春夏秋冬・酒ありて石川さゆり | 石川さゆり | 浅木しゅん | 新井利昌 | 宮崎慎二 | 春はあなたと 花見酒 夜桜の下 寝そべって あなたとまったり したいもの 日本に生まれて ああ よかったわ 夏はあなたと 星見酒 ゆるやか浴衣 膝くずし あなたにお酌の もう一杯 日本が好きです ああ 愛してる 秋はあなたと 月見酒 露天のお風呂 おちょこ浮かべ あなたに寄り添う お湯の中 日本のこころ ああ 忘れない 冬はあなたと 雪見酒 あなたの胸に 抱かれて 熱々湯豆腐 外は雪 日本に生まれて ああ よかったわ |
たいとう音頭川野夏美 | 川野夏美 | 保岡直樹 | 新井利昌 | | 桜(はな)は上野か 浅草か 春の絵筆に 心も染まる 江戸の情緒が 息づいて 豊かな歴史に 薫るまち タンタン タントキテ 台東区 みんな輪になれ 踊ろうよ 風もさわやか 五月(さつき)晴れ 躍る神輿に 命もはずむ 四季を彩る ゆめ祭り 笑顔と元気を くれるまち タンタン タントキテ 台東区 あつい人情 うれしいね 水は燦(きら)めく 鳥は舞う こころ育(はぐく)む 文化の森よ 磨く伝統 光る技 世界の瞳が 集(つど)うまち タンタン タントキテ 台東区 むすぶ絆は 宝もの ごらん艶(あで)やか お月さま スカイツリーも 仲良く踊る 響く太鼓の 意気のよさ 力を合わせて 伸びるまち タンタン タントキテ 台東区 そろう手拍子 晴れ姿 ドンと夜空に 咲かそうよ 燃える希望の しあわせ花火 虹を奏でる 隅田川 新たな時代を 創るまち タンタン タントキテ 台東区 あすへ飛翔(はばた)く たいとう音頭 |
旅の駅瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 円香乃 | 新井利昌 | 南郷達也 | 「おにいさん…どこまで行くの」 「次の列車で 行けるとこ」 雪に埋もれた 待合室で 無口な男が 小さく笑う 「あたしもサ…」「あたしもサ…」 流氷鳴いてる 北の駅 北の駅 「おねえさん…身寄りはいるの」 「遠い昔に 死んじゃった」 背中丸めて 唇かんで 淋しい女が 涙をぬぐう 「しんどいナ…」「しんどいナ…」 灯りがポツリと 夜の駅 夜の駅 「おにいさん…そろそろ来るよ」 「やけに汽笛が せかせるな」 吹きっさらしの 改札口で 振り向き男が 片手を上げる 「げんきでネ…」「げんきでネ…」 小雪がシンシン 旅の駅 旅の駅 |
契り花瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 新本創子 | 新井利昌 | 小杉仁三 | 逢ったはじめに 女房にきめた あんたに云われりゃ また泣ける ふたりは赤い 契り花 三々九度の まねごとの お酒でむすんだ 命です 涙ひと筋 女が惚れた あんたのやさしい 腕まくら さだめに燃える 契り花 苦労の波の 世間でも いっしょに越えてく ふたりです 指の先まで ぬくめてくれる あんたと夫婦(めおと)に なれたのね ふたりは赤い 契り花 夜寒に春を 呼ぶように この世に咲きたい 命です |
津軽恋歌花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 雪に吹かれて 千切れるような 三味の泣き声 かもめは騒ぐ 北前船の ふるさとよ 帰りたいけど まだ帰れない わたしを呼んでる あのうたは 津軽恋歌 アイヤ 流れ節 ごめんなさいと あなたに詫びて 書いた手紙が 山ほど残る 想いは千里 夢ばかり こゝろ凍れて ねむれぬ夜は なみだを宥(なだ)めて くちずさむ 津軽恋歌 アイヤ 流れ節 龍飛崎(たっぴざき)から はぐれた雪か 白い一と片(ひら) わたしの胸に あなたの愛を 連れてくる 生きてみせます 待ってゝほしい ふたりを結んだ そのうたは 津軽恋歌 アイヤ 流れ節 |
