愛情行進曲広い世界で わたしだけ あまえて「あなた」と 呼べるのは あなたの あの字は 愛の花 あなたの なの字は 涙なの あなたの たの字は たからもの いゃあーん だめ… 幸福(しあわせ)すぎると 泣けちゃうの 今日が良ければ 明日も良(い)い あなたと わたしの 合い言葉 あなたの あの字は ありがとう あなたの なの字は 泣き笑い あなたの たの字は 竹とんぼ いゃあーん だめ… 二人で飛びたい あの空へ 爪の先まで あふれてる あなたのやさしさ あたたかさ あなたの あの字は 青い海 あなたの なの字は 波の唄 あなたの たの字は 玉手箱 いゃあーん だめ… のぞいて見ないで 夢しずく 夢しずく | 田川寿美 | 松井由利夫 | マーク・HAMA | 石倉重信 | 広い世界で わたしだけ あまえて「あなた」と 呼べるのは あなたの あの字は 愛の花 あなたの なの字は 涙なの あなたの たの字は たからもの いゃあーん だめ… 幸福(しあわせ)すぎると 泣けちゃうの 今日が良ければ 明日も良(い)い あなたと わたしの 合い言葉 あなたの あの字は ありがとう あなたの なの字は 泣き笑い あなたの たの字は 竹とんぼ いゃあーん だめ… 二人で飛びたい あの空へ 爪の先まで あふれてる あなたのやさしさ あたたかさ あなたの あの字は 青い海 あなたの なの字は 波の唄 あなたの たの字は 玉手箱 いゃあーん だめ… のぞいて見ないで 夢しずく 夢しずく |
なみだの港生きてあなたを 憎むより いっそ死にたい この海で 弱い女を 哀れむように 遠くで海鳥 ホロホロ鳴いた あなた…あなた 未練でしょうか 思い出が 泣いている港 馬鹿な女と 言われても 忘れられない あの人を 夢を見ました 女の夢を 遠くで漁り火 ちらちら潤む あなた…あなた 未練でしょうか 夢が散る おんなの港 風によろける 細い肩 波が飛沫が 頬を打つ 涙こらえて 岬に立てば 恋しい面影 ゆらゆら揺れる あなた…あなた 未練でしょうか 海が哭く なみだの港 | 田川寿美 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | | 生きてあなたを 憎むより いっそ死にたい この海で 弱い女を 哀れむように 遠くで海鳥 ホロホロ鳴いた あなた…あなた 未練でしょうか 思い出が 泣いている港 馬鹿な女と 言われても 忘れられない あの人を 夢を見ました 女の夢を 遠くで漁り火 ちらちら潤む あなた…あなた 未練でしょうか 夢が散る おんなの港 風によろける 細い肩 波が飛沫が 頬を打つ 涙こらえて 岬に立てば 恋しい面影 ゆらゆら揺れる あなた…あなた 未練でしょうか 海が哭く なみだの港 |
夢航路カモメ鳴く度 心が時化る 風は襟足 巻きあげる 船よどうして 積み残す おもいでばかり 桟橋に 辛い 辛い 焦がれる程に あきらめきれず 追えもせず あなた忍んで 待ちわびながら ひとり浮かべる 夢航路 港伝いに 灯りが点る 出船間近と 急ぐ人 たとえこの海 渡れても 錨を降ろす 胸もない あなた あなた どうしてますか 忘れるなんて 無理なこと 燃える思いを 鞄に詰めて ついて行きたい 夢航路 辛い 辛い 焦がれる程に あきらめきれず 追えもせず あなた忍んで 待ちわびながら ひとり浮かべる 夢航路 | 田川寿美 | たきのえいじ | 徳久広司 | 南郷達也 | カモメ鳴く度 心が時化る 風は襟足 巻きあげる 船よどうして 積み残す おもいでばかり 桟橋に 辛い 辛い 焦がれる程に あきらめきれず 追えもせず あなた忍んで 待ちわびながら ひとり浮かべる 夢航路 港伝いに 灯りが点る 出船間近と 急ぐ人 たとえこの海 渡れても 錨を降ろす 胸もない あなた あなた どうしてますか 忘れるなんて 無理なこと 燃える思いを 鞄に詰めて ついて行きたい 夢航路 辛い 辛い 焦がれる程に あきらめきれず 追えもせず あなた忍んで 待ちわびながら ひとり浮かべる 夢航路 |
雨の連絡船二日遅れて 船に乗る 思い切れない この心 たった一夜の 恋なのに ひとり ひとり あなたを追いかける あぁ 連絡船に雨がふる 知っちゃいけない その名前 持ったカバンに ありました 何も聞かない 恋なのに 泣いて 泣いて あなたに会いに行く あぁ 連絡船は雨の中 船の小窓に 町明かり ひとつふたつと 見えてくる ひとり夢みた 恋なのに きっと きっと あなたをつかまえる あぁ 連絡船に雨がふる | 田川寿美 | さいとう大三 | 四方章人 | 前田俊明 | 二日遅れて 船に乗る 思い切れない この心 たった一夜の 恋なのに ひとり ひとり あなたを追いかける あぁ 連絡船に雨がふる 知っちゃいけない その名前 持ったカバンに ありました 何も聞かない 恋なのに 泣いて 泣いて あなたに会いに行く あぁ 連絡船は雨の中 船の小窓に 町明かり ひとつふたつと 見えてくる ひとり夢みた 恋なのに きっと きっと あなたをつかまえる あぁ 連絡船に雨がふる |
海鳴りこんな別れが 来るのなら あなたとは… めぐり逢わずに いたかった 遠く聞こえる 冬の海鳴りが やつれた女の 胸を打つ 愛の名残りを 掻き消すような 北の岬の 波しぶき 女ひとりで 生きてゆく 淋しさは… わかる筈ない あなたには 遠い思い出に 今もすがりつく 私の涙が 見えますか 寒い北国の こゝは行き止まり 何処へこの身を 置けばいゝ あなた恋しと 泣く胸に 海鳴りが… やさしいあなたの 声になる 吹雪舞い上がり 海に消えてゆく からだの芯まで 凍ります 夢でもいゝから もう一度だけ あなたに抱かれて 眠りたい | 田川寿美 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 前田俊明 | こんな別れが 来るのなら あなたとは… めぐり逢わずに いたかった 遠く聞こえる 冬の海鳴りが やつれた女の 胸を打つ 愛の名残りを 掻き消すような 北の岬の 波しぶき 女ひとりで 生きてゆく 淋しさは… わかる筈ない あなたには 遠い思い出に 今もすがりつく 私の涙が 見えますか 寒い北国の こゝは行き止まり 何処へこの身を 置けばいゝ あなた恋しと 泣く胸に 海鳴りが… やさしいあなたの 声になる 吹雪舞い上がり 海に消えてゆく からだの芯まで 凍ります 夢でもいゝから もう一度だけ あなたに抱かれて 眠りたい |
