星は濡れている瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 真木たつみ・補作詞:水沢圭吾 | 新井利昌 | | あなた一人が好きだった たまらないほど 好きだった だけどあなたは 知らん顔 星はぬれている 指の傷さえ 夜更けには たまらないほど 痛くなる ましてこころの 傷ならば 星はぬれている 酒の毒より タバコより 眠れない夜の つらさより こんな苦しい 愛不足 星はぬれている 知ってしまえば それまでと ひとはつれなく 云うけれど 知れば知るほど 好きなのよ 星はぬれている 酒も飲みます 今日からは ひとり枕も ぬらします だれが叱って くれましょう 星はぬれている |
連理の枝瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 野村耕三 | 新井利昌 | 佐伯亮 | それが運命(さだめ)の 糸とは知らず 引いて惹(ひ)かれて 結ばれて 歩く春秋(はるあき) 夫婦(めおと)みち 照る日曇る日 雨の日さえも 連理の枝は そうよ… 連理の枝は 花を待つ 何があっても ふたりは一緒 汗も涙も 喜こびも ともに白髪(しらが)の その日まで そんな想いで あなたといれば 温もり色の そうね… 温もり色の いのち火も 明日という日は 見えないけれど 夢を紡いで 暮らしたら きっと見えるわ 虹の色 こころ二つが ひとつになって 連理の枝に そうよ… 連理の枝に 花も咲く |
鴎屋の大将中西りえ | 中西りえ | 松野勇氣 | 新井利昌 | 竜崎孝路 | くたばっちまえ! あんな奴 つぶやいたら ハラリ 涙ひと粒 居酒屋鴎屋(かもめ)の ひげ大将(おやじ) 強がり言うなと 嗤(わら)われた こころが寒い こんな夜(よ)は 熱燗に限ると うなずいた 還暦過ぎても ひとり者 昔の事は 語らない 大将さん 今夜は… 演歌を歌ってよ 放っといとくれ! 私(あたし)の事は 見上げたら 窓に いつしか雨 居酒屋鴎屋(かもめ)の ひげ大将 古いギターを ポロンと弾いて こんなに寒くて 淋(さみ)しい雨を “秋ついり”って 言うんだよ 柱の時計は 止まっていても 過ぎたあの日が 愛おしい 大将さん 今夜は… 演歌を歌ってよ こころが寒い こんな夜は 熱燗に限ると うなずいた 還暦過ぎても ひとり者 昔の事は 語らない 大将さん 今夜は… 演歌を歌ってよ |
恋力中西りえ | 中西りえ | 松野勇氣 | 新井利昌 | 竜崎孝路 | あんな男に 惚れちゃって あんた馬鹿ねと 笑われた あいつは夢追い 風来坊 振り向きもせず 行った奴 はがゆい 淋しい じれったい 私(あたし)に下さい 恋力 恋力 春はうららと 言うけれど 私の心は 菜種梅雨(なたねづゆ) 寄り添う相手も いやしない ひとり健気(けなげ)な 一輪草 くやしい 寒い じれったい 私に下さい 恋力 恋力 噂追いかけ 港町 たたずむ私に 小夜(さよ)しぐれ 「戻って来てよ」の ひと言も 霧笛にまぎれて 消えちゃった あいつの 連絡船(ふね)が 遠くなる 私に下さい 恋力 恋力 |
海峡恋歌西尾夕紀 | 西尾夕紀 | 斉藤夕紀 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 海を渡った あのひとに 心あずけた 恋ひとつ 背伸びしたって 遠い人 知っていながら 抱かれたの 離れたくない あなたのそばを 世間知らずと 言われても 恋しくて ああ 恋しくて ああ 胸まで 痛みます 小雪ちらつく 海峡は 未練ごころを 凍らせる 熱い涙で 溶かしても 波がふたりを 引き離す 私ひとりで 生きられますか 強いおんなに なれますか 恋しくて ああ 恋しくて ああ 胸まで 痛みます あなた忘れて 生きるには 辛い旅です 別離(わかれ)です いくつ季節が 変ったら めぐり逢えるの 幸せに 燃えて焦がれて 思いを尽し 愛に泣くなら それもいい 恋しくて ああ 恋しくて ああ 胸まで 痛みます |
長崎の夜はむらさき野路由紀子 | 野路由紀子 | 古木花江 | 新井利昌 | | 雨にしめった 賛美歌の うたが流れる 浦上川よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たとゆう 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋 そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
