれていた 海と風との この稚内(まち)は なにもないよと つぶやけば それが幸せと きみが微笑(ほほえ)んだ 恋の予感が 肩にひらり舞い降りてきた 今日も誰かの 心を映す 終着駅の 最北シネマ ここは人生 みつめる 最北シネマ 旅行鞄の 夢を開け きみは望みを みつけたと 運命が 変わるのは まるで 映画みたい いつもくじけて いた僕が まさか奇跡の めぐり逢い 壁のポスターが 話しかけてくる どこか似ている ふたり愛のさまよい人さ 今日も誰かの 心を映す 終着駅の 最北シネマ 線路途絶えて 気づけば 最北シネマ 今日も誰かの 心を映す 終着駅の 最北シネマ ここは人生 みつめる 最北シネマ |
宗谷遥かに松原健之 | 松原健之 | 石原信一 | 幸耕平 | 鈴木豪 | 雪と氷の オホーツク 遥か宗谷を 橇(そり)が行く 吹雪の中で 声かけあって 無事を知らせる 仲間たち つらくはないか 淋しくないか きつめの酒を まわし呑む 寒ければ 寒いほど 絆を固く 大地に生きる 南風吹き 流氷も 解けて宗谷が 春を呼ぶ 連絡船に 乗り込む人の 笑顔はじけて 鳥が鳴く 元気でいたか 変わりはないか 歌声高く 空高く 遠ければ 遠いほど 想いはつのる ふるさと永遠(とわ)に 海山丘よ 風雪花よ 岬に集う ものたちよ 厳しさと いとしさに 命を燃やし 大地に生きる |
花咲線 ~いま君に会いたい~松原健之 | 松原健之 | 石原信一 | 幸耕平 | 矢野立美 | 根室行き わずか一両の 古ぼけた 列車だったよね 最果ての 朝が来る岬 君が見たいと 言ったから 揺れながら 花咲線(はなさきせん)は 厚岸(あっけし)めぐり 湿原抜けて 東へと…… いま君に会いたい 思い出を さかのぼり いま君に会いたい 帰らない 愛を訪ねて ふるさとの 線路またひとつ 失くなると 噂 流れたよ 納沙布(ノサップ)の 汐風(かぜ)と遊んでた 君の後(おく)れ毛 幻か 若い日の 花咲線を 忘れることが 時代だなんて 思えずに…… いま君に会いたい 思い出を さかのぼり いま君に会いたい 帰らない 愛を訪ねて 夢の中 花咲線は 胸を軋(きし)ませ 哀しみ連れて 駆けて行く…… いま君に会いたい 思い出を さかのぼり いま君に会いたい 帰らない 愛を訪ねて 帰らない 愛を訪ねて |
星の旅びと松原健之 | 松原健之 | 五木寛之 | 幸耕平 | 宮崎慎二 | やさしさを求めて この町まできたの ほんとの自分を さがすため 鳥や風の歌に 疲れたこころも いつか忘れて 歩きだす 幾千年の星のかなたへ 幾千年の愛の世界へ あなたと とびたい この坂をのぼったら あなたに会えますか 西の空 夕焼け 遠くで鐘の音 なくした わたしの子守唄 生まれかわるために 素直な気持ちで そっと 両手を合わせます 幾千年の星のかなたへ 幾千年の愛の世界へ ふたりで とびたい あの空を見あげたら あなたが見えますか 幾千年の星のかなたへ 幾千年の愛の世界へ いっしょに とびたい この坂をのぼったら あなたに会えますか あなたに会えますか |
ご機嫌ななめ水田竜子 | 水田竜子 | 千家和也 | 幸耕平 | | 水割りをあたらしく 涙の指紋がグラスについてるから あらためて乾杯を 大人を気どってサヨナラしましょ キッスの手ほどきしかけておいて 膝に乗るくせつけさせといてアバヨですかー 欲しかったのはこころそれともからだ わたしご機嫌ななめ 愛されたのは上辺それとも中味 この場で答出して 想い出に酔ってると 言葉の刃があいだを生き交うから にぎやかにはなやかに パーティみたいにサヨナラしましょ 服のぬぎかた教えておいて 腰をだいた手あっさり引いてアバヨですかー 飽きられたのはこころそれともからだ わたしご機嫌ななめ 愛されたのは一部それとも全部 どちらか証拠見せて 熱いシャワーを浴びさせといて 髪をみじかく切らせておいてアバヨですかー 捨てられたのはこころそれともからだ わたしご機嫌ななめ 愛されたのは男それとも女 最後にけじめつけて |