津軽リンゴ節花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 水木れいじ | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 風に舞いちる 花びらは 三年(みとせ)祈れば 蝶になる よされ よされの 泣き三味線に 追われ お岩木 旅立つ山背(やませ)… ハァーアー 飛んで行(い)きたい 東京へ 燃えて 燃えて ひとすじ 津軽女のリンゴ節 便り来たかと ふり向けば ねぶた祭りの 夏が逝(ゆ)く もしや もしやに 操をたてて わたし 何歳(いつ)まで 待ったらいいの… ハァーアー 憎い恋しい 逢いたいよ 泣いて 泣いて せつない 津軽平野は初雪(ゆき)の中 愛の小泊(こどまり) 十三(とさ)港 夢であの日の 蝶に聞く 春は いつ来る いつまた戻る ぐずる 心に 虎落(もがり)の笛よ… ハァーアー いっそ行(い)こうか 東京へ 惚れて 惚れて ひとすじ 津軽女のリンゴ節 |
梅雨のあとさきあさみちゆき | あさみちゆき | 高田ひろお | 新井利昌 | | どうぞお先に お通りなさい 傘を傾(かし)げて ほほえんだ 見知らぬお方(かた)の ちいさな会釈(えしゃく) 小路(こみち)を 譲(ゆず)った 築地塀(ついじべい) 傘傾(かさかし)げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の心 心… どこかあなたに 空似の人よ 傘が消えてく 宵の町 見知らぬお方の 背中がきえる やすらぎ 温もり うしろ影 傘傾げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の雨よ 雨よ… 淡(あわ)い思いを 抱かせて消えた 雨に仄(ほの)かな 恋心 見知らぬお方と にどとは会えぬ あじさい 濡(ぬ)れ竹 糸柳(いとやなぎ) 傘傾げ 傘傾げ 梅雨のあとさき 日本の心 心… |
津和野ひとり森昌子 | 森昌子 | 山上路夫 | 新井利昌 | | 恋した娘は なぜだか知らず ひとりで旅に 出かけます 私も同じ 雑誌に出てた 津和野の街へ 来たところ あああ―― 城下町を 歩いていても 小さな宿屋に 泊っていても 想うはあなたの ことばかり 今度帰るまで 心に決めます あの胸にとびこめる 私になってます 好きならどうして 逃げたりすると あなたに言われ 泣きました 意気地がないの ゆれてる想い 今度の旅で 直します あああ―― 古い街の このたたずまい 白壁うつした せせらぎさえも あなたと二人で みたかった 今度帰るまで 心に決めます あの胸にとびこめる 私になってます 今度帰るまで 心に決めます あの胸にとびこめる 私になってます |
鉄砲玉ブルース渡瀬恒彦 | 渡瀬恒彦 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | 親にもらった財産は 脚が二本に 手が二本 破れ頭を叩いたら 根性根性と音がする どうせこの世は腕ずくだ 強い奴だけ 生き残る どんと行こうぜ人生は 男度胸の体当たり 雨に打たれて咲いている 花はあやめか かきつばた だいて帰ってやりたいが 俺もしがないはんぱ者 義理のたて糸 情の綾 はらいのけては ゆく俺も 目には見えない人の世の 壁の厚さにゃ泣かされる |
翔んでけ青春森昌子 | 森昌子 | 藤田まさと | 新井利昌 | | 空は青いよ 翔んでけ 明日が呼んでる 翔んでけ 翔んでこの手で掴もうよ 愛を掴もう 青春は一度しかないんだよ 翔んでけ わたしの旅立ちは 倖せいっぱい 花も花もほころぶ 花の二十歳に カンパイ 恋の出遇いに カンパイ 燃える季節に験そうよ 愛を験そう 青春は人生のあこがれよ カンパイ ふたりの旅立ちは 希望でいっぱい 心こころさわやか 夢を追いかけ それ行け 道を信じて それ行け 今日を大事に生きようよ 愛を生きよう 青春は何時知れず消えてゆく それゆけ 夜明けの旅立ちは 陽光がいっぱい 風も風も微笑む |
道南夫婦船島津亜矢 | 島津亜矢 | 星野哲郎 | 新井利昌 | 池多孝春 | 親に貰った この血の中を 熱く流れる 命潮 元へ辿れば 父と母 いつも元気で いて欲しい 熱い祈りを 波に浮かべて 仰ぐ心の アヨイショ 駒ヶ岳 荒れる海辺に 縋って生きる 北の漁師は 波の花 群れる鴎も 仲間衆 こぼれ秋刀魚を 分けながら 地球岬を 右に眺めて 今日もあんたと アヨイショ 網を刺す 浜の女房と 呼ばれるからにゃ 雪も氷も 恐れぬが 浮気されたら わしの恥 二つ合わせて 一になる 愛の人生 海に咲かせる 夫婦船だよ アヨイショ ほまれ船 |