長崎の夜はむらさき野村美菜 | 野村美菜 | 古木花江 | 新井利昌 | 清水路雄 | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川(うらかみがわ)よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋(めがねばし) そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
哀愁本線花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 最終列車の 青森発は なぜか別れる ひとばかり 窓ごしに 手を合わせ わたしもあなたも 泣いていた 仕方ないのね これが運命(さだめ)ね ふたりはひとりで 生きてゆく 恋をひき裂く 哀愁本線 小雨にけむる… あなたの温もり りんごがひとつ これがわたしの 旅路(みち)づれよ 眠れずに 揺れながら 線路の軋(きし)みに 身をまかす 文字をひろって 書いたメールを なみだで汚して また閉じる うしろ髪ひく 哀愁本線 あかりが滲(にじ)む… 一(ひ)と冬暮らした 海峡の町 霧笛背にして 帰ります このいのち 半分を あげるとあなたは 言ったけど 膝がさびしい 寒くせつない 面影だきしめ 東京へ 急がないでよ 哀愁本線 さよならあなた… |
海鳥哀歌花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | かず翼 | 新井利昌 | 萩田光雄 | もしも私が 死んだなら 白い翼の 鳥になり あなたの故郷(ふるさと) 北国の 夜明けの海を 飛ぶでしょう あぁ男には 女の愛が届かない 尽しても 尽しても届かない あなた恋しと 啼いている 私哀しい 海鳥よ 砂に吸われる 水のよに 恋はいつしか 消えていた あなたの最後の 言葉さえ 冷たい風で 聞こえない あぁ男には 涙の価値が分からない すがっても すがっても分からない あなた逢いたい もう一度 私哀しい 海鳥よ あぁ男には 女の希望(ゆめ)は壊せない 離れても 離れても壊せない あなただけしか 愛せない 私哀しい 海鳥よ |
追分みれん花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | だれが名づけた 嫁泣き磯は きょうも日暮れて わたしを泣かす あんた今ごろ どのあたり 江差こいしや 追分節に せめて乗せたい この未練 好いて 好かれて ヤンサノエー 板子(いたご)いちまい 天国 地獄 カモメさわげば また気がもめる あんた浮き寝の 浪枕 ぬれて肌身が せつないならば ゆめでわたしが 逢いにゆく 朝な夕なに 両手を合わせ 風に聞きたい ご無事のたより あんた尻屋(しりや)に いつ戻る わすれないでよ サクラの春を 金の屏風で 契り酒 |
お立ち船花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 水木れいじ | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 晴れて嬉しい 巽(たつみ)の空は 昇る朝日に 黄金雲(こがねぐも) 今日は日も佳(よ)し 波も佳し…… 風に帆綱(ほづな)を きりりと締めて ふたり漕ぎ出す お立ち船 ねがい重ねて 幾春秋(いくはるあき)を 立てば歩めの 親ごころ 今日は日も佳し 宴(えん)も佳し…… ご恩返しは これからですと なごり惜しんで お立ち船 心(ちから)あわせて 荒海こえて いつか世に出て 花と咲く 今日は日も佳し すべて佳し…… 愛で舵(かじ)とる 人生航路 夢よ輝け お立ち船 |
面影草花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 雪どけの 春の知床に 背をむけて 駆けこんだ 旅だちよ はるかな海ぞえ しあわせ列車 だけどわたし ひとり ひき返す ついて行けない ごめんなさいね 心だけ 寄り添って 行かせて… 面影草 臆病な あゝ 女です あなたには きっと向いてない わたしには 泣きむしの 母がいる 憧れだったわ 東京の街 夢も愛も みんな 裏切って いくじなしなの ごめんなさいね 不しあわせ 染(し)みついた かぼそい… 面影草 北国の あゝ 女です ついて行けない ごめんなさいね 明日(あした)から また一人 生きるわ… 面影草 これだけの あゝ 女です |