北海岸遠く聞こえる 海鳴りが 闇を引き裂き 啼いてる 船も息を殺し 波を浴びてる 北海岸 笑いますか 私を 愚かですか 私が 思い切れない 今もなお 日毎夜毎に この身が細る せめて抱いて寝かせて も一度 あなた断ち切る 旅なのに 涙ばかりが あふれる どうかそばに来てよ 風も凍える 北海岸 報われない 恋でも 恨まないわ あなたを 急がせないで さよならを 寝ても覚めても 肌が淋しい ましてこんな夜更けはなおさら 叱りますか 私を 重荷ですか 私が 答えて欲しい あなたから おもいでばかり 浮かべています 今日もひとり 枕を相手に | 田川寿美 | たきのえいじ | 鈴木淳 | 前田俊明 | 遠く聞こえる 海鳴りが 闇を引き裂き 啼いてる 船も息を殺し 波を浴びてる 北海岸 笑いますか 私を 愚かですか 私が 思い切れない 今もなお 日毎夜毎に この身が細る せめて抱いて寝かせて も一度 あなた断ち切る 旅なのに 涙ばかりが あふれる どうかそばに来てよ 風も凍える 北海岸 報われない 恋でも 恨まないわ あなたを 急がせないで さよならを 寝ても覚めても 肌が淋しい ましてこんな夜更けはなおさら 叱りますか 私を 重荷ですか 私が 答えて欲しい あなたから おもいでばかり 浮かべています 今日もひとり 枕を相手に |
しゃくなげの雨北鎌倉の 改札出たら 心の整理 つきました しあわせ芝居 永すぎた春 縁切寺へ 納めます おもえばつらい 恋でした ただ泣くだけの 恋でした 雨雨 しゃくなげの雨 もうこれ以上は 待てません 雨雨 しゃくなげの雨 私もやっぱり 女です 指輪ひとつで 三年過ぎて お酒の味も 知りました 綺麗になったと 他人は言うけど 悩んで痩せた だけでした 哀しい意地も はりました 淋しい嘘も つきました 雨雨 しゃくなげの雨 すべてを流して くれますか 雨雨 しゃくなげの雨 私もやっぱり 女です おもえばつらい 恋でした ただ泣くだけの 恋でした 雨雨 しゃくなげの雨 もうこれ以上は 待てません 雨雨 しゃくなげの雨 私もやっぱり 女です | 田川寿美 | 水木れいじ | 徳久広司 | 南郷達也 | 北鎌倉の 改札出たら 心の整理 つきました しあわせ芝居 永すぎた春 縁切寺へ 納めます おもえばつらい 恋でした ただ泣くだけの 恋でした 雨雨 しゃくなげの雨 もうこれ以上は 待てません 雨雨 しゃくなげの雨 私もやっぱり 女です 指輪ひとつで 三年過ぎて お酒の味も 知りました 綺麗になったと 他人は言うけど 悩んで痩せた だけでした 哀しい意地も はりました 淋しい嘘も つきました 雨雨 しゃくなげの雨 すべてを流して くれますか 雨雨 しゃくなげの雨 私もやっぱり 女です おもえばつらい 恋でした ただ泣くだけの 恋でした 雨雨 しゃくなげの雨 もうこれ以上は 待てません 雨雨 しゃくなげの雨 私もやっぱり 女です |
華観月水の鏡を 朱に染める 沈む夕陽の 紅い帯 燃える心が あなたに走る おもいでばかり 巻きつけて 咲かせて 咲かせて そばにきて 思い届ける 術もない 咲かせて 咲かせて 胸が泣く あなた 恋しい 華観月 せめてひと言 耳元で 好きと云わせて くれますか 雲の切れ間を 横切る月を くちびる噛んで みるばかり 焦がれて 焦がれて 待ちわびて 耐えることだけ 上手くなる 焦がれて 焦がれて 淋しくて 窓をあければ 華観月 咲かせて 咲かせて そばにきて 思い届ける 術もない 咲かせて 咲かせて 胸が泣く あなた 恋しい 華観月 | 田川寿美 | たきのえいじ | 鈴木淳 | 前田俊明 | 水の鏡を 朱に染める 沈む夕陽の 紅い帯 燃える心が あなたに走る おもいでばかり 巻きつけて 咲かせて 咲かせて そばにきて 思い届ける 術もない 咲かせて 咲かせて 胸が泣く あなた 恋しい 華観月 せめてひと言 耳元で 好きと云わせて くれますか 雲の切れ間を 横切る月を くちびる噛んで みるばかり 焦がれて 焦がれて 待ちわびて 耐えることだけ 上手くなる 焦がれて 焦がれて 淋しくて 窓をあければ 華観月 咲かせて 咲かせて そばにきて 思い届ける 術もない 咲かせて 咲かせて 胸が泣く あなた 恋しい 華観月 |
風岬ひゅう ひゅう ひゅう ひゅる ひゅる 風が泣く あなた恋しと 吹き荒れる 二人で歩いた 風の岬は 涙のむこうに かすみます 行先もなく 道連れもなく からだの芯まで 凍ります もう一度あなた あの日のように 心 重ねたい あなた… あなた… 哀しすぎます 日本海 ひとりぼっちで 膝を抱き 海に降る雪 見ています 花いちもんめ どの子が欲しい 私を選んで くれた人 涙ににじむ 灯りも消えて 遠い昔が 浮かびます 今の私は あなたが欲しい 心 奪いたい あなた… あなた… 哀しすぎます 日本海 行先もなく 道連れもなく からだの芯まで 凍ります もう一度あなた あの日のように 心 重ねたい あなた… あなた… 哀しすぎます 日本海 | 田川寿美 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 前田俊明 | ひゅう ひゅう ひゅう ひゅる ひゅる 風が泣く あなた恋しと 吹き荒れる 二人で歩いた 風の岬は 涙のむこうに かすみます 行先もなく 道連れもなく からだの芯まで 凍ります もう一度あなた あの日のように 心 重ねたい あなた… あなた… 哀しすぎます 日本海 ひとりぼっちで 膝を抱き 海に降る雪 見ています 花いちもんめ どの子が欲しい 私を選んで くれた人 涙ににじむ 灯りも消えて 遠い昔が 浮かびます 今の私は あなたが欲しい 心 奪いたい あなた… あなた… 哀しすぎます 日本海 行先もなく 道連れもなく からだの芯まで 凍ります もう一度あなた あの日のように 心 重ねたい あなた… あなた… 哀しすぎます 日本海 |
みれん海峡行かないで… 行かないで 一人じゃ生きては いけないわ こんなか細い肩だから 倖せあげると 抱きしめたのに 風よ… 海よ… 嵐を呼んで あの人 乗せた 船を帰してよ あの日から… あの日から あなたに預けた 命です 船が小さく消えて行く 誰をうらんで 泣いてる汽笛 空よ… 雲よ… 嵐を呼んで あの人 乗せた 船を帰してよ 叫んでも… 叫んでも 想いははかなく 砕け散る 羽を失くした 海鳥は 闇にふるえて ただ泣きじゃくる 風よ… 海よ… 嵐を呼んで あの人 乗せた 船を帰してよ | 田川寿美 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 前田俊明 | 行かないで… 行かないで 一人じゃ生きては いけないわ こんなか細い肩だから 倖せあげると 抱きしめたのに 風よ… 海よ… 嵐を呼んで あの人 乗せた 船を帰してよ あの日から… あの日から あなたに預けた 命です 船が小さく消えて行く 誰をうらんで 泣いてる汽笛 空よ… 雲よ… 嵐を呼んで あの人 乗せた 船を帰してよ 叫んでも… 叫んでも 想いははかなく 砕け散る 羽を失くした 海鳥は 闇にふるえて ただ泣きじゃくる 風よ… 海よ… 嵐を呼んで あの人 乗せた 船を帰してよ |