長崎の夜はむらさき香西かおり | 香西かおり | 古木花江 | 新井利昌 | 薗広昭 | 雨にしめった讃美歌の うたが流れる浦上川よ 忘れたいのに忘れたいのに おもいださせることばかり あゝ長崎長崎の夜はむらさき 誰かあなたを見たと言う 噂話が泣かせる波止場 おもいこがれておもいこがれて 待てばやせますひがみます あゝ長崎長崎の夜はなみだ 霧にうるんだ眼鏡橋 そっとのぞけばあなたが見える そんな気がしてそんな気がして ひとり渡れば胸いたむ あゝ長崎長崎の夜はむらさき |
長崎の夜はむらさき島津悦子 | 島津悦子 | 古木花江 | 新井利昌 | | 雨にしめった 賛美歌(さんびか)の うたが流れる 浦上川(うらかみがわ)よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂(うわさ)話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧(きり)にうるんだ 眼鏡橋(めがねばし) そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
長崎の夜はむらさき 瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 古木花江 | 新井利昌 | | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川(うらかみがわ)よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋(めがねばし) そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
長崎の夜はむらさき野路由紀子 | 野路由紀子 | 古木花江 | 新井利昌 | | 雨にしめった 賛美歌の うたが流れる 浦上川よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たとゆう 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋 そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
長崎の夜はむらさき野村美菜 | 野村美菜 | 古木花江 | 新井利昌 | 清水路雄 | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川(うらかみがわ)よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋(めがねばし) そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
長崎の夜はむらさきパク・ジュニョン | パク・ジュニョン | 古木花江 | 新井利昌 | 伊戸のりお | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川よ 忘れたいのに 忘れたいのに 思い出させる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たという 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋 そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
長崎の夜はむらさき水森かおり | 水森かおり | 古木花江 | 新井利昌 | 竹内弘一 | 雨にしめった 讃美歌の うたが流れる 浦上川よ 忘れたいのに 忘れたいのに おもいださせる ことばかり ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき 誰かあなたを 見たと言う 噂話が 泣かせる波止場 おもいこがれて おもいこがれて 待てばやせます ひがみます ああ 長崎 長崎の 夜はなみだ 霧にうるんだ 眼鏡橋 そっとのぞけば あなたが見える そんな気がして そんな気がして ひとり渡れば 胸いたむ ああ 長崎 長崎の 夜はむらさき |