女のしぐれ酒花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | たかたかし | 新井利昌 | 前田俊明 | 七日つづきの 長雨に 心が濡れる 身も細る 帰って来てよ ねぇ、あなた 帰って来てよ… 浮世小路の 灯の影で 酔って泣いてる 女のしぐれ酒 いつか別れが 来る人と わかっていても 好きでした 帰って来てよ ねぇ、あなた 帰って来てよ… 忘れられない 面影を 泣いて飲みほす 女のしぐれ酒 雨がどんなに 降ろうとも あなたがいれば しのげるわ 帰って来てよ ねぇ、あなた 帰って来てよ… 体ひとつで いいからさ 酔って泣いてる 女のしぐれ酒 |
海峡雨情花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 荒れてきそうな 波の瀬を こえて帰って 行くひとよ 夜の海峡 糸しぐれ 泣いたわたしが 見えるでしょうか 声もふるえて あなたを呼べば 雨のむこうで 汽笛がむせぶ あなた残した 旅歌(たびうた)の お国訛りが なつかしい 夜の海峡 糸しぐれ ゆめを信じて よいのでしょうか 闇の潮路の 航海灯よ どうぞご無事で 渡っておくれ 切るに切れない 恋情(こいなさ)け 沖をみながら 指を噛む 夜の海峡 糸しぐれ 春が来たなら 逢えるでしょうか こんな弱虫 どうすりゃいゝの 寒さまぎらす お酒がほしい |
津軽恋歌花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 雪に吹かれて 千切れるような 三味の泣き声 かもめは騒ぐ 北前船の ふるさとよ 帰りたいけど まだ帰れない わたしを呼んでる あのうたは 津軽恋歌 アイヤ 流れ節 ごめんなさいと あなたに詫びて 書いた手紙が 山ほど残る 想いは千里 夢ばかり こゝろ凍れて ねむれぬ夜は なみだを宥(なだ)めて くちずさむ 津軽恋歌 アイヤ 流れ節 龍飛崎(たっぴざき)から はぐれた雪か 白い一と片(ひら) わたしの胸に あなたの愛を 連れてくる 生きてみせます 待ってゝほしい ふたりを結んだ そのうたは 津軽恋歌 アイヤ 流れ節 |
津軽リンゴ節花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 水木れいじ | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 風に舞いちる 花びらは 三年(みとせ)祈れば 蝶になる よされ よされの 泣き三味線に 追われ お岩木 旅立つ山背(やませ)… ハァーアー 飛んで行(い)きたい 東京へ 燃えて 燃えて ひとすじ 津軽女のリンゴ節 便り来たかと ふり向けば ねぶた祭りの 夏が逝(ゆ)く もしや もしやに 操をたてて わたし 何歳(いつ)まで 待ったらいいの… ハァーアー 憎い恋しい 逢いたいよ 泣いて 泣いて せつない 津軽平野は初雪(ゆき)の中 愛の小泊(こどまり) 十三(とさ)港 夢であの日の 蝶に聞く 春は いつ来る いつまた戻る ぐずる 心に 虎落(もがり)の笛よ… ハァーアー いっそ行(い)こうか 東京へ 惚れて 惚れて ひとすじ 津軽女のリンゴ節 |
泣き癖花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 菅麻貴子 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 枕濡らした 涙の音で 夢から醒めて 泣きじゃくる 恋しいよ 淋しいよ 粉雪ひそひそ 窓辺に落ちて 言葉少なの ひとだったけど それがあなたの 優しさでした 別れ話に 悩んだあとは 少し大人に なれたのに 恋しいよ 淋しいよ 冷たい雪なら 春には解ける だけど寝返る 隙間に積もる 未練どうして 解かせばいいの 氷少しと お酒があれば うわべは生きて 行けるけど 恋しいよ 淋しいよ 部屋からあなたの 匂いも消えた 私この頃 変わったことは ひとり夜更けの 泣き癖ばかり |
