泣き癖花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 菅麻貴子 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 枕濡らした 涙の音で 夢から醒めて 泣きじゃくる 恋しいよ 淋しいよ 粉雪ひそひそ 窓辺に落ちて 言葉少なの ひとだったけど それがあなたの 優しさでした 別れ話に 悩んだあとは 少し大人に なれたのに 恋しいよ 淋しいよ 冷たい雪なら 春には解ける だけど寝返る 隙間に積もる 未練どうして 解かせばいいの 氷少しと お酒があれば うわべは生きて 行けるけど 恋しいよ 淋しいよ 部屋からあなたの 匂いも消えた 私この頃 変わったことは ひとり夜更けの 泣き癖ばかり |
やねせん小唄石川さゆり | 石川さゆり | 浅木しゅん | 新井利昌 | 竜崎孝路 | 谷中銀座の 石段に 点る灯りの あたたかさ 裸の付き合い 泣き笑い 下町人情 ここにあり 根津の神社の 境内で 遠い昔に かくれんぼ あなたと噂になった日の 相合傘が 今もある エエ… 千駄木この坂 団子坂 乱歩鴎外 散歩みち 初恋実らず お互いは 違う相手と 暮らしてる 谷中千駄木 そして根津 それがやねせん 小唄です どんなに時代が変ろうと 変らぬ良さの 昔町 エエ… |
潮騒の町瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | 燃える不知火 お酒に浮かべ 一緒に飲めば 結ばれる ふたりでつくった 恋の神話を さがした夜がなつかしい ここは島原 西有家 あのひと恋し 潮騒の町よ いまも私は ひとりでいると 伝えて欲しい あのひとに 天草通いか 白いフェリーが 夜霧のなかへ 消えてゆく 窓に吐息で 書いてみる 十字架哀し 潮騒の町よ 古い城跡 咲くはまゆうの 香りに偲ぶ 愛の日々 滝音涼しい そうめん流し ふれあう箸の 思い出も 胸の小筐の 蓋あけて ひたひた寄せる 潮騒の町よ |
追分みれん花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | だれが名づけた 嫁泣き磯は きょうも日暮れて わたしを泣かす あんた今ごろ どのあたり 江差こいしや 追分節に せめて乗せたい この未練 好いて 好かれて ヤンサノエー 板子(いたご)いちまい 天国 地獄 カモメさわげば また気がもめる あんた浮き寝の 浪枕 ぬれて肌身が せつないならば ゆめでわたしが 逢いにゆく 朝な夕なに 両手を合わせ 風に聞きたい ご無事のたより あんた尻屋(しりや)に いつ戻る わすれないでよ サクラの春を 金の屏風で 契り酒 |
星は濡れている瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 真木たつみ・補作詞:水沢圭吾 | 新井利昌 | | あなた一人が好きだった たまらないほど 好きだった だけどあなたは 知らん顔 星はぬれている 指の傷さえ 夜更けには たまらないほど 痛くなる ましてこころの 傷ならば 星はぬれている 酒の毒より タバコより 眠れない夜の つらさより こんな苦しい 愛不足 星はぬれている 知ってしまえば それまでと ひとはつれなく 云うけれど 知れば知るほど 好きなのよ 星はぬれている 酒も飲みます 今日からは ひとり枕も ぬらします だれが叱って くれましょう 星はぬれている |
哀恋橋青山ひかる | 青山ひかる | かず翼 | 新井利昌 | 石倉重信 | 捨て去るよりも つらぬく方が つらい恋です 宿命(さだめ)です 岸のヨシキリ 泣くじゃない 泣けばあなたの 心が迷う いやです いやです 離れない 哀恋橋を 渡れば戻れない あなた覚悟は いいですか 死ぬも生きるも これからふたり 世間がなによ 噂がなによ 耳をふさいで 見つめ合う 橋のたもとで 振り向いた そんなあなたの 未練が怖い いやです いやです 帰さない 哀恋橋は 過去との別れ道 あなた覚悟は いいですか どこへ堕ちよと 悔やみはしない いやです いやです 離れない 哀恋橋に 涙は置いて行く あなた覚悟は いいですか 明日も知れない 道行きだけど |