泣き癖花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 菅麻貴子 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 枕濡らした 涙の音で 夢から醒めて 泣きじゃくる 恋しいよ 淋しいよ 粉雪ひそひそ 窓辺に落ちて 言葉少なの ひとだったけど それがあなたの 優しさでした 別れ話に 悩んだあとは 少し大人に なれたのに 恋しいよ 淋しいよ 冷たい雪なら 春には解ける だけど寝返る 隙間に積もる 未練どうして 解かせばいいの 氷少しと お酒があれば うわべは生きて 行けるけど 恋しいよ 淋しいよ 部屋からあなたの 匂いも消えた 私この頃 変わったことは ひとり夜更けの 泣き癖ばかり |
涙じょんから女旅花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | かず翼 | 新井利昌 | 丸山雅仁 | 夢の中まで 私を泣かす あなた教えた じょんから節が… 噂たずねて 女旅 野辺地(のへじ) 七戸(しちのへ) 夏泊(なつどまり) どうぞ逢わせて もう一度 涙じょんから涙じょんから 命の恋よ 私ひとりの 幸せよりも ふたり一緒の 苦労が欲しい 恋にはぐれた 女旅 津軽 三厩(みんまや) 平館(たいらだて) なんで分かって くれないの 涙じょんから涙じょんから 女の真心(まこと) 雪の白さは 一途な心 他の誰にも 染まりはしない 流れ流れて 女旅 龍飛(たっぴ) 小泊(こどまり) 十三湖(じゅうさんこ) 今度逢えたら 離れない 涙じょんから涙じょんから 明日(あした)が遠い |
涙の影法師瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 宇山清太郎 | 新井利昌 | | すがりつく手を ふり切って 闇に消えゆく 影法師 唇かんで 見送れば 胸をつらさが えぐるのよ 泥にまみれた どん底で さんざんあなたに 泣かされて 涙も枯れて しまったら 知らん顔して 捨てるのね 女ごころを 引裂いた むごいあなたの 影法師 苦しみながら 抱きしめて 生きてゆくのよ あしたから |
函館の雨はリラ色瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | うれしいときも 涙がでると おしえてくれた あのひとと いっしょにぬれた 朝の雨 おもいだします 大森町の 白い渚に しみとおる ああ 函館の 函館の 雨はリラ色 またくるからと ゆびきりしたが 鴎のように とんでった あなたは誰と どこにいる ひどい人ねと ささやきかける 波止場ネオンが 目にしみる ああ 函館の 函館の 雨のたそがれ それでもいつか かならず逢える あなたの好きな 五稜郭 わたしはここで 待ってます 荒い潮路に つかれた夜は 夢に枕も ぬれるでしょ ああ 函館の 函館の 雨はリラ色 |
春の海瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 星野哲郎 | 新井利昌 | | 鍋と茶碗を 揃えただけで それを所帯と 呼ぶ頃は 何のつらかろ 逆巻く波も たのしい苦労と 受けとめて しぶきを浴びる 夫婦岩 (音戸の舟唄より) エーヤーレーまことに頼りにエー 命を漕げば 夜の明けない ヤーレー 海はない 波をかき分け 出てゆく舟を 隠れ筏が じゃまをする 目には見えない 命の瀬戸を 心の目をあけ 漕ぎ抜ける 男の夢は 春の海 海に浮いても 波には染まず 空に浮いても 鳥のまま うたう鴎の のどかさ白さ この世の理想を うつし絵の 調べにのせる 春の琴 |
ひとり象潟花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 麻こよみ | 新井利昌 | 萩田光雄 | 涙にかすんだ 島影は 女が泣いてる 姿でしょうか あなたの愛が 冷めてたなんて 信じたくない 信じない ひとり象潟(きさかた) あなたに逢いたい 両手を合わせる 蚶満寺(かんまんじ) 叱って下さい 女の未練 あなたに甘え 暮らした月日 どうぞ返して 今すぐに ひとり象潟 あきらめたくない 私を優しく 包むよに 山雲(やまぐも)たなびく 鳥海山(ちょうかいさん)よ 女の胸の 傷跡いつか 消えるその日は ありますか ひとり象潟 あなたに逢いたい |