涙じょんから女旅花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | かず翼 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 夢の中まで 私を泣かす あなた教えた じょんから節が… 噂たずねて 女旅 野辺地(のへじ) 七戸(しちのへ) 夏泊(なつどまり) どうぞ逢わせて もう一度 涙じょんから涙じょんから 命の恋よ 私ひとりの 幸せよりも ふたり一緒の 苦労が欲しい 恋にはぐれた 女旅 津軽 三厩(みんまや) 平館(たいらだて) なんで分かって くれないの 涙じょんから涙じょんから 女の真心(まこと) 雪の白さは 一途な心 他の誰にも 染まりはしない 流れ流れて 女旅 龍飛(たっぴ) 小泊(こどまり) 十三湖(じゅうさんこ) 今度逢えたら 離れない 涙じょんから涙じょんから 明日(あした)が遠い |
ひとり象潟花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 麻こよみ | 新井利昌 | 萩田光雄 | 涙にかすんだ 島影は 女が泣いてる 姿でしょうか あなたの愛が 冷めてたなんて 信じたくない 信じない ひとり象潟(きさかた) あなたに逢いたい 両手を合わせる 蚶満寺(かんまんじ) 叱って下さい 女の未練 あなたに甘え 暮らした月日 どうぞ返して 今すぐに ひとり象潟 あきらめたくない 私を優しく 包むよに 山雲(やまぐも)たなびく 鳥海山(ちょうかいさん)よ 女の胸の 傷跡いつか 消えるその日は ありますか ひとり象潟 あなたに逢いたい |
冬恋花花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 闇をはしる 雪列車 膝(ひざ)をかかえて 北のはて あなた探しの 旅まくら たどり着いた 岬の宿よ ここで愛され はじらい知って 私おとなに なりました ああ 逢いたくて ああ 切なくて 冬でも咲ける はぐれ花 冬恋花… 窓のそとに 根室湾 きょうも霧笛が 泣いてます あなた約束 したでしょう 俺のいのち おまえにやると 痛いほどまで こころが凍(しば)れ お酒のんでも 眠れない ああ 逢いたくて ああ 切なくて さだめを恨(うら)む はぐれ花 冬恋花… もしも めぐり逢えたなら 言ってやりたい ことがある 夢に毎晩 来ないでよ さめた朝が 死ぬほど辛(つら)い 恋のなやみを 鏡に写し うすい口紅 つけてみる ああ 逢いたくて ああ 切なくて あなたがほしい はぐれ花 冬恋花… |
~ゆき美のわらべ歌~ふるさと慕情花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 叱られて 遠い野辺の小径(こみち) 泣きながら 歩いた 弟と わたしよ… 夕やけにながい 影ふたつ 赤く染められて ふるさとが ふるさとが 浮かぶあの空 ハンカチに 包むなみだごころ 手渡して 別れた あのひとが 初恋… 十六の春の 旅だちを いまも忘れない ふるさとの ふるさとの 古いあの駅 月みれば ひびく祭りばやし ひとり住む 東京 かあさんの 呼ぶ声… おしゃれ着の服は ないけれど 一度かえりたい ふるさとの ふるさとの あまいあの膝(ひざ) |
夜霧のわかれ道原由子 | 原由子 | 中山大三郎 | 新井利昌 | 片山敦夫 | 夜霧の中に 消えゆく人よ うしろ姿が 泣いている 愛してくれた あの人だから 私もそっと 別れてゆくの 夜霧の中に 消えゆく人よ 忘れないでね この恋を いつかはきっと わかってくれる この悲しみを あの人は その時までは ただひたすらに 乙女のままで 待ってるわたし いつかはきっと わかってくれる このまごころを あの人は みじかい恋の 思い出だけど わたしはとても しあわせだった 夜霧の中に 消えゆく人よ 忘れないでね この恋を |
長崎の夜はむらさきパク・ジュニョン | パク・ジュニョン | 古木花江 | 新井利昌 | 伊戸のりお | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川よ 忘れたいのに 忘れたいのに 思い出させる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たという 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋 そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