たいとう音頭川野夏美 | 川野夏美 | 保岡直樹 | 新井利昌 | | 桜(はな)は上野か 浅草か 春の絵筆に 心も染まる 江戸の情緒が 息づいて 豊かな歴史に 薫るまち タンタン タントキテ 台東区 みんな輪になれ 踊ろうよ 風もさわやか 五月(さつき)晴れ 躍る神輿に 命もはずむ 四季を彩る ゆめ祭り 笑顔と元気を くれるまち タンタン タントキテ 台東区 あつい人情 うれしいね 水は燦(きら)めく 鳥は舞う こころ育(はぐく)む 文化の森よ 磨く伝統 光る技 世界の瞳が 集(つど)うまち タンタン タントキテ 台東区 むすぶ絆は 宝もの ごらん艶(あで)やか お月さま スカイツリーも 仲良く踊る 響く太鼓の 意気のよさ 力を合わせて 伸びるまち タンタン タントキテ 台東区 そろう手拍子 晴れ姿 ドンと夜空に 咲かそうよ 燃える希望の しあわせ花火 虹を奏でる 隅田川 新たな時代を 創るまち タンタン タントキテ 台東区 あすへ飛翔(はばた)く たいとう音頭 |
鴎屋の大将中西りえ | 中西りえ | 松野勇氣 | 新井利昌 | 竜崎孝路 | くたばっちまえ! あんな奴 つぶやいたら ハラリ 涙ひと粒 居酒屋鴎屋(かもめ)の ひげ大将(おやじ) 強がり言うなと 嗤(わら)われた こころが寒い こんな夜(よ)は 熱燗に限ると うなずいた 還暦過ぎても ひとり者 昔の事は 語らない 大将さん 今夜は… 演歌を歌ってよ 放っといとくれ! 私(あたし)の事は 見上げたら 窓に いつしか雨 居酒屋鴎屋(かもめ)の ひげ大将 古いギターを ポロンと弾いて こんなに寒くて 淋(さみ)しい雨を “秋ついり”って 言うんだよ 柱の時計は 止まっていても 過ぎたあの日が 愛おしい 大将さん 今夜は… 演歌を歌ってよ こころが寒い こんな夜は 熱燗に限ると うなずいた 還暦過ぎても ひとり者 昔の事は 語らない 大将さん 今夜は… 演歌を歌ってよ |
長崎の夜はむらさき水森かおり | 水森かおり | 古木花江 | 新井利昌 | 竹内弘一 | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋 そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
お立ち船花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 水木れいじ | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 晴れて嬉しい 巽(たつみ)の空は 昇る朝日に 黄金雲(こがねぐも) 今日は日も佳(よ)し 波も佳し…… 風に帆綱(ほづな)を きりりと締めて ふたり漕ぎ出す お立ち船 ねがい重ねて 幾春秋(いくはるあき)を 立てば歩めの 親ごころ 今日は日も佳し 宴(えん)も佳し…… ご恩返しは これからですと なごり惜しんで お立ち船 心(ちから)あわせて 荒海こえて いつか世に出て 花と咲く 今日は日も佳し すべて佳し…… 愛で舵(かじ)とる 人生航路 夢よ輝け お立ち船 |
契り花瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 新本創子 | 新井利昌 | 小杉仁三 | 逢ったはじめに 女房にきめた あんたに云われりゃ また泣ける ふたりは赤い 契り花 三々九度の まねごとの お酒でむすんだ 命です 涙ひと筋 女が惚れた あんたのやさしい 腕まくら さだめに燃える 契り花 苦労の波の 世間でも いっしょに越えてく ふたりです 指の先まで ぬくめてくれる あんたと夫婦(めおと)に なれたのね ふたりは赤い 契り花 夜寒に春を 呼ぶように この世に咲きたい 命です |