哀愁港 思い出すまい二度と 心に決めて 遠く離れた 筈なのに 女ひとりの 哀しさを こらえ切れずに 泣けて来る 夜の波止場の 冷たい風が 凍りつくよに 胸を刺す 俺と一緒じゃ いつか 不幸になると すがる私に 背を向けた 今も心に 棲みついて 暗い波間に 面影が 消えて浮かんで 又消えてゆく 未練せつなく 燃え残る 恋のぬけがら何処へ 捨てればいいの あなたにあげた この命 生まれ変わって もう一度 めぐり逢えたら その時は 痩せた分だけ 愛して欲しい 夢もはかなく 波に散る | 田川寿美 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 前田俊明 | 思い出すまい二度と 心に決めて 遠く離れた 筈なのに 女ひとりの 哀しさを こらえ切れずに 泣けて来る 夜の波止場の 冷たい風が 凍りつくよに 胸を刺す 俺と一緒じゃ いつか 不幸になると すがる私に 背を向けた 今も心に 棲みついて 暗い波間に 面影が 消えて浮かんで 又消えてゆく 未練せつなく 燃え残る 恋のぬけがら何処へ 捨てればいいの あなたにあげた この命 生まれ変わって もう一度 めぐり逢えたら その時は 痩せた分だけ 愛して欲しい 夢もはかなく 波に散る |
誰も泣きたい時代だねひとり飲む酒 身を知る酒よ ここでいつまで 待てとやら… 次へ次へと途切れぬ歌も 涙色した歌ばかり 誰も泣きたい あぁ 時代だね 夜毎(よごと)逢えとは ねだらぬものを こんな夜だけ なぜくれる… まじに惚れてはいけないなんて 不倫(あそび)くらいがいいなんて 誰も泣きたい あぁ 時代だね 家に漏(も)れぬか 深追いせぬか 抱いて気を揉(も)む 胸哀し… ばかにするなと席から立てば 外へ遣(や)らずの雨が降る 誰も泣きたい あぁ 時代だね | 田川寿美 | ちあき哲也 | 幸耕平 | 池多孝春 | ひとり飲む酒 身を知る酒よ ここでいつまで 待てとやら… 次へ次へと途切れぬ歌も 涙色した歌ばかり 誰も泣きたい あぁ 時代だね 夜毎(よごと)逢えとは ねだらぬものを こんな夜だけ なぜくれる… まじに惚れてはいけないなんて 不倫(あそび)くらいがいいなんて 誰も泣きたい あぁ 時代だね 家に漏(も)れぬか 深追いせぬか 抱いて気を揉(も)む 胸哀し… ばかにするなと席から立てば 外へ遣(や)らずの雨が降る 誰も泣きたい あぁ 時代だね |
雪が降る夏に旅した 海の町 今日はひとりの 尋ね人 愛されたいと 念(ねが)うのに 涙でひとり 残される あゝ雪が降る あゝ音もなく 白い白い悲しみが… 降っても降っても 積もりきれない 海に降る雪 人の心を 思いやれ 言って叱った 悲しい目 あなたのことば 考えて 真冬の海を 眺めてる あゝ誰かいて あゝそばにいて 胸が胸が凍えます… 降っても降っても 積もりきれない 海に降る雪 あゝ雪が降る あゝ音もなく 白い白い悲しみが… 降っても降っても 積もりきれない 海に降る雪 海に降る雪 | 田川寿美 | たかたかし | 徳久広司 | 前田俊明 | 夏に旅した 海の町 今日はひとりの 尋ね人 愛されたいと 念(ねが)うのに 涙でひとり 残される あゝ雪が降る あゝ音もなく 白い白い悲しみが… 降っても降っても 積もりきれない 海に降る雪 人の心を 思いやれ 言って叱った 悲しい目 あなたのことば 考えて 真冬の海を 眺めてる あゝ誰かいて あゝそばにいて 胸が胸が凍えます… 降っても降っても 積もりきれない 海に降る雪 あゝ雪が降る あゝ音もなく 白い白い悲しみが… 降っても降っても 積もりきれない 海に降る雪 海に降る雪 |
他人海峡海峡わたる 海鳥は 傷つきながら 身をよせて 船のマストで ねるという 恋に破れた このわたし まぶた閉じても 眠れない 雪がちらつく 他人海峡 あなたを捨てにゆく あなたにいつも 愛されて 添い寝のすきな 黒髪が 顔にまつわり 泣いている みれんごころと 同じよに 沖でゆれてる 漁火よ だれが名づけた 他人海峡 霧笛が吠えてます いのちをそっと 詰めてきた 赤い鞄を 手にさげて 生きる明日を 見つけたい 旅の終りが 遠くても 呼ぶな東京 ふりむくな 北のさいはて 他人海峡 夜明けが道しるべ | 田川寿美 | 池田充男 | 伊藤雪彦 | 伊戸のりお | 海峡わたる 海鳥は 傷つきながら 身をよせて 船のマストで ねるという 恋に破れた このわたし まぶた閉じても 眠れない 雪がちらつく 他人海峡 あなたを捨てにゆく あなたにいつも 愛されて 添い寝のすきな 黒髪が 顔にまつわり 泣いている みれんごころと 同じよに 沖でゆれてる 漁火よ だれが名づけた 他人海峡 霧笛が吠えてます いのちをそっと 詰めてきた 赤い鞄を 手にさげて 生きる明日を 見つけたい 旅の終りが 遠くても 呼ぶな東京 ふりむくな 北のさいはて 他人海峡 夜明けが道しるべ |
ここは港町裾をはねあげて 傘をなげすてて いのちの限り 波止場へ走る 白い 白い 雪が舞う 船が 船が うごきだす 情なし鴎 もどってきてよ わたしをどうするの… あなた浪(なみ)のうえ ここは港町 船の灯りさえ 赤い点になる まぶたのなかで ふくらむ未練 ヒュルル ヒュルル 風が泣く 胸が 胸が すすり哭(な)く わたしの敗けね 惚れたらだめね 許して待つだけね… あなた いつ帰る ここは港町 恋のほつれ毛を せめて身がわりに ひとすじ切って 渡したかった 誰か 誰か 届けてよ 寒い 寒い 日が暮れる ゆうべのお酒 あの約束は 嘘なの 本気なの… あなた海峡へ ここは港町 | 田川寿美 | 池田充男 | 伊藤雪彦 | 伊戸のりお | 裾をはねあげて 傘をなげすてて いのちの限り 波止場へ走る 白い 白い 雪が舞う 船が 船が うごきだす 情なし鴎 もどってきてよ わたしをどうするの… あなた浪(なみ)のうえ ここは港町 船の灯りさえ 赤い点になる まぶたのなかで ふくらむ未練 ヒュルル ヒュルル 風が泣く 胸が 胸が すすり哭(な)く わたしの敗けね 惚れたらだめね 許して待つだけね… あなた いつ帰る ここは港町 恋のほつれ毛を せめて身がわりに ひとすじ切って 渡したかった 誰か 誰か 届けてよ 寒い 寒い 日が暮れる ゆうべのお酒 あの約束は 嘘なの 本気なの… あなた海峡へ ここは港町 |
花になれ -うめ さくら あやめ あじさい ひがんばな-夢見て生きた はたちのように わたしは花だと いわれたい 時代の風に さらされながら 心もカサカサ 乾きがち 流されて 流されて 生かされて 生かされて うめ さくら あやめ あじさい ひがんばな 好きな季節に ああ 花になれ 死ぬほどひとを 愛したからは 人肌匂わせ 光りたい 純情ぶりを おとなにかえて 愛しさ抱きしめ 歩きたい 散らされて 散らされて 忘れられ 忘れられ うめ さくら あやめ あじさい ひがんばな 好きな季節に ああ 花になれ 芽をふいて 芽をふいて 愛されて 愛されて うめ さくら あやめ あじさい ひがんばな 好きな季節に ああ 花になれ | 田川寿美 | 阿久悠 | 堀内孝雄 | 若草恵 | 夢見て生きた はたちのように わたしは花だと いわれたい 時代の風に さらされながら 心もカサカサ 乾きがち 流されて 流されて 生かされて 生かされて うめ さくら あやめ あじさい ひがんばな 好きな季節に ああ 花になれ 死ぬほどひとを 愛したからは 人肌匂わせ 光りたい 純情ぶりを おとなにかえて 愛しさ抱きしめ 歩きたい 散らされて 散らされて 忘れられ 忘れられ うめ さくら あやめ あじさい ひがんばな 好きな季節に ああ 花になれ 芽をふいて 芽をふいて 愛されて 愛されて うめ さくら あやめ あじさい ひがんばな 好きな季節に ああ 花になれ |