冬恋花花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 闇をはしる 雪列車 膝(ひざ)をかかえて 北のはて あなた探しの 旅まくら たどり着いた 岬の宿よ ここで愛され はじらい知って 私おとなに なりました ああ 逢いたくて ああ 切なくて 冬でも咲ける はぐれ花 冬恋花… 窓のそとに 根室湾 きょうも霧笛が 泣いてます あなた約束 したでしょう 俺のいのち おまえにやると 痛いほどまで こころが凍(しば)れ お酒のんでも 眠れない ああ 逢いたくて ああ 切なくて さだめを恨(うら)む はぐれ花 冬恋花… もしも めぐり逢えたなら 言ってやりたい ことがある 夢に毎晩 来ないでよ さめた朝が 死ぬほど辛(つら)い 恋のなやみを 鏡に写し うすい口紅 つけてみる ああ 逢いたくて ああ 切なくて あなたがほしい はぐれ花 冬恋花… |
星のブルース瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 槇一哉 | 新井利昌 | | どうせはかない 他国の恋は ほろり夜空の 流れ星 消えたからとて 泣くにも泣けぬ せつない星の ブルースよ 若い生命を かけてもみたが 胸のランプにゃ 灯も消えた 花よなぜ散る 一夜の風に みだれる星の ブルースよ 旅の心に ネオンがしみる あすはまた行く 北の果て 恋の痛手の さすらい唄は 消えゆく星の ブルースよ |
星は濡れている瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 真木たつみ・補作詞:水沢圭吾 | 新井利昌 | | あなた一人が好きだった たまらないほど 好きだった だけどあなたは 知らん顔 星はぬれている 指の傷さえ 夜更けには たまらないほど 痛くなる ましてこころの 傷ならば 星はぬれている 酒の毒より タバコより 眠れない夜の つらさより こんな苦しい 愛不足 星はぬれている 知ってしまえば それまでと ひとはつれなく 云うけれど 知れば知るほど 好きなのよ 星はぬれている 酒も飲みます 今日からは ひとり枕も ぬらします だれが叱って くれましょう 星はぬれている |
誠~春夏秋冬~松井誠 | 松井誠 | 星野哲郎 | 新井利昌 | 南郷達也 | 男いのちに 二つなく 思う心に 二つなし 誠尽くして 颯爽(さっそう)と 天の声待つ 冬の季節(とき) 月は空より 湖へ 歌は舟より 天上(あのそら)へ 明日に思いを 注(つ)ぐ酒に 花も散れ散れ 春の宵(よい) 哀れ虚(むな)しき 名を花を 求め争う 人の世の 泥に沈んで 蓮(はす)を掘る 愚情(ぐじょう)嘲(わら)うな 夏の雨 今日は空しく 更けるとも 唄おう男の 純情を 我は我なり 生きてきた 道に悔なし 秋の空 道に悔なし 秋の空 |
まちがい男女(どうし)美川憲一 | 美川憲一 | さいとう大三 | 新井利昌 | | 淋しいふたりが 淋しい夜に 出会った事が まちがいだよね 女は男に 男は女に 心のすきま 埋めるから 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い あの夜 抱かれたこの肩が やけに寒い… また 見つけて また 見つけて 誰か 誰か あなたは まちがいだなんて 思ってないよ 愛した事は 本当だもの 今夜のお酒は 笑って歌って 泣いたりしない 最後まで 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い 思い出 たくさん戻るから 送らないで… また さわがすわ またさわがすよ 夢も 恋も おんなは 色々あったけれど 忘れましょう それが いいね お互い どこかで会ったら 飲みましょう 大人どうし… また 会えるね また 会おうね きっと きっと ふたりは |