梅雨のあとさきあさみちゆき | あさみちゆき | 高田ひろお | 新井利昌 | | どうぞお先に お通りなさい 傘を傾(かし)げて ほほえんだ 見知らぬお方(かた)の ちいさな会釈(えしゃく) 小路(こみち)を 譲(ゆず)った 築地塀(ついじべい) 傘傾(かさかし)げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の心 心… どこかあなたに 空似の人よ 傘が消えてく 宵の町 見知らぬお方の 背中がきえる やすらぎ 温もり うしろ影 傘傾げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の雨よ 雨よ… 淡(あわ)い思いを 抱かせて消えた 雨に仄(ほの)かな 恋心 見知らぬお方と にどとは会えぬ あじさい 濡(ぬ)れ竹 糸柳(いとやなぎ) 傘傾げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の心 心… |
夜霧のわかれ道原由子 | 原由子 | 中山大三郎 | 新井利昌 | 片山敦夫 | 夜霧の中に 消えゆく人よ うしろ姿が 泣いている 愛してくれた あの人だから 私もそっと 別れてゆくの 夜霧の中に 消えゆく人よ 忘れないでね この恋を いつかはきっと わかってくれる この悲しみを あの人は その時までは ただひたすらに 乙女のままで 待ってるわたし いつかはきっと わかってくれる このまごころを あの人は みじかい恋の 思い出だけど わたしはとても しあわせだった 夜霧の中に 消えゆく人よ 忘れないでね この恋を |
翔んでけ青春森昌子 | 森昌子 | 藤田まさと | 新井利昌 | | 空は青いよ 翔んでけ 明日が呼んでる 翔んでけ 翔んでこの手で掴もうよ 愛を掴もう 青春は一度しかないんだよ 翔んでけ わたしの旅立ちは 倖せいっぱい 花も花もほころぶ 花の二十歳に カンパイ 恋の出遇いに カンパイ 燃える季節に験そうよ 愛を験そう 青春は人生のあこがれよ カンパイ ふたりの旅立ちは 希望でいっぱい 心こころさわやか 夢を追いかけ それ行け 道を信じて それ行け 今日を大事に生きようよ 愛を生きよう 青春は何時知れず消えてゆく それゆけ 夜明けの旅立ちは 陽光がいっぱい 風も風も微笑む |
長崎の夜はむらさき香西かおり | 香西かおり | 古木花江 | 新井利昌 | 薗広昭 | 雨にしめった讃美歌の うたが流れる浦上川よ 忘れたいのに忘れたいのに おもいださせることばかり あゝ長崎長崎の夜はむらさき 誰かあなたを見たと言う 噂話が泣かせる波止場 おもいこがれておもいこがれて 待てばやせますひがみます あゝ長崎長崎の夜はなみだ 霧にうるんだ眼鏡橋 そっとのぞけばあなたが見える そんな気がしてそんな気がして ひとり渡れば胸いたむ あゝ長崎長崎の夜はむらさき |
涙の影法師瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 宇山清太郎 | 新井利昌 | | すがりつく手を ふり切って 闇に消えゆく 影法師 唇かんで 見送れば 胸をつらさが えぐるのよ 泥にまみれた どん底で さんざんあなたに 泣かされて 涙も枯れて しまったら 知らん顔して 捨てるのね 女ごころを 引裂いた むごいあなたの 影法師 苦しみながら 抱きしめて 生きてゆくのよ あしたから |
涙じょんから女旅花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | かず翼 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 夢の中まで 私を泣かす あなた教えた じょんから節が… 噂たずねて 女旅 野辺地(のへじ) 七戸(しちのへ) 夏泊(なつどまり) どうぞ逢わせて もう一度 涙じょんから涙じょんから 命の恋よ 私ひとりの 幸せよりも ふたり一緒の 苦労が欲しい 恋にはぐれた 女旅 津軽 三厩(みんまや) 平館(たいらだて) なんで分かって くれないの 涙じょんから涙じょんから 女の真心(まこと) 雪の白さは 一途な心 他の誰にも 染まりはしない 流れ流れて 女旅 龍飛(たっぴ) 小泊(こどまり) 十三湖(じゅうさんこ) 今度逢えたら 離れない 涙じょんから涙じょんから 明日(あした)が遠い |