悲しい歌はきらいですかゆるやかな水の流れに おもいでを重ねて 抱きしめる胸の熱さを あのひとは知らない くるくると渦を描いて もてあそぶ花びら かき消えて ときに 現われ そしてまた 流れる ああ たそがれに ああ お似合いの 悲しい歌はきらいですか 歌っちゃいけませんか しあわせと背中合わせに ふしあわせひそんで いたずらを いつも仕掛ける あのひととわたしに 泣いた日の次の朝には 笑わせて下さい それだけで たぶんわたしは ご機嫌になるでしょう ああ 夜もふけて ああ 胸ゆする 悲しい歌はきらいですか 歌っちゃいけませんか ああ たそがれに ああ お似合いの 悲しい歌はきらいですか 歌っちゃいけませんか | 田川寿美 | 阿久悠 | 大島ミチル | 若草恵 | ゆるやかな水の流れに おもいでを重ねて 抱きしめる胸の熱さを あのひとは知らない くるくると渦を描いて もてあそぶ花びら かき消えて ときに 現われ そしてまた 流れる ああ たそがれに ああ お似合いの 悲しい歌はきらいですか 歌っちゃいけませんか しあわせと背中合わせに ふしあわせひそんで いたずらを いつも仕掛ける あのひととわたしに 泣いた日の次の朝には 笑わせて下さい それだけで たぶんわたしは ご機嫌になるでしょう ああ 夜もふけて ああ 胸ゆする 悲しい歌はきらいですか 歌っちゃいけませんか ああ たそがれに ああ お似合いの 悲しい歌はきらいですか 歌っちゃいけませんか |
雑草の泪道に咲いてる 名もない花にも きっと 名前も 大事な夢もある こんな切ない 世の中だけど わたしは 泣きません 人はそれぞれ 涙の河を 明日を信じて 越えてゆく 恋をして ころんでも きれいな笑顔で 心の花を 咲かせてみせます もう一度 雨に濡れてる 小さな草にも 口に出せない こころの傷がある ひとりぼっちは 淋しいけれど わたしは 泣きません 人はそれぞれ 涙の河を 小舟のように 揺れてゆく 恋なんて なくしても 元気な笑顔で 大きな愛を 咲かせてみせます もう一度 恋をして ころんでも きれいな笑顔で 心の花を 咲かせてみせます もう一度 | 田川寿美 | 五木寛之 | 幸耕平 | 竜崎孝路 | 道に咲いてる 名もない花にも きっと 名前も 大事な夢もある こんな切ない 世の中だけど わたしは 泣きません 人はそれぞれ 涙の河を 明日を信じて 越えてゆく 恋をして ころんでも きれいな笑顔で 心の花を 咲かせてみせます もう一度 雨に濡れてる 小さな草にも 口に出せない こころの傷がある ひとりぼっちは 淋しいけれど わたしは 泣きません 人はそれぞれ 涙の河を 小舟のように 揺れてゆく 恋なんて なくしても 元気な笑顔で 大きな愛を 咲かせてみせます もう一度 恋をして ころんでも きれいな笑顔で 心の花を 咲かせてみせます もう一度 |
女人高野 ひとりで行かせて この奥山は 女人高野(にょにんこうや)と 申します 愛も 明日も あきらめて 涙 おさめに まいります 通りゃんせ 通りゃんせ ここは どこの 細道じゃ 若い命を 惜しむよに 花が散ります はらはらと 燃えて咲くなら それでいい 枯れて散るなら それもいい ここは室生寺(むろうじ) 鐘の音 ああ 恋しくて 切なくて 女人高野の 風に泣く その手をはなして ここから先は 女人高野の おんな道 夢も みれんも ふり捨てて 命 洗いに まいります 通りゃんせ 通りゃんせ 行きは よいよい 帰りはこわい 迷うわたしを 招くよに 灯り揺れます ゆらゆらと 春に出会えりゃ それでいい 冬に別れりゃ それもいい ここは室生寺 鎧坂 ああ 逢いたくて 苦しくて 女人高野の 夜に泣く 燃えて咲くなら それでいい 枯れて散るなら それもいい ここは室生寺 鐘の音 ああ 恋しくて 切なくて 女人高野の 風に泣く  | 田川寿美 | 五木寛之 | 幸耕平 | 若草恵 | ひとりで行かせて この奥山は 女人高野(にょにんこうや)と 申します 愛も 明日も あきらめて 涙 おさめに まいります 通りゃんせ 通りゃんせ ここは どこの 細道じゃ 若い命を 惜しむよに 花が散ります はらはらと 燃えて咲くなら それでいい 枯れて散るなら それもいい ここは室生寺(むろうじ) 鐘の音 ああ 恋しくて 切なくて 女人高野の 風に泣く その手をはなして ここから先は 女人高野の おんな道 夢も みれんも ふり捨てて 命 洗いに まいります 通りゃんせ 通りゃんせ 行きは よいよい 帰りはこわい 迷うわたしを 招くよに 灯り揺れます ゆらゆらと 春に出会えりゃ それでいい 冬に別れりゃ それもいい ここは室生寺 鎧坂 ああ 逢いたくて 苦しくて 女人高野の 夜に泣く 燃えて咲くなら それでいい 枯れて散るなら それもいい ここは室生寺 鐘の音 ああ 恋しくて 切なくて 女人高野の 風に泣く |
越前道行行けば恋路は 荒磯づたい 戻れば別れの 東尋坊 東尋坊 あなた あなた 私はどうなるの 雪の越前 こゝまで来たら 行くも戻るも いのち懸けです 語り明かして 答えがだせず 若狭のカモメに せかされて せかされて あなた あなた 待ってと背にすがる 雪に花咲く 水仙のように つよくなりたい 熱い恋です あれは二人の 夢つむ船か 潮路のうねりも 恐くない 恐くない あなた あなた 乗りましょ迷わずに 雪の敦賀(つるが)の みなとを出たら 運命(さだめ)ひとつに ゆれるだけです | 田川寿美 | 池田充男 | 市川昭介 | 南郷達也 | 行けば恋路は 荒磯づたい 戻れば別れの 東尋坊 東尋坊 あなた あなた 私はどうなるの 雪の越前 こゝまで来たら 行くも戻るも いのち懸けです 語り明かして 答えがだせず 若狭のカモメに せかされて せかされて あなた あなた 待ってと背にすがる 雪に花咲く 水仙のように つよくなりたい 熱い恋です あれは二人の 夢つむ船か 潮路のうねりも 恐くない 恐くない あなた あなた 乗りましょ迷わずに 雪の敦賀(つるが)の みなとを出たら 運命(さだめ)ひとつに ゆれるだけです |
月の宿聞いてください…… わたしの胸の 泣きごえを 忍ぶ哀しみ 手紙にしたゝめて 紅のくちびる おしあてる 山科(やましな)の おんなの 月の宿 あれは秋の日…… おぼえてますか 茶わん坂 ふたつ お湯のみ わたしに選ばせて 愛の約束 させられた 山科の 帰りの 月の径(みち) 見捨てられたら…… わたしは枯れて しまいそう 来ないあなたを 待つ夜は寒いから ゆめと添寝で ねむります 山科の ひとりの 月の宿 | 田川寿美 | 池田充男 | 市川昭介 | 南郷達也 | 聞いてください…… わたしの胸の 泣きごえを 忍ぶ哀しみ 手紙にしたゝめて 紅のくちびる おしあてる 山科(やましな)の おんなの 月の宿 あれは秋の日…… おぼえてますか 茶わん坂 ふたつ お湯のみ わたしに選ばせて 愛の約束 させられた 山科の 帰りの 月の径(みち) 見捨てられたら…… わたしは枯れて しまいそう 来ないあなたを 待つ夜は寒いから ゆめと添寝で ねむります 山科の ひとりの 月の宿 |