忍ぶ雨藤正樹 | 藤正樹 | 阿久悠 | 新井利昌 | | 傘をさす手の か細さが 長い不幸を 物語る 露地の石段 夜ふけに帰る 弱い女の 弱い女の 忍ぶ雨 東京 はなれて 西へ行き なじみない町 さすらって 胸の未練を 捨てたいものと 生きる女の 生きる女の 忍ぶ雨 恋にすがって 捨てられて 恋にやつれた このからだ 誰をうらんで いるでもないが やせた女の やせた女の 忍ぶ雨 |
誠~春夏秋冬~松井誠 | 松井誠 | 星野哲郎 | 新井利昌 | 南郷達也 | 男いのちに 二つなく 思う心に 二つなし 誠尽くして 颯爽(さっそう)と 天の声待つ 冬の季節(とき) 月は空より 湖へ 歌は舟より 天上(あのそら)へ 明日に思いを 注(つ)ぐ酒に 花も散れ散れ 春の宵(よい) 哀れ虚(むな)しき 名を花を 求め争う 人の世の 泥に沈んで 蓮(はす)を掘る 愚情(ぐじょう)嘲(わら)うな 夏の雨 今日は空しく 更けるとも 唄おう男の 純情を 我は我なり 生きてきた 道に悔なし 秋の空 道に悔なし 秋の空 |
哀…松川未樹 | 松川未樹 | 新井利昌 | 新井利昌 | 若草恵 | 山をこえ あの湖(うみ)越えたら 愛しい貴方に 逢えますか 幸せなんて いらない 傍にいるだけ それでいい 貴方… あなた恋しい 哀の湖(うみ) 夕映えに 名前を呼んでも 私のこころは 届かない サヨナラなんて 言えない 夢を消せない 女です 貴方… あなた恋しく 哀に哭く みずうみに 貴方の面影 夕日が染めてる 映してる ひとりが辛く なったら 寒い心を 抱きしめて 貴方… あなた恋しい 哀の旅 |
帰望松川未樹 | 松川未樹 | みずの稔 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 憧れて きたけれど 東京は 寒い街 北国よりも 時が過つほど 夢さえ とおくなる まだ二年…もう二年 心だけ 帰ろうかな ああ… ハァー ふるさとに 夢だけは 捨てないで おまえなら 出来るよと あなたが言った 風が冷たい 夜明けの無人駅 あの時の あの人の ぬくもりが この指に ああ… ハァー いまも まだ 目を閉じりゃ 瞳に浮かぶ 雪のよに 舞っていた リンゴの花よ 春まだ遠い 冷たい 街だけど あと二年…もう二年 頑張って みようかな ああ… ハァー この街で |
まちがい男女(どうし)美川憲一 | 美川憲一 | さいとう大三 | 新井利昌 | | 淋しいふたりが 淋しい夜に 出会った事が まちがいだよね 女は男に 男は女に 心のすきま 埋めるから 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い あの夜 抱かれたこの肩が やけに寒い… また 見つけて また 見つけて 誰か 誰か あなたは まちがいだなんて 思ってないよ 愛した事は 本当だもの 今夜のお酒は 笑って歌って 泣いたりしない 最後まで 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い 思い出 たくさん戻るから 送らないで… また さわがすわ またさわがすよ 夢も 恋も おんなは 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い どこかで会ったら 飲みましょう 大人どうし… また 会えるね また 会おうね きっと きっと ふたりは |
長崎の夜はむらさき水森かおり | 水森かおり | 古木花江 | 新井利昌 | 竹内弘一 | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋 そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
あなたを待って三年三月森昌子 | 森昌子 | 阿久悠 | 新井利昌 | | 約束した日は もう近い 三年三月に やがてなる あなたの帰りを 待ちながら 私はきれいに なったのに おぼろの月なら 雨になる 降ったら 傘さし 迎えに行こう りんごの花びら 封筒に はさんで送った 夏のころ あなたの返事は まだ来ない 心はとどいた はずなのに 夕やけ雲なら 晴れになる 晴れたら きもので 迎えに行こう 指きり くちづけ 何もない 好きだと話した こともない あなたと何も ないけれど 信じて待っても いいという こだまが響けば 風になる 吹いたら 顔伏せ 迎えに行こう |