長崎の夜はむらさき野路由紀子 | 野路由紀子 | 古木花江 | 新井利昌 | | 雨にしめった 賛美歌の うたが流れる 浦上川よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たとゆう 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋 そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
誠~春夏秋冬~松井誠 | 松井誠 | 星野哲郎 | 新井利昌 | 南郷達也 | 男いのちに 二つなく 思う心に 二つなし 誠尽くして 颯爽(さっそう)と 天の声待つ 冬の季節(とき) 月は空より 湖へ 歌は舟より 天上(あのそら)へ 明日に思いを 注(つ)ぐ酒に 花も散れ散れ 春の宵(よい) 哀れ虚(むな)しき 名を花を 求め争う 人の世の 泥に沈んで 蓮(はす)を掘る 愚情(ぐじょう)嘲(わら)うな 夏の雨 今日は空しく 更けるとも 唄おう男の 純情を 我は我なり 生きてきた 道に悔なし 秋の空 道に悔なし 秋の空 |
長崎の夜はむらさき島津悦子 | 島津悦子 | 古木花江 | 新井利昌 | | 雨にしめった 賛美歌(さんびか)の うたが流れる 浦上川(うらかみがわ)よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂(うわさ)話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧(きり)にうるんだ 眼鏡橋(めがねばし) そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
~ゆき美のわらべ歌~ふるさと慕情花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 叱られて 遠い野辺の小径(こみち) 泣きながら 歩いた 弟と わたしよ… 夕やけにながい 影ふたつ 赤く染められて ふるさとが ふるさとが 浮かぶあの空 ハンカチに 包むなみだごころ 手渡して 別れた あのひとが 初恋… 十六の春の 旅だちを いまも忘れない ふるさとの ふるさとの 古いあの駅 月みれば ひびく祭りばやし ひとり住む 東京 かあさんの 呼ぶ声… おしゃれ着の服は ないけれど 一度かえりたい ふるさとの ふるさとの あまいあの膝(ひざ) |
旅の駅瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 円香乃 | 新井利昌 | 南郷達也 | 「おにいさん…どこまで行くの」 「次の列車で 行けるとこ」 雪に埋もれた 待合室で 無口な男が 小さく笑う 「あたしもサ…」「あたしもサ…」 流氷鳴いてる 北の駅 北の駅 「おねえさん…身寄りはいるの」 「遠い昔に 死んじゃった」 背中丸めて 唇かんで 淋しい女が 涙をぬぐう 「しんどいナ…」「しんどいナ…」 灯りがポツリと 夜の駅 夜の駅 「おにいさん…そろそろ来るよ」 「やけに汽笛が せかせるな」 吹きっさらしの 改札口で 振り向き男が 片手を上げる 「げんきでネ…」「げんきでネ…」 小雪がシンシン 旅の駅 旅の駅 |
おんな川石上久美子 | 石上久美子 | 鳥井実 | 新井利昌 | | 恋はまぼろし 黒髪切れば 霧にとけてく ため息だけが 散るもはかない 生きるもつらい あなたの小指に 紅残し ひとりさまよう おんな川 愛を重ねて 苦しみながら 生きて行くのが 女の運命(さだめ) 花が一輪 咲きそびれたと 岸辺をはなれて どこへ行く 未練雨ふる おんな川 恋にからんだ 情の糸が 切れて女の 涙にかわる 夢で私を 抱きしめないで 諦めきれずに また迷う 濡れて切ない おんな川 |