君に似た女三田明 | 三田明 | 田久保真見 | 幸耕平 | 矢野立美 | 君によく似た女(ひと)がいた 思わず胸がはずんだ ひとときの恋をした あの頃の僕のように 君によく似た女(ひと)がいた 紅茶を飲んで笑った 戻らないあの日々を 抱きしめるように抱いた 独りに 独りになった部屋で ささやかな 残り香に想う どんなに 似ていても そうだ 君ではないのだと 君をどうして失った 若さは時に哀しい 愛すゆえ傷つけて 追いかけることも出来ず 遠い真夏の青春よ あれから僕は変わった 戻らないあの日々を 抱きしめるように生きた 幸せ 幸せなのかどうか 確かめるすべさえも なくて 静かに 泣いていた 君のまぼろし 見つめてる 誰かを 誰かを愛すたびに この胸は 果てしなく痛む どんなに 似ていても そうだ 君ではないのだと |
氷河期三原じゅん子 | 三原じゅん子 | 三浦徳子 | 幸耕平 | 若草恵 | 落としたグラス見て 思い出してしまった 今朝(けさ)のけんかで 踏んだあなたのサングラス 嘘をつくならもっと 上手くつけばいいのよ だまされたって 別に何とも 思わない そうなのよ 愛してたことあるから ホント 余計 淋しいあたし 時の流れの中で あなたと出逢ったことさえ 忘れてしまいたいのよ 今は愛の氷河期… ゆきすぎる Tシャツに 瞳を伏せてしまう あなたが着てた 赤とグレイの縞模様 蕾をつけた花が 春を飾ってるけど あたしの胸は 冬の木枯らし 吹いている… そうなのよ 別れゆく この日だから ホント 余計 愛を感じる 時の流れの中で あなたと出逢ったことさえ 忘れてしまいたいのよ 今は愛の氷河期… 時の流れの中で あなたと出逢ったことさえ 忘れてしまいたいのよ 今は愛の氷河期… |
紅花になりたい森昌子 | 森昌子 | 杉紀彦 | 幸耕平 | | あなた紅花を 知っていますか 初夏(なつ)のみちのくに 咲く花です 朝露に濡れて 摘んだ花びら あなたの心 愛に愛に染めるなら 私なりたい あゝ 紅花に あなた今頃は どこにいますか あなた呼ぶ声が きこえますか ひと夏がすぎて 花は散っても 二人の絆 赤く赤く染めるなら 私なりたい あゝ 紅花に あなた故郷を 作りませんか 二人生きて行く その場所です 優しさが好きよ 花のいのちの 悔いない月日 愛に愛に染めるなら 私なりたい あゝ 紅花に 私なりたい あゝ 紅花に |
バラの香水矢野裕子 | 矢野裕子 | 荒木とよひさ | 幸耕平 | 今泉敏郎 | あんたのことは誰よりも 私が一番知っている 淋しがり屋で見栄っぱりで 本当は心が弱い人 どこかでひとり想いだしたら いつでもいいから帰っておいで 他の人には唇だってずっと許していないから いい女じゃないけどさ 愚図で綺麗じゃないけどさ 一度でいいよ 可愛いいなんて もしも言ってくれたなら 薔薇の花にはなれないけれど あんたの心のタンポポに 雨降る夜は 恋しいよ 昔はふたりで飲んでたね 下手な料理もおいしそうに 氷をカラカラ鳴らしてさ子供のままで 大きくなった夢だけいつでも追いかけている 夕やけ小やけ 遊びあきたら いつも待っててあげるから いい女じゃないけどさ 愚図で優しくないけどさ 嘘でもいいよ お前だけだと もしも言ってくれたなら 母親みたくなれないけれど あんたの心のお守りに いい女じゃないけどさ 愚図で綺麗じゃないけどさ 一度でいいよ 可愛いいなんて もしも言ってくれたなら 薔薇の花にはなれないけれど あんたの心のタンポポに |