やねせん小唄石川さゆり | 石川さゆり | 浅木しゅん | 新井利昌 | 竜崎孝路 | 谷中銀座の 石段に 点る灯りの あたたかさ 裸の付き合い 泣き笑い 下町人情 ここにあり 根津の神社の 境内で 遠い昔に かくれんぼ あなたと噂になった日の 相合傘が 今もある エエ… 千駄木この坂 団子坂 乱歩鴎外 散歩みち 初恋実らず お互いは 違う相手と 暮らしてる 谷中千駄木 そして根津 それがやねせん 小唄です どんなに時代が変ろうと 変らぬ良さの 昔町 エエ… |
夕風石川さゆり | 石川さゆり | 冬野卓 | 新井利昌 | | あなたの髪の 哀しさを 青い夕風が 吹きあげる 虹色の 砂山に いつか陽は落ち さよならは さよならは みんなぬれていた つないだ指を はなしたら 海もあの船も 死んでいた つかのまの しあわせを そっと抱きしめ はまゆうの はまゆうの 花がこぼれてた 悲しい恋を この胸を 風はひっそりと 吹きぬけた 思い出の さくら貝 砂に埋めたら 海沿いの 海沿いの 街はたそがれた |
夕笛の丘森昌子 | 森昌子 | 山口あかり | 新井利昌 | | 淡いりんどう 咲く道で 小指の傷を くちびるに そっとふくんで くれた人 夕笛やさしい 黄昏は どこかで恋が はじけそう よりそう影も 絵のようね 夕笛 夕笛 もいちど 聞かせて下さいな 遠い谷間の 百合の花 わたしの胸に とどけては 夢をいくつも くれた人 夕映えそまった 黄昏は 何処かで風が 唄ってる 幸せすぎて こわいけど 夕映え 夕映え もいちど 一緒に見上げます 別れ淋しい 茜雲 空いっぱいに 好きですと 飛ばしてみたい 紙風船 夕月愛しい 黄昏は どこかで恋が 燃えている やさしく髪を 抱きよせて 夕月 夕月 もいちど あなたと歩きたい |
~ゆき美のわらべ歌~ふるさと慕情花咲ゆき美 | 花咲ゆき美 | 池田充男 | 新井利昌 | 萩田光雄 | 叱られて 遠い野辺の小径(こみち) 泣きながら 歩いた 弟と わたしよ… 夕やけにながい 影ふたつ 赤く染められて ふるさとが ふるさとが 浮かぶあの空 ハンカチに 包むなみだごころ 手渡して 別れた あのひとが 初恋… 十六の春の 旅だちを いまも忘れない ふるさとの ふるさとの 古いあの駅 月みれば ひびく祭りばやし ひとり住む 東京 かあさんの 呼ぶ声… おしゃれ着の服は ないけれど 一度かえりたい ふるさとの ふるさとの あまいあの膝(ひざ) |
夜霧が通せんぼ尾形大作 | 尾形大作 | なかにし礼 | 新井利昌 | 竜崎考路 | 握りしめてる ハンカチの ふるえが涙を ながしてる 行こか もどろか ふり切ろか 俺の心が ゆれ動く 見ろよ 夜霧が 夜霧が通せんぼ 肩をだいてる 手のひらが 二人の幸せ 思いだす 女ひとりを 街角に 棄ててゆくなと 言うことか 見ろよ 夜霧が 夜霧が通せんぼ 奥歯かんでも 目がしらに 男の涙が こみあげる そうさ お前を 愛してる いっそ別れは やめようか 見ろよ 夜霧が 夜霧が通せんぼ |
夜霧のわかれ道原由子 | 原由子 | 中山大三郎 | 新井利昌 | 片山敦夫 | 夜霧の中に 消えゆく人よ うしろ姿が 泣いている 愛してくれた あの人だから 私もそっと 別れてゆくの 夜霧の中に 消えゆく人よ 忘れないでね この恋を いつかはきっと わかってくれる この悲しみを あの人は その時までは ただひたすらに 乙女のままで 待ってるわたし いつかはきっと わかってくれる このまごころを あの人は みじかい恋の 思い出だけど わたしはとても しあわせだった 夜霧の中に 消えゆく人よ 忘れないでね この恋を |
連理の枝瀬川瑛子 | 瀬川瑛子 | 野村耕三 | 新井利昌 | 佐伯亮 | それが運命(さだめ)の 糸とは知らず 引いて惹(ひ)かれて 結ばれて 歩く春秋(はるあき) 夫婦(めおと)みち 照る日曇る日 雨の日さえも 連理の枝は そうよ… 連理の枝は 花を待つ 何があっても ふたりは一緒 汗も涙も 喜こびも ともに白髪(しらが)の その日まで そんな想いで あなたといれば 温もり色の そうね… 温もり色の いのち火も 明日という日は 見えないけれど 夢を紡いで 暮らしたら きっと見えるわ 虹の色 こころ二つが ひとつになって 連理の枝に そうよ… 連理の枝に 花も咲く |