くれない川愛たまみ | 愛たまみ | 麻こよみ | 新井利昌 | 南郷達也 | 哀しい世間の 噂に負けて 無理に散らした 恋ひとつ 浮かぶ面影 水鏡 あきらめきれない 私です…… 恋の残り火 赤々(あかあか)と 燃えて くれない 未練川 あなたと二人で どこかの町で 暮らす夢みた はずなのに そっと合わせた 襟元に せつなくしみます 川風が…… 恋の名残りか 口紅の 色も くれない 女川 あなたと別れた 小雨の夜を 思い出すたび また泣ける 二度と逢わない 逢いません 何度も心に 言い聞かす…… つらい恋なら なおさらに 燃えて くれない 涙川 |
海峡時雨愛たまみ | 愛たまみ | 麻こよみ | 新井利昌 | 南郷達也 | 恋の抜け殻 抱きしめて 夜明け桟橋 船に乗る あなたと暮らした 北の町 捨てて出直す ひとり旅…… 涙雨降る 涙雨降る 海峡時雨 たとえどんなに 尽しても いつか二人に 別れ波 儚(はかな)いものです 幸せは 知っていたのに ばかでした…… 未練雨降る 未練雨降る 海峡時雨 泣いて送って くれるのは 船に群れ飛ぶ 鴎だけ あなたの面影 思い出を 捨てて越えたい この海を…… 涙雨降る 涙雨降る 海峡時雨 |
あのひとの雪国瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | あのひとは どこにいるのか 噂さえ だれも知らない でも私 逢いたくて 逢いたくて ひとりきた 越後の町は おもいでが ただふりつもる 白い 白い雪国…… 国境 長いトンネル 汽車がゆく 別れを告げて あのときは かなしくて かなしくて 雪国の 駒子のように 襟巻に 頬をうずめて 泣いて 泣いてしまった…… なつかしい 雪のかまくら 団子木に 餅花かざり 更けてゆく 窓のそと 窓のそと あのひとに よせる慕情の ためいきが ただふりつもる 白い 白い雪国…… |
居酒屋しぐれ北野都 | 北野都 | 志賀大介 | 新井利昌 | | 苦労くの字の 掛け算ならば 解いて夢見る 明日もある 溶けぬいのちの 恋の火に 未練身を灼く 身を焦がす 涙 ほろほろ 居酒屋しぐれ たった一口 お猪口の酒で 胸が苦しく なるものを 飲める振りして ぐい呑みと 二合徳利(どっくり) 並べても 涙 ほろほろ 居酒屋しぐれ 夜のとばりの ひとりの酒は 女ごころを 迷わせる ついてこいよと この肩を 強くゆすって 欲しいのに 涙 ほろほろ 居酒屋しぐれ |
まちがい男女(どうし)美川憲一 | 美川憲一 | さいとう大三 | 新井利昌 | | 淋しいふたりが 淋しい夜に 出会った事が まちがいだよね 女は男に 男は女に 心のすきま 埋めるから 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い あの夜 抱かれたこの肩が やけに寒い… また 見つけて また 見つけて 誰か 誰か あなたは まちがいだなんて 思ってないよ 愛した事は 本当だもの 今夜のお酒は 笑って歌って 泣いたりしない 最後まで 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い 思い出 たくさん戻るから 送らないで… また さわがすわ またさわがすよ 夢も 恋も おんなは 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い どこかで会ったら 飲みましょう 大人どうし… また 会えるね また 会おうね きっと きっと ふたりは |
鉄砲玉ブルース渡瀬恒彦 | 渡瀬恒彦 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | 親にもらった財産は 脚が二本に 手が二本 破れ頭を叩いたら 根性根性と音がする どうせこの世は腕ずくだ 強い奴だけ 生き残る どんと行こうぜ人生は 男度胸の体当たり 雨に打たれて咲いている 花はあやめか かきつばた だいて帰ってやりたいが 俺もしがないはんぱ者 義理のたて糸 情の綾 はらいのけては ゆく俺も 目には見えない人の世の 壁の厚さにゃ泣かされる |