恋しずく矢吹春佳 | 矢吹春佳 | 麻こよみ | 幸耕平 | 丸山雅仁 | はずした指輪の 夢の跡 そっとなぞれば 涙がにじむ 他にいい人 いたなんて 信じられない 今もまだ 泣くのはいつも 女でしょうか 一途に尽くした 真心が いつかあなたに 嫌われました 未練心に 負けそうで すがるお酒の ほろ苦さ 幸せ遠い 女でしょうか あなたの夢など 見たくない 見れば夜明けが なおさらつらい あんな男と 怨んでも 涙ひとつぶ 恋しずく 泣くのはいつも 女でしょうか |
つりしのぶ矢吹春佳 | 矢吹春佳 | 麻こよみ | 幸耕平 | 丸山雅仁 | 日暮れの窓辺に 震えて泣いて 女の姿か つりしのぶ 待つ身の恋でも いいのです 優しい吐息の 風受けて 咲かせて下さい 咲かせて下さい あなたの胸で 時々淋しい 瞳(め)をするあなた いつしか愛した 私です 噂になろうと かまわない せつなく沁みます 宵(よい)灯り ぬくもり下さい ぬくもり下さい 震える胸に ほつれ毛揺れます 夕風夜風(ゆうかぜよかぜ) 音さえ哀しい つりしのぶ 添えない恋でも いいのです 夜更けに小指で 口紅(べに)を引く 咲かせて下さい 咲かせて下さい あなたの胸で |
恋の摩天楼山内惠介 | 山内惠介 | 麻こよみ | 幸耕平 | | どうぞこのまま ずっとそのまま 素敵なあなたで いて欲しい 寄り添い二人 見下ろす摩天楼 離さないよと ささやくあなた 幸せすぎて 明日が怖い 時間は人の 心を変える お願い強く 私を抱きしめて… どうぞこのまま ずっとそのまま 優しいあなたで いて欲しい どうぞこのまま ずっとそのまま 素敵なあなたで いて欲しい 眠りを忘れ きらめく摩天楼 甘いカクテル 二人を酔わす 愛していると も一度言って 女はいつも 欲張りだから あなたの熱い 瞳を信じたい… どうぞこのまま ずっとそのまま 笑顔のあなたで いて欲しい どうぞこのまま ずっとそのまま 私のあなたで いて欲しい どうぞこのまま ずっとそのまま 優しいあなたで いて欲しい どうぞこのまま ずっとそのまま 私のあなたで いて欲しい |
ときめく胸に乾杯を山内惠介 | 山内惠介 | 石原信一 | 幸耕平 | | ときめく胸に 乾杯を 花咲くきみに 乾杯を 恋をなくして 泣いてるあの娘 青い地球の 片隅で 銀の涙を ぬぐってあげる きみは誰かを また また また好きになる 何千年も 昔から 人間(ひと)は 愛をさがして 旅してきたよ ときめく胸に 乾杯を 花咲くきみに 乾杯を ごらん遥かな 星座の空を 光る天使が 矢を放つ 甘い香りの 魔法にかかり きみはひらりと 舞う 舞う 舞う蝶になる 何千年も 昔から 人間(ひと)は 愛にロマンを 捧げてきたよ ときめく胸に 乾杯を 星降る夜に 乾杯を 昇る朝陽に 輝きながら 船が港に 着くように 広い世界の どこかにきっと きみを密かに 待つ 待つ 待つ人がいる 何千年も 昔から 人間(ひと)は 愛を信じて 明日を生きる ときめく胸に 乾杯を 夢見るきみに 乾杯を |
桜月山並果世 | 山並果世 | 石原信一 | 幸耕平 | 伊戸のりお | どちらが先に 惚れたと聞かれ お酒にむせる あなたが好きよ 嘘のつけない この人の 広い背中に つかまって あれから何年 桜は何度 寄り添う影に 桜月 世渡り下手な やさしい心 黙って抱いて くれたらわかる 肌を伝わる ぬくもりに 胸があふれる 泣けてくる 路地裏暮らしの 小さな部屋を 静かにのぞく 桜月 情けの川に 小舟を浮かべ 二人で漕いで 明日をさがす どんな苦労も 時が過ぎ 笑い話に なるという 涙の数だけ 幸せ来ると 励ます明かり 桜月 |
津軽慕情山並果世 | 山並果世 | 石原信一 | 幸耕平 | 伊戸のりお | 雪が降ります 山から谷へ 寒さこらえる 女の胸に 胸をゆさぶる 泣き三味線(じゃみせん)が なぜに別れた あの人と すがりつきたい 津軽の里で ふたり見上げた お岩木さんも いまは霞んで 吹雪の彼方 汽車を追いかけ ふるさと捨てて 恋に生きれば よかったの 母に背(そむ)けぬ 津軽の女 あなた都で 大きな夢に たどり着いたの 便りもないの もしもリンゴの 匂いを嗅いで 涙ぐんだら 飛んできて 待つわ百年 津軽の慕情 |
おふくろ山本譲二 | 山本譲二 | きさらぎ圭介 | 幸耕平 | | 夕暮れ時に 川原の上で けんかに負けて 泣いてる坊や 幼い時の 自分が見えて 遠い思いが 心をよぎる 遅くまで 家に帰らぬ この俺を 「おふくろ」いつも さがしてくれた 今は遠いけど 離れているけど はやく一緒に 暮らしたい 勝手に家を 飛び出した時 親父にないしょで 財布をくれた 故郷(ふるさと)はなれ 十年たって 親のぬくもりわかってきたよ 長い事 便り一つも出さないで 「おふくろ」俺を 許してくれよ 苦労させたまま おわらせはしない きっとやすらぎ つかむから 人の世の波に のまれているけれど 「おふくろ」夢はすてちゃいないよ 道は遠いけど 離れているけど 早く幸せ とどけたい |
北情歌山本譲二 | 山本譲二 | 山田孝雄 | 幸耕平 | 竜崎孝路 | 沖に浮かぶ 流氷に 別れつげる 海鳥よ 肩を抱いて 歩く波止場に とまり船 帰り船 遠く来たね なあ お前 振り向けば つらすぎた まわり道してた二人には この町が夢港 離れずについて来るんだよ 俺の行く道を 北に咲いた 浜茄子の 花のような 頬紅よ 生まれ住んだ 故郷を 捨てても 歩きたい 明日へと 長い旅の 今 夜明け 何処迄も 道づれさ 傷ついた心寄せ合って 生きて行く二人なら 哀しみにめぐり逢う時も 負けるはずがない 死ぬ時は二人一緒ねと 泣いているお前には 涙より 似合う幸せを 俺が探すから |
夜叉のように山本譲二 | 山本譲二 | 阿久悠 | 幸耕平 | 馬飼野俊一 | 海を渡った蝶もいる 冬にまたたく螢さえ… ましてや女の情念は いちずな愛を追いつづけ からだがやせても あかあかと 燃えるいのちに赤く染まって ああこの胸に激しい鬼がいる 惚れたあなたに 辿りつくまで 乱れた紅のまま 便りみたいに花が飛び 夢が運んで風が吹く… ひとり寝する夜の呼びかけは あなたの胸につき刺さり 言葉は涸れても ひたひたと 満ちる想いに 心ひたして ああひとすじの悲しい鬼がいる きめた運命(さだめ)に出会う時まで 色ずく肌のまま ああこの胸に激しい鬼がいる 惚れたあなたに 辿りつくまで 乱れた紅のまま |
悲しみの河は何処へ若山かずさ | 若山かずさ | 荒木とよひさ | 幸耕平 | 今泉敏郎 | 抱かれることは 美しいこと 心も身体も 溶けてしまえば あなたの彩(いろ)に 染まった夢も ふたつに離れる 夜明けになれば 悲しみの河は 流れ 流れて 辿り着くの 何処へ 何処へ 何処へ 綺麗なわたし いつまでですか あなたの心 見えないままに ため息ひとつ 桃色になる 今度の逢う日は 三日月の宵 あなたの約束(ことば) あしたになれば 鏡のむこうで 涙になるのに 悲しみの河は 流れ 流れて 辿り着くの 何処へ 何処へ 何処へ 抱かれるわたし いつまでですか あなたの影も 追えないままに 悲しみの河は 流れ 流れて 辿り着くの 何処へ 何処へ 何処へ 綺麗なわたし いつまでですか あなたの心 見えないままに |
終着駅の女若山かずさ | 若山かずさ | 荒木とよひさ | 幸耕平 | | 遠い昔は 連絡船が 凍る海峡 渡ってた 女ひとりの 終着駅は 北のさびれた 港町 あなた寒い 髪の先までも 想い出が からみつき もしも海に この身投げたなら あ…鴎よ いまは 過去という名の 愛に ひとりはぐれて… 長い手紙の 最後の文字が 涙にじんで 書けません 女ひとりの ホテルの窓に 遠く漁火 ゆれてます あなた抱いて せめて面影で ひとりでは 眠れない もしも今度 生まれ変われたら あ…鴎に いまは 過去という名の 愛に ひとりはぐれて… あなた寒い 髪の先までも 想い出が からみつき もしも海に この身投げたなら あ…鴎よ いまは 過去という名の 愛に ひとりはぐれて… |