北風の朝森昌子 | 森昌子 | 阿久悠 | 新井利昌 | | おはよう寒いねと あのひとはいって 私の肩をそっと抱いた コートのえりを立て 白い息はいて 夢中で話す二人だった 北風 寒い朝 霜柱 さくさくと踏みしめて急ぎ足 あなたが近くにいてくれたなら 私はちっとも寒くない 風邪などひくなよと あのひとはいって 私の顔をのぞきこんだ 何かが起きたなら 相談にのると まじめな顔でいってくれた 北風 寒い朝 わかれ道 何故かしら熱くなる胸のうち あなたの言葉を抱きしめてたら 私はちっとも寒くない |
今日も笑顔でこんにちは森昌子 | 森昌子 | 藤田まさと | 新井利昌 | | 春が静かに さようなら シャバ シャバ シャバラバラ 夏が元気で こんにちは シャバ シャバ シャバラバラ 手と手をつないだ 輪になった 咲かせた花が 実になった 咲かせた花が 実になった シャバ シャバ シャバラバラ 明日を占う 青い空 シャバ シャバ シャバラバラ 夢を運んで こんにちは シャバ シャバ シャバラバラ あの道 この道 遠い道 みんなで探す 明日の道 みんなで探す 明日の道 シャバ シャバ シャバラバラ こころひとつに 結ばれて シャバ シャバ シャバラバラ 今日も笑顔で こんにちは シャバ シャバ シャバラバラ あなたとわたしと キミとボク そよ風そっと 噛みしめる そよ風そっと 噛みしめる シャバ シャバ シャバラバラ 歌と踊りが 鬼ごっこ シャバ シャバ シャバラバラ 粋な手拍子 こんにちは シャバ シャバ シャバラバラ 倖せいっぱい 笛太鼓 ふるさとの味 ありがとう ふるさとの味 ありがとう シャバ シャバ シャバラバラ |
津和野ひとり森昌子 | 森昌子 | 山上路夫 | 新井利昌 | | 恋した娘は なぜだか知らず ひとりで旅に 出かけます 私も同じ 雑誌に出てた 津和野の街へ 来たところ あああ―― 城下町を 歩いていても 小さな宿屋に 泊っていても 想うはあなたの ことばかり 今度帰るまで 心に決めます あの胸にとびこめる 私になってます 好きならどうして 逃げたりすると あなたに言われ 泣きました 意気地がないの ゆれてる想い 今度の旅で 直します あああ―― 古い街の このたたずまい 白壁うつした せせらぎさえも あなたと二人で みたかった 今度帰るまで 心に決めます あの胸にとびこめる 私になってます 今度帰るまで 心に決めます あの胸にとびこめる 私になってます |
翔んでけ青春森昌子 | 森昌子 | 藤田まさと | 新井利昌 | | 空は青いよ 翔んでけ 明日が呼んでる 翔んでけ 翔んでこの手で掴もうよ 愛を掴もう 青春は一度しかないんだよ 翔んでけ わたしの旅立ちは 倖せいっぱい 花も花もほころぶ 花の二十歳に カンパイ 恋の出遇いに カンパイ 燃える季節に験そうよ 愛を験そう 青春は人生のあこがれよ カンパイ ふたりの旅立ちは 希望でいっぱい 心こころさわやか 夢を追いかけ それ行け 道を信じて それ行け 今日を大事に生きようよ 愛を生きよう 青春は何時知れず消えてゆく それゆけ 夜明けの旅立ちは 陽光がいっぱい 風も風も微笑む |
夕笛の丘森昌子 | 森昌子 | 山口あかり | 新井利昌 | | 淡いりんどう 咲く道で 小指の傷を くちびるに そっとふくんで くれた人 夕笛やさしい 黄昏は どこかで恋が はじけそう よりそう影も 絵のようね 夕笛 夕笛 もいちど 聞かせて下さいな 遠い谷間の 百合の花 わたしの胸に とどけては 夢をいくつも くれた人 夕映えそまった 黄昏は 何処かで風が 唄ってる 幸せすぎて こわいけど 夕映え 夕映え もいちど 一緒に見上げます 別れ淋しい 茜雲 空いっぱいに 好きですと 飛ばしてみたい 紙風船 夕月愛しい 黄昏は どこかで恋が 燃えている やさしく髪を 抱きよせて 夕月 夕月 もいちど あなたと歩きたい |
鉄砲玉ブルース渡瀬恒彦 | 渡瀬恒彦 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | 親にもらった財産は 脚が二本に 手が二本 破れ頭を叩いたら 根性根性と音がする どうせこの世は腕ずくだ 強い奴だけ 生き残る どんと行こうぜ人生は 男度胸の体当たり 雨に打たれて咲いている 花はあやめか かきつばた だいて帰ってやりたいが 俺もしがないはんぱ者 義理のたて糸 情の綾 はらいのけては ゆく俺も 目には見えない人の世の 壁の厚さにゃ泣かされる |