心づくし惚れたときから 苦労ができる 洗いざらしの 生き方が好き いつもあったか あなたのそばは まわり道でも ひとの道 ついてついて ついてゆこうと どこまでも 私決めたの このひとに 露地に紅引く 赤ちょうちんで 酒は熱かん 人肌ごころ ひとの値打ちは いつでも一つ 気道楽より がんばり屋 ついてついて ついてゆこうと どこまでも 私決めたの このひとに 生きているから 出来るのですね ひとの一生 出直すことも 街の隅でも あなたとならば 心づくしの 夢づくし ついてついて ついてゆこうと どこまでも 私決めたの このひとに | 田川寿美 | 坂口照幸 | 大谷明裕 | 前田俊明 | 惚れたときから 苦労ができる 洗いざらしの 生き方が好き いつもあったか あなたのそばは まわり道でも ひとの道 ついてついて ついてゆこうと どこまでも 私決めたの このひとに 露地に紅引く 赤ちょうちんで 酒は熱かん 人肌ごころ ひとの値打ちは いつでも一つ 気道楽より がんばり屋 ついてついて ついてゆこうと どこまでも 私決めたの このひとに 生きているから 出来るのですね ひとの一生 出直すことも 街の隅でも あなたとならば 心づくしの 夢づくし ついてついて ついてゆこうと どこまでも 私決めたの このひとに |
菜の花慕情菜の花咲いて またひとり あなたのいない 春がきた どうにもならない 恋をした 私を誰か 責めますか あぁ いいの いいの私が好きだから 書いた手紙を また破る 菜の花摘んで 日暮れ道 二人で歩いた 夢を見た 淋しい夜には 夢の中 あなたは何て やさしいの あぁ 今日も 今日も会えない人だけど 思い切れない 今はまだ 菜の花揺らす 春の風 誰かをさがして 紋白蝶 一緒になれない 人なのに 心がさわぐ 私です あぁ ひとり ひとりあなたを待ちわびる おぼろ月夜の 片思い | 田川寿美 | さいとう大三 | 四方章人 | 前田俊明 | 菜の花咲いて またひとり あなたのいない 春がきた どうにもならない 恋をした 私を誰か 責めますか あぁ いいの いいの私が好きだから 書いた手紙を また破る 菜の花摘んで 日暮れ道 二人で歩いた 夢を見た 淋しい夜には 夢の中 あなたは何て やさしいの あぁ 今日も 今日も会えない人だけど 思い切れない 今はまだ 菜の花揺らす 春の風 誰かをさがして 紋白蝶 一緒になれない 人なのに 心がさわぐ 私です あぁ ひとり ひとりあなたを待ちわびる おぼろ月夜の 片思い |
海峡挽歌ついて来るなと 船が出る 波はちぎれて 渦を巻く 心が細る 吐息も凍る あなた私の そばにいて 行かないで 行かないで 涙が後ひく 海峡挽歌 まるで蛍が 舞うように ゆれる漁火 身に沁みる ふたつの命 結んだ糸を 海は引き裂く 引き離す 返してよ 返してよ 私にあの船 海峡挽歌 声をしぼって 啼く汽笛 聞けば尚更(なおさら) 目が冴える 枕の下に たたんだ夢を あなたお願い 消さないで 抱きしめて 抱きしめて ひとりにしないで 海峡挽歌 | 田川寿美 | たきのえいじ | 徳久広司 | 南郷達也 | ついて来るなと 船が出る 波はちぎれて 渦を巻く 心が細る 吐息も凍る あなた私の そばにいて 行かないで 行かないで 涙が後ひく 海峡挽歌 まるで蛍が 舞うように ゆれる漁火 身に沁みる ふたつの命 結んだ糸を 海は引き裂く 引き離す 返してよ 返してよ 私にあの船 海峡挽歌 声をしぼって 啼く汽笛 聞けば尚更(なおさら) 目が冴える 枕の下に たたんだ夢を あなたお願い 消さないで 抱きしめて 抱きしめて ひとりにしないで 海峡挽歌 |
一途(いちず)海峡渡った あゝ蝶のように わたしの思慕(おもい)は 真直ぐあなた 身の程しらずと 云われても この恋だけしか もう見えません 魂(こころ)もからだも 愛する男性(ひと)に 抱(いだ)かれゆだねて 煌めくために わたしおんなに 生まれたのでしょう あなた あなたその腕で 受けとめて… ……あなた 紅椿(つばき)の花より あゝまだ赫(あか)く あなたのためだけ 咲き続けたい 誰もが尚早(はや)いと 止めるけど あなたの声しか もう聞こえない 夢(あした)も涙も 運命(さだめ)の糸で 結ばれ結んで 生きてくために ふたりこうして 出逢えたのでしょう あなた あなたわたしを 受けとめて… ……あなた 魂(こころ)もからだも 愛する男性(ひと)に 抱(いだ)かれゆだねて 煌めくために わたしおんなに 生まれたのでしょう あなた あなたその腕で 受けとめて… ……あなた | 田川寿美 | 吉田旺 | 弦哲也 | 櫻庭伸幸 | 海峡渡った あゝ蝶のように わたしの思慕(おもい)は 真直ぐあなた 身の程しらずと 云われても この恋だけしか もう見えません 魂(こころ)もからだも 愛する男性(ひと)に 抱(いだ)かれゆだねて 煌めくために わたしおんなに 生まれたのでしょう あなた あなたその腕で 受けとめて… ……あなた 紅椿(つばき)の花より あゝまだ赫(あか)く あなたのためだけ 咲き続けたい 誰もが尚早(はや)いと 止めるけど あなたの声しか もう聞こえない 夢(あした)も涙も 運命(さだめ)の糸で 結ばれ結んで 生きてくために ふたりこうして 出逢えたのでしょう あなた あなたわたしを 受けとめて… ……あなた 魂(こころ)もからだも 愛する男性(ひと)に 抱(いだ)かれゆだねて 煌めくために わたしおんなに 生まれたのでしょう あなた あなたその腕で 受けとめて… ……あなた |
浅野川恋唄暮れてゆく 北の街 なつかしい 金沢 浅野川 流れにうかぶ 思い出の かけら 梅の橋から 東を抜けて あなたと渡る 仲之橋 鏡花のお芝居みたいね、と ふたりで笑った あれは遠い日 ふりむけば 主計町 雨模様 金沢 浅野川 瞼に浮かぶ 滝の白糸 天神橋から 大橋見れば 戻らぬ恋の 糸車 鏡花の芝居じゃないだろ、と あなたに言われて 泣いた雨の日 みぞれ降る 夜の町 しみじみと 金沢 浅野川 白く流れて まだ春は 遠い 橋をかぞえて 川辺をゆけば 逢いたい気持ちが つのります 鏡花の世界に あこがれて いのちを燃やした あれは若い日 | 田川寿美 | 五木寛之 | 山崎ハコ | 宮崎慎二 | 暮れてゆく 北の街 なつかしい 金沢 浅野川 流れにうかぶ 思い出の かけら 梅の橋から 東を抜けて あなたと渡る 仲之橋 鏡花のお芝居みたいね、と ふたりで笑った あれは遠い日 ふりむけば 主計町 雨模様 金沢 浅野川 瞼に浮かぶ 滝の白糸 天神橋から 大橋見れば 戻らぬ恋の 糸車 鏡花の芝居じゃないだろ、と あなたに言われて 泣いた雨の日 みぞれ降る 夜の町 しみじみと 金沢 浅野川 白く流れて まだ春は 遠い 橋をかぞえて 川辺をゆけば 逢いたい気持ちが つのります 鏡花の世界に あこがれて いのちを燃やした あれは若い日 |