哀…松川未樹 | 松川未樹 | 新井利昌 | 新井利昌 | 若草恵 | 山をこえ あの湖(うみ)越えたら 愛しい貴方に 逢えますか 幸せなんて いらない 傍にいるだけ それでいい 貴方… あなた恋しい 哀の湖(うみ) 夕映えに 名前を呼んでも 私のこころは 届かない サヨナラなんて 言えない 夢を消せない 女です 貴方… あなた恋しく 哀に哭く みずうみに 貴方の面影 夕日が染めてる 映してる ひとりが辛く なったら 寒い心を 抱きしめて 貴方… あなた恋しい 哀の旅 |
長崎の夜はむらさき野村美菜 | 野村美菜 | 古木花江 | 新井利昌 | 清水路雄 | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川(うらかみがわ)よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋(めがねばし) そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
長崎の夜はむらさきパク・ジュニョン | パク・ジュニョン | 古木花江 | 新井利昌 | 伊戸のりお | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川よ 忘れたいのに 忘れたいのに 思い出させる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たという 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋 そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
夕風石川さゆり | 石川さゆり | 冬野卓 | 新井利昌 | | あなたの髪の 哀しさを 青い夕風が 吹きあげる 虹色の 砂山に いつか陽は落ち さよならは さよならは みんなぬれていた つないだ指を はなしたら 海もあの船も 死んでいた つかのまの しあわせを そっと抱きしめ はまゆうの はまゆうの 花がこぼれてた 悲しい恋を この胸を 風はひっそりと 吹きぬけた 思い出の さくら貝 砂に埋めたら 海沿いの 海沿いの 街はたそがれた |
星のブルース瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 槇一哉 | 新井利昌 | | どうせはかない 他国の恋は ほろり夜空の 流れ星 消えたからとて 泣くにも泣けぬ せつない星の ブルースよ 若い生命を かけてもみたが 胸のランプにゃ 灯も消えた 花よなぜ散る 一夜の風に みだれる星の ブルースよ 旅の心に ネオンがしみる あすはまた行く 北の果て 恋の痛手の さすらい唄は 消えゆく星の ブルースよ |
恋のエピローグザ・キューピッツ | ザ・キューピッツ | 水沢圭吾 | 新井利昌 | 新井利昌 | ため息いろの 日暮れのあとに 涙をさそう 夜が来るのよ 忘れたはずの 悲しい恋が 心の中で 目を覚ますのよ 何も言わず あなたは去りゆき 何もきかず 私は泣いてた 今は思い出だけの恋 別れたあとで はじめて知った あなたのための 私の命 あなたがくれた 小鳥のかごに 別れたあとで オームを入れた おしえもしない あなたの名前 オームはいつか おぼえていたの 一人ねむる 夜更けの夢さえ 窓をたたく 夜風に破れて 今も涙に ぬれる恋 別れたあとで はじめて知った あなたのための 私の命…… |
夜霧が通せんぼ尾形大作 | 尾形大作 | なかにし礼 | 新井利昌 | 竜崎考路 | 握りしめてる ハンカチの ふるえが涙を ながしてる 行こか もどろか ふり切ろか 俺の心が ゆれ動く 見ろよ 夜霧が 夜霧が通せんぼ 肩をだいてる 手のひらが 二人の幸せ 思いだす 女ひとりを 街角に 棄ててゆくなと 言うことか 見ろよ 夜霧が 夜霧が通せんぼ 奥歯かんでも 目がしらに 男の涙が こみあげる そうさ お前を 愛してる いっそ別れは やめようか 見ろよ 夜霧が 夜霧が通せんぼ |