愛のいたずら前川清 | 前川清 | 安井かずみ | 彩木雅夫 | 大嶋吾郎 | あなたはもういないと 心にきめたのに…… 愛のさだめのいたずらなのね 会えて 会えて ときめく 会えて 会えて ふるえる もう迷わせないで 夢をもたせないで あなたあなたそんな風にしないでね あなたをもう見ないと やっと慣れたのに…… 愛に女は弱すぎるのね そばで そばで 息づく そばで そばで きらめく もう燃えさせないで 夜を飾らないで あなたあなたそんな風に見ないでね あなたあなたそんな風に見ないでね |
あの時代にはもどれない前川清 | 前川清 | 高畠じゅん子 | 彩木雅夫 | 田代修二 | いま人生を いま振り返る せつないほど 深く なぜめぐりあい なぜ愛しあう みつめている あなたを このときめきを この温もりを 奪われないように いつ花が咲き いつ実をつけて 小鳥たちが ついばむ 過ぎた日々 いとしめば あすはまた あたたかい 長い時間を止めて 少し振り向くけれど 二度と会えない春よ あの時代(とき)には もどれない ただもがいてた ただいたずらに 傷つけあい ながら あの若さだけ あの駆け抜けた 記憶さえも 閉じ込め もう哀しみは もう遠去かり やすらぐ日はいつか まだ綺麗なら まだいいけれど 愛は薄い 氷よ 涙さえ かわくなら 折れるほど 抱きしめて 誰も心のすみに 苦い想い出かくす 過去は幻影(まぼろし)だから あの時代(とき)には もどれない 過ぎた日々 いとしめば あすはまた あたたかい 長い時間を止めて 少し振り向くけれど 二度と会えない春よ あの時代(とき)には もどれない |
逢わずに愛して 前川清 | 前川清 | 川内康範 | 彩木雅夫 | | 涙枯れても 夢よ枯れるな 二度と咲かない 花だけど 夢の 夢のかけらを せめて せめてこころに ああ 永久(とわ)にちりばめ 逢わずに愛して いついつまでも 逢えば別れが つらくて泣ける 恋のねぐらは どこにある 鳥に 鳥になりたい そっと そっとこころで ああ 紅(べに)の命を 逢わずに愛して いついつまでも はなればなれの 運命におかれ 愛がなおさら つよくなる 何が 何があっても すがり すがり生きぬく ああ 死にはしないわ 逢わずに愛して いついつまでも |
この愛に生きて前川清 | 前川清 | 阿久悠 | 彩木雅夫 | | あのひとを愛しては いけないと云われ 旅に出て忘れようと 悩んでもみたが 思いきれぬ恋よ 雨の街で人目しのんで 愛を告げたあとのしあわせ 許されぬ愛だから なおさらつのり 許されぬ愛だから ひとときに賭ける こみあげる涙 つかのまのしあわせが はかなくも過ぎて しのび寄る夜明けにも 悲しみがあふれ はなれられぬ恋よ 肩を抱いて心かよわせ つらい胸の中を忘れる 別れても別れても この愛に生きて 別れても別れても あきらめはしない かさね合う心 帰るひとを送る苦しさ だれに云えばいいと云うのか うしろ指さされても しのび逢う恋を うしろ指さされても あのひとのために この身まで捨てる |
長崎は今日も雨だった 前川清 | 前川清 | 永田貴子 | 彩木雅夫 | | あなたひとりに かけた恋 愛の言葉を 信じたの さがし さがし求めて ひとり ひとりさまよえば 行けど切ない 石だたみ あゝ 長崎は今日も雨だった 夜の丸山 たずねても 冷たい風が 身に沁みる 愛(いと)し 愛(いと)しのひとは どこに どこにいるのか 教えて欲しい 街の灯よ あゝ 長崎は今日も雨だった 頬にこぼれる なみだの雨に 命も恋も 捨てたのに こころ こころ乱れて 飲んで 飲んで酔いしれる 酒に恨みは ないものを あゝ 長崎は今日も雨だった |
マンハッタン前川清 | 前川清 | 秋谷銀四郎 | 彩木雅夫 | 若草恵 | この街では 誰もが皆 蒼い旅人 愛に迷う 物語は 今夜もうラストシーン 東向きの 窓に映る 光の海と 五番街の 人の波に 思い出を捨てましょう 55丁目の ホテルの部屋には はしゃぎ疲れた 二人のワイングラスだけ 明日(あす)になれば ふたり別の空に飛び立つ 少し眠り 夢から醒め もう二度と出会わない 55丁目の ホテルの窓には 揺れるキャンドル 吐息のジャズが聴こえてる 朝がきたら 最後のキス ふたり交わして エアポートの ゲートを抜け 他人に戻っていく 少し眠り 夢から醒め 愛を口笛にする |
恋あざみ細川たかし | 細川たかし | 泉淳三 | 彩木雅夫 | 小杉仁三 | 愛しあっても どうにもならぬ 今日と言う日が 行き止まり 思い出だけの あなたゆえ 遠くで倖せ 祈りましょう あたしは酒場の 恋あざみ 純(うぶ)な気持ちで 愛していても 生きて行くには つらすぎる あたしはどうせ 夜の花 やさしい言葉は かけないで このままだまって 別れたい 恋の苦さを 忘れるために 呑めぬお酒も 呑みました どうせ咲かない 花だもの これきりあなたにゃ 会いません あたしは涙の 恋あざみ |
港の五番町細川たかし | 細川たかし | 阿久悠 | 彩木雅夫 | 土持城夫 | 港 港の町で 浮名流した果てに ここへたどりつく たどりつく 小窓にゆれている いさり火見つめ 遊ぶだけ 遊んだら 消えて行く 男をおもい出す どこにでもあるような 港の五番町 浮気鴎を 真似て しゃれて恋した果てに ひとり涙ぐむ 涙ぐむ 小雨の桟橋に ちぎれたテープ さよならの そのあとは 何もない 他人に戻りましょう どこにでもあるような 港の五番町 霧の深さにかくれ もえてすがった果てに そっとあきらめる あきらめる 小指にのこされた 痛みに耐えて 消えて行く まぼろしを 目をとじて さびしく追っている どこにでもあるような 港の五番町 |
長崎は今日も雨だったフランク永井 | フランク永井 | 永田貴子 | 彩木雅夫 | 寺岡真三 | あなたひとりに かけた恋 愛の言葉を 信じたの さがし さがし求めて ひとり ひとりさまよえば 行けど切ない 石だたみ ああ 長崎は今日も雨だった 夜の丸山 たずねても 冷たい風が 身に沁みる 愛し 愛しのひとは どこに どこにいるのか 教えて欲しい 街の灯よ ああ 長崎は今日も雨だった 頬にこぼれる なみだの雨に 命も恋も 捨てたのに こころ こころ乱れて 飲んで 飲んで酔いしれる 酒に恨みは ないものを ああ 長崎は今日も雨だった |
なみだの操フランク永井 | フランク永井 | 千家和也 | 彩木雅夫 | 舩木謙一 | あなたのために 守り通した女の操 今さら人に 捧げられないわ あなたの決して お邪魔はしないから おそばに置いて ほしいのよ お別れするより 死にたいわ 女だから あなたの匂い 肌に沁みつく女の操 棄てられたあと 暮らしてゆけない 私に悪いところが あるのなら 教えてきっと 直すから 恨みはしません この恋を 女だから あなたにだけは 分かるはずなの女の操 汚れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも心変りは あるけれど あなたを 疑いたくない 泣かずに待ちます いつまでも 女だから |
逢わずに愛して藤圭子 | 藤圭子 | 川内康範 | 彩木雅夫 | 森岡賢一郎 | 涙枯れても 夢よ枯れるな 二度と咲かない 花だけど 夢の夢のかけらを せめてせめて こころに あゝ 永久にちりばめ 逢わずに愛して いついつまでも 逢えば別れが つらくて泣ける 恋のねぐらは どこにある 鳥に鳥になりたい そっとそっと こころで あゝ 紅の命を 逢わずに愛して いついつまでも はなればなれの 運命におかれ 逢いがなおさら つよくなる 何が何があっても すがりすがり 生きぬく あゝ 死にはしないわ 逢わずに愛して いついつまでも |
さいはての女藤圭子 | 藤圭子 | 石坂まさを | 彩木雅夫 | 池多孝春 | 惚れてふられた 女でも なんで泣きなど 見せらりょか 心に誓った 恋だもの あなたの命に 命になって死にたい この私 みんな忘れた つもりでも 忘れられない 夢もある 笑っておくれよ さみしくて 今夜はお酒に お酒にすがりつきたい ただ一途 流れ流れて さいはては 窓も凍(しば)れる この酒場 面影一つに 薄れても 私の命は 命は燃えてつきない いつまでも |
長崎は今日も雨だった福山雅治 | 福山雅治 | 永田貴子 | 彩木雅夫 | 福山雅治 | あなたひとりに かけた恋 愛の言葉を 信 じたの さがしさがし求めて ひとりひとりさまよえば 行けど切ない石だたみ あゝ長崎は今日も 雨だった 夜の丸山 たずねても 冷たい風が身に 沁みる 愛し愛しのひとは どこにどこにいるのか 教えて欲しい街の灯よ あゝ長崎は今日も 雨だった 頬にこぼれる なみだの雨に 命も恋も捨てたのに こころこころ乱れて 飲んで飲んで酔いしれる 酒に恨みは ないものを あゝ長崎は今日も 雨だった ※一部、原詞と異なる部分があります。 |
なみだの操氷川きよし | 氷川きよし | 千家和也 | 彩木雅夫 | 石倉重信 | あなたのために 守り通した女の操 今さら人に 捧げられないわ あなたの決して お邪魔はしないから おそばに置いて ほしいのよ お別れするより 死にたいわ 女だから あなたの匂い 肌に沁みつく女の操 棄てられたあと 暮らしてゆけない 私に悪いところが あるのなら 教えてきっと 直すから 恨みはしません この恋を 女だから あなたにだけは 分かるはずなの女の操 汚れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも心変りは あるけれど あなたを 疑いたくない 泣かずに待ちます いつまでも 女だから |
なみだの操はやぶさ | はやぶさ | 千家和也 | 彩木雅夫 | | あなたのために 守り通した女の操 今さら他人(ひと)に 捧げられないわ あなたの決して お邪魔はしないから おそばに置いて ほしいのよ お別れするより 死にたいわ 女だから あなたの匂い 肌に沁みつく女の操 棄てられたあと 暮らしてゆけない 私に悪いところが あるのなら 教えてきっと 直すから 恨みはしません この恋を 女だから あなたにだけは 分かるはずなの女の操 汚れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも心変りは あるけれど あなたを 疑いたくない 泣かずに待ちます いつまでも 女だから |
なみだの操花村菊江 | 花村菊江 | 千家和也 | 彩木雅夫 | 佐伯亮 | あなたのために 守り通した 女の操 今さら他人に ささげられないわ あなたの決して お邪魔はしないから おそばに 置いてほしいのよ お別れするより 死にたいわ 女だから あなたの匂い 肌に沁みつく 女の操 すてられたあと 暮らして行けない 私に悪いところが あるのなら 教えて きっと直すから 恨みはしません この恋を 女だから あなたにだけは 分るはずなの 女の操 汚れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも 心変わりはあるけれど あなたを 疑いたくない 泣かずに待ちます いつまでも 女だから |
ふたりの小樽西山ひとみ・彩木雅夫 | 西山ひとみ・彩木雅夫 | 千家和也 | 彩木雅夫 | | (女)粉雪舞い散る せつなく白い夜 (男)運河のほとりに 佇む影よ (女)何も言えず泣きじゃくる 女のあゝ弱さ (男)抱いてもやれない 男の辛さ (女)つめたい背中 (男)か細いうなじ (男女)ふたりの小樽 (男)見つけた可愛い ガラスの耳飾り (女)どなたか似合いの 女性にあげて (男)幸せから遠ざける 男のあゝ辛さ (女)命を数える 女の弱さ (男)乱れる吐息 (女)うるんだ瞳 (男女)ふたりの小樽 (女)あなたと (男)おまえと (男女)心は結ばれて (男)この身は (女)裂かれる (男女)運命が憎い (男女)行き止まりのこの店で お酒にあゝ酔って (男)思わず (女)重ねた (男女)くちびる哀し (女)もいちど胸に (男)もいちど顔を (男女)ふたりの小樽 |
小指のきず西崎緑 | 西崎緑 | 増永直子 | 彩木雅夫 | | 小指からめ指きり 約束をしたけれど 知らない間にあなたはいない 話し相手もない胸に 想い出はひとつ 夕陽が沈む夕陽が沈む この指を赤く染めるの いつも二人並んで 眺めた海が泣く 目と目見つめ指きり 信じてた人なのに 涙を教えてあなたは消えた 声を押えて泣く胸に 傷あとがひとつ 夕陽が沈む夕陽が沈む この指を波にひたすの いつも二人優しく 包んだ風が鳴る 夕陽が沈む夕陽が沈む この指が強く痛むの いつも二人遊んだ こわれた舟に乗る |
花散る頃に西崎緑 | 西崎緑 | 茜まさお | 彩木雅夫 | | 花がほろほろ 散ってます 今日も来ました この小道 思い出します 別れたあの時 一年たったけど 私は待ってます きっときっとあなたと 逢えるその日を 雨がさらさら 降ってます 傘をかざして 帰ります 忘れられない 別れたこの道 一年すぎたとて 私は待ってます いつかいつかあなたが 帰るその日を 風がさやさや鳴ってます 遠い灯りも 消えました ひとりたたずむ あの日この道 一年また来ても 私は待ってます いつもいつも あなたと逢えるその日を |
あまのじゃく殿さまキングス | 殿さまキングス | 秋元康 | 彩木雅夫 | | 馬鹿ね ずっと黙って 馬鹿ね 何をそんな 馬鹿ね 怒っているのよ 子供みたい あんたの拗(す)ねた顔 “別れようか?”と いきなり聞くから “仕方ないわ”と 答えただけよ “別れないで”と すがってみても 離れた心は戻らないわ ずるい人ね あなた “うん”と言えば怒るし “いや”と言えば黙るわ 男と女はいつも あまのじゃく だめよ こんな遅くに だめよ “これから行く”と だめよ 電話されても いつも いつも 勝手な人だから 今夜は私 用事があって 都合が悪いと言えば言うほど 余計に無理を聞かせたがるの 待ってるお家に帰りなさい 悪い人ね あなたは そんな気もないくせに 愛を試しているのね 男と女はいつも あまのじゃく “別れようか?”と いきなり聞くから “仕方ないわ”と 答えただけよ “別れないで”と すがってみても 離れた心は戻らないわ ずるい人ね あなた “うん”と言えば怒るし “いや”と言えば黙るわ 男と女はいつも あまのじゃく |
浮草の宿殿さまキングス | 殿さまキングス | 千家和也 | 彩木雅夫 | | 逢いたさに狂うほど 痩(や)せました私 走り書きをひとつ残し あなたが消えてから 惚(ほ)れて 惚れて 惚れぬいて 泣いて 泣いて 泣きぬれて 灰になるまで ついてゆきたい ねぐらへ鳥が帰ります あなたに逢いたい 真夜中の急行で この街に着いた 宿の扉叩く音は よけいにみじめです 惚れて 惚れて 惚れぬいて 泣いて 泣いて 泣きぬれて 他にいい女(ひと) 出来たでしょうか 枕(まくら)を抱いて眠ります あなたに逢いたい 何ひとつ不自由なく 暮らしてた頃が まるで夢かうそのようで 心が乱れます 惚れて 惚れて 惚れぬいて 泣いて 泣いて 泣きぬれて 肌は誰にも 許したくない 名もない花が咲いてます あなたに逢いたい |
おんなの運命殿さまキングス | 殿さまキングス | 千家和也 | 彩木雅夫 | | 別れるよりこの場で死ねと 言われる方がいい 尽すだけ尽して捨てられる おんなの運命(さだめ) ああ この世には不幸な女には 頼れる神様はどこにもいないのね 身につけたおまもりは何のため お願いよ私には あなただけ 情けをかけてほしい 叩かれても仕方がないわ 私が悪いなら 手をついて詫びるわ泣きながら おんなの運命 ああ あとも見ず手のひら返すよに あなたは私から離れてゆけるけど やせ細るこの躯誰のせい お願いよ私には あなただけ 情けをかけてほしい いたわるような気持があれば あなたも泣けるはず 耐えるだけ耐えても嫌われる おんなの運命 ああ 残された女に出来ること 一体何がある教えてほしいのよ 泣くことと待つことと祈ること お願いよ私には あなただけ 情けをかけてほしい |
女の純情殿さまキングス | 殿さまキングス | 千家和也 | 彩木雅夫 | | 好きなあなたの 言いつけならば 他(ほか)の人に嘘さえ 私はつくでしょう 可愛い可愛いやつと 呼ばれたいの わきめもふらずに ひたすら信じてる 女の純情 もしもその眼が 見えなくなれば あなたの眼のかわりに 私はなりたい この世のこの世の隅で 肌を寄せて ひとつの倖せ ふたりで分けたいの 女の純情 お側にいるのが 迷惑ならば 何処か陰にかくれて あなたを見てるわ 名も無く名も無く咲いた 花になって あなたに少しの 安らぎあげたいの 女の純情 |
北の恋唄殿さまキングス | 殿さまキングス | 千家和也 | 彩木雅夫 | | 北に咲く花 吹く風の 春は名ばかり まだ寒い 惚れた私の 気も知らぬ 悪いあなたに どこか似てる 北に降る雨 さす傘を クルリ回せば 飛ぶしぶき 惚れた私が 物陰で 流す泪に どこか似ている 北に飛ぶ鳥 はぐれ鳥 沈む入陽に ねぐら探す 惚れた私が 眠れずに あなた待つ身に どこか似ている |
なみだの操 殿さまキングス | 殿さまキングス | 千家和也 | 彩木雅夫 | | あなたのために 守り通した女の操 今さら他人(ひと)に 捧げられないわ あなたの決して お邪魔はしないから おそばに置いて ほしいのよ お別れするより 死にたいわ 女だから あなたの匂い 肌に沁みつく女の操 棄てられたあと 暮らしてゆけない 私に悪いところが あるのなら 教えてきっと 直すから 恨みはしません この恋を 女だから あなたにだけは 分るはずなの女の操 汚れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも心変りは あるけれど あなたを 疑いたくない 泣かずに待ちます いつまでも 女だから |
夫婦鏡 殿さまキングス | 殿さまキングス | 千家和也 | 彩木雅夫 | | たとえ死んでもいいわ あなたのためなら しあわせな女だと 世間は言うでしょう あなたの重荷に なりたくないのよ 夫婦鏡に映しだす 別れの薄化粧 泪をためていた 女がいたことを覚えていてほしい 何もくやんでないわ あなたのためなら 言いつけを守るのは 私の務めよ あなたの名前を 汚したくないのよ 夫婦鏡の裏側に 二人の名を書いて ひそかにみつめてた 女がいたことを覚えていてほしい いいえ困らせないわ あなたのためなら 生まれつきお互いに 立場が違うわ あなたに迷惑 かけたくないのよ 夫婦鏡の片方を 形見に抱きしめて 悲しく身を引いた 女がいたことを覚えていてほしい |
おんなの裏街天童よしみ | 天童よしみ | 桐島重石 | 彩木雅夫 | | 女の小さな倖せに 溺れる夢を見て 貴方で咲かした 恋の花びらも 無情な言葉で 棄てられ泣かされた 行かないで お願いと 涙ですがった 雨の夜 あゝあゝ 弱い女の 裏街 ネオンを揺らして振る雨は 女の涙雨 別れた男の 影に泣きながら 飲めないお酒で 無理矢理酔い痴(し)れる 忘れたい 過去なんて それさえ出来ずに 何時(いつ)迄も あゝあゝ 未練心の 裏街 諦めなければ いけないと 心に言いきかす 悲しい強がり みんな愚痴なのね 騙した男(ひと)でも 憎めぬこの辛さ 倖せに 暮してと つぶやく唇 噛みしめて あゝあゝ 生きる女の 裏街 |
なみだの操天童よしみ | 天童よしみ | 千家和也 | 彩木雅夫 | | あなたのために 守り通した女の操 今さら人に 捧げられないわ あなたの決して お邪魔はしないから おそばに置いて ほしいのよ お別れするより 死にたいわ 女だから あなたの匂い 肌に沁みつく女の操 棄てられたあと 暮らしてゆけない 私に悪いところが あるのなら 教えてきっと 直すから 恨みはしません この恋を 女だから あなたにだけは 分かるはずなの女の操 汚れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも心変りは あるけれど あなたを 疑いたくない 泣かずに待ちます いつまでも 女だから |
逢わずに愛してちあきなおみ | ちあきなおみ | 川内康範 | 彩木雅夫 | 森岡賢一郎 | 涙枯れても 夢よ枯れるな 二度と咲かない 花だけど 夢の 夢のかけらを せめて せめてこころに あゝ永久に ちりばめ 逢わずに愛して いついつまでも 逢えば別れが つらくて泣ける 恋のねぐらは どこにある 鳥に 鳥になりたい そっと そっとこころで あゝ 紅の命を 逢わずに愛して いついつまでも はなればなれの 運命におかれ 愛がなおさら つよくなる 何が 何があっても すがり すがり生きぬく あゝ 死にはしないわ 逢わずに愛して いついつまでも |
今日で終ってちあきなおみ | ちあきなおみ | 阿久悠 | 彩木雅夫 | 小杉仁三 | さよならが終ったら うらむのはやめましょう そんな寒いことしたくないしたくない いい人はいい人よどうなって別れても 愛されたあの頃のあなたがほんとなのよ やせがまんしなくても しあわせが祈れそう 二度とこんな恋しないでねしないでね しないでね さよならが終ったら 何もかも捨てましょう いやなことならばなおのことなおのこと いい人はいい人よどうなって別れても 愛されたあの頃のあなたがほんとなのよ 男なら似たあなた 女なら似た私 いつかそんな人見つけそう見つけそう 見つけそう |
恋した女ちあきなおみ | ちあきなおみ | 阿久悠 | 彩木雅夫 | 小杉仁三 | 恋した女が 悪いと言うのなら 抱いたあなたは どうなるの うらみじゃないけど 教えてほしい あれはあなたにとっては ささいな気まぐれ 今は遠い昔の話 消えそうな想い出なのね どうにもならない 想いを抱きしめて ひとり泣いてる 女なの 明日まで生きてる 値打ちもないわ 恋した女が ためいきつく時に 消えたあなたは どうするの 未練じゃないけど 教えてほしい しゃれた言葉を並べて 誰かを抱きしめ 罪な恋のある夜の秘密 気軽に重ねているの 窓辺にもたれて せつなくあきらめて 飲めぬお酒を飲んでいる 明日まで生きてる 値打ちもないわ |
花と蝶ちあきなおみ | ちあきなおみ | 川内康範 | 彩木雅夫 | 森岡賢一郎 | 花が女か 男が蝶か 蝶のくちづけ うけながら 花が散るとき 蝶が死ぬ そんな恋する 女になりたい 花が咲くとき 蝶が飛ぶ 蝶が死ぬとき 花が散る 春を競って あでやかに どちらも どちらも 命を賭ける 花のいのちは 短いけれど 蝶のいのちも はかなくて 花が散るとき 蝶が死ぬ そんな恋する 二人になりたい |
もう忘れましょうちあきなおみ | ちあきなおみ | 阿久悠 | 彩木雅夫 | 小杉仁三 | 今さら 今さら何さ こぼれた酒はそのまま 昔よ昨日も昔 楽しい夢も終りよ たがいに忘れましょう 忘れましょうよ 東と西へ 消えて消えて行きましょう 未練はきらいなはずよ 涙じゃないわ違うわ たがいに忘れましょう 忘れましょうよ 東と西へ 消えて消えて行きましょう さようならくちづけさえも しないでおくわさようなら |
愛はまぼろしか高田恭子 | 高田恭子 | 有馬三恵子 | 彩木雅夫 | 馬飼野俊一 | 真昼に さめたままみた夢か 胸をくだくように抱いた あなたは つむじ風のように いまでも 忘れきれないあなた 二度とふりむかずに消えた あなたは 二度とかえらない 愛しているとも言いはしない 好きになれともあなたは言わず 激しく愛して愛して消えたまま 死んでも 忘れきれない人よ 黒い皮のシャツ着てた あなたは 愛のまぼろし |
恋の木馬高田恭子 | 高田恭子 | 有馬三恵子 | 彩木雅夫 | 高田弘 | わたしはあなたを あなたはだれかを 愛して悩んでこの世は回る 恋の木馬に乗ってどこまで行くの 祭りのあとの風船みたい あなたに抱かれる幸せ待ちわび 夜空をめぐるわたしの恋よ わたしにささやく いつものあの人 皮肉なさだめでこの世は回る 恋の木馬はどうせ振り向かないの 涙のつぶは果てしもないの あなたを愛して傷つくこの胸 あてなく遠いわたしの恋よ |
長崎夢情瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 新本創子 | 彩木雅夫 | 小杉仁三 | 恋は女の 命なの 抱かれた昔を 忘れられないわ 泣いて悩んで ひとり 長崎の銅座橋 薄情な人の名を 口紅でかけば こぬか雨降る 夜の丸山 暗い灯の川 流されて よろける女に さむい石畳 どこにいるのよ あなた 長崎の港町 鐘の音が淋しくて 酔いしれる夜は 青いネオンが 頬につめたい 夢があるから 生きられる あなたがいなけりゃ 駄目な女なの 愛を抱きしめ ひとり 長崎のブルースよ 面影を追いかけて ふりむけば今日も わかれ雨降る 夜の中島川 |
心くばり杉良太郎 | 杉良太郎 | 阿久悠 | 彩木雅夫 | | 秋には枯葉が舗道に ハラハラこぼれ落ちて 一日黄色く輝き 三日たてば色褪せ 永遠を信じた恋でも いつかそうなる 小枝を離れるつらい季節がきっと来る それでも ふたりは 信じて 愛して 生きたいね 日ぐれの虹ほど大きく きれいにきらめくが 吐息をつく間に儚く 夜の空にまぎれる 消える筈ないしあわせ 強く抱いても 不幸に泣きたい寒い季節がやって来る それでも ふたりは 信じて 愛して 生きたいね この世の光を集めて まぶしいバラでさえ ふち目をそらした間に 一つ二つ散るもの 終わりないよな夢だと 思いたくても 笑顔をくもらす暗い季節がそっと来る それでも ふたりは 信じて 愛して 生きたいね |
花と蝶杉良太郎 | 杉良太郎 | 川内康範 | 彩木雅夫 | | 花が女か 男が蝶か 蝶のくちづけ うけながら 花が散るとき 蝶が死ぬ そんな恋する 女になりたい 花が咲くとき 蝶が飛ぶ 蝶が死ぬとき 花が散る 春を競って あでやかに どちらも どちらも 命を賭ける 花のいのちは 短いけれど 蝶のいのちも はかなくて 花が散るとき 蝶が死ぬ そんな恋する 二人になりたい |
逢わずに愛して真田ナオキ | 真田ナオキ | 川内康範 | 彩木雅夫 | 吉川さくら | 涙枯れても 夢よ枯れるな 二度と咲かない 花だけど 夢の夢の かけらを せめて せめて こころに あゝ 永久にちりばめ 逢わずに愛して いついつまでも 逢えば別れが つらくて泣ける 恋のねぐらは どこにある 鳥に鳥に なりたい そっと そっと こころで あゝ 紅の命を 逢わずに愛して いついつまでも はなればなれの 運命におかれ 愛がなおさら つよくなる 何が何が あっても すがり すがり 生きぬく あゝ 死にはしないわ 逢わずに愛して いついつまでも |
この愛に生きて酒井一圭(純烈) | 酒井一圭(純烈) | 阿久悠 | 彩木雅夫 | | あのひとを愛しては いけないと云われ 旅に出て忘れようと 悩んでもみたが 思いきれぬ 恋よ 雨の街で 人目しのんで 愛を告げた あとのしあわせ 許されぬ愛だから なおさらつのり 許されぬ愛だから ひとときに賭ける こみあげる涙 つかのまのしあわせが はかなくも過ぎて しのび寄る夜明けにも 悲しみがあふれ はなれられぬ 恋よ 肩を抱いて 心かよわせ つらい胸の中を 忘れる 別れても別れても この愛に生きて 別れても別れても あきらめはしない かさね合う心 帰るひとを送る 苦しさ だれに云えばいいと 云うのか うしろ指さされても しのび逢う恋を うしろ指さされても あのひとのために この身まで捨てる |
恋あざみ香西かおり | 香西かおり | 泉淳三 | 彩木雅夫 | 馬場良 | 愛しあってもどうにもならぬ 今日という日が行き止まり 思い出だけのあなたゆえ 遠くで幸せ祈りましょう あたしは酒場の恋あざみ うぶな気持ちで愛していても 生きて行くにはつらずきる あたしはどうせ夜の花 やさしい言葉はかけないで このままだまって別れたい 恋のにがさを忘れるために 呑めぬお酒も呑みました どうせ咲かない花だもの これきりあなたにゃ逢いません あたしは涙の恋あざみ |
アカシヤ並木に雨が降る黒沢明とロス・プリモス | 黒沢明とロス・プリモス | 村上克子 | 彩木雅夫 | 森岡賢一郎 | 別れの言葉は云わないで あなたの胸を濡らすだけ やさしく愛して いつものように さよならなんて云わないで もしもあなたが 私のことなど 忘れて他の女といても 私は待つの あなたのことを アカシヤ並木で いつまでも 二人の名前を刻んだ指輪 あなたは捨てずにいるかしら 夜更けも忘れて 踊ったことも 今では悲しい想い出ね 別れてからも 愛しているのよ 心に決めた私のあなた 私は待つの あなたのことを アカシヤ並木で 雨の日も |
うたがわないで黒沢明とロス・プリモス | 黒沢明とロス・プリモス | 村上克子 | 彩木雅夫 | 森岡賢一郎 | うたがわないでね 私の心を 貴方にだけは 嘘などつかない だましだまして 生きてはきたけど 真(まこと)の恋をつかむ ためだった 貴方に何もかも あげた今は とても 幸せなのよ うたがわないでね 悲しくなるわ 女心を わかってほしい うたがわないでね 私の言葉を 恋は芝居じゃ できないものなの 貴方の他に 何も見えない それが恋なの 命がけなのよ はじめてめぐり逢った 真(まこと)の恋 はなしたくは ないのよ うたがわないでね ほんのすこしでも それが別れの 始まりなのよ |
さだめのように川は流れる杏真理子 | 杏真理子 | 阿久悠 | 彩木雅夫 | 馬飼野俊一 | その日 その日の川は眠そうに 暗い 都会をうつして流れてた さすらうふたり あーさみしいこころが求め合い あー誰でもいいよな恋だけど その日 その日の川は今日からの つらい さだめのように流れて行った あーホテルの窓辺に身を寄せて あーことばもとぎれて見つめたら その日 その日の川はだるそうに さだめ さだめのように流れて行った |
長崎は今日も雨だった木村徹二 | 木村徹二 | 永田貴子 | 彩木雅夫 | 伊戸のりお | あなたひとりに かけた恋 愛の言葉を 信じたの さがし さがし求めて ひとり ひとりさまよえば 行けど切ない 石だたみ あゝ 長崎は今日も雨だった 夜の丸山 たずねても 冷たい風が 身に沁みる 愛(いと)し 愛(いと)しのひとは どこに どこにいるのか 教えて欲しい 街の灯よ あゝ 長崎は今日も雨だった 頬にこぼれる なみだの雨に 命も恋も 捨てたのに こころ こころ乱れて 飲んで 飲んで酔いしれる 酒に恨みは ないものを あゝ 長崎は今日も雨だった |
恋あざみ 勝彩也 | 勝彩也 | 泉淳三 | 彩木雅夫 | 森岡賢一郎 | 愛しあっても どうにもならぬ 今日という日が 行き止まり 思い出だけの あなたゆえ 遠くで倖せ 祈りましょう あたしは酒場の 恋あざみ 純(うぶ)な気持で 愛していても 生きて行くには つらすぎる あたしはどうせ 夜の花 やさしい言葉は かけないで このままだまって 別れたい 恋の苦さを 忘れるために 呑めぬお酒も 呑みました どうせ咲かない 花だもの これきりあなたにゃ 会いません あたしは涙の 恋あざみ |
愛のいたずら内山田洋とクール・ファイブ | 内山田洋とクール・ファイブ | 安井かずみ | 彩木雅夫 | | あなたはもういないと 心にきめたのに…… 愛のさだめのいたずらなのね 会えて 会えて ときめく 会えて 会えて ふるえる もう迷わせないで 夢をもたせないで あなたあなたそんな風にしないでね あなたをもう見ないと やっと慣れたのに…… 愛に女は弱すぎるのね そばで そばで 息づく そばで そばで きらめく もう燃えさせないで 夜を飾らないで あなたあなたそんな風に見ないでね あなたあなたそんな風に見ないでね |
逢わずに愛して 内山田洋とクール・ファイブ | 内山田洋とクール・ファイブ | 川内康範 | 彩木雅夫 | | 涙枯れても 夢よ枯れるな 二度と咲かない 花だけど 夢の夢の かけらを せめて せめて こころに ああ 永久にちりばめ 逢わずに愛して いついつまでも 逢えば別れが つらくて泣ける 恋のねぐらは どこにある 鳥に鳥に なりたい そっとそっと こころで ああ 紅の命を 逢わずに愛して いついつまでも はなればなれの 運命におかれ 逢いがなおさら つよくなる 何が何が あっても すがりすがり 生きぬく ああ 死にはしないわ 逢わずに愛して いついつまでも |
おんなの愛はブルース内山田洋とクール・ファイブ | 内山田洋とクール・ファイブ | 杉紀彦 | 彩木雅夫 | | ありがとうあなた 幸せだったわ 別れの夜 泣きはしたけれど 恨んだりしないで うしろ姿見送ったわ どこへ どこへ 行くのなんて きいて きいて どうなるのよ いつか いつか 帰って ありがとうあなた さいごのくちづけ さよならあなた 幸せだったわ 男だからいつかはさすらう あなただけ私に おんなの夢 みせてくれた どこへ どこへ 行くのなんて きいて きいて どうなるのよ 愛は 愛は 生きてる さよならあなた 忘れはしないわ どこへ どこへ 行くのなんて きいて きいて どうなるのよ いつか いつか 帰って ありがとうあなた さいごのくちづけ |
この愛に生きて内山田洋とクール・ファイブ | 内山田洋とクール・ファイブ | 阿久悠 | 彩木雅夫 | | あのひとを愛しては いけないと云われ 旅に出て忘れようと 悩んでもみたが 思いきれぬ 恋よ 雨の街で 人目しのんで 愛を告げた あとのしあわせ 許されぬ愛だから なおさらつのり 許されぬ愛だから ひとときに賭ける こみあげる涙 つかのまのしあわせが はかなくも過ぎて しのび寄る夜明けにも 悲しみがあふれ はなれられぬ 恋よ 肩を抱いて 心かよわせ つらい胸の中を 忘れる 別れても別れても この愛に生きて 別れても別れても あきらめはしない かさね合う心 帰るひとを送る 苦しさ だれに云えばいいと 云うのか うしろ指さされても しのび逢う恋を うしろ指さされても あのひとのために この身まで捨てる |
長崎は今日も雨だった 内山田洋とクール・ファイブ | 内山田洋とクール・ファイブ | 永田貴子 | 彩木雅夫 | | あなたひとりに かけた恋 愛の言葉を 信じたの さがし さがし求めて ひとり ひとりさまよえば 行けど切ない 石だたみ ああ 長崎は今日も雨だった 夜の丸山 たずねても 冷たい風が 身に沁みる 愛し 愛しのひとは どこに どこにいるのか 教えて欲しい 街の灯よ ああ 長崎は今日も雨だった 頬にこぼれる なみだの雨に 命も恋も 捨てたのに こころ こころ乱れて 飲んで 飲んで酔いしれる 酒に恨みは ないものを ああ 長崎は今日も雨だった |
わかれ雨内山田洋とクール・ファイブ | 内山田洋とクール・ファイブ | 鳥井実 | 彩木雅夫 | | 未練の糸か こぬか雨 ぬれた心を またぬらす 帰らぬ恋と 知りました うなじに今日も ふりしきる 「イヤイヤ」わかれ雨 いつか知らずに 時雨道 あるいていたの 夜明けまで あなたひとりを 信じても 枯葉に今日も しみじみと 「イヤイヤ」わかれ雨 流れた心に ふるみぞれ 水面に咲いた 恋化粧 まぼろしなのね 幸せは ふるえる肩に 凍るよな 「イヤイヤ」わかれ雨 |
なみだの操入山アキ子 | 入山アキ子 | 千家和也 | 彩木雅夫 | 北川暁 | あなたのために 守り通した女の操 今さら他人(ひと)に 捧げられないわ あなたの決して お邪魔はしないから おそばに置いて ほしいのよ お別れするより 死にたいわ 女だから あなたの匂い 肌に沁みつく女の操 棄てられたあと 暮らしてゆけない 私に悪いところが あるのなら 教えてきっと 直すから 恨みはしません この恋を 女だから あなたにだけは 分るはずなの女の操 汚れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも心変りは あるけれど あなたを 疑いたくない 泣かずに待ちます いつまでも 女だから |
港の五番町 五木ひろし | 五木ひろし | 阿久悠 | 彩木雅夫 | 竜崎孝路 | 港 港の町で 浮名流した果てに ここへたどりつく たどりつく 小窓にゆれている いさり火見つめ 遊ぶだけ 遊んだら 消えて行く 男をおもい出す どこにでもあるような 港の五番町 浮気鴎を真似て しゃれて恋した果てに ひとり涙ぐむ 涙ぐむ 小雨の棧橋に ちぎれたテープ さよならの そのあとは 何もない 他人に戻りましょう どこにでもあるような 港の五番町 霧の深さにかくれ もえてすがった果てに そっとあきらめる あきらめる 小指にのこされた 痛みに耐えて 消えて行く まぼろしを 目をとじて さびしく追っている どこにでもあるような 港の五番町 |
なみだの操青江三奈 | 青江三奈 | 千家和也 | 彩木雅夫 | | あなたのために 守り通した女の操(みさお) 今さら人に 捧げられないわ あなたの決して お邪魔はしないから おそばに置いて ほしいのよ お別れするより 死にたいわ 女だから あなたの匂い 肌に沁みつく女の操 棄(す)てられたあと 暮らしてゆけない 私に悪いところが あるのなら 教えてきっと 直すから 恨みはしません この恋を 女だから あなたにだけは 分かるはずなの女の操 汚(よご)れを知らぬ 乙女になれたら 誰にも心変りは あるけれど あなたを 疑いたくない 泣かずに待ちます いつまでも 女だから |
夫婦鏡青江三奈 | 青江三奈 | 千家和也 | 彩木雅夫 | | たとえ死んでもいいわ あなたのためなら しあわせな女だと 世間は言うでしょう あなたの重荷に なりたくないのよ 夫婦鏡に映しだす 別れの薄化粧 泪(なみだ)をためていた 女がいたことを覚えていてほしい 何もくやんでないわ あなたのためなら 言いつけを守るのは 私の務(つと)めよ あなたの名前を 汚(けが)したくないのよ 夫婦鏡の裏側に 二人の名を書いて ひそかにみつめてた 女がいたことを覚えていてほしい いいえ困らせないわ あなたのためなら 生まれつきお互いに 立場が違うわ あなたに迷惑 かけたくないのよ 夫婦鏡の片方を 形見に抱きしめて 悲しく身を引いた 女がいたことを覚えていてほしい |