ねんねん ふるさとねんねんころりと 流れる声を 夢かうつゝか 聴きながら 遠い昔に 辿りつく 母の背中の 子守唄 ねんねんころりよ おころりよ 春にはリンゴの 花が咲き 秋にはコスモス こぼれて咲いた あゝ ふるさとが遠くなる あゝ あのふるさとが好きなのに ねんねんころりと つぶやいてみた 何故か涙が 湧いてくる 遠い昔に いるようで 父に甘えた 肩車 ねんねんころりよ おころりよ 流れる綿雲 赤トンボ からまつ林に 粉雪が舞う あゝ ふるさとは胸の中 あゝ あのふるさとが好きだった ねんねんころりよ おころりよ あゝ ふるさとへいつの日か あゝ あのふるさとへ帰りたい | 田川寿美 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 竜崎孝路 | ねんねんころりと 流れる声を 夢かうつゝか 聴きながら 遠い昔に 辿りつく 母の背中の 子守唄 ねんねんころりよ おころりよ 春にはリンゴの 花が咲き 秋にはコスモス こぼれて咲いた あゝ ふるさとが遠くなる あゝ あのふるさとが好きなのに ねんねんころりと つぶやいてみた 何故か涙が 湧いてくる 遠い昔に いるようで 父に甘えた 肩車 ねんねんころりよ おころりよ 流れる綿雲 赤トンボ からまつ林に 粉雪が舞う あゝ ふるさとは胸の中 あゝ あのふるさとが好きだった ねんねんころりよ おころりよ あゝ ふるさとへいつの日か あゝ あのふるさとへ帰りたい |
こぼれ月紅を拭きとる グラスの淵に 写る寂しい こぼれ月 冬の恋でも いいのです 一夜だけでも 生きられますと 花は深山の 寒椿 明日のことなど 言わないで 言わないで 女以上ね 男の人は こころ遣いも 優しさも 抱いてください 思いきり 女ごころを 花くれないに りんと咲かせて 下さいね せめてひととき その胸で その胸で 灯り落とせば そこから先は 吐息隠れの 雪見月 どんな運命に 置かれても 肌のぬくもり 手枕さえも 生きる確かな 力です あなた思いは どこまでも どこまでも | 田川寿美 | 坂口照幸 | 大谷明裕 | 前田俊明 | 紅を拭きとる グラスの淵に 写る寂しい こぼれ月 冬の恋でも いいのです 一夜だけでも 生きられますと 花は深山の 寒椿 明日のことなど 言わないで 言わないで 女以上ね 男の人は こころ遣いも 優しさも 抱いてください 思いきり 女ごころを 花くれないに りんと咲かせて 下さいね せめてひととき その胸で その胸で 灯り落とせば そこから先は 吐息隠れの 雪見月 どんな運命に 置かれても 肌のぬくもり 手枕さえも 生きる確かな 力です あなた思いは どこまでも どこまでも |
白い海峡人はみな故郷(ふるさと)が 恋しくなって 一度は泣きに 帰るものなの みぞれが雪に かわる頃 わたしはあなたを あなたを捨てた 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ 北ゆく船の 窓は寒い 雪が 雪が 雪が 乱れ舞う 憧れた東京は おんなの谷間 落ちたら深く 沈むばかりよ こころも胸も ぼろぼろで わたしは飛べない 飛べない鴎 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ 夜ふけに帰る 白い海峡 あなた あなた あなた 許してよ 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ 北ゆく船の 窓は寒い 雪が 雪が 雪が 乱れ舞う | 田川寿美 | 池田充男 | 伊藤雪彦 | | 人はみな故郷(ふるさと)が 恋しくなって 一度は泣きに 帰るものなの みぞれが雪に かわる頃 わたしはあなたを あなたを捨てた 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ 北ゆく船の 窓は寒い 雪が 雪が 雪が 乱れ舞う 憧れた東京は おんなの谷間 落ちたら深く 沈むばかりよ こころも胸も ぼろぼろで わたしは飛べない 飛べない鴎 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ 夜ふけに帰る 白い海峡 あなた あなた あなた 許してよ 二度ともどって 来るなよと 言われた言葉が 耳にのこる ああ 北ゆく船の 窓は寒い 雪が 雪が 雪が 乱れ舞う |
哀愁波止場夜の波止場にゃ 誰ァれもいない 霧にブイの灯 泣くばかり おどま盆ぎり盆ぎり 盆からさきゃ おらんと…… あの人の 好きな歌 波がつぶやく 淋しさよ ああ今夜もブイの灯が…… 冷たい私の心のように うるんでいる あの人のいない港は 暗い海の波のように淋しいわ…… あの人がいつも歌った歌が 今夜も私を泣かすのね 三月待っても 逢うのは一夜 恋も悲しい 波止場町 五ツ木くずしは しんから 泣けるよ…… 思い出の 滲む歌 耳に残って 離れない | 田川寿美 | 石本美由起 | 船村徹 | | 夜の波止場にゃ 誰ァれもいない 霧にブイの灯 泣くばかり おどま盆ぎり盆ぎり 盆からさきゃ おらんと…… あの人の 好きな歌 波がつぶやく 淋しさよ ああ今夜もブイの灯が…… 冷たい私の心のように うるんでいる あの人のいない港は 暗い海の波のように淋しいわ…… あの人がいつも歌った歌が 今夜も私を泣かすのね 三月待っても 逢うのは一夜 恋も悲しい 波止場町 五ツ木くずしは しんから 泣けるよ…… 思い出の 滲む歌 耳に残って 離れない |
漁火本線冬の身支度(みじたく) 急(せ)かせる様に 雨がみぞれの 粒になる 逢える逢えない もうすがれない あなたの胸に その肩に 悲しみばかり 巻きつけて 漁火本線 風が泣く 船の灯りを 目で追う度に うしろ髪ひく 夢のあと たとえ一日 引き伸ばしても 涙の数が 増えるだけ おもいでだけを 置き去りに 漁火本線 七曲(ななま)がり 辛い心の 終着駅は カモメばかりが 待つと云う どこにいたって 忘れはしない あなたのことは この先も 寒さが肌に 沁みてくる 漁火本線 雪が舞う | 田川寿美 | たきのえいじ | 鈴木淳 | | 冬の身支度(みじたく) 急(せ)かせる様に 雨がみぞれの 粒になる 逢える逢えない もうすがれない あなたの胸に その肩に 悲しみばかり 巻きつけて 漁火本線 風が泣く 船の灯りを 目で追う度に うしろ髪ひく 夢のあと たとえ一日 引き伸ばしても 涙の数が 増えるだけ おもいでだけを 置き去りに 漁火本線 七曲(ななま)がり 辛い心の 終着駅は カモメばかりが 待つと云う どこにいたって 忘れはしない あなたのことは この先も 寒さが肌に 沁みてくる 漁火本線 雪が舞う |
なみだの棧橋どこへ行くとも 言わないで 夜明け あの人 船の上 雨のデッキに 眼をこらしても 溢れる泪で 何んにも見えない わけをきかせて くださいと 叫ぶこの声 ドラが消す 行かないで 行かないで 行かないで 寒さ間近の 波しぶき 夜明け 棧橋 雨しぶき こんな時間に 出て行く船に あの人希望(のぞみ)を かけたのだろうか だけど私は どうするの 何もおしえず 行くなんて 行かないで 行かないで 行かないで ぼくの故郷は 君の胸 いつもあの人 言っていた いつか夜明けに 帰って来ると ひと言きければ こんなに泣かない 私いつまで 待ちますと 船につたえる 束の間を 行かないで 行かないで 行かないで | 田川寿美 | 杉紀彦 | 市川昭介 | | どこへ行くとも 言わないで 夜明け あの人 船の上 雨のデッキに 眼をこらしても 溢れる泪で 何んにも見えない わけをきかせて くださいと 叫ぶこの声 ドラが消す 行かないで 行かないで 行かないで 寒さ間近の 波しぶき 夜明け 棧橋 雨しぶき こんな時間に 出て行く船に あの人希望(のぞみ)を かけたのだろうか だけど私は どうするの 何もおしえず 行くなんて 行かないで 行かないで 行かないで ぼくの故郷は 君の胸 いつもあの人 言っていた いつか夜明けに 帰って来ると ひと言きければ こんなに泣かない 私いつまで 待ちますと 船につたえる 束の間を 行かないで 行かないで 行かないで |
ひばりの佐渡情話佐渡の荒磯(ありそ)の 岩かげに 咲くは鹿の子の 百合の花 花を摘みつみ なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた 恋はつらいと いうて泣いた 波に追われる 鴎さえ 恋をすりゃこそ 二羽で飛ぶ 沖をながめて なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた 逢えぬお人と いうて泣いた 佐渡は四十九里 荒海に ひとりしょんぼり 離れ島 袂だきしめ なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた わしもひとりと いうて泣いた | 田川寿美 | 西沢爽 | 船村徹 | | 佐渡の荒磯(ありそ)の 岩かげに 咲くは鹿の子の 百合の花 花を摘みつみ なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた 恋はつらいと いうて泣いた 波に追われる 鴎さえ 恋をすりゃこそ 二羽で飛ぶ 沖をながめて なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた 逢えぬお人と いうて泣いた 佐渡は四十九里 荒海に ひとりしょんぼり 離れ島 袂だきしめ なじょして泣いた 島の娘は なじょして泣いた わしもひとりと いうて泣いた |
女と鴎逢う人もなく 波止場は暮れて こゝろに帰る 船もない 船もない あゝ私の胸に この淋しさを 残して行った 人は誰 約束も無い 港の恋を 命と想う 悲しさよ 悲しさよ あゝ波止場にひとり 取り残された 錨も船が 恋しかろ 一羽の鴎と ひとりの私 話相手は 波ばかり 波ばかり あゝ男の恋は ひと夜の情け 女の恋は 死ぬ日まで…… | 田川寿美 | 石本美由起 | 市川昭介 | | 逢う人もなく 波止場は暮れて こゝろに帰る 船もない 船もない あゝ私の胸に この淋しさを 残して行った 人は誰 約束も無い 港の恋を 命と想う 悲しさよ 悲しさよ あゝ波止場にひとり 取り残された 錨も船が 恋しかろ 一羽の鴎と ひとりの私 話相手は 波ばかり 波ばかり あゝ男の恋は ひと夜の情け 女の恋は 死ぬ日まで…… |
港町十三番地長い旅路の 航海終えて 船が港に 泊る夜 海の苦労を グラスの酒に みんな忘れる マドロス酒場 ああ港町 十三番地 銀杏並木の 敷石道を 君と歩くも 久し振り 点るネオンに さそわれながら 波止場通りを 左にまがりゃ ああ港町 十三番地 船が着く日に 咲かせた花を 船が出る夜 散らす風 涙こらえて 乾盃すれば 窓で泣いてる 三日月様よ ああ港町 十三番地 | 田川寿美 | 石本美由起 | 上原げんと | | 長い旅路の 航海終えて 船が港に 泊る夜 海の苦労を グラスの酒に みんな忘れる マドロス酒場 ああ港町 十三番地 銀杏並木の 敷石道を 君と歩くも 久し振り 点るネオンに さそわれながら 波止場通りを 左にまがりゃ ああ港町 十三番地 船が着く日に 咲かせた花を 船が出る夜 散らす風 涙こらえて 乾盃すれば 窓で泣いてる 三日月様よ ああ港町 十三番地 |
女の夢草紙想い出の 河に舟だせば あなたの心の 海へ着く おとぎ話の 倖せなのに 追えば夢路の 涙に溶ける 恋ははかない 紙の船 凍(い)てついた 指に息をかけ 両手で温(ぬく)めて くれたひと 遠くなるほど 命と知った 胸にあなたの いろり火ともりゃ 夢でひと夜の 旅をゆく 恋しさに 耐えるほほづえを 揺さぶる冷たい 風の音 忘れられても 忘れはしない 星の一つに あなたを思う みれん悲しい 夢落葉 | 田川寿美 | 里村龍一 | 岡千秋 | | 想い出の 河に舟だせば あなたの心の 海へ着く おとぎ話の 倖せなのに 追えば夢路の 涙に溶ける 恋ははかない 紙の船 凍(い)てついた 指に息をかけ 両手で温(ぬく)めて くれたひと 遠くなるほど 命と知った 胸にあなたの いろり火ともりゃ 夢でひと夜の 旅をゆく 恋しさに 耐えるほほづえを 揺さぶる冷たい 風の音 忘れられても 忘れはしない 星の一つに あなたを思う みれん悲しい 夢落葉 |
海峡みなと駅海峡のみなと駅 乗りつぐ船も無く 吹雪の桟橋で 旅路の朝を待つ あなじ夢みて 生きた日々 遠い悲しみ 今はもう あなたには 戻れない 海にふる雪 こころに積もれ こころに積もれ 膝掛けの一枚が あなたの愛よりも こころに温かい せつない駅灯り 冬の哭き笛 聞きながら 旅にのがれて 行く私 ただひとり 連れもなく 北へさすらう こころは鴎 こころは鴎 果てしない冬の空 あなたの住む町が 淋しい思い出が 愛しく見えてくる 違う明日に 探しつつ 地図も持たずに 何処へ行く 夜明けには 船に乗る 海の朝陽よ こころに昇れ こころに昇れ | 田川寿美 | 里村龍一 | 岡千秋 | | 海峡のみなと駅 乗りつぐ船も無く 吹雪の桟橋で 旅路の朝を待つ あなじ夢みて 生きた日々 遠い悲しみ 今はもう あなたには 戻れない 海にふる雪 こころに積もれ こころに積もれ 膝掛けの一枚が あなたの愛よりも こころに温かい せつない駅灯り 冬の哭き笛 聞きながら 旅にのがれて 行く私 ただひとり 連れもなく 北へさすらう こころは鴎 こころは鴎 果てしない冬の空 あなたの住む町が 淋しい思い出が 愛しく見えてくる 違う明日に 探しつつ 地図も持たずに 何処へ行く 夜明けには 船に乗る 海の朝陽よ こころに昇れ こころに昇れ |
おきゃん仕立ておろしの花浴衣 見せたいあいつは 鉄砲玉 ドンと尺玉ドンとドンとドンと 祭り花火は燥ぐけど 待ち呆け おきゃんの濡れまつげ(アチョイと) からかわないでよ エゝエ…エ お月さま だってあたしも だってあたしも お年頃 ハイ お年頃 浮かれチャンチキ 聴かせたら あいつの心は うわの空 ソイヤ ソイヤ ソイヤ ソイヤ ソイヤ ソイヤ 神輿追っかけ西東(にしひがし) あたしのことなど そっちのけ(アチョイと) ひょっとこ面して エゝエ…エ 何処へやら あいついなせな あいついなせな 阿呆鳥(あほうどり) ハイ 阿呆鳥(あほうどり) 待てど暮らせど 来ない彼 怨めば涕けます 隅田河岸 ポンとラムネを ポンとポンとポンと 抜けば泡だつ恋心 どうすりゃいいのよ この気持(アチョイと) 言問橋(ことといばし)から エゝエ…エ 飛ばそうか だっておきゃんも だっておきゃんも お年頃 ハイ お年頃 | 田川寿美 | 吉田旺 | 鈴木淳 | | 仕立ておろしの花浴衣 見せたいあいつは 鉄砲玉 ドンと尺玉ドンとドンとドンと 祭り花火は燥ぐけど 待ち呆け おきゃんの濡れまつげ(アチョイと) からかわないでよ エゝエ…エ お月さま だってあたしも だってあたしも お年頃 ハイ お年頃 浮かれチャンチキ 聴かせたら あいつの心は うわの空 ソイヤ ソイヤ ソイヤ ソイヤ ソイヤ ソイヤ 神輿追っかけ西東(にしひがし) あたしのことなど そっちのけ(アチョイと) ひょっとこ面して エゝエ…エ 何処へやら あいついなせな あいついなせな 阿呆鳥(あほうどり) ハイ 阿呆鳥(あほうどり) 待てど暮らせど 来ない彼 怨めば涕けます 隅田河岸 ポンとラムネを ポンとポンとポンと 抜けば泡だつ恋心 どうすりゃいいのよ この気持(アチョイと) 言問橋(ことといばし)から エゝエ…エ 飛ばそうか だっておきゃんも だっておきゃんも お年頃 ハイ お年頃 |
放浪記二度と逢えない 別れでしょうか 忘れるなんて 出来ないわ ふるさと捨てた あなたを追って 津軽の海は 越えたけど あてもなく あてもなく 何処まで行けば あなたに逢える こんな哀しい 女の胸に 誰が弾くやら じょんがらの せつなくしみる 哀しい歌が 北の果てまで 追いかける 流されて 流されて 何処まで行けば あなたに逢える 風に押されて 歩いています 今夜は吹雪に なると云う 見知らぬ人の やさしい言葉 こらえた涙が こぼれます 泣かないで 泣かないで 何処まで行けば あなたに逢える | 田川寿美 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | | 二度と逢えない 別れでしょうか 忘れるなんて 出来ないわ ふるさと捨てた あなたを追って 津軽の海は 越えたけど あてもなく あてもなく 何処まで行けば あなたに逢える こんな哀しい 女の胸に 誰が弾くやら じょんがらの せつなくしみる 哀しい歌が 北の果てまで 追いかける 流されて 流されて 何処まで行けば あなたに逢える 風に押されて 歩いています 今夜は吹雪に なると云う 見知らぬ人の やさしい言葉 こらえた涙が こぼれます 泣かないで 泣かないで 何処まで行けば あなたに逢える |
花かんざしあなたに会いに行く日には 花かんざしを挿しましょか なにより似合う野花を摘んで 会いにゆくゆく道すがら 片手で振り振り歩きましょう そして たたずむあなたを見つけたら 髪をとかして挿しましょか あなたがひとときだれよりも わたしをきれいと感じるように あなたの夢を見る夜は 花かんざしを挿しましょか 甘く優しいつぼみを手折り 更けてゆくゆく夜もすがら 心に抱き抱き眠りましょう やがて あなたを想って咲いたなら 髪をとかして挿しましょか あなたがひとときだれよりも わたしをきれいと感じるように あなたがひとときだれよりも わたしをきれいと感じるように | 田川寿美 | 松田史音 | 杉本真人 | | あなたに会いに行く日には 花かんざしを挿しましょか なにより似合う野花を摘んで 会いにゆくゆく道すがら 片手で振り振り歩きましょう そして たたずむあなたを見つけたら 髪をとかして挿しましょか あなたがひとときだれよりも わたしをきれいと感じるように あなたの夢を見る夜は 花かんざしを挿しましょか 甘く優しいつぼみを手折り 更けてゆくゆく夜もすがら 心に抱き抱き眠りましょう やがて あなたを想って咲いたなら 髪をとかして挿しましょか あなたがひとときだれよりも わたしをきれいと感じるように あなたがひとときだれよりも わたしをきれいと感じるように |
おもいで岬白いくちなし 雨に散る 濡れて淋しい ひとり宿 このまま このまま 逢えないと 思えばなおさら 未練がつのります 女の未練と 知りながら あなた… あなた… 夢でも逢いたいの 燃えて哀しい おもいで岬 すがる私を 抱きしめて 声を殺して 泣いた人 別れの 別れの 波止場道 あの日も夜霧が 冷たく流れてた 添えない運命と 知りながら あなた… あなた… もう一度逢いたいの 夢もはかない おもいで岬 こんなに こんなに 痩せるほど 逢いたい気持ちが 怨みに変ります 遠くで汽笛が 咽び泣く あなた… あなた… 呼んでも届かない あなた恋しい おもいで岬 | 田川寿美 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | | 白いくちなし 雨に散る 濡れて淋しい ひとり宿 このまま このまま 逢えないと 思えばなおさら 未練がつのります 女の未練と 知りながら あなた… あなた… 夢でも逢いたいの 燃えて哀しい おもいで岬 すがる私を 抱きしめて 声を殺して 泣いた人 別れの 別れの 波止場道 あの日も夜霧が 冷たく流れてた 添えない運命と 知りながら あなた… あなた… もう一度逢いたいの 夢もはかない おもいで岬 こんなに こんなに 痩せるほど 逢いたい気持ちが 怨みに変ります 遠くで汽笛が 咽び泣く あなた… あなた… 呼んでも届かない あなた恋しい おもいで岬 |
女…ひとり旅 北のはずれのこの町へ いつかふたりで行こうと 旅行ガイドの写真見ながら 肩に甘えたあの頃 凍る夜汽車の窓から 白い吹雪が目に沁む ああ… 楽しかった思い出 ああ… 今も胸に消えない 未練心を捨てる季節はずれの 女ひとりの旅です 途中下車したこの駅も あの日の本に出てます 待合室のストーブの火が 真っ赤に燃えてせつない あなたどうしていますか 遠く離れて偲べば ああ… 寒い心乱れて ああ… 恋しさだけがつのる あなた求める心 叱りながらの 女ひとりの旅です あなたどうしていますか 遠く離れて偲べば ああ… 寒い心乱れて ああ… 恋しさだけがつのる あなた求める心叱りながらの 女ひとりの旅です | 田川寿美 | 悠木圭子 | 鈴木淳 | 前田俊明 | 北のはずれのこの町へ いつかふたりで行こうと 旅行ガイドの写真見ながら 肩に甘えたあの頃 凍る夜汽車の窓から 白い吹雪が目に沁む ああ… 楽しかった思い出 ああ… 今も胸に消えない 未練心を捨てる季節はずれの 女ひとりの旅です 途中下車したこの駅も あの日の本に出てます 待合室のストーブの火が 真っ赤に燃えてせつない あなたどうしていますか 遠く離れて偲べば ああ… 寒い心乱れて ああ… 恋しさだけがつのる あなた求める心 叱りながらの 女ひとりの旅です あなたどうしていますか 遠く離れて偲べば ああ… 寒い心乱れて ああ… 恋しさだけがつのる あなた求める心叱りながらの 女ひとりの